JPH08509244A - カンプトテシン誘導体及びその製造法 - Google Patents

カンプトテシン誘導体及びその製造法

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JPH08509244A JP7521541A JP52154195A JPH08509244A JP H08509244 A JPH08509244 A JP H08509244A JP 7521541 A JP7521541 A JP 7521541A JP 52154195 A JP52154195 A JP 52154195A JP H08509244 A JPH08509244 A JP H08509244A
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I) {式中、Bは基B′又はB″ 〔ここで、(x)及び(y)はそれぞれ単結合又は二重結合であり、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアルキル、フェニルC1−C6アルキル又は非置換若しくは置換フェニル環であり、R3及びR4は、(a)それぞれ独立にR1及びR2と同義の置換基であるか、又は(b)それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される別のヘテロ原子をさらに含んでいてもよい3〜7員飽和非置換若しくは置換ヘテロ単環を形成し、A-は医薬上許容可能な無機若しくは有機酸の医薬上許容可能なアニオンであり、但し、(i)(x)が二重結合の場合には(y)は単結合であり、(y)が二重結合の場合には(x)は単結合であり、(ii)Bが基B′の場合には、R2、R3及びR4の中の一つは不在である〕であり;R6は水素又はC1−C6アルキルであり;Xは、水素、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6アシルオキシ、C3−C7シクロアルキル、C3−C7シクロアルコキシ、ベンゾイルオキシ、アミノ、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン原子又は分子の10及び11位に結合しているメチレンジオキシ基である}の新規なカンプトテシン誘導体及び医薬上許容可能なその塩に関する。本発明のカンプトテシン誘導体は治療において抗腫瘍剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 カンプトテシン誘導体及びその製造法 本発明は、新規なカンプトテシン誘導体、それらの製造法及び該誘導体を含む 医薬組成物に関する。発明の背景 カンプトテシン及び例えば9−アミノカンプトテシンのようなその同族化合物 のあるものは、いくつかの重要な細胞機能及び細胞増殖に係わる単量体酵素であ るトポイソメラーゼIを阻害することによって強力な抗腫瘍作用を示す(例えば 、Waniら,J.Med.Chem.1987,30,1774;Hsiangら,Cancer Res.1989,49, 4385及びCancer Res.1989,49,1465を参照されたい)。 残念ながら、カンプトテシン及び上記の9−アミノカンプトテシンのようなそ の誘導体のあるものは、水溶液中での溶解度が低いという欠点を有している。こ の欠点のために、該化合物の投与及び該化合物を含む許容し得る医薬製剤の製造 が極めて困難である(例えば、W.J.Slichenmyerら,Journal of the National Cancer Institute,第85巻,第4号,1993,271-291ページ、特に9−アミノカ ンプトテシンに関する275ページを参照されたい)。 従って、カンプトテシンの生物学的作用を維持又は増強させると同時に水溶性 及び/又はこれらの誘導体を医薬上許容可能な製剤中の含有成分として適当なも のとする物理化学的特性を有する新規なカンプトテシン誘導体を見いだすことが 要望されている。 本発明の化合物はそのような要望を満たすものである。本発明の説明 従って、本発明は、式(I) {式中、Bは基B′又はB″ 〔ここで、(x)及び(y)はそれぞれ単結合又は二重結合であり、 R1及びR2はそれぞれ独立に、水素、C1−C6アルキル、 C3−C7シクロアルキル、フェニルC1−C6アルキル又は非置換若しくは置換フ ェニル環であり、 R3及びR4は、 (a)それぞれ独立にR1及びR2と同義の置換基であるか、又は (b)それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から 選択された別のヘテロ原子をさらに含んでいてもよい3〜7員飽和非置換若しく は置換ヘテロ単環を形成し、 A-は、医薬上許容可能な無機若しくは有機酸の医薬上許容可能なアニオンで あり、 但し、 (i)(x)が二重結合の場合には(y)は単結合であり、 (y)が二重結合の場合には(x)は単結合であり、 (ii)Bが基B′の場合には、R2、R3及びR4の中の一つは不在である〕であ り; R6は、水素又はC1−C6アルキルであり; Xは、水素、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6アシルオキシ 、C3−C7シクロアルキル、C3−C7シクロアルコキシ、ベンゾイルオキシ、ア ミノ、ヒド ロキシ、ニトロ、ハロゲン原子又は分子の10位及び11位に結合しているメチレン ジオキシ基である} のカンプトテシン誘導体に関する。 本発明はさらに、式(I)の化合物の医薬上許容可能な塩をも含む。 本明細書の式において、破線(....)はα立体配置、即 はβ立体配置、即ち環の平面より上に位置する置換基を示す。 本明細書において、アルキル、アルコキシ及びアシルオキシ基の炭化水素鎖は 直鎖であっても分枝鎖であってもよい。 Bは分子の9又は10位に結合しているのが好ましい。 C1−C6アルキルは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ チル、イソブチル、sec−ブチル又はt−ブチルであるのが好ましい。 C3−C7シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル 又はシクロヘキシルであるのが好ましい。 フェニルC1−C6アルキルは、ベンジル、フェニル−エ チル又はフェニル−プロピルであるのが好ましい。 C1−C6アルコキシは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキ シ又はn−ブトキシであるのが好ましい。 C3−C7シクロアルコキシは、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペ ンチルオキシ又はシクロヘキシルオキシであるのが好ましい。 C1−C6アシルオキシは、アセトキシ、プロパノイルオキシ又はブタノイルオ キシであるのが好ましい。 ハロゲン原子は、塩素、臭素、フッ素又はヨウ素、好ましくは塩素又は臭素で ある。 R1、R2、R3及びR4の中の一つが非置換又は置換フェニル環である場合、該 環は、基 〔ここで、Qは水素、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6アシル オキシ又はハロゲン原子である〕 で表わすことができる。 Qは、水素;C1−C4アルキル、特にメチル、エチル、n−プロピル、イソプ ロピル、n−ブチル、イソブチル若 しくはsec−ブチル;C1−C4アルコキシ、特にメトキシ、エトキシ若しくは イソプロポキシ;又はハロゲン原子、特に塩素であるのが好ましい。 Qは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、メトキシ及び塩 素であるのが特に好ましい。 