JP2519790B2 - 紙葉類の厚さ検知装置 - Google Patents

紙葉類の厚さ検知装置

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JP2519790B2
JP2519790B2 JP63320436A JP32043688A JP2519790B2 JP 2519790 B2 JP2519790 B2 JP 2519790B2 JP 63320436 A JP63320436 A JP 63320436A JP 32043688 A JP32043688 A JP 32043688A JP 2519790 B2 JP2519790 B2 JP 2519790B2
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば紙幣を1枚ずつ鑑査する紙幣鑑査
装置において、搬送される紙幣の厚さを搬送途上におい
て検知する紙葉類の厚さ検知装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の厚さ検知装置としては、第3図に示す
ものが知られている。すなわち、測定部となる基準ロー
ラ1上に、検知部材である検知ローラ2を機械的に接触
させるとともに、この検知ローラ2を弾性支持部材であ
るばね部材4の自由端(先端)に軸支させ、さらに、こ
のばね部材4の他端を固定して、これら両ローラ1、2
間に搬送ベルト(図示しない)などで高速搬送される紙
幣(図示しない)を通過させることにより、その通過す
る紙幣の厚さに伴う検知ローラ2の上下動を厚みセンサ
5によって検知し、その検知信号により、たとえば紙幣
が1枚であるか、あるいはテープなどが貼られた紙幣ま
たは2枚以上の紙幣であるかを判定するものである。
このような従来の厚さ検知装置にあっては、検知ロー
ラ2と厚みセンサ5との位置関係は非常に重要なもので
あり、検知ローラ2および厚みセンサ5の部品精度に基
づく誤差をも吸収すべく、検知ローラ2および厚みセン
サ5のそれぞれについて、基準ローラ1に対する相対位
置を調整できるように調整機構が設けられている。すな
わち、検知ローラ2は、本体ブロック6に刻設された角
穴に嵌合して摺動するスライダ7の先端部に固着された
ばね部材4を介して軸支され、スライダ7の他端には、
本体ブロック6を遊貫してスライダ7に螺合する調整ね
じ8が設けられている。一方、厚みセンサ5は、上記と
同様構成にて成るスライダ9の先端部に固着され、スラ
イダ9の他端にも、上記と同様構成にて成る調整ねじ10
が設けられている。これら調整ねじ8および10を回転せ
しめることによりスライダ7および9を上下動せしめて
基準ローラ1に対する検知ローラ2および厚みセンサ5
の相対位置を調整するようになっている。また、本体ブ
ロック6に設けられた各角穴の側面には、本体ブロック
6の外側から貫通するねじ穴が設けられており、これら
各ねじ穴に固定ねじ11および12をねじこんで各スライダ
7および9の側面を押圧することにより、各スライダ7
および9を本体ブロック6に固定し、ねじ8および10に
より調整された検知ローラ2および厚みセンサ5の基準
ローラ1に対する相対位置を固定するように構成されて
いる。
しかし、上記したような従来の厚さ検知装置では、基
準ローラ1と検知ローラ2および厚みセンサ5の間の位
置関係を調整するにあたっては、まず、検知ローラ2と
厚みセンサ5を共に本体ブロック6に取付け、その後、
検知ローラ2の基準ローラ1に対する位置を調整ねじ8
により調整して固定ねじ11により固定し、次に、厚みセ
ンサ5の検知ローラ2に対する位置を調整ねじ10により
調整して固定ねじ12により固定するという非常に複雑か
つ手間がかかる調整手順を踏む必要があり、しかも、こ
れら調整作業は本体ブロック6を装置本体に装着した状
態で行なう必要があり、保守性に劣るという問題点があ
った。
また、検知ローラ2の基準ローラ1に対する位置の設
定状態によっては、基準ローラ1および検知ローラ2の
寿命と検知性能に与える影響が大きく、たとえば、検知
ローラ2の基準ローラ1に対する押圧力が不十分である
と、紙幣の厚さに対して不適当な検知結果が厚みセンサ
5から得られ、逆に、押圧力が大きすぎると基準ローラ
1と検知ローラ2との間に過剰は負担がかかり、両ロー
