JPH0841164A - 高純度エポキシ樹脂の製造方法 - Google Patents

高純度エポキシ樹脂の製造方法

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JPH0841164A JP17416894A JP17416894A JPH0841164A JP H0841164 A JPH0841164 A JP H0841164A JP 17416894 A JP17416894 A JP 17416894A JP 17416894 A JP17416894 A JP 17416894A JP H0841164 A JPH0841164 A JP H0841164A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 オルソクレゾールノボラック樹脂に代表され
るフェノール性水酸基を有する化合物と、エピハロヒド
リンとの反応を、アルカリ金属水酸化物の存在下で、か
つ、第3級ブチルアルコールとイソブチルアルコールと
の共存下に反応。 【効果】 有機塩素化合物含量を著しく低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として高い信頼性の
要求される電気・電子部品分野、特に電子部品封止材、
電気積層板等の材料として有用な高純度のエポキシ樹脂
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は、通常フェノール類とエ
ピハロヒドリンとを、アルカリ金属水酸化物の存在下で
反応させ得られる。このエポキシ樹脂は、硬化剤により
架橋させることにより、耐熱性、接着性、耐薬品性、電
気特性、機械特性等に優れる点から、電子及び電気部品
用材料として多く使用されている。
【0003】特に、これら用途の一つであるIC封止材
分野では、その高集積化にともない一層の高純度化の要
求をされている。即ち高集積度化による回路の微細化に
より配線の腐食が起き易くなる為、その原因となるエポ
キシ樹脂中の不純物腐食性イオン、特に吸湿により加水
分解を受け塩素イオンを遊離する有機塩素化合物を低減
した樹脂が強く要望されている。
【0004】このような背景下、例えば、特公平6−2
1150号公報には、フェノール類とエピハロヒドリン
とアルカリ金属水酸化物を、アルコール類とケトン類お
よびまたはエーテル類との存在下で反応させることによ
り全塩素含有量を低減させる技術が開示されている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
6−21150号公報に記載された方法を用いたとして
も、今日要求される高純度エポキシ樹脂の有機塩素化合
物含量に比べ、依然として高い水準にあり、加水分解に
よる塩素イオン遊離の課題を有するものであった。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、有機塩
素化合物等に起因する加水分解性塩素量並びに全塩素量
を著しく低減でき、従来になく極めて高純度で、特にI
C封止材として今日要求される高集積化に十分対応し得
るエポキシ樹脂の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の従来の技術に鑑
み、本発明者らは鋭意検討した結果、フェノール性水酸
基を有する化合物とエピハロヒドリンとの反応工程にお
いて、特定の混合溶媒を用いることにより前述の課題を
解決できることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、フェノール性水酸基を有する化合物
とエピハロヒドリンとを、アルカリ金属水酸化物の存在
下で反応させ、フェノールのグリシジルエーテルを製造
する方法において、溶媒として一価の第三級アルコール
と、一価の第二級アルコールの混合共存下で反応させる
事を特徴とする高純度エポキシ樹脂の製造方法に関す
る。
【0009】本発明で使用されるフェノール性水酸基を
有する化合物としては、特に限定されないが、例えば、
ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール、ジナフトー
ル等の2価のフェノール類、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールF、ビスフェノールS、ビスフェノールAD、
テトラブロモビスフェノールA等のビスフェノール類、
ビフェノール、テトラメチルビフェノール等のビフェノ
ール類、フェノールノボラック、クレゾールノボラッ
ク、ビスフェノールAノボラック、ビスフェノールFノ
ボラック等のフェノール類とホルムアルデビドから得る
ノボラック樹脂類、モノナフトールノボラック、ジナフ
トールノボラック、 ビス−(2,7−ジヒドロキシナ
フチル)−1,1−メタン、(2−ヒドロキシナフチ
ル)−1−(2,7−ジヒドロキシナフチル)−1−メ
タン、ビス−(2−ヒドロキシナフチル)−1,1−メ
タン等のナフトール類とホルムアルデヒドから得られる
ナフトールノボラック樹脂或いは、多官能型ナフトール
類、フェノール、クレゾール、ビスフェノール類及びナ
フトール類とジシクロペンタジエン等不飽和脂環式炭化
水素等との反応物で分子内に水酸基を持つ化合物等が挙
げられる。これらの中でもとくに、耐熱性・耐水性・機
械強度等の特性に優れる点からノボラック樹脂類、多官
能型ナフトール類、フェノール、クレゾール、ビスフェ
ノール類及びナフトール類とジシクロペンタジエン等不
飽和脂環式炭化水素等との反応物が好ましく、特にクレ
ゾールノボラック、ジナフトール、ナフトールノボラツ
ク樹脂、ジシクロペンタジエン−フェノール重付加物が
好ましい。
【0010】本発明において、使用されるエピハロヒド
リンとしては、例えばエピクロルヒドリン、エピブロモ
ヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリン等が挙げられ
るが、なかでも工業的に有利である点からエピクロルヒ
ドリン又はβ−メチルエピクロルヒドリンが好ましい。
【0011】本発明でフェノール性水酸基を有する化合
物とエピハロヒドリンとの反応に使用されるアルカリ金
属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム等があるが、好ましくは水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムが挙げられる。
【0012】また、本発明で用いる一価の第3級アルコ
ールとしては、第三級アルコールとしては、第三級ブチ
ルアルコール、第三級アミルアルコール等の第三級アル
コール、好ましくは第三級ブチルアルコールが挙げられ
るが、なかでも反応系内からの除去及び工業的に有利な
点から第三級ブチルアルコールが好ましい。
【0013】また、一価の第2級アルコールとしては、
イソプロピルアルコール・2−ブタノール・2−ペンタ
ノール等が上げられるがなかでもなかでも反応系内から
の除去及び工業的に有利な点からイソプロピルアルコー
ルが好ましい。
【0014】本発明の製造方法は、上記各成分を必須と
して反応させるものであるが、その具体的操作方法は特
に限定されず、公知慣用のフェノール類とエピハロヒド
リンとの反応において用いられる方法のより行なうこと
ができる。
【0015】例えば、内部に攪拌翼を有する反応容器
に、フェノール性水酸基を有する化合物、エピハロヒド
リンおよび混合溶媒の各成分を仕込み、所定温度に加
熱、攪拌混合した所にアルカリ金属水酸化物を連続的或
いは断続的に添加して反応を進行させる方法、或いは、
単軸若しくは多軸のスクリューを有する押出器内に上
記各成分をホッパーより導入し、溶融混練する方法が挙
げられる。
【0016】これらの反応方法のなかでも特に工業的に
操作が簡便な点からの方法が好ましい。
【0017】反応温度は、特に限定されるものではない
が、上記或いはの何れも30〜80℃であること
が、反応が迅速に進行すること、および、有機塩素化合
物含量をより低減できる点から好ましく、特にこれらの
効果が顕著となる点から40〜70℃であることが好ま
しい。
【0018】エピハロヒドリンの使用量は、特に制限さ
れるものではないが、反応液の粘度低減および該エピハ
ロヒドリン除去工程における作業性の点、更に前記混合
溶媒による効果が顕著となる点からフェノール性水酸基
を有する化合物のフェノール性水酸基1当量に対して、
3〜7モルである事が好ましい。
【0019】アルカリ金属水酸化物の使用量は、特に制
限されるものではないが、反応がより迅速に進行し、か
つ、精製が容易に行ない得る点から、フェノール性水酸
基を有する化合物のフェノール性水酸基1モルに対し
て、0.9〜1.1モルである事が好ましい。
【0020】更に、反応溶媒として用いる一価の第3級
アルコールおよび一価の第2級アルコールの混合溶媒
は、前記した通り本発明の製造方法において最も重要で
あり、その使用量は特に制限されないが、本発明の効果
がより顕著になる点から、一価の第三級アルコールと一
価の第二級アルコールとの混合溶媒の使用量が、フェノ
ール性水酸基を有する化合物100部に対して100〜
550重量部であることが好ましい。なかでも製造得量
並びに本発明の効果がより良好となる点から120〜4
70重量部であることが更に好ましい。
【0021】また、混合溶媒中の一価の第三級アルコー
ルと一価の第二級アルコールとの割合も特に限定される
ものではないが、本発明の効果がより顕著になる点か
ら、一価の第三級アルコールと一価の第二級アルコール
との混合比が重量基準で10/90〜90/10である
ことが好ましい。なかでも40/60〜60/40であ
ることが好ましい。
【0022】また、この反応においては上記一価の第三
級アルコールと一価の第二級アルコールの他に、本発明
の効果を損なわない範囲でその他の有機溶媒を用いても
よい。この様な他の有機溶媒としては、例えば、アセト
ン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエトキ
シエタン、エチレングリコールモノメチルエーテル等の
エーテル類等が挙げられる。その使用割合は特に制限さ
れないが、フェノール性水酸基を有する化合物100部
に対して100〜550重量部であることが好ましい。
【0023】この様にしてフェノール性水酸基を有する
化合物とエピハロヒドリンとを反応させた後、エピハロ
ヒドリンと混合溶媒とを反応系内より蒸留除去し、精製
工程を経て目的とする高純度エポキシ樹脂を得ることが
できる。
【0024】蒸留除去する方法としては、特に限定され
ないが、大部分を常圧下150℃まで加熱蒸留回収し、
その後残りを減圧下にて回収する事が好ましい。また、
精製工程とは通常のエポキシ樹脂製造において行われる
手法により行なうことができ、例えば、残留樹脂を有機
溶媒に溶解或いは膨潤させた後、水により未反応のアル
カリ金属水酸化物、および副成したアルカリ塩を油水分
離により取り除く方法が挙げられる。
【0025】ここで用いられる有機溶媒とは、疎水性の
有機溶媒であれば特に限定されるものではなく、有機溶
媒としては、例えば、メチルイソブチルケトン、メチル
エチルケトン、トルエン、キシレン、n−ブタノール等
が挙げられるが、なかでも樹脂の溶解性の優れる点から
メチルイソブチルケトンが好ましい。
【0026】また、水の使用量は特に制限されないが、
通常、樹脂層に対する重量比で0.5〜1.0倍量であ
ることが好ましい。
【0027】また、本発明においては上記反応後、混合
溶剤等を蒸留除去した後、精製工程に入る前に、更にア
ルカリ金属水酸化物の水溶液を系内に加え、一部残存す
