JP2000505448A - カンプトテシン誘導体及び抗腫瘍剤としてのその利用 - Google Patents

カンプトテシン誘導体及び抗腫瘍剤としてのその利用

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Abstract

(57)【要約】 式(I)の化合物、 式中、R1は-CN,-CH(CN)-R4,-CH=C(CN)-R4,-CH2-CH(CN)-R4,-C(=N0H)-NH2,-C(:NH)-NH2,-CH=C(NO2)-R4,-CH(CN)-R5,-CH(CH2NO2)-R5,5-テトラゾリル、2-(4、5-ジヒドロオキサゾリル)、1、2、4-オキサジアゾリン-3-イル-5-オン;R2は水素;R3は水素、OR6;R4は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、CN、COOR7;R5は水素、OR8;R6は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C12)アリール、(C6-C12)アリール(C2-C4)アシル、(C2-C4)アシル、アミノ(C1-C4)アルキル、アミノ(C2-C4)アシル、グリコシル;R7は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C12)アリール;R8はR6と同じ趣意をもつがR6とは独立している。これらの化合物はトポイソメラーゼI阻害剤としての活性があり、抗腫瘍剤として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 :カンプトテシン誘導体及び抗腫瘍剤としてのその利用 本発明は、カンプトテシン誘導体、その調製方法、腫瘍の治療に有用な薬剤の 調製をするときの活性成分としてのその使用、及びそれらを含む薬剤に関する。 以下の構造式を持つ抗腫瘍剤20S-カンプトテシンは、1966年M.E.Wallら に 式中、R1、R2、R3は水素である。 より発見され(J.Amer.Chem.Soc.88巻、3888−90頁、1966年)、予備臨床試 験の後治療剤から撤回された。というのは、カンプトテシンが人に対し毒性があ り、又その溶解性が低く適当な薬剤形にして投与することが困難であったからで ある。次に、大学や企業の研究者の注意は、治療薬としてより改良した性質を持 つカンプトテシン誘導体の合成に向けられた。上記の構造式により示される多く の誘導体から2個の化合物、即ち、トポテカン(式中R1が水素、R2が-CH2-NH(CH3 )2,R3がOHである)とCPT-11(R1がエチル、R2が水素、R3が以下の構造式の基) が、最近幾つ かの腫瘍の治療に対し腫瘍学者の手に入るようになった(J.of Clinical Oncol ogy,10巻,1775-80頁、1992年;J.of the National Cancer Inst.85巻,271頁 、1993年)。現在臨床試験中の別の誘導体として9-アミノカンプトテシンと以下 の構造式の誘導体がある。(Cancer Treatment Reviews 20巻、73−96頁、1994年) 殆どの合成努力が、水への難溶解性という問題を克服するために適当な置換基 を導入することに向けられてきた。この難溶解性はこのグループの化合物の特徴 であり、製剤化の困難性と予想不能の薬物血漿濃度の原因となっている。その上 、ラクトン環が閉じたままの形を維持していることが抗腫瘍活性にとって重要な 因子となっている。 このグループの化合物の適切性は特有な作用機構による。実際、この化合物は トポイソメラーゼIを阻害することによりその抗腫瘍活性を発揮する。トポイソ メラーゼIは、DNAのトポロジーを制御し、それ故にDNAの複製、転写、組み替え 、修復等のような必須細胞経路において決定的な役割を担っている酵素である(C .Capranico及びF.Zunino,Current Pharm.Design,1巻,1-14頁、1995年)。 化学療法剤に殆ど反応しない結腸-直腸癌、非小細胞性肺癌、卵巣癌及び前立腺 癌に対して効果的な新しい薬剤の必要性は、改良した薬理学的性質を持つ新しい カンプトテシン誘導体の研究を価値あるものとしている。 C-7位に置換基を有するカンプトテシン及び10-ハイドロキシカンプトテシンの 誘導体は抗腫瘍活性を示し適当な薬理的組成物への製剤化を可能とするような好 ましい物理化学的性質を持つことが発見された。 