JPH08512056A - リポソームの製造法 - Google Patents

リポソームの製造法

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JPH08512056A
JPH08512056A JP7503613A JP50361395A JPH08512056A JP H08512056 A JPH08512056 A JP H08512056A JP 7503613 A JP7503613 A JP 7503613A JP 50361395 A JP50361395 A JP 50361395A JP H08512056 A JPH08512056 A JP H08512056A
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フー,チャン・シー
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    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • A61K9/1277Processes for preparing; Proliposomes

Abstract

(57)【要約】 二重層形成性物質および場合によりさらなる分子を含む溶液の水性表面上でのエアロゾル化を利用したリポソームの製造法を提供する。該エアロゾル化は振動数発生振動ノズルを通して噴霧する霧である。

Description

【発明の詳細な説明】 リポソームの製造法 発明の背景 I.本発明の分野 本発明は、リポソームの製造法、および特定の利用に適したリポソームの製造 に関する。 II.背景および関連分野の説明 リポソームは、種々のタイプの脂質、リン脂質および2次的な親油性成分から 主に構成される小さい、球状の小胞である。生体膜の脂質配列と同様に、これら 成分は二重層形態で普通配列する。典型的に、成分脂質または脂質様分子の極性 末端を周囲溶液(通常、水性溶液)に接触させ、該脂質または脂質様分子の非極 性疎水性末端を別の脂質または脂質様分子の非極性疎水性末端と接触させる。得 られる二重層膜はある大きさ、疎水性度、形、および正味の電荷の分子を選択的 に透過させ得る。 殆どのリポソームは性質が脂質または脂質様であるが、Uster等の出願[WO 92/03123号(1992年3月5日公開)]には、脂質またはコレステロ ールのいずれかを伴う界面活性剤を含んでなる、リポソーム別の二重層配合物が 記載されている。 リポソームは多くの治療、診断、産業および商業に利用されている。リポソー ムは水に容易に溶解しない分子の輸送に、または直接的な時間を合わせた放出が 所望される場合に用いる。多くの化学化合物に対する選択的透過性のため、リポ ソームは薬物および生体物質の輸送ビヒクルとして有用である。輸送すべき化合 物をリポソーム内部に備えることができ、そこでは該化合物は外環境から保護さ れている。また、輸送の標的とされる化合物が親油性であるかまたは化学的に脂 質と結合しているなら、それらをリポソームの脂質二重層中に組み込むことがで きる。標的部位に到達した時、リポソームを崩壊するか(例えば、胃腸管におい て酵素により)、または細胞膜と融合することができる。リポソームの崩壊また はリポソームと細胞膜の融合は化合物の放出をもたらす。 数種のリポソーム製造法が知られている。一般に使用される方法の一般的総説 については、Szoka等,Ann.Rev.Biophys.Bioeng.,9:467−508(1 980年)を参照。これら製造法のうちより一般的なものでは、1)脂質を含有 する溶液の超音波処理(時には次いで蒸発/凍結乾燥および再水和する)[例え ば、Stryer,Biochemistry,pp.290−291(Freeman & Co.,NY,198 8年)、およびOhsawa等,Chem.Pharm.Bull.,32:2442(1984年) を参照]、2)脂質溶液のホモジナイゼーション(時には高圧または高剪断力で )[例えば、米国特許第4,743,449号(1988年5月10日登録)、お よび米国特許第4,753,788号(1988年6月28日登録)を参照]、 3)小胞形成脂質の乾燥フィルムの水和および時には超音波処理(ここで、脂質 フィルムは有機溶媒に溶解した脂質溶液の蒸発によって調製する)[例えば、米 国特許第4,452,747号(1984年6月5日登録)、米国特許第4,89 5,719号(1990年1月23日登録)、および米国特許第4,946,7 87号(1990年8月7日登録)を参照]、4)凍結乾燥または蒸発および再 水和[例えば、米国特許第4,897,355号(1990年1月30日登録)、 EP267,050号(1988年11月5日公開)、米国特許第4,776,9 91号(1988年10月11日登録)、EP172,007号(1986年2 月19日公開)、および豪州特許出願AU−A−48713/85号(1986 年4月24日公開)を参照]、5)溶媒注入または脂質溶液の水性媒質への注入 もしくはその逆[例えば、Batzri等,Biochim.Biophys.Acta.,298:10 15−1019(1973年)、米国特許第4,921,757号(1990年5 月1日登録)、米国特許第4,781,871号(1988年11月1日登録)、 WO 87/02396号(1988年3月24日公開)、および米国特許第4, 895,452号(1990年1月23日登録)を参照]、6)噴霧乾燥[例え ば、豪州特許出願AU−A−48713/85号(1986年4 月24日公開)、および米国特許第4,830,858(1989年5月16日登 録)を参照]、7)濾過[例えば、WO 85/01161号を参照]、8)逆 相蒸発[例えば、Szoka等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,75:4191− 4199(1978年)を参照]、および上記方法の組合せ[例えば、Pick,Ar ch.Biochem.Biophys. ,212:186−194(1981)、およびKasahar a等,J.Biol.Chem.,252:7384−7390(1977年)を参照]。 また、脂質溶液を噴霧してリポソームを形成する方法についても知られている が、これら方法は圧力下での噴霧を通常必要とし、これは非能率的であり、リポ ソーム成分溶液の損失に帰着する。米国特許第4,508,703号(1985 年4月2日登録)において、脂質を適当な溶媒に溶解し、溶媒の沸点よりも高温 に加熱された気体を含有する封じたチェンバー中へ噴霧器または噴霧ノズルを通 してこの溶液を噴霧することによるリポソームの製造が開示されている。溶媒を 蒸発させ、脂質粒子およびリポソームを形成し、乾燥混合物として回収する。次 いで、この乾燥リポソームおよび脂質粒子を水性媒質中で水和することができる 。 PCT出願WO 89/11850号(1989年12月14日公開)におい て、脂質二重層中に捕捉されたか、または二重層の成分と結合した、さらに適切 に言えば球状の二重層によって作られた空間内に捕捉されている物質をさらに有 するリポソームを形成するための方法が教示されている。この出願において、非 加圧ヘアスプレー、殺虫剤等を他の表面に当てるために一般に用いられるような 、トリガーポンプまたは噴霧器中に物質を注入することにより、エアロゾル化を 用い得ることが教示されている。この出願によると、(脂質および物質の)調製 した溶液を噴霧すると、該溶液がノズルから出ると該溶液は空気と混合し、揮発 性溶媒が蒸発する。 英国特許出願GB2,145,107A号(1985年3月20日公開)におい て、リポソームを含有するエアロゾルスプレーの製造が教示されている。このリ ポソームを圧力下で水性溶液および脂質混合物を混合し、なお圧力下でこの混合 物をノズルまたは他のアレンジメントに通して、リポソーム含有エアロゾルスプ レーを製造する。 WO 87/07502号(1987年12月17日公開)において、1また はそれ以上の揮発性液体推進剤、プロペラントに溶解した1またはそれ以上の膜 脂質、および1またはそれ以上の生物学的に活性な化合物を含有する溶液を圧力 下で噴霧することによる、プローリポソームエアロゾルの形成が開示されている 。 EP 357,773号(1990年3月14日公開)において、脂質を有機溶 媒に溶解し、溶媒を蒸発させ、水性溶液を乾燥脂質フィルムに加え、溶液を超音 波処理して脂質の均一な懸濁液を製造し、不活性ガスを溶液に注入して溶液を加 圧し、そしてノズルを通して加圧した溶液を輸送してリポソームを形成すること による、リポソームの製造法が開示されている。 EP 190,926号(1986年8月13日公開)において、最初に脂質を 有機溶媒と混合し、水を加え、次いでこの溶液を加圧し、そしてノズルに通して エアロゾルスプレーを製造することによる脂質の形成が教示されている。 