JPH08335652A - パワーモジュール用基板及びその製造方法 - Google Patents
パワーモジュール用基板及びその製造方法Info
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- JPH08335652A JPH08335652A JP7142287A JP14228795A JPH08335652A JP H08335652 A JPH08335652 A JP H08335652A JP 7142287 A JP7142287 A JP 7142287A JP 14228795 A JP14228795 A JP 14228795A JP H08335652 A JPH08335652 A JP H08335652A
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Abstract
ミック基板の反りや割れを防止できる。 【構成】セラミック基板13に金属薄板14が直接積層
接着され、この金属薄板14に可塑性多孔質金属層17
を介してヒートシンク18が積層接着される。ヒートシ
ンク18はセラミック基板13と異なる熱膨張係数を有
する。セラミック基板13はAl2O3により形成され、
金属薄板14はCuにより形成され、可塑性多孔質金属
層17は気孔率20〜50%のCuの多孔質焼結体であ
る。またヒートシンク18はCuにより形成され、可塑
性多孔質金属層17にはシリコーングリースが充填され
る。
Description
熱を放散するためのヒートシンクを有するパワーモジュ
ール用基板及びその製造方法に関するものである。
として、Niめっきを施したCu又はAlにより形成さ
れた大型のヒートシンクをSn−Pb系、Pb−In
系、Ag−Sn系等のはんだを用いてセラミック基板の
裏面に金属薄板を介して積層接着する方法が知られてい
る。しかし、上記はんだを用いた積層接着方法では、は
んだ層の熱抵抗が大きいため、セラミック基板とヒート
シンクを直接積層接着する方法が提案されている。この
直接積層接着する方法として、セラミック基板及びヒー
トシンクをAl2O3及びCuによりそれぞれ形成した場
合、セラミック基板とヒートシンクとを重ねた状態でこ
れらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加え、N2雰囲気
中で1065℃に加熱するいわゆるDBC法(Direct B
onding Copper 法)、又はセラミック基板とヒートシン
クとの間にAg−Cu−Tiろう材の箔を挟んだ状態で
これらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加え、真空中
で800〜900℃に加熱するいわゆる活性金属法があ
る。しかし、上記直接積層接着する方法では、ヒートシ
ンクをセラミック基板に積層接着できるが、セラミック
基板とヒートシンクとの熱膨張係数が異なるため、パワ
ーモジュール基板に反りを生じたり、熱サイクルにより
セラミック基板に割れを生じたりする問題点があった。
これらの点を解消するために、ヒートシンクのセラミッ
ク基板との接着面に格子状の溝を形成してヒートシンク
をセラミック基板に積層接着する方法が知られている。
を有するヒートシンクを積層接着する方法では、溝の形
成により接着時に反りは多少防ぐことはできるが、セラ
ミック基板が大型化すると上記溝だけでは反りを防止す
ることができない不具合があり、また熱サイクル時に積
層接着部でセラミック基板の割れを防ぐことは難しかっ
た。これらの点を解消するために溝を多くすると接着面
積が減少して、熱抵抗の上昇となる問題点がある。本発
明の目的は、放熱特性を損なわずに、熱変形を吸収して
セラミック基板の反りや割れを防止できるパワーモジュ
ール用基板及びその製造方法を提供することにある。
の本発明の構成を、実施例に対応する図1及び図3を用
いて説明する。本発明のパワーモジュール用基板は、図
1又は図3に示すようにセラミック基板13に直接又は