本発明は式(I)の化合物、そのN1-オキシド体、そのアイソマー、ジアステ レオアイソマー、エナンチオマー、及びそれらの混合物、さらにそれらの代謝産 物、特に活性代謝産物等を含む。式中、R1は-CN,-CH(CN)-R4,-CH=C(CN)-R4,-CH2-CH(CN)-R4,-C(=N0H)-NH2,- C(=NH)-NH2,-CH=C(NO2)-R4,-CH(CN)-R5,-CH(CH2NO2)-R5,5-テトラゾリル、2 -(4、5-ジヒドロオキサゾリル)、1、2、4-オキサジアゾリン-3-イル-5-オン; R2は水素; R3は水素、OR6; R4は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、CN、COOR7; R5は水素、OR8; R6は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4) アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C1 2)アリール、(C6-C12)アリール(C2-C4)アシル、(C2-C4)アシル、アミノ( C1-C4)アルキル、アミノ(C2-C4)アシル、グリコシル; R7は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4) アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C1 2)アリール; R8はR6と同じ趣意をもつがR6とは独立している。 本発明は又薬学的に許容できる塩も含む。 本発明は、薬剤、特に腫瘍の治療に有用な薬剤を調製するときの活性成分とし て式(I)の化合物の使用を含む。 本発明は式(I)の化合物を活性成分として含有する薬学的組成物を含む。 本発明は式(I)の化合物の調製方法を含む。 本発明は、R1が-C=(NOH)-NH2,-C(=NH)-NH2,5-テトラゾリル、2-(4,5-ジヒ ドロオキサゾリル)である式(I)の化合物の調製に対し中間体としてR1がCNで ある式(I)の化合物の使用を含む。 C1−C6アルキルの例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ ル、第二級ブチル、第三級ブチル、ペンチル、2-メチルブチル、イソペンチル、 ヘキシル、3-メチルペンチル、2-エチルブチルが挙げられる。 (C6−C12)アリール(C1−C4)アルキルの例としては、ベンジル、モノ又は多 置換C1−C6アルキルベンジル、α-又はβ-フェニルエチル、モノ-又はポリC1−C 4アルキル-置換α-又はβ-フェニルエチル、モノ-又はポリC1-C4アルキル-置換 α-、β-又はγ-フェニルプロピル、α-又はβ-ナフチルメチル、モノ又はポリC 1-C2アルキル置換α-又はβ-ナフチルメチルが挙げられる。 (C1−C2)アルコキシ(C1−C4)アルキルの例としては、メトキシメチル、エト キシエチル、エトキシメチル、プロポキシエチル、ブトキシエチルが挙げられる 。 (C1-C4)アルキル(C6-C12)アリールの例としては、トリル、キシリル、エチ ルフェニル、イソプロピルフェニル、第三級ブチルフェニル、メチルナフチルが 挙げられる。 (C6-C12)アリール(C2-C4)アシルの例としては、フェニルアセチル、ナフチ ルアセチル、2-フェニルプロピオニル、3-フェニルプロピオニル、2-、3-又は4- フェニルブチリル、モノ、ジ又はトリ(C1-C4)アルキル置換フェニルアセチル が挙げられる。 C2-C4アシルの例としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル及びこれらの アイソマーが挙げられる。 アミノ(C1-C4)アルキル及びアミノ(C2-C4)アシルの例としては、アミノ置 換基がカーボン鎖のどの位置にあってもよいC1-C4アルキル及びC2-C4アシルが挙 げられる。 薬学的に許容できる塩の例としては、塩基性窒素原子の場合には、塩酸、硫酸 、酢酸等のような薬学的に許容可能な無機酸及び有機酸との塩、-COOHのような 酸基の場合には、アルカリ及びアルカリ土類水酸化物、水酸化アンモニウム、ア ミン等のような薬学的に許容できる無機及び有機塩基との塩が挙げられる。 好ましい化合物の1番めのグループとしては、R3が水素である式(I)の化合 物が挙げられる。 