JP2017003420A - 保持力測定装置、及び保持力測定方法 - Google Patents

保持力測定装置、及び保持力測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017003420A
JP2017003420A JP2015117446A JP2015117446A JP2017003420A JP 2017003420 A JP2017003420 A JP 2017003420A JP 2015117446 A JP2015117446 A JP 2015117446A JP 2015117446 A JP2015117446 A JP 2015117446A JP 2017003420 A JP2017003420 A JP 2017003420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal disk
magnetic plate
rotating roller
holding force
driven rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015117446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6346592B2 (ja
Inventor
陽宏 門田
Akihiro Kadota
陽宏 門田
博久 小川
Hirohisa Ogawa
博久 小川
伊藤 修
Osamu Ito
修 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2015117446A priority Critical patent/JP6346592B2/ja
Priority to KR1020160059330A priority patent/KR102402305B1/ko
Priority to CN201610404899.2A priority patent/CN106248275B/zh
Publication of JP2017003420A publication Critical patent/JP2017003420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6346592B2 publication Critical patent/JP6346592B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/0061Force sensors associated with industrial machines or actuators
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/0061Force sensors associated with industrial machines or actuators
    • G01L5/0076Force sensors associated with manufacturing machines
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/0061Force sensors associated with industrial machines or actuators
    • G01L5/0076Force sensors associated with manufacturing machines
    • G01L5/0085Force sensors adapted for insertion between cooperating machine elements, e.g. for measuring the nip force between rollers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/12Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring axial thrust in a rotary shaft, e.g. of propulsion plants
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P3/00Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
    • G01P3/42Devices characterised by the use of electric or magnetic means
    • G01P3/44Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
    • G01P3/49Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed using eddy currents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

【課題】従動回転ローラの保持力を測定できる保持力測定装置、及び保持力測定方法を提供する。【解決手段】 保持力測定装置は、従動回転ローラ200に固定された金属ディスク102と、金属ディスク102に対して対向配置される従動回転ローラ200に独立の磁性体プレート110と、磁性体プレート110を回転自在、かつ移動自在に支持し、金属ディスク102と磁性体プレート110との距離を変化させる移動装置300と、従動回転ローラ200の速度を測定する速度計400と、磁性体プレート110のトルクを測定するトルク計330と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、保持力測定装置、及び保持力測定方法に関して、特に、ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力の測定に関する。
樹脂フィルム、金属薄膜、連続紙等の可撓性のウエブを、複数のローラで支持しながら連続的に搬送する技術が、広く製造プロセスに利用されている。製造プロセスで使用されるローラとして、駆動機構を有さない従動回転ローラが用いられている。
この従動回転ローラは駆動機構を持たないため、搬送されるウエブの速度と、従動回転ローラの周速度との間に速度差が生じ、その結果、従動回転ローラとウエブとが相対的にスリップしてしまう場合があった。このスリップは、ウエブの損傷や、発塵の原因となる。
特許文献1では、従動回転ローラとウエブとのスリップの問題に対応するため、スリップ判定トルクの値を変化させる複数の制御因子から、一つ又は二つ以上を制御対象因子とし、予測式から制御対象因子の値を設定するとともに、予め補正係数を導入することで、制御対象因子の値を適切な値とするウエブの搬送制御方法が開示されている。特許文献1には、制御対象因子の値を適切な値とすることで、スリップによってウエブに傷が付くのを防止して安定的にウエブを搬送できることが開示されている。
特開2011−020853号公報
近年、中小型のモバイルデバイス向けを中心に、光学フィルム等のウエブの厚みが薄くなる傾向にある。この厚みの薄いウエブに対して、製造プロセスでは、低い張力で搬送することが求められている。しかしながら、搬送時の張力の低下が進むと、ウエブと従動回転ローラとのスリップが発生しやすくなる。
そこで、ウエブ搬送中のローラの保持力(ウエブからローラへの摩擦伝達力)が十分であるか、新たに開発するローラの保持力がどの程度かを評価するために、保持力を測定する必要がある。
特許文献1のウエブの搬送制御方法では、スリップ判定トルクについて、理論式の補正係数を求めている。そのためにウエブの速度等のパラメータを操作して膨大なデータを取る必要がある。
