JP4557226B2 - 摩擦状況測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴムロール等の被試験ロールやゴムパッド等の被試験板の摩擦の状況を測定する摩擦状況測定装置に関し、特に、複写機、プリンター、現金預け払い機、自動改札機等、機器内で紙類を搬送及び紙類のカール取り等に用いられるゴムロールや分離パッドの摩擦状況を測定する摩擦状況測定装置に関する。
複写機やプリンター等の機器の構成部品であるゴムロールは、用紙を1枚ずつ搬送(給紙)するものであり、ゴムロールを用いた給紙の機構は様々である。例えば、給紙ロールによって用紙をサバキ爪に押し当てるコーナーセパレート方式や、分離パッドと給紙ロールの間で用紙を送り出すフリクションパッド方式や、給紙ベルトを用いて用紙を送り出すベルトフリクション方式や、互いに逆方向に回転する分離ロールと給紙ロールの間で用紙を送り出すフィードリバース方式等が知られている。
給紙ロールや分離パッドは用紙を所定時間搬送すると摩耗が発生し、搬送性能が低下する。種々の給紙の機構が存在するため、摩耗状況や要求される耐摩耗性の状況も給紙の機構によって様々である。このため、給紙ロールや分離パッドの摩擦係数の推移や耐摩耗性を把握して適用する機器に最適なゴムロールの性能を決定したり改善することは機器の開発や使用に不可欠となっている。
そこで、従来から、評価試験機等を用いてゴムロールの摩擦状況を計測し、ゴムロールの摩擦特性を評価することが行われている(例えば、下記、特許文献1参照)。従来のゴムロールの評価試験は、ゴムロールに所定の荷重をかけて紙を搬送して摩擦の状況を把握することでゴムロールの評価を行っていた。このため、ゴムロールに摩擦力が付与されて使用状態に近い形で摩擦状況を評価することができる。
特開2004−250212号公報
ところで、給紙機構や紙の種類も多種類にわたるようになってきており、給紙ロール(ゴムロール)の硬度や摩擦力等の要求仕様も様々になってきている。例えば、給紙ロールの位置を固定して相手側のロールに一定量食い込ませ、食い込み状況にあるロールの間に紙を通してカールを除去するためのカール取りロールが備えられた機器も存在する。また、摩耗の状況により紙粉の発生状況が異なり、指標として摩擦状況を詳細に把握する要求が高まってきている。
このため、紙を送るだけでなく種々の機能が要求され、摩擦力等の仕様に対する要望が広範囲にわたり厳しくなってきているのが現状であり、荷重をかけた試験だけでは実際の機器に使用されるゴムロールの摩擦状況を評価することは困難になっているのが現状である。このことは、分離パッドについても同様な現状にある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、荷重をかけた状況でのゴムロールや分離パッドの摩擦状況の評価に加え、所定の状態でゴムロールに相手側の部材を食い込ませた状況でのゴムロールや分離パッドの摩擦の評価を行うことができる摩擦状況測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、
被試験ロールに対して軸心が平行な状態で所定の荷重を付加して接触する機能と被試験ロールに軸心が平行な状態で軸心間距離が所定の距離で接触する機能とが選択される相対ロールと、
所定の荷重が付加された被試験ロールと相対ロールが接触している状態で被試験ロール
もしくは相対ロールを駆動回転させる駆動手段と、
駆動手段により回転する接触状態の被試験ロールと相対ロールにより搬送されるシート状部材に引っ張られる状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出すると共に、定荷重で非回転状態の接触状態にある被試験ロールと相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出し、更に、定位置状態で接触している被試験ロールと相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出して定位置状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出する摩擦状況導出手段と
を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第1の態様では、摩擦状況導出手段により、回転する接触状態の被試験ロールと相対ロールにより搬送されるシート状部材に引っ張られる状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出すると共に、定荷重で非回転状態の接触状態にある被試験ロールと相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出し、更に、定位置状態で接触している被試験ロールと相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出して定位置状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出することができるので、相対ロールを介して荷重をかけた状況での被試験ロールの摩擦状況の評価に加え、所定の状態で相対ロールを被試験ロールに食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
上記目的を達成するための本発明の第2の態様は、被試験ロールに対して軸心が平行な状態で接触自在な相対ロールと、被試験ロールと相対ロールの間に所定の荷重を付加するための荷重付加手段と、被試験ロールと相対ロールを定位置で接触させるための接触付与手段と、荷重付加手段と接触付与手段を選択する選択手段と、被試験ロールを駆動回転させる駆動手段と、被試験ロールと相対ロールの定荷重での接触回転により搬送されるシート状部材の搬送力を検出すると共に、被試験ロールと相対ロールの定荷重で非回転状態での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出し、更に、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出する検出手段と、検出手段の検出結果により被試験ロールの摩擦力を導出する摩擦力導出手段とを備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第2の態様では、検出手段により、被試験ロールと相対ロールの定荷重での接触回転により搬送されるシート状部材の搬送力を検出すると共に、被試験ロールと相対ロールの定荷重で非回転状態での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出し、更に、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出することで、摩擦力導出手段により被試験ロールの摩擦力を導出することができるので、相対ロールを介して荷重をかけた状況での被試験ロールの摩擦状況の評価に加え、所定の状態で相対ロールを被試験ロールに食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
