JPH0831184A - 記録媒体及び記録再生装置 - Google Patents
記録媒体及び記録再生装置Info
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- JPH0831184A JPH0831184A JP6187944A JP18794494A JPH0831184A JP H0831184 A JPH0831184 A JP H0831184A JP 6187944 A JP6187944 A JP 6187944A JP 18794494 A JP18794494 A JP 18794494A JP H0831184 A JPH0831184 A JP H0831184A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】情報記録媒体への情報形成に使用される光セン
サであって、情報形性能に優れ、情報記録感度の向上し
た光センサからなり、複数の異なる情報記録が可能な記
録媒体及び記録再生装置を提供する。 【構成】透明な第1の基板と第1の透明電極と光導電層
とを積層し、半導電性であり、光誘起電流増幅作用を有
する光センサと、高分子分散型液晶と第2の透明電極と
を積層して成る情報記録媒体と、ICメモリかつ/又は
磁気記録部と、から構成される記録媒体、及びその記録
媒体の記録再生装置。
サであって、情報形性能に優れ、情報記録感度の向上し
た光センサからなり、複数の異なる情報記録が可能な記
録媒体及び記録再生装置を提供する。 【構成】透明な第1の基板と第1の透明電極と光導電層
とを積層し、半導電性であり、光誘起電流増幅作用を有
する光センサと、高分子分散型液晶と第2の透明電極と
を積層して成る情報記録媒体と、ICメモリかつ/又は
磁気記録部と、から構成される記録媒体、及びその記録
媒体の記録再生装置。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光センサを用いた記録
媒体及び記録再生装置に関する。特に記録媒体への情報
記録性能が著しく増幅される半導電性の光導電層を有す
る光センサを用いて画像情報のような2次元の光情報の
記録を行うとともに、音声情報のような時系列信号の記
録も行うことのできる記録媒体及び記録再生装置に関す
る。
媒体及び記録再生装置に関する。特に記録媒体への情報
記録性能が著しく増幅される半導電性の光導電層を有す
る光センサを用いて画像情報のような2次元の光情報の
記録を行うとともに、音声情報のような時系列信号の記
録も行うことのできる記録媒体及び記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】前面に電極が設けられた光導電層からな
る光センサと、その光センサに対向し、後面に電極が設
けられた電荷保持層からなる情報記録媒体とを光軸上に
配置し、両導電層間に電圧を印加しつつ露光し、入射光
学像に応じて、電荷保持層に静電電荷を記録させ、その
静電電荷をトナー現像するかまたは電位読み取りにより
再生する方法は、例えば特開平1─290366号公
報、特開平1─289975号公報に記載されている。
また、前記方法における電荷保持層を熱可塑性樹脂層と
し、静電電荷を熱可塑性樹脂層表面に記録した後加熱
し、熱可塑性樹脂層表面にフロスト像を形成することに
より記録された静電電荷を可視化する方法は、例えば特
開平3─192288号公報に記載されている。
る光センサと、その光センサに対向し、後面に電極が設
けられた電荷保持層からなる情報記録媒体とを光軸上に
配置し、両導電層間に電圧を印加しつつ露光し、入射光
学像に応じて、電荷保持層に静電電荷を記録させ、その
静電電荷をトナー現像するかまたは電位読み取りにより
再生する方法は、例えば特開平1─290366号公
報、特開平1─289975号公報に記載されている。
また、前記方法における電荷保持層を熱可塑性樹脂層と
し、静電電荷を熱可塑性樹脂層表面に記録した後加熱
し、熱可塑性樹脂層表面にフロスト像を形成することに
より記録された静電電荷を可視化する方法は、例えば特
開平3─192288号公報に記載されている。
【0003】更に、本出願人等は、前記情報記録媒体に
おける情報記録層を高分子分散型液晶層として、前記同
様に電圧印加時露光し、光センサにより形成される電界
により液晶層を配向させて情報記録を行い、情報記録の
再生にあたっては透過光あるいは反射光により可視情報
として再生する情報記録再生方法を、先に特願平4─3
394号、特願平4─24722号、特願平5─266
646号として出願した。この情報記録再生方法は偏光
板を使用しなくとも記録された情報を可視化できる。
おける情報記録層を高分子分散型液晶層として、前記同
様に電圧印加時露光し、光センサにより形成される電界
により液晶層を配向させて情報記録を行い、情報記録の
再生にあたっては透過光あるいは反射光により可視情報
として再生する情報記録再生方法を、先に特願平4─3
394号、特願平4─24722号、特願平5─266
646号として出願した。この情報記録再生方法は偏光
板を使用しなくとも記録された情報を可視化できる。
【0004】また、画像情報と音声情報の情報記録が可
能な情報記録装置及び記録媒体については特開平3─2
86436号公報及び特開平4─218055号公報に
記載されている。その記載によれば、第1及び第2の電
極間に感光体と記録体を各々設け、前記電極間に所定の
電圧を印加するとともに、記録すべき情報を含む光を照
射して前記記録体に情報の記録を行う情報記録装置にお
いて、記録の対象にされる画像情報と音声情報を個別の
記録手段によって記録体における異なる記録領域にそれ
ぞれ個別に記録させるようにしたものである。またその
記載によれば、記録の対象にされている情報を有する光
を電荷像に変換させる光電変換手段によって得た電荷像
に対応する画像情報を記録する画像情報記録媒体と、音
声情報を記録する集積回路モジュールとを一体形成する
ものである。
能な情報記録装置及び記録媒体については特開平3─2