米国特許第5,192,528号において、肺の症状または疾患を治療するため に治療投与量の薬物を肺に輸送するための方法が教示されている。気道の選択さ れた領域に粒子が沈着するのを有利にはこぶエアロゾル粒子サイズを生成する条 件下で、リポソーム捕捉形態の滴を含有するリポソームの水性懸濁液をエアロゾ ル化する。これらの条件は、水性リポソーム懸濁液を噴霧器に入れ、圧縮した空 気を噴霧器に供給する圧搾空気噴霧器の使用を伴う。圧搾空気は規定されたサイ ズの口を有するノズルを通してリポソーム懸濁液を押し出す。次いでこのエアロ ゾルを、大きいエアロゾル粒子を捕らえ小さいエアロゾル粒子を通す調節壁にあ てる。またこの特許により、担体流体を粉砕して水性粒子の細かい霧にする超音 波エネルギーを用いてリポソームの水性懸濁液をエアロゾル化するのに適した非 特定の装置を使用することが示唆される。 EP 335,133号(1989年10月4日公開)において、肺界面活性剤 タンパク質および関連する脂質を含んでなるリン脂質/ペプチド混合物と共に、 患者に輸送すべき薬物をリン脂質/ペプチド混合物に組み込むことが開示されて いる。界面活性剤は空気−水界面の表面張力に影響を及ぼす化合物である。それ 自体で界面活性剤は肺の生体膜のような液体界面を越える気体の輸送の速度を変 えることができる。界面活性剤の重要なクラスのうちの1つは、肺胞上に存在し 、細胞膜を越えてこれら細胞内への酸素の輸送を促進するのに役立つ肺界面活性 剤である。 肺界面活性剤は種々の脂質および少なくとも3個の異なるタンパク質(SP− A、SP−B、およびSP−Cと呼ばれる)のコンプレックスである。文献には 、DPPCを伴うものを含む種々の肺界面活性剤タンパク質調製物が包含される 。通常、調製物は5つのタイプに分類され得る。これらには、1)天然ヒト界面 活性剤(ヒト羊膜液体から精製)[Merritt等,N.Engl.J.Med.315:78 7(1986年)]、2)半合成界面活性剤(DPPCおよび高密度リポタンパ ク質を混合することにより調製)[Halliday等,Lancet1:476(1984年 )]、3)動物肺界面活性剤(全肺または洗浄流体の有機抽出により単離)[Fu jiwara(同上);Enhorning等,Pediatrics76:145(1985年);Kwong 等,Pediatrics76:585(1985年)]、および4)界面活性剤脂質と再 構成された精製ヒト界面活性剤アポタンパク質(天然源から精製されたかまたは 組換えDNA技術により得られたSP−A、SP−B、および/またはSP−C [Jobe等,Am.Rev.Resp.Dis.136:1032(1987年)およびGlasse r等,J.Biol.Chem.263:10326(1988年)を参照])[Revak等 ,J.Clin.Invest.81:826(1987年)]が含まれる。 シリーズ8700−120ノズルを含むSONO−TEK Corporation(Poug hkeepsie,NY)によって製作されたもののような超音波噴霧ノズルが市販され ており、これは圧力を使用せずに液体を噴霧する。このSONO−TEKノズル は、タンパク質、抗体、シリコン、潤滑剤、診断用および消毒用物質を伴う医薬 製品の被覆、ならびに薬物封入に適当であると製造業者により示唆される。また 、例えば米国特許第4,301,968号(1981年11月24日登録)を参照 すると、溶液を一様に噴霧し、噴霧器を通る溶液の流量を変化させることができ る超音波噴霧器が開示されている。米国特許第4,337,896号(1982 年7月6日登録)において、前以て決定した円錐角を有する円錐形噴霧パターン および溶液の均一な散布パターンを得ることのできる噴霧界面を有する超音波燃 料噴霧器が開示されている。 上記の引用した文献の多くはリポソームの製造法を開示しているが、該方法は 多工程であり、従って扱いにくく労働集約的であるか、または脂質および/もし くは他の二重層形成性物質の浪費に帰着するか、またはリポソームとの結合もし くはリポソーム中に組み込まれることが所望されるパッセンジャー分子もしくは 活性物質の低い割合での組込みを有する。 従って、大規模での使用に適当な経済的かつ効率の良いリポソームの製造法を 提供することが本発明の目的である。該目的および他の目的は当業者にとって明 白であるだろう。 本発明の要旨 本発明の目的に従い、二重層形成性物質(例えば、脂質、界面活性剤、または 脂質様二重層形成性物質)、および場合によりパッセンジャー分子よりなる第1 溶液を調製し、加圧することなく第1溶液を第2溶液の界面上または下に噴霧す ることによりリポソーム懸濁液を形成することを含んでなるリポソームの製造法 を提供する。いずれの特定の作用機構に限定されることなく、緩衝液に溶媒を抽 出し希釈する際、二重層形成性物質(およびある程度のパッセンジャー分子)は 不溶性になり、リポソームを即座に形成すると信じられている。 リポソームの形成に次いで、例えば限外濾過によって懸濁液を濃縮することが できる。本発明の好ましい態様において、Filtron膜モジュールからなる接線流 出積重(tangential flow stack)が用いられる。所望のリポソームの濃縮が行 われた後、必要なら例えば新鮮な緩衝液でのダイア濾過(diafiltration)によっ て残留溶媒を除去することができる。 使用のための懸濁液を調製するか、またはリポソームをバイアルもしくは他の 容器に導入し凍結乾燥させるかもしくは保存用に準備することにより、濃縮リポ ソーム懸濁液をさらに処理することができる。長期保存のために、生成物を凍結 乾燥し、凍結分子が動かない温度でかつ任意の相転移以下の温度で保持すること が現在好ましい。 好ましい態様の1つにおいて、第1溶液はイソプロピルアルコールのような有 機溶媒に溶解した脂質からなり、第2溶液は水性である。 別の好ましい態様において、第1溶液の二重層形成性物質には天然肺界面活性 剤に存在する脂質および/またはタンパク質が含まれ、製造したリポソームは呼 吸障害を患っているまたは患う危険のある患者のための治療用に使用される。 本発明の方法において、第1溶液を超音波振動数で振動するノズルを通して噴 霧し、第1溶液を噴霧する間に大気圧以上に第1溶液の加圧を必要としない方法 を用いる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の新規な方法の模式的な例を説明する。 本発明の詳細な説明 本発明は、治療用、診断用、化粧用物質の輸送に使用するためのリポソームの 新規で有用な製造法を記載する。本発明は、大規模におけるリポソームの経済的 かつ効率の良い製造法を提供する。I.リポソーム組成物の製造 A.典型的には、リポソーム成分は、閉鎖ラメラ二重層相を形成することがで きる両親媒性物質(本明細書中「二重層形成性物質」と称する)および、輸送さ れるべき、または標的輸送に有用である、または延長された半減期のようなリポ ソームに有用な性質を与えるさらなる物質、および溶媒である。成分の混合物を 用いることができる。 1.本発明における使用に適当な脂質および脂質様成分には、リン脂質、リン 脂質混合物、極性脂質、中性脂質、脂肪酸、およびそれらの誘導体が含まれる。 好ましい脂質は、脂質転移温度より高い温度で水中に単独で分散する場合、脂質 エマルジョン相中にあるという特徴を有する。幾つかの態様において、脂質は約 12個以上の炭素の1本鎖脂肪族脂質であり、飽和または不飽和のいずれかであ るか、または他の方法で置換され得る。適当な脂質にはエステル、アルコールお よび以下の脂肪酸の酸形態が含まれる:ステアリン酸、オレイン酸、リノレイン 酸、アラキジン酸、アラキドン酸、および他の1本鎖脂肪族酸。さらに候補とし てエステル、アルコールならびにレチノール類の酸形態、特にレチノールおよび レチノイン酸が含まれる。 特に好ましい脂質にはホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルグリセ ロール(PG)、および合成的に製造されたかまたは種々の天然源から誘導され たそれらの誘導体が含まれる。 幾つかの態様において、リポソームはポリエチレングリコール(PEG)の組 込みによるか、または合成リン脂質のPEGヘッドグループ(ジステアロイルホ スファチジルエタノールアミン(DSPE)にコンジュゲートしたPEG)によ って立体的に安定化される[例えば、the method of Papahadjopoulos等,Proc. Natl.Acad.Sci.USA 88:11460−11464(1991年)を参 照]。 2.界面活性剤は、本発明の使用に適当な二重層形成性物質であり、典型的に Tween、Triton、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ラウレル硫酸ナトリウム 、またはナトリウムオクチルグリコシドのような良好な混和性を有する界面活性 剤である。好ましい界面活性剤は、界面活性剤の相転移温度以上で水溶液に加え る場合ミセルを形成し、1またはそれ以上の脂肪族鎖からなる。