JP3420837B2 - 輝度信号色信号分離フィルタ - Google Patents

輝度信号色信号分離フィルタ

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JP3420837B2
JP3420837B2 JP20076094A JP20076094A JP3420837B2 JP 3420837 B2 JP3420837 B2 JP 3420837B2 JP 20076094 A JP20076094 A JP 20076094A JP 20076094 A JP20076094 A JP 20076094A JP 3420837 B2 JP3420837 B2 JP 3420837B2
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正樹 山川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、色信号と輝度信号と
を周波数多重した、例えばNTSC方式の複合映像信号
の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色信号分離フ
ィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図27は、従来の輝度信号色信号分離フ
ィルタの一例である。図において、1はNTSC方式等
の複合映像信号を入力する入力端子である。端子1に入
力された信号はA/D変換器2に与えられる。A/D変
換器2の出力信号aは補償遅延回路8と時間−垂直−水
平方向色信号抽出フィルタ5に与えられるとともに、入
力信号に対し1ライン遅延された信号を出力するライン
遅延器3に与えられる。ライン遅延器3の出力信号b
は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5に与え
られるとともに、ライン遅延器3に与えられる。ライン
遅延器3の出力信号cは入力信号に対し261ライン遅
延された信号を出力するようなフィールド遅延器4に与
えられる。この出力dは以下、ライン遅延器3、フィー
ルド遅延器4等において順次に遅延され、これら遅延器
3,4の出力信号e,f,g,h,i,j,k,m,n
は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5に与え
られる。時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5の
出力は、減算器12に与えられるとともに色信号として
出力端子13より出力される。補償遅延回路8の出力
は、減算器12に与えられ時間−垂直−水平方向色信号
抽出フィルタ5出力と減算され、輝度信号として出力端
子14より出力される。
【0003】図28は、時間−垂直−水平方向色信号抽
出フィルタ5の一例である。信号aは第1の加算器17
hに与えられる。信号bは第2の加算器17iに与えら
れる。以下、信号cは第1の加算器17hに、信号dは
減算器23kに、信号eは減算器23kに、信号fは第
2の加算器17iに、信号gは第4の乗算器18uに、
信号hは第2の加算器17iに、信号iは減算器23k
に、信号jは減算器23kに、信号kは第1の加算器1
7hに、信号mは第2の加算器17iに、信号nは第1
の加算器17hに与えられる。第1の加算器17hの出
力は第1の乗算器18rに与えられ、減算器23kの出
力は第2の乗算器18sに与えられ、第2の加算器17
iの出力は第3の乗算器18tに与えられる。4つの乗
算器18r〜18uの出力は第3の加算器17jに与え
られ、第3の加算器17jの出力は水平方向色信号抽出
フィルタ16に与えられ、水平方向色信号抽出フィルタ
16の出力は時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ
5の出力となる。
【0004】図28における時間−垂直方向色信号抽出
フィルタ15のフィルタ特性を、図29に示す。一般に
複合映像信号の色信号成分の3次元周波数特性は、後に
図4に示すように、時間−垂直周波数平面における第
2、第4象限に分布するものであって、同様な色信号分
布をとるフィルタ特性を持つ時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5を用いることにより、クロスカラーの
非常に少ないYC分離が実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のYC分離の方式
では、垂直方向、水平方向ならびに時間方向に帯域制限
し、色信号を抜き去るように回路が構成されており、こ
のような輝度信号色信号分離フィルタによれば、輝度信
号を色信号として抽出するというクロスカラーが非常に
少ない一方で、ドット妨害が多いという問題があった。
【0006】本発明は上記のような問題を解決するため
になされたもので、従来の時間−垂直−水平方向色信号
抽出フィルタに加えて、時間方向色信号抽出フィルタあ
るいは垂直方向色信号抽出フィルタあるいは水平方向色
信号抽出フィルタあるいはそれらのフィルタを組合せて
用い、適応的にこれらのフィルタを選択することによ
り、クロスカラーが非常に少なくドット妨害も除去でき
る輝度信号色信号分離フィルタを実現することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の輝度信号色信
号分離フィルタは、色信号と輝度信号とを周波数多重し
た複合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信
号色信号分離フィルタにおいて、上記複合映像信号をそ
れぞれ1水平期間遅延させる複数のライン遅延手段と、
上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
複数のフィールド遅延手段と、入力した複合映像信号と
上記ライン遅延手段あるいは上記フィールド遅延手段に
より遅延された複合映像信号とから第1の色信号成分を
抽出する第1の色信号抽出手段と、入力した複合映像信
号における注目ラインから第2の色信号成分を抽出する
第2の色信号抽出手段と、上記複合映像信号と上記ライ
ン遅延手段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延
された複合映像信号から垂直方向での非相関を検出する
第1の非相関検出手段と、上記第1の非相関検出手段に
より垂直非相関を検出した場合に、上記第1の色信号抽
出手段から上記第2の色信号抽出手段に切り換えて色信
号成分を出力する色信号選択手段とを備え、上記第1の
色信号抽出手段では、特定周波数の信号成分を非相関エ
ネルギーとして抽出し、上記第1の非相関検出手段で
は、複合映像信号における水平方向ならびに垂直方向で
の非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽出するとと
もに、これら非相関エネルギーを比較することで垂直非
相関を検出することを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】請求項2の輝度信号色信号分離フィルタ
は、色信号と輝度信号とを周波数多重した複合映像信号
の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色信号分離フ
ィルタにおいて、上記複合映像信号をそれぞれ1水平期
間遅延させる複数のライン遅延手段と、上記複合映像信
号をそれぞれ1フィールド分遅延させる複数のフィール
ド遅延手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延
手段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された
複合映像信号とから第1の色信号成分を抽出する第1の
色信号抽出手段と、入力した複合映像信号と上記ライン
遅延手段により遅延された複合映像信号から第3の色信
号成分を抽出する第3の色信号抽出手段と、上記複合映
像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フィールド遅
延手段により遅延された複合映像信号から水平方向での
非相関を検出する第2の非相関検出手段と、上記第2の
非相関検出手段により水平非相関を検出した場合に、上
記第1の色信号抽出手段から上記第3の色信号抽出手段
に切り換えて色信号成分を出力する色信号選択手段とを
備え、上記第1の色信号抽出手段では、特定周波数の信
号成分を非相関エネルギーとして抽出し、上記第2の非
相関検出手段では、複合映像信号における水平方向なら
びに垂直方向での非相関の度合を表す非相関エネルギー
を抽出するとともに、これら非相関エネルギーを比較す
ることで水平非相関を検出することを特徴とする。
【0011】請求項3の輝度信号色信号分離フィルタ
は、色信号と輝度信号とを周波数多重した複合映像信号
の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色信号分離フ
ィルタにおいて、上記複合映像信号をそれぞれ1水平期
間遅延させる複数のライン遅延手段と、上記複合映像信
号をそれぞれ1フィールド分遅延させる複数のフィール
ド遅延手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延
手段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された
複合映像信号とから第1の色信号成分を抽出する第1の
色信号抽出手段と、入力した複合映像信号と上記ライン
遅延手段により遅延された複合映像信号から第3の色信
号成分を抽出する第3の色信号抽出手段と、上記複合映
像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フィールド遅
延手段により遅延された複合映像信号から水平方向での
非相関を検出する第2の非相関検出手段と、上記第2の
非相関検出手段により水平非相関を検出した場合に、上
記第1の色信号抽出手段から上記第3の色信号抽出手段
に切り換えて色信号成分を出力する色信号選択手段とを
備え、上記第1の色信号抽出手段では、1フレーム以上
離れた複数の画素を用いて特定周波数の信号成分を非相
関エネルギーとして抽出し、上記第2の非相関検出手段
では、複合映像信号における水平方向ならびに垂直方向
での非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽出すると
ともに、これら非相関エネルギーを比較することで水平
非相関を検出することを特徴とする。
【0012】請求項4の輝度信号色信号分離フィルタ
は、色信号と輝度信号とを周波数多重した複合映像信号
の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色信号分離フ
ィルタにおいて、上記複合映像信号をそれぞれ1水平期
間遅延させる複数のライン遅延手段と、上記複合映像信
号をそれぞれ1フィールド分遅延させる複数のフィール
ド遅延手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延
手段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された
複合映像信号とから第1の色信号成分を抽出する第1の
色信号抽出手段と、入力した複合映像信号と上記フィー
ルド遅延手段により遅延された複合映像信号から第4の
色信号成分を抽出する第4の色信号抽出手段と、上記複
合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フィール
ド遅延手段により遅延された複合映像信号から時間方向
での非相関を検出する第3の非相関検出手段と、上記第
3の非相関検出手段により時間非相関を検出した場合
に、上記第1の色信号抽出手段から上記第4の色信号抽
出手段に切り換えて色信号成分を出力する色信号選択手
段とを備え、上記第1の色信号抽出手段では、1フレー
ム以上離れた複数の画素を用いて特定周波数の信号成分
を非相関エネルギーとして抽出し、上記第3の非相関検
出手段では、複合映像信号における時間方向での非相関
の度合を表す非相関エネルギーを抽出するとともに、こ
れら非相関エネルギーを比較することで時間非相関を検
出することを特徴とする。
【0013】請求項5の輝度信号色信号分離フィルタ
は、色信号と輝度信号とを周波数多重した複合映像信号
の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色信号分離フ
ィルタにおいて、上記複合映像信号をそれぞれ1水平期
間遅延させる複数のライン遅延手段と、上記複合映像信
号をそれぞれ1フィールド分遅延させる複数のフィール
ド遅延手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延
手段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された
複合映像信号とから第1の色信号成分を抽出する第1の
色信号抽出手段と、入力した複合映像信号における注目
ラインから第2の色信号成分を抽出する第2の色信号抽
出手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段
により遅延された複合映像信号から第3の色信号成分を
抽出する第3の色信号抽出手段と、上記複合映像信号と
上記ライン遅延手段あるいは上記フィールド遅延手段に
より遅延された複合映像信号から垂直方向での非相関を
検出する第1の非相関検出手段と、上記複合映像信号と
上記ライン遅延手段あるいは上記フィールド遅延手段に
より遅延された複合映像信号から水平方向での非相関を
検出する第2の非相関検出手段と、上記第1、第2の非
相関検出手段により垂直非相関あるいは水平非相関を検
出した場合に、上記第1の色信号抽出手段から上記第2
あるいは第3の色信号抽出手段に切り換えて色信号成分
を出力する色信号選択手段とを備え、上記第1の色信号
抽出手段では、特定周波数の信号成分を非相関エネルギ
ーとして抽出し、上記第1の非相関検出手段では、複合
映像信号における水平方向ならびに垂直方向での非相関
