JPH0846993A - 輝度信号色信号分離フィルタ - Google Patents

輝度信号色信号分離フィルタ

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JPH0846993A
JPH0846993A JP17445894A JP17445894A JPH0846993A JP H0846993 A JPH0846993 A JP H0846993A JP 17445894 A JP17445894 A JP 17445894A JP 17445894 A JP17445894 A JP 17445894A JP H0846993 A JPH0846993 A JP H0846993A
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JP
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signal
color
circuit
correlation
horizontal
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JP17445894A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Kai
俊博 賀井
Miyoichi Watabe
美代一 渡部
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン信号に急激な変化が生じても、
正確な輝度信号と色信号の分離を行い、かつクロスカラ
ー、または斜め解像度劣化が少ないYC分離フイルタを
得る。 【構成】 水平走査周波数に同期した周波数で標本化し
た複合映像信号より、水平方向の色信号と垂直方向の色
信号と水平・垂直方向の色信号とを求め、画像非相関検
出手段によって注目標本点及び参照標本点の各標本値か
ら非相関エネルギーを検出し比較することで水平方向と
垂直方向の非相関の大小を判定し、この判定結果にもと
ずいて上記3つの色信号のうち非相関の小さい方向に抽
出した色信号を選択する手段と、選択された色信号が上
記水平方向あるいは水平・垂直方向の色信号の場合、こ
の色信号を色復調器で復調した色差信号を低域通過フィ
ルタにより狭帯域化する手段で構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばNTSC方式の複
合テレビジョン信号から輝度信号と色信号とを分離する
輝度信号色信号分離フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の輝度信号色信号分離フィ
ルタの一実施例を示す概略ブロック図である。図におい
て、11は入力端子で、NTSC方式の複合テレビジョ
ン信号が与えられる。12はA/D変換器で、入力端子
11から入力されるアナログの複合カラーテレビジョン
信号をデジタル信号に変換する。13はA/D変換器1
2の出力信号を入力する第1の1ライン遅延回路、14
は第2の1ライン遅延回路、15は垂直方向色信号抽出
フィルタ、16は水平方向色信号抽出フィルタ、17は
水平・垂直方向色信号抽出フィルタ、18は画像非相関
判定回路、19a〜19dは補償遅延回路、20はスイ
ッチ回路、26は減算回路、27,28は出力端子であ
る。
【0003】図22は図14中の画像非相関判定回路を
示すブロック回路図であり、図において、29aは第1
の水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路、29bは
第2の水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路、30
は水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路、31a
は第1の垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路、3
1bは第2の垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回
路、32は垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回
路、33〜36は最大値回路、37〜39は比較回路、
40は判定回路、71,72,73a,73b,74
a,74b,77,78,79a,79b,80は乗算
回路、86〜89は遅延回路である。図14におけるA
/D変換器12の出力信号101は、図22において水
平方向色信号非相関エネルギー抽出回路29bと水平方
向輝度信号非相関エネルギー抽出回路30と垂直方向色
信号非相関エネルギー抽出回路31a,31b、垂直方
向輝度信号非相関エネルギー検出回路32に与えられ
る。
【0004】第1の1ライン遅延回路13の出力信号1
02は水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路29
a,29bと水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回
路30および垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回
路32に与えられる。
【0005】第2の1ライン遅延回路14の出力信号1
03は水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路29b
と水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路30と垂
直方向色信号非相関エネルギー検出回路31a,31b
および垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路32
に与えられる。
【0006】水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路
29aの出力信号DCH1は二方に分かれ、一方は乗算
器74aにより定数f1が乗ぜられたのち最大値回路3
4に与えられ、もう一方は乗算器74bにより定数f2
が乗ぜられたのち最大値回路35に与えられる。水平方
向色信号非相関エネルギー抽出回路29bの出力信号D
CH2は乗算器72により定数bが乗ぜられたのち最大
値回路33に与えられる。水平方向輝度信号非相関エネ
ルギー抽出回路30の出力信号DYHは三方に分かれ、
一方は乗算器71により定数aが乗ぜられたのち最大値
回路33に与えられ、もう一方は乗算器73aにより定
数e1が乗ぜられたのち最大値回路34に与えられ、他
方は乗算器73bにより定数e2が乗ぜられたのち最大
値回路35に与えられる。垂直方向色信号非相関エネル
ギー31aの出力信号DCV1は比較回路38に与えら
れる。垂直方向色信号非相関エネルギー31bの出力信
号DCV2は乗算器78により定数dが乗ぜられたのち
最大値回路36に与えられる。垂直方向輝度信号非相関
エネルギー抽出回路32の出力信号DYVは二方に分か
れ、一方は比較回路39に与えられ、他方は乗算器77
により定数cが乗ぜられたのち最大値回路36に与えら
れる。
【0007】最大値回路33の出力信号は第1の水平方
向非相関エネルギDH1として比較回路37に与えられ
る。最大値回路34の出力信号は第2の水平方向非相関
エネルギDH21として、乗算器79aにより定数m1
が乗ぜられたのち比較回路38に与えられる。最大値回
路35の出力信号は第3の水平方向非相関エネルギDH
22として、乗算器79bにより定数m2が乗ぜられた
のち比較回路39に与えられる。最大値回路36の出力
信号は垂直方向非相関エネルギDVとして、乗算器80
により定数mが乗ぜられたのち比較回路37に与えられ
る。
【0008】比較回路37は第1の水平方向非相関エネ
ルギDH1と、垂直方向非相関エネルギDVに定数mを
乗じたn・DVの大小を比較し、DH1≧・DVのとき
には出力信号126をハイレベルとし、それ以外のとき
はローレベルとする。比較回路38は垂直方向色信号非
相関エネルギーDCV1と第2の水平方向非相関エネル
ギDH21に定数m1を乗じたm1・DH21の大小を
比較し、DCV1≧m1・DH21のときには出力信号
127をハイレベルとし、それ以外のときはローレベル
とする。比較回路39は垂直方向輝度信号非相関エネル
ギDYVと、第3の水平方向非相関エネルギDH22に
定数m2を乗じたm2・DH22の大小を比較し、DY
V≧2・DH22のときには出力信号128をハイレベ
ルとし、それ以外のときはローレベルとする。
【0009】比較回路37の出力信号126は遅延回路
86に、比較回路38の出力信号127は遅延回路87
に、比較回路39の出力信号128は遅延回路88とA
ND回路90に、遅延回路88の出力信号131は遅延