従動回転ローラの保持力を直接測定することが求められているが、一般には知られていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、従動回転ローラのウエブに対する保持力を直接求めることができる保持力測定装置、及び保持力測定方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によると、ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力を測定する保持力測定装置は、従動回転ローラに固定された金属ディスク又は磁性体プレートと、固定された金属ディスク又は磁性体プレートに対して対向配置される従動回転ローラに独立の磁性体プレート又は金属ディスクと、独立の磁性体プレート又は金属ディスクを回転自在、かつ移動自在に支持し、固定された金属ディスク又は磁性体プレートと独立の磁性体プレート又は金属ディスクとの間の距離を変化させる移動装置と、従動回転ローラの速度を測定する速度計と、独立の磁性体プレート又は金属ディスクに取り付けられたトルク計と、を備え、独立の磁性体プレート又は金属ディスクを移動することで、回転中の固定された金属ディスク又は磁性体プレートに渦電流による制動力を付与し、従動回転ローラの速度が低下し始める際のトルクをトルク計により測定することで、従動回転ローラの保持力を求める。
本発明の別の態様によると、ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力を測定する保持力測定装置は、従動回転ローラに固定された金属ディスク又は磁性体プレートと、固定された金属ディスク又は磁性体プレートに対して対向配置される従動回転ローラに独立の磁性体プレート又は金属ディスクと、独立の磁性体プレート又は金属ディスクを回転不能、かつ移動自在に支持し、固定された金属ディスク又は磁性体プレートと独立の磁性体プレート又は金属ディスクとの間の距離を変化させる移動装置と、従動回転ローラの速度を測定する速度計と、金属ディスクと磁性体プレートとの間の距離を測るスケールと、を備え、独立の磁性体プレート又は金属ディスクを移動することで、回転中の固定された金属ディスク又は磁性体プレートに渦電流による制動力を付与し、従動回転ローラの速度が低下し始める際の、固定された金属ディスク又は磁性体プレートと独立の磁性体プレート又は金属ディスクとの間の距離から、予め作成された磁性体プレートと金属ディスクとの距離とトルクとの関係に基づいて、従動回転ローラの保持力を求める。
好ましくは、金属ディスクは、複数に分割される金属製のディスク、又はスリットが形成された金属製のディスクで構成される。
好ましくは、磁性体プレートは、磁性体を有し複数に分割されるプレート、又は磁性体を有しスリットが形成されたプレートで構成される。
好ましくは、従動回転ローラの質量に対する、固定された金属ディスク又は磁性体プレートの質量の比率は、1/4以下である。
好ましくは、固定された金属ディスク又は磁性体プレートの質量が5kg以下である。
好ましくは、ウエブの搬送張力は、500N/m以下である。
本発明の別の態様によると、ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力を測定する保持力測定方法であって、従動回転ローラに固定された金属ディスク又は磁性体プレートと、固定された金属ディスク又は磁性体プレートに対して対向配置され、回転自在かつ移動自在である従動回転ローラに独立の磁性体プレート又は金属ディスクとを準備し、独立の磁性体プレート又は金属ディスクを移動することで、回転中の固定された金属ディスク又は磁性体プレートに渦電流による制動力を付与し、従動回転ローラの速度が低下し始める際のトルクを測定することで、従動回転ローラの保持力を求める。
本発明の別の態様によると、ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力を測定する保持力測定方法であって、従動回転ローラに固定された金属ディスク又は磁性体プレートと、固定された金属ディスク又は磁性体プレートに対して対向配置され、回転不能かつ移動自在である従動回転ローラに独立の磁性体プレート又は金属ディスクとを準備し、独立の磁性体プレート又は金属ディスクを移動することで、回転中の固定された金属ディスク又は磁性体プレートに渦電流による制動力を付与し、従動回転ローラの速度が低下し始める際の、固定された金属ディスク又は磁性体プレートと独立の磁性体プレート又は金属ディスクとの間の距離から、予め求めた磁性体プレートと金属ディスクとの距離とトルクとの関係に基づいて、従動回転ローラの保持力を求める。
本発明によれば、ウエブに対する従動回転ローラの保持力を測定することができる。
光学フィルムの製造ラインの全体構成を示す概念図である。 第1実施形態の保持力測定装置の概略構成図である。 第1実施形態の保持力測定装置の斜視図である。 磁性体プレートの斜視図である。 第2実施形態の保持力測定装置の概略構成図である。 第2実施形態の保持力測定装置の斜視図である。 磁性体プレートと金属ディスクとの距離と、トルクとの関係を示すグラフである。
以下、添付図面にしたがって本発明の好ましい実施の形態について説明する。本発明は以下の好ましい実施の形態により説明される。本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、本実施の形態以外の他の実施の形態を利用することができる。したがって、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。
ここで、図中、同一の記号で示される部分は、同様の機能を有する同様の要素である。また、本明細書中で、数値範囲を“ 〜 ”を用いて表す場合は、“ 〜 ”で示される上限、下限の数値も数値範囲に含むものとする。
図1は、従動回転ローラが適用される製造プロセスの一つである光学フィルムの製造ラインの全体構成を示している。製造ライン10は、上流側から下流側に向かって、送り出し機30、ダンサーローラユニット32、エクストルージョン型のダイコータ18、乾燥装置34、加熱装置36、紫外線照射装置40、および巻き取り機46を、この順で備えている。
送り出し機30は、フィルムロール42から樹脂フィルム44を巻き戻し、下流側へと順次送り出す。ダンサーローラユニット32は、樹脂フィルム44に対する搬送張力を調整する。ダンサーローラユニット32は、例えば一対の上部ローラ32A、32Bと、下部ローラ32Cとで構成される。一対の上部ローラ32A、32Bと下部ローラ32Cとを、相対的に近づけたり、遠ざけたりするよう移動させることで、樹脂フィルム44に対する搬送張力を調整することができる。
ダイコータ18は、本体の内部に設けられたマニホールド22と、マニホールド22からダイコータ18の先端部に延在するスリット24とを有する。マニホールド22に供給された塗布液が、スリット24を介してダイコータ18の先端から吐出される。
ダイコータ18は、その先端部をバックアップローラ12に向くように対向配置される。樹脂フィルム44をバックアップローラ12に巻き掛けて連続搬送しながら、樹脂フィルム44の上にダイコータ18から塗布液を吐出し、樹脂フィルム44の上に塗膜を形成する。
乾燥装置34および加熱装置36は、樹脂フィルム44の上に形成された塗膜を乾燥させるゾーンを形成する。乾燥装置34は、樹脂フィルム44の上の塗膜の表面を気体層でシールしながら抑制した状態で溶媒を蒸発させる。溶媒を抑制した状態で蒸発させる場合、塗膜中の溶媒含有量の減少速度が時間と比例関係にある間に塗膜の乾燥を行うことが好ましい。加熱装置36は、必要により加熱して溶剤を除去したり、塗布膜を硬化させたりするのに用いられることもある。
乾燥装置34および加熱装置36による溶媒の乾燥は、覆いが設けられた状態で行われることが好ましい。また、乾燥風として、整流した風、均質な風、等を用いることができる。また、蒸発した溶媒を、塗布膜面に対向して設置された冷却凝縮板により、凝縮させて取り除いてもよい。
