JP4171527B2 - カンプトテシン誘導体及び抗腫瘍剤としてのその利用 - Google Patents

カンプトテシン誘導体及び抗腫瘍剤としてのその利用 Download PDF

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Description

本発明は、カンプトテシン誘導体、その調製方法、腫瘍の治療に有用な薬剤の調製をするときの活性成分としてのその使用、及びそれらを含む薬剤に関する。
以下の構造式を持つ抗腫瘍剤20S-カンプトテシンは、1966年M.E.Wallらに
Figure 0004171527
式中、R1、R2、R3は水素である。
より発見され(J. Amer. Chem. Soc. 88巻、3888−90頁、1966年)、予備臨床試験の後治療剤から撤回された。というのは、カンプトテシンが人に対し毒性があり、又その溶解性が低く適当な薬剤形にして投与することが困難であったからである。次に、大学や企業の研究者の注意は、治療薬としてより改良した性質を持つカンプトテシン誘導体の合成に向けられた。上記の構造式により示される多くの誘導体から2個の化合物、即ち、トポテカン(式中R1が水素、R2が-CH2-NH(CH3)2,R3がOHである)とCPT-11(R1がエチル、R2が水素、R3が以下の構造式の基)が、最近幾つ
Figure 0004171527
かの腫瘍の治療に対し腫瘍学者の手に入るようになった(J. of Clinical Oncology,10巻, 1775-80頁、1992年; J. of the National Cancer Inst. 85巻, 271頁、1993年)。現在臨床試験中の別の誘導体として9-アミノカンプトテシンと以下の構造式の誘導体がある。
Figure 0004171527
(Cancer Treatment Reviews 20巻、73−96頁、1994年)
殆どの合成努力が、水への難溶解性という問題を克服するために適当な置換基を導入することに向けられてきた。この難溶解性はこのグループの化合物の特徴であり、製剤化の困難性と予想不能の薬物血漿濃度の原因となっている。その上、ラクトン環が閉じたままの形を維持していることが抗腫瘍活性にとって重要な因子となっている。
このグループの化合物の適切性は特有な作用機構による。実際、この化合物はトポイソメラーゼIを阻害することによりその抗腫瘍活性を発揮する。トポイソメラーゼIは、DNAのトポロジーを制御し、それ故にDNAの複製、転写、組み替え、修復等のような必須細胞経路において決定的な役割を担っている酵素である(C. Capranico及びF. Zunino, Current Pham. Design, 1巻, 1-14頁、1995年)。化学療法剤に殆ど反応しない結腸-直腸癌、非小細胞性肺癌、卵巣癌及び前立腺癌に対して効果的な新しい薬剤の必要性は、改良した薬理学的性質を持つ新しいカンプトテシン誘導体の研究を価値あるものとしている。
C-7位に置換基を有するカンプトテシン及び10-ハイドロキシカンプトテシンの誘導体は抗腫瘍活性を示し適当な薬理的組成物への製剤化を可能とするような好ましい物理化学的性質を持つことが発見された。
本発明は式(I)の化合物、そのN1-オキシド体、そのアイソマー、ジアステレオアイソマー、エナンチオマー、及びそれらの混合物、さらにそれらの代謝産物、特に活性代謝産物等を含む。
Figure 0004171527
式中、R1は-CN, -CH(CN)-R4, -CH=C(CN)-R4, -CH2-CH(CN)-R4, -C(=NOH)-NH2, -C(=NH)-NH2, -CH=C(NO2)-R4, -CH(CN)-R5, -CH(CH2NO2)-R5, 5-テトラゾリル、2-(4、5-ジヒドロオキサゾリル)、1、2、4-オキサジアゾリン-3-イル-5-オン;
R2は水素;
R3は水素、OR6
R4は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、CN、COOR7
R5は水素、OR8
R6は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C12)アリール、(C6-C12)アリール(C2-C4)アシル、(C2-C4)アシル、アミノ(C1-C4)アルキル、アミノ(C2-C4)アシル、グリコシル;