好ましい化合物の2番めのグループとしては、R3がOR6でR6が上記のように定 義されたものである式(I)の化合物が挙げられる。 好ましい化合物の3番めのグループとしては、R1がCN、R3が水素又はOR6、及 びR6が上記のように定義されている式(I)の化合物が挙げられる。 好ましい化合物の4番めのグループとしては、R1がCH(CN)-R4(R4は好ましく はCN又はCOOR7、R7は上記のように定義されたもの)である式(I)の化合物が挙 げられる。 好ましい化合物の5番めのグループとしては、R1がCH(=NOH)NH2,R3が上記に定 義されたようなOR6である、式(1)の化合物が挙げられる。 好ましい化合物の6番めのグループとしては、R1がCH(=NH)NH2,R3が上記に定 義されたようなOR6である、式(1)の化合物が挙げられる。 好ましい化合物の7番めのグループとしては、R1がCH=C(CN)R4(R4は好ましく はCN又はC0OR7、R7は上記に定義されたもの)である式(I)の化合物が挙げられ る。 好ましい化合物の8番めのグループとしては、R1がCH(CH2NO2)R5(R5は上記の 定義によるOR8である)である式(I)の化合物が挙げられる。 好ましい化合物の9番めのグループとしては、R1がCH=C(NO2)R4(R4は水素、R3 は上記の定義によるOR6である)である式(I)の化合物が挙げられる。 式(I)の化合物として特に好ましいものは、R1がCN又はCH=C(CN)2又はCH2CH (CN)-R4であり、R2とR3が水素である化合物である。 式(I)の化合物は、出発物質として、カンプトテシン-7-メタノール(II、R1 =CH2OH、R2=H,R3=H)、10-ハイドロキシカンプトテシン-7-メタノール( II、R1=CH2OH、R2=H,R3=0H)、カンプトテシン-7-アルデヒド(II、R1= CHO、R2=H,R3=H)又はカンプトテシン-N-オキシド等から得る事ができる。 ここで すべての化合物はSawadaらにより報告されているように入手できる(Chem.Pharm .Bull.39巻、2572頁、1991年)。 R1=-CNの式(I)の化合物は、Moffatt又はSwern酸化、或いはジメチルスルフ ォキシド中ヨードソベンゾイックアシッドによる方法(Frigerioら、J.Org.Chem. 60巻、7272-6頁、1995年)、或いはSawadaらにより報告されている酸処理(Chem. Pharm.Bull.39巻、2572頁、1991年)等のアルコールをアルデヒドに酸化する既 知の方法により、式(II)(R1=-CH2OH)の化合物を式(II)(R1=-CHO)の化 合物に酸化するステップ、及び次にこれらのアルデヒドをヒドロキシアミンで処 理して対応するオキシムとした後、このオキシムをぎ酸及びぎ酸ナトリウムと共 に加熱する方法か、或いはアルデヒドをニトリルに変換する別の既知の方法によ るステップを含む方法により調製される。 式(I)(R1=-CN、R1=-CH(CN)-R4)の化合物は又、カンプトテシンのN-オキ シド(例えばSawadaらにより報告されているもの、Chem.Pharm.Bull.39巻 、2572頁、1991年)をシアン化カリウム又はトリメチルシリルシアニドと、 或いはマロン酸ニトリル又はシアノ酢酸のエステルとそれぞれ反応させることに より(A.Albini,及びS.Pietra,Heterocyclic N-Oxides,CRC,1991年,165頁 、に記載されているように)、或いは式(II)(R1=-CONH2)の化合物をアミド からニトリルに脱水する既知の方法による反応により、或いはキノリン-4-カル ボートリルを調製するのに適当な他の方法により得ることができる。 アミノヒドロキシイミン(I)(R1=-C(=NOH)-NH2)は対応するニトリル(I 、R1=-CN)をヒドロキシルアミンと反応させることにより得られる(F.Eloy及 びR.Lenaers、Chem.Rev.61巻、157頁、1961年)。このアミノヒドロキシイミ ン は、好ましくは触媒としてNickel-Raneyを用いるような触媒的水素添加により対 応するアミジンに還元することができる(F.Eloy及びR.Lenaers、Chem.Rev.6 1巻、166頁、1961年)。