紫外線照射装置40は、紫外線ランプによって塗膜中のモノマー等に紫外線を照射し、塗膜のモノマー等を架橋させて、所望のポリマー層に形成する。巻き取り機46は、ポリマー層が積層されている樹脂フィルム44を、ロール状のフィルムロール48に巻き取る。
上述の光学フィルムの製造ライン10には、樹脂フィルム44を案内し、搬送するため、複数の従動回転ローラが搬送ローラ50として、機器間に配置されている。従動回転ローラは、駆動源を持たず、回転軸を中心に自由に回転でき、受動的に回転するローラである。そのため、搬送される樹脂フィルム44の速度と搬送ローラ50の周速度との間に速度差が生じた場合、樹脂フィルム44と搬送ローラ50とが相対的にスリップしてしまう。このスリップは、ウエブの損傷や、発塵の原因となる。
製造プロセスにおいて、搬送ローラ50が樹脂フィルム44に対してどの程度の保持力を有するか定量化することが望ましい。また、搬送ローラ50の樹脂フィルム44に対する保持力は、多くの製造条件(例えば、樹脂フィルム44の搬送速度及び張力、搬送ローラ50の径、樹脂フィルム44と搬送ローラ50の摩擦係数等)の影響を受けるため、製造プロセスで直接的に搬送ローラ50の保持力を求めることが望ましい。
樹脂フィルム44を例にして、保持力を測定する必要性について説明した。保持力の測定に関して、樹脂フィルムを含むウエブを利用する製造プロセス全般においても、従動回転ローラとウエブとのスリップを抑制するため、ウエブに対する従動回転ローラの保持力を測定することは重要である。
ここで、ウエブは、可撓性の連続した帯状であって膜厚の薄い部材を意味し、樹脂フィルム、紙、金属、レジンコーティッド紙、又は合成紙等を包含する。このウエブは、例えば、500〜2000mmの幅を有し、10〜200μmの厚みを有する。
ウエブが樹脂フィルムである場合、樹脂フィルムの材質として、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル重合体、6,6─ナイロン、6─ナイロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン─2,6─ナフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート等のセルロースアセテート等を例示することができる。
以下、本実施形態の保持力測定装置、及び保持力測定方法について説明する。
<第1実施形態>
図2は、従動回転ローラに設置された第1実施形態に係る保持力測定装置の構成図であり、図3はその斜視図である。
従動回転ローラ200は、ローラ本体200Aと、ローラ本体200Aの両端部に設けられた回転軸200Bとを備え、駆動源を備えていない。ローラ本体200Aと回転軸200Bとは同期して回転する。
ローラ本体200Aは、例えば、全体として円柱状の形状、又は中心部と端部とで直径が異なるクラウン形状を有している。ローラ本体200Aの形状は、ウエブWの搬送条件等に基づいて適宜選択される。また、ローラ本体200Aの表面の材質には、ウエブWの搬送条件等に基づいてゴム、金属等が適宜選択される。
従動回転ローラ200の質量は、例えば、1〜50kgである。また、円柱状のローラ本体200Aである場合、従動回転ローラ200の直径は40〜200mmである。
但し、従動回転ローラ200の直径、重さ、材質等は例示であり、これらに限定されるものではない。
回転軸200Bは、軸受210に支持されている。軸受210には、回転軸200Bを回転自在に支持するベアリング220を有している。回転自在とは回転軸200Bが両方向に自由に回転が可能であることをいう。
保持力測定装置100は、回転軸200Bに固定された金属ディスク102と、金属ディスク102に対して対向配置される磁性体プレート110と、を備える。
金属ディスク102には貫通孔104が形成されており、この貫通孔104に回転軸200Bが嵌め込まれている。貫通孔104に回転軸200Bが嵌め込むことで、金属ディスク102は回転軸200Bに対して、ほぼ垂直に固定されている。金属ディスク102を回転軸200Bに固定することにより、金属ディスク102が従動回転ローラ200に固定される。金属ディスク102は、回転軸200Bに固定されているので、回転軸200Bと同期して回転する。したがって、ローラ本体200A、回転軸200B、及び金属ディスク102は同じ速度で回転する。
金属ディスク102は、金属製のディスクである。金属ディスク102は金属製であれば、その種類は問わないが、後述するように、金属ディスク102に渦電流を発生させるので、金属ディスク102は電気抵抗の低い銀、銅、アルミニウム等のディスクであることが好ましい。特に、費用の観点から金属ディスク102は銅製のディスクであることが好ましい。
金属ディスク102は、その形状に限定はなく、平面視で円形、楕円形、又は多角形等とすることができる。金属ディスク102は、回転軸200Bと同期して回転するので、従動回転ローラ200の回転に影響を与えない形状であることが好ましく、特に円形又は実質的に円形であることが好ましい。実質的に円形とは、一見して円形と見えるか、又は楕円の長径に対する短軸の比率が2/3以上であることを意味する。
金属ディスク102を回転軸200Bに固定することにより従動回転ローラ200に固定したが、金属ディスク102をローラ本体200Aに固定することにより従動回転ローラ200に固定することができる。いずれの場合も、金属ディスク102と従動回転ローラ200とが同じ速度で回転する。
本実施形態では、金属ディスク102を回転軸200Bに固定するため、保持部材106を備えている。保持部材106は金属ディスク102に取り付けられ、金属ディスク102と一体となる。保持部材106に貫通孔108が形成されており、この貫通孔108に回転軸200Bが嵌め込まれている。保持部材106を用いることより、金属ディスク102をより強固に回転軸200Bに固定することができる。保持部材106を樹脂製とすることで、保持部材106を含む金属ディスク102の全体の質量を小さくすることができる。
従動回転ローラ200の質量Mrに対する金属ディスク102の質量Mの比率M/Mrは、1/4以下であることが好ましい。回転軸200Bに固定された金属ディスク102が従動回転ローラ200に与える影響を小さくすることができる。例えば、影響とは従動回転ローラ200の質量の慣性モーメントの変動を小さくできる。また、取り扱いの観点から、比率M/Mrは1/20以上であることが好ましい。
金属ディスク102の質量は5kg以下であることが好ましい。金属ディスク102の質量は5kg以下とすることで、保持力測定装置100の小型化と携帯性を図ることができる。また、取り扱いの観点から、金属ディスク102の質量は0.05kg以上であることが好ましい。
図3に示すように、金属ディスク102が複数に分割された金属ディスク102A,102Bで構成されることが好ましい。分割された金属ディスク102A,102Bで回転軸200Bを挟み込むことにより、回転軸200Bに金属ディスク102を固定することができる。したがって、回転軸200Bを軸受210から取り外す必要性がない。分割とは、金属ディスク102が独立した2以上の部分に分かれることを意味する。
同様に保持部材106も複数に分割された保持部材106A、106Bで構成されることが好ましい。
別の態様として、金属ディスク102にスリット(不図示)を形成することが好ましい。スリットとは、金属ディスク102の外周から貫通孔104に連続する切込みである。回転軸200Bをスリットに通すことにより、回転軸200Bを貫通孔104に案内することができる。したがって、回転軸200Bを軸受210から取り外す必要性がない。なお、スリットにより金属ディスク102は分割されない。
磁性体プレート110は、金属ディスク102に対向配置される。ここで対向配置とは、磁性体プレート110と金属ディスク102の面同士が向かい合う位置に配置されることを意味する。磁性体プレート110と金属ディスク102が完全に平行でなくても良い。
