JP2589003B2 - 輝度信号色信号分離フィルタ - Google Patents

輝度信号色信号分離フィルタ

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JP2589003B2
JP2589003B2 JP11269991A JP11269991A JP2589003B2 JP 2589003 B2 JP2589003 B2 JP 2589003B2 JP 11269991 A JP11269991 A JP 11269991A JP 11269991 A JP11269991 A JP 11269991A JP 2589003 B2 JP2589003 B2 JP 2589003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えばNTSC方式の
複合テレビジョン信号から輝度信号と色信号とを分離す
る輝度信号色信号分離フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来のNTSC方式輝度信号色
信号分離フィルタのブロック回路図である。図におい
て、1はNTSC方式の複合カラーテレビジョン信号が
入力される入力端子、2はアナログの複合カラーテレビ
ジョン信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、
3,4は第1,第2の1ライン遅延回路、5は補償遅延
回路、6は垂直方向フィルタ、7は帯域フィルタ、8,
10は出力端子、9は減算回路である。
【0003】次に動作について説明する。入力端子1に
入力された複合カラーテレビジョン信号は、A/D変換
器2でデジタル信号201に変換され、垂直方向フィル
タ6及び第1の1ライン遅延回路3に入力される。第1
の1ライン遅延回路3の出力202は、第2の1ライン
遅延回路4、補償遅延回路5及び垂直方向フィルタ6に
入力され、第2の1ライン遅延回路4でさらに1ライン
分遅延された出力203は垂直方向フィルタ6に入力さ
れる。
【0004】垂直方向フィルタ6は、通常2ライン型く
し型フィルタと呼ばれるフィルタで構成され、その出力
204は帯域フィルタ7に入力される。
【0005】帯域フィルタ7の出力205は、色信号と
して出力端子8から導出されるとともに、減算回路9の
一方の入力端に入力される。この減算回路9の他方の入
力端には、補償回路5の出力206が入力される。この
補償遅延回路5は帯域フィルタ7における遅延を補償す
るための回路である。そして減算回路9からは輝度信号
207が出力され、出力端子10から導出される。
【0006】次に、NTSC方式の複合カラーテレビジ
ョン信号に対する従来のフィルタの動作について説明す
る。
【0007】A/D変換器2において、標本化周波数f
s =4・fsc(fscは色副搬送周波数)にて色副搬送波
に同期標本化された複合カラーテレビジョン信号201
は、画面上で図17に示すような2次元配列となる。す
なわち、fsc=(455/2)fH であるから、ライン
ごとに色信号Cの位相が180°反転したものを1周期
に4サンプル抽出したものとなる。図中、Yは輝度信
号、C1,C2は色信号を示しており、白丸はY+C
1、斜線入り丸はY−C1、白三角はY+C2、斜線入
り三角はY−C2である。
【0008】今、1サンプルの遅延および1ラインの遅
延を表わす記号として、それぞれZ変換を用いてZ-1
よびZのマイナスエル乗を用いることとする。ここで、 Z-1=exp(−j2πf/4fsc) である。また、fsc=(455/2)fH であるからエ
ル=910となる。
【0009】垂直フィルタ6は、現在の入力信号201
と、1ライン遅延信号202と、2ライン遅延信号20
3とから、色信号Cを含めたラインごとに支援するライ
ン支援信号204を抽出する。この場合の垂直方向フィ
ルタ6の伝達関数Hv (Z)は
【0010】
【数1】 となる。
【0011】すなわち、図17の画面上で座標(m,
n)のライン支援信号Hc (m,n)(204)を、
【0012】
【数2】 として抜き取ることになる。
【0013】このライン支援信号204は輝度信号Yも
含むため、帯域フィルタ7によって、広域成分である色
信号C(m,n)205をライン支援信号Hc(m,
n)204から分離する。そして、これにより得られた
色信号C(m,n)205は減算回路9に送られる。減
算回路9は、1ライン遅延信号202を帯域フィルタ7
に応じて補償遅延回路5で遅延させた信号S(m,n)
206から色信号C(m,n)205を差し引き、次の
ごとく輝度信号Y(m,n)207を分離する。 Y(m,n)=S(m,n)−C(m,n)
【0014】この場合の帯域フィルタ7の伝達関数Hh
(Z)は例えば、 Hh (Z)=(−1/32)(1−Z-22 (1−Z-42 (1−Z)-8 として構成できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の輝度信号色信号
分離フィルタは、垂直方向フィルタと水平方向フィルタ
の特性を組合わせ、垂直方向、水平方向ともに帯域フィ
ルタ7により輝度信号Yと色信号Cとを分離するので、
画像の輝度及び色の変化が激しい領域においては、輝度
信号Yと色信号Cが相互のチャンネルに漏れ、このた
め、特にドット妨害等の再生画像の画質劣化を生ずるな
どの問題点があった。
【0016】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、テレビジョン信号に急激な変化
が生じても、正確な輝度信号を色信号の分離を行うこと
のできる輝度信号色信号分離フィルタを得ることを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る輝度信号
色信号分離フィルタは、水平走査周波数に同期した周波
数で標本化された複合映像信号を1ラインづつ、または
2ラインづつ遅延させる遅延手段によって注目標本点と
参照標本点、そしてそれらの1ラインまたは2ライン前
及び後の参照標本点の各標本値を抽出し、注目標本点の
標本値及び参照標本点の標本値から水平方向色信号抽出
フィルタによって水平方向の色副搬送波の成分を抽出し
た第1の色信号と、上記注目標本点及び参照標本点の各
標本値から垂直方向の色副搬送波の成分を抽出した第2
の色信号と、同じく各標本値から水平・垂直方向色信号
抽出フィルタによって水平方向及び垂直方向の色副搬送
波の成分を抽出した第3の色信号とを、同じく各標本値
から画像相関検出手段によって検出した水平方向及び垂
直方向の相関にもとづいて選択して色信号として出力
し、上記注目標本値からこの色信号を減算して輝度信号
を得る構成としたものであって、上記画像相関検出手段
を、上記注目標本点及び参照標本点の各標本値から水平
方向の輝度信号の非相関エネルギDYHを検出する水平方
向輝度信号非相関エネルギー検出手段と、上記注目標本
点の標本値から水平方向の色信号の非相関エネルギDCH
を検出する水平方向色信号非相関エネルギー検出手段
と、上記注目標本点及び参照点の各標本値から垂直方向
の輝度信号の非相関エネルギDYVを検出する垂直方向輝
度信号非相関エネルギー検出手段と、上記参照標本点の
各標本値から垂直方向の色信号の非相関エネルギDCVを
検出する垂直方向色信号非相関エネルギー検出手段と、
これらの非相関エネルギDYH,DCH,DYVおよびDCVを
比較して水平方向と垂直方向の相関の大小を判定し、こ
の判定結果にもとづいて上記第1〜第3の色信号のうち
相関の大きい色信号を選択する信号を送出する手段とで
構成したものである。
【0018】
【作用】この発明における画像相関判定手段は、注目標
本点の標本値が垂直方向の相関が弱く、かつ水平方向の
相関が強いときには水平方向色信号抽出フィルタによっ
て抽出した第1の色信号を選択し、注目標本点の標本値
が水平方向の相関が弱くかつ垂直方向の相関が強いとき
には垂直方向色信号抽出フィルタによって抽出した第2
の色信号を選択し、そのどちらでもないときは水平垂直
方向色信号抽出フィルタによって抽出した第3の色信号
を選択する色信号選択を行う。このため、垂直方向に画
像の変化が激しい領域における輝度信号と色信号の相互
のチャンネルへの漏れの影響が減少し、ドット妨害を軽
減することができる。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1に係る発明の一実施例を示す
概略ブロック図であり、11は入力端子で、NTSC方
式の複合カラーテレビジョン信号が与えられる。12は
A/D変換器で、入力端子11から入力されるアナログ
の複合カラーテレビジョン信号をデジタル信号に変換す
る。13はA/D変換12の出力信号を入力する第1の
1ライン遅延回路、14は第2の1ライン遅延回路、1
5は補償遅延回路、16は垂直方向色信号抽出フィル
タ、17は水平・垂直方向色信号抽出フィルタ、18は
画像相関判定回路、19は水平方向色信号抽出フィル
タ、20は補償遅延回路、21は補償遅延回路、22は
補償遅延回路、23はスイッチ回路、24はスイッチ回
路23の出力端子、25は減算回路、26は減算回路2
5の出力端子である。
【0020】図2は図1中の画像相関判定回路18の一
実施例を示すブロック回路図であり、同図において、2
7は水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路、28は
水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路、29は垂