回路89とAND回路90に、遅延回路89の出力信号
132はAND回路90に、遅延回路86の出力信号1
29と遅延回路87の出力信号130とAND回路90
の出力信号133は判定回路40に与えられる。この判
定回路40の出力信号112は画像非相関判定回路18
の出力として送出される。
【0010】図15は図22中の判定回路40の一実施
例を示すブロック回路図であり、AND回路41,4
2,NOT回路43およびNOR回路44で構成されて
おり、遅延回路86の出力信号129は、AND回路4
2の一方の入力端子およびNOT回路43の入力端子に
与えられ、遅延回路87の出力信号130とAND回路
90の出力信号133はNOR回路44に与えられ、こ
のNOR回路44の出力は、AND回路42の他方の入
力端子およびAND回路41の一方の入力端子に与えら
れ、NOT回路43の出力信号はAND回路41の他方
の入力端子に与えられる。このAND回路41の出力
と、AND回路42の出力は、画像非相関判定回路18
の出力信号112となる。
【0011】図16は図22中の水平方向色信号非相関
エネルギー抽出回路29aの一実施例を示すブロック回
路図であり、色副搬送波の1周期分(1/fsc)の遅延量
をもつ遅延回路45、減算回路46および絶対値回路4
7で構成されており、第1の1ライン遅延回路13の出
力信号102は、遅延回路45および減算回路46の一
方の入力端子に与えられ、遅延回路45の出力信号は減
算回路46の他方の入力端子に与えられる。減算回路4
6の出力信号は絶対値回路47に与えられ、この絶対値
回路47の出力が水平方向色信号非相関エネルギーDC
H1となる。
【0012】図17は図22中の水平方向輝度信号非相
関エネルギー抽出回路30の一実施例のブロック回路図
であり、垂直方向低域通過フィルタ48、色副搬送波の
1/2の周期(1/(2fsc))の遅延量をもつ遅延回路4
9,50、減算回路51,52、絶対値回路53,54
および最大値回路55で構成されており、A/D変換器
12の出力信号101、第1の1ライン遅延回路13の
出力信号102および第2の1ライン遅延回路14の出
力信号103は、垂直方向低域通過フィルタ48に与え
られ、この垂直方向低域通過フィルタ48の出力は、遅
延回路49および減算回路51の一方の入力端子に与え
られ、遅延回路49の出力は、遅延回路50、減算回路
51の他方の入力端子および減算回路52の一方の入力
端子に与えられ、遅延回路50の出力は、減算回路52
の他方の入力端子に与えられ、減算回路51の出力は、
絶対値回路53に与えられ、この絶対値回路53の出力
は最大値回路55に与えられ、減算回路52の出力は絶
対値回路54に与えられ、この絶対値回路54の出力は
最大値回路55に与えられる。最大値回路55の出力は
水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路30の出力
DYHとなる。
【0013】図18は図22中の垂直方向色信号非相関
エネルギー抽出回路31aの一実施例のブロック回路図
であり、水平方向帯域通過フィルタ56,57および減
算回路58、絶対値回路59で構成され、A/D変換器
12の出力信号101は水平方向帯域通過フィルタ56
に与えられ、第2の1ライン遅延回路14の出力信号1
03は水平方向帯域通過フィルタ57に与えられ、水平
方向帯域通過フィルタ56の出力は減算回路58の一方
の入力端子に与えられ、水平方向帯域通過フィルタ57
の出力は、減算回路58の他方の入力端子に与えられ
る。この減算回路58の入力は、絶対値回路59に与え
られ、この絶対値回路59の出力は垂直方向色信号非相
関エネルギー抽出回路31aの出力DCV1となる。
【0014】図19は図22中の垂直方向輝度信号非相
関エネルギー抽出回路32の一実施例のブロック回路図
で、水平方向低域通過フィルタ60,61,62、減算
回路63,64、絶対値回路65,66および最大値回
路67で構成されており、A/D変換器12の出力信号
101は水平方向低域通過フィルタ60に与えられ、第
1の1ライン遅延回路13の出力信号102は水平方向
低域通過フィルタ61に与えられ、第2の1ライン遅延
回路14の出力信号103は水平方向低域通過フィルタ
62に与えられる。水平方向低域通過フィルタ60の出
力は減算回路63の一方の入力端子に与えられ、水平方
向低域通過フィルタ61の出力は減算回路63の他方の
入力端子および減算回路64の一方の入力端子に与えら
れ、水平方向低域通過フィルタ62の出力は減算回路6
4の他方の入力端子に与えられ、減算回路63の出力は
絶対値回路65に与えられ、減算回路64の出力は絶対
値回路66に与えられ、絶対値回路65,66の出力は
最大値回路67に与えられ、この最大値回路67の出力
は垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路32の出
力DYVとなる。
【0015】図20は図22中の水平方向色信号非相関
エネルギー抽出回路29bの一実施例のブロック回路図
であり、垂直方向帯域通過フィルタ151、遅延回路1
52,153,156、乗算器154,158、減算回
路155,157、絶対値回路159で構成されてお
り、A/D変換器12の出力信号101,第1の1ライ
ン遅延回路13の出力信号102,第2の1ライン遅延
回路14の出力信号103は垂直方向帯域通過フィルタ
151に与えられる。垂直方向帯域通過フィルタ151
の出力は遅延回路152および減算回路155の入力端
子に与えられ、遅延回路152の出力は遅延回路153
および乗算器154に与えられ、遅延回路153の出力
は減算回路155の入力端子に与えられ、乗算器154
の出力は減算回路155の入力端子に与えられ、減算回
路155の出力は遅延回路156および減算回路157
の入力端子に与えられ、遅延回路156の出力は減算回
路157の入力端子に与えられ、減算回路157の出力
は乗算器158に与えられ、乗算器158出力は絶対値
回路159に与えられ、この絶対値回路159の出力は
水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路29bの出力
DCH2となる。
【0016】図21は図22中の垂直方向色信号非相関
エネルギー抽出回路31bの一実施例のブロック回路図
であり、減算回路160、絶対値回路161で構成さ
れ、A/D変換器12の出力信号101,第2の1ライ
ン遅延回路14の出力信号103は減算回路160に与
えられ、減算回路160の出力は絶対値回路161に与
えられ、この絶対値回路161の出力は垂直方向色信号
非相関エネルギー抽出回路31bの出力DCV2とな
る。
【0017】以下、これらの動作を説明する。NTSC
信号が入力端子11を介して与えられると、A/D変換
器12はこの複合カラーテレビジョン信号を標本化し、
この標本化された複合カラーテレビジョン信号は、第1
の1ライン遅延回路13により1ライン分遅延された信
号102として出力され、さらに第2の1ライン遅延回
路14によりもう1ライン分遅延された信号103とし
て出力される。信号102は水平方向色信号抽出フィル
タ16に、また、この信号102と他の二つの信号10
1,103は、それぞれ垂直方向色信号抽出フィルタ1
5、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ17および画像
非相関判定回路18の入力に与えられる。
【0018】今、1サンプルの遅延および1ラインの遅
延を表わす記号として、それぞれZ変換を用いてZ-1
およびZのマイナスエル乗を用いることとする。ここ
で、 Z-1=exp(−j2πf/4fsc) である。また、fsc=(455/2)fH であるからエ
ル=910となる。例えば、このときの垂直方向色信号
抽出フィルタ15の伝達関数は、
【0019】
【数1】
【0020】と表され、また、水平方向色信号抽出フィ
ルタ16の伝達関数は、 Ch (Z)=(−1/4)(1−Z-2)2 と表され、また、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ1
7の伝達関数は、
【0021】
【数2】
【0022】と表される。垂直方向色信号抽出フィルタ
15の出力信号106は、補償遅延回路19aの出力信
号107として、また、水平方向色信号抽出フィルタ1
6の出力信号108は、補償遅延回路19bの出力信号
109として、また水平・垂直方向色信号抽出フィルタ
17の出力信号110は、補償遅延回路19cの出力信
号111として、それぞれスイッチ回路20に与えられ
る。注目標本点に対する垂直方向および水平方向の画像
の非相関を検出し、水平方向の非相関が特に強いときに
は、垂直方向色信号抽出フィルタ15の出力信号106
が入力される補償遅延回路19aの出力信号107を選
択し、垂直方向の非相関が特に強いときには、水平方向
