JPH084666A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH084666A
JPH084666A JP13336094A JP13336094A JPH084666A JP H084666 A JPH084666 A JP H084666A JP 13336094 A JP13336094 A JP 13336094A JP 13336094 A JP13336094 A JP 13336094A JP H084666 A JPH084666 A JP H084666A
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Izuru Shimizu
出 清水
Shinya Yamamoto
真也 山本
Tetsuhiko Fukanuma
哲彦 深沼
Takahiro Oki
恭弘 沖
Shigeru Hisanaga
滋 久永
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Toyota Industries Corp
Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受圧プレートの回り止め構成のための加工工
数を減らすことができるスクロール型圧縮機を提供する
こと。 【構成】 受圧壁14には受圧プレート19が配置され
ている。受圧プレート19及び受圧壁14面にはスリー
ブ挿入孔20が配列されている。スリーブ21は受圧プ
レート19から受圧壁14にかけて同挿入孔20に挿入
配置され、受圧プレート19の周方向への回動を阻止し
ている。このスリーブ21の透孔がフロントハウジング
2側のポケット22をなしている。そして、同ポケット
22と可動スクロール8に形成された可動スクロール8
側のポケット23とにはそれに対応する素子18の端部
がそれぞれ挿入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定スクロールと可動
スクロールとを有するスクロール型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機においては、可動ス
クロールに対しその軸線方向に沿う圧縮反力が作用す
る。従って、可動スクロールが軸線方向へ移動しないよ
うに圧縮反力を受けるための対策を講じる必要がある。
【0003】この対策のひとつとして、ハウジングの内
壁に圧縮反力を受けるための受圧プレートを設けること
が考えられる。そして、例えば図4に示すように、受圧
プレート40と可動スクロール41との間に配置された
リング42の突部43を介して圧縮反力が受圧プレート
40で受け止められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記プレート40は可
動スクロール41の運動に追随しようとするため、プレ
ート40の動きを阻止する構成が必要となる。このた
め、従来は図4に示すように回り止め用のピン44を用
いていた。
【0005】一方、スクロール型圧縮機においては、可
動スクロールの自転を阻止するとともに、公転を許容す
るための自転阻止機構が必要である。図4のように構成
した場合は、可動スクロール41と、プレート40及び
ハウジング45とに、互いに対向して対をなす複数のポ
ケット46,47が設けられるとともに、対向するポケ
ット46,47間に素子48が設けられる。
【0006】従って、図4の従来構成においては、プレ
ート40及びハウジング45にピン44用及びポケット
46用の孔を、それらの位置関係を正確に確保して加工
する必要があった。このため、スクロール型圧縮機の加
工工数が増えて製作が面倒であった。
【0007】本発明は上記従来技術に存在する問題点に
着目してなされたものであって、その目的は、受圧プレ
ートの回り止め構成のための加工工数を減らすことがで
きるスクロール型圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明では、ハウジング又は可動スクロー
ルの基板とそれに設けた受圧プレートとには、互いに連
通する孔を形成し、それら孔には受圧プレートの回り止
めのためのスリーブを挿入し、前記素子をスリーブ内に
挿入してスリーブの内側がポケットを構成するスクロー
ル型圧縮機である。
【0009】請求項2の発明では、前記受圧プレートは
ハウジングの内壁に設けられたものである。請求項3の
発明では、受圧プレートと可動スクロール基板との間に
リングを介在し、素子をそのリングに支持したものであ
る。
【0010】請求項4の発明では、リングが、可動スク
ロールに作用する圧縮反力をハウジング側の受圧プレー
トに伝達するものである。請求項5の発明では、受圧プ
レートは鉄系材料により形成されているものである。
