JPH08331222A

JPH08331222A - 携帯電話の収納ケース

Info

Publication number: JPH08331222A
Application number: JP13810095A
Authority: JP
Inventors: Takashi Suzuki; 傑鈴木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-06-05
Filing date: 1995-06-05
Publication date: 1996-12-13

Abstract

(57)【要約】【目的】携帯電話を吊下げたまま、使用できる収納ケ
ースを提供する。【構成】携帯電話Ａが納まる肩紐２付のケース本体１
の前面に窓孔８を設け、この窓孔８に透過性と通音性の
ある材料４を張設し、収納した携帯電話Ａをケース本体
１に収納したまま使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、携帯電話を持ち歩く
場合の収納ケース、更に詳しくは、携帯電話をケース本
体内に収納したまま使用できるようにした収納ケースに
関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、携帯電話の普及は目ざましいもの
であるが、外出時に携帯電話を持ち歩くために、上衣の
ポケットやバッグに入れたのでは不便であったり不体裁
であるため、最近、身体に装着するための収納具が提案
されている。

【０００３】従来の収納具は、身体の肩にかけるベルト
の両端にズボンやスカートの上縁に固定する係止金具を
設け、上記ベルトの前面側に携帯電話を出し入れ自在に
収納するケースを固定した構造を有し、ケースは、皮や
合成皮革、合成樹脂等を用いて携帯電話が納まる袋状に
形成され、一方端部の出し入れ口が開閉自在となり、携
帯電話を身体の腹部横位置に装着した状態で携行するよ
うになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
収納具は、身体に沿うよう携帯電話を装着するため、携
帯電話を使用するときは必ずケース内から取り出さなけ
ればならず、ケースに対して携帯電話を出し入れしなけ
ればならないという面倒な作業が必ず付随することにな
り、使い勝手が悪いという問題がある。

【０００５】また、ベルトの途中にケースを固定し、ベ
ルトの両端に係止金具を設けた構造は、製作に手間がか
かり、材料及び製作コストが高くつくという問題があ
る。

【０００６】そこで、この発明の課題は、身体に装着し
たままケース本体から出し入れすることなく携帯電話を
使用することができ、携帯電話の使い勝手がよいと共
に、構造が簡単で安価に提供できる携帯電話の収納ケー
スを提供することにある。

【０００７】上記のような課題を解決するため、請求項
１は、携帯電話を出し入れ自在に収納するケース本体
と、このケース本体を吊下げるための肩紐とからなり、
ケース本体の少なくとも一部が、収納した携帯電話の見
える透過性と通音性のある材料で形成されている構成を
採用したものである。

【０００８】請求項２は、透過性と通音性のある材料が
合成樹脂の網状体である構成としたものである。

【０００９】請求項３は、ケース本体を、一端に開閉自
在の出し入れ口を有する袋状に形成し、少なくとも一方
の面に設けた窓孔に透過性と通音性のある材料を張設
し、ケース本体のコーナ部分にアンテナの引き出し部分
を設けた構成としたものである。

【００１０】

【作用】肩紐を首から肩にかけ、ケース本体内に携帯電
話を収納すれば、該電話は身体の腰部付近に沿うことに
なり、嵩張らずに持ち歩くことができる。

【００１１】ケース本体は、少なくとも一部が透過性と
通音性を有する材料で形成されているので、この部分か
ら携帯電話が見えることになり、ケース本体に入ったま
まで携帯電話を使用することができる。

【００１２】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。

【００１３】図示のように、収納ケースは、携帯電話Ａ
を出し入れ自在に収納するケース本体１と、両端がこの
ケース本体１に連結され、首から一方の肩にかけること
によってケース本体１を身体の他方の腰の部分に吊下げ
状に位置させる肩紐２とで構成されている。

【００１４】上記ケース本体１は、携帯電話Ａを出し入
れ自在に収納する大きさの袋状に形成され、一方の端部
が携帯電話Ａを出し入れする開閉自在の出し入れ口３に
なり、ケース本体１の少なくとも一部が、収納した携帯
電話Ａの見える透過性と通音性のある材料４で形成され
ている。

