JPH0344188A - 画像相関対応輝度信号色信号分離フィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は例えばＮＴＳＣ方式の複合テレビジョン信号
から輝度信号と色信号とを分離する画像相関対応輝度信
号色信号分離フィルタに関する。

〔従来の技術〕

第１１図は従来の輝度信号色信号分離フィルタの構成の
一例を示すブロック図であり、図において、（１）はＮ
ＴＳＣ方式の複合カラーテレビジョン信号が入力される
入力端子、（２）のアナログの複合カラーテレビジョン
信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器、（３）、
　　（４）は第１、第２の１ライン遅延回路、（５）は
補償遅延回路、（６）は垂直方向フィルタ、（７）は帯
域フィルタ、（８）、　　（１０）は出力端子、（９）
は減算回路である。

次に動作について説明する。入力端子（１）には入力さ
れる複合カラーテレビジョン信号は、Ａ／Ｄ変換器（２
）を介して垂直方向フィルタ（６）に与えるとともに、
第１の１ライン遅延回路（３）に与えられる。

第１のライン遅延回路（３）の出力は、そのまま垂直方
向フィルタ（６）に与えられるとともに、第２の１ライ
ン遅延回路（４）でさらに１ライン分遅延された後、垂
直方向フィルタ（６）に与えられる。

垂直フィルタ（６）は、通常２ライン型くし形フィルタ
と呼ばれるフィルタであり、その出力は帯域フィルタ（
７）に与えられる。

帯域フィルタ（７）の出力は色信号２０５として出力端
子（８）から導出されるとともに、減算回路（９）の一
方の入力に与えられる。この減算回路（９）の他方の入
力には、第１のライン遅延回路（３）の出力が補償遅延
回路（５）を介して与えられる。この補償遅延回路（５
）は−３１′ｌ域フイルタ（７）における遅延を補償す
るための回路である。そして減算回路（９）からは輝度
信号（２０７）が出力され、出力端子（１０）に与えら
れる。

次にＮＴＳＣ方式の複合カラーテレビジョン信号に対す
る上記フィルタの動作について説明する。

標本化周波数ｆｓｗ４・ｆｓｃ　（ｆｃｓは色副搬送周
波数）にて色副搬送波に同期標本化された複合カラーテ
レビジョン信号の入力信号２０１は、画面上で第１２図
のごとく格子状の２次元配列となる。すなわち、ｆｓｃ
−（４５５／２）ｆＨであるから、ラインごとに色信号
Ｃの位相が１８０″反転したものを１周期に４サンプル
抽出したものとなる。ここで、図中、Ｙは輝度信号、Ｃ
Ｉ。

Ｃ２は色信号を示しており、白丸はＹ＋Ｃ１、斜線入り
丸はＹ−Ｃ１、白三角はＹ＋Ｃ２、斜線入り三角はＹ−
Ｃ２である。

今、１サンプルの遅延および１ラインの遅延を表わす記
号として、それぞれＺ変換を用いてＺ−１およびＺ−１
を用いることする。ここで、Ｚ−’−ｅｘｐ　（−ｊ２
πｆ／４　ｆ　ｓｃ）である。又、ｆ　ｓ　ｃ−（４５
５／２）ｆＨであるからｆ−９１０となる。

このとき、第１、第２の１ライン遅延回路（３）（４）
を用いて遅延させたｌライン遅延信号（２０２）と２ラ
イン遅延信号（２０３）と現在の入力信号（２０１）と
から、垂直方向フィルタ（６）で色信号を含めたライン
ごとに支援するライン支援信号（２０４）を抽出する。

垂直方向フィルタ（６）の伝達関数Ｈｖ　（Ｚ）は、Ｈ
ｖ　（Ｚ）　＝　（−１／４）　　　（１−Ｚ　　’）
　２となる。

すなわち、第１２図の画面上で座標（ｍ、ｎ）のライン
支援信号Ｈｃ　（ｍ、ｎ）を、Ｈｅ　（ｍ、ｎ）−−１
／４　　ｆｓ　（ｍ、ｎ−１）−２Ｓ　（ｍ、　ｎ）　
十Ｓ　（ｍ、　　ｎ＋１）　）として抜き取ることにな
る。ライン支援信号は輝度信号Ｙも含むため、帯域フィ
ルタ（７）によって、高域成分である色信号Ｃ（ｍ、ｎ
）をライン支援信号Ｈｅ　（ｍ、　　ｎ）から分離する
。そして、これにより得られた色信号（２０５）は減算
回路（９）に送られる。

