JP3065326U - 携帯電話の収納固定具及び収納構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服等のポケット内に収納した携帯電話の不
用意な脱落を防止し、必要時に素早く取り出せ、使用後
は確実に携帯電話を固定することができる携帯電話の収
納固定具及び収納構造を提供すること。 【解決手段】 携帯電話(6) の背面(7) の一部に接着固
定する面ファスナーの一方と、衣服等のポケット(3) の
幅方向長さに対応する長さを有し、衣服等のポケット
(3) 内の衣服等本体(4) 側に装着する帯形状の面ファス
ナーの他方とから収納固定具を構成し、携帯電話(6) を
ポケット(3) の内面に確実に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、上着やシャツ（以下「衣服等」という）のポケットに携帯電話を収 納する、携帯電話の収納構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年の携帯電話に関する技術革新に伴って、携帯電話は飛躍的に小型化してき ており、この小型化の進展はユーザーの使用形態にも変革を与えている。すなわ ち、従来は携帯電話と謂えども嵩高く重量もあり、衣服等のポケットに収納する と、衣服等が着崩れを起こし、ユーザーの動作を妨げる不都合もあった。従って 、ユーザーは携帯電話を鞄に収納して携帯するか、あるいは腰部に専用ホルダー を装着して携帯することが多かった。

【０００３】 ところが、携帯電話の薄型化、軽量化が進んだため、衣服等のポケットに収納 しても衣服等が着崩れを起こしにくくなり、ユーザーの動作を妨げることもなく なった。このため、ユーザーは携帯電話を衣服等のポケットに直接収納して携帯 することが多くなった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、携帯電話が軽量化し、ユーザーが直接衣服等のポケットに携帯電話を 収納するようになったことから次のような問題が生じている。すなわち、携帯電 話が小型化したことにより、ポケットから簡単に脱落するようになり、ユーザー が屈んだり、走ったりした場合、あるいは上着の内ポケットに収納していても、 上着を脱いで手に携えた場合等に携帯電話がポケットから不用意に脱落して損傷 、破損、故障が発生している。

【０００５】 このような脱落を防止するため、一端にクリップが取り付けられたストラップ を携帯電話に装着し、このクリップでポケットの開口縁部を挟持しておいて携帯 電話の脱落を防止する手段も用いられているが、長いストラップが通話の際に邪 魔になっている。また、クリップを外して通話をした場合は、戻すたびにクリッ プでポケットの縁部を挟持しなければならず、手数を要するとともに、ポケット に挟持し忘れるとストラップは脱落を防止する機能を発揮しない。

【０００６】 そこで本考案は、衣服等のポケット内に収納した携帯電話の不用意な脱落を防 止し、必要時に素早く取り出せ、使用後は確実に携帯電話を固定することができ る携帯電話の収納固定具及び収納構造を提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本考案に係る携帯電 話の収納固定具は、携帯電話の背面一部に接着固定する面ファスナーの一方と、 衣服等のポケットの幅方向長さに対応する長さを有し、衣服等のポケット内の衣 服等本体に装着する帯形状の面ファスナーの他方とから構成される携帯電話の収 納固定具を基本とする。

【０００８】 また、本考案に係る携帯電話の収納構造は、携帯電話の背面の一部に面ファス ナーの一方を接着固定し、これを収納する衣服等のポケット内の衣服等本体にポ ケットの幅方向長さに対応した長さの面ファスナーの他方を装着した携帯電話の 収納構造を基本とする。

【０００９】 また、携帯電話の収納構造において、衣服等のポケットへの面ファスナーの装 着位置を、ポケットの開口縁部より僅かに下方位置とすることができる。

【００１０】 さらに、携帯電話に装着する面ファスナーに、形状、模様、色彩又はこれらを 組み合わせたデザインを現してもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案に係る携帯電話の収納固定具及び収納構造によれば、携帯電話の背面に 接着する面ファスナーの一方と、衣服等のポケットの幅方向長さに対応する長さ を有し、ポケット内の衣服等本体に装着する面ファスナーの他方とが係着するた め、衣服等のポケット内に携帯電話が確実に固定され、ユーザーの動作等によっ て携帯電話が不用意に脱落する虞がない。携帯電話の使用後は、携帯電話を衣服 等のポケットに入れるだけで、携帯電話とポケットに付けられた面ファスナー同 士が係着して固定され、ストラップのように固定を忘れて不用意に脱落すること もない。

【００１２】 面ファスナーを衣服等本体側に装着することにより、ポケット形成片に携帯電 話の重量が掛からず、ワイシャツのように薄い生地の衣服等であって、ユーザー が屈んだ場合にもポケットの開口部を閉じた状態を保ち、衣服等の着崩れを防止 することができる。

【００１３】 また、衣服等のポケットへの面ファスナーの装着位置を、ポケットの開口縁部 より僅かに下方位置としたことにより、携帯電話を固定していない場合、あるい は携帯電話使用時においても、衣服等のポケット内に取り付けられた面ファスナ ーが他人の目に触れにくく、衣服等の外観体裁を良好に保つことができる。