上記目的を達成するための本発明の第3の態様は、基台に支持される被試験ロールと、被試験ロールを駆動回転させる駆動手段と、基台に昇降自在に支持されるベース台と、ベース台に対して揺動自在に支持される支持アームと、支持アームの一端に回転自在に支持され軸心が平行な状態で被試験ロールに接触する相対ロールと、支持アームの揺動状況を調整して無負荷の状態で相対ロールを被試験ロールに接触させる定荷重調整機構と、定荷重調整機構で調整された状態の相対ロールに荷重を付加して被試験ロールに対して所定の荷重を付加する荷重付加手段と、支持アームの揺動状況を調整して定位置で相対ロールを被試験ロールに接触させる定位置調整機構と、定荷重調整機構及び定位置調整機構の作動を選択する選択手段と、被試験ロールと相対ロールに挟まれたシート状部材が搬送される力及びシート状部材を引っ張る力を検出する検出手段と、検出手段で検出された結果に基づいて被試験ロールの摩擦力を導出する摩擦力導出手段とを備え、検出手段は、被試験ロールと相対ロールの定荷重での接触回転により搬送されるシート状部材の搬送力を検出すると共に、被試験ロールと相対ロールの定荷重で非回転状態での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出し、更に、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出することを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第3の態様では、検出手段により、被試験ロールと相対ロールの定荷重での接触回転により搬送されるシート状部材の搬送力を検出すると共に、被試験ロールと相対ロールの定荷重で非回転状態での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出し、更に、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出し、摩擦力導出手段により被試験ロールの摩擦力を導出することができるので、相対ロールを介して荷重をかけた状況での被試験ロールの摩擦状況の評価に加え、所定の状態で
相対ロールを被試験ロールに食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
そして、本発明の第4の態様は、第3の態様に記載の摩擦状況測定装置において、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る際に、被試験ロールの回転を許容する状態と回転を規制する状態に切り換える切り換え手段を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第4の態様では、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る際に、回転状態及び回転固定状態での被試験ロールの摩擦の状況を導出することができる。
また、本発明の第5の態様は、第3または4のいずれかの態様に記載の摩擦状況測定装置において、定荷重調整機構は、揺動中心を挟んで相対ロールの反対側の支持アームの端部に移動自在の錘が設けられ、錘の移動位置に応じて支持アームの揺動状況を調整することを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第5の態様では、錘を移動させるだけの簡単な機構で定荷重調整機構を構築することができる。
また、第6の態様は、第3〜5のいずれかの態様に記載の摩擦状況測定装置において、定位置調整機構は、荷重付加手段により荷重が付加されていない状態で支持アームを拘束し、被試験ロールに対して相対ロールを押し付ける状態に支持アームを位置決め揺動させる機能を有し、定荷重調整機構を機能させる際には支持アームの拘束を解放する機能を有していることを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第6の態様では、支持アームを拘束して相対ロールを被試験ロールに押し付けることができ、支持アームの拘束を解放することで定荷重調整機構を機能させることができ、選択手段を兼ねることができる。
また、第7の態様は、第1〜6のいずれかの態様に記載の摩擦状況測定装置において、被試験ロールは、芯棒に一対のスペーサを介して軸方向の所定部位に保持され、スペーサの位置を固定することにより被試験ロールを軸方向の所定位置に固定するスペーサ固定部材を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第7の態様では、被試験ロールを芯棒の所定位置に保持することにより、相対ロールに対して所定の軸方向位置に被試験ロールを位置させることができる。
上記目的を達成するための本発明の第8の態様は、
被試験板を載置する載置面が備えられた載置台と、
載置面に対して軸心が平行な状態で所定の荷重を付加して載置面側に定荷重で接触する機能と、載置面に対して軸心が平行な状態で軸心の距離が所定の距離となる定位置で載置面側に接触する機能とが選択される相対ロールと、
載置台の載置面に被試験板が載置され、定荷重状態で相対ロールが接触している状態の被試験板及び相対ロールの間で搬送されるシート状部材が引っ張られる状況を検出して被試験板の摩擦の状況を導出すると共に、載置台の載置面に被試験板が載置され、定位置で相対ロールが接触している状態の被試験板及び相対ロールの間で搬送されるシート状部材が引っ張られる状況を検出して被試験板の摩擦の状況を導出する摩擦状況導出手段と
