JP3180621B2 - パワーモジュール用基板 - Google Patents

パワーモジュール用基板

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JP3180621B2
JP3180621B2 JP14228695A JP14228695A JP3180621B2 JP 3180621 B2 JP3180621 B2 JP 3180621B2 JP 14228695 A JP14228695 A JP 14228695A JP 14228695 A JP14228695 A JP 14228695A JP 3180621 B2 JP3180621 B2 JP 3180621B2
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L2224/32Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of an individual layer connector
    • H01L2224/321Disposition
    • H01L2224/32151Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/32221Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/32225Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
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    • H05K1/05Insulated conductive substrates, e.g. insulated metal substrate

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大電力半導体が発生する
熱を放散するためのヒートシンクを有するパワーモジュ
ール用基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパワーモジュール用基板
として、Niめっきを施したCuやAlにより形成され
た大型のヒートシンクをSn−Pb系、Pb−In系、
Ag−Sn系等のはんだを用いてセラミック基板の裏面
に金属薄板を介して積層接着する方法が知られている。
しかし、上記はんだを用いた積層接着方法では、はんだ
層の熱抵抗が大きいため、セラミック基板とヒートシン
クを直接積層接着する方法が提案されている。この直接
積層接着する方法としては、セラミック基板及びヒート
シンクをAl23及びCuによりそれぞれ形成した場
合、セラミック基板とヒートシンクとを重ねた状態でこ
れらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加え、N2雰囲気
中で1065℃に加熱するいわゆるDBC法(Direct B
onding Copper 法)、又はセラミック基板とヒートシン
クとの間にAg−Cu−Tiろう材の箔を挟んだ状態で
これらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加え、真空中
で800〜900℃に加熱するいわゆる活性金属法があ
る。しかし、上記直接積層接着する方法では、セラミッ
ク基板とヒートシンクとの熱膨張係数が異なるため、パ
ワーモジュール基板に反りを生じたり、熱サイクルによ
りセラミック基板に割れを生じたりする問題点があっ
た。これらの点を解消するために、ヒートシンクのセラ
ミック基板との接着面に格子状の溝を形成してヒートシ
ンクをセラミック基板に積層接着する方法が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の溝
を有するヒートシンクを積層接着する方法では、溝の形
成により接着時に反りは多少防ぐことはできるが、セラ
ミック基板が大型化すると上記溝だけでは反りを防止す
ることができない不具合があり、また熱サイクル時に積
層接着部でセラミック基板の割れを防ぐことは難しかっ
た。これらの点を解消するために溝を多くすると接着面
積が減少して、熱抵抗の上昇となる問題点がある。本発
明の目的は、放熱特性を損なわずに、熱変形を吸収して
セラミック基板の反りや割れを防止できるパワーモジュ
ール用基板を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1及び図3を用
いて説明する。本発明のパワーモジュール用基板は、図
1又は図3に示すようにセラミック基板13に直接又は
第1ろう材51を介して積層接着された金属薄板14
と、金属薄板14に第2ろう材12と可塑性多孔質金属
層17と第2ろう材12とを介して積層接着されセラミ
ック基板13と異なる熱膨張係数を有するヒートシンク
18とを備えたものである。
【0005】以下、本発明を詳述する。 (a)金属薄板のセラミック基板への積層接着 金属薄板はCu又はAlにより形成され、セラミック基
板はAl23又はAlNにより形成される。金属薄板が
Cuにより形成され、セラミック基板がAl23により
形成される場合には、セラミック基板と金属薄板とを重
ねた状態でこれらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加
え、N2雰囲気中で1065〜1075℃に加熱するD
BC法、又はセラミック基板と金属薄板との間に第1ろ
う材であるAg−Cu−Tiろう材の箔を挟んだ状態で
これらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加え、真空中
で800〜900℃に加熱する活性金属法により、金属
薄板がセラミック基板に積層接着される。
【0006】また金属薄板がCuにより形成され、セラ
ミック基板がAlNにより形成される場合には、予めセ
ラミック基板を1000〜1400℃で酸化処理してそ
の表面にAl23層を最適な厚さで形成した後、上記と
同様のDBC法又は活性金属法によりセラミック基板に
金属薄板が積層接着される。更に金属薄板がAlにより
形成され、セラミック基板がAl23又はAlNにより
形成される場合には、セラミック基板と金属薄板との間
に第1ろう材であるAl−Siろう材の箔を挟んだ状態
でこれらに荷重0.5〜2kgf/cm2を加え、真空
中で600〜650℃に加熱することにより、金属薄板
がセラミック基板に積層接着される。
【0007】(b)可塑性多孔質金属層 可塑性多孔質金属層は下記の方法により製造される。先
ず平均粒径5〜100μmの金属粉と、水溶性樹脂バイ
ンダと、非水溶性炭化水素系有機溶剤と、界面活性剤
と、水とを混練した後、可塑剤を添加して更に混練して
得られた金属粉含有スラリーをドクタブレード法により
成形体にする。次いでこの成形体を5〜100℃で0.
