JPH0841109A - モノエチレン性不飽和ジカルボン酸の水溶性ポリマーを調製するための水性方法 - Google Patents

モノエチレン性不飽和ジカルボン酸の水溶性ポリマーを調製するための水性方法

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JPH0841109A
JPH0841109A JP7018792A JP1879295A JPH0841109A JP H0841109 A JPH0841109 A JP H0841109A JP 7018792 A JP7018792 A JP 7018792A JP 1879295 A JP1879295 A JP 1879295A JP H0841109 A JPH0841109 A JP H0841109A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明によって、1種又はそれ以上のモノエ
チレン性不飽和ジカルボン酸モノマー50 − 100重
量%及び1種又はそれ以上の任意の他の水溶性モノエチ
レン性不飽和モノマー0 − 50重量%から形成される
水溶性ポリマー生成物を調製するための、6時間又はそ
れ未満の時間を要する有効な水性重合法を提供する。 【構成】 本発明の方法では、1)ジカルボン酸モノマ
ーの水性反応混合物をつくり、2)ジカルボン酸モノマ
ー1モル当たり約0.9 − 約2.1当量モルの塩基を
反応混合物に加え、3)少なくとも1種の金属促進剤を
反応混合物に加え、4)1種又はそれ以上の開始剤と、
任意の他の水溶性モノエチレン性不飽和モノマーとを反
応混合物に供給し、5)重合中の反応固形分は約40
− 約65重量%であり、6)反応温度を約80℃ −
約140℃に保つ。本発明方法によって製造されたポリ
マー生成物は、洗浄剤、清浄配合物、及び水循環システ
ムにおける添加剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、1種又はそれ以上のモノエチ
レン性不飽和ジカルボン酸モノマー約50 − 100重
量%及び1種又はそれ以上の任意の他の水溶性モノエチ
レン性不飽和モノマー0 − 約50重量%からつくられ
る水溶性ポリマーを調製するための改良された水性ラジ
カル付加重合法に関するものである。詳しくは、本発明
は、ポリマー生成物の総重量を基準として、未反応ジカ
ルボン酸モノマーを約1.5重量%未満含むポリマー生
成物を製造し、且つ重合反応時間が約6時間未満である
効率の良い方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】本明細書において「ジカルボン酸モノマ
ー」と呼称するモノエチレン性不飽和ジカルボン酸モノ
マーと、「任意の他の水溶性モノマー」と呼称する任意
の他の水溶性モノエチレン性不飽和モノマーとからつく
られる水溶性ポリマーは、水循環システムにおける、ス
ケール抑制剤(scale inhibitors)、解膠剤、分散剤と
して、及び洗浄及び清浄配合物(detergents and clean
ing formulations)における、沈積物防止剤(incrusta
tion inhibitors)、ビルダー、抗皮膜形成剤(antifil
ming agents)、金属イオン封鎖剤、および分散剤とし
て有用である。
【0003】水性システムにおけるラジカル付加重合に
よってこれらの水溶性ポリマーを調製する多くの方法が
公知である。しかしながら、これらのポリマーをつくる
際に生起する共通の問題は、ラジカル付加重合におい
て、例えばマレイン酸のようなジカルボン酸モノマーの
反応が、例えばアクリル酸のような他のモノマーに比べ
て遅いことである。ジカルボン酸モノマーの遅い反応性
を補償するために、これらのポリマーを製造するために
開発された1つの方法は、本明細書において「ヤング
(Yang)」と呼称するヤングによる米国特許第4,65
9,793号に記載されている。ヤングは、部分的に中
和されたジカルボン酸モノマーと水との「ヒール(hee
l)」又は溶液をまず最初につくる方法を開示してい
る。次に、非ジカルボン酸モノマーと開始剤とをヒール
中にゆっくりと供給し、少なくとも1種の金属イオンの
存在下で重合を行う。しかしながら、ヤングにおいて
は、非ジカルボン酸モノマー及び開始剤の好ましい供給
時間は5 − 7時間であり、この方法は、ジカルボン酸
モノマーを55重量%未満含むポリマーの製造に限定さ
れている。
【0004】本明細書で「デンチィンガー(Denzinger
)」と呼称しているデンチィンガーらによる独国特許
出願DE 40 08 696 A1号は、ジカルボン酸モ
ノマーを65重量%より多い量で含むポリマーを製造す
るもう1つの「ヒール」方法を開示している。デンチィ
ンガーでは、水溶性エチレン性不飽和モノマーと開始剤
とを、部分的に中和されたジカルボン酸モノマーのヒー
ルへと加える。デンチィンガーは、ポリマー生成物の総
重量を基準として、残留ジカルボン酸モノマーが1.5
重量%未満となるようにするには、すべてのモノマーに
おける酸基の最終全中和度が52 − 70%、好ましく
は55 − 65%であることが必要である。しかしなが
ら、デンチィンガーの主たる短所は、実施例における開
始剤及びエチレン性不飽和モノマーの供給時間が約6時
間であり、供給完了後の保持時間が約1 − 2時間であ
り、総重合反応時間が7 − 8時間であるという点にあ
る。
【0005】結論として、ジカルボン酸モノマーを約5
0−100重量%含み、ポリマー生成物における未反応
ジカルボン酸モノマーの量が、ポリマー生成物の総重量
を基準として、約1.5重量%未満である水溶性ポリマ
ーを製造することが、本発明の目的である。また、約6
時間未満まで重合時間を短縮し、尚且つ未反応ジカルボ
ン酸モノマーを約1.5重量%未満有するポリマー生成
物を得ることは、本発明のもう1つの目的である。
【0006】即ち、我々は、 a)4 − 10個の炭素原子を含む少なくとも1種のモ
ノエチレン性不飽和ジカルボン酸モノマーを含む反応混
合物であって、該反応混合物に加えられるジカルボン酸
モノマーの総量は、モノマーの総重量を基準として約5
0 − 100重量%である反応混合物を作り; b)ジカルボン酸モノマー1モル当たり約0.9 − 約
2.1当量モルの量で、反応混合物に対して少なくとも
1種の塩基を加え; c)少なくとも1種の金属促進剤を反応混合物に加え; d)少なくとも1種の水溶性開始剤を反応混合物に加
え; e)1種又はそれ以上の任意の他の水溶性モノエチレン
性不飽和モノマーを、任意の他の水溶性モノマーの総量
がモノマーの総重量を基準として約0 − 50重量%で
ある量で反応混合物に供給し; f)重合中、反応混合物を、約80℃ − 約140℃の
反応温度に保ち; g)重合中、反応混合物を、約40 − 約65重量%の
反応固形分に保ち; h)6時間未満の重合反応時間でモノマーを重合させ;
及び i)ポリマー生成物の総重量を基準として、残留ジカル
ボン酸モノマーを1.5重量%未満含むポリマー生成物
を回収する、水溶性ポリマー生成物を調製するための水
性ラジカル付加重合法を発見した。
【0007】我々は、少なくとも1種のジカルボン酸モ
ノマー約50重量%又はそれ以上から形成される水溶性
ポリマーを製造するための、改良された効率の良い水性
重合法を発見した。この改良方法は、いくつもの工程変
数を組合せ且つ調整することによって、未反応ジカルボ
ン酸モノマーを約1.5重量%未満含む水溶性ポリマー
生成物を、約6時間又はそれ未満の重合反応時間で製造
することができる。工程変数は、1)重合中における、
ジカルボン酸1モル当たりの反応混合物中に存在する塩
基の量、2)重合中における、反応混合物中の金属促進
剤の存在、3)重合中における反応固形分の重量%、及
び4)反応温度である。これらの工程変数に加えて、重
合中に、開始剤及び任意の他の水溶性モノマーを反応混
合物に対して加える方法によって、重合反応時間の短縮
と、ポリマー生成物における未反応ジカルボン酸モノマ
ーレベルの低下とが促進される。
【0008】「反応固形分(percent reaction solids
)」とは、反応混合物に加えられた固形分の総重量を
反応混合物の総重量で割って100を掛けた値を意味し
ている。反応混合物における固形分の総重量は、ジカル
ボン酸モノマー及びその塩、任意の他の水溶性モノマ
ー、固体開始剤、固体金属促進剤、及び反応混合物に加
えられる任意の他の固形分の重量の和である。「重合反
応時間」とは、反応混合物に開始剤及びモノマーを供給
するのに要する時間と、全ての反応保持時間との合計時
間を意味している。反応保持時間とは、供給を完了した
後、反応混合物を、モノマーを更に重合させるために重
合条件下で保持時間である。
【0009】本発明の方法では、a)ジカルボン酸モノ
マーの水性反応混合物をつくり、b)少なくとも1種の
塩基を反応混合物に加え、c)少なくとも1種の金属促
進剤を反応混合物に加え、d)1種又はそれ以上の水溶
性開始剤と、1種又はそれ以上の任意の他の水溶性モノ
マーとを反応混合物に供給して、反応混合物を重合さ
せ、及びe)反応混合物の温度を約80℃ − 約140
℃に保つ。
【0010】本発明の方法では、まず最初に、ジカルボ
ン酸モノマーの水性反応混合物をつくる。好ましくは、
1種又はそれ以上の開始剤及び1種又はそれ以上の任意
の水溶性モノマーを供給する前に、すべてのジカルボン
酸モノマーを反応混合物に加える。しかしながら、所望
ならば、反応混合物に加えられるジカルボン酸モノマー
の総量の約20 − 約50重量%を、開始剤及び任意の
他の水溶性モノマーと共に反応混合物に供給することが
できる。
【0011】本発明方法で用いることができるジカルボ
ン酸モノマーとしては、1分子当たり4 − 約10個、
好ましくは約4 − 約6個の炭素原子を含むモノエチレ
ン性不飽和ジカルボン酸、及びシスジカルボン酸の無水
物が挙げられる。適当なジカルボン酸モノマーの例とし
ては、マレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、フマル
酸、シトラコン酸、アルファ−メチレングルタル酸、及
び例えば無水マレイン酸、シス−3,4,5,6−テト
ラヒドロフタル酸無水物のようなシスジカルボン酸の無
水物、及びそれらの組合せが挙げられる。これらのモノ
マーの中では、無水マレイン酸及びマレイン酸が最も好
ましい。モノマーの総重量を基準として、ジカルボン酸
モノマーの重量%は、約50 − 100重量%、好まし
くは約60−100重量%、更に好ましくは約70 −
約100重量%、及び最も好ましくは約85 − 100
重量%であることができる。
【0012】反応混合物には、1種又はそれ以上の塩基
も加えられる。一般的に、本発明方法にとって、ジカル
ボン酸モノマー1モル当たり約0.90 − 約2.10
当量モルの塩基を加えるべきである。「当量」とは、酸
1モルと反応する活性塩基のモル数を意味している。全
体として、ジカルボン酸モノマー1モル当たりに加えら
れる塩基の好ましい当量モルは、約0.90 − 約1.