の度合を表す非相関エネルギーを抽出するとともに、こ
れら非相関エネルギーを比較することで垂直非相関を検
出し、上記第2の非相関検出手段では、複合映像信号に
おける水平方向ならびに垂直 方向での非相関の度合を表
す非相関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関
エネルギーを比較することで水平非相関を検出すること
を特徴とする。
【0014】請求項6の輝度信号色信号分離フィルタ
は、色信号と輝度信号とを周波数多重した複合映像信号
の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色信号分離フ
ィルタにおいて、上記複合映像信号をそれぞれ1水平期
間遅延させる複数のライン遅延手段と、上記複合映像信
号をそれぞれ1フィールド分遅延させる複数のフィール
ド遅延手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延
手段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された
複合映像信号とから第1の色信号成分を抽出する第1の
色信号抽出手段と、入力した複合映像信号における注目
ラインから第2の色信号成分を抽出する第2の色信号抽
出手段と、入力した複合映像信号と上記フィールド遅延
手段により遅延された複合映像信号から第4の色信号成
分を抽出する第4の色信号抽出手段と、上記複合映像信
号と上記ライン遅延手段あるいは上記フィールド遅延手
段により遅延された複合映像信号から垂直方向での非相
関を検出する第1の非相関検出手段と、上記複合映像信
号と上記ライン遅延手段あるいは上記フィールド遅延手
段により遅延された複合映像信号から時間方向での非相
関を検出する第3の非相関検出手段と、上記第1、第3
の非相関検出手段により垂直非相関あるいは時間非相関
を検出した場合に、上記第1の色信号抽出手段から上記
第2あるいは第4の色信号抽出手段に切り換えて色信号
成分を出力する色信号選択手段とを備え、上記第1の色
信号抽出手段では、特定周波数の信号成分を非相関エネ
ルギーとして抽出し、上記第1の非相関検出手段では、
複合映像信号における水平方向ならびに垂直方向での非
相関の度合を表す非相関エネルギーを抽出するととも
に、これら非相関エネルギーを比較することで垂直非相
関を検出し、上記第3の非相関検出手段では、複合映像
信号における時間方向での非相関の 度合を表す非相関エ
ネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネルギー
を比較することで時間非相関を検出することを特徴とす
る。
【0015】請求項7の輝度信号色信号分離フィルタ
は、色信号と輝度信号とを周波数多重した複合映像信号
の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色信号分離フ
ィルタにおいて、上記複合映像信号をそれぞれ1水平期
間遅延させる複数のライン遅延手段と、上記複合映像信
号をそれぞれ1フィールド分遅延させる複数のフィール
ド遅延手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延
手段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された
複合映像信号とから第1の色信号成分を抽出する第1の
色信号抽出手段と、入力した複合映像信号と上記ライン
遅延手段により遅延された複合映像信号から第3の色信
号成分を抽出する第3の色信号抽出手段と、入力した複
合映像信号と上記フィールド遅延手段により遅延された
複合映像信号から第4の色信号成分を抽出する第4の色
信号抽出手段と、上記複合映像信号と上記ライン遅延手
段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された複
合映像信号から水平方向での非相関を検出する第2の非
相関検出手段と、上記複合映像信号と上記ライン遅延手
段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された複
合映像信号から時間方向での非相関を検出する第3の非
相関検出手段と、上記第2、第3の非相関検出手段によ
り水平非相関あるいは時間非相関を検出した場合に、上
記第1の色信号抽出手段から上記第3あるいは第4の色
信号抽出手段に切り換えて色信号成分を出力する色信号
選択手段とを備え、上記第1の色信号抽出手段では、特
定周波数の信号成分を非相関エネルギーとして抽出し、
上記第2の非相関検出手段では、複合映像信号における
水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
ギーを比較することで水平非相関を検出し、上記第3の
非相関検出手段では、複合映像信号における時間方向で
の非相関の 度合を表す非相関エネルギーを抽出するとと
もに、これら非相関エネルギーを比較することで時間非
相関を検出することを特徴とする。
【0016】請求項8の輝度信号色信号分離フィルタ
は、色信号と輝度信号とを周波数多重した複合映像信号
の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色信号分離フ
ィルタにおいて、上記複合映像信号をそれぞれ1水平期
間遅延させる複数のライン遅延手段と、上記複合映像信
号をそれぞれ1フィールド分遅延させる複数のフィール
ド遅延手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延
手段あるいは上記フィールド遅延手段により遅延された
複合映像信号とから第1の色信号成分を抽出する第1の
色信号抽出手段と、入力した複合映像信号における注目
ラインから第2の色信号成分を抽出する第2の色信号抽
出手段と、入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段
により遅延された複合映像信号から第3の色信号成分を
抽出する第3の色信号抽出手段と、入力した複合映像信
号と上記フィールド遅延手段により遅延された複合映像
信号から第4の色信号成分を抽出する第4の色信号抽出
手段と、上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるい
は上記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信
号から垂直方向での非相関を検出する第1の非相関検出
手段と、上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるい
は上記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信
号から水平方向での非相関を検出する第2の非相関検出
手段と、上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるい
は上記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信
号から時間方向での非相関を検出する第3の非相関検出
手段と、上記第1、第2、第3の非相関検出手段により
垂直非相関、水平非相関あるいは時間非相関を検出した
場合に、上記第1の色信号抽出手段から上記第2、第3
あるいは第4の色信号抽出手段に切り換えて色信号成分
を出力する色信号選択手段とを備え、 上記第1の色信号
抽出手段では、特定周波数の信号成分を非相関エネルギ
ーとして抽出し、上記第1の非相関検出手段では、複合
映像信号における水平方向ならびに垂直方向での非相関
の度合を表す非相関エネルギーを抽出するとともに、こ
れら非相関エネルギーを比較することで垂直非相関を検
出し、上記第2の非相関検出手段では、複合映像信号に
おける水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表
す非相関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関
エネルギーを比較することで水平非相関を検出し、上記
第3の非相関検出手段では、複合映像信号における時間
方向での非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽出す
るとともに、これら非相関エネルギーを比較することで
時間非相関を検出することを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】請求項1に係る輝度信号色信号分離フィルタで
は、第1の色信号抽出手段に加えて、第2の色信号抽出
手段を持ち、垂直非相関検出手段における検出結果に応
じてこれらを選択的に出力することにより、クロスカラ
ーが少なく、かつ画面水平方向に発生するドット妨害を
除去することができる。
【0020】また、上記第1の色信号抽出手段は、他の
次元の色信号抽出フィルタを備え、上記非相関検出手段
において、複合映像信号における水平方向ならびに垂直
方向での非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽出
し、上記第1の色信号抽出フィルタで特定周波数の信号
成分の非相関エネルギーを抽出し、これら非相関エネル
ギーとを比較演算することで、クロスカラーを少なくす
ることができる。
【0021】請求項に係る輝度信号色信号分離フィル
タでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタに加
えて、垂直方向色信号抽出フィルタを持ち水平非相関検
出手段に応じて、これらを選択的に出力することでクロ
スカラーが少なく、かつ画面垂直方向に発生するドット
妨害を除去することができる。
【0022】また、時間−垂直−水平方向色信号抽出フ
ィルタに加えて、他の次元の色信号抽出フィルタを持ち
これらを選択的に出力するための非相関検出手段におい
て、複合映像信号における水平方向ならびに垂直方向で
の非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽出し、ま
た、上記時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタで抽
出された特定周波数成分における非相関エネルギーを抽
出し、上記非相関エネルギーを用いて比較演算すること
でクロスカラーが少なく斜め解像度を高くすることがで
きる。
【0023】請求項に係る輝度信号色信号分離フィル
タでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタに加
えて、垂直方向色信号抽出フィルタを持ち水平非相関検
出手段に応じて、これらを選択的に出力することでクロ
スカラーが少なく、かつ画面垂直方向に発生するドット
妨害を除去することができる。また、時間−垂直−水平
方向色信号抽出フィルタに加えて、他の次元の色信号抽
出フィルタを持ちこれらを選択的に出力するための非相
関検出手段において、複合映像信号における水平方向な
らびに垂直方向での非相関の度合を表す非相関エネルギ
ーを抽出し、上記非相関エネルギーを1フィールド内の
みならず、1フレーム以上離れた複数の画素を用いて抽
出し、上記非相関エネルギーを用いて比較演算すること
でクロスカラーが少なく時間非相関部に発生するドット
妨害を除去することができる。
【0024】請求項に係る輝度信号色信号分離フィル
タでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタに加
えて、時間方向色信号抽出フィルタを持ち時間非相関検
出手段に応じて、これらを選択的に出力することでクロ
スカラーが少なく、かつ輝度信号低域に発生するノイズ
を抑圧することができる。
【0025】請求項に係る輝度信号色信号分離フィル
タでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタに加
えて、水平方向色信号抽出フィルタと垂直方向色信号抽
出フィルタを持ち垂直非相関検出手段と水平非相関検出
手段に応じて、これらを選択的に出力することでクロス
カラーが少なく、かつ画面水平方向ならびに垂直方向に
発生するドット妨害を除去することができる。
【0026】請求項に係る輝度信号色信号分離フィル
タでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタに加
えて、水平方向色信号抽出フィルタと時間方向色信号抽
出フィルタを持ち垂直非相関検出手段と時間非相関検出
手段に応じて、これらを選択的に出力することでクロス
カラーが少なく、かつ画面水平方向に発生するドット妨
害を除去し、輝度信号低域に発生するノイズを抑圧する
ことができる。
【0027】請求項に係る輝度信号色信号分離フィル
タでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタに加
えて、垂直方向色信号抽出フィルタと時間方向色信号抽
出フィルタを持ち水平非相関検出手段と時間非相関検出
手段に応じて、これらを選択的に出力することでクロス
カラーが少なく、かつ画面垂直方向に発生するドット妨
害を除去し、輝度信号低域に発生するノイズを抑圧する
ことができる。
【0028】請求項に係る輝度信号色信号分離フィル
タでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタに加
えて、水平方向色信号抽出フィルタと垂直方向色信号抽
出フィルタと時間方向色信号抽出フィルタを持ち垂直非
相関検出手段と水平非相関検出手段と時間非相関検出手
段に応じて、これらを選択的に出力することでクロスカ
ラーが少なく、かつ画面水平方向ならびに垂直方向に発
生するドット妨害を除去し、輝度信号低域に発生するノ
イズを抑圧することができる。
【0029】
【0030】
【0031】
【実施例】
実施例1.図1は、本発明の一実施例の輝度信号色信号
分離フィルタを示す概略ブロック図である。図におい
て、1はNTSC方式等の複合映像信号が入力される入
力端子である。このフィルタはA/D変換器2と、入力
信号に対し各々1水平走査期間(H)の遅延をもたらす
ライン遅延器3a〜3dと、入力信号に対し262ライ
ンの遅延をもたらすフィールド遅延器4a,4d、およ