直方向色信号非相関エネルギー抽出回路、30は垂直方
向輝度信号非相関エネルギー抽出回路、35,36,3
7は比較回路、38は判定回路、71,72,73a,
73b,74a,74b,77,78,79a,79
b,80は乗算回路、31は加算回路、82a,82
b,83は最大値回路である。図1におけるA/D変換
器12の出力信号101は、図2において水平方向輝度
信号非相関エネルギー抽出回路28と垂直方向色信号非
相関エネルギー抽出回路29及び垂直方向輝度信号非相
関エネルギー抽出回路30に与えられる。
【0021】第1の1ライン遅延回路13の出力信号1
02は水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路27と
水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路28及び垂
直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路30に与えら
れる。
【0022】第2の1ライン遅延回路14の出力信号1
03は水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路28
と垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路29及び垂
直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路30に与えら
れる。
【0023】水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路
27の出力信号DCHは三方に分かれ、一方は乗算器7
2により定数dが乗ぜられたのち加算回路31に与えら
れ、もう一方は乗算器74aにより定数f1が乗ぜられ
たのち最大値回路82aに与えられ、他方は乗算器74
bにより定数f2が乗ぜられたのち最大値回路82bに
与えられる。水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回
路28の出力信号DYHは三方に分かれ、一方は乗算器
71により定数Cが乗ぜられたのち加算回路31に与え
られ、もう一方は乗算器73aにより定数e1が乗ぜら
れたのち最大値回路82aに与えられ、他方は乗算器7
3bにより定数e2が乗ぜられたのち最大値回路82b
に与えられる。垂直方向色信号非相関エネルギー29の
出力信号DCVは二方に分かれ、一方は比較回路36に与
えられ、他方は乗算器78により定数hが乗ぜられたの
ち最大値回路83に与えられる。垂直方向輝度信号非相
関エネルギー抽出回路の出力信号DCVは二方に分か
れ、一方は比較回路37に与えられ、他方は乗算器77
により定数gが乗ぜられたのち最大値回路83に与えら
れる。
【0024】加算回路31の出力信号は第1の水平方向
非相関エネルギDH1として比較回路35に与えられ
る。最大値回路82aの出力信号は第2の水平方向非相
関エネルギDH21として、乗算器79aにより定数m
1が乗ぜられたのち比較回路36に与えられる。最大値
回路82bの出力信号は第3の水平方向非相関エネルギ
DH22として、乗算器79bにより定数m2が乗ぜら
れたのち比較回路37に与えられる。最大値回路83の
出力信号は垂直方向非相関エネルギDVとして、乗算器
80により定数nが乗ぜられたのち比較回路35に与え
られる。
【0025】比較回路35は第1の水平方向非相関エネ
ルギDH1と、垂直方向非相関エネルギDVに定数nを
乗じたn・DVの大小を比較し、DH1≧n・DVのと
きには出力信号114をハイレベルとし、それ以外のと
きはローレベルとする。比較回路36は垂直方向色信号
非相関エネルギーDCVと、第2の水平方向非相関エネ
ルギDH21に定数m1を乗じたm1・DH21の大小
を比較し、DCV≧m1・DH21のときには出力信号
115をハイレベルとし、それ以外のときはローレベル
とする。比較回路37は垂直方向輝度信号非相関エネル
ギDYVと、第3の水平方向非相関エネルギDH22に
定数m2を乗じたm2・DH22の大小を比較し、DY
V≧m2・DH22のときには出力信号116をハイレ
ベルとし、それ以外のときはローレベルとする。比較回
路35の出力信号114と比較回路36の出力信号11
5と比較回路37の出力信号116は判定回路38に与
えられる。この判定回路38の出力信号110は画像相
関判定回路18の出力として送出される。
【0026】図3は図2中の判定回路38の一実施例を
示すブロック回路図であり、AND回路39,40、N
OT回路41及びNOR回路42で構成されており、比
較回路35の出力信号114は、AND回路40の一方
の入力端子及びNOT回路41の入力端子に与えられ、
比較回路36の出力信号115と比較回路37の出力信
号116はNOR回路42に与えられ、このNOR回路
42の出力は、AND回路40の他方の入力端子及びA
ND回路39の一方の入力端子に与えられ、NOT回路
41の出力信号は、AND回路39の他方の入力端子に
与えられる。このAND回路39の出力信号と、AND
回路40の出力信号は、画像相関判定回路18の出力信
号110となる。
【0027】図4は図2中の水平方向色信号非相関エネ
ルギー抽出回路27の一実施例を示すブロック回路図
で、色副搬送波の1周期分(1/fsc)の遅延量をもつ
遅延回路44、減算回路45及び絶対値回路46で構成
されており、第1の1ライン遅延回路13の出力信号1
02は、遅延回路44及び減算回路45の一方の入力端
子に与えられ、遅延回路44の出力信号は、減算回路4
5の他方の入力端子に与えられる。減算回路45の出力
信号は、絶対値回路46に与えられ、この絶対値回路4
6の出力が水平方向色信号非相関エネルギーDCHとな
る。
【0028】図5は図2中の水平方向輝度信号非相関エ
ネルギー抽出回路28の一実施例のブロック回路図で垂
直方向低域通過フィルタ47、色副搬送波の1/2の周
期(1/(2fsc))の遅延量をもつ遅延回路48,4
9、減算回路50,51、絶対値回路52,53及び最
大値回路54で構成されており、A/D変換器12の出
力信号101、第1の1ライン遅延回路13の出力信号
102及び第2の1ライン遅延回路14の出力信号10
3は、垂直方向低域通過フィルタ47に与えられ、この
垂直方向低域通過フィルタ47の出力は、遅延回路48
及び減算回路50の一方の入力端子に与えられ、遅延回
路48の出力は、遅延回路49、減算回路50の他方の
入力端子及び減算回路51の一方の入力端子に与えら
れ、遅延回路49の出力は、減算回路51の他方の入力
端子に与えられ、減算回路50の出力は、絶対値回路5
2に与えられ、この絶対値回路52の出力は最大値回路
54に与えられ、減算回路51の出力は絶対値回路53
に与えられ、この絶対値回路53の出力は最大値回路5
4に与えられる。最大値回路54の出力は水平方向輝度
信号非相関エネルギー抽出回路28の出力DYHとな
る。
【0029】図6は図2中の垂直方向色信号非相関エネ
ルギー抽出回路29の一実施例のブロック回路図で、水
平方向帯域通過フィルタ55,56、及び減算回路5
7、絶対値回路58で構成され、A/D変換器12の出
力信号101は水平方向帯域通過フィルタ55に与えら
れ、第2の1ライン遅延回路14の出力信号103は水
平方向帯域通過フィルタ56に与えられ、水平方向帯域
通過フィルタ55の出力は減算回路57の一方の入力端
子に与えられ、水平方向帯域通過フィルタ56の出力
は、減算回路57の他方の入力端子に与えられる。この
減算回路57の入力は、絶対値回路58に与えられ、こ
の絶対値回路58の出力は垂直方向色信号非相関エネル
ギー抽出回路29の出力DCVとなる。
【0030】図7は図2中の垂直方向輝度信号非相関エ
ネルギー抽出回路30の一実施例のブロック回路図で、
水平方向低域通過フィルタ59,60,61、減算回路
62,63、絶対値回路64,65及び最大値回路66
で構成されており、A/D変換器12の出力信号101
は水平方向低域通過フィルタ59に与えられ、第1の1
ライン遅延回路13の出力信号102は水平方向低域通
過フィルタ60に与えられ、第2の1ライン遅延回路1
4の出力信号103は水平方向低域通過フィルタ61に
与えられる。水平方向低域通過フィルタ59の出力は減
算回路62の一方の入力端子に与えられ、水平方向低域
通過フィルタ60の出力は減算回路62の他方の入力端
子及び減算回路63の一方の入力端子に与えられ、水平
方向低域通過フィルタ61の出力は減算回路63の他方
の入力端子に与えられ、減算回路62の出力は絶対値回
路64に与えられ、減算回路63の出力は絶対値回路6
5に与えられ、絶対値回路64,65の出力は最大値回
路66に与えられ、この最大値回路66の出力は垂直方
向輝度信号非相関エネルギー抽出回路30の出力DYV
となる。
【0031】図1ないし図7に示した実施例の動作につ
いて説明する。NTSC方式の複合カラーテレビジョン
信号が入力端子11を介して与えられると、A/D変換
器12はこの複合カラーテレビジョン信号を標本化周波
数fs =4fscで標本化する。標本化された複合カラー
テレビジョン信号は、第1の1ライン遅延回路13及び
第2の1ライン遅延回路14を通ることによって、ある
注目標本点における標本値と、その注目標本点の画面上
1ライン上および1ライン下の二つの参照標本点とが同
時に抽出される。すなわち、座標(m,n)の位置の複
合カラーテレビジョン信号(標本値)S(m,n)が第
1の1ライン遅延回路13の出力102に現われた時点
で、第2の1ライン遅延回路14の出力103には信号