減算回路（９）は１ライン遅延信号（２０２）を、＜１
）域フィルタ（７）に応じて補償遅延四路（５）で遅延
させた信号Ｓ　（ｍ、ｎ）から色信号Ｃ（ｍ、ｎ）を差
し引き、次のごとく輝度信号Ｙ（ｍ、ｎ）を分離する。

Ｙ　（ｍ、ｎ）−３（ｍ、ｎ）−Ｃ（ｍ、ｎ）この場合
、前記帯域フィルタ（７）の伝達関数Ｈｈ　（Ｚ）は、
例えば、 ）Ｉｈ　（Ｚ）−（−１／３２）（１−Ｚ−”）　２（
１÷Ｚ−’）”（１÷Ｚ−ａ） として構成できる。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の画像相関対応輝度信号色信号分離フィルタは以上
のように構成されているので、垂直方向フィルタと水平
方向フィルタの特性を固定して組合せていた。すなわち
、垂直方向、水平方向ともに帯域フィルタ（７）により
輝度信号と色信号を分離していた。

したがって、画像の輝度および色の変化が激しい領域に
おいては、輝度信号と色信号が相互のチャンネルに漏れ
、このため、特にドツト妨害等の再生画像の画質劣化を
生ずるなどの問題点があった。

この発明は、上記のような問題点を解消することを課題
になされたもので、テレビジョン画像における垂直方向
に急激な信号変化が生じても、正確な輝度信号と色信号
の分離を達成し得る画像相関対応輝度信号色信号分離フ
ィルタを０ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る画像相関対応輝度信号色信号分離フィル
タは、入力標本化信号を遅延し輝度信号と色信号を分離
しようとする注目標本点およびこれに近接する標本点を
同時に得る遅延手段と、その注１］標本点における周波
数成分において水平方向の主に輝度信号の非相関エネル
ギーを検出する水平方向輝度信号非相関エネルギー検出
手段と、上記注目標本点における周波数成分において水
平方向の主に色信号の非相関エネルギーを検出する水平
方向色信号非相関エネルギー検出手段と、上記水平方向
輝度信号非相関エネルギーと上記水平方向色信号非相関
エネルギーのうち人きい方を選択して水平方向非相関エ
ネルギーとする水平方向非相関エネルギー手段と、上記
注目標本点における周波数成分において垂直方向の主に
輝度信号の非（］］関エネルギーを検出する垂直方向高
輝度信号非相関エネルギー検出手段と、上記注目標本点
おける周波数成分において垂直方向の主に色信号の非相
関エネルギーを検出する垂直方向色信号非相関エネルギ
ー検出手段と、上記垂直方向輝度信号非相関エネルギー
と上記垂直方向色信号非相関エネルギーのうち大きい方
を選択して垂直方向非相関エネルギーとする垂直方向非
相関エネルギー手段と、少なくとも上記垂直方向非相関
エネルギーが上記水平方向非相関エネルギーを「９倍し
たものより大きいとき、水平方向色信号抽出フィルタの
色信号成分を抽出し、それ以外は垂直方向色信号抽出フ
ィルタ、もしくは上記水平方向色信号抽出フィルタと上
記垂直方向色信号抽出フィルタの両方で色信号成分を抽
出する色信号成分抽出手段とを具備したものである。

〔作用〕

この発明における画１象相関対応柿度信号色信号分離フ
ィルタは、注目標本点が垂直方向に相関が弱く、水平方
向に相関が強いとき、水平方向色信号抽出フィルタによ
り色信号を分離し、そうでないときは垂直方向色信号抽
出フィルタ、もしくは水平方向色信号抽出フィルタと垂
直色信号抽出フィルタにより色信号を分離するようにし
たことにより、垂直方向に画像の変化が激しい領域にお
ける輝度信号と色信号の相互のチャンネルへの漏れの影
響を減少させ、ドツト妨害を軽減する。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を図について説明する。