86436号公報及び特開平4─218055号公報に
記載されている。その記載によれば、第1及び第2の電
極間に感光体と記録体を各々設け、前記電極間に所定の
電圧を印加するとともに、記録すべき情報を含む光を照
射して前記記録体に情報の記録を行う情報記録装置にお
いて、記録の対象にされる画像情報と音声情報を個別の
記録手段によって記録体における異なる記録領域にそれ
ぞれ個別に記録させるようにしたものである。またその
記載によれば、記録の対象にされている情報を有する光
を電荷像に変換させる光電変換手段によって得た電荷像
に対応する画像情報を記録する画像情報記録媒体と、音
声情報を記録する集積回路モジュールとを一体形成する
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした情報記録方法
において、さらに高感度、高解像度、かつ画像情報だけ
でなく音声情報等の複数の異なる情報記録が可能な記録
媒体及び記録再生装置が求められていた。本発明は、情
報記録媒体への情報形成に使用される光センサであっ
て、情報形性能に優れ、情報記録感度の向上した光セン
サからなり、複数の異なる情報記録が可能な記録媒体及
び記録再生装置の提供を目的とする。
において、さらに高感度、高解像度、かつ画像情報だけ
でなく音声情報等の複数の異なる情報記録が可能な記録
媒体及び記録再生装置が求められていた。本発明は、情
報記録媒体への情報形成に使用される光センサであっ
て、情報形性能に優れ、情報記録感度の向上した光セン
サからなり、複数の異なる情報記録が可能な記録媒体及
び記録再生装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、透明な第1の
基板と第1の透明電極と光導電層とを積層し、半導電性
であり、光誘起電流増幅作用を有する光センサと、高分
子分散型液晶と第2の透明電極とを積層して成る情報記
録媒体と、ディジタルデータを記憶するICメモリ、か
ら構成される光IC記録媒体、である。また本発明は、
透明な第1の基板と第1の透明電極と光導電層とを積層
し、半導電性であり、光誘起電流増幅作用を有する光セ
ンサと、高分子分散型液晶と第2の透明電極とを積層し
て成る情報記録媒体と、磁性材料からなる磁気記録部
と、から構成される光磁気記録媒体、である。
明によって達成される。即ち、本発明は、透明な第1の
基板と第1の透明電極と光導電層とを積層し、半導電性
であり、光誘起電流増幅作用を有する光センサと、高分
子分散型液晶と第2の透明電極とを積層して成る情報記
録媒体と、ディジタルデータを記憶するICメモリ、か
ら構成される光IC記録媒体、である。また本発明は、
透明な第1の基板と第1の透明電極と光導電層とを積層
し、半導電性であり、光誘起電流増幅作用を有する光セ
ンサと、高分子分散型液晶と第2の透明電極とを積層し
て成る情報記録媒体と、磁性材料からなる磁気記録部
と、から構成される光磁気記録媒体、である。
【0007】また本発明は、光IC記録媒体において、
第1の透明電極と第2の透明電極に電圧を印加する電圧
印加手段と、光センサに被写体像を結像する結像手段
と、ディジタルデータをICメモリに記録するICメモ
リライタと、から構成される光IC記録装置、である。
また本発明は、光磁気記録媒体において、第1の透明電
極と第2の透明電極に電圧を印加する電圧印加手段と、
光センサに被写体像を結像する結像手段と、磁気記録部
にデータを記録する磁気記録手段と、から構成される光
磁気記録装置、である。また本発明は、透明な第1の基
板と第1の透明電極と光導電層とを積層し、半導電性で
あり、光誘起電流増幅作用を有する光センサと、高分子
分散型液晶と第2の透明電極とを積層して成る情報記録
媒体と、第1の透明電極と第2の透明電極に電圧を印加
する電圧印加手段と、光センサに被写体像を結像する結
像手段と、光センサに時系列光信号を出力する光信号出
力手段と、から構成される情報記録装置、である。
第1の透明電極と第2の透明電極に電圧を印加する電圧
印加手段と、光センサに被写体像を結像する結像手段
と、ディジタルデータをICメモリに記録するICメモ
リライタと、から構成される光IC記録装置、である。
また本発明は、光磁気記録媒体において、第1の透明電
極と第2の透明電極に電圧を印加する電圧印加手段と、
光センサに被写体像を結像する結像手段と、磁気記録部
にデータを記録する磁気記録手段と、から構成される光
磁気記録装置、である。また本発明は、透明な第1の基
板と第1の透明電極と光導電層とを積層し、半導電性で
あり、光誘起電流増幅作用を有する光センサと、高分子
分散型液晶と第2の透明電極とを積層して成る情報記録
媒体と、第1の透明電極と第2の透明電極に電圧を印加
する電圧印加手段と、光センサに被写体像を結像する結
像手段と、光センサに時系列光信号を出力する光信号出
力手段と、から構成される情報記録装置、である。
【0008】また本発明は、光IC記録媒体において、
情報記録媒体に記録された情報を光学的に読取る画像読
取手段と、ICメモリに記録されたディジタルデータを
読取るICメモリリーダと、から構成される光IC再生
装置、である。また本発明は、光磁気記録媒体におい
て、情報記録媒体に記録された情報を光学的に読取る画
像読取手段と、磁気記録部に記録されたデータを読取る
磁気再生手段と、から構成される光磁気再生装置、であ
る。また本発明は、情報記録装置により記録された媒体
において、情報記録媒体に記録された被写体の情報を光
学的に読取る画像読取手段と、情報記録媒体に記録され
た時系列光信号の情報を光学的に読取る信号読取手段
と、から構成される情報再生装置である。
情報記録媒体に記録された情報を光学的に読取る画像読
取手段と、ICメモリに記録されたディジタルデータを
読取るICメモリリーダと、から構成される光IC再生
装置、である。また本発明は、光磁気記録媒体におい
て、情報記録媒体に記録された情報を光学的に読取る画
像読取手段と、磁気記録部に記録されたデータを読取る
磁気再生手段と、から構成される光磁気再生装置、であ
る。また本発明は、情報記録装置により記録された媒体