25〜4時間保持して上記成形体中の可塑剤を揮発させ
発泡させた後、50〜200℃で0.5〜1時間保持し
乾燥して薄板状多孔質成形体にする。次にこの多孔質成
形体を所定の雰囲気中で500〜1060℃で0.5〜
4時間加熱して保持し、スケルトン構造を有する気孔率
90〜93%、厚さ0.5〜5mmの薄板状多孔質焼結
体にする。更にこの多孔質焼結体を厚さ0.2〜3mm
に圧延することにより、気孔率が20〜50%の可塑性
多孔質金属層が得られる。
【0008】Cuの可塑性多孔質金属層では金属粉とし
て平均粒径5〜100μmのCu粉が用いられ、Alの
可塑性多孔質金属層では金属粉として平均粒径5〜10
0μmのAl粉と平均粒径5〜100μmのCu粉の混
合物が用いられ、Agの可塑性多孔質金属層では金属粉
として平均粒径5〜100μmのAg粉が用いられる。
水溶性樹脂バインダとしてはメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロースアンモニウ
ム、エチルセルロース等が用いられ、非水溶性炭化水素
系有機溶剤としてはネオペンタン、ヘキサン、イソヘキ
サン、ヘプタン等が用いられる。また界面活性剤として
は市販の台所用中性合成洗剤(例えばアルキルグルコシ
ドとポリオキシエチレンアルキルエーテルの28%混合
水溶液)が用いられ、可塑剤としてはエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アル
コールや、イワシ油、菜種油、オリーブ油等の油脂や、
石油エーテル等のエーテルや、フタル酸ジエチル、フタ
ル酸ジNブチル、フタル酸ジエチルヘキシル、フタル酸
ジNオクチル等のエステルが用いられる。
【0009】(c)ヒートシンク ヒートシンクはCu若しくはAlの押出し成形や射出成
形等により、又はCu板若しくはAl板のプレス成形に
より形成される。ヒートシンクは第2ろう材を介して可
塑性多孔質金属層に積層接着される基部と、この基部に
所定の間隔をあけて突設された多数のフィン部とを有す
る。基部及びフィン部はCu又はAlにより一体的に成
形される。またヒートシンクとして、フィン部のない基
部のみにより形成されたプレート状のものを用いること
もできる。
【0010】(d)第2ろう材 金属薄板及びヒートシンクがCuにより形成され、かつ
可塑性多孔質金属層がCu又はAgにより形成されたと
き、第2ろう材としてAg−Cuろう材の箔が用いら
れ、金属薄板、可塑性多孔質金属層及びヒートシンクの
少なくともいずれか1つがAlにより形成されたとき、
第2ろう材としてAl−Siろう材の箔が用いられる。
【0011】(e)ヒートシンク及び可塑性多孔質金属層
の金属薄板への積層接着 第2ろう材としてAg−Cuろう材の箔を用いる場合に
は、セラミック基板に積層接着された金属薄板に第2ろ
う材、可塑性多孔質金属層、第2ろう材及びヒートシン
クを重ねた状態でこれらに荷重0.1〜1.0kgf/
cm2を加え、水素雰囲気中で800〜850℃に加熱
することにより、ヒートシンクが第2ろう材、可塑性多
孔質金属層及び第2ろう材を介して金属薄板に積層接着
される。また第2ろう材としてAl−Siろう材の箔を
用いる場合には、セラミック基板に積層接着された金属
薄板に第2ろう材、可塑性多孔質金属層、第2ろう材及
びヒートシンクを重ねた状態でこれらに荷重0.1〜
1.0kgf/cm2を加え、真空中で550〜630
℃に加熱することにより、ヒートシンクが第2ろう材、
可塑性多孔質金属層及び第2ろう材を介して金属薄板に
積層接着される。また可塑性多孔質金属層に形成された
気孔には積層接着後の金属層の側面からシリコーングリ
ース、シリコーンオイル又はエポキシ樹脂を充填するこ
とが好ましい。
【0012】
【作用】図1又は図3に示されるパワーモジュール用基
板10又は50では、セラミック基板13とヒートシン
ク18との熱膨張係数が異なっても、可塑性多孔質金属
層17がセラミック基板13やヒートシンク18の熱変
形を吸収するので、セラミック基板13に反りや割れが
発生するのを防止できる。また可塑性多孔質金属層17