ラの寿命を著しく縮めるものとなる。ところが、上述し
た従来の厚さ検知装置においては、これら位置調整は作
業者の目視あるいは感覚に頼る他なく、調整作業を一層
困難なものとしているという大きな問題点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記したように測定部に対する検知部材の
位置関係、および検知部材に対する検知手段の位置関係
を調整するには、検知部材および検知手段を支持する支
持体を装置本体に取着した状態で、しかも人の感覚に頼
って行なう必要があるので、調整作業が複雑かつ手間が
かかる反面、正確な調整が出来ないという問題点を解決
するためになされたもので、調整作業が容易で、しかも
人の感覚に頼らずに行なうことができる保守性に優れた
紙葉類の厚さ検知装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の紙葉類の厚さ検知装置は、紙葉類が搬送され
る厚さ測定の基準となる測定部と、この測定部に機械的
に接触する検知部材と、この検知部材を弾性的に支持す
る弾性支持部材と、前記紙葉類が前記測定部と検知部材
との間を通過する際、その紙葉類の厚さに応じて移動す
る前記検知部材の動きを検知し、電気信号に変換する検
知手段と、前記弾性支持部材および前記検知手段を支持
するとともに、前記検知部材に対する前記検知手段の機
械的位置を調整する第1の位置調整手段を備えた第1の
支持体と、この第1の支持体を着脱自在に支持するとと
もに、前記測定部に対する前記検知部材の機械的位置を
調整する第2の位置調整手段を備えた第2の支持体とを
具備したことを特徴とする。
(作用) 本発明は、第1の支持体に、検知部材を支持した弾性
支持部材を取着するとともに検知手段を第1の位置調整
手段により摺動可能に取着し、これら検知部材と検知手
段との機械的位置の調整は、第1の支持体を第2の支持
体つまり装置本体から取り外した状態で行なうことが出
来るようにし、測定部と検知部材との機械的位置関係
は、第2の支持体に設けられた第2の位置調整手段によ
り上記第1の支持体を移動させて調整するようにしたも
のである。したがって、検知部材と検知手段との機械的
位置の調整は装置本体の外部で精密に行なうことがで
き、測定部と検知部材との機械的位置の調整は、調整済
みの検知手段の出力信号を利用して行なうことが出来る
ようになっている。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図および第2図において、1は厚さ測定の基準と
なる基準ローラ(測定部)で、この基準ローラ1上に検
知部材である検知ローラ2が機械的に接触していて、こ
れら両ローラ1、2間に図示しない搬送ベルトなどで高
速搬送される紙幣を通過させるようになっている。検知
ローラ2は、弾性支持部材であるばね部材21の自由端
(先端)に回転自在に取着させているとともに、このば
ね部材21の他端は、その上方にほぼ平行に配設された検
出ブロック22の一端にねじなどで固定されている。ばね
部材21は、たとえば金属板製の構造部材20aと、この構
造部材20aと上面に圧着された板状の弾性体20bとによっ
て構成されていて、構造部材20aに検知ローラ2が取着
されている。
ばね部材21の先端側で、構造部材20aの近傍には、た
とえば渦電流損を利用した非接触変位計などの厚みセン
サ23が配設されていて、この厚みセンサ23はセンサホル
ダ24に保持されている。センサホルダ24は、検出ブロッ
ク22の他端(検知ローラ2の上方側)に取着されてい
て、センサ調整ねじ25を回してセンサホルダ24を上下動
させることにより、厚みセンサ23とばね部材21の構造部
材20aとの間隔を調整できるようになっている。
このよな構成により、基準ローラ1と検知ローラ2と
の間に搬送される紙幣が送り込まれると、その紙幣の厚
さに応じて検知ローラ2が上下方向に変位し、この変位
量をばね部材21の構造部材20aを介して厚みセンサ23に
よって検知し、電気信号に変換するようになっている。
検出ブロック22は、スライダ26を介してガイドブロッ
ク27と結合される。すなわち、検出ブロック22に取着さ
れたスライダ26は、ガイドブロック27に設けられたあり
みぞ28に挿入されてガイドブロック27とありみぞ結合さ