において、情報記録媒体に記録された被写体の情報を光
学的に読取る画像読取手段と、情報記録媒体に記録され
た時系列光信号の情報を光学的に読取る信号読取手段
と、から構成される情報再生装置である。
【0009】
【作用】本発明の光IC記録媒体によれば、光センサは
透明な第1の基板と第1の透明電極と光導電層とを積層
し半導電性であり光誘起電流増幅作用を有し、情報記録
媒体は高分子分散型液晶と第2の透明電極とを積層して
成るから、高感度、高解像度の情報記録が行える。また
ICメモリによればディジタルデータが記憶される。ま
た本発明の光磁気記録媒体によれば、光センサは透明な
第1の基板と第1の透明電極と光導電層とを積層し半導
電性であり光誘起電流増幅作用を有し、情報記録媒体は
高分子分散型液晶と第2の透明電極とを積層して成るか
ら、高感度、高解像度の情報記録が行える。また磁気記
録部は、磁性材料からなり磁気記録を行うことができ
る。
透明な第1の基板と第1の透明電極と光導電層とを積層
し半導電性であり光誘起電流増幅作用を有し、情報記録
媒体は高分子分散型液晶と第2の透明電極とを積層して
成るから、高感度、高解像度の情報記録が行える。また
ICメモリによればディジタルデータが記憶される。ま
た本発明の光磁気記録媒体によれば、光センサは透明な
第1の基板と第1の透明電極と光導電層とを積層し半導
電性であり光誘起電流増幅作用を有し、情報記録媒体は
高分子分散型液晶と第2の透明電極とを積層して成るか
ら、高感度、高解像度の情報記録が行える。また磁気記
録部は、磁性材料からなり磁気記録を行うことができ
る。
【0010】また本発明の光IC記録装置によれば、電
圧印加手段により光IC記録媒体の第1の透明電極と第
2の透明電極に電圧が印加され、結像手段により光セン
サに被写体像が結像され、従って情報記録媒体に被写体
像が記録される。またICメモリライタによりディジタ
ルデータがICメモリに記録される。また本発明の光磁
気記録装置によれば、電圧印加手段により光IC記録媒
体の第1の透明電極と第2の透明電極に電圧が印加さ
れ、結像手段により光センサに被写体像が結像され、従
って情報記録媒体に被写体像が記録される。また磁気記
録手段により磁気記録部にデータが記録される。
圧印加手段により光IC記録媒体の第1の透明電極と第
2の透明電極に電圧が印加され、結像手段により光セン
サに被写体像が結像され、従って情報記録媒体に被写体
像が記録される。またICメモリライタによりディジタ
ルデータがICメモリに記録される。また本発明の光磁
気記録装置によれば、電圧印加手段により光IC記録媒
体の第1の透明電極と第2の透明電極に電圧が印加さ
れ、結像手段により光センサに被写体像が結像され、従
って情報記録媒体に被写体像が記録される。また磁気記
録手段により磁気記録部にデータが記録される。
【0011】また本発明の情報記録装置によれば、光セ
ンサは透明な第1の基板と第1の透明電極と光導電層と
を積層して成り、半導電性であり、光誘起電流増幅作用
を有する。また、情報記録媒体は高分子分散型液晶と第
2の透明電極と第2の基板とを積層して成る。従って、
電圧印加手段により第1の透明電極と第2の透明電極に
電圧が印加され、結像手段により光センサに被写体像が
結像されるとその被写体像は光センサにより光誘起電流
に変換され、情報記録媒体に光散乱像として記録され
る。この情報記録は高感度、高解像度である。また、電
圧印加手段により第1の透明電極と第2の透明電極に電
圧が印加され、光信号出力手段により光センサに時系列
光信号が出力されると、その時系列光信号は光センサに
より光誘起電流に変換され情報記録媒体に光散乱像とし
て記録される。この情報記録は高感度、高解像度であ
る。
ンサは透明な第1の基板と第1の透明電極と光導電層と
を積層して成り、半導電性であり、光誘起電流増幅作用
を有する。また、情報記録媒体は高分子分散型液晶と第
2の透明電極と第2の基板とを積層して成る。従って、
電圧印加手段により第1の透明電極と第2の透明電極に
電圧が印加され、結像手段により光センサに被写体像が
結像されるとその被写体像は光センサにより光誘起電流
に変換され、情報記録媒体に光散乱像として記録され
る。この情報記録は高感度、高解像度である。また、電
圧印加手段により第1の透明電極と第2の透明電極に電
圧が印加され、光信号出力手段により光センサに時系列
光信号が出力されると、その時系列光信号は光センサに
より光誘起電流に変換され情報記録媒体に光散乱像とし
て記録される。この情報記録は高感度、高解像度であ
る。
【0012】また本発明の光IC再生装置によれば、画
像読取手段により光IC記録媒体の情報記録媒体に記録
された情報が光学的に読取られ、ICメモリリーダによ
りICメモリに記録されたディジタルデータが読取られ
る。また本発明の光磁気再生装置によれば、画像読取手
段により光磁気記録媒体の情報記録媒体に記録された情
報が光学的に読取られ、磁気再生手段により磁気記録部
に記録されたデータが読取られる。また本発明の情報再
生装置によれば、情報記録装置によって情報記録媒体に
記録された情報の中、画像読取手段により被写体の情報
が光学的に読取られ、信号読取手段により時系列光信号
の情報が光学的に読取られる。
像読取手段により光IC記録媒体の情報記録媒体に記録
された情報が光学的に読取られ、ICメモリリーダによ
りICメモリに記録されたディジタルデータが読取られ
る。また本発明の光磁気再生装置によれば、画像読取手
段により光磁気記録媒体の情報記録媒体に記録された情
報が光学的に読取られ、磁気再生手段により磁気記録部
に記録されたデータが読取られる。また本発明の情報再
生装置によれば、情報記録装置によって情報記録媒体に
記録された情報の中、画像読取手段により被写体の情報
が光学的に読取られ、信号読取手段により時系列光信号
の情報が光学的に読取られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の記録媒体及び記録再生装置に
ついて好適な実施例に基づいて説明する。 (実施例1)図1は本発明の記録媒体(光IC磁気記録