第１図はその一実施例を示すＨＥ略ブロック図であり、
第１図において、（１１）はＮＴＳＣ方式の損金カラー
テレビジョン信号が与えられる入力端子、（１２）は入
力端子（１１）を介して入力されるアナログの出合カラ
ーテレビジョン信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄｉ
換お、（１３）はＡ／Ｄ変換器（１２）の出力信号を入
力する第１の１ライン遅延回路、（１４）と（１５）は
第１の１ライン遅延回路（１３）の出力信号を入力する
第２の１ライン遅延回路と補償遅延回路、（１６）　、
　　（１７）　、　　（１８）はＡ／Ｄ変換器（１２）
の出力信号（１０１）と第１の１ライン遅延回路（１３
）の出力信号（１０２）および第２の１ライン遅延回路
（１４）の出力信号（１０３）をそれぞれ入力する垂直
方向色信号抽出フィルタ、水平・垂直方向色信号抽出フ
ィルタ、画像相関判定回路、（１９）は第１の１ライン
遅延回路（１３）の出力信号（１０２）を入力する水平
方向色信号抽出フィルタ、（２０）は垂直方向色信号抽
出フィルタ（１６）の出力信号（１０４）を入力する補
償遅延回路、（２１）は水平・垂直方向色信号抽出フィ
ルタ（１７）の出力信号（１０８）を入力する補償遅延
回路、（２２）は水平方向色信号抽出フィルタ（１９）
の出力信号（１０６）を入力する補償遅延回路、（２３
）は画像相関ｉ１１定回路（１８）の出力信号（１１０
）により？１１７償遅延回路（２０）　、　　（２１）
　、　　（２２）の出力信号（１０５）　、　　（１０
７）　、　　（１０９）のいずれかを選択するスイッチ
回路、（２４）はスイッチ回路（２３）の出力端子、（
２５）は補償遅延回路（１５）の出力信号（１１２）と
スイッチ回路（２３）の出力信号（１１１）とを減算し
て出力信号（１１３）を出力する減算回路、（２６）は
減算回路（２５）の出力端子である。

第２図は上記画像相関判定回路（１８）の−同方向を示
すもので、第２図において、（２７）は水平色信号非相
関エネルギー抽出回路、（２８）は水平方向輝度信号非
相関エネルギー抽出回路、（２９）は垂直方向色信号非
相関エネルギー抽出回路、（３０）は垂直方向輝度信号
非相関エネルギー抽出回路、（３１）、　　（３２）は
最大値回路、（３３）は乗算回路、（３４）　、　　（
３５）　、　　（３７）は比較回路、（３６）　、　　
（３８）は定数発生回路、（３９）は判定回路である。

前記第１図におけるＡ／Ｄ変換器（１２）の出力信号（
１０１）は水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路
（２８）と垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路（
２９）および垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回
路（３０）に与えられる。

第１の１ライン遅延回路（１３）の出力信号（１０２）
は水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路（２７）と
水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路（２８）お
よび垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路（３０
）に与えられる。

第２の１ライン遅延回路（１４）の出力信号（１０３）
は水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路（２８）
と垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路（２９）お
よび垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路（３０
）に与えられる。

水平方向色信号非相関エネルギー抽出回路（２７）の出
力信号ＤＣＨおよび水平方向輝度信号非相関エネルギー
抽出回路（２８）の出力ＤＹＨはともに最大値回路（３
１）に与えられる。この最大値回路（３１）は出力信号
ＤＣＨと同ＤＹＨの大きい方を水平方向非相関エネルギ
ーＤＨとして出力する。この水平方向非相関エネルギー
ＤＨは乗算回路（３３）により定数に１が乗せられ、比
較回路（３４）に与えられる。

垂直方向色信号非相関エネルギー抽出回路（２９）の出
力信号ＤＣＶは最大値回路（３２）および比較回路（３
５）に与えられる。垂直方向輝度信号非相関エネルギー
抽出回路（３０）の出力信号ＤＹＶは最大値回路（３２
）および比較回路（３７）に与えられる。最大値回路（
３２）は出力信号ＤＣＶと同ＤＹＶの大きい方を垂直方
向非相関エネルギーＤＶとして出力し、比較回路（３４
）に供給する。

