JPH0360798A - 水酸化マグネシウム用スケール防止剤 - Google Patents

水酸化マグネシウム用スケール防止剤

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JPH0360798A
JPH0360798A JP19525789A JP19525789A JPH0360798A JP H0360798 A JPH0360798 A JP H0360798A JP 19525789 A JP19525789 A JP 19525789A JP 19525789 A JP19525789 A JP 19525789A JP H0360798 A JPH0360798 A JP H0360798A
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JP
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acid
maleic acid
group
polymerization
ions
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JP19525789A
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Shigeru Yamaguchi
繁 山口
Naotake Shioji
尚武 塩路
Yoshio Irie
好夫 入江
Teruaki Fujiwara
藤原 晃明
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は水酸化マグネシウム用スケール防止剤に関し、
詳細には、多段フラッシュ型海水蒸発装置、スタック型
海水蒸発装置、クーリングタワー、各種熱交換器、逆浸
透法脱塩装置等で発生する水酸化マグネシウムスケール
を効率的且つ安価に防止する技術に関するものである。
[従来の技術] 水酸化マグネシウムスケールが発生する系又は装置、例
えば海水蒸発装置においては、該スケールの発生を防止
する手段として、被処理水(海水)に塩酸、硫酸等の無
機酸を添加して、pHを低いレベルに保つ、いわゆるp
Hコントロール法が採用されてきた。しかし無機酸の添
加は、他方では装置を腐食させるという重大な欠点があ
る他、特に硫酸を使用する場合、被処理水(海水)中の
カルシウムイオンと結合して、極めて硬質の硫酸カルシ
ウムスケールを生成するという問題があった。そこで無
機酸に代えてビロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、2−
ホスホノブタン−1゜2.4−トリカルボン酸、1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸等のリン系
添加剤を使用する方法が一部で実施されてきたが、これ
らリン系添加剤は海、湖等に多量流入した場合、赤潮の
原因物質となることが判明し、その使用が著しく制限さ
れている。
これら無機酸又はリン系添加剤に代るものとして、有機
溶剤中で重合して得られたマレイン酸重合体やマレイン
酸共重合体を使用することが特開昭47−11357号
(tlS[’ 3,810,834号)、特開昭5Q−
28764号(GB 1,433.221号)、特開昭
50−35065号(USP 4,126,549号)
、特開昭57−149312号(USP 4,390,
870号)及びUSP 4,390,670号等に提案
されている。しかしこれらのマレイン酸(共)重合体は
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒
やメチルイソブチルケトン、  n −ペンタノン、n
−ヘキサノン等のケトン系溶媒等の疎水性溶媒を重合溶
媒として用いているので、得られたマレイン酸(共)重
合体の分子末端は、これら溶媒の連鎖移動反応により極
めて疎水性の強い基で構成されている。更に重合触媒と
してベンゾイルパーオキサイドやジ第3級ブチルパーオ
キサイド等の油溶性重合開始剤を使用しているため、例
えば、ジ第3級ブチルパーオキサイドを使用する場合は
、他方の分子末端が第3級ブチル基となり、従って、上
記マレイン酸(共)重合体は分子両末端がいずれも極め
て疎水性の強い基で構成されることになる。
このように分子両末端が疎水性基で構成されたマレイン
酸(共)重合体は、被処理水中の多価金属イオンと結合
して不溶性塩を生威しやすく、その結果、水酸化マグネ
シウムスケールの防止効果が不充分なものであった。こ
れらマレイン酸(共)重合体の性能不足を克服するもの
として、特開昭52−32878号(GB 1,519
,512号)、特開昭53−127:183号(DE 
2,804,434号)、特開昭57−149312号
(IjSP 4,390,670号)、特開昭58−1
74296号(EP 89,189号)、特開昭6O−
71(194号(EP 140,519号) 、 tl