【0011】請求項6の発明では、リングがアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金よりなるものである。請求項
7の発明では、可動スクロールがアルミニウムまたはア
ルミニウム合金よりなり、その可動スクロールのリング
と接する面に硬化処理を施したものである。
【0012】請求項8の発明では、素子が鉄系材料によ
り形成されているものである。請求項9の発明では、可
動スクロールのポケットの内周面には硬化処理が施され
ているものである。
【0013】請求項10の発明では、スリーブは鉄系材
料により形成されているものである。請求項11の発明
では、素子が円柱状をなすものである。
【0014】請求項12の発明では、素子の両端とポケ
ットの底面との間には隙間が設けられているものであ
る。
【0015】
【作用】上記構成の請求項1及び2の発明においては、
スリーブが受圧プレートの回り止めを兼ねるため、従来
のように回り止め専用のピンを用いる必要がない。この
ため、同ピン用の孔及びポケット用の孔を、それらの位
置関係を正確に確保して加工する工程を減らすことがで
きる。
【0016】請求項3の発明では、複数の素子がリング
に支持されているため、同素子を安定して保持すること
ができ、素子の振れを防止して可動スクロールが円滑に
公転し得る。
【0017】請求項4の発明では、リングが、可動スク
ロールに作用する圧縮反力をハウジング側の受圧プレー
トに伝達するため、素子に作用する圧縮反力を軽減でき
る。このため、素子はポケット内でスムーズな転動を行
うことができ、可動スクロールの公転が円滑になる。さ
らに、素子が分担する圧縮反力が軽減された分、素子の
数を減らすことができる。
【0018】請求項5の発明では、受圧プレートは鉄系
材料により形成されているため、耐摩耗性に優れる。請
求項6の発明では、リングがアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金よりなるため、同リングの軽量化が図られ、
しかもリングの旋回時の慣性力を軽減できる。
【0019】請求項7の発明では、可動スクロールがア
ルミニウムまたはアルミニウム合金よりなるため、圧縮
機を軽量化できるし、同可動スクロールの慣性力を低減
できる。しかも、可動スクロールのリングと接する面に
硬化処理が施されているため、同リングとの溶着を防止
できる。
【0020】請求項8の発明では、素子は鉄系材料によ
り形成されているため靱性に優れ、ポケット内において
安定した転動を行い得る。請求項9の発明では、可動ス
クロールのポケットの内周面には硬化処理が施されてい
るため、同ポケットの内周面の耐摩耗性が優れる。
【0021】請求項10の発明では、スリーブは鉄系材
料により形成されているため、素子との摺接に対する耐
久性が向上される。請求項11の発明では、素子は円柱
状をなしているため、製作が容易になる。
【0022】請求項12の発明では、素子の両端とポケ
ットの底面との間には隙間が設けられているため、余分
な摩擦抵抗が発生しないし、同素子製作時における長さ
管理が容易になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
従って説明する。図1に示すように、センタハウジング
を兼ねるアルミニウム材(以下、本実施例においてアル
ミニウムはアルミニウム合金を含む)よりなる固定スク
ロール1の前後両端面には、同じくアルミニウム材より
なるフロントハウジング2及びリヤハウジング3が接合
固定されている。フロントハウジング2内には回転軸4
が回転可能に支持されており、同回転軸4の偏心位置に
は偏心軸5が固定されている。固定スクロール1、フロ
ントハウジング2及びリヤハウジング3により圧縮機全
体のハウジングが構成されている。
【0024】偏心軸5にはバランスウエイト6及びブッ
シュ7が回動可能に支持されている。ブッシュ7にはア
ルミニウム材よりなる可動スクロール8が、固定スクロ
ール1と対向接合するようにラジアルベアリング9を介
して回転可能に支持されており、両スクロール1、8の
基板10、11及び渦巻壁12、13により圧縮室10
0が形成される。可動スクロール8のフロントハウジン
グ2と対向する基板11表面にはニッケル−リンのメッ
キにより硬化処理が施されている。
【0025】図1〜図3に示すように、可動スクロール
8の基板11とフロントハウジング2の内壁の一部であ
る受圧壁14との間にはアルミニウム材よりなるリング
15が介在されている。リング15の一面には複数の受
圧突部16が周方向に配列形成されている。リング15
の他面にも同数の受圧突部17が周方向に配列されてい
る。受圧突部16と受圧突部17とは背向して等間隔角
度位置に配置されている。リング15には円柱形状の鉄
系材料よりなる素子18が貫通止着されている。鉄系材
料よりなる素子18は受圧突部16、17の配列間に等
間隔角度位置に配置されている。