【００１５】図１と図２に示す第１の例は、ケース本体
１の全体を透過性と通音性のある材料４で形成したもの
であり、該材料４としては、比較的強度のある合成樹脂
の網状体、ネット、メッシュ類のほか、多孔性の合成樹
脂シートやフィルム、薄い編地や織物等を用いることが
でき、内部の携帯電話Ａが見やすいように、これらの材
料４の色は特に限定されないが、透明や白色、淡い色彩
のものを用いるのが好ましいと共に、メッシュの大き
さ、編目や織目及び使用する素材径等は、携帯電話Ａの
収納に支障のない強度が得られ、かつ、携帯電話Ａの透
過が得られる条件で任意に選択すればよい。ちなみに材
料４の具体例としては、たも網用の合成樹脂網や繊維糸
網、多孔性の合成樹脂シートをあげることができる。

【００１６】上記ケース本体１における出し入れ口３
は、図２（Ａ）の如く、一対のホックや面ファスナーの
如き係止具５によって開閉自在としたり、図２（Ｂ）の
如く、蓋片６と係止具５によって開閉自在とし、ケース
本体１の内周には図示省略したが保形用の可撓性芯材を
沿わせるようにしてもよい。

【００１７】前記肩紐２は、両端部をケース本体１の出
し入れ口３の両側に連結したものであり、この肩紐２は
目立たない色彩、例えば透明や淡色のものを用いるのが
好ましく、途中の適当な位置には、長さ調整部分７が設
けられている。

【００１８】この肩紐２は、合成樹脂の可撓性及び適度
な伸縮性を有する断面円形のものや同様の合成樹脂やゴ
ム編みの帯状紐のほか、皮や合成皮革の紐を用い、ケー
ス本体１をポシェットの如く、身体の腰の部分に縦に吊
り下げ状とするようになっている。

【００１９】図３（Ａ）、（Ｂ）に示すケース本体１の
第２の例は、合成樹脂シート、皮、合成皮革等を用いて
長方形の袋状に形成し、一方の面に窓孔８を設け、この
窓孔８に前記した透過性と通音性のある材料４を張設す
ると共に、出し入れ口３の一面側に設けた蓋片６の先端
と他面側にホックや面ファスナー等の一対の係止具５を
設けた構造になっている。なお、蓋片６の係止位置は上
下に可変とし、収納する携帯電話Ａの大きさに対応でき
るようにする。

【００２０】このケース本体１の四隅コーナ部分にはア
ンテナＢの引き出し部分９が設けられ、収納した携帯電
話ＡのアンテナＢをこの部分９からケース本体１の外部
に引き出せるようにしている。

【００２１】ケース本体１に設ける窓孔８は、収納する
携帯電話Ａのプッシュ部分と表示部分及びイヤーレシー
バー、マイクロホン等が見える程度に大きさや形状及び
設ける位置と数を設定すればよく、このケース本体１に
対して肩紐２はその両端を出し入れ口３の両側に接続し
て垂直に吊下げるようにしたが、肩紐２の一端を出し入
れ口３の一端側に連結し、他端をケース本体１の側面で
少し下端寄りに連結することによりケース本体１を斜上
向きの傾斜状に吊り下げるようにしてもよい。

【００２２】図４に示すケース本体１の第３の例は、上
記した第２の例と同様のものにおいて、その両面に窓孔
８、８を設け、両窓孔８、８の各々に透過性と通音性の
ある材料４を張設したものである。このようにすると、
ケース本体１に対する携帯電話Ａの表裏の方向性がなく
なり、便利である。

【００２３】図５（Ａ）乃至（Ｃ）に示す第４の例は、
プッシュ部分の前面を送話機付の蓋Ｃによって開閉でき
る携帯電話Ａの収納に適したケース本体１を示し、該携
帯電話Ａが納まる大きさに形成したケース本体１の前面
に窓孔８を設け、この窓孔８に材料４を張設し、この材
料４の、下端とケース本体１の底部との間に蓋Ｃの抜差
しが可能な開口部２１を設けている。また、この例で
は、ケース本体１の蓋片６にも窓孔８ａを設けて材料４
を張設し、蓋片６の両側がアンテナＢの引き出し部分９
になっている。