比較回路（３４）は水平方向非相関エネルギーＤＨにＫ
ｌを乗じたに１・ＤＨと垂直方向非相関エネルギーＤＶ
の大小を比較し、ＤＶ≧に１・ＤＨのとき、出力信号（
１１４）をローレベルとし、それ以外のときハイレベル
とする。

比較回路（３５）は定数発生回路（３６）が発生する定
数に２と垂直方向色信号非相関エネルギーＤＣＶの大小
を比較し、Ｄ　ＣＶ　Ｓ　Ｋ　２　（７）とき出力信号
（１１５）をハイレベルとし、それ以外のときローレベ
ルとする。

比較回路（３７）は定数発生回路（３８）か発生する定
数に３と垂直方向輝度信号非相関エネルギーＤＹｖの大
小を比較し、ＤＹＶ５に３（７）とき出力信号（１１６
）をハイレベルとし、それ以外のときローレベルとする
。

比較回路（３４）の出力信号（１１４）と比較回路（３
５）の出力信号（１１５）および比較回路（３７）の出
力信号（１１６）は判定回路（３９）に与えられる。こ
の判定回路（３９）の出力信号（１１０）は画像相関ｉ
す窓回路（１８）の出力として送出される。

第３図はＴＳ２図に示す判定回路（３９）の−例を示す
回路図であり、ＡＮＤ回路（４０）　、　　（４１）、
　　（４２）とＮＯＴ回路（４３）とで構成されている
。そして、比較回路（３４）の出力信号（１１４）はＡ
ＮＤ回路（４１）およびＡＮＤ回路（４２）の一方の入
力に与えられる。また、比較回路（３５）の出力信号（
１１５）および比較回路（３７）の出力信号（１１６）
はＡ　Ｎ　Ｄ　Ｉｕｌ路（４０）に与えられる。

このＡＮＤ回路（４０）の出力信号はＡＮＤ回路（４１
）の他方の入力とＮＯＴ回路（４３）に与えられる。こ
のＡＮＤ回路（４１）の出力信号とＡＮＤ回路（４２）
の出力信号は画像相関判定回路（１８）の出力信号（１
１０）となる。

第４図は第２図に示す水平色信号非相関エネルギー抽出
回路（２７）の−例を示すブロック図であり、遅延回路
（４４）と減算回路（４５）および絶対値回路（４６）
とで１１１４成されている。そして、第１の１ライン遅
延回路（１３）の出力信号（１０２）は色副搬送波の１
周期分の遅延量を有する遅延回路（４４）および減算回
路（４５）の一方の入力に与えられる。

遅延回路（４４）の出力信号は減算回路（４５）の他方
の入力に与えられる。減算回路（４５）の出力信号は絶
対値回路（４６）に与えられ、この絶対値回路（４６）
の出力ＤＣＨが最大値回路（３１）に与えられる。

第５図は第２図に示す水平方向輝度信号非相関エネルギ
ー抽出回路（２８）の−例を示すブロック図であり、垂
直方向低域通過フィルタ（４７）、２の遅延回路（４８
）、（４９）、減算回路（５０）、　　（５１）　、絶
対値回路（５２）、　　（５３）、最大値回路（５４）
とで構成されている。

そして、Ａ／Ｄ変換器（１２）の出力信号（１０１）、
第１のライン遅延回路（１３）の出力信）号（１０２）
および第２のライン遅延回路（１４）の出力信号（１０
３）は垂直方向低域通過フィルタ（４７）に与えられる
。

この垂直方向低域通過フィルタ（４７）の出力は色副搬
送波の１／２の周期の遅延量を持つ遅延回路（４８）お
よび減算回路（５０）の一方の入力に与えられる。遅延
回路（４８）の出力は遅延回路（４９）と減算回路（５
０）の他方の入力および減算回路（５１）の一方の入力
に与えられる。

遅延回路（４９）の出力は減算回路（５１）の他方の入
力に与えられる。

減算回路（５０）の出力は絶対値回路（５２）に与えら
れ、この絶対値回路の出力は最大値回路（５４）に与え
られる。また、減算回路（５１）の出力は絶対値回路（
５３）に与えられ、この絶対値回路の出力は最大値回路
（５４）に与えられる。最大値回路（５４）の出力ＤＹ
Ｈは水平輝度信号非相関エネルギー抽出回路（２８）の
出力となる。

