JPH083870A - 赤外線吸収加工繊維製品及びその加工方法 - Google Patents
赤外線吸収加工繊維製品及びその加工方法Info
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- JPH083870A JPH083870A JP6153037A JP15303794A JPH083870A JP H083870 A JPH083870 A JP H083870A JP 6153037 A JP6153037 A JP 6153037A JP 15303794 A JP15303794 A JP 15303794A JP H083870 A JPH083870 A JP H083870A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 少なくとも1種類以上の一般式<A>で表さ
れるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤及び必要に応じ
て紫外線吸収剤、各種安定剤を含むバインダー樹脂を、
繊維製品に分散、固着させて得られる、赤外線を選択的
に吸収する加工繊維製品、及びその加工方法。 【化1】 (式中、Rは、水素原子または炭素数が1〜12のアルキ
ル基を表し、X-は、SbF6 -、ClO4 -、PF6 -、BF4
-、NO3 -、CF3COO-、F-、Cl-、Br-、I-を表
す。nは、1または2を表す。) 【効果】 赤外線を選択的に吸収し、かつ可視光線の吸
収が小さいため、淡色でありながら、蓄熱性及び保温性
に優れている。従来にない色の蓄熱、保温衣料品が得ら
れる。また、カーテン等に利用した場合、室内からの赤
外線も吸収し、室内の保温効果を高めることができ、住
宅資材等幅広い応用が可能である。
れるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤及び必要に応じ
て紫外線吸収剤、各種安定剤を含むバインダー樹脂を、
繊維製品に分散、固着させて得られる、赤外線を選択的
に吸収する加工繊維製品、及びその加工方法。 【化1】 (式中、Rは、水素原子または炭素数が1〜12のアルキ
ル基を表し、X-は、SbF6 -、ClO4 -、PF6 -、BF4
-、NO3 -、CF3COO-、F-、Cl-、Br-、I-を表
す。nは、1または2を表す。) 【効果】 赤外線を選択的に吸収し、かつ可視光線の吸
収が小さいため、淡色でありながら、蓄熱性及び保温性
に優れている。従来にない色の蓄熱、保温衣料品が得ら
れる。また、カーテン等に利用した場合、室内からの赤
外線も吸収し、室内の保温効果を高めることができ、住
宅資材等幅広い応用が可能である。
Description
【0001】
【産業用の利用分野】本発明は、赤外線を選択的に吸収
する加工繊維製品に関する。より詳しくは、赤外線を選
択的に吸収し、蓄熱性及び保温性を有する加工繊維製品
に関する。
する加工繊維製品に関する。より詳しくは、赤外線を選
択的に吸収し、蓄熱性及び保温性を有する加工繊維製品
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、繊維製品の保温性を高めるた
めには、生地を厚くする、目を細かくする、あるいは色
を濃くするといった方法が一般的に行われてきた。
めには、生地を厚くする、目を細かくする、あるいは色
を濃くするといった方法が一般的に行われてきた。
【0003】また、特開昭58−136891号公報に
は、アルミニウムを蒸着した加工繊維製品が開示され、
「NIKKEI BUSINESS 1992年12月7日号」には、糸の内部
を中空にして体温が外に逃げるのを防ぐ繊維製品が報告
されている。しかし、これらは、保温性を高めるために
体温を利用するだけで、得られる保温性は、まだ十分と
はいえない。
は、アルミニウムを蒸着した加工繊維製品が開示され、
「NIKKEI BUSINESS 1992年12月7日号」には、糸の内部
を中空にして体温が外に逃げるのを防ぐ繊維製品が報告
されている。しかし、これらは、保温性を高めるために
体温を利用するだけで、得られる保温性は、まだ十分と
はいえない。
【0004】太陽光を吸収することにより、蓄熱性、保
温性を付与させた繊維製品として、炭化ジルコニウム等
の赤外線を吸収する無機物を練り込んだ繊維製品が、特
開平3−3202号公報に開示されている。しかし、炭
化ジルコニウム等は、極めて固い物質であり繊維本来の
風合いが損なわれる、また赤外線だけでなく可視光線を
も吸収し濃色品しか得られないといった問題がある。
温性を付与させた繊維製品として、炭化ジルコニウム等
の赤外線を吸収する無機物を練り込んだ繊維製品が、特
開平3−3202号公報に開示されている。しかし、炭
化ジルコニウム等は、極めて固い物質であり繊維本来の
風合いが損なわれる、また赤外線だけでなく可視光線を
も吸収し濃色品しか得られないといった問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような問題点を解決し、繊維本来の風合いを損なうこと
なく、淡色でありながら、赤外線を選択的に吸収し、蓄
熱性及び保温性に優れた赤外線吸収加工繊維製品を提供
することであり、また、この赤外線吸収加工繊維製品を
得るための加工方法を提供することである。
ような問題点を解決し、繊維本来の風合いを損なうこと
なく、淡色でありながら、赤外線を選択的に吸収し、蓄
熱性及び保温性に優れた赤外線吸収加工繊維製品を提供
することであり、また、この赤外線吸収加工繊維製品を
得るための加工方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、上記の問題点を解決する赤外線吸収加工
繊維製品及びその加工方法を得、本発明を完成するに至
った。
を重ねた結果、上記の問題点を解決する赤外線吸収加工
繊維製品及びその加工方法を得、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち、本発明は、繊維製品に、少なく
とも1種類以上の一般式<A>で表されるアミノ化合物
からなる赤外線吸収剤、必要に応じて用いられる紫外線
吸収剤及び各種安定剤を含むバインダー樹脂を分散、固
着させてなる赤外線吸収加工繊維製品である。また、繊
維製品を、少なくとも1種類以上の一般式<A>で表さ
れるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤及びバインダー
樹脂を含む有機溶媒の処理液で、浸漬または塗工処理し
た後、乾燥して赤外線吸収加工繊維製品を得る加工方法
である。
とも1種類以上の一般式<A>で表されるアミノ化合物
からなる赤外線吸収剤、必要に応じて用いられる紫外線
吸収剤及び各種安定剤を含むバインダー樹脂を分散、固
着させてなる赤外線吸収加工繊維製品である。また、繊
維製品を、少なくとも1種類以上の一般式<A>で表さ
れるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤及びバインダー
樹脂を含む有機溶媒の処理液で、浸漬または塗工処理し
た後、乾燥して赤外線吸収加工繊維製品を得る加工方法
である。
【0008】
【化2】
【0009】式中、Rは、水素原子または炭素数が1〜
12のアルキル基を表す。
12のアルキル基を表す。
【0010】X-は、SbF6 -、ClO4 -、PF6 -、BF4
-、NO3 -、CF3COO-、CF3SO3 -、F-、Cl-、
Br-、I-を表す。nは、1または2を表す。
-、NO3 -、CF3COO-、CF3SO3 -、F-、Cl-、
Br-、I-を表す。nは、1または2を表す。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明で用いられる繊維製品は、特に限定
はなく、植物繊維や動物繊維の天然繊維製品、再生繊維
製品、半合成繊維製品及び合成繊維製品の化学繊維製
品、並びに天然繊維と化学繊維との混合繊維製品があげ
られる。
はなく、植物繊維や動物繊維の天然繊維製品、再生繊維
製品、半合成繊維製品及び合成繊維製品の化学繊維製
品、並びに天然繊維と化学繊維との混合繊維製品があげ
られる。
【0013】本発明に用いられる一般式<A>で表され
るアミノ化合物からなる赤外線吸収剤は、熱効果の高い
近赤外線 (波長780〜1500nm)の吸収が高く、かつ可
視光線(波長380〜780nm)の吸収が小さいという特徴
を有する。
るアミノ化合物からなる赤外線吸収剤は、熱効果の高い
近赤外線 (波長780〜1500nm)の吸収が高く、かつ可
視光線(波長380〜780nm)の吸収が小さいという特徴
を有する。
【0014】本発明に用いられる一般式<A>で表され
るアミノ化合物としては、例えば、表1及び表2に示す
ものがあげられる。これらは、1種または2種以上で用
いられる。化合物NO.は、実施例中でも共通に用い
る。
るアミノ化合物としては、例えば、表1及び表2に示す
ものがあげられる。これらは、1種または2種以上で用
いられる。化合物NO.は、実施例中でも共通に用い
る。
【0015】また、本発明に用いられる一般式<A>で
表されるアミノ化合物は、nが1の時がアミニウム系化
合物であり、nが2の時がイモニウム系化合物である。
表されるアミノ化合物は、nが1の時がアミニウム系化
合物であり、nが2の時がイモニウム系化合物である。
【0016】本発明に用いられる一般式<A>で表され
るアミノ化合物の母格構造は、パラ位配置のフェニレン
ジアミンであるが、類似化合物となる母格構造がオルト
位配置のフェニレンジアミンもまた同様に用いることが
できる。
るアミノ化合物の母格構造は、パラ位配置のフェニレン
ジアミンであるが、類似化合物となる母格構造がオルト
位配置のフェニレンジアミンもまた同様に用いることが
できる。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】本発明に用いられるバインダー樹脂は、本
