JP2011513361A - 三環式ピリジン誘導体、そのような化合物を含有する医薬、それらの使用及びそれらの調製方法 - Google Patents

三環式ピリジン誘導体、そのような化合物を含有する医薬、それらの使用及びそれらの調製方法 Download PDF

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Abstract

式(I)(式中、基R〜Rは、本明細書に示された意味を有する)の化合物、その互変異性体、立体異性体、混合物、及びその塩は、有用な薬理学的性質を有し、それゆえ、心血管及び関連障害の処置に有用である。

Description

本発明は、その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩を含む、式(I)により構造的に定義される以下の化学足場から誘導される1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン誘導体:
Figure 2011513361
[式中、基R1〜R8は本明細書において定義されているとおりである]に関する。本発明のこれらの化合物は、医薬組成物の製造のために製薬産業において使用することができる。本発明は、更に、本発明の化合物を含有する医薬組成物、並びに心血管障害の処置のための医薬組成物の調製における本発明の化合物の使用に関する。加えて、本発明は、本発明の化合物及び医薬組成物の調製方法に関する。
文献において、酵素コレステロールエステル転移タンパク質(CETP)に対して阻害効果を有する化合物は、心血管障害、特に低リポタンパク血症、異脂肪血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症及びアテローマ性動脈硬化症の処置のために提案されている。
多様な化学種の化合物がCETPのインヒビターとして文献に記載されている(国際公開公報第98/35937号、国際公開公報第00/017164号、国際公開公報第05/100298号、米国特許出願公開第2002/120011号、米国特許出願公開第2002/177708号、国際公開公報第00/18724号)。また、置換テトラヒドロキノリン誘導体(国際公開公報第06/063828号)が記載されているが、式(I)により定義される置換1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン誘導体は、未だにCETP阻害について記載されたことはない。
本発明の目的は、新たな1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン誘導体、特に酵素CETPに関して活性であるものを見出すことである。本発明の更なる目的は、インビトロ及び/又はインビボにおいて酵素CETPに対して阻害効果を有し、医薬として使用するのに適した薬理学的及び薬物動態学的特性を有する、1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン誘導体を発見することである。
本発明の更なる目的は、心血管障害、特に低リポタンパク血症、異脂肪血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症及びアテローマ性動脈硬化症の予防及び/又は治療に適した新たな医薬組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、前記及び後記の所見から直接当業者に明白となる。
現在、下記により詳細に記載される化合物が驚くほど著しく有益な特性を有することが、見出されている。
したがって本発明は、第1態様(態様A)において、式(I):
Figure 2011513361
[式中、
は、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているピリジルであり、ここで
11は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアルキル−1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルコキシ、3−7C−シクロアルキル−1−4C−アルコキシ、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
12は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
13は、ハロゲンであり、
は、水素又は1−4C−アルキルであり、
は、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
及びRは、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、3−7C−シクロアルカン環を形成し、前記3−7C−シクロアルカン環は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシで場合により置換されており、
は、水素又は1−4C−アルキルであり、
は、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
及びRは、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、3−7C−シクロアルカン環を形成し、前記3−7C−シクロアルカン環は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシで場合により置換されており、
は、ヒドロキシル、ハロゲン、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
は、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
及びRは、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)又はオキシム(>C=N−OH)基を形成し、
は、1−9C−アルキル、R80又はR80−1−4C−アルキルであり、ここで
80は、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアルケニル、3員〜7員ヘテロシクロアルキル、3員〜7員ヘテロシクロアルケニル、フェニル又は5員若しくは6員ヘテロアリールであり、前記R80は、R81及び/又はR82で場合により置換されており、ここで
81は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、1−4C−アルコキシ、3−7C−シクロアルコキシ、1−4C−アルキルカルボニル、1−4C−アルコキシカルボニル、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、前記1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、1−4C−アルキルカルボニル及び1−4C−アルコキシカルボニルは、それぞれ、R810で場合により置換されてもよく、ここで
810は、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアルケニル、3員〜7員ヘテロシクロアルキル、3員〜7員ヘテロシクロアルケニル、フェニル又は5員若しくは6員ヘテロアリールであり、前記R810は、R811及び/又はR812で場合により置換されており、ここで
811は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
812は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
82は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシである]で示される化合物、
その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩に関する。
本発明は、更に、態様Aの実施態様である第2態様(態様B)において、
が、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているピリジルであり、ここで
11が、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
12が、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
13が、ハロゲンであり、
が、水素又は1−4C−アルキルであり、
が、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、3−7C−シクロアルカン環を形成し、
が、水素又は1−4C−アルキルであり、
が、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、3−7C−シクロアルカン環を形成し、
が、ヒドロキシル、ハロゲン、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
が、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)又はオキシム(>C=N−OH)基を形成し、
が、1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、或いはR81及び/又はR82で置換されているフェニルであり、
81が、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
82が、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシである
式(I)の化合物、
その互変異性体、立体異性体、その混合物及びその塩に関する。
本発明の一般式(I)の化合物及びその生理学的に許容しうる塩は、有用な薬理学的特性、特に酵素コレステリルエステル転移タンパク質(CETP)に対する阻害作用を有する。
本発明は、また、本発明の式(I)の化合物と無機又は有機酸との生理学的に許容しうる塩に関する。
本発明は、また、本発明の式(I)の少なくとも1つの化合物又はその生理学的に許容しうる塩を、場合により1つ以上の不活性担体及び/又は希釈剤と一緒に含む医薬組成物に関する。
本発明は、また、例えば本明細書に記述されている疾患及び状態のような、酵素コレステリルエステル転移タンパク質(CETP)を阻害することにより影響を受けうる疾患又は状態の治療及び/又は予防に適した医薬組成物を調製するための、本発明の式(I)の少なくとも1つの化合物または1つのその生理学的に許容しうる塩の使用に関する。
本発明は、また、心血管障害の治療及び/又は予防に適した医薬組成物を調製するための、本発明の式(I)の少なくとも1つの化合物又は1つのその生理学的に許容しうる塩の使用に関する。
本発明は、また、酵素コレステリルエステル転移タンパク質(CETP)を阻害する医薬組成物を調製するための、本発明の式(I)の少なくとも1つの化合物又は1つのその生理学的に許容しうる塩の使用に関する。
本発明は、また、治療法及び/又は予防法における使用に、例えば本明細書に記述されているいずれかの疾患及び状態のような、例えば酵素コレステリルエステル転移タンパク質(CETP)を阻害することにより影響を受けうる疾患又は状態、例えば心血管及び/又は関連する障害の治療及び/又は予防に適した本発明の化合物に関する。
本発明は、また、酵素コレステリルエステル転移タンパク質(CETP)を阻害するのに適した本発明の化合物に関する。
本発明は、更に、本発明の医薬組成物を調製する方法であって、本発明の式(I)の化合物又は1つのその生理学的に許容しうる塩を、1つ以上の不活性担体及び/又は希釈剤に、好ましくは非化学的方法により組み込むことを含む方法に関する。
本発明は、また、例えば本明細書に記述されているいずれかの疾患及び状態のような、酵素コレステリルエステル転移タンパク質(CETP)を阻害することにより影響を受けうる疾患又は状態、例えば心血管及び/又は関連する障害を哺乳動物において治療及び/又は予防する方法であって、その必要性のある哺乳動物に、本発明の式(I)の化合物又は1つのその生理学的に許容しうる塩を投与することを含む方法に関する。
本発明は、また、本発明の一般式(I)の化合物を調製する方法に関する。
本発明は、また、本発明の一般式(I)の化合物を合成するのに有用な中間体に関する。
本発明の化合物を記載するのに上記及び下記に使用されている幾つかの用語をここでより詳しく定義する。
本明細書で使用されるとき、用語「アルキル」は、単独で又は別の基の一部として、特定の数の炭素原子を有する分岐鎖及び直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を意味し、例えば下記である。
本発明の意味の範囲内の1−9C−アルキルは、1〜9個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基である。例は、ノニル−、オクチル−、ヘプチル−(例えば、イソヘプチル(5−メチルヘキシル)など)、ヘキシル−(例えば、イソヘキシル(4−メチルペンチル)、ネオヘキシル(3,3−ジメチルブチル)など)及びペンチル異性体(例えば、イソペンチル(3−メチルブチル)、ネオペンチル(2,2−ジメチルプロピル)など)、並びにブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソプロピル、プロピル、エチル及びメチル基である。
本発明の意味の範囲内の1−4C−アルキルは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基である。例は、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、プロピル、イソプロピル、エチル及びメチル基である。
本発明の意味の範囲内のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味し、そのうちフッ素、塩素及び臭素が、記述するのにより価値がある。
1−4C−アルコキシは、酸素原子に加えて、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を含有する基を表す。記述することができる例は、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、エトキシ及びメトキシ基であり、そのうちプロポキシ、イソプロポキシ、特にエトキシ及びメトキシが、記述するのにより価値がある。
用語「シクロアルキル」又は「シクロアルカン」は、単独で又は別の基の一部として、特定の数の環炭素原子を有する単環式飽和脂肪族炭化水素基を意味し、例えば下記である。
3−7C−シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを表し、そのうちシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが、記述するのにより価値がある。
3−7C−シクロアルカン環は、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン及びシクロヘプタン環を表し、そのうちシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン及びシクロヘキサンが、記述するのにより価値がある。
3−7C−シクロアルコキシは、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシ、シクロヘキソキシ及びシクロヘプトキシを表し、そのうちシクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシ及びシクロヘキソキシが、記述するのにより価値がある。
3−7C−シクロアルキル−1−4C−アルキルは、例えば3−7C−シクロアルキル−メチル又は2−(3−7C−シクロアルキル)−エチルのような、上記の3−7C−シクロアルキル基の1つで置換されている上記の1−4C−アルキル基の1つを表す。記述することができる例は、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル及び2−シクロヘキシルエチル基である。
3−7C−シクロアルキル−1−4C−アルコキシは、例えば3−7C−シクロアルキル−メトキシ又は2−(3−7C−シクロアルキル)−エトキシのような、上記の3−7C−シクロアルキル基の1つで置換されている上記の1−4C−アルコキシ基の1つを表す。記述することができる例は、シクロプロピルメトキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシルメトキシ及び2−シクロヘキシルエトキシ基である。
3−7C−シクロアルケニルは、特定の数の環炭素原子を有する、単環式の不飽和であるが芳香族ではない炭化水素基を意味する。3−7C−シクロアルケニルの例には、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1,3−シクロペンタジエニル、1,3−シクロヘキサジエニル及び1,4−シクロヘキサジエニルが、これらに限定されることなく挙げられる。
1−4C−アルコキシカルボニルは、カルボニル基に加えて、上記の1−4C−アルコキシ基の1つを含有する基を表す。記述することができる例は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル及びイソプロポキシカルボニル基である。
1−4C−アルキルカルボニルは、カルボニル基に加えて、上記の1−4C−アルキル基の1つを含有する基を表す。記述することができる例は、メチルカルボニル(すなわち、アセチル)、エチルカルボニル及びイソプロピルカルボニル基である。
完全に又は部分的にフッ素化されている1−4C−アルキルは、単独で又は別の基の一部として、例えば、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ペルフルオロエチル、1,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリルフルオロメチル及びジフルオロメチル、並びに2−フルオロエチル及び2,2−ジフルオロエチル基であり、そのうちトリフルオロメチルが強調されるべきである。
完全に又は大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシは、例えば、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ、ペルフルオロエトキシ、1,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ及びジフルオロメトキシ基であり、そのうちジフルオロメトキシ、特にトリフルオロメトキシ基が強調されるべきである。これに関連して、「大部分」という意味は、1−4C−アルコキシ基の半分を超える水素原子がフッ素原子に代わっていることを意味する。
本明細書で使用されるとき、5員又は6員単環式ヘテロアリール基という用語は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む5つ又は6つの環員の芳香族単環式複素環を意味し、ここで窒素及び硫黄ヘテロ原子は場合により酸化されていることができる。代表的な5員単環式ヘテロアリール基には、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル(1,2,3−トリアゾリル及び1,2,4−トリアゾリルを含む)、オキサジアゾリル(1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル及び1,3,4−オキサジアゾリルを含む)、チアジアゾリル(1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル及び1,3,4−チアジアゾリルを含む)、並びにテトラゾリルが、これらに限定されることなく含まれうる。代表的な6員単環式ヘテロアリール基には、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル及びピリミジニル、並びにN−オキシ−ピリジルが、これらに限定されることなく含まれうる。
本明細書で使用されるとき、3員〜7員ヘテロシクロアルキルという用語は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1又は2個のヘテロ原子を含む3〜7つの環員の完全に飽和した単環式の環を意味し、ここで窒素及び硫黄ヘテロ原子は場合により酸化されていることができる。代表的な3員〜7員ヘテロシクロアルキル基には、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、S−オキシ−チオモルホリニル、S,S−ジオキシ−チオモルホリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、S−オキシ−テトラヒドロチオピラニル、S,S−ジオキシ−テトラヒドロチオピラニル、ホモピペリジニル及びホモピペラジニルが、これらに限定されることなく含まれうる。
本明細書で使用されるとき、3員〜7員ヘテロシクロアルケニルという用語は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1又は2個のヘテロ原子を含む3〜7つの環員の不飽和であるが芳香族ではない単環式の環を意味し、ここで窒素及び硫黄ヘテロ原子は場合により酸化されていることができる。代表的な6員ヘテロシクロアルケニル基は、限定されることなく、ピラニル、例えば2−又は4−ピラニルでありうる。
本明細書で使用されるとき、R80−1−4C−アルキルという用語は、基R80で置換されている上記の1−4C−アルキル基の1つを表す。記述するのにより価値のあるR80−1−4C−アルキルの例は、R80−メチル基(すなわち、R80−CH−)である。
一般に、特に記述のない限り、本明細書において記述される複素環基には、可能なその異性体形態、例えばその位置異性体が全て含まれる。したがって、例えば、ピリジルという用語には、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル及びピリジン−4−イルが含まれる。
更に、本明細書に記載されているように、場合により置換されている構成要素は、特に示されない限り、可能な任意の位置で置換されていることができる。
更に、特に示されない限り、本明細書に記述される炭素環基は、それらの所定の置換基又は親分子基により、可能な任意の位置で置換されていることができる。
更に、本明細書に記述される複素環基は、特に示されない限り、それらの所定の置換基又は親分子基により、例えば任意の置換されうる環炭素又環窒素原子のような、可能な任意の位置で置換されていることができる。
更に、特に示されない限り、四級化されうるアミノ−又はイミノ型環窒素原子(−N=)を含有する環は、好ましくは、これらのアミノ−又はイミノ型環窒素原子において四級化されていなくてもよい。
残基、置換基又は基が化合物において数回生じる場合、これらは同一又は異なる意味を有することができる。
特に記載のない限り、基、残基及び置換基、特にR〜R、R11〜R13、R81及びR82、R810〜R812、並びにR80は、上記又は下記に定義されているとおりである。
置換基R11、R12及びR13、並びにR81及びR82、並びにR811及びR812は、フェニル環が足場環系に結合している結合位置に対してオルト、メタ又はパラに結合することができ、ここでメタ又はパラ位置への結合が強調される。
本発明の式(I)の化合物の塩には、その性質に応じて、全ての酸付加塩及び全ての塩基との塩、特に全ての薬学的に許容しうる無機及び有機酸付加塩及び塩基との塩が含まれる。特に記述されるものは、薬学において慣用的に使用される生理学的に許容しうる無機及び有機酸付加塩及び塩基でありうる。これらの塩には、水不溶性、特に水溶性の塩が含まれる。
薬学的に許容しうる酸付加塩の形成に適した無機酸には、例として非限定的に、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸などが含まれる。薬学的に許容しうる酸付加塩の形成に適した有機機酸には、例として非限定的に、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、乳酸、酒石酸、メタンスルホン酸などが含まれる。
したがって、無機又は有機酸との薬学的に許容しうる酸付加塩には、例として非限定的に、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩(メシレート)などが含まれる。
薬学的使用に不適切であるが、例えば、式(I)の遊離化合物又はその薬学的に許容しうる塩の単離又は精製に用いることができる塩も、含まれる。
例えば産業規模で本発明の化合物を調製する際にプロセス生成物として得られうる薬学的に許容されない塩は、当業者に既知の方法により薬学的に許容しうる塩に変換される。
式(I)の化合物の全ての異性体形態(特に、全ての部位−及び立体異性体形態、例えば、全てのキラル、鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ形態、互変異性形態及び全ての幾何学異性体形態)は、特定の異性体形態が特に示されない限り、本発明の範囲内であることが意図される。言うまでもなく、薬理学的に最も効果的であり、かつ最も副作用のない異性体が好ましい。
本発明の化合物は少なくとも1の不斉置換炭素原子を含有し、光学的に活性な又は異性体の形態で単離されうることが理解される。
式(I)の化合物は、少なくとも1位に、並びにR及びRの意味に応じて3位に、R及びRの意味に応じて6位に、そしてR及びRの意味に応じて8位にキラル中心を有するキラル化合物である。
番号付け:
Figure 2011513361
本発明には、例えば、実質的に純粋な形態の、豊富化形態の(例えば、他のいずれか又は全ての望ましくないジアステレオマー及び/又は鏡像異性体を実質的に含まない)、並びに任意の混合比の、ラセミ形態を含むジアステレオマー及び鏡像異性体のような全ての考えうる立体異性体、並びにこれらの塩が含まれる。
幾つかの場合において、従来の分析方法により確立された望ましくない立体異性体の量は、50%、40%、30%、20%又は10%未満、例えば8%、6%、4%、2%、1%、0.5%又はそれよりもさらに少ないものでありうる。従来の分析方法により確立された望ましい立体異性体の量は、50%、60%、70%、80%又は90%を超える、例えば92%、94%、96%、98%、99%、99.5%又はそれをさらに超えるものでありうる。
前記立体異性体に存在するそれぞれのステレオジェン中心は、絶対配置R又は絶対配置S(Cahn, lngold及びPrelog規則による)を有することができる。したがって、立体異性体(1R,3R,6R,8R)、(1R,3R,6R,8S)、(1R,3R,6S,8R)、(1R,3S,6R,8R)、(1S,3R,6R,8R)、(1S,3S,6R,8R)、(1S,3R,6S,8R)、(1S,3R,6R,8S)、(1S,3S,6S,8S)、(1S,3S,6S,8R)、(1S,3S,6R,8S)、(1S,3R,6S,8S)、(1R,3S,6S,8S)、(1R,3R,6S,8S)、(1R,3S,6R,8S)及び(1R,3S,6S,8R)(ここで番号は、上記の式(I)又はその塩において示された原子を意味する)は、本発明の一部である。
したがって、本発明の特定の実施態様は、8位に関して式(I)に示されているものと同じ配置を有する式(I)のこれらの化合物ならびにその塩を参照する:
Figure 2011513361
例えば、式(I)の化合物において、Rがヒドロキシルの意味を有し、そしてRが水素の意味を有する場合、配置は、Cahn, lngold及びPrelogの規則によると、8位のSである。
式(I)の化合物の置換基R及びRは、ジヒドロフラン環により画定される面と同じ側に位置することができ、するとR及びRは、互いにシス配置に配置されるか、又はR及びRは、ジヒドロフラン環により画定される面の反対側に位置することができ、するとR及びRは、互いにトランス配置に配置される
例えば、この特定の実施態様の式(I)の化合物において、Rがヒドロキシルであり、Rが水素であり、R及びRが両方とも同じである(例えば、両方ともメチルである)か又はシクロアルカン環(例えば、シクロプロパン、シクロブタン若しくはシクロペンタン)を形成し、Rが水素と異なり、そしてRが水素である場合、これらの化合物には、下記の構造式(Ia)〜(Id)により表されうる4つのジアステレオマー(R及びRが互いにトランス配置である2つの形態及びR及びRが互いにシス配置である2つの形態)が含まれる:
Figure 2011513361
更なる詳細な例では、式(Ia)の化合物において、Rが4−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてRがメチルである場合、配置は、Cahn, lngold及びPrelogの規則によると、1位のS及び3位のSであり、式(Ia)の前記化合物の立体異性体は、(1S,3S,8S)配置と慣用的に呼ばれる。
他の例では、この特定の実施態様の式(I)の化合物において、Rがヒドロキシルであり、Rが水素であり、R及びRが両方とも同じである(例えば、両方ともメチルである)か又はシクロアルカン環(例えば、シクロプロパン、シクロブタン若しくはシクロペンタン)を形成し、R及びRが両方とも同じである(例えば、両方ともメチルである)か又はシクロアルカン環(例えば、シクロペンタン若しくはシクロヘキサン)を形成する場合、これらの化合物には、下記の構造式(Ie)〜(If)で表されうる2つのジアステレオマーが含まれる:
Figure 2011513361
更なる詳細な例では、式(Ie)の化合物において、Rが4−トリフルオロメチル−フェニルであり、Rがメチルであり、そしてRがメチルであるか又はR及びRが一緒になって、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を形成する場合、配置は、Cahn, lngold及びPrelogの規則によると、1位のSであり、式(Ie)の前記化合物の立体異性体は、(1S,8S)配置と慣用的に呼ばれる。
本発明の別の実施態様は、8位に関して式(I**)に示されているものと同じ配置を有する式(I)のこれらの化合物ならびにその塩を参照する:
Figure 2011513361
例えば、式(I**)の化合物において、Rがヒドロキシルの意味を有し、そしてRが水素の意味を有する場合、配置は、Cahn, lngold及びPrelogの規則によると、8位のRである。
式(I**)の化合物の置換基R及びRは、ジヒドロフラン環により画定される面と同じ側に位置することができ、するとR及びRは、互いにシス配置に配置されるか、又はR及びRは、ジヒドロフラン環により画定される面の反対側に位置することができ、するとR及びRは、互いにトランス配置に配置される。
例えば、この実施態様の式(I**)の化合物において、Rがヒドロキシルであり、Rが水素であり、R及びRが両方とも同じである(例えば、両方ともメチルである)か又はシクロアルカン環(例えば、シクロプロパン、シクロブタン若しくはシクロペンタン)を形成し、Rが水素と異なり、そしてRが水素である場合、これらの化合物には、下記の構造式(Ia**)〜(Id**)により表されうる4つのジアステレオマー(R及びRが互いにトランス配置である2つの形態及びR及びRが互いにシス配置である2つの形態)が含まれる:
Figure 2011513361
他の例では、この実施態様の式(I**)の化合物において、Rがヒドロキシルであり、Rが水素であり、R及びRが両方とも同じである(例えば、両方ともメチルである)か又はシクロアルカン環(例えば、シクロプロパン、シクロブタン若しくはシクロペンタン)を形成し、R及びRが両方とも同じである(例えば、両方ともメチルである)か又はシクロアルカン環(例えば、シクロペンタン若しくはシクロヘキサン)を形成する場合、これらの化合物には、下記の構造式(Ie**)〜(If**)で表されうる2つのジアステレオマーが含まれる:
Figure 2011513361
したがって、3つのキラル中心を含有する、上記例の式(I)の化合物には、4つのジアステレオマーラセミ化合物(合計して8つの立体異性体)、R及びRが互いにトランス配置の2つのラセミ化合物(一方が式(Ia)及び(Ia**)の鏡像異性体で表され、他方が(Ib)及び(Ib**)の鏡像異性体で表される)、並びにR及びRが互いにシス配置2つのラセミ化合物(一方が式(Ic)及び(Ic**)の鏡像異性体で表され、他方が(Id)及び(Id**)の鏡像異性体で表される)が含まれる。
したがって、2つのキラル中心を含有する、上記例の式(I)の化合物には、一方のラセミ化合物が式(Ie)及び(Ie**)の鏡像異性体により表され、他方が式(If)及び(If**)の鏡像異性体により表される、2つのジアステレオマーラセミ化合物(合計して4つの立体異性体)が含まれる。
本発明の式(I)及び(I**)の化合物のうち、式(I)の化合物が、記述するのにより価値がある。
本発明の特定の化合物は、本明細書に示されている式(Ia)、(Ib)、(Ic)及び(Id)から、特に式(Ia)から選択される。
本発明の他の特定の化合物は、本明細書に示されている式(Ie)及び(If)から、特に式(Ie)から選択される。
本発明のより特定の化合物は、本明細書に示されている式(Ia)からのものである。
本発明の他のより特定の化合物は、本明細書に示されている式(Ie)からのものである。
本発明には、更に、ラセミ化合物を含む本明細書に記述されている立体異性体の混合物が、比率に関係なく全て含まれる。
一般に、実質的に純粋な立体異性体は、当業者に慣用的な合成原理に従って、例えば、対応する混合物の分離により、立体化学的に純粋な出発材料の使用により、及び/又は立体化学的合成により得ることができる。
光学的に活性な出発材料からのラセミ形態の分割によるか若しくは合成によるような及び/又はキラル試薬の使用によるような、光学的に活性な形態を調製方法は、当該技術において知られている。
本発明の鏡像異性的に純粋な化合物は、不斉合成を介して、例えば既知の方法により(例えば、クロマトグラフ分離若しくは適切な溶媒からの(分別)結晶化により)及び/又はキラル反応成分(例えば、キラル試薬、キラル触媒、キラルリガンド、キラルシントン、キラル構成単位など)を使用して分離されうる、適切なジアステレオ異性体化合物/中間体の調製及び分離によって、調製することができる。
更に、例えばキラル分離カラムによる対応するラセミ化合物のクロマトグラフ分離;又は適切な分割試薬を使用するラセミ化合物の分割;例えば光学的に活性な酸若しくは塩基とのラセミ化合物のジアステレオマー塩の形成、続く塩の分割及び塩からの所望の化合物の放出;又はキラル補助試薬による対応するラセミ化合物の誘導体化、続くジアステレオマー分離及びキラル補助基の除去;ラセミ化合物の動力学的分割(例えば酵素分割);適切な条件下での鏡像異性結晶の集塊からのエナンチオ選択的(優先)晶出(若しくは飛沫同伴による結晶化);又はキラル補助剤の存在下での適切な溶媒からの(分別)結晶化のような、対応するラセミ混合物から鏡像異性的に純粋な化合物を調製する方法は、当業者には知られている。
本発明の態様Aの化合物のより密接な実施態様は、
が、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11で置換されているピリジルであり、ここで
11が、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
12が、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
13が、フッ素であり、
が、水素、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであり、
が、水素、メチル又はエチルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を形成し、
が、水素、メチル、イソプロピル又はイソブチルであり、
が、水素又はメチルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を形成し、
が、ヒドロキシル、フッ素又はメトキシであり、
が、水素又はメチルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)又はオキシム(>C=N−OH)基を形成し、
が、1−4C−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、3員〜7員ヘテロシクロアルキル、或いはR81及び/又はR82で置換されているフェニルであり、ここで
81が、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
82が、フッ素又はトリフルオロメチルである
式(I)のこれらの化合物、
その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩を参照する。
本発明の態様Aの化合物のなおより密接な実施態様は、
が、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11で置換されているピリジルであり、ここで
11が、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
12が、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
13が、フッ素であり;
が、エチル、プロピル若しくはイソプロピルであり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、メチルであるか、
又は
が、水素であり、
が、水素であるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成するか
のいずれかであり;
が、イソプロピル若しくはイソブチルであり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、メチルであるか、
又は
が、水素であり、
が、水素であるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン若しくはシクロヘキサン環を形成するか
のいずれかであり;
が、フッ素若しくはメトキシであり、
が、水素であるか、
又は
が、ヒドロキシルであり、
が、メチルであるか、
又は
が、ヒドロキシルであり、
が、水素であるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)若しくはオキシム(>C=N−OH)基を形成するか
のいずれかであり;
が、1−4C−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、テトラヒドロピラニル、或いはR81及び/又はR82で置換されているフェニルであり、ここで
81が、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
82が、フッ素又はトリフルオロメチルである;
式Iのこれらの化合物、
その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩を参照する。
本発明の態様Aの化合物のさらになおより密接な実施態様は、
が、トリフルオロメチル−フェニルであり;
が、エチルであり、
が、水素であるか、
又は
が、イソプロピルであり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、メチルであるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成するか
のいずれかであり;
が、メチルであり、
が、メチルであるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン環を形成するか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロブタン環を形成するか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成するか
のいずれかであり;
が、ヒドロキシルであり;
が、水素であり;
が、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラニル又はフルオロフェニルである;
式Iのこれらの化合物、
その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩を参照する。
本発明の態様Bの化合物のより密接な実施態様は、
が、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11で置換されているピリジルであり、ここで
11が、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
12が、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
13が、フッ素であり、
が、水素、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであり、
が、水素、メチル又はエチルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を形成し、
が、水素、メチル、イソプロピル又はイソブチルであり、
が、水素又はメチルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を形成し、
が、ヒドロキシル、フッ素又はメトキシであり、
が、水素又はメチルであるか、或いは
及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)又はオキシム(>C=N−OH)基を形成し、
が、1−4C−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、或いはR81及び/又はR82で置換されているフェニルであり、ここで
81が、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
82が、フッ素又はトリフルオロメチルである
式Iのこれらの化合物、
その互変異性体、立体異性体、その混合物及びその塩を参照する。
本発明の態様Bの化合物のなおより密接な実施態様は、
が、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11で置換されているピリジルであり、ここで
11が、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
12が、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
13が、フッ素であり;
が、エチル、プロピル若しくはイソプロピルであり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、メチルであるか、
又は
が、水素であり、
が、水素であるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか
のいずれかであり;
が、イソプロピル若しくはイソブチルであり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、メチルであるか、
又は
が、水素であり、
が、水素であるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン若しくはシクロヘキサン環を形成するか
のいずれかであり;
が、フッ素若しくはメトキシであり、
が、水素であるか、
又は
が、ヒドロキシルであり、
が、メチルであるか、
又は
が、ヒドロキシルであり、
が、水素であるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)若しくはオキシム(>C=N−OH)基を形成するか
のいずれかであり;
が、1−4C−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、或いはR81及び/又はR82で置換されているフェニルであり、ここで
81が、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
82が、フッ素又はトリフルオロメチルである;
式Iのこれらの化合物、
その互変異性体、立体異性体、その混合物及びその塩を参照する。
本発明の態様Bの化合物のさらになおより密接な実施態様は、
が、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11で置換されているピリジルであり、ここで
11が、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
12が、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
13が、フッ素であり;
が、エチルであり、
が、水素であるか、
又は
が、イソプロピルあり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、水素であるか、
又は
が、メチルであり、
が、メチルであるか
のいずれかであり;
が、メチルであり、
が、メチルであるか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン環を形成するか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロブタン環を形成するか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか、
又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成するか
のいずれかであり;
が、ヒドロキシルであり;
が、水素であり;
が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである;
式Iのこれらの化合物、
その互変異性体、立体異性体、その混合物及びその塩を参照する。
本発明の化合物の個別の基、残基及び置換基の幾つかの更なる特別の意味が、本明細書以降において示される。
の特別の意味は、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニルであり、ここで
11は、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
12は、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
13は、ハロゲンであり、
より詳細には、
は、R11及び/又はR12及び/又はR13によりメタ又はパラ位置で置換されているフェニルであり、ここで
11は、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
12は、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
13は、フッ素であり、
したがって、Rの特定の特別の意味には、(トリフルオロメチル)フェニル(例えば、4−トリフルオロメチル−フェニル又は3−トリフルオロメチル−フェニル)、ビス(トリフルオロメチル)フェニル(例えば、3,5−ビス−(トリフルオロメチル)−フェニル)、(トリフルオロメトキシ)フェニル(例えば、4−トリフルオロメトキシ−フェニル又は3−トリフルオロメトキシ−フェニル)、フルオロフェニル(例えば、4−フルオロ−フェニル又は3−フルオロ−フェニル)、ジフルオロフェニル(例えば、3,4−ジフルオロ−フェニル又は3,5−ジフルオロ−フェニル)及びトリフルオロフェニル(例えば、3,4,5−トリフルオロ−フェニル)、並びに(tertブチル)フェニル(例えば、4−tertブチル−フェニル又は3−tertブチル−フェニル)が含まれる。
の別の特別の意味は、R11及び/又はR12で置換されているピリジルであり、ここで
11は、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
12は、ハロゲン、1−4C−アルキル又は1−4C−アルコキシであり、
より詳細には、
は、R11で置換されているピリジルであり、ここで
11は、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
したがって、Rの特定の特別の意味には、(トリフルオロメチル)ピリジル(例えば、5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル又は3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)が含まれる。
本発明の特定の実施態様において、Rは、4−トリフルオロメチル−フェニルである。
の特別の意味は、水素又は1−4C−アルキル(例えば、メチル、エチル又はイソプロピル)、特にメチルである。
の特別の意味は、水素、メチル又はエチル、特に水素である。
したがって、R及びRの特定の特別の意味には、Rが水素であり、そしてRが水素であること、Rがメチルであり、そしてRがメチルであること、Rがメチルであり、そしてRが水素であること、Rがエチルであり、そしてRが水素であること及びRがイソプロピルであり、そしてRが水素であることが含まれる。
及びRの他の特別の意味には、R及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素を含んで、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を形成することが含まれる。
本発明の特定の実施態様において、Rはメチルであり、そしてRはメチルである。
本発明の特定の実施態様において、Rはメチルであり、そしてRは水素である。
本発明の特定の実施態様において、R及びRは、一緒になって、それらが結合している炭素を含んで、シクロペンタン環を形成する。
本発明の特定の実施態様において、R及びRは、一緒になって、それらが結合している炭素を含んで、シクロヘキサン環を形成する。
及びRの特別の意味は、Rが1−4C−アルキル(例えば、メチル)であり、そしてRがメチルであること、Rが1−4C−アルキル(例えば、イソプロピル又はイソブチル)であり、そしてRが水素であること、及びRが水素であり、そしてRが水素であることが含まれる。
及びRの他の特別の意味は、R及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環又はシクロヘキサン環、特にシクロプロパン環、シクロブタン環又はシクロペンタン環を形成することが含まれる。
本発明の特定の実施態様において、Rはメチルであり、そしてRはメチルである。
の特別の意味は、ヒドロキシル、1−4C−アルコキシ(例えば、メトキシ)又はフッ素、特にヒドロキシルである。
の特別の意味は、水素又は1−4C−アルキル(例えば、メチル)、特に水素である。
及びRの特別の意味には、Rがヒドロキシルであり、そしてRが水素であること、Rがヒドロキシルであり、そしてRがメチルであること、Rがフッ素であり、そしてRが水素であること、及びRがメトキシであり、そしてRが水素であることが含まれる。
及びRの他の特別の意味には、R及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、カルボニル基又はオキシム基を形成することが含まれる。
本発明の特定の実施態様において、Rはヒドロキシルであり、そしてRは水素である。
の特別の意味は、1−4C−アルキル(例えば、プロピル又はイソプロピル)である。
の別の特別の意味は、3−6C−シクロアルキルである。
したがって、Rの特定の特別の意味には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが含まれる。
の別の特別の意味は、R81及び/又はR82で置換されているフェニルであり、ここで
81は、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
82は、ハロゲン、トリフルオロメチル、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、又は完全に若しくは大部分がフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
より詳細には、
は、R81及び/又はR82によりメタ又はパラ位置で置換されているフェニルであり、ここで
81は、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
82は、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
したがって、Rの特定の特別の意味には、(トリフルオロメチル)フェニル(例えば、4−トリフルオロメチル−フェニル又は3−トリフルオロメチル−フェニル)、ビス(トリフルオロメチル)フェニル(例えば、3,5−ビス−(トリフルオロメチル)−フェニル)、(トリフルオロメトキシ)フェニル(例えば、4−トリフルオロメトキシ−フェニル又は3−トリフルオロメトキシ−フェニル)、フルオロフェニル(例えば、4−フルオロ−フェニル又は3−フルオロ−フェニル)、ジフルオロフェニル(例えば、3,4−ジフルオロ−フェニル又は3,5−ジフルオロ−フェニル)、メチルフェニル(例えば、4−メチル−フェニル又は3−メチル−フェニル)及びメトキシフェニル(例えば、4−メトキシ−フェニル又は3−メトキシ−フェニル)が含まれる。
の別の特別の意味は、3員〜7員ヘテロシクロアルキルである。
したがって、Rの特定の特別の意味には、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル及びピロリジニルが含まれる。
本発明の特定の実施態様において、Rはシクロペンチルである。
本発明の特定の実施態様において、Rはシクロヘキシルである。
本発明の特定の実施態様において、Rはテトラヒドロピラン−4−イルである。
本発明の別の特定の実施態様において、R、R、R、R及びRは、下記に示した表1に示されている1.1〜1.260のいずれかの意味を有する。
本発明の別の特定の実施態様において、本発明の式(I)の化合物は、本明細書に示されている式(Ie)及び(If)のいずれかのものである。
本発明の別の特定の実施態様において、本発明の式(I)の化合物は、本明細書に示されている式(Ia)、(Ib)、(Ic)及び(Id)のいずれかのものである。
本発明のより特定の実施態様において、本発明の式(I)の化合物は、本明細書に示されている式(Ia)のものである。
本発明の別のより特定の実施態様において、本発明の式(I)の化合物は、本明細書に示されている式(Ie)のものである。
本発明には、本明細書において定義されている特別の意味のあらゆる可能な組み合わせ及びサブセットが更に含まれることを理解するべきである。
本発明の例示的な化合物として、以下の式(Ia):
Figure 2011513361
で示される化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、以下の式(Ib):
Figure 2011513361
で示される化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、以下の式(Ic):
Figure 2011513361
で示される化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、以下の式(Id):
Figure 2011513361
で示される化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、以下の式(Ie):
Figure 2011513361
[式中、Rはメチルであり、そしてRはメチルである]で示される化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、以下の式(If):
Figure 2011513361
[式中、Rはメチルであり、そしてRはメチルである]で示される化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、R及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素を含んで、シクロペンタン環を形成する式(Ie)の以下の化合物及びその塩は、下記に示されている表におけるR、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、R及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素を含んで、シクロペンタン環を形成する式(If)の以下の化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、R及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素を含んで、シクロヘキサン環を形成する式(Ie)の以下の化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
本発明の他の例示的な化合物として、R及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素を含んで、シクロヘキサン環を形成する式(If)の以下の化合物及びその塩は、下記に示されている表1におけるR、R、R及びRの置換基の意味によって記述することができる。
Figure 2011513361