を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第8の態様では、摩擦状況導出手段により、定荷重状態で接触している被試験板と相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出して定荷重状態における被試験板の摩擦の状況を導出すると共に、定位置状態で接触している被試験板と相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出して定位置状態における被試験板の摩擦の状況を導出することができるので、相対ロールを介して荷重をかけた状況での被試験板の摩擦状況の評価に加え、所定の状態で相対ロールを被試験板に食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
上記目的を達成するための本発明の第9の態様は、被試験板を載置する載置面が備えられベース台に配置された載置台と、ベース台に対して揺動自在に支持される支持アームと、支持アームの一端に回転自在に支持され軸心が平行な状態で載置台の載置面側に接触する相対ロールと、支持アームの揺動状況を調整して無負荷の状態で相対ロールを載置台側に接触させる定荷重調整機構と、定荷重調整機構で調整された状態の相対ロールに荷重を付加して載置台側に対して所定の荷重を付加する荷重付加手段と、支持アームの揺動状況を調整して定位置で相対ロールを載置台側に接触させる定位置調整機構と、定荷重調整機構及び定位置調整機構の作動を選択する選択手段と、載置台の載置面に被試験板が載置され、被試験板と相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る力を検出する検出手段と、検出手段で検出された結果に基づいて被試験板の摩擦力を導出する摩擦力導出手段とを備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置にある。
第9の態様では、検出手段により、定荷重で接触する相対ロールと被試験板に挟まれて搬送されるシート状部材の搬送力を検出すると共に、定位置状態で接触している相対ロールと被試験板に挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出し、摩擦力導出手段により被試験板の摩擦力を導出することができるので、相対ロールを介して荷重をかけた状況での被試験板の摩擦状況の評価に加え、所定の状態で相対ロールを被試験板に食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
本発明の摩擦状況測定装置は、荷重をかけた状況でのゴムロールや分離パッドの摩擦状況の評価に加え、所定の状態でゴムロールや分離パッドに相手側の部材を食い込ませた状況でのゴムロールや分離パッドの摩擦の評価を行うことができる。
本発明の摩擦状況測定装置は、被試験ロールに対して軸心が平行な状態で所定の荷重を付加して接触する機能と被試験ロールに軸心が平行な状態で軸心間距離が所定の距離で接触する機能とが選択される相対ロールとしてのフリーロールを備え、所定の荷重が付加された被試験ロールとフリーロールが接触している状態で被試験ロールもしくはフリーロールを駆動回転させる駆動手段を備え、駆動手段により回転する接触状態の被試験ロールとフリーロールにより搬送されるシート状部材としての紙部材が引っ張られる状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出すると共に、定荷重で非回転状態の接触状態にある被試験ロールとフリーロールに挟まれた紙部材を引っ張る状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出し、更に、定位置状態で接触している被試験ロールとフリーロールに挟まれた紙部材を引っ張る状況を検出して定位置状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出する摩擦状況導出手段を備えたものである。
このため、摩擦状況導出手段により、回転する接触状態の被試験ロールとフリーロールにより搬送される紙部材が引っ張られる状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出すると共に、定荷重で非回転状態の接触状態にある被試験ロールとフリーロールに挟まれた紙部材を引っ張る状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出し、更に、定位置状態で接触している被試験ロールとフリーロールに挟まれた紙部材を引っ張る状況を検出して定位置状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出することができるので、一つの装置で、フリーロールを介して荷重をかけた状況での被試験ロールの摩擦状況の評価に加え、所定の状態でフリーロールを被試験ロールに食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
また、本発明の摩擦状況測定装置は、被試験ロールに代えて被試験板を載置する載置台が設置可能であり、載置台の載置面に被試験板が載置され、検出手段により、定荷重で接触する相対ロールと被試験板に挟まれて搬送されるシート状部材の搬送力を検出すると共に、定位置状態で接触している相対ロールと被試験板に挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出し、摩擦力導出手段により被試験板の摩擦力を導出し、相対ロールを介して荷重をかけた状況での被試験板の摩擦状況の評価に加え、所定の状態で相対ロールを被試験板に食い込ませた状況での摩擦の評価を行う。
このため、相対ロールを介して荷重をかけた状況での被試験板の摩擦状況の評価に加え、所定の状態で相対ロールを被試験板に食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
図1乃至図7に基づいて本発明の摩擦状況測定装置の実施形態例を具体的に説明する。