R7は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C12)アリール;
R8はR6と同じ趣意をもつがR6とは独立している。
本発明は又薬学的に許容できる塩も含む。
本発明は、薬剤、特に腫瘍の治療に有用な薬剤を調製するときの活性成分として式(I)の化合物の使用を含む。
本発明は式(I)の化合物を活性成分として含有する薬学的組成物を含む。
本発明は式(I)の化合物の調製方法を含む。
本発明は、R1が-C=(NOH)-NH2, -C(=NH)-NH2, 5-テトラゾリル、2-(4,5-ジヒドロオキサゾリル)である式(I)の化合物の調製に対し中間体としてR1がCNである式(I)の化合物の使用を含む。
C1−C6アルキルの例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二級ブチル、第三級ブチル、ペンチル、2-メチルブチル、イソペンチル、ヘキシル、3-メチルペンチル、2-エチルブチルが挙げられる。
(C6−C12)アリール(C1−C4)アルキルの例としては、ベンジル、モノ又は多置換C1−C6アルキルベンジル、α-又はβ-フェニルエチル、モノ-又はポリC1−C4アルキル-置換α-又はβ-フェニルエチル、モノ-又はポリC1−C4アルキル-置換α-、β-又はγ-フェニルプロピル、α-又はβ-ナフチルメチル、モノ又はポリC1-C2アルキル置換α-又はβ-ナフチルメチルが挙げられる。
(C1−C2)アルコキシ(C1−C4)アルキルの例としては、メトキシメチル、エトキシエチル、エトキシメチル、プロポキシエチル、ブトキシエチルが挙げられる。
(C1-C4)アルキル(C6-C12)アリールの例としては、トリル、キシリル、エチルフェニル、イソプロピルフェニル、第三級ブチルフェニル、メチルナフチルが挙げられる。
(C6-C12)アリール(C2-C4)アシルの例としては、フェニルアセチル、ナフチルアセチル、2-フェニルプロピオニル、3-フェニルプロピオニル、2-、3-又は4-フェニルブチリル、モノ、ジ又はトリ(C1-C4)アルキル置換フェニルアセチルが挙げられる。
C2-C4アシルの例としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル及びこれらのアイソマーが挙げられる。
アミノ(C1-C4)アルキル及びアミノ(C2-C4)アシルの例としては、アミノ置換基がカーボン鎖のどの位置にあってもよいC1-C4アルキル及びC2-C4アシルが挙げられる。
薬学的に許容できる塩の例としては、塩基性窒素原子の場合には、塩酸、硫酸、酢酸等のような薬学的に許容可能な無機酸及び有機酸との塩、-COOHのような酸基の場合には、アルカリ及びアルカリ土類水酸化物、水酸化アンモニウム、アミン等のような薬学的に許容できる無機及び有機塩基との塩が挙げられる。
好ましい化合物の1番めのグループとしては、R3が水素である式(I)の化合物が挙げられる。
好ましい化合物の2番めのグループとしては、R3がOR6でR6が上記のように定義されたものである式(I)の化合物が挙げられる。
好ましい化合物の3番めのグループとしては、R1がCN、R3が水素又はOR6、及びR6が上記のように定義されている式(I)の化合物が挙げられる。
好ましい化合物の4番めのグループとしては、R1がCH(CN)-R4(R4は好ましくはCN又はCOOR7、R7は上記のように定義されたもの)である式(I)の化合物が挙げられる。
好ましい化合物の5番めのグループとしては、R1がCH(=NOH)NH2,R3が上記に定義されたようなOR6である、式(1)の化合物が挙げられる。
好ましい化合物の6番めのグループとしては、R1がCH(=NH)NH2,R3が上記に定義されたようなOR6である、式(1)の化合物が挙げられる。
好ましい化合物の7番めのグループとしては、R1がCH=C(CN)R4(R4は好ましくはCN又はCOOR7、R7は上記に定義されたもの)である式(I)の化合物が挙げられる。