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本発明の化合物は、原理的に知られている合成方法を使用して得ることができる。好ましくは、化合物は、本明細書以降においてより詳細に記載されている本発明の以下の方法により得られる。
〜Rが本明細書前記において定義されたとおりである式(I)の化合物の合成は、式(II)及び(III)の化合物から出発するスキーム1に示されている本発明の関連方法a)に従って実施することができる。
スキーム1(方法a)):
Figure 2011513361
最初の工程は、式(II)のアセトフェノンと、R及びR10が独立して1−3C−アルキルを示す式(III)のα−アルコキシ置換エステルとの縮合である。この反応は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような非プロトン性溶媒中、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、水素化カリウム、水素化ナトリウム、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド又はカリウムヘキサメチルジシラジドのような塩基の存在下、場合により15−クラウン−5(1,4,7,10,13−ペンタオキサシクロペンタデカン)又は18−クラウン−6(1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカン)のようなクラウンエーテルの存在下、0℃〜180℃であるが、好ましくは室温から120℃の温度で実施され、式(IV)のβ−ジケトンを生じる。
式(IV)のβ−ジケトンを、例えばメタノール又はエタノールのような溶媒中、0℃〜180℃であるが、好ましくは室温から120℃の温度でのアンモニア又は酢酸アンモニウムとの反応により、式(V)のエナミノケトンに変換することができる。
式(V)のエナミノケトンと、一般式(VI)の環状β−ジケトン及び式(VII)のアルデヒドとの、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル又はトルエンのような非プロトン性溶媒中、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸、硫酸又はピリジニウム−パラ−トルエンスルホネートのような酸の存在下、0℃〜180℃であるが、好ましくは室温から120℃の温度での縮合は、式(VIII)のジヒドロピリジンを生じる。
式(VIII)のジヒドロピリジンを、例えば2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)又は硝酸アンモニウムセリウム(IV)のような適切な酸化剤により、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド又はアセトニトリルのような溶媒中、−20℃〜120℃であるが、好ましくは0℃〜80℃の温度で酸化して、一般式(IX)のピリジンにすることができる。
式(IX)の化合物と、例えばボラン−テトラヒドロフラン錯体、ボラン−ジメチルスルフィド錯体、ボラン−ジメチルアニリン錯体、ボランージエチルアニリン錯体、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウムのような水素化物供与試薬との、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような溶媒中、−78℃〜100℃であるが、好ましくは−50℃〜80℃の温度での、場合により、例えば(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール、(1S,2R)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール、(R)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール又は(S)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロールのようなキラルリガンドの存在下での反応は、RがHを示す式(X)のアルコールを与える。キラルリガンドの存在下での還元は、式(X)の鏡像異性体豊富化合物をもたらす。例えば、(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノールの存在下での、例えばボラン−テトラヒドロフラン錯体、ボラン−ジメチルスルフィド錯体、ボラン−ジメチルアニリン錯体又はボラン−ジエチルアニリン錯体のようなボラン試薬による還元は、新たに形成された立体中心のS配置を有する式(X)の化合物を与え、このことは文献により知られている(Tetrahedron: Asymmetry 1995, 6, 301-306; Synthesis 1998, 937-961又はAngew. Chem. 1999, 111, 3574-3576を参照すること)。
同様に、式(IX)の化合物と、例えば1,4−C−ジアルキル亜鉛−、1−4C−アルキルマグネシウムハロゲン化物−又は1−4C−アルキルリチウム試薬、特に1−3C−ジアルキル亜鉛−、1−3C−アルキルマグネシウムハロゲン化物−又は1−3C−アルキルリチウム試薬のような適切なアルキル金属化合物との、例えばヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのような溶媒中、場合により例えば(R)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール、(R)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール、(−)−3−エキソ−ジメチルアミノ−イソボルネオール、(+)−3−エキソ−ジメチルアミノ−イソボルネオール又はJ. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 10970-10971又はTetrahedron 1998, 54, 5651-5666に記載されているリガンドのようなキラルリガンドの存在下、−50℃〜100℃であるが、好ましくは−20℃〜70℃の温度でのアルキル化反応は、Rが1−4C−アルキル、特に1−3C−アルキルを示す式(X)の対応するアルコールを与える。
式(X)のアルコール基を、tert−ブチルジメチルシリルクロリドとの、例えばジメチルホルムアミド又はアセトニトリルのような溶媒中、イミダゾールの存在下、−20℃〜120℃であるが、好ましくは0℃〜80℃の温度での反応により式(XI)の保護誘導体(ここでPGは、この適切な保護基を意味する)を得ることによって、例えばtert−ブチルジメチルシリルエーテルのような適切な保護基で一時的に保護することができる。この保護は、式(X)の化合物を、tert−ブチルジメチルシリル−トリフルオロメタンスルホネートと、例えばピリジン又は2,6−ルチジンのような塩基の存在下、例えばジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような溶媒中、−50℃〜100℃であるが、好ましくは−30℃〜50℃の温度で反応させることによって実施することもできる。あるいは、例えば“Protective Groups in Organic Synthesis”, 2nd edition, Greene T. W., Wuts P. G. M.; Wiley-lnterscience: New York, 1991又は“Protective Groups”, Kocienski P. J.; Thieme: New York, 1994に記載されている他の適切な任意の保護基を使用することができる。
例えば水素化ホウ素リチウム又は水素化リチウムアルミニウムのような水素化物供与試薬による、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような溶媒中、−40℃〜120℃であるが、好ましくは−10℃〜80℃の温度での式(X)の化合物のケト基の還元は、式(XII)のアルコールを与える。
式(XII)のこれらのアルコールを、ジエチルアミノ−硫黄三フッ化物(DAST)又はビス−(2−メトキシエチル)−アミノ−硫黄三フッ化物(BAST)との、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル又はトルエンのような非プロトン性溶媒中、場合により例えばヨウ化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化セシウム、ヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウムのようなヨウ化物供給源の存在下、−78℃〜100℃であるが、好ましくは−50℃〜60℃の温度での反応によって環化して、式(XIII)の化合物にすることができる。
好ましくは、例えばフッ化テトラブチルアンモニウム若しくはフッ化セシウムのようなフッ化物試薬によるか又は例えばトリフルオロ酢酸、塩酸若しくは硫酸のような酸による、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル又はトルエンのような溶媒中、−50℃〜120℃であるが、好ましくは−20℃〜80℃の温度での、PGがtert−ブチルジメチルシリルを示す式(XIII)の化合物の脱保護は、Rがヒドロキシルを示す式(I)の化合物を与える。あるいは、前に導入された他の任意の保護基は、文献において、例えば“Protective Groups in Organic Synthesis”, 2nd edition, Greene T. W., Wuts P. G. M.; Wiley-lnterscience: New York, 1991又は“Protective Groups”, Kocienski P. J.; Thieme: New York, 1994.に記載されている適切な方法を使用して開裂することができる。
上記合成の代替的変形において、式(XII)のアルコールは、例えばR−マグネシウムハロゲン化物−又はR−リチウム試薬のような適切なR−金属試薬と、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような非プロトン性溶媒中、−78℃〜80℃であるが、好ましくは−50℃〜40℃の温度で、例えばグリニャール反応を介して反応させた対応するアルデヒドから得ることもできる。この反応で使用されるアルデヒドは、Rが水素である式(XI)のものであり、アルデヒドへの直接的な還元によってか、又は好ましくは、第一級アルコールに還元し(例えば、LiAlHのような適切な水素化物供与試薬の助けを借りて)、これを次にアルデヒドに酸化すること(例えば、Dess-Martinペルヨージナンのような適切な酸化試薬の助けを借りて)による2工程によってのいずれかで、対応するカルボン酸又は酸エステルから、好ましくはRがエトキシである式(XI)のエチルエステルから得ることができる。この反応で使用されるカルボン酸エチルエステルは、Rがエトキシである式(XI)のものであり、Rがエトキシである式(IV)の対応する化合物から出発するスキーム1(方法a)に示されている反応と類似して又は同様にして得ることができる。Rがエトキシである式(IV)の化合物は、例えばマロン酸エチルエステルとのアルドール又はクライゼン縮合により、式(III)の対応するエステル化合物又はそれらの酸から得ることができる。
式(I)の化合物を、例えば以下のように、式(I)の更なる化合物に変換することができる。
がHを示し、そしてRがヒドロキシルを示す式(I)の化合物を酸化して、R及びRが一緒にカルボニルを示す式(I)のケトンにすることができる。この変換は、適切な酸化剤により、例えばDess-Martinペルヨージナンを用いる酸化によるか(J. Chem. Soc. 1983, 48, 4156)、Swern酸化によるか(J. Org. Chem. 1976, 41, 957)又はジクロロメタン中のピリジニウムクロロクロメート(PCC)若しくはピリジニウムジクロロメートにより、実施することができる。
及びRが一緒にカルボニルを示す式(I)の化合物は、例えば塩化ヒドロキシルアンモニウム用いる、メタノール又はエタノール中、例えば、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウムのような塩基の存在下、−10℃〜150℃であるが、好ましくは0℃〜120℃の温度でのオキシム形成反応によって、R及びRが一緒にオキシムを示す式(I)の化合物に変換することができる。
がヒドロキシルを示す式(I)の化合物から出発して、RがFを示す式(I)の化合物を、例えばジエチルアミノ−硫黄三フッ化物(DAST)又はビス−(2−メトキシエチル)−アミノ−硫黄三フッ化物(BAST)のような適切なフッ素化試薬による、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル又はトルエンのような非プロトン性溶媒中、−78℃〜100℃であるが、好ましくは−50℃〜60℃の温度でのフッ素化反応によって、調製することができる。
式(II)、(III)、(VI)及び(VII)の出発化合物は、既知であるか又は既知の手順と類似に若しくは同様にして得ることができる。
及びR〜Rが本明細書前記に定義されたとおりであり、そしてR及びRが両方ともメチルを示す式(I)の化合物の合成(すなわち、スキーム2に示されている式(I’)の化合物)は、式(XIV)及び(VII)の化合物から出発して、スキーム2に示されている本発明の関連方法b)に従って実施することもできる。
スキーム2(方法b)):
Figure 2011513361
が1−3C−アルキルを示す式(XIV)のシアノ酢酸エステルと、式(VII)のアルデヒドとのクネーベナーゲル縮合は、式(XV)のアクリル酸エステルを与える。この反応は、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン又はジオキサンのような非プロトン性溶媒中、例えばピペリジン、ピロリジン、トリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピル−N−エチル−アミンのような塩基の存在下、酢酸又はトリフルオロ酢酸のような酸の存在下、0℃〜150℃であるが、好ましくは室温から100℃の温度で進行する。
式(XV)のアクリル酸エステルと、式(XVI)の環状エナミノケトンとの、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような溶媒中、例えば酢酸又はトリフルオロ酢酸のような酸の存在下、0℃〜200℃であるが、好ましくは室温から150℃の温度での環化反応は、式(XVII)の二環式ジヒドロピリドンを与える。
式(XVII)のこれらの二環式ジヒドロピリドンを、例えば硝酸アンモニウムセリウム(IV)又は2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)のような適切な酸化剤により、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン又はトルエンのような有機溶媒中、場合により共溶媒として水の存在下、0℃〜180℃であるが、好ましくは室温から120℃の温度で酸化して、式(XVIII)の二環式ピリドンにすることができる。
式(XIX)の二環式ピリジンは、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン又はトルエン中のホスホルペンタクロリド、ホスホルオキシクロリド又は塩化チオニルによる、場合によりジメチルホルムアミドの存在下、0℃〜180℃であるが、好ましくは室温から120℃の温度での塩素化反応によって、式(XVIII)の二環式ピリドンから調製することができる。
式(XIX)の化合物と、例えばボラン−テトラヒドロフラン錯体、ボラン−ジメチルスルフィド錯体、ボラン−ジメチルアニリン錯体、ボラン−ジエチルアニリン錯体、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウムのような水素化物供与試薬との、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような溶媒中、−78℃〜100℃であるが、好ましくは−50℃〜80℃の温度での、場合により、例えば(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール、(1S,2R)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール、(R)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール又は(S)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロールのようなキラルリガンドの存在下での反応は、RがHを示す式(XX)のアルコールを与える。
同様に、式(XIX)の化合物と、例えば1,4−C−ジアルキル亜鉛−、1−4C−アルキルマグネシウムハロゲン化物−又は1−4C−アルキルリチウム試薬、特に1−3C−ジアルキル亜鉛−、1−3C−アルキルマグネシウムハロゲン化物−又は1−3C−アルキルリチウム試薬のような適切なアルキル金属化合物との、例えばヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのような溶媒中、場合により例えば(R)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール、(R)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール、(−)−3−エキソ−ジメチルアミノ−イソボルネオール、(+)−3−エキソ−ジメチルアミノ−イソボルネオール又はJ. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 10970-10971又はTetrahedron 1998, 54, 5651-5666に記載されているリガンドのようなキラルリガンドの存在下、−50℃〜100℃であるが、好ましくは−20℃〜70℃の温度での反応は、Rが1−4C−アルキル、特に1−3C−アルキルを示す式(XX)のアルコールを与える。
式(XX)の化合物のアルコール基を、tert−ブチルジメチルシリルクロリドとの、例えばジメチルホルムアミド又はアセトニトリルのような溶媒中、イミダゾールの存在下、−20℃〜120℃であるが、好ましくは0℃〜80℃の温度での反応により式(XXI)の保護誘導体(ここでPGは、この適切な保護基を表す)を得ることによって、例えば、tert−ブチルジメチルシリルエーテルのような適切な保護基で一時的に保護することができる。この保護は、式(X)の化合物を、tert−ブチルジメチルシリル−トリフルオロメタンスルホネートと、例えばピリジン又は2,6−ルチジンのような塩基の存在下、例えばジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような溶媒中、−50℃〜100℃であるが、好ましくは−30℃〜50℃の温度で反応させることによって実施することもできる。あるいは、“Protective Groups in Organic Synthesis”, 2nd edition, Greene T. W., Wuts P. G. M.; Wiley-lnterscience: New York, 1991又は“Protective Groups”, Kocienski P. J.; Thieme: New York, 1994に記載されている他の任意の適切な保護基を使用することができる。
式(XXI)のニトリルを、例えばジイソブチルアンモニウムヒドリドのような適切な還元剤により、例えばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような非プロトン性溶媒中、−78℃〜100℃であるが、好ましくは−30℃〜50℃の温度で還元して、式(XXII)のアルデヒドにすることができる。
式(XXII)のアルデヒドを、例えばR−マグネシウムハロゲン化物−又はR−リチウム試薬のような適切なR−金属試薬との、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような非プロトン性溶媒中、−78℃〜80℃であるが、好ましく−は50℃〜40℃の温度での反応により、式(XXIII)のアルコールに変換することができる。
続く、式(XXIII)のアルコールと、プロパ−1−エン−2−イルボロン酸(J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 11148-49に記載されたとおりに調製)又はカリウムプロパ−1−エン−イル−トリフルオロボレート(J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 11148-49に記載されたとおりに調製)との、スズキ反応に従った、例えばトルエン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジオキサン若しくはテトラヒドロフラン又はトルエンとテトラヒドロフランの混合物中、例えば炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、炭酸セシウム水溶液、炭酸銀、トリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピル−N−エチル−アミンのような塩基の存在下、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム−(0)、ビス−トリ−tert−ブチルホスフィン−パラジウム−(0)、1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン−ジクロロ−パラジウム−(II)又はビス−[1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−エタン]−パラジウム−(0)のような触媒の存在下、0℃〜180℃であるが、好ましくは室温から120℃の温度での反応は、式(XXIV)の化合物を与える。この反応において、シクロペンタ−1−エニル−ボロン酸を、プロパ−1−エン−2−イルボロン酸又はカリウムプロパ−1−エン−イル−トリフルオロボレートの代わりに使用することもできる。これにより及びこの方法b)の式(XXIV)の化合物について記載されているものと類似の反応の後、ジヒドロフラン環の2つのメチル基が、それらが結合している炭素と一緒になって、シクロペンタン環を示す式(I’)の化合物が得られる。
あるいは、式(XXIV)の化合物は、式(XXIII)の化合物から3工程で調製することができる。第1工程は、Dess-Martinペルヨージナンを用いる酸化によるか(J. Chem. Soc. 1983, 48, 4156)、Swern酸化によるか(J. Org. Chem. 1976, 41, 957)又はジクロロメタン中のピリジニウムクロロクロメート(PCC)若しくはピリジニウムジクロロメートにより実施することができる、アルコールのケトンへの酸化である。第2工程は、プロパ−1−エン−2−イルボロン酸によるスズキ反応である。この反応は、トルエン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジオキサン若しくはテトラヒドロフラン又はトルエンとテトラヒドロフランの混合物中、例えば炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、炭酸セシウム水溶液、炭酸銀、トリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピル−N−エチル−アミンのような塩基の存在下、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム−(0)、ビス−トリ−tert−ブチルホスフィン−パラジウム−(0)、1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン−ジクロロ−パラジウム−(II)又はビス−[1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−エタン]−パラジウム−(0)のような触媒の存在下、0℃〜180℃であるが、好ましくは室温から120℃の温度で進行する。第3工程は、例えば水素化ホウ素リチウム又は水素化リチウムアルミニウムのような水素化物供与試薬による、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又はトルエンのような溶媒中、−40℃〜120℃であるが、好ましくは−10℃〜80℃の温度での、ケトンの式(XXIV)のアルコールへの還元である。スズキ反応において、ここでもシクロペンタ−1−エニル−ボロン酸又はシクロヘキサ−1−エニル−ボロン酸又はこれらの対応するトリフルオロボレートを、プロパ−1−エン−2−イルボロン酸又はカリウムプロパ−1−エン−イル−トリフルオロボレートの代わりに使用することができる。これにより及びこの方法b)の式(XXIV)の化合物について記載されているものと類似の反応の後、ジヒドロフラン環の2つのメチル基が、それらが結合している炭素と一緒になって、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を示す式(I’−a)の化合物が、スキーム3(方法c))に表されているようにして得られる。
スキーム3(方法c)):
Figure 2011513361
次に式(XXIV)の化合物を、ヨウ素又はN−ヨードスクシンイミドと、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン又はジオキサン中、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピル−N−エチル−アミンのような塩基の存在下、酸化銀(I)、硝酸銀(I)又はトリフルオロ酢酸銀(I)の存在下、−40℃〜100℃であるが、好ましくは−10℃〜60℃の温度で反応させて、式(XXV)の化合物を生じる。