これらの脂肪族 鎖は飽和、不飽和、または他の方法で置換されていてよく(例えば、エトキシル 化)、典型的には脂肪族鎖は約12個以上の炭素を含む。さらに適当な界面活性 剤には以下のものが含まれる:ラウリル−、ミリスチル−、リノレイル−、また はステアリル−スルホベータイン;ラウリル−、ミリスチル−、リノレイル−、 またはステアリル−サルコシン;リノレイル−、ミリスチル−、またはセチル− ベータイン;ラウロアミドプロピル−、コカミドプロピル−、リノールアミドプ ロピル−、ミリスタミドプロピル−、パルミドプロピル−、またはイソステアル アミドプロピル−ベータイン(例えば、ラウロアミドプロピル);ミリスタミド プロピル−、パルミドプロピル−、またはイソステアルアミドプロピル−ジメチ ルアミン;ナトリウムメチルココイル−、またはジナトリウムメチルオレイル− タウレート;およびMONAQUATシリーズ(Mona Industries,Inc.,Pater son,New Jersey)。 Uster等の出願[WO 92/03123号(1992年3月5日公開)]にお いて、脂質またはコレステロールのいずれかを伴う界面活性剤を含んでなるリポ ソーム別の二重層製剤が開示されている。 3.ステロールおよびステロールエステルもまた本発明における使用に適当で あり、コレステロール、コレスタノール、硫酸コレステロールならびに他のコレ ステロール類似体および誘導体を含む。 4.2本鎖グリセロリン脂質もまた本発明のリポソームに組み込むことができ る。 5.さらなる物質が本発明のリポソームと結合するかまたはそれに組み込まれ るのが望ましい。これらさらなる物質は、本明細書中において「パッセンジャー 分子」と称され、リポソームに可溶性であり、球状二重層内に形成された空間に 保持されるか、または形成された二重層内に保持されるかもしくは該二重層と結 合することを意図された物質である。パッセンジャー分子の取込みは、パッセン ジャー分子の溶液と前以て形成されたリポソーム懸濁液と混合し、パッセンジャ ー分子がリポソーム二重層中へ挿入されるまでインキュベートすることにより容 易に達成される。または、パッセンジャー分子をリポソームの製造において用い る二重層形成性物質と混合する。または、パッセンジャー分子およびリポソーム を下記のような通常の薬理学的に許容され得るビヒクル中に製剤化する。 抗菌剤、抗ウイルス剤(例えば、フルオロウラシル、ヨードウリジン、トリフ ルオロウリジン、ビダラビン、アジドチミジン、リバビリン、ホスホノホメート 、ホスホノアセテート、およびアシクロビル)、抗炎症剤(例えば、プレドニゾ ロン、デキサメタゾン、および非ステロイド系抗炎症剤)、抗癌薬物(例えば、 シスープラチンまたは5−フルオロウラシル)、抗寄生生物剤、抗アレルギーお よ び抗喘息剤(例えば、アレルゲン、クロモリン、セメチジン、ナファゾリン、ロ ドキサミド、エフェドリンおよびフェニルエフィン)、染料、蛍光化合物、放射 性同位元素標識(例えば、ヨウ素、レニウム、トリチウム、α粒子放射性同位元 素)、放射線不透過性化合物、ビタミン、ミネラル、プラスミド、ベクター、ウ イルス粒子、ペプチド、タンパク質、糖タンパク質、リポタンパク質、ヌクレオ チド、炭水化物(例えば、天然または合成の単糖類および多糖類ならびに糖類) 、受容体、成長因子、ホルモン、神経伝達物質、抗腫瘍性抗生物質、成長因子、 毒素、鎮痛薬、麻酔薬、麻薬、触媒、酵素、ならびに他の生物学的に活性な無機 および有機分子のようなパッセンジャー分子は、利用できる基質の種類の例であ る。パッセンジャー分子が親油性であることが最も好ましいが、親水性物質もま た二重層(即ち、極性ヘッドグループ)との結合を形成することができるなら有 用であり得る。このリストは広範囲であるが、決して限定的であることを意図せ ず、単に例示である。 本明細書中に用いられる用語「細胞毒素部分」は、細胞毒性放射性薬品として の放射性同位元素、および細胞毒性薬物または細菌、真菌、植物または動物起源 の酵素的に活性な毒素のような毒素、またはこのような毒素の酵素的に活性なフ ラグメントを含むことが意図されている。使用される酵素的に活性な毒素および そのフラグメントは、ジフテリアA鎖、ジフテリア毒素の非結合活性フラグメン ト、外毒素A鎖(Pseudomonas aeruginosaから)、リシンA鎖、アブリンA鎖、 モデクシンA鎖、α−サルシン、Aleurites fordiiタンパク質、ジアンチンタン パク質、Phytolaca americanaタンパク質(PAPI、PAPII、およびPAP −S)、モモルディカチャランティア阻害物質、クルシン、クロチン、サパオナ リアオフィシナリス阻害物質、ゲロニン、ミトゲリン、レストリクトシン、フェ ノマイシン、エノマイシン、およびトリコテセンである。 本発明はリポソーム中に含まれるか、またはリポソームにコンジュゲートした 細胞毒性部分を含む。リポソームおよびこのような細胞毒性部分のコンジュゲー トを、種々の二官能性タンパク質カップリング剤を用いて調製する。このような 試薬の例には、SPDP、IT、ジメチルアジピミデートHclのようなイミドエ ステルの二官能性誘導体、ジスクシンイミジルスベレートのような活性エステル 、グルタルアルデヒドのようなアルデヒド、ビス(p−アジドベンゾイル)ヘキサ ンジアミンのようなビス−アジド化合物、ビス−(p−ジアゾニウムベンゾイル) −エチレンジアミンのようなビス−ジアゾニウム誘導体、トリレン2,6−ジイ ソシアネートのようなジイソシアネート、および1,5−ジフルオロ−2,4−ジ ニトロベンゼンのようなビス−活性フルオリン化合物が挙げられる。毒素の溶解 する部分はリポソームに結合することができる。特に好ましい毒素はリシンA鎖 である。最も有利にリシンA鎖は脱グリコシル化されるか、またはオリゴ糖類な しで製造されて、不適切なクリアランス機構(例えば、肝臓)によってそのクリ アランスを減少させ、組換え法により製造される。別の態様において、B鎖のガ ラクトース結合特性がブロックされ得るなら(「ブロックされたリシン」)、全 リシン(A鎖+B鎖)をリポソームに組み込むか、またはリポソームにコンジュ ゲートする。パッセンジャー分子としての使用に適当であるか、またはリポソー ムに結合しているリシン免疫毒素の有利な調製法がVitetta等[Science 238 :1098(1987年)]によって記載されている。 さらなる態様において、毒素コンジュゲートをFabまたはF(ab')2フラグメン トを用いて調製する。それらのサイズが比較的小さいため、これらフラグメント はより良く組織に浸透して感染細胞に到達し得る。これらコンジュゲートをパッ センジャー分子として用いるか、またはリポソームに結合させることができる。 別の態様において、fusogenicリポソームを細胞毒性薬物で満たし、HIV抗 原をその表面で提示するT細胞のような感染細胞に特異的に結合する抗体でリポ ソームを被覆する。 用語「生物学的に活性な分子」は、投与する生物に影響を及ぼす天然または合 成化合物として本明細書中で定義される。生物学的に有用なポリペプチドの代表 的な例には、とりわけ、核タンパク質、糖タンパク質、およびリポタンパク質が 含まれる。本発明に従い製造されるリポソームはまた、遺伝子治療のための核酸 を輸送するか、機能する置換遺伝子を適切に提供するか、または新しいかもしく は高められた遺伝子機能を導入するために用いられる。多くのタンパク質クラス は、この方法における使用に適当であり、これらには抗体、酵素、ホルモン的に 活性なポリペプチド、リンホカイン、モノカインおよびサイトカインのような免 疫モジュレーター、成長調節および刺激タンパク質、血液タンパク質、ならびに ウイルス、細菌および寄生生物のワクチンのための抗原が含まれる。適当なタン パク質の具体的な例には、α−、β−、およびγ−インターフェロン、腫瘍壊死 因子−αおよび腫瘍壊死因子−β、プラスミノーゲンアクチベーター(例えば、 組織プラスミノーゲンアクチベーター)、ウロキナーゼおよびストレプトキナー ゼ、リラキシン、免疫グロブリン、CD4、TGF−αおよびTGF−β、DN アーゼ、VEGF、NGF、NF、アクチビン、インヒビン、EGF、IGF、 エンケファリナーゼ、血液凝固因子(例えば、因子VIIIおよび組織因子ならびに そのフラグメントまたはアミノ酸配列変異体およびそれに対する抗体)が含まれ る。この方法に用い得る他の生物学的に活性な分子の例には、ステロイド、脂質 、合成および天然薬物、抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン)核酸、お よびアミノ酸が含まれる。 好ましい態様の1つにおいて、生物学的に活性な分子はDPPC、POPG、 または肺界面活性剤のSP−A、SP−B、および/またはSP−Cタンパク質 として知られる1またはそれ以上のタンパク質のような天然肺界面活性剤の成分 を含んでなる。この界面活性剤は二重層の一部であり、それともまたはさらにリ ポソーム内に存在することができる。