発明に用いられる一般式<A>で表されるアミノ化合物
からなる赤外線吸収剤及び必要に応じて用いられる紫外
線吸収剤や各種安定剤との相溶性がよく、有機溶媒に同
時に溶解でき、得られる赤外線吸収加工繊維製品の風合
いを損なわないものであればよい。
発明に用いられる一般式<A>で表されるアミノ化合物
からなる赤外線吸収剤及び必要に応じて用いられる紫外
線吸収剤や各種安定剤との相溶性がよく、有機溶媒に同
時に溶解でき、得られる赤外線吸収加工繊維製品の風合
いを損なわないものであればよい。
【0020】バインダー樹脂としては、例えば、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂があげられ
る。これらは、液状のものはそのままか有機溶媒で希釈
し、固体状のものは有機溶媒に溶解して用いられる。
ステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂があげられ
る。これらは、液状のものはそのままか有機溶媒で希釈
し、固体状のものは有機溶媒に溶解して用いられる。
【0021】本発明に用いられる有機溶媒は、一般式<
A>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤、バ
インダー樹脂及び必要に応じて用いられる紫外線吸収剤
や各種安定剤との相溶性がよいものが用いられる。
A>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤、バ
インダー樹脂及び必要に応じて用いられる紫外線吸収剤
や各種安定剤との相溶性がよいものが用いられる。
【0022】本発明に用いられる有機溶媒としては、例
えば、酢酸エチル、γ−ブチロラクトン、シクロヘキサ
ノン、トルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等があげられる。これらは1種または2種以上
で用いられる。
えば、酢酸エチル、γ−ブチロラクトン、シクロヘキサ
ノン、トルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等があげられる。これらは1種または2種以上
で用いられる。
【0023】本発明の赤外線吸収加工繊維製品は、未処
理繊維製品に対して、波長1000nmでの赤外線吸収率の
増加が25〜50%であり、かつ波長550nmでの可視光線吸
収率の増加が0.1〜10%である。可視光線吸収率の増加
が小さいため、淡色でありながら、高い赤外線吸収効果
を有し、蓄熱性、保温性に優れた赤外線吸収繊維製品が
得られる。
理繊維製品に対して、波長1000nmでの赤外線吸収率の
増加が25〜50%であり、かつ波長550nmでの可視光線吸
収率の増加が0.1〜10%である。可視光線吸収率の増加
が小さいため、淡色でありながら、高い赤外線吸収効果
を有し、蓄熱性、保温性に優れた赤外線吸収繊維製品が
得られる。
【0024】また、可視光線吸収率が高い濃色の繊維製
品を用いた場合でも、蓄熱性及び保温性に優れた赤外線
吸収加工繊維製品が得られる。
品を用いた場合でも、蓄熱性及び保温性に優れた赤外線
吸収加工繊維製品が得られる。
【0025】本発明の赤外線吸収加工繊維製品は、赤外
線吸収効果が安定であり、また洗濯による耐久性にも優
れている。
線吸収効果が安定であり、また洗濯による耐久性にも優
れている。
【0026】さらに、繊維製品に、一般式<A>で表さ
れるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤及びバインダー
樹脂と共に、紫外線吸収剤も併せて分散、固着させるこ
とにより、紫外線吸収機能をも付与した赤外線吸収加工
繊維製品を得ることもできる。
れるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤及びバインダー
樹脂と共に、紫外線吸収剤も併せて分散、固着させるこ
とにより、紫外線吸収機能をも付与した赤外線吸収加工
繊維製品を得ることもできる。
【0027】本発明に用いられる紫外線吸収剤として
は、ベンゾフェノン系化合物、サリチル酸系化合物、シ
アノアクリレート系化合物、ベンゾトリアゾール系化合
物、またはこれらの化合物を含む高分子化合物等の有機
化合物、あるいはウンベリフェロン、エスクリン、ワエ
ルセチン等の天然物があげられる。
は、ベンゾフェノン系化合物、サリチル酸系化合物、シ
アノアクリレート系化合物、ベンゾトリアゾール系化合
物、またはこれらの化合物を含む高分子化合物等の有機
化合物、あるいはウンベリフェロン、エスクリン、ワエ
ルセチン等の天然物があげられる。
【0028】加えて、ヒンダードアミン系光安定剤や金
属錯体等の紫外線安定剤等の各種安定剤を併用すると、
上記の紫外線吸収剤の耐候性や紫外線吸収効果を向上さ
せることができる。
属錯体等の紫外線安定剤等の各種安定剤を併用すると、
上記の紫外線吸収剤の耐候性や紫外線吸収効果を向上さ
せることができる。
【0029】本発明の赤外線吸収加工繊維製品を得る加
工方法を、以下に示す。なお、各加工方法において、赤
外線吸収剤及びバインダー樹脂の「%」は、「処理液全
量に対する重量%」を表す。
工方法を、以下に示す。なお、各加工方法において、赤
外線吸収剤及びバインダー樹脂の「%」は、「処理液全
量に対する重量%」を表す。
【0030】<加工方法1> 繊維製品を、一般式<A
>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤0.01〜
1%、バインダー樹脂1〜3%及び必要に応じて用いら
れる紫外線吸収剤及び各種安定剤を、有機溶媒に溶解し
た処理液に、室温で0.5〜3分間浸漬し、絞り率80〜95
%で絞った後、温度110〜140℃で2〜10分間乾燥して、
本発明の赤外線吸収加工繊維製品を得る。
>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤0.01〜
1%、バインダー樹脂1〜3%及び必要に応じて用いら
れる紫外線吸収剤及び各種安定剤を、有機溶媒に溶解し
た処理液に、室温で0.5〜3分間浸漬し、絞り率80〜95
%で絞った後、温度110〜140℃で2〜10分間乾燥して、
本発明の赤外線吸収加工繊維製品を得る。
【0031】<加工方法2> 繊維製品に、赤外線吸収
剤0.01〜1%、バインダー樹脂1〜40%及び必要に応じ
て用いられる紫外線吸収剤及び各種安定剤を、有機溶媒
に溶解した処理液を、絹やナイロンのスクリーンまたは
バーコーターやロールコーターを用いて、圧力20〜100k
g/m2で塗工した後、温度110〜140℃で2〜10分間乾燥
して、本発明の赤外線吸収加工繊維製品を得る。
剤0.01〜1%、バインダー樹脂1〜40%及び必要に応じ
て用いられる紫外線吸収剤及び各種安定剤を、有機溶媒
に溶解した処理液を、絹やナイロンのスクリーンまたは
バーコーターやロールコーターを用いて、圧力20〜100k
g/m2で塗工した後、温度110〜140℃で2〜10分間乾燥
して、本発明の赤外線吸収加工繊維製品を得る。
【0032】赤外線吸収剤と紫外線吸収剤とを別々に処
理する場合には、繊維製品を、予め準備した赤外線吸収
剤0.01〜1%、バインダー樹脂1〜3%及び必要に応じ
て用いられる各種安定剤を有機溶媒に溶解した処理液、
並びにバインダー樹脂、紫外線吸収剤及び必要に応じて
用いられる各種安定剤を有機溶媒に溶解した処理液で、
各々浸漬処理(室温、0.5〜3分間)または塗工処理
(圧力:20〜100kg/m2)した後、温度110〜140℃で2
〜10分間乾燥して、本発明の赤外線吸収加工繊維製品を
得る。
理する場合には、繊維製品を、予め準備した赤外線吸収
剤0.01〜1%、バインダー樹脂1〜3%及び必要に応じ
て用いられる各種安定剤を有機溶媒に溶解した処理液、
並びにバインダー樹脂、紫外線吸収剤及び必要に応じて
用いられる各種安定剤を有機溶媒に溶解した処理液で、
各々浸漬処理(室温、0.5〜3分間)または塗工処理
(圧力:20〜100kg/m2)した後、温度110〜140℃で2
〜10分間乾燥して、本発明の赤外線吸収加工繊維製品を
得る。
【0033】赤外線吸収剤と紫外線吸収剤とを別々に処
理する場合、各々の処理液の順序並びに浸漬処理及び塗
工処理の順序は、どのように組み合わせてもよい。
理する場合、各々の処理液の順序並びに浸漬処理及び塗
工処理の順序は、どのように組み合わせてもよい。
【0034】本発明の加工処理で用いられる処理液は、
繊維製品に淡色を付与するだけで、淡色の赤外線吸収加
工繊維製品を得ることができる。
繊維製品に淡色を付与するだけで、淡色の赤外線吸収加
工繊維製品を得ることができる。
【0035】本発明の赤外線吸収加工繊維製品は、太陽
光線中の熱成分である赤外線を選択的に吸収し、内部に
蓄熱し、また可視光線の吸収が小さいため、淡色であり
ながら蓄熱及び保温性に優れている。したがって、色の
選択幅が広がり、従来得られなかった色の蓄熱、保温衣
料品が可能である。
光線中の熱成分である赤外線を選択的に吸収し、内部に
蓄熱し、また可視光線の吸収が小さいため、淡色であり
ながら蓄熱及び保温性に優れている。したがって、色の
選択幅が広がり、従来得られなかった色の蓄熱、保温衣
料品が可能である。
【0036】さらに、本発明の赤外線吸収加工繊維製品
をカーテンの素材として用いた場合には、室外の太陽光
線の赤外線を吸収する他に、室内から発生する赤外線も
吸収し、外に熱を逃がしにくいため、室内の保温効果を
高めることができる。
をカーテンの素材として用いた場合には、室外の太陽光
線の赤外線を吸収する他に、室内から発生する赤外線も
吸収し、外に熱を逃がしにくいため、室内の保温効果を
高めることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施
例中、「%」は「重量%」を表す。なお、本発明は、こ
れらの実施例になんら限定されない。