同じアミジンが、又、ニトリル(I、R1=-CN)から例え ば塩酸とアルコールを反応させた後アンモニア又はアンモニウム塩と処理するよ うなニトリルをアミジンに変換する既知の方法により、或いはアミド(II、R=- CONH2)からトリエチロキソニウムフルオボレート(A.I.Meyersら、Tetrahedro n 39巻、1991頁、1983年)との反応により得ることができる。 式(I)(R1=-CH=C(CN)-R4)の化合物は、例えばアルデヒド(II、R1=-CHO )をマロン酸ニトリルと、或いはマロン酸又はシアノ酢酸のエステルと有機又は 無機塩基の存在又は非存在下反応させることにより、或いはアルデヒド又はケト ン(II、R1=-CHO又は-CO-アルキル)を適当なフォスフォン酸のイリド又は陰イ オンとWittig又はWadsworth-Emmons反応により反応させることによって調製され る。望まれる場合は、式(I)(R1=-C=C(CN)-R4)の化合物は、Pd、Pt又はNi のような触媒の存在下水素添加して対応する式I(R1=CH2CH(CN)R4)の化合物に 変換することができる。 式(I)(R1=-CH(CN)-R4、-CH(CH2NO2)-R5、R5はOHである)の化合物は、ア ルデヒド(II、R1=-CHO)をシアン化カリウム、シアン化ナトリウム、又はトリ メチルシリルシアニドと反応させることにより、及び有機又は無機塩基の存在下 ニトロメタンと反応させることによりそれぞれ調製することができる。 式(I)(R1=-CH=CH(NO2)-R4)の化合物は、R1が-CH(CH2NO2)-R5である化合 物の酸処理により得られる。 もし望む場合は、式(I)(R1=-CN)の化合物は、適当な既知の方法により、R1 がヘテロ環、好ましくは2-(4、5-ジヒドロオキサゾール)(J.F.Bowerら、J.Ch em.Soc.Perkin Trans.1巻、333頁、1996年)又は5-テトラゾール(Dunciaら、 J.Org.Chem.56巻、2395頁、1991年)である、式(I)の化合物に変換するこ とができる。 式(I)(R1=1、2、4-オキサジアゾリン-3-イル-5-オン)の化合物は対応す るアミジンから得られる。 式(I)の化合物のN-オキシドは、ヘテロ芳香族窒素の酸化の既知の方法によ り、好ましくは酢酸又はトリフルオロ酢酸及び過酸化水素による酸化によって、 或いは有機過酸との反応により調製される(A.Albini,及びS.Pietra,Heteroc yclic N-Oxides,CRC,1991年)。 式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩は、文献の方法により得る事が出来 る。 本発明に記載されている化合物は、強い抗細胞増殖活性を示し、且つ薬学的に 許容できる組成物に含まれるのに適当な物理化学的性質を持つ。 本発明の化合物の細胞毒性活性は、細胞毒性の評価方法として抗細胞増殖活性 試験を用い、人の腫瘍細胞の細胞系で試験された。この方法は、1時間細胞毒試 薬で処理した後72時間生存した細胞数を決定する方法である。本発明の化合物の 細胞毒活性は、DNAトポイソメラーゼIの阻害剤のなかで標準試薬であるトポテカ ン(1)、標準的抗腫瘍剤であり、腫瘍の臨床的治療に使用されるもののなかで 最も効果のあるもののひとつであるドキソルビシン(2)の活性と比べられた。 以下の実施例1に記載される式(1)の化合物(1、R1=-CN、R2=H,R3=H)と以 下の実施例4に記載される式(I)の化合物(I,R1=CH=C(CN)-R4、R4=CN、R2= H,R3=H)が、細胞毒性的治療に本質的に抵抗性を示し、トポイソメラーゼI阻 害剤に対し標的酵素の過剰発現にかかわらず中程度にのみ反応を示す非小細胞肺 癌系(non SCLC)(H-460)において、標準化合物よりも強い細胞毒活性を示すこ とが表1の結果に示される。 その上、実施例1の化合物は、トポテカンで長時間処理された後選別され、ト ポテカンに対し非常に強い抵抗性を持つ細胞系(H460/TPT)での試験においてか なりの効力を示す。H460細胞系は高いレベルのトポイソメラーゼIを発現してい るので、以下の実施例1に記載される化合物のこの腫瘍細胞系の処理における細 胞毒性活性が改良していることは、細胞内の標的に対するこの化合物の特異性が 改良していることを示す。この解釈は、トポイソメラーゼIを低レベルしか発現 していないためにむしろこれらの阻害剤に抵抗性を示すGBM細胞系においてこれ らの化合物の効力が低下していることにより支持される。 