肺界面活性剤を既知の方法により合成ジパ ルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、卵または合成ホスファチジルグ リセロール(PG)、および精製界面活性剤アポタンパク質(SP−Bおよび/ またはSP−Cおよび/またはSP−A)から調製することができる。精製界面 活性剤アポタンパク質を、公知のヌクレオチドおよびアミノ酸配列を用いる組換 え法また直接合成によって得る[Glasser等,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A .84:4007(1987年);Jacobs等,J.Biol.Chem.262:980 8(1987年);Floros等,J.Biol.Chem.261:9029(1986年 );White等,Nature 317:361(1985年);Whitsett等,Pediatr. Res.19:501(1985年);Warr等,Proc.Natl. Acad.Sci.U.S.A.84:7915(1987年);Hawgood等,Proc.Natl .Acad.Sci.U.S.A.84:66(1987年) ;G1asser等,J.Bio1.C hem.263:9(1988年);G1asser等,(同上)J.Biol.Chem.263 :10326(1988年);およびJobe等,Am.Rev.Resp.Dis.136:1 032(1987年)]。望ましくは、界面活性剤アポタンパク質を界面活性剤 脂質と再構成する[Revak,同上]。 ヘアスプレー、着色料、染料等のような化粧品または化粧品成分はリポソーム への組み込みに適当である。マウスウォッシュ、のどスプレー、防腐スプレー等 に用いる医薬品もまた本発明の実施において使用するのに適している。 治療用または診断用に投与するための薬物または他の物質を、本発明に従って リポソームに組み込むかまたはリポソームと結合させ、患者体内の部位を特に標 的とすることができる。好ましい態様において、治療用および診断用物質を、該 物質を含んでなるかまたは結合したリポソームを、モノクローナル抗体または免 疫グロブリンフラグメント(Fab’フラグメントのような)、受容体、癒着分子 、リガンドまたは他の標的部分に結合させることにより、患者に投与するのが有 効である。 さらに他の態様において、リポソームは糖リン脂質結合ポリペプチドを組み込 むかまたは結合する。この態様の一例において、GPIシグナルドメインと呼ば れる(ここで、GPIはグリコホスファチジルイノシトールの略語である)、m DAF(崩壊促進因子)への糖リン脂質膜アンカーアタッチメントを特定するカ ルボキシ末端ドメイン、または糖リン脂質によって固定される他のタンパク質か らの機能的に同等のドメインを、GPIシグナルドメインの源と異質であるタン パク質または該タンパク質のマルチマー、例えば、ホルモン、抗原(特に感染生 物)、アレルゲン、免疫グロブリン、酵素、受容体等(gp120、CD4、プラ スミノーゲン・アクチベーターを含む)に融合する[例えば、PCT出願WO 89/01041(1989年2月9日公開)を参照]。 パッセンジャー分子の組み合わせが望ましい。例えば、特に好ましい態様にお いて、毒素薬物を内部に包含しており、さらにGPI結合CD4を含んでなるか または結合するリポソームは、その表面上でgp120を発現するHIV感染細胞 を標的とする。リガンドまたは抗体への同様のGPI融合を、リガンドまたは抗 体に特異的に結合する抗原または受容体を有する癌細胞に対する毒性物質を含む リポソームを標的とするために用いることができる。 放射性同位元素または毒素と抗体様標的ドメインの組み合わせは、標的部分お よび生物学的に活性な分子の他の組み合わせ、および治療用パッセンジャー分子 の組み合わせと同様に本発明に包含される。 6.二重層形成性物質およびいずれのパッセンジャー分子をも可溶化するため に溶媒を利用する。適当な溶媒を、両親媒性物質およびパッセンジャー分子の両 方を可溶化できるものから選択する。一般に、最も好ましい溶媒は、エタノール 、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、クロロホルム、アセトン、塩 化メチレンまたはプロピルグリコール等のような低分子量の炭化水素である。さ らに、該溶媒はリポソームについて意図された特定の使用に適当でなければなら ない。リポソームをインビボで使用するなら、該溶媒はその利用において毒性の 原因となることなく利用され、一般に薬学的に許容されることができ、容易に混 和しなければならない。商業過程においてかまたは殺虫剤用のような他の利用に おいて、溶媒の毒性は重要なものではないが、その揮発性も選択因子である。塩 化メチレンは、多くの方法において有用である溶媒の例である。溶媒の混合物は 幾つかの状況において適当である。 好ましい態様において、アルコール、およびより好ましくはイソプロピルアル コールのような短鎖アルコールが適切な溶媒として働く。 B.本発明に従うリポソーム製造はスプレー技術を用いて、溶媒および二重層 形成性物質(および幾つかのパッセンジャー分子)の第1溶液を第2溶液、しば しば緩衝液の表面上に噴霧することにより、直接リポソームを形成する。どんな 特定の作用機構にも制限されることなく、溶媒が緩衝液中に抽出され希釈される に従い、二重層形成性物質(およびある程度のパッセンジャー分子)は不溶性と なり、即座にリポソームを形成すると信じられている。 二重層形成性物質および任意のパッセンジャー分子の有機溶媒のような溶媒中 での溶解度は用いられる成分に依存して変化し、また温度によって異なるであろ う。幾つかの脂質、例えばジパルミトイル−ホスファチジルコリン(DPPC) は室温およびそれ以下の温度で完全に不溶性である:該状況においては、噴霧過 程中室温以上の温度、例えば約45〜75℃で第1溶液を保持する。本方法にお いて用いる成分の可溶性の最適化を所定の実験によって決定するであろう。脂質 成分の融点以上または以下での噴霧は、パッセンジャー分子が脂質二重層内に封 入されるか別の様式で脂質に組み込まれるかどうかに影響し、本発明のいずれの 特定の適用に対する適当な温度条件の決定はルーチンであろうと、さらに現在信 じられている。 脂質の酸化を防止するために、リポソーム成分を含んでなる溶液は、窒素のよ うな不活性ガスの一定の気流下で保持して、乾燥窒素雰囲気をつくる。 本発明の好ましい態様において、第1溶液はイソプロピルアルコール(IPA )中に、DPPC、パルミチン酸、パルミトイル−オレオイル−ホスファチジル グリセロール(POPG)、肺界面活性剤タンパク質C(SP−C)を含んでな る。この第1溶液をコハク酸、コハク酸二ナトリウム六水和物、および精製水を 含んでなる第2の、緩衝溶液(約pH6.5)上に噴霧する。この態様において、 第1溶液を混合し噴霧するために約55〜65℃に加熱する。 二重層形成性物質およびパッセンジャー分子を別の溶液として調製し、次いで 混合し、場合により撹拌する。 噴霧方法の装置を図1に示したものと同様の様式で組み立てるが、示した部品 の異なる配置または異なる同等の部品を用いてもよい。 第1溶液を貯蔵器中に導入する。フィルターをこの貯蔵器の出口に備え、連結 手段を貯蔵器と噴霧チェンバーに備えられたノズルとの間に備える。 幾つかの好ましい態様においては、噴霧ノズルと直接接触しないレベルで、第 2溶液を噴霧チェンバーに導入する。ある態様においては、例えば約1L/分で の嬬動ポンプ等によって噴霧チェンバーと混合チェンバー間で第2溶液を循環さ せる。噴霧チェンバー(およびいずれかの混合チェンバー)中の溶液を、ある態 様においては約200rpmで撹拌するのが好ましく、第1溶液の温度と同様の温 度まで加熱してもよい。 別の態様において、ノズルを第2溶液に浸し、例えば限外濾過および/もしく はダイア濾過によってか、または噴霧チェンバーの上部を真空により引き抜くこ とによって、有機または他の第1溶液溶媒を除去する。この別の方法は、第1溶 液溶媒が水に混合し得ない場合、形成されたリポソーム間のサイズの一致性を促 進するのに有利である。 全ての溶液および装置を準備する際、ノズルには必要な動力供給を与える。貯 蔵器中の不活性ガスおよびまたは第1溶液のレベルを、第1溶液がノズルに流動 し始めるよう調節する。この流動を調節してノズルからの均一の噴霧パターンを 得る。所望の量の第1溶液が噴霧されるまで(典型的に全体量)流動させ続ける 。 二重層形成性溶液を噴霧してリポソームを形成するために用いられ得る、種々 の市販ノズルまたは同様の装置がある。本発明によると、作動に高圧を必要とし ないノズルが適当である。好ましい態様において、超音波の高振動数を用いて霧 スプレー(一般に、超微細かつ低速力)を形成する噴霧ノズルが利用できる。こ のような好ましいノズルは、ノズルに呼び水する必要性を減少または無くすので 、溶液の浪費を減少させる。