80;更に好ましくは約0.95 − 約1.65、及び
最も好ましくは約1.00 − 約1.60である。
【0013】しかしながら、ここに示した範囲内におい
て反応混合物に加えられる塩基の量は、ポリマー生成物
において所望されるジカルボン酸モノマーの重量%に左
右される。一般的に、ポリマー生成物におけるジカルボ
ン酸モノマーの所望の重量%が増加するにつれて、ジカ
ルボン酸モノマー1モル当たりに加えられる塩基の量を
上記の範囲内で減少させるべきである。例えば、モノマ
ーの総重量を基準として、ジカルボン酸モノマー100
− 約70重量%から形成されるポリマー生成物を製造
する際には、ジカルボン酸モノマー1モル当たり、塩基
を約0.90−約1.70当量モル加えるべきである。
ジカルボン酸モノマー約50 − 約70重量%から形成
されるポリマー生成物を製造する際には、ジカルボン酸
モノマー1モル当たり、塩基を約1.20 − 約2.1
0当量モル加えるべきである。
【0014】反応混合物に加えられる1種又はそれ以上
の塩基は、例えば水酸化アンモニウム、あるいは例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又は水酸化リチウ
ムのようなアルカリ金属塩基であることができる。好ま
しくは、塩基は水酸化ナトリウムである。塩基は、固体
又は液体として反応混合物に加えることができる。
【0015】本発明方法の好ましい態様では、開始剤及
びモノマーの供給を始める前に、すべての塩基を反応混
合物に加える。ここで「モノマー」とは、ジカルボン酸
モノマー及び任意の他の水溶性モノマーの双方を含む。
この好ましい態様では、ジカルボン酸モノマーの反応混
合物をつくった直後に、塩基を反応混合物に加えること
ができる。別法として、反応混合物をつくる前に、塩基
をジカルボン酸モノマーに加えることができる。例え
ば、水酸化ナトリウムでマレイン酸を中和することによ
って形成されるマレイン酸二ナトリウムを、マレイン酸
と水との反応混合物と組合せることができる。本発明方
法のもう1つの態様では、反応混合物に加えられる塩基
の総モル数の最大約50重量%までを、開始剤及びモノ
マーの供給と共に加えることができる。この態様では、
塩基を、反応混合物に別途供給することができ、あるい
は1種又はそれ以上のモノマー供給物に加えることもで
きる。
【0016】少なくとも1種の金属促進剤が反応混合物
に加えられる。金属促進剤によって、ジカルボン酸モノ
マーのポリマー生成物への転化が促進される。本発明に
おいて有用な金属促進剤としては、例えばコバルトの
塩、鉄の塩、銅の塩、セリウムの塩、ニッケルの塩、マ
ンガンの塩、モリブデンの塩、ジルコニウムの塩、バナ
ジウムの塩、亜鉛の塩のような水溶性の遷移金属塩、及
びそれらの組合せがある。有用な水溶性塩は、水溶液に
おいて金属イオンを発生させることができなければなら
ない。その例としては、硫酸塩、硝酸塩、塩化物、臭化
物、酢酸塩、燐酸塩及びグルコン酸塩;例えば硫酸第一
鉄七水和物、酢酸第一銅、酢酸第一鉄、酢酸マンガン、
酢酸第二銅、塩化第一鉄及び塩化第二鉄、燐酸第一鉄及
び燐酸第二鉄、塩化第一銅及び塩化第二銅、臭化第一銅
及び臭化第二銅、硝酸第二銅、硫酸第二鉄、臭化マンガ
ン、塩化マンガン、及びそれらの組合せが挙げられる。
好ましい金属促進剤は、鉄及び銅の水溶性金属塩、及び
それらの組合せである。
【0017】金属促進剤は、重合の異なる段階で、反応
混合物に加えることができる。例えば、開始剤及びモノ
マーの供給を開始する前に、金属促進剤を反応混合物に
加えるか、又は重合中に反応混合物の中に徐々に供給す
ることができる。金属促進剤を反応混合物に供給する場
合には、分離流として反応混合物に供給するか、又は別
の流れに加えて反応混合物に供給することができる。金
属促進剤を分離して供給する場合には、他の供給材料と
同時に供給するか、又は他の供給材料とは異なる時間で
開始又は終わるようにずらして供給することができる。
金属促進剤の反応混合物における濃度は、モノマーの総
重量を基準として、金属イオンが約0.25 − 約25
0ppmであるべきである。金属イオンの濃度は、好ま
しくは約1 − 約25ppmであり、最も好ましくは約
3 − 約20ppmである。
【0018】反応混合物を重合させるために、1種又は
それ以上の水溶性開始剤と、ポリマー生成物において所
望ならば、1種又はそれ以上の任意の他の水溶性モノマ
ーとを、別々に反応混合物に供給する。上述したよう
に、他の任意の供給材料は、ジカルボン酸モノマーの総
重量の約20 − 約50%のジカルボン酸モノマー、及
び塩基の総モル数の50%以下の塩基を含むことができ
る。これらの他の任意の供給材料は、開始剤及び任意の
他の水溶性モノマーの供給物と同時に、反応混合物に対
して供給することができる。開始剤及び任意の他の水溶
性モノマーを供給するのに必要な時間は、反応混合物に
加えられる塩基の量、反応混合物に加えられる金属促進
剤の量、重合中における反応固形分、及び反応温度のよ
うな工程変数に左右される。また、重合中に、開始剤及
び任意の他の水溶性モノマーを反応混合物に加える方法
も、重合反応時間の短縮に寄与することができる。
【0019】本発明方法にとって、一般的に、開始剤及
び任意の他の水溶性モノマーを供給するのに要する時間
は、約2 − 約5時間である。好ましくは、供給時間は
4時間未満であり、最も好ましくは3時間未満である。
他の任意の供給物は、開始剤及び任意の水溶性モノマー
の場合と同じか又はそれ未満の供給時間で反応混合物に
供給することができる。開始剤及びモノマーの供給時間
を増加させると、未反応ジカルボン酸モノマーの量が減
少するが、重合反応時間が増加するので、加工コストは
増大する。開始剤及び任意の他の水溶性モノマーは、一
般的には、同じ時間の間、同時に、別々の供給流れで、
反応混合物に供給される。例えば、開始剤及び任意の他
の水溶性モノマーは、別々に且つ線形的に(一定の速度
で)、3時間にわたって反応混合物に供給することがで
きる。しかしながら、ジカルボン酸モノマーの転化を向
上させるには、全開始剤供給の10重量%未満だけを、
すべての他の供給が完了した後で供給するように、開始
剤の供給を延長することが望ましい。
【0020】本発明方法の好ましい態様では、ポリマー
生成物において所望される場合には、開始剤及び任意の
他の水溶性モノマーの一部を、いずれかの供給を開始す
る前に、反応混合物に加えることが望ましい。この添加
によって、重合反応が始まり、ジカルボン酸モノマーの
反応が促進されると考えられる。一般的に、この添加
は、1)開始剤の総量の約5 − 約20重量%、好まし
くは約10 − 約15重量%、及び2)任意の他の水溶
性モノマーの総量の約10 − 約20重量%、好ましく
は約10−約15重量%から成る。この添加の直後に、
反応混合物の温度を急速に上げる。好ましくは、この添
加から生じる発熱がおさまった後、供給を開始する。反
応混合物に加えられる、モノマーの総重量を基準とし
た、任意の他の水溶性モノマーの重量%は、0 − 約5
0重量%、好ましくは0 − 約40重量%、更に好まし
くは約5 − 約30重量%、最も好ましくは約5 − 約
15重量%であることができる。
【0021】本発明方法において有用な任意の他の水溶
性モノマーとしては、水溶性モノエチレン性不飽和モノ
カルボン酸モノマー及びそれらの塩、モノエチレン性不
飽和のカルボキシル基非含有モノマー、及びそれらの組
合せが挙げられる。モノエチレン性不飽和モノカルボン
酸は、1分子当たり3 − 6個の炭素原子を含む。モノ
エチレン性不飽和モノカルボン酸としては、アクリル
酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、及びそれ
らの塩、及びそれらの組合せが挙げられる。最も好まし
いモノエチレン性不飽和モノカルボン酸は、アクリル
酸、メタクリル酸、及びそれらの組合せである。
【0022】モノエチレン性不飽和のカルボキシル基非