媒体)である光IC磁気カードを示す図である。図1
(A)は被写体像等の光学的な画像を記録する光IC磁
気カードの表面を示す図であり、図1(B)は磁気スト
ライプ部、ICモジュール入出力端子、印刷等が施され
た光IC磁気カードの裏面を示す図である。また図1
(C)は図1(B)のI,Iにおける光IC磁気カード
の断面を示す図である。図1(A)において、1は光学
的な画像が記録される画像情報記録部、2,3は画像情
報記録部1に記録を行う際に電圧を印加するための電圧
印加端子である。また図1(B)において、4は磁気記
録が行われる磁気ストライプ、5はICモジュールのデ
ータ入出力端子及び電源端子、6は印刷部分である。
ついて好適な実施例に基づいて説明する。 (実施例1)図1は本発明の記録媒体(光IC磁気記録
媒体)である光IC磁気カードを示す図である。図1
(A)は被写体像等の光学的な画像を記録する光IC磁
気カードの表面を示す図であり、図1(B)は磁気スト
ライプ部、ICモジュール入出力端子、印刷等が施され
た光IC磁気カードの裏面を示す図である。また図1
(C)は図1(B)のI,Iにおける光IC磁気カード
の断面を示す図である。図1(A)において、1は光学
的な画像が記録される画像情報記録部、2,3は画像情
報記録部1に記録を行う際に電圧を印加するための電圧
印加端子である。また図1(B)において、4は磁気記
録が行われる磁気ストライプ、5はICモジュールのデ
ータ入出力端子及び電源端子、6は印刷部分である。
【0014】また図1(C)において、7は光センサ、
8は情報記録媒体、9は接着層、10,11はカバーシ
ート、12はコアシート、13はICモジュールであ
る。また14は透明な第1の基板、15は第1の透明電
極、16は光導電層であり光センサ7を構成する。また
17は高分子分散型液晶、18は第2の電極であり情報
記録媒体8を構成する(光センサ及び情報記録媒体の詳
細な構成は、図14、図15及びそれらの説明を参
照)。ここに、第1の透明電極15は電圧印加端子2に
電気的に接続されており、第2の電極は電圧印加端子3
に電気的に接続されている。また、ICモジュール13
はICメモリ、CPU(Central Processer Unit;中央
演算ユニット)チップ、プリント配線基板、ワイヤーボ
ンディング、ケース、データ入出力端子及び電源端子5
等から成る
8は情報記録媒体、9は接着層、10,11はカバーシ
ート、12はコアシート、13はICモジュールであ
る。また14は透明な第1の基板、15は第1の透明電
極、16は光導電層であり光センサ7を構成する。また
17は高分子分散型液晶、18は第2の電極であり情報
記録媒体8を構成する(光センサ及び情報記録媒体の詳
細な構成は、図14、図15及びそれらの説明を参
照)。ここに、第1の透明電極15は電圧印加端子2に
電気的に接続されており、第2の電極は電圧印加端子3
に電気的に接続されている。また、ICモジュール13
はICメモリ、CPU(Central Processer Unit;中央
演算ユニット)チップ、プリント配線基板、ワイヤーボ
ンディング、ケース、データ入出力端子及び電源端子5
等から成る
【0015】このように構成された光IC磁気カード
は、画像情報記録部1において被写体像を記録し、磁気
ストライプ4において磁気記録が行われ、ICモジュー
ル13においてディジタルデータの記憶が行われる。図
2、図3はこの光IC磁気カードを用いる光IC磁気カ
ード記録再生装置の構成を示す図である。図2は光IC
磁気カード裏面の磁気ストライプ4及びICモジュール
13へ記録する光IC磁気カード記録再生装置の部分を
示す図であり、図3は光IC磁気カード表面の画像情報
記録部1へ記録する光IC磁気カード記録再生装置の部
分を示す図である。図2において、19は入出力インタ
ーフェース、演算処理装置、記憶装置等から構成される
制御部、20はモータ、21は駆動ローラ、22はロー
ラ、23,24は搬送ベルト、25はマイクロホン、2
6はマイク増幅器、27はA/D変換器、28はD/A
変換器、29はスピーカ増幅器、30はスピーカ、31
磁気ヘッド増幅器、32は磁気記録再生ヘッド、33は
ICモジュール13のデータ入出力端子及び電源端子5
に電気的に接続される接触端子である。
は、画像情報記録部1において被写体像を記録し、磁気
ストライプ4において磁気記録が行われ、ICモジュー
ル13においてディジタルデータの記憶が行われる。図
2、図3はこの光IC磁気カードを用いる光IC磁気カ
ード記録再生装置の構成を示す図である。図2は光IC
磁気カード裏面の磁気ストライプ4及びICモジュール
13へ記録する光IC磁気カード記録再生装置の部分を
示す図であり、図3は光IC磁気カード表面の画像情報
記録部1へ記録する光IC磁気カード記録再生装置の部
分を示す図である。図2において、19は入出力インタ
ーフェース、演算処理装置、記憶装置等から構成される
制御部、20はモータ、21は駆動ローラ、22はロー
ラ、23,24は搬送ベルト、25はマイクロホン、2
6はマイク増幅器、27はA/D変換器、28はD/A
変換器、29はスピーカ増幅器、30はスピーカ、31
磁気ヘッド増幅器、32は磁気記録再生ヘッド、33は
ICモジュール13のデータ入出力端子及び電源端子5
に電気的に接続される接触端子である。
【0016】また図3において、34は被写体、35は
ミラー、36はレンズ、37はシャッタ、38は三色分
解光学系、39は電源、40はスイッチ、41は抵抗、
42,43は光源、44は撮像センサ、45は撮像増幅
器、46はA/D変換器、47はカラーCRTディスプ
レイである。図2、図3の構成において、この光IC磁
気カードを用いる光IC磁気カード記録再生装置の動作
を説明する。光IC磁気カードを光IC磁気カード記録
再生装置の挿入口(図示せず)に挿入すると、挿入検出
センサ(図示せず)によって挿入されたことが検出さ
れ、その検出信号は制御部19に出力される。制御部1
9においてはその検出信号が入力されると、モータ20
を駆動する。モータ20は駆動ローラ21に機械的に連