磁性体プレート110とは、プレート112と、プレート112の少なくとも一方の面に配置された複数の磁性体114とを備えた部材である。磁性体114は磁力を発生する部材であり、例えば、フェライト磁石、ネオジム磁石等の永久磁石で構成される。
プレート112の材質は、特に限定されないが、磁性体114を固定するための剛性があることが好ましい。また、保持力測定装置100の携帯性、軽量化の観点からアルミニウムであることが好ましい。但し、アルミニウムに限定されない。
プレート112の形状は、磁性体114を配置できれば特に限定されず、平面視で円形、楕円形、又は多角形等にすることができる。
実施形態では、磁性体114はプレート112の一方の面の上に配置されているが、磁性体114はプレート112に一方面に埋め込まれていても良い。また、磁性体114はプレート112を一体として、磁性体プレート110としても良い。
磁性体プレート110には貫通孔116が形成されている。従動回転ローラ200の回転軸200Bが貫通孔116を貫通し、軸受210に到達している。貫通孔116の直径は回転軸200Bの直径より大きく、回転軸200Bは磁性体プレート110に接触していない。また、磁性体プレート110はローラ本体200Aに接触していない。
従動回転ローラ200に独立の磁性体プレート110とは、磁性体プレート110が従動回転ローラ200に機械的に接触していないことを意味する。
図4は磁性体プレート110の斜視図である。磁性体プレート110のプレート112の表面に、プレート112の外周に沿って複数の磁性体114が配置されている。複数の磁性体114は、所定の間隔で磁極(N極、S極)の向きが交互に異なるように、プレート112の上に配置される。プレート112の外周の一部に、後述する支持部材に固定するための取り付け部118が設けられている。
移動装置300は、磁性体プレート110を回転自在に、かつ移動自在に支持する。移動装置300は磁性体プレート110を回転自在に支持する固定プレート310を備え、固定プレート310は磁性体プレート110を支持する面にベアリング312を備えている。このベアリング312は磁性体プレート110の磁性体114の配置面と反対面を回転自在に支持する。磁性体プレート110を回転自在に支持するとは、磁性体プレート110が両方向に自由に回転が可能な状態で保持されていることを意味する。
固定プレート310には貫通孔314が形成されている。従動回転ローラ200の回転軸200Bは貫通孔314を軸受210に達する。固定プレート310はローラ本体200A及び回転軸200Bと機械的に接触していないので、固定プレート310は従動回転ローラ200に対して独立である。
固定プレート310は、ベアリング312を介して磁性体プレート110を回転自在に支持することができる限り、形状、及び材質は、特に限定されない。
固定プレート310は、その上方が支持部材316に固定されている。支持部材316は、移動ステージ318の上面に固定されている。移動ステージ318は、軸受210に固定されている。
移動ステージ318は、磁性体プレート110をある方向に沿って前後に移動することができる。本実施形態では、移動ステージ318を回転軸200Bの方向に沿って動作させることで、磁性体プレート110を金属ディスク102に近づく方向、又は遠ざかる方向に移動することができる。すなわち、移動装置300の移動ステージ318により、磁性体プレート110が移動自在となる。磁性体プレート110が移動自在とは、磁性体プレート110が任意の方向に自由に移動できることを意味する。この移動装置300により、従動回転ローラ200に固定された金属ディスク102と、従動回転ローラ200に独立の磁性体プレート110との間の距離を変化させることができる。距離を変化とは、距離を大きく、又は小さくすることを意味する。
移動ステージ318には、移動距離を測定するためのスケール320が設けられている。スケール320には、所定間隔で目盛が表示されている。移動ステージ318で磁性体プレート110を移動させた際の移動距離を、スケール320の目盛から測定することできる。例えば、金属ディスク102と磁性体プレート110との距離を測定し、次に磁性体プレート110に金属ディスク102に移動させた場合、磁性体プレート110の移動距離から、金属ディスク102と磁性体プレート110との距離を求めることができる。
移動ステージ318として、例えば、X軸方向に移動する直動ステージ等を利用することができる。直動ステージは、ネジを右方向、又は左方向に回した際の回転運動を直線運動に変更する。但し、移動ステージ318は直動ステージに限定されない。
本実施形態では、移動ステージ318を軸受210に固定したが、移動ステージ318を固定する場所は限定されない。
図3に示すように、磁性体プレート110が、複数に分割された磁性体プレート110A,110Bで構成されることが好ましい。分割された磁性体プレート110A,110Bで回転軸200Bを挟み込むことにより、回転軸200Bに磁性体プレート110を貫通させることができる。したがって、回転軸200Bを軸受210から取り外す必要性がない。分割とは、磁性体プレート110が独立した2以上の部分に分かれることを意味する。
別の態様として、磁性体プレート110にスリット(不図示)を形成することが好ましい。スリットとは、磁性体プレート110の外周から貫通孔116に連続する切込みである。回転軸200Bをスリットに通すことにより、回転軸200Bを貫通孔104に案内することができる。したがって、回転軸200Bを軸受210から取り外す必要性がない。
同様に固定プレート310を分割された固定プレート310A、310Bで構成することが好ましい。また、別態様として固定プレート310にスリットを設けることが好ましい。
磁性体プレート110にはトルク計330が設けられている。トルク計330として、例えば、フォースゲージ、バネばかり等を用いることができる。トルク計330により磁性体プレート110に発生するトルクを測定することができる。
従動回転ローラ200の速度を測定するため、速度計400が設けられている。ここで速度は、従動回転ローラ200の回転速度(回転数)、又は従動回転ローラ200の周速度を意味する。速度計400として、例えばタコメータを使用することができる。また、光学式センサでローラに取り付けた反射板からの反射光を検出して回転数を出力する方式を適用することができる。さらに、レーザドップラ速度計なども使用することができる。従動回転ローラの速度を測定できれば、速度計400の種類は特に限定されない。なお、速度計400は、従動回転ローラ200と非接触で速度を測定できる方式であることが好ましい。
次に、保持力測定装置100により保持力の測定方法について説明する。図2に示すように、従動回転ローラ200に固定された金属ディスク102と、金属ディスク102に対して対向配置され、回転自在かつ移動自在である従動回転ローラ200に独立の磁性体プレート110を準備する。金属ディスク102は従動回転ローラ200の回転軸200Bに固定されている。また、磁性体プレート110は、金属ディスク102に対して対向配置され、移動装置300により、回転自在、かつ移動自在に保持されている。
速度計400が従動回転ローラ200のローラ本体200Aの上方に配置されている。
ウエブWを従動回転ローラ200に巻き掛けて、ウエブWを、例えば速度Vfで連続搬送する。従動回転ローラ200は、ウエブWからの摩擦力により速度Vr(周速度)で回転する。ウエブWと従動回転ローラ200との間にスリップがない状態では、ウエブの速度Vfと従動回転ローラの速度Vrは等しくなる。
なお、金属ディスク102は回転軸200Bに固定されているので、従動回転ローラ200と同じ速度で回転している。