好ましい化合物の8番めのグループとしては、R1がCH(CH2NO2)R5(R5は上記の定義によるOR8である)である式(I)の化合物が挙げられる。
好ましい化合物の9番めのグループとしては、R1がCH=C(NO2)R4(R4は水素、R3は上記の定義によるOR6である)である式(I)の化合物が挙げられる。
式(I)の化合物として特に好ましいものは、R1がCN又はCH=C(CN)2又はCH2CH(CN)-R4であり、R2とR3が水素である化合物である。
式(I)の化合物は、出発物質として、カンプトテシン-7-メタノール(II、R1=CH2OH、R2=H,R3=H)、10-ハイドロキシカンプトテシン-7-メタノール(II、R1=CH2OH、R2=H,R3=OH)、カンプトテシン-7-アルデヒド(II、R1=CHO、R2=H,R3=H)又はカンプトテシン-N-オキシド等から得る事ができる。ここですべての化合物はSawadaらにより報告されているように入手できる(Chem.Pharm.Bull.39巻、2572頁、1991年)。
Figure 0004171527
R1=-CNの式(I)の化合物は、Moffatt又はSwern酸化、或いはジメチルスルフォキシド中ヨードソベンゾイックアシッドによる方法(Frigerioら、J.Org.Chem.60巻、7272−6頁、1995年)、或いはSawadaらにより報告されている酸処理(Chem.Pharm.Bull.39巻、2572頁、1991年)等のアルコールをアルデヒドに酸化する既知の方法により、式(II)(R1=-CH2OH)の化合物を式(II)(R1=-CHO)の化合物に酸化するステップ、及び次にこれらのアルデヒドをヒドロキシアミンで処理して対応するオキシムとした後、このオキシムをぎ酸及びぎ酸ナトリウムと共に加熱する方法か、或いはアルデヒドをニトリルに変換する別の既知の方法によるステップを含む方法により調製される。
式(I)(R1=-CN、R1=-CH(CN)-R4)の化合物は又、カンプトテシンのN-オキシド(例えばSawadaらにより報告されているもの、Chem. Pharm. Bull. 39巻、2572頁、1991年)をシアン化カリウム又はトリメチルシリルシアニドと、或いはマロン酸ニトリル又はシアノ酢酸のエステルとそれぞれ反応させることにより(A. Albini,及びS. Pietra, Heterocyclic N-Oxides, CRC, 1991年, 165頁、に記載されているように)、或いは式(II)(R1=-CONH2)の化合物をアミドからニトリルに脱水する既知の方法による反応により、或いはキノリン-4-カルボニトリルを調製するのに適当な他の方法により得ることができる。
アミノヒドロキシイミン(I)(R1=-C(=NOH)-NH2)は対応するニトリル(I、R1=-CN)をヒドロキシルアミンと反応させることにより得られる(F. Eloy及びR.Lenaers、Chem. Rev. 61巻、157頁、1961年)。このアミノヒドロキシイミンは、好ましくは触媒としてNickel-Raneyを用いるような触媒的水素添加により対応するアミジンに還元することができる(F. Eloy及びR.Lenaers、Chem. Rev. 61巻、166頁、1961年)。同じアミジンが、又、ニトリル(I、R1=-CN)から例えば塩酸とアルコールを反応させた後アンモニア又はアンモニウム塩と処理するようなニトリルをアミジンに変換する既知の方法により、或いはアミド(II、R=-CONH2)からトリエチロキソニウムフルオボレート(A.I. Meyersら、Tetrahedron 39巻、1991頁、1983年)との反応により得ることができる。
式(I)(R1=-CH=C(CN)-R4)の化合物は、例えばアルデヒド(II、R1=-CHO)をマロン酸ニトリルと、或いはマロン酸又はシアノ酢酸のエステルと有機又は無機塩基の存在又は非存在下反応させることにより、或いはアルデヒド又はケトン(II、R1=-CHO又は-CO-アルキル)を適当なフォスフォン酸のイリド又は陰イオンとWittig又はWadsworth-Emmons反応により反応させることによって調製される。望まれる場合は、式(I)(R1=-C=C(CN)-R4)の化合物は、Pd、Pt又はNiのような触媒の存在下水素添加して対応する式I(R1=CH2CH(CN)R4)の化合物に変換することができる。