【0026】受圧壁14には鉄系材料よりなるリング状
の受圧プレート19が配置されている。受圧プレート1
9及び受圧壁14面には素子18と同数の孔としてのス
リーブ挿入孔(以下挿入孔とする)20が周方向に配列
されている。円筒状のスリーブ21は受圧プレート19
から受圧壁14にかけて同挿入孔20に挿入配置され、
受圧プレート19の周方向への回動を阻止している。こ
のスリーブ21の透孔がフロントハウジング2側のポケ
ット22をなしている。可動スクロール8の基板11に
は素子18と同数の可動スクロール8側のポケット23
が周方向に配列されている。このポケット22、23は
いずれも等間隔角度位置に配置されている。ポケット2
2、23にはそれに対応する素子18の端部がそれぞれ
挿入されている。素子18の両端とポケット22、23
の底面との間には隙間が設けられ、同素子18の端面が
ポケット22、23の底面に接しないようになってい
る。
【0027】吐出ポート24は固定スクロール1の基板
10の中央部に貫設され、同吐出ポート24を介して圧
縮室100とリアハウジング3に形成された吐出室25
とが連通されている。そして、吐出ポート24は吐出側
で吐出弁26により開放可能に閉塞されている。
【0028】次に、上記構成のスクロール型圧縮機の作
用について説明する。偏心軸5の公転に伴い、可動スク
ロール8が回転軸4の周りを公転し、図示しない吸入ポ
ートから導入された冷媒ガスが両スクロール1、8間の
圧縮室100へ流入する。圧縮室100は可動スクロー
ル8の公転に伴って容積減少しつつ両スクロール1、8
の渦巻壁12、13の始端部間に向けて収束して行く。
圧縮室100の容積減少によって圧縮された冷媒ガスは
吐出ポート24から吐出室25内へ吐出される。
【0029】前記圧縮機の作動時、圧縮室100内の圧
縮反力は可動スクロール8の基板11、受圧突部17、
16を介して受圧プレート19で受け止められる。回転
軸4の回転にともない可動スクロール8及びリング15
は自転しようとする。しかし、受圧壁14側のポケット
22及び可動スクロール8側のポケット23と素子18
との係合により、可動スクロール8及びリング15の自
転は阻止され、公転のみが許容される。
【0030】上記構成の本実施例においては、ポケット
22をなすスリーブ21が受圧プレート19の回り止め
を兼ねるため、図4に示す従来技術のように回り止め専
用のピン44を用いる必要がない。このため、同ピン4
4用の孔とポケット46用の孔とを、その位置関係を正
確に確保して加工する工程を減らせることができる。
【0031】また、複数の素子18はリング15に支持
されているため、同素子18を安定して保持することが
でき、素子18の振れを防止して可動スクロール8の公
転を円滑に行い得る。
【0032】さらに、リング15の受圧突部16、17
が、可動スクロール8に作用する圧縮反力をフロントハ
ウジング2側の受圧プレート19に伝達するため、素子
18には圧縮反力が作用しない。このため、素子18が
ポケット22内でスムーズに移動し、可動スクロール8
の公転が円滑になる。さらに、素子18が分担する圧縮
反力が存在しない分、素子18の数を減らすことができ
る。
【0033】しかも、受圧プレート19は鉄系材料によ
り形成されているため、耐摩耗性に優れる。加えて、リ
ング15がアルミニウム材よりなるため、同リング15
の軽量化が図られ、リング15の公転時の慣性力及び遠
心力を軽減できて、リング15の回転が円滑になり、圧
縮機全体に振動や騒音を抑制できる。
【0034】また、可動スクロール8がアルミニウム材
よりなるため、圧縮機を軽量化できるし、同可動スクロ
ール8の慣性力及び遠心力を低減できる。しかも、可動
スクロール8のリング15と接する面及びポケット23
の内面にニッケル−リンメッキにより硬化処理が施され
ているため、受圧突部17と基板11との摺接部位の溶
着を防止できるし、素子18とポケット23との摺接部
位が耐磨耗性に優れる。
【0035】さらに、素子18は鉄系材料により形成さ
れているため靭性に優れ、ポケット22、23内におい
て安定して転動される。従って、可動スクロール8は安
定した公転動を行い得る。
【0036】そして、スリーブ21は鉄系材料により形
成されているため、素子18との摺接に対する耐久性が
向上される。加えて、素子18は円柱状をなしているた
め、製作が容易である。
【0037】また、素子18の両端とポケット22、2
3の底面との間には隙間が設けられているため、余分な
摩擦抵抗が発生しないし、同素子18の製作時における
長さ管理が容易になる。すなわち、素子18がポケット
22,23の底面に接するものであると、素子18の長
さが両ポケット22,23間の距離に一致させる必要が
あって、素子18の長さ管理が厳密である。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、以下