色信号抽出フィルタ16の出力信号108が入力される
補償遅延回路19bの出力信号109を選択し、それ以
外の場合には、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ17
の出力信号110が入力される補償遅延回路19cの出
力信号111を選択するようにスイッチ回路20を切り
換える。この画像の非相関の検出およびスイッチ回路2
0の制御は、画像非相関判定回路18によって行われ、
この画像非相関判定回路18は、以下のような操作でス
イッチ回路を制御する。第1の水平方向色信号非相関エ
ネルギをDCH1(Z)、第2の水平方向色信号非相関
エネルギをDCH2(Z)、水平方向輝度信号非相関エ
ネルギをDYH(Z)、第1の垂直方向色信号非相関エ
ネルギをDCV1(Z)、第2の垂直方向色信号非相関
エネルギをDCV2(Z)、垂直方向輝度信号非相関エ
ネルギをDYV(Z)とし、次のように表すことにす
る。
【0023】
【数3】
【0024】このとき、第1の水平方向非相関エネルギ
ーDH1、第2の水平方向非相関エネルギーDH21、
第3の水平方向非相関エネルギーDH22、垂直方向非
相関エネルギーDVは次のように表される。 DH1=max(a・DYH,b・DCH2) DH21=max(e1・DYH,f1・DCH1) DH22=max(e2・DYH,f2・DCH1) DV=max(c・DYV,d・DCV2) 比較回路37では、DH1とn・DVを比較して、 DH1≧n・DV のときには水平方向の非相関が大きいと判断して遅延回
路86に“1”の信号126を送出し、また、 DH1<n・DV のときには水平方向の非相関が小さいと判断して遅延回
路86に“0”の信号126を送出する。遅延回路86
で1/2 fsc遅延された信号126は、信号129とし
て判定回路40に入力される。比較回路38では、DC
V1とm1・DH21を比較して、 DCV1≧m1・DH21 のときには垂直方向の非相関が大きいと判断して遅延回
路87に“1”の信号127を送出し、また、 DCV1<m1・DH21 のときには垂直方向の非相関が小さいと判断して遅延回
路87に“0”の信号127を送出する。遅延回路87
で1/2fsc 遅延された信号127は、信号130とし
て判定回路40に入力される。比較回路39では、DY
Vとm2・DH22を比較して、 DYV≧m2・DH22 のときには垂直方向の非相関が大きいと判断して遅延回
路88とAND回路90に“1”の信号128を送出
し、また、 DYV<m2・DH22 のときには垂直方向の非相関が小さいと判断して遅延回
路88とAND回路90に“0”の信号128を送出す
る。遅延回路88の出力信号131は、遅延回路89と
AND回路90に送出され、遅延回路89の出力信号1
32は、AND回路90に送出され、AND回路90の
出力信号133は、判定回路40に入力される。
【0025】判定回路40は上記の相関の検出結果に応
じ、次のようにスイッチ回路20を制御する。すなわ
ち、判定回路40への入力信号129,130,133
と、出力信号112およびスイッチ回路20において選
択される色出力信号107,109,111の関係は表
1のようになる。
【0026】
【表1】
【0027】すなわち、スイッチ回路20はAND回路
41の出力信号112aとAND回路42の出力信号1
12bがともに“0”のときには補償遅延回路19bの
出力信号109を選択し、AND回路39の出力信号1
12aが“0”で、AND回路40の出力信号112b
が“1”のときには補償遅延回路19aの出力信号10
7を選択し、AND回路39の出力信号112aが
“1”で、AND回路40の出力信号112bが“0”
のときには補償遅延回路19cの出力信号111を選択
する。従って、この実施例においては、色信号抽出フィ
ルタ特性C(Z)は、相関の有無に応じて、垂直非相関
が大きいときには、 C(Z)=Ch(Z) 水平非相関が大きいときには、 C(Z)=Cv(Z) どちらでもないときには、 C(Z)=Chv(Z) のように切り替わる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来の輝度信号色信号
分離フィルタは、水平方向フィルタと垂直方向フィルタ
と水平・垂直方向フィルタを画像の相関に応じて適応的
に選択して輝度信号Yと色信号Cとを分離するので、画
像の水平方向あるいは垂直方向に輝度及び色の変化が激
しい領域においてもドット妨害等の画質劣化を生じない
が、クロスカラーが多い、あるいは斜め解像度が劣化す
るという問題点があった。
【0029】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、テレビジョン信号に急激な変化が
生じても、正確な輝度信号と色信号の分離を行い、かつ
クロスカラー、または斜め解像度劣化が少ない輝度信号
色信号分離フィルタを得ることを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
輝度信号色信号分離フィルタは、水平走査周波数に同期
した周波数で標本化された複合映像信号を1ラインづつ
遅延させる遅延手段によって注目標本点と参照標本点の
各標本値を抽出し、注目標本点の標本値および参照標本
点の標本値から少なくとも2種類の非平行な方向の色信
号を抽出し、水平方向および垂直方向の相関にもとづい
て選択して色信号として出力し、この色信号を色復調回
路により復調した色差信号を低域通過フィルタにより狭
帯域化してから色変調して、上記注目標本値からこの色
信号を減算し輝度信号を得る構成としたものである。
【0031】また、本発明の請求項2に係る輝度信号色
信号分離フィルタは、水平走査周波数に同期した周波数
で標本化された複合映像信号を1ラインづつ遅延させる
遅延手段によって注目標本点と参照標本点の各標本値を
抽出し、注目標本点の標本値および参照標本点の標本値
から少なくとも2種類の非平行な方向の色信号を抽出
し、各標本点の標本値から画像の水平方向の相関および
垂直方向の相関を検出することで相関信号を発生させ、
この相関信号を基に色信号選択信号を生成し、得られた
少なくとも2種類の非平行な方向の色信号を色信号選択
信号に応じて選択的に出力し、この色信号を色復調回路
により復調した色差信号を低域通過フィルタにより狭帯
域化してから色変調して、上記注目標本値からこの色信
号を減算し輝度信号を得る構成としたものである。
【0032】また、本発明の請求項3に係る輝度信号色
信号分離フィルタは、水平走査周波数に同期した周波数
で標本化された複合映像信号を1ラインづつ遅延させる
遅延手段によって注目標本点と参照標本点の各標本値を
抽出し、注目標本点の標本値および参照標本点の標本値
から少なくとも2種類の非平行な方向の色信号を抽出
し、各標本点の標本値から水平方向の輝度信号の相関の
度合いを水平方向輝度信号非相関エネルギーとして、水
平方向の色信号の相関の度合いを水平方向色信号非相関
エネルギーとして、垂直方向の輝度信号の相関の度合い
を垂直方向輝度信号非相関エネルギーとして、垂直方向
の色信号の相関の度合いを垂直方向色信号非相関エネル
ギーとしてそれぞれ検出し、検出された各非相関エネル
ギーに基づき複数の相関信号を生成し、この相関信号を
基に色信号選択信号を生成し、得られた少なくとも2種
類の非平行な方向の色信号を色信号選択信号に応じて選
択的に出力し、この色信号を色復調回路により復調した
色差信号を低域通過フィルタにより狭帯域化してから色
変調して、上記注目標本値からこの色信号を減算し輝度
信号を得る構成としたものである。
【0033】また、本発明の請求項4に係る輝度信号色
信号分離フィルタは、水平走査周波数に同期した周波数
で標本化された複合映像信号を1ラインづつ遅延させる
遅延手段によって注目標本点と参照標本点の各標本値を
抽出し、注目標本点の標本値および参照標本点の標本値
から少なくとも2種類の非平行な方向の色信号を抽出し
各標本点の標本値から水平方向の輝度信号の相関の度合
いを水平方向輝度信号非相関エネルギーとして、水平方
向の色信号の相関の度合いを水平方向色信号非相関エネ
ルギーとして、垂直方向の輝度信号の相関の度合いを垂
直方向輝度信号非相関エネルギーとして、垂直方向の色
信号の相関の度合いを垂直方向色信号非相関エネルギー
としてそれぞれ検出し、検出された各非相関エネルギー
に基づき複数の相関信号を生成し、遅延回路を用いて少
なくとも1つの上記相関信号を所定標本数遅延させ、注
目標本点、所定標本数を1単位として注目標本点からみ
て少なくとも1単位前で少なくとも1個の標本点、所定
標本数を1単位として注目標本点からみて少なくとも1
単位後で少なくとも1個の標本点、の複数の標本点にお
ける相関信号が一致している場合にその相関信号の非相
関判定が成立することを示す準相関信号を発生し、生成
された準相関信号の値に応じて色信号選択信号を発生さ