式(XXV)のこれらの化合物は、例えば、トリス−トリメチルシリルシラン又は水素化トリブチルスズのような適切な還元剤により、アゾ−ビス−イソブチロニトリル又は過酸化ジベンゾイルのようなラジカル出発剤の存在下、カルボン四塩化物、ベンゼン又はトルエン中、80℃〜150℃の温度で式XXVIの化合物に還元される。あるいは、式(XXV)の化合物を、例えばパラジウム担持炭又は水酸化パラジウム担持炭のような触媒の存在下、例えばメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン又はジオキサンであるが、好ましくはメタノールのような溶媒中での水素化により還元して、式(XXVI)の化合物にすることができる。この反応は、例えばトリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピル−N−エチル−アミンのような塩基の存在下、−20℃〜100℃であるが、好ましくは0℃〜80℃の温度で実施することができる。
好ましくは例えばフッ化テトラブチルアンモニウム若しくはフッ化セシウムのようなフッ化物試薬によるか又は例えばトリフルオロ酢酸、塩酸若しくは硫酸のような酸による、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル又はトルエンのような溶媒中、−50℃〜120℃であるが、好ましくは−20℃〜80℃の温度での、PGがtert−ブチルジメチルシリルを示す式(XXVI)の化合物の脱保護は、Rがヒドロキシルを示す式(I’)の化合物を与える。あるいは、前に導入された他の任意の保護基は、文献において、例えば“Protective Groups in Organic Synthesis”, 2nd edition, Greene T. W., Wuts P. G. M.; Wiley-lnterscience: New York, 1991又は“Protective Groups”, Kocienski P. J.; Thieme: New York, 1994.に記載されている適切な方法を使用して開裂することができる。
式(I’)の化合物を、例えば以下のように、式(I’)の更なる化合物に変換することができる。
がHを示し、そしてRがヒドロキシルを示す式(I’)の化合物を酸化して、R及びRが一緒にカルボニルを示す式(I’)のケトンにすることができる。この変換は、適切な酸化剤により、例えばDess-Martinペルヨージナンを用いる酸化によるか(J. Chem. Soc. 1983, 48, 4156)、Swern酸化によるか(J. Org. Chem. 1976, 41, 957)又はジクロロメタン中のピリジニウムクロロクロメート(PCC)若しくはピリジニウムジクロロメートにより、実施することができる。
及びRが一緒にカルボニルを示す式(I’)の化合物は、例えば塩化ヒドロキシルアンモニウムを用いる、メタノール又はエタノール中、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウムのような塩基の存在下、−10℃〜150℃であるが、好ましくは0℃〜120℃の温度でのオキシム形成反応によって、R及びRが一緒にオキシムを示す式(I’)の化合物に変換することができる。
がヒドロキシルを示す式(I’)の化合物から出発して、RがFを示す式(I’)の化合物を、例えばジエチルアミノ−硫黄三フッ化物(DAST)又はビス−(2−メトキシエチル)−アミノ−硫黄三フッ化物(BAST)のような適切なフッ素化試薬による、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル又はトルエンのような非プロトン性溶媒中、−78℃〜100℃であるが、好ましくは−50℃〜60℃の温度でのフッ素化反応によって、調製することができる。
式(XIV)及び(XVI)の出発化合物は、既知であるか又は既知の手順と類似に若しくは同様にして得ることができる。
提示された戦略の他に、多くの追加的な手法が考えられる。したがって、先行の戦略は、本発明の化合物を入手する可能な合成経路をいかようにも限定するものではなく、例として幾つかの経路を示すことを支持しているにすぎない。
更に、出発又は中間体化合物に多数の反応中心がある場合、反応を特に所望の反応中心において進行させるために、1つ以上の反応中心を保護基で一時的にブロックすることが必要な場合があることは、当業者に知られている。多数の立証済の保護基の使用についての詳細な記載は、例えば、T. Greene及びP. Wutsによる“Protective Groups in Organic Synthesis”(John Wiley & Sons, Inc. 1999, 3rd Ed.)又はP. Kocienskiによる“Protecting Groups (Thieme Foundations Organic Chemistry Series N Group”(Thieme Medical Publishers, 2000)において見出される。
本明細書前記に記載された反応において、カルボキシ−、カルボニル−、ヒドロキシ−、アミノ−、アルキルアミノ−又はイミノ基のような存在する任意の反応基を、反応の後で再び開裂される従来の保護基により反応の間に保護することができる。
例えば、カルボキシ基の保護基は、メチル−、エチル−、tert−ブチル−又はベンジル基でありうる。
例えば、カルボニル基の保護基は、1,3−ジオキソラン−又は1,3−ジオキサン基のようなアセタール又はケタールでありうる。
例えば、ヒドロキシ基の保護基は、トリメチルシリル−、tert−ブチルジメチルシリル−、アセチル−、トリチル−、ベンジル−又はテトラヒドロピラニル基でありうる。
アミノ、アルキルアミノ又はイミノ基の保護基は、例えば、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ベンジル、メトキシベンジル又は2,4−ジメトキシベンジル基でありうる。
カルボキシメチル−又はカルボキシエチル基の開裂は、例えば、水性溶媒中、例えば水、メタノール/水、イソプロパノール/水、酢酸/水、テトラヒドロフラン/水又はジオキサン/水中、トリフルオロ酢酸、塩酸若しくは硫酸のような酸の存在下、又は例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウムであるが、好ましくは水酸化ナトリウムのようなアルカリ塩基の存在下、又は非プロトン的には例えばヨードトリメチルシランの存在下、0〜120℃の温度、好ましくは10〜100℃の温度で、加水分解的に実施することができる。
アセタール又はケタールを、水と混合した又は例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン若しくはアセトンのような有機溶媒中の酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸、硫酸又はピリジニウム−p−トルエンスルホネートにより、−20℃〜150℃であるが、好ましくは0℃〜120℃の温度で開裂することができる。
ベンジル、メトキシベンジル又はベンジルオキシカルボニル基は、有利には、例えばパラジウム/炭のような触媒の存在下、メタノール、エタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又は氷酢酸のような適切な溶媒中、場合により塩酸のような酸の添加により、0〜100℃の温度であるが、好ましくは20〜60℃の周囲温度、及び1〜7barであるが、好ましくは3〜5barの水素圧で水素により、水素化分解的に開裂される。しかし2,4−ジメトキシベンジル基は、好ましくは、トリフルオロ酢酸中、アニソールの存在下で開裂される。
tert−ブチル又はtert−ブチルオキシカルボニル基は、好ましくは、トリフルオロ酢酸若しくは塩酸のような酸で処理することによるか又は場合によりジクロロメタン、ジオキサン、メタノール若しくはジエチルエーテルのような溶媒を使用してヨードトリメチルシランで処理することにより、開裂される。
トリメチルシリル−又はtert−ブチルジメチルシリル基は、例えばフッ化テトラブチルアンモニウム若しくはフッ化セシウムのようなフッ化物試薬によるか又は例えばトリフルオロ酢酸、塩酸若しくは硫酸のような酸により、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル又はトルエンのような溶媒中、−50℃〜120℃であるが、好ましくは−20℃〜80℃の温度で開裂される。
本発明は、また、本明細書に開示され、本発明の最終化合物を合成するのに有用である中間体(これらの塩、立体異性体、及びこれらの立体異性体の塩)、方法及びプロセスに関する。したがって本発明は、また、本発明の化合物を調製するための本明細書に開示されている方法に関し、その方法は本明細書に記載されているように実施することができる。前記方法は、記述されている中間体を、適切な反応パートナーにより、本明細書に開示されている条件下で適切に変換及び/又は反応させる1つ以上の工程を含むことができる。
更に、一般式(I)の化合物又は一般式(I)の化合物の合成において得られた中間体を、本明細書前記に記述されたそれらの鏡像異性体及び/又はジアステレオマーに分割することができる。したがって、例えば、シス/トランス混合物をそれらのシス及びトランス異性体に分割することができ、そして少なくとも1つの光学的に活性な炭素原子を有する化合物をそれらの鏡像異性体に分離されうる。
したがって、例えば、シス/トランス混合物を、クロマトグラフィーによりそのシス及びトランス異性体に分割することができ、ラセミ化合物として生じた一般式(I)の化合物又は一般式(I)の化合物の合成において得られた中間体を、それ自体既知の方法(Allinger N. L. and Eliel E. L. in “Topics in Stereochemistry”, Vol. 6, Wiley Interscience, 1971を参照)によりそれらの光学的対掌体に分割することができ、少なくとも2個の不斉炭素原子を有する一般式(I)の化合物又は一般式(I)の化合物の合成における中間体を、それ自体既知の方法を使用して、例えばクロマトグラフィー及び/又は分別結晶化により、それらの物理化学的差に基づいて、それらのジアステレオマーに分割することができ、これらの化合物がラセミ形態で得られる場合、続いてそれらを上記に記述された鏡像異性体に分割することができる。
鏡像異性体は、好ましくは、キラル相のカラムクロマトグラフィーによるか若しくは光学的に活性な溶媒からの再結晶によるか、又は例えばエステル若しくはアミドのような塩若しくは誘導体を形成する光学的に活性な物質をラセミ化合物と、特にその酸及び活性化誘導体若しくはアルコールと反応させ、得られた塩若しくは誘導体のジアステレオマー混合物を、例えばそれらの可溶性の差に基づいて分離することにより分離されるが、一方、遊離対掌体は、適切な作用物質の作用により純粋なジアステレオマー塩又は誘導体から放出されうる。慣用的に使用される光学的に活性な酸は、例えば、D−及びL−型の酒石酸若しくはジベンゾイル酒石酸、ジ−o−トリル酒石酸、マレイン酸、マンデル酸、ショウノウスルホン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸又はキナ酸である、光学的に活性なアルコールは、例えば、(+)又は(−)−メタノールであることができ、アミドの光学的に活性なアシル基は、例えば、(+)又は(−)−メンチルオキシカルボニルであることができる。
が4−トリフルオロメチル−フェニルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rがヒドロキシルであり、Rが水素であり、そしてRがシクロペンチルである構造式(I)の化合物では、以下の実施例(実施例1(2))においてジアステレオマー3と記載されているジアステレオマーが他のジアステレオマーと比較して高いCETP阻害効力を示すことが発見された。
したがって、以下の実施例において実施例1(2)のジアステレオマー3と記載されている立体異性体の絶対立体化学配置に対応する任意の立体異性体は、他の立体異性体と比較して同様の高い効力を示すことが予想される。
1位及び3位に結合している置換基が互いにトランスであり、8位の配置がS配置と呼ばれるとき、1位の配置はSであり、3位の配置はSである、実施例1(2)のジアステレオマー3の構造が見出された。
したがって、Rが4−トリフルオロメチル−フェニルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rがヒドロキシルであり、Rが水素であり、そしてRがシクロペンチルである構造式(I)の化合物では、8位の配置がSと呼ばれるとき、トランス(1S,3S)ジアステレオマーが他のジアステレオマーと比較して高いCETP阻害効力を示すこと更に発見された。
したがって、この(1S,3S,8S)立体異性体の絶対立体化学配置に対応する任意の立体異性体、すなわち本発明の構造式(Ia’)の化合物は、他の立体異性体と比較して同様の高い効力を示すことが予想される。
が4−トリフルオロメチル−フェニルであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rがヒドロキシルであり、Rが水素であり、そしてRがシクロペンチルである構造式(I)の化合物では、以下の実施例に実施例1(5)と記載されているジアステレオマーが他のジアステレオマーと比較して高いCETP阻害効力を示すことが発見された。
したがって、以下の実施例に実施例1(5)と記載されている立体異性体の絶対立体化学配置に対応する任意の立体異性体は、他の立体異性体と比較して同様の高い効力を示すことが予想される。
更に、式(I)の化合物を、無機又は有機酸により、その塩に変換する、特に薬学的使用のために、生理学的に許容しうる塩に変換することができる。この目的に使用することができる酸には、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、リン酸、フマル酸、コハク酸、乳酸、クエン酸、酒石酸又はマレイン酸が含まれる。対応する方法は、当業者に知られている。
最終工程の1つ(例えば、適切な前駆体から酸−若しくは塩基不安定保護基を除去すること)又は精製が、無機若しくは有機酸(例えば、塩酸、トリフルオロ酢酸、酢酸若しくはギ酸など)又は塩基の存在下で実施される場合、式(I)の化合物は、それらの個別の化学的性質及び使用される酸又は塩基の個別の性質に応じて、遊離化合物として、又は化学量論的若しくは非化学量論的な量の前記酸若しくは塩基を(例えば、塩として)含有して、得ることができる。得られる酸/塩基は、当該技術で既知の手順に従って、例えば滴定又はNMRにより分析することができ、場合により当業者に良く知られている手順に従って除去することができる。
場合により式(I)の化合物の塩を、遊離化合物に変換することができる。対応する方法は当業者に知られており、例えば中和を介する方法である。
塩は、遊離化合物を所望の酸又は塩基と反応させることによって、例えば、所望の酸若しくは塩基を含有するか又は所望の酸若しくは塩基が後で添加される適切な溶媒(例えば、アセトン、メチルエチルケトン若しくはメチルイソブチルケトンのようなケトン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン若しくはジオキサンのようなエーテル、塩化メチレン若しくはクロロホルムのような塩素化炭化水素、メタノール、エタノール若しくはイソプロパノールのような低分子量脂肪族アルコール、又は酢酸エチルのようなエステル)に遊離化合物を溶解することによって、得ることができる。塩は、濾過、再沈殿、付加塩では非溶媒による沈殿又は溶媒の蒸発により得ることができる。得られた塩を、例えば適切な酸若しくは塩基との反応により又は適切なイオン交換体により、別の塩に変換することができる。同様に、得られた塩を遊離化合物に変換することができ、次にそれをアルキル化又は酸性化により塩に変換することができる。この方法により、生理学的に許容されない塩を、生理学的に許容しうる塩に変換することができる。
本発明の物質は、それ自体既知の方法により、例えば、溶媒を減圧下で留去し、得られた残渣を適切な溶媒から再結晶させることによるか、又はそれを例えば適切な支持材料のカラムクロマトグラフィーのような慣用の精製方法の1つに付すことにより単離及び精製される。
本発明の化合物は、有利には、当業者の専門知識により知られている方法とこの目的のために組み合わせることもできる、以下の実施例に記載された方法を使用して得られる。同様に、その調製が以下の実施例に明確に記載されていない本発明の更なる化合物は、実施例と類似又は同様にして調製することができる。
その塩、立体異性体及び立体異性体の塩を含む、以下の実施例において最終化合物として記述されている本発明のいずれかの又は全ての化合物は、本発明の範囲内の特に興味深い主題である。
既に記述されているように、本発明の一般式(I)の化合物、その生理学的に許容しうる塩は、有用な薬理学的特性、特に酵素コレステロールエステル転移タンパク質(CETP)に対する阻害作用を有する。
新たな化合物の生物学的特性を以下のように調査することができる。
CETPシンチレーション近接アッセイ
本発明の化合物は、本明細書に記載されているように、HDLからLDLへのCETP依存性コレステロールエステル転移を阻害する。組み換えヒトCETPは、CETP発現CHO細胞による条件培地から部分的に精製される。96ウエル均質アッセイフォーマットにおいて、CETPは、ヒトHDL供与体粒子からビオチン標識LDL粒子へH標識コレステリルエステルを転移する。室温での一晩のインキュベーションの後、反応を、ストレプトアビジン結合シンチレーション近接アッセイ(SPA)ビーズの添加により停止させる。これらのビーズは、ビオチン化受容体粒子を捕獲し、放射能が測定される。アッセイ系を購入し、製造会社(GE Healthcare)の推奨に従って実施する。
化合物の阻害活性は、供与体及び受容体粒子と一緒にCETPを含有する、陽性対照活性の率として決定される。バックグラウンド活性は、CETPの代わりに緩衝液を添加することによって決定される。10%DMSOを含有する緩衝液による化合物の一連の希釈は、IC50値を決定するために実施される。
本発明の代表的な化合物は、例えば20000nM未満のCETP阻害活性のIC50値を有することができる。本発明の有利な化合物は、例えば、5000nM未満、好ましくは2000nM未満、より好ましくは1000nM未満のIC50値を有することができる。
したがって、例えば、実施例1、実施例1(1)、実施例1(2)のジアステレオマー3、並びに実施例1(2)のジアステレオマー4は、全て2000nM未満のIC50値を有する。特に、実施例1(2)のジアステレオマー3は、1000nM未満のIC50値を有する。
他の例では、実施例1(3)のジアステレオマー1及び2は、20000nM未満のIC50を示す。
他の例では、実施例1(4)は5000nM未満のIC50値を示し、実施例1(5)は1000nM未満のIC50値を示し、実施例1(6)は、20000nM未満のIC50値を示す。
他の例では、実施例1(7)は、1000nM未満のIC50値を有する。
他の例では、実施例1(8)、2及び1(10)〜1(13)は、5000nM未満のIC50値を示す。
特に、実施例1(8)及び1(10)は、1000nM未満のIC50値を有する。
他の例では、実施例1(9)及び1(14)〜1(16)は、20000nM未満のIC50値を有する。
本発明の式(I)の化合物及びそれらの生理学的に許容しうる塩は、それらを商業的に適用可能にする有用な薬理学的特性を有する。したがって、例えば、これらの化合物は、CETPのインヒビターとして作用することができ、例えば本明細書に記述されている疾患のいずれかのようなCETPの阻害に反応性のある疾患の治療において商業的に適用可能であることが予想される。
本明細書に記述されているこれらの特性、機能及び有用性の文脈において、本発明の化合物は、例えば、高い効能、高い選択性、低い毒性、一般に優れた生物学的利用能(例えば、良好な経腸吸収)、優れた治療濃度域、有意な副作用の不在、並びに/又はこれらの治療的、薬理学的及び/若しくは薬学的適合性に関する更なる利益のような、関連する貴重で望ましい効果によって特徴付けることができる。
酵素コレステロールエステル転移タンパク質(CETP)を阻害する能力の観点から、本発明の一般式(I)の化合物及び対応するその生理学的に許容しうる塩は、コレステロールエステル転移タンパク質(CETP)活性の阻害により影響を受けうる全てのそれらの状態又は疾患の治療及び/又は予防において理論的に適している。したがって、本発明の化合物は、心血管及び/又は関連する障害、特にアテローマ性動脈硬化症、末梢血管疾患、異脂肪血症、高ベータ−リポタンパク血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、狭心症、虚血、心虚血、発作、心筋梗塞、再灌流障害、血管形成再狭窄、高血圧症、糖尿病の血管性合併症、糖尿病の予防、インスリン抵抗性、肥満症又は内毒素血症の治療及び/又は予防に特に適している。
式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、薬剤として、例えば、経腸、非経口又は局所投与の医薬組成物の形態で使用することができる。これらを、当該技術で利用可能な一般的に許容されている投与様式のいずれかによって、例えば、例えば錠剤、コーティング剤、糖衣剤、硬質及び軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤若しくは懸濁剤の形態で経口的に、例えば坐剤の形態で経腸的に、例えば注射用液剤若しくは輸液の形態で非経口的に(静脈内を含む)又は例えば軟膏剤、クリーム剤若しくは油剤の形態で局所的に投与することができる。可能な投与様式のうち、経口及び静脈内送達が好ましい。
本発明の医薬組成物は、例えば0.1〜99.9重量%、5〜95重量%又は20〜80重量%の総量の少なくとも1つの本発明の化合物(=活性化合物)を、場合により薬学的に許容しうる補助剤と一緒に含有する。
当業者は、専門的知識から、医薬組成物の調製に適していることが知られている、例えば賦形剤、希釈剤、ビヒクル、担体、添加剤及び/又は佐剤のような薬学的に許容しうる補助剤について良く知っている。
薬学的に許容しうる補助剤としては、通常は、医薬組成物に適切であることが知られている任意の補助剤が考慮される。その例には、溶媒、賦形剤、希釈剤、分散剤、乳化剤、可溶化剤、ゲル形成剤、軟膏基剤、酸化防止剤、防腐剤、安定剤、担体、充填剤、結合剤、増粘剤、錯化剤、崩壊剤、緩衝剤、pH調節剤(例えば、中性、アルカリ性又は酸性製剤を得るため)、浸透促進剤、ポリマー、潤滑剤、被覆剤、噴射剤、等張化剤、界面活性剤、着色剤、風味剤、甘味剤及び染料が挙げられるが、これらに限定されない。
一般に、適切な担体材料は、無機担体材料のみならず、有機担体材料でもある。したがって、例えば、ラクトース、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩を、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬質ゼラチンカプセル剤の担体材料として使用することができる。軟質ゼラチンカプセル剤に適切な担体材料は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、並びに半固体及び液体ポリオールである。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体材料は、例えば、水、ポリオール、スクロース、転化糖などである。注射用液剤に適切な担体材料は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール及び植物油である。坐剤に適切な担体材料は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪及び半液体又は液体ポリオールである。局所用調合剤に適切な担体材料は、グリセリド、半合成及び合成グリセリド、硬化油、液体ロウ、流動パラフィン、液体脂肪アルコール、ステロール、ポリエチレングリコール及びセルロース誘導体である。
特に、所望の医薬組成物、製剤又は調合剤及び所望の投与様式に適した種類の補助剤が使用される。
本発明の医薬組成物は、それ自体既知であり、当業者に良く知られている方法により、例えば、式(I)の所望の化合物又はそれらの薬学的に許容しうる塩(場合により他の活性物質と組み合わせた)を、場合により1つ以上の従来の担体(例えば、固体若しくは液体担体)及び/又は希釈剤と一緒に、例えばトウモロコシデンプン、ラクトース、グルコース、微晶質セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、クエン酸、酒石酸、水、水/エタノール、水/グリセロール、水/ソルビトール、水/ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、セチルステアリルアルコール、カルボキシメチルセルロース若しくは硬質脂肪のような脂肪物質又はこれらの混合物と一緒に、素錠又はコーティング錠、カプセル剤、粉末剤、懸濁剤又は坐剤のような従来のガレノス調合剤に組み込むことにより、調製することができる。
本発明の化合物(=活性化合物)の投与量は、投与される化合物、治療又は予防される疾患の性質及び程度、患者の年齢及び個別の状態、並びに投与様式及び頻度に応じて広範囲に変わることができ、当然のことながら、それぞれの特定の症例における個別の要件に適合される。通常は、CETPインヒビターとして慣用の程度のオーダーでの本発明の化合物(=活性化合物)の投与量が考慮される。便宜上、投与量は、静脈内経路では0.1ng/ml〜10mg/ml、好ましくは1ng/ml〜10mg/mlであり、経口経路では0.1〜2000mg、好ましくは1〜100mgであり、それぞれの場合において1日に1〜4回投与される。投与量によっては、1日投与量を幾つかの投与単位で投与することが好都合でありうる。
本発明の化合物を、特に上記に記述された疾患、障害及び状態の治療及び/又は予防のために、他の活性物質と共に使用することもできる。
そのような組み合わせに適した他の活性物質には、例えば、上記に記述された適応症の1つに関して本発明のコレステロールエステル転移タンパク質(CETP)インヒビターの治療効果を増強するもの及び/又は本発明のコレステロールエステル転移タンパク質(CETP)インヒビターの投与量を低減することを可能にするものが含まれる。