(m,n−1)が現われ、A/D変換器12の出力10
1には信号S(m,n+1)が現われる(図17参
照)。信号102は水平方向色信号抽出フィルタ19
に、また、この信号102と他の二つの信号101,1
03は、それぞれ垂直方向色信号抽出フィルタ16、水
平・垂直方向色信号抽出フィルタ17及び画像相関判定
回路18の入力に与えられる。例えば、このときの垂直
方向色信号抽出フィルタ16の伝達関数は、
【0032】
【数3】
【0033】と表され、また、水平方向色信号抽出フィ
ルタ19の伝達関数は、 Ch (Z)=(1/4)(1−Z-22 と表され、また、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ1
7の伝達関数は、
【0034】
【数4】
【0035】と表される。垂直方向色信号抽出フィルタ
16の出力信号104は、補償遅延回路20の出力信号
105として、また、水平方向色信号抽出フィルタ19
の出力信号106は、補償遅延回路22の出力信号10
7として、また水平・垂直方向色信号抽出フィルタ17
の出力信号108は、補償遅延回路21の出力信号10
9として、それぞれスイッチ回路23に与えられる。注
目標本点に対する垂直方向及び水平方向の画像の相関を
検出し、水平方向の相関が特に弱いときには、垂直方向
色信号抽出フィルタ16の出力信号104が入力される
補償遅延回路20の出力信号105を選択し、垂直方向
の相関が特に弱いときには、水平方向色信号抽出フィル
タ19の出力信号106が入力される補償遅延回路22
の出力信号107を選択し、それ以外の場合には、水平
・垂直方向色信号抽出フィルタ17の出力信号108が
入力される補償遅延回路21の出力信号109を選択す
るようにスイッチ回路23を切り換える。この画像の相
関の検出及びスイッチ回路23の制御は、画像相関判定
回路18によって行われ、この画像相関判定回路18
は、以下のような操作でスイッチ回路を制御する。水平
方向色信号非相関エネルギをDCH(Z)とし、水平方
向輝度信号非相関エネルギをDYH(Z)とし、垂直方
向色信号非相関エネルギをDCV(Z)とし、垂直方向
輝度信号非相関エネルギをDYVとし、次のように表す
ことにする。
【0036】
【数5】
【0037】このとき、第1の水平方向非相関エネルギ
ーDH1、第2の水平方向非相関エネルギーDH21、
第3の水平方向非相関エネルギーDH22、垂直方向非
相関エネルギーDVは次のように表される。 DH1=C・DYH+d・DCH DH21=max(e1・DYH+f1・DCH) DH22=max(e2・DYH+f2・DCH) DV=max(g・DYV+h・DCV) 比較回路35では、DH1とn・DVを比較して、 DH1≧n・DV のときには水平方向に相関が弱いと判断して判定回路3
8に″1″の信号114を送出し、また、 DH1<n・DV のときには水平方向の相関が強いと判断して判定回路3
8に″0″の信号114を送出する。比較回路36で
は、DCVとm1・DH21を比較して、 DCV≧m1・DH21 のときには垂直方向に相関が弱いと判断して判定回路3
8に″1″の信号115を送出し、また、 DCV<m1・DH21 のときには垂直方向に相関が強いと判断して判定回路3
8に″0″の信号115を送出する。比較回路37で
は、DYVとm2・DH22を比較して、 DYV≧m2・DH22 のときには垂直方向に相関が弱いと判断して判定回路3
8に″1″の信号116を送出し、また、 DYV<m2・DH22 のときには垂直方向に相関が強いと判断して判定回路3
8に″0″の信号116を送出する。判定回路38は上
記の相関の検出結果に応じて、次のようにスイッチ回路
23を制御する。すなわち、判定回路38への入力信号
114,115,116と、出力信号110及びスイッ
チ回路23において選択される色出力信号105,10
7,109の関係は表1のようになる。
【0038】
【表1】
【0039】すなわち、スイッチ回路23はAND回路
39の出力信号110aとAND回路40の出力信号1
10bがともに″0″のときには補償遅延回路22の出
力信号107を選択し、AND回路39の出力信号11
0aが″0″で、AND回路40の出力信号110b
が″1″のときには補償遅延回路20の出力信号105
を選択し、AND回路39の出力信号110aが″1″
で、AND回路40の出力信号110bが″0″のとき
には補償遅延回路21の出力信号109を選択する。従
って、図1の実施例においては色信号抽出のフィルタ特
性C(Z)は、相関の有無に応じて、垂直相関が弱いと
きには、 C(Z)=Ch(Z) 水平相関が弱いときには、 C(Z)=Cv(Z) どちらでもないときには、 C(Z)=Chv(Z) のように切り替わる。
【0040】実施例2. 図9は請求項2に係る発明の一実施例における画像相関
判定回路の構成ている。第1水平方向色信号非
相関エネルギー抽出回路27aの出力DCH1に乗算器
72でdを乗算したd・DCH1と水平方向輝度信号非
相関エネルギー抽出回路28の出力DYHに乗算器71
でcを乗算したc・DYHを加算回路31に入力して
DH1を検出する。第2の水平方向色信号非相関エネル
ギー抽出回路27bの出力DCH2の一方に乗算器74
aでf1を乗算したf1・DCH2と水平方向輝度信号
非相関エネルギー抽出回路28の出力DYHに乗算器7
3aでe1を乗算したe1・DYHを最大値回路82
aに入力してDH21を検出し、DCH2の他方に乗算
器74bでf2を乗算したf2・DCH2と水平方向輝
度信号非相関エネルギー抽出回路28の出力DYHに乗
算器73bでe2を乗算したe2・DYHを最大値回
路82bに入力してDH22を検出し、第2の垂直方向
色信号非相関エネルギー抽出回路29bの出力DCV2
に乗算器78でhを乗算したh・DCV2と垂直方向輝
度信号非相関エネルギー抽出回路30の出力DYVに乗
算器77でgを乗算したg・DYVを最大値回路83
に入力してDVを検出し、比較回路35でDH1とn・
DVを比較し、比較回路36でDCV1とm1・DH
21とを比較し、比較回路37でDYVとm2・DH2
2とを比較する構成としたものである。なお、図9に示
した実施例における,判定回路38の出力110によ
るスイッチ回路23の選択制御動作は表1と同じであ
る。なお、上記実施例1または2では水平走査周波数に
同期した色副搬送波の4倍の周波数で複合カラーテレビ
ジョン信号を標本化するようにしたが、標本点が画面上
で格子状に並ぶような方法であれば、色副搬送波の4倍
に限らず、他の周波数で標本化を行うようにしてもよ
い。また、上記実施例1または2で用いたディジタルフ
ィルタは一例であり、例えば、フィルタの次数を多く構
成してもよい。また、上記実施例1または2ではNTS
C方式の輝度信号色信号分離フィルタについて述べてい
たが、図1における1ライン遅延回路13,14を図8
のように2ライン13a,14bとしPAL方式に応用
してもよい。さらに上記実施例 または2では各ディジ
タルフィルタがFIRフィルタであったが、これはII
Rフィルタとして構成してもよい。
【0041】実施例3.図10は請求項3に係る発明の
一実施例における画像相関判定回路の構成が示されてい
る。この実施例は図2に示される第1実施例において、
比較回路35の出力信号114を遅延回路86に、比較
回路36の出力信号115を遅延回路87に、比較回路
37の出力信号116を遅延回路88とAND回路90
に、遅延回路88の出力信号119を遅延回路89とA
ND回路90に、遅延回路89の出力信号120をAN
D回路90に、遅延回路86の出力信号117と遅延回
路87の出力信号118とAND回路90の出力信号1
21を判定回路に与えるようにしたものである。
【0042】次に、図10の実施例の動作を説明する。
比較回路35,36,37までの動作は、図2の実施例
と同様であるので説明を省略する。信号114は遅延回
路86で1/2fsc遅延され、信号115は遅延回路8
7で1/2fsc遅延されてそれぞれ判定回路38に入力
される。信号116は遅延回路88で1/2fscだけ遅
延され、この出力信号119は遅延回路89でさらに1
/2fsc遅延されてAND回路90に信号120が入力
され、このAND回路90には信号116,119も入
力される。判定回路38には、遅延回路86,87及び
AND回路90の出力信号117,118,121がそ
れぞれ入力される。
【0043】判定回路38は図2の実施例で説明したよ
うに、相関の検出結果に応じてスイッチ回路23を制御
する。判定回路38への入力信号117,118,12
1と、出力信号110(図3参照)及びスイッチ回路2
3において選択される色出力信号105,107,10
9の関係は表2のようになる。
【0044】
【表2】
【0045】すなわち、スイッチ回路23はAND回路
39の出力信号110aとAND回路40の出力信号1
10bがともに″0″のときには補償遅延回路22の出
力信号107を選択し、AND回路39の出力信号11
0aが″0″で、AND回路40の出力信号110b
が″1″のときには補償遅延回路20の出力信号105
を選択し、AND回路39の出力信号110aが″1″
で、AND回路40の出力信号110bが″0″のとき
には補償遅延回路21の出力信号109を選択する。従
って、この実施例においては、色信号抽出フィルタ特性
C(Z)は、相関の有無に応じて、垂直相関が弱いとき
には、 C(Z)=Ch(Z) 水平相関が弱いときには、 C(Z)=Cv(Z) どちらでもないときには、 C(Z)=Chv(Z) のように切り替わる。