sP 4,16ft、040号、IJSP 4.L6[
1,041号。
tlsP 4,834,532号等には、上記マレイン
酸(共)重合体と他の添加剤(ノニオン系界面活性剤、
アニオン系界面活性剤、カチオン系ポリマー等)を配合
してなるスケール防止剤が開示されている。
しかしこれらは抜本的な解決策になってないのが実情で
ある。
更に不都合なことに上記マレイン酸(共)重合体は有機
溶媒中で重合を行うものであるため、工程が多くなると
共に防災面、コスト面ならびに省資源の故点からも好ま
しくないものである。また有機溶媒中で重合したマレイ
ン酸(共)!1合体の有する上記問題点を克服するもの
として、水性媒体中でのマレイン酸(共)重合体の使用
が提案されている。例えば特開昭57−168908号
(USP 4,519,920号) 特開昭59−84
613号、特開昭59−64615号(USP4.66
8.735号)、特開昭59−176312号(USP
 4,589,995号)特開昭59−210913号
(USP 4,668.735号)、特開昭59−21
3714号、特開昭60−212410号、特開昭63
−114986号、特開昭63−235313号等には
水溶液重合法によるマレイン酸(共)重合体塩の製法並
びにその用途が開示されている。しかしこれらのマレイ
ン酸(共)重合体はいずれもp H2,5〜5.0の範
囲を維持しつつ重合されるものであり、得られたマレイ
ン酸(共)重合体塩は分子量分布が広い為、水酸化マグ
ネシウムスケール防止剤としての性能は著しく劣るもの
であった。これに対し特開昭80−212411号(I
IsP 4,709,091号)及び特開昭60−21
2412号には分子量分布を狭くしたマレイン酸(共)
重合体の製法が提案されているが、これらの方法は2段
階の中和度で重合を行うものであるから重合時間が長く
なり、且つ工程が煩雑になるという欠点があった。しか
も、多段フラッシュ海水淡水化装置等の様に比較的高温
度で運転される装置あるいは系で発生する水酸化マグネ
シウムスケールに対する防止効果は極めて低いものであ
った。
また特開昭62−218407号(USP 4,659
,793号)に記載のマレイン酸共重合体塩は特開昭5
7−168906号(IIsP 4,519.920号
)に記載のマレイン酸共重合体塩より残存車量体が少な
いという特長を有するが、分子量分布が広いという本質
的な問題は解決されていない、従ってスケール防止剤、
特に水酸化マグネシウムスケール防止剤としての性能が
著しく劣っていた。
また、特開昭82−91295号(GB 2,181,
735号)及び特開昭62−91296号(GB 2,
181,735号)によれば、重合溶媒としてアルコー
ルおよび/またはケトンと水との混合溶媒を用い、重合
触媒として過酸化水素及びFe2+を用いて得られたマ
レイン酸(共)重合体(塩)がスケール防止剤として効
果的であることが開示されている。しかしここで開示さ
れているスケール防止剤は炭酸カルシウムスケールに対
しである程度の効果を示すに過ぎず、重合体分子末端基
がアルコール残基またはケトン酸基となるために、ある
いは耐塩性が低いものであるため水酸化マグネシウムス
ケールには極めて効果が低いものであった。更に不都合
なことには、末法では残存!#量体が多いという問題点
も抱えるものであった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、上記マレイン酸(共)!!重合体水酸化
マグネシウムスケール防止能が低い実情を憂慮し、鋭意
研究の結果、特定量のマレイン酸と特定且つ特定量の水
溶性単量体とを特定の条件で反応させることによって得
られたマレイン酸共重合体は、水酸化マグネシウムスケ
ールの防止効果が極めて高いことを見出し本発明を完成
させるに至った。
[課題を解決するための手段] 本発明によって提供される水酸化マグネシウムスケール
防止剤の要点は、下記の通りである。
(a)マレイン酸:30〜75重量%、(b)アクリル
酸、 メタクリル酸、 一般式(1)で表わされる不飽和アルコール系RL量体
、 I  R3 [式中、Rl 、 R2及びR3は少なくとも1つが水
素があって、残りが水素又はメチル基を表わし、R4は
メチレン基、エチレン基又はジメチルメチレン基を表わ
しく但しRIR2、R3及びR4の合計炭素数は3以下
)、Yは炭素数2〜3のアルキレン基を表わし、nは0
または1〜100の整数である。] 及び一般式(2)で表わされる不飽和(メタ)アリルエ
ーテル系単量体 [式中、R5は水素またはメチル基を表わし、a、b、
dおよびfはそれぞれ同−又は異なって0又は1〜10
0の整数を表わす(但しa+b+d+fzO〜1 oo
)であり、(OC2H4)単位と(OC3H6)41位
とは任意の順序で結合しており、更にd+fがOである
場合は、Zは水酸基、スルホン酸基、リン酸基、亜リン
酸を表わし、またd+fが1〜100の整数である場合
は、Zは水酸基を表わす。] からなる群より選ばれる1種又は2種以上の水溶性不飽
