JP3053704U

JP3053704U - 移動電話用ケース

Info

Publication number: JP3053704U
Application number: JP1998002936U
Authority: JP
Inventors: 作兵衛松宮
Original assignee: 作兵衛松宮
Priority date: 1998-05-01
Filing date: 1998-05-01
Publication date: 1998-11-13
Anticipated expiration: 2004-05-01

Abstract

(57)【要約】【目的】腕に取り付けて携帯することのできる移動電
話用ケースを提供する。【構成】少なくとも移動電話２を収納することのでき
るケース部材１２と、ケース部材１２を腕に取り付ける
取付部材２０（バンド３４，バンド通し２２）とから移
動電話用ケース１０を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、移動電話を収納して携帯する移動電話用ケースに関し、より詳しくは、腕に取り付けて携帯する移動電話用ケースに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

携帯電話やＰＨＳ等の移動電話を持ち歩く手段としては、ハンドバッグ等のカバンに入れて携帯する方法や、上着の内ポケットに入れて携帯する方法や、移動電話を収納するケースをズボンのベルトに取り付けて携帯する方法等がある。

【０００３】カバンに入れて携帯する方法は、カバンの中に移動電話が入っているため、電話がかかってきたことが分かり難く、さらには、電話がかかってきた場合にカバンを開けて中を探さなければならず、移動電話の取り出しが面倒である。そのため、電話がかかってきた場合でも、移動電話をカバンから出す前に電話が切れてしまうことがある。また、カバン内からでは、電話がかかってきたことを振動で知らせることはできず、音を鳴らして知らせる必要がある。そのため、騒音を出して周りに迷惑をかけることがある。

【０００４】上着の内ポケットに入れて携帯する方法は、常に携帯することができ、しかも、移動電話の取り出しを簡単に素早く行うことができる。また、内ポケットに入れているため、電話がかかってきたことを知らせる振動も比較的敏感に感じ取ることができる。しかし、夏場においては、上着を着用しないために、移動電話を内ポケットに入れて携帯することができ難くなる。

【０００５】収納ケースをズボンのベルトに取り付ける方法は、夏場であろうと常に携帯することができるが、ポケットに入れる場合と比べて移動電話を取り出し難くなる。また、電話がかかってきたことを知らせる振動も、ポケットに入れる場合に比べて感じ難くなる。さらに、腰部に移動電話を収納すると、机の角等に移動電話をぶつけて壊してしまう可能性等が生じる。

【０００６】そこで、本考案者は、このような課題を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、本考案に至ったのである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、少なくとも移動電話を収納することのできるケース部材と、該ケース部材を腕に取り付ける取付部材とから構成されていることにある。

【０００８】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記取付部材が、ケース部材に取り付けられた、腕に巻き付けることのできるバンドであることにある。

【０００９】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記取付部材が、ケース部材に取り付けられた、腕を通して締着することのできるバンドであることにある。

【００１０】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記取付部材が、腕に巻き付けることのできるバンドと、該バンドをケース部材に固定するバンド通しとから構成されていることにある。

【００１１】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記取付部材が、腕を通して締着することのできるバンドと、該バンドをケース部材に固定するバンド通しとから構成されていることにある。

【００１２】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記ケース部材内部に、移動電話を収納する空間とは別に任意のものを収納する空間が設けられていることにある。

【００１３】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記ケース部材外部に、任意のものを収納する収納具が設けられていることにある。

【００１４】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記ケース部材に、ケース外部から移動電話のスイッチボタンを押すためのボタン窓が設けられていることにある。

【００１５】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記ケース部材に、移動電話側からケース外部に音を通す音通し孔が設けられていることにある。

【００１６】また、本考案の移動電話用ケースの要旨とするところは、前記ケース部材に、ケース外部から移動電話側に音を通す音通し孔が設けられていることにある。

【００１７】

【考案の実施の形態】

次に、本考案に係る移動電話用ケースの実施の形態について、図面に基づいて詳しく説明する。

【００１８】図１乃至図６は本考案に係る移動電話用ケース１０であり、少なくとも移動電話２を収納することのできるケース部材１２と、ケース部材１２を腕に取り付ける取付部材２０とから構成されている。ケース部材１２は、移動電話２を収納するためのものであり、底壁１８ｅと底壁１８ｅを囲む側壁（前壁１８ａ，後壁１８ｂ，左側壁１８ｃ，右側壁１８ｄ）を有する箱型形状に形成されている。そのため、天井側に開いた出入口１６から移動電話２をケース部材１２内に挿入することができる。また、出入口１６の後壁１８ｂ部分には蓋部材１４が設けられており、蓋部材１４を曲げて前壁１８ａと接触させることにより、出入口１６を閉じることができる。なお、蓋部材１４と前壁１８ａには、面ファスナー３２，３３等の固定具が設けられており、蓋部材１４（出入口１６）を自由に開閉させることができる。