れるようになっている。また、スライダ26は、上記あり
みぞ28に沿って上下方向に移動可能になっており、この
上下方向の位置調整は、ねじ支持板29に支持された調整
ねじ30を回して行なうようになっている。
ここで、スライダ26とガイドブロック27とのありみぞ
結合は、ガイドブロック27に設けられた傾斜を有する凹
形溝(いわゆる、「ありみぞ」)28と、スライダ26を構
成するくさび形壁面を有する棒状柱(いわゆる、「あ
り」)26aとを嵌合せしめ、ガイドブロック27に設けら
れた軸31を支点に回動するロックレバー32により、ガイ
ドブロック27に刻設された貫通穴33を通してスライダ26
のあり26aを押圧することによって両者を結合せしめる
ものである。すなわち、第1図に示すロックレバー32の
位置から、軸31を中心に反時計方向に回動させることに
より、ロックレバー32の先端部に形成された弾性押圧体
34がスライダ26のあり26aの壁面から離間して押圧力を
解除し、スライダ26をガイドブロック27から解放する。
この状態で調整ねじ30を回すことにより、ガイドブロッ
ク27に対するスライダ26の上下位置、つまり、基準ロー
ラ1に対する検知ローラ2の上下位置を調整するように
なっている。
上記位置調整を行なった後は、逆に、ロックレバー32
の先端部に形成された弾性押圧体34がスライダ26のあり
26aの壁面から離間している状態から、軸31を支点とし
てロックレバー32を時計方向に回動させることにより、
ロックレバー32の先端部がスライダ26のあり26aの壁面
に圧接し、ロックレバー32の先端部に形成された弾性押
圧体34がスライダ26のあり26aに対して押圧力を発生
し、これによりガイドブロック27とスライダ26のあり26
aとの間のありみぞ結合部に摩擦力を発生させる。この
摩擦力は、ありみぞ結合部のくさび形壁面に対して発生
するので、少ない力で強大な結合力を発揮することがで
き、上記検出ブロック22をガイドブロック27に十分強力
な力で固定することができるものとなっている。
このように、検出ブロック22はスライダ26を介してガ
イドブロック27に着目自在になっているので、上述した
厚みセンサ23とばね部材21の構造部材20aとの間に間隙
の調整は、検出ブロック22をガイドブロック27から取外
した状態で行なうことが出来るので、調整作業が容易な
ものとなっている。
ガイドブロック27は、ねじ等によって本体ブロック35
に取着されており、この本体ブロック35の一端は、図示
しない装置本体の完全固定部に固着された軸36に回動自
在に軸支されており、その回動範囲は上記完全固定部に
固着されたストッパー37により規制されている。また、
上記軸36には、押厚ブロック38の一端が回動自在に軸支
されており、その回動範囲は、本体ブロック35に設けら
れたピン39と、押圧ブロック38に設けられたガイド板40
に形成された上下方向に長い長穴40aとの結合により規
制されている。この押圧ブロック38と本体ブロック35と
の間には圧縮スプリング41が嵌装されており、ピン39と
ガイド板40との結合による規制に抗する状態で保持され
ている。
また、本体の完全固定部に取着されたトグルクランプ
42は、クランプレバー43を回動させることにより押圧ブ
ロック38を押圧し、また、その押圧を解除するようにな
っている。
このような構成において、クランプレバー43を時計方
向に回動操作して、トグルランプ40を下方部へ移動させ
ることにより、押圧ブロック38を基準ローラ1の方向へ
押圧し、本体ブロック35の先端がストッパー37に当接し
ても更に押圧付勢すると、ピン39がガイド板40の長穴40
aに沿って上方へ移動し、これにより本体ブロック35と
押圧ブロック38との間の間隙が狭まり、それに応じた押
圧力が圧縮スプリング41によって本体ブロック35に加え
られることになる。この押圧力は従来例で説明したと同
様に、厚みが大きい、例えば重ね紙幣が搬送されて来た
ときに、検知ローラ2の衝撃を和らげるために、検知ロ
ーラ2にかかる力を逃がすように作用するものである。
さらに、押圧ブロック38にかかる押圧力は、クランプ
レバー43を反時計方向に回動操作することにより、容易
に解除することができる。
以上の構成により、例えば検知ローラ2が損耗して交
換が必要になったような場合でも、検知ローラと厚みセ