次に、移動装置300により回転可能に支持された磁性体プレート110を、金属ディスク102に近づく方向に移動させる。従動回転ローラ200の回転に伴い金属ディスク102が回転している。磁性体プレート110を近づけた際に、磁性体プレート110と金属ディスク102との速度差により金属ディスク102に渦電流が発生する。この際の磁力により、磁性体プレート110が、金属ディスク102の回転方向と同じ方向に回転を始める。磁性体プレート110にトルク計330を設けているので、磁力による磁性体プレート110のトルクをトルク計330により測定することができる。
一方、トルク計330により磁性体プレート110の回転運動は停止する。その結果、磁力により磁性体プレート110に働いていた力が、回転中の金属ディスク102の回転と反対方向の力、すなわち制動力として働く。渦電流による制動力が金属ディスク102に付与されることになる。
金属ディスク102と従動回転ローラ200とは固定されているので、金属ディスク102への制動力は、従動回転ローラ200の回転方向と反対方向の制動力としても働く。
すなわち、渦電流による制動力が従動回転ローラ200に付与される。その結果、ウエブWの速度Vfに対して従動回転ローラ200の速度Vrが低下し始め、ウエブWの速度Vfと従動回転ローラ200の速度Vrとの間に速度差が生じる。本実施の形態では、従動回転ローラ200の速度Vrが低下し始める際の、磁性体プレート110のトルク(N・m)をトルク計330で測定し、従動回転ローラ200の保持力として求めている。
従動回転ローラ200の速度Vrが低下し始める際とは、((Vf−Vr)/Vf)×100の値が0.05%となる場合を意味する。すなわち、((Vf−Vr)/Vf)×100の値が0.05%以下の場合、スリップが発生していないと判断し、その際のトルクを従動回転ローラ200のウエブWに対する保持力とする。一方で、((Vf−Vr)/Vf)×100の値が0.05%を超えた場合、スリップが発生していると判断する。
本実施の形態の保持力の測定方法を簡単に説明すると、従動回転ローラ200の速度Vrを速度計400でモニターしながら、磁性体プレート110を移動装置300により金属ディスク102に近付け、磁力によって金属ディスク102に働く制動力により従動回転ローラ200の速度Vrが低下し始める際の、磁性体プレート110のトルクを、トルク計330により測定する。
第1実施形態では、ウエブWに対する従動回転ローラ200の保持力を直接測定することができる。
なお、第1実施形態では、金属ディスク102を従動回転ローラの200に固定し、磁性体プレート110を従動回転ローラの200に独立で、かつ回転自在で移動自在としたが、磁性体プレート110を従動回転ローラの200に固定し、金属ディスク102を従動回転ローラの200に独立で、かつ回転自在で移動自在とすることもできる。
磁性体プレート110が従動回転ローラ200に固定される場合、従動回転ローラ200の質量Mrに対する磁性体プレート110の質量Mの比率M/Mrは、1/4以下であることが好ましい。また、磁性体プレート110の質量Mは5kg以下であることが好ましい。
<第2実施形態>
図5は、従動回転ローラに設置された第1実施形態に係る保持力測定装置の構成図であり、図6はその斜視図である。図2、及び図3に示した保持力測定装置100の構成と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する場合がある。
従動回転ローラ200は、ローラ本体200Aと、ローラ本体200Aの両端部に設けられた回転軸200Bとを備え、駆動源を備えていない。ローラ本体200Aと回転軸200Bとは同期して回転する。
保持力測定装置100は、回転軸200Bに固定された金属ディスク102と、金属ディスク102に対して対向配置される磁性体プレート110と、を備える。
金属ディスク102には貫通孔104が形成されており、この貫通孔104に回転軸200Bが嵌め込まれている。金属ディスク102は、回転軸200Bに固定されているので、回転軸200Bと同期して回転する。したがって、ローラ本体200A、回転軸200B、及び金属ディスク102は同じ速度で回転する。
金属ディスク102をローラ本体200Aに固定することにより従動回転ローラ200に固定することができる。金属ディスク102と従動回転ローラ200とが同じ速度で回転する。本実施形態では、金属ディスク102を回転軸200Bに固定するため、保持部材106を備えている。
磁性体プレート110は、金属ディスク102に対向配置される。ここで対向配置とは、磁性体プレート110と金属ディスク102の面同士が向かい合う位置に配置されることを意味する。磁性体プレート110と金属ディスク102が完全に平行でなくても良い。
磁性体プレート110とは、プレート112と、プレート112の少なくとも一方の面に配置された複数の磁性体114とを備えた部材である。磁性体114は磁力を発生する部材であり、例えば、フェライト磁石、ネオジム磁石等の永久磁石で構成される。
磁性体プレート110には貫通孔116が形成されている。従動回転ローラ200の回転軸200Bが貫通孔116を貫通し、軸受210に到達している。貫通孔116の直径は回転軸200Bの直径より大きく、回転軸200Bは磁性体プレート110に接触していない。また、磁性体プレート110はローラ本体200Aに接触していない。
従動回転ローラ200に独立の磁性体プレート110とは、磁性体プレート110が従動回転ローラ200に機械的に接触していないことを意味する。
移動装置300は、磁性体プレート110を回転不能、かつ移動自在に支持する。移動装置300は、磁性体プレート110を回転不能に支持する支持部材316を備えている。磁性体プレート110の取り付け部118が支持部材316に固定されている。したがって、磁性体プレート110は回転不能の状態である。ここで磁性体プレート110が回転不能とは、磁性体プレート110が回転軸200Bの回りを自由に回転できないことを意味する。
支持部材316は、移動ステージ318の上面に固定されている。移動ステージ318は、軸受210に固定されている。
移動ステージ318は、磁性体プレート110をある方向に沿って前後に移動することができる。本実施形態では、移動ステージ318を回転軸200Bの方向に沿って動作させることで、磁性体プレート110を金属ディスク102に近づく方向、又は遠ざかる方向に移動することができる。すなわち、移動装置300の移動ステージ318により、磁性体プレート110が移動自在となる。磁性体プレート110が移動自在とは、磁性体プレート110が任意の方向に自由に移動できることを意味する。
この移動装置300により、従動回転ローラ200に固定された金属ディスク102と、従動回転ローラ200に独立の磁性体プレート110との間の距離を変化させることができる。距離を変化とは、距離を大きく、又は小さくすることを意味する。
従動回転ローラ200の質量Mrに対する金属ディスク102の質量Mの比率M/Mrは、1/4以下であることが好ましい。回転軸200Bに固定された金属ディスク102が従動回転ローラ200に与える影響を小さくすることができる。例えば、影響とは従動回転ローラ200の質量の慣性モーメントの変動を小さくできる。また、取り扱いの観点から、比率M/Mrは1/20以上であることが好ましい。
移動ステージ318には、移動距離を測定するためのスケール320が設けられている。スケール320には、所定間隔で目盛が表示されている。移動ステージ318で磁性体プレート110を移動させた際の移動距離を、スケール320の目盛から測定することできる。例えば、金属ディスク102と磁性体プレート110との距離を測定し、次に磁性体プレート110に金属ディスク102に移動させた場合、磁性体プレート110の移動距離から、金属ディスク102と磁性体プレート110との距離を求めることができる。
従動回転ローラ200の速度を測定するため、速度計400が設けられている。
次に、保持力測定装置100により保持力の測定方法について説明する。第2実施形態の保持力測定装置100では、金属ディスク102と磁性体プレート110の距離とトルクとの関係を予め求める。従動回転ローラ200の速度が低下し始める際の、金属ディスク102と磁性体プレート110との間の距離から、予め求めた関係から、トルクを求める。