含有モノマーとしては、例えばメチルアクリレート、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト及びイソブチルメタクリレートのようなアクリル酸又
はメタクリル酸のアルキルエステル;例えばヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、及びヒドロキシ
プロピルメタクリレートのようなアクリル酸又はメタク
リル酸のヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−第三ブチルアクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアク
リルアミド;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アリルアルコール、スルホン酸アリル、ホスホン酸アリ
ル、ホスホン酸ビニル、ジメチルアミノエチルアクリレ
ート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ホスホエ
チルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、ビニル酢
酸、スチレン、スルホン酸ビニル及びその塩、及び2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びそ
の塩、及びそれらの組合せが挙げられる。
【0023】本発明方法にとって適当な水溶性開始剤
は、任意の公知の水溶性ラジカル開始剤、水溶性レドッ
クス開始剤、及びそれらの組合せである。反応混合物に
加えられる開始剤の総量は、加えられるモノマーの総重
量を基準として、約0.5 −約25重量%であるべき
である。一般的に、ジカルボン酸モノマーの重量%が増
加するにつれて、用いる開始剤の量を、約0.5 − 約
25重量%の範囲内で増加すべきである。例えば、ジカ
ルボン酸モノマー約100 − 約70重量%から形成さ
れるポリマー生成物を製造する際には、加えられるモノ
マーの総重量を基準として、開始剤を、好ましくは約2
− 約25重量%加えるべきである。ジカルボン酸モノ
マー約50 − 約70重量%から形成されるポリマー生
成物を製造する際には、加えられるモノマーの総重量を
基準として、開始剤を、好ましくは約1 − 約10重量
%加えるべきである。
【0024】適当なラジカル開始剤としては、過酸化水
素、ある種のアルキルヒドロペルオキシド、ジアルキル
ペルオキシド、過硫酸塩、ペルエステル、過炭酸塩、過
燐酸塩、ケトンペルオキシド、及びアゾ開始剤、及びそ
れらの組合せが挙げられる。ラジカル開始剤の代表的な
例としては、過酸化水素、第三ブチルヒドロペルオキシ
ド、ジ第三ブチルペルオキシド、過硫酸アンモニウム、
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過燐酸ナトリウ
ム、過燐酸アンモニウム、第三アミルヒドロペルオキシ
ド、メチルエチルケトンペルオキシド、2,2−アゾビ
ス(シアノバレリアン酸)、及びそれらの組合せが挙げ
られる。好ましくは、ラジカル開始剤は、モノマーの総
重量を基準として、約5 − 約20重量%で用いる。
【0025】適当な水溶性レドックス開始剤としては、
限定するものではないが、重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
ナトリウム、過硫酸塩、次亜燐酸塩、イソアスコルビン
酸、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム及びそ
れらの組合せが挙げられる。レドックス開始剤は、モノ
マーの総重量を基準として、好ましくは約0.5 −約
20重量%、更に好ましくは約1.0 − 約15.0重
量%の量で用いる。本発明のポリマー生成物を製造する
好ましい方法では、ラジカル開始剤とレドックス開始剤
とを組合せたものが用いられる。開始剤の好ましい組合
せは、例えば過酸化水素及び過硫酸ナトリウムのような
過硫酸塩及び過酸化物の組み合わせである。
【0026】6時間未満で、ポリマー生成物におけるジ
カルボン酸モノマーの割合を1.5重量%未満とするた
めには、重合中における反応固形分は、反応混合物の総
重量を基準として、約40 − 約65重量%、好ましく
は約50 − 約60重量%であるべきである。ジカルボ
ン酸モノマーの重量%を50 − 100重量%の範囲で
増加させるときには、反応固形分は、40 − 約65重
量%の範囲で増加させるべきである。例えば、ジカルボ
ン酸モノマー100 − 約70重量%から形成されるポ
リマー生成物を製造する際には、好ましくは、反応固形
分は、約50−約65重量%であるべきである。ジカル
ボン酸モノマー約50 − 約70重量%から形成される
ポリマー生成物を製造する際には、好ましくは、反応固
形分は、約40 − 約55重量%であるべきである。
【0027】重合中の反応混合物の温度は、反応混合物
の沸点よりもわずかに低い温度に保つべきである。反応
混合物の温度は、重合中、約80℃ − 約140℃、好
ましくは約80℃ − 約110℃、更に好ましくは約9
2℃ − 約110℃であるべきである。反応混合物の圧
力は、ほぼ大気圧から約40psigまでの圧力に維持すべ
きである。好ましくは、反応混合物の圧力は、大気圧に
維持する。重合は、例えば空気または窒素又はアルゴン
のような任意の不活性雰囲気の存在下で行うことができ
る。
【0028】供給が完了したら、反応混合物を、任意に
反応保持時間0 − 90分の間、約80℃−約140℃
の反応温度において維持して、ジカルボン酸モノマーを
更に転化させることができる。反応保持時間は、好まし
くは60分未満であり、最も好ましくは30分未満であ
る。本発明方法は重合反応時間を、6時間未満、好まし
くは5時間未満、及び最も好ましくは3.5時間未満と
する。重合反応時間を増加させると、ジカルボン酸モノ
マーのポリマー生成物への転化は増大する。重合完了時
において、ポリマー生成物におけるジカルボン酸モノマ
ーの残留レベルは、ポリマー生成物の総重量を基準とし
て、1.5重量%未満、好ましくは1.1重量%未満、
及び最も好ましくは0.9重量%未満であるべきであ
る。
【0029】重合後に、未反応モノマーを除去するのを
助けることができる1種又はそれ以上の開始剤又は還元
剤を添加することによって、残留モノマーのレベルを低
下させることができる。好ましくは、開始剤又は還元剤
の重合後の添加は、重合温度で又はそれ未満の温度で行
う。一般的に、重合に適する開始剤のいずれも、ポリマ
ー混合物の残留モノマー含有率を低下させるのに適す
る。一般的に、ポリマー生成物の残留モノマー含有率を
低下させるために加えられる開始剤又は還元剤のレベル
は、モノマーの総重量を基準として、約0.5 −約
5.0重量%であり、好ましくは約1.0 − 約4.0
重量%である。
【0030】重合後に、ポリマー生成物を回収し、その
まま、または公知の方法によって分離してポリマー固体
を単離して用いるか、又は水で希釈して固形分を40重
量%未満に調整して用いることができる。望むならば、
ポリマー生成物の過剰の開始剤を、例えばメタ重亜硫酸
ナトリウム又はイソアスコルビン酸のような1種又はそ
れ以上の通常の還元剤で還元することができる。更に、
例えば、ポリマー生成物のpHは、例えば水酸化ナトリ
ウムのような通常の塩基を添加することによって調整す
ることができる。
【0031】本発明方法によって製造されたポリマー生
成物の分子量は、分子量4500のポリ(アクリル酸)
を相対基準とするゲル透過クロマトグラフィー(GP
C)によって測定した場合、約500 − 約40,00
0,好ましくは約1000 −約30,000、更に好
ましくは約1000 − 約20,000、最も好ましく
は約1,000 − 約10,000である。
【0032】本発明方法によって製造された水溶性ポリ
マー生成物は、硬質表面の清浄または洗浄剤配合物;家