結されており、回動自在にフレーム(図示せず)に支持
された駆動ローラ21は回転する。駆動ローラ21とや
はり回動自在にフレームに支持されたローラ22の間に
は搬送ベルト23及び24が架けられており、駆動ロー
ラ21の回転によって搬送ベルトが駆動される。光IC
磁気カードは搬送ベルトによって移送され、その際磁気
記録再生ヘッド30によって磁気ストライプ4に記録さ
れたデータが読み取られ、制御部19に出力される。
ミラー、36はレンズ、37はシャッタ、38は三色分
解光学系、39は電源、40はスイッチ、41は抵抗、
42,43は光源、44は撮像センサ、45は撮像増幅
器、46はA/D変換器、47はカラーCRTディスプ
レイである。図2、図3の構成において、この光IC磁
気カードを用いる光IC磁気カード記録再生装置の動作
を説明する。光IC磁気カードを光IC磁気カード記録
再生装置の挿入口(図示せず)に挿入すると、挿入検出
センサ(図示せず)によって挿入されたことが検出さ
れ、その検出信号は制御部19に出力される。制御部1
9においてはその検出信号が入力されると、モータ20
を駆動する。モータ20は駆動ローラ21に機械的に連
結されており、回動自在にフレーム(図示せず)に支持
された駆動ローラ21は回転する。駆動ローラ21とや
はり回動自在にフレームに支持されたローラ22の間に
は搬送ベルト23及び24が架けられており、駆動ロー
ラ21の回転によって搬送ベルトが駆動される。光IC
磁気カードは搬送ベルトによって移送され、その際磁気
記録再生ヘッド30によって磁気ストライプ4に記録さ
れたデータが読み取られ、制御部19に出力される。
【0017】まず、音声情報の記録について説明する。
光IC磁気カードが所定の位置まで移送されると、移送
は停止される。この所定の位置において、ICモジュー
ル13のデータ入出力端子及び電源端子5に接触端子3
1が電気的に接続される。この状態において制御部19
はICモジュール13のICメモリのデータを読取り、
ICメモリにデータを書込むことができる。音声情報は
マイクロフォン25によって電気信号に変換され、マイ
ク増幅器26によってその電気信号が増幅され、A/D
変換器27によってアナログの電気信号がディジタルの
音声データに変換され制御部19に出力される。マイク
ロフォン25によって採取され制御部19に入力された
音声データは、制御部19の記憶装置の所定の領域に記
憶される。記憶装置の記憶容量には制限があるため、音
声データは所定の時間記憶された後に、旧い音声データ
は新しい音声データに順次書き替えが行われる。
光IC磁気カードが所定の位置まで移送されると、移送
は停止される。この所定の位置において、ICモジュー
ル13のデータ入出力端子及び電源端子5に接触端子3
1が電気的に接続される。この状態において制御部19
はICモジュール13のICメモリのデータを読取り、
ICメモリにデータを書込むことができる。音声情報は
マイクロフォン25によって電気信号に変換され、マイ
ク増幅器26によってその電気信号が増幅され、A/D
変換器27によってアナログの電気信号がディジタルの
音声データに変換され制御部19に出力される。マイク
ロフォン25によって採取され制御部19に入力された
音声データは、制御部19の記憶装置の所定の領域に記
憶される。記憶装置の記憶容量には制限があるため、音
声データは所定の時間記憶された後に、旧い音声データ
は新しい音声データに順次書き替えが行われる。
【0018】制御部19の記憶装置に記憶された音声デ
ータは、制御部19によって別の記憶装置または、記憶
装置の別の領域に書込むことができる。即ち、マイクロ
フォン25によって採取され制御部19に入力された音
声データは、何もしなければ所定の時間記憶された後に
消去されるが、サンプリングトリガによって示された時
刻の前、又は後、又は前後の所定の時間において記憶装
置に記憶された音声データを制御部19によって別の記
憶装置、又は記憶装置の別の領域に書込むことによって
消去されずに保存するようにすることができる。このサ
ンプリングトリガを複数回発生させることによって複数
の音声データを保存することができる。そして保存され
た音声データは制御部19によって適時光IC磁気カー
ドの磁気ストライプ4やICモジュール13にコピイし
記録することができる。
ータは、制御部19によって別の記憶装置または、記憶
装置の別の領域に書込むことができる。即ち、マイクロ
フォン25によって採取され制御部19に入力された音
声データは、何もしなければ所定の時間記憶された後に
消去されるが、サンプリングトリガによって示された時
刻の前、又は後、又は前後の所定の時間において記憶装
置に記憶された音声データを制御部19によって別の記
憶装置、又は記憶装置の別の領域に書込むことによって
消去されずに保存するようにすることができる。このサ
ンプリングトリガを複数回発生させることによって複数
の音声データを保存することができる。そして保存され
た音声データは制御部19によって適時光IC磁気カー
ドの磁気ストライプ4やICモジュール13にコピイし
記録することができる。
【0019】次に画像情報の記録について説明する。一
方光IC磁気カードの電圧印加端子2及び3は、把持機
構(図示せず)によって上記所定の位置において制御部
19と電気的にかつ機械的に接続され、その接続状態は
光IC磁気カードを所定の範囲内において移動しても維
持される。そして光IC磁気カードを所定の範囲外に移
動するような場合は把持機構は接続状態を終了させて、
所定位置に戻り待機状態となる。制御部19の制御信号
によってミラー35は第1の位置と第2の位置に移動停
止することができ、第1の位置においては被写体34か
ら発せられる光を遮らないためレンズ36に入射させる
ことができ、第2の位置においてはレンズ36から外に
出る光を撮像センサ44に反射させることができる。画
像情報を記録する際はミラー35は第1の位置に停止し
ている。
方光IC磁気カードの電圧印加端子2及び3は、把持機
構(図示せず)によって上記所定の位置において制御部