ろう材51を介して積層接着された金属薄板14と、金
属薄板14に可塑性多孔質金属層17を介して積層接着
されセラミック基板13と異なる熱膨張係数を有するヒ
ートシンク18とを備えたものである。本発明のパワー
モジュール用基板の製造方法は、セラミック基板に直接
又はろう材を介して金属薄板を積層接着する工程と、金
属薄板の表面に金属粉含有スラリーを塗布する工程と、
金属粉含有スラリーの表面にヒートシンクを重ねる工程
と、金属粉含有スラリーを発泡した後に焼成し圧延して
可塑性多孔質金属層を成形する工程とを含み、金属粉含
有スラリーは平均粒径が5〜100μmのCu,Al又
はAgからなる金属粉と、水溶性樹脂バインダと、非水
溶性炭化水素系有機溶剤と、界面活性剤と、可塑剤と、
水とを含むことを特徴とする。
板はAl2O3又はAlNにより形成される。金属薄板が
Cuにより形成され、セラミック基板がAl2O3により
形成される場合には、セラミック基板と金属薄板とを重
ねた状態でこれらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加
え、N2雰囲気中で1065〜1075℃に加熱するD
BC法、又はセラミック基板と金属薄板との間にろう材
であるAg−Cu−Tiろう材の箔を挟んだ状態でこれ
らに荷重0.5〜2kgf/cm2を加え、真空中で8
00〜900℃に加熱する活性金属法により、金属薄板
がセラミック基板に積層接着される。
ミック基板がAlNにより形成される場合には、予めセ
ラミック基板を1000〜1400℃で酸化処理してそ
の表面にAl2O3層を最適な厚さで形成した後、上記と
同様のDBC法又は活性金属法によりセラミック基板に
金属薄板が積層接着される。更に金属薄板がAlにより
形成され、セラミック基板がAl2O3又はAlNにより
形成される場合には、セラミック基板と金属薄板との間
にろう材であるAl−Siろう材の箔を挟んだ状態でこ
れらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加え、真空中で
600〜650℃に加熱することにより、金属薄板がセ
ラミック基板に積層接着される。
と、水溶性樹脂バインダと、非水溶性炭化水素系有機溶
剤と、界面活性剤と、水とを混練した後、可塑剤を添加
して更に混練して得られる。Cuの可塑性多孔質金属層
では金属粉として平均粒径5〜100μmのCu粉が用
いられ、Alの可塑性多孔質金属層では金属粉として平
均粒径5〜100μmのAl粉と平均粒径5〜100μ
mのCu粉の混合物が用いられ、Agの可塑性多孔質金
属層では金属粉として平均粒径5〜100μmのAg粉
が用いられる。水溶性樹脂バインダとしてはメチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースアンモニウム、エチルセルロース等が用いられ、非
水溶性炭化水素系有機溶剤としてはネオペンタン、ヘキ
サン、イソヘキサン、ヘプタン等が用いられる。また界
面活性剤としては市販の台所用中性合成洗剤(例えばア
ルキルグルコシドとポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルの28%混合水溶液)が用いられ、可塑剤としてはエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン等の多価アルコールや、イワシ油、菜種油、オリーブ
油等の油脂や、石油エーテル等のエーテルや、フタル酸
ジエチル、フタル酸ジNブチル、フタル酸ジエチルヘキ
シル、フタル酸ジNオクチル等のエステルが用いられ
る。
形等により、又はCu板若しくはAl板のプレス成形に
より形成される。ヒートシンクは金属薄板に塗布された
金属粉含有スラリーの表面に密着する基部と、この基部
に所定の間隔をあけて突設された多数のフィン部とを有
する。基部及びフィン部はCu又はAlにより一体的に
成形される。またヒートシンクとして、フィン部のない
基部のみにより形成されたプレート状のものを用いるこ