庭用、工業用及び施設用(institutional )洗濯;及び
手洗い及び自動の皿洗いに用いられる清浄組成物の添加
剤として有用である。例えば本発明のポリマー生成物
は、清浄及び洗浄配合物におけるビルダー、沈積物防止
剤、再付着防止剤(antiredeposition agent)、皮膜形
成防止剤、金属イオン封鎖剤、汚染除去剤、及び分散剤
として用いることができる。また、本発明のポリマー生
成物は、水循環システム、例えば冷却水塔、ボイラー、
水の脱塩プラント、砂糖回収プラント、油掘削井戸(oi
l drilling wells)、逆浸透装置、蒸気動力プラント、
及び熱交換装置で用いられるシステムにおけるスケール
抑制及び腐食防止にも有用である。また、本発明のポリ
マー生成物は、例えば顔料、カオリンクレー、セラッミ
ックス、炭酸カルシウム、ゼオライト、二酸化チタンの
ような無機粒子;例えばラテックス塗料及びラテックス
艶出剤(latex glazes)のような水性エマルジョン;及
び掘穿泥水(drilling muds )のための分散剤として用
いることもできる。更にまた、製紙工程における分散剤
としても有用である。
【0033】特に、本発明のポリマー生成物は、例えば
清浄及び洗浄配合物のような清浄組成物における添加剤
として有用である。本発明のポリマー生成物を含む清浄
及び洗浄配合物は、通常の物理的形態、例えば粉末、ビ
ーズ、フレーク、バー、タブレット、ヌードル、液体、
ペースト、スラリーなどのいずれの形態であることもで
きる。清浄及び洗浄配合物は、公知の方法で調製され且
つ用いられる。清浄及び洗浄配合物は、通常は界面活性
剤を基剤とし、任意には、沈殿剤又は金属封鎖ビルダー
のいずれかを基剤とする。
【0034】適当な界面活性剤は、例えばC8 −C12
ルキルベンゼンスルホネート、C12−C16アルカンスル
ホネート、C12−C16アルキルスルフェート、C12−C
16アルキルスルホスクシネート及びC12−C16硫酸化エ
トキシレート化アルカノールのような陰イオン性界面活
性剤、及び例えばC6 −C12アルキルフェノールエトキ
シレート、C12−C20アルカノールアルコキシレート、
及び酸化エチレンと酸化プロピレンとのブロックコポリ
マーのような非イオン性界面活性剤である。任意に、ポ
リアルキレンオキサイドの末端基をブロックして、ポリ
アルキレンオキサイドのフリーなOH基をエーテル化、
エステル化、アセタール化及び/又はアミン化すること
ができる。もう1つの改質は、ポリアルキレンオキサイ
ドのフリーなOH基をイソシアネートと反応させること
から成る。非イオン性界面活性剤としては、C4 −C18
アルキルグルコサイド、及びアルコキシル化によってそ
れらから得ることができるアルコキシル化生成物、特に
アルキルグルコサイドを酸化エチレンと反応させること
によって得ることができるアルコキシル化生成物も挙げ
られる。洗浄剤において用いることができる界面活性剤
は両性であることもでき、それらは石鹸であることがで
きる。
【0035】一般的に、界面活性剤は、清浄又は洗浄配
合物のうちの2 − 50重量%、好ましくは5 − 45
重量%を構成する。液体の清浄又は洗浄配合物は、通常
は、成分として、配合物中に可溶又は少なくとも分散可
能な液体または固体の界面活性剤を含む。この目的に適
する界面活性剤は、液体ポリアルキレンオキサイド又は
ポリアルコキシル化化合物、粉末洗浄剤において用いる
こともできる生成物である。清浄及び洗浄配合物におい
て含まれる金属封鎖剤ビルダーとしては、例えばホスフ
ェート類、代表的にはピロホスフェート、ポリホスフェ
ート、及び特にトリポリ燐酸ナトリウムを挙げることが
でき、更にゼオライト、炭酸ナトリウム、ポリ(カルボ
ン酸)、ニトリロ三酢酸、クエン酸、酒石酸、前記酸の
塩、及びモノマー、オリゴマー又はポリマー性のホスフ
ェートが挙げられる。
【0036】清浄及び洗浄配合物の調製で用いられる各
物質の量は、前記配合物の総重量を基準として、例えば
炭酸ナトリウム85重量%以下、ホスフェート45重量
%以下、ゼオライト40重量%以下、ニトリロ三酢酸及
びホスフェート30重量%以下、及びポリカルボン酸3
0重量%以下である。ある液体洗浄剤の市場では、ビル
ダーの使用を、通常は、クエン酸及びその塩、又はシト
レートと脂肪酸石鹸の組合せに限定しており、他の市場
では、液体洗浄組成物に、中間レベルの石鹸を約15重
量%、又はトリポリホスフェート約20重量%を混和さ
せて、総合清浄効力を補助している。
【0037】清浄組成物及び特に洗浄配合物に対する他
の通常の添加剤は、30重量%以下の量で用いられる漂
白剤;25重量%以下の量で用いられる例えばシリケー
トのような腐食防止剤;20重量%以下の量で用いられ
る転染防止剤;及び5重量%以下の量で用いられる灰色
化防止剤(graying inhibitor )である。適当な漂白剤
は、例えば過硼酸塩、過炭酸塩、又は例えばクロロイソ
シアヌレートのような塩素発生物質である。腐食防止剤
として用いられる適当なシリケートは、例えば珪酸ナト
リウム、二珪酸ナトリウム及びメタ珪酸ナトリウムであ
る。適当な転染防止剤は、例えばポリ(ビニルピロリド
ン)である。灰色化防止剤は、例えばカルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ヒドキシプロピルメチ
ルセルロース、及び分子量1,000 − 15,000
を有する、ビニル酢酸とポリアルキレンオキサイドとの
グラフトコポリマーである。清浄組成物及び特に洗浄配
合物で用いられる他の通常の任意の添加剤は、蛍光増白
剤、酵素及び香料である。また、粉末洗浄配合物は、例
えば硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、又は硼酸ナトリ
ウムのような不活性希釈剤を50重量%以下含むことも
できる。洗浄配合物は無水であるか、又は水を少量、例
えば10重量%以下で含むことができる。液体洗浄剤
は、不活性希釈剤として水を80重量%以下含むことが
できる。
【0038】本発明方法によって製造されたポリマー生
成物の1種又はそれ以上を、所望の効果が得られるレベ
ルで、清浄及び洗浄配合物を含む清浄組成物に加えるこ
とができる。一般的に、このポリマー生成物のレベル
は、配合物の総重量を基準として、約0.5 − 約50
重量%、好ましくは約1 − 約40重量%である。例え
ば、清浄及び洗浄配合物において、ポリマー生成物をビ
ルダーとして用いる場合、配合物におけるレベルは、配
合物の総重量を基準として、約5 − 約40重量%であ
る。いくつかの場合では、特に汚染除去剤及び再汚染防
止剤として用いる際には、実際に用いられるポリマー生
成物の量は、好ましくは、清浄及び洗浄配合物の総重量
を基準として約2 − 約10重量%である。本発明にか
かる添加剤の特に重要な用途は、低ホスフェートの洗浄
剤及び清浄剤であり、特に例えば炭酸ナトリウムのよう
な沈殿ビルダーを含むものにおいて重要である。低ホス
フェート配合物は、トリポリ燐酸ナトリウム又はピロ燐
酸ナトリウムを最大で25重量%まで含む。望むなら
ば、本発明方法に従って調製されたポリマー生成物を、
他のアクリル酸ホモポリマーと共に洗浄配合物において
用いることができる。アクリル酸ホモポリマーは、現
在、洗浄配合物において再汚染防止剤として用いられて
いる。ポリマー生成物は、部分的に中和された又は完全
に中和された形態で、洗浄及び清浄配合物に加えること
ができる。
【0039】本発明方法によって製造されたポリマー生
成物の他の好ましい用途としては、水循環システムにお
ける利用が挙げられる。水循環システムでは、本発明の
ポリマー生成物は、分散剤として作用することができ、
また、抗成核剤(antinucleating agent)として作用す
ることもでき、その場合、ポリマー生成物の少量は、結
晶形成又はスケーリングのためのスレッシュホールドイ
ンヒビター(threshold inhibitor )として作用するこ