式(I)(R1=-CH(CN)-R4、-CH(CH2NO2)-R5、R5はOHである)の化合物は、アルデヒド(II、R1=-CHO)をシアン化カリウム、シアン化ナトリウム、又はトリメチルシリルシアニドと反応させることにより、及び有機又は無機塩基の存在下ニトロメタンと反応させることによりそれぞれ調製することができる。
式(I)(R1=-CH=CH(NO2)-R4)の化合物は、R1が-CH(CH2NO2)-R5である化合物の酸処理により得られる。
もし望む場合は、式(I)(R1=-CN)の化合物は、適当な既知の方法により、R1がヘテロ環、好ましくは2-(4、5-ジヒドロオキサゾール)(J.F. Bowerら、J.Chem.Soc. Perkin Trans. 1巻、333頁、1996年)又は5-テトラゾール(Dunciaら、J. Org. Chem.56巻、2395頁、1991年)である、式(I)の化合物に変換することができる。
式(I)(R1=1、2、4-オキサジアゾリン-3-イル-5-オン)の化合物は対応するアミジンから得られる。
式(I)の化合物のN-オキシドは、ヘテロ芳香族窒素の酸化の既知の方法により、好ましくは酢酸又はトリフルオロ酢酸及び過酸化水素による酸化によって、或いは有機過酸との反応により調製される(A. Albini,及びS. Pietra, Heterocyclic N-Oxides, CRC, 1991年)。
式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩は、文献の方法により得る事が出来る。
本発明に記載されている化合物は、強い抗細胞増殖活性を示し、且つ薬学的に許容できる組成物に含まれるのに適当な物理化学的性質を持つ。
本発明の化合物の細胞毒性活性は、細胞毒性の評価方法として抗細胞増殖活性試験を用い、人の腫瘍細胞の細胞系で試験された。この方法は、1時間細胞毒試薬で処理した後72時間生存した細胞数を決定する方法である。本発明の化合物の細胞毒活性は、DNAトポイソメラーゼIの阻害剤のなかで標準試薬であるトポテカン(1)、標準的抗腫瘍剤であり、腫瘍の臨床的治療に使用されるもののなかで最も効果のあるもののひとつであるドキソルビシン(2)の活性と比べられた。以下の実施例1に記載される式(I)の化合物(1、R1=-CN、R2=H,R3=H)と以下の実施例4に記載される式(I)の化合物(I,R1=CH=C(CN)-R4、R4=CN、R2=H,R3=H)が、細胞毒性的治療に本質的に抵抗性を示し、トポイソメラーゼI阻害剤に対し標的酵素の過剰発現にかかわらず中程度にのみ反応を示す非小細胞肺癌系(non SCLC)(H-460)において、標準化合物よりも強い細胞毒活性を示すことが表1の結果に示される。
Figure 0004171527
その上、実施例1の化合物は、トポテカンで長時間処理された後選別され、トポテカンに対し非常に強い抵抗性を持つ細胞系(H460/TPT)での試験においてかなりの効力を示す。H460細胞系は高いレベルのトポイソメラーゼIを発現しているので、以下の実施例1に記載される化合物のこの腫瘍細胞系の処理における細胞毒性活性が改良していることは、細胞内の標的に対するこの化合物の特異性が改良していることを示す。この解釈は、トポイソメラーゼIを低レベルしか発現していないためにむしろこれらの阻害剤に抵抗性を示すGBM細胞系においてこれらの化合物の効力が低下していることにより支持される。
予備臨床評価試験が、標準薬剤としてのトポテカン(既に臨床試験中の第一世代カンプトテシン)との比較において本発明の化合物の抗腫瘍活性を評価するために企画された。人の非小細胞肺癌の腫瘍細胞系NCI-H460が、カンプトテシン薬剤の既知の標的であるトポイソメラーゼIを強く発現しているために選別された。この腫瘍モデルは従来の細胞毒性薬剤(例えばドキソルビシン、シスプラスチン)によるインビボ治療に比較的抵抗性を示す。腫瘍細胞が約10週齢のヌードマウスにi.P.投与された(細胞数2.5x 106個/マウス)。3日後、薬物が腫瘍細胞と直接接触できるように腹腔内に投与された(10ml/Kg b.w.)。