び261ラインの遅延をもたらすフィールド遅延器4
b,4cと、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ
5と、水平方向色信号抽出フィルタ6と、垂直非相関検
出回路7と、補償遅延回路8,9a,9b,10aと、
2入力のどちらかを選択して出力するスイッチ回路11
と、減算器12とを備え、スイッチ回路11に接続され
た出力端子13には色信号が、減算器12に接続された
出力端子14には輝度信号がそれぞれ出力されるように
構成されている。
【0032】すなわち、まず入力端子1に入力された複
合映像信号はA/D変換器2に与えられる。A/D変換
器2の出力信号bは補償遅延回路8と時間−垂直−水平
方向色信号抽出フィルタ5に与えられるとともに、入力
信号に対し262ライン遅延された信号を出力するよう
なフィールド遅延器4aに与えられる。フィールド遅延
器4aの出力dは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フ
ィルタ5に与えられるとともに、入力信号に対し1ライ
ン遅延された信号を出力するようなライン遅延器3aに
与えられる。ライン遅延器3aの出力eは、時間−垂直
−水平方向色信号抽出フィルタ5に与えられるととも
に、入力信号に対し261ライン遅延された信号を出力
するようなフィールド遅延器4bに与えられる。この出
力fは以下、ライン遅延器3b、ライン遅延器3c、フ
ィールド遅延器4c、ライン遅延器3d、フィールド遅
延器4dの順に遅延され、各遅延器の出力g,h,i,
j,mは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
に与えられる。また、ライン遅延器3bの出力gは、水
平方向色信号抽出フィルタ6に与えられ、フィールド遅
延器4b、ライン遅延器3b、ライン遅延器3cの各出
力f,g,hは垂直非相関検出回路7に与えられる。
【0033】また、時間−垂直−水平方向色信号抽出フ
ィルタ5、水平方向色信号抽出フィルタ6、垂直非相関
検出回路7の出力は、それぞれ補償遅延回路9a、補償
遅延回路9b、補償遅延回路10aに与えられる。補償
遅延回路9a、補償遅延回路9bの出力はスイッチ回路
11に入力され、スイッチ回路11では補償遅延回路1
0aの出力信号に従って、2入力のどちらかを選択して
出力する。スイッチ回路11の出力は、出力端子13か
ら色信号として出力される一方、減算器12において補
償遅延回路8の出力から減算され、その演算結果は、輝
度信号として出力端子14に出力される。
【0034】図2は、図1における時間−垂直−水平方
向色信号抽出フィルタ5の一実施例を示す概略ブロック
図である。時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
は、2つの色信号抽出のためのディジタルフィルタ1
5,16を縦続接続して構成されており、前段の時間−
垂直方向色信号抽出フィルタ15は、3つの加算器17
a〜17cと3つの乗算器18a〜18cとを含む2次
元信号の処理回路である。
【0035】ここでは、A/D変換器2および各遅延器
3a〜3d,4a〜4dからの出力信号のうち、信号
b,d,f,h,j,mは加算器17aに、信号e,i
は加算器17bに与えられる。入力信号gは乗算器18
bで0.2倍され、加算器17aの出力は乗算器18a
で−0.1倍され、加算器17bの出力は乗算器18c
で0.1倍される。乗算器18a,18b,18cの各
出力は加算器17cに入力され、加算器17cの出力
は、時間−垂直方向色信号抽出フィルタ15の出力とし
て、水平方向色信号抽出フィルタ16に与えられ、水平
方向色信号抽出フィルタ16の出力は、時間−垂直−水
平方向色信号抽出フィルタ5の出力として補償遅延回路
9aに送られる。
【0036】図3は、図1における時間−垂直−水平方
向色信号抽出フィルタ5における時間−垂直周波数特性
を示す。
【0037】以下、図1における時間−垂直−水平方向
色信号抽出フィルタ5の動作を説明する。端子1より入
力された入力信号は、A/D変換器2により、ディジタ
ル値に変換された後、フィールド遅延回路4a〜4d、
ライン遅延回路3a〜3dにより遅延され、A/D変換
器2の出力信号ならびに上記遅延回路の出力信号は時間
−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5に与えられる。
また、ライン遅延回路3bの出力信号は水平方向色信号
抽出フィルタ6に与えられ、フィールド遅延回路4b、
ライン遅延回路3b、ライン遅延回路3cの出力信号は
それぞれ垂直非相関検出回路7に与えられる。
【0038】図2における時間−垂直方向色信号抽出フ
ィルタ15のフィルタ特性を、図3に示す。図3におい
て、縦軸は色信号に対するフィルタのゲインを示してお
り、他方、色信号の3次元周波数特性は、図4に示すよ
うに、時間−垂直周波数平面における第2、第4象限に
分布する。そこで、時間−垂直−水平方向色信号抽出フ
ィルタ5では、時間−垂直方向色信号抽出フィルタ15
に水平方向色信号抽出フィルタ16を縦続接続すること
によって、図4に示すクロスハッチ部分が通過域となる
フィルタが構成され、図3に示すように色信号の時間−
垂直周波数平面上での特性と一致するようになるため
に、クロスカラーが非常に少なくできる。ただし、クロ
スカラーを少なくすればドット妨害は多くなることか
ら、垂直方向での非相関が検出された場合には、垂直非
相関検出回路7により検出された非相関の検出出力によ
ってスイッチ回路11を切り換えて、時間−垂直−水平
方向色信号抽出フィルタ5の出力を遅延した補償遅延回
路9aの出力から、水平方向色信号抽出フィルタ6の出
力を遅延した補償遅延回路9bの出力を出力端子13に
切り換えるようにして、ドット妨害を抑えている。
【0039】なお、このときの水平方向色信号抽出フィ
ルタ6ならびに図2の水平方向色信号抽出フィルタ16
は、いずれも出力に関するフィルタであって、時間−垂
直周波数平面において狭い通過帯域を持たせることによ
って、色信号出力にクロスカラーが少なく、画質を良く
することができる。したがって、これらはタップ数の多
いフィルタとして構成されることが好ましく、その伝達
関数は、いずれも例えば、 Ch (Z)=(−1/16)(1−Z -23 と表されるフィルタが使用される。
【0040】また、本実施例では、2つの水平方向色信
号抽出フィルタ6,16が、同一の伝達関数を持つもの
を用いているが、異なる伝達関数を持つものを用いても
よい。
【0041】また、フィルタ5の内部にスイッチ回路を
設けて、時間−垂直方向色信号抽出フィルタ15の出力
と、信号gを垂直非相関検出回路7の検出出力に応じて
切り換える構成とすることも可能である。この場合に
は、水平方向色信号抽出フィルタは一つだけでよい。
【0042】さらに、時間−垂直方向色信号抽出フィル
タ15は、時間−垂直周波数平面における第2、第4象
限に通過域をとるようなフィルタ特性を持つならば、上
述の構成にとらわれるものではない。
【0043】実施例2.図5は、本発明の輝度信号色信
号分離フィルタの別の実施例を示す概略ブロック図であ
る。図5の実施例2において、先の実施例1との相違す
るところは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ
20で抽出された特定周波数成分を非相関エネルギーと
して用い、この非相関エネルギーを用いて比較演算する
ことでクロスカラーを少なくするようにした点である。
【0044】入力端子1に入力された複合映像信号は、
A/D変換器2に与えられる。A/D変換器2の出力信
号は補償遅延回路8と時間−垂直−水平方向色信号抽出
フィルタ20に与えられるとともに、フィールド遅延器
4aに与えられる。この出力は以下、ライン遅延器3
a、フィールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ライン
遅延器3c、フィールド遅延器4c、ライン遅延器3
d、フィールド遅延器4dの順に遅延され、各遅延器の
出力は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ20
に与えられる。この時間−垂直−水平方向色信号抽出フ
ィルタ20は、通常の色信号成分を出力するとともに、
特定周波数の信号成分をも出力する。また、ライン遅延
器3bの出力gは水平方向色信号抽出フィルタ6に与え
られ、フィールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ライ
ン遅延器3cの各出力は垂直非相関検出回路7aに与え
られる。さらに、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィ
ルタ20からの特定周波数の出力信号n1は垂直非相関
検出回路7aに与えられる。
【0045】時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ
20、水平方向色信号抽出フィルタ6、垂直非相関検出
回路7aの各出力は、それぞれ補償遅延回路9a、補償
遅延回路9b、補償遅延回路10aに与えられる。補償
遅延回路9a、補償遅延回路9bの出力はスイッチ回路
11に入力され、スイッチ回路11では補償遅延回路1
0aの出力信号に従って、2入力のどちらかを選択して
出力する。スイッチ回路11の出力は、出力端子13か
ら色信号として出力される一方、減算器12において補
償遅延回路8の出力から減算され、その演算結果は、輝
度信号として出力端子14に出力される。
【0046】図6は、図5における時間−垂直−水平方
向色信号抽出フィルタ20の一例を示す概略ブロック図
である。図6において、時間−垂直方向色信号抽出フィ
ルタ15、水平方向色信号抽出フィルタ16について
は、図2に示すものと同じである。入力信号d,e,
i,jは減算器23aに、入力信号f,hは減算器23
bにそれぞれ与えられる。減算器23aの出力は乗算器
18dで0.125倍され、減算器23bの出力は乗算
器18eで0.3125倍される。乗算器18d,18
eの各出力は加算器17dに入力され、加算器17dの
出力は、垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路21
の出力として、水平方向色信号抽出フィルタ22に与え
られ、水平方向色信号抽出フィルタ22の出力は、時間
−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ20の出力信号n
1として送られる。
【0047】図7は、図6における垂直方向色信号非相
関エネルギー抽出回路21の時間−垂直周波数特性を示
す。
【0048】図8は、図5中の垂直非相関検出回路7a
の一例を示すブロック回路図である。同図において、2
4は水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路、25
は水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路、26は垂
直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路、27a,2
7bは最大値回路、28a,28bは比較回路、29
a,29b,29cは遅延回路、30はAND回路、3
1はOR回路、18fは乗算回路である。
【0049】遅延器からの入力信号f,g,hは、水平
方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路24と垂直方向
輝度信号非相関エネルギー検出回路26に与えられる。
また、入力信号gは水平方向色信号非相関エネルギー抽
出回路25に与えられる。水平方向輝度信号非相関エネ
ルギー抽出回路24の出力は最大値回路27a,27b
に与えられ、水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路
25の出力は、最大値回路27aと、乗算器18fで
2.0倍された後、最大値回路27bとにそれぞれ与え
られる。比較回路28aには、最大値回路27aの出力
と、上記時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ20
からの出力信号n1が入力され、比較回路28bには、
最大値回路27bの出力と垂直方向輝度信号非相関エネ
ルギー検出回路26の出力とがそれぞれ与えられる。比
較回路28aの出力信号は遅延回路29aに、比較回路
28bの出力信号は遅延回路29bとAND回路30
に、遅延回路29bの出力信号は遅延回路29cとAN
D回路30に、遅延回路29cの出力信号はAND回路
30に、遅延回路29aの出力信号とAND回路30の
出力信号はOR回路31とにそれぞれ入力される。そし
て、OR回路31の出力信号は、垂直非相関検出回路7
aの検出結果としてスイッチ回路11へ出力される。
【0050】図9は、図8中の水平方向輝度信号非相関
エネルギー抽出回路24の一例を示すブロック回路図で
ある。同図において、この非相関エネルギー抽出回路2
4は垂直方向低域通過フィルタ32、色副搬送波周波数
の1/2周期分(1/(2fsc))の遅延量をもつ遅
延回路29d,29e、減算回路23c,23d、絶対
値回路33a,33b及び最大値回路27cによって構
成されている。
【0051】入力信号f,g,hは、垂直方向低域通過
フィルタ32に与えられ、この垂直方向低域通過フィル
タ32の出力信号は、遅延回路29d及び減算回路23
cの一方の入力端子に与えられ、遅延回路29dの出力
信号は、遅延回路29e、減算回路23cの他方の入力
端子及び減算回路23dの一方の入力端子に与えられ、
遅延回路29eの出力信号は、減算回路23dの他方の
入力端子に与えられる。また、減算回路23cの出力信
号は絶対値回路33aに与えられ、この絶対値回路33
aの出力信号は最大値回路27cの一方の入力信号とさ
れ、減算回路23dの出力信号は絶対値回路33bに与
えられ、この絶対値回路33bの出力信号は最大値回路
27cの他方の入力信号とされる。そして、最大値回路
27cの出力が、水平方向輝度信号非相関エネルギー抽
出回路24の出力信号DYHとなる。
【0052】図10は、図8中の水平方向色信号非相関