予備臨床評価試験が、標準薬剤としてのトポテカン(既に臨床試験中の第一世 代カンプトテシン)との比較において本発明の化合物の抗腫瘍活性を評価するた めに企画された。人の非小細胞肺癌の腫瘍細胞系NCI-H460が、カンプトテシン薬 剤の既知の標的であるトポイソメラーゼIを強く発現しているために選別された 。この腫瘍モデルは従来の細胞毒性薬剤(例えばドキソルビシン、シスプラスチ ン)によるインビボ治療に比較的抵抗性を示す。腫瘍細胞が約10週齢のヌードマ ウスにi.p.投与された(細胞数2.5x 106個/マウス)。3日後、薬物が腫瘍細胞と 直接接触できるように腹腔内に投与された(10ml/Kgb.w.)。以下の実施例1に記 載されているトポテカンと式(I)の化合物の両方がq4dx4回投与された。この 投与スケジュールは別の臨床試験でカンプトテシン薬剤に対し最適なものとして 報告された。毎日、マウスの死亡について調べられた。薬物の抗腫瘍活性は、T/ C%即ち薬剤処理マウスの中央生存時間値(T)と対照無処理マウスの生存時間(C) との比x100として表された。処理マウスの内、最初のコントロールマウスより 早く又は処理後まもなく体重が減って死亡したマウスは薬剤の毒性により死亡し たものとみなされた。腫瘍細胞の接種後100日以上生存したマウスは長期生存マ ウス(LTS)とみなされた。(二番目の実験は現在進行中であり、LTSは70日 以上と考えられている。)二つの独立した実験結果を表2に示す。 本発明による実施例1の化合物は、CPT83とコードされているが、i.p.腫瘍投与 マウスの生存時間を延ばすのに非常に効果があり、すべての投与量で200より高 いT/C%値であった。薬物毒性に関しては、14.4mg/Kgx 4(総累積投与量:49. 6mg/Kg)の投与量で一匹のみマウスが死亡した。CPT83の薬効は、腫瘍細胞が遅 い死亡を起こす条件下(成長が遅い腫瘍)の実験1ではトポテカンより優れてい た。成長速度が早い腫瘍を用いると(実験2)、CPT83の薬効はT/C%値に関して トポテカンと同等であった。しかしながら、両実験において高い長期生存率(LT S)がCPT83処理群に見られた。この発見は改良治療指数に関する将来性のある治 療プロフィールを反映している。臨床上より代表的である成長が遅い腫瘍を治療 するとき、CPT83の潜在的治療上の利点がその良好な活性により強調される。結 論として、NCI-H460腫瘍異種移植に関しCPT83はトポテカンと同等の活性を有し 、トポテカンよりより良い許容性を示す。 本発明の化合物は、以下のポイントに要約できる特に有利な性質を示す。 1.標的細胞に対し、即ち高いレベルのトポイソメラーゼ1を発現している腫瘍 細胞に対する高い特異性。この可能性は高いトポイソメラーゼ1レベルを持 つことが知られているH460腫瘍細胞の感受性が増していることにより支持さ れる。実際、この選択性は低レベルの標的発現により特徴づけられる細胞系 (GMB)では失われる。 2.インビボ実験と、非常に遅い増殖により特徴づけられるH460/TPT細胞系に対 する相当な活性により示唆されるように、本活性はトポテカンと比べて腫瘍 の増殖速度に非依存的である。人の固形腫瘍は典型的には成長が遅いので、 この活性プロフィールは臨床的な意味合いを持つであろう。 3.インビトロ細胞毒性活性はインビボでの毒性増加を伴わず、広い範囲の効果 的投与量の使用を可能とする。このことは改良した治療指数と一致している 。 4.本発明の化合物は、特にCPT83は経口で活性があることが分かった。驚くこ とには、経口CPT83は静脈投与トポテカンより活性が強い(最適治療スケジ ュールで)。 本発明の産業的局面に関する限り、活性成分として少なくとも式(I)の化合 物の効果量を含み媒介物や賦形剤と混合した薬学的組成物が本発明の別の目的で ある。 薬学的組成物は当該分野でよく知られる従来法、例えばRemingtonの薬科学ハ ンドブック(Mack出版、N.Y.,USA)に記述されているように調製される。 薬学的組成物の例としては溶液、水溶性又は非水溶性媒介物中のサスペンジョ ンエマルジョンのような注射可能な組成物;カプセル、タブレット、ピル、シロ ップ、飲用液体組成物のような腸内用組成物等が挙げられる。放出制御製剤のよ うな式(I)の化合物と同等の他の薬学的組成物が本発明に含まれる。 薬学的組成物中の活性成分の適用量は、活性成分の活性と薬理学的性質に依存 して当該分野の熟練者により決定されるであろう。