以下の実施例1に記載されているトポテカンと式(I)の化合物の両方がq4dx4回投与された。この投与スケジュールは別の臨床試験でカンプトテシン薬剤に対し最適なものとして報告された。毎日、マウスの死亡について調べられた。薬物の抗腫瘍活性は、T/C%即ち薬剤処理マウスの中央生存時間値(T)と対照無処理マウスの生存時間(C)との比x100として表された。処理マウスの内、最初のコントロールマウスより早く又は処理後まもなく体重が減って死亡したマウスは薬剤の毒性により死亡したものとみなされた。腫瘍細胞の接種後100日以上生存したマウスは長期生存マウス(LTS)とみなされた。(二番目の実験は現在進行中であり、LTSは70日以上と考えられている。)二つの独立した実験結果を表2に示す。
Figure 0004171527
本発明による実施例1の化合物は、CPT83とコードされているが、i.p.腫瘍投与マウスの生存時間を延ばすのに非常に効果があり、すべての投与量で200より高いT/C%値であった。薬物毒性に関しては、14.4mg/Kgx4(総累積投与量:49.6mg/Kg)の投与量で一匹のみマウスが死亡した。CPT83の薬効は、腫瘍細胞が遅い死亡を起こす条件下(成長が遅い腫瘍)の実験1ではトポテカンより優れていた。成長速度が早い腫瘍を用いると(実験2)、CPT83の薬効はT/C%値に関してトポテカンと同等であった。しかしながら、両実験において高い長期生存率(LTS)がCPT83処理群に見られた。この発見は改良治療指数に関する将来性のある治療プロフィールを反映している。臨床上より代表的である成長が遅い腫瘍を治療するとき、CPT83の潜在的治療上の利点がその良好な活性により強調される。結論として、NCI−H460腫瘍異種移植に関しCPT83はトポテカンと同等の活性を有し、トポテカンよりより良い許容性を示す。
本発明の化合物は、以下のポイントに要約できる特に有利な性質を示す。
1.標的細胞に対し、即ち高いレベルのトポイソメラーゼ1を発現している腫瘍細胞に対する高い特異性。この可能性は高いトポイソメラーゼ1レベルを持つことが知られているH460腫瘍細胞の感受性が増していることにより支持される。実際、この選択性は低レベルの標的発現により特徴づけられる細胞系(GMB)では失われる。
2.インビボ実験と、非常に遅い増殖により特徴づけられるH460/TPT細胞系に対する相当な活性により示唆されるように、本活性はトポテカンと比べて腫瘍の増殖速度に非依存的である。人の固形腫瘍は典型的には成長が遅いので、この活性プロフィールは臨床的な意味合いを持つであろう。3.インビトロ細胞毒性活性はインビボでの毒性増加を伴わず、広い範囲の効果的投与量の使用を可能とする。このことは改良した治療指数と一致している。
4.本発明の化合物は、特にCPT83は経口で活性があることが分かった。驚くことには、経口CPT83は静脈投与トポテカンより活性が強い(最適治療スケジュールで)。
本発明の産業的局面に関する限り、活性成分として少なくとも式(I)の化合物の効果量を含み媒介物や賦形剤と混合した薬学的組成物が本発明の別の目的である。
薬学的組成物は当該分野でよく知られる従来法、例えばRemingtonの薬科学ハンドブック(Mack出版、N.Y.,USA)に記述されているように調製される。
薬学的組成物の例としては溶液、水溶性又は非水溶性媒介物中のサスペンジョンエマルジョンのような注射可能な組成物;カプセル、タブレット、ピル、シロップ、飲用液体組成物のような腸内用組成物等が挙げられる。放出制御製剤のような式(I)の化合物と同等の他の薬学的組成物が本発明に含まれる。
薬学的組成物中の活性成分の適用量は、活性成分の活性と薬理学的性質に依存して当該分野の熟練者により決定されるであろう。ポソロジーは治療すべき腫瘍のタイプ、患者の状態に基づいて内科医により決定されるであろう。
本発明の化合物は他の抗腫瘍薬剤との組み合わせ治療にも使用できる。
以下の実施例は本発明をさらに例証する。
実施例1
20S-カンプトテシン-7-カルボニトリル