例中、「%」は「重量%」を表す。なお、本発明は、こ
れらの実施例になんら限定されない。
【0038】実施例1 赤外線吸収剤として化合物NO.11 0.1%及びポリエ
ステル系バインダー樹脂としてケミットR99(東レ
(株)登録商標)2.5%を、酢酸エチル74.0%、シクロヘ
キサノン9.0%及びトルエン14.4%に溶解して処理液を
得た。処理液の組成を表3に示す。白色綿布(目付:100
g/m2)を、室温で1分間浸漬し、絞り率90%で絞った
後、温度130℃で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形
換算固着量:2.0g/m2対布)得た。加工方法を表8に示
す。
ステル系バインダー樹脂としてケミットR99(東レ
(株)登録商標)2.5%を、酢酸エチル74.0%、シクロヘ
キサノン9.0%及びトルエン14.4%に溶解して処理液を
得た。処理液の組成を表3に示す。白色綿布(目付:100
g/m2)を、室温で1分間浸漬し、絞り率90%で絞った
後、温度130℃で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形
換算固着量:2.0g/m2対布)得た。加工方法を表8に示
す。
【0039】未処理布及び加工布について、積分球を装
着した日立分光光度計U−3410を用いて、波長1100
nmでの赤外線吸収率及び波長500nmでの可視光線吸収
率を測定した。赤外線吸収率は、未処理布30.8%、加工
布62.0%で、未処理布に対する加工布の赤外線吸収率の
増加(△IR)は、31.2%となり、また可視光線吸収率
は、未処理布28.6%、加工布32.8%で、未処理布に対す
る加工布の可視光線吸収率の増加(△V)は、4.2%と
なった。結果を表9に示す。
着した日立分光光度計U−3410を用いて、波長1100
nmでの赤外線吸収率及び波長500nmでの可視光線吸収
率を測定した。赤外線吸収率は、未処理布30.8%、加工
布62.0%で、未処理布に対する加工布の赤外線吸収率の
増加(△IR)は、31.2%となり、また可視光線吸収率
は、未処理布28.6%、加工布32.8%で、未処理布に対す
る加工布の可視光線吸収率の増加(△V)は、4.2%と
なった。結果を表9に示す。
【0040】温度25℃の恒温室内で、未処理布及び加工
布に、タングステンランプ(100W型)を用いて、高さ1
0cmから照射し、90秒後の布の表面温度を測定した。未
処理布では、40.7℃で、15.7℃上昇し、加工布では、5
1.1℃で、26.1℃上昇した。加工布と未処理布の温度上
昇差で示した加工布の温度上昇効果(△T)は、10.4℃
となった。結果を表9に示す。
布に、タングステンランプ(100W型)を用いて、高さ1
0cmから照射し、90秒後の布の表面温度を測定した。未
処理布では、40.7℃で、15.7℃上昇し、加工布では、5
1.1℃で、26.1℃上昇した。加工布と未処理布の温度上
昇差で示した加工布の温度上昇効果(△T)は、10.4℃
となった。結果を表9に示す。
【0041】温度15℃の恒温室内で、未処理布及び加工
布に、タングステンランプ(100W型)を用いて、高さ1
0cmから照射し、布の表面温度が15℃から35℃に上昇し
た時に照射を停止し、60秒後の布の表面温度を測定し
た。未処理布では、21.7℃、加工布では、23.7℃であっ
た。加工布と未処理布との温度差で示した加工布の蓄熱
効果(△P)は、2.0℃となった。結果を表9に示す。
布に、タングステンランプ(100W型)を用いて、高さ1
0cmから照射し、布の表面温度が15℃から35℃に上昇し
た時に照射を停止し、60秒後の布の表面温度を測定し
た。未処理布では、21.7℃、加工布では、23.7℃であっ
た。加工布と未処理布との温度差で示した加工布の蓄熱
効果(△P)は、2.0℃となった。結果を表9に示す。
【0042】加工布の洗濯耐久性を調べるため、JIS
L0217 103法で、加工布を10回洗濯した後、上
記と同様にして、波長1100nmでの赤外線吸収率、タン
グステンランプ照射90秒後の布の表面温度を測定した。
10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、62.5%で、△I
R=31.7%となり、ランプ照射90秒後の布の表面温度
は、51.2℃で、△T=10.5℃となった。結果を表10に
示す。
L0217 103法で、加工布を10回洗濯した後、上
記と同様にして、波長1100nmでの赤外線吸収率、タン
グステンランプ照射90秒後の布の表面温度を測定した。
10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、62.5%で、△I
R=31.7%となり、ランプ照射90秒後の布の表面温度
は、51.2℃で、△T=10.5℃となった。結果を表10に
示す。
【0043】実施例2 実施例1において、白色綿布の代りに赤色綿布(目付:1
00g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、赤
色の加工布(固形換算固着量:2.0g/m2)を得た。処理
液の組成を表3に、加工方法を表8に示す。
00g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、赤
色の加工布(固形換算固着量:2.0g/m2)を得た。処理
液の組成を表3に、加工方法を表8に示す。
【0044】未処理布及び加工布について、実施例1と
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
【0045】赤外線吸収率は、未処理布32.2%、加工布
63.8%で、△IR=31.6%となり、可視光線吸収率は、
未処理布93.8%、加工布94.3%で、△V=0.5%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布41.1℃、
加工布52.5℃で、△T=11.4℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布21.3℃、加工布23.8℃
で、△P=2.5℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、63.2%で、△I
R=31.0%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、5
2.4℃で、△T=11.3℃となった。結果を表10に示
す。
63.8%で、△IR=31.6%となり、可視光線吸収率は、
未処理布93.8%、加工布94.3%で、△V=0.5%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布41.1℃、
加工布52.5℃で、△T=11.4℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布21.3℃、加工布23.8℃
で、△P=2.5℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、63.2%で、△I
R=31.0%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、5
2.4℃で、△T=11.3℃となった。結果を表10に示
す。
【0046】実施例3 実施例1において、白色綿布の代りに黒色綿布(目付:1
00g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、黒
色の加工布(固形換算固着量:2.0g/m2)を得た。処理
液の組成を表3に、加工方法を表8に示す。
00g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、黒
色の加工布(固形換算固着量:2.0g/m2)を得た。処理
液の組成を表3に、加工方法を表8に示す。
【0047】未処理布及び加工布について、実施例1と
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
【0048】赤外線吸収率は、未処理布32.5%、加工布
67.7%で、△IR=35.2%となり、可視光線吸収率は、
未処理布98.2%、加工布98.4%で、△V=0.2%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布41.5℃、
加工布52.9℃で、△T=11.4℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布22.3℃、加工布24.7℃
で、△P=2.4℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、67.0%で、△I
R=34.5%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、5
2.6℃で、△T=11.1℃となった。結果を表10に示
す。
67.7%で、△IR=35.2%となり、可視光線吸収率は、
未処理布98.2%、加工布98.4%で、△V=0.2%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布41.5℃、
加工布52.9℃で、△T=11.4℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布22.3℃、加工布24.7℃
で、△P=2.4℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、67.0%で、△I
R=34.5%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、5
2.6℃で、△T=11.1℃となった。結果を表10に示
す。
【0049】実施例4 実施例1において、白色綿布の代りに白色綿ニット(目