ともできる。
延 セラミック基板に積層接着された金属薄板に金属粉含有
スラリーを介してヒートシンクを重ねた状態で、5〜1
00℃で0.25〜4時間保持して上記スラリー中の可
塑剤を揮発させ発泡させた後、50〜200℃で30〜
60分間保持し乾燥して上記スラリーを薄板状多孔質成
形体にする。次にこの多孔質成形体をセラミック基板及
びヒートシンクとともに所定の雰囲気中で500〜10
60℃で0.5〜4時間加熱して保持し、多孔質成形体
をスケルトン構造を有する気孔率90〜93%、厚さ
0.5〜5mmの薄板状多孔質焼結体にする。更にこの
多孔質焼結体をセラミック基板及びヒートシンクととも
に圧延して多孔質焼結体の厚さを0.2〜3mmにする
ことにより、金属粉含有スラリーから気孔率20〜50
%の可塑性多孔質金属層が成形される。また可塑性多孔
質金属層に形成された気孔には金属層の側面からシリコ
ーングリース、シリコーンオイル又はエポキシ樹脂を充
填することが好ましい。
板10又は50では、セラミック基板13とヒートシン
ク18との熱膨張係数が異なっても、可塑性多孔質金属
層17がセラミック基板13やヒートシンク18の熱変
形を吸収するので、セラミック基板13に反りや割れが
発生するのを防止できる。また可塑性多孔質金属層17
にシリコーングリース、シリコーンオイル又はエポキシ
樹脂を充填することにより、可塑性多孔質金属層17で
の熱伝導率が向上するので、放熱特性を損わない。
説明する。 <実施例1>図1に示すように、パワーモジュール用基
板10はセラミック基板13の下面及び上面にそれぞれ
直接積層接着された金属薄板14及び回路基板16と、
金属薄板14に可塑性多孔質金属層17を介して積層接
着されセラミック基板13と異なる熱膨張係数を有する
ヒートシンク18とを備える。セラミック基板13をA
l2O3含有量が96%のセラミック材料により縦、横及
び厚さがそれぞれ30mm、70mm及び0.635m
mの長方形の薄板状に形成し、金属薄板14及び回路基
板16をCuにより縦、横及び厚さがそれぞれ30m
m、70mm及び0.3mmの長方形の薄板状に形成し
た。金属薄板14及び回路基板16をDBC法によりセ
ラミック基板13の下面及び上面にそれぞれ積層接着し
た。即ちセラミック基板13の下面及び上面に金属薄板
14及び回路基板16をそれぞれ重ねた状態でこれらに
荷重2.0kgf/cm2を加え、N2雰囲気中で106
5℃に加熱することにより積層接着した。セラミック基
板13の上面に積層接着された回路基板16をFeCl
3水溶液でエッチングして所定の形状の回路基板にし
た。
スラリーを平均粒径40μmのCu粉80gと、水溶性
メチルセルロース樹脂バインダ2.5gと、グリセリン
5gと、界面活性剤0.5gと、水20gとを30分間
混練した後、ヘキサンを1g添加して更に3分間混練し
て得た。ヒートシンク18をCuの押出し成形により形
成した。ヒートシンク18は縦、横及び厚さがそれぞれ
30mm、70mm及び3mmの直方体状の基部18a
と、この基部18aの下面に所定の間隔をあけて突設さ
れた多数のフィン部18bとを有し、上記基部18aの
積層接着面には幅が1mmで間隔が10mmの格子状の
溝18cを形成した。またヒートシンク18の自然空冷
時での放熱特性は5℃/Wであった。
た金属薄板14に金属含有スラリーを所定の厚さで塗布
し、このスラリーの下面にヒートシンク18の基部を密
着させた。この状態で、温度40℃に30分間保持して
上記スラリー中のヘキサンを揮発させて発泡させた後、
温度90℃に40分間保持し乾燥して上記スラリーを薄
板状多孔質成形体にした。次にこの多孔質成形体をセラ
ミック基板及びヒートシンクとともに空気中で500℃
に0.5時間加熱して保持した後、水素中で1030℃
に1時間加熱して保持し、多孔質成形体をスケルトン構
造を有する気孔率92〜95%、厚さ3mmの薄板状多
孔質焼結体にした。更にこの多孔質焼結体をセラミック
基板及びヒートシンクとともに圧延して多孔質焼結体の
厚さを1mmにすることにより、金属粉含有スラリーか
