JPH0839788A - オフセット印刷機のインキ装置をクリーニングするための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インキつぼローラ及びこれに後置されたロー
ラ列を同時にクリーニングできるような装置を提供する
ことにある。 【構成】 オフセット印刷機のインキ装置をクリーニン
グするための装置において、クリーニング運転中、イン
キ移しローラ（２）の周面がインキつぼローラ(１）と
インキ受け取りローラ（３）とに両側で接触して配置さ
れることによって、インキつぼローラ（１）がインキ移
しローラ（２）と後置されたインキ受け取りローラ
（３）とに連結される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷機のイ
ンキ装置をクリーニングするための装置であって、独立
して駆動される、インキつぼに浸漬されたインキつぼロ
ーラと、インキ移しローラと、後置された、インキロー
ラ列のインキ受け取りローラとを有している形式のもの
に関する。

【０００２】

【従来の技術】このような形式のインキ装置はドイツ連
邦共和国特許出願公告第２３１６６３５号明細書から公
知である。この装置では、第１のインキローラにクリー
ニング液が塗布されて、第２のインキローラによってイ
ンキとクリーニング液との混合物がかき落される。

【０００３】ドイツ連邦共和国特許公開第３６０６００
６号明細書から公知の、インキ装置をクリーニングする
ための装置では、ローラ列長さを考慮して、ローラ／胴
上でのインキ層厚さに関連してクリーニング液が塗布さ
れる。クリーニング液用の少なくとも２つの供給部が、
インキ装置の第１のローラ列及び第２のローラ列に配属
されている。

【０００４】ドイツ連邦共和国特許出願公告第２７０３
４２４号明細書からは、連続インキ移し式インキ装置又
は間欠インキ移し式移しインキ装置として切り換え可能
に運転される、オフセット印刷機用のインキ装置が公知
である。間欠インキ移し運転においては、インキ移しロ
ーラがインキつぼローラとこれに対応するローラ列のイ
ンキ受け取りローラとの間で旋回する。連続インキ移し
運転に切り換えた場合には、インキ受け取りローラがイ
ンキつぼローラに連結されかつインキ移しローラがライ
ダーローラとして使用される。偏心軸受けを介して、イ
ンキ受け取りローラは両位置に変位可能である。

【０００５】ドイツ連邦共和国特許出願公告第２３１６
６３５号明細書及びドイツ連邦共和国特許公開第３６０
６００６号明細書に記載の構成の欠点は、インキつぼロ
ーラをローラ列のその他のローラと一緒にクリーニング
できずひいては作業員によって手作業でクリーニングさ
れねばならないという点にある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の装置を改良して、インキつぼローラ及び
これに後置されたローラ列を同時にクリーニングできる
ような装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によれ
ば、特許請求の範囲第１項の特徴部分に記載の本発明の
構成によって解決された。

【０００８】

【発明の効果】インキ移しローラがインキつぼローラ及
びインキ受け取りローラに連結されることによって、イ
ンキつぼローラ及びインキ移しローラはインキローラ列
のその他のローラと一緒にクリーニングされる。これに
よって、作業員は手作業によるクリーニング作業から解
放され、インキ交換時の準備時間が短縮され、インキ装
置全体のクリーニング作業が自動化される。

【０００９】

【実施例】以下に本発明の実施例を図面につき詳しく説
明する。

【００１０】オフセット輪転印刷機の印刷装置には間欠
インキ移し式移しインキ装置が配置されていて、このイ
ンキ装置のうちインキつぼローラ１とインキ受け取りロ
ーラ３とが図示されている。インキ受け取りローラ３に
はローラ列が後置されていて、このローラ列には、クリ
ーニング液用の少なくとも１つの供給装置と、インキ・
クリーニング液混合物の収容装置としてのドクタパンと
が配属されている（図示しない）。

【００１１】インキつぼローラ１とインキ受け取りロー
ラ３との間には、インキ移しローラ２が間欠運動するよ
う配置されている。インキ移しローラ２は、端面側で回
転可能にそれぞれのレバー７に配置されている。このレ
バー７は偏心軸受け４に回転可能に固定されていて、そ
の自由端部でカムローラ６を保持している。カムローラ
６には制御装置５が、例えばカムディスクとして配属さ
れている。偏心軸受け４は、枢着されたリンク９を介し
て作業シリンダ８に結合されている。