適当な超音波噴霧ノズルはSONO−TEK Corpo ration(Poughkeepsie,NY)により作製される(例えば、シリーズ8700− 120ノズル)。液体を振動ノズルチップと接触させると噴霧が起こる。超音波 エネルギーが液体の表面張力を超えるとき微滴が形成される。滴のサイズの分布 は、噴霧される液体の密度、表面張力、およびノズルの振動数によって決定され 、振動数は与えられたサイズのノズルに対して滴の直径の範囲を決めることにお いてキーとなる因子である。 ノズルの噴霧振動数、ノズルの細孔、および他のノズルの特性を選択して、適 当な流動および所望のサイズの粒子を得る。特定の機構理論に限定されることを 意図することなく、一般にノズルが作動する際の振動数は噴霧される粒子のサイ ズを確立する傾向があり、形成されるリポソームのサイズに関係する。振動数が 大きくなればなるほど、典型的にはスプレー中の滴は小さくなり、故に最後に形 成されるリポソームは一般に小さくなる。高振動数ノズルは典型的には、比較的 小さいノズルサイズを必要とし、低流動容量およびより小さいスプレー粒子をも たらす。低振動数ノズルは典型的には、大きいノズルサイズを必要とし、高流動 容量および大きいスプレー粒子をもたらす。ノズルの特性に加えて、温度ならび に第1および第2溶液の処方(使用する溶媒および任意のパッセンジャー分子の 特徴を含む)もまたノズルスプレーから回収されるリポソームのサイズに影響を 及ぼす。 ノズル流動容量は、本発明の実施において考慮すべき重要なことである。好ま しい態様の1つにおいて、直径0.052の細孔に対して0/5gph(0.5ml/ 秒)のノズル流動容量を有するSONO−TEKシリーズ8700−120ノズ ルを用いる。このノズルを組み入れたシステムは、約0.2L/時間の第1溶液 を処理することができた。他の好ましい態様において、低振動数で作動して5倍 以上の容量、好ましくは7倍の容量(1.4L/時間)を有するノズルを利用す る。幾つかの他の態様において、1個以上のノズルを用いる。 得られた第1溶液および第2溶液の混合物を主混合槽に集めることができる。 さらなる処理を直ちに開始するか、またはこの槽を保存するか、また貯蔵のため に溶液を別の容器(但し、幾つかの医薬関係の適用においては滅菌している)に 移すことができる。室温またはそれ以下で貯蔵することができる。医薬関係の生 成物については、さらに処理する前に約5℃で約1週間かそれ以下の貯蔵を勧め る。 C.リポソーム形成(懸濁液)に次いでリポソームの回収を開始する。リポソ ーム懸濁液を幾つかの利用のためにさらに処理することなく用いることができる 。他の利用については、第2溶液からリポソームを回収するのが望ましい。これ をリポソームの濾過またはクロマトグラフィー分離のような種々の既知の方法に よって達成することができる。 好ましい態様において、限外濾過を用いて、例えばFiltron100KD膜モジ ュールからなる接線流動積重を用いてリポソームを濃縮する。所望のリポソーム 濃度に達した後、所望なら新鮮な緩衝液でのダイア濾過によって残留溶媒を 洗い流すことができる。 特に好ましい態様においては、必要に応じポンプおよび接続ラインを有するフ ィルター膜系を水で洗い流し、滅菌のためにその場で蒸気をあてる(またはオー トクレーブにかける)。次に、この系を余分の第2溶液または必要に応じ他の緩 衝液で短時間、約0〜30分間、および好ましくは10〜15分間洗い流す。リ ポソーム懸濁液をフィルター系を通して、一般に約1〜5(好ましくは2)L/ 分の好ましい速度で循環させ、約5分間続ける。次に、この系が約8psiトラン スメンブラン圧に加圧されるまで、この流動を濃縮ラインで制限する。この方法 を所望の最終濃縮量に達するまで続ける。好ましい態様において、濃縮物をまた 6倍の新鮮な第2溶液でダイア濾過する。濾過系は空気で加圧することによって 流出させるのが好都合である。この濃縮リポソーム懸濁液を集める。所望なら、 最終懸濁液量を測定し、特定の利用のために所望なら更に濃縮するかまたは希釈 することができる。 D.リポソームのサイズ分け。特定の作用理論に限定されることなく、血液ま たは組織からのリポソームの除去速度は粒子のサイズならびに含有する特定の成 分に依存する。幾つかの態様において、直径が約50〜100nmかまたはそれ以 上であるリポソームを治療投与用に選択する。他の態様において、他の理由のた めにより小さいサイズが有利であるか、またはより速い除去が所望され、そして リポソームは直径が500nm未満のものが選択される。リポソームのサイズはそ の安定性にも関係し、幾つかの態様において、例えば、より大きいサイズのリポ ソームは、より小さいリポソームと比較して、比較的不安定であり得、選択基準 はこの性質を利用することができる。例えば、比較的大きいサイズで比較的不安 定なリポソームは肺における製薬の投与に有用であり、不安定性はリポソーム成 分の速やかな拡散に帰着する。どの特定の適用、治療用、診断用、商業用、産業 用、または化粧用のいずれもに対するリポソームのサイズは、所望の特徴に従っ て選択されるであろう。 リポソーム懸濁液をサイズ分けして、最適の性質を有する選択的サイズ分布を 得る。リポソームのサイズおよびサイズ不均一性を減少させるために、数種の技 術を利用できる。浴または探針音波処理のいずれかによってリポソーム懸濁液を 音波処理することにより、約0.05ミクロン未満のサイズまで漸進的にサイズ を減少させる。典型的なホモジナイゼーション法において、選択されるリポソー ムサイズが観察されるまでリポソームを標準的なエマルジョンホモジナイザーに 通して再循環させる。両方の方法において、通常のレーザー・ビーム粒子サイズ 識別法により粒子サイズ分布をモニターすることができる。 小孔のポリカーボネート膜に通してのリポソームの押し出しは、膜の孔サイズ に依り、比較的良く定義されたサイズ分布にリポソームのサイズを減少させるの に有効な方法である。典型的には、所望のリポソームサイズ分布を得るまで懸濁 液を膜に通して数回循環させる。このようなフィルターの1つは0.45μmAcro discフィルター(Gelmar Sciences,Inc.,Ann Arbor,MI)である。リポソー ムを連続的に孔が小さくなる膜に通して押し出して、リポソームサイズを段階的 に減少させる。 遠心および分子ふるいクロマトグラフィーは、1μmまたはそれ未満の選択さ れた閾値以下の粒子サイズを有するリポソーム懸濁液を得るのに利用できる他の 方法である。これら2つの方法の両方ともが、より大きい粒子をより小さい粒子 に変換するよりむしろ、より大きいリポソームの優先的除去を伴う。リポソーム 収量はそれに対応して減少する。 既知の方法、例えばレーザー干渉を用いるBrinkman2010の使用、およびレ ーザー光線散乱を用いるNicomp200の使用により粒子サイズを測定することが できる。Brinkman2010は5〜100μmの範囲で粒子集団を分析することが でき、一方Nicomp200は5〜5000nmの範囲で分析できる。100〜100 0nmをカバーする別の方法はFACS分析機を必要とする。 E.非結合パッセンジャー分子および二重層形成性物質の除去は、遊離物質に 対する捕捉パッセンジャー分子を有するリポソームの比率を増加させるのに望ま しい。リポソーム懸濁液から遊離物質を除去するために数種の方法を利用できる 。サイズ分けしたリポソーム懸濁液を高速遠心によってペレットにし、上清中に 遊離物質および非常に小さいリポソームを残すことができる。別の方法は限外濾 過 により懸濁液を濃縮し、次いで濃縮したリポソームを置換媒質に再懸濁すること よりなる。または、ゲル濾過を用いてより大きいリポソーム粒子を溶質分子から 分離することができる。また、遊離物質をイオン交換クロマトグラフィーまたは アフィニティー・クロマトグラフィーを用いて除去し、遊離形態であるがリポソ ーム結合形態ではない遊離物質を結合させることができる。 上記の限外濾過/ダイア濾過法の間、望ましくない成分をある程度除去するこ とができる。 F.滅菌はインビボまたはインビトロでの使用のために設計されたリポソーム についての重要な処理の考慮すべきことであろう。所望なら、噴霧ノズル、フィ ルター、管類、噴霧チェンバー、混合槽、送り溶液貯蔵器、および部品等をオー トクレーブにかけるかまたは他の方法で滅菌することができる。混合槽または他 の部品を、アルコール溶液(例えば、70重量%IPA)でとじ込みドレンする ことにより、および/またはスチームの導入等により、消毒することができる。 濃縮リポソーム懸濁液を、上記のように懸濁液を製剤化するか、またはバイア ルもしくは他の容器に充填し貯蔵のために凍結乾燥させること等によって、さら に処理することができる。生成物のビンまたは他の容器を滅菌することができる 。長期貯蔵の間、凍結乾燥生成物を凍結分子が不動である温度以下、および相転 移の温度以下で保存するのが現在好ましい。 凍結乾燥サイクルは典型的に、標準的方法に従い、数時間の凍結サイクル(約 −55℃で)、次いで1またはそれ以上の乾燥サイクルを伴う。II.