そのような組み合わせに適した治療剤には、特に1つ以上の脂質調節剤が含まれる。脂質調節剤は、HMG CoAレダクターゼインヒビター(例えば、シンバスタチン、アトバスタチン)、フィブラート(例えば、ベザフィブラート、フェノフィブラート)、PPAR(α,γ又はα/γ)アゴニスト又はモジュレーター、ACATインヒビター(例えば、アバシミブ)、MTPインヒビター、スクアレンシクラーゼ及びスクアレンシンターゼインヒビター、LXRアゴニスト又はモジュレーター、胆汁酸結合物質(例えば、コレスチラミン)、コレステロール吸収インヒビター(例えば、エゼチミブ)、ナイアシン、PCSK9インヒビター、胆汁酸再取り込みインヒビター及びリパーゼインヒビターを含む。
そのような組み合わせに適した他の治療剤には、例えば、メトホルミン、アルファ−グルコシダーゼインヒビター(例えば、アカルボース、ボグリボース)、PPAR(α,γ又はα/γ)アゴニスト又はモジュレーター、DPPIVインヒビター(例えば、シタグリプチン、ビルダグリプチン)、SGLT2インヒビター(例えば、ダパグリフロジン、セルグリフロジン)、GLP−1及びGLP−1類似体(例えば、エキセンディン−4)、インスリン又はインスリン類似体、スルホニル尿素(例えば、グリベンクラミド、トルブタミド、グリメピリド)、チアゾリジンジオン(例えば、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン)、ナテグリニド、レパグリニド、グルコース−6−ホスファターゼインヒビター、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼインヒビター、グリコーゲンホスホリラーゼインヒビター、グルカゴンレセプターアンタゴニスト、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼのインヒビター、グリコーゲンシンターゼキナーゼ又はピルビン酸デヒドロキナーゼ及びグルコキナーゼアクチベーターのような1つ以上の抗糖尿病剤が含まれる。
またそのような組み合わせに適したものは、例えばシブトラミン、テトラヒドロリポスタチン、レプチン、レプチン模倣体、カンナビノイド1レセプターのアンタゴニスト、MCH−1レセプターアンタゴニスト、MC4レセプターアンタゴニスト、NPY5若しくはNPY2アンタゴニスト又はB−418790若しくはAD−9677のようなβ3−アゴニスト及び5HT2cレセプターのアゴニストを含む、1つ以上の抗肥満剤である。
更に、例えばA−IIアンタゴニスト又はACEインヒビター、ECEインヒビター、利尿剤、β−ブロッカー、Ca−アンタゴニスト、中枢作用血圧降下薬、アルファ−2−アドレナリン作動性レセプターのアンタゴニスト、中性エンドペプチダーゼのインヒビター、血小板凝集インヒビターなど又はこれらの組み合わせのような、高血圧又は慢性心不全に影響を及ぼす薬剤との組み合わせが適している。アンギオテンシンIIレセプターアンタゴニストの例は、カンデサルタンシレキセチル、ロサルタンカリウム、メシル酸エプロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、EXP−3174、L−158809、EXP−3312、オルメサルタン、メドキソミル、タソサルタン、KT−3−671、GA−0113、RU−64276、EMD−90423、BR−9701などである。アンギオテンシンIIレセプターアンタゴニストは、好ましくは、多くの場合にヒドロクロロチアジドのような利尿剤と組み合わされて、高血圧及び糖尿病の合併症の治療又は予防に使用される。
本発明の化合物の組み合わせパートナーとして本明細書上記に記述された治療剤には、例えばそれらの薬学的に許容しうる塩のようなその薬学的に許容しうる誘導体が含まれることが意図される。当業者は、専門知識に基づいて、同時投与される追加の治療剤の種類、総1日投与量及び投与形態について知っている。前記総1日投与量は広い範囲で変わることができる。通常は、上記に記述された組み合わせパートナーの投与量は、通常推奨される最低用量の1/5から通常推奨される用量の1/1までである。
本発明を実施するに際して、本発明の化合物を、併用治療において、例えば組み合わせパートナーとして本明細書上記に記述した治療剤のいずれかのような1つ以上の追加の活性物質と、別々に、連続的に、同時に、共に又は時間をずらして投与することができる。
この文脈において、本発明は、更に、少なくとも1つの本発明の化合物である第1活性成分と、特に例えば本明細書に記述されているいずれかのような心血管障害の治療及び/又は予防のために、治療において別々に、連続的に、同時に、共に又は時間的をずらして使用される組み合わせパートナーとして上記に記載された少なくとも1つの活性物質である第2活性成分とを含む、組み合わせに関する。
更に、本発明は、コレステロールエステル転移タンパク質(CETP)活性の阻害により影響を受けうる疾患又は状態、特に心血管障害、とりわけ上記に提示された疾患、障害又は状態の1つの治療又は予防に適している医薬組成物を調製するための、組み合わせパートナーとして上記に記載された少なくとも1つの活性物質と組み合わせた本発明の化合物の使用に関する。
更に、本発明は、本発明の化合物及び組み合わせパートナーとして記載された少なくとも1つの活性物質を、場合により1つ以上の不活性担体及び/又は希釈剤と一緒に含む、医薬組成物に関する。
本発明によると、用語「組み合わせ」は、固定的な組み合わせ、非固定的な組み合わせ、自由な組み合わせ又はキットの一部として提示されうる。
「固定的な組み合わせ」は、前記第1活性成分及び前記第2活性成分が1つの投与単位又は単一実体で一緒に提示される組み合わせとして定義される。「固定的な組み合わせ」の一例は、前記第1活性成分及び前記第2活性成分が同時投与のための混合物として提示される医薬組成物である。「固定的な組み合わせ」の別の例は、前記第1活性成分及び前記第2活性成分が混合物ではない1つの単位で提示される医薬組成物である。
「キットの一部」は、前記第1活性成分及び前記第2活性成分が2つ以上の単位で提示される組み合わせとして定義される。「キットの一部」の一例は、前記第1活性成分及び前記第2活性成分が別々に提示されている組み合わせである。キットの一部の構成成分を、別々に、連続的に、同時に、共に又は時間をずらして投与することができる。
本発明のキットの一部の第1及び第2活性成分は、併用治療において同時に、共に、連続的に、別々に又は時間をずらして使用するために後に一緒にされる個別の製剤(互いに独立している)として提供されうるか又は併用治療において同時に、共に、連続的に、別々に、又は時間をずらして使用するため組み合わせパックの別々の構成成分として一緒に包装され、提示されうる。
本発明のキットの一部の第1及び第2活性成分の医薬製剤の種類は、同様であることができ、すなわち、両方の成分は、別々の錠剤若しくはカプセル剤に処方されるか又は異なっていることができ、すなわち、例えば一方の活性成分が錠剤若しくはカプセル剤として処方され、他方が例えば静脈内投与用に処方されるような、異なる投与形態に適していることができる。
本発明の組み合わせ、組成物又はキットの第1及び第2活性成分の量は、一緒に、特に上記に記述された疾患、障害及び状態の治療及び/又は予防にとっての治療有効量を含むことができる。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の実施例によって明白となる。以下の実施例は、例として本発明の原理を限定することなく説明するのに役立つ。
実施例
HPLC方法:
方法1: カラム:Daicel AD-H、250×4.6mm、5μm、10℃;溶離剤:ヘキサン((+0.2%ジエチルアミン)/メタノール:エタノール(50:50):95/5、1ml/分;UV検出:300nm
方法2: カラム:Merck Cromolith Speed ROD、RP18e、50×4.6mm;1.5ml/分;UV検出:230nm/254nm;溶離剤A:水(0.1%ギ酸)、溶離剤B:アセトニトリル(0.1%ギ酸)
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 10
4.50 90
5.00 90
5.50 10
方法3: カラム:Agilent Zorbax Bonus RP、50×2.1mm、3.5μm;1.2ml/分;UV検出:230nm/254nm;溶離剤A:水(0.1%ギ酸)、溶離剤B:アセトニトリル(0.1%ギ酸)
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 10
4.50 99
5.00 99
5.50 10
方法4: カラム:Agilent Zorbax Bonus RP、50×2.1mm、3.5μm;1.2ml/分;UV検出:230nm/254nm;溶離剤A:水(0.1%ギ酸)、溶離剤B:アセトニトリル(0.1%ギ酸)
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 10
1.00 75
1.30 75
2.30 99
4.44 99
5.00 10
方法5: カラム:YMC-Pack Pro 18、50×4.6mm、3μm;1.2ml/分;UV検出:230nm/254nm;溶離剤A:水(0.1%ギ酸)、溶離剤B:アセトニトリル(0.1%ギ酸)
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 5
0.75 5
1.00 50
5.25 98
5.75 98
6.05 5
6.55 5
方法6: カラム:Waters Xterra MS-C8、50×4.6mm、3.5μm;1.3ml/分;UV検出:230nm/254nm;溶離剤A:水(0.1%トリフルオロ酢酸)+10%アセトニトリル、溶離剤B:アセトニトリル
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 20
3.25 90
4.00 90
4.10 20
4.30 20
方法7: カラム:Waters Xterra MS-C8、50×4.6mm、3,5μm;1.3ml/分;UV検出:230nm/254nm;溶離剤A:水(0.1%トリフルオロ酢酸)+10%アセトニトリル、溶離剤B:アセトニトリル
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 0
3.25 90
4.00 90
4.10 0
4.30 0
方法8: カラム:Waters Simmetry Shield RP8、150×4.6mm、5μm;0.85ml/分;UV検出:230nm/254nm;溶離剤A:水(0.1%ギ酸)+5%アセトニトリル、溶離剤B:アセトニトリル+5%水(0.1%ギ酸)
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 30
1.50 50
8.50 100
13.00 100
14.00 30
15.00 30
方法9: カラム:Simmetry Shield RP8、150×4.6mm、5μm;0.85ml/分;UV検出:254nm;溶離剤A:90%水+10%アセトニトリル(0.1%ギ酸)、溶離剤B:90%アセトニトリル+10%水(0.1%ギ酸)
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 30
1.50 50
8.50 100
13.50 100
15.00 30
方法10: カラム:Simmetry Shield RP8、150×4.6mm、5μm;0.85ml/分;UV検出:254nm;溶離剤A:90%水+10%アセトニトリル(0.1%ギ酸)、溶離剤B:90%アセトニトリル+10%水(0.1%ギ酸)
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 30
1.50 50
8.50 100
17.50 100
19.00 30
方法11: HPLC装置型:Waters Alliance 2695、Waters 2996ダイオードアレイ検出器;カラム:Varian Microsorb 100 C18、30×4.6mm、3.0μm;3.5ml/分;UV検出:210〜380nm;溶離剤A:水+0.13%TFA、溶離剤B:アセトニトリル;
勾配: 時間(分) %溶離剤B
0.00 5
0.18 5
2.00 98
3.00 98
3.1 5
3.3 5
3.5 5
出発化合物の調製:
実施例I
Figure 2011513361
1−ヒドロキシ−4−メトキシ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ペンタ−1−エン−3−オン
カリウム−tert.−ブトキシド10.14g及び1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカン225mgを、テトラヒドロフラン80mlに溶解した。次に、テトラヒドロフラン40ml中の1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エタノン10.0gの溶液及びテトラヒドロフラン40ml中のラセミ体の2−メトキシ−プロピオン酸メチルエステル12.6gの溶液を、同時に滴下した。添加の終了後、混合物を4時間加熱還流し、0℃に冷却し、塩酸の4M溶液50mlを滴下して加水分解した。残留物を水と酢酸エチルに分配し、相を分離した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜85:15)に付した。
収率:10.0g(理論値69%)
質量分析(ESI):m/z=275[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=3.49分
実施例Iと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)4−ヒドロキシ−1−メトキシ−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ブタ−3−エン−2−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=259[M−H]
値:0.30(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 19:1)
(2)4−メトキシ−1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ペンタン−1,3−ジオン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=275[M−H]
実施例II
Figure 2011513361
3−アミノ−4−メトキシ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ペンタ−2−エン−1−オン
1−ヒドロキシ−4−メトキシ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ペンタ−1−エン−3−オン10.0gを、エタノール100mlに溶解した。酢酸アンモニウム4.7gを加え、混合物を4時間加熱還流した。次に、溶媒を、減圧下で蒸発させ、残留物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液とジクロロメタンに分配した。相を分離し、水相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 90:10〜50:50)に付した。
収率:8.0g(理論値80%)
質量分析(ESI):m/z=274[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=2.98分
実施例IIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)3−アミノ−4−メトキシ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ブタ−2−エン−1−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=260[M+H]
(2)3−アミノ−4−メトキシ−1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ペンタ−2−エン−1−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=274[M+H]
実施例III
Figure 2011513361
4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
3−アミノ−4−メトキシ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ペンタ−2−エン−1−オン8.0gを、ジイソプロピルエーテル150mlに溶解し、トリフルオロ酢酸2.2ml及び5,5−ジメチル−シクロヘキサン−1,3−ジオン4.1gを連続して加え、混合物を室温で10分間攪拌した。次に、シクロペンタンカルボアルデヒド3.75mlを加え、ディーンスタークトラップ(dean-stark trap)で、混合物を15時間加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜60:40)に付した。そのようにして得た生成物を、ジイソプロピルエーテルで粉砕した。
収率:4.7g(理論値34%)
質量分析(ESI):m/z=476[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=3.96分
実施例IIIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)4−シクロペンチル−2−メトキシメチル−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=462[M+H]
HPLC(方法2):保持時間=4.65分
(2)4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=490[M+H]
HPLC(方法6):保持時間=3.16分
(3)2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)−ベンゾイル)−4,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5(1H)−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=492[M+H]
値:0.25(シリカゲル、n−ヘキサン/アセトン 7:3)
(4)4−(2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5−オキソ−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=625[M+H]
(5)4−シクロペンチル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−4,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5(1H)−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=476[M+H]
(6)4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−4,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5(1H)−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=450[M+H]
値:0.14(シリカゲル、n−ヘキサン/アセトン 4:1)
(7)4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボン酸エチルエステル
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=390[M+H]
実施例IV
Figure 2011513361
4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−7,8−ジヒドロ−6H−キノリン−5−オン
4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン4.7gを、ジクロロメタン100mlに溶解し、0℃に冷却し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン2.5gを少量ずつ加えた。温度を、3時間で室温に上げた。次に、減圧下で蒸発させて容量を約60mlに減少させ、混合物を濾過し、フィルターケーキを、ジクロロメタン50mlで5回洗浄した。合わせた有機相を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 90:10〜50:50)に付した。そのようにして得た生成物を、シクロヘキサン/酢酸エチル 70:30に溶解し、木炭で処理した。混合物を濾過し、木炭をシクロヘキサン/酢酸エチル70:30 100mlで3回洗浄した。合わせた有機相を減圧下で蒸発させた。
収率:3.6g(理論値76%)
質量分析(ESI):m/z=474[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=4.19分
実施例IVと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)4−シクロペンチル−2−メトキシメチル−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−7,8−ジヒドロ−6H−キノリン−5−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=460[M+H]
値:0.64(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
(2)4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−7,8−ジヒドロ−6H−キノリン−5−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=488[M+H]
HPLC(方法7):保持時間=3.70分
(3)4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=500[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=10.39分
(4)2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=490[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=9.74分
(5)4−(2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5−オキソ−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=623[M+H]
(6)4−シクロペンチル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=474[M+H]
(7)4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=450[M+H]
(8)4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボン酸エチルエステル
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=388[M+H]
実施例V
Figure 2011513361
5−(S)−[4−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー1)
及び
Figure 2011513361
5−(S)−[4−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー2)
(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール90mgを、テトラヒドロフラン200mlに溶解し、この溶液に、ボラン−ジエチルアニリン錯体5.4mlを滴下した。ガスの発生が終了した後、溶液を0℃に冷却し、テトラヒドロフラン50ml中の4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−7,8−ジヒドロ−6H−キノリン−5−オン3.6gを滴下した。温度を28時間で室温に上げ、メタノール20mlを滴下し、混合物を更に10分間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を水と酢酸エチルに分配した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜75:25)に付して、部分的に分離したジアステレオマーを得た。
ジアステレオマー1(シリカゲルカラムから最初に溶離):
収率:850mg(理論値24%)
及び
ジアステレオマー2(シリカゲルカラムから2番目に溶離):
収率:600mg(理論値17%)
HPLC方法5によると、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2は、5.06及び5.16分の保持時間を示した。
実施例Vと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)5−(S)−(4−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メトキシメチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル)−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=462[M+H]
値:0.42(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 2:1)
(2)5−(S)−[4−シクロヘキシル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
5−(S)−[4−シクロヘキシル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