【００１９】取付部材２０は、ケース部材１２を腕に取り付けるためのものであり、バンド２４とバンド通し２２より構成されている。そして、バンド２４は、図５に示すように、帯型形状に形成されており、伸縮部分２６を有しているため任意に伸び縮みすることができる。また、両先端部分には面ファスナー２８，２９等の両端固定具が設けられており、バンド２４の先端部どうしを固定し合うことができる。そのため、バンド２４を腕に着脱自在に巻き付けることができる。

【００２０】また、バンド通し２２は、バンド２４をケース部材１２に取り付けるためのものであり、バンド２４を通す貫通孔を有するリング状の帯型形状に形成され、ケース部材１２の後壁１８ｂに取り付けられている。そのため、バンド通し２２にバンド２４を通した状態で腕にバンド２４を巻きつけることにより、ケース部材１２を腕に取り付けることができる。

【００２１】次に、このような移動電話用ケース１０を腕に取り付けて携帯する場合について、その作用を説明する。

【００２２】まず、バンド通し２２にバンド２４を通した後、バンド２４を腕に巻いてバンド２４両端部を固定し合う。すると、図７に示すように、バンド２４が巻かれて移動電話用ケース１０が腕に固定されるので、蓋部材１４を開いて移動電話２をケース部材１２内に収納する。その後、図１に示すように、蓋部材１４を閉じた状態で移動電話２を携帯する。そして、電話がかかってきた場合には、蓋部材１４を開いて移動電話２を取り出して通話を行う。その後、話が終われば、移動電話２をケース部材１２に収納して蓋部材１４を閉じる。そして、移動電話２を携帯する必要がなくなれば、バンド２４両端部を放して移動電話用ケース１０を腕から外すことができる。

【００２３】このように、本考案の移動電話用ケース１０を用いることにより、腕に取り付けられたケース部材１２に移動電話２を収納して携帯することができる。そのため、電話がかかってきたことが分かり易く、さらには、移動電話２の取り出しを簡単に素早く行うことができる。また、腕に取り付けているので、電話がかかってきたことを知らせる振動も比較的敏感に感じ取ることができる。しかも、夏場であっても肌に直接巻き付けて常に携帯することができ、さらには、机の角等に移動電話２をぶつけて壊す心配もなくなる。

【００２４】以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案に係る移動電話用ケースはその他の態様でも実施し得るものである。例えば、本考案に係る移動電話用ケースは、任意の移動電話を収納して携帯することができる。また、移動電話用ケースは、左右どちらかの腕の任意個所に取り付けて用いることができる。

【００２５】また、図８に示すように、ケース部材４０に移動電話を収納する空間４４とその他のものを収納する空間４６を設けることもできる。このようなケース部材４０を用いると、移動電話に加えてペン等の他のものも同時に収納して携帯することができる。また、図９に示すように、ケース部材３０の側壁部１８ｄにペン固定具３４（収納具）を設けることもできる。このペン固定具３４は円筒状に形成されており、筒内にペンを挿入して保持することができる。そのため、移動電話と共にペンも同時に携帯することができる。

【００２６】このように、ケース部材に移動電話以外のものを収納することもできる。そして、収納する物品もペンに限定されることはなく、名刺等のカード類を入れるポケットを設けたり、紙幣や硬貨等を入れるポケットを設けて財布の機能を備え付けるなど、任意のものを収納することができる。

【００２７】また、図１０に示すように、ケース部材５２の後壁１８ｂにバンド５６を設けることもできる。このように、バンドは、図１１（ａ）に示すようにバンド通し２２に通して取り付けたり、図１１（ｂ）に示すようにケース部材５２に直接取り付けることができる。ただし、バンド通し２２を設けた場合は、バンド２４の取り換えや、ケース部材１２をスライドさせて位置の調整を任意に行うことができる。

【００２８】また、バンドは、無端のリング形状に伸縮可能に形成し、バンドに腕を通してバンドの縮む力によって移動電話用ケースを締着することもできる。また、図１２に示すように、ケース部材６０とバンド通し６２を分離できるように構成することも可能である。この場合、ケース部材６０の後壁１８ｂとバンド通し６２には面ファスナー６４，６５等の固定具が設けられており、両者６０，６２を着脱自在に固定し合うことができる。