エネルギー抽出回路25の一例を示すブロック回路図で
ある。この回路25は、色副搬送波周波数の1周期分
(1/fsc)の遅延量をもつ遅延回路29f、減算回
路23e、絶対値回路33cによって構成されている。
【0053】入力信号gは、遅延回路29f及び減算回
路23eの一方の入力端子に与えられ、遅延回路29f
の出力信号は、減算回路23eの他方の入力端子に与え
られる。また減算回路23eの出力信号は、絶対値回路
33cに与えられ、この絶対値回路33cの出力が、水
平方向色信号非相関エネルギー抽出回路25の出力信号
DCH1となる。
【0054】図11は、図8中の垂直方向輝度信号非相
関エネルギー抽出回路26の一例を示すブロック回路図
である。同図において、非相関エネルギー抽出回路26
は水平方向低域通過フィルタ34a,34b,34c、
減算回路23f,23g、絶対値回路33d,33e及
び最大値回路27dによって構成されている。
【0055】入力信号fは水平方向低域通過フィルタ3
4aに与えられ、入力信号gは水平方向低域通過フィル
タ34bに与えられ、入力信号hは水平方向低域通過フ
ィルタ34cに与えられる。このうち水平方向低域通過
フィルタ34aの出力信号は、減算回路23fの一方の
入力端子に与えられ、水平方向低域通過フィルタ34b
の出力信号は、減算回路23fの他方の入力端子及び減
算回路23gの一方の入力端子に与えられ、水平方向低
域通過フィルタ34cの出力信号は、減算回路23gの
他方の入力端子に与えられている。また、減算回路23
fの出力信号は絶対値回路33dに与えられ、減算回路
23gの出力信号は絶対値回路33eに与えられ、これ
ら絶対値回路33d,33eの出力信号はいずれも最大
値回路27dの入力信号とされている。そして、この最
大値回路27dの出力が、垂直方向輝度信号非相関エネ
ルギー抽出回路26の出力信号DYVとなる。
【0056】このように構成された垂直非相関検出回路
7aの動作を、次に説明する。図8において、水平方向
輝度信号非相関エネルギー抽出回路24、水平方向色信
号非相関エネルギー抽出回路25の各出力信号DYH,
DCH1より最大値回路27aにおいて求められた最大
値出力と、垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路2
1からの出力信号n1とは、比較回路28aで比較され
る。このとき信号n1が大きい場合には、垂直方向に色
信号の非相関が大きいと判定される。また、水平方向輝
度信号非相関エネルギー抽出回路24、水平方向色信号
非相関エネルギー抽出回路25の各出力信号DYH,D
CH1より求められた最大値出力と、垂直方向輝度信号
非相関エネルギー抽出回路26の出力信号とは、比較回
路28bで比較される。このとき、垂直方向輝度信号非
相関エネルギー抽出回路26の出力信号が大きい場合に
は、垂直方向に輝度信号の非相関が大きいと判定され
る。
【0057】なお、AND回路30では、注目標本点と
その前後の各標本点においても、比較回路28bにおけ
る判定が成り立つことを検出しており、これにより解像
度劣化を防止することができる。すなわちOR回路31
によって、比較回路28aにおいて色信号の垂直非相関
が、あるいはAND回路30において注目標本点とその
前後の各標本点における輝度信号の垂直非相関がそれぞ
れ検出された場合に、垂直非相関ありとして垂直非相関
検出回路7aの検出結果がスイッチ回路11に出力され
る。
【0058】実施例3.図12は、本発明の実施例3に
係る輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図
である。この実施例3では、時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に加えて、垂直方向色信号抽出フィル
タ40を持ち、水平方向の非相関を検出する水平非相関
検出回路41の検出結果に応じて、フィルタ5または4
0から色信号を選択的に出力することによって、クロス
カラーが少なく、かつ画面垂直方向に発生するドット妨
害を除去することができるように構成したものである。
【0059】実施例3において、実施例1(図1)と異
なるのは、実施例1では垂直非相関検出回路7により垂
直方向の非相関を検出し、水平方向色信号抽出フィルタ
6の出力を遅延した補償遅延回路9bの出力に切り換え
ていたところを、水平非相関検出回路41により水平方
向の非相関を検出したときに、水平非相関部に発生する
ドット妨害を除去するために、垂直方向色信号抽出フィ
ルタ40の出力を遅延した補償遅延回路9cから色信号
を出力するように切り換える構成とした点である。
【0060】すなわち図12において、1はNTSC方
式等の複合映像信号を入力する入力端子であって、この
フィルタでは、実施例1の水平方向色信号抽出フィルタ
6に代えて、垂直方向色信号抽出フィルタ40が用いら
れ、水平非相関検出回路41によりスイッチ回路11の
切り換えて色信号出力を選択するように構成されてい
る。なお、実施例1と対応する部分には同一の符号を付
してある。
【0061】まず、入力端子1に入力された複合映像信
号はA/D変換器2に与えられる。A/D変換器2の出
力信号bは補償遅延回路8と時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に与えられるとともに、フィールド遅
延器4aに与えられる。この出力dは以下、ライン遅延
器3a、フィールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ラ
イン遅延器3c、フィールド遅延器4c、ライン遅延器
3d、フィールド遅延器4dの順に遅延され、各遅延器
の出力は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
に与えられる。また、フィールド遅延器4b、ライン遅
延器3b、ライン遅延器3cの各出力f,g,hは、垂
直方向色信号抽出フィルタ40と水平非相関検出回路4
1にそれぞれ与えられる。また時間−垂直−水平方向色
信号抽出フィルタ5、垂直方向信号抽出フィルタ40、
水平非相関検出回路41の出力は、それぞれ補償遅延回
路9a、補償遅延回路9c、補償遅延回路10bに与え
られる。補償遅延回路9aと補償遅延回路9cの出力は
いずれもスイッチ回路11に入力され、スイッチ回路1
1では補償遅延回路10bの出力信号に従って、2入力
のどちらかを選択して出力する。スイッチ回路11の出
力は、出力端子13から色信号として出力される一方、
減算器12において補償遅延回路8の出力から減算さ
れ、その演算結果は、輝度信号として出力端子14から
出力される。
【0062】この実施例3では、水平方向の非相関を検
出して、垂直方向色信号抽出フィルタ40に切り換えて
いる。したがって、画面垂直方向に表れるドット状の妨
害、すなわち水平非相関部に発生するドット妨害を除去
することが可能になる。しかし、ここでは垂直非相関部
や時間非相関部に発生するドット妨害には対応できな
い。
【0063】実施例4.図13は、本発明の実施例4に
係る輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図
である。上記実施例3のものと相違するところは、時間
−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ50で抽出された
特定周波数成分における非相関エネルギーを用いて比較
演算することにより、クロスカラーが少なく斜め解像度
を高くすることができるように構成した点である。
【0064】図において、1はNTSC方式等の複合映
像信号を入力する入力端子である。この入力端子1に入
力された信号はA/D変換器2に与えられる。A/D変
換器2の出力信号bは補償遅延回路8と時間−垂直−水
平方向色信号抽出フィルタ50に与えられるとともに、
フィールド遅延器4aに与えられる。この出力dは以
下、ライン遅延器3a、フィールド遅延器4b、ライン
遅延器3b、ライン遅延器3c、フィールド遅延器4
c、ライン遅延器3d、フィールド遅延器4dの順に遅
延され、各遅延器の出力e,f,g,h,i,j,m
は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ50に与
えられる。また、フィールド遅延器4b、ライン遅延器
3b、ライン遅延器3cの各出力f,g,hは垂直方向
色信号抽出フィルタ40、水平非相関検出回路41aに
与えられる。さらに、時間−垂直−水平方向色信号抽出
フィルタ50の一方の出力n2は水平非相関検出回路4
1aに与えられる。
【0065】時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ
50、垂直方向色信号抽出フィルタ40、水平非相関検
出回路41aの各出力は、それぞれ補償遅延回路9a、
補償遅延回路9c、補償遅延回路10bに与えられる。
補償遅延回路9a、補償遅延回路9cの出力はスイッチ
回路11に入力され、スイッチ回路11では補償遅延回
路10bの出力信号に従って、2入力のどちらかを選択
して出力する。スイッチ回路11の出力は、出力端子1
3から色信号として出力される一方、減算器12におい
て補償遅延回路8の出力から減算され、その演算結果が
出力端子14から輝度信号として出力される。
【0066】図14は、図13における時間−垂直−水
平方向色信号抽出フィルタ50の一例を示す概略ブロッ
ク図である。図14において、時間−垂直方向色信号抽
出フィルタ15、水平方向色信号抽出フィルタ16につ
いては、図2に示すものと同じである。入力信号b,
e,f,h,i,mは加算器17eに、入力信号d,j
は加算器17fに与えられる。入力信号gは乗算器18
hで0.2倍され、加算器17eの出力は乗算器18g
で−0.1倍され、加算器17fの出力は乗算器18i
で0.1倍される。乗算器18g,18h,18iは加
算器17gとそれぞれ接続され、加算器17gにおける
加算結果が高域輝度信号抽出フィルタ51の出力とし
て、水平方向色信号抽出フィルタ22に与えられ、水平
方向色信号抽出フィルタ22の出力は、時間−垂直−水
平方向色信号抽出フィルタ50の出力信号n2として送
られる。
【0067】図15は、図14における高域輝度信号抽
出フィルタ51のフィルタ特性である。色信号の3次元
周波数特性は、図4に示すような分布を有しており、高
域輝度信号抽出フィルタ51の出力が、水平方向色信号
抽出フィルタ22に入力される。このときの水平方向色
信号抽出フィルタ22は、色信号出力を処理する水平方
向色信号抽出フィルタ16とは違って、各走査線毎のタ
ップ係数をそれ程多く取らなくてもよい。したがって、
その伝達関数が、例えば、 Ch (Z)=(−1/8)(1−Z -2 と表されるフィルタを使用できる。
【0068】図16は、図13中の水平非相関判定回路
41aの一例を示すブロック回路図である。同図におい
て、24は水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路
(図9参照)、53は水平方向色信号非相関エネルギー
抽出回路(後に図17に示す)、26は垂直方向輝度信
号非相関エネルギー抽出回路(図11参照)、54は垂
直方向色信号非相関エネルギー抽出回路(後に図18に
示す)、55は高域輝度信号非相関エネルギー抽出回路
(後に図19に示す)、27e,27f,27gは最大
値回路、28cは比較回路、18j,18k,18mは
乗算回路である。
【0069】図13における各遅延器からの入力信号
f,g,hは、図16において水平方向輝度信号非相関
エネルギー抽出回路24と水平方向色信号非相関エネル
ギー抽出回路53と垂直方向輝度信号非相関エネルギー
抽出回路26に与えられ、垂直方向色信号非相関エネル
ギー抽出回路54には入力信号f、hのみが与えられ
る。また、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
0からの信号n2は、高域輝度信号非相関エネルギー抽
出回路55に入力される。水平方向輝度信号非相関エネ
ルギー抽出回路24の出力は乗算器18jで0.5倍さ
れた後、水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路53
の出力とともに最大値回路27eに与えられる。垂直方
向色信号非相関エネルギー抽出回路54の出力信号は乗
算器18kで4.0倍された後、垂直方向輝度信号非相
関エネルギー抽出回路26の出力信号とともに最大値回
路27fに与えられる。高域輝度信号非相関エネルギー
抽出回路55の出力信号は乗算器18mで2.0倍され
た後、最大値回路27fの出力信号とともに最大値回路
27gに与えられる。これら最大値回路27e、27g
の出力信号はともに比較回路28cに与えられ、比較回
路28cにおける比較結果がこの水平非相関検出回路4
1aの検出結果として、スイッチ回路11に出力され
る。
【0070】図17は、図16中の水平方向色信号非相
関エネルギー抽出回路53の一例を示すブロック回路図
である。同図において、この非相関エネルギー抽出回路
53は、垂直方向帯域通過フィルタ54、遅延回路29
g,29h,29i、乗算器18n,18p、減算回路
23h,23i、絶対値回路33fによって構成されて
いる。
【0071】この非相関エネルギー抽出回路53への入
力信号f、g、hは、まず垂直方向帯域通過フィルタ5
4に与えられる。垂直方向帯域通過フィルタ54の出力
信号は遅延回路29g及び減算回路23hの+入力端子
に与えられ、遅延回路29gの出力信号は遅延回路29
h及び乗算器18nに与えられ、遅延回路29hの出力
信号は減算回路23hの+入力端子に与えられ、乗算器
18nの出力信号は減算回路23hの−入力端子に与え
られる。また、減算回路23hの出力信号は遅延回路2
9i及び減算回路23iの入力端子に与えられ、遅延回
路29iの出力信号は減算回路23iの入力端子に与え
られる。そして、減算回路23iの出力信号は乗算器1
8pに与えられ、乗算器18pで0.25倍された出力
信号は絶対値回路33fに入力される。この絶対値回路
33fの出力が、この水平方向色信号非相関エネルギー
抽出回路53の出力信号DCH2となる。
【0072】図18は、図16中の垂直方向色信号非相
関エネルギー抽出回路54の一例のブロック回路図であ
