JP5603462B1 - 腰袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が希望する工具を収納することができる腰袋を提供する。
【解決手段】腰袋本体の外面上部に工具差の腰ベルト挿通部に挿通して工具差を腰袋に装着するための工具差吊架用ベルト体を設ける。工具差吊架用ベルト体は、腰袋本体に固定された吊架用ベルト固定部と工具差の腰ベルト挿通部に挿通される吊架用ループ部から構成され、吊架用ループ部は左右に分離可能な連結手段を有する。
【選択図】図1
【解決手段】腰袋本体の外面上部に工具差の腰ベルト挿通部に挿通して工具差を腰袋に装着するための工具差吊架用ベルト体を設ける。工具差吊架用ベルト体は、腰袋本体に固定された吊架用ベルト固定部と工具差の腰ベルト挿通部に挿通される吊架用ループ部から構成され、吊架用ループ部は左右に分離可能な連結手段を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、建築工事や電気工事等の際に必要な材料や工具を収納する腰袋に関するものである。
工事現場において大工や左官等の作業者は、通常、釘や木ネジ等の材料や金槌、釘抜き等の工具を入れた腰袋を腰に下げて作業を行う。そして、多種多様な工具を効率よく収納するために、腰袋の前面には従来からいくつかのポケットが設けられている。
しかし、使用する工具の多様化とともに腰袋の前面だけでは、必要な工具を全て収納できないという欠点があった。
この改善策として、特開2005−342208号公報(以下「特許文献1」という。)や特開2007−276014号公報(以下「特許文献2」という。)には、側面にも工具を入れるポケットが付いた腰袋が開示されている。これにより、従来の腰袋に比べて収納できる工具の種類も増え、作業能率が向上した。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されている腰袋においては、側面の小ポケットが作り付けであるため、作業内容によっては必要な工具を収納できない場合も生じることになる。そのため、作業者は必要な工具の工具差(のみ差、ハンマー差、墨壷ホルダー等)を腰袋とは別に腰ベルトに装着するか、作業内容に見合った腰袋をオーダーメイドで作成するしか手段がなく、コスト面や納期において問題があった。
本発明は上記の問題点を解決することを課題としており、作業者の希望する工具が収納できる腰袋を提供することを目的としている。
本発明は、作業者の希望する工具差を装着するためのベルト体を腰袋の外面に設けたことを主な特徴とする。
すなわち、第1の本発明の腰袋は、腰ベルトに装着して使用される腰袋であって、腰袋本体外面上部に工具差の腰ベルト挿通部に挿通して前記工具差を前記腰袋に装着するための工具差吊架用ベルト体を備え、前記工具差吊架用ベルト体は、前記腰袋に固定された吊架用ベルト固定部と工具差の腰ベルト挿通部に挿通される吊架用ループ部を有し、前記吊架用ループ部に左右に分離可能な第1の連結手段を有し、前記第1の連結手段が連結された状態における前記吊架用ループ部のループ長の調整機能を有することを特徴とする。
工具差吊下用ベルト体の第1の連結手段を開放した後、任意の工具差のベルト挿通部に、工具差吊下用ベルト体のループ部を挿通後、再度ループ部を連結すれば、腰袋に任意の工具差が装着される。
工具差吊下用ベルト体の第1の連結手段を開放した後、任意の工具差のベルト挿通部に、工具差吊下用ベルト体のループ部を挿通後、再度ループ部を連結すれば、腰袋に任意の工具差が装着される。
このベルト体のループ長の調整機能は、2重リング式や徳尾錠式バックル、面ファスナー式等により実現され、工具差をより確実に腰袋側面に固定することができる。
なお、前記の腰袋本体外面上部とは、腰袋の背面を除く両側面及び前面であって、腰袋の側面または前面の高さ方向における中央の位置よりも上の部分を意味し、上縁部が好ましい。
さらに、第2の本発明の腰袋は、第1の発明に係る腰袋において前記腰袋本体の前記工具差吊架用ベルト体が備えられた外面下部に、前記工具差を拘束するための工具差拘束用ベルト体を備え、前記工具差拘束用ベルト体は前記腰袋本体に固定された拘束用ベルト固定部と工具差を拘束する拘束用ループ部を有し、前記拘束用ループ部は左右に分離可能な第2の連結手段を有し、前記第2の連結手段が、連結された状態における前記拘束用ループ部のループ長の調整機能を有することを特徴とする。
腰袋に装着される工具差の全長が長く、腰袋に装着された状態で、その先端が腰袋下端に届く場合には、当該工具差拘束用ベルト体の第2の連結手段を開放した後、工具差の下部を腰袋側面に押し付けるようにして、再度工具差拘束用ベルト体の拘束用ループ部を連結すれば、工具差全体を腰袋側面に固定することができる。