【0046】実施例4.図11は請求項4に係る発明の
一実施例における画像相関判定回路の構成が示されてい
る。第1の水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路2
7aの出力DCH1に乗算器72でdを乗算したd・D
CH1とC・DYHを加算回路31に入力してDH1を
検出する。第2の水平方向色信号非相関エネルギー抽出
回路27bの出力DCH2の一方に乗算器74aでf1
を乗算したf1・DCH2とe1・DYHを最大値回路
82aに入力してDH21を検出し、DCH2の他方に
乗算器74bでf2を乗算したf2・DCH2とe2・
DYHを最大値回路82bに入力してDH22を検出
し、第2の垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路2
9bの出力DCV2に乗算器78で乗算したh・DCV
2とg・DYVを最大値回路83に入力してDVを検出
し、比較回路35でDH1とn・DVを比較し、比較回
路36でDCV1とm1・DH21とを比較し、比較回
路37でDYVとm2・DH22とを比較する構成とし
たものである。なお、図11に示した実施例の、判定回
路38の出力110によるスイッチ回路23の選択制御
動作は表2と同じである。
【0047】なお、上記実施例では信号116を2個の
遅延回路に通して注目標本点の1つ前後の参照標本点の
標本値が全て″1″のとき信号121が″1″となるよ
うにしたが、注目標本点の前後R個ずつの参照標本点
(R:整数)にわたって非相関が検出できるように前後
に同じ数ずつ配置されていれば、2個に限られない。こ
の場合は、その数Rに準じて信号114,115の通る
遅延回路の数もR個となる。
【0048】実施例5.図12は請求項5に係る発明の
一実施例における画像相関判定回路の構成が示されてい
る。同図において、73,74,75,76,77a,
77b,78a,78b,79,80a,80bは乗算
回路で、水平方向色信号非相関エネルギ抽出回路27の
出力信号DCHは二方に分かれ、一方は比較回路36に
与えられ、他方は乗算器74によりfが乗ぜられたのち
最大値回路82に与えられる。水平方向輝度信号非相関
エネルギ抽出回路28の出力信号DYHは二方に分か
れ、一方は比較回路37に与えられ、他方は乗算器73
により定数eが乗ぜられたのち最大値回路82に与えら
れる。垂直方向色信号非相関エネルギ抽出回路29の出
力信号DCVは三方に分かれ、一方は乗算器76により
定数bが乗ぜられたのち加算回路32に与えられ、もう
一方は乗算器78aにより定数h1が乗ぜられたのち最
大値回路83aに与えられ、他方は乗算器78bにより
定数h2が乗ぜられたのち最大値回路83bに与えられ
る。垂直方向輝度信号非相関エネルギ抽出回路30の出
力信号DYVは三方に分かれ、一方は乗算器75により
定数aが乗ぜられたのち加算回路32に与えられ、もう
一方は乗算器77aにより定数g1が乗ぜられたのち最
大値回路83aに与えられ、他方は乗算器77bにより
定数g2が乗ぜられたのち最大値回路83bに与えられ
る。
【0049】最大値回路82の出力信号は水平方向非相
関エネルギDHとして、乗算器79により定数mが乗ぜ
られたのち比較回路35に与えられる。加算回路32の
出力信号は第1の垂直方向非相関エネルギDV1として
比較回路35に与えられる。最大値回路83aの出力信
号は第2の垂直方向非相関エネルギDV21として、乗
算器80aにより定数n1が乗ぜられたのち比較回路3
6に与えられる。最大値回路83bの出力信号は第3の
垂直方向非相関エネルギDV22として、乗算器80b
により定数n2が乗ぜられたのち比較回路37に与えら
れる。
【0050】比較回路35は第1の垂直方向非相関エネ
ルギDV1と、水平方向非相関エネルギDHに定数mを
乗じたm・DHの大小を比較し、DV1≧m・DHのと
きには出力信号114をハイレベルとし、それ以外のと
きはローレベルとする。比較回路36は水平方向色信号
非相関エネルギーDCHと、第2の垂直方向非相関エネ
ルギDV21に定数n1を乗じたn1・DV21の大小
を比較し、DCH≧n1・DV21のときには出力信号
115をハイレベルとし、それ以外のときはローレベル
とする。比較回路37は水平方向輝度信号非相関エネル
ギDYHと、第3の垂直方向非相関エネルギDV22に
定数n2を乗じたn2・DV22の大小を比較し、DY
H≧n2・DV22のときには出力信号116をハイレ
ベルとし、それ以外のときはローレベルとする。比較回
路35の出力信号114と比較回路36の出力信号11
5と比較回路37の出力信号116は判定回路38に与
えられる。この判定回路38の出力信号110は画像相
関判定回路18の出力として送出される。
【0051】次に、この実施例の画像相関判定回路18
の動作を説明する。水平方向非相関エネルギをDH、第
1の垂直方向非相関エネルギをDV1、第2の垂直方向
非相関エネルギをDV21、第3の垂直方向非相関エネ
ルギDV22は次のように表される。 DH=max(e・DYH,f・DCH) DV1=a・DYV+b・DCV DV21=max(g1・DYV,h1・DCV) DV22=max(g2・DYV,h2・DCV) 比較回路35では、DV1とm・DHを比較して、 DV1≧m・DH のときには垂直方向に相関が弱いと判断して判定回路3
8に″1″の信号114を送出し、また、 DV1<m・DV のときには垂直方向に相関が強いと判断して判定回路3
8に″0″の信号114を送出する。比較回路36で
は、DCHとn1・DV21を比較して、 DCH≧n1・DV21 のときには水平方向に相関が弱いと判断して、判定回路
38に″1″の信号115を送出し、また、 DCH<n1・DV21 のときには水平方向に相関が強いと判断して、判定回路
38に″0″の信号115を送出する。比較回路37で
は、DYHとn2・DV22を比較して、 DYH≧n2・DV22 のときには水平方向に相関が弱いと判断して、判定回路
38に″1″の信号116を送出し、また、 DYH<n2・DV22 のときには水平方向に相関が強いと判断して、判定回路
38に″0″の信号116を送出する。判定回路38は
上記の相関の検出結果に応じて、次のようにスイッチ回
路23を制御する。すなわち、判定回路38への入力信
号114,115,116と出力信号110及びスイッ
チ回路23において選択される色出力信号105,10
7,109の関係は表3のようになる。
【0052】
【表3】
【0053】すなわち、スイッチ回路23はAND回路
39の出力信号110aとAND回路40の出力信号1
10bがともに″0″のときには補償遅延回路20の出
力信号105を選択し、AND回路39の出力信号11
0aが″0″で、AND回路40の出力信号110b
が″1″のときには補償遅延回路22の出力信号107
を選択し、AND回路39の出力信号110aが″1″
で、AND回路40の出力信号110bが″0″のとき
には補償遅延回路21の出力信号109を選択する。従
って図12の実施例においては色信号抽出のフィルタ特
性C(Z)は、相関の有無に応じて、垂直相関が弱いと
きには、 C(Z)=Ch(Z) 水平相関が弱いときには C(Z)=Cv(Z) どちらでもないときには、 C(Z)=Chv(Z) のように切り替わる。
【0054】実施例6.図13は請求項6に係る発明の
一実施例における画像相関判定回路である。この実施例
は、図12に示される第5実施例について、図9に示さ
れる第2実施例と同様に、水平方向色信号非相関エネル
ギー抽出回路27及び垂直方向色信号非相関エネルギー
抽出回路29を分離構成したものである。なお、図13
に示した実施例の判定回路38の出力110によるスイ
ッチ回路23の選択制御動作は表3と同じである。
【0055】実施例7.図14は請求項7に係る発明の
一実施例における画像相関判定回路である。図12の実
施例の比較回路35〜37と判定回路38との間に、図
10と同じ遅延回路86〜89及びAND回路90を付
加したもので、この付加部分は図10の実施例と同様に
動作し、判定回路38は、入力信号117,118,1
21にもとづいて前記図12の実施例で説明した相関検
出結果に応じて、スイッチ回路23を制御する。この判
定回路38の入力信号117,118,121と、出力
信号110及びスイッチ回路23において選択される色
出力信号105,107,109の関係は表4のように
なる。
【0056】
【表4】
【0057】実施例8.図15は請求項8に係る発明の
一実施例における画像相関判定回路である。この実施例
は、図14に示される第7実施例について、図9に示さ
れる第2実施例と同様に、水平方向色信号非相関エネル
ギー抽出回路27及び垂直方向色信号非相関エネルギー
抽出回路29を分離構成したものである。なお図15に
示した実施例の判定回路38の出力110によるスイッ
チ回路23の選択制御動作は表4と同じである。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複合
カラーテレビジョン信号の垂直方向と水平方向の画像の
相関を検出し、この検出結果にもとづいて特性の異なる
輝度信号色信号分離フィルタの出力信号を選択して出力
するように構成したので、輝度信号と色信号の相互のチ
ャンネルへの漏れの影響を減少させることができ、ドッ
ト妨害を軽減できる輝度信号色信号分離フィルタが得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係るNTSC方式の輝度信号
色信号分離フィルタの一実施例の概略ブロック図であ