和単量体=70〜25重量% からなる単量体成分を、 該単量体成分に対して0.5〜500 ppmのバナジ
ウム原子含有イオン、鉄イオン及び銅イオンからなる群
より選ばれる1種又は2種以上の金属イオン若しくは金
属含有イオンの存在下、重合触媒として該単量体成分1
モルに対して過酸化水素3〜100gを用い、 且つ重合系のpHを2未満として水溶液重合することに
よって得られたマレイン酸系共重合体(A)からなる水
酸化マグネシウム用スケール防止剤である。
[作用] 本発明の要旨は上記の通りであるが、重合溶媒として水
単独を用いることが特徴的要件の第一番として挙げられ
る。重合溶媒として水単独を用いることによりマレイン
酸(a) と水溶性不飽和単量体(b)を均等に共重合
させるこヒができ、しかも残存JIL量体を著しく低減
することが可能となる。
また本発明のマレイン酸共重合体(^)は、第1にはマ
レイン酸(a) と水溶性不飽和車量体(b)が均等に
反応しているため、更に第2には、2未満のpH域にお
いて重合溶媒として水単独を用い、且つ特定の重合条件
下で反応させ、従来のマレイン酸共重合体とは分子末端
基が異なるため、水酸化マグネシウムスケール防止剤と
して著しい効果が発現する。
即ちもし重合溶媒としてベンゼン、トルエン。
キシレン等の芳香族炭化水素溶媒;メチルイソブチルケ
トン、n−ペンタノン、n−ヘキサノン等のケトン系溶
媒;炭素数1〜4の1価アルコール;炭素数3〜4のケ
トン等の親木性有機溶媒あるいは水と炭素数1〜4の1
価アルコールとの混合溶媒;または水と炭素数3〜4の
ケトンとの混合溶媒;等の水単独以外の重合溶媒を用い
た場合は、本発明のように水酸化マグネシウムスケール
の生成に対して著しい防止効果を発揮するマレイン酸共
重合体は得られず、本発明の如く水単独を重合溶媒とし
た場合にのみ上記の様な顕著な効果が得られたことは驚
くべきことである。
本発明では、マレイン酸共重合体(^)または(A゛)
を得るに際し、原料単量体としては、マレイン酸(a)
30〜75重量%と水溶性不飽和単量体(b)70〜2
5重量%を用いて共重合させる必要がある。向夏に好ま
しくい共重合比は、マレイン酸(a)35〜70重量%
と水溶性不飽和単量体(b)65〜30重量%である。
これらの共重合比率が前記範囲を外れた場合、水酸化マ
グネシウムスケールの防止能が充分でなくなる。
本発明に用いられる水溶性jIL量体(b)のうち、−
数式(1)で表わされる不飽和アルコール系単量体とし
ては、例えば3−メチル−3−ブテン−1−オール(イ
ソプレノール)、3−メチル−2−ブテン−1−オール
(プレノール)、2−メチル−3−ブテン−2−オール
(イソプレンアルコール)、これら車量体1モルに対し
てエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサ
イドを1〜100モル付加した単量体等が非限定的に例
示される。
また−数式(2)で示される不飽和(メタ〉アリルエー
テル系単量体としては、例えば3−アリロキシ−2−ヒ
ドロキシプロパンスルホン酸、3−メタアリロキシ−2
−ヒドロキシプロパンスルホン酸、グリセロールモノア
リルエーテル、グリセロールモノメタアリルエーテル、
3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパン(亜)リン酸
、これらit体体上モル対してエチレンオキサイドおよ
び/またはプロピレンオキサイドを1〜100モル付加
した単量体等が非限定的に例示される。
この様な水溶性不飽和単量体(b)の中でも、アクリル
酸、メタクリル酸、3−メチル−3−ブテン−1−オー
ル(イソプレノール)、ポリエチレングリコールモノイ
ソブレノールエーテル、3−アリロキシ−2−ヒドロキ
シプロパンスルホン酸及びグリセロールモノアリルエー
テルが特に好ましい。
本発明では上記の様にして選定された単量体成分に対し
て0.5〜500ppm、好ましくは5〜1100pp
のバナジウム原子含有イオン、鉄イオン及び銅イオンか
らなる群より選ばれる1種又は2 fi以上の金属イオ
ン又は金属含有イオン(以下単に金属イオンという)の
存在下に重合される。
金属イオンの使用量が0.5ppm未満の場合は、残存
単量体量が多くなるため好ましくない、また金属イオン
の使用量が500 ppmを超える場合は、得られたマ
レイン酸共重合体の分子量分布が広くなり、水酸化マグ
ネシウムスケールに対して著しい防止効果を発揮するス
ケール防止剤は得られなくなる他、製品の汚染1着色等
の問題を生じる。
尚バナジウム原子含有イオンとしてはV2s1’、vo
”、vo3−が示され、鉄イオントハFe”、Fe”を
表わし、銅イオンとはCu”Cu2“を表わすが、中で
もバナジウムイオン(v o 25)、第2鉄イオン(
Fe”)、第2銅イオン(Cu”)が特に好ましい。
金属イオンの供給形態については特に制限はなく、要は
重合反応系内でイオン化するものでありさえすれば用い
ることができる。この様な金属化合物としては、例えば
、オキシ三塩化バナジウム、三塩化バナジウム、シュウ
