JP3150392U - 収納具 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着時のフィット感を向上させ、周囲への引っ掛りを防止する収納具を提供する。【解決手段】可撓性を有する収納部本体であるバッグ本体2の後方に設けた取付面部である背面部2Bに、腰ベルトBが挿通可能なベルト挿通部としてベルト通し部15を備えた収納具1であって、背面部2Bの左右両端を平面視略弓状に保持して、背面部2Bを凹み側が外側に向けた状態で保持する保持手段22、23を備えたことにより、収納具1の背面部2Bを作業者の腰付近の形状に沿った形状とし、装着時のフィット感を向上させることができる。【選択図】図2
Description
本考案は、工具、携帯電話、筆記用具等を収納する収納具に関するものである。
従来、工具等を収納可能な収納具本体の外面側に作業者の腰ベルト等に取り付け可能なカラビナやベルト通し等の取付手段を備え、作業者の腰付近に装着可能な収納具がある(例えば、特許文献1)。
しかし、従来の収納具では、装着時に比較的平面形状に形成された収納具本体の外面側と、作業者の腰付近との間の接触部分以外では、隙間が大きく形成されてしまうので、装着時に接触部分を軸に収納具が水平方向に揺動してしまい、工具の収納に支障が生じる虞があり、装着時のフィット感に問題点を有していた。
また、従来の収納具として、上記構成の収納具本体の左右両端を張り出させて、この張り出し部分に肩掛け用のベルトを取り付け、ショルダーバッグとして使用可能な収納具もある。このような収納具は、収納具本体の張り出し部分によって肩掛け用ベルトの取り付け作業が行いやすくなるので、肩掛け用ベルトを取り付けてショルダーバッグとして、使用する場合には便利であるが、前述のカラビナやベルト通し等の取付手段を介して腰に装着して使用する場合には、バッグの左右両端から張り出し部分が突出しているため、この張り出し部分が作業中に周囲に引っ掛り易く、作業に支障をきたすという問題点を有していた。
解決しようとする問題点は、装着時のフィット感を向上させ、周囲への引っ掛りを防止する収納具を提供する点である。
請求項1の考案は、可撓性を有する収納部本体の後方に設けた取付面部に、ベルトが挿通可能なベルト挿通部を備えた収納具であって、前記取付面部の左右両端を平面視略弓状に保持して、前記取付面部を凹み側が外側に向けた状態で保持する保持手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の考案は、前記保持手段は、前記取付面部の左右両端より水平方向に揺動自在に設けられ、その先端に係合部を有する張弦部材と、前記取付面部の左右両端より水平方向における前記取付面部の中央側に配設され、前記係合部と係合自在な係合受部とを備え、前記張弦部材の水平方向の長さ寸法を、前記取付面部の左右両端から各係合受部までの水平方向の長さ寸法よりも小さく形成したことを特徴とする。
請求項3の考案は、前記取付面部に、吊下げ手段を備えたことを特徴とする。
請求項4の考案は、前記係合部に係合自在な係合受部を両端に設けた紐状部材を備えたことを特徴とする。
請求項1の考案によれば、収納具の取付面部を作業者の腰付近の形状に沿った形状にすることにより、装着時の収納具と作業者の腰付近との隙間を無くし、装着時のフィット感を向上させることができる。また、収納具本体の左右両端を平面視略弓状に曲げることにより、装着時の収納具本体の左右両端が周囲に引っ掛ることを防止する。
請求項2の考案によれば、保持手段を、張弦部材の係合部を取付面部の係合部に係合させるだけで、簡単、確実に収納具本体を平面視略弓形状に保持可能とする、操作性に優れ、簡単な構造のものとすることができる。
請求項3の考案によれば、本考案の収納具をベルト以外のものに吊下げて携帯することが可能となる。
請求項4の考案によれば、本考案の収納具をショルダーバッグとして使用することができる。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
図1〜6は本実施例1を示しており、収納具1の収納本体であるバッグ本体2は、上部に第1の開口部3を備え、内部に収納空間を備えた可撓性を有する帆布製の袋体からなる。第1の開口部3には、この第1の開口部3を開閉自在にする開閉部としてファスナ4を備えるとともに、本体側蓋体5が垂直方向に開閉自在に設けられており、バッグ本体2の前面部2Aと本体側蓋体5とは、マグネット式のスナップボタン7により固定可能に設けられている(図4参照)。ここで、バッグ本体2は、可撓性を有する材料であれば帆布製に限られるものではなく、例えばナイロン基布、ポリエステル基布、皮革、人工皮革、ビニールレザー、スエード等としてもよい。