る。
【図2】図1中の画像相関判定回路の一実施例を示すブ
ロック回路図である。
【図3】図2中の判定回路の一実施例を示す回路図であ
る。
【図4】図2中の水平方向色信号非相関エネルギー抽出
回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図5】図2中の水平方向輝度信号非相関エネルギー抽
出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図6】図2の垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回
路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図7】図2中の垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽
出回路の一実施例を示すブロック回路図である。
【図8】請求項1に係るPAL方式の輝度信号色信号分
離フィルタの一実施例のブロック回路図である。
【図9】請求項2の発明に係る画像相関判定回路の実施
例のブロック回路図である。
【図10】請求項3の発明に係る画像相関判定回路の実
施例のブロック回路図である。
【図11】請求項4の発明に係る画像相関判定回路の実
施例のブロック回路図である。
【図12】請求項5の発明に係る画像相関判定回路の実
施例のブロック回路図である。
【図13】請求項6の発明に係る画像相関判定回路の実
施例のブロック回路図である。
【図14】請求項7の発明に係る画像相関判定回路の実
施例のブロック回路図である。
【図15】請求項8の発明に係る画像相関判定回路の実
施例のブロック回路図である。
【図16】従来の輝度信号色信号分離フィルタのブロッ
ク回路図である。
【図17】NTSC方式の複合カラーテレビジョン信号
を色副搬送波の4倍で同期標本化した信号系列の画面上
での配列を示す説明図である。
【符号の説明】
12 A/D変換器 13,14 1ライン遅延回路 13a,14a 2ライン遅延回路 16 垂直方向色信号抽出フィルタ 17 水平・垂直方向色信号抽出フィルタ 18 画像相関判定回路 19 水平方向色信号抽出フィルタ 23 スイッチ回路 25 減算器 27,27a,27b 水平方向色信号非相関エネルギ
抽出回路 28 水平方向輝度信号非相関エネルギ抽出回路 29,29a,29b 垂直方向色信号非相関エネルギ
抽出回路 30 垂直方向輝度信号非相関エネルギ抽出回路 31 加算回路 35〜37 比較回路 38 判定回路 71〜80,73a,73b,74a,74b,77
a,77b,78a,78b,79a,79b,80
a,80b 乗算器 82,82a,82b,83,83a,83b 最大値
回路 86〜89 遅延回路 90 AND回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平走査周波数に同期した周波数で標本
    化された複合映像信号を1ラインづつ、または2ライン
    づつ遅延させて注目標本点及びその周囲の複数の参照標
    本点の各標本値を同時に抽出する手段と、上記注目標本
    点の標本値から水平方向の色副搬送波の成分に相当する
    周波数成分を抽出して第1の色信号を得る水平方向色信
    号抽出フィルタと、上記注目標本点及び参照標本点の各
    標本値から垂直方向の色副搬送波の成分に相当する周波
    数成分を抽出して第2の色信号を得る垂直方向色信号抽
    出フィルタと、上記注目標本点及び参照標本点の各標本
    値から垂直方向及び水平方向の色副搬送波の成分に相当
    する周波数成分を抽出して第3の色信号を得る水平・垂
    直方向色信号抽出フィルタと、上記第1ないし第3の色
    信号を選択して色信号として出力するスイッチ回路と、
    上記注目標本点及び参照標本点の各標本値から水平方向
    及び垂直方向の相関を検出して色信号選択信号を出力す
    る画像相関判定手段と、上記注目標本点の標本値から上
    記スイッチ回路で選択された色信号を減算して輝度信号
    を出力する減算器とを備えた輝度信号色信号分離フィル
    タにおいて、 上記画像相関判定手段、 第1の遅延複合カラーテレビジョン信号から水平方向の
    主に色信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向色信
    号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 複合カラーテレビジョン信号及び第2の遅延複合カラー
    テレビジョン信号から垂直方向の主に色信号の非相関エ
    ネルギーを抽出する垂直方向色信号非相関エネルギー抽
    出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する垂直方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを加算して出力する加算回路と、 水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第1の最
    大値回路と、 水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第2の最
    大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第3の最
    大値回路と、 加算回路と第3の最大値回路の出力値に所定の係数を
    乗じた値とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相
    関が弱い旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強
    い旨の、信号を出力する第1の比較回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路の出力値と,
    第1の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値とを
    比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が弱い旨
    の、後者が大の場合には垂直方向の相関がい旨の、信
    号を出力する第2の比較回路と、 垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の出力値
    と,第2の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値
    とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が弱い
    旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強い旨の、
    信号を出力する第3の比較回路と、 上記3つの比較回路の出力信号を取り込み、水平方向の
    相関及び垂直方向の相関のそれぞれの強弱を判定して、
    垂直方向の相関が弱い場合には上記第1の色信号を,水
    平方向の相関が弱い場合には上記第2の色信号を,水平
    方向及び垂直方向の相関がいずれも強い場合には上記第
    3の色信号を,それぞれスイッチ回路から出力させる判
    定回路とを備えたものであることを特徴とする輝度信号
    色信号分離フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の輝度信号色信号分離フ
    ィルタにおいて、上記 画像相関判定手段に代えて、当該画像相関判定手段
    は、 第1の遅延複合カラーテレビジョン信号から水平方向の
    主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第1の水平方
    向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第2の水平
    方向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 複合カラーテレビジョン信号及び第2の遅延複合カラー
    テレビジョン信号から垂直方向の主に色信号の非相関エ
    ネルギーを抽出する第1の垂直方向色信号非相関エネル
    ギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第2の垂直
    方向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する垂直方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 第1の水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを加算して出力する加算回路と、 第2の水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    1の最大値回路と、 第2の水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    2の最大値回路と、第2の 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    3の最大値回路と、 加算回路と第3の最大値回路の出力値に所定の係数を