第６図は第２図に示す垂直色信号非相関エネルギー抽出
回路（２９）の−例を示すブロック図であり、水平方向
帯域フィルタ（５５）　、　　（５６）、減算回路（５
７）　、絶対値回路（５８）とで構成されている。そし
て、Ａ／Ｄ変換器（１２）の出力信号（１０１）は水平
方向掛減通過フィルタ（５５）に与えらる。第２の１ラ
イン遅延回路（１４）の出力信号（１０３）は水平方向
帯域通過フィルタ（５６）に与えられる。

水平方向帯域通過フィルタ（５５）の出力は減算回路（
５７）の一方の入力に与えられ、水ｆ方向帯域通過フィ
ルタ（５６）の出力は減算回路（５７）の他方の入力に
与えられる。この減算回路（５７）の出力は絶対値回路
（５８）に与えられ、この絶対値回路（５８）の出力Ｄ
ＣＶは垂直色信号非相関エネルギー抽出回路（２９）の
出力となる。

第７図は第２図に示す垂直方向輝度信号非相関エネルギ
ー抽出回路（３０）の−例を示す回路図であり、水平方
向低域通過フィルタ（５９）〜（６１）　、減算回路（
６２）　、　　（６３）　、絶対値回路（６４）、　　
（６５）、最大値回路（６６）とで構成されている。

そして、Ａ／Ｄ変換器（１２）の出力信号（１０１）は
水平方向低域通過フィルタ（５９）に与えられ、第１の
ライン遅延回路（１３）の出力信号（１０２）は水平方
向低域通過フィルタ（６０）に与えられ、第２のライン
遅延回路（１４）の出力信号（１０３）は水平方向低域
通過フィルタ（６１）に与えられる。

水平方向低域通過フィルタ（５９）の出力は減算回路（
６２）の一方の入力に与えられ、水平方向低域通過フィ
ルタ（６０）の出力は減算回路（６２）の他方の入力お
よび減算回路（６３）の一方の入力に与えられ、水平方
向低域通過フィルタ（６１）の出力は減算回路（６３）
の他方の入力へ与えられる。

減算回路（６２）の出力は絶対値回路（６４）に与えら
れ、減算回路（６３）の出力は絶対値回路（６５）に与
えられ、これ等の絶対値回路（６４）　　　（６５）の
出力は最大値回路（６６）に与えられ、この最大値回路
（６６）の出力ＤＹＶが垂直方向輝度信号非相関エネル
ギー抽出回路（３０）の出力となる。

次の上記実施例の動作について説明する。ＮＴＳＣ方式
の複合カラーテレビジョン信号が入力端子（１１）を介
して与えられると、Ａ／Ｄ変換器（１２）はこの換金カ
ラーテレビジョン信号を標本化周波数ｆｓ−４ｆｓｃで
標本化する。

標本化された複合カラーテレビジョン信号は、第１の１
ライン遅延回路（１３）に与えられ、さらに第２の１ラ
イン遅延回路（１４）を介することによって、ある注目
標本点におけるは来航と、その注目標本点の画面上ｌラ
イン上、１ライン下の３つの標本点における標本値とが
同時に抽出される。

すなわち、座標（ｍ、ｎ）の位置の複合カラーテレビジ
ョン信号（標本値）Ｓ　（ｍ、ｎ）が第１の１ライン遅
延回路（１３）の出力に現われた時点で、第２の１ライ
ン遅延回路（１４）の出力には信号（ｍ、ｎ−１）が現
われ、Ａ／Ｄ変換器（１２）の出力には信号Ｓ　（ｍ、
ｎ＋１）が現われる（第１２図参照）。これ等画面上３
ラインにわたる標本点の標本値をもとに輝度信号色信号
分離フィルタを構成する。

この第１．第２の１ライン遅延回路（１３）　。

（１４）により抽出された標本値は、垂直方向色信号抽
出フィルタ（１６）　、水平方向色信号抽出フィルタ（
１９）　、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ（１７）
　、画像相関判定回路（１８）に以下のように与えられ
る。