る。同図において、非相関エネルギー抽出回路54は減
算回路23j、絶対値回路33gで構成されている。こ
の回路54への入力信号f,hはそれぞれ減算回路23
jに入力され、減算回路23jにより減算された出力信
号が絶対値回路33gに与えられる。そして、この絶対
値回路33gの出力が、垂直方向色信号非相関エネルギ
ー抽出回路54の出力信号DCV2となる。
【0073】図19は、図16中の高域輝度信号非相関
エネルギー抽出回路55の一例のブロック回路図であ
る。同図において、非相関エネルギー抽出回路55は色
副搬送波周波数の2周期分(2/fsc)の遅延量をも
つ遅延回路29j、減算回路23kおよび絶対値回路3
3hによって構成されている。この回路55への入力信
号n2は、遅延回路29j及び減算回路23kの一方の
入力端子に与えられ、遅延回路29jの出力信号は、減
算回路23kの他方の入力端子に与えられる。そして、
減算回路23kの出力信号は絶対値回路33hにおいて
絶対値がとられて、この高域輝度信号非相関エネルギー
抽出回路55の出力信号DHHとなる。
【0074】このように構成された水平非相関検出回路
41aの動作を、次に説明する。図16において、水平
方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路24、水平方向
色信号非相関エネルギー抽出回路53の各出力信号DY
H,DCH2より最大値回路27eによって求められた
最大値出力と、垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出
回路26、垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路5
4、高域輝度信号非相関エネルギー抽出回路55の各出
力信号より最大値回路27f,27gによって求められ
た最大値出力とが、比較回路28cで比較される。そし
て、最大値回路27eからの出力が大きい場合に、水平
方向の非相関が大きいと判定する。
【0075】実施例5.図20は、本発明の実施例5に
係る輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図
である。複合映像信号における水平方向ならびに垂直方
向での非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽出し、
この非相関エネルギーを1フィールド内のみならず、1
フレーム以上離れた複数の画素を用いて抽出し、上記非
相関エネルギーを用いて比較演算することによって、色
信号におけるクロスカラーを少なくできるだけでなく、
時間非相関部に発生するドット妨害をも除去することが
できるように構成したものである。
【0076】同図において、1はNTSC方式等の複合
映像信号を入力する入力端子である。この入力端子1に
入力された信号はA/D変換器2に与えられる。A/D
変換器2の出力信号bは、補償遅延回路8と時間−垂直
−水平方向色信号抽出フィルタ50にそれぞれ与えられ
るとともに、フィールド遅延器4aにも与えられる。こ
の出力信号dは以下、ライン遅延器3a、フィールド遅
延器4b、ライン遅延器3b、ライン遅延器3c、フィ
ールド遅延器4c、ライン遅延器3d、フィールド遅延
器4dの順に遅延され、各遅延器の出力信号e,f,
g,h,i,j,mは、時間−垂直−水平方向色信号抽
出フィルタ50に与えられる。また、フィールド遅延器
4b、ライン遅延器3b、ライン遅延器3cの各出力信
号f,g,hは垂直方向色信号抽出フィルタ40、水平
非相関検出回路41bに与えられる。さらに、A/D変
換器2、フィールド遅延器4dの出力信号b,mならび
に時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ50の一方
の出力信号n2は、水平非相関検出回路41bに与えら
れる。
【0077】時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ
50、垂直方向色信号抽出フィルタ40、水平非相関検
出回路41bの出力信号は、それぞれ補償遅延回路9
a、補償遅延回路9c、補償遅延回路10bに与えられ
る。補償遅延回路9a、補償遅延回路9cの出力信号は
スイッチ回路11に入力され、スイッチ回路11では補
償遅延回路10bの出力信号に従って、2入力のどちら
かを選択して出力する。スイッチ回路11の出力信号
は、出力端子13から色信号として出力される一方、減
算器12において補償遅延回路8の出力信号から減算さ
れ、その演算結果は、輝度信号として出力端子14から
出力される。
【0078】図21は、図20における水平非相関判定
回路41bの一例を示すブロック回路図である。同図に
おいて、実施例4の水平非相関判定回路41a(図1
6)と異なるのは、水平方向輝度信号非相関エネルギー
抽出回路24に入力される信号が、A/D変換器2の出
力信号bとフィールド遅延器4dの出力信号mであると
いうことである。これにより、水平方向輝度信号非相関
エネルギーは時間方向にも帯域制限された信号となり、
時間的に非相関なために色信号が輝度信号に漏れ込むこ
とを防止できる。
【0079】なお、上記実施例1ないし実施例5におい
て、それぞれ図2、図6、図14に示される時間−垂直
−水平方向色信号抽出フィルタ5、20、50では、時
間方向、垂直方向、水平方向のそれぞれに帯域制限され
た色信号成分を抽出している。さらに、それに加え、時
間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ20では色信号
の垂直非相関成分を、時間−垂直−水平方向色信号抽出
フィルタ50では輝度信号の高域成分をも抽出してい
る。
【0080】図9の水平方向輝度信号非相関エネルギー
抽出回路24では輝度信号の水平非相関成分を、図10
の水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路25では色
信号の水平非相関成分を、図11の垂直方向輝度信号非
相関エネルギー抽出回路26では輝度信号の垂直非相関
成分を、図17の水平方向色信号非相関エネルギー抽出
回路53、図18の垂直方向色信号非相関エネルギー抽
出回路54では色信号の垂直非相関成分を、図19の高
域輝度信号非相関エネルギー抽出回路55では高域輝度
信号の非相関成分を、それぞれ抽出している。これら
は、それぞれの成分を抽出するものであれば、上述の図
の構成におけるフィルタのタップ数、遅延回路の遅延時
間、乗算器の乗算係数などはこれにとらわれるものでは
ない。
【0081】実施例6.図22は、本発明の実施例6に
係る輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図
である。この実施例6では、時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に加えて、時間方向色信号抽出フィル
タ60を持ち、時間非相関を検出する時間非相関検出回
路61の検出結果に応じて、フィルタ5または60から
色信号を選択的に出力することによって、クロスカラー
が少なく、かつ輝度信号低域に発生するノイズを抑圧で
きるように構成したものである。
【0082】実施例6において、実施例1(図1)と異
なるのは、実施例1では垂直非相関検出回路7により垂
直方向の非相関を検出し、水平方向色信号抽出フィルタ
6の出力を遅延した補償遅延回路9bの出力に切り換え
ていたところを、時間非相関検出回路61により時間方
向の非相関が小さいと判断されたときに、輝度信号低域
に発生するノイズを抑圧するために、時間方向色信号抽
出フィルタ60の出力を遅延した補償遅延回路9dから
色信号を出力するように切り換える構成とした点であ
る。
【0083】すなわち図22において、1はNTSC方
式等の複合映像信号を入力する入力端子であって、この
フィルタでは、実施例1の水平方向色信号抽出フィルタ
6に代えて、時間方向色信号抽出フィルタ60が用いら
れ、時間非相関検出回路61によりスイッチ回路11を
切り換えて色信号出力を選択するように構成されてい
る。なお、実施例1と対応する部分には同一の符号を付
してある。
【0084】まず、入力端子1に入力された複合映像信
号はA/D変換器2に与えられる。A/D変換器2の出
力信号bは補償遅延回路8と時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に与えられるとともに、フィールド遅
延器4aに与えられる。この出力dは以下、ライン遅延
器3a、フィールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ラ
イン遅延器3c、フィールド遅延器4c、ライン遅延器
3d、フィールド遅延器4dの順に遅延され、各遅延器
の出力は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
に与えられる。また、A/D変換器2、ライン遅延器3
b、フィールド遅延器4dの各出力a,g,mは、時間
方向色信号抽出フィルタ60と時間非相関検出回路61
にそれぞれ与えられる。また時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5、時間方向信号抽出フィルタ60、時
間非相関検出回路61の出力は、それぞれ補償遅延回路
9a、補償遅延回路9d、補償遅延回路10cに与えら
れる。補償遅延回路9aと補償遅延回路9dの出力はい
ずれもスイッチ回路11に入力され、スイッチ回路11
では補償遅延回路10cの出力信号に従って、2入力の
どちらかを選択して出力する。スイッチ回路11の出力
は、出力端子13から色信号として出力される一方、減
算器12において補償遅延回路8の出力から減算され、
その演算結果は、輝度信号として出力端子14から出力
される。
【0085】この実施例3では、時間方向の非相関を検
出して、時間方向色信号抽出フィルタ60の出力を遅延
した補償遅延回路9dの出力に切り換えている。したが
って、クロスカラーが少なく、かつ輝度信号低域に発生
するノイズを抑圧することが可能になる。しかし、ここ
では垂直非相関部や水平非相関部に発生するドット妨害
には対応できない。
【0086】実施例7.図23は、本発明の実施例7に
係る輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図
である。この実施例7では、時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に加えて、水平方向色信号抽出フィル
タ6と垂直方向色信号抽出フィルタ40とを持ち、垂直
非相関検出回路7と水平非相関検出回路41に応じて、
フィルタ5、フィルタ6または40から色信号を選択的
に出力することによって、クロスカラーが少なく、かつ
画面水平方向ならびに垂直方向に発生するドット妨害を
除去することができるように構成したものである。
【0087】実施例7において、実施例1(図1)と異
なるのは、実施例1では垂直非相関検出回路7により垂
直方向の非相関を検出し、水平方向色信号抽出フィルタ
6の出力を遅延した補償遅延回路9bの出力に切り換え
ていたところを、垂直非相関検出回路7に加えて水平非
相関検出回路41によって水平方向の非相関をも検出す
るようにして、水平非相関部あるいは垂直非相関部に発
生するドット妨害を適宜に除去するために、2つの色信
号抽出フィルタ6,40の出力を遅延した補償遅延回路
9b,9cから、いずれかの色信号を出力するように切
り換える構成とした点である。
【0088】すなわち図23において、1はNTSC方
式等の複合映像信号を入力する入力端子であって、この
フィルタでは、実施例1の水平方向色信号抽出フィルタ
6とともに垂直方向色信号抽出フィルタ40が用いら
れ、垂直非相関検出回路7と水平非相関検出回路41と
によりスイッチ回路11aを切り換えて色信号出力を選
択するように構成されている。なお、実施例1と対応す
る部分には同一の符号を付してある。
【0089】まず、入力端子1に入力された複合映像信
号はA/D変換器2に与えられる。A/D変換器2の出
力信号bは補償遅延回路8と時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に与えられるとともに、フィールド遅
延器4aに与えられる。この出力dは以下、ライン遅延
器3a、フィールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ラ
イン遅延器3c、フィールド遅延器4c、ライン遅延器
3d、フィールド遅延器4dの順に遅延され、各遅延器
の出力は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
に与えられる。また、ライン遅延器3bの出力gは、水
平方向色信号抽出フィルタ6に与えられる。更に、フィ
ールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ライン遅延器3
cの各出力f,g,hは、垂直方向色信号抽出フィルタ
40、垂直非相関検出回路7および水平非相関検出回路
41にそれぞれ与えられる。垂直方向色信号抽出フィル
タ40、垂直非相関検出回路7および水平非相関検出回
路41の出力は、それぞれ補償遅延回路9c、補償遅延
回路10a、補償遅延回路10bに与えられる。そし
て、補償遅延回路9a、補償遅延回路9bおよび補償遅
延回路9cの出力はいずれもスイッチ回路11aに入力
され、スイッチ回路11aでは補償遅延回路10a,1
0bの出力信号に従って、3入力のいずれか1つを選択
して出力する。スイッチ回路11aの出力は、出力端子
13から色信号として出力される一方、減算器12にお
いて補償遅延回路8の出力から減算され、その演算結果
は、輝度信号として出力端子14から出力される。
【0090】この実施例7では、垂直方向及び水平方向
の非相関をともに検出して、垂直非相関の場合には補償
遅延回路9aの出力から水平方向色信号抽出フィルタ6
の出力を遅延した補償遅延回路9bの出力に切り換え、
水平非相関の場合には補償遅延回路9aの出力から垂直
方向色信号抽出フィルタ40の出力を遅延した補償遅延
回路9cの出力に切り換えている。したがって、クロス
カラーが少なく、かつ画面水平方向および画面垂直方向