付:200g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、淡緑色の加工ニット(固形換算固着量:2.0g/m2)
を得た。処理液の組成を表3に、加工方法を表8に示
す。
付:200g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、淡緑色の加工ニット(固形換算固着量:2.0g/m2)
を得た。処理液の組成を表3に、加工方法を表8に示
す。
【0050】未処理ニット及び加工ニットについて、実
施例1と同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の
表面温度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10
回洗濯後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の
表面温度を測定した。
施例1と同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の
表面温度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10
回洗濯後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の
表面温度を測定した。
【0051】赤外線吸収率は、未処理ニット31.5%、加
工ニット71.3%で、△IR=39.8%となり、可視光線吸
収率は、未処理ニット29.8%、加工ニット35.2%で、△
V=5.4%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、
未処理ニット42.6℃、加工ニット50.9℃で、△T=8.3
℃となった。ランプ照射停止60秒後の表面温度は、未処
理ニット22.1℃、加工ニット24.8℃で、△P=2.7℃と
なった。結果を表9に示す。また、10回洗濯後の加工ニ
ットの赤外線吸収率は、70.9%で、△IR=39.4%とな
り、ランプ照射90秒後の表面温度は、50.5℃で、△T=
7.9℃となった。結果を表10に示す。
工ニット71.3%で、△IR=39.8%となり、可視光線吸
収率は、未処理ニット29.8%、加工ニット35.2%で、△
V=5.4%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、
未処理ニット42.6℃、加工ニット50.9℃で、△T=8.3
℃となった。ランプ照射停止60秒後の表面温度は、未処
理ニット22.1℃、加工ニット24.8℃で、△P=2.7℃と
なった。結果を表9に示す。また、10回洗濯後の加工ニ
ットの赤外線吸収率は、70.9%で、△IR=39.4%とな
り、ランプ照射90秒後の表面温度は、50.5℃で、△T=
7.9℃となった。結果を表10に示す。
【0052】実施例5 実施例1において、赤外線吸収剤として化合物NO.9
0.05%、アクリル系バインダー樹脂としてアクリペット
MF(三菱レーヨン(株)登録商標)1.0%及び紫外線吸
収剤としてケミソーブ10(ベンゾフェノン系、ケミプ
ロ化成(株)登録商標)4.0%を、酢酸エチル74.0%、γ
−ブチロラクトン9.0%及びトルエン11.95%に溶解した
処理液、並びに白色ナイロン布(目付:130g/m2)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、淡茶色の加工布
(固形換算固着量:2.5g/m2対布)を得た。処理液の組
成を表3に、加工方法を表8に示す。
0.05%、アクリル系バインダー樹脂としてアクリペット
MF(三菱レーヨン(株)登録商標)1.0%及び紫外線吸
収剤としてケミソーブ10(ベンゾフェノン系、ケミプ
ロ化成(株)登録商標)4.0%を、酢酸エチル74.0%、γ
−ブチロラクトン9.0%及びトルエン11.95%に溶解した
処理液、並びに白色ナイロン布(目付:130g/m2)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、淡茶色の加工布
(固形換算固着量:2.5g/m2対布)を得た。処理液の組
成を表3に、加工方法を表8に示す。
【0053】未処理布及び加工布について、実施例1と
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
【0054】赤外線吸収率は、未処理布30.2%、加工布
67.3%で、△IR=37.1%となり、可視光線吸収率は、
未処理布29.2%、加工布32.4%で、△V=3.2%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布42.1℃、
加工布49.0℃で、△T=6.9℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布21.7℃、加工布23.9℃
で、△P=2.2℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、66.9%で、△I
R=36.7%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
8.8℃で、△T=6.7℃となった。結果を表10に示す。
67.3%で、△IR=37.1%となり、可視光線吸収率は、
未処理布29.2%、加工布32.4%で、△V=3.2%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布42.1℃、
加工布49.0℃で、△T=6.9℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布21.7℃、加工布23.9℃
で、△P=2.2℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、66.9%で、△I
R=36.7%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
8.8℃で、△T=6.7℃となった。結果を表10に示す。
【0055】実施例6 実施例1において、赤外線吸収剤として化合物NO.3
0.2%及び化合物NO.20 0.3%、ウレタン系バインダ
ー樹脂としてニッポラン5120(日本ポリウレタン工
業(株)製、樹脂分含有量:30%)6.5%を、酢酸エチル8
3.0%及びトルエン10.0%に溶解した処理液、並びに白
色レーヨン布(目付:150g/m2)を用いた以外は、実施
例1と同様にして、淡茶色の加工布(固形換算固着量:
2.0g/m2対布)を得た。処理液の組成を表3に、加工
方法を表8に示す。
0.2%及び化合物NO.20 0.3%、ウレタン系バインダ
ー樹脂としてニッポラン5120(日本ポリウレタン工
業(株)製、樹脂分含有量:30%)6.5%を、酢酸エチル8
3.0%及びトルエン10.0%に溶解した処理液、並びに白
色レーヨン布(目付:150g/m2)を用いた以外は、実施
例1と同様にして、淡茶色の加工布(固形換算固着量:
2.0g/m2対布)を得た。処理液の組成を表3に、加工
方法を表8に示す。
【0056】未処理布及び加工布について、実施例1と
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
【0057】赤外線吸収率は、未処理布31.2%、加工布
73.7%で、△IR=42.5%となり、可視光線吸収率は、
未処理布28.4%、加工布33.9%で、△V=5.5%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布41.9℃、
加工布47.4℃で、△T=5.5℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布22.0℃、加工布24.1℃
で、△P=2.1℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、72.8%で、△I
R=41.6%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
7.8℃で、△T=5.9℃となった。結果を表10に示す。
73.7%で、△IR=42.5%となり、可視光線吸収率は、
未処理布28.4%、加工布33.9%で、△V=5.5%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布41.9℃、
加工布47.4℃で、△T=5.5℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布22.0℃、加工布24.1℃
で、△P=2.1℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、72.8%で、△I
R=41.6%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
7.8℃で、△T=5.9℃となった。結果を表10に示す。
【0058】実施例7 実施例1において、赤外線吸収剤として化合物NO.2
0.1%、化合物NO.23 0.1%及び化合物NO.35 0.
2%、アクリル系バインダー樹脂としてアクリペットM
F3.0%、紫外線吸収剤としてケミソーブ71(ベンゾ
トリアゾール系、ケミプロ化成(株)登録商標)4.0%
を、酢酸エチル80.0%、シクロヘキサノン9.0%及びト
ルエン3.6%に溶解した処理液、並びに白色ポリエステ
ル布(目付:150g/m2)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、淡茶色の加工布(固形換算固着量:2.5g/m2
対布)を得た。処理液の組成を表4に、加工方法を表8
に示す。
0.1%、化合物NO.23 0.1%及び化合物NO.35 0.
