JPH08502230A - 食品に保存処理を施すための袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、袋内に置かれる食品に保存処理を施すための、耐熱性の折畳み可能な材料、好ましくは金属箔又は金属の薄膜でコーティングした紙又は同様の材料でできた袋に関する。従来は、食品の風味付け及び保存処理を同時に行うことは厄介であった。本発明の袋の申には風味ガスを発する材料が入っており、これによって、袋の中で保存処理される食品の所望の風味付けが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】 食品に保存処理を施すための袋 本発明は、袋内に置かれる食品に保存処理を施すための袋に関し、該袋は、耐 熱性の折畳み可能な材料、好ましくは金属箔、又は金属の薄膜でコーティングさ れた紙又は同様の材料からつくられている。 ソーセージ又は他の肉製品を加熱するため、いわゆるロースティング袋を火が 熾こった炭の上に又は炉辺に置くことによって使用する。このような袋は食品を 加熱するためにだけ使用される。 魚及び肉には、種々の燻製ユニット、燻製箱、容器等で燻製保存処理が施され る。こうした装置は、燻製保存処理が施されるべき魚又は肉が載せられる格子等 の支持体を備えた密閉可能な空間を提供する。煙で充満した雰囲気をつくりだす ため、適当な木の小さなチップを燻製空間の底に置き、そこで燻らせ、及びかく して所望の風味及び外観を肉又は魚に与える。燻製箱等の器具は比較的高価であ り、重量があり、且つ大型である。これらを一つの場所から別の場所へ輸送する のは困難である。例えば、釣り旅行に出掛けるとき、魚が必ず捕れるかどうかは わからないため、燻製器を持ち歩くことは格好悪く、そのため燻製器を持ってい かない。 食品は、一般的には、香辛料が入った溶液でマリネにすることによって、又は 香辛料を食品の表面上に振り付けることによって風味が付けられる。マリネにす るには時間がかかり、香辛料を振り付ける場合には、香辛料を万遍なく拡げるの が難しい。 本発明の目的は、従来の方法及び器具の欠点を克服できる、食品に保存処理を 施すための袋を提供することである。詳細には、本発明の目的は、食品に所望の 風味を与え且つ食品に燻製保存処理を迅速に且つ効率的に施すのに適した袋を提 供することである。本発明の別の目的は、対費用効果に優れ、構造が簡単で、軽 量で、小さく折畳むことができ、容易に使用できる袋を提供することである。 本発明の目的は、添付の請求の範囲に記載した特徴を持つ袋によって提供され る。 本発明による袋には、所望の風味を与えるのに適した材料が予め入っている。 袋の材料は、金属箔、又は金属の薄膜でコーティングした紙又は同様の材料のよ うな、袋をつくるのに適した任意の周知の耐熱性材料であるのがよい。材料が薄 いため、袋は軽量であり、対費用効果に優れている。この袋は折畳み可能であり 、小さな空間内に収納でき、容易に持ち運ぶことができる。風味ガスを発するた めに袋内に入れた材料は、無毒のガスを発生する適当な材料である。食品を袋に 入れて袋を加熱すると、袋内に収容された材料もまた加熱される。材料から発せ られたガスは食品を取り囲む雰囲気と混ざり、食品に吸収される。これと同時に 、食品の固有の味が保存される。袋内に入れる材料を適正に選択することによっ て、食品の固有の味が高められ、又は所望の方法で影響が加えられる。袋は、種 々の食品をつくるのに適している。 本発明の好ましい用途では、一つ又はそれ以上の中間壁が袋の内部に置かれ、 ガス発生材料が前記中間壁と袋の外壁との間に置かれる。中間壁は、魚又は肉、 又は他の食品が入った袋の実際の空間内にガスが進入することができるように孔 が設けられた適当な材料でできている。食品から出た脂肪を孔から中間空間に流 入させることができるが、食品が中間壁にくっつくことはない。 本発明の別の好ましい実施例によれば、袋の少なくとも一つの内壁にはガス発 生材料が取り付けられている。