19と電気的にかつ機械的に接続され、その接続状態は
光IC磁気カードを所定の範囲内において移動しても維
持される。そして光IC磁気カードを所定の範囲外に移
動するような場合は把持機構は接続状態を終了させて、
所定位置に戻り待機状態となる。制御部19の制御信号
によってミラー35は第1の位置と第2の位置に移動停
止することができ、第1の位置においては被写体34か
ら発せられる光を遮らないためレンズ36に入射させる
ことができ、第2の位置においてはレンズ36から外に
出る光を撮像センサ44に反射させることができる。画
像情報を記録する際はミラー35は第1の位置に停止し
ている。
【0020】制御部19によってシャッタ37が開かれ
ると、被写体34から発せられる光はレンズ35を通
り、更に三色分解光学系を通って三色(Red,Gre
en,Blue)に分解され、光IC磁気カードの画像
情報記録部1には被写体34の三色分解像が結像する。
光IC磁気カードの画像情報記録部1は前述したように
図1(C)に示すような層構造となっており、被写体3
4の像は透明な第1の基板14と第1の透明電極15を
透過して光導電層16の面上に結像する。光導電層16
は光導電性を有しており、結像した像の各部分の光量に
応じて導電性が発現する。即ち光の像は導電性の像に変
換される。
ると、被写体34から発せられる光はレンズ35を通
り、更に三色分解光学系を通って三色(Red,Gre
en,Blue)に分解され、光IC磁気カードの画像
情報記録部1には被写体34の三色分解像が結像する。
光IC磁気カードの画像情報記録部1は前述したように
図1(C)に示すような層構造となっており、被写体3
4の像は透明な第1の基板14と第1の透明電極15を
透過して光導電層16の面上に結像する。光導電層16
は光導電性を有しており、結像した像の各部分の光量に
応じて導電性が発現する。即ち光の像は導電性の像に変
換される。
【0021】第1の透明電極15と第2の電極18の間
には制御部19の制御下で電圧印加手段によって電圧が
印加されるようになっている。電源39において、一方
の電極端子はアースされ、このアース端子はアースを通
じて情報記録媒体8の第2の電極18に接続されてい
る。またもう一方の電極端子は制御部19によって開閉
を制御されるスイッチ40を介して光センサ7の第1の
透明電極15に接続されている。また第1の透明電極1
5と第2の電極18との間には抵抗41が接続されてお
り、スイッチ40が開いた状態においては、電極間の蓄
積電荷は抵抗41を通過して放電させられるため両電極
間には電位差は生じない。
には制御部19の制御下で電圧印加手段によって電圧が
印加されるようになっている。電源39において、一方
の電極端子はアースされ、このアース端子はアースを通
じて情報記録媒体8の第2の電極18に接続されてい
る。またもう一方の電極端子は制御部19によって開閉
を制御されるスイッチ40を介して光センサ7の第1の
透明電極15に接続されている。また第1の透明電極1
5と第2の電極18との間には抵抗41が接続されてお
り、スイッチ40が開いた状態においては、電極間の蓄
積電荷は抵抗41を通過して放電させられるため両電極
間には電位差は生じない。
【0022】前述の光の像が導電性の像に変換された状
態において、スイッチ40が閉じられ所定の電圧が印加
されると、光導電層16の導電性に応じて電流が流れ
る。これを光誘起電流と呼び、本発明における光導電層
はこの光誘起電流を増幅する作用が顕著である点が特徴
の一つとなっている。この光誘起電流によって高分子分
散型液晶17は配向させられて光散乱体から光透過体へ
と変化する。所定の電圧を所定の時間だけ印加した後、
制御部19によって電圧の印加を停止すると、高分子分
散型液晶17のメモリ機能によって配向の状態は保たれ
る。即ち結像した像は高分子分散型液晶17の光散乱状
態の違いとして記録される。
態において、スイッチ40が閉じられ所定の電圧が印加
されると、光導電層16の導電性に応じて電流が流れ
る。これを光誘起電流と呼び、本発明における光導電層
はこの光誘起電流を増幅する作用が顕著である点が特徴
の一つとなっている。この光誘起電流によって高分子分
散型液晶17は配向させられて光散乱体から光透過体へ
と変化する。所定の電圧を所定の時間だけ印加した後、
制御部19によって電圧の印加を停止すると、高分子分
散型液晶17のメモリ機能によって配向の状態は保たれ
る。即ち結像した像は高分子分散型液晶17の光散乱状
態の違いとして記録される。
【0023】上記においてスイッチ40が閉じられた瞬
間を音声情報記録におけるサンプリングトリガとする
と、画像情報が記録された時刻における音声情報記録を
同時に行うことができる。例えば、スズムシ等の昆虫の
鳴き声とその姿を同時に記録するというような記録を行
うことができる。また、人物像とその人の声とを記録し
て、画像と音声の両方の特徴からその人を特定するよう
なIDシステムの記録装置として利用することができ
る。
間を音声情報記録におけるサンプリングトリガとする
と、画像情報が記録された時刻における音声情報記録を
同時に行うことができる。例えば、スズムシ等の昆虫の
鳴き声とその姿を同時に記録するというような記録を行
うことができる。また、人物像とその人の声とを記録し
て、画像と音声の両方の特徴からその人を特定するよう
なIDシステムの記録装置として利用することができ
る。
【0024】次に記録された音声情報と画像情報の再生
について説明する。磁気ストライプ4又はICモジュー
ル13に記録された音声情報は磁気ヘッド32又は端子
33を通じて読み取られ制御部19の記憶装置に格納さ
れる。また、画像情報記録部1に記録された画像情報
は、撮像センサ44によってビデオ信号に変換されA/
D変換器46によって更にディジタルデータに変換され
て読み取られ制御部19の記憶装置に格納される。図3
において光源42と43は画像情報の再生の際に点灯し
て画像情報記録部1を照明する。照明によって画像情報
記録部1に記録された三色に対応する三つの画像から発
せられる光は三色分解光学系を逆戻りして合成される。