このベルト体のループ長の調整機能は、2重リング式や徳尾錠式バックル、面ファスナー式等により実現され、工具差をより確実に腰袋側面に固定することができる。
このベルト体のループ長の調整機能は、2重リング式や徳尾錠式バックル、面ファスナー式等により実現され、工具差をより確実に腰袋側面に固定することができる。
なお、前記の腰袋本体の工具差吊架用ベルト体が備えられた外面下部とは、工具差吊架用ベルト体が備えられた外面の、高さ方向における中央の位置よりも下の部分を意味し、下端が好ましい。
さらに、第3の本発明の腰袋は、第1〜第2の本発明の腰袋における前記工具差吊架用ベルト体が、前記腰袋本体の背面両端部から両側面および前面の上縁部外周にハチマキ状に連続して設けられたことを特徴とする。
これにより工具差吊下用ベルト体が前記第1の連結手段により連結された状態においては、工具差吊下用ベルト体が全体として腰袋前面を腰袋背面側に支持する機能を果たすため、腰袋に収納した工具や材料等の重みにより腰袋前面が地面側に傾くことを防止できる利点がある。
工具差吊架用ベルト体は、作業用の腰ベルトに使用される素材で構成すると、腰袋前面の支持力が向上する。
本発明の腰袋は、腰袋本体の側面上部に工具差吊下用ベルト体を設けることで、任意の工具の工具差を容易に腰袋に装着することができる。さらに、腰袋本体の側面下部に工具差拘束用ベルト体を設けることで、工具差をより確実に腰袋に装着することができる。そして、ベルト体の連結手段がベルト体のループ径の調整機能を有することで、より確実に工具差を腰袋に固定することができるという利点がある。また、工具差吊下用ベルト体を腰袋上縁部外周に連続して設け、腰袋前部が腰袋背面に支持される構造とすることで、腰袋前面が腰袋に収納された工具等の重みにより地面側に傾くことを防止できる。さらに、吊架用ループ部を腰袋の両側面に設けることで、腰袋の収容能力を向上させることができる。
本発明は、作業者の希望する工具が収納できる腰袋を提供するという目的を、腰袋の側面に工具差を装着するためのベルト体を設けることにより実現した。以下に本発明の好ましい実施の形態について図を用いて説明する。
図1は、本発明の第一の実施例を示す斜視図である。腰袋本体1は、矩形状の背部3の前面に矩形状の前部6と、矩形状の側部5と、矩形状の底部4とを縫着して一段目ポケット9を構成する。同様に一段目ポケット9の前面には二段目ポケット、さらには前ポケットが構成され、各ポケットには、必要に応じて、釘や工具等が収納される。
また、背部3の上部は折り返されてベルト通し7を構成するとともに、折り返された背部3の一部が、ズボンのベルトフックとの干渉を避けるために馬蹄形状に取り除かれて背割8を構成する。この背割8があることで、作業者はベルトフックを気にせずに腰袋を装着できる。ベルト通し7は50mmベルトが余裕で通るような折り返し幅を有している。そして、ベルト通し7には腰よれ防止補強パッド12が縫着され、腰よれを防止している。
底部4の外側にはさらに底部補強材13が縫着され、破れやすい底部を二重底構造により完全補強している。
腰袋本体1の側面上部には工具差吊架用ベルト体2が配されている。工具差吊架用ベルト体2は、その一端が吊架用ベルト固定部2cとして腰袋本体1の背部3に固定され、吊架用ベルト固定部2cに連続して吊架用ループ部2aを構成し、吊架用ループ部2aの先端には2重リングの第1の連結手段2bを有している。工具差吊架用ベルト体2の他端は腰袋本体1の前部6の上端部に固定された吊架余ベルト固定部2cと吊架用ベルト固定部2cに続く吊架用ループ部2aとから構成されている。そしてこの吊架用ループ部2aは、工具差等の腰ベルト挿通部に挿通された後、第1の連結手段により連結されて、工具差等を腰袋本体に吊架する機能を果たす。
工具差ベルト体2の第1の連結手段2bは、図示の2重リング式をはじめ、徳尾錠式バックルや面ファスナー式により実現される。これらの第1の連結手段によれば、工具差吊架用ベルト体の吊架用ループ部のループ長の調整が可能となる。
ここで、腰袋本体1は、厚手の布または本革等で構成されるのが一般的であるが、背部3にマイクロレザーを用いることにより、全革製に比べて約30%の軽量化と60%以上の長寿命化を図ることができる。
図2は、本発明装置の第二の実施例を示す斜視図である。腰袋本体1の構成は、第一の実施例と同様である。
第二の実施例は第一の実施例と異なり、側部5の下部に工具差固定用ベルト体13を備えている。この工具差固定用ベルト体13は腰袋本体1の側部5の下部に縫着された拘束用ベルト固定部14cと拘束用ベルト固定部14cに続く拘束用ループ部14aとから構成され、拘束用ループ部14aには第2の連結手段14bを有する。本例の第2の連結手段14bは面ファスナー式であるが、2重リング式や徳尾錠式バックル他の既知の連結手段により実現できる。