とができる。本発明ポリマー生成物が有用である水循環
システムとしては、冷却水塔、ボイラー、水の脱塩プラ
ント、砂糖回収プラント、油掘削井戸、逆浸透装置、蒸
気動力プラント、及び熱交換装置のために用いられるシ
ステムを挙げることができる。結晶形成又はスケーリン
グを抑制するために用いる際には、しばしば、ポリマー
を、例えば無機又は有機のホスフェート又はホスホネー
ト、あるいは金属塩、例えば亜鉛化合物などのような腐
食防止剤と組合せる。ポリマー生成物は、約0.1 −
約500ppm(重量基準)の量で、水性システムに直接
加えることができる。また、ポリマー生成物は、1種又
はそれ以上の不活性希釈剤を含む濃縮水性組成物として
システムに加えることもでき、その場合、ポリマー生成
物は、組成物中、20 − 60重量%のレベルで存在す
る。
【0040】実施例 以下、実施例を掲げて、本発明のポリマー生成物の調製
を説明する。下記の実施例は、説明のためのものであ
り、請求の範囲において規定されている本発明の範囲を
限定するものと解釈すべきではない。実施例1 − 9に
おける重量平均分子量(MW)及び数平均分子量(Mn)
は、重量平均分子量4,500を有するポリ(アクリル
酸)を標準とする水性ゲル透過クロマトグラフィー(G
PC)によって測定した。
【0041】マレイン酸50/アクリル酸50 コポリ
マーの調製 実施例1 メカニカルスターラー、還流冷却器、温度計、供給シス
テム、窒素入口、加熱マントル及び温度制御装置を備え
ている3リットル四つ口丸底フラスコに対して、脱イオ
ン水200.40g、マレイン酸262.50g、水酸
化ナトリウム50重量%水溶液361.90g、及び脱
イオン水中の硫酸鉄七水和物(FeSO4・7H20)0.15重
量%溶液21.00gを投入して、反応混合物をつくっ
た。その反応混合物を98℃まで加熱した。次に、その
反応混合物に対して、脱イオン水35.30g、過硫酸
ナトリウム4.40g及び過酸化水素30重量%水溶液
58.50gから成る開始剤溶液10.00gと、アク
リル酸87.50gとを加えた。この添加の後、1)残
りの開始剤溶液、2)アクリル酸350.10g、3)
マレイン酸175.00g、水酸化ナトリウム50重量
%水溶液241.80g、及び脱イオン水280.23
gから成るマレイン酸ナトリウム溶液、以上の3つの分
離供給を開始した。すべての3つの供給を以下に示した
時間にわたって線形的に供給した: アクリル酸 180分 開始剤溶液 180分 マレイン酸ナトリウム溶液 110分 供給中の反応温度は、98℃に保った。3つの供給が完
了したら、脱イオン水10.00g中の過硫酸ナトリウ
ム3.53gの溶液を反応混合物に加え、30分間98
℃に保った。次に反応混合物を80℃まで冷却し、脱イ
オン水30.00g中のメタ重亜硫酸ナトリウム10.
50gの溶液を加えた。更に、水酸化ナトリウム50重
量%水溶液311.90gを添加して、反応混合物のp
Hを7.2に調整した。表1に、ポリマー生成物の分子
量を掲げた。また、30分間保持する前に測定した残留
マレイン酸の重量%も表1に掲げた。この実施例1で
は、本発明方法を用いて、マレイン酸50重量%及びア
クリル酸50重量%から形成されるポリマー生成物を調
製する方法を説明している。この実施例では、開始剤及
び任意の水溶性モノマーを供給しながら、マレイン酸の
一部を、別々に且つ同時に供給した。開始剤及び還元剤
による後重合処理を行うことにより、残留マレイン酸
は、62.5ppm未満の検出不可能なレベルまで低下
する。
【0042】マレイン酸62.9/アクリル酸37.1
コポリマーの調製 実施例2 スターラー、還流冷却器、温度計、供給システム、窒素
入口、加熱マントル及び温度制御装置を備えている1リ
ットル四つ口丸底フラスコに対して、脱イオン水80.
00g、無水マレイン酸137.30g、水酸化ナトリ
ウム50重量%水溶液112.00g、及び脱イオン水
中の硫酸鉄七水和物(FeSO4・7H20)0.15重量%溶液
5.00gを投入して反応混合物をつくり、100℃ま
で加熱した。次に、その反応混合物に対して、アクリル
酸31.25重量%、水酸化ナトリウム50重量%水溶
液31.25重量%、及び脱イオン水37.50重量%
から成るアクリル酸溶液27.50g;過硫酸ナトリウ
ム0.70g及び過酸化水素30重量%水溶液3.40
gから成る開始剤溶液を加えた。次に、アクリル酸8
7.50g、脱イオン水100.00g、及び水酸化ナ
トリウム50重量%水溶液87.50gから成る第二の
アクリル酸溶液と、過硫酸ナトリウム6.82g及び過
酸化水素30重量%水溶液34.00gから成る第二の
開始剤溶液とを、150分間にわたって線形的にそれぞ
れ供給した。供給中、反応混合物の温度を100℃に保
った。供給終了後、30分の反応保持時間の間、反応混
合物を100℃に保った。得られたポリマー生成物は、
表1に掲げたような分子量と残留マレイン酸含有率(重
量%)を有していた。この実施例2では、本発明方法を
用いて、マレイン酸62.9重量%及びアクリル酸3
7.1重量%から形成されるポリマー生成物を調製する
方法を説明している。この実施例で説明しているよう
に、塩基の一部を、アクリル酸モノマー供給に加えて、
アクリル酸ナトリウム溶液をつくることができる。
【0043】マレイン酸70/アクリル酸30 コポリ
マーの調製 実施例3 スターラー、還流冷却器、温度計、供給システム、窒素
入口、加熱マントル及び温度制御装置を備えている1リ
ットル四つ口丸底フラスコに対して、脱イオン水80.
00g、無水マレイン酸147.90g、水酸化ナトリ
ウム50重量%水溶液195.80g、及び脱イオン水
中の硫酸鉄七水和物(FeSO4・7H20)の0.15重量%溶
液5.00gを投入して反応混合物をつくり、98℃ま
で加熱した。次に、その反応混合物に対して、過硫酸ナ
トリウム6.25g及び30%過酸化水素33.30
g、及び脱イオン水20.00gから成る開始剤溶液
7.00gと、アクリル酸7.50gとを加えた。次
に、a)アクリル酸67.50g及びb)残りの開始剤
溶液を、150分間にわたって線形的にそれぞれ供給し
た。供給中、反応混合物の温度を98℃に保った。供給
終了後、30分の反応保持時間の間、反応混合物を98
℃に保った。その反応混合物を80℃まで冷却し、脱イ
オン水25.00g中のメタ重亜硫酸ナトリウム7.5
0gの溶液を加え、更に脱イオン水90.00gを加え
た。得られたポリマー生成物は、表1に掲げたような分
子量と残留マレイン酸含有率(重量%)を有していた。
【0044】実施例4 スターラー、還流冷却器、温度計、供給システム、窒素
入口、加熱マントル及び温度制御装置を備えている2リ
ットル四つ口丸底フラスコに対して、脱イオン水18
4.00g、無水マレイン酸296.00g、及び水酸
化ナトリウム50重量%水溶液386.00gを投入し
て、反応混合物をつくり、その反応混合物を98℃まで
加熱した。その反応混合物に対して、脱イオン水中の硫
酸鉄七水和物(FeSO4・7H20)の0.15重量%溶液2
0.00gを加えた。次に、過硫酸ナトリウム25.0
0g、過酸化水素の30重量%水溶液83.00g、及
び脱イオン水30.00gから成る開始剤溶液14.0
0gと、アクリル酸22.50gとを、反応混合物に加
えた。次に、a)アクリル酸127.50g及びb)残
りの開始剤溶液を、180分間にわたって、それぞれ線
形的に供給した。供給終了後、30分の反応保持時間の
間、反応混合物を98℃に保った。その反応混合物を7
0℃まで冷却し、脱イオン水20.00g中のメタ重亜
硫酸ナトリウム10.00gの溶液を加え、更に脱イオ
ン水75.00g及び過酸化水素30重量%水溶液2.
50gを加えた。得られたポリマー生成物は、表1に掲
げたような分子量と残留マレイン酸含有率(重量%)を
有していた。
【0045】実施例5 スターラー、還流冷却器、温度計、供給システム、窒素
入口、加熱マントル及び温度制御装置を備えている1リ
ットル四つ口丸底フラスコに対して、脱イオン水88.