2%、アクリル系バインダー樹脂としてアクリペットM
F3.0%、紫外線吸収剤としてケミソーブ71(ベンゾ
トリアゾール系、ケミプロ化成(株)登録商標)4.0%
を、酢酸エチル80.0%、シクロヘキサノン9.0%及びト
ルエン3.6%に溶解した処理液、並びに白色ポリエステ
ル布(目付:150g/m2)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、淡茶色の加工布(固形換算固着量:2.5g/m2
対布)を得た。処理液の組成を表4に、加工方法を表8
に示す。
【0059】未処理布及び加工布について、実施例1と
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
【0060】赤外線吸収率は、未処理布26.5%、加工布
70.7%で、△IR=44.2%となり、可視光線吸収率は、
未処理布29.5%、加工布34.5%で、△V=5.0%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布40.3℃、
加工布48.4℃で、△T=8.1℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布21.0℃、加工布24.0℃
で、△P=3.0℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、71.0%で、△I
R=44.5%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
8.5℃で、△T=8.2℃となった。結果を表10に示す。
70.7%で、△IR=44.2%となり、可視光線吸収率は、
未処理布29.5%、加工布34.5%で、△V=5.0%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布40.3℃、
加工布48.4℃で、△T=8.1℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布21.0℃、加工布24.0℃
で、△P=3.0℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、71.0%で、△I
R=44.5%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
8.5℃で、△T=8.2℃となった。結果を表10に示す。
【0061】実施例8 赤外線吸収剤として化合物NO.7 0.5%、アクリル系
バインダー樹脂としてアクリペットMF40.0%を、酢酸
エチル59.5%に溶解して処理液を得た。処理液の組成を
表4に示す。メッシュ124のナイロン製スクリーンを用
いて、実施例1と同じ白色綿布に、圧力60kg/m2で塗工
した後、温度130℃で2分間乾燥し、淡緑色の加工布
(固形換算固着量:2.5g/m2対布)を得た。加工方法を
表8に示す。
バインダー樹脂としてアクリペットMF40.0%を、酢酸
エチル59.5%に溶解して処理液を得た。処理液の組成を
表4に示す。メッシュ124のナイロン製スクリーンを用
いて、実施例1と同じ白色綿布に、圧力60kg/m2で塗工
した後、温度130℃で2分間乾燥し、淡緑色の加工布
(固形換算固着量:2.5g/m2対布)を得た。加工方法を
表8に示す。
【0062】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0063】加工布の赤外線吸収率は、65.8%で、△I
R=35.0%となり、可視光線吸収率は、34.9%で、△V
=6.3%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、47.
8℃で△T=7.1℃となり、ランプ照射停止60秒後の表面
温度は、23.7℃で、△P=2.0℃となった。結果を表9
に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、
64.9%で、△IR=34.1%となり、ランプ照射90秒後の
表面温度は、47.7℃で、△T=7.0℃となった。結果を
表10に示す。
R=35.0%となり、可視光線吸収率は、34.9%で、△V
=6.3%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、47.
8℃で△T=7.1℃となり、ランプ照射停止60秒後の表面
温度は、23.7℃で、△P=2.0℃となった。結果を表9
に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、
64.9%で、△IR=34.1%となり、ランプ照射90秒後の
表面温度は、47.7℃で、△T=7.0℃となった。結果を
表10に示す。
【0064】実施例9 実施例8において、赤外線吸収剤として化合物NO.3
1 0.05%、ウレタン系バインダー樹脂としてニッポラ
ン5120(樹脂分含有量:30%)60.0%、紫外線吸収
剤としてスミソーブ90(サリチル酸系、住友化学工業
(株)登録商標)4.0%を、酢酸エチル35.95%に溶解した
処理液、並びに白色麻布(目付:100g/m2)を用いた以
外は、実施例8と同様にして、淡茶色の加工布(固形換
算固着量:2.5g/m2対布)を得た。処理液の組成を表4
に、加工方法を表8に示す。
1 0.05%、ウレタン系バインダー樹脂としてニッポラ
ン5120(樹脂分含有量:30%)60.0%、紫外線吸収
剤としてスミソーブ90(サリチル酸系、住友化学工業
(株)登録商標)4.0%を、酢酸エチル35.95%に溶解した
処理液、並びに白色麻布(目付:100g/m2)を用いた以
外は、実施例8と同様にして、淡茶色の加工布(固形換
算固着量:2.5g/m2対布)を得た。処理液の組成を表4
に、加工方法を表8に示す。
【0065】未処理布及び加工布について、実施例1と
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
【0066】赤外線吸収率は、未処理布30.8%、加工布
69.5%で、△IR=38.7%となり、可視光線吸収率は、
未処理布29.5%、加工布32.1%で、△V=2.6%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布40.7℃、
加工布51.1℃で、△T=10.4℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布22.4℃、加工布24.9℃
で、△P=2.5℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、70.0%で、△I
R=39.2%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、5
1.0℃で、△T=10.3℃となった。結果を表10に示
す。
69.5%で、△IR=38.7%となり、可視光線吸収率は、
未処理布29.5%、加工布32.1%で、△V=2.6%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布40.7℃、
加工布51.1℃で、△T=10.4℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布22.4℃、加工布24.9℃
で、△P=2.5℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、70.0%で、△I
R=39.2%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、5
1.0℃で、△T=10.3℃となった。結果を表10に示
す。
【0067】実施例10 実施例8において、赤外線吸収剤として化合物NO.1
7 0.1%及び化合物NO.19 0.05%、ポリエステル系
バインダー樹脂としてケミットR99 5.0%を、酢酸エ
チル75.85%、γ−ブチロラクトン9.0%及びトルエン1
0.0%に溶解した処理液、並びに実施例7と同じ白色ポ
リエステル布を用いた以外は、実施例8と同様にして、
淡茶色の加工布(固形換算固着量:2.0g/m2対布)を得
た。処理液の組成を表4に、加工方法を表8に示す。
7 0.1%及び化合物NO.19 0.05%、ポリエステル系
バインダー樹脂としてケミットR99 5.0%を、酢酸エ
チル75.85%、γ−ブチロラクトン9.0%及びトルエン1
0.0%に溶解した処理液、並びに実施例7と同じ白色ポ
リエステル布を用いた以外は、実施例8と同様にして、
淡茶色の加工布(固形換算固着量:2.0g/m2対布)を得
た。処理液の組成を表4に、加工方法を表8に示す。
【0068】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0069】加工布の赤外線吸収率は67.4%で、△IR
=40.9%となり、可視光線吸収率は、31.7%で、△V=
2.2%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、48.7
℃で、△T=8.4℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.8℃で、△P=3.8℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、67.5%で、△IR=41.0%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.0℃で、△T=8.7℃となった。結
果を表10に示す。
=40.9%となり、可視光線吸収率は、31.7%で、△V=
2.2%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、48.7
℃で、△T=8.4℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.8℃で、△P=3.8℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、67.5%で、△IR=41.0%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.0℃で、△T=8.7℃となった。結
果を表10に示す。
【0070】実施例11 実施例8において、赤外線吸収剤として化合物NO.6
0.1%、化合物NO.18 0.1%及び化合物NO.25 0.
1%、ウレタン系バインダー樹脂としてニッポラン51
20(樹脂分含有量:30%)95.7%、紫外線吸収剤とし
てバイオソーブ910(シアノアクリレート系、共同薬
品(株)登録商標)4.0%を混合した処理液、並びに白色
ポリエチレン布(目付:120g/m2)を用いた以外は、実
施例8と同様にして、淡茶色の加工布(固形換算固着
量:2.0g/m2対布)を得た。処理液の組成を表4に、加
工方法を表8に示す。
0.1%、化合物NO.18 0.1%及び化合物NO.25 0.
1%、ウレタン系バインダー樹脂としてニッポラン51
20(樹脂分含有量:30%)95.7%、紫外線吸収剤とし
てバイオソーブ910(シアノアクリレート系、共同薬
品(株)登録商標)4.0%を混合した処理液、並びに白色
ポリエチレン布(目付:120g/m2)を用いた以外は、実
施例8と同様にして、淡茶色の加工布(固形換算固着
量:2.0g/m2対布)を得た。処理液の組成を表4に、加
工方法を表8に示す。
【0071】未処理布及び加工布について、実施例1と
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
【0072】赤外線吸収率は、未処理布29.6%、加工布
70.7%で、△IR=41.1%となり、可視光線吸収率は、
未処理布27.0%、加工布35.4%で、△V=8.4%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布39.9℃、
加工布48.4℃で、△T=8.5℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布22.9℃、加工布23.9℃
で、△P=1.0℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、70.8%で、△I
R=41.2%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
8.0℃で、△T=8.1℃となった。結果を表10に示す。
70.7%で、△IR=41.1%となり、可視光線吸収率は、
未処理布27.0%、加工布35.4%で、△V=8.4%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布39.9℃、
加工布48.4℃で、△T=8.5℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布22.9℃、加工布23.9℃
で、△P=1.0℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、70.8%で、△I
R=41.2%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
8.0℃で、△T=8.1℃となった。結果を表10に示す。
【0073】実施例12 赤外線吸収剤として化合物NO.14 0.2%、ウレタン
系バインダー樹脂としてニッポラン5120(樹脂分含
有量:30%)94.8%及びトルエン5.0%を混合して処理液
を得た。処理液の組成を表5に示す。実施例1と同じ白
色綿布に、#20のバーコーターを用いて、圧力50kg/m2
で塗工した後、温度130℃で2分間乾燥し、淡緑色の加
工布(固形換算固着量:2.0g/m2対布)を得た。加工方
法を表8に示す。
系バインダー樹脂としてニッポラン5120(樹脂分含
有量:30%)94.8%及びトルエン5.0%を混合して処理液
を得た。処理液の組成を表5に示す。実施例1と同じ白
色綿布に、#20のバーコーターを用いて、圧力50kg/m2
で塗工した後、温度130℃で2分間乾燥し、淡緑色の加
工布(固形換算固着量:2.0g/m2対布)を得た。加工方
法を表8に示す。
【0074】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0075】加工布の赤外線吸収率は、66.8%で、△I
R=36.0%となり、可視光線吸収率は、33.6%で、△V
=5.0%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、49.