のような態様で実施できる。 (1)上記実施例は、受圧壁14に配置された受圧プレ
ート(第1受圧プレート)19をスリーブ21によって
周り止めしたものであった。しかし、これに限定される
ものではなく、本発明を次のように具体化しても良い。
すなわち、受圧壁には第1受圧プレートを、可動スクロ
ールの基板には第2受圧プレートをそれぞれ配置する。
受圧壁及び第1受圧プレートには互いに連通する第1ス
リーブ挿入孔を設け、基板及び第2受圧プレートには互
いに連通する第2スリーブ挿入孔を設ける。そして、同
第1及び第2スリーブ挿入孔にそれぞれ第1及び第2ス
リーブを挿入配置し、第1スリーブの内側によりフロン
トハウジング側のポケットを、第2スリーブの内側によ
り可動スクロールの基板側のポケットを構成する。この
対向するポケット間には、上記実施例とは異なり、素子
がリングに支持されず、それぞれが独立して配置され
る。
【0039】以上のようにすれば、ポケットとしての第
1及び第2スリーブが第1及び第2受圧プレートの回り
止めを兼ねるため、図4に示す従来技術のように回り止
め専用のピン44を用いる必要がない。このため、同ピ
ン44用の孔とポケット46用の孔とを、その位置関係
を正確に確保して加工する工程を減らすことができる。
【0040】また、鉄系材料よりなる第2受圧プレート
がアルミニウム材よりなる可動スクロール及びリングと
の間に介在されて、同可動スクロールとリングとの摺接
部分の溶着を防止できる。このため、上記実施例のよう
に可動スクロール8の基板11にニッケル−リンメッキ
を施して硬化処理をする必要がなくなる。 (2)上記実施例においては、素子18はリング15に
止着されることにより複数個が一体化されたスクロール
型圧縮機に具体化されていた。しかし、これに限定され
るものではなく、対応するポケット22、23間にそれ
ぞれ独立した素子18が介在されるスクロール型圧縮機
において具体化しても良い。
【0041】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果と共に記載する。 (1)固定スクロールを含むハウジングと、可動スクロ
ールとの間に、可動スクロールの自転を阻止するととも
に、公転を許容する自転阻止機構を設け、その自転阻止
機構を、ハウジング及び可動スクロールにそれぞれ形成
された複数対のポケットと、各対のポケットの内側間に
介在されたポケットより小径の素子とにより構成し、ハ
ウジングの内壁には第1受圧プレートを可動スクロール
の基板には第2受圧プレートをそれぞれ設けたスクロー
ル型圧縮機において、前記ハウジング及び可動スクロー
ルの基板とそれに設けた第1及び第2受圧プレートとに
は、互いに連通する孔を形成し、それら孔には受圧プレ
ートの回り止めのためのスリーブを挿入し、前記素子を
スリーブ内に挿入してスリーブの内側がそれぞれポケッ
トを構成するスクロール型圧縮機。
【0042】このようにすれば、回り止め専用のピンを
設ける必要がなく、さらに、可動スクロール8の基板1
1にニッケル−リンメッキ等により硬化処理をする必要
がなくなる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2の
発明によれば、従来のように回り止め専用のピンを用い
る必要がないため、同ピン用の孔及びポケット用の孔
を、それらの位置関係を正確に確保して加工する工程を
減らすことができる。
【0044】請求項3の発明によれば、素子を安定して
保持することができ、素子の振れを防止して可動スクロ
ールが円滑に公転し得る。請求項4の発明によれば、素
子はポケット内でスムーズな転動を行うことができ、可
動スクロールの公転が円滑になる。さらに、素子が分担
する圧縮反力が存在しない分、素子の数を減らすことが
できる。
【0045】請求項5の発明によれば、受圧プレートが
耐摩耗性に優れる。請求項6の発明によれば、リングの
軽量化を図ることができ、しかもリングの旋回時の慣性
力を軽減できる。
【0046】請求項7の発明によれば、圧縮機を軽量化
できるし、同可動スクロールの慣性力を低減できる。し
かも、可動スクロールとリングとの溶着を防止できる。
請求項8の発明によれば、素子は靱性が向上され、ポケ
ット内において安定した転動を行い得る。
【0047】請求項9の発明によれば、ポケットに素子
が摺接されることによる耐摩耗性が向上される。請求項
10の発明によれば、スリーブの素子との摺接に対する
耐久性が向上される。
【0048】請求項11の発明によれば、素子の製作が
容易になる。請求項12の発明によれば、素子の両端と
ポケットの底面との間に余分な摩擦抵抗が発生しない
し、同素子製作時における長さ管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例を示す図であっ
て、スクロール型圧縮機の縦断面図である。