すなわち、垂直方向色信号抽出フィルタ（１６）、水平
・垂直方向色信号抽出フィルタ（１７）および画像相関
判定回路（１８）の入力には、Ａ／Ｄ変換器（１２）の
出力信号（１０１）　、第１の１ライン遅延回路（１３
）の出力信号（１０２）、および第２の１ライン遅延回
路（１４）の出力信号（１０３）がそれぞれ与えられる
。また、水平方向色信号抽出フィルタ（１９）には、第
１の１ライン遅延回路（１３）の出力信号（１０２）が
与えられる。

このとき、例えば、垂直方向色信号抽出フィルタ（１６
）は伝達関数を用いて表わすと、Ｃｖ　（Ｚ）　＝　（
−１／４）　　（１−Ｚ　　’）　２と表され、また、
水平方向色信号抽出フィルタ（１９）は、 Ｃ１１（Ｚ）ヨ（−１／４）（１−Ｚ−２）２と表され
、また、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ（１７）は
、 Ｃｈｖ　（Ｚ）＝　（−１／４）（１−Ｚ−２）　２・
（−１／４）（１−Ｚ　　’）２ と表されるようなフィルタである。

垂直方向色信号抽出フィルタ（１６）の出力信号（１０
４）は補償遅延回路（２０）の出力信号（１０５）とし
て、水平方向色信号抽出フィルタ（１９）の出力信号（
１０６）は補償遅延回路（２２）の出力信号（１０７）
して、水平・垂直方向色信号抽出フィルタ（１７）の出
力信号（１０８）は補償遅延回路（２１）の出力信号（
１０９）として、それぞれスイッチ回路（２３）に与え
られる。

ここで、上記垂直方向色信号抽出フィルタ（１６）、水
平方向色信号抽出フィルタ（１９）　、および水平・垂
直方向色信号抽出フィルタ（１７）の色出力信号のいず
れを選択するかを決定する動作について説明する。

注目標本点に関し、垂直方向および水平方向の画像の相
関を検出し、垂直方向に特に相関が強いときには、垂直
方向色信号抽出フィルタ（１６）の出力信号（１０４）
に基づく補償遅延回路（２０）の出力信号（１０５）を
選択し、水平方向に特に相関が強いときには水平方向色
信号抽出フィルタ（１９）の出力信号（１０６）に基づ
く補償遅延回路（２２）の出力信号（１０７）を選択し
、他の場合は水平・垂直方向色信号垂直フィルタ（１７
）の出力信号（１０８）に話づく補償遅延回路（２１）
の出力信号（１０９）を選択するようにスイッチ回路（
２３）を切り換える。

上記画像の相関の検出およびスイッチ回路（２３）の制
御は、画像相関判定回路（１８）によって行われる。こ
の画像相関判定回路（１８）では、以下のような操作で
スイッチ回路（２３）を制御する。

水平方向色信号非相関エネルギーをＤＣＨ（Ｚ）とし、
水１２方向輝度信号非相関エネルギーをＤＹＨ（Ｚ）と
し、垂直方向色信号非相関エネルギーをＤＣＶ　（Ｚ）
とし、垂直方向輝度信号非相関エネルギーをＤＹＶ　（
Ｚ）とし、次のように表すことにする。

ＤＣＨ（Ｚ）−１１−Ｚ−’ ＤＹＨ（Ｚ）＝ｍａｘ　（ｌ　　（１／４）　　　（１
＋ｚｊりｚ・（１−Ｚ）−”＋ １）２ （１／４）　　・　（１＋Ｚ （Ｚ−”−Ｚ） −＋　（１−Ｚ−２）　２・（１＋Ｚ−２’）−ｍａｘ
　　（１（１／４）　　・　（１＋Ｚ−２）２・（１−
Ｚ　　’） （１／４）　　・　（１＋ｚ−２）”　　・（Ｚ　　Ｊ
！−Ｚ） ＤＣＶ （Ｚ） ＤＹＶ　　（Ｚ） このとき、水平方向非相関エネルギーをＤＨ１垂直方向
非相関エネルギーをＤＶとすると、次のように表わされ
る。

ＤＨ−ｍａｘ　（ＤＣＨ，ＤＹＨ） ＤＶ−ｍａｘ　（ＤＣＶ、ＤＹＶ） このとき、画像相関判定回路（１８）の比較回路（３４
）は ＤＶ、ｉ；Ｋ　１−　ＤＨ のとき、水平方向に相関があり、垂直方向に相関がない
と判断し、判定回路（３９）に信号“１“を送る。また
、 ＤＶ＜Ｋ　１・ＤＨ のとき、水平方向に相関かないと判断し、判定回路（３
９）に信号“０″を送る。