せ、得られた少なくとも2種類の非平行な方向の色信号
を色信号選択信号に応じて選択的に出力し、この色信号
を色復調回路により復調した色差信号を低域通過フィル
タにより狭帯域化してから色変調して、上記注目標本値
からこの色信号を減算し輝度信号を得る構成としたもの
である。
【0034】また、本発明の請求項5に係る輝度信号色
信号分離フィルタは、水平走査周波数に同期した周波数
で標本化された複合映像信号を1ラインづつ遅延させる
遅延手段によって注目標本点と参照標本点の各標本値を
抽出し、注目標本点の標本値および参照標本点の標本値
から少なくとも2種類の非平行な方向の色信号を抽出
し、水平方向および垂直方向の相関にもとづいて選択し
て色信号として出力し、この色信号を色復調回路により
色差信号Iならびに色差信号Qに復調した色差信号を低
域通過フィルタにより狭帯域化してから色変調して、上
記注目標本値からこの色信号を減算し輝度信号を得る構
成としたものである。
【0035】
【作用】本発明の請求項1に係る輝度信号色信号分離フ
ィルタにおいては、注目標本点の標本値および参照標本
点の標本値から少なくとも2種類の非平行な方向の色信
号を抽出し、水平方向および垂直方向の相関にもとづい
て選択して色信号として出力し、この色信号を色復調回
路により復調した色差信号を低域通過フィルタにより狭
帯域化するのでクロスカラーが抑圧でき、あるいは輝度
信号を出力するため複合映像信号との演算をおこなう色
信号を狭帯域化することで斜め解像度劣化を防止でき
る。
【0036】また、本発明の請求項2に係る輝度信号色
信号分離フィルタにおいては、注目標本点の標本値およ
び参照標本点の標本値から少なくとも2種類の非平行な
方向の色信号を抽出し、各標本点の標本値から画像の水
平方向の相関および垂直方向の相関を検出することで相
関信号を発生させ、この相関信号を基に色信号選択信号
を生成し、得られた少なくとも2種類の非平行な方向の
色信号を色信号選択信号に応じて選択的に出力し、この
色信号を色復調回路により復調した色差信号を低域通過
フィルタにより狭帯域化するので水平方向あるいは垂直
方向に画像の変化が激しい領域においてドット妨害が発
生せず、なおかつ出力色信号を狭帯域化することでクロ
スカラーが抑圧でき、あるいは輝度信号を出力するため
複合映像信号との演算をおこなう色信号を狭帯域化する
ことで斜め解像度劣化を防止できる。
【0037】また、本発明の請求項3に係る輝度信号色
信号分離フィルタにおいては、注目標本点の標本値およ
び参照標本点の標本値から少なくとも2種類の非平行な
方向の色信号を抽出し、各標本点の標本値から水平方向
の輝度信号の相関の度合いを水平方向輝度信号非相関エ
ネルギーとして、水平方向の色信号の相関の度合いを水
平方向色信号非相関エネルギーとして、垂直方向の輝度
信号の相関の度合いを垂直方向輝度信号非相関エネルギ
ーとして、垂直方向の色信号の相関の度合いを垂直方向
色信号非相関エネルギーとしてそれぞれ検出し、この検
出された各非相関エネルギーに基づき複数の相関信号を
生成し、この相関信号を基に色信号選択信号を生成し、
得られた少なくとも2種類の非平行な方向の色信号を色
信号選択信号に応じて選択的に出力し、この色信号を色
復調回路により復調した色差信号を低域通過フィルタに
より狭帯域化するので水平方向あるいは垂直方向に画像
の変化が激しい領域においてドット妨害が発生せず、な
おかつ出力色信号を狭帯域化することでクロスカラーが
抑圧でき、あるいは輝度信号を出力するため複合映像信
号との演算をおこなう色信号を狭帯域化することで斜め
解像度劣化を防止できる。
【0038】また、本発明の請求項4に係る輝度信号色
信号分離フィルタにおいては、注目標本点の標本値およ
び参照標本点の標本値から少なくとも2種類の非平行な
方向の色信号を抽出し、各標本点の標本値から水平方向
の輝度信号の相関の度合いを水平方向輝度信号非相関エ
ネルギーとして、水平方向の色信号の相関の度合いを水
平方向色信号非相関エネルギーとして、垂直方向の輝度
信号の相関の度合いを垂直方向輝度信号非相関エネルギ
ーとして、垂直方向の色信号の相関の度合いを垂直方向
色信号非相関エネルギーとしてそれぞれ検出し、検出さ
れた各非相関エネルギーに基づき複数の相関信号を生成
し、遅延回路を用いて少なくとも1つの上記相関信号を
所定標本数遅延させ、注目標本点、所定標本数を1単位
として注目標本点からみて少なくとも1単位前で少なく
とも1個の標本点、所定標本数を1単位として注目標本
点からみて少なくとも1単位後で少なくとも1個の標本
点、の複数の標本点における相関信号が一致している場
合にその相関信号の非相関判定が成立することを示す準
相関信号を発生し、生成された準相関信号の値に応じて
色信号選択信号を発生させ、得られた少なくとも2種類
の非平行な方向の色信号を色信号選択信号に応じて選択
的に出力し、この色信号を色復調回路により復調した色
差信号を低域通過フィルタにより狭帯域化するので水平
方向あるいは垂直方向に画像の変化が激しい領域におい
てドット妨害が発生せず水平解像度劣化が防止でき、な
おかつ出力色信号を狭帯域化することでクロスカラーが
抑圧でき、あるいは輝度信号を出力するため複合映像信
号との演算をおこなう色信号を狭帯域化することで斜め
解像度劣化を防止できる。
【0039】また、本発明の請求項5に係る輝度信号色
信号分離フィルタにおいては、注目標本点の標本値およ
び参照標本点の標本値から少なくとも2種類の非平行な
方向の色信号を抽出し、水平方向および垂直方向の相関
にもとづいて選択して色信号として出力し、この色信号
を色復調回路により色差信号Iならびに色差信号Qに復
調した色差信号を低域通過フィルタにより狭帯域化する
ことでクロスカラーが抑圧でき、あるいは輝度信号を出
力するため複合映像信号との演算をおこなう色信号を狭
帯域化することで斜め解像度劣化を防止できる。また、
低域通過フィルタの通過域をI信号1.5MHz,Q信
号0.5MHzとすれば、出力信号は不必要な妨害を除
去しつつ、必要な帯域を確保できる。
【0040】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1および請求項2に係る輝度信
号色信号分離フィルタの一実施例を示す概略ブロック図
であり、図において、11は入力端子で、NTSC方式
の複合カラーテレビジョン信号が与えられる。12はA
/D変換器で、入力端子11から入力されるアナログの
複合カラーテレビジョン信号をデジタル信号に変換す
る。13はA/D変換器12の出力信号を入力する第1
の1ライン遅延回路、14は第2の1ライン遅延回路、
15は垂直方向色信号抽出フィルタ、16は水平方向色
信号抽出フィルタ、17は水平・垂直方向色信号抽出フ
ィルタ、18は画像非相関判定回路、19a〜19gは
補償遅延回路、20a〜20cはスイッチ回路、21は
色復調回路、22a,22bは低域通過フィルタ、23
は色変調回路、26は減算回路、27〜30は出力端子
である。
【0041】図2は図1中の画像非相関判定回路18の
請求項3に係る一実施例を示すブロック回路図であり、
同図において、29aは第1の水平方向色信号非相関エ
ネルギー抽出回路、29bは第2の水平方向色信号非相
関エネルギー抽出回路、30は水平方向輝度信号非相関
エネルギー抽出回路、31aは第1の垂直方向色信号非
相関エネルギー抽出回路、31bは第2の垂直方向色信
号非相関エネルギー抽出回路、32は垂直方向輝度信号
非相関エネルギー抽出回路、33〜36は最大値回路、
37〜39は比較回路、40は判定回路、71,72,
73a,73b,74a,74b,77,78,79
a,79b,80は乗算回路である。図1におけるA/
D変換器12の出力信号101は、図2において水平方
向色信号非相関エネルギー抽出回路29bと水平方向輝
度信号非相関エネルギー抽出回路30と垂直方向色信号
非相関エネルギー抽出回路31a,31b、垂直方向輝
度信号非相関エネルギー検出回路32に与えられる。
【0042】第1の1ライン遅延回路13の出力信号1
02は水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路29
a,29bと水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回
路30および垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回
路32に与えられる。
【0043】第2の1ライン遅延回路14の出力信号1
03は水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路29b
と水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路30と垂
直方向色信号非相関エネルギー検出回路31a,31b
および垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路32
に与えられる。
【0044】水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路
29aの出力信号DCH1は二方に分かれ、一方は乗算
器74aにより定数f1が乗ぜられたのち最大値回路3
4に与えられ、もう一方は乗算器74bにより定数f2
が乗ぜられたのち最大値回路35に与えられる。水平方
向色信号非相関エネルギー抽出回路29bの出力信号D
CH2は乗算器72により定数bが乗ぜられたのち、最
大値回路33に与えられる。水平方向輝度信号非相関エ
ネルギー抽出回路30の出力信号DYHは三方に分か
れ、一方は乗算器71により定数aが乗ぜられたのち最
大値回路33に与えられ、もう一方は乗算器73aによ
り定数e1が乗ぜられたのち最大値回路34に与えら
れ、他方は乗算器73bにより定数e2が乗ぜられたの
ち最大値回路35に与えられる。垂直方向色信号非相関
エネルギー31aの出力信号DCV1は比較回路38に
与えられる。垂直方向色信号非相関エネルギー31bの
出力信号DCV2は乗算器78により定数dが乗ぜられ
たのち最大値回路36に与えられる。垂直方向輝度信号
非相関エネルギー抽出回路32の出力信号DYVは二方
に分かれ、一方は比較回路39に与えられ、他方は乗算
器77により定数cが乗ぜられたのち最大値回路36に
与えられる。
【0045】最大値回路33の出力信号は第1の水平方
向非相関エネルギDH1として比較回路37に与えられ
る。最大値回路34の出力信号は第2の水平方向非相関
エネルギDH21として、乗算器79aにより定数m1
が乗ぜられ比較回路38に与えられる。最大値回路35
の出力信号は第3の水平方向非相関エネルギDH22と
して、乗算器79bにより定数m2が乗ぜられ比較回路
39に与えられる。最大値回路36の出力信号は垂直方
向非相関エネルギDVとして、乗算器80により定数が乗
ぜられ比較回路37に与えられる。
【0046】比較回路37は第1の水平方向非相関エネ
ルギDH1と、垂直方向非相関エネルギDVに定数nを
乗じたN・DVの大小を比較し、DH1≧n・DVのと
きには出力信号126をハイレベルとし、それ以外のと
きはローレベルとする。比較回路38は垂直方向色信号
非相関エネルギーDCV1と、第2の水平方向非相関エ
ネルギDH21に定数m1を乗じたm1・DH21の大
小を比較し、DCV1≧m1・DH21のときには出力
信号127をハイレベルとし、それ以外のときはローレ
ベルとする。比較回路39は垂直方向輝度信号非相関エ
ネルギDYVと、第3の水平方向非相関エネルギDH2
2に定数m2を乗じたm2・DH22の大小を比較し、
DYV≧m2・DH22のときには出力信号128をハ
イレベルとし、それ以外のときはローレベルとする。比
較回路37の出力信号126と比較回路38の出力信号
127と比較回路39の出力信号128は判定回路40
に与えられる。この判定回路40の出力信号112は画
像非相関判定回路18の出力として送出される。
【0047】図3は図2中の判定回路40の一実施例を
示すブロック回路図であり、AND回路41,42、N
OT回路43およびNOR回路44で構成されており、
比較回路37の出力信号126は、AND回路42の一
方の入力端子およびNOT回路43の入力端子に与えら
れ、比較回路38の出力信号127と比較回路39の出
力信号128はNOR回路44に与えられ、このNOR
回路44の出力は、AND回路42の他方の入力端子お
よびAND回路41の一方の入力端子に与えられ、NO
T回路43の出力は、AND回路41の他方の入力端子
に与えられる。このAND回路41の出力信号と、AN
D回路42の出力信号は、画像非相関判定回路18の出
力信号112となる。
【0048】図4は図2中の水平方向色信号非相関エネ
ルギー抽出回路29aの一実施例を示すブロック回路図
であり、色副搬送波の1周期分(1/fsc )の遅延量を
もつ遅延回路45、減算回路46、絶対値回路47で構
成されており、第1の1ライン遅延回路13の出力信号
102は、遅延回路45および減算回路46の一方の入
力端子に与えられ、遅延回路45の出力信号は、減算回
路46の他方の入力端子に与えられる。減算回路46の
出力信号は、絶対値回路47に与えられ、この絶対値回
路47の出力が水平方向色信号非相関エネルギーDCH
1となる。
【0049】図5は図2中の水平方向輝度信号非相関エ
ネルギー抽出回路30の一実施例のブロック回路図であ
り、垂直方向低域通過フィルタ48、色副搬送波の1/
2の周期(1/(2fsc))の遅延量をもつ遅延回路4
9,50、減算回路51,52、絶対値回路53,54
および最大値回路55で構成されており、A/D変換器
12の出力信号101、第1の1ライン遅延回路13の
出力信号102、第2の1ライン遅延回路14の出力信
号103は、垂直方向低域通過フィルタ48に与えら
れ、この垂直方向低域通過フィルタ48の出力は、遅延
回路49および減算回路51の一方の入力端子に与えら
れ、遅延回路49の出力は、遅延回路50、減算回路5
1の他方の入力端子および減算回路52の一方の入力端
子に与えられ、遅延回路50の出力は、減算回路52の
他方の入力端子に与えられ、減算回路51の出力は、絶
対値回路53に与えられ、この絶対値回路53の出力は
最大値回路55に与えられ、減算回路52の出力は絶対
値回路54に与えられ、この絶対値回路54の出力は最
大値回路55に与えられる。最大値回路55の出力は水
平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路30の出力D
YHとなる。
【0050】図6は図2中の垂直方向色信号非相関エネ
ルギー抽出回路31aの一実施例のブロック回路図であ
り、水平方向帯域通過フィルタ56,57、および減算
回路58、絶対値回路59で構成され、A/D変換器1
2の出力信号101は水平方向帯域通過フィルタ56に
与えられ、第2の1ライン遅延回路14の出力信号10
3は水平方向帯域通過フィルタ57に与えられ、水平方
向帯域通過フィルタ56の出力は減算回路58の一方の
入力端子に与えられ、水平方向帯域通過フィルタ57の
出力は、減算回路58の他方の入力端子に与えられる。
この減算回路58の入力は、絶対値回路59に与えら
れ、この絶対値回路59の出力は垂直方向色信号非相関
エネルギー抽出回路31aの出力DCV1となる。
【0051】図7は図2中の垂直方向輝度信号非相関エ
ネルギー抽出回路32の一実施例のブロック回路図であ
り、水平方向低域通過フィルタ60,61,62、減算
回路63,64、絶対値回路65,66および最大値回
路67で構成されており、A/D変換器12の出力信号
101は水平方向低域通過フィルタ60に与えられ、第
1の1ライン遅延回路13の出力信号102は水平方向
低域通過フィルタ61に与えられ、第2の1ライン遅延
回路14の出力信号103は水平方向低域通過フィルタ
62に与えられる。水平方向低域通過フィルタ60の出
力は減算回路63の一方の入力端子に与えられ、水平方
向低域通過フィルタ61の出力は減算回路63の他方の
入力端子および減算回路64の一方の入力端子に与えら
れ、水平方向低域通過フィルタ62の出力は減算回路6
4の他方の入力端子に与えられ、減算回路63の出力は
絶対値回路65に与えられ、減算回路64の出力は絶対
値回路66に与えられ、絶対値回路65,66の出力は
最大値回路67に与えられ、この最大値回路67の出力
は垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路32の出
力DYVとなる。
【0052】図8は図2中の水平方向色信号非相関エネ
ルギー抽出回路29bの一実施例のブロック回路図であ
り、垂直方向帯域通過フィルタ151、遅延回路15
2,153,156、乗算器154,158、減算回路
155,157、絶対値回路159で構成されており、
A/D変換器12の出力信号101,第1の1ライン遅
延回路13の出力信号102,第2の1ライン遅延回路
14の出力信号103は垂直方向帯域通過フィルタ15
1に与えられる。垂直方向帯域通過フィルタ151の出
力は遅延回路152および減算回路155の入力端子に
与えられ、遅延回路152の出力は遅延回路153およ
び乗算器154に与えられ、遅延回路153の出力は減
算回路155の入力端子に与えられ、乗算器154の出
力は減算回路155の入力端子に与えられ、減算回路1
55の出力は遅延回路156および減算回路157の入
力端子に与えられ、遅延回路156の出力は減算回路1
57の入力端子に与えられ、減算回路157の出力は乗
算器158に与えられ、乗算器158出力は絶対値回路
159に与えられ、この絶対値回路159の出力は水平
方向色信号非相関エネルギー抽出回路29bの出力DC
H2となる。
【0053】図9は図2中の垂直方向色信号非相関エネ
