JP3047512U - 携帯電話機用キャリングケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 携帯電話機を収納するキャリングケースに関
し、携帯電話機に装着しても、重量の増加が少なくかさ
ばらないで保護できる廉価な構造を提供することを目的
とする。 【解決手段】透明又は半透明で薄く、軽量なネット状の
生地で袋状に形成され、一部に携帯電話機を挿入するた
めの開口部３４を有する構造として、重量の増加が少な
くかさばらないケースの提供を可能にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話機及び簡易携帯電話機（以下、携帯電話機）をほこり、汚 れ、濡水や取り扱い時の傷、落下衝撃から保護するために使用するキャリングケ ース（以下、ケース）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４は、従来のケースの例を示す図で、主要部品は透明なシート１と弾力性の ある生地２と革製の蓋３で構成される。これらの主要構成部材と革状の補強材４ を重ねて縫合し、ケースにする。携帯電話機の収納は、蓋３を開き、携帯電話機 を内部に挿入し、蓋３を閉じる。蓋３は、ケースの裏面の生地２にマジックテー プ５で固定していた。

【０００４】 操作性を上げるため、携帯電話の外部接続端子に相対する位置に孔６、通話口 に相対する位置に孔７、受話口に相対する位置に孔８、着信ランプに相対する位 置に孔９、着信音のブザーに相対する位置に孔１０を開けていた。

【０００５】 携帯時の身体への固定は、ベルトとベルト押え１２を使用して行う。ベルト押 え１２は、その一端がケース裏面の生地２に縫合されており、使用する時には、 ベルトをベルト押え１２とケース裏面の生地２の間を通した後、ベルト押え１２ をケース裏面の生地２にマジックテープ１１で固定することで、身体に固定して いた。

【０００６】 その他の実施例として、特に図示はしないが、全て透明なシートで各部材を構 成したものや、携帯電話機の操作面に相対する位置のみ透明シートを使用し、そ の他は革で構成されたものもある。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】 近年、携帯電話機は小型化・軽量化が急激に進んで、ますます携帯性が良くな って、使用する場所は、屋内にとどまらず、例えば建設現場、生鮮市場、ゴルフ 場、ゴミ処理場であったり多様化している。このような環境に多くあるほこり、 汚れ、濡水や取り扱い時の傷、落下衝撃から精密電子機器である携帯電話機を保 護するためにケースを使用することになる。

【０００８】 現在ある最軽量の携帯電話機（簡易型を除く）の重さは約８５ｇ、これに対し て、代表的なケースの重さは約２０ｇであり、本体重量の約２４％となる。携帯 電話機の小型化・軽量化は製品の差別化のため、今後とも進むと予想され、この 重量比は更に大きくなると考えられる。

【０００９】 しかしながら、従来のケースは厚くて重いので、装着するとかさばるだけでな く、軽量の携帯電話機が重くなるので、シャツやスーツの胸ポケット、ズボンの ポケットに入れるのは困難であり、仕方なく使用しない人が多い。

【００１０】 携帯電話機を身体に保持する方法として、ズボンのベルトをケースに付いてい るベルト押えとケースの間を通して腰部に保持する方法があるが、スカートを着 用する女性やベルトを着用しない人には使用できない。又、ケースに付いている ベルト通しは、外形を大きくするだけでなく、重量増加の一因となっていた。

【００１１】 その結果、ケースを装着せずに携帯電話機だけで、悪環境で使用する人が多く なってきており、漏水で電気回路の絶縁抵抗が低下し、内部回路のショートに到 る動作不良になったり、又、落下衝撃によって半田付け部のクラックやコネクタ の破損による動作不良が発生するといった問題があった。

【００１２】 又、携帯電話機には、通話や携帯時に手首に固定するために使用するひもが付 属されているが、消耗品であるため、老朽した時には、交換が必要となるといっ た問題があった。又、従来のケースでは、携帯電話の外部接続端子、通話口、受 話口、着信ランプ、着信音のブザーに相対する位置に孔を開ける必要があったた め、高価格になるといった問題があった。

【００１３】 本考案は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は 携帯電話機に装着しても、重量の増加が少なくかさばらないことと、ほこり、汚 れ、濡水や取り扱い時の傷、落下衝撃から精密電子機器である携帯電話機を保護 可能な小型、軽量で簾価なケースを提供することにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１の考案のケースは、透明又は半透明で薄く、軽量なネット状 の生地で袋状に形成され、一部に携帯電話機を挿入するための開口部を有したこ とを特徴とする。この構成により、開口部から簡単に携帯電話機の挿入が行える と共に、装着時に重量の増加が少なく、かさばらないケースの提供が可能となる 。

【００１５】 ケースを携帯電話機に装着して操作する場合には、透明又は半透明な生地で構 成されているため、携帯電話機をケースから取り出さなくても表示部やボタンが 確認でき、且つ、ネット状なため音声の伝達性を低下させることなく、通話や操 作を行うことが可能となる。構成部材が少なく、通話のための孔開けが不要なた め、極めて廉価で製造することが可能である。