7℃で、△T=9.0℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、25.1℃で、△P=3.4℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、68.0%で、△IR=37.2%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.3℃で、△T=8.6℃となった。結
果を表10に示す。
R=36.0%となり、可視光線吸収率は、33.6%で、△V
=5.0%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、49.
7℃で、△T=9.0℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、25.1℃で、△P=3.4℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、68.0%で、△IR=37.2%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.3℃で、△T=8.6℃となった。結
果を表10に示す。
【0076】実施例13 実施例12において、赤外線吸収剤として化合物NO.
16 0.05%、アクリル系バインダー樹脂としてアクリ
ペットMF40.0%及び紫外線吸収剤としてケミソーブ1
0(ベンゾフェノン系)4.0%を、酢酸エチル46.95%及
びシクロヘキサノン9.0%に溶解した処理液、並びに実
施例5と同じ白色ナイロン布を用いた以外は、実施例1
2と同様にして、淡茶色の加工布(固形換算固着量:2.0
g/m2対布)を得た。処理液の組成を表5に、加工方法
を表8に示す。
16 0.05%、アクリル系バインダー樹脂としてアクリ
ペットMF40.0%及び紫外線吸収剤としてケミソーブ1
0(ベンゾフェノン系)4.0%を、酢酸エチル46.95%及
びシクロヘキサノン9.0%に溶解した処理液、並びに実
施例5と同じ白色ナイロン布を用いた以外は、実施例1
2と同様にして、淡茶色の加工布(固形換算固着量:2.0
g/m2対布)を得た。処理液の組成を表5に、加工方法
を表8に示す。
【0077】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0078】加工布の赤外線吸収率は、70.6%で、△I
R=40.4%となり、可視光線吸収率は、31.2%で、△V
=2.0%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、50.
3℃で、△T=8.2℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、25.6℃で、△P=3.9℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.8%で、△IR=39.6%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、50.8℃で、△T=8.7℃となった。結
果を表10に示す。
R=40.4%となり、可視光線吸収率は、31.2%で、△V
=2.0%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、50.
3℃で、△T=8.2℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、25.6℃で、△P=3.9℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.8%で、△IR=39.6%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、50.8℃で、△T=8.7℃となった。結
果を表10に示す。
【0079】実施例14 実施例12において、赤外線吸収剤として化合物NO.
29 0.2%及び化合物NO.33 0.2%、ポリエステル
系バインダー樹脂としてケミットR99 3.0%を、酢酸
エチル76.6%、γ−ブチロラクトン9.0%及びトルエン1
1.0%に溶解した処理液、並びに実施例7と同じ白色ポ
リエステル布を用いた以外は、実施例12と同様にし
て、淡茶色の加工布(固形換算固着量:2.0g/m2対布)
を得た。処理液の組成を表5に、加工方法を表8に示
す。
29 0.2%及び化合物NO.33 0.2%、ポリエステル
系バインダー樹脂としてケミットR99 3.0%を、酢酸
エチル76.6%、γ−ブチロラクトン9.0%及びトルエン1
1.0%に溶解した処理液、並びに実施例7と同じ白色ポ
リエステル布を用いた以外は、実施例12と同様にし
て、淡茶色の加工布(固形換算固着量:2.0g/m2対布)
を得た。処理液の組成を表5に、加工方法を表8に示
す。
【0080】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0081】加工布の赤外線吸収率は、73.6%で、△I
R=47.1%となり、可視光線吸収率は、34.4%で、△V
=4.9%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、49.
9℃で、△T=9.6℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.7℃で、△P=3.7℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、73.7%で、△IR=47.2%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.5℃で、△T=9.2℃となった。結
果を表10に示す。
R=47.1%となり、可視光線吸収率は、34.4%で、△V
=4.9%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、49.
9℃で、△T=9.6℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.7℃で、△P=3.7℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、73.7%で、△IR=47.2%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.5℃で、△T=9.2℃となった。結
果を表10に示す。
【0082】実施例15 実施例12において、赤外線吸収剤として化合物NO.
5 0.05%、化合物NO.10 0.05%及び化合物NO.2
2 0.1%、ウレタン系バインダー樹脂としてニッポラン
5120(樹脂分含有量:30%)90.8%、紫外線吸収剤
としてケミソーブ71(ベンゾトリアゾール系)4.0
%、酢酸エチル5.0%を混合した処理液、並びに白色ポ
リプロピレン布(目付:130g/m2)を用いた以外は、実
施例12と同様にして、淡緑色の加工布(固形換算固着
量:2.2g/m2対布)を得た。処理液の組成を表5に、加
工方法を表8に示す。
5 0.05%、化合物NO.10 0.05%及び化合物NO.2
2 0.1%、ウレタン系バインダー樹脂としてニッポラン
5120(樹脂分含有量:30%)90.8%、紫外線吸収剤
としてケミソーブ71(ベンゾトリアゾール系)4.0
%、酢酸エチル5.0%を混合した処理液、並びに白色ポ
リプロピレン布(目付:130g/m2)を用いた以外は、実
施例12と同様にして、淡緑色の加工布(固形換算固着
量:2.2g/m2対布)を得た。処理液の組成を表5に、加
工方法を表8に示す。
【0083】未処理布及び加工布について、実施例1と
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
同様にして、光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度、ランプ照射停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯
後の加工布の赤外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温
度を測定した。
【0084】赤外線吸収率は、未処理布30.3%、加工布
70.6%で、△IR=40.3%となり、可視光線吸収率は、
未処理布28.7%、加工布33.2%で、△V=4.5%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布40.8℃、
加工布49.2℃で、△T=8.4℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布21.3℃、加工布26.3℃
で、△P=5.0℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、70.2%で、△I
R=39.9%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
9.8℃で△T=9.0℃となった。結果を表10に示す。
70.6%で、△IR=40.3%となり、可視光線吸収率は、
未処理布28.7%、加工布33.2%で、△V=4.5%となっ
た。ランプ照射90秒後の表面温度は、未処理布40.8℃、
加工布49.2℃で、△T=8.4℃となった。ランプ照射停
止60秒後の表面温度は、未処理布21.3℃、加工布26.3℃
で、△P=5.0℃となった。結果を表9に示す。また、1
0回洗濯後の加工布の赤外線吸収率は、70.2%で、△I
R=39.9%となり、ランプ照射90秒後の表面温度は、4
9.8℃で△T=9.0℃となった。結果を表10に示す。
【0085】実施例16 赤外線吸収剤として化合物NO.12 0.3%及びポリエ
ステル系バインダー樹脂としてケミットR99 2.0%
を、酢酸エチル78.7%、シクロヘキサノン9.0%及びト
ルエン10.0%に溶解して処理液を得た。処理液の組成を
表6に示す。実施例1と同じ白色綿布を、室温で1分間
浸漬し、絞り率90%で絞った。
ステル系バインダー樹脂としてケミットR99 2.0%
を、酢酸エチル78.7%、シクロヘキサノン9.0%及びト
ルエン10.0%に溶解して処理液を得た。処理液の組成を
表6に示す。実施例1と同じ白色綿布を、室温で1分間
浸漬し、絞り率90%で絞った。
【0086】さらに、ポリエステル系バインダー樹脂と
してケミットR99 2.0%及び紫外線吸収剤としてケミ
ソーブ10(ベンゾフェノン系)4.0%を、酢酸エチル8
5.0%及びシクロヘキサノン9.0%に溶解して処理液を得
た。処理液の組成を表6に示す。先に処理した綿布を、
室温で1分間浸漬し、絞り率90%で絞った後、温度130
℃で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形換算固着量:
3.5g/m2対布)を得た。加工方法を表8に示す。
してケミットR99 2.0%及び紫外線吸収剤としてケミ
ソーブ10(ベンゾフェノン系)4.0%を、酢酸エチル8
5.0%及びシクロヘキサノン9.0%に溶解して処理液を得
た。処理液の組成を表6に示す。先に処理した綿布を、
室温で1分間浸漬し、絞り率90%で絞った後、温度130
℃で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形換算固着量:
3.5g/m2対布)を得た。加工方法を表8に示す。
【0087】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0088】加工布の赤外線吸収率は、69.9%で、△I
R=39.1%となり、可視光線吸収率は、32.9%で、△V
=4.3%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、48.