また、バッグ本体2の前面部2Aには、上部に第2の開口部8を備え、携帯電話(図示せず)等が収納可能なポケット9が配設されており、第2の開口部8にはポケット側蓋体10が垂直方向に開閉自在に設けられており、ポケット9の前面部とポケット側蓋体10とは、面ファスナ(図示せず)により固定可能に設けられている。
また、ポケット側蓋体10には、半円状に形成された吊下げ用の金属製の第1のリング体12が設けられている。
さらに、ポケット9の側面部には、上下方向に貫通した縦長な中空筒状の筆記用具ホルダ13が配設されている。
続いて、バッグ本体2の取付面部としての背面部2Bには、中央部分に作業者Sの腰ベルトBを通すための第1の腰取付部としてのベルト通し部15が水平方向に貫通して設けられており、このベルト通し部15の上部に設けられた吊り輪16には、第2の腰取付部としてカラビナ17が取り付けられている。
ここで、本実施例の特徴として、バッグ本体2の左右両端の上部を水平方向外向きに張り出すように延設させた張り出し部分としての突設部18が形成されており、この突設部18には人工皮革からなる帯状部材を二つ折りにして形成された第1の環状部19が第1のリベット部20により固着されており、この第1の環状部19に取付けられた金属製の第2のリング体21を介して、張弦部材としてのフック体22を水平方向に揺動自在に備えている。このフック体22の先端部分には、開閉自在に形成された環状のフック部22Aが設けられている。突設部18の先端と第1の環状部19の内周面との間隔を近接して設けられており、第2のリング体21は第1の管状部19に遊びの無い状態で取り付けられている。
また、背面部2Bにおける各突設部18を結ぶ水平方向と平行な仮想線X上の各突設部18の内側には、人工皮革からなる帯状部材を二つ折りして形成され、係合受部として各フック部22Aが係合自在な第2の環状部23が第2のリベット部24によりそれぞれ固定されている。
そして、図3に示すように、背面部2Bが平坦な状態では、各突設部18を結ぶ水平方向と平行な仮想線X上の第1の環状部19における第2のリング体21の取付位置からフック部22Aまでの長さ寸法L1は、第1の環状部19の第2のリング体21の取付位置から第2の環状部23までの長さ寸法L2より小さく形成されており、背面部2Bが平坦な状態ではフック体22のフック部22Aは第2の環状部23に届かず、係合不能な構造となっている。
ここで、図5に示すように、第2のリベット部24を軸として、背面部2Bの左右両端を中央部分側へ折り返して、フック部22Aと第2の環状部23を係合させて、背面部2Bの左右両端を平面視略弓形状に保持することにより、背面部2Bを凹面が外側を向くように保持する構造となっている。
また、図6に示すように、フック部22Aに係合自在な金属製の第3のリング体25を両端に備え、長さ調節自在に設けられた肩掛け用のベルト等の紐状部材26を、フック部22Aに取付可能に備えている。
次に前記構成についてその作用を説明する。例えば作業者Sの腰ベルトBを介してバッグ本体2を取り付けるには、腰ベルトBをベルト通し部15に通すことにより行われる。このときに背面部2Bは作業者Sのズボンの腰部分に当接する。そして、この状態で携帯電話(図示せず)をポケット9に収納し、筆記用具ホルダーに留め具であるクリップを備えた筆記具(図示せず)を取り付ける。さらに、第1のリング体12にフック等の吊下げ手段を備えた物品を吊下げることが可能である。また、ベルト通し部15を用いず、カラビナ17を腰ベルトB等に取り付けてバッグ本体2を吊下げた状態で収納具1を携帯することも可能である。
ここで、図5に示すように、第2のリベット部24を軸として、背面部2Bの左右両端である突設部18を中央部分側へ折り返して、フック部22Aと第2の環状部23を係合させて、背面部2Bの左右両端である突設部18を平面視略弓形状に保持することにより、背面部2Bを凹面が外側を向くように保持することで、背面部2Bを作業者Sの腰部分の曲面形状に沿った形状とし、装着時の収納具1のフィット性を向上させることができる。
ここで、突設部18の先端と第1の環状部19の内周面との間隔を近接して設けられており、第2のリング体21は第1の管状部19に遊びの無い状態で取り付けられている。そのため、突設部18を平面視略弓状に保持する場合に、第2のリング体によって容易に第1の環状部19を引張ることが可能となるので、平面視略弓状となる突設部18の曲率半径をより小さなものとして、背面部2Bをさらに作業者Sの腰部分の曲面形状に沿った形状とし、装着時の収納具1のフィット性を一層向上させることができる。
また、フック部22Aと第2の環状部23との係合状態を解除して、フック部22Aを第3のリング体25に係合させて、バッグ本体2に紐状部材26を取り付けることで、肩掛け式のバッグ(ショルダーバッグ)として使用することができる。