酸バナジウム、硫酸バナジウム、無水バナジン酸、メタ
バナジン酸アンモニウム、硫酸アンモニウムハイボバナ
ダス[(NH4)2304  ・VSO4・6H20E
 。
硫酸アンモニウムバナダス[(NH4) v(304)
2 ・12H20] 、酢酸銅(II)、臭化鋼(n)
、M(11)アセチルアセテート、塩化第二銅塩化銅ア
ンモニウム、炭酸銅、塩化銅(11)。
クエン酸銅(H) 、ギ酸銅(If)、水酸化銅(11
)、硝酸銅3ナフテン酸銅、オレイン酸銅。
マレイン酸銅、リン酸銅、硫酸銅(11)、塩化第1銅
、シアン化銅(■)、ヨウ化S、W化銅(I)、チオシ
アン酸銅、鉄アセチルアセトナート、クエン酸鉄アンモ
ニウム、シュウ酸第二鉄アンモニウム、硫酸第一鉄アン
モニウム、硫酸第二鉄アンモニウム、クエン酸鉄、フマ
ル酸鉄、マレイン酸鉄、乳酸第一鉄、硝酸第二鉄、鉄ペ
ンタカルボニル、リン酸第二鉄、ビロリン酸第二鉄等の
水溶性金属塩;五酸化バナジウム。酸化銅(n)、酸化
第一鉄、酸化第二鉄などの金属酸化物;硫化銅(II)
、硫化鉄などの金属硫化物;その他銅粉末、鉄粉末など
を挙げることができる。
さらに金属イオンの濃度調整を行なうために、例えば、
ビロリン酸、ヘキサメタリン酸、トリポリリン酸などの
縮合リン酸系;エチレンジアミン四酢酸、ニトリロトリ
酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸などのアミノカルボ
ン酸系:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホ
ン酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン
酸などのホスホン酸系;フマル酸、リンゴ酸、クエン酸
、イタコン酸、シュウ酸、クロトン酸などの有機酸系;
ポリアクリル酸などのポリカルボン酸系等の錯形成剤を
上記金属イオンと併用することも可能である。
本発明で、使用可能な金属イオンとしてはFe”も含ま
れるが、本発明はレドックス重合によるものではなく、
本発明と一見類似した構成の従来技術と混同しないこと
に留意する必要がある。例えばIJSP 4,314,
044号及びtlsI’ 3,635,915号には、
Fe”等の多価金属イオンを還元剤として用い、過酸化
物を組み合わせたレドックス系重合触媒が不飽和ジカル
ボン酸(例えばマレイン!1m)と不飽和モノカルボン
酸(例えばアクリル酸)の共重合に有効に作用するとい
う記載がある。しかし、通常のレドックス重合を行う場
合は、還元多価金属イオンの使用量は過酸化物1モ発明
のFe”の使用量より極めて多量使用するものであるこ
とが分かる。これに対し本発明は過酸化水素に対して極
めて微量の金属イオンを使用するものであり、金属イオ
ンが多量の場合は、前記した如く好ましくない結果を生
じるものであり、レドックス重合の機構に従う従来技術
とは全く別のものと考えられる。
次に過酸化水素の使用量は単量体成分((a)と(b)
の合計量)1モルに対して3〜100gとする必要があ
る。A酸化水素以外の重合触媒、例えば、過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸
塩、 2.2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩
酸塩:4,4°−アゾビス−4−シアノバレリン酸、ア
ゾビスイソブチロニトリル、 2.2’−アゾビス(4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ
系化合物:過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢
酸、過コハク酸、ジ第3級ブチルパーオキサイド、第3
級ブチルヒドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキ
サイド等の有機過酸化物を使用した場合は、本発明のよ
うに水酸化マグネシウムスケールに著しい効果を発揮す
るマレイン酸共重合体は得られない。またこれらの重合
触媒を使用した場合、残存JIIL量体が極めて多くな
り好ましくない。尚過酸化水素の使用量が3g  (対
単量体成分1モル)未満の場合も残存車量体が多くなり
好ましくない。
方過酸化水素の使用量がxoog(対車量体成分1モル
)を超えても、増量に見合った効果が得られないばかり
か、却って水酸化マグネシウムスケールの防止能が低下
するため好ましくない。特に好ましい使用量は5〜50
g(対単量体成分1モル)である。
過酸化水素を重合系内に供給する方法としては、特に制
限はなく、例えば反応の初期に反応系内へ全量を一括仕
込みする方法、反応進行中に少量ずつ連続投入を行なう
方法、全量を幾つかに分割して間欠的に一括投入する方
法などが示されるが、重合反応をより円滑に進行させる
ためには、少量ずつの連続投入によるのが好ましい。
本発明では重合時のpHを2未満とする必要がある[本