図1には本発明の一実施形態例に係る摩擦状況測定装置の概略構成を表す斜視状況、図2には本発明の一実施形態例に係る摩擦状況測定装置の側面視、図3には本発明の一実施形態例に係る摩擦状況測定装置の平面視、図4には図3中のIV−IV線矢視、図5には被試験ロールからフリーロールを離反させた状態の摩擦状況測定装置の斜視状況、図6には被試験ロールに荷重をかけている状態の摩擦状況測定装置の斜視状況を示してある。
図1に基づいて摩擦状況測定装置の全体の概略構成を説明する。
図に示すように、基台1には駆動回転可能な被試験ロール2が支持されると共に、被試験ロール2に軸心が平行な状態で接触自在なフリーロール3が設けられている。尚、フリーロール3を駆動回転自在に構成することも可能である。フリーロール3は昇降自在なベース台4に支持アーム5を介して支持され、支持アーム5は定荷重調整機構6によって揺動状態が調整され、フリーロール3が無負荷の状態で被試験ロール2に接触する。フリーロール3には分銅10が載置可能な支持枠8が設けられ、定荷重調整機構6で調整された状態のフリーロール3の支持枠8に分銅10を載置することにより、被試験ロール2に対して所定の荷重(分銅10の重量)を付加することができる(荷重付加手段)。
また、支持アーム5の揺動状況を調整して定位置でフリーロール3を被試験ロール2に接触させる定位置調整機構9が備えられ、定位置調整機構9は分銅10による荷重が付加されていない状態の支持アーム5を拘束し、被試験ロール2に対してフリーロール3を押し付ける状態に支持アーム5を揺動させる(接触付与手段)。そして、定荷重調整機構6を機能させる際には支持アーム5の拘束を解放するようになっている(選択手段)。
被試験ロール2とフリーロール3に挟まれた紙部材11が被試験ロール2の駆動回転により搬送される力、及び、被試験ロール2とフリーロール3に挟まれた紙部材11を引っ張る力を検出する検出手段としてのロードセル12が備えられ、ロードセル12の検出状況は制御盤13に表示されると共に信号処理手段13aを経由して摩擦力導出手段としてのPC14に送られる。また、被試験ロール2の回転速度の状況及び紙部材11を引っ張る際のロードセル12の移動状況(移動速度・移動量等)が制御盤13に表示されると共に信号処理手段13aを経由してPC14に送られる。尚、信号処理手段13aでは、制御盤13から出力された信号が処理されてPC14に入力される信号に変換される。
PC14では、ロードセル12の検出状況、被試験ロール2の回転速度、ロードセル12の移動速度・移動量等に基づいて、被試験ロール2の摩擦係数が演算(導出)される。摩擦係数は、荷重の状況やロードセル12の検出値の状況により簡単に演算することができる。尚、演算したデータを紙部材11の種類や被試験ロール2の種類毎にデータベースを作成してマップ化し、ロードセル12の検出状況、被試験ロール2の回転速度、ロードセル12の移動速度・移動量等と摩擦状況との関係を、検出結果に基づいてマップから摩擦の状況を求める(導出)することも可能である。予めマップ化しておくことで、処理時間の大幅な短縮が可能である。
図2乃至図6に基づいて摩擦状況測定装置を詳細に説明する。
基台1には支持柱21が設けられ、支持柱21には被試験ロール2の中心軸2aの一端を支持する支持軸22が軸方向に移動自在に設けられている。また、基台1には駆動モータ23が設けられ、駆動モータ23の駆動軸23aの先端に被試験ロール2の中心軸2aの他端が支持される。支持軸22を軸方向に移動させることにより被試験ロール2の着脱が行える。
尚、図示は省略したが、支持軸22及び駆動モータ23の駆動軸23aに対する中心軸2aの支持は、凹凸部材などを介して回転が規制された状態で支持される。また、中心軸2aに対する被試験ロール2の支持は、ワンウェイクラッチ等を介して一方向にのみ(駆動モータ23の回転方向にのみ)回転が規制された状態とすることができる。このため、駆動モータ23の駆動時には被試験ロール2を駆動回転させ、駆動モータ23の非駆動時には逆方向の回転のみをフリーの状態にすることができる。また、中心軸2aと被試験ロール2を一体にした構成とすることもできる。更に、駆動モータ23は、回転速度が調整可能となっており、起動直後の極短時間を除き常時所定の回転速度を維持する構成となっている。
本実施形態例では、駆動モータ23の回転方向は図2の状態で反時計回り方向(図1中の矢印方向:紙部材11を引き込み搬送する方向)であり、この方向に対する回転力が被試験ロール2に伝えられる。逆方向の回転は、ワンウェイクラッチを用いた場合にはフリーとなる。また、固定機構を用いた場合には中心軸2aと被試験ロール2が固定状態になって回転不能となる。これらは装置の使用形態により適宜選択されて切り換えるようにできる(切り換え手段)。
基台1には昇降自在なベース台4が設けられている。ベース台4はねじ軸24の上端に固定され、ねじ軸24の下方は回転が規制された状態で昇降可能に支持部材25に支持されている。支持部材25にはねじ軸24に螺合するナット材26が設けられ、レバー27を介してナット材26を回動させることによりねじ軸24が昇降し、ベース台4がねじ軸24と共に昇降する。図中28はベース台4を水平に昇降させるためのスライドガイドである。
ベース台4には揺動ガイド31が固定され、揺動ガイド31には被試験ロール2の軸方向に沿って平行に延びる中心軸周りで揺動する支持アーム5が支持されている。支持アーム5の先端(図1、図3中右端)にはフリーロール3が回転自在に支持されている。フリーロール3の上方には支持枠8が配され、支持枠8の両端部8aにおいてフリーロール3の軸端が回転自在に支持される。支持枠8の両端部8aは開閉自在に構成され、両端部8aを開閉することによりフリーロール3の交換を容易に行うことができる。支持枠8の上面には分銅10が載置される載置枠33(図3参照:荷重付加手段)が形成されている。分銅10を載置枠33に置くことにより、分銅10の重量でフリーロール3によって被試験ロール2に荷重をかけることができる。
一方、揺動中心を挟んで支持アーム5の他端には調整ねじ軸34が設けられ、調整ねじ軸34には錘35が螺合している。錘35を回転させることにより、調整ねじ軸34に対する錘35の長手方向の位置が調整され、支持アーム5の揺動状態をバランスさせてフリーロール3を無負荷の状態で被試験ロール2に接触させることができる(定荷重調整機構)。バランスの状況(水平の状況)は、例えば、支持アーム5に水準器を載せて平行状態を確認する等により容易に確認することができる。予め支持アーム5に水準器を取り付けておくことも可能である。