ポソロジーは治療すべき腫瘍 のタイプ、患者の状態に基づいて内科医により決定されるであろう。 本発明の化合物は他の抗腫瘍薬剤との組み合わせ治療にも使用できる。 以下の実施例は本発明をさらに例証する。実施例1 20S-カンプトテシン-7-カルボニトリル 1) 400mgのカンプトテシン-7-アルデヒドのオキシム(Sawadaら、Chem.Pharm .Bull.39巻、2572頁、1991年)、102mgのぎ酸ナトリウム及び15mlの99%ぎ酸が6 時問還流される。この溶液に150mlの水と50mlのジクロロメタンが加えられ、二 層が分離され、水層が4回抽出される。有機抽出層を蒸発して、その残さをジク ロロメタンメタノール(96:4)の系でシリカゲルクロマト(MerckR)を 行う。ニトリル体(300mg)が黄色の固体として得られる;融点263℃。Mass( M/e%):374(16)、373(98)、344(36)、329(48)、314(55)、301(53 )、300(53)、273(100)。1H NMR(DMSO−d6):0.92(CH3)、1.92(CH 2)、5.48、5.51(CH2-5)、5.56(CH2-17)、6.62(OH)、7.13(CH-14)、8.0 2(CH-11)、8.10(CH-10)、8.30(CH-9)、8.39(CH-12)。 2) 320mgのカンプトテシン-7-アルデヒド、154mgのNH2OH.HCl、578mgのぎ酸 ナトリウム、及び20mlのぎ酸が3時間還流され、60mgのNH2OH.HClが加えられ、そ の混合物が2時間還流される。水(90m1)が加えられて、混合物がジクロロメ タンで抽出される。本化合物が回収され、上述のように精製される。 3) 500mgのカンプトテシンN-オキシドが0.86mlのトリメチルシリルシアニド と0.32mlのベンゾイルパーオキシドと共に45mlの1、1、2、2-テトラクロロエ タン中12時間還流される。この混合物が冷却され、蒸発され、残さがヘキサン− 酢酸エチル4:6を溶出剤としてシリカケル(MerckR)クロマトされ、カンプトテ シン-7-カルボニトリルが得られる。 適当な10位置換カンプトテシンから出発して、以下の化合物が同様に調製された 。 20S-10-ハイドロキシカンプトテシン-7-カルボニトリル 20S-10-アセトキシカンプトテシン-7-カルボニトリル 20S-10-メトキシカンプトテシン-7-カルボニトリル 20S-10-メトキシメトキシカンプトテシン-7-カルボニトリル 20S-10-エトキシカンプトテシン-7-カルボニトリル 20S-10-ベンジロキシカンプトテシン-7-カルボニトリル 20S-10-β-D-グリコシロキシカンプトテシン-7-カルボニトリル 20S-カンプトテシン-7-イル-マロンニトリル エチル20S-カンプトテシン-7-イル-シアノ酢酸実施例2 2OS-カンプトテシン-7-カルバミドオキシム 60mgのカンプトテシン-7-カルボニトリル、40mgのハイドロキシルアミン塩酸 及び0.2mlのトリエチルアミンの5mlの無水エタノールサスペンジョンが8時間還 流され、4時間後さらに40mgのNH20H.HClと0.2mlのEt3Nが追加される。混合物が 蒸発され、水で処理され、ろ過され、沈殿物がCH2Cl2-MeOH 9:1の系でシリカ ゲルクロマト(MerckR)を行い、カンプトテシン-7-カルバミドオキシムを得た 。 以下の化合物が同様に調製された: 20S-10-ハイドロキシカンプトテシン-7-カルバミドオキシム 20S-10-アセトキシカンプトテシン-7-カルバミドオキシム 20S-10-メトキシカンプトテシン-7-カルバミドオキシム実施例3 20S-7-アミジノカンプトテシン 10mlのメタノール中100mgの20S-カンプトテシン-7-カルバミドオキシムが1g のNickel Raney触媒の存在下50気圧の圧力下70℃の温度で5時間水素添加される 。触媒をろ過し、溶媒を蒸発して20S-7-アミジノカンプトテシンをガラス状固 体として得た。 以下の化合物が同様に調製された: 20S-10-ハイドロキシ-7-アミジノカンプトテシン 20S-10-アセトキシ-7-アミジノカンプトテシン 20S-10-メトキシ-7-アミジノカンプトテシン実施例4 20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)カンプトテシン 60mgのカンプトテシン-7-アルデヒドが20mgのLiBrの存在下8mlの1、1、2、2- テトラクロロエタン中3mlのマロンニトリルと4時間還流された。