R3及びR4が、それらが結合している窒素原子と一緒になって3〜7員飽和の 置換又は非置換ヘテロ単環を形成している場合、該環は基 {ここで、Yは−O−、−S−、−CH2−又は〉NR5 (ここで、Qは上記と同義である)で表されるフェニル環であり;m及びnはそ れぞれ独立に0又は1〜5の範囲の整数であり、但し、m及びnの一方が0の場 合、他方は0ではなく、m+nは5以下である〕である}で表すことができる。 R5は水素又はメチルであるのが好ましい。 R3及びR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、アジリジン、 アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ピペラジン、メ チルピペラジ ン又はモルホリン、特にピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ピペ ラジン、メチルピペラジン又はモルホリンを形成するのが好ましい。 A-は、無機酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸又は硝 酸)、及び有機酸(例えば、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、アス コルビン酸、コハク酸、酒石酸、安息香酸、酢酸、フェニル酢酸、メタンスルホ ン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸)の ような医薬上許容可能な酸の医薬上許容可能なアニオンである。 A-は、ハロゲン化物、酢酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩又はp−ト ルエンスルホン酸塩のアニオン、特に塩化物、酢酸塩、メタンスルホン酸塩又は p−トルエンスルホン酸塩のアニオンであるのが好ましい。 R6は、水素、メチル又はエチルであるのが好ましい。 Xは、水素、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、ハロゲン原子、メトキシ、アセト キシ、プロパノイルオキシ、ベンゾイルオキシ又は10,11−メチレンジオキシ、 特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ又は10,11−メチレンジオキシであるのが好 ましい。 既に述べたように、本発明は、遊離塩基の形態並びに医薬上許容可能な無機若 しくは有機酸との医薬上許容可能な塩の形態の式(I)のカンプトテシン誘導体 を含む。 本発明の好ましい塩は、無機酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭 化水素酸又は硝酸)、及び有機酸(例えば、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、 リンゴ酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸、安息香酸、酢酸、フェニル酢酸 、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸又はp−トルエン スルホン酸)のような医薬上許容可能な酸との塩である。 医薬上許容可能な第4級アンモニウム塩、即ち、式(I)〔式中、Bは基B″ である〕の化合物も、本発明の式(I)の化合物の「医薬上許容可能な塩」の一 般的な定義に包含される。 本発明の好ましい化合物群は、式(I){式中、Bは基B′又はB″ 〔ここで、(x)及び(y)はそれぞれ単結合又は二重結合であり、 R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立に、水素、メチル、エチル、n−プロピ ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、シ クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジル、フェニル−エチル又 は基 (ここで、Qは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ チル、イソブチル、sec−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イ ソプロポキシ、フッ素、塩素又は臭素である)で表される非置換又は置換フェニ ル環であり、 A-は、塩化物、酢酸塩、メタンスルホン酸塩及びp−トルエンスルホン酸塩 から選択される医薬上許容可能な無機若しくは有機酸の医薬上許容可能なアニオ ンであり、 但し、 (i)(x)が二重結合の場合には(y)は単結合であり、 (y)が二重結合の場合には(x)は単結合であり、 (ii)Bが基B′の場合には、R2、R3及びR4の中の一つは不在である〕であ り; R6は、水素、メチル又はエチルであり; Xは、水素、ヒドロキシ、メトキシ又は分子の10位及び11位に結合しているメ チレンジオキシ基である} の化合物及び医薬上許容可能なその塩である。 本発明の他の好ましい化合物群は、式(I){式中、Bは基B′又はB″ 〔ここで、(x)及び(y)はそれぞれ単結合又は二重結合であり、 R1及びR2はそれぞれ独立に、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ ロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、シクロブチル 、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジル、フェニル−エチル又は基 (ここで、Qは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ チル、イソブチル、sec−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イ ソプロポキシ、フッ素、塩素又は臭素である)で表される非置換又は置換フェニ ル環であり、 R3及びR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、 ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ピペラジン、メチルピペラジン又はモルホ リンを形成し、 A-は、塩化物、酢酸塩、メタンスルホン酸塩及びp−トルエンスルホン酸塩 から選択される医薬上許容可能な無機若しくは有機酸の医薬上許容可能なアニオ ンであり、 但し、 (i)(x)が二重結合の場合には(y)は単結合であり、 (y)が二重結合の場合には(x)は単結合であり、 (ii)Bが基B′の場合には、R2、R3及びR4の中の一つは不在である〕であ り; R6は、水素、メチル又はエチルであり; Xは、水素、ヒドロキシ、メトキシ又は分子の10及び11位に結合したメチレン ジオキシ基である} の化合物及び医薬上許容可能なその塩である。 