ら気孔率30%の可塑性多孔質金属層17を成形した。
またこの可塑性多孔質金属層17の気孔に金属層17の
側面からシリコーングリースを充填した。このようにし
てパワーモジュール基板10を得た。
金属層となる金属粉含有スラリーを平均粒径40μmの
Ag粉100gと、水溶性メチルセルロース樹脂バイン
ダ2.5gと、グリセリン5gと、界面活性剤0.5g
と、水20gとを30分間混練した後、ヘキサンを1g
添加して更に3分間混練して得たことを除いて、構成は
実施例1と同一である。但し、金属粉含有スラリーから
以下の方法により可塑性多孔質金属層を成形した。金属
薄板に上記金属含有スラリーを所定の厚さで塗布し、こ
のスラリーの下面にヒートシンクの基部を密着させた状
態で、温度40℃に30分間保持して上記スラリー中の
ヘキサンを揮発させて発泡させた後、温度90℃に40
分間保持し乾燥して上記スラリーを薄板状多孔質成形体
にした。次にこの多孔質成形体をセラミック基板及びヒ
ートシンクとともに空気中で900℃に3時間加熱して
保持し、多孔質成形体をスケルトン構造を有する気孔率
90〜93%、厚さ1mmの薄板状多孔質焼結体にし
た。更にこの多孔質焼結体をセラミック基板及びヒート
シンクとともに圧延して多孔質焼結体の厚さを0.3m
mにすることにより、金属粉含有スラリーから気孔率3
0%の可塑性多孔質金属層を成形した。
金属層となる金属粉含有スラリーを平均粒径25μmの
Al粉50gと、平均粒径9μmのCu粉1.2gと、
水溶性メチルセルロース樹脂バインダ2.5gと、グリ
セリン5gと、界面活性剤0.5gと、水20gとを3
0分間混練した後、ヘキサンを1g添加して更に3分間
混練して得たことを除いて、構成は実施例1と同一であ
る。但し、金属粉含有スラリーから以下の方法により可
塑性多孔質金属層を成形した。金属薄板に上記金属含有
スラリーを所定の厚さで塗布し、このスラリーの下面に
ヒートシンクの基部を密着させた状態で、温度40℃に
30分間保持して上記スラリー中のヘキサンを揮発させ
て発泡させた後、温度90℃に40分間保持し乾燥して
上記スラリーを薄板状多孔質成形体にした。次にこの多
孔質成形体をセラミック基板及びヒートシンクとともに
真空中で600℃に1時間加熱して保持し、多孔質成形
体をスケルトン構造を有する気孔率93〜96%、厚さ
1mmの薄板状多孔質焼結体にした。更にこの多孔質焼
結体をセラミック基板及びヒートシンクとともに圧延し
て多孔質焼結体の厚さを0.3mmにすることにより、
金属粉含有スラリーから気孔率30%の可塑性多孔質金
属層を成形した。
パワーモジュール用基板40では、ヒートシンク48を
Alにより実施例1のヒートシンクと同形同大に形成し
たことを除いて、構成は実施例3と同一である。ヒート
シンク48は基部48aとフィン部48bとを有し、基
部48aには実施例1のヒートシンクのような溝を形成
しなかった。図2において図1と同一符号は同一部品を
示す。
パワーモジュール用基板50では、セラミック基板13
の下面及び上面にろう材51であるAg−Cu−Tiろ
う材の箔を介して活性金属法により金属薄板13及び回
路基板16をそれぞれ積層接着した。即ちセラミック基
板13の下面及び上面にろう材51を挟んで金属薄板1
4及び回路基板16をそれぞれ重ねた状態でこれらに荷
重2.0kgf/cm2を加え、真空中で850℃に加
熱することにより積層接着した。上記以外の構成は実施
例1と同一であり、図3において図1と同一符号は同一
部品を示す。
6及び7では、セラミック基板の下面及び上面にろう材
であるAg−Cu−Tiろう材の箔を介して活性金属法
により金属薄板及び回路基板をそれぞれ積層接着したこ
とを除いて、構成は実施例2及び3とそれぞれ同一であ
る。 <実施例8>図4に示すように、この例のパワーモジュ
ール用基板80では、セラミック基板13の下面及び上
面にろう材51であるAg−Cu−Tiろう材の箔を介
して活性金属法により金属薄板14及び回路基板16を
それぞれ積層接着したことを除いて、構成は実施例4と