30g、無水マレイン酸147.90g、水酸化ナトリ
ウム50重量%水溶液120.70g、及び脱イオン水
中の硫酸鉄七水和物(FeSO4・7H20)の0.15重量%溶
液5.00gを投入して、反応混合物をつくり、その反
応混合物を100℃まで加熱した。次に、その反応混合
物に対して、アクリル酸75.00g、水酸化ナトリウ
ム50重量%水溶液75.00g、及び脱イオン水9
0.00gから成るアクリル酸溶液の24.00gと、
過硫酸ナトリウム0.57g及び30%過酸化水素3.
33gから成る開始剤溶液とを加えた。次に、残りのア
クリル酸溶液と、過硫酸ナトリウム5.07g及び30
%過酸化水素30.00gから成る第二の開始剤溶液と
を、150分間にわたって、それぞれ線形的に供給し
た。供給中、反応混合物の温度を100℃に保った。供
給終了後、30分の反応保持時間の間、反応混合物を1
00℃に保った。得られたポリマー生成物は、表1に掲
げたような分子量と残留マレイン酸含有率(重量%)を
有していた。 実施例3,4及び5では、本発明方法を
用いて、マレイン酸70重量%及びアクリル酸30重量
%から形成されるポリマー生成物を調製する方法を説明
している。また、実施例3及び4は、ポリマー生成物に
おいて低い残留マレイン酸含有率を維持しながら、重合
反応時間を、3.5時間から2.5時間まで短くするこ
とができる、ことも示している。
【0046】マレイン酸80/アクリル酸20 コポリ
マーの調製 比較実施例6 スターラー、還流冷却器、温度計、供給システム、窒素
入口、加熱マントル及び温度制御装置を備えている2リ
ットル四つ口丸底フラスコに対して、脱イオン水86.
20g、水酸化ナトリウム50重量%水溶液427.6
0g、及び無水マレイン酸338.00gを投入して、
反応混合物をつくり、その反応混合物を98℃まで加熱
した。その反応混合物に対して、a)脱イオン水110
g中のアクリル酸100.00gを94分間にわたって
線形的に加え、更にb)過硫酸ナトリウム20.00
g、過酸化水素30重量%水溶液66.60g、及び脱
イオン水93.40gから成る開始剤溶液とを、11
2.5分間にわたって線形的に供給した。供給中、その
反応混合物の温度を98℃に保った。供給終了後、3
7.5分の反応保持時間の間、反応混合物を98℃に保
った。得られたポリマー生成物は、表1に掲げたような
分子量と残留マレイン酸含有率(重量%)を有してい
た。
【0047】実施例7 比較実施例6に記載した反応器に対して、脱イオン水4
3.00g、水酸化ナトリウム50重量%水溶液21
3.80g、及び無水マレイン酸169.00gを投入
して、反応混合物をつくり、その反応混合物を98℃ま
で加熱した。次に、その反応混合物に対して、脱イオン
水中の硫酸鉄七水和物(FeSO4・7H20)0.15重量%溶
液10gを加えた。更に過硫酸ナトリウム10.00g
及び過酸化水素30重量%水溶液33.30g、及び脱
イオン水14.60gから成る開始剤溶液5.75gと
アクリル酸7.50gとを加えた。その後、a)脱イオ
ン水10.60g中のアクリル酸42.50g、及び
b)残りの開始剤溶液を、120分間にわたって、それ
ぞれ線形的に供給した。供給中、反応混合物の温度を9
8℃に保った。供給終了後、30分の反応保持時間の
間、反応混合物を98℃に保った。得られたポリマー生
成物は、表1に掲げたような分子量と残留マレイン酸含
有率(重量%)を有していた。
【0048】実施例8 比較実施例6に記載した反応器に対して、無水マレイン
酸338.00g、脱イオン水165.00g、及び水
酸化ナトリウム50重量%水溶液330.90gを投入
して反応混合物をつくり、その反応混合物を98℃まで
加熱した。次に、その反応混合物に対して、脱イオン水
中の硫酸鉄七水和物(FeSO4・7H20)0.15重量%溶液
20gを加えた。さらに過硫酸ナトリウム20.00
g、過酸化水素30重量%水溶液66.60g、及び脱
イオン水33.00gから成る開始剤溶液12.00g
とアクリル酸15.00gとを加えた。その後、a)脱
イオン水21.25g中のアクリル酸85.00gと、
b)残りの開始剤溶液とを、120分間にわたって、そ
れぞれ線形的に供給した。供給中、反応混合物の温度を
98℃に保った。供給終了後、30分の反応保持時間の
間、反応混合物を98℃に保った。得られたポリマー生
成物は、表1に掲げたような分子量と残留マレイン酸含
有率(重量%)を有していた。
【0049】実施例9 比較実施例6に記載した反応器に対して、脱イオン水1
72.00g、無水マレイン酸270.40g、及び水
酸化ナトリウム50重量%水溶液264.70gを投入
して反応混合物をつくり、その反応混合物を98℃まで
加熱した。次に、その反応混合物に対して、脱イオン水
中の硫酸鉄七水和物(FeSO4・7H20)0.15重量%溶液
4.00gを加えた。更に過硫酸ナトリウム18.00
g、過酸化水素30重量%水溶液60.00g、及び脱
イオン水25.00gから成る開始剤溶液10.00g
とアクリル酸12.00gとを加えた。その後、a)脱
イオン水17.00g中のアクリル酸68.00gと、
b)残りの開始剤溶液とを、180分間にわたって、そ
れぞれ線形的に供給した。供給終了後、30分の反応保
持時間の間、反応混合物を98℃に保った。その反応混
合物を70℃まで冷却し、脱イオン水20.00g中の
メタ重亜硫酸ナトリウム9.30gの溶液を加え、更に
脱イオン水150.00gを加えた。その反応混合物の
pHを、水酸化ナトリウム50重量%水溶液125.0
0gを添加することによって、pH7.0に調整した。
得られたポリマー生成物は、表1に掲げたような分子量
と残留マレイン酸含有率(重量%)を有していた。実施
例7、8及び9では、本発明方法を用いて、マレイン酸
80重量%及びアクリル酸20重量%から形成されるポ
リマー生成物を調製する方法を説明している。比較実施
例6に比べて実施例7は、重合反応時間を2.5時間ま
で短縮する際には、低残留マレイン酸含有率を得るのに
金属促進剤が必要である、ことを示している。実施例8
及び9は、マレイン酸モノマー1モル当たり、水酸化ナ
トリウム1.20モルを加えると、重合反応時間3時間
未満を保ちながら、残留マレイン酸含有率が1重量%未
満に維持されることを示している。
【0050】マレイン酸が90重量%を超えているコポ
リマーの調製 実施例10 スターラー、還流冷却器、温度計、供給システム、窒素
入口、加熱マントル及び温度制御装置を備えている1リ
ットル四つ口丸底フラスコに対して、脱イオン水50.
00g、水酸化ナトリウム50重量%水溶液187.4
0g、及びマレイン酸226.50gを投入して反応混
合物をつくった。その反応混合物を98℃まで加熱し、
脱イオン水中の硫酸鉄七水和物0.15重量%溶液6.
00gと、脱イオン水中の硫酸銅五水和物0.15重量
%溶液1.32gとを加えた。次に、過硫酸ナトリウム
20.00gと、過酸化水素30重量%水溶液67.0
0gとを組合せることによって、開始剤溶液を調製し
た。アクリル酸2.50g及び開始剤溶液9.00gを
反応混合物に加えた。その後、1)残りの開始剤溶液、
及び2)アクリル酸21.00gの2つの分離供給を開
始した。反応混合物の温度を98℃に保ちながら、開始
剤溶液及びアクリル酸を120分間にわたって線形的に
供給した。供給終了後、反応混合物を30分間98℃に
保った。次に、反応混合物を80℃まで冷却し、脱イオ
ン水25.00g中のメタ重亜硫酸ナトリウム6.00
gの溶液を加えた。得られたポリマー生成物の分子量を
表1に掲げた。また、30分間保持する前に測定した残
留マレイン酸の重量%も表1に掲げた。
【0051】実施例11 メカニカルスターラー、還流冷却器及び添加漏斗を備え
ている1リットル四つ口丸底フラスコに対して、脱イオ
ン水83.40g、無水マレイン酸211.40g、及
び水酸化ナトリウム50重量%水溶液189.50gを
投入して反応混合物をつくった。その反応混合物を98
℃まで加熱し、脱イオン水中の硫酸鉄七水和物0.15
重量%溶液6.00gと、脱イオン水中の硫酸銅五水和
物0.15重量%溶液1.30gとを加えた。次に、過
硫酸ナトリウム20.00gと、過酸化水素30重量%
水溶液125.00gとを組合せることによって、開始
剤溶液を調製した。過酸化水素30重量%水溶液5.0
0g及び開始剤溶液15.00gを反応混合物に加え
た。次に、反応混合物の温度を98℃に保ちながら、開
始剤溶液の残りを、180分間にわたって線形的に供給
した。開始剤を供給した後、反応混合物を30分間98
℃に保った。次に、反応混合物を80℃まで冷却し、脱
イオン水25.00g中のメタ重亜硫酸ナトリウム7.