支持アーム5の揺動中心と支持枠8との間に位置するベース台4には、支持アーム5の両側(図3中上下)に位置して固定枠部材36が設けられ、一方の固定枠部材36(図3中上側)の上端には固定枠37の一端が回動自在に支持されている。固定枠37の他端は他方の固定枠部材(図3中下側)の上端に止め具38を介して取り付けられるようになっている。固定枠37を回動して止め具38を介して他方の固定枠部材36に他端を取り付けることにより支持アーム5の上方側に固定枠37が配される。
固定枠37には押しねじ39が設けられ、押しねじ39をねじ込むことにより押しねじ39の先端が支持アーム5に当接し、支持アーム5が拘束される。押しねじ39を更にねじ込むことで、支持アーム5を下側に揺動させることができ、即ち、支持アーム5を位置決め揺動させて揺動状況を調整することができ、フリーロール3を定位置で被試験ロール2に接触させることができる。押しねじ39のねじ込み量は目盛部材40により読み取ることができ、被試験ロール2に対するフリーロール3の食い込み量を定量的に把握することができる(定位置調整機構)。
止め具38を外して固定枠37を回動させることにより(図4中点線で示した状態)、支持アーム5の拘束を解放することができる。この状態で、定荷重調整機構を機能させてフリーロール3を無負荷の状態で被試験ロール2に接触させるように揺動状態をバランスさせることができ、分銅10を置くことによりフリーロール3によって被試験ロール2に荷重をかけることができる。つまり、定位置調整機構を構成する固定枠37の回動により定荷重調整機構と定位置調整機構の作動を選択する選択手段が構成されている。
また、基台1には、図2、図3中の左右方向に延びるガイドレール41が設けられ、ガイドレール41にはロードセル12のベース42が移動自在に支持されている。ガイドレール41に沿って送りねじ43が回転自在に支持され、送りねじ43にはベース42のナット部44が螺合している。送りねじ43はプーリ45及び駆動伝達ベルト46を介して送りモータ47の駆動力が伝達される。送りモータ47の正逆回転により送りねじ43が回転し、ナット部44を介してベース42がガイドレール41に沿って往復移動する。ガイドレール41に案内されてベース42が往復移動することで、ベース42は被試験ロール2に対して接近離反移動される。図中の符号で、48はベース42の送り端位置を規制するための近接スイッチである。
尚、ガイドレール41、送りねじ43等の移動機構は、アクリルカバー等で覆われ、動きの状況が確認できる状態で危険防止の措置が施されている。
ベース42にはロードセル12が支持され、ロードセル12には被試験ロール2及びフリーロール3に挟まれた紙部材11の端部がフック51により接続される。ロードセル12はつまみ49の調整により高さ位置が任意に調節され、被試験ロール2及びフリーロール3の径が変更になってロールの高さが変化しても、ロードセル12の高さを調整することで、紙部材11を水平に保持することができる。
上述した摩擦状況測定装置は、制御盤13及びPC14以外の全ての機器を基台1に配置し、ロードセル12の送り機構と駆動機構とを並列に配置した構成になっているので、装置がコンパクトになり、環境試験室(恒温・恒湿)に持ち運びすることができる。このため、様々な環境に対応した実機の試験が容易に行える。また、必要に応じて、クリーンルームや組み立て場所等に持ち運びすることもできる。このため、組み立ての途中での確認等、広い範囲で使用することが容易となる。
上記構成の摩擦状況測定装置による測定状況を説明する。
摩擦状況測定装置は、ロードセル12により、被試験ロール2とフリーロール3の定荷重での接触回転により搬送される紙部材11の搬送力を検出すると共に、被試験ロール2とフリーロール3の定荷重で非回転状態(回転を規制した状態)での接触状態で挟まれる紙部材11を引っ張る力(ロードセル12を移動させた時の力)を検出し、更に、被試験ロール2とフリーロール3の定位置での接触状態で挟まれる紙部材を引っ張る力(ロードセル12を移動させた時の力)を検出する。定位置での接触状態で紙部材11を引っ張る力は、被試験ロール2及びフリーロール3が回転自在な状態と回転が規制された状態の両方が検出される。ロードセル12の検出結果、被試験ロール2の回転速度、ロードセル12の移動状況、紙部材11の紙質等に基づき、被試験ロール2の摩擦の状況(摩擦係数等)が求められる。
従って、フリーロール3を介して荷重をかけた状況での被試験ロール2の摩擦状況の評価に加え、所定の状態でフリーロール3を被試験ロール2に食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
図1乃至図6及び図7を参照して被試験ロール2とフリーロール3の定荷重での試験の状況を具体的に説明する。図7には定荷重の状態での測定状況の説明を示してある。
定荷重での試験の場合、止め具38を外して固定枠37を回動させ、支持アーム5を揺動自在な状態にする(図5参照)。錘35を調整して調整ねじ軸34の任意の位置に錘35を移動させ、フリーロール3が無負荷で被試験ロール2に接触する状態に支持アーム5をバランスさせる。この状態で、所望の荷重に応じた重さの分銅10を支持枠8の載置枠33に載せることで、フリーロール3を介して所定の荷重を被試験ロール2にかけることができる。
所定の荷重を被試験ロール2にかけた状態で、ロードセル12の位置を固定して被試験ロール2を駆動回転させる。図7(a)に示すように、被試験ロール2とフリーロール3に挟まれて搬送される紙部材11の一端がロードセル12に接続され、紙部材11が搬送される力がロードセル12により検出される。この力の状況に基づいて搬送時における被試験ロール2の摩擦状況を評価する。
また、所定の荷重を被試験ロール2にかけた状態で、被試験ロール2の回転が規制された状態にする。図7(b)に示すように、被試験ロール2とフリーロール3に挟まれた状態の紙部材11の一端がロードセル12に接続され、ロードセル12を走行させることで紙部材11を引っ張る力がロードセル12により検出される。この力の状況に基づいて回転固定状態の被試験ロール2に接触して紙部材11が引っ張られる時の被試験ロール2の摩擦の状況を評価する。この時、被試験ロール2の研摩目に対して紙部材11の送り方向が順目方向とすることで、被試験ロール2側からの影響を最小限にしてより的確な評価が行える。