るハロヒドリンエーテル化合物の閉環反応を行なうこと
が好ましい。
【0028】この様にして得られるエポキシ樹脂は、従
来になく高純度であり、樹脂中の加水分解性塩素量およ
び全塩素量は、著しく低減されており、具体的には加水
分解性塩素量が300〜400ppm、全塩素量が700
〜800ppmである。
【0029】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】
【実施例】
実施例1 温度計、滴下ロート、冷却管、攪拌器、邪魔板を備え
た、下部に分液コック付きの2リットルのセパラブルフ
ラスコに、オルソクレゾールノボラック樹脂(大日本イ
ンキ社製 フェノライト TD−2697 軟化点 80
℃)220重量部、エピクロルヒドリン594重量部、
第三級ブチルアルコール356重量部、イソプロピルア
ルコール356重量部を仕込、攪拌、溶解させ、40℃
に加熱した。その後滴下ロートより、水酸化カリウム4
8%水溶液225重量部を3時間かけて滴下した。反応
は常圧で40℃を保った。滴下終了後30分間攪拌をつ
づけ、反応を完結させた。その後水を300重量部加
え、生成した塩を溶解し攪拌を停止し静置後分液し除い
た。次に、エピクロルヒドリン、反応溶媒、水を蒸留回
収した。得られた粗樹脂中の加水分解性塩素量を測定し
その量と当量の3%水酸化ナトリウム水溶液を、粗樹脂
にメチルイソブチルケトン330重量部加え溶解し後加
え、80℃時間攪拌をした。その後水洗により生成した
塩を除き、メチルイソブチルケトンと水を共沸脱水後微
量に残存する塩を濾過により除去した。その後濾液から
メチルイソブチルケトンを蒸留回収しエポキシ樹脂を得
た。このエポキシ樹脂(A)について、エポキシ当量、
加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−1に示す。
【0031】実施例2 混合溶媒であるイソプロピルアルコールを2−ブタノー
ルにした以外は実施例1と同様の操作を行い、エポキシ
樹脂(B)を得た。このエポキシ樹脂(B)について、
エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−
1に示す。
【0032】実施例3 混合溶媒であるイソプロピルアルコールを2−ペンタノ
ールにした以外は実施例1と同様の操作を行い、エポキ
シ樹脂(C)を得た。このエポキシ樹脂(C)につい
て、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。
表−1に示す。
【0033】実施例4〜6 反応温度を60℃とした以外は、実施例1〜実施例3と
同じ操作を行いエポキシ樹脂(D)(E)(F)を得
た。このエポキシ樹脂(D)(E)(F)について、エ
ポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−1
に示す。
【0034】実施例7〜9 水酸化カリウム48%水溶液225重量部を水酸化ナト
リウム49%165重量部とした以外は、実施例1〜実
施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(G)(H)
(I)を得た。このエポキシ樹脂(G)(H)(I)に
ついて、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求め
た。表−1に示す。
【0035】実施例10〜実施例12 エピクロルヒドリン594重量部を1190重量部とし
第三ブチルアルコール356重量部と第2級アルコール
356重量部をそれぞれ593重量部とした以外は、実
施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(J)
(K)(L)を得た。このエポキシ樹脂(J)(K)
(L)について、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全
塩素量を求めた。表−1に示す。
【0036】実施例13〜実施例15 エピクロルヒドリン594重量部をβ−メチルエピクロ
ルヒドリン683重量部とし第三ブチルアルコールと第
2級アルコールの各356重量部を410重量部とした
以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ
樹脂(M)(N)(O)を得た。このエポキシ樹脂
(M)(N)(O)について、エポキシ当量、加水分解
性塩素量、全塩素量を求めた。表−1に示す。
【0037】実施例16〜18 第三ブチルアルコールと第2級アルコールの各354重
量部を140重量部とした以外は、実施例1〜実施例3
と同じ操作を行いエポキシ樹脂(P)(Q)(R)を得
た。
【0038】このエポキシ樹脂(P)(Q)(R)につ
いて、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求
めた。表−2に示す。
【0039】実施例19〜21 オルソクレゾールノボラック樹脂220重量部を1.6
−ジヒドロキシナフタレン147重量部とした以外は、
実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂
(S)(T)(U)を得た。
【0040】このエポキシ樹脂(S)(T)(U)につ
いて、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求
めた。表−2に示す。
【0041】実施例22〜24 オルソクレゾールノボラック樹脂220重量部をジシク
ロペンタジエンフェノール樹脂(日本石油化学社製 D
PP−600M 軟化点94℃)310重量部とした以
外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹
脂(V)(W)(X)を得た。
【0042】このエポキシ樹脂(V)(W)(X)につ