本発明において好ましい特定化合物の例には以下のものがある: (1)9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (2)9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン; (3)9−(メチルイミノ−メチルアミノ)−カンプトテシン; (4)9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン; (5)9−(ジメチルアミノ−シクロヘキシル−メチレンアミノ)−カンプトテ シン; (6)9−〔(イミノ−フェニル−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン; (7)9−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン; (8)9−(1−モルホリン−4−イル−エチリデンアミノ)−カンプトテシン : (9)10−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (10)10−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプト テシン; (11)10−(メチルイミノ−メチルアミノ)−カンプトテシン; (12)10−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン; (13)10−(ジメチルアミノ−シクロヘキシル−メチレンアミノ)−カンプ トテシン; (14)10−〔(イミノ−フェニル−メチル)アミノ〕−カンプトテシン; (15)10−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン; (16)10−(1−モルホリン−4−イル−エチリデンアミノ)−カンプトテ シン; (17)10−ヒドロキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (18)10−ヒドロキシ−9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシ ン; (19)10−ヒドロキシ−9−(1−ジメチルアミノ−エチリデンアミノ)− カンプトテシン; (20)11−ヒドロキシ−9−(イミノメチル−アミノ) −カンプトテシン; (21)11−ヒドロキシ−9−〔(イミノ−フェニル−メチル)−アミノ〕− カンプトテシン; (22)11−ヒドロキシ−9−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カン プトテシン; (23)10−ヒドロキシ−9−(1−モルホリン−4−イル−エチリデンアミ ノ)−カンプトテシン; (24)10,11−メチレンジオキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カン プトテシン; (25)10,11−メチレンジオキシ−9−(1−イミノ−エチルアミノ)− カンプトテシン; (26)10,11−メチレンジオキシ−9−〔(メチルイミノ−メチル)−ア ミノ〕−カンプトテシン; (27)10,11−メチレンジオキシ−9−(1−イミノ−プロピルアミノ) −カンプトテシン; (28)10,11−メチレンジオキシ−9−(1−メチルイミノ−エチルアミ ノ)−カンプトテシン; (29)10,11−メチレンジオキシ−9−〔(エチル−メチル−アミノ)− メチレンアミノ〕−カンプトテシン; (30)10,11−メチレンジオキシ−9−〔(シクロヘキシル−メチルイミ ノ−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン; (31)9−〔1−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メチレンアミノ〕 −カンプトテシン; (32)10−メトキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (33)10−メトキシ−9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン ; (34)10−メトキシ−9−(1−イミノ−ペンチルアミノ)−カンプトテシ ン; (35)10−メトキシ−9−{〔イミノ−(4−メトキシ−フェニル)−メチ ル〕−アミノ}−カンプトテシン; (36)10−メトキシ−9−〔(フェニルイミノ−メチル)−アミノ〕−カン プトテシン; (37)10−メトキシ−9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプト テシン; (38)10−メトキシ−9−(イミノメチル−メチルアミノ)−カンプトテシ ン; (39)9−(2−メチル−1−イミノ−プロピルアミノ) −カンプトテシン; (40)10−メトキシ−9−(2−メチル−1−メチルイミノ−プロピルアミ ノ)−カンプトテシン; (41)10−ヒドロキシ−9−(2,2−ジメチル−1−イミノ−プロピルア ミノ)−カンプトテシン; (42)10−メトキシ−9−(ピロリジン−1−イル−メチレンアミノ)−カ ンプトテシン; (43)10,11−メチレンジオキシ−9−〔(t−ブチルイミノ−メチル) −アミノ〕−カンプトテシン; (44)9−〔(イソプロピルイミノ−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン; 及び (45)7−エチル−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン。 上記に列挙した化合物の構造式を以下の表1に示す。 表1において、符号Et、i−Pr、n−Bu、t−Bu及びCyはそれぞれ 、エチル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル及びシクロヘキシルを指す。 上記の表に列挙した化合物1〜45は、医薬上許容可能な塩の形態であってもよ い。 本発明の化合物は、 (1)式(II) 〔式中、R2、R6及びXは上記と同義である〕 の化合物を、式(III) 〔式中、R1、R3及びR4は上記と同義であり、A- 1は、上記に定義の医薬上許 容可能なアニオンA-か、又は他の任意の適正なアニオンであり、Zは離脱基で ある〕 の化合物と反応させて、式(I)〔式中、R6及びXは上記と同義であり、反応 条件により、Bは上記に定義の基B′又はB″である〕の化合物を得、所望によ り、 (2)式(I)〔式中、R6及びXは上記と同義であり、Bは上記に定義の基B ″(ここで、R2、R3及びR4の中の一つは水素である)である〕の化合物を、 式(I)〔式中、R6及びXは上記と同義であり、Bは上記に定義の基B′であ る〕の対応化合物に変換し、所望により、 (3)式(I)〔式中、R6及びXは上記と同義であり、Bは上記に定義の基B ′である〕の化合物を塩にして、医薬上許容可能な塩の形態の式(I)の化合物 を得る ことを含む方法によって製造し得る。 式(II)の出発化合物は、式(I)の化合物を得る方法を通して保持される2 0(S)−立体配置を有している。 式(II)の化合物は一般に、対応20(R)−異性体を含まない。 しかし前記方法は、式(II)の化合物と対応20(R)−異性体のラセミ混合 物にも適用し得る。その場合、式(I)の化合物と式(I)の化合物の20(R )−異性体のラセミ混合物が得られる。 式(III)の化合物において、離脱基Zは、C1−C6アルコキシ、C3−C7シ クロアルコキシ、C1−C6アシルオキシ、ベンゾイルオキシ、C3−C7シクロア シルオキシ、ハロゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、p−トルエ ンスルホニルオキシ又はメタンスルホニルオキシであってよい。 好ましいZには、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、アセト キシ、プロパノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、 トリフルオロメタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ又はメタ ンスルホニルオキシが含まれる。 