化合物を、4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−7,8−ジヒドロ−6H−キノリン−5−オン(実施例IV(2))から出発して得た。
化合物をジアステレオマーの混合物として得て、それを直接次の工程(実施例VI(3))で使用した。
質量分析(ESI):m/z=490[M+H]
HPLC(方法7):保持時間=3.70分
(3)((5S)−4−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=502[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=9.41分
及び
((5S)−4−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=502[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=9.59分
化合物を、4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン(実施例IV(3))から出発して得た。
化合物をジアステレオマーの混合物として得て、それを直接次の工程(実施例VI(4))で使用した。
(4)((5S)−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=492[M+H]
(5)4−((5S)−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=625[M+H]
(6)((5S)−4−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(ジアステレオマー1とジアステレオマー2の混合物)
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=476[M+H]
化合物を、4−シクロペンチル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン(実施例IV(6))から出発して得た。
化合物をジアステレオマーの混合物として得て、それを直接次の工程で使用した(実施例VI(7))。
HPLC方法9によると、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2は、10.16及び10.26分の保持時間を示した。
(7)((5S)−5−ヒドロキシ−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=448[M+H]
値:0.26(シリカゲル、n−ヘキサン/酢酸エチル4:1)
実施例VI
Figure 2011513361
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー1)
5−(S)−[4−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー1)840mgをトルエン20mlに溶解し、2,6−ルチジン823μlを加え、溶液を−18℃に冷却した。トリフルオロメタンスルホン酸−tert.−ブチルジメチルシリルエステル811μlを滴下し、混合物を−18℃で更に20分間撹拌した。次に、それを0℃に温め、1時間撹拌し、その後混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルに分配した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜80:20)に付した。
収率:897mg(理論値86%)
質量分析(ESI):m/z=590[M+H]
実施例VIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