1) 400mgのカンプトテシン-7-アルデヒドのオキシム(Sawadaら、Chem.Pharm.Bull.39巻、2572頁、1991年)、102mgのぎ酸ナトリウム及び15mlの99%ぎ酸が6時間還流される。この溶液に150mlの水と50mlのジクロロメタンが加えられ、二層が分離され、水層が4回抽出される。有機抽出層を蒸発して、その残さをジクロロメタンメタノール(96:4)の系でシリカゲルクロマト(MerckR)を行う。ニトリル体(300mg)が黄色の固体として得られる;融点263℃。Mass(M/e%):374(16)、373(98)、344(36)、329(48)、314(55)、301(53)、300(53)、273(100)。1H NMR(DMSO−d6):0.92(CH3)、1.92(CH2)、5.48、5.51(CH2-5)、5.56(CH2-17)、6.62(OH)、7.13(CH-14)、8.02(CH-11)、8.10(CH-10)、8.30(CH-9)、8.39(CH-12)。
2) 320mgのカンプトテシン-7-アルデヒド、154mgのNH2OH.HCl、578mgのぎ酸ナトリウム、及び20mlのぎ酸が3時間還流され、60mgのNH2OH.HClが加えられ、その混合物が2時間還流される。水(90ml)が加えられて、混合物がジクロロメタンで抽出される。本化合物が回収され、上述のように精製される。
3) 500mgのカンプトテシンN-オキシドが0.86mlのトリメチルシリルシアニドと0.32mlのベンゾイルパーオキシドと共に45mlの1、1、2、2-テトラクロロエタン中12時間還流される。この混合物が冷却され、蒸発され、残さがヘキサン−酢酸エチル4:6を溶出剤としてシリカゲル(MerckR)クロマトされ、カンプトテシン-7-カルボニトリルが得られる。
適当な10位置換カンプトテシンから出発して、以下の化合物が同様に調製された。
20S-10-ハイドロキシカンプトテシン-7-カルボニトリル
20S-10-アセトキシカンプトテシン-7-カルボニトリル
20S-10-メトキシカンプトテシン-7-カルボニトリル
20S-10-メトキシメトキシカンプトテシン-7-カルボニトリル
20S-10-エトキシカンプトテシン-7-カルボニトリル
20S-10-ベンジロキシカンプトテシン-7-カルボニトリル
20S-10-β-D-グリコシロキシカンプトテシン-7-カルボニトリル
20S-カンプトテシン-7-イル-マロンニトリル
エチル20S-カンプトテシン-7-イル-シアノ酢酸
実施例2
20S-カンプトテシン-7-カルバミドオキシム
60mgのカンプトテシン-7-カルボニトリル、40mgのハイドロキシルアミン塩酸及び0.2mlのトリエチルアミンの5mlの無水エタノールサスペンジョンが8時間還流され、4時間後さらに40mgのNH2OH. HClと0.2mlのEt3Nが追加される。混合物が蒸発され、水で処理され、ろ過され、沈殿物がCH2Cl2−MeOH 9:1の系でシリカゲルクロマト(MerckR)を行い、カンプトテシン-7-カルバミドオキシムを得た。
以下の化合物が同様に調製された:
20S-10-ハイドロキシカンプトテシン-7-カルバミドオキシム
20S-10-アセトキシカンプトテシン-7-カルバミドオキシム
20S-10-メトキシカンプトテシン-7-カルバミドオキシム
実施例3
20S-7-アミジノカンプトテシン
10mlのメタノール中100mgの20S-カンプトテシン-7-カルバミドオキシムが1gのNickel Raney触媒の存在下50気圧の圧力下70℃の温度で5時間水素添加される。触媒をろ過し、溶媒を蒸発して20S-7-アミジノカンプトテシンをガラス状固体として得た。
以下の化合物が同様に調製された:
20S-10-ハイドロキシ-7-アミジノカンプトテシン
20S-10-アセトキシ-7-アミジノカンプトテシン
20S-10-メトキシ-7-アミジノカンプトテシン
実施例4
20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)カンプトテシン
60mgのカンプトテシン-7-アルデヒドが20mgのLiBrの存在下8mlの1、1、2、2-テトラクロロエタン中3mlのマロンニトリルと4時間還流された。冷却、ろ過後酢酸エチルでシリカゲルクロマトを行い、20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)カンプトテシンをガラス状固体として得た。Mass(M/e)424、380。1H NMR(DMSO−d6):0.85(CH3)、1.88(CH2)、5.38、(CH2-5)、5.45(CH2-17)、6.56(OH)、7.36(CH-14)、7.82(CH-11)、7.96(CH-10)、8.18(CH-9)、8.26(CH-12)、9.30(CH=)。