特に好ましいZには、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、 イソプロポキシ、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、塩素、 臭素、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ又 はメタンスルホニルオキシが含まれる。 式(III)において、A- 1は、上記に定義の医薬上許容可能なアニオンA-であ るのが好ましい。上記工程(1)の反応は、適当な溶媒に溶解した式(II)の化 合物と、化学量論量〜大過剰量の範囲の式(III)の化合物とを、約-20℃〜約10 0℃の範囲、好ましくは約0℃〜約80℃の範囲の温度で、約数分〜数日の範囲、 例えば5分〜3日の範囲、好ましくは約1時間〜約1日の範囲の期間、場合によ って適当な無機又は有機塩基の存在下に反応させて行うことが可能である。 工程(1)の反応を適当な無機又は有機塩基の不在下に行うと、式(I)〔式 中、R6及びXは上記と同義であり、Bは上記に定義の基B″である〕の化合物 を得ることができる。工程(1)の反応を適当な有機又は無機塩基の存在下に行 うと、式(I)〔式中、R6及びXは上記と同義であり、Bは上記に定義の基B ′である〕の化合物を得ることができる。 適当な溶媒には、ジメチルホルムアミド(DMF)、水、CH3OH、酢酸、 CHCl3、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)及びそれらの混合物が 含まれる。 適当な無機塩基は、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、例えば、N aOH、NaHCO3、Na2CO3又はCaCO3との塩であってよい。 適当な有機塩基は、トリアルキルアミン、例えばトリエチルアミン又はジイソ プロピルエチルアミン;あるいはヘテロ芳香族塩基、例えば、ピリジン又は例え ば2,6−ルチジンのような2,6−C1−C6アルキル置換ピリジンであってよ い。 上記工程(2)の変換は、以下の慣用手順に従って行うことができる。例えば 、適当な水性溶媒中で、化学量論量〜わずかに過剰な量の有機又は無機塩基を添 加することにより変換を行うことができる。 工程(2)において使用可能な有機又は無機塩基は、例えば、工程(1)に任 意に用いられたものから選択してよい。 工程(3)の式(I)の化合物を塩にするためには慣用法を用いてよい。 特に、式(I)〔式中、Bは分子の9位に結合した基B′又はB″〔ここで、 R1、R3、R4、(x)、(y)及びA-は上記と同義であり、R2は水素である 〕であり、R6は上記と同義であり、Xは10−又は12−ヒドロキシである〕 の化合物は、式(IV) 〔式中、R6は上記と同義であり、ヒドロキシ基は分子の10又は12位に結合 している〕の化合物を還元することにより得られる式(II)の化合物をその反応 混合物から分離せずに、式(II)〔式中、R6は上記と同義であり、R2は水素で あり、Xは10−又は12−ヒドロキシである〕の対応化合物と、上記に定義の 式(III)の化合物とをその場で反応させることにより製造し得る。 式(IV)の化合物の還元は、例えば、適当な還元剤を用いるか、又は適当な還 元剤の存在下に適当な触媒による接触還元により行ってよい。例えば、還元は、 J.March,Advanced Organic Chemistry,第3版,1103ページに記載の ように行ってよい。例えば還元は、SnCl2又は他の金属若しくは金属塩、例 えばZn若しくはFe及びそれらの塩のような還元剤を用いて、希釈塩酸水溶液 、希釈プロトン酸水溶液、水、エタノール、メタノール又はそれらの混合物のよ うな適当な溶媒中、-20℃〜60℃の範囲の温度で、数分〜数日の範囲、例えば5 分〜3日の範囲、例えば4時間〜24時間の範囲の期間行うか、又はニトロ基の還 元を行う触媒量の金属、例えば、パラジウム、酸化白金、白金、Pd L2(ここ で、Lは酢酸塩若しくはハロゲン原子である)、ロジウム又はルテニウムを用い て、水素分子又はギ酸トリエチルアンモニウム、ギ酸、水素化トリブチルスズ、 シクロヘキサジエン、ポリメチルヒドロシロキサンなどのような水素源の存在下 に、ジメチルホルムアミド(DMF)、CH3OH、酢酸、CHCl3、ジオキサ ン又はそれらの混合物のような適当な溶媒中、約0〜100℃の範囲の温度で、1 時間〜3日の範囲の期間、1〜100atmの範囲の圧力下に行ってよい。 式(II)又は式(III)の化合物は、公知の化合物であるか、又は公知の方法 により得ることができる。 式(IV)の化合物は、例えば、10−ヒドロキシ又は1 2−ヒドロキシカンプトテシンと、適当な慣用のニトロ化剤、例えば、硝酸、硝 酸と硫酸の混合物、又は他のニトロ化剤、例えば硝酸カリウム若しくは硝酸と三 フッ化ホウ素一水和物のような三フッ化ホウ素(例えば、Olah,G.A.ら,Synthe sis 1085,1992を参照されたい)又は硝酸/トリフルオロメタンスルホン酸無水 物(同上,1087,1992)とを、-20℃〜100℃の範囲の温度で、数分〜数日の範囲 、例えば5分〜3日の範囲、例えば4時間〜24時間の範囲の期間反応させて得る ことができる。 10−ヒドロキシ及び12−ヒドロキシカンプトテシンは、例えば、カンプト テシンから公知の方法(例えば、特開昭59-51288号公報;特開昭59-51299号公報 ;J.Med.Chem.34,98,1991;及びChem.Pharm.Bull.39,3183,1991を参 照されたい)によって得ることが可能である。 特に、10−ヒドロキシ−カンプトテシンは、カンプトテシンと同じ植物中に 存在する天然物質である(例えば、Waniら,J.Org.Chem.,34,1364,1969を 参照されたい)。 式(I)の化合物は、医薬上許容可能な無機又は有機酸との塩を形成し得る塩 基性基Bで表される塩基性側鎖を有 しているために水溶性である。式(I)の化合物が水溶性であることは特に重要 である。というのは、水溶性であればこれらの化合物を水性医薬組成物として投 与し得るからである。 本発明の化合物は、抗腫瘍作用を有している。例えば、該化合物は、白血病及 び、例えば結腸腫瘍及び直腸腫瘍のような充実性腫瘍に対して有効である。 本発明の化合物の抗腫瘍作用は、例えば、該化合物が「in vitro」細 胞毒性と「in vivo」抗白血病作用とを有することが見いだされたという 事実により証明された。 例として、9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン(出願人コードF CE 28536)及び9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン( 出願人コードFCE 29006)の作用を以下の方法(a)及び(b)に従って試験 した。方法(a):細胞毒性の評価 L1210マウス白血病細胞を、10%ウシ胎児血清、2mMのL−グルタミン、10μ MのB−メルカプトエタノール、100UI/mlのペニシリン及び100μgのストレプト マイシンを加え たRPMI 1640培地中の静置懸濁物としてin vitroで増殖させた。細 胞毒性を検定するために、指数的に増殖する細胞を1×105細胞/mlの濃度で播種 し、5%CO2の湿った雰囲気下に37℃で48時間、各種用量の被験化合物に暴露 した。クールター計数器を用いて生存細胞数を測定した。結果をIC50(48時 間処理後の非処理対照と比較した処理培養物中の細胞増殖を50%阻害する用量) として表した。 