JPH084939B2 - 自動車用ドアの製造方法 - Google Patents

自動車用ドアの製造方法

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JPH084939B2
JPH084939B2 JP1127479A JP12747989A JPH084939B2 JP H084939 B2 JPH084939 B2 JP H084939B2 JP 1127479 A JP1127479 A JP 1127479A JP 12747989 A JP12747989 A JP 12747989A JP H084939 B2 JPH084939 B2 JP H084939B2
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JP
Japan
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outer panel
automobile door
manufacturing
waist molding
reinforcement
Prior art date
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JP1127479A
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JPH02303683A (ja
Inventor
武至 飯塚
和彦 下田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
(産業上の利用分野) この発明は、自動車ドアの製造方法に関し、より詳し
くは、自動車用ドアのウエストモール部分の組立てに利
用される自動車用ドアの製造方法に関するものである。 (従来の技術) 上記したような自動車用ドアの製造方法としては、例
えば第4図に示すように、アウタパネル100とその内側
に設けたレインフォース101の上端同士を重合し、スポ
ット溶接(S)により両者を結合する。この重合部分
は、被覆体であるウエストモール102の取付用フランジ1
03となり、前記ウエストモール102によってスポット溶
接の打痕なども隠蔽される。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来の自動車用ドアの製造方
法にあっては、スポット溶接ガンの挟み付けによって被
溶接部の周囲が微小ながら変形し、その変形がウエスト
モール102外のパネル本体部分(例えば第4図中の仮想
線で示す部分A)にまで及ぶことがあった。このような
変形は、容易に判別できるほどではないが、外観上決し
て好ましいものではないので、従来における課題になっ
ていた。 (発明の目的) この発明は、上記したような従来の課題を解消するた
めに成されたもので、とくにアウタパネルの本体部分に
おける変形を防止して、外観をより一層高めることがで
きる自動車用ドアの製造方法を提供することを目的とし
ている。
【発明の構成】
(課題を解決するための手段) この発明による自動車用ドアの製造方法は、自動車用
ドアのアウタパネルとその内側のレインフォースの端部
同士を重合して成る取付用フランジにスポット溶接を行
い、取付用フランジにウエストモールを取付けて自動車
用ドアを製造するに際し、前記ウエストモールで被われ
る範囲内で、前記アウタパネルまたは/およびレインフ
ォースの被溶接部よりも部材本体側にスリットを設けた
状態にして、前記被溶接部にスポット溶接を行ったの
ち、取付用フランジを挟み込む状態にしてウエストモー
ルを取付ける構成をもって、従来の課題を解決するため
の手段としている。 (発明の作用) この発明による自動車用ドアの製造方法では、被溶接
部よりも部材本体側にあらかじめ設けたスリットによ
り、スポット溶接時に前記被溶接部の周囲に生じた変形
が部材本体側へ及ぶのを阻止するほか、スリットを設け
た部材の被溶接部分を積極的に変形させることにより、
スリットを設けていない部材側で変形を軽減ないしは防
止する。また、前記被溶接部やスリットは、後にウエス
トモールにより隠蔽され、この際、取付用フランジは、
これを挟み込む状態で取付けたウエストモールによって
押え付けられ、その状態が維持されることとなる。 (実施例) 以下、この発明を図面に基づいて説明する。 第1図および第2図はこの発明の一実施例を説明する
図であって、自動車用ドアのアウタパネル1は、上端部
全体にわたって上方向への折曲部1aを有し、この折曲部
1aと、ドア内側に設けたレインフォース2の上端の立壁
部2aとを重合することにより、ウエストモール3の取付
用フランジFを形成している。また、前記アウタパネル
1は、同様にレインフォース4を設けたインナパネル5
とで自動車用ドアを構成し、前記インナパネル5とは、
下端および両端(図示略)に施したヘム加工により結合
する。前記ウエストモール3は、取付用フランジFの全
体を挟み込む状態で取付けられる。 前記アウタパネル1とレインフォース2とを結合する
にあたっては、ウエストモール3で被われる範囲となる
アウタパネル1の折曲部1aにおいて、被溶接部Sよりも
パネル本体側(下側)に横方向のスリット6を設ける。
このスリット6は、パネルの厚み等によっても異なるが
例えば数cm程度の長さで良く、取付用フランジFに設定
される数箇所の被溶接部Sに対してそれぞれ設けてあ
る。このスリット6の成形は、アウタパネル1のプレス
成形などと同時に容易に行うことができる。そして、折
曲部1aと立壁部2aとを重合した状態にして、前記被溶接
部Sにスポット溶接を行うことにより、前記アウタパネ
ル1とレインフォース2とを結合する。 このとき、被溶接部Sの周囲には、スポット溶接ガン
の挟み付けによって僅かな変形が生じるが、前記スリッ
ト6により、その変形がパネル本体側へ及ぶことはな
い。また、取付用フランジFにウエストモール3を取付
けた状態においては、スポット溶接の打痕やスリット6
がすべて隠蔽されると共に、取付用フランジFはこれを
挟み込む状態に取付けたウエストモール3により押え付
けられて、その状態が維持され、パネル本体に全く変形
の無い良好な外観が得られる。 第3図はこの発明の他の実施例を説明する図であっ
て、この実施例では、レインフォース2の立壁部2aにお
いて、被溶接部Sの下側にスリット6を設けている。こ
の場合には、スポット溶接時の変形を立壁部2a側で積極
的に生じさせることにより、アウタパネル1側での変形
を折曲部1aの範囲に止めるか、もしくは変形を防止する
ことができる。 なお、この発明による自動車用ドアの製造方法は、上
記各実施例のほか、部材の材質等によって両方の部材に
スリットを設けておくことも良い。
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による自動車用ド
アの製造方法によれば、スリットにより、自動車用ドア
の外面を形成するアウタパネルの本体部分の変形を確実
に防止することができ、これに加えて、溶接を施した取
付用フランジをウエストモールで押え付けることによ
り、本体部分に変形が及ぶような事態をより確実に防止
して、平滑でうき等の無い良好な状態を維持することが
でき、とくに、至近距離において目につきやすいドアウ
エスト部分の外観を著しく高めることができるとい優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の一実施例を説明する自
動車用ドアの斜視断面図および結合部分の拡大図、第3
図はこの発明の他の実施例を説明するアウタパネルとレ
インフォースとの結合部分の斜視断面図、第4図は従来
におけるアウタパネルとレインフォースとの結合を説明
する斜視断面図である。 1……アウタパネル、2……レインフォース、3……ウ
エストモール、6……スリット、F……取付用フラン
ジ、S……被溶接部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用ドアのアウタパネルとその内側の
    レインフォースの端部同士を重合して成る取付用フラン
    ジにスポット溶接を行い、取付用フランジにウエストモ
    ールを取付けて自動車用ドアを製造するに際し、前記ウ
    エストモールで被われる範囲内で、前記アウタパネルま
    たは/およびレインフォースの被溶接部よりも部材本体
    側にスリットを設けた状態にして、前記被溶接部にスポ
    ット溶接を行ったのち、取付用フランジを挟み込む状態
    にしてウエストモールを取付けることを特徴とする自動
    車用ドアの製造方法。
JP1127479A 1989-05-19 1989-05-19 自動車用ドアの製造方法 Expired - Lifetime JPH084939B2 (ja)

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JPH02303683A JPH02303683A (ja) 1990-12-17
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