00gの溶液を加えた。得られたポリマー生成物の分子
量を表1に掲げた。実施例10及び11は、本発明方法
を用いて、90重量%を超えるマレイン酸から形成され
るポリマー生成物を調製する方法を説明している。
【0052】
【表1】 表1:実施例1 − 11の重合結果 実施例 組成 MW 残留マレイン酸1 反応時間2 重量% (時間) 1 50 MAL/50 AA 14,500 0.22 3.0 2 62.9 MAL/37.1 AA 3860 0.01 3.0 3 70 MAL/30 AA 3710 0.03 3.5 4 70 MAL/30 AA 3630 0.01 2.5 5 70 MAL/30 AA 3880 0.11 3.0 比較6 80 MAL/20 AA 3780 1.82 2.5 7 80 MAL/20 AA 3280 0.34 2.5 8 80 MAL/20 AA 3380 0.32 2.5 9 80 MAL/20 AA 3280 0.86 3.0 10 91 MAL/9 AA 1820 0.77 2.5 11 100 MAL 1180 0.16 3.5 表1の続き 実施例 反応固形分3 塩基/ジカルボン酸モノマー4 金属5 重量% モル比 ppm 1 50.6 2.00 7.25 2 47.8 1.60 5.80 3 54.7 1.62 6.00 4 52.7 1.60 12.00 5 48.7 1.60 6.00 比較6 52.7 1.55 0.00 7 59.1 1.55 12.00 8 56.2 1.20 12.00 9 54.2 1.20 3.00 10 52.2 1.20 9.00 11 50.6 1.10 9.00 AA アクリル酸重量% MAL マレイン酸重量% 1 ポリマー生成物における残留マレイン酸の重量% 2 残留マレイン酸重量%を測定するまでの反応時間 3 開始剤とモノマーの供給完了時における反応固形分 4 ジカルボン酸モノマー1モル当たり、反応混合物に加えた塩基の総モル数 5 モノマーの総重量を基準とする、金属イオンとしての金属促進剤のppm
【0053】カルシウムイオン封鎖 本発明方法によって製造されるポリマー生成物は、表2
に示したように、アルカリ土類金属を封鎖するのに有用
である。カルシウムイオン封鎖に関して、以下の手順に
よって、数種のポリマー生成物を測定した: a)ポリマー固形分5重量%のポリマー生成物1.8g
を、0.008M塩化ナトリウム溶液300mlに加え
ることによって、ポリマー固形分300ppmを含むサ
ンプル溶液を調製した。水酸化ナトリウム2重量%溶液
を加えて、サンプル溶液のpHを10に調整した。 b)カルシウム検出電極を備えていて、 且つ Metrohm
655 Dosimat に接続されている Brinkman 672 Titropro
cessor を用いて、 炭酸カルシウムとして15,000
ppmの塩化カルシウムでサンプル溶液を10ppmの
カルシウムエンドポイントまで滴定した。 c)表2に示したカルシウムイオン封鎖値は、ポリマー
固形分1g当たりの、炭酸カルシウムとしてのカルシウ
ムのミリグラム数で報告した。
【0054】
【表2】 表2:カルシウムイオン封鎖特性 ポリマー生成物 組成 Mw Ca2+封鎖 比較 Acusol 445N * 100 AA 4,500 365 実施例3 30 MAL/70 AA 3800 468 実施例1 50 MAL/50 AA 14,500 489 AA アクリル酸重量% MAL マレイン酸重量% * ローム アンド ハース カンパニーの登録商標
【0055】上記の結果は、本発明方法によって製造さ
れたポリマー生成物は、ポリマー固形分1g当たりで分
子量4500のポリアクリル酸に比べて、炭酸カルシウ
ムとしてのカルシウムを、より有効に封鎖することがで
きることを示している。
【0056】沈積物防止剤 本発明方法によって製造されたポリマー生成物は、沈積
物防止剤として有用である。以下の方法によって、沈積
物防止に関してポリマー生成物を試験した:試験織物、
及びバラスト347g(綿及び綿/ポリエステルT−シ
ャツ)を、ケンウッド・ミニ・E・ヨーロピアンスタイ
ル家庭用洗濯機で洗濯した。洗濯した試験織物は、ニュ
ージャージー州ミドルセックスにある Test Fabrics か
ら入手した、a)4-4”×4”Krefeld、b)4-4”
×4”スモールテリー、及びc)1-12”×12”テ
リー洗面用タオルであった。試験織物及びバラストは、
洗浄水3リットル当たり、表3に掲げた洗浄配合物6.
5gを用いて、Ca/Mg300ppmの硬度(Ca/
Mgの重量比3/1)を有する90℃の洗浄水で10サ
イクル洗濯した。試験織物を風乾し、2時間800℃で
灰にした。無機含量(沈積物)を測定し、その結果を表
4に掲げた。
【0057】
【表3】 表3 試験洗浄配合物 線状アルキルベンゼンスルホン酸 8重量% Tergitol(登録商標)24-L-60 3重量% 珪酸ナトリウム(重量比 SiO2:Na2O=3.22:1) 4重量% 過硼酸ナトリウム 20重量% 炭酸ナトリウム 15重量% ゼオライト(登録商標)4A 23重量% 硫酸ナトリウム 15重量% ステアリン酸 3重量% Foamaster(登録商標)DS 1重量% 水 4重量% ポリマー固形分としてのポリマー生成物 4重量%
【0058】
【表4】 表4:沈積物防止におけるポリマー生成物の有効性 ポリマー生成物 組成 MW 実施例5 70 MAL/30 AA 実施例2 65 MAL/35 AA 表4続き 灰分 ポリマー生成物 Krefeld スモールテリー テリー洗面用タオル 実施例5 1.97 1.93 1.31 実施例2 1.99 1.85 1.15 AA アクリル酸重量% MAL マレイン酸重量%
【0059】表4から、本発明方法によって製造された
ポリマー生成物は、洗濯用途における沈積物を抑制する
のに、洗浄配合物において有用であることが分かる。
【0060】自動皿洗い機における性能 試験方法 この試験によって、ポリマー生成物を含む自動皿洗い用
洗浄剤を用いた場合の、ガラス製品上の汚れ及び皮膜の
付着を測定する。食品の汚物の存在下で、ガラスタンブ
ラーを皿洗い機の中で5サイクル洗浄し、残された汚れ
及び皮膜のレベルを視覚で比較した。Miele Model G590
SC マシーンを用いて洗浄試験を行った。 皿洗い機の底
部ラックには10 − 15の大皿をランダムに配置し、
上部ラックにはいくつものビーカー、ボウル及びカップ
をランダムに配置した。4つの新しい10オンスガラス
タンブラーを試験グラスとして上部ラックにランダムに
配置した。試験で用いた汚物は、Parkay(登録商標)マ
ーガリン80%と Carnation(登録商標)脱脂ドライミ
ルク20%の混合物であった。試験開始直前に、底部ラ
ックにある皿に汚物を塗り:1)前すすぎ、2)主洗
い、3)2回すすぎ、及び4)乾燥サイクルから成るエ
コノミー洗浄サイクルで機械を始動させた。前すすぎの
後、機械を開け、洗浄剤アリコート60gを、主洗い用
の洗浄剤計量分配カップの中に入れ、水の硬度(Ca2+
対Mg2+の重量比2:1を有し、通常は200ppm硬
度である)を、同じCa2+対Mg2+重量比に保ちながら
400ppmに調整した。用いた洗浄配合物は表6に掲
げた。各主洗浄用の洗浄剤の濃度は3333ppmであ
った。供給水の温度は、130°Fに維持した。次いで
乾燥時間を含むエコノミー洗浄を完全に行った。この手
順は、試験グラスの各セットについて、5サイクルの全
エコノミー洗浄サイクルのすべてで行った。最後の乾燥
サイクルが完了したら、ドアを開け、4つのグラスを取
り出し、皮膜及び汚れに関して評価した。試験グラス
は、蛍光灯を備えているライトボックスの中にそれらを
置いて評価した。グラスは、表5に要約した皮膜評価シ
ステムに従って順位付けした。本発明方法によって製造
されたポリマー生成物に関して、4つのグラスの平均順
位を、以下の表7に記録した。
【0061】
【表5】 表5:皮膜及び汚れ評価システム 値 皮膜評価 汚れ評価 0 皮膜なし 汚れなし 1 かろうじて知覚できる かろうじて知覚できる 2 わずかに わずかに 3 中程度 中程度 4 重度 重度
【0062】
【表6】 表6:試験された自動皿洗い用洗浄配合物 (重量%) 炭酸ナトリウム 20.0% クエン酸ナトリウム・2H2O 10.0% 過硼酸塩・4H2O 15.0% Britesil(登録商標)H20 シリケート 25.0% (SiO2:Na2O=2.0:1) 酵素 0.5% Olin Polytergent(登録商標)SLF-18 界面活性剤 3% ポリマー固形分としてのポリマー生成物 5% 以上のものを硫酸ナトリウムで100%まで希釈
【0063】
【表7】 表7:自動皿洗い用洗浄配合物における性能 ポリマー生成物 反応混合物の組成 MW 皮膜 汚れ ポリマーなし −− 2.0 1.0 比較 100 AA 4,500 0.0 0.5 Acusol 445N 実施例4 70 MAL/30 AA 3630 0.75 0 実施例9 80 MAL/20 AA 3510 0.5 0 AA アクリル酸重量% MAL マレイン酸重量%
【0064】表7の結果から、本発明方法によって製造
されたポリマー生成物は、皿洗い用洗浄配合物におい
て、汚れ及び皮膜の形成を抑制するのに有効である、こ
とが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・フランシス・エムシー・カラ ム・ザ・サード アメリカ合衆国ペンシルバニア州19130、 フィラデルフィア、ノース・ウッドストッ ク・ストリート 832 (72)発明者 バリー・ワインステイン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19025、 ドレシャー、ブルーバード・レーン 419

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程:即ち、 a)4 − 10個の炭素原子を含む少なくとも1種のモ
    ノエチレン性不飽和ジカルボン酸モノマーを含む反応混
    合物であって、該反応混合物に加えられるジカルボン酸
    モノマーの総量は、モノマーの総重量を基準として約5
    0 − 100重量%である反応混合物を作り; b)ジカルボン酸モノマー1モル当たり約0.9 − 約