このアッセイにおいて、9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン(出 願人コードFCE 28536)及び9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カン プトテシン(出願人コードFCE 29006)を試験し、得られた結果を3回の別個 の実験の平均値として表1に示す。 方法(b):抗腫瘍作用の評価 L1210マウス白血病をDBA2マウスに105細胞/マウスを週に一度腹腔内移 植して罹患させた。抗白血病作用を 検定するために、105細胞/マウスをCD2F1マウスに腹腔内移植した。腫瘍 細胞の移植から24時間後に各種用量の被験化合物を腹腔内投与した。対照には担 体のみを投与した。 各マウス群の平均生存時間(MST)を評価して、化合物の活性を測定した。 得られた結果をT/C(%)で表して以下の表2に示す。 このように、ヒト又は動物体に医薬上有効量の式(I)の化合物又はその塩を 投与することを含む方法で、ヒト及び動物体を治療し得る。 それによって、ヒト及び動物体の症状を改善することが可能である。 本発明の化合物は種々の剤形、例えば、経口的には、錠剤、カプセル剤、トロ ーチ剤、溶液剤若しくは懸濁剤の形態で;直腸内には座薬の形態で;非経口的に は、例えば、筋肉内、静脈内、皮内若しくは皮下に;又は局所的に投与すること が可能である。 用量は、例えば、用いられるカンプトテシン誘導体、カンプトテシン誘導体の 活性、患者の年齢、体重、症状及び投与経路に応じて異なる。投与計画は、個人 の必要度及び上記化合物の投与を管理又は監督する者の職業上の判断に基づいて 患者に応じて適合させ得る。例えば、大人への投与に採用される用量は、体重1 kg当たりカンプトテシン誘導体0.1〜60mgの範囲であってよく、特に好ましい範 囲は、体重1kg当たりカンプトテシン誘導体1〜40mgの範囲であってよい。 上記用量を、一度に投与しても又はいくつかの小用量に分けて種々の時間間隔 で投与してもよい。活性成分としての式(I)の化合物又はその医薬上許容可能 な塩と共に医薬上許容可能な担体及び/又は希釈剤を含む医薬組成物も 本発明の範囲内に包含される。 これらの医薬組成物は、抗白血病及び/又は抗腫瘍作用を示すのに治療上有効 な量の活性成分を含んでいる。 本発明の医薬組成物の一部として、医薬上許容可能な結合剤及び/又はアジュ バントが含まれていてもよい。活性成分を、所望の作用を弱めず及び/又は所望 の作用を補足する他の活性成分と混合してもよい。 本発明の化合物を含む医薬組成物は、通常、慣用法に従って製造され、医薬的 に適当な形態で投与し得る。 例えば、固形経口形態には、活性化合物と共に、希釈剤、例えば、ラクトース 、デキストロース、サッカロース、セルロース、コーンスターチ又はポテトスタ ーチ;滑潤剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシ ウム、ステアリン酸カルシウム及び/又はポリエチレングリコール;結合剤、例 えば、スターチ類、アラビアガム、ゼラチン、メチルセルロース、微晶質セルロ ース、カルボキシメチルセルロース又はポリビニルピロリドン;離解剤、例えば 、スターチ、アルギン酸、アルギン酸塩又はナトリウムスターチグリコレート; 起泡性混合物;染料;甘味料、例えば、スクロース又はサッカリン;着香料、 例えば、ペパーミント、サリチル酸メチル又はオレンジフレーバー;湿潤剤、例 えば、レシチン、ポリソルベート、硫酸ラウリル;並びに、一般に医薬製剤に用 いられる非毒性で薬理学的に不活性な物質を含んでいてよい。 単位剤形がカプセル剤の場合、カプセル剤は、上記タイプの物質に加えて、例 えば脂肪油のような液体担体を含んでいてよい。 前記医薬製剤は、公知の方法、例えば、混合、顆粒化、錠剤化、シュガーコー ティング又はフィルムコーティング法により製造し得る。経口投与用の液体分散 剤は、例えば、シロップ、乳剤及び懸濁剤であってよい。シロップは、担体とし て、例えば、サッカロース若しくはサッカロース+グリセリン及び/又はマンニ トール及び/又はソルビトールを含んでいてよく;特に、糖尿病患者に投与する ためのシロップは、担体として、グルコースに代謝しないか又は極く少量しかグ ルコースに代謝しない物質、例えばソルビトールのみを含み得る。 懸濁剤及び乳剤は、担体として、例えば、天然ゴム、寒天、アルギン酸ナトリ ウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース又はポリビニ ルアルコールを 含んでいてよい。 筋肉内注射用懸濁剤及び溶液剤は、活性化合物と共に、医薬上許容可能な担体 、例えば、滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール類、例えばプロ ピレングリコール、及び、所望ならば、適量の塩酸リドカインを含んでいてよい 。 静脈内注射又は注入用溶剤は、担体として、例えば滅菌水を含んでいてよく、 あるいは該溶剤は、滅菌性の等張塩水溶液の形態であるのが好ましい。 非経口投与用溶液剤又は懸濁剤はさらに、抗菌剤、例えば、ベンジルアルコー ル又はメチルパラベン;酸化防止剤、例えば、アスコルビン酸又は酸性亜硫酸ナ トリウム;キレート化剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸;緩衝剤、例えば、 酢酸塩、クエン酸塩又はリン酸塩;及び張度調整剤、例えば、塩化ナトリウム又 はデキストロースも含んでいてよい。非経口投与用製剤は、アンプル、使い捨て 注射器又はガラス若しくはプラスチック製の複数用量バイアルに封入することが 可能である。 座薬は、活性化合物と共に、医薬上許容可能な担体、例えば、コカバター、ポ リエチレングリコール、ポリオキシ エチレンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤又はレシチンを含んでいてよい。 例えば、クリーム、ローション又はペーストのような局所適用用組成物は、例 えば、活性成分と慣用の油性若しくは乳化賦形剤とを混合することにより製造し 得る。 以下の実施例により本発明を説明するが、該実施例は本発明を限定するもので はない。 以下の実施例に従って製造された化合物の化合物名の後に記されている括弧内 の数字は、本明細書の10〜16ページに列挙されている好ましい化合物に付された 番号に対応する。実施例1 9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン(1) DMF(100ml)中の9−アミノカンプトテシン(0.5g)撹拌溶液に、エチル ホルムイミダート塩酸塩(2.5g)を室温で加え、得られた混合物を一晩撹拌した 。固体を濾取し、濾液を真空蒸発させた。残渣を水に入れて、得られた溶液のp Hを約6.5に調整した。沈殿した固体を濾過して回収し、少量の冷水を用いて注 意深く複数回洗浄し、次いで乾燥して、標記生成物(0.25g)を得た。1 NMR(DMSO−d6),δppm:0.87(3H,t,J=7.3Hz);1.85(2H,m );5.27(2H,s);5.41(2H,s);6.50(1H,広幅シグナル);7.04(1H,d ,J=7.3Hz);7.10(2H,広幅シグナル);7.31(1H,s);7.67(1H,dd,J=7. 3,8.5Hz);7.73(1H,d,J=8.5Hz);7.79(1H,m);8.94(1W,s)。MS(FD ):390。 標記生成物(0.1g)を水(2ml)に懸濁し、1NのHCl(0.3ml)を加えた。 次いで得られた黄色溶液を凍結乾燥して、標記生成物の塩酸塩を得た。 