JPH08505599A - 種々の搬送ユニットのための荷役吊具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 コンテナ（１）、移動容器（２）又は例えばセミトレーラのような種々の搬送ユニットのための荷役吊具（１０）が、個々の搬送手段に適合した第１及び第２掴み装置（ツイストロック３及び掴み爪８）を有している。一方の搬送手段から他方の搬送手段へ移動する際荷役吊具のストローク距離は、掴みアーム（５）の掴み爪（８）が荷役吊具の横桁（７）に関し不使用位置の掴み位置から昇降可能であるだけでなく、付加的にツイストロック（３）も、支持アーム（９）を用いて横桁（７，７′）に関し掴み位置と不使用位置との間で高さ変更可能であることによって、著しく減少可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 種々の搬送ユニットのための荷役吊具 技術分野 本発明は請求項１に記載の特徴を備えた荷役吊具に関する。 背景技術 一般にスプレッダと呼ばれているこの種の荷役吊具は、種々の大きさの搬送ユ ニット（搬送手段）を荷役することができるように、一般に伸縮可能な部分を装 備している。 例えば搬送コンテナ（以下ではコンテナと呼ぶことにする）を積み込む際精確 な位置決めを行うという要求のために、このスプレッダは、積込み作業中の揺動 運動を可能な限り小さく保持しうるように設計されていなければならない。従っ て運動可能な継手はこれを避けて、吊上、回転及び拡開駆動装置の確固とした構 成が必要である。 更に積込み時間を可能な限り短く保持できるようにするため、スプレッダの総 ての運動を可能な限り短い距離で実行する必要がある。 同一のスプレッダは夫々同じ大きさのコンテナ又はその他の同一寸法の搬送手 段だけでなく、著しく異なった搬送手段も積み込み得るようになっていなければ ならないので、これらのスプレッダには異なった搬送手段に適合した種々の掴み 装置が装備されている。つまりコンテナの積込みのためにスプレッダは、その上 方に配置されたコーナ取付具にロック可能な形式でコンテナを捕捉しうるように なっていなければならない。これに対し、一般にスプレッダの横桁の下方に配置 されている所謂ツイストロックが役立っている。更に所謂移動容器の積込みに対 しては、横桁の下方に掛止して移動容器を側方で取り囲んでいるアームが必要で あり、その下方端部に配置された、掴み爪のようなその第２の掴み装置が、移動 容器に配置された下方の掴みポケットに係合している。この種の掴みポケットは その外ではトラックのセミトレーラにも設けられていて、このセミトレーラを同 じ様に例えば鉄道車両上に積み込むことができるようになっている。この場合掴 みポケットは通常、セミトレーラの上方領域で、例えばタイヤ脚柱面の１．５ｍ 上方に位置している。 しかし積み込まれるべき乃至は積み替えられるべき搬送ユニットは−基準レベ ルが同一の場合−種々の掴み高さを有している。このためスプレッダに対しては 次のような２つの極限位置が発生する。 スプレッダの横桁の最も下方の位置は、積込工程の際基準レベルの上方で、構 造高さの最も小さなコンテナを積み込もうとする場合に発生する。この高さは、 最も偏平な汎用コンテナ、所謂基準レベルの上方で２． ４４ｍの所謂８フィートコンテナの場合に発生する。 スプレッダの横桁の最高位置は、一般にセミトレーラを掴む際に達成される。 つまりこの場合は、下方に旋回した掴みアームの下方端部が基準レベル即ちセミ トレーラの車輪脚柱面の、約１．５ｍ上方に位置していなければならない。それ は、前述のように掴みポケットか約１．５ｍの高さに位置しているからである。 この掴みアームは著しく大きな長さを有している。それは、最も大きな移動容器 を積み込むことができるように、その掴み爪とスプレッダの横桁との間に大きな 内法高さを有していなければならないからである。現在汎用の最大移動容器、所 謂ジャンボ容器は、例えば３．６ｍの内法高さを必要としている。更に横桁に取 り付けられた捩りロックは、セミトレーラを積み込む際基準レベルの上方５．１ ｍ、つまり（８フィートコンテナを掴む場合）最も底い位置の２．６７ｍ上方に 位置している。スプレッダのこのかなり長いストローク距離は、上述の必要な剛 性的な負荷案内を行うために、吊上げ装置の剛性と、積込みの際に負荷されるべ き案内力との厳しい要求に堪えうるようになっていなければならない。 発明の開示 このことから本発明の課題は、昇降装置に対する厳しい要求を減少させること にある。 上記課題を解決するため、請求項１に記載の特徴を 備えた荷役吊具（スプレッダ）が提案されている。これによってとりわけ、異な った搬送手段を積み込む場合、スプレッダの両極端位置間で必要なストローク距 離を最小にすることができる。 本発明に基いて使用されるべき上述の構造部分は、その大きさ、形状、材料の 選択及び技術的な考え方に関して特別な例外条件が存在していないため、夫々の 使用分野における公知の選択基準に対してこれを無制限に使用することができる 。 本発明の対象のその他の詳細、特徴及び利点は、添付の図面の次に述べる説明 から明らかであり、該説明には−例えば−本発明の装置の有利な構成が述べられ ている。 図面の簡単な説明 図１はスプレッダの縦断面図を示しており、その際図面の左半部では、移動容器 のための掴みアームが上方に旋回し、かつコンテナ積込みのための支持アームが 作業位置で下方に向って旋回している一方で、図面でスプレッダの右半部では、 よくみえるように、掴みアームがその掴み位置に向って下方に旋回し、かつ支持 アームがその不使用位置に上方に向って旋回している。 