のいずれの方向に表れるドット状の妨害をも除去するこ
とが可能になる。
【0091】実施例8.図24は、本発明の実施例8に
係る輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図
である。この実施例8では、時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に加えて、水平方向色信号抽出フィル
タ6と時間方向色信号抽出フィルタ60とを持ち、垂直
非相関検出回路7と時間非相関検出回路61に応じて、
フィルタ5、フィルタ6または60から色信号を選択的
に出力することによって、クロスカラーが少なく、かつ
画面水平方向に発生するドット妨害を除去し、輝度信号
低域に発生するノイズを抑圧することができるように構
成したものである。
【0092】実施例8において、実施例7(図23)と
異なるのは、実施例7では水平非相関検出回路41によ
り水平方向の非相関を検出し、垂直方向色信号抽出フィ
ルタ40の出力を遅延した補償遅延回路9cの出力に切
り換えていたところを、時間非相関検出回路61により
時間方向の非相関を検出し、時間方向色信号抽出フィル
タ60の出力を遅延した補償遅延回路9dの出力に切り
換えるようにして、水平非相関部に発生するドット妨害
を除去し、かつ輝度信号低域に発生するノイズを抑圧す
るために、2つの色信号抽出フィルタ6,60の出力を
遅延した補償遅延回路9b,9dから、いずれかの色信
号を出力するように切り換える構成とした点である。
【0093】すなわち図24において、1はNTSC方
式等の複合映像信号を入力する入力端子であって、この
フィルタでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィル
タ5、補償遅延回路9a、水平方向色信号抽出フィルタ
6、補償遅延回路9bの構成は実施例1(図1)と同じ
である。そして、この水平方向色信号抽出フィルタ6と
ともに時間方向色信号抽出フィルタ60が用いられ、垂
直非相関検出回路7と時間非相関検出回路61とにより
スイッチ回路11aを切り換えて色信号出力を選択する
ように構成されている。なお、実施例1と対応する部分
には同一の符号を付してある。
【0094】まず、入力端子1に入力された複合映像信
号はA/D変換器2に与えられる。A/D変換器2の出
力信号bは補償遅延回路8と時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に与えられるとともに、フィールド遅
延器4aに与えられる。この出力dは以下、ライン遅延
器3a、フィールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ラ
イン遅延器3c、フィールド遅延器4c、ライン遅延器
3d、フィールド遅延器4dの順に遅延され、各遅延器
の出力は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
に与えられる。また、ライン遅延器3bの出力gは、水
平方向色信号抽出フィルタ6に与えられる。更に、フィ
ールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ライン遅延器3
cの各出力f,g,hは、垂直非相関検出回路7に与え
られ、A/D変換器2、ライン遅延器3b、フィールド
遅延器4dの各出力b,g,mは、時間方向色信号抽出
フィルタ60および時間非相関検出回路61に与えられ
る。時間方向色信号抽出フィルタ60、垂直非相関検出
回路7および時間非相関検出回路61の出力は、それぞ
れ補償遅延回路9d、補償遅延回路10a、補償遅延回
路10cに与えられる。そして、補償遅延回路9a、補
償遅延回路9bおよび補償遅延回路9dの出力はいずれ
もスイッチ回路11aに入力され、スイッチ回路11a
では補償遅延回路10a,10cの出力信号に従って、
3入力のいずれか1つを選択して出力する。スイッチ回
路11aの出力は、出力端子13から色信号として出力
される一方、減算器12において補償遅延回路8の出力
から減算され、その演算結果は、輝度信号として出力端
子14から出力される。
【0095】この実施例8では、垂直方向及び時間方向
の非相関をともに検出して、垂直非相関の場合には補償
遅延回路9aの出力から水平方向色信号抽出フィルタ6
の出力を遅延した補償遅延回路9bの出力に切り換え、
時間非相関の場合には補償遅延回路9aの出力から時間
方向色信号抽出フィルタ60の出力を遅延した補償遅延
回路9dの出力に切り換えている。したがって、クロス
カラーが少なく、かつ画面水平方向に表れるドット状の
妨害を除去し、輝度信号低域に発生するノイズを抑圧す
ることが可能になる。
【0096】実施例9.図25は、本発明の実施例9に
係る輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図
である。この実施例9では、時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に加えて、垂直方向色信号抽出フィル
タ40と時間方向色信号抽出フィルタ60とを持ち、水
平非相関検出回路41と時間非相関検出回路61に応じ
て、フィルタ5、フィルタ40または60から色信号を
選択的に出力することによって、クロスカラーが少な
く、かつ画面垂直方向に発生するドット妨害を除去し、
輝度信号低域に発生するノイズを抑圧することができる
ように構成したものである。
【0097】実施例9において、実施例8(図24)と
異なるのは、実施例8では垂直非相関検出回路7により
垂直方向の非相関を検出し、水平方向色信号抽出フィル
タ6の出力を遅延した補償遅延回路9bの出力に切り換
えていたところを、水平非相関検出回路41により水平
方向の非相関を検出し、垂直方向色信号抽出フィルタ4
0の出力を遅延した補償遅延回路9cの出力に切り換え
るようにして、水平非相関部に発生するドット妨害を除
去し、かつ輝度信号低域に発生するノイズを抑圧するた
めに、2つの色信号抽出フィルタ40,60の出力を遅
延した補償遅延回路9c,9dから、いずれかの色信号
を出力するように切り換える構成とした点である。
【0098】すなわち図25において、1はNTSC方
式等の複合映像信号を入力する入力端子であって、この
フィルタでは、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィル
タ5、補償遅延回路9a、垂直方向色信号抽出フィルタ
40、補償遅延回路9bの構成は実施例1(図1)と同
じである。そして、この垂直方向色信号抽出フィルタ4
0とともに時間方向色信号抽出フィルタ60が用いら
れ、水平非相関検出回路41と時間非相関検出回路61
とによりスイッチ回路11aを切り換えて色信号出力を
選択するように構成されている。なお、実施例1と対応
する部分には同一の符号を付してある。
【0099】まず、入力端子1に入力された複合映像信
号はA/D変換器2に与えられる。A/D変換器2の出
力信号bは補償遅延回路8と時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に与えられるとともに、フィールド遅
延器4aに与えられる。この出力dは以下、ライン遅延
器3a、フィールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ラ
イン遅延器3c、フィールド遅延器4c、ライン遅延器
3d、フィールド遅延器4dの順に遅延され、各遅延器
の出力は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
に与えられる。また、フィールド遅延器4b、ライン遅
延器3b、ライン遅延器3cの各出力f,g,hは、垂
直方向色信号抽出フィルタ40および水平非相関検出回
路41に与えられ、A/D変換器2、ライン遅延器3
b、フィールド遅延器4dの各出力b,g,mは、時間
方向色信号抽出フィルタ60および時間非相関検出回路
61に与えられる。時間方向色信号抽出フィルタ60、
水平非相関検出回路41および時間非相関検出回路61
の出力は、それぞれ補償遅延回路9d、補償遅延回路1
0b、補償遅延回路10cに与えられる。そして、補償
遅延回路9a、補償遅延回路9cおよび補償遅延回路9
dの出力はいずれもスイッチ回路11aに入力され、ス
イッチ回路11aでは補償遅延回路10b,10cの出
力信号に従って、3入力のいずれか1つを選択して出力
する。スイッチ回路11aの出力は、出力端子13から
色信号として出力される一方、減算器12において補償
遅延回路8の出力から減算され、その演算結果は、輝度
信号として出力端子14から出力される。
【0100】この実施例9では、水平方向及び時間方向
の非相関をともに検出して、水平非相関の場合には補償
遅延回路9aの出力から垂直方向色信号抽出フィルタ4
0の出力を遅延した補償遅延回路9cの出力に切り換
え、時間非相関の場合には補償遅延回路9aの出力から
時間方向色信号抽出フィルタ60の出力を遅延した補償
遅延回路9dの出力に切り換えている。したがって、ク
ロスカラーが少なく、かつ画面垂直方向に表れるドット
状の妨害を除去し、輝度信号低域に発生するノイズを抑
圧することが可能になる。
【0101】実施例10.図26は、本発明の実施例1
0に係る輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロッ
ク図である。この実施例10では、時間−垂直−水平方
向色信号抽出フィルタ5に加えて、水平方向色信号抽出
フィルタ6、垂直方向色信号抽出フィルタ40および時
間方向色信号抽出フィルタ60を持ち、垂直非相関検出
回路7と水平非相関検出回路41と時間非相関検出回路
61における検出結果に応じて、フィルタ5、フィルタ
6,40または60から色信号を選択的に出力すること
によって、クロスカラーが少なく、かつ画面水平方向な
らびに画面垂直方向に発生するドット妨害を除去し、輝
度信号低域に発生するノイズを抑圧することができるよ
うに構成したものである。
【0102】実施例10において、実施例7(図23)
と異なるのは、実施例7では垂直非相関検出回路7によ
り垂直方向の非相関を、水平非相関検出回路41により
水平方向の非相関をそれぞれ検出し、その結果により水
平方向色信号抽出フィルタ6の出力を遅延した補償遅延
回路9bの出力あるいは垂直方向色信号抽出フィルタ4
0の出力を遅延した補償遅延回路9cの出力を、補償遅
延回路9aの出力から切り換えていたのに加えて、時間
非相関検出回路61により時間方向の非相関検出を行
い、時間方向の非相関が小さいときには、時間方向色信
号抽出フィルタ60の出力を遅延した補償遅延回路9d
から色信号を出力するように切り換える構成とした点で
ある。
【0103】すなわち図26において、1はNTSC方
式等の複合映像信号を入力する入力端子であって、この
フィルタでは、入力端子1から遅延器3a〜3d,4a
〜4dまでと、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィル
タ5、水平方向色信号抽出フィルタ6、垂直方向色信号
抽出フィルタ40、垂直非相関検出回路7および水平非
相関検出回路41、そしてそれぞれの補償遅延回路9
a,9b,9c,10a,10bの構成は、図23と同
じである。これら水平方向色信号抽出フィルタ6、垂直
方向色信号抽出フィルタ40とともに時間方向色信号抽
出フィルタ60が用いられ、垂直非相関検出回路7と水
平非相関検出回路41と時間非相関検出回路61のいず
れかの検出出力によりスイッチ回路11bを切り換え
て、色信号出力を選択するように構成されている。な
お、実施例7と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。
【0104】まず、入力端子1に入力された複合映像信
号はA/D変換器2に与えられる。A/D変換器2の出
力信号bは補償遅延回路8と時間−垂直−水平方向色信
号抽出フィルタ5に与えられるとともに、フィールド遅
延器4aに与えられる。この出力dは以下、ライン遅延
器3a、フィールド遅延器4b、ライン遅延器3b、ラ
イン遅延器3c、フィールド遅延器4c、ライン遅延器
3d、フィールド遅延器4dの順に遅延され、各遅延器
の出力は、時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ5
に与えられる。また、A/D変換器2、ライン遅延器3
b、フィールド遅延器4dの各出力b,g,mは、時間
方向色信号抽出フィルタ60および時間非相関検出回路
61に与えられる。時間方向色信号抽出フィルタ60お
よび時間非相関検出回路61の出力は、それぞれ補償遅
延回路9d、補償遅延回路10cに与えられる。そし
て、補償遅延回路9a,9b,9c,9dの出力はいず
れもスイッチ回路11aに入力され、スイッチ回路11
bでは補償遅延回路10a,10b,10cの出力信号
に従って、4入力のいずれか1つを選択して出力する。
スイッチ回路11bの出力は、出力端子13から色信号
として出力される一方、減算器12において補償遅延回
路8の出力から減算され、その演算結果は、輝度信号と
して出力端子14から出力される。
【0105】この実施例10では、垂直方向、水平方向
及び時間方向の非相関をすべて検出しており、垂直非相
関の場合には補償遅延回路9aの出力から水平方向色信
号抽出フィルタ6の出力を遅延した補償遅延回路9bの
出力に切り換え、水平非相関の場合には補償遅延回路9
aの出力から垂直方向色信号抽出フィルタ40の出力を
遅延した補償遅延回路9cの出力に切り換え、さらに時
間非相関の場合には補償遅延回路9aの出力から時間方
向色信号抽出フィルタ60の出力を遅延した補償遅延回
路9dの出力に切り換えている。したがって、クロスカ
ラーが少なく、かつ画面水平方向ならびに画面垂直方向
に表れるドット状の妨害を除去し、輝度信号低域に発生
するノイズを抑圧することが可能になる。
【0106】なお、垂直方向、水平方向及び時間方向の
非相関をすべて検出した場合には、スイッチ回路11b
における優先度を、第1に時間方向色信号抽出フィルタ
60、第2に垂直方向色信号抽出フィルタ40、そして
最後に水平方向色信号抽出フィルタ6の色信号出力とす