このような材料は、例えば、木片又は他の適当な 材料の薄いスライスであるのがよい。このような材料スライスは、燻製保存処理 用袋の一つ又はそれ以上の内壁に取り付けることができる。スライスの大きさは 用途に従って種々に変化させることができる。例えば、互いから僅かに間隔を隔 てられた幾つかのスライスを一つの壁に設けるのがよく、これによって袋をスラ イス間の空間で容易に折畳むことができる。この方法によれば、輸送及び収納の ため小さく折畳むことのできる袋が提供される。 本発明の別の実施例によれば、木材材料を袋の内部に置き、これによって袋が 燻製保存処理用袋として作用する。この目的のため、幾つかの種類の異なる木材 材料を適当に使用できる。木材材料は、粉砕した形態、チップ状にした形態、ス ライスした形態、又は他の形態で袋に入っているのがよい。別の好ましい実施例 では、ガスを発生させるため、風味又は色を付ける種々の材料又は香辛料又は同 様の材料が袋に入れてある。本材材料及び風味付け材料及び／又は香辛料が袋に 入れてあるのがよい。 本発明を添付図面を参照して以下に詳細に説明する。 第１図は、本発明による袋の一実施例の平らに折畳んだ場合の側断面図であり 、 第２図は、第１図の袋の、使用のために開いた場合の断面図である。 添付図面によれば、本発明の袋は、金属箔又は同様の材料でできた袋１である 。この袋は、その縁部が耐熱シール法でシールされている。添付図面において、 上部分４には折畳まれた側郁５が設けられている。折畳まれた側部は、その下縁 部が袋の下邸分６にシールされている。 下部分６には、中間壁として作用する中間底２が取り付けられており、中間底 と下部分の壁との間に残る空間３には所定量の木材材料、有利には例えば破砕し たハンノキ、及び砂糖が置かれている。中間底は袋自体と同じ材料でつくられて いるが、複数の孔を持つように穿孔されている。実施例によっては、中間底が袋 自体の材料と同じ位高い温度に耐える必要がないため、袋を中間壁とは異なる材 料でつくってもよい。 折畳まれた状態（第１図参照）では、袋は、小さな容易に持ち運ぶことのでき る大きさに折畳むことができるため、従来の袋と同様に作用する。使用に当たっ ては、袋の口を開き、折畳みを手で拡げることによって袋の内部を所望の大きさ に形成する。食品として保存処理が施されるべき魚又は肉を中間底上に挿入し、 袋の口を例えば袋の口を丸めることによってぴったりと閉じ、袋を裸火、熾火、 又は任意の他の熱源の上或いはその近くに置く。袋の加熱時に魚又は肉に結果的 に保存処理が施され、木材材料が迅速に焦げて発した煙が中間底に設けられた孔 を通って魚又は肉の入った袋自体の内部に進入する。 燻製保存処理の後、例えば鋏やナイフを使用して袋の上部を開き、切断した縁 部の折畳みを外すことによって肉又は魚の提供の準備ができる。かくして、肉又 は魚は中間底の上に食欲をそそるように置かれ、食べる準備ができる。 上述の好ましい実施例は、本発明の用途を限定するものと理解されてはならず 、これは、添付の請求の範囲の範囲内で変更できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＧ ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．中に置かれる食品に保存処理を施すための、耐熱性の折畳み可能な材料、好 ましくは金属箔又は金属の薄膜でコーティングした紙又は同様の材料でできた袋 において、風味ガスを発することのできる材料が袋（１）の内部（３）に置かれ ていることを特徴とする袋。 ２．前記袋の内部には一つ又はそれ以上の中間底（２）が設けられ、ガスを発す る材料が前記中間底と袋の壁との間に残る空間に置かれていることを特徴とする 、請求項１に記載の袋。 ３．ガスを発する材料が袋の内壁のうちの少なくとも一つの上に置かれているこ とを特徴とする、請求項１に記載の袋。 ４．木材材料が袋の内部に置かれていることを特徴とする、請求項１に記載の袋 。 ５．香辛料が袋の内部に置かれていることを特徴とする、請求項１に記載の袋。