5−(S)−[4−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー2)から出発して得た。
質量分析(ESI):m/z=590[M+H]
(2)5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−メトキシメチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=576[M+H]
値:0.84(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル4:1)
(3)5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

化合物を、5−(S)−[4−シクロヘキシル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(実施例V(2))から出発して得た。
化合物を、ジアステレオマーの混合物として得て、それを直接次の工程(実施例VII(3))で使用した。
Rf値:0.74(ヘキサン/酢酸エチル 7:3)
質量分析(ESI):m/z=604[M+H]
HPLC方法8によると、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2は、9.91及び10.11分の保持時間を示した。
(4)((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−4−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)−フェニル)メタノン(実施例V(3))から出発して得た。化合物を、純粋なジアステレオマーとして得た。ジアステレオマー2を実施例VII(4)で使用し、ジアステレオマー2を実施例VII(8)で使用した。
質量分析(ESI):m/z=616[M+H]
HPLC方法10によると、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2は、14.84及び14.02分の保持時間を示した。
(5)((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=606[M+H]
値:0.6(シリカゲル、n−ヘキサン/酢酸エチル 8:2)
(6)4−((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=739[M+H]
HPLC(方法10):保持時間=14.22分
(7)((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=590[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=15.5分
(8)((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−5−ヒドロキシ−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(実施例V(7))から出発して得た。化合物をジアステレオマーの混合物として得て、それを直接次の工程(実施例VII(7))で使用した。
Rf値:0.12(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5)ジアステレオマー1
Rf値:0.14(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5)ジアステレオマー2
質量分析(ESI):m/z=564[M+H]
HPLC方法10によると、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2は、14.95及び14.72分の保持時間を示した。
実施例VII
Figure 2011513361
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー1)
及び
Figure 2011513361
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー2)
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー1)690mgをテトラヒドロフラン15mlに溶解し、0℃に冷却し、それに、テトラヒドロフラン中の水素化アルミニウムリチウムの1M溶液1.76mlを滴下した。温度を12時間で室温に上げ、次に、酒石酸カリウムナトリウム飽和溶液24mlを滴下した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜75:25)に付した。
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー1)
(最初にシリカゲルカラムから溶離):
収率:420mg(理論値61%)
質量分析(ESI):m/z=592[M+H]
及び
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー2)
(シリカゲルカラムから2番目に溶離):
収率:242mg(理論値35%)
質量分析(ESI):m/z=592[M+H]
HPLC方法4によると、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2は、1.91及び2.00分の保持時間を示した。
実施例VIIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー3)
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=592[M+H]
及び
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー4)
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=592[M+H]
化合物を、5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(ジアステレオマー2)から出発して得た。シリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜75:25)により、ジアステレオマーを分離した。
HPLC方法4によると、ジアステレオマー3及びジアステレオマー4は、1.91及び1.96分の保持時間を示した。
(2)5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−メトキシメチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール
Figure 2011513361

化合物をジアステレオマーの混合物として得て、直接次の工程(実施例IX)に付した。
ジアステレオマーは、R値0.64及び0.68を示した(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 2:1)
(3)5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー2、3及び4)
Figure 2011513361

化合物を、5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(実施例VI(3))から出発して得た。
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 10:1)により、ジアステレオマー1を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=606[M+H]
値:0.42(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル 7:3)
ジアステレオマー2、3及び4を混合物として得た。
質量分析(ESI):m/z=606[M+H]
値:0.53(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル 7:3)
HPLC方法8によると、ジアステレオマー1、ジアステレオマー2、ジアステレオマー3及びジアステレオマー4は、8.26、8.42、8.85及び9.04の保持時間を示した。
(4)((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)(4−(トリフルオロメチル)−フェニル)メタノン(ジアステレオマー2)(実施例VI(4))から得た。
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 9:1)により、ジアステレオマー1を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=618[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=10.48分
ジアステレオマー2を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=618[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=10.44分
ジアステレオマー2を実施例IX(2)で使用した。
(5)(1R)−((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
(1R)−((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー1、2、3)
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(実施例VI(5))から出発して得た。
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)により、ジアステレオマー1を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=608[M+H]
値:0.18(シリカゲル、n−ヘキサン/酢酸エチル 4:1)
HPLC(方法10):保持時間=7.3分
ジアステレオマー1を実施例IX(3)で使用した。
ジアステレオマー1、2、3を混合物として得た。
質量分析(ESI):m/z=608[M+H]
HPLC方法10によると、ジアステレオマー1、ジアステレオマー2、ジアステレオマー3及びジアステレオマー4は、7.3、7.9及び8.3の保持時間を示した。
(6)((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=592[M+H]
Rf値:0.21(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)
(7)((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

及び
((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー3)
Figure 2011513361

及び
((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー4)
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(実施例VI(8))から出発して得た。
HPLCにより、ジアステレオマー1を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=566[M+H]
HPLCにより、ジアステレオマー2を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=566[M+H]
HPLCにより、ジアステレオマー3を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=566[M+H]
HPLCにより、ジアステレオマー4を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=566[M+H]
ジアステレオマー2を次の工程(実施例IX(6))で使用した。
HPLC方法10によると、ジアステレオマー1、ジアステレオマー2、ジアステレオマー3及びジアステレオマー4は、7.11、7.97、6.87及び7.59の保持時間を示した。
(8)((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(ジアステレオマー1)(実施例VI(4))から得た。
HPLCにより、ジアステレオマー1を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=618[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=10.32分
HPLCにより、ジアステレオマー2を単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=618[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=11.06分
ジアステレオマー2を実施例IX(8)で使用した。
実施例VIII
Figure 2011513361
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)
及び
Figure 2011513361
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー1)390mgをジクロロメタン10mlに溶解し、−10℃に冷却し、これに、三塩化ジエチルアミノ硫黄(DAST)131μlを滴下した。3時間攪拌した後、温度を0℃に上げ、次に反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムと酢酸エチルに分配した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜70:30)に付した。
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)(第二の生成物として、シリカゲルカラムから溶離)
収率:82mg(理論値21%)
質量分析(ESI):m/z=560[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=3.07分
及び
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)(第三の生成物としてシリカゲルカラムから溶離)
収率:211mg(理論値54%)
質量分析(ESI):m/z=560[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=3.04分
この反応における第三の生成物として、以下の化合物を得た:
5−(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−3−[フルオロ−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン(第一の生成物としてシリカゲルカラムから溶離)
収率:62mg(理論値16%)
質量分析(ESI):m/z=594[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=2.98分
実施例VIIIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー3)
Figure 2011513361

及び
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー4)
Figure 2011513361

化合物を、ジアステレオマーの混合物として、5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー3)から出発して得た。混合物を直接次の工程(実施例1(2))に付した。
実施例IX
Figure 2011513361
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−6,6−ジメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−メトキシメチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(実施例VII(2))125mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、−50℃に冷却した。次に、ヨウ化テトラブチルアンモニウム500mgを加えた。その後、三塩化ジエチルアミノ硫黄(DAST)を100μl滴下し、温度を6時間で0℃に上げ、次に混合物を室温で12時間撹拌した。0℃に冷却した後、更に三塩化ジエチルアミノ硫黄300μlを滴下し、温度を室温に上げながら、反応物を2時間撹拌した。次に、混合物を酢酸エチルで希釈し、有機相を1M塩酸、1M水酸化ナトリウム水溶液及びブラインで連続して洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜60:40)に付した。そのようにして得た生成物を、ジアステレオマーの混合物として得て、直接次の工程(実施例1(3))に付した。
収率:90mg(理論値76%)
質量分析(ESI):m/z=546[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=4.98分
実施例IXと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロヘキシル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

化合物を、5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー1)(実施例VII(3))から得た。
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
HPLC(方法8):保持時間=11.07分
(2)(8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−(4−フルオロフェニル)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー2)(実施例VII(4))から出発して得た。
質量分析(ESI):m/z=586[M+H]
(3)(8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3,6,6−トリメチル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=576[M+H]
(4)4−((8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−9−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(ジアステレオマー1及び2)
Figure 2011513361

ジアステレオマー1及び2を混合物として得た。
質量分析(ESI):m/z=709[M+H]
HPLC方法10によると、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2は、13.78及び13.87の保持時間を示した。
(5)4−((8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−9−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=560[M+H]
及び
4−((8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−9−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=560[M+H]
(6)(8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−イソプロピル−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)(4−(トリフルオロメチル)−フェニル)メタノール(ジアステレオマー2)(実施例VII(7))から得た。
質量分析(ESI):m/z=534[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=14.04分
(7)(8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−イソプロピル−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン
Figure 2011513361