以上のように、前記実施例では請求項1に対応して、可撓性を有する収納部本体であるバッグ本体2の後方に設けた取付面部である背面部2Bに、腰ベルトBが挿通可能なベルト挿通部としてベルト通し部15を備えた収納具1であって、背面部2Bの左右両端である突設部18を平面視略弓状に保持して、背面部2Bを凹み側が外側に向けた状態で保持する保持手段22、23を備えている。
この場合、収納具1の背面部2Bを作業者Bの腰付近の形状に沿った形状にすることにより、装着時の収納具1と作業者Sの腰付近との隙間を無くし、装着時のフィット感を向上させることができる。また、バッグ本体2の左右両端である突設部18を平面視略弓状に曲げることにより、装着時のバッグ本体2の左右両端である突設部18が周囲に引っ掛ることを防止する。
また、前記実施例では請求項2に対応して、保持手段は、背面部2Bの左右両端より水平方向に揺動自在に設けられ、係合部としてフック部22Aを有する張弦部材としてのフック体22と、背面部2Bの左右両端より水平方向における背面部2Bの中央側に配設され、フック部22Aと係合自在な係合受部としての第2の環状部23とを備え、フック体22の水平方向の長さ寸法L1を、背面部2Bの左右両端から各第2の環状部23までの水平方向の長さ寸法L2よりも小さく形成している。
この場合、保持手段を、フック体22のフック部22Aを背面部2Bの第2の環状部23に係合させるだけで、簡単、確実にバッグ本体2の背面部2Bを平面視略弓形状に保持可能とする、操作性に優れ、簡単な構造のものとすることができる。
さらに、前記実施例では請求項3に対応して、背面部2Bに、吊下げ手段としてカラビナ17を備えている。
この場合、本考案の収納具をベルト以外のものに吊下げて携帯することが可能となる。
また、前記実施例では請求項4に対応して、フック部22Aに係合自在な係合受部として第3のリング体25を両端に設けた紐状部材26を備えている。
この場合、本考案の収納具をショルダーバッグとして使用することができる。
以上のように本考案に掛かる収納具は工具袋以外に携帯電話用収納具、筆記用具用収納具など各種の用途に適用できる。
1 収納具
2 バッグ本体(収納具本体)
2B 背面部(取付面部)
15 ベルト通し部(ベルト挿通部)
17 カラビナ(吊下げ手段)
18 突設部(左右両端)
22 フック体(張弦部材)
22A フック部材(係合部)
23 第2の環状部(係合受部)
25 第3のリング体(係合受部)
26 紐状部材
B 腰ベルト
2 バッグ本体(収納具本体)
2B 背面部(取付面部)
15 ベルト通し部(ベルト挿通部)
17 カラビナ(吊下げ手段)
18 突設部(左右両端)
22 フック体(張弦部材)
22A フック部材(係合部)
23 第2の環状部(係合受部)
25 第3のリング体(係合受部)
26 紐状部材
B 腰ベルト
Claims (4)
- 可撓性を有する収納部本体の後方に設けた取付面部に、ベルトが挿通可能なベルト挿通部を備えた収納具であって、
前記取付面部の左右両端を平面視略弓状に保持して、前記取付面部を凹み側が外側に向けた状態で保持する保持手段を備えたことを特徴とする収納具。 - 前記保持手段は、前記取付面部の左右両端より水平方向に揺動自在に設けられ、その先端に係合部を有する張弦部材と、前記取付面部の左右両端より水平方向における前記取付面部の中央側に配設され、前記係合部と係合自在な係合受部とを備え、
前記張弦部材の水平方向の長さ寸法を、前記取付面部の左右両端から各係合受部までの水平方向の長さ寸法よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1記載の収納具。 - 前記取付面部に、吊下げ手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の収納具。
- 前記係合部に係合自在な係合受部を両端に設けた紐状部材を備えたことを特徴とする請求項2に記載の収納具。
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JP2009001071U JP3150392U (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | 収納具 |
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JP5603462B1 (ja) * | 2013-07-09 | 2014-10-08 | ヒマサ金物株式会社 | 腰袋 |
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- 2009-02-26 JP JP2009001071U patent/JP3150392U/ja not_active Expired - Fee Related
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