【００１６】 本考案の請求項２の考案のケースは、開口部の開閉と、身体への保持とを兼用 するためのひもを備えたことを特徴とする。この構成により携帯電話機に付属の ひもが老朽化した時には、本考案のケースのひもを使用することができるので、 新たにな携帯電話機用のひもの購入が不要となるだけでなく、ひもの長さを任意 長さにすることで、携帯時には首や肩から吊すことが可能である。

【００１７】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の第１の実施例の形態を示す図で、（ａ）は斜視図であり、同図 において、２１は透明又は半透明で薄く、軽量なネット状の生地、例えばポリエ ステル等の合成繊維等の材料で作られたケース本体、２２は携帯電話機を挿入す るための開口部、２３はケース本体と同じ材料で作られる開閉用の蓋で、その端 にはマジックテープ２４が付いている。携帯電話機を収納した後、蓋２３はマジ ックテープ２４でケース本体に固定されることで、閉じられる。

【００１８】 以上の構成部材を縫合、溶着、接着等の手段で組み立ててケースを形成してい る。又、蓋２３は閉じた時に、長辺方向の両端に任意の隙間を空けるため、ケー スより小さくできており、携帯電話機のアンテナと携帯電話に付いているひもを 出す孔として使用する。

【００１９】 実施例のケース本体２１は、透明又は半透明で薄く、軽量なネット状の生地で できているが、パンティストッキングの材料であるナイロン・ポリウレタンのネ ットやリボンの材料、カーテンの材料であっても良い。 実施例の開閉機構は蓋とマジックテープで構成したが、ひも、ボタン、フック、 ファスナーでも良い。開口部の端にゴムやバネを付け、その弾力によって開閉す る構造でも良い。

【００２０】 図１（ｂ）は、本考案の第１の実施例の形態を携帯電話と共に示した図で、（ ａ）は携帯電話機を収納した状態を示す。蓋２３を閉じると、蓋２３の両端と本 体ケース２１の間に隙間ができるので、この隙間から携帯電話機２５のアンテナ ２６と携帯電話に付いているひも２７を出している。

【００２１】 （ｂ）は携帯電話機をケース本体から取り出した状態を示し、蓋２３を開き、 携帯電話２５を簡単に取り出すことができる。図中、２８は携帯電話機の操作ボ タン、２９は携帯電話機の表示邪を示している。

【００２２】 図３は本考案の第２の実施例の形態を携帯電話機と共に示す図で、同図におい て、２１はケース本体で、第１の実施例に同じ材料で作られる。３４は携帯電話 機を挿入するための開口部、３１は開閉用のひも、３３はひも通しで、開口邪端 をチューブ状に形成し、中をひも３１が通っている。３２はひもを締めた時の緩 みを防止するストッパである。携帯電話機をケースから取り出す時は、ストッパ ３２を緩め、開口部３４を開くことで簡単に取り出せる。

【００２３】 又、ひも３１は、長さを任意にすることで、通話中の手首への固定や携帯時に は首や肩から吊すことが可能である。

【００２４】

【考案の効果】

請求項１の考案のケースによれば、軽く、薄く、廉価なため、ケースを装着す る人が増え、取り扱いによる携帯電話機の故障を低減することが可能である。

【００２５】 請求項２の考案のケースによれば、携帯電話機に付属のひもが老朽化した時、 ケースのひもが流用できるので、係る費用の低減が可能である。又、ひもの長さ を延長すれば、首や肩から吊すことが可能であるため、極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例の形態を示す図

【図２】本考案の第１の実施例の形態を携帯電話共に示
した図で、（ａ）は携帯電話機を収納した状態、（ｂ）
は携帯電話機をケース本体から取り出した状態を示した
図である。

【図３】本考案の第２の実施例の形態を携帯電話共に示
した図である。

【図４】従来のケースの一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 透明シート ２ 弾力性のある生地 ３ 革製の蓋 ４ 補強材 ５、１１ マジックテープ ６、７、８、９、１０ 孔 １２ ベルト押え ２１ ケース本体 ２２ 開口部 ２３ 蓋 ２４ マジックテープ ２５ 携帯電話機 ２６ アンテナ ２７ 携帯電話機のひも ２８ 操作ボタン ２９ 表示邸 ３１ ひも ３２ ストッパ ３３ ひも通し ３４ 開口部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯電話機を収納するキャリングケースで
   あって、透明又は半透明で薄く、軽量なネット状の生地
   で袋状に形成され、一部に携帯電話機を挿入するための
   開口部を有したたことを特徴とする携帯電話機用キャリ
   ングケース。
2. 【請求項２】開口部にキャリングケースの開閉と身体へ
   の保持を兼用できるひもを有したことを特徴とする請求
   項１記載の携帯電話機用キャリングケース。