にシリコーングリース、シリコーンオイル又はエポキシ
樹脂を充填することにより、可塑性多孔質金属層17で
の熱伝導率が向上するので、放熱特性を損わない。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。 <実施例1>図1に示すように、パワーモジュール用基
板10はセラミック基板13の下面及び上面にそれぞれ
直接積層接着された金属薄板14及び回路基板16と、
金属薄板14に第2ろう材12と可塑性多孔質金属層1
7と第2ろう材12とを介して積層接着されセラミック
基板13と異なる熱膨張係数を有するヒートシンク18
とを備える。セラミック基板13をAl23含有量が9
6%のセラミック材料により縦、横及び厚さがそれぞれ
30mm、70mm及び0.635mmの長方形の薄板
状に形成し、金属薄板14及び回路基板16をCuによ
り縦、横及び厚さがそれぞれ30mm、70mm及び
0.3mmの長方形の薄板状に形成した。金属薄板14
及び回路基板16をDBC法によりセラミック基板13
の下面及び上面にそれぞれ積層接着した。即ちセラミッ
ク基板13の下面及び上面に金属薄板14及び回路基板
16をそれぞれ重ねた状態でこれらに荷重2.0kgf
/cm2を加え、N2雰囲気中で1065℃に加熱するこ
とにより積層接着した。セラミック基板13の上面に積
層接着された回路基板16をFeCl3水溶液でエッチ
ングして所定の形状の回路基板にした。
【0014】可塑性多孔質金属層17は気孔率30%の
Cuの多孔質焼結体である。この可塑性多孔質金属層1
7を以下の方法により製造した。先ず平均粒径40μm
のCu粉80gと、水溶性メチルセルロース樹脂バイン
ダ2.5gと、グリセリン5gと、界面活性剤0.5g
と、水20gとを30分間混練した後、ヘキサンを1g
添加して更に3分間混練して得られた金属粉含有スラリ
ーをドクタブレード法により成形体にした。次いで上記
成形体を温度40℃に30分間保持して上記成形体中の
ヘキサンを揮発させて発泡させた後、温度90℃に40
分間保持し乾燥して薄板状多孔質成形体にした。次にこ
の多孔質成形体を空気中で500℃に0.5時間加熱し
て保持した後、水素中で1000℃に1時間加熱して保
持し、スケルトン構造を有する気孔率92〜95%、厚
さ3mmの薄板状多孔質焼結体にした。更にこの多孔質
焼結体を厚さ1mmに圧延して気孔率30%の可塑性多
孔質金属層17を得た。また上記可塑性多孔質金属層1
7を縦及び横が30mm及び70mmの長方形状に切断
した。
【0015】ヒートシンク18をCuの押出し成形によ
り形成し、第2ろう材12としてAg−Cuろう材の箔
を用いた。ヒートシンク18は第2ろう材12を介して
可塑性多孔質金属層17に積層接着される縦、横及び厚
さがそれぞれ30mm、70mm及び1mmの直方体状
の基部18aと、この基部18aの下面に所定の間隔を
あけて突設された多数のフィン部18bとを有し、上記
基部18aの積層接着面には幅が1mmで間隔が10m
mの格子状の溝18cを形成した。またヒートシンク1
8の自然空冷時での放熱特性は5℃/Wであった。セラ
ミック基板13の下面に積層接着された金属薄板14の
下面に第2ろう材12、可塑性多孔質金属層17、第2
ろう材12及びヒートシンク18を重ねた状態でこれら
に荷重0.2kgf/cm2を加え、水素雰囲気中で8
00℃に加熱することにより、ヒートシンク18を第2
ろう材12、可塑性多孔質金属層17及び第2ろう材1
2を介して金属薄板14の下面に積層接着した。可塑性
多孔質金属層17の気孔にはこの金属層17の側面から
シリコーングリースを充填した。このようにしてパワー
モジュール用基板10を得た。
【0016】<実施例2>図2に示すように、ヒートシ
ンク28をAlにより実施例1のヒートシンクと同形同
大に形成し、第2ろう材22としてAl−Siろう材の
箔を用いた。ヒートシンク28は基部28aとフィン部
28bとを有し、基部28aには実施例1のヒートシン
クのような溝を形成しなかった。またこのヒートシンク
28の放熱特性は5℃/Wであった。セラミック基板1