同一である。図4において図2と同一符号は同一部品を
示す。
例9及び10では、金属薄板及び回路基板を厚さ0.4
mmのAlにより実施例7及び8の金属薄板及び回路基
板とそれぞれ同じ大きさに形成し、セラミック基板の下
面及び上面にろう材であるAl−Siろう材の箔を介し
て金属薄板及び回路基板をそれぞれ積層接着した。即ち
セラミック基板の下面及び上面にろう材を挟んで金属薄
板及び回路基板をそれぞれ重ねた状態でこれらに荷重
2.0kgf/cm2を加え、真空中で630℃に加熱
することにより積層接着した。上記以外の構成は実施例
7及び8とそれぞれ同一である。
例11〜14では、セラミック基板をAlNにより形成
したことを除いて、構成は実施例1〜4とそれぞれ同一
である。但し、予めセラミック基板を1300℃で酸化
処理してその表面にAl2O3層を最適な厚さで形成して
おいた。 <実施例15〜20>図示しないが、実施例15〜20
では、セラミック基板をAlNにより形成したことを除
いて、構成は実施例5〜10とそれぞれ同一である。
孔質金属層を用いないことを除いて、実施例1と同一の
構成のパワーモジュール用基板5を比較例1とした。即
ちパワーモジュール用基板5はセラミック基板3の下面
及び上面にDBC法によりそれぞれ直接積層接着された
金属薄板4及び回路基板6と、金属薄板4にAg−Cu
ろう材2の箔を介して積層接着されたヒートシンク8と
を備える。 <比較例2>図7に示すように、可塑性多孔質金属層を
用いないことを除いて、実施例5と同一の構成のパワー
モジュール用基板9を比較例2とした。即ちパワーモジ
ュール用基板9はセラミック基板3の下面及び上面にA
g−Cu−Tiろう材1の箔を介して活性金属法により
それぞれ積層接着された金属薄板4及び回路基板6と、
金属薄板4にAg−Cuろう材2の箔を介して積層接着
されたヒートシンク8とを備える。 <比較例3及び4>図示しないが、可塑性多孔質金属層
を用いないことを除いて、実施例11及び15と同一の
構成のパワーモジュール用基板をそれぞれ比較例3及び
4とした。上記実施例1〜20及び比較例1〜4の構成
を表1にまとめた。
較例1〜4のパワーモジュール用基板に−40℃〜12
5℃の温度サイクル条件で0サイクル(温度サイクルを
全く与えない)、10サイクル及び50サイクルの温度
サイクルを与えた後の熱抵抗及びセラミック基板の割れ
について調べた。熱抵抗Rth(℃)は回路基板上に縦及
び横とも15mmの矩形の発熱体(図示せず)を2個P
b−Snはんだを介して接着し、この発熱体を10Wで
発熱させたときの周囲空気温度Ta(℃)と発熱体の温
度Tj(℃)とを測定して式より求めた。 Rth=(Tj−Ta)/10 …… またセラミック基板の割れ率Cr(%)はセラミック基
板から回路基板をエッチングして全て剥がし、顕微鏡で
積層接着周囲の割れの長さLc(mm)とエッチング前
の回路の全周長さLa(mm)を測定して式より求め
た。 Cr=(Lc/La)×100 …… これらの結果を表2に示す。
の方が従来例より著しく低くなっていることが判った。
また熱抵抗は0サイクルでは実施例より比較例の方が僅
かに良いが、10サイクル以上では実施例の方が比較例
より良くなっていることが判った。
有するヒートシンクを挙げたが、これに限らず図5に示
すように Al等により形成された筐体をヒートシンク
98としてもよい。図5において図2と同一符号は同一
部品を示す。
ラミック基板に直接又はろう材を介して金属薄板を積層
接着し、金属薄板に可塑性多孔質金属層を介してセラミ
ック基板と異なる熱膨張係数を有するヒートシンクを積
層接着したので、可塑性多孔質金属層が熱変形を吸収し
てセラミック基板の反りや割れを防止できる。また可塑
性多孔質金属層が気孔率20〜50%のCu,Al又は
Agの多孔質焼結体であり、この可塑性多孔質金属層に
シリコーングリース、シリコーンオイル又はエポキシ樹
脂を充填すれば、放熱特性を損うことがない。
面図。
図。
図。
図。
図。