最初に、金属ディスク102と磁性体プレート110の距離とトルクとの関係を予め求める方法について説明する。
図2で説明した保持力測定装置100を利用する。ウエブWを従動回転ローラ200に巻き掛けて、ウエブWを例えば50m/分の速度で連続搬送する。移動装置300により磁性体プレート110を金属ディスク102に近づける。金属ディスク102に渦電流が発生する。この磁力により磁性体プレート110が金属ディスク102と同じ方向に回転し始める。回転し始める際の磁性体プレート110のトルク(N・m)をトルク計330で測定する。
磁性体プレート110と金属ディスク102との距離(mm)と、トルク計330で測定されたトルクとの関係をグラフにプロットする。
移動装置300により磁性体プレート110を金属ディスク102にさらに近づけ、磁性体プレート110と金属ディスク102との距離と、磁性体プレート110のトルクとの関係をグラフにプロットする。
磁性体プレート110と金属ディスク102との距離を、移動装置300の移動ステージ318に設けられたスケール320を利用することにより、測定することができる。
上述の方法で、ウエブWを50m/分の速度で搬送する際の、磁性体プレート110と金属ディスク102との距離と、磁性体プレート110のトルクとの関係を求める。
同様に、ウエブWを30m/分の速度で搬送し、磁性体プレート110と金属ディスク102との距離と、磁性体プレート110のトルクをグラフにプロットし、距離とトルクとの関係を求める。
図7に示すような、50m/分のウエブWの速度と30m/分のウエブWの速度における、磁性体プレート110と金属ディスク102との距離と、トルクとの関係のグラフを作成することができる。ウエブWの速度は50m/分、30m/分に限定されることなく、適宜必要なウエブWの速度における、距離とトルクとの関係を求めることができる。
次に、図5に示す保持力測定装置100を利用して従動回転ローラ200の保持力を求める方法について説明する。
磁性体プレート110と金属ディスク102との距離と、トルクとの関係を求めた際の速度、例えば50m/分で搬送する。従動回転ローラ200はウエブWの速度と同速度の50m/分の周速度で回転する。
移動装置300により回転不能に支持された磁性体プレート110を、金属ディスク102に近づく方向に移動させる。金属ディスク102が回転しているので、磁性体プレート110を近づけた際に、金属ディスク102に渦電流が発生する。磁性体プレート110が回転不能に支持されているので、渦電流による磁力により、回転中の金属ディスク102の回転と反対方向の力、すなわち制動力が働く。つまり、渦電流による制動力が金属ディスク102に付与されることになる。
金属ディスク102と従動回転ローラ200とは固定されているので、金属ディスク102への制動力は、従動回転ローラ200の回転方向と反対方向の制動力としても働く。
すなわち、渦電流による制動力が従動回転ローラ200に付与される。
その結果、ウエブWの速度50m/分に対して従動回転ローラ200の速度が低下し始め、ウエブWの速度と従動回転ローラ200の速度との間に速度差が生じる。
本実施の形態では、従動回転ローラ200の速度が低下し始める際の、磁性体プレート110と金属ディスク102との距離dを測定する。その距離dから、図7に示す予め求めた磁性体プレート110と金属ディスク102との距離とトルクとの関係に基づいて、そのトルクを保持力として求める。磁性体プレート110と金属ディスク102との距離dは移動ステージ318の設けられたスケール320により求めることができる。
従動回転ローラ200の速度Vrが低下し始める際とは、第1実施形態と同様に((Vf−Vr)/Vf)×100の値が0.05%となる場合を意味する。ここでVfはウエブWの搬送速度、Vrは従動回転ローラ200の速度を意味する。すなわち、((Vf−Vr)/Vf)×100の値が0.05%以下の場合、スリップが発生していないと判断し、その際のトルクを従動回転ローラ200のウエブWに対する保持力とする。
本実施の形態の保持力の測定方法を簡単に説明すると、従動回転ローラ200の速度Vrを速度計400でモニターしながら、磁性体プレート110を移動装置300により金属ディスク102に近付け、磁力によって金属ディスク102に働く制動力により従動回転ローラ200の速度Vrが低下し始める際の、磁性体プレート110と金属ディスク102との距離dを求め、その距離dから予め求めた磁性体プレート110と金属ディスク102との距離とトルクとの関係に基づいて従動回転ローラ200の保持力を求める。
なお、第2実施形態では、金属ディスク102を従動回転ローラの200に固定し、磁性体プレート110を従動回転ローラの200に独立で、かつ回転不能で移動自在としたが、磁性体プレート110を従動回転ローラの200に固定し、金属ディスク102を従動回転ローラの200に独立で、かつ回転不能で移動自在とすることもできる。
磁性体プレート110が従動回転ローラ200に固定される場合、従動回転ローラ200の質量Mrに対する磁性体プレート110の質量Mの比率M/Mrは、1/4以下であることが好ましい。また、磁性体プレート110の質量Mは5kg以下であることが好ましい。
第1実施形態、及び第2実施形態の保持力測定装置100を利用することで、従動回転ローラ200の保持力を容易に精度良く測定することができる。
また、第1実施形態、及び第2実施形態の保持力測定装置100によれば、搬送張力が500N/m以下の場合であっても、従動回転ローラ200の保持力を容易に精度良く測定することができる。一般的に、搬送張力は、50N/m以上であることが好ましい。搬送張力は、製造プロセス内に設けられ張力測定装置等により求めることができる。
第1実施形態、及び第2実施形態の保持力測定装置100のように、金属ディスク102、及び磁性体プレート110を分割可能とすること、又は金属ディスク102、及び磁性体プレート110にスリットを設けることにより、既設の従動回転ローラ200を分解せずに、従動回転ローラ200に保持力測定装置100を設置することができる。搬送速度等のウエブWに対するプロセス条件を変更せずに保持力を直接測定できるため、測定の利便性に優れている。
第1実施形態、及び第2実施形態の保持力測定装置100は、比較的小型であるため、持ち運びが可能である。また、保持力測定装置100の構造がシンプルであることから、大きさを小さくでき、また安価に作製することができる。
10…製造ライン、12…バックアップローラ、18…ダイコータ、22…マニホールド、24…スリット、30…送り出し機、32…ダンサーローラユニット、32A…上部ローラ、32B…上部ローラ、32C…下部ローラ、34…乾燥装置、36…加熱装置、40…紫外線照射装置、42…フィルムロール、44…樹脂フィルム、46…巻き取り機、48…フィルムロール、50…搬送ローラ、100…保持力測定装置、102…金属ディスク、104…貫通孔、106…保持部材、108…貫通孔、110…磁性体プレート、112…プレート、114…磁性体、116…貫通孔、118…取り付け部、200…従動回転ローラ、200A…ローラ本体、200B…回転軸、210…軸受、220…ベアリング、300…移動装置、310…固定プレート、312…ベアリング、314…貫通孔、316…支持部材、318…移動ステージ、320…スケール、330…トルク計、400…速度計

Claims (9)

  1. ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力を測定する保持力測定装置であって、
    前記従動回転ローラに固定された金属ディスク又は磁性体プレートと、
    前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートに対して対向配置される前記従動回転ローラに独立の磁性体プレート又は金属ディスクと、