【００１４】 さらに、携帯電話に接着固定した面ファスナーは、適度な滑り止め効果を発揮 するとともに、面ファスナーに、形状、模様、色彩又はこれらを組み合わせたデ ザインを現したことにより、携帯電話の外観体裁を向上させることができ、また ユーザーがこれらの組み合わせを自由に選択して、楽しむこともできる。

【００１５】 以上により、衣服等のポケット内に収納した携帯電話の不用意な脱落を防止し 、必要時に素早く取り出せ、使用後は確実に携帯電話を固定することができる携 帯電話の収納固定具及び収納構造を提供することができる。

【００１６】

【考案の実施の形態及び実施例】

（実施例１） 本考案の実施例１に係る携帯電話の収納固定具及び収納構造について図を用い て説明すると、図１は実施例１に係る携帯電話(6) の収納固定具を使用した状態 の斜視図、図２は実施例１に係る携帯電話(6) の収納構造の断面図であって、携 帯電話(6) の収納固定具は、携帯電話(6) の背面(7)に固定する雌面ファスナー( 2) と、携帯電話(6) を収納する衣服等のポケット(3) に装着する雄面ファスナ ー(1) とから構成される。

【００１７】 上記雌面ファスナー(2) は、携帯電話(6) の縦方向長さの約半分長さを有する 縦長の帯形状であって、携帯電話(6) に装着する位置は、携帯電話(6) の長手方 向中間位置より上方とし、接着手段を用いて固定する。雌面ファスナー(2) は、 携帯電話(6) を使用する際に手触りが良く、髪の毛が絡むことも少ないという効 果がある。

【００１８】 上記雄面ファスナー(1) は、衣服等のポケット(3) の幅方向長さに対応する長 さ、すなわちポケット(3) の開口部の一端から他端までの長さを有し、前記雄面 ファスナー(1) と同様の幅の帯形状を有している。雄面ファスナー(1) を装着す る位置は、ポケット(3) の内面の衣服等本体(4) 側とし、且つポケット(3) の開 口縁部より僅かに下方位置とする。

【００１９】 上記雄面ファスナー(1) の装着手段としては、縫着手段、接着手段を用いるこ とができる。ユーザーが自らが衣服等本体(4) に装着する場合、接着手段を用い れば、より簡便に雄面ファスナー(1) を装着することができる。

【００２０】 携帯電話(6) の裏面に固定する雌面ファスナー(2) を、携帯電話(6) の長手方 向に沿って固定したため、雄面ファスナー(1) と雌面ファスナー(2) とが交差す る関係となり、ポケット(3) に携帯電話(6) を斜めに挿入しても携帯電話(6) と ポケット(3) が固定され、ポケット(3) に入れるだけで確実に携帯電話(6) を固 定することができる。

【００２１】 （実施例２） 携帯電話(6) 及び衣服等に装着する面ファスナーとして、雌雄素子混在の雌雄 両用面ファスナーを用いる。雌雄両用面ファスナーは、手触りが良いため、携帯 電話(6) と衣服等の開口部を両方とも手触りよくすることができる。また、衣服 等に製造段階で面ファスナーを装着する場合、あるいはユーザーが自ら面ファス ナーを装着する場合、いずれの場合も面ファスナーの雄雌を区別して装着する必 要がなく、より簡便に装着することができる。

【００２２】 （実施例３） 携帯電話(6) の裏面に、形状、模様、色彩の組み合わせに係るデザインを施し た面ファスナーを装着する。携帯電話(6) と同色の面ファスナーを用いた場合は 、面ファスナーをより目立たなくすることができ、あるいは、ユーザーの好みの 形状や、イニシャル等をカラフルに現した面ファスナーを装着した場合は、携帯 電話(6) の外観体裁を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１に係る携帯電話(6) の収納固定具を使
用した状態の斜視図である。

【図２】実施例１に係る携帯電話(6) の収納構造の断面
図斜視図である。

【符号の説明】

(1) 雄面ファスナー (2) 雌面ファスナー (3) ポケット (4) 衣服等本体 (5) ポケット形成片 (6) 携帯電話 (7) 背面

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯電話(6) の背面(7) の一部に接着固
   定する面ファスナーの一方と、衣服等のポケット(3) の
   幅方向長さに対応する長さを有し、衣服等のポケット
   (3) 内の衣服等本体(4) に装着する帯形状の面ファスナ
   ーの他方とから構成されることを特徴とする携帯電話の
   収納固定具。
2. 【請求項２】 携帯電話(6) の背面(7) の一部に面ファ
   スナーの一方を接着固定し、これを収納する衣服等のポ
   ケット(3) 内の衣服等本体(4) にポケット(3) の幅方向
   長さに対応した長さの面ファスナーの他方を装着したこ
   とを特徴とする携帯電話の収納構造。
3. 【請求項３】 衣服等のポケット(3) への面ファスナー
   の装着位置を、ポケット(3) の開口縁部より僅かに下方
   位置としたことを特徴とする、請求項２記載の携帯電話
   の収納構造。
4. 【請求項４】 携帯電話(6) に装着する面ファスナー
   に、形状、模様、色彩又はこれらを組み合わせたデザイ
   ンを現したことを特徴とする、請求項２又は３記載の携
   帯電話の収納構造。