製剤化および使用 本発明は、種々の製剤に、ならびに種々の診断的、商業的、化粧的、産業的、 および治療的使用のために用い得るリポソームの新規な製造法を提供する。 治療的使用のために、リポソームを、必要とされる共因子と一緒に薬学的に許 容し得る、無菌の、等張の製剤中に入れ、場合により当分野で周知の標準的方法 によって投与する。この製剤は液体であるのが好ましく、普通非リン酸緩衝液( pH6.8〜7.6)を含有する生理的塩溶液であるか、または凍結乾燥粉末で あってよい。リポソームを、Tween20もしくはポリエチレングリコール(PE G)のような薬理学的に許容し得る洗剤か、または血清アルブミンと共に製剤化 することができる。 治療投与のリポソームは、パッセンジャー分子を結合しているリポソームとパ ッセンジャー分子から遊離したリポソームを含んでなり、この組み合わせはパッ センジャー分子の分布または輸送を有益に変更し得ることが想像される。 本発明のリポソームを治療用リポソーム投与に適用する例として、例えば生ま れつきの物質代謝異常におけるような、重要な酵素活性の欠如によって特徴付け られる疾患に罹患している患者を、リン脂質アンカー(GPI)ドメインに融合 した問題の酵素を含んでなるリポソームの注入によって治療する。必要とされる 代謝産物の合成および細胞への輸送の動力学は、単に代謝物質を注入することよ り改良される。このリポソームを、例えば、脳細胞の代謝異常を扱うために脳脊 髄液中に注入するか、または他の組織もしくは器官系特異的疾患を標的とするの に最適であるよう必要に応じリンパ系もしくは血流中に注入する。 治療に用いられるリポソーム組成物は製剤化され、投与量は治療すべき疾患、 個々の患者の症状、単離したポリペプチドの輸送部位、投与法および医師に既知 の他の因子を考慮しながら、良い医療プラクティスと合致した様式で確立される であろう。 生理学的に許容し得る担体、即ち使用する濃度および用量が受容者にとって非 毒性である担体またはアジュバントと共に、所望の純度でリポソームを混合する ことによって、投与用にリポソームを調製する。幾つかの態様において、アジュ バントをパッセンジャー分子と共にリポソーム中に組み込む。アジュバントおよ び担体は、本質的に標的抗原と免疫エピトープを共有しないが、標的抗原への免 疫反応を剌激する物質である。通常、これはパッセンジャー分子を緩衝液、低分 子量ポリペプチド(約10残基未満)、タンパク質、アミノ酸、グルコースまた はデキストランを含む炭水化物、EDTAのようなキレート剤、および他の賦形 剤と混合することを必然的に伴う。マイコバクテリアの抽出物のような種々の毒 性細菌物質および腫瘍壊死因子およびγ−インターフェロンのようなサイトカイ ンを有する際、フロイントアジュバント(鉱油エマルジョン)は通常この目的の ために用いられている[米国特許第4,963,354号(1990年10月16 日登録)に記載]。抗原であるパッセンジャー分子を、リポソーム内のか製剤中 のリポソームに付随するかのいずれかのアジュバントと共に投与するのが望まし いが、最初の接種がアジュバントと共に輸送される場所において、抗原を伴うブ ースターはアジュバントを必要としないかもしれない。担体はアジュバントとし て作用することが多いが、担体が抗原を凝集させる水不溶性巨大分子の微粒子構 造を含んでなるという点でアジュバントと一般に区別される。典型的な担体には 水酸化アルミニウム、ラテックス粒子、ベントナイトおよびリポソームが含まれ る。サポニン誘導体もまた好ましいアジュバントである。 (筋肉内または皮下)注射は本発明のリポソームの治療的投与のための主な経 路であろうことが想像され、静脈内輸送、またはカテーテルもしくは他の外科用 チューブを通しての輸送もまた用いられる。別の経路には錠剤等、液体製剤用の 市販の噴霧器、および凍結乾燥またはエアロゾル化リポソームの吸入剤が含まれ る。液体製剤は粉末製剤からの再構成後に利用することができる。 本発明のリポソームを、血液を含む幾つかの組織に置いた除放性製剤または他 の微粒子デリバリーシステムによって投与することもできる。除放性担体の適当 な例には、成形品(例えば、坐剤)の形態の半透性ポリマーマトリックス、また はマイクロカプセルが含まれる。移植可能なまたはマイクロカプセル化した除放 性マトリックスには、ポリラクチド[米国特許第3,773,919号、EP58 ,481号]、L−グルタミン酸およびγ一エチル−L−グルタメートのコポリ マー[U.Sidman等,Biopolymers 22(1):547−556(1985)] 、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)またはエチレンビニルアセテ ート[R.Langer等,J.Biomed.Mater.Res. 15:167−277(1981 )およびR.Langer,Chem.Tech.12:98−105(1982)]が含まれ る。コラーゲン、ポリリシン、ポリ乳酸、ポリメチルアクリレート、ポリウレタ ン、ポリグリコール酸、ヒドロキシプロピルセルロース、寒天およびアガロース のような薬学的に許容し得るポリマーもまた、本発明のリポソームに適当 な担体である。架橋しおよび/またはゲル形態のこれらポリマーの製造法は周知 であり、該方法をリポソームを組み込むよう容易に改変できる。寒天、コラーゲ ン、およびポリウレタンのようなポリマーの多くは、選択された割合でマトリッ クスを通っておよびマトリックス外へリポソームを移動させることのできる透過 性架橋構造に製剤化できる。このタイプのマトリックスは、体腔における薬物輸 送にか(ここで、マトリックスは長期間にわたりその場で留どまることができる )、または目の使用に(ここで、移植片は透明な水晶体の形をとることができる )適している。ポリラクテートのような他のポリマー組成物を、延長されたポリ マー分解期間にわたり捕捉リポソームを徐々に放出する生分解性固体として製剤 化することができる。該マトリックスは口または胃中でのリポソーム放出に適し ている。ポリリシンのような幾つかのポリマー組成物を、リポソーム懸濁液中で 重合させて、個々のリポソームの周囲にポリマーの殻を形成し、例えば、胃中で の速やかな分解からリポソームを保護するであろう被覆を形成することができる 。 本発明の幾つかの態様において、リポソームは、脂質含有量が約30モル%以 上のコレステロールである小さい(約200〜800Å)一枚膜型のリポソーム であり、その選択された割合はパッセンジャー分子の漏出の最適速度に調節され ている。 投与されるリポソームまたはパッセンジャー分子の投与量は、医師の技術内で 満足されるなら、使用するリポソームおよびパッセンジャー分子の性質、例えば その結合活性およびインビボにおける血漿半減期、製剤中のリポソームおよびパ ッセンジャー分子の濃度、投与経路、投薬部位および割合、かかわる患者の臨床 耐性、患者の罹患している病理症状等に依存するであろう。一般に、1回の投与 につき患者1人につき約0.5×10-8〜5×10-9モルのパッセンジャー分子 の投与量が好ましいが、投与量は必ずパッセンジャー分子の性質に依存する。一 連の連続投与の間、異なる投与量を使用してもよい。 診断用目的のためのインビトロでの使用について、リポソームを少なくとも約 10nMの濃度で細胞培養培地に加えるのが典型的であろう。インビトロでの使 用のための投与様式および製剤は限定的ではない。培養培地または灌流媒質に適 合する水性製剤を通常用いるであろう。細胞毒性は常法によって判読できる。 局所的に適用される際、リポソーム組成物は種々の局所的医薬品(例えば、抗 細菌または抗真菌物質)およびステロイドの制御放出を提供することができ、脂 質に湿気を持たせる源として働くこともできる。 リポソームのペーストまたはフォーム製剤は、比較的良好な貯蔵安定性および 高い薬物能力という利点を提供する。リポソームペーストまたはフォームは、熱 傷または破壊された皮膚、目の組織、および体腔に適用するのに適しており、こ こで物質の高い粘性が適用部位での物質の維持を助ける。ペーストまたはフォー ム製剤用の濃縮物を、リポソーム懸濁物質の継続再循環を伴う限外濾過によって 形成するのが好ましい。本発明によるリポソームペースト製剤は、さらに処理す ることなく局所的に使用するのに適している。 リポソームフォームを、シェービングクリームまたはヘアースタイリングムー スのような化粧用フォームに用いられるように、通常の2チェンバーのプロペラ ント装置を用いて製造することができる。1つのチェンバー中に含有される重い リポソーム懸濁液を、第2のチェンバー中に含有されるプロペラントガスと混合 し、ガス化させた混合物またはフォームをプロペラント放出圧力の下で排出ノズ ルを通して放出する。米国特許第3,326,416号において、リポソームフォ ーム生成における使用のために容易に改造できる2チェンバープロペラントフォ ーム装置が記載されている。 リポソームに存在する二重層形成性物質の親水性部分にある程度依存して、リ ポソームは正味の陰性もしくは陽性の電荷を有するか、または電荷的に中性であ ることができる。