ルギー抽出回路31bの一実施例のブロック回路図であ
り、減算回路160、絶対値回路161で構成され、A
/D変換器12の出力信号101,第2の1ライン遅延
回路14の出力信号103は減算回路160に与えら
れ、減算回路160の出力は絶対値回路161に与えら
れ、この絶対値回路161の出力は垂直方向色信号非相
関エネルギー抽出回路31bの出力DCV2となる。
【0054】図1ないし図9に示した実施例の動作につ
いて説明する。NTSC方式の複合カラーテレビジョン
信号が入力端子11を介して与えられると、A/D変換
器12はこの複合カラーテレビジョン信号を標本化周波
数fs=4fscで標本化する。この標本化された複合カラ
ーテレビジョン信号は、第1の1ライン遅延回路13と
第2の1ライン遅延回路14を通ることによって、ある
注目標本点における標本値と、その注目標本点の画面上
1ライン上および1ライン下の参照標本点とが同時に抽
出される。すなわち、座標(m,n)の位置の複合カラー
テレビジョン信号(標本値)S(m,n)が第1の1ライ
ン遅延回路13の出力102に現われた時点で、第2の
1ライン遅延回路14の出力103には信号(m,nー
1)が現われ、A/D変換器12の出力101には信号
S(m,n+1)現われる(図23参照)。信号102は
水平方向色信号抽出フィルタ16に、また、この信号1
02と他の二つの信号101,103は、それぞれ垂直
方向色信号抽出フィルタ15、水平・垂直方向色信号抽
出フィルタ17および画像非相関判定回路18の入力に
与えられる。例えば、このときの垂直方向色信号抽出フ
ィルタ15の伝達関数は、
【0055】
【数4】
【0056】と表され、また、水平方向色信号抽出フィ
ルタ16の伝達関数は、 Ch (Z)=(−1/4)(1−Z-22 と表され、また、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ1
7の伝達関数は、
【0057】
【数5】
【0058】と表される。垂直方向色信号抽出フィルタ
15の出力信号106は、補償遅延回路19aの出力信
号107として、また、水平方向色信号抽出フィルタ1
6の出力信号108は、補償遅延回路19bの出力信号
109として、また水平・垂直方向色信号抽出フィルタ
17の出力信号110は、補償遅延回路19cの出力信
号111として、それぞれスイッチ回路20aに与えら
れる。注目標本点に対する垂直方向および水平方向の画
像の非相関を検出し、水平方向の非相関が特に強いとき
には、垂直方向色信号抽出フィルタ15の出力信号10
6が入力される補償遅延回路19aの出力信号107を
選択し、垂直方向の非相関が特に強いときには、水平方
向色信号抽出フィルタ16の出力信号108が入力され
る補償遅延回路19bの出力信号109を選択し、それ
以外の場合には、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ1
7の出力信号110が入力される補償遅延回路19cの
出力信号111を選択するようにスイッチ回路20aを
切り換える。スイッチ回路20aで選択された色信号が
補償遅延回路19bの出力信号109か補償遅延回路1
9cの出力信号111のとき、スイッチ回路20aの出
力信号113を色復調回路21で復調した復調色信号1
15,116をそれぞれ低域通過フィルタ22a,22
bによりさらに狭帯域化した信号121,122を選択
し、スイッチ回路20aで選択された色信号が補償遅延
回路19aの出力信号107のとき、信号115,11
6をそれぞれ補償遅延回路19f,19gで遅延させた
信号1233,124を選択するようにスイッチ回路2
0b,20cを切り換える。低域通過フィルタ22a,
22bの伝達関数は、例えば L (Z)=a+a−1+a−2+… a
16−16 と表される。請求項5のように、復調色信号121,1
22がそれぞれI信号,Q信号の場合、I信号の帯域を
1.5MHzとするには、係数a を表2(周波数特
性は図12)のように、Q信号のR帯域を0.5MHz
とするには、係数a を表3(周波数特性は図13)
のようにする。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】 この画像の非相関の検出およびスイッチ回路20a、2
0bの制御は、画像非相関判定回路18によって行わ
れ、この画像非相関判定回路18は、以下のような操作
でスイッチ回路を制御する。水平方向色信号非相関エネ
ルギをDCH1(Z),DCH2(Z)とし、水平方向
輝度信号非相関エネルギをDYH(Z)とし、垂直方向
色信号非相関エネルギをDCV1(Z),DCV2
(Z)とし、垂直方向輝度信号非相関エネルギをDYV
(Z)とし、次のように表す。
【0061】
【数6】
【0062】このとき、第1の水平方向非相関エネルギ
ーDH1、第2の水平方向非相関エネルギーDH21、
第3の水平方向非相関エネルギーDH22、垂直方向非
相関エネルギーDVは次のように表される。 DH1=max(a・DYH,b・DCH2) DH21=max(e1・DYH,f1・DCH1) DH22=max(e2・DYH,f2・DCH1) DV=max(c・DYV,d・DCV2) 比較回路37では、DH1とn・DVを比較して、 DH1≧n・DV のときには水平方向の非相関が大きいと判断して判定回
路40に“1”の信号126を送出し、また、 DH1<n・DV のときには水平方向の非相関が小さいと判断して判定回
路40に“0”の信号126を送出する。比較回路38
では、DCV1とm1・DH21を比較して、 DCV1≧m1・DH21 のときには垂直方向の非相関が大きいと判断して判定回
路40に“1”の信号127を送出し、また、 DCV1<m1・DH21 のときには垂直方向の非相関が小さいと判断して判定回
路40に“0”の信号127を送出する。比較回路39
では、DYVとm2・DH22を比較して、 DYV≧m2・DH22 のときには垂直方向の非相関が大きいと判断して判定回
路40に“1”の信号128を送出し、また、 DYV<m2・DH22 のときには垂直方向の非相関が小さいと判断して判定回
路40に“0”の信号128を送出する。判定回路40
は上記の相関の検出結果に応じて、次のようにスイッチ
回路20aを制御する。すなわち、判定回路40への入
力信号126,127,128と、出力信号112およ
びスイッチ回路20aにおいて選択される色出力信号1
07,109,111とスイッチ回路20b,20cに
おいて選択される色出力信号121,123および12
2,124の関係は表4のようになる。
【0063】
【表4】
【0064】すなわち、スイッチ回路20aはAND回
路41の出力信号112aとAND回路42の出力信号
112bがともに“0”のときには補償遅延回路19b
の出力信号109を選択し、AND回路41の出力信号
112aが“0”で、AND回路42の出力信号112
bが“1”のときには補償遅延回路19aの出力信号1
07を選択し、AND回路40の出力信号112aが
“1”で、AND回路42の出力信号112bが“0
0”のときには補償遅延回路19cの出力信号111を
選択する。スイッチ回路20b,20cはAND回路4
2の出力信号112bが“1”のときには補償遅延回路
19f,19gの出力信号123,124を選択し、1
10bが“0”のときには低域通過フィルタ22a,2
2bの出力信号121,122を選択する。従って、図
1の実施例においては端子27より出力される色信号を
抽出するフィルタ特性C(Z)は、相関の有無に応じ
て、垂直非相関が大きいときには、 C(Z)=Ch(Z) 水平非相関が大きいときには、 C(Z)=Cv(Z) どちらでもないときには、 C(Z)=Chv(Z) のように切り替わる。また、端子28,29より出力さ
れる色差信号を狭帯域化するフィルタは、水平非相関が
小さいとき用いられる。
【0065】なお、上記実施例では非相関エネルギーを
抽出する適応型輝度信号色信号分離フィルタについて述
べていたが、図10のようにロジカルコムフィルタにも
適用できる。
【0066】実施例2.図11は請求項4に係る画像非
相関判定回路18を示すブロック回路図である。この実
施例は図2に示される第1実施例において、比較回路3
7の出力信号126を遅延回路86に、比較回路38の
出力信号127を遅延回路87に、比較回路39の出力
信号128を遅延回路88とAND回路90に、遅延回
路88の出力信号131を遅延回路89とAND回路9
0に、遅延回路89の出力信号132をAND回路90
に、遅延回路86の出力信号129と遅延回路87の出
力信号130とAND回路90の出力信号133を判定
回路40に与えるようにしたものである。
【0067】次に、図11の実施例の動作を説明する。
比較回路37,38,39までの動作は、図2の実施例
と同様であるので説明を省略する。信号126は遅延回