8℃で、△T=8.1℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.3℃で、△P=2.6℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.2%で、△IR=38.4%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.0℃で、△T=8.3℃となった。結
果を表10に示す。
R=39.1%となり、可視光線吸収率は、32.9%で、△V
=4.3%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、48.
8℃で、△T=8.1℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.3℃で、△P=2.6℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.2%で、△IR=38.4%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.0℃で、△T=8.3℃となった。結
果を表10に示す。
【0089】実施例17 赤外線吸収剤として化合物NO.12 0.3%及びポリエ
ステル系バインダー樹脂としてケミットR99 2.0%
を、酢酸エチル78.7%、シクロヘキサノン9.0%及びト
ルエン10.0%に溶解して処理液を得た。処理液の組成を
表6に示す。実施例1と同じ白色綿布を、室温で1分間
浸漬し、絞り率90%で絞った。
ステル系バインダー樹脂としてケミットR99 2.0%
を、酢酸エチル78.7%、シクロヘキサノン9.0%及びト
ルエン10.0%に溶解して処理液を得た。処理液の組成を
表6に示す。実施例1と同じ白色綿布を、室温で1分間
浸漬し、絞り率90%で絞った。
【0090】さらに、ポリエステル系バインダー樹脂と
してケミットR99 10.0%及び紫外線吸収剤としてケ
ミソーブ10(ベンゾフェノン系)4.0%を、酢酸エチ
ル65.0%、シクロヘキサノン9.0%及びトルエン12.0%
に溶解して処理液を得た。処理液の組成を表6に示す。
先に処理した綿布に、メッシュ124のナイロン製スクリ
ーンを用いて、圧力60kg/m2で塗工した後、温度130℃
で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形換算固着量:3.5
g/m2対布)を得た。加工方法を表8に示す。
してケミットR99 10.0%及び紫外線吸収剤としてケ
ミソーブ10(ベンゾフェノン系)4.0%を、酢酸エチ
ル65.0%、シクロヘキサノン9.0%及びトルエン12.0%
に溶解して処理液を得た。処理液の組成を表6に示す。
先に処理した綿布に、メッシュ124のナイロン製スクリ
ーンを用いて、圧力60kg/m2で塗工した後、温度130℃
で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形換算固着量:3.5
g/m2対布)を得た。加工方法を表8に示す。
【0091】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0092】加工布の赤外線吸収率は、70.1%で、△I
R=39.3%となり、可視光線吸収率は、32.1%で、△V
=3.5%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、48.
5℃で、△T=7.8℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.0℃で、△P=2.3℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.5%で、△IR=38.7%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、48.6℃で、△T=7.9℃となった。結
果を表10に示す。
R=39.3%となり、可視光線吸収率は、32.1%で、△V
=3.5%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、48.
5℃で、△T=7.8℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.0℃で、△P=2.3℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.5%で、△IR=38.7%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、48.6℃で、△T=7.9℃となった。結
果を表10に示す。
【0093】実施例18 ポリエステル系バインダー樹脂としてケミットR99
2.0%及び紫外線吸収剤としてケミソーブ10(ベンゾ
フェノン系)4.0%を、酢酸エチル85.0%及びシクロヘ
キサノン9.0%に溶解して処理液を得た。処理液の組成
を表6に示す。実施例1と同じ白色綿布に、メッシュ12
4のナイロン製スクリーンを用いて、圧力60kg/m2で塗
工した。
2.0%及び紫外線吸収剤としてケミソーブ10(ベンゾ
フェノン系)4.0%を、酢酸エチル85.0%及びシクロヘ
キサノン9.0%に溶解して処理液を得た。処理液の組成
を表6に示す。実施例1と同じ白色綿布に、メッシュ12
4のナイロン製スクリーンを用いて、圧力60kg/m2で塗
工した。
【0094】さらに、赤外線吸収剤として化合物NO.
12 0.3%及びポリエステル系バインダー樹脂としてケ
ミットR99 10.0%を、酢酸エチル68.7%、シクロヘ
キサノン9.0%及びトルエン12.0%に溶解して処理液を
得た。処理液の組成を表6に示す。先に処理した綿布
を、室温で1分間浸漬し、絞り率90%で絞った後、温度
130℃で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形換算固着
量:3.5g/m2対布)を得た。加工方法を表8に示す。
12 0.3%及びポリエステル系バインダー樹脂としてケ
ミットR99 10.0%を、酢酸エチル68.7%、シクロヘ
キサノン9.0%及びトルエン12.0%に溶解して処理液を
得た。処理液の組成を表6に示す。先に処理した綿布
を、室温で1分間浸漬し、絞り率90%で絞った後、温度
130℃で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形換算固着
量:3.5g/m2対布)を得た。加工方法を表8に示す。
【0095】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0096】加工布の赤外線吸収率は、69.7%で、△I
R=38.9%となり、可視光線吸収率は、33.1%で、△V
=4.5%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、48.
9℃で、△T=8.2℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.1℃で、△P=2.4℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.0%で、△IR=38.2%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.1℃で、△T=8.4℃となった。結
果を表10に示す。
R=38.9%となり、可視光線吸収率は、33.1%で、△V
=4.5%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、48.
9℃で、△T=8.2℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.1℃で、△P=2.4℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.0%で、△IR=38.2%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.1℃で、△T=8.4℃となった。結
果を表10に示す。
【0097】実施例19 赤外線吸収剤として化合物NO.12 0.3%、ポリエス
テル系バインダー樹脂としてケミットR99 10.0%
を、酢酸エチル68.7%、シクロヘキサノン9.0%及びト
ルエン12.0%に溶解して処理液を得た。処理液の組成を
表7に示す。白色の綿布に、メッシュ124のナイロン製
スクリーンを用いて、圧力60kg/m2で塗工した。
テル系バインダー樹脂としてケミットR99 10.0%
を、酢酸エチル68.7%、シクロヘキサノン9.0%及びト
ルエン12.0%に溶解して処理液を得た。処理液の組成を
表7に示す。白色の綿布に、メッシュ124のナイロン製
スクリーンを用いて、圧力60kg/m2で塗工した。
【0098】さらに、ポリエステル系バインダー樹脂と
してケミットR99 10.0%及び紫外線吸収剤としてケ
ミソーブ10(ベンゾフェノン系)4.0%を、酢酸エチ
ル65.0%、シクロヘキサノン9.0%及びトルエン12.0%
に溶解して処理液を得た。処理液の組成を表7に示す。
先に処理した綿布に、メッシュ124のナイロン製スクリ
ーンを用いて、圧力60kg/m2で塗工した後、温度130℃
で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形換算固着量:3.5
g/m2対布)を得た。加工方法を表8に示す。
してケミットR99 10.0%及び紫外線吸収剤としてケ
ミソーブ10(ベンゾフェノン系)4.0%を、酢酸エチ
ル65.0%、シクロヘキサノン9.0%及びトルエン12.0%
に溶解して処理液を得た。処理液の組成を表7に示す。
先に処理した綿布に、メッシュ124のナイロン製スクリ
ーンを用いて、圧力60kg/m2で塗工した後、温度130℃
で2分間乾燥し、淡緑色の加工布(固形換算固着量:3.5
g/m2対布)を得た。加工方法を表8に示す。
【0099】加工布について、実施例1と同様にして、
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
光線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度、ランプ照射
停止60秒後の表面温度、並びに10回洗濯後の加工布の赤
外線吸収率、ランプ照射90秒後の表面温度を測定した。
【0100】加工布の赤外線吸収率は、70.2%で、△I
R=39.4%となり、可視光線吸収率は、33.3%で、△V
=4.7%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、49.
1℃で、△T=8.4℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.0℃で、△P=2.3℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.3%で、△IR=38.5%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.0℃で、△T=8.3℃となった。結
果を表10に示す。
R=39.4%となり、可視光線吸収率は、33.3%で、△V
=4.7%となった。ランプ照射90秒後の表面温度は、49.