    前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクを回転自在、かつ移動自在に支持し、前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートと前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクとの間の距離を変化させる移動装置と、
    前記従動回転ローラの速度を測定する速度計と、
    前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクに取り付けられたトルク計と、
    を備え、
    前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクを移動することで、回転中の前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートに渦電流による制動力を付与し、前記従動回転ローラの速度が低下し始める際のトルクを前記トルク計により測定することで、前記従動回転ローラの保持力を求める保持力測定装置。
  2. ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力を測定する保持力測定装置であって、
    前記従動回転ローラに固定された金属ディスク又は磁性体プレートと、
    前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートに対して対向配置される前記従動回転ローラに独立の磁性体プレート又は金属ディスクと、
    前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクを回転不能、かつ移動自在に支持し、前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートと前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクとの間の距離を変化させる移動装置と、
    前記従動回転ローラの速度を測定する速度計と、
    前記金属ディスクと前記磁性体プレートとの間の距離を測るスケールと、
    を備え、
    前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクを移動することで、回転中の前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートに渦電流による制動力を付与し、前記従動回転ローラの速度が低下し始める際の、前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートと前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクとの間の距離から、予め作成された磁性体プレートと金属ディスクとの距離とトルクとの関係に基づいて、前記従動回転ローラの保持力を求める保持力測定装置。
  3. 前記金属ディスクは、複数に分割される金属製のディスク、又はスリットが形成された金属製のディスクで構成される請求項1又は2に記載の保持力測定装置。
  4. 前記磁性体プレートは、磁性体を有し複数に分割されるプレート、又は磁性体を有しスリットが形成されたプレートで構成される請求項1から3のいずれか一項に記載の保持力測定装置。
  5. 前記従動回転ローラの質量に対する、前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートの質量の比率は、1/4以下である請求項1から4のいずれか一項に記載の保持力測定装置。
  6. 前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートの質量が5kg以下である請求項1から5のいずれか一項に記載の保持力測定装置。
  7. 前記ウエブの搬送張力は、500N/m以下である請求項1から6のいずれか一項に記載の保持力測定装置。
  8. ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力を測定する保持力測定方法であって、
    前記従動回転ローラに固定された金属ディスク又は磁性体プレートと、前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートに対して対向配置され、回転自在かつ移動自在である前記従動回転ローラに独立の磁性体プレート又は金属ディスクとを準備し、
    前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクを移動することで、回転中の前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートに渦電流による制動力を付与し、前記従動回転ローラの速度が低下し始める際のトルクを測定することで、前記従動回転ローラの保持力を求める保持力測定方法。
  9. ウエブを搬送する従動回転ローラの保持力を測定する保持力測定方法であって、
    前記従動回転ローラに固定された金属ディスク又は磁性体プレートと、前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートに対して対向配置され、回転不能かつ移動自在である前記従動回転ローラに独立の磁性体プレート又は金属ディスクとを準備し、
    前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクを移動することで、回転中の前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートに渦電流による制動力を付与し、前記従動回転ローラの速度が低下し始める際の、前記固定された金属ディスク又は磁性体プレートと前記独立の磁性体プレート又は金属ディスクとの間の距離から、予め求めた磁性体プレートと金属ディスクとの距離とトルクとの関係に基づいて、前記従動回転ローラの保持力を求める保持力測定方法。
JP2015117446A 2015-06-10 2015-06-10 保持力測定装置、及び保持力測定方法 Active JP6346592B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015117446A JP6346592B2 (ja) 2015-06-10 2015-06-10 保持力測定装置、及び保持力測定方法
KR1020160059330A KR102402305B1 (ko) 2015-06-10 2016-05-16 유지력 측정 장치, 및 유지력 측정 방법
CN201610404899.2A CN106248275B (zh) 2015-06-10 2016-06-08 保持力测量装置以及保持力测量方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015117446A JP6346592B2 (ja) 2015-06-10 2015-06-10 保持力測定装置、及び保持力測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017003420A true JP2017003420A (ja) 2017-01-05
JP6346592B2 JP6346592B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=57614044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015117446A Active JP6346592B2 (ja) 2015-06-10 2015-06-10 保持力測定装置、及び保持力測定方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6346592B2 (ja)