ることが好ましい。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下のような効果を奏することができる。請求項1の輝度
信号色信号分離フィルタは、第1の色信号抽出手段に加
えて、第2の色信号抽出手段および垂直非相関検出手段
と選択手段を備えたことで、クロスカラーが少なく、か
つ画面水平方向に発生するドット妨害を除去する効果が
ある。
【0108】また、第1の色信号抽出手段において垂直
方向の色信号非相関エネルギーを抽出することで、クロ
スカラーが少なく斜め解像度を高くする効果がある。
【0109】請求項の輝度信号色信号分離フィルタ
は、第1の色信号抽出手段に加えて、垂直方向の色信号
を抽出する手段、水平非相関を検出する手段および選択
手段を備えたことで、クロスカラーが少なく、かつ画面
垂直方向に発生するドット妨害を除去する効果がある。
【0110】また、第1の色信号抽出手段において高域
輝度信号を抽出し、水平非相関を検出する手段において
高域輝度信号の非相関エネルギーを求めることで、クロ
スカラーが少なく斜め解像度を高くする効果がある。
【0111】請求項の輝度信号色信号分離フィルタ
は、第1の色信号抽出手段に加えて、垂直方向の色信号
を抽出する手段、水平非相関を検出する手段および選択
手段を備えたことで、クロスカラーが少なく、かつ画面
垂直方向に発生するドット妨害を除去する効果がある。
また、水平非相関を検出する手段において、互いに1フ
レーム離れた映像信号を用いて水平方向での輝度信号の
非相関エネルギーを求めることで、時間的に非相関の色
信号が輝度信号に漏れ込むことを防止できる。
【0112】請求項の輝度信号色信号分離フィルタ
は、第1の色信号抽出手段に加えて、時間方向の色信号
を抽出する手段、時間非相関を検出する手段および色信
号選択手段を備えたことで、クロスカラーが少なく、か
つ輝度信号低域に発生するノイズを抑圧する効果があ
る。
【0113】請求項の輝度信号色信号分離フィルタ
は、第1の色信号抽出手段に加えて、水平方向および垂
直方向の色信号を抽出する手段、垂直非相関あるいは水
平非相関を検出する手段、および色信号選択手段を備え
たことで、クロスカラーが少なく、かつ画面水平方向な
らびに垂直方向に発生するドット妨害を除去する効果が
ある。
【0114】請求項の輝度信号色信号分離フィルタ
は、第1の色信号抽出手段に加えて、水平方向色および
時間方向の色信号を抽出する手段、垂直非相関あるいは
時間非相関を検出する手段、および色信号選択手段を備
えたことで、クロスカラーが少なく、かつ画面水平方向
に発生するドット妨害を除去し、輝度信号低域に発生す
るノイズを抑圧する効果がある。
【0115】請求項の輝度信号色信号分離フィルタ
は、第1の色信号抽出手段に加えて、垂直方向および時
間方向の色信号を抽出する手段、水平非相関あるいは時
間非相関を検出する手段、および色信号選択手段を備え
たことで、クロスカラーが少なく、かつ画面垂直方向に
発生するドット妨害を除去し、輝度信号低域に発生する
ノイズを抑圧する効果がある。
【0116】請求項の輝度信号色信号分離フィルタ
は、第1の色信号抽出手段に加えて、水平方向、垂直方
向および時間方向での色信号を抽出する手段、垂直非相
関、水平非相関あるいは時間非相関を検出する手段、お
よび色信号選択手段を備えたことで、クロスカラーが少
なく、かつ画面水平方向ならびに垂直方向に発生するド
ット妨害を除去し、輝度信号低域に発生するノイズを抑
圧する効果がある。
【0117】
【0118】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るNTSC方式の輝度
信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図である。
【図2】 実施例1の輝度信号色信号分離フィルタ中の
時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタを示すブロッ
ク回路図である。
【図3】 実施例1の時間−垂直−水平方向色信号抽出
フィルタにおける時間−垂直周波数特性を示す図であ
る。
【図4】 NTSC信号における色信号の3次元周波数
特性を示す図である。
【図5】 本発明の実施例2に係るNTSC方式の輝度
信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図である。
【図6】 実施例2の輝度信号色信号分離フィルタ中の
時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタを示すブロッ
ク回路図である。
【図7】 実施例2の垂直方向色信号非相関エネルギー
抽出回路における時間−垂直周波数特性を示す図であ
る。
【図8】 実施例2の輝度信号色信号分離フィルタ中の
垂直非相関検出回路の一実施例を示すブロック回路図で
ある。
【図9】 図8の垂直非相関検出回路中で使用される水
平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の一実施例を
示すブロック回路図である。
【図10】 図8の垂直非相関検出回路中で使用される
水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路の一実施例を
示すブロック回路図である。
【図11】 図8の垂直非相関検出回路中で使用される
垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の一実施例
を示すブロック回路図である。
【図12】 本発明の実施例3に係るNTSC方式の輝
度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図であ
る。
【図13】 本発明の実施例4に係るNTSC方式の輝
度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図であ
る。
【図14】 実施例4の輝度信号色信号分離フィルタ中
の時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタを示すブロ
ック回路図である。
【図15】 実施例4の時間−垂直−水平方向色信号抽
出フィルタにおける高域輝度信号抽出フィルタの時間−
垂直周波数特性を示す図である。
【図16】 実施例4の輝度信号色信号分離フィルタ中
の水平非相関検出回路の一実施例を示すブロック回路図
である。
【図17】 図16の水平非相関検出回路中で使用され
る水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路の一実施例
を示すブロック回路図である。
【図18】 図16の水平非相関検出回路中で使用され
る垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路の一実施例
を示すブロック回路図である。
【図19】 図16の水平非相関検出回路中で使用され
る高域輝度信号非相関エネルギー抽出回路の一実施例を
示すブロック回路図である。
【図20】 本発明の実施例5に係るNTSC方式の輝
度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図であ
る。
【図21】 実施例5の輝度信号色信号分離フィルタ中
の水平非相関検出回路の一実施例を示すブロック回路図
である。
【図22】 本発明の実施例6に係るNTSC方式の輝
度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図であ
る。
【図23】 本発明の実施例7に係るNTSC方式の輝
度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図であ
る。
【図24】 本発明の実施例8に係るNTSC方式の輝
度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図であ
る。
【図25】 本発明の実施例9に係るNTSC方式の輝
度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図であ
る。
【図26】 本発明の実施例10に係るNTSC方式の
輝度信号色信号分離フィルタを示す概略ブロック図であ
る。
【図27】 従来の輝度信号色信号分離フィルタの一例
を示す概略ブロック図である。
【図28】 従来の輝度信号色信号分離フィルタ中の時
間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタを示すブロック
回路図である。
【図29】 従来の時間−垂直−水平方向色信号抽出フ
ィルタにおける時間−垂直周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 A/D変換器、4a〜4d フィー
ルド遅延回路、3a〜3d ライン遅延回路、5、2
0、50 時間−垂直−水平方向色信号抽出フィルタ、
6 水平方向色信号抽出フィルタ、40 垂直方向色信
号抽出フィルタ、60 時間方向色信号抽出フィルタ、
7,7a 垂直非相関検出回路、41,41a,41b
水平非相関検出回路、61 時間非相関検出回路、
8,9a〜9d,10a〜10c 補償遅延回路、11
スイッチ回路、13、14 出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 典之 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社映像システム開発研究所内 (72)発明者 蔵下 拓二 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社映像システム開発研究所内 (72)発明者 森川 泰宏 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目5番1号 三 菱電機マイコン機器ソフトウエア株式会 社内 (72)発明者 朝本 洋一 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社設計システム技術センター内 (72)発明者 栗崎 一浩 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社京都製作所内 (72)発明者 山川 正樹 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社京都製作所内 (56)参考文献 特開 平4−90289(JP,A) 実開 昭64−48985(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/78

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色信号と輝度信号とを周波数多重した複
    合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色
    信号分離フィルタにおいて、 上記複合映像信号をそれぞれ1水平期間遅延させる複数
    のライン遅延手段と、 上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
    複数のフィールド遅延手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上
    記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信号と
    から第1の色信号成分を抽出する第1の色信号抽出手段
    と、 入力した複合映像信号における注目ラインから第2の色
    信号成分を抽出する第2の色信号抽出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から垂
    直方向での非相関を検出する第1の非相関検出手段と、 上記第1の非相関検出手段により垂直非相関を検出した
    場合に、上記第1の色信号抽出手段から上記第2の色信
    号抽出手段に切り換えて色信号成分を出力する色信号選
    択手段とを備え、 上記第1の色信号抽出手段では、特定周波数の信号成分
    を非相関エネルギーとして抽出し、 上記第1の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
    ギーを比較することで垂直非相関を検出する ことを特徴
    とする輝度信号色信号分離フィルタ。
  2. 【請求項2】 色信号と輝度信号とを周波数多重した複
    合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色
    信号分離フィルタにおいて、 上記複合映像信号をそれぞれ1水平期間遅延させる複数
    のライン遅延手段と、 上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
    複数のフィールド遅延手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上
    記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信号と
    から第1の色信号成分を抽出する第1の色信号抽出手段
    と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段により遅延
    された複合映像信号から第3の色信号成分を抽出する第
    3の色信号抽出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から水
    平方向での非相関を検出する第2の非相関検出手段と、 上記第2の非相関検出手段により水平非相関を検出した
    場合に、上記第1の色信号抽出手段から上記第3の色信
    号抽出手段に切り換えて色信号成分を出力する色信号選
    択手段とを備え、 上記第1の色信号抽出手段では、特定周波数の信号成分
    を非相関エネルギーとして抽出し、 上記第2の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
    ギーを比較することで水平非相関を検出する ことを特徴
    とする輝度信号色信号分離フィルタ。