化合物を、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−イソプロピル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー1)(実施例VII(7))から得た。
質量分析(ESI):m/z=534[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=14.2分
(8)(8S)−8−(Tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−(4−フルオロフェニル)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
(8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−(4−フルオロフェニル)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

化合物を、ジアステレオマーの混合物として、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー2)から出発して得た。混合物を直接次の工程(実施例1(12))に付した。
質量分析(ESI):m/z=586[M+H]
HPLC方法10によると、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2は、14.04及び14.58の保持時間を示した。
実施例X
Figure 2011513361
2−シアノ−3−シクロペンチル−アクリル酸メチルエステル
シクロペンタンカルボアルデヒド10gをアセトニトリル100mlに溶解し、0℃に冷却し、これに、ピペリジン10mlを滴下した。その後、シアノ酢酸メチルエステル9mlを加え、次にトリフルオロ酢酸8mlを滴下した。温度を16時間で60℃に上げた。室温に冷却後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜80:20)に付した。
収率:15g(理論値85%)
質量分析(ESI):m/z=178[M−H]
値:0.54(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
実施例XI
Figure 2011513361
4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−2,5−ジオキソ−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
2−シアノ−3−シクロペンチル−アクリル酸メチルエステル13.3g及びトリフルオロ酢酸5.8mlを、アセトニトリル70mlに溶解し、7日間加熱還流した。最初の5日間で、3−アミノ−5,5−ジメチル−シクロヘキサ−2−エノンを1日量として加えた(総量12g)。その後、反応混合物を0℃に冷却し、沈殿物を濾過により単離し、冷アセトニトリルで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。生成物をジアステレオマーの混合物として得た。
収率:11g(理論値52%)
質量分析(ESI):m/z=287[M+H]
HPLC(方法2):保持時間=3.35分
実施例XII
Figure 2011513361

4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−2,5−ジオキソ−1,2,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−2,5−ジオキソ−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル11.0gをアセトニトリル160mlに懸濁し、60℃に加熱し、滴下により水80ml中の硝酸セリウム(IV)アンモニウム85gの溶液と混合した。1時間加熱した後、混合物をジクロロメタン1200mlで希釈し、激しく撹拌した。底の水相を廃棄し、有機相を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで連続して洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。固体を濾過により単離し、ジエチルエーテルで洗浄し、減圧下で乾燥させた。
収率:7g(理論値64%)
質量分析(ESI):m/z=285[M+H]
HPLC(方法2):保持時間=3.32分
実施例XIII
Figure 2011513361

2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−2,5−ジオキソ−1,2,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル3.05gをジクロロメタン40mlに懸濁し、五塩化リン2.25gと混合し、室温で6時間撹拌した。次に、トルエン20mlを混合物に加え、55℃で12時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をメタノールで粉砕した。固体を濾過により回収し、メタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させた。
収率:2.85g(理論値88%)
質量分析(ESI):m/z=303[M+H]
値:0.53(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
実施例XIV
Figure 2011513361
5−(S)−2−クロロ−4−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール300mgをテトラヒドロフラン100mlに溶解し、この溶液に、ボラン−ジエチルアニリン錯体2.6mlを滴下した。ガスの発生が終了した後、溶液を0℃に冷却し、テトラヒドロフラン20ml中の2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル2.21gを滴下した。温度を12時間で室温に上げ、メタノール20mlを滴下し、混合物を更に10分撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を水とジエチルエーテルに分配した。水相をジエチルエーテルで2回抽出し、合わせた有機相を4M塩酸及びブラインで連続して洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を石油エーテルで粉砕した。固体を濾過により回収し、減圧下で乾燥させた。
収率:2.0g(理論値90%)
質量分析(ESI):m/z=305[M+H]
値:0.26(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
HPLC方法1により測定される鏡像体過剰率は45%であった。
実施例XIVと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)5−(S)−4−シクロヘキシル−5−ヒドロキシ−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボン酸エチルエステル
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=390[M+H]
実施例XV
Figure 2011513361
5−(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
5−(S)−2−クロロ−4−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル200mgをジエチルエーテル10mlに溶解し、2,6−ルチジン120μl加え、溶液を0℃に冷却した。トリフルオロメタンスルホン酸−tert.−ブチルジメチルシリルエステル190μlを滴下し、混合物を更に12時間撹拌し、その間温度を室温に上げた。その後、テトラヒドロフラン5ml及び2,6−ルチジン120μlを加え、続いてトリフルオロメタンスルホン酸−tert.−ブチルジメチルシリルエステル190μlを滴下した。混合物を室温で更に24時間撹拌した。次に、それを1M塩酸と酢酸エチルに分配した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を重炭酸ナトリウム及びブラインで連続して洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜85:15)に付した。
収率:210mg(理論値76%)
質量分析(ESI):m/z=419[M+H]
値:0.83(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
実施例XVと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)5−(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボン酸エチルエステル
Figure 2011513361

トルエンをジエチルエーテルの代わりに溶媒として使用した。
質量分析(ESI):m/z=504[M+H]
実施例XVI
Figure 2011513361
5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
テトラヒドロフラン10ml中の2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル376mgの溶液を0℃に冷却し、水素化ホウ素アルミニウムリチウム(lithium aluminium borohydride)30mgで処理し、室温で1時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウムと酢酸エチルに分配した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。次に、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をトルエン10mlに取った。0℃に冷却した後、2,6−ルチジン578μl及びトリフルオロメタンスルホン酸−tert.−ブチルジメチルシリルエステル371μlを滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウムと酢酸エチル分配した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。次に、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜85:15)に付した。
収率:390mg(理論値75%)
質量分析(ESI):m/z=419[M+H]
実施例XVII
Figure 2011513361
5−(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボアルデヒド
ジクロロメタン5ml中の5−(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル200mgの溶液を0℃に冷却し、滴下によりトルエン中の水素化ジイソブチルアルミニウム1M溶液500μlと混合した。1時間撹拌した後、混合物を1M塩酸と酢酸エチルに分配した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで洗浄した。その後、それを硫酸マグネシウムで乾燥させた。次に、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜75:25)に付した。
収率:110mg(理論値55%)
質量分析(ESI):m/z=422[M+H]
値:0.41(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 8:1)
実施例XVIIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボアルデヒド
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=422[M+H]
実施例XVIII
Figure 2011513361

5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール
テトラヒドロフラン5ml中の1−ヨード−4−トリフルオロメチル−ベンゼン150μlの溶液を−40℃に冷却し、テトラヒドロフラン中のイソプロピルマグネシウムクロリド2M溶液500μlを滴下した。4時間撹拌した後、5−(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボアルデヒド100mgを加え、混合物を更に4時間撹拌し、その間温度を0℃に上げた。メタノール(2ml)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜60:40)に付した。生成物をジアステレオマーの混合物として得た。
収率:110mg(理論値82%)
質量分析(ESI):m/z=568[M+H]
ジアステレオマーは、0.58及び0.62のR値を示した(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
実施例XVIIIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=568[M+H]
生成物をジアステレオマーの混合物として得た。
HPLC(方法4):保持時間=3.30分
(2)5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−tert−ブチル−フェニル)−メタノール
Figure 2011513361

市販の4−tert.−ブチル−フェニル−マグネシウムブロミドから調製した。ジオキサンをテトラヒドロフランの代わりに溶媒として使用した。
質量分析(ESI):m/z=594[M+H]
実施例XIX
Figure 2011513361
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール240mgをジクロロメタン5mlに溶解し、0℃に冷却し、デス・マーチン・ペルヨージナン(Dess-Martin-Periodinan)240mgで処理した。3時間攪拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜80:20)に付した。
収率:230mg(理論値96%)
値:0.67(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 8:1)
実施例XX
Figure 2011513361
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−クロロ−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール105mg及び2−イソプロピリデンボロン酸(2-isopropylideneboronic acid)160mgを、テトラヒドロフラン2ml及びトルエン2mlに溶解した。炭酸ナトリウム(水中の2M溶液230μl)を加え、アルゴンを数分間混合物中で泡立てた。次にテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム−(0)45mgを加え、フラスコを密閉し、混合物を85℃で48時間加熱した。その後、混合物をジクロロメタンで希釈し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 90:10〜60:40)に付した。
収率:39mg(理論値37%)
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
実施例XXと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール
Figure 2011513361

粗生成物を実施例XXIで直接使用した。
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
(2)5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=572[M+H]
値:0.32(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 16:1)
(3)(S)−(5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−シクロヘキセニル−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=612[M+H]
値:0.42(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 16:1)
(4)(S)−(5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−シクロペンテニル−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=598[M+H]
値:0.43(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 16:1)
HPLC(方法4):保持時間=3.30分
実施例XXI
Figure 2011513361
8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン
アセトニトリル1ml中の[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール9mgの溶液を0℃に冷却し、アルゴン下、重炭酸ナトリウム2.7mg、ヨウ素8mg及び酸化銀(I)3.7mgと連続して混合した。室温で3時間攪拌した後、混合物を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液と酢酸エチルに分配した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 90:10〜70:30)に付した。そのようにして得た生成物を直接次の工程に付した(実施例XXII)。
質量分析(ESI):m/z=700[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=3.38分
実施例XXIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−2−ヨード−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=740[M+H]
値:0.31(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 16:1)
HPLC(方法4):保持時間=3.651分
(2)(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−2−ヨード−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロペンタン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=726[M+H]
値:0.38(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 8:1)
HPLC(方法4):保持時間=3.50分
実施例XXII
Figure 2011513361
8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン
8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(実施例XXI)10mgをトルエン1mlに溶解し、アルゴン下、トリス−トリメチルシリル−シラン300μl及びアゾ−ビス−イソブチロ−ニトリル1mgと連続して混合した。反応混合物を110℃に4時間、そして室温で12時間加熱した。メタノール1mlを加えた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を水と酢酸エチルに分配した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させた。そのようにして得た粗生成物を直接次の工程(実施例1(4))に付した。
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=3.18分
実施例XXIII
Figure 2011513361
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー1)
及び
Figure 2011513361
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー2)
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン125mgを、テトラヒドロフラン10mlに溶解し、0℃に冷却し、テトラヒドロフラン中の水素化アルミニウムリチウムの1M溶液890μlと混合した。混合物を2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、1M塩酸890μlと混合した。次に、混合物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル95:5〜70:30)に付した。
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー1)
収率:30mg(理論値24%)
値:0.72(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー2)
収率:35mg(理論値28%)
値:0.58(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル4:1)
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
実施例XXIIIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)((S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−シクロヘキセニル−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=614[M+H]
値:0.3(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 8:1)
HPLC(方法4):保持時間=1.95分
(2)((S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−シクロペンテニル−4−シクロペンチル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=600[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=1.97分
実施例XXIV
Figure 2011513361
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)
及び
Figure 2011513361
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー1)30mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解し、0℃に冷却した。その後、重炭酸ナトリウム10mg、ヨウ素30mg及び酸化銀(I)15mgを連続して加えた。混合物を、光の排除下、室温で12時間撹拌した。その後、混合物を酢酸エチルで希釈し、5%チオ硫酸ナトリウム及びブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜70:30)に付した。
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)
収率:13mg(理論値36%)
HPLC(方法4):保持時間=3.28分
質量分析(ESI):m/z=700[M+H]
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)
収率:14mg(理論値38%)
HPLC(方法4):保持時間=3.24分
質量分析(ESI):m/z=700[M+H]
実施例XXIVと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー3)
Figure 2011513361

及び
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー4)
Figure 2011513361

化合物を、ジアステレオマーの混合物として、5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロペンチル−2−イソプロペニル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノール(ジアステレオマー2)から出発して得た。
HPLC(方法4):保持時間=3.26分
質量分析(ESI):m/z=700[M+H]
実施例XXV
Figure 2011513361
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)11mg、トリス−トリメチルシリル−シラン100μl及びアゾ−ビス−イソブチロ−ニトリル1mgを、トルエン2mlに溶解した。アルゴンをこの溶液中で5分間泡立てた。次に混合物を100℃に2時間加熱した。その後、それを酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜70:30)に付した。
収率:6mg(理論値67%)
HPLC(方法4):保持時間=3.11分
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
実施例XXVと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)もまた、8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)から出発して得た。
HPLC(方法4):保持時間=3.11分
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
(2)8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

を、8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー3)と8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3−ヨードメチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー4)のジアステレオマーの混合物から得た。
HPLC(方法4):保持時間=3.06分
質量分析(ESI):m/z=574[M+H]
実施例XXVI
Figure 2011513361
シクロヘキセニルトリフルオロホウ酸カリウム
ジエチルエーテル20ml中の1−シクロヘキシルボロン酸1gに、フッ化水素カリウム1.86g及び水0.86mlを加えた。次に、混合物を周囲温度で一晩撹拌した。反応物を減圧下で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルと共に攪拌し、沈殿物を濾過し、減圧下で乾燥させた。
収率:2.3g(理論値97%)
質量分析(EI):m/z=130[M+]
実施例XXVIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)シクロペンテニルトリフルオロホウ酸カリウム
Figure 2011513361

質量分析(EI):m/z=130[M+]
実施例XXVII
Figure 2011513361
(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]
メタノール20ml中の(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−2−ヨード−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]35mg及びトリエチルアミン25μlに、パラジウム担持炭(10%)10mgを加えた。次に、混合物を、水素圧50psi下、周囲温度で2時間撹拌した。反応物を濾過し、減圧下で蒸発させた。残留物を、シクロヘキサン及び酢酸エチルの勾配を有するMPLCにより精製した
収率:11mg(理論値38%)
HPLC(方法4):保持時間=3.4分
質量分析(ESI):m/z=614[M+H]
実施例XXVIIと同様にして、以下の化合物を得た:
(1)(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロペンタン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]
Figure 2011513361

質量分析(ESI):m/z=614[M+H]
値:0.67(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 8:1)
HPLC(方法4):保持時間=3.30分
実施例XXVIII
Figure 2011513361
4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−4,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5(1H)−オン
3−アミノ−4−メトキシ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ペンタ−2−エン−1−オン6.4gを、エタノール25mlに溶解し、4−フルオロベンズアルデヒド2.51ml及び5,5−ジメチル−シクロヘキサン−1,3−ジオン3.28g及びDL−プロリン270mgを連続して加え、混合物を室温で30分間撹拌した。次に、混合物を、ディーンスタークトラップで24時間加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。
収率:3.7g(理論値31%)
質量分析(ESI):m/z=502[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=9.71分
実施例XXIX
Figure 2011513361
4−((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−(ヒドロキシ(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
ジアステレオマー1、ジアステレオマー2及びジアステレオマー3
(6)4−((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(実施例VI(69)959mgを、エタノール15mlに溶解した。混合物に、水素化ホウ素ナトリウム441mgを加えた。反応物を70℃で2時間撹拌した。次に、8当量の水素化ホウ素ナトリウムを加え、反応物を70℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。水、酢酸エチル及び1M塩酸を加えた。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をアイソリュート(isolute)のクロマトグラフィーに付した。
収率:307mg(理論値36%)
ジアステレオマー1、2、3を、混合物として得た。
質量分析(ESI):m/z=741[M+H]
HPLC方法10によると、ジアステレオマー1、ジアステレオマー2及びジアステレオマー3は、8.97、9.45及び9.63の保持時間を示した。
実施例XXX
Figure 2011513361
5−(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボアルデヒド
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−メタノール769mgを、ジクロロメタン10mlに溶解し、0℃に冷却し、デス・マーチン・ペルヨージナン801mgで処理した。48時間撹拌した後、混合物を室温に温まるにまかせて、チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えた。混合物を10分間撹拌し、相を分離し、有機相を減圧下で蒸発させた。残留物をアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(50:50:0.13)で処理し、沈殿した固体を濾過により回収した。
収率:463mg(理論値54%)
質量分析(ESI):m/z=460[M+H]
実施例XXXI
Figure 2011513361
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−メタノール
窒素下で、水素化アルミニウムリチウム850mgをテトラヒドロフラン50mlに溶解した。混合物を4℃に冷却し、テトラヒドロフラン10ml中の5−(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−カルボン酸エチルエステル1.18gの溶液を加えた。混合物を室温に温め、5時間撹拌した。0℃に冷却した後、テトラヒドロフラン10ml中の水2ml、続いて飽和硫酸ナトリウム水溶液10mlを加えた。混合物をセライトで濾過し、フィルターケーキをテトラヒドロフランで洗浄した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を石油エーテルで粉砕し、固体を濾過により回収した。
収率:309mg(理論値29%)
質量分析(ESI):m/z=462[M+H]
実施例XXXII
Figure 2011513361
4−メトキシ−3−オキソ−ペンタン酸エチルエステル
マロン酸エチルカリウム89gをアセトニトリル700mlに溶解した。撹拌中に、トリエチルアミン109ml及び塩化マグネシウム60gを加え、混合物を2時間撹拌した。次に、アセトニトリル中で2−メトキシプロピオン酸27g及びカルボニルジイミダゾール48gを混合し、12時間攪拌することにより調製した、アセトニトリル150ml中の1−イミダゾール−1−イル−2−メトキシ−プロパン−1−オンの溶液を加え、撹拌を12時間続けた。温度を25℃より低く保持しながら、13%塩酸溶液1lを加え、混合物を10分間撹拌した。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を蒸発させた。粗生成物を直接次の工程で使用した。
収率:57g(理論値63%)
質量分析(ESI):m/z=175[M+H]
実施例XXXIII
Figure 2011513361
2−メトキシプロピオン酸
水素化ナトリウム(鉱油中60%)50gを、テトラヒドロフラン600mlに溶解し、0℃に冷却した。テトラヒドロフラン150ml中の(S)−(−)−乳酸メチル98gを滴下し、撹拌を20分間続けた。次に、テトラヒドロフラン100ml中のヨウ化メチル76mlを滴下し、室温に温めながら、混合物を更に12時間撹拌した。5℃に冷却した後、水中の水酸化ナトリウムの10N溶液400mlを加え、混合物を2時間撹拌した。次に、pH1に至るまで、濃塩酸を加えた。テトラヒドロフランを減圧下で蒸発させ、水相をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させた。反応条件下でラセミ化合物として得た粗生成物を直接次の工程で使用した。
収率:65.6g(理論値67%)
質量分析(ESI):m/z=103[M−H]
最終化合物の調製:
実施例1
Figure 2011513361
8−(S)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー1)
8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)80mgをテトラヒドロフラン6mlに溶解し、0℃に冷却し、これに、テトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムの1M溶液539μlを滴下した。混合物を4時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで連続して洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜50:50)に付した。
収率:31mg(理論値48%)
質量分析(ESI):m/z=446[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=3.42分
NOE実験により、C−1及びC−9上の置換基の相対立体化学をトランスとして決定した。
実施例1と同様にして、以下の化合物を得た:
(1)8−(S)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361
化合物を、8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)から出発して得た。
質量分析(ESI):m/z=446[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=3.41分
NOE実験により、C−1及びC−9上の置換基の相対立体化学をシスとして決定した。
鏡像体過剰率(ee)は、モシャー(mosher)エステルのNMR分析により、94%と測定された。
(2)8−(S)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー3)
Figure 2011513361