以下の化合物が同様に調製された:
20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)-10-ヒドロキシカンプトテシン
20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)-10-メトキシカンプトテシン
20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)-10-エトキシカンプトテシン
20S-7-((2-シアノ-2-エトキシカルボニル)エテニル)カンプトテシン
実施例5
20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-カンプトテシン
3mlのイソプロパノール中150mgのカンプトテシン、0.05mlのニトロメタン、0.01mlのトリエチルアミンの混合溶液が10時間還流された。蒸発、希塩酸とジクロロメタン処理、さらにその抽出物を4%メタノール−ジクロロメタンを用いてクロマトグラフィーを行い、20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-カンプトテシンを得た。
1H NMR(DMSO−d6):0.80(CH3)、1.84(CH2)、4.90-5.05(CH2-7)、5.46(CH2-5)、5.54(CH2-17)、6.33(CHOH)、6.56(OH-16)、6.91(CHOH)、7.33(CH-14)、7.70(CH-11)、7.82(CH-10)、8.17(CH-9)、8.20(CH-12)。
以下の化合物が同様に調製された:
20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-10-メトキシカンプトテシン
20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-10-エトキシカンプトテシン
実施例6
20S-7-(2-ニトロエテニル)-カンプトテシン
5mlのテトラヒドロフラン中50mgの20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-カンプトテシンが20mgのp-トルエンスルフォン酸又は0.03mlのトリフルオロ酢酸と1−2時間還流され、20S-7-(2-ニトロエテニル)-カンプトテシンが黄色のガラス状固体として得られた。
以下の化合物も同様に調製された:
20S-7-(2-ニトロエテニル)-10-メトキシカンプトテシン
20S-7-(2-ニトロエテニル)-10-エトキシカンプトテシン

Claims (15)

  1. 式(I)
    Figure 0004171527
    (式中、R1は-CN、-CN(CN)-R4、-CH=C(CN)-R4、-C(=NOH)-NH2、-C(=NH)-NH2、-CH=C(NO2)-R4、-CH(CH2NO2)-R5、;
    R2は水素;
    R3は水素、OR6
    R4は水素、C1-C6の直鎖又は分岐のアルキル、CN、COOR7
    R5は水素、OR8
    R6は水素、C1-C6の直鎖又は分岐のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C12)アリール、(C6-C12)アリール(C2-C4)アシル、(C2-C4)アシル、アミノ(C1-C4)アルキル、アミノ(C2-C4)アシル、グリコシル;
    R7は水素、C1-C6の直鎖又は分岐のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C12)アリール;
    R8はR6における定義と同義であるがR6とは独立している;)
    であらわされる化合物又はそれらのN1オキシド体、アイソマー、ジアステレオアイソマーもしくはエナンチオマー。