【００１２】作用形式：印刷作業終了後、又はシフト終
了後、又はインキ・湿し媒体比率が不都合である場合
に、インキ装置はクリーニングされる必要がある。この
場合、インキつぼローラ１はその独自の駆動装置から連
結解除される。インキ移しローラ２の周面は不変にイン
キつぼローラ１並びにインキ受け取りローラ３に接触さ
せられる(クリーニング位置）。

【００１３】このために作業シリンダ８は、コントロー
ルデスクから操作されて、リンク９と偏心軸受け４とを
介してレバー７を動かす。これによりインキ移しローラ
２はクリーニング位置にもたらされる。この場合、カム
ローラ６が制御装置５から分離される（破線で示した図
参照）ことによって、インキ移しローラ２の間欠的な運
動が停止される。

【００１４】インキつぼローラ１とインキ移しローラ２
とは摩擦によって、後置のローラ列を介して駆動され
る。クリーニング液用の供給装置が作動し、インキ・ク
リーニング液混合物は、下流側に配置された収容装置、
例えばドクタパンによって、対応するインキローラから
かき落とされる。

【００１５】別の構成では、インキつぼローラ１は駆動
装置に連結した状態で維持され、この場合この駆動装置
は、インキ受け取りローラ３とこれに後置されたインキ
ローラ列用の駆動装置と同期的に、クリーニング位置に
おいて、同じ周速で駆動される。別の構成では、インキ
つぼローラ１が、インキ受け取りローラ３とは異なる周
速で、クリーニング位置で駆動される。この際生じるス
リップは、ワイパー作用としてローラ表面のクリーニン
グ作用を高める。

【図面の簡単な説明】

【図１】駆動されるインキ移しローラとこれに隣接する
ローラとを概略的に示した図である。

【符号の説明】

１ インキつぼローラ、 ２ インキ移しローラ、 ３
インキ受け取りローラ、 ４ 偏心軸受け、 ５ 制
御装置、 ６ カムローラ、 ７ レバー、８ 作業シ
リンダ、 ９ リンク

フロントページの続き (72)発明者 ペーター フンメル ドイツ連邦共和国 オッフェンバッハ シ ュレズィーアシュトラーセ 13

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 オフセット印刷機のインキ装置をクリー
   ニングするための装置であって、インキつぼに浸漬され
   て、独立して駆動されるインキつぼローラと、制御され
   たインキ移しローラと、インキ受け取りローラを備えた
   インキローラ列と、クリーニング液のための供給装置
   と、インキ・クリーニング液混合物用の収容装置とを有
   している形式のものにおいて、クリーニング運転中、イ
   ンキ移しローラ（２）の周面がインキつぼローラ（１）
   とインキ受け取りローラ（３）とに両側で接触して配置
   されることによって、インキつぼローラ（１）がインキ
   移しローラ（２）と後置されたインキ受け取りローラ
   （３）とに連結されることを特徴とする、オフセット印
   刷機のインキ装置をクリーニングするための装置。
2. 【請求項２】 インキ移しローラ（２）とカムローラ
   （６）とを保持するレバー（７）が、偏心軸受け（４）
   において、枢着されたリンク（９）に結合されていてか
   つ後置された作業シリンダ（８）によって操作可能であ
   り、この場合カムローラ（６）が制御装置（５）から分
   離されるようになっている、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 インキつぼローラ（１）が、駆動側から
   分離されかつ摩擦によって、インキ移しローラ（２）及
   びインキ受け取りローラ（３）とともに、機械速度で回
   転する、請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 インキつぼローラ（１）が、インキ受け
   取りローラ（３）及び後置されたインキローラ列と同期
   的に駆動される、請求項２記載の装置。
5. 【請求項５】 インキつぼローラ（１）が、インキ受け
   取りローラ（３）及び後置されたインキローラ列とは異
   なる周速で駆動される、請求項２記載の装置。