発明のpHは原液(80℃)の値である]。重合時のp
Hが2以上の場合は、得られたマレイン酸共重合体の分
子量分布が広くなり、水酸化マグネシウムスケール防止
剤としては不適となる。
本発明では重合時のpHが2未満の範囲内であればアル
カリ性物質の存在下に重合することも可能である。この
ようなアルカリ性物質としては特に制限はないが、ナト
リウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属の水酸化
物や炭酸塩;アンモニア;モノメチルアミン、ジエチル
アミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジメチ
ルアミン、トリエチルアミン等のアルキルアミン類;モ
ノエタノールアミン、ジェタノールアミン、トリエタノ
−ルア主ン、イソプロパツールアミン、第2級ブタノー
ルアミン等のアルカノールアミン類:ビリジン等を挙げ
ることができる。また、重合時pH2未満という条件が
満足されるならば、マレイン酸(a)及び水溶性単量体
(b)はこれらの塩として使用することも勿論可能であ
る。
尚本発明のマレイン酸(a)は、無水マレイン酸の如く
反応条件下でマレイン酸に変換されるもので代替するこ
とも可能である。
本発明においては、本発明の効果を損わない範囲(全単
量体中20重量%以下の量)でマレイン酸(a)及び水
溶性不飽和単量体(b)と共重合可能な他の単量体を共
重合させることもでき、この様な共重合体も本発明の範
囲に含まれる。共重合可能なjIL量体の例としてはク
ロトン酸、α−ヒドロキシアクリル酸等の不飽和モンカ
ルボン酸系単量体;フマール酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、アコニット酸等の不飽和ポリカルボン酸系単量体
;(メタ)アリルアルコール、ビニルアルコール及びこ
れら単量体1モルに対してエチレンオキサイドおよび/
またはプロピレンオキサイドを100モル以下付加した
単量体等の不飽和水酸基含有単量体:ビニルスルホン酸
、(メタ)アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ス
ルホエチル(メタ)アクリレート、スルホプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシスルホプロピル(メ
タ)アクリレート、スルホエチルマレイミド等の不飽和
スルホン酸基含有単量体;炭素数1〜20のアルカノー
ルにエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキ
サイドを100モル以下付加したものに(メタ)アクリ
ル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
、シトラコン酸、アコニット酸等を反応させて得られる
モノあるいはジエステル、あるいは(メタ)アクリル酸
、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、アコニット酸等の不飽和カルボン酸系単量
体に対してエチレンオキサイドおよび/またはプロピレ
ンオキサイドを100モル以下付加させることによって
得られるモノあるいはジエステル系単量体等のエステル
系不飽和単量体:N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド。
(メタ)アクリルアミド、第3級ブチル(メタ)アクリ
ルアミド等のアミド系不飽和単量体; (メタ)アクリ
ルアミドメタンホスホン酸、(メタ)アクリルアよトメ
タンホスホン酸メチルエステル、2−(メタ)アクリル
アミド−2−メチルプロパンホスホン酸等の含すンネ飽
和jIL量体;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド
等のア主ノアルキル系不飽和単量体等を挙げることがで
き、これらの群から選らばれる1種または2種以上を使
用することができる。
重合温度は特に制限がなく広い範囲で実施可能であるが
、85〜160℃の範囲が重合時間を短縮するためには
好ましい。即ち85℃未満では重合反応の進行が阻害さ
れることがある。尚重金時固型分は広い範囲で実施可能
であるが25〜95重量%、より好ましくは30〜90
重量%の範囲で反応させれば残存単量体をさらに低減で
きる。
以上のように構成される本発明方法によって得られるマ
レイン酸系重合体は、数平均分子量が通常300〜50
00、好ましくは400〜3000であり、且つ分子量
分布を表わすD値(MW/MN)[MWは重量平均分子
量、MNは数平均分子量である]が2.5以下、好まし
くは2.0以下の特性を備えるものが得られる。
本発明においては、重合触媒である過酸化水素の供給に
よって重合反応が進行するが、その際反応系内のマレイ
ン酸および/又は酸型マレイン酸系重合体からの脱炭酸
によるとみられる炭酸ガスの発生が認められる。炭酸ガ
スの発生量は、過酸化水素の投入量と比例関係にあり、