路86で1/2fsc 遅延され、信号127は遅延回路8
7で1/2fsc 遅延されてそれぞれ判定回路40に入力
される。信号128は遅延回路88で1/2fsc だけ遅
延され、この出力信号131は遅延回路89で、さらに
1/2fsc 遅延されてAND回路90に信号132が入
力され、このAND回路90には信号128,131も
入力される。判定回路40には、遅延回路86,87お
よびAND回路90の出力信号129,130,133
がそれぞれ入力される。
【0068】判定回路40は図2の実施例で説明したよ
うに、相関の検出結果に応じてスイッチ回路20aおよ
びスイッチ回路20bを制御する。判定回路40の出力
112によるスイッチ回路20a,20bの選択制御動
作は表4と同じである。
【0069】なお、上記実施例では水平走査周波数に同
期した色副搬送波の4倍の周波数で複合カラーテレビジ
ョン信号を標本化するようにしたが、標本点が画面上で
格子状に並ぶような方法であれば、色副搬送波の4倍に
限らず、他の周波数で標本化を行うようにしてもよい。
また、上記実施例で用いたディジタルフィルタは一例で
あり、例えば、フィルタの次数を多く構成してもよい。
さらに上記実施例では各ディジタルフィルタがFIRフ
ィルタであったが、これはIIRフィルタとして構成し
てもよい。また、上記実施例ではNTSC方式の輝度信
号色信号分離フィルタについて述べていたが、図1にお
ける1ライン遅延回路13,14を、2ライン遅延回路
とすればPAL方式の複合カラーテレビジョン信号の輝
度信号色信号分離フィルタとして適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
輝度信号色信号分離フィルタによれば、複合カラーテレ
ビジョン信号の垂直方向と水平方向の画像の相関を検出
し、この検出結果にもとづいて特性の異なる色信号抽出
フィルタを選択して出力するような構成の輝度信号色信
号分離フィルタにおいて、低域通過フィルタを増やし、
色信号を狭帯域化することで、斜め解像度を向上させる
か、あるいはクロスカラーを改善させる効果がある。
【0071】また、本発明の請求項2記載の輝度信号色
信号分離フィルタによれば、複合カラーテレビジョン信
号の垂直方向と水平方向の画像の相関を検出し、この検
出結果にもとづいて特性の異なる色信号抽出フィルタを
選択して出力するような構成の輝度信号色信号分離フィ
ルタにおいて、低域通過フィルタを増やし、選択された
色信号抽出フィルタが水平方向色信号抽出フィルタか水
平・垂直方向色信号抽出フィルタの場合に色復調回路に
より復調された色差信号を低域通過フィルタにより狭帯
域化することで、水平方向あるいは垂直方向に画像の変
化が激しい領域においてドット妨害が発生せず、斜め解
像度を向上させるか、あるいはクロスカラーを改善させ
る効果がある。
【0072】また、本発明の請求項3記載の輝度信号色
信号分離フィルタによれば、複合カラーテレビジョン信
号の垂直方向と水平方向の画像の相関を非相関エネルギ
ーを用いて検出し、この検出結果にもとづいて特性の異
なる色信号抽出フィルタを選択して出力するような構成
の輝度信号色信号分離フィルタにおいて、低域通過フィ
ルタを増やし、選択された色信号抽出フィルタが水平方
向色信号抽出フィルタか水平・垂直方向色信号抽出フィ
ルタの場合に色復調回路により復調された色差信号を低
域通過フィルタにより狭帯域化することで、水平方向あ
るいは垂直方向に画像の変化が激しい領域においてドッ
ト妨害が発生せず、斜め解像度を向上させるか、あるい
はクロスカラーを改善させる効果がある。
【0073】また、本発明の請求項4の輝度信号色信号
分離フィルタによれば、複合カラーテレビジョン信号の
垂直方向と水平方向の画像の相関を非相関エネルギーを
用いて判定し、この判定を注目標本点とその前後標本点
においてもおこない、この検出結果にもとづいて特性の
異なる色信号抽出フィルタを選択して出力するような構
成の輝度信号色信号分離フィルタにおいて、低域通過フ
ィルタを増やし、選択された色信号抽出フィルタが水平
方向色信号抽出フィルタか水平・垂直方向色信号抽出フ
ィルタの場合に色復調回路により復調された色差信号を
低域通過フィルタにより狭帯域化することで、水平方向
あるいは垂直方向に画像の変化が激しい領域においてド
ット妨害が発生せず、水平解像度劣化が防止できるうえ
斜め解像度を向上させるか、あるいはクロスカラーを改
善させる効果がある。
【0074】また、本発明の請求項5記載の輝度信号色
信号分離フィルタによれば、複合カラーテレビジョン信
号の垂直方向と水平方向の画像の相関を検出し、この検
出結果にもとづいて特性の異なる色信号抽出フィルタを
選択して出力するような構成の輝度信号色信号分離フィ
ルタにおいて、低域通過フィルタを増やし、色差信号I
ならびに色差信号Qを狭帯域化することで、斜め解像度
を向上させるか、あるいはクロスカラーを改善させる効
果がある。低域通過フィルタの通過域をI信号1.5M
Hz,Q信号0.5MHzとすれば、出力信号は不必要
な妨害を除去しつつ、必要な帯域を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1および請求項2に係るNTSC方式
の輝度信号色信号分離フィルタの一実施例の概略ブロッ
ク図である。
【図2】 図1中の画像非相関判定回路の請求項3に係
る実施例のブロック回路図である。
【図3】 図2中の判定回路の一実施例を示す回路図で
ある。
【図4】 図2中の水平方向色信号非相関エネルギー抽
出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図5】 図2中の水平方向輝度信号非相関エネルギー
抽出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図6】 図2中の垂直方向色信号非相関エネルギー抽
出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図7】 図2中の垂直方向輝度信号非相関エネルギー
抽出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図8】 図2中の水平方向色信号非相関エネルギー抽
出回路(2)の一実施例を示すブロック回路図である。
【図9】 図2中の垂直方向色信号非相関エネルギー抽
出回路(2)の一実施例を示すブロック回路図である。
【図10】 請求項1のその他の実施例に係る画像非相
関判定回路を示すブロック回路図である。
【図11】 請求項4に係る画像非相関判定回路を示す
ブロック回路図である。
【図12】 請求項5に係る通過帯域1.5MHzの低
域通過フィルタの周波数特性である。
【図13】 請求項5に係る通過帯域0.5MHzの低
域通過フィルタの周波数特性である。
【図14】 従来の輝度信号色信号分離フィルタを示す
ブロック回路図である。
【図15】 図22中の判定回路の一実施例を示すブロ
ック回路図である。
【図16】 図22中の水平方向色信号非相関エネルギ
ー抽出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図17】 図22中の水平方向輝度信号非相関エネル
ギー抽出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図18】 図22中の垂直方向色信号非相関エネルギ
ー抽出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図19】 図22中の垂直方向輝度信号非相関エネル
ギー抽出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図20】 図22中の水平方向色信号非相関エネルギ
ー抽出回路(2)の一実施例を示すブロック回路図であ
る。
【図21】 図22中の垂直方向色信号非相関エネルギ
ー抽出回路(2)の一実施例を示すブロック回路図であ
る。
【図22】 図14中の画像非相関判定回路を示すブロ
ック回路図である。
【図23】 NTSC方式の複合カラーテレビジョン信
号を色副搬送波の4倍の周波数で同期標本化した信号系
列の画面上での配列を示す説明図である。
【符号の説明】
12 A/D変換器13,14 1ライン遅延回路、1
5 垂直方向色信号抽出フィルタ、16 水平方向色信
号抽出フィルタ、17 水平・垂直方向色信号抽出フィ
ルタ、18 画像非相関判定回路、19 補償遅延回
路、20 スイッチ回路、21 色復調回路、22 低
域通過フィルタ、23 色変調回路、26減算器、29
水平方向色信号非相関エネルギ抽出回路、30 水平
方向輝度信号非相関エネルギ抽出回路、31 垂直方向
色信号非相関エネルギ抽出回路、32 垂直方向輝度信
号非相関エネルギ抽出回路、33〜36 最大値回路、
37〜39 比較回路、40 判定回路、71〜80
乗算器、81〜84 加算回路、86〜89 遅延回