及び
8−(S)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー4)
Figure 2011513361

化合物を、実施例VIII(1)から出発して得た。ジアステレオマーを、シリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜10:90)により分離した。
8−(S)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー3)(シリカゲルカラムから第一の生成物として溶離)
質量分析(ESI):m/z=446[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=3.43分
NOE実験により、C−1及びC−9上の置換基の相対立体化学をトランスとして決定した。
8−(S)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー4)(シリカゲルカラムから第二の生成物として溶離)
質量分析(ESI):m/z=446[M+H]
HPLC(方法3):保持時間=3.42分
NOE実験により、C−1及びC−9上の置換基の相対立体化学をシスとして決定した。
(3)8−(S)−9−シクロペンチル−6,6−ジメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

及び
8−(S)−9−シクロペンチル−6,6−ジメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

実施例IXのジアステレオマー混合物から出発して得た。生成物を、シリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 95:5〜50:50)により分離することができた。
8−(S)−9−シクロペンチル−6,6−ジメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー1)
質量分析(ESI):m/z=432[M+H]
値:0.76(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 1:1)
8−(S)−9−シクロペンチル−6,6−ジメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー2)
質量分析(ESI):m/z=432[M+H]
値:0.53(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 1:1)
(4)9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール
Figure 2011513361

生成物を、8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(実施例XXII)から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=460[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=2.06分
(5)8−(S)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

生成物を、8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)(実施例XXV)から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
HPLC(方法4):保持時間=2.04分
質量分析(ESI):m/z=460[M+H]
(6)8−(S)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー2)
Figure 2011513361

生成物を、8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロペンチル−3,3,6,6−テトラメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー2)(実施例XXV)から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
値:0.43(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 2:1)
質量分析(ESI):m/z=460[M+H]
(7)8−(S)−9−シクロヘキシル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン−8−オール(ジアステレオマー1)
Figure 2011513361

生成物を、8−(S)−8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−9−シクロヘキシル−3,6,6−トリメチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4−b]キノリン(ジアステレオマー1)(実施例IX(1))から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=460[M+H]
HPLC(方法8):保持時間=9.80分
(8)(1’S,8’S)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]−8’−オール
Figure 2011513361

生成物を、(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン](実施例XXVII)から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=500[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=2.34分
値:0.42(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 1:1)
(9)(1’R,8’S)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]−8’−オール
Figure 2011513361

生成物を、(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン](実施例XXVII)から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=500[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=2.35分
値:0.28(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
(10)(1’S,8’S)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロペンタン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]−8’−オール
Figure 2011513361

生成物を、(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロペンタン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン](実施例XXVII(1))から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=486[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=2.23分
値:0.39(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
(11)(1’R,8’S)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロペンタン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン]−8’−オール
Figure 2011513361

生成物を、(8’S)−8’−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9’−シクロペンチル−6’,6’−ジメチル−1’−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1’H−スピロ[シクロペンタン−1,3’−フロ[3,4−b]キノリン](実施例XXVII(1))から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=486[M+H]
HPLC(方法4):保持時間=2.25分
値:0.23(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル 4:1)
(12)(8S)−9−(4−フルオロフェニル)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−8−オール
Figure 2011513361

生成物を、ジアステレオマー(8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−(4−フルオロフェニル)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン(実施例IX(8))の混合物から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=472[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=9.25分
(13)(8S)−3,6,6−トリメチル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−8−オール
Figure 2011513361

生成物を、(8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3,6,6−トリメチル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン(実施例IX(3))から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=462[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=7.52分
(14)4−((8S)−8−ヒドロキシ−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−9−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
Figure 2011513361

生成物を、4−((8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−9−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(実施例IX(4))から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=595[M+H]
HPLC(方法10):保持時間=9.54分
(15)(8S)−9−シクロペンチル−3,6,6−トリメチル−1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−8−オール
Figure 2011513361

生成物を、((5S)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−シクロペンチル−2−(1−メトキシエチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(ジアステレオマー1)(実施例IX(5))から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=446[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=8.84分
(16)(8S)−9−イソプロピル−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン−8−オール
Figure 2011513361

生成物を、(8S)−8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−イソプロピル−3,6,6−トリメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロフロ[3,4−b]キノリン(実施例IX(6))から出発して、単一のジアステレオマーとして得た。
質量分析(ESI):m/z=420[M+H]
HPLC(方法9):保持時間=8.15分
実施例2
Figure 2011513361
8−(S)−1−(4−tert−ブチル−フェニル)−9−シクロヘキシル−3,6,6−トリメチル−1,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−フロ[3,4b]キノリン−8−オール
5−(S)−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−シクロヘキシル−2−(1−メトキシ−エチル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリン−3−イル]−(4−tert−ブチル−フェニル)−メタノール(実施例VII(9))37mgをテトラヒドロフラン0.50mlに溶解し、ヨウ化テトラブチルアンモニウム46mgを加えた。混合物を−20℃に冷却し、三塩化ジエチルアミノ硫黄(DAST)42μlを加えた。混合物を室温に温まるにまかせて、12時間撹拌した。テトラヒドロフラン2mlを加え、撹拌を更に24時間続けた。混合物を水及び酢酸エチルで希釈し、有機相を分離した。有機相を1N塩酸で洗浄し、乾燥させ、溶媒を蒸発させた。残部を、アセトニトリル/メタノール/水に溶解し、HPLC(溶離剤A:水+0.13%TFA、溶離剤B:アセトニトリル)により精製した。
収率:1.6mg(理論値3.8%)
質量分析(ESI):m/z=448[M+H]
HPLC(方法11):保持時間=1.81分
ここで製剤の幾つかの例を記載するが、用語「活性物質」は、その塩を含む本発明の1個以上の化合物を示す。1つの又は更なる前述の活性物質との組み合わせの1つの場合、用語「活性物質」はまた、更なる活性物質を含む。
実施例A
活性物質100mgを含有する錠剤
組成
1個の錠剤は、以下を含有する:
活性物質 100.0mg
乳糖 80.0mg
トウモロコシデンプン 34.0mg
ポリビニルピロリドン 4.0mg
ステアリン酸マグネシウム 2.0mg
220.0mg
調製方法:
活性物質、乳糖及びデンプンを一緒に混合し、ポリビニルピロリドンの水溶液で均一に湿らせる。湿った組成物を篩にかけ(メッシュサイズ2.0mm)た後、ラック型乾燥機(rack-type drier)内で50℃にて乾燥させ、それを再び篩にかけ(メッシュサイズ1.5mm)、潤滑剤を加える。工程の終了した混合物を圧縮して、錠剤を形成する。
錠剤重量: 220mg
直径: 10mm、2平面で、両側面に切子面があり、かつ一側面に切り欠きがある。
実施例B
活性物質150mgを含有する錠剤
組成:
1個の錠剤は、以下を含有する:
活性物質 150.0mg
粉末乳糖 89.0mg
トウモロコシデンプン 40.0mg
コロイド状シリカ 10.0mg
ポリビニルピロリドン 10.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.0mg
300.0mg
調製:
乳糖、トウモロコシデンプン及びシリカと混合した活性物質を20%ポリビニルピロリドン水溶液で湿らせ、メッシュサイズ1.5mmの篩に通す。45℃で乾燥させた顆粒を再び同じ篩に通し、規定量のステアリン酸マグネシウムと混合する。錠剤を混合物より圧縮する。
錠剤重量: 300mg
ダイ: 10mm、平面
実施例C
活性物質150mgを含有する硬ゼラチンカプセル剤
組成:
1個のカプセル剤は、以下を含有する:
活性物質 150.0mg
トウモロコシデンプン(乾燥) 約180.0mg
乳糖(粉末) 約87.0mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
約420.0mg
調製:
活性物質を賦形剤と混合し、メッシュサイズ0.75mmの篩に通し、適切な装置を使用して、均一に混合する。工程の終了した混合物をサイズ1の硬ゼラチンカプセルに詰める。
カプセル充填物: 約320mg
カプセルシェル: サイズ1の硬ゼラチンカプセル。
実施例D
活性物質150mgを含有する座剤
組成:
1個の座剤は、以下を含有する:
活性物質 150.0mg
ポリエチレングリコール1500 550.0mg
ポリエチレングリコール6000 460.0mg
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 840.0mg
2,000.0mg
調製:
座薬用錬剤が溶融した後、活性物質を内部で均一に分散させ、溶融物を冷やした鋳型に注ぐ。
実施例E
活性物質10mgを含有するアンプル剤
組成:
活性物質 10.0mg
0.01N塩酸 適量
再蒸留水 2.0mlになる量
調製:
活性物質を必要量の0.01N HClに溶解し、食塩で等張にし、無菌状態で濾過し、2mlアンプルに移す。
実施例F
活性物質50mgを含有するアンプル剤
組成:
活性物質 50.0mg
0.01N塩酸 適量
再蒸留水 10.0mlになる量
調製:
活性物質を必要量の0.01N HClに溶解し、食塩で等張にし、無菌状態で濾過し、10mlアンプルに移す。

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 2011513361

    [式中、
    は、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているピリジルであり、ここで
    11は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアルキル−1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルコキシ、3−7C−シクロアルキル−1−4C−アルコキシ、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
    12は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
    13は、ハロゲンであり、
    は、水素又は1−4C−アルキルであり、
    は、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
    及びRは、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、3−7C−シクロアルカン環を形成し、前記3−7C−シクロアルカン環は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシで場合により置換されており、
    は、水素又は1−4C−アルキルであり、
    は、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
    及びRは、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、3−7C−シクロアルカン環を形成し、前記3−7C−シクロアルカン環は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシで場合により置換されており、
    は、ヒドロキシル、ハロゲン、1−4C−アルコキシ又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
    は、水素又は1−4C−アルキルであるか、或いは
    及びRは、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)又はオキシム(>C=N−OH)基を形成し、
    は、1−9C−アルキル、R80又はR80−1−4C−アルキルであり、ここで
    80は、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアルケニル、3員〜7員ヘテロシクロアルキル、3員〜7員ヘテロシクロアルケニル、フェニル又は5員若しくは6員ヘテロアリールであり、前記R80は、R81及び/又はR82で場合により置換されており、ここで
    81は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、1−4C−アルコキシ、3−7C−シクロアルコキシ、1−4C−アルキルカルボニル、1−4C−アルコキシカルボニル、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、前記1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、1−4C−アルキルカルボニル及び1−4C−アルコキシカルボニルは、それぞれ、R810で場合により置換されてもよく、ここで
    810は、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアルケニル、3員〜7員ヘテロシクロアルキル、3員〜7員ヘテロシクロアルケニル、フェニル又は5員若しくは6員ヘテロアリールであり、前記R810は、R811及び/又はR812で場合により置換されており、ここで
    811は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
    812は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシであり、
    82は、ハロゲン、シアノ、1−4C−アルキル、1−4C−アルコキシ、完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルキル又は完全に若しくは部分的にフッ素置換されている1−4C−アルコキシである]で示される化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  2. が、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11で置換されているピリジルであり、ここで
    11が、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
    12が、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
    13が、フッ素であり、
    が、水素、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであり、
    が、水素、メチル又はエチルであるか、或いは
    及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を形成し、
    が、水素、メチル、イソプロピル又はイソブチルであり、
    が、水素又はメチルであるか、或いは
    及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン又はシクロヘキサン環を形成し、
    が、ヒドロキシル、フッ素又はメトキシであり、
    が、水素又はメチルであるか、或いは
    及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)又はオキシム(>C=N−OH)基を形成し、
    が、1−4C−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、3員〜7員ヘテロシクロアルキル、或いはR81及び/又はR82で置換されているフェニルであり、ここで
    81が、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
    82が、フッ素又はトリフルオロメチルである
    請求項1記載の式(I)の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  3. が、R11及び/又はR12及び/又はR13で置換されているフェニル或いはR11で置換されているピリジルであり、ここで
    11が、フッ素、tert−ブチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり、
    12が、フッ素又はトリフルオロメチルであり、
    13が、フッ素であり;
    が、エチル、プロピル若しくはイソプロピルであり、
    が、水素であるか、
    又は
    が、メチルであり、
    が、水素であるか、
    又は
    が、メチルであり、
    が、メチルであるか、
    又は
    が、水素であり、
    が、水素であるか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成するか
    のいずれかであり;
    が、イソプロピル若しくはイソブチルであり、
    が、水素であるか、
    又は
    が、メチルであり、
    が、メチルであるか、
    又は
    が、水素であり、
    が、水素であるか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン若しくはシクロヘキサン環を形成するか
    のいずれかであり;
    が、フッ素若しくはメトキシであり、
    が、水素であるか、
    又は
    が、ヒドロキシルであり、
    が、メチルであるか、
    又は
    が、ヒドロキシルであり、
    が、水素であるか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル(>C=O)若しくはオキシム(>C=N−OH)基を形成するか
    のいずれかであり;
    が、1−4C−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、テトラヒドロピラニル、或いはR81及び/又はR82で置換されているフェニルであり、ここで
    81が、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
    82が、フッ素又はトリフルオロメチルである;
    請求項1記載の式(I)の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  4. が、トリフルオロメチル−フェニルであり;
    が、エチルであり、
    が、水素であるか、
    又は
    が、イソプロピルあり、
    が、水素であるか、
    又は
    が、メチルであり、
    が、水素であるか、
    又は
    が、メチルであり、
    が、メチルであるか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成するか
    のいずれかであり;
    が、メチルであり、
    が、メチルであるか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロプロパン環を形成するか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロブタン環を形成するか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか、
    又はR及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成するか
    のいずれかであり;
    が、ヒドロキシルであり;
    が、水素であり;
    が、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラニル又はフルオロフェニルである;
    請求項1記載の式(I)の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  5. 式(I):
    Figure 2011513361

    で示され、以下:
    が、4−トリフルオロメチル−フェニル又は3−トリフルオロメチル−フェニルであり;
    が、メチルであり、
    が、メチルであるか、又は
    が、メチルであり、
    が、水素であるか、又は
    及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成するか、又は
    及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成し;
    が、メチルであり;
    が、メチルであり;
    が、ヒドロキシルであり;
    が水素であり;
    が、イソプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラン−4−イル又は4−フルオロフェニルである;
    の1つ以上を含む請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  6. 以下:
    が、4−トリフルオロメチル−フェニルであり;
    が、メチルであり、
    が、メチルであるか、
    又は
    が、メチルであり、
    が、水素であるか
    のいずれかであり;
    が、メチルであり;
    が、メチルであり;
    が、ヒドロキシルであり;
    が、水素であり;
    が、シクロペンチル又はシクロヘキシルである;
    の1つ以上を含む請求項5において定義された式(I)で示される、請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  7. が、メチルであり、
    が、メチルである
    請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  8. 及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロペンタン環を形成する
    請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  9. 及びRが、一緒になって、それらが結合している炭素原子を含んで、シクロヘキサン環を形成する
    請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  10. 式(Ie):
    Figure 2011513361

    で示される、請求項7〜9のいずれか1項記載の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  11. が、メチルであり、
    が、水素である
    請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  12. 式(Ia):
    Figure 2011513361

    で示される、請求項11記載の化合物、
    その互変異性体、立体異性体、混合物及びその塩。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容しうる塩を、場合により1つ以上の不活性担体及び/又は希釈剤と一緒に含む、医薬組成物。
  14. 心血管又は関連する障害の治療及び/又は予防に適した医薬組成物の調製のための、請求項1〜12のいずれか1項記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容しうる塩の使用。
  15. 請求項1〜12のいずれか1項記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容しうる塩を1つ以上の不活性担体及び/又は希釈剤に組み込む、請求項13記載の医薬組成物の調製方法。
  16. がヒドロキシルである請求項1記載の式(I)の化合物の調製方法であって、
    a)式(XIII):
    Figure 2011513361

    [式中、R、R、R、R、R、R及びRは請求項1〜12のいずれか1項において定義されたとおりであり、そしてPGは、適切な保護基を示す]で示される化合物を脱保護すること、
    必要であれば、このようにして得られた式(I)の化合物を、その鏡像異性体又はジアステレオマーに分割すること、
    望ましい場合は、式(I)の化合物を、無機又は有機の酸又は塩基により、その塩に変換すること、特に薬学的使用のために、その生理学的に許容しうる塩に変換すること
    を含む方法。
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