板 13 セラミック基板 14 金属薄板 17 可塑性多孔質金属層 18,48,98 ヒートシンク 51 ろう材
Claims (9)
- 【請求項1】 セラミック基板(13)に直接又はろう材(5
1)を介して積層接着された金属薄板(14)と、 前記金属薄板(14)に可塑性多孔質金属層(17)を介して積
層接着され前記セラミック基板(13)と異なる熱膨張係数
を有するヒートシンク(18,48)とを備えたパワーモジュ
ール用基板。 - 【請求項2】 セラミック基板(13)がAl2O3又はAl
Nにより形成された請求項1記載のパワーモジュール用
基板。 - 【請求項3】 金属薄板(14)がCuにより形成され、前
記金属薄板(14)が直接セラミック基板(13)に積層接着さ
れた請求項1又は2記載のパワーモジュール用基板。 - 【請求項4】 金属薄板(14)がCuにより形成され、ろ
う材(51)がAg−Cu−Tiろう材である請求項1又は
2記載のパワーモジュール用基板。 - 【請求項5】 金属薄板(14)がAlにより形成され、ろ
う材(51)がAl−Siろう材である請求項1又は2記載
のパワーモジュール用基板。 - 【請求項6】 可塑性多孔質金属層(17)が気孔率20〜
50%のCu,Al又はAgの多孔質焼結体である請求
項1ないし5いずれか記載のパワーモジュール用基板。 - 【請求項7】 可塑性多孔質金属層(17)にシリコーング
リース、シリコーンオイル又はエポキシ樹脂が充填され
た請求項1ないし6いずれか記載のパワーモジュール用
基板。 - 【請求項8】 セラミック基板に直接又はろう材を介し
て金属薄板を積層接着する工程と、 前記金属薄板の表面に金属粉含有スラリーを塗布する工
程と、 前記金属粉含有スラリーの表面にヒートシンクを重ねる
工程と、 前記金属粉含有スラリーを発泡した後に焼成し圧延して
可塑性多孔質金属層を成形する工程とを含み、 前記金属粉含有スラリーは平均粒径が5〜100μmの
Cu,Al又はAgからなる金属粉と、水溶性樹脂バイ
ンダと、非水溶性炭化水素系有機溶剤と、界面活性剤
と、可塑剤と、水とを含むことを特徴とするパワーモジ
ュール用基板の製造方法。 - 【請求項9】 焼成して成形された可塑性多孔質金属層
にシリコーングリース、シリコーンオイル又はエポキシ
樹脂を充填する工程を更に含む請求項8記載のパワーモ
ジュール用基板の製造方法。
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---|---|---|---|
JP14228795A JP3180622B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | パワーモジュール用基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP14228795A JP3180622B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | パワーモジュール用基板及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08335652A true JPH08335652A (ja) | 1996-12-17 |
JP3180622B2 JP3180622B2 (ja) | 2001-06-25 |
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Family Applications (1)
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JP14228795A Expired - Lifetime JP3180622B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | パワーモジュール用基板及びその製造方法 |
Country Status (1)
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