KR (1) KR102402305B1 (ja)
CN (1) CN106248275B (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5012364A (ja) * 1973-06-08 1975-02-07
JPH05187993A (ja) * 1991-05-15 1993-07-27 Sony Corp 摩擦力測定装置
JPH0790732A (ja) * 1993-09-21 1995-04-04 Kachi Tec:Kk 二重撚糸スピンドル
JPH0854301A (ja) * 1994-08-12 1996-02-27 Hokushin Ind Inc 紙送りローラの摩擦特性測定装置
DE19606978A1 (de) * 1996-02-24 1997-09-11 Mtd Magnettechnik Deutschland Vorrichtung zum Regeln der Drehzahlen bei Wickeleinrichtungen von Bändern, Fäden, Drähten oder dergleichen
JPH10111233A (ja) * 1996-09-30 1998-04-28 Eastman Kodak Co 材料の摩擦係数とけん引力を測定する装置と方法
JP2003149065A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 Ricoh Co Ltd 摩擦計測装置
US20080135666A1 (en) * 2006-12-12 2008-06-12 Abb Oy Method and system in connection with tension measurement of material web
JP2009290969A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 渦電流減速装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100559136C (zh) * 2008-10-24 2009-11-11 北京工业大学 毂式液冷永磁测功机
JP5457921B2 (ja) 2009-06-19 2014-04-02 日東電工株式会社 ウェブ搬送制御方法及びウェブ搬送装置
CN202056183U (zh) * 2011-05-05 2011-11-30 湖南湘仪动力测试仪器有限公司 电涡流测功机的空心输出轴
CN103010802A (zh) * 2012-12-12 2013-04-03 张家港百盛包装材料有限公司 一种制备防静电屏蔽袋恒张力放卷装置
CN103023273B (zh) * 2012-12-21 2015-04-01 鞍山钦元节能设备制造有限公司 一种永磁涡流柔性传动调速装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5012364A (ja) * 1973-06-08 1975-02-07
JPH05187993A (ja) * 1991-05-15 1993-07-27 Sony Corp 摩擦力測定装置
JPH0790732A (ja) * 1993-09-21 1995-04-04 Kachi Tec:Kk 二重撚糸スピンドル
JPH0854301A (ja) * 1994-08-12 1996-02-27 Hokushin Ind Inc 紙送りローラの摩擦特性測定装置
DE19606978A1 (de) * 1996-02-24 1997-09-11 Mtd Magnettechnik Deutschland Vorrichtung zum Regeln der Drehzahlen bei Wickeleinrichtungen von Bändern, Fäden, Drähten oder dergleichen
JPH10111233A (ja) * 1996-09-30 1998-04-28 Eastman Kodak Co 材料の摩擦係数とけん引力を測定する装置と方法
JP2003149065A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 Ricoh Co Ltd 摩擦計測装置
US20080135666A1 (en) * 2006-12-12 2008-06-12 Abb Oy Method and system in connection with tension measurement of material web
JP2009290969A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 渦電流減速装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6346592B2 (ja) 2018-06-20
CN106248275B (zh) 2020-03-13
CN106248275A (zh) 2016-12-21
KR20160145485A (ko) 2016-12-20
KR102402305B1 (ko) 2022-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5388649B2 (ja) ウェブ走行位置規制方法、ウェブ搬送装置、及びウェブ裁断装置
JP2009280364A5 (ja)
JP2012166896A (ja) ウェブ巻取装置
WO2015101174A1 (zh) 纸币暂存模块和其卷筒转速控制方法以及自动柜员机
JP6346592B2 (ja) 保持力測定装置、及び保持力測定方法
KR20130013205A (ko) 웨브의 복수지점의 두께를 측정하는 회전롤이 구비된 두께측정장치및 그 제어방법
US20140349825A1 (en) Roll-to-roll press device with tension controller
JP2013199356A (ja) ウエブ巻取装置
JP3878111B2 (ja) フィルムの巻出し方法及び装置
CN206540766U (zh) 一种测试氨纶动态断裂强力和伸长的仪器
KR20100014442A (ko) 가이드를 따라 개별 밸런싱 추를 구비한 컬러 휠
ES2672899T3 (es) Conjunto de desbobinado, en particular para dispositivos de etiquetado
JP2014237548A (ja) パッケージ巻管を回動可能に保持するパッケージフレームの旋回角位置を調節する方法、並びに複数の巻取り部を備えたパッケージを製造する繊維機械
KR101232848B1 (ko) 회전롤이 구비된 웨브 두께 측정장치 및 그 제어방법
JP6725360B2 (ja) 判定装置
JP2015024586A (ja) 複層フィルムの製造装置及び製造方法並びに繰出し装置及び繰出し方法
JPH0395056A (ja) 巻取装置
JP2004359442A (ja) 巻取り装置及び巻取り方法
CN115335304B (zh) 张力控制装置及存储介质
JP5819046B2 (ja) 蛇行修正装置
CN217996171U (zh) 铝箔卷绕机
JPH01316160A (ja) ディスクの研摩加工方式
JP2917237B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法、及び磁気記録媒体
CN201693589U (zh) 裁切装置
KR20120109756A (ko) 정지롤이 구비된 웨브 두께 측정장치 및 그 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6346592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250