例えば、リン酸基または硫酸基を含有する脂質で形成されたリ ポソームは典型的には陰性であり、アミノ基を含有する脂質からのは典型的には 陽性であり、ポリエチレンオキシ基またはグリコールを含有する脂質は典型的に は正味の電荷を有さないであろう。 低いイオン強度の条件下で、水性懸濁液中の電荷したリポソームは互いに反発 し、その結果、リポソームはリポソーム懸濁液に粘性コンシステンシー、即ちゲ ル様コンシステンシーを与える溶液中で整列するようになる。これは陰性界面活 性剤で製剤化される本発明のリポソームの場合である。電荷したリポソーム懸濁 液の粘性を、限外濾過によって増加させることができる。 エアロゾル化リポソームまたはリポソームスプレーは、鼻孔もしくは口粘膜に リポソームを適用するか、または気道中に輸送するのに好都合なビヒクルである 。1つの態様において、リポソームを希薄な水性懸濁液として製剤化し、通常の ポンプまたは圧搾噴霧ビンから噴霧する。または、リポソームを、加圧密閉容器 システムにおいて炭化フッ素プロペラント溶媒と共に用いるために製剤化する。 リポソームはまた霧状化装置と共に用いるのが望ましい。リポソームのエアゾル 輸送は、肺の症状または疾患を治療するために脂質およびパッセンジャー分子を 肺へ輸送するのに特に適している。例えば、肺界面活性剤脂質および肺界面活性 剤結合タンパク質は、エアロゾル化リポソームによって、幼児または呼吸困難を 有するかもしくはその危険のある他の患者に輸送するのに望ましい。気道の選択 された領域での粒子沈澱を支持するエアロゾルの粒子サイズを産生する条件下で リポソームをエアロゾル化することができる[例えばRadhakrishnan,米国特許 第5,192,528号を参照]。 具体的な問題または場合に対する本発明の技術の適用は、本明細書に含まれる 教示に照らして当業者の能力内にあるだろうことが理解される。以下に示される 本発明の生成物ならびにそれらの単離、使用、および製造の代表的な方法を以下 に示すが、本発明を限定すると解釈すべきではない。本明細書中の全ての文献の 引用が本明細書の一部を構成することは表明する。 実施例 肺界面活性剤方法の概略 肺界面活性剤脂質および肺界面活性剤タンパク質(SP−C)を含んでなるリ ポソームを産生するための方法を開発した。 I.リポソーム製造 A.スクシネート緩衝液(第2溶液)の調製: 1.調製すべき緩衝液の量は、処理すべきSP−Cの量に基づいた。最初のリ ポソーム形成において必要とされる再循環するスクシネート緩衝液の体積(ml )を決定するために、第1溶液(SP−Cバルク)に含まれるべきSP−Cの重 量(mg)を20倍した。ダイア濾過に必要とされる緩衝液の体積を、洗浄すべき 最終リポソーム濃縮物の6倍の体積であると概算した。0.02Mスクシネート 緩衝液(pH=6.5)を得るために、溶液ILにつき0.00064molのコハ ク酸および0.01936molのコハク酸二ナトリウムを溶解した。 2.緩衝液再循環槽を必要とされる量の緩衝液で充たし、65℃まで撹拌しな がら穏やかに加熱した。 B.SP−Cバルク溶液の希釈: 1.脂質と混合する前に、SP−Cバルク溶液をSP−Cの濃度を0.45mg /mlに調節した。オリジナルのバルクに等しい組成のIPA/H2O(イソプロ ピルアルコールおよび水)溶液で希釈した。 2.希釈SP−C溶液を脂質に加える前に室温に温めた。 C.脂質溶液の調製: 1.以下の重量比式に従って脂質を計量した;14DPPC:6POPG:2 PA:1SP−C。乾燥不活性雰囲気下で全ての計量を行って、水吸収および酸 化の可能性を最小限にした。 2.次いで脂質を十分に温めた試薬グレードのIPAに溶解して、23.3mg/ ml DPPC、10.0mg/ml POPG、および3.3mg/ml PAである最終溶液 を得た。脂質の溶解を温度≧48℃で完結させ、N2雰囲気下で行った。これら の工程で用いたまちまちな量のパルミチン酸(PA)を必ずしも勧めなかった。 D.SP−C脂質噴霧溶液: 1.室温のSP−C溶液を温め撹拌している脂質溶液に徐々に加えた。脂質の 沈澱を避けるため注意して徐々にタンパク質を加えた。 2.撹拌およびN2ブランケットの両方を維持しながら、SP−C脂質混合物 を65℃まで穏やかに加熱した。 E.リポソーム形成/噴霧工程: 1.再循環緩衝液およびSP−C脂質溶液の両方が65℃に達したら、噴霧工 程を開始させた。最初の工程において、緩衝液槽およびスピナーフラスコの間で 緩衝液を循環をさせ始めた。流入および流出量を平衡化させて、フラスコ中に一 定レベルの緩衝液を維持した(約800ml)。 2.再循環割合を平衡化させた際、超音波のズルへの動力供給を活動させ6〜 6.5Wに合わせた。 3.SP−C脂質溶液を約3.0ml/秒の割合で噴霧ノズルに汲み上げた。こ の時点で、緩衝液流量を再調節して、スピナーフラスコ中溶液のレベルを800 mlに維持した。 4.第2溶液上への第1溶液の噴霧を完了したら、全溶液を緩衝液槽に集め、 室温に冷却した。どのような必要な一晩越えまたは他の貯蔵も、冷却し2〜8℃ で貯蔵することにより行った。 F.限外濾過およびダイア濾過: 1.リポソーム溶液の限外濾過/ダイア濾過を接線流動濾過により行った。最 初に、このフィルターおよび組み立て部品を滅菌スクシネート液で洗浄して、オ ートクレーブにかける間生じたいかなるを残骸をも除去した。清浄したら、膜が 完全であり組み立て部品に漏れがないことを保証するために、濾過システムを完 全性試験にかけた。 2.リポソーム溶液の限外濾過を30倍濃縮に達するまで行った。 3.リポソーム濃縮物を6倍の緩衝液で洗浄した。 G.凍結乾燥: 1.ガラスバイアル(10ml)を5mlのリポソーム濃縮物で満たした。満たし たものの標的組成物は、バイアルにつき150mgのリン脂質および7.5mgのS P−Cである。 2.凍結乾燥サイクルは: a.5〜−55℃、2時間で凍結 b.−55℃、4時間凍結 c.−55〜−15℃、4時間、70μmHg N2で一次乾燥傾斜 d.−15℃、70μmHg N2、24時間、70μmHg N2で一次乾燥 e.−15〜+25℃、4時間、70μmHg N2で二次乾燥傾斜 f.+25℃、70μmHg N2、15時間二次乾燥 g.700mmHg N2で停止 このサイクルを用いて製造した生成物は首尾一貫して白色から僅かに灰色がか った白色の固体ケーキであった。注射用滅菌水(SWFI)を用いてこの生成物 の再構成することにより、安定なリポソーム懸濁液を得た。 II.リポソーム分析 凍結乾燥後のリポソーム懸濁液の分析を数種行った。乾燥した凍結乾燥ケーキ 中の残留水分を測定した。次に、この生成物を水または生理的食塩水のいずれか に再懸濁した。次いで粒子サイズ分析を行い(下記)、次に熱量分析を行った( データは示さず)。さらなる実験において(示さず)、リポソームの界面活性剤 特性を表面平衡(張力)検定で測定し、良い結果を得た。 A.残留水分: 上記の標準的な凍結乾燥サイクルによって製造した凍結乾燥SP−Cリポソー ムケーキについて、残留水分は平均2.5〜3%の範囲であった。より低いシェ ルフ温度および高いチェンバー圧力で行った、別のサイクル(−24℃、320 μmHg、14時間一次乾燥)により、4%の範囲の水分を有するケーキを得た。 両方のサイクルで得られたリポソーム生成物は、インビボおよびインビトロの両 方での界面活性剤機能試験において良好な結果を示した。−25℃の生成温度を 有する別のサイクルより最初の一次乾燥の間、−33℃のより低い生成温度であ るが、より長い(12時間)上記の選択された凍結乾燥サイクルは、より保存性 があると考えられる。 B.粒子サイズ分析: SWFI水を用いる凍結乾燥SP−Cリポソームケーキの再構成から安定なリ ポソーム懸濁液を得た。レーザー干渉を用いるBrinkman2010による、および レーザー光線散乱を用いるNicomp200による2つの方法で、リポソーム粒子サ イズを測定した。Brinkman2010は5〜100μmの範囲における粒子集合を 分析でき、一方Nicomp200は5〜5000nmの範囲において分析できる。 Brinkmanからは、数、面積および体積または重量(長円面)平均粒子サイズに ついての結果を得る。数平均結果は、1μmで切り捨てした分布を示すので、こ れは疑わしい値の分布である。重量平均結果は、懸濁液が凍結乾燥されているか 否かに依存して20〜50μmの範囲に分布を示す。光学顕微鏡によって観察し た際、ここでの粒子は主に凝集していた。凍結乾燥したバッチはより小さい20 μmの範囲にあり、界面活性剤機能試験において、同じバッチの非凍結乾燥物質 と比較してより優れた界面活性を示した。 Nicomp200からは、正規分布のモデルを用いて2つの主なサイズ集合を分析 した。リポソーム懸濁液は非正規であるようだが、この方法から量的結果を得る のにほぼ十分であった。ここで得られた結果は、電子顕微鏡およびCoulter計数 技術を用いる肺界面活性剤の初期の研究と一致し、また同様のサイズ範囲で2つ の集合が見いだされた。