冷却、ろ過後酢 酸エチルでシリカゲルクロマトを行い、20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)カンプ トテシンをガラス状固体として得た。Mass(M/e)424、380。1HNMR(DMS O−d6):0.85(CH3)、1.88(CH2)、5.38、(CH2-5)、5.45(CH2-17)、6.56 (OH)、7.36(CH-14)、7.82(CH-11)、7.96(CH-10)、8.18(CH-9)、8.26 (CH-12)、9.30(CH=)。 以下の化合物が同様に調製された: 20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)-10-ヒドロキシカンプトテシン 20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)-10-メトキシカンプトテシン 20S-7-(2、2-ジシアノエテニル)-10-エトキシカンプトテシン 20S-7-((2-シアノ-2-エトキシカルボニル)エテニル)カンプトテシン実施例5 20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-カンプトテシン 3mlのイソプロパノール中150mgのカンプトテシン、0.05mlのニトロメタン、0. 0 1mlのトリエチルアミンの混合溶液が10時間還流された。蒸発、希塩酸とジクロ ロメタン処理、さらにその抽出物を4%メタノール−ジクロロメタンを用いてク ロマトグラフィーを行い、20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-カンプトテ シンを得た。1 H NMR(DMSO−d6):0.80(CH3)、1.84(CH2)、4.90-5.05(CH2-7)、 5.46(CH2-5)、5.54(CH2-17)、6.33(CHOH)、6.56(OH-16)、6.91(CHOH) 、7.33(CH-14)、7.70(CH-11)、7.82(CH-10)、8.17(CH-9)、8.20(CH-12 )。 以下の化合物が同様に調製された: 20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-10-メトキシカンプトテシン 20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)-10-エトキシカンプトテシン実施例6 20S-7-(2-ニトロエテニル)-カンプトテシン 5mlのテトラヒドロフラン中50mgの20S-7-(2-ニトロ-1-ハイドロキシエチル)- カンプトテシンが20mgのp-トルエンスルフォン酸又は0.03mlのトリフルオロ酢酸 と1−2時間還流され、20S-7-(2-ニトロエテニル)-カンプトテシンが黄色のガラ ス状固体として得られた。 以下の化合物も同様に調製された: 20S-7-(2-ニトロエテニル)-10-メトキシカンプトテシン 20S-7-(2-ニトロエテニル)-10-エトキシカンプトテシン
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】請求項1 式(I)の化合物であって、 式中、R1は-CN,-CH(CN)-R4,-CH=C(CN)-R4,-CH2-CH(CN)-R4,-C(=NOH)-NH2,-C(=NH )-NH2,-CH=C(NO2)-R4,-CH(CN)-R5,-CH(CH2NO2)-R5,5-テトラゾリル、2-(4、5-ジ ヒドロオキサゾリル)、1、2、4-オキサジアゾリン-3-イル-5-オン; R2は水素; R3は水素、OR6; R4は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、CN、COOR7; R5は水素、OR8; R6は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4) アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C1 2)アリール、(C6-C12)アリール(C2-C4)アシル、(C2-C4)アシル、アミノ (C1-C4)アルキル、アミノ(C2-C4)アシル、グリコシル; R7は水素、C1-C6の直鎖又は枝別れ鎖のアルキル、(C6-C12)アリール(C1-C4) アルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキル(C6-C1 2)アリール; R8はR6と同じ趣意をもつがR6とは独立している; である化合物、及びそのN1オキシド体、そのアイソマー、ジアステレオアイソマ ー、エナンチオマー、それらの混合物、さらにそれらの代謝産物。