  3. 【請求項3】 色信号と輝度信号とを周波数多重した複
    合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色
    信号分離フィルタにおいて、 上記複合映像信号をそれぞれ1水平期間遅延させる複数
    のライン遅延手段と、 上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
    複数のフィールド遅延手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上
    記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信号と
    から第1の色信号成分を抽出する第1の色信号抽出手段
    と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段により遅延
    された複合映像信号から第3の色信号成分を抽出する第
    3の色信号抽出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から水
    平方向での非相関を検出する第2の非相関検出手段と、 上記第2の非相関検出手段により水平非相関を検出した
    場合に、上記第1の色信号抽出手段から上記第3の色信
    号抽出手段に切り換えて色信号成分を出力する色信号選
    択手段とを備え、 上記第1の色信号抽出手段では、1フレーム以上離れた
    複数の画素を用いて特定周波数の信号成分を非相関エネ
    ルギーとして抽出し、 上記第2の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
    ギーを比較することで水平非相関を検出することを特徴
    とする輝度信号色信号分離フィルタ。
  4. 【請求項4】 色信号と輝度信号とを周波数多重した複
    合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色
    信号分離フィルタにおいて、 上記複合映像信号をそれぞれ1水平期間遅延させる複数
    のライン遅延手段と、 上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
    複数のフィールド遅延手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上
    記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信号と
    から第1の色信号成分を抽出する第1の色信号抽出手段
    と、 入力した複合映像信号と上記フィールド遅延手段により
    遅延された複合映像信号から第4の色信号成分を抽出す
    る第4の色信号抽出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から時
    間方向での非相関を検出する第3の非相関検出手段と、 上記第3の非相関検出手段により時間非相関を検出した
    場合に、上記第1の色信号抽出手段から上記第4の色信
    号抽出手段に切り換えて色信号成分を出力する色信号選
    択手段とを備え、 上記第1の色信号抽出手段では、1フレーム以上離れた
    複数の画素を用いて特定周波数の信号成分を非相関エネ
    ルギーとして抽出し、 上記第3の非相関検出手段では、複合映像信号における
    時間方向での非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽
    出するとともに、これら非相関エネルギーを比 較するこ
    とで時間非相関を検出する ことを特徴とする輝度信号色
    信号分離フィルタ。
  5. 【請求項5】 色信号と輝度信号とを周波数多重した複
    合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色
    信号分離フィルタにおいて、 上記複合映像信号をそれぞれ1水平期間遅延させる複数
    のライン遅延手段と、 上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
    複数のフィールド遅延手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上
    記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信号と
    から第1の色信号成分を抽出する第1の色信号抽出手段
    と、 入力した複合映像信号における注目ラインから第2の色
    信号成分を抽出する第2の色信号抽出手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段により遅延
    された複合映像信号から第3の色信号成分を抽出する第
    3の色信号抽出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から垂
    直方向での非相関を検出する第1の非相関検出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から水
    平方向での非相関を検出する第2の非相関検出手段と、 上記第1、第2の非相関検出手段により垂直非相関ある
    いは水平非相関を検出した場合に、上記第1の色信号抽
    出手段から上記第2あるいは第3の色信号抽出手段に切
    り換えて色信号成分を出力する色信号選択手段とを備
    え、 上記第1の色信号抽出手段では、特定周波数の信号成分
    を非相関エネルギーとして抽出し、 上記第1の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
    ギーを比較することで垂直非相関を検出し、 上記第2の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直 方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
    ギーを比較することで水平非相関を検出する ことを特徴
    とする輝度信号色信号分離フィルタ。
  6. 【請求項6】 色信号と輝度信号とを周波数多重した複
    合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色
    信号分離フィルタにおいて、 上記複合映像信号をそれぞれ1水平期間遅延させる複数
    のライン遅延手段と、 上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
    複数のフィールド遅延手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上
    記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信号と
    から第1の色信号成分を抽出する第1の色信号抽出手段
    と、 入力した複合映像信号における注目ラインから第2の色
    信号成分を抽出する第2の色信号抽出手段と、 入力した複合映像信号と上記フィールド遅延手段により
    遅延された複合映像信号から第4の色信号成分を抽出す
    る第4の色信号抽出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から垂
    直方向での非相関を検出する第1の非相関検出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から時
    間方向での非相関を検出する第3の非相関検出手段と、 上記第1、第3の非相関検出手段により垂直非相関ある
    いは時間非相関を検出した場合に、上記第1の色信号抽
    出手段から上記第2あるいは第4の色信号抽出手段に切
    り換えて色信号成分を出力する色信号選択手段とを備
    え、 上記第1の色信号抽出手段では、特定周波数の信号成分
    を非相関エネルギーとして抽出し、 上記第1の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
    ギーを比較することで垂直非相関を検出し、 上記第3の非相関検出手段では、複合映像信号における
    時間方向での非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽
    出するとともに、これら非相関エネルギーを比較するこ
    とで時間非相関を検出する ことを特徴とする輝度信号色
    信号分離フィルタ。
  7. 【請求項7】 色信号と輝度信号とを周波数多重した複
    合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色
    信号分離フィルタにおいて、 上記複合映像信号をそれぞれ1水平期間遅延させる複数
    のライン遅延手段と、 上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
    複数のフィールド遅延手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上
    記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信号と
    から第1の色信号成分を抽出する第1の色信号抽出手段
    と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段により遅延
    された複合映像信号から第3の色信号成分を抽出する第
    3の色信号抽出手段と、 入力した複合映像信号と上記フィールド遅延手段により
    遅延された複合映像信号から第4の色信号成分を抽出す
    る第4の色信号抽出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から水
    平方向での非相関を検出する第2の非相関検出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から時
    間方向での非相関を検出する第3の非相関検出手段と、 上記第2、第3の非相関検出手段により水平非相関ある
    いは時間非相関を検出した場合に、上記第1の色信号抽
    出手段から上記第3あるいは第4の色信号抽出手段に切
    り換えて色信号成分を出力する色信号選択手段とを備
    え、 上記第1の色信号抽出手段では、特定周波数の信号成分
    を非相関エネルギーとして抽出し、 上記第2の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相 関エネル
    ギーを比較することで水平非相関を検出し、 上記第3の非相関検出手段では、複合映像信号における
    時間方向での非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽
    出するとともに、これら非相関エネルギーを比較するこ
    とで時間非相関を検出する ことを特徴とする輝度信号色
    信号分離フィルタ。
  8. 【請求項8】 色信号と輝度信号とを周波数多重した複
    合映像信号の輝度信号から色信号を分離する輝度信号色
    信号分離フィルタにおいて、 上記複合映像信号をそれぞれ1水平期間遅延させる複数
    のライン遅延手段と、 上記複合映像信号をそれぞれ1フィールド分遅延させる
    複数のフィールド遅延手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上
    記フィールド遅延手段により遅延された複合映像信号と
    から第1の色信号成分を抽出する第1の色信号抽出手段
    と、 入力した複合映像信号における注目ラインから第2の色
    信号成分を抽出する第2の色信号抽出手段と、 入力した複合映像信号と上記ライン遅延手段により遅延
    された複合映像信号から第3の色信号成分を抽出する第
    3の色信号抽出手段と、 入力した複合映像信号と上記フィールド遅延手段により
    遅延された複合映像信号から第4の色信号成分を抽出す
    る第4の色信号抽出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から垂
    直方向での非相関を検出する第1の非相関検出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から水
    平方向での非相関を検出する第2の非相関検出手段と、 上記複合映像信号と上記ライン遅延手段あるいは上記フ
    ィールド遅延手段により遅延された複合映像信号から時
    間方向での非相関を検出する第3の非相関検出手段と、 上記第1、第2、第3の非相関検出手段により垂直非相
    関、水平非相関あるいは時間非相関を検出した場合に、
    上記第1の色信号抽出手段から上記第2、第3あるいは
    第4の色信号抽出手段に切り換えて色信号成分を出力す
    る色信号選択手段とを備え、 上記第1の色信号抽出手段では、特定周波数の信号成分
    を非相関エネルギーとして抽出し、 上記第1の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
    ギーを比較することで垂直非相関を検出し、 上記第2の非相関検出手段では、複合映像信号における
    水平方向ならびに垂直方向での非相関の度合を表す非相
    関エネルギーを抽出するとともに、これら非相関エネル
    ギーを比較することで水平非相関を検出し、 上記第3の非相関検出手段では、複合映像信号における
    時間方向での非相関の度合を表す非相関エネルギーを抽
    出するとともに、これら非相関エネルギーを比較するこ
    とで時間非相関を検出する ことを特徴とする輝度信号色
    信号分離フィルタ。
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