ンサ23との位置関係は、装置本体から独立して、検出ブ
ロック22をガイドブロック27に組込む前に調整すること
ができ、作業性が向上するとともに、厚さ検知装置の稼
働停止時間を短縮することが出来る。
また、検出ブロック22をガイドブロック27に組込む
際、上記したように検知ローラと厚みセンサ23との間で
位置関係は調整済みであるため、厚みセンサ23の出力信
号を監視しながら検出ブロック22を徐々に基準ローラ1
に接近させて行き、検知ローラ2に基準ローラ1が接触
した所で厚みセンサ23の出力信号に変化が現われるの
で、その変化した時点を捕えて検出ブロック22をロック
レバー32によりガイドブロック27に固定することによ
り、両ローラ1、2の位置関係を最良の状態に設定する
ことができる。すなわち、人の感覚に頼らず客観的な調
整作業を行なうことが出来るので、性能および寿命のば
らつきを大幅に減少させることができるとともに、調整
作業が容易かつ短時間で出来るものとなっている。
なお、前記実施例では、厚さ検知を行なう紙葉類が紙
幣の場合について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、たとえば紙幣以外の有価証券あるいは
郵便物などの場合にも同様に適用できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、検知部材および
検知手段を第1の支持体に支持し、これら検知部材と検
知手段との機械的位置関係は第1の支持体を装置本体か
ら取り外した状態で調整することができるようにし、さ
らに、この第1の支持体が支持する検知部材と測定部と
の機械的位置関係は先に調整した検知手段の出力信号を
監視しながら第1の支持体全体を移動させることにより
調整できるようにしたので、調整作業が容易で、しかも
人の感覚に頼らずに行なうことができる保守性に優れた
紙葉類の厚さ検知装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は構成を示す側面図、第2図は要部の分解斜視
図、第3図は従来の紙葉類の厚さ検知装置の概略構成を
説明するための側面図である。 1……基準ローラ(測定部)、2……検知ローラ(検知
部材)、21……ばね部材(弾性支持部材)、22……検出
ブロック(第1の支持体)、23……厚みセンサ(検知手
段)、24……センサホルダ(第1の位置調整手段)、25
……センサ調整ねじ(第1の位置調整手段)、26……ス
ライダ(第2の位置調整手段)、27……ガイドブロック
(第2の支持体)、28……ありみぞ(第2の位置調整手
段)、29……ねじ支持板(第2の位置調整手段)、30…
…調整ねじ(第2の位置調整手段)、35……本体ブロッ
ク(第2の支持体)、38……押圧ブロック。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類が搬送される厚さ測定の基準となる
    測定部と、 この測定部に機械的に接触する検知部材と、 この検知部材を弾性的に支持する弾性支持部材と、 前記紙葉類が前記測定部と検知部材との間を通過する
    際、その紙葉類の厚さに応じて移動する前記検知部材の
    動きを検知し、電気信号に変換する検知手段と、 前記弾性支持部材および前記検知手段を支持するととも
    に、前記検知部材に対する前記検知手段の機械的位置を
    調整する第1の位置調整手段を備えた第1の支持体と、 この第1の支持体を着脱自在に支持するとともに、前記
    測定部に対する前記検知部材の機械的位置を調整する第
    2の位置調整手段を備えた第2の支持体と を具備したことを特徴とする紙葉類の厚さ検知装置。
JP63320436A 1988-12-21 1988-12-21 紙葉類の厚さ検知装置 Expired - Lifetime JP2519790B2 (ja)

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WO2014114056A1 (zh) * 2013-01-23 2014-07-31 广州广电运通金融电子股份有限公司 一种磁浮式薄片类介质厚度检测装置

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