従って、A酸化水素の投入量の調節によって脱炭酸量を
制御することができ、その結果、マレイン酸系重合体中
のカルボキシル基の量を任意にコントロールすることが
出来る。カルボキシル基の量は重合体の物性、性能に大
きく影響するものであり、この制御によって、本発明の
マレイン酸系重合体は、より幅広い用途に適応できると
いう大きな利点を持つに至る。
得られたマレイン酸系重合体はそのまま各種用途に供す
ることにより優れた性能を発揮するが、使用する目的に
よっては塩基性化合物で適宜中和してもよい。
また本発明で用いる金属イオンの量が微量である為、製
品純度の低下、金属塩の析出1色相の悪化等の心配が無
いという効果を得ることができる。
本発明では、上記特徴を有するマレイン酸系重合体を水
溶液重合によって製造するので、まず有機溶剤中で重合
した後、水で置換して製造する従来方法に比べて人体に
有害な残留有機溶剤の混入といった心配が全くなく、且
つ製造上においては、工程を短縮することができ、防災
上の危険性も低いなどの長所を持つ。
また、セルロース繊維用精錬助剤、セルロース繊維用漂
白助剤、セルロース繊維用染色助剤、バルブ漂白前処理
剤、ベントナイト系泥水用調整剤、鉄、銅、マナガン、
亜鉛等の多価金属と組み合せてなる脱臭剤、無機顔料分
散剤、古紙再生用脱墨助剤、キレート剤等の幅広い用途
に非常に好適に使用できるものである。
[発明の効果] 本発明で用いられる共重合体(^)は特定化された!#
量体を特定比率且つ特定の製造方法により導かれたもの
であるため、従来より使用されてきた無機酸、リン系添
加剤、アクリル酸系(共)重合体、マレイン酸系(共)
重合体に比べて水酸化マグネシウムスケールの防止効果
が飛躍的に向上したものである。
水酸化マグネシウムスケールが発生する装置、例えば多
段フラッシュ海水淡水化装置においては、82℃以下の
低温度の運転では炭酸カルシウムスケールが発生し、8
3℃以上の高温度の運転では水酸化マグネシウムスケー
ルが発生すると言われている。一方運転温度は造水量を
多くしたいという点からはできるだけ高い方が好ましい
が、上記の様な事情があり、且つ水酸化マグネシウムス
ケールの防止剤について良いものが知られていなかった
従来においては運転温度を高くすることは不可能であっ
た。これに対し本発明の共重合体(A)は安価且つ効率
的に製造可能なものであると共に、低添加量でも水酸化
マグネシウムスケールに対して優れた防止機能を発揮す
るので、高温度運転を可能とならしめたものであり、従
って工業的利用価値の極めて高いものである。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお
「%」及び「部」は、それぞれrrfL量%」及び「重
量部」を示す。
[実施例] 実施例1 温度計、攪拌機および還流冷却器を備えた容量5℃の四
ツロフラスコに無水マレイン酸980部、水435.5
部(マレイン酸として1160部)及び硫酸バナジル2
水和物0.0768部(vo”として10ppm;仕込
単量体成分全重量に対して)を仕込んだ後、攪拌しなが
ら該水溶液を常圧下で沸騰温度まで昇温した0次に攪拌
下に80%アクリル酸水溶液1772部及び60%過酸
化水素水494.8部(10g/仕込単量体戒分1モル
)を各々別々の滴下ノズルより3時間に亘って連続的に
滴下し共重合を行った。滴下終了後、系の沸Il! ?
!A度でさらに1時間攪拌し、共重合反応を完結し、固
形分70.1%のマレイン酸系共重合体A(1)を得た
。重合時のpH(原岐、80℃で測定)は0〜0.5で
あった。得られたマレイン酸系共重合^゛(1)の分子
量及び分子量分布をゲルパーミェーションクロマトグラ
フィーを用いて測定した。結果は第1表に示す通りであ
った。
尚カラムは、東ソー社製G−3000PW (XL)+
 G−2500PW (X L) ヲ用イ、溶111f
f液には、リン酸塩緩衝7夜(pH7)を用いた。分子
量標準サンプルとしてはポリエチレングリコール(ゼネ
ラルサイエンス社製)を用いた。
実施例2〜12 実施例1において用いた金属イオンの種類、使用量及び
過酸化水素の使用量を第1表に示した通りとした他は実
施例1と全く同様にしてマレイン酸系共重合体A’(2
)〜A’ (12)を得た。得られたマレイン酸系共重
合体へ”(2)〜A’(2)を実施例1と同様に分析し
、その結果を第1表に示した。
実施例13 実施例1において、pH調整用アルカリとして48%水
酸化ナトリウム水ig液300部を初期仕込として用い
た他は実施例1と全く同様にしてマレイン酸系共重合体
A’ (13)を得た。尚重合時のpH(原液、80℃
)は1.0〜1.9であった。結果を第1表に示した。
実施例14 実施例1においてpH調整用アルカリとして48%水酸
化ナトリウム水溶液200部を初期仕込として用いた他
は実施例1と全く同様にしてマレイン酸系共重合体A’
 (14)を得た。尚、重合時のpH(原液、80℃)
は0.5〜1,5であった。結果を第1表に示した。
実施例15〜22 実施例1において用いた水溶性不飽和、、!IL量体(