再生の際はシャッタ37は開いており、レンズ36を通
過した光はミラー34によって方向を変えられ撮像セン
サ44に入射する。再生の際はミラー34は制御部19
によって第2の位置に停止している。撮像センサ44に
よって合成された画像がビデオ信号に変換され、前述の
ように制御部19の記憶装置に格納される。
について説明する。磁気ストライプ4又はICモジュー
ル13に記録された音声情報は磁気ヘッド32又は端子
33を通じて読み取られ制御部19の記憶装置に格納さ
れる。また、画像情報記録部1に記録された画像情報
は、撮像センサ44によってビデオ信号に変換されA/
D変換器46によって更にディジタルデータに変換され
て読み取られ制御部19の記憶装置に格納される。図3
において光源42と43は画像情報の再生の際に点灯し
て画像情報記録部1を照明する。照明によって画像情報
記録部1に記録された三色に対応する三つの画像から発
せられる光は三色分解光学系を逆戻りして合成される。
再生の際はシャッタ37は開いており、レンズ36を通
過した光はミラー34によって方向を変えられ撮像セン
サ44に入射する。再生の際はミラー34は制御部19
によって第2の位置に停止している。撮像センサ44に
よって合成された画像がビデオ信号に変換され、前述の
ように制御部19の記憶装置に格納される。
【0025】制御部19は、読み取った音声情報(音声
情報ファイルのヘッダー)からその音声情報に対応する
画像情報の記録位置を特定することができる。従ってモ
ータ20を駆動制御してその位置の画像情報を読取るこ
とができる。複数の画像情報、音声情報が記録されてい
る場合はそれら全てを読取る。制御部19の記憶装置に
格納された音声情報は、制御部19によって読み出され
D/A変換器28によってアナログ信号に変換され増幅
器29によって増幅されスピーカ30によって音声に変
えられ再生される。また制御部19の記憶装置に格納さ
れたその音声情報に対応する画像情報は、制御部19に
よってビデオRAMに書き込まれディスプレイ47に表
示され再生される。
情報ファイルのヘッダー)からその音声情報に対応する
画像情報の記録位置を特定することができる。従ってモ
ータ20を駆動制御してその位置の画像情報を読取るこ
とができる。複数の画像情報、音声情報が記録されてい
る場合はそれら全てを読取る。制御部19の記憶装置に
格納された音声情報は、制御部19によって読み出され
D/A変換器28によってアナログ信号に変換され増幅
器29によって増幅されスピーカ30によって音声に変
えられ再生される。また制御部19の記憶装置に格納さ
れたその音声情報に対応する画像情報は、制御部19に
よってビデオRAMに書き込まれディスプレイ47に表
示され再生される。
【0026】(実施例2)次に別の実施例を説明する。
図4は本発明の記録媒体(光IC記録媒体)である光I
Cカードの構成を示す図である。図4(A)は光ICカ
ード正面を示す図である。また図4(B)は図4(A)
のIIに於ける断面を示す図ある。図4において図1、図
2、図3と同一部分には同一の番号を付した(本発明を
説明する図面において同一部分には同一の番号を付
す)。以下図1、図2、図3と異なる部分を主として説
明する。
図4は本発明の記録媒体(光IC記録媒体)である光I
Cカードの構成を示す図である。図4(A)は光ICカ
ード正面を示す図である。また図4(B)は図4(A)
のIIに於ける断面を示す図ある。図4において図1、図
2、図3と同一部分には同一の番号を付した(本発明を
説明する図面において同一部分には同一の番号を付
す)。以下図1、図2、図3と異なる部分を主として説
明する。
【0027】図4において、48は光ICカードと外部
機器(制御部)が接続され、データ通信、アドレス指
定、電源供給、画像記録電圧印加等が行われるコネクタ
部、49はコネクタ部に複数ある接続端子のコネクタピ
ン、50は外側保護シート、51はICチップ等の回路
部品のポッティング材料が充填されたポッティング部、
52はICメモリ,CPU等のICチップ、53は回路
部品を装着するプリント配線基板、54はプリント基板
53と電磁遮蔽シートの間の電気絶縁性を得るための電
気絶縁シート、55は画像記録側と回路側を遮蔽し高圧
の画像記録電圧印加による回路側への障害を防止する電
磁遮蔽シート、56は中間保護シート、57はプリント
配線基板のスルーホール、58は導電性エラストマーか
ら成り画像記録側と回路側を電気的に接続するコンタク
トブリッジ、59は第1の透明電極15と電気的に接続
された電圧印加端子、60は第2の電極と電気的に接続
された電圧印加端子である。
機器(制御部)が接続され、データ通信、アドレス指
定、電源供給、画像記録電圧印加等が行われるコネクタ
部、49はコネクタ部に複数ある接続端子のコネクタピ
ン、50は外側保護シート、51はICチップ等の回路
部品のポッティング材料が充填されたポッティング部、
52はICメモリ,CPU等のICチップ、53は回路
部品を装着するプリント配線基板、54はプリント基板
53と電磁遮蔽シートの間の電気絶縁性を得るための電
気絶縁シート、55は画像記録側と回路側を遮蔽し高圧
の画像記録電圧印加による回路側への障害を防止する電
磁遮蔽シート、56は中間保護シート、57はプリント
配線基板のスルーホール、58は導電性エラストマーか
ら成り画像記録側と回路側を電気的に接続するコンタク
トブリッジ、59は第1の透明電極15と電気的に接続
された電圧印加端子、60は第2の電極と電気的に接続
された電圧印加端子である。
【0028】このように構成された光ICカードは、画
像情報記録部1において被写体像を記録し、ICチップ
52においてディジタルデータの記憶が行われる。図5
はこのカードを用いる光ICカード記録再生装置の構成
を示す図である。図5において、図2、図3と類似の部
分は同様であるから説明は省略し特徴的な部分のみを説
明する。光ICカード記録再生装置の挿入口(図示せ
ず)に光ICカードを挿入すると挿入口から奥の方に光
ICカードのコネクタ部49と接続される構造のコネク