【図2】自転阻止機構を示す分解斜視図である。
【図3】図1において、自転阻止機構付近を拡大して示
す図である。
【図4】従来のスクロール型圧縮機における自転阻止機
構付近を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1…固定スクロール、8…可動スクロール、14…受圧
壁、15…リング、16…圧縮反力を受圧壁に伝播する
受圧突部、17…可動スクロールの圧縮反力を受ける受
圧突部、18…素子、19…受圧プレート、20…孔と
してのスリーブ挿入孔、21…スリーブ、22…フロン
トハウジング側のポケット、23…可動スクロール側の
ポケット、100…圧縮室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 沖 恭弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内 (72)発明者 久永 滋 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定スクロールを含むハウジングと、可
    動スクロールとの間に、可動スクロールの自転を阻止す
    るとともに、公転を許容する自転阻止機構を設け、その
    自転阻止機構を、ハウジング及び可動スクロールにそれ
    ぞれ形成された複数対のポケットと、各対のポケットの
    内側間に介在されたポケットより小径の素子とにより構
    成し、ハウジングの内壁又は可動スクロールの基板のう
    ち少なくとも一方には可動スクロールに作用する圧縮反
    力を受けるための受圧プレートを設けたスクロール型圧
    縮機において、 前記ハウジング又は可動スクロールの基板とそれに設け
    た受圧プレートとには、互いに連通する孔を形成し、そ
    れら孔には受圧プレートの回り止めのためのスリーブを
    挿入し、前記素子をスリーブ内に挿入してスリーブの内
    側がポケットを構成するスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記受圧プレートはハウジングの内壁に
    設けられた請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 受圧プレートと可動スクロール基板との
    間にリングを介在し、素子をそのリングに支持した請求
    項2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】 リングが、可動スクロールに作用する圧
    縮反力をハウジング側の受圧プレートに伝達する請求項
    3に記載のスクロール型圧縮機。
  5. 【請求項5】 受圧プレートは鉄系材料により形成され
    ている請求項1〜4のいずれかに記載のスクロール型圧
    縮機。
  6. 【請求項6】 リングがアルミニウムまたはアルミニウ
    ム合金よりなる請求項5に記載のスクロール型圧縮機。
  7. 【請求項7】 可動スクロールがアルミニウムまたはア
    ルミニウム合金よりなり、その可動スクロールのリング
    と接する面に硬化処理を施した請求項6に記載のスクロ
    ール型圧縮機。
  8. 【請求項8】 素子が鉄系材料により形成されている請
    求項1〜7のいずれかに記載のスクロール型圧縮機。
  9. 【請求項9】 可動スクロールのポケットの内周面には
    硬化処理が施されている請求項8に記載のスクロール型
    圧縮機。
  10. 【請求項10】 スリーブは鉄系材料により形成されて
    いる請求項1〜9のいずれかに記載のスクロール型圧縮
    機。
  11. 【請求項11】 素子が円柱状をなす請求項1〜10の
    いずれかに記載のスクロール型圧縮機。
  12. 【請求項12】 素子の両端とポケットの底面との間に
    は隙間が設けられている請求項11に記載のスクロール
    型圧縮機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI472684B (zh) * 2012-11-22 2015-02-11 Ind Tech Res Inst 渦卷壓縮機
JP2015200231A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 サンデンホールディングス株式会社 スクロール型流体機械
CN107524596A (zh) * 2017-09-04 2017-12-29 江苏成科新能源有限公司 一种空调压缩机的动涡旋盘组件
CN108131293A (zh) * 2017-12-19 2018-06-08 珠海格力电器股份有限公司 压缩机及具有其的换热设备

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