同様の手順に従って、以下に列挙した化合物及びそれらの塩酸塩を製造し得る : 10,11−メチレンジオキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテ シン(24); 10−メトキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン(32); 10−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン(9); 11−ヒドロキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン(20) ;及び 7−エチル−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプト テシン(45)。実施例2 10−ヒドロキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン(17) DMF(100ml)中の10−ヒドロキシ−9−ニトロカンプトテシン(0.5g) 溶液を、大気圧下に、室温で、10%Pd/C(0.05g)の存在下に、H2が消費さ れなくなるまで水素化した。得られた溶液を濾過し、次いでエチルホルムイミダ ート塩酸塩(1.5g)で処理した。溶液を一晩撹拌し、実施例1に記載のように処 理して、標記化合物(0.1g)を得た。実施例3 9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン(2) DMF(100ml)中の9−アミノカンプトテシン(0.5g)撹拌溶液に、エチル アセトアミダート塩酸塩(2.5g)を加え、得られた混合物を80℃で一晩撹拌し、 実施例1に記載のように処理して、標記化合物(0.2g)を得た。 同様の手順に従って、以下に列挙した化合物及びそれらの塩酸塩を製造し得る : 10,11−メチレンジオキシオキシ−9−(1−イミ ノ−エチルアミノ)−カンプトテシン(25); 10−メトキシ−9−(1−イミノ−メチルアミノ)−カンプトテシン(38 ); 10−メトキシ−9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン(33 ); 10−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン(10); 9−〔(イミノ−フェニル−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン(6); 10−〔(イミノ−フェニル−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン(14) ; 11−ヒドロキシ−9−〔(イミノ−フェニル−メチル)−アミノ〕−カンプ トテシン(21); 10,11−メチレンジオキシオキシ−9−(1−イミノ−プロピルアミノ) −カンプトテシン(27); 10−メトキシ−9−(1−イミノ−ペンチルアミノ)−カンプトテシン(3 4); 10−メトキシ−9−{〔イミノ−(4−メトキシ−フェニル)−メチル〕− アミノ}−カンプトテシン(35); 及び 9−(2−メチル−1−イミノ−プロピルアミノ)−カンプトテシン(39) 。実施例4 10−ヒドロキシ−9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン(18 ) DMF(100ml)中の10−ヒドロキシ−9−ニトロカンプトテシン(0.5g) 溶液を、大気圧下、室温で、10%Pd/C(0.1g)の存在下に、H2が消費され なくなるまで水素化した。得られた溶液をエチルアセトアミダート塩酸塩(2.0g )で処理し、一晩室温で放置した。溶液を先行実施例に記載のように処理して、 標記化合物(0.2g)を得た。 同様の手順により、以下に列挙した化合物を得ることができる: 10−ヒドロキシ−9−(2,2−ジメチル−1−イミノ−プロピルアミノ) −カンプトテシン(41); 10−ヒドロキシ−9−(1−ジメチルアミノ−エチリデンアミノ)−カンプ トテシン(19);及び 10−ヒドロキシ−9−(1−モルホリン−4−イル−エチリデンアミノ)− カンプトテシン(23)。実施例5 先の実施例1と同様の手順により適当なイミダートを用いて、以下の化合物を 製造し得る: 9−(メチルイミノ−メチルアミノ)−カンプトテシン(3); 9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン(4); 9−(ジメチルアミノ−シクロヘキシル−メチレンアミノ)−カンプトテシン (5); 9−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン(7); 9−(1−モルホリン−4−イル−エチリデンアミノ)−カンプトテシン(8 ); 10−(メチルイミノ−メチルアミノ)−カンプトテシン(11); 10−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン(12); 10−(ジメチルアミノ−シクロヘキシル−メチレンアミノ)−カンプトテシ ン(13); 10−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン(15); 10−(1−モルホリン−4−イル−エチリデンアミノ)−カンプトテシン( 16); 11−ヒドロキシ−9−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カンプトテ シン(22); 10,11−メチレンジオキシ−9−〔(メチルイミノ−メチル)−アミノ〕 −カンプトテシン(26); 10,11−メチレンジオキシ−9−(1−メチルイミノ−エチルアミノ)− カンプトテシン(28); 10,11−メチレンジオキシ−9−〔(エチル−メチル−アミノ)−メチレ ンアミノ〕−カンプトテシン(29); 10,11−メチレンジオキシ−9−〔(シクロヘキシル−メチルイミノ−メ チル)−アミノ〕−カンプトテシン(30); 9−〔1−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メチレンアミノ〕−カン プトテシン(31); 10−メトキシ−9−〔(フェニルイミノ−メチル)−アミノ〕−カンプトテ シン(36); 10−メトキシ−9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン (37); 10−メトキシ−9−(2−メチル−1−メチルイミノ−プロピルアミノ)− カンプトテシン(40); 10−メトキシ−9−(ピロリジン−1−イル−メチレンアミノ)−カンプト テシン(42); 10,11−メチレンジオキシ−9−〔(t−ブチルイミノ−メチル)−アミ ノ〕−カンプトテシン(43);及び 9−〔(イソプロピルイミノ−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン(44) 。実施例6 9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン(4) エーテル(50ml)中のジメチルホルムアミド(1ml)撹拌溶液に、エーテル( 5ml)中の塩化オキサリル(1.15ml)を-40℃で加えた。 次いで混合物を室温で3時間撹拌した。沈殿物を濾過し、エーテルで洗浄、D MF(20ml)中の9−アミノカンプトテシン(150mg)溶液に室温で加えた。 混合物を室温で一晩撹拌した。次いで反応混合物を「真空」蒸発させ、残渣を 水に入れた。次いで水溶液をCH2 Cl2で2回洗浄し、有機層を捨てた。次いで黄褐色の固体が完全に沈殿するま でNaHCO3を添加して、水性相のpHを調整した。濾過して固体を回収し、 水で注意深く洗浄した。