3の下面に積層接着された金属薄板14の下面に第2ろ
う材12、可塑性多孔質金属層17及び第2ろう材12
を介してヒートシンク28を重ねた状態でこれらに荷重
0.2kgf/cm2を加え、真空中で600℃に加熱
することにより、ヒートシンク28を第2ろう材12、
可塑性多孔質金属層17及び第2ろう材12を介して金
属薄板14に積層接着した。このようにしてパワーモジ
ュール用基板20を得た。上記以外の構成は実施例1と
同一であり、図2において図1と同一符号は同一部品を
示す。
【0017】<実施例3>図示しないが、可塑性多孔質
金属層は気孔率30%のAlの多孔質焼結体である。こ
の可塑性多孔質金属層を以下の方法により製造した。先
ず平均粒径25μmのAl粉50gと、平均粒径9μm
のCu粉1.2gと、水溶性メチルセルロース樹脂バイ
ンダ2.5gと、グリセリン5gと、界面活性剤0.5
gと、水20gとを30分間混練した後、ヘキサンを1
g添加して更に3分間混練して得られた金属粉含有スラ
リーをドクタブレード法により成形体にした。次いで上
記成形体を温度40℃に30分間保持して上記成形体中
のヘキサンを揮発させて発泡させた後、温度90℃に4
0分間保持し乾燥して薄板状多孔質成形体にした。次に
この多孔質成形体を空気中で650℃に1時間加熱して
保持した後、水素中で1000℃に1時間加熱して保持
し、スケルトン構造を有する気孔率93〜96%、厚さ
3mmの薄板状多孔質焼結体にした。更にこの多孔質焼
結体を厚さ1mmに圧延して気孔率30%の可塑性多孔
質金属層を得た。また第2ろう材としてAl−Siろう
材の箔を用い、ヒートシンクをCuにより形成した。上
記以外の構成は実施例2と同一である。 <実施例4>図示しないが、可塑性多孔質金属層がAl
の多孔質焼結体であることを除いて、構成は実施例2と
同一である。
【0018】<実施例5>図3に示すように、この例の
パワーモジュール用基板50では、セラミック基板13
の下面及び上面に第1ろう材51であるAg−Cu−T
iろう材の箔を介して活性金属法により金属薄板13及
び回路基板16をそれぞれ積層接着した。即ちセラミッ
ク基板13の下面及び上面に第1ろう材51を挟んで金
属薄板14及び回路基板16をそれぞれ重ねた状態でこ
れらに荷重2.0kgf/cm2を加え、真空中で85
0℃に加熱することにより積層接着した。上記以外の構
成は実施例1と同一であり、図3において図1と同一符
号は同一部品を示す。
【0019】<実施例6>図4に示すように、この例の
パワーモジュール基板60では、セラミック基板13の
下面及び上面に第1ろう材51であるAg−Cu−Ti
ろう材の箔を介して活性金属法により金属薄板14及び
回路基板16をそれぞれ積層接着したことを除いて、構
成は実施例2と同一である。図4において図2と同一符
号は同一部品を示す。 <実施例7及び8>図示しないが、実施例7及び8で
は、セラミック基板の下面及び上面に第1ろう材である
Ag−Cu−Tiろう材の箔を介して活性金属法により
金属薄板及び回路基板をそれぞれ積層接着したことを除
いて、構成は実施例3及び4とそれぞれ同一である。
【0020】<実施例9>図示しないが、この例では、
金属薄板及び回路基板を厚さ0.4mmのAlにより実
施例5の金属薄板及び回路基板と同じ大きさにそれぞれ
形成し、セラミック基板の下面及び上面に第1ろう材で
あるAl−Siろう材の箔を介して金属薄板及び回路基
板をそれぞれ積層接着した。即ちセラミック基板の下面
及び上面に第1ろう材を挟んで金属薄板及び回路基板を
それぞれ重ねた状態でこれらに荷重2.0kgf/cm
2を加え、真空中で630℃に加熱することにより積層
接着した。また第2ろう材としてAl−Siろう材の箔
を用い、セラミック基板の下面積層接着された金属薄板
の下面に第2ろう材、可塑性多孔質金属層及び第2ろう
材を介してヒートシンクを重ねた状態でこれらに荷重
0.2kgf/cm2を加え、真空中で600℃に加熱
することにより、ヒートシンクを第2ろう材、可塑性多
孔質金属層及び第2ろう材を介して金属薄板に積層接着
した。上記以外の構成は実施例5と同一である。