請求項2 薬学的に許容できる塩の形である請求項1による化合物。請求項3 請求項1から2による化合物のN1-オキシド体。請求項4 R3が水素である、請求項1から3による化合物。請求項5 R3がOR6であり、R6が上述されたものである、請求項1から3による化合物。請求項6 R1が-CNであり、R2とR3が水素である、請求項1から3による化合物。請求項7 R1が-CH=C(CN)-R4であり、R4がCN、R2とR3が水素である、請求項1から3による 化合物。請求項8 a)R1がCHO、R2が水素、R3が式(I)の場合と同じである式(II)の化合 物を対応するオキシムに変換し、続いてHCOOH/HCOONaで処理してR1が-CNである 対応する式(I)の化合物を与えるステップ;及び望む場合は、 b) ステップa)で得られた式(I)の化合物をヒドロキシルアミンで処理 し、R1が-C(=NOH)-NH2である対応する式(I)の化合物を与えるステップ;及 び望む場合は、 c) ステップb)で得られた式(I)の化合物を触媒的に水素添加し、R1が-C (=NH)-NH2である対応する式(I)の化合物を与えるステップ;或いは望む場合 は、 ステップa)、b)又はc)のいずれかひとつのステップで得られた化合物 を対応するN1-オキシド又は薬学的に許容できる塩に転換するステップを含む、 請求項1から7の化合物を調製する方法。請求項9 請求項8の方法におけるステップb)の中間体として、R1が-CN、R2とR3が上述の ように定義されたものである、式(1)の化合物。 請求項10 R1が、-C(=NOH)-NH2,-C(=NH)-NH2,2-(4、5-ジヒドロキサゾール-イル),5- テトラゾリルからなる群より選択される請求項1-7の化合物の調製に対する方法 の中間体として、R1が-CNであり、R2とR3が上述のように定義される、式(I) の化合物。 請求項11 R1が-CN又は-CH(CN)-R4から選択され、R4が上述のように定義されたものであり 、カンプトテシンN-オキシドをシアン化カリウム又はトリメチルシリルシアニド のひとつと、或いはR4が上述のように定義された化合物R4-CH2-CNとそれぞれ反 応させるステップ、及びオプションとして薬学的に許容できる塩への変換とを含 む、請求項1から7の化合物を調製する方法。請求項12 R1がCHO、R2が水素、R3が式(I)と同じ趣意のものである式(II)の化合物をR4が上 述のように定義されたものである化合物R4-CH2-CNと反応させてR1が-CH=C(CN)- R4である式(I)の化合物を得るステップ、及び望む場合は水素添加してR1が-C H2-CH(CN)-R4である化合物を得るステップ、或いはオプションとして薬学的に許 容できる塩に変換するステップを含む、R4が上述のように定義されたものである R1が-CH=C(CN)-R4又は-CH2-CH(CN)-R4である請求項1から7の化合物を調製する 方法。 請求項13 R1がCHO、R2が水素、R3が式(I)と同じ趣意のものである式(II)の化合物をシ アン化カリウム、シアン化ナトリウム、又はシアン化トリメチルシリルのひとつ と、或いは無機又は有機塩基の存在下ニトロメタンと反応させるステップ、及び オプションとして薬学的に許容できる塩に変換するステップとを含む、R4が上述 のように定義されたものであり、R5がOHであり、R1が-CH(CN)-R4、-CH(CH2NO2)- R5から選択されたものである請求項1から7の化合物を調製する方法。 請求項14 薬剤の調製において活性成分として請求項1から7の化合物の使用。請求項15 腫瘍の治療に有用な薬剤の調製において活性成分として請求項1から7の化合物 の使用。請求項16 活性成分として請求項1から7の少なくともひとつの化合物の効果量と、薬学的媒 体及び賦形剤との混合物を含む、薬学的組成物。
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