一方、画像相関判定回路（１８）の比較回路（３５）は ＤＣＶ≦に２ のとき、垂直方向に色信号の相関がありと判断し、判定
回路（３９）に信号“１”を送る。また、ＤＣＶ＞Ｋ２ のとき、垂直方向に色信号の相関がないと判断し、判定
回路（３９）に信号“０″を送る。

また、画像相関判定回路（１８）の比較回路（３７）は ＤＹＶ≦に３ のとき、垂直方向に輝度信号の相関がありと判断し、判
定回路（３９）に信号“１″を送る。また、ＤＹＶ＞Ｋ
３ のとき、垂直方向に輝度信号の相関がないと’Ｉ’１１
断し、判定回路（３９）に信号“０”を送る。

判定回路（３９）は上記の相関の検出結果に応じて、次
のようにスイッチ回路（２３）を制御する。すなわち、
判定回路（３９）の入力と出力との関係は第１表のよう
になる。

第１表 このとき、スイッチ回路（２３）はＡＮＤ回路（４１）
とＡＮＤ回路（４３）の出力信号がともに“Ｏ″のとき
、補償遅延回路（２２）の出力信号（１０７）が流れる
ようにする。

ＡＮＤ回路（４１）の出力信号が“１“でＡＮＤ回路（
４３）の出力信号が“Ｏ”のときは補償遅延回路（２０
）の出力信号（１０５）が流れるようにする。

ＡＮＤ回路（４１）の出力が“０“でＡＮＤ回路（４３
）の出力が“１″のときは、補償遅延回路（２１）の出
力信号（Ｉ　Ｑ　９）が流れるようにする。

従って、第１図の実施例においては色信号抽出のフィル
タ特性Ｃ（Ｚ）は相関の有無に応じて次のように切り替
わる。

水平相関あり、垂直相関なしのとき、 Ｃ（Ｚ）−Ｃｈ　（Ｚ） 上記の場合以外のとき、 垂直相関があれば、Ｃ（Ｚ）−Ｃｖ　（Ｚ）垂直相関が
なければ、Ｃ（Ｚ）＝Ｃｈｖ　（Ｚ）なお、上記実施例
では水平方向色信号抽出フィルタと垂直方向色信号抽出
フィルタと水平・垂直色信号抽出フィルタの３種類のフ
ィルタを画像の相関に応じて選択して色信号を抽出して
いるが、第８図に示すように、水平方向色信号抽出フィ
ルタと水平・垂直色信号抽出フィルタの２種類のフィル
タを選択する構成としてもよい。

また、上記実施例では水平走査周波数に同期した色副搬
送波の４倍の周波数で東金カラーテレビジョン信号を標
本化するようにしたが、標本点が画面上で格子状に並ぶ
ような方性であれば、色副搬送波の４倍に限らず、他の
周波数で標本化を行うようにしてもよい。

上記実施例で用いたディジタルフィルタは一例であり、
例えば、フィルタの次数を多く構成してもよい。

なお、第８図において、前記第１図と同一部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。

第９図は第８図に示す実施例における画Ｉｇ！ａｎ関判
定回路（１８）の構成を示すブロック図であり、比較回
路（３４）の出力信号（１１４）をスイッチ回路（２３
）に供給している。なお、前記第２図と同一部分には同
一符号を付して重複説明を省略する。