【0021】<実施例10〜12>図示しないが、実施
例10〜12では、金属薄板及び回路基板をAlにより
それぞれ形成し、第1ろう材としてAl−Siろう材の
箔を用いたことを除いて、構成は実施例6〜8とそれぞ
れ同一である。 <実施例13〜16>図示しないが、実施例13〜16
では、セラミック基板をAlNにより形成したことを除
いて、構成は実施例1〜4とそれぞれ同一である。但
し、予めセラミック基板を1300℃で酸化処理してそ
の表面にAl23層を最適な厚さで形成しておいた。 <実施例17〜24>図示しないが、実施例17〜24
では、セラミック基板をAlNにより形成したことを除
いて、構成は実施例5〜12とそれぞれ同一である。
【0022】<比較例1>図6に示すように、可塑性多
孔質金属層を用いないことを除いて、実施例1と同一の
構成のパワーモジュール用基板5を比較例1とした。即
ちパワーモジュール用基板5はセラミック基板3の下面
及び上面にDBC法によりそれぞれ直接積層接着された
金属薄板4及び回路基板6と、金属薄板4に第2ろう材
2であるAg−Cuろう材の箔を介して積層接着された
ヒートシンク8とを備える。 <比較例2>図7に示すように、可塑性多孔質金属層を
用いないことを除いて、実施例5と同一の構成のパワー
モジュール用基板9を比較例2とした。即ちパワーモジ
ュール用基板9はセラミック基板3の下面及び上面に第
1ろう材1であるAg−Cu−Tiろう材の箔を介して
活性金属法によりそれぞれ積層接着された金属薄板4及
び回路基板6と、金属薄板4に第2ろう材2であるAg
−Cuろう材の箔を介して積層接着されたヒートシンク
8とを備える。 <比較例3及び4>図示しないが、可塑性多孔質金属層
を用いないことを除いて、実施例13及び17と同一の
構成のパワーモジュール用基板をそれぞれ比較例3及び
4とした。上記実施例1〜24及び比較例1〜4の構成
を表1にまとめた。
【0023】
【表1】
【0024】<比較試験と評価>実施例1〜24及び比
較例1〜4のパワーモジュール用基板に−40℃〜12
5℃の温度サイクル条件で0サイクル(温度サイクルを
全く与えない)、10サイクル及び50サイクルの温度
サイクルを与えた後の熱抵抗及びセラミック基板の割れ
について調べた。熱抵抗Rth(℃)は回路基板上に縦及
び横とも15mmの矩形の発熱体(図示せず)を2個P
b−Snはんだを介して接着し、この発熱体を10Wで
発熱させたときの周囲空気温度Ta(℃)と発熱体の温
度Tj(℃)とを測定して式より求めた。 Rth=(Tj−Ta)/10 …… またセラミック基板の割れ率Cr(%)はセラミック基
板から回路基板をエッチングして全て剥がし、顕微鏡で
積層接着周囲の割れの長さLc(mm)とエッチング前
の回路の全周長さLa(mm)を測定して式より求め
た。 Cr=(Lc/La)×100 …… これらの結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、割れ率は実施例
の方が従来例より著しく低くなっていることが判った。
また熱抵抗は0サイクルでは実施例より比較例の方が僅
かに良いが、10サイクル以上では実施例の方が比較例
より良くなっていることが判った。
【0027】なお、上記実施例では基部とフィン部とを
有するヒートシンクを挙げたが、これに限らず図5に示
すように Al等により形成された筐体をヒートシンク
78としてもよい。図5において図2と同一符号は同一
部品を示す。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、セ
ラミック基板に直接又は第1ろう材を介して金属薄板を
積層接着し、金属薄板に第2ろう材と可塑性多孔質金属
層と第2ろう材とを介してセラミック基板と異なる熱膨
張係数を有するヒートシンクを積層接着したので、可塑
性多孔質金属層が熱変形を吸収してセラミック基板の反
りや割れを防止できる。また可塑性多孔質金属層が気孔
率20〜50%のCu,Al又はAgの多孔質焼結体で
あり、この可塑性多孔質金属層にシリコーングリース、
シリコーンオイル又はエポキシ樹脂を充填すれば、放熱