路、90 AND回路、92 帯域通過フィルタ、93
最大値回路、94 最小値回路、95 加算器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平走査周波数に同期した周波数で標本
    化された複合映像信号を遅延させて注目標本点およびそ
    の周囲の複数の参照標本点の各標本値を同時に抽出する
    手段と、各標本点の標本値から少なくとも2種類の非平
    行な方向の色副搬送波の成分に相当する周波数成分を抽
    出することにより、少なくとも2種類の非平行な方向の
    色信号を得る色信号抽出手段と、得られた少なくとも2
    種類の非平行な方向の色信号を、画像の水平方向の相関
    あるいは垂直方向の相関に応じて選択的に出力する色信
    号選択手段と、色信号選択手段により出力された色信号
    を入力し色差信号を出力する色復調手段と、色復調手段
    により得られた色差信号の低域成分を抽出する複数の低
    域通過フィルタと、色差信号の低域成分を入力し変調色
    信号を出力する色変調手段と、色変調手段の出力と入力
    複合映像信号を演算し輝度信号を出力する演算手段とを
    備えたことを特徴とする輝度信号色信号分離フィルタ。
  2. 【請求項2】 水平走査周波数に同期した周波数で標本
    化された複合映像信号を遅延させて注目標本点およびそ
    の周囲の複数の参照標本点の各標本値を同時に抽出する
    手段と、各標本点の標本値から少なくとも2種類の非平
    行な方向の色副搬送波の成分に相当する周波数成分を抽
    出することにより、少なくとも2種類の非平行な方向の
    色信号を得る色信号抽出手段と、得られた少なくとも2
    種類の非平行な方向の色信号を色信号選択信号に応じて
    選択的に出力する色信号選択手段と、各標本点の標本値
    から画像の水平方向の相関および垂直方向の相関を検出
    することで相関信号を発生させ、この相関信号を基に生
    成した色信号選択信号を色信号選択手段に供給する画像
    相関判定手段と、色信号選択手段により出力された色信
    号を入力し色差信号を出力する色復調手段と、色復調手
    段により得られた色差信号の低域成分を抽出する複数の
    低域通過フィルタと、色差信号の低域成分を入力し変調
    色信号を出力する色変調手段と、色変調手段の出力と入
    力複合映像信号を演算し輝度信号を出力する演算手段と
    を備えたことを特徴とする輝度信号色信号分離フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 水平走査周波数に同期した周波数で標本
    化された複合映像信号を遅延させて注目標本点およびそ
    の周囲の複数の参照標本点の各標本値を同時に抽出する
    手段と、各標本点の標本値から少なくとも2種類の非平
    行な方向の色副搬送波の成分に相当する周波数成分を抽
    出することにより、少なくとも2種類の非平行な方向の
    色信号を得る色信号抽出手段と、得られた少なくとも2
    種類の非平行な方向の色信号を色信号選択信号に応じて
    選択的に出力する色信号選択手段と、各標本点の標本値
    から画像の水平方向の相関および垂直方向の相関を検出
    することで相関信号を発生させ、この相関信号を基に生
    成した色信号選択信号を色信号選択手段に供給する画像
    相関判定手段と、色信号選択手段により出力された色信
    号を入力し色差信号を出力する色復調手段と、色復調手
    段により得られた色差信号の低域成分を抽出する複数の
    低域通過フィルタと、色差信号の低域成分を入力し変調
    色信号を出力する色変調手段と、色変調手段の出力と入
    力複合映像信号を演算し輝度信号を出力する演算手段と
    を有し、上記画像相関判定手段が、各標本点の標本値か
    ら、水平方向の輝度信号の相関の度合いを水平方向輝度
    信号非相関エネルギーとして、水平方向の色信号の相関
    の度合いを水平方向色信号非相関エネルギーとして、垂
    直方向の輝度信号の相関の度合いを垂直方向輝度信号非
    相関エネルギーとして、垂直方向の色信号の相関の度合
    いを垂直方向色信号非相関エネルギーとして、それぞれ
    検出する手段と、検出された各非相関エネルギーに基づ
    き複数の相関信号を生成する手段と、生成された相関信
    号の値に応じて色信号選択信号を発生させる手段とを備
    えたことを特徴とする輝度信号色信号分離フィルタ。
  4. 【請求項4】 水平走査周波数に同期した周波数で標本
    化された複合映像信号を遅延させて注目標本点およびそ
    の周囲の複数の参照標本点の各標本値を同時に抽出する
    手段と、各標本点の標本値から少なくとも2種類の非平
    行な方向の色副搬送波の成分に相当する周波数成分を抽
    出することにより、少なくとも2種類の非平行な方向の
    色信号を得る色信号抽出手段と、得られた少なくとも2
    種類の非平行な方向の色信号を色信号選択信号に応じて
    選択的に出力する色信号選択手段と、各標本点の標本値
    から画像の水平方向の相関および垂直方向の相関を検出
    することで相関信号を発生させ、この相関信号を基に生
    成した色信号選択信号を色信号選択手段に供給する画像
    相関判定手段と、色信号選択手段により出力された色信
    号を入力し色差信号を出力する色復調手段と、色復調手
    段により得られた色差信号の低域成分を抽出する複数の
    低域通過フィルタと、色差信号の低域成分を入力し変調
    色信号を出力する色変調手段と、色変調手段の出力と入
    力複合映像信号を演算し輝度信号を出力する演算手段と
    を有し、上記画像相関判定手段が、各標本点の標本値か
    ら、水平方向の輝度信号の相関の度合いを水平方向輝度
    信号非相関エネルギーとして、水平方向の色信号の相関
    の度合いを水平方向色信号非相関エネルギーとして、垂
    直方向の輝度信号の相関の度合いを垂直方向輝度信号非
    相関エネルギーとして、垂直方向の色信号の相関の度合
    いを垂直方向色信号非相関エネルギーとして、それぞれ
    検出する手段と、検出された各非相関エネルギーに基づ
    き複数の相関信号を生成する手段と、遅延回路を用いて
    少なくとも1つの上記相関信号を所定標本数遅延させ、
    注目標本点、所定標本数を1単位として注目標本点から
    みて少なくとも1単位前で少なくとも1個の標本点、所
    定標本数を1単位として注目標本点からみて少なくとも
    1単位後で少なくとも1個の標本点、の複数の標本点に
    おける相関信号が一致している場合にその相関信号の非
    相関判定が成立することを示す準相関信号を発生する手
    段と、生成された準相関信号の値に応じて色信号選択信
    号を発生させる手段とを備えたことを特徴とする輝度信
    号色信号分離フィルタ。
  5. 【請求項5】 水平走査周波数に同期した周波数で標本
    化された複合映像信号を遅延させて注目標本点およびそ
    の周囲の複数の参照標本点の各標本値を同時に抽出する
    手段と、各標本点の標本値から少なくとも2種類の非平
    行な方向の色副搬送波の成分に相当する周波数成分を抽
    出することにより、少なくとも2種類の非平行な方向の
    色信号を得る色信号抽出手段と、得られた少なくとも2
    種類の非平行な方向の色信号を、画像の水平方向の相関
    あるいは垂直方向の相関に応じて選択的に出力する色信
    号選択手段と、色信号選択手段により出力された色信号
    を入力し色差信号Iならびに色差信号Qを出力する色復
    調手段と、色復調手段により得られた色差信号Iならび
    に色差信号Qの低域成分を抽出する複数の低域通過フィ
    ルタと、色差信号Iならびに色差信号Qの低域成分を入
    力し変調色信号を出力する色変調手段と、色変調手段の
    出力と入力複合映像信号を演算し輝度信号を出力する演
    算手段とを備えたことを特徴とする輝度信号色信号分離
    フィルタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104038750A (zh) * 2013-03-08 2014-09-10 浙江大华技术股份有限公司 基于色度信号的串色抑制和yc分离方法、装置及系统
CN104038750B (zh) * 2013-03-08 2015-12-23 浙江大华技术股份有限公司 基于色度信号的串色抑制和yc分离方法、装置及系统

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