    2.1当量モルの量で、反応混合物に対して少なくとも
    1種の塩基を加え; c)少なくとも1種の金属促進剤を反応混合物に加え; d)少なくとも1種の水溶性開始剤を反応混合物に加
    え; e)1種又はそれ以上の任意の他の水溶性モノエチレン
    性不飽和モノマーを、任意の他の水溶性モノマーの総量
    がモノマーの総重量を基準として約0 − 50重量%で
    ある量で反応混合物に供給し; f)重合中、反応混合物を、約80℃ − 約140℃の
    反応温度に保ち; g)重合中、反応混合物を、約40 − 約65重量%の
    反応固形分に保ち; h)6時間未満の重合反応時間でモノマーを重合させ;
    及び i)ポリマー生成物の総重量を基準として、残留ジカル
    ボン酸モノマーを1.5重量%未満含むポリマー生成物
    を回収する、水溶性ポリマー生成物を調製するための水
    性ラジカル付加重合法。
  2. 【請求項2】 重合反応時間が、4時間未満である請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 重合反応時間が、3時間未満である請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 ポリマー生成物を、約60 − 100重
    量%の少なくとも1種のジカルボン酸モノマーからつく
    る請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 ポリマー生成物を、約70 − 100重
    量%の少なくとも1種のジカルボン酸モノマーからつく
    る請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 ポリマー生成物を、約85 − 100重
    量%の少なくとも1種のジカルボン酸モノマーからつく
    る請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 重合中における反応混合物の反応固形分
    が、約50 − 約60重量%である請求項1記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 反応混合物に加えられる塩基の量が、ジ
    カルボン酸モノマー1モル当たり約0.90 − 約1.
    80当量モルである請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応混合物に加えられる塩基の量が、ジ
    カルボン酸モノマー1モル当たり約0.95 − 約1.
    65当量モルである請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 反応混合物に加えられる塩基の量が、
    ジカルボン酸モノマー1モル当たり約1.00 − 約
    1.60当量モルである請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 反応混合物中に存在している金属促進
    剤のレベルが、モノマーの総重量を基準として、金属イ
    オン約1 − 約250ppmである請求項1記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 反応混合物中に存在している金属促進
    剤のレベルが、モノマーの総重量を基準として、金属イ
    オン約1 − 約25ppmである請求項10記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 金属促進剤が、コバルトの水溶性塩、
    鉄の水溶性塩、銅の水溶性塩、セリウムの水溶性塩、ニ
    ッケルの水溶性塩、マンガンの水溶性塩、モリブデンの
    水溶性塩、ジルコニウムの水溶性塩、バナジウムの水溶
    性塩、亜鉛の水溶性塩、及びそれらの組合わせから成る
    群より選択される請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 金属促進剤が、鉄の水溶性塩、銅の水
    溶性塩、及びそれらの組合わせから成る群より選択され
    る請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 反応混合物に加えられる水溶性開始剤
    の量が、モノマーの総重量を基準として約0.5 − 約
    25重量%である請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応混合物に加えられる水溶性開始剤
    が、過酸化物と過硫酸塩の組合わせである請求項1記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 反応混合物に対する供給を開始する前
    に、水溶性開始剤約5 − 約20重量%及び任意のモノ
    エチレン性不飽和モノマー約10 − 約20重量%を、
    反応混合物に対して加える請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 ジカルボン酸モノマーが、マレイン
    酸、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、シトラコン
    酸、アルファ−メチレングルタル酸、無水マレイン酸、
    シス−3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、
    及びそれらの組合せから成る群より選択される請求項1
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 任意の他の水溶性モノマーが、3 −
    6個の炭素原子を含む水溶性モノエチレン性不飽和モノ
    カルボン酸、モノエチレン性不飽和のカルボキシル基非
    含有モノマー、及びそれらの組合わせから成る群より選
    択される請求項1記載の方法。
  20. 【請求項20】 モノエチレン性不飽和モノカルボン酸
    が、アクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン
    酸、及びそれらの塩、及びそれらの組合わせから成る群
    より選択される請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 モノエチレン性不飽和のカルボキシル
    基非含有モノマーが、アクリル酸のアルキルエステル、
    メタクリル酸のアルキルエステル、アクリル酸のヒドロ
    キシアルキルエステル、メタクリル酸のヒドロキシアル
    キルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
    −第三−ブチルアクリルアミド、N−メチルアクリルア
    ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド;アクリロニト
    リル、メタクリロニトリル、アリルアルコール、アリル
    スルホン酸、アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、ジ
    メチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチ
    ルメタクリレート、ホスホエチルメタクリレート、N−
    ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニ
    ルイミダゾール、ビニル酢酸、スチレン、ビニルスルホ
    ン酸及びその塩、及び2−アクリルアミド−2−メチル
    プロパンスルホン酸及びその塩、及びそれらの組合わせ
    から成る群より選択される請求項19記載の方法。
  22. 【請求項22】 ポリマー生成物におけるジカルボン酸
    モノマーの残留レベルが、1.1重量%未満である請求
    項1記載の方法。
  23. 【請求項23】 ポリマー生成物におけるジカルボン酸
    モノマーの残留レベルが、0.9重量%未満である請求
    項1記載の方法。
  24. 【請求項24】 請求項1記載の少なくとも1種のポリ
    マー生成物を含む清浄組成物。
  25. 【請求項25】 ポリマー生成物が、組成物の総重量を
    基準として0.5−50重量%のレベルで存在している
    請求項24記載の清浄組成物。
  26. 【請求項26】 該組成物が、洗浄配合物である請求項
    24記載の清浄組成物。
  27. 【請求項27】 請求項24記載の組成物を用いて、洗
    濯物を清浄する方法。
  28. 【請求項28】 請求項24記載の組成物を用いて、自
    動皿洗い機において清浄する方法。
  29. 【請求項29】 請求項24記載の組成物を用いて、硬
    質表面を清浄する方法。
  30. 【請求項30】 請求項1記載の少なくとも1種のポリ
    マー生成物を、約0.1 − 約500ppmのレベル
    で、水循環システムに対して加えることによって、水循
    環システムにおけるスケール形成を抑制する方法。
  31. 【請求項31】 請求項1記載の少なくとも1種のポリ
    マー生成物を、約0.1 − 約500ppmのレベル
    で、水循環システムに対して加えることによって、水循
    環システムにおける腐食を抑制する方法。
  32. 【請求項32】 請求項1記載の少なくとも1種のポリ
    マー生成物と、不活性希釈剤とを含み、該ポリマー生成
    物の総量が組成物の総重量を基準として約20 − 約6
    0重量%のレベルである水処理組成物。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の組成物を用いて、水
    循環システムにおけるスケールを抑制する方法。
  34. 【請求項34】 請求項32記載の組成物を用いて、水
    循環システムにおける腐食を抑制する方法。
  35. 【請求項35】 請求項1記載の方法によって製造され
    たポリマー生成物。
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