図1乃至図6及び図8を参照して被試験ロール2とフリーロール3が定位置で接触している際の試験の状況を具体的に説明する。図8には定位置状態での測定状況の説明を示してある。
所定の状態でフリーロール3を被試験ロール2に食い込ませる場合、固定枠37を回動させて止め具38により固定枠37を固定枠部材36に固定し、押しねじ39を支持アーム5に当接させて支持アーム5の揺動を拘束する。
押しねじ39をねじ込んで支持アーム5を下側に揺動させ、支持アーム5を位置決め揺動させて揺動状況(食い込み量)を調整する。押しねじ39のねじ込み量(食い込み量)は目盛部材40により読み取られ、被試験ロール2に対するフリーロール3の食い込み量、即ち、被試験ロール2とフリーロール3の軸間距離を所定の距離に設定する。
被試験ロール2に対するフリーロール3の食い込み量を所定の状態に設定した状態(軸間距離S)で、被試験ロール2の回転が規制された状態にする。図8(a)に示すように、被試験ロール2とフリーロール3に挟まれた状態の紙部材11の一端がロードセル12に接続され、ロードセル12を走行させることで紙部材11を引っ張る力がロードセル12により検出される。この力の状況に基づいて所定の食い込み状態にあり回転が規制された状態の被試験ロール2の摩擦の状況を評価する。
また、被試験ロール2に対するフリーロール3の食い込み量を所定の状態に設定した状態(軸間距離S)で、被試験ロール2の回転がフリーになった状態にする。図8(b)に示すように、被試験ロール2とフリーロール3に挟まれた状態の紙部材11の一端がロードセル12に接続され、ロードセル12を走行させることで、被試験ロール2の回転が許容された状態で、紙部材11を引っ張る力がロードセル12により検出される。この力の状況に基づいて所定の食い込み状態にあり回転が許容された状態の被試験ロール2の摩擦の状況を評価する。
図9、図10に基づいて定荷重調整機構及び定位置調整機構の他の実施形態例を説明する。図9、図10には定荷重調整機構及び定位置調整機構の他の実施形態例を説明する概略構成を示してある。尚、図1乃至図6に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図9に示すように、フリーロール3の端部が上ナット部材62に支持され、被試験ロール2の端部が下ナット部材63に支持されている。上ナット部材62及び下ナット部材63は1本のねじ軸61に螺合している。上ナット部材62が螺合する上ねじ部61aと下ナット部材63が螺合する下ねじ部61bは互いに逆ねじにより構成されている。ねじ軸61は駆動手段64により回転駆動され、ねじ軸61の正逆回転により上ナット部材62及び下ナット部材63が接近・離反移動し、フリーロール3と被試験ロール2の軸間距離が調整される。このため、駆動手段64の駆動によりフリーロール3と被試験ロール2の接触状況を容易に調整することができ、所定の食い込み状態を再現することができる。
上ナット部材62とフリーロール3は、回転及び上下方向の関係が自由となるクラッチ部材62aを介して連結され、下ナット部材63と被試験ロール2は、回転及び上下方向の関係が自由となるクラッチ部材63aを介して連結されている。このため、所定の軸間距離に調整した後は、昇降機構に対して機械的に自由状態で負荷を与える等の操作が可能である。また、フリーロール3の重量を検出して制御装置65に入力し、重量を加味した状態で駆動手段64の駆動によりフリーロール3と被試験ロール2を接近させることで、所定の荷重をかけた状態を再現することも可能である。
図10に示した構成は、錘35を用いた支持アームの揺動状況を調整する機構に代えて、回動付勢力(例えば、ばね力)により支持アームの揺動状況を調整する機構としたものである。
即ち、支持アーム5Aの端部が揺動ガイド31に回動自在に支持され、支持アーム5Aの端部には回転方向に所定の状態の付勢力が付与する付勢手段71が設けられている。付勢手段71の付勢力はつまみ72の調整により任意の強さに調整される。このため、フリーロール3の重量に応じて支持アーム5Aの回転付勢力を任意に調整することで、フリーロール3が無負荷の状態で被試験ロール2に接触する状態を再現することができる。更に、付勢力を調整することで、食い込み状態を再現することも可能である。
図10の構成を適用することにより、支持アーム5Aをコンパクトにすることができ、摩擦状況測定装置をより小型化することが可能である。
図11、図12に基づいて被試験ロールの他の実施形態例を説明する。図11には他の実施形態例に係る被試験ロールの側面視、図12には他の実施形態例に係る被試験ロールの分解構成を示してある。
前述した被試験ロール2は、中心軸2aに対する支持が、ワンウェイクラッチ等を介して一方向にのみ(駆動モータ23の回転方向にのみ)回転が規制された状態となっているものを想定して説明したものである。図11、図12に示した被試験ロールは、芯棒に対して一対のスペーサを介して軸方向の所定部位に保持され、スペーサの位置を固定することにより被試験ロールを軸方向の所定位置に固定するスペーサ固定部材を備えた構成となっている。
即ち、図に示すように、芯棒81の一端側の一部にはねじ部82が形成され、ねじ部82にはスペーサ固定部材としての固定ねじ83が螺合している。固定ねじ83の端面には凹部83aが形成され、凹部83aには前述した(図2、3、5、6参照)支持柱21の支持軸22の先端が嵌合するようになっている。芯棒81の他端部は、前述した(図3参照)駆動モータ23の駆動軸23aの先端が回転不能に嵌合する切欠き部83bが形成されている。
芯棒81には被試験ロール84が挿入され、被試験ロール84の両側にはスペーサ85がそれぞれ挿入される。スペーサ85はねじ部材85aにより芯棒81に固定されるようになっており、一対のスペーサ85を介して芯棒81の軸方向の所定部位に被試験ロール84を保持することができる。被試験ロール84は、例えば、芯棒81に挿入される樹脂部の外周にゴム部材(ゴムロール)が設けられた構成となっており、樹脂部が一対のスペーサ85に規制されて芯棒81の軸方向の所定部位に保持される。被試験ロール84をスペーサ85で位置規制し、固定ねじ83をねじ込んで一方のスペーサ85に押し当てることで、被試験ロール84の軸方向の位置が所定位置に固定される。