図２は図１のスプレッダの端面図を示しており、その際−単に理解し易い様に− 掴みアームも支持アームも共に、その下方に旋回した掴み位置に位置してい る。 図３は図１のスプレッダの端面図を示しており、上方に旋回した支持アームと、 移動容器の下方端部の掴み位置に向って下方に旋回した掴みアームとが示されて いる。 図４は図３同様のスプレッダの端面図を示しており、下方に旋回した支持アーム と上方に旋回した掴みアームとが、コンテナの積み込みのための掴み位置に位置 している。 実施例の説明 全体を符号１０で表わされている、図面に図示されていない搬送手段によって 昇降可能な荷役吊具は、伸縮可能な終端部を備えたフレーム状の横桁７を有して いる。伸縮可能な両終端部には、ケーシング状に形成された支持アーム９が水平 軸線９′を中心に対状に旋回可能に固定されている。支持アーム９の自由端部に は、下方に掛止する支持アーム位置で支持アーム９の回転軸線と共にほぼ鉛直に 延びている、端面側に配置されたツイストロック掴み装置３が位置している。フ レーム下方縁部ＵＫＲから下方に向って測定した、ツイストロック３を加算した 支持アーム９の長さＨは、当該コンテ及び移動容器の大きさのために有利には約 １．２６mである。支持アーム９が上方に旋回した場合には、支持アーム９はど の位置においても、フレーム下方縁部ＵＫＲを超えて下方に向って突出するよう な ことはない。伸縮可能な横桁７，７′に関連し全体で、この支持アーム及びツイ ストロックを用いて汎用の形式の当該コンテナを、自動的に充分に積み込み乃至 る積替えることができる。 掴みアーム５は横桁７上方の位置において対状に、ほぼ水平で軸線９′に対し 平行に延びている軸線５′を中心に、不使用位置と掴み位置との間で旋回可能で ある。その自由端部において、つまり下方に旋回した場合の最下方の位置におい て掴みアームは、移動容器及びセミトレーラを一般にロック可能にかつ形状接続 的に係止するための、市販の掴み爪８を装備している。これに対し移動容器又は セミトレーラには、対応する掴みポケット６が設けられている。 図２及び図３に示されているように、掴みアーム５はピストン／シリンダ装置 １１を用いてほぼ水平な軸線１２を中心に、軸５′を中心にした旋回平面に対し ほぼ垂直に、側方に旋回できるようになっている。 図４で明らかなように、公知のコーナ取付具４内のツイストロック３は積込み の際コンテナ１の最上方平面に係合する。積込みの際スプレッダの吊上げ位置の ために基準となる基準平面は符号Ｒで表わされている。 その外図１で認められるように、対状に配置された掴みアーム５のための支承 点は、スプレッダの、剛性で拡開不能な中心部分７（横桁）に固定されている。 しかし本発明の構成の場合には、位置変更可能な固定装置は存在していない。 図面に図示された実施例にあっては支持アーム９も掴みアーム５も、軸線を中 心にした旋回によって掴み位置と不使用位置との間を往復動可能である一方で、 横桁７，７′に対するこれらのアーム５，９の高さ変更に関するその他の夫々の 形式も、同じ様に本発明の構成に属している。同じ様に此処で述べた寸法は例示 的に示されているに過ぎない。 最後に本発明の荷役吊具は、該吊具を用いて、個々の搬送手段と、並列状に位 置する複数の搬送手段との両者を、積み込むことができるように調整可能である 。これを実行する形式は、例えば並列状に位置する２つの２０フィートコンテナ の積込みに対してもそれ自体公知である。個々のコンテナを積み込む必要があり かつ中心部に配置されたツイストロックが途中に位置している場合には、この目 的のためにほぼ横桁の中央部に、有利にはその構造高さの寸法だけ上方に向って 走行可能な別の対を成した２つのツイストロックを設けるのが通例である。本発 明の場合には、このように構成された荷役吊具に対し付加的に、横桁に関し同じ 様に高さ調節可能な、ツイストロックを備えた支持アームを設けることも可能で あろう。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．コンテナ（１）、移動容器（２）又はセミトレーラのような種々の搬送ユニ ットのための荷役吊具（スプレッダ）であって、 （ア） 一般に水平方向に延びた、行程往復動手段によって前方に運動可能な 横桁（７，７′）と、 （イ） 搬送手段の上方領域において例えばコンテナ（１）のような第１搬送 手段を掴むための、例えば上方コーナ取付具（４）と同じ様な第１掴み装置（ツ イストロック３）と、 （ウ） 搬送手段の下方領域において例えば移動容器（２）のような第２搬送 手段を掴むための、又はこの種の係止点を装備したセミトレーラのような第２搬 送手段を掴むための、例えば下方掴みポケット（６）と同じ様な第２掴み装置（ 掴み爪８）と、 （エ） 横桁（７）の掴み位置において下方に掛止しかつ不使用位置では上方 に吊上げ可能なその下方終端領域に、少くとも１つの第２掴み装置を有している 、第２搬送手段を掴むためのアーム（掴みアーム５）と を備えている形式のものにおいて、 横桁（７，７′）と第１掴み装置との間に支持アーム（９）が差し込まれて おり、該支持アーム（９ ）は、その下方終端領域に少くとも各１つの第１掴み装置（ツイストロック３） を装着し、かつその掴み位置では横桁から下方に掛止し、不使用位置では上方に 持上げ可能である ことを特徴とする、種々の搬送ユニットのための荷役吊具。 ２．支持アーム（９）の長さが、最大の内法高さ（ＬＨ）と、基準レベル（Ｒ） 上に起立する最も小さなコンテナ（１）の高さとの間の高さ差違にほぼ等しいこ とを特徴とする、請求項１記載の荷役吊具。