    乗じた値とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相
    関が弱い旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強
    い旨の、信号を出力する第1の比較回路と、 第1の垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路の出力
    値と,第1の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた
    値とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が弱
    い旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強い旨
    の、信号を出力する第2の比較回路と、 垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の出力値
    と,第2の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値
    とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が弱い
    旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強い旨の、
    信号を出力する第3の比較回路と、 上記3つの比較回路の出力信号を取り込み、水平方向の
    相関及び垂直方向の相関のそれぞれの強弱を判定して、
    垂直方向の相関が弱い場合には上記第1の色信号を,水
    平方向の相関が弱い場合には上記第2の色信号を,水平
    方向及び垂直方向の相関がいずれも強い場合には上記第
    3の色信号を,それぞれスイッチ回路から出力させる判
    定回路とを備えたものであることを特徴とする輝度信号
    色信号分離フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の輝度信号色信号分離フ
    ィルタにおいて、上記 画像相関判定手段に代えて、当該画像相関判定手段
    は、 第1の遅延複合カラーテレビジョン信号から水平方向の
    主に色信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向色信
    号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 複合カラーテレビジョン信号及び第2の遅延複合カラー
    テレビジョン信号から垂直方向の主に色信号の非相関エ
    ネルギーを抽出する垂直方向色信号非相関エネルギー抽
    出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する垂直方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを加算して出力する加算回路と、 水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第1の最
    大値回路と、 水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第2の最
    大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第3の最
    大値回路と、 加算回路と第3の最大値回路の出力値に所定の係数を
    乗じた値とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相
    関が弱い旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強
    い旨の、信号を出力する第1の比較回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路の出力値と,
    第1の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値とを
    比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が弱い旨
    の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強い旨の、信
    号を出力する第2の比較回路と、 垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の出力値
    と,第2の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値
    とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が
    旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強い旨の、
    信号を出力する第3の比較回路と、 第1の比較回路の出力信号を色副搬送波の1/2の周期
    (1/2fsc)だけ遅延する第1の遅延回路と、 第2の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第2の遅延回路と、 第3の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第3の遅延回路と、 第3の遅延回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第4の遅延回路と、 第3の比較回路の出力信号と第3の遅延回路の出力信号
    と第4の遅延回路の出力信号を入力するAND回路
    と、 第1の遅延回路の出力信号と第2の遅延回路の出力信号
    とAND回路の出力信号を取り込み、水平方向の相関
    及び垂直方向の相関のそれぞれの強弱を判定して、垂直
    方向の相関が弱い場合には上記第1の色信号を,水平方
    向の相関が弱い場合には上記第2の色信号を,水平方向
    及び垂直方向の相関がいずれも強い場合には上記第3の
    色信号を,それぞれスイッチ回路から出力させる判定回
    路とを備えたものであることを特徴とする輝度信号色信
    号分離フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の輝度信号色信号分離フ
    ィルタにおいて、上記 画像相関判定手段に代えて、当該画像相関判定手段
    は、 第1の遅延複合カラーテレビジョン信号から水平方向の
    主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第1の水平方
    向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第2の水平
    方向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 複合カラーテレビジョン信号及び第2の遅延複合カラー
    テレビジョン信号から垂直方向の主に色信号の非相関エ
    ネルギーを抽出する第1の垂直方向色信号非相関エネル
    ギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第2の垂直
    方向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する垂直方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 第1の水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを加算して出力する加算回路と、 第2の水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    1の最大値回路と、 第2の水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    2の最大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    と,垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第3の最
    大値回路と、 加算回路と第3の最大値回路の出力値に所定の係数を
    乗じた値とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相
    関が弱い旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強
    い旨の、信号を出力する第1の比較回路と、 第1の垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路の出力
    値と,第1の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた
    値とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が弱
    い旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強い旨