1℃で、△T=8.4℃となり、ランプ照射停止60秒後の表
面温度は、24.0℃で、△P=2.3℃となった。結果を表
9に示す。また、10回洗濯後の加工布の赤外線吸収率
は、69.3%で、△IR=38.5%となり、ランプ照射90秒
後の表面温度は、49.0℃で、△T=8.3℃となった。結
果を表10に示す。
【0101】実施例1〜19より、得られた赤外線吸収
加工繊維製品は、未処理のものと比べ、可視光線吸収率
の増加が小さく、かつ赤外線吸収率が大きく増加し、ラ
ンプ照射による温度上昇効果も明かであった。また、蓄
熱効果も見られた。さらに、その性能は、10回洗濯後も
洗濯前と変わらなかった。
加工繊維製品は、未処理のものと比べ、可視光線吸収率
の増加が小さく、かつ赤外線吸収率が大きく増加し、ラ
ンプ照射による温度上昇効果も明かであった。また、蓄
熱効果も見られた。さらに、その性能は、10回洗濯後も
洗濯前と変わらなかった。
【0102】実施例20 得られた加工ポリエステル布(実施例4、8及び12)
と炭化ジルコニウムを混練したポリエステル布(比較
布)との風合い比較試験を、モニター10人で、同じ未処
理ポリエステル布を対照とした触感比較により行った。
結果を表11に示す。
と炭化ジルコニウムを混練したポリエステル布(比較
布)との風合い比較試験を、モニター10人で、同じ未処
理ポリエステル布を対照とした触感比較により行った。
結果を表11に示す。
【0103】モニターリングの結果、本発明の赤外線吸
収加工繊維製品は、未処理のものとほぼ同等の風合いを
有し、繊維本来の風合いを損なわないことを示した。
収加工繊維製品は、未処理のものとほぼ同等の風合いを
有し、繊維本来の風合いを損なわないことを示した。
【0104】
【表3】
【0105】
【表4】
【0106】
【表5】
【0107】
【表6】
【0108】
【表7】
【0109】
【表8】
【0110】
【表9】
【0111】
【表10】
【0112】
【表11】
【0113】
【発明の効果】本発明の赤外線吸収加工繊維製品は、太
陽光線中の熱成分である赤外線を選択的に吸収し、内部
に蓄熱し、また可視光線の吸収が小さいため、淡色であ
りながら蓄熱及び保温性に優れており、加えてその効果
も安定している。
陽光線中の熱成分である赤外線を選択的に吸収し、内部
に蓄熱し、また可視光線の吸収が小さいため、淡色であ
りながら蓄熱及び保温性に優れており、加えてその効果
も安定している。
【0114】したがって、素材として利用する場合に色
の選択幅が広がり、従来にない色の蓄熱、保温衣料品を
得ることができる。また、スキーウエア、ゴルフウエア
等のスポーツウエアの他、肌着、靴下等広く防寒着とし
て利用することができる。
の選択幅が広がり、従来にない色の蓄熱、保温衣料品を
得ることができる。また、スキーウエア、ゴルフウエア
等のスポーツウエアの他、肌着、靴下等広く防寒着とし
て利用することができる。
【0115】さらに、本発明の赤外線吸収加工繊維製品
をカーテン等の素材として用いた場合、室外の太陽光線
の赤外線を吸収する他に、室内から発生する赤外線も吸
収するため、室内の保温効果を高めることができ、住宅
資材としても利用することができ、幅広い場面での応用
が可能である。
をカーテン等の素材として用いた場合、室外の太陽光線
の赤外線を吸収する他に、室内から発生する赤外線も吸
収するため、室内の保温効果を高めることができ、住宅
資材としても利用することができ、幅広い場面での応用
が可能である。
【0116】また、紫外線吸収剤を併用することによ
り、赤外線吸収効果だけでなく、紫外線吸収効果をも併
もった赤外線加工繊維製品を得ることができる。
り、赤外線吸収効果だけでなく、紫外線吸収効果をも併
もった赤外線加工繊維製品を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/263 15/507 15/564
Claims (11)
- 【請求項1】 繊維製品に、少なくとも1種類以上の一
般式<A>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収
剤を含むバインダー樹脂を分散、固着させてなる赤外線
吸収加工繊維製品。 【化1】 (式中、Rは、水素原子または炭素数が1〜12のアルキ
ル基を表し、X-は、SbF6 -、ClO4 -、PF6 -、BF4
-、NO3 -、CF3COO-、CF3SO3 -、F-、Cl-、
Br-、I-を表す。nは、1または2を表す。) - 【請求項2】 繊維製品に、少なくとも1種類以上の一
般式<A>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収
剤及び紫外線吸収剤を含むバインダー樹脂を分散、固着
させてなる赤外線吸収加工繊維製品。 - 【請求項3】 一般式<A>で表されるアミノ化合物
が、アミニウム系化合物またはイモニウム系化合物であ
る請求項1または2に記載の赤外線吸収加工繊維製品。 - 【請求項4】 バインダー樹脂が、ポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂またはウレタン系樹脂である請求項
1または2に記載の赤外線吸収加工繊維製品。 - 【請求項5】 未処理繊維製品に対して、波長1000nm
での赤外線吸収率の増加が25〜50%であり、かつ波長55
0nmでの可視光線吸収率の増加が0.1〜10%である請求
項1〜4のいずれか1項に記載の赤外線吸収加工繊維製
品。 - 【請求項6】 繊維製品を、少なくとも1種類以上の一
般式<A>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収
剤及びバインダー樹脂を含む有機溶媒の処理液で、浸漬
または塗工処理した後、乾燥して赤外線吸収加工繊維製
品を得る加工方法。 - 【請求項7】 繊維製品を、処理液全量に対して、少な
くとも1種類以上の一般式<A>で表されるアミノ化合
物からなる赤外線吸収剤0.01〜1重量%及びバインダー
樹脂1〜3重量%を含む有機溶媒の処理液で、浸漬処理
した後、乾燥して赤外線吸収加工繊維製品を得る加工方
法。 - 【請求項8】 繊維製品を、処理液全量に対して、一般
式<A>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収剤
0.01〜1重量%及びバインダー樹脂1〜40重量%を含む
有機溶媒の処理液で、塗工処理した後、乾燥して赤外線
吸収加工繊維製品を得る加工方法。 - 【請求項9】 繊維製品を、一般式<A>で表されるア
ミノ化合物からなる赤外線吸収剤及びバインダー樹脂を
含む有機溶媒の処理液、並びに紫外線吸収剤及びバイン
ダー樹脂を含む有機溶媒の処理液で、各々浸漬または塗
工処理した後、乾燥して赤外線吸収加工繊維製品を得る
加工方法。 - 【請求項10】 繊維製品を、処理液全量に対して、一
般式<A>で表されるアミノ化合物からなる赤外線吸収
剤0.01〜1重量%及びバインダー樹脂1〜3重量%を含
む有機溶媒の処理液、並びに紫外線吸収剤及びバインダ
ー樹脂を含む有機溶媒の処理液で、各々浸漬または塗工
処理した後、乾燥して赤外線吸収加工繊維製品を得る加
工方法。 - 【請求項11】 バインダー樹脂が、ポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂またはウレタン系樹脂である請求項
6〜10のいずれか1項に記載の赤外線吸収繊維製品を
得る加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6153037A JPH083870A (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | 赤外線吸収加工繊維製品及びその加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6153037A JPH083870A (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | 赤外線吸収加工繊維製品及びその加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH083870A true JPH083870A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15553601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6153037A Pending JPH083870A (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | 赤外線吸収加工繊維製品及びその加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083870A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1437438A4 (en) * | 2001-09-26 | 2006-06-14 | Teijin Ltd | HEAT-INSULATED CLOTH |
WO2007111154A1 (en) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Fujifilm Corporation | Near-infrared absorbing material |
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JP2009203596A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-09-10 | Komatsu Seiren Co Ltd | 赤外線吸収布帛およびその製造方法 |
JP2009203597A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-09-10 | Komatsu Seiren Co Ltd | 赤外線吸収布帛およびその製造方法 |
US7687141B2 (en) | 2004-11-08 | 2010-03-30 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Near-infrared absorbing fiber comprising tungsten oxide, and fiber article using same |
WO2010095676A1 (ja) * | 2009-02-20 | 2010-08-26 | 日本カーリット株式会社 | 近赤外線吸収色素および近赤外線遮断フィルター |
WO2022219808A1 (ja) | 2021-04-16 | 2022-10-20 | 住友金属鉱山株式会社 | 赤外線吸収繊維、繊維製品 |
WO2023058694A1 (ja) | 2021-10-07 | 2023-04-13 | 住友金属鉱山株式会社 | 赤外線吸収繊維、繊維製品 |
-
1994
- 1994-06-13 JP JP6153037A patent/JPH083870A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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