いて、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求め
た。表−2に示す。
【0043】実施例25〜27 オルソクレゾールノボラック樹脂220重量部をビス−
(2,7−ジヒドロキシナフチル)−1−メタン150
重量部とした以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を
行いエポキシ樹脂(Y)(Z)(a)を得た。このエポ
キシ樹脂(Y)(Z)(a)について、エポキシ当量、
加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−2に示す。
【0044】比較例1 反応溶媒をイソプロピルアルコールのみとした以外は実
施例1と同様の操作を行い、エポキシ樹脂(b)を得
た。このエポキシ樹脂(b)について、エポキシ当量、
加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−3に示す。
【0045】比較例2 反応溶媒を第3級ブチルアルコールのみとした以外は実
施例1と同様の操作を行い、エポキシ樹脂(c)を得
た。このエポキシ樹脂(c)について、エポキシ当量、
加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−3に示す。
【0046】比較例3 オルソクレゾールノボラック樹脂120重量部、エピク
ロルヒドリン650重量部を用い、かつ、反応溶媒とし
てイソプロピルアルコール150重量部、アセトン10
0重量部を用いる他は、実施例1と同様にしてエポキシ
樹脂(d)を得た。
【0047】このエポキシ樹脂(d)について、エポキ
シ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−3
に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂中の加水分解性塩
素量並びに全塩素量を著しく低減でき、従来になく極め
て高純度で、特にIC封止材として今日要求される高集
積化に十分対応し得るエポキシ樹脂を提供できる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール性水酸基を有する化合物とエ
    ピハロヒドリンとを、アルカリ金属水酸化物の存在下で
    反応させ、フェノールのグリシジルエーテルを製造する
    方法において、溶媒として一価の第三級アルコールと、
    一価の第二級アルコールの混合共存下で反応させる事を
    特徴とする高純度エポキシ樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 フェノール性水酸基を有する化合物とエ
    ピハロヒドリンとの反応を30〜80℃の温度で行う事
    を特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 フェノール性水酸基を有する化合物とエ
    ピハロヒドリンと反応させる際、アルカリ金属水酸化物
    として、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムを
    用いる事を特徴とする請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属水酸化物の使用量がフェノ
    ール性水酸基を有する化合物のフェノール性水酸基1当
    量に対して、0.9〜1.1モルである事を特徴とする
    請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 エピハロヒドリンがエピクロルヒドリン
    又はβ−メチルエピクロルヒドリンである事を特徴とす
    る請求項1、2、3又は4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 エピハロヒドリンの使用量が、フェノー
    ル性水酸基を有する化合物のフェノール性水酸基1当量
    に対して、3〜7モルである事を特徴とする請求項1、
    2、3、4又は5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 一価の第三級アルコールと一価の第二級
    アルコールとの混合比が10/90〜90/10である
    請求項1、2、3、4、5又は6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 一価の第三級アルコールと一価の第二級
    アルコールとの混合溶媒の使用量が、フェノール性水酸
    基を有する化合物100部に対して100〜550重量
    部使用する請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 一価の第三級アルコールが第三級ブチル
    アルコールである請求項1〜8の何れか1つに記載の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 一価の第二級アルコールがイソプロピ
    ルアルコールである請求項1〜8の何れか1つに記載の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 フェノール性水酸基を有する化合物
    が、2価のフェノール類、ノボラック樹脂類、多官能型
    ナフトール類、フェノール、クレゾール、ビスフェノー
    ル類及びナフトール類とジシクロペンタジエン等不飽和
    脂環式炭化水素等との反応物である請求項1〜10の何
    れか1つに記載の製造方法。
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