第１０図は第８図に示す実施例における画像Ｆ［１関判
定回路（１８）の他の例を示すもので、水平色信号非相
関エネルギー抽出回路（２７）の出力側に定数に４の乗
算回路（６７）、最大値回路（３１）の出力側に定数に
５の乗算回路（６８）を設けたこと以外は、前記第９図
に示す画像相関判定回路（１８）と同一の構成である。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、複合カラーテレビジ
ョン信号の垂直方向と水平方向の画像の相関により、輝
度信号色信号分離フィルタを使い分けるように構成した
ので、輝度信号と色信号の相互のチャンネルへの漏れの
影響を減少させることができ、ドツト妨害を軽減できる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるＮＴＳＣ方式の画像
相関対応輝度信号色分離フィルタを示す概略ブロック図
、第２図は第１図実施例における画像相関ｉ１１定回路
のブロック図、第３図は第２図の画像相関判定回路にお
ける判定回路を示す回路図、第４図は水平色信号非相関
エネルギー抽出回路を示すブロック図、第５図は水平輝
度信号非相関エネルギー抽出回路を示すブロック図、第
６図は垂直色信号非相関エネルギー抽出回路を示すブロ
ック図、第７図は乗置輝度信号非相関エネルギー抽出回
路を示すブロック図、第８図はこの発明の他の実施例に
よる画像相関対応輝度信号色信号分離フィルタを示す概
略ブロック図、第９図は第８図における画像相関判定回
路のブロック図、第１０図は画像相関判定回路の他の例
を示すブロック図、第１１図は従来の輝度信号色信号分
離フィルタの概略ブロック図、第１２図はＮＴＳＣ方式
の複合カラーテレビジョン信号を色副搬送波の４倍で同
期標本化した信号系列の画面上での配列を示す説明図で
ある。 図において、（１２）はＡ／Ｄ変換器、（１３）（１４
）は１ライン遅延回路、（１６）は垂直方向色信号抽出
フィルタ、（１７）は水平・垂直方向色信号抽出フィル
タ、（１８）は画像相関判定回路、（１９）は水平方向
色信号抽出フィルタ、（２３）はスイッチ回路（色信号
抽出手段）、（２７）は水平方向色信号非相関エネルギ
ー抽出回路。（２８）は水平方向側１１度信号非川関エ
ネルギー抽出回路、（２９）は垂直方向色信号非相関エ
ネルギー抽出回路、（３０）は垂直方向輝度信号非相関
エネルギー抽出回路、（３９）は判定回路である。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 各標本点が画面上で格子上に配列するよう水平走査周波
   数に同期した所定の周波数で標本化された複合映像信号
   を遅延して、輝度信号と色信号とを分離すべき注目標本
   点および画面上該注目標本点の周辺の複数の参照標本点
   の標本値を同時に得るための複数の１ライン遅延手段と
   、 少なくとも前記注目標本点の標本値を入力とし、水平方
   向の色副搬送波の成分に相当する周波数成分を抽出して
   第１の色信号を得る水平方向色信号抽出フィルタと、 前記注目標本点および所定の参照標本点の標本値を入力
   とし、少なくとも、垂直方向の色副搬送波の成分に相当
   する周波数成分を抽出して第２の色信号を得る垂直方向
   色信号抽出フィルタと、前記垂直方向および水平方向と
   もに色副搬送波の成分に相当する周波数成分を抽出して
   第３の色信号を得る水平・垂直方向色信号抽出フィルタ
   と、前記注目標本点および所定の参照標本点の標本値を
   入力とし、水平方向の主に輝度信号の非相関エネルギー
   を検出する水平方向輝度信号非相関エネルギー検出手段
   と、 水平方向の主に色信号の非相関エネルギーを検出する水
   平方向色信号非相関エネルギー検出手段と、 前記水平方向の輝度信号の非相関エネルギーと前記水平
   方向の色信号の非相関エネルギーのうち大きい方を選択
   して水平色非相関エネルギーＤＨとする水平方向色非相
   関エネルギー手段と、前記注目標本点および所定の参照
   標本点の標本値を入力とし、垂直方向の主に輝度信号の
   非相関エネルギーを検出する垂直方向輝度信号非相関エ
   ネルギー検出手段と、垂直方向の主に色信号の非相関エ
   ネルギーを検出する垂直方向色信号非相関エネルギー検
   出手段と、 前記垂直方向の輝度信号の非相関エネルギーと前記垂直
   方向の色信号の非相関エネルギーのうち大きい方を選択
   して垂直非相関エネルギーＤＶとする垂直非相関エネル
   ギー検出手段と、 少なくともＤＶ≧ｍ×ＤＨ（ｍ：整数）の不等式が成り
   立つとき、最終的な色信号を前記第１の色信号とし、前
   記の不等式が成り立たないとき、最終的な色信号を前記
   第２の色信号もしくは前記第３の色信号とする色信号抽
   出手段を備えた画像相関対応輝度信号色信号分離フィル
   タ。