b)の種類/使用量、金属イオンの種類/使用量並びに
過酸化水素の使用量を第1表に示した通りとした他は実
施例1と全く同様にしてマレイン酸系共重合体A“(1
5)〜A’ (22)を得た。結果を第1表に示した。
実施例23 実施例21において、pH調整用アルカリとして48%
水酸化ナトリウム水(8液166.7部を過酸化水素と
共に滴下して用いた他は実施例21と全く同様にしてマ
レイン酸系共重合体A’ (23)を得た。結果を第1
表に示した。
実施例24〜25 実施例1において80%アクリル酸水溶液1772部の
代わりに60%3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパ
ンスルホン酸水溶液2362部を用い且つ金属イオンの
種類/使用量及び過酸化水素の使用量を第1表に示した
通りとした他は実施例1と全く同様にしてマレイン酸系
共重合体A’(24)〜A(25)を得た。結果を第1
表に示した。
実施例26 実施例24においてpH調整用アルカリとして48%水
酸化ナトリウム水溶液239部を過酸化水素と共に滴下
して用いた他は実施例24と全く同様にしてマレイン酸
系共重合体A’(26)を得た。
結果を第1表に示した。
実施例27〜28 実施例1において用いた水溶性不飽和単量体(b)の種
類/使用量、金属イオンの種類/使用量並びに過酸化水
素の使用量を第1表に示した通りとし、pH調整用アル
カリとして48%水酸化ナトリウム水溶液200部を初
期仕込として用いた他は、実施例1と全く同様にしてマ
レイン酸系共重合体A’ (27) 、^’ (28)
を得た。結果を第1表に示した。
合成例1〜4 実施例1において用いた水溶性不飽和車量体(b)の種
類/使用量、金属イオンの種類/使用量並びに過酸化水
素の使用量を第1表に示した通りとした他は実施例1と
全く同様にしてマレイン酸系共重合体^(1)〜A(4
)を得た。結果を第1表に示した。
比較例1〜8 実施例1において、用いた金属イオンの種類/使用量及
び過酸化水素の使用量を第1表に示した通りとした他は
実施例1と全く同様にして比較マレイン酸系共重合体(
1)〜(8)を得た。結果を第2表に示した。
比較例9 実施例1において、60%過酸化水素水494.8部の
代りに30%過硫酸アンモニウム水溶7r!1989.
6部(10g/仕込単量体成分1モル)を用いた他は実
施例1と全く同様にして比較マレイン酸系共重合体(9
)を得た。結果を第2表に示した。
比較例10 実施例1において硫酸バナジル・2永和物の代りに硫酸
鉄(II)アンモニウム・6水和物を10ppm  (
対−@量体成分重量)用い且つpH調整用アルカリとし
て48%水酸化ナトリウム水溶液991.5部を初期仕
込として用いた他は実施例1と全く同様にして比較マレ
イン酸系共重合体(10)を得た。尚、重合時のpH(
原液、80℃)は4〜5であった。結果を第2表に示し
た。
比較例11 実施例17において、金属イオンを全く使用せずに、且
つ60%過酸化水素水の代りに30%過硫酸ナトリウム
水溶液を10g(対単量体成分1モル)用いた他は実施
例17と全く同様にして比較マレイン酸系共重合体(1
1)を得た。結果を第2表に示した。
比較例12 実施例17において、pHi整用アルカリとして48%
水酸化ナトリウム水溶液SOO部を初期仕込として用い
た他は実施例17と全く同様にして比較マレイン酸系共
重合体(12)を得た。結果を第2表に示した。
比較例13 実施例21において、金属イオンを用いずに且つ60%
過酸化水素水の代りに30%過硫酸アンモニウム水溶液
10g (対単量体成分1モル)用いた他は実施例21
と全く同様にして比較マレイン酸系共重合体(13)を
得た。結果を第2表に示した。
比較例14 実施例23において、60%過酸化水素水の代りに30
%過硫酸アンモニウム水溶液を10g(対単量体成分1
モル)用い且つpH調整用アルカリとして48%水酸化
ナトリウム水溶液200部を用いた他は実施例23と全
く同様にして比較マレイン酸系共重合体(14)を得た
。尚、重合時のpH(原液、80℃)は2.5〜4.0
であった。結果を第2表に示した。
比較例15 実施例25において、金属イオンを全く用いずに且つ6
0%過酸化水素水の代りに30%過硫酸アンモニウム水
溶液を10g(対単量体成分1モル)用いた他は実施例
25と全く同様にして比較マレイン酸系共重合体(15
)を得た。結果を第2表に示した。
比較例16 実施例25においてpH調整用アルカリとして48%水
酸化ナトリウムを初期仕込として用いた他は実施例25
と全く同様にして比較マレイン酸系共重合体(16)を
得た。結果を第2表に示した。
比較例17〜21 水溶性不飽和、!IL量体の種類/使用量を第2表に示
した通りとした他は実施例1と全く同様にして比較マレ
イン酸系共重合体(17)〜(21)を得た。結果を第
2表に示した。
比較例22 実施例1で用いたのと同じ重合容器に、無水マレイン酸
196部、水300部(マレイン酸として232部)を