【００２４】この第４の例では、図５（Ｂ）、（Ｃ）の
ように、開いた蓋Ｃを開口部２１に挿入して外方に突出
するよう、ケース本体１内に携帯電話Ａを収納し、該電
話Ａを使用しないときは、蓋６を窓孔８の材料４に重な
るよう折り畳み状とすればよく、使用時は、蓋Ｃを開
き、材料４上からプッシュを操作すればよく、材料４は
薄いため、蓋Ｃの折り畳み係止に支障はない。

【００２５】この発明の収納ケースは上記のような構成
であり、図６に示すように、ケース本体１内に携帯電話
Ａを収納し、肩紐２を首から一方側の肩にかけ、ケース
本体１を他方側の腰部付近に吊り下げ状とすることによ
り、携帯電話Ａを携行する。なお、ケース本体１内に携
帯電話Ａを収納する場合、該電話Ａのプッシュ部分や表
示部分等が透過性と通音性のある材料４に臨むように挿
入する。

【００２６】電話をかける場合は、ケース本体１内から
携帯電話Ａを取り出すことなく、ケース本体１内に収納
したままで携帯電話Ａを一方の手で保持して持上げ、他
方の手でピッシュ操作を行なえばよく、肩紐２は可撓性
により持上げに何ら支障を与えないと共に、ケース本体
１の透過性と通音性のある材料４の部分に、プッシュボ
タン、表示部、イヤーレシーバー、マイクロホンが見え
るので、ケース本体１の上からそのままで電話Ａの使用
が可能になる。

【００２７】また、受信時においても、上記と同様に携
帯電話Ａを収納ケース１と共に持ち上げ保持して通話す
ればよい。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、この発明によると、肩紐
で吊下げるケース本体の少なくとも一部を、透過性と通
音性のある材料で形成したので、携帯電話を肩から吊下
げて携行できると共に、ケース本体内に収納した携帯電
話の通話に必要な部分が外部から見え、ケース本体内に
収納したままで携帯電話の使用が可能になり、該電話の
使用時に一々ケース本体内から取り出す必要がないの
で、使い勝手がよく、携帯電話の使用が一段と便利にな
る。

【００２９】また、ケース本体とこれを肩に吊下げる肩
紐の組み合せであるので、構造が極めてシンプルなもの
となり、安価に製作及び提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）はこの発明に係る収納ケースの第１の例
を示す使用状態の正面図、（Ｂ）は同一の部切欠側面図

【図２】（Ａ）と（Ｂ）は同上の出し入れ口の部分を示
す異なった例の斜視図

【図３】（Ａ）は第２の例を示す正面図、（Ｂ）は縦断
面図

【図４】第３の例を示す横断面図

【図５】（Ａ）は第４の例を示す斜視図、（Ｂ）は同正
面図、（Ｃ）は側面図

【図６】使用状態を示す斜視図

【符号の説明】

１ケース本体２肩紐３出し入れ口４透過性と通音性のある材料８窓孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】携帯電話を出し入れ自在に収納するケー
ス本体と、このケース本体を吊下げるための肩紐とから
なり、ケース本体の少なくとも一部が、収納した携帯電
話の見える透過性と通音性のある材料で形成されている
携帯電話の収納ケース。
【請求項２】透過性と通音性のある材料が合成樹脂の
網状体である請求項１記載の携帯電話の収納ケース。
【請求項３】ケース本体を、一端に開閉自在の出し入
れ口を有する袋状に形成し、少なくとも一方の面に設け
た窓孔に透過性と通音性のある材料を張設し、ケース本
体のコーナ部分にアンテナの引き出し部分を設けた請求
項１又は２記載の携帯電話の収納ケース。