    の、信号を出力する第2の比較回路と、 垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の出力値
    と,第2の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値
    とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が弱い
    旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強い旨の、
    信号を出力する第3の比較回路と、 第1の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第1の遅延回路と、 第2の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第2の遅延回路と、 第3の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第3の遅延回路と、 第3の遅延回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第4の遅延回路と、 第3の比較回路の出力信号と第3の遅延回路の出力信号
    と第4の遅延回路の出力信号を入力するAND回路
    と、 第1の遅延回路の出力信号と第2の遅延回路の出力信号
    とAND回路の出力信号を取り込み、水平方向の相関
    及び垂直方向の相関のそれぞれの強弱を判定して、垂直
    方向の相関が弱い場合には上記第1の色信号を,水平方
    向の相関が弱い場合には上記第2の色信号を,水平方向
    及び垂直方向の相関がいずれも強い場合には上記第3の
    色信号を,それぞれスイッチ回路から出力させる判定回
    路とを備えたものであることを特徴とする輝度信号色信
    号分離フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の輝度信号色信号分離フ
    ィルタにおいて、上記 画像相関判定手段に代えて、当該画像相関判定手段
    は、 第1の遅延複合カラーテレビジョン信号から水平方向の
    主に色信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向色信
    号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 複合カラーテレビジョン信号及び第2の遅延複合カラー
    テレビジョン信号から垂直方向の主に色信号の非相関エ
    ネルギーを抽出する垂直方向色信号非相関エネルギー抽
    出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する垂直方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第1の最
    大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第2の最
    大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第3の最
    大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを加算して出力する加算回路と、この加算
    回路と第1の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じ
    た値とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相関が
    弱い旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強い旨
    の、信号を出力する第1の比較回路と、 水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路の出力値と,
    第2の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値とを
    比較し、前者が大の場合には水平方向の相関が弱い旨
    の、後者が大の場合には水平方向の相関が強い旨の、信
    号を出力する第2の比較回路と、 水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の出力値
    と,第3の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値
    とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相関が弱い
    旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強い旨の
    信号を出力する第3の比較回路と、 上記3つの比較回路の出力信号を取り込み、水平方向の
    相関及び垂直方向の相関のそれぞれの強弱を判定して、
    垂直方向の相関が弱い場合には上記第1の色信号を,水
    平方向の相関が弱い場合には上記第2の色信号を,水平
    方向及び垂直方向の相関がいずれも強い場合には上記第
    3の色信号を,それぞれスイッチ回路から出力させる判
    定回路とを備えたものであることを特徴とする輝度信号
    色信号分離フィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の輝度信号色信号分離フ
    ィルタにおいて、上記 画像相関判定手段に代えて、当該画像相関判定手段
    は、 第1の遅延複合カラーテレビジョン信号から水平方向の
    主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第1の水平方
    向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第2の水平
    方向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 複合カラーテレビジョン信号及び第2の遅延複合カラー
    テレビジョン信号から垂直方向の主に色信号の非相関エ
    ネルギーを抽出する第1の垂直方向色信号非相関エネル
    ギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第2の垂直
    方向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する垂直方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 第2の水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    1の最大値回路と、 第2の垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    2の最大値回路と、 第2の垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    3の最大値回路と、 第1の垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを加算して出力する加算回路と、 加算回路と第1の最大値回路の出力値に所定の係数を
    乗じた値とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相
    関が弱い旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強
    い旨の、信号を出力する第1の比較回路と、 第1の水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路の出力
    値と,第2の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた
    値とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相関が弱
    い旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強い旨
    の、信号を出力する第2の比較回路と、 水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の出力値
    と,第3の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値
    とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相関が弱い
    旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強い旨の、
    信号を出力する第3の比較回路と、 上記3つの比較回路の出力信号を取り込み、水平方向の
    相関及び垂直方向の相関のそれぞれの強弱を判定して、
    垂直方向の相関が弱い場合には上記第1の色信号を,水
    平方向の相関が弱い場合には上記第2の色信号を,水平
    方向及び垂直方向の相関がいずれも強い場合には上記第
    3の色信号を,それぞれスイッチ回路から出力させる判