上述した被試験ロール84を用いることにより、被試験ロール84を芯棒81の所定位置に保持して固定することができ、フリーロール3(図1乃至図10参照)に対して所定の軸方向の位置に被試験ロール84を位置させることができる。また、ワンウェイクラッチ等を用いることができないサンプルに対して適用することが可能になる。
上述した摩擦状況測定装置は、被試験ロール2(または被試験ロール84)を取り外してベース台4に載置台を置くことができる。載置台を用いた実施形態例を図13、図14に基づいて説明する。図13には載置台からフリーロールを離反させた状態の摩擦状況測定装置の斜視状況、図14には載置台の被試験板に荷重をかけている状態の摩擦状況測定装置の斜視状況を示してある。
図に示すように、被試験ロール2(または被試験ロール84)を取り外してベース台4に載置台90が設置され、載置台90の載置面91には被試験板92(例えば、分離パッドに用いられる板状のサンプル)が載置される。被試験板92にフリーロール3を定位置状態もしくは定荷重状態で接触させ、被試験板92とフリーロール3に挟まれた紙部材11を引っ張る力がロードセル12(図13参照)により検出される。
このため、フリーロール3を介して荷重をかけた状況での被試験板92の摩擦状況の評価に加え、所定の状態でフリーロール3を被試験板92に食い込ませた状況での摩擦の評価を行うことができる。
図15、図16に基づいて被試験板92の測定状況を説明する。図15には定荷重状態での被試験板92の測定状況、図16には定位置状態での被試験板92の測定状況を示してある。
図15に示すように、所定の荷重を被試験板92にかけた状態で、被試験板92とフリーロール3に挟まれた状態の紙部材11の一端がロードセル12に接続され、ロードセル12を走行させることで紙部材11を引っ張る力がロードセル12により検出される。この状況に基づいて被試験板92の定荷重状態での摩擦の状況を評価する。
図16に示すように、被試験板92に対するフリーロール3の食い込み量を所定の状態に設定した状態(距離T)で、被試験板92とフリーロール3に挟まれた状態の紙部材11の一端がロードセル12に接続され、ロードセル12を走行させることで紙部材11を引っ張る力がロードセル12により検出される。この状況に基づいて被試験板92の定位置状態での摩擦の状況を評価する。
上述した摩擦状況測定装置を用いることにより、複写機、プリンター、現金預け払い機、自動改札機等、機器内で紙類を搬送及び紙類のカール取り等に用いられる、様々な機能が要求されるゴムロールや、分離パッド等に用いられる板状サンプルの摩擦状況を一つの測定装置で測定することが可能になる。例えば、各種OA機器における搬送ロール、給紙ロール、分離ロール、分離パッドをはじめ、現像ロール、転写ロール、帯電ロール、定着ロール等のゴムロールや板状部材の摩擦状況を一つの測定装置で測定することが可能になる。
本発明は、ゴムロールや板状部材の摩擦の状況を測定する摩擦状況測定装置に関し、特に、複写機、プリンター、現金預け払い機、自動改札機等、機器内で紙類を搬送及び紙類のカール取り等に用いられるゴムロールや分離パッドの摩擦状況を測定する摩擦状況測定装置の産業分野で利用することができる。
本発明の一実施形態例に係る摩擦状況測定装置の概略構成を表す斜視図である。 本発明の一実施形態例に係る摩擦状況測定装置の側面図である。 本発明の一実施形態例に係る摩擦状況測定装置の平面図である。 図3中のIV−IV線矢視図である。 被試験ロールからフリーロールを離反させた状態の摩擦状況測定装置の斜視図である。 被試験ロールに荷重をかけている状態の摩擦状況測定装置の斜視図である。 定荷重の状態での測定状況の説明図である。 定位置状態での測定状況の説明図である。 定荷重調整機構及び定位置調整機構の他の実施形態例を説明する概略構成図である。 定荷重調整機構及び定位置調整機構の他の実施形態例を説明する概略構成図である。 他の実施形態例に係る被試験ロールの側面図である。 他の実施形態例に係る被試験ロールの分解構成図である。 載置台からフリーロールを離反させた状態の摩擦状況測定装置の斜視図である。 載置台の被試験板に荷重をかけている状態の摩擦状況測定装置の斜視図である。 定荷重状態での被試験板92の測定状況の説明図である。 定位置状態での被試験板92の測定状況の説明図である。
符号の説明
1 基台
2、84 被試験ロール
3 フリーロール
4 ベース台
5 支持アーム
6 定荷重測定機構
8 支持枠
9 定位置調整機構
10 分銅
11 紙部材
12 ロードセル
13 制御盤
14 PC
21 支持柱
22 支持軸
23 駆動モータ
24 ねじ軸
25 支持部材
26 ナット材
27 レバー
28 スライドガイド
31 揺動ガイド
33 載置枠
34 調整ねじ軸
35 錘
36 固定枠部材
37 固定枠
38 止め具
39 押しねじ
40 目盛部材
41 ガイドレール
42 ベース
43 送りねじ
44 ナット部
45 プーリ
46 ベルト
47 送りモータ
48 近接スイッチ
81 芯棒
82 ねじ部
83 固定ねじ
90 載置台
91 載置面
92 被試験板

Claims (9)

  1. 被試験ロールに対して軸心が平行な状態で所定の荷重を付加して接触する機能と被試験ロールに軸心が平行な状態で軸心間距離が所定の距離で接触する機能とが選択される相対ロールと、
    所定の荷重が付加された被試験ロールと相対ロールが接触している状態で被試験ロールもしくは相対ロールを駆動回転させる駆動手段と、
    駆動手段により回転する接触状態の被試験ロールと相対ロールにより搬送されるシート状部材が引っ張られる状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出すると共に、定荷重で非回転状態の接触状態にある被試験ロールと相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出して定荷重状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出し、更に、定位置状態で接触している被試験ロールと相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る状況を検出して定位置状態における被試験ロールの摩擦の状況を導出する摩擦状況導出手段と