加え、攪拌下60℃まで加熱する。加熱をやめイソプロ
パツール140部を添加した。次いで100%アクリル
酸283.6部を添加する。その後、系の温度を還流状
態まで上げた後、1.4%Fe50.水溶液1.0部(
Fe”として10ppm:対単量体成分重量)を添加し
た後、60%過酸化水素水99部(10g/単量体戒分
!モル)を6時間かけて滴下した。滴下終了後、更に2
時間加熱した後、残存するイソプロパツールを真空下に
除去し比較マレイン酸系共重合体(2z)を得た。結果
を第2表に示した。
比較例23 実施例1で用いたのと同じ重合容器に、無水マレイン酸
196部、モノクロルベンゼン131部、キシレン65
.4部を仕込んだ後、140℃まで加熱した。ジ・第3
級ブチルパーオキシドロ5.4部、キシレン41部、モ
ノクロルベンゼン65,4部よりなる滴下液を3時間に
亘って滴下し、その後3時間沸点にて熟成を行った。溶
剤を留去した後、純水197部を加えて加水分解を行い
、比較マレイン酸共系重合体(23)を得た。結果を第
2表に示した。
実施例29 容量300m1の三角フラスコに被処理液“ (人工海
゛水;天然海水の2.6倍濃縮に相当する。)200m
lをとり、実施例12で得られたマレイン酸系共重合体
A’(1)を、被処理液に対し固形分5ppmとなる様
に添加した。リービッヒ型コンデンサーを付し、予め1
25℃に調整されたオイルバスにて2時間加熱処理を行
った。
次いで常温まで冷却後、0.1μmメンブランフィルタ
−で濾過し水酸化マグネシウムスケールを濾別した。メ
ンブランフィルタ−上及び三角フラスコの容器に付着し
ている水酸化マグネシウムスケールを3%塩酸水溶液1
00m1及び水100m1を用いて溶解した。この溶解
液中のMg 2−イオン濃度を原子吸光分析することに
より、析出した水酸化マグネシウム量を算出した。結果
を第3表に示した。
被処理液1 Ca”   1,070  mg/I Mg”   3,380  mg/l Na”    29,830   mg/ICl−50
,490mg/1 504”    9.540   mg/lHCO3−
370mg/l 実施例30〜54 実施例2〜26で得られたマレイン酸系共重合体A’ 
(1)〜A’ (213)を用いた他は実施例27と全
く同様にして評価を行った。結果を第3表に示した。
実施例55〜60 合成例1〜6で得られたマレイン酸共重合体A (1)
〜^(6)を用いた他は実施例27と全く同様にして評
価を行った。結果を第3表に示した。
比較例24〜46 比較例1〜23で得られた比較マレイン酸系(共〉重合
体(1,)〜(23)を用いた他は実施例27と全く同
様にして評価を行った。結果を第4表に示した。
第 3 表 第 表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)マレイン酸:30〜75重量%、(b)ア
    クリル酸、 メタクリル酸、 一般式(1)で表わされる不飽和アルコール系単量体、 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) [式中、R^1、R^2及びR^3は少なくとも1つが
    水素があって、残りが水素又はメチル基を表わし、R^
    4はメチレン基、エチレン基又はジメチルメチレン基、
    を表わし(但しR^1、R^2、R^3及びR^4の合
    計炭素数は3以下)、Yは炭素数2〜3のアルキレン基
    を表わし、nは0または1〜100の整数である。] 及び一般式(2)で表わされる不飽和(メタ)アリルエ
    ーテル系単量体 ▲数式、化学式、表等があります▼(2) ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^5は水素またはメチル基を表わし、a、b
    、dおよびfはそれぞれ同一又は異なって0又は1〜1
    00の整数を表わす(但しa+b+d+f=0〜100
    )であり、(OC_2H_4)単位と(OC_3H_5
    )単位とは任意の順序で結合しており、更にd+fが0
    である場合は、Zは水酸基、スルホン酸基、リン酸基、
    亜リン酸を表わし、またd+fが1〜100の整数であ
    る場合は、Zは水酸基を表わす。] からなる群より選ばれる1種又は2種以上の水溶性不飽
    和単量体:70〜25重量% からなる単量体成分を、 該単量体成分に対して0.5〜500ppmのバナジウ
    ム原子含有イオン、鉄イオン及び銅イオンからなる群よ
    り選ばれる1種又は2種以上の金属イオン若しくは金属
    含有イオンの存在下、 重合触媒として該単量体成分1モルに対して過酸化水素
    3〜100gを用い、 且つ重合系のpHを2未満として水溶液重合することに
    よって得られたマレイン酸系共重合体(A)からなるこ
    とを特徴とする水酸化マグネシウム用スケール防止剤。
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