特性を損うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のパワーモジュール用基板の断
面図。
【図2】本発明の実施例2を示す図1に対応する断面
図。
【図3】本発明の実施例5を示す図1に対応する断面
図。
【図4】本発明の実施例6を示す図2に対応する断面
図。
【図5】本発明の実施例25を示す図2に対応する断面
図。
【図6】比較例1を示す図1に対応する断面図。
【図7】比較例2を示す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
10,20,50,60,70 パワーモジュール用基
板 12,22 第2ろう材 13 セラミック基板 14 金属薄板 17 可塑性多孔質金属層 18,28,78 ヒートシンク 51 第1ろう材
フロントページの続き (72)発明者 初鹿 昌文 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱マテリアル株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平1−103853(JP,A) 特開 平7−86444(JP,A) 特開 平7−99268(JP,A) 特開 昭60−219045(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/12 H01L 23/373

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板(13)に直接又は第1ろう
    材(51)を介して積層接着された金属薄板(14)と、 前記金属薄板(14)に第2ろう材(12,22)と可塑性多孔質
    金属層(17)と前記第2ろう材(12,22)とを介して積層接
    着され前記セラミック基板(13)と異なる熱膨張係数を有
    するヒートシンク(18,28,78)とを備えたパワーモジュー
    ル用基板。
  2. 【請求項2】 セラミック基板(13)がAl23又はAl
    Nにより形成された請求項1記載のパワーモジュール用
    基板。
  3. 【請求項3】 金属薄板(14)がCuにより形成され、前
    記金属薄板(14)が直接セラミック基板(13)に積層接着さ
    れた請求項1又は2記載のパワーモジュール用基板。
  4. 【請求項4】 金属薄板(14)がCuにより形成され、第
    1ろう材(51)がAg−Cu−Tiろう材である請求項1
    又は2記載のパワーモジュール用基板。
  5. 【請求項5】 金属薄板(14)がAlにより形成され、第
    1ろう材(51)がAl−Siろう材である請求項1又は2
    記載のパワーモジュール用基板。
  6. 【請求項6】 可塑性多孔質金属層(17)が気孔率20〜
    50%のCu,Al又はAgの多孔質焼結体である請求
    項1ないし5いずれか記載のパワーモジュール用基板。
  7. 【請求項7】 可塑性多孔質金属層(17)にシリコーング
    リース、シリコーンオイル又はエポキシ樹脂が充填され
    た請求項1ないし6いずれか記載のパワーモジュール用
    基板。
  8. 【請求項8】 ヒートシンク(18,28,78)がCu又はAl
    により形成された請求項1ないし7いずれか記載のパワ
    ーモジュール用基板。
  9. 【請求項9】 金属薄板(14)及びヒートシンク(18)がC
    uにより形成され、可塑性多孔質金属層(17)がCu又は
    Agにより形成され、第2ろう材(12)がAg−Cuろう
    材である請求項1記載のパワーモジュール用基板。
  10. 【請求項10】 金属薄板(14)、可塑性多孔質金属層(1
    7)及びヒートシンク(28,78)の少なくともいずれか1つ
    がAlにより形成され、第2ろう材(22)がAl−Siろ
    う材である請求項1記載のパワーモジュール用基板。
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