【００２９】また、図１３に示すように、ケース部材８２に、ケース８２外部から移動電話２のスイッチボタン１０２，１０４を押すためのボタン窓７４や、移動電話２側からケース８２外部に音を通す音通し孔７６や、ケース８２外部から移動電話２側に音を通す音通し孔７８を設けることもできる。ここで、ボタン窓７４は、移動電話２に設けられた、電話をかける又は電話に出るための通話ボタン１０２及び電話を切るための終了ボタン１０４に対応した位置に設けられており、音通し孔７６，７８は、相手の声を聞く受話部１０６と相手に声を送る送話部１０８に対応した位置に設けられている。

【００３０】このような移動電話用ケース８０は、ボタン窓７４により、ケース８０から移動電話２を出さずにスイッチボタン１０２，１０４を押すことができるようになる。また、音通し孔７６により、ケース８０から移動電話２を出さなくても相手の話しを聞くことができる。また、音通し孔７８により、ケース８０から移動電話２を出さなくても相手に声を送ることができる。そのため、電話がかかってきても、ボタン窓７４から通話ボタン１０２を押し、次いで腕を曲げて移動電話用ケース８０を顔に近づけて、ケース８０から移動電話２を出さずに電話に出て話しをすることができる。また、ボタン窓７４を、移動電話２の番号ボタン（０〜９，＊，＃など）もケース８２外部から押せるように対応させて設けることにより、ケース８０から移動電話２を出さずに電話をかけること等も可能になる。

【００３１】このように、ケース部材は、移動電話を収納できるものならば特に限定はされず、任意の材質を用いて任意の形状に形成することができる。また、蓋部材も、移動電話がケース部材から落ちないようにできるものならば特に限定はされず、任意の材質を用いて任意の形状に形成することができる。また、蓋部材を閉じる手段は面ファスナーに特に限定はされず、蓋部材を一時的に閉じた状態にできるものならば任意のものを用いることができる。さらに、ケース部材に、移動電話以外の任意の小物を入れる空間又は／及び収納具を設けることもできる。ただし、携帯して持ち歩くため、ケース部材の材質は軽量のものを用いることが好ましい。

【００３２】また、取付部材は、ケース部材を着脱自在に使用者の腕に取り付けることができれば特に限定はされず、任意の構成とすることができる。そして、バンドは、使用者の腕に任意に巻き付ける又は使用者の腕を通して締め付けて固定できるものならば特に限定はされず、任意の材質を用いて任意の形状に形成することができる。またバンド通しは、ケース部材とバンドが離れないように一体的に構成できるものならば特に限定はされず、任意の材質を用いて任意の形状に形成することができる。さらに、バンドをケース部材に直接取り付けること等ができる。ただし、携帯して持ち歩くため、取付部材は軽量の材質を用いて構成することが好ましい。

【００３３】以上、本考案に係る移動電話用ケースの実施例について、図面に基づいて種々説明したが、本考案は図示した移動電話用ケースに限定されるものではない。例えば、図１４に示すように、ケース部材７０の側壁１８ｃ，１８ｄ内部側にストッパー７２を設けて、移動電話２が勝手に落ちないように構成することもできる。このストッパー７２は表面摩擦の大きな弾性体からできており、ストッパー７２の弾性力により移動電話２を保持することができる。このようなストッパー７２を設けると、蓋部材を設けずにケース部材を形成することができる。その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良，修正，変形を加えた態様で実施できるものである。

【００３４】

【考案の効果】

本考案の移動電話用ケースによれば、少なくとも移動電話を収納することのできるケース部材と、ケース部材を腕に取り付ける取付部材とから構成されているため、任意に移動電話用ケースを腕部に取り付けて、移動電話を携帯することができる。そして、腕部に移動電話が収納されているので、素早く簡単に移動電話を取り出すことができる。また、電話がかかってきたことを知らせる振動も比較的敏感に感じることができる。さらに、移動電話用ケースを服の上から取り付けたり、肌に直接取り付けることもできる。

【００３５】また、本考案の移動電話用ケースは、取付部材が腕に巻き付ける又は腕を通して締着することのできるバンドで構成されている。また、本考案の移動電話用ケースは、腕に巻き付ける又は腕を通して締着することのできるバンドと、バンドをケース部材に固定するバンド通しとから構成されている。そのため、バンドを腕に巻く又はバンドに腕を通して締め付けることにより、ケース部材を腕に固定することができる。

【００３６】また、本考案の移動電話用ケースは、ケース部材内部に移動電話を収納する空間とは別に任意のものを収納する空間が設けられている。また、本考案の移動電話用ケースは、ケース部材外部に任意のものを収納する収納具が設けられている。そのため、移動電話に加えてペンや名刺等の小物も同時に携帯したり、財布としての機能を備え付けること等が可能である。