次いで酸性の水/アセトン混合物で溶離させる逆相クロ マトグラフィーにかけて粗生成物を精製した。適切な画分を分取し、凍結乾燥し た。 残渣を水(3ml)に入れ、完全に沈殿するまでNaHCO3を加えた。濾過し て沈殿物を回収し、水で注意深く洗浄し、乾燥して、標記生成物(90mg)を得た 。 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):0.87(3H,T,J=7.3Hz);1.85(2H,m );3.10(6H,s);5.27(2H,s);5.41(2H,s);6.50(1H,s);7.08(1H ,m);7.31(1H,s);7.68(2H,m);7.94(1H,s);9.04(1H,s)。 MS(FD):418 上記沈殿物(80mg)を再び水(2ml)に懸濁し、1NのHCl(0.2ml)を加え た。次いで溶液を凍結乾燥して、塩酸塩として標記生成物を得た。実施例7 9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン(2) 実施例3に記載のようにして、但しジメチルアセトアミ ドを用いて反応させた。 通常の処理の後で、標記生成物0.1gを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AM,AT,AU,BB,B G,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK ,ES,FI,GB,GE,HU,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LT,LU,LV,MD,M G,MN,MW,MX,NL,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TJ,TT, UA,UZ,VN (72)発明者 カブリ,ワルテル イタリー国、20089・ロツツアーノ(ミラ ノ)、ビア・マツシモ・ダツエグリオ、29 (72)発明者 カンデイアーニ,イラリア イタリー国、21052・ブスト・アルシツイ オ(バレーゼ)、ビア・デイ.デイ.アル ベルタリオ、5 (72)発明者 ペンコ,セルジオ イタリー国、20153・ミラノ、ビア・ミリ ー・ミグノーネ、5 (72)発明者 カポロンゴ,ラウラ イタリー国、20100・ミラノ、ピアツツア ーレ・シエナ、18 【要約の続き】 合には(x)は単結合であり、(ii)Bが基B′の場合 には、R2、R3及びR4の中の一つは不在である〕であ り;R6は水素又はC1−C6アルキルであり;Xは、水 素、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6 アシルオキシ、C3−C7シクロアルキル、C3−C7シク ロアルコキシ、ベンゾイルオキシ、アミノ、ヒドロキ シ、ニトロ、ハロゲン原子又は分子の10及び11位に結合 しているメチレンジオキシ基である}の新規なカンプト テシン誘導体及び医薬上許容可能なその塩に関する。本 発明のカンプトテシン誘導体は治療において抗腫瘍剤と して有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I) {式中、Bは基B′又はB″ 〔ここで、(x)及び(y)はそれぞれ単結合又は二重結合であり、 R1及びR2はそれぞれ独立に、水素、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアル キル、フェニルC1−C6アルキル又は非置換若しくは置換フェニル環であり、 R3及びR4は、 (a)それぞれ独立にR1及びR2と同義の置換基であるか、又は (b)それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から 選択される別のヘテロ原子をさらに含んでいてもよい3〜7員飽和非置換若しく は置換ヘテロ単環を形成し、 A-は、医薬上許容可能な無機又は有機酸の医薬上許容可能なアニオンであり 、 但し、 (i)(x)が二重結合の場合には(y)は単結合であり、 (y)が二重結合の場合には(x)は単結合であり、 (ii)Bが基B′の場合には、R2、R3及びR4の中の一つは不在である〕であ り; R6は、水素又はC1−C6アルキルであり; Xは、水素、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6アシルオキシ 、C3−C7シクロアルキル、C3−C7シクロアルコキシ、ベンゾイルオキシ、ア ミノ、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン原子又は分子の10及び11位に結合している メチレンジオキシ基である} のカンプトテシン誘導体又は医薬上許容可能なその塩。 2.式(I){式中、Bは基B′又はB″ 〔ここで、(x)及び(y)はそれぞれ単結合又は二重結合であり、 R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立に、水素、メチル、エチル、n−プロピ ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、シ クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジル、フェニル−エチル又 は基 (ここで、Qは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ チル、イソブチル、sec−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イ ソプロポキシ、フッ素、塩素又は臭素である)で表される非置換若しくは置換フ ェニル環であり、 A-は、塩化物、酢酸塩、メタンスルホン酸塩及びp−トルエンスルホン酸塩 から選択される医薬上許容可能な無 機若しくは有機酸の医薬上許容可能なアニオンであり、 但し、 (i)(x)が二重結合の場合には(y)は単結合であり、 (y)が二重結合の場合には(x)は単結合であり、 (ii)Bが基B′の場合には、R2、R3及びR4の中の一つは不在である〕であ り; R6は、水素、メチル又はエチルであり; Xは、水素、ヒドロキシ、メトキシ又は分子の10及び11位に結合しているメチ レンジオキシ基である} の請求項1に記載のカンプトテシン誘導体又は医薬上許容可能なその塩。 3.式(I){式中、Bは基B′又はB″ 〔ここで、(x)及び(y)はそれぞれ単結合又は二重結合であり、 R1及びR2はそれぞれ独立に、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ ロピル、n−ブチル、イソブチル、 sec−ブチル、t−ブチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル 、ベンジル、フェニル−エチル又は基 (ここで、Qは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ チル、イソブチル、sec−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イ ソプロポキシ、フッ素、塩素又は臭素である)で表される非置換若しくは置換フ ェニル環であり、 R3及びR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、 ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ピペラジン、メチルピペラジン又はモルホ リンを形成し、 A-は、塩化物、酢酸塩、メタンスルホン酸塩及びp−トルエンスルホン酸塩 から選択される医薬上許容可能な無機若しくは有機酸の医薬上許容可能なアニオ ンであり、 但し、 (i)(x)が二重結合の場合には(y)は単結合であり、 (y)が二重結合の場合には(x)は単結合であり、 (ii)Bが基B′の場合には、R2、R3及びR4の中の一つ は不在である〕であり; R6は、水素、メチル又はエチルであり; Xは、水素、ヒドロキシ、メトキシ又は分子の10及び11位に結合しているメチ レンジオキシ基である} の請求項1に記載のカンプトテシン誘導体又は医薬上許容可能なその塩。 