    定回路とを備えたものであることを特徴とする輝度信号
    色信号分離フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の輝度信号色信号分離フ
    ィルタにおいて、上記 画像相関判定手段に代えて、当該画像相関判定手段
    は、 第1の遅延複合カラーテレビジョン信号から水平方向の
    主に色信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向色信
    号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 複合カラーテレビジョン信号及び第2の遅延複合カラー
    テレビジョン信号から垂直方向の主に色信号の非相関エ
    ネルギーを抽出する垂直方向色信号非相関エネルギー抽
    出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する垂直方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第1の最
    大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第2の最
    大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第3の最
    大値回路と、 垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を乗じた
    値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定の係数
    を乗じた値とを加算して出力する加算回路と、 加算回路と第1の最大値回路の出力値に所定の係数を
    乗じた値とを比較し、 前者が大の場合には垂直方向の相関が弱い旨の、後者が
    大の場合には垂直方向の相関が強い旨の、信号を出力す
    る第1の比較回路と、 水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路の出力値と,
    第2の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値とを
    比較し、前者が大の場合には水平方向の相関が弱い旨
    の、後者が大の場合には水平方向の相関が強い旨の、信
    号を出力する第2の比較回路と、 水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の出力値
    と,第3の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値
    とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相関が弱い
    旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強い旨の、
    信号を出力する第3の比較回路と、 第1の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第1の遅延回路と、 第2の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第2の遅延回路と、 第3の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第3の遅延回路と、 第3の遅延回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第4の遅延回路と、 第3の比較回路の出力信号と第3の遅延回路の出力信号
    と第4の遅延回路の出力信号を入力するAND回路
    と、 第1の遅延回路の出力信号と第2の遅延回路の出力信号
    とAND回路の出力信号を取り込み、水平方向の相関
    及び垂直方向の相関のそれぞれの強弱を判定して、垂直
    方向の相関が弱い場合には上記第1の色信号を,水平方
    向の相関が弱い場合には上記第2の色信号を,水平方向
    及び垂直方向の相関がいずれも強い場合には上記第3の
    色信号を,それぞれスイッチ回路から出力させる判定回
    路とを備えたものであることを特徴とする輝度信号色信
    号分離フィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の輝度信号色信号分離フ
    ィルタにおいて、上記 画像相関判定手段に代えて、当該画像相関判定手段
    は、 第1の遅延複合カラーテレビジョン信号から水平方向の
    主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第1の水平方
    向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第2の水平
    方向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 記3種類の複合カラーテレビジョン信号から水平方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する水平方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 複合カラーテレビジョン信号及び第2の遅延複合カラー
    テレビジョン信号から垂直方向の主に色信号の非相関エ
    ネルギーを抽出する第1の垂直方向色信号非相関エネル
    ギー抽出回路と、 上記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に色信号の非相関エネルギーを抽出する第2の垂直
    方向色信号非相関エネルギー抽出回路と、 記3種類の複合カラーテレビジョン信号から垂直方向
    の主に輝度信号の非相関エネルギーを抽出する垂直方向
    輝度信号非相関エネルギー抽出回路と、 第2の水平方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と水平方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    1の最大値回路と、 第2の垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    2の最大値回路と、 第2の垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを比較し、より大の値を出力する第
    3の最大値回路と、 第1の垂直方向色信号非相関エネルギーに所定の係数を
    乗じた値と垂直方向輝度信号非相関エネルギーに所定
    の係数を乗じた値とを加算して出力する加算回路と、 加算回路と第1の最大値回路の出力値に所定の係数を
    乗じた値とを比較し、前者が大の場合には垂直方向の相
    関が弱い旨の、後者が大の場合には垂直方向の相関が強
    い旨の、信号を出力する第1の比較回路と、 第1の水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路の出力
    値と,第2の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた
    値とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相関が弱
    い旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強い旨
    の、信号を出力する第2の比較回路と、 水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路の出力値
    と,第3の最大値回路の出力値に所定の係数を乗じた値
    とを比較し、前者が大の場合には水平方向の相関が弱い
    旨の、後者が大の場合には水平方向の相関が強い旨の、
    信号を出力する第3の比較回路と、 第1の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第1の遅延回路と、 第2の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第2の遅延回路と、 第3の比較回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第3の遅延回路と、 第3の遅延回路の出力信号を1/(2fsc)だけ遅延す
    る第4の遅延回路と、 第3の比較回路の出力信号と第3の遅延回路の出力信号
    と第4の遅延回路の出力信号を入力するAND回路
    と、 第1の遅延回路の出力信号と第2の遅延回路の出力信号
    とAND回路の出力信号を取り込み、水平方向の相関
    及び垂直方向の相関のそれぞれの強弱を判定して、垂直
    方向の相関が弱い場合には上記第1の色信号を,水平方
    向の相関が弱い場合には上記第2の色信号を,水平方向
    及び垂直方向の相関がいずれも強い場合には上記第3の
    色信号を,それぞれスイッチ回路から出力させる判定回
    路とを備えたものであることを特徴とする輝度信号色信
    号分離フィルタ。
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