【００３７】また、本考案の移動電話用ケースは、ケース部材に、ケース外部から移動電話のスイッチボタンを押すためのボタン窓が設けられているため、移動電話をケースから出さなくとも所定のスイッチボタンを押すことができる。また、本考案の移動電話用ケースは、ケース部材に、移動電話側からケース外部に音を通す音通し孔又は／及びケース外部から移動電話側に音を通す音通し孔が設けられているため、ケースから移動電話を出さずに電話に出て話をすることができる。（注）考案の詳細な説明中ＰＨＳは登録商標である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る移動電話用ケースの一実施例を示
す前面図である。

【図２】図１に示す移動電話用ケースのケース部材の前
面図である。

【図３】図１に示す移動電話用ケースのケース部材の後
面図である。

【図４】図１に示す移動電話用ケースのケース部材の左
側面図である。

【図５】図１に示す移動電話用ケースのバンド（取付部
材）の正面図である。

【図６】図１に示す移動電話用ケースの後面図である。

【図７】図１に示す移動電話用ケースを腕部に取り付け
た状態の一例を示す簡略図である。

【図８】本考案に係る移動電話用ケースのケース部材の
他の実施例を示す前面図である。

【図９】本考案に係る移動電話用ケースのケース部材の
更に他の実施例を示す前面図である。

【図１０】本考案に係る移動電話用ケースの取付部材の
他の実施例を示す前面図である。

【図１１】本考案に係る移動電話用ケースの取付部材の
態様を示す概念図である。

【図１２】本考案に係る移動電話用ケースの取付部材の
更に他の実施例を示す側面図である。

【図１３】本考案に係る移動電話用ケースの更に他の実
施例を示す前面図である。

【図１４】本考案に係る移動電話用ケースのケース部材
の更に他の実施例を示す断面図である。

【図１５】携帯電話の一例を示す正面図である。

【符号の説明】

２：移動電話４：使用者１０，５０，８０：移動電話用ケース１２，４０，３０，５２，６０，７０，８２：ケース部
材１４，８６：蓋部材１６：出入口１８ａ：前壁１８ｂ：後壁１８ｃ：左側壁１８ｄ：右側壁１８ｅ：底壁２０，５４：取付部材２２，６２：バンド通し（取付部材）２４，５６，８４：バンド（取付部材）２６：伸縮部材２８，２９：面ファスナー３２，３３：面ファスナー３４：ペン固定具（収納具）４２：出入口６４，６５：面ファスナー７２：ストッパー７４：ボタン窓７６：音通し孔（受話部）７８：音通し孔（送話部）１００：番号ボタン１０２：通話ボタン１０４：終了ボタン１０６：受話部（スピーカ部）１０８：送話部（マイク部）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】少なくとも移動電話を収納することので
きるケース部材と、該ケース部材を腕に取り付ける取付
部材とから構成されていることを特徴とする移動電話用
ケース。
【請求項２】前記取付部材が、ケース部材に取り付け
られた、腕に巻き付けることのできるバンドであること
を特徴とする請求項１に記載する移動電話用ケース。
【請求項３】前記取付部材が、ケース部材に取り付け
られた、腕を通して締着することのできるバンドである
ことを特徴とする請求項１に記載する移動電話用ケー
ス。
【請求項４】前記取付部材が、腕に巻き付けることの
できるバンドと、該バンドをケース部材に固定するバン
ド通しとから構成されていることを特徴とする請求項１
に記載する移動電話用ケース。
【請求項５】前記取付部材が、腕を通して締着するこ
とのできるバンドと、該バンドをケース部材に固定する
バンド通しとから構成されていることを特徴とする請求
項１に記載する移動電話用ケース。
【請求項６】前記ケース部材内部に、移動電話を収納
する空間とは別に任意のものを収納する空間が設けられ
ていることを特徴とする請求項１乃至５に記載する移動
電話用ケース。
【請求項７】前記ケース部材外部に、任意のものを収
納する収納具が設けられていることを特徴とする請求項
１乃至６に記載する移動電話用ケース。
【請求項８】前記ケース部材に、ケース外部から移動
電話のスイッチボタンを押すためのボタン窓が設けられ
ていることを特徴とする請求項１乃至７に記載する移動
電話用ケース。
【請求項９】前記ケース部材に、移動電話側からケー
ス外部に音を通す音通し孔が設けられていることを特徴
とする請求項１乃至８に記載する移動電話用ケース。
【請求項１０】前記ケース部材に、ケース外部から移
動電話側に音を通す音通し孔が設けられていることを特
徴とする請求項１乃至９に記載する移動電話用ケース。