第1の分布は50nmの範囲にあり、第2の分布は2μm の範囲にあった。より大きい集合は非凍結乾燥試料には存在せず、それらのより 低い生物学的活性への手掛かりであるかもしれない。 噴霧工程においてノズル振動数および温度を変化させて生成したリポソームの サイズ分析を、以下の表1に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)適当な溶媒中に二重層形成性物質を含んでなる第1溶液を調製し; b)振動数発生振動ノズルを通して第1溶液を噴霧し第2溶液と接触させて、 該第2溶液中にリポソーム懸濁液を形成し;そして c)非リポソーム成分物質からリポソームを分離する ことを含んでなるリポソームの製造法。 2.該方法を圧力下またはほぼ大気圧下で行う請求項1に記載の方法。 3.該二重層形成性物質が界面活性剤を含んでなる請求項1に記載の方法。 4.該第1溶液が有機溶媒をさらに含んでなる請求項1に記載の方法。 5.該第1溶液がパッセンジャー分子をさらに含んでなる請求項1に記載の方 法。 6.該第2溶液が薬学的に許容し得る緩衝液である請求項1に記載の方法。 7.該薬学的に許容し得る緩衝液がスクシネートである請求項6に記載の方法 。 8.該第1溶液および該第2溶液を温度20〜80℃に保つ請求項1に記載の 方法。 9.該パッセンジャー分子が以下のものからなる群から選択される請求項5に 記載の方法:抗菌剤、抗ウイルス剤(例えば、フルオロウラシル、ヨードウリジ ン、トリフルオロウリジン、ビダラビン、アジドチミジン、リバビリン、ホスホ ノホメート、ホスホノアセテート、およびアシクロビル)、抗炎症剤(例えば、 プレドニゾロン、デキサメタゾン、および非ステロイド系抗炎症剤)、抗癌薬物 (例えば、シス−プラチンまたは5−フルオロウラシル)、抗寄生生物剤、抗ア レルギーおよび抗喘息剤(例えば、アレルゲン、クロモリン、セメチジン、ナフ ァゾリン、ロドキサミド、エフェドリンおよびフェニルエフィネフィリン)、染 料、蛍光性化合物、放射性同位元素標識(例えば、ヨウ素、レニウム、トリチウ ム、α粒子放射性同位元素)、放射線不透過性化合物、ビタミン、ミネラル、プ ラスミド、ベクター、ウイルス粒子、ペプチド、タンパク質、糖タンパク質、リ ポタンパク質、ヌクレオチド、炭水化物(例えば、天然または合成の単糖類およ び多 糖類ならびに糖類)、受容体、成長因子、癒着分子、インテグリン、ホルモン、 神経伝達物質、抗腫瘍性抗生物質、成長因子、毒素[例えば、ジフテリアA鎖、 ジフテリア毒素の非結合性活性フラグメント、外毒素A鎖(Pseudomonas aerugi nosa から)、リシンA鎖、アブリンA鎖、モデクシンA鎖、α−サルシン、Aleu rites fordiiタンパク質、ジアンチンタンパク質、Phytolaca americanaタンパ ク質(PAPI、PAPII、およびPAP−S)、モモルディカチャランティア 阻害物質、クルシン、クロチン、サパオナリアオフィシナリス阻害物質、ゲロニ ン、ミトゲリン、レストリクトシン、フェノマイシン、エノマイシン、およびト リコテセン]、鎮痛薬、麻酔薬、麻薬、触媒、酵素、免疫グロブリンおよび免疫 グロブリン様分子および同フラグメント(例えば、抗体FabおよびFab’分 子)、ならびに他の生物学的に活性な無機および有機分子(例えば、抗体、酵素 、ホルモン的活性ポリペプチド、免疫調節剤(例えば、リンホカイン、モノカイ ンおよびサイトカイン)、成長調節および刺激タンパク質、血液タンパク質、ウ イルス、細菌および寄生生物ワクチンに対する抗原、ステロイド、脂質、合成お よび天然薬物、抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン)、核酸、アミノ酸 、α−、β−、およびγ−インターフェロン、腫瘍壊死因子−αおよび腫瘍壊死 因子−β、プラスミノーゲンアクチベーター(例えば、組織プラスミノーゲンア クチベーター)、ウロキナーゼおよびストレプトキナーゼ、リラキシン、CD4 、TGF−αおよびTGF−β、DNアーゼ、VEGF、NGF、NF、アクチ ビン、インヒビン、EGF、IGF、エンケファリナーゼ、血液凝固因子(例え ば、因子VIIIおよび組織因子ならびにそのフラグメントまたはアミノ酸配列変異 体およびそれに対する抗体)、天然肺界面活性剤の成分(例えば、DPPC、P OPG)または肺界面活性剤のSP−A、SP−B、および/またはSP−Cタ ンパク質として知られる1またはそれ以上のタンパク質)、化粧品または化粧品 成分(例えば、ヘアスプレー、着色料、染料等)。 10.パッセンジャー分子が肺界面活性剤タンパク質SP−Cを含んでなる請 求項9に記載の方法。 11.リポソームを濾過によって成分物質から分離する請求項1に記載の方法 。 12.回収したリポソーム、第2溶液、または第1溶液の1またはそれ以上を 滅菌する工程をさらに含んでなる請求項1に記載の方法。 13.該滅菌を加熱または滅菌濾過によって達成する請求項12に記載の方法 。 14.第1溶液を第2溶液の表面上に噴霧する請求項1に記載の方法。 15.第1溶液を第2溶液の表面下に噴霧する請求項1に記載の方法。 16.a)適当な溶媒中に二重層形成性物質を含んでなる第1溶液を調製し; b)振動数発生振動ノズルを通して第1溶液を噴霧し第2溶液と接触させて、 該第2溶液中にリポソーム懸濁液を形成し;そして c)非リポソーム成分物質からリポソームを分離する という工程を含んでなる方法によって形成されたリポソーム。 17.以下のものからなる群から選択されるさらなるパッセンジャー分子を含 んでなる請求項16に記載のリポソーム:抗菌剤、抗ウイルス剤(例えば、フル オロウラシル、ヨードウリジン、トリフルオロウリジン、ビダラビン、アジドチ ミジン、リバビリン、ホスホノホメート、ホスホノアセテート、およびアシクロ ビル)、抗炎症剤(例えば、プレドニゾロン、デキサメタゾン、および非ステロ イド系抗炎症剤)、抗癌薬物(例えば、シス−プラチンまたは5−フルオロウラ シル)、抗寄生生物剤、抗アレルギーおよび抗喘息剤(例えば、アレルゲン、ク ロモリン、セメチジン、ナファゾリン、ロドキサミド、エフェドリンおよびフェ ニルエフィネフィリン)、染料、蛍光性化合物、放射性同位元素標識(例えば、 ヨウ素、レニウム、トリチウム、α粒子放射性同位元素)、放射線不透過性化合 物、ビタミン、ミネラル、プラスミド、ベクター、ウイルス粒子、ペプチド、タ ンパク質、糖タンパク質、リポタンパク質、ヌクレオチド、炭水化物(例えば、 天然または合成の単糖類および多糖類ならびに糖類)、受容体、成長因子、癒着 分子、インテグリン、ホルモン、神経伝達物質、抗腫瘍性抗生物質、成長因子、 毒素[例えば、ジフテリアA鎖、ジフテリア毒素の非結合性活性フラグメント、 外毒素A鎖(Pseudomonas aeruginosaから)、リシンA鎖、アブリンA鎖、モデ クシンA鎖、α−サルシン、Aleurites fordiiタンパク質、ジアンチンタンパク 質、Phytolaca americanaタンパク質(PAPI)PAPII、およびPAP −S)、モモルディカチャランティア阻害物質、クルシン、クロチン、サパオナ リアオフィシナリス阻害物質、ゲロニン、ミトゲリン、レストリクトシン、フェ ノマイシン、エノマイシン、およびトリコテセン]、鎮痛薬、麻酔薬、麻薬、触 媒、酵素、免疫グロブリンおよび免疫グロブリン様分子および同フラグメント( 例えば、抗体FabおよびFab’分子)、ならびに他の生物学的に活性な無機 および有機分子(例えば、抗体、酵素、ホルモン的活性ポリペプチド、免疫調節 剤(例えば、リンホカイン、モノカインおよびサイトカイン)、成長調節および 刺激タンパク質、血液タンパク質、ウイルス、細菌および寄生生物ワクチンに対 する抗原、ステロイド、脂質、合成および天然薬物、抗腫瘍性抗生物質(例えば 、ドキソルビシン)、核酸、アミノ酸、α−、β−、およびγ−インターフェロ ン、腫瘍壊死因子−αおよび腫瘍壊死因子−β、プラスミノーゲンアクチベータ ー(例えば、組織プラスミノーゲンアクチベーター)、ウロキナーゼおよびスト レプトキナーゼ、リラキシン、CD4、TGF−αおよびTGF−β、DNアー ゼ、VEGF、NGF、NF、アクチビン、インヒビン、EGF、IGF、エン ケファリナーゼ、血液凝固因子(例えば、因子VIIIおよび組織因子ならびにその フラグメントまたはアミノ酸配列変異体およびそれに対する抗体)、天然肺界面 活性剤の成分(例えば、DPPC、POPG、または肺界面活性剤のSP−A、 SP−B、および/またはSP−Cタンパク質として知られる1またはそれ以上 のタンパク質)、化粧品または化粧品成分(例えば、ヘアスプレー、着色料、染 料等)。 18.ゲル、ペースト、またはフォームからなる群から選択された製剤中の請 求項16に記載のリポソーム。 19.薬学的に許容し得る担体中の請求項16に記載のリポソーム。
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