4.(1)9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (2)9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン; (3)9−(メチルイミノ−メチルアミノ)−カンプトテシン; (4)9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン; (5)9−(ジメチルアミノ−シクロヘキシル−メチレンアミノ)−カンプトテ シン; (6)9−〔(イミノ−フェニル−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン; (7)9−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン; (8)9−(1−モルホリン−4−イルエチリデンアミノ)−カンプトテシン: (9)10−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (10)10−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン; (11)10−(メチルイミノ−メチルアミノ)−カンプトテシン; (12)10−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプトテシン; (13)10−(ジメチルアミノ−シクロヘキシル−メチレンアミノ)−カンプ トテシン; (14)10−〔(イミノ−フェニル−メチル)アミノ〕−カンプトテシン; (15)10−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン; (16)10−(1−モルホリン−4−イル−エチリデンアミノ)−カンプトテ シン; (17)10−ヒドロキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (18)10−ヒドロキシ−9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシ ン; (19)10−ヒドロキシ−9−(1−ジメチルアミノ−エチリデンアミノ)− カンプトテシン; (20)11−ヒドロキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (21)11−ヒドロキシ−9−〔(イミノ−フェニル−メチル)−アミノ〕− カンプトテシン; (22)11−ヒドロキシ−9−(1−フェニルイミノ−エチルアミノ)−カン プトテシン; (23)10−ヒドロキシ−9−(1−モルホリン−4−イル−エチリデンアミ ノ)−カンプトテシン; (24)10,11−メチレンジオキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カン プトテシン; (25)10,11−メチレンジオキシ−9−(1−イミノ−エチルアミノ)− カンプトテシン; (26)10,11−メチレンジオキシ−9−〔(メチルイミノ−メチル)−ア ミノ〕−カンプトテシン; (27)10,11−メチレンジオキシ−9−(1−イミノ−プロピルアミノ) −カンプトテシン; (28)10,11−メチレンジオキシ−9−(1−メチルイミノ−エチルアミ ノ)−カンプトテシン; (29)10,11−メチレンジオキシ−9−〔(エチル−メチル−アミノ)− メチレンアミノ〕−カンプトテシン; (30)10,11−メチレンジオキシ−9−〔(シクロヘキシル−メチルイミ ノ−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン; (31)9−〔1−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メチレンアミノ〕 −カンプトテシン; (32)10−メトキシ−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシン; (33)10−メトキシ−9−(1−イミノ−エチルアミノ)−カンプトテシン ; (34)10−メトキシ−9−(1−イミノ−ペンチルアミノ)−カンプトテシ ン; (35)10−メトキシ−9−{〔イミノ−(4−メトキシ−フェニル)−メチ ル〕−アミノ}−カンプトテシン; (36)10−メトキシ−9−〔(フェニルイミノ−メチル)−アミノ〕−カン プトテシン; (37)10−メトキシ−9−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−カンプト テシン; (38)10−メトキシ−9−(イミノメチル−メチルアミノ)−カンプトテシ ン; (39)9−(2−メチル−1−イミノ−プロピルアミノ)−カンプトテシン; (40)10−メトキシ−9−(2−メチル−1−メチルイミノ−プロピルアミ ノ)−カンプトテシン; (41)10−ヒドロキシ−9−(2,2−ジメチル−1−イミノ−プロピルア ミノ)−カンプトテシン; (42)10−メトキシ−9−(ピロリジン−1−イル−メチレンアミノ)−カ ンプトテシン; (43)10,11−メチレンジオキシ−9−〔(t−ブチルイミノ−メチル) −アミノ〕−カンプトテシン; (44)9−〔(イソプロピルイミノ−メチル)−アミノ〕−カンプトテシン; 及び (45)7−エチル−9−(イミノメチル−アミノ)−カンプトテシ から選択されるカンプトテシン誘導体及び医薬上許容可能なその塩。 5.請求項1に定義の式(I)のカンプトテシン誘導体又は医薬上許容可能なそ の塩の製造法であって、 (1)式(II) 〔式中、R2、R6及びXは請求項1に定義の通りである〕 の化合物と、式(III) 〔式中、R1、R3及びR4は請求項1に定義の通りであり、A- 1は、請求項1に 定義の医薬上許容可能なアニオンA-か、又は他の任意の好適なアニオンであり 、Zは離脱基である〕 の化合物とを反応させて、式(I)〔式中、R6及びXは請求項1に定義の通り であり、反応条件により、Bは請求項1に定義の基B′又はB″である〕の化合 物を得、所望により、 (2)式(I)〔式中、R6及びXは請求項1に定義の通りであり、Bは請求項 1に定義の基B″(ここで、R2、R3 及びR4の中の一つは水素である)である〕の化合物を、式(I)〔式中、R6 及びXは請求項1に定義の通りであり、Bは請求項1に定義の基B′である〕の 対応化合物に変換し、そして所望により、 (3)式(I)〔式中、R6及びXは請求項1に定義の通りであり、Bは請求項 1に定義の基B′である〕の化合物を塩にする ことを含む方法。 6.活性成分としての請求項1に定義の式(I)のカンプトテシン誘導体又は医 薬上許容可能なその塩、並びに医薬上許容可能な担体及び/又は希釈剤を含む医 薬組成物。 7.ヒト又は動物体の治療法に使用するための請求項1に定義の式(I)のカン プトテシン誘導体又は医薬上許容可能なその塩。 8.抗腫瘍剤として使用するための請求項7に記載の化合物。 9.抗腫瘍剤として使用される医薬組成物の製造における請求項1に定義の式( I)の化合物又は医薬上許容可能なその塩の使用。
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