連結手段14bが、面ファスナー式や2重リング式、徳尾錠式バックルによる場合は、工具差拘束用ベルト体14のループ長の調整が可能であり、より確実に工具差を腰袋本体1に固定することができる。これにより作業時における工具差のぶらつきがなくなる。
図3は、第二の実施例の工具差吊架用ベルト体2に、のみ差14を装着した状態を示している。のみ差14の腰ベルト挿通部に工具差吊架用ベルト体2の吊架用ループ部2aが挿通された後、第一の連結手段2bにより吊架用ループ部2aが連結されている。
一方、のみ差14の下部は工具差拘束用ベルト体13により、腰袋本体1に固定されている。
図4は、本発明の第三の実施例を示す斜視図である。腰袋本体1の構成は、第一及び第二の実施例と同様である。
図4においては、工具差吊架用ベルト体2が、腰袋本体1の背部3から側部5を経由して一段目ポケット9の上縁部外周、反対側の側部5、背部3へとハチマキ状に連続して設けられている。
そして、工具差吊架用ベルト体2は、吊架用ループ部2aを除き、腰袋本体1に縫着されている。これにより吊架用ループ部2aが連結された状態においては、工具差吊架用ベルト体2が、全体として一段目ポケット9の上部を腰袋背面側に支持する機能を果たすため、腰袋に収納した工具や材料等の重みにより腰袋前面が地面側に傾くことを防止できる。
なお、工具差吊架用ベルト体2は、強度向上のため、作業用腰ベルトと同じ素材で構成することが望ましい。
以上実施例に基づき説明をしたが、本発明の腰袋は、実施例に示すように工具差を腰袋の側面に吊架するタイプに限定されるものではない。本発明の腰袋は、腰袋本体1の背部3を除く外面の予め指定された任意の複数の位置に複数の工具差を吊架することができる。すなわち、工具差吊架用ベルト体2の吊架用ループ部2aが予め指定された位置にくるように工具差吊架用ベルト体2を設けることで、これを実現することができる。
1 腰袋本体
2 工具差吊架用ベルト体
2a 吊架用ループ部
2b 第1の連結手段
2c 吊架用ベルト固定部
3 背部
4 底部
5 側部
6 前部
7 ベルト通し
8 背割り
9 腰よれ防止補強パッド
10 一段目ポケット
11 二段目ポケット
12 前ポケット
13 底部補強材
14 工具差拘束用ベルト体
14a拘束用ループ部
14b第2の連結手段
14c拘束用ベルト固定部
15 のみ差
2 工具差吊架用ベルト体
2a 吊架用ループ部
2b 第1の連結手段
2c 吊架用ベルト固定部
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4 底部
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8 背割り
9 腰よれ防止補強パッド
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11 二段目ポケット
12 前ポケット
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14 工具差拘束用ベルト体
14a拘束用ループ部
14b第2の連結手段
14c拘束用ベルト固定部
15 のみ差
Claims (3)
- 腰ベルトに装着して使用される腰袋であって、腰袋本体外面上部に工具差の腰ベルト挿通部に挿通して前記工具差を前記腰袋に装着するための工具差吊架用ベルト体を備え、前記工具差吊架用ベルト体は、前記腰袋に固定された吊架用ベルト固定部と工具差の腰ベルト挿通部に挿通される吊架用ループ部を有し、前記吊架用ループ部に左右に分離可能な第1の連結手段を有し、前記第1の連結手段が、連結された状態における前記吊架用ループ部のループ長の調整機能を有することを特徴とする腰袋。
- 前記腰袋本体の前記工具差吊架用ベルト体が備えられた外面下部に、前記工具差を拘束するための工具差拘束用ベルト体を備え、前記工具差拘束用ベルト体は前記腰袋本体に固定された拘束用ベルト固定部と工具差を拘束する拘束用ループ部を有し、前記拘束用ループ部は左右に分離可能な第2の連結手段を有し、前記第2の連結手段が、連結された状態における前記拘束用ループ部のループ長の調整機能を有することを特徴とする請求項1に記載の腰袋。
- 前記工具差吊架用ベルト体が、前記腰袋本体の背面両端部から両側面および前面の上縁部外周にハチマキ状に連続して設けられたことを特徴とする請求項1〜2記載の腰袋。
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2013
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