    を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置。
  2. 被試験ロールに対して軸心が平行な状態で接触自在な相対ロールと、
    被試験ロールと相対ロールの間に所定の荷重を付加するための荷重付加手段と、
    被試験ロールと相対ロールを定位置で接触させるための接触付与手段と、
    荷重付加手段と接触付与手段を選択する選択手段と、
    被試験ロールを駆動回転させる駆動手段と、
    被試験ロールと相対ロールの定荷重での接触回転により搬送されるシート状部材の搬送力を検出すると共に、被試験ロールと相対ロールの定荷重で非回転状態での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出し、更に、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出する検出手段と、
    検出手段の検出結果により被試験ロールの摩擦力を導出する摩擦力導出手段と
    を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置。
  3. 基台に支持される被試験ロールと、
    被試験ロールを駆動回転させる駆動手段と、
    基台に昇降自在に支持されるベース台と、
    ベース台に対して揺動自在に支持される支持アームと、
    支持アームの一端に回転自在に支持され軸心が平行な状態で被試験ロールに接触する相対ロールと、
    支持アームの揺動状況を調整して無負荷の状態で相対ロールを被試験ロールに接触させる定荷重調整機構と、
    定荷重調整機構で調整された状態の相対ロールに荷重を付加して被試験ロールに対して所定の荷重を付加する荷重付加手段と、
    支持アームの揺動状況を調整して定位置で相対ロールを被試験ロールに接触させる定位置調整機構と、
    定荷重調整機構及び定位置調整機構の作動を選択する選択手段と、
    被試験ロールと相対ロールに挟まれたシート状部材が搬送される力及びシート状部材を引っ張る力を検出する検出手段と、
    検出手段で検出された結果に基づいて被試験ロールの摩擦力を導出する摩擦力導出手段と
    を備え、
    検出手段は、
    被試験ロールと相対ロールの定荷重での接触回転により搬送されるシート状部材の搬送力を検出すると共に、被試験ロールと相対ロールの定荷重で非回転状態での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出し、更に、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る力を検出すること
    を特徴とする摩擦状況測定装置。
  4. 請求項3記載の摩擦状況測定装置において、被試験ロールと相対ロールの定位置での接触状態で挟まれるシート状部材を引っ張る際に、被試験ロールの回転を許容する状態と回転を規制する状態に切り換える切り換え手段を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置。
  5. 請求項3または4記載の摩擦状況測定装置において、定荷重調整機構は、揺動中心を挟んで相対ロールの反対側の支持アームの端部に移動自在の錘が設けられ、錘の移動位置に応じて支持アームの揺動状況を調整することを特徴とする摩擦状況測定装置。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の摩擦状況測定装置において、定位置調整機構は、荷重付加手段により荷重が付加されていない状態で支持アームを拘束し、被試験ロールに対して相対ロールを押し付ける状態に支持アームを位置決め揺動させる機能を有し、定荷重調整機構を機能させる際には支持アームの拘束を解放する機能を有していることを特徴とする摩擦状況測定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の摩擦状況測定装置において、被試験ロールは、芯棒に一対のスペーサを介して軸方向の所定部位に保持され、スペーサの位置を固定することにより被試験ロールを軸方向の所定位置に固定するスペーサ固定部材を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置。
  8. 被試験板を載置する載置面が備えられた載置台と、
    載置面に対して軸心が平行な状態で所定の荷重を付加して載置面側に定荷重で接触する機能と、載置面に対して軸心が平行な状態で軸心の距離が所定の距離となる定位置で載置面側に接触する機能とが選択される相対ロールと、
    載置台の載置面に被試験板が載置され、定荷重状態で相対ロールが接触している状態の被試験板及び相対ロールの間で搬送されるシート状部材が引っ張られる状況を検出して被試験板の摩擦の状況を導出すると共に、載置台の載置面に被試験板が載置され、定位置で相対ロールが接触している状態の被試験板及び相対ロールの間で搬送されるシート状部材が引っ張られる状況を検出して被試験板の摩擦の状況を導出する摩擦状況導出手段と
    を備えたことを特徴とする摩擦状況測定装置。
  9. 被試験板を載置する載置面が備えられベース台に配置された載置台と、
    ベース台に対して揺動自在に支持される支持アームと、
    支持アームの一端に回転自在に支持され軸心が平行な状態で載置台の載置面側に接触する相対ロールと、
    支持アームの揺動状況を調整して無負荷の状態で相対ロールを載置台側に接触させる定荷重調整機構と、
    定荷重調整機構で調整された状態の相対ロールに荷重を付加して載置台側に対して所定の荷重を付加する荷重付加手段と、
    支持アームの揺動状況を調整して定位置で相対ロールを載置台側に接触させる定位置調整機構と、
    定荷重調整機構及び定位置調整機構の作動を選択する選択手段と、
    載置台の載置面に被試験板が載置され、被試験板と相対ロールに挟まれたシート状部材を引っ張る力を検出する検出手段と、
    検出手段で検出された結果に基づいて被試験板の摩擦力を導出する摩擦力導出手段と
    を備えたこと
    を特徴とする摩擦状況測定装置。
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