  2. 薬学的に許容できる塩の形態である請求項1による化合物。
  3. 請求項1又は2の化合物のN1-オキシド体。
  4. R3が水素である請求項1から3のいずれか1つの化合物。
  5. R3がOR6であり、R6が式(I)における定義と同義である請求項1から3のいずれか1つの化合物。
  6. R1が-CNであり、R2とR3が水素である請求項1から3のいずれか1つの化合物。
  7. R1が-CH=C(CN)-R4であり、R4がCN、R2とR3が水素である請求項1から3のいずれか1つの化合物。
  8. a)式(II)
    Figure 0004171527
    (式中、R1がCHO、R2が水素、R3が式(I)における定義と同義である)
    であらわされる化合物を、対応するオキシムに変換し、続いてHCOOH/HCOONaで処理してR1が-CNである、対応する式(I)の化合物を得るステップ;及び任意に、
    b)ステップa)で得られた式(I)の化合物をヒドロキシルアミンで処理し、R1が-C(=NOH)-NH2である、対応する式(I)の化合物を与えるステップ;及び任意に、
    c)ステップb)で得られた式(I)の化合物を触媒的に水素添加し、R1が-C(=NH)-NH2である、対応する式(I)の化合物を与えるステップ;或いは任意に、
    ステップa)、b)又はc)のいずれかひとつのステップで得られた化合物を、対応するN1-オキシド又は薬学的に許容できる塩に転換するステップを含む請求項1から6のいずれか1つの化合物を調製する方法。
  9. 式(I)
    Figure 0004171527
    (式中、R1が-CNであり、R2とR3が式(I)における定義と同義である)
    であらわされる中間体としての化合物。
  10. R1が-CN又は-CH(CN)-R4から選択され、R4が式(I)における定義と同義であり、カンプトテシンN-オキシドをシアン化カリウム又はトリメチルシリルシアニドのひとつと、或いはR4が式(I)における定義と同義である化合物R4-CH2-CNとそれぞれ反応させるステップ、及び任意に、薬学的に許容できる塩への変換とを含む請求項1からのいずれか1つの化合物の製造方法。
  11. 式(II)
    Figure 0004171527
    (式中、R1がCHO、R2が水素、R3が式(I)における定義と同義である)
    であらわされる化合物を、化合物R4-CH2-CN(式中、R4が式(I)における定義と同義である)と反応させてR1が-CH=C(CN)-R4である式(I)の化合物を得るステップ、及び望む場合は水素添加してR1が-CH2-CH(CN)-R4である化合物を得るステップ、或いは任意に、薬学的に許容できる塩に変換するステップを含む、R4が式(I)における定義と同義であるR1が-CH=C(CN)-R4又は-CH2-CH(CN)-R4である請求項1から5及び7のいずれか1つの化合物の製造方法。
  12. 式(II)
    Figure 0004171527
    (式中、R1がCHO、R2が水素、R3が式(I)における定義と同義である)
    であらわされる化合物を、無機又は有機塩基の存在下、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム、又はシアン化トリメチルシリルのひとつと、或いはニトロメタンと反応させるステップ、及び任意に、薬学的に許容できる塩に変換するステップとを含む、R4が式(I)における定義と同義であり、R5がOHであり、R1が-CH(CN)-R4、-CH(CH2NO2)-R5から選択されたものである請求項1から5のいずれか1つの化合物を製造する方法。
  13. 薬剤の製造において活性成分として請求項1から7のいずれか1つの化合物の使用。
  14. 腫瘍の治療に有用な薬剤の製造において活性成分として請求項1から7のいずれか1つの化合物の使用。
  15. 活性成分として請求項1から7の少なくともひとつの化合物の有効量と、薬学的媒体及び賦形剤との混合物を含む薬学的組成物。
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