タ受部(図示せず)があり、そこに光ICカードは装着
され位置が決められる。コネクタ受部は移動ステージ
(図示せず)上に設けられており、光IC記録媒体の行
列方向への平行移動と停止を制御部19からの制御信号
によって行うことができ、その平行移動と停止によっ
て、光ICカードの画像情報記録部1の所定の場所に複
数の画像情報を記録することができる。
像情報記録部1において被写体像を記録し、ICチップ
52においてディジタルデータの記憶が行われる。図5
はこのカードを用いる光ICカード記録再生装置の構成
を示す図である。図5において、図2、図3と類似の部
分は同様であるから説明は省略し特徴的な部分のみを説
明する。光ICカード記録再生装置の挿入口(図示せ
ず)に光ICカードを挿入すると挿入口から奥の方に光
ICカードのコネクタ部49と接続される構造のコネク
タ受部(図示せず)があり、そこに光ICカードは装着
され位置が決められる。コネクタ受部は移動ステージ
(図示せず)上に設けられており、光IC記録媒体の行
列方向への平行移動と停止を制御部19からの制御信号
によって行うことができ、その平行移動と停止によっ
て、光ICカードの画像情報記録部1の所定の場所に複
数の画像情報を記録することができる。
【0029】光ICカードのコネクタ部49には制御部
19から光ICカードを動作させるための電源、及び画
像情報記録部1に画像情報を記録するために印加される
パルス電圧が供給される。また光ICカードと制御部1
9はコネクタ部49において各種の信号線で接続されて
いる。信号線としては、データ、アドレス、コントロー
ル等である。以上のように光ICカード記録再生装置は
コネクタによって固定され電気的に接続されているため
精度と信頼性に優れる。また実施例1の光IC磁気カー
ドと比較して多数のICチップを内蔵することができ記
憶容量を大きくすることができる。
19から光ICカードを動作させるための電源、及び画
像情報記録部1に画像情報を記録するために印加される
パルス電圧が供給される。また光ICカードと制御部1
9はコネクタ部49において各種の信号線で接続されて
いる。信号線としては、データ、アドレス、コントロー
ル等である。以上のように光ICカード記録再生装置は
コネクタによって固定され電気的に接続されているため
精度と信頼性に優れる。また実施例1の光IC磁気カー
ドと比較して多数のICチップを内蔵することができ記
憶容量を大きくすることができる。
【0030】(実施例3)次に別の実施例を説明する。
図6は本発明の記録媒体(光磁気記録媒体)である光磁
気カードの構成を示す図である。図6(A)は音声情報
等の磁気記録が行われる磁性層が設けられている光磁気
カードの表面である。また図6(B)は画像情報等が記
録される画像情報記録部1が設けられている光磁気カー
ドの裏面である。図6(A)において磁性層を隠蔽する
極薄い隠蔽層が磁性層の上に設けられており、表面に印
刷を施すことができる。○○○○、△△△△は印刷され
た文字絵柄を示している。また→A、→Bも印刷された
もので光磁気カードの記録方向を示している。即ちこの
光磁気カードは→Aと→Bの2方向に記録を行うことが
でき、その方向を区別するために→Aと→Bが印刷され
ている。
図6は本発明の記録媒体(光磁気記録媒体)である光磁
気カードの構成を示す図である。図6(A)は音声情報
等の磁気記録が行われる磁性層が設けられている光磁気
カードの表面である。また図6(B)は画像情報等が記
録される画像情報記録部1が設けられている光磁気カー
ドの裏面である。図6(A)において磁性層を隠蔽する
極薄い隠蔽層が磁性層の上に設けられており、表面に印
刷を施すことができる。○○○○、△△△△は印刷され
た文字絵柄を示している。また→A、→Bも印刷された
もので光磁気カードの記録方向を示している。即ちこの
光磁気カードは→Aと→Bの2方向に記録を行うことが
でき、その方向を区別するために→Aと→Bが印刷され
ている。
【0031】図6(B)において画像情報記録部1の層
構成はこれまで説明したのと類似であり光センサ7と情
報記録媒体8からなる。特徴的な部分のみを説明する
と、図6(B)において、61は第1の透明電極15と
電気的に接続されたストライプ電極で中央に一本設けら
れている。また62,63は第2の電極18と電気的に
接続されたストライプ電極であり、光磁気カードの長い
方の辺近くにそれぞれ設けられている。光磁気カードに
おいて第2の電極18は2つの領域に分離されており、
それらはストライプ電極61とストライプ電極62で挟
まれた第1の領域とストライプ電極61とストライプ電
極63で挟まれた第2の領域である。そして、ストライ
プ電極61とストライプ電極62に記録電圧が印加され
た場合に第1の領域に画像情報を記録することができ。
ストライプ電極61とストライプ電極63に記録電圧が
印加された場合に第2の領域に画像情報を記録すること
ができる。
構成はこれまで説明したのと類似であり光センサ7と情
報記録媒体8からなる。特徴的な部分のみを説明する
と、図6(B)において、61は第1の透明電極15と
電気的に接続されたストライプ電極で中央に一本設けら
れている。また62,63は第2の電極18と電気的に
接続されたストライプ電極であり、光磁気カードの長い
方の辺近くにそれぞれ設けられている。光磁気カードに
おいて第2の電極18は2つの領域に分離されており、
それらはストライプ電極61とストライプ電極62で挟
まれた第1の領域とストライプ電極61とストライプ電
極63で挟まれた第2の領域である。そして、ストライ
プ電極61とストライプ電極62に記録電圧が印加され
た場合に第1の領域に画像情報を記録することができ。
ストライプ電極61とストライプ電極63に記録電圧が
印加された場合に第2の領域に画像情報を記録すること
ができる。
【0032】以上のように光磁気カードを構成すること
によって、→Aと→Bの両方向から。音声情報等の磁気
記録と画像情報の記録を行うことができる。また磁気記
録される領域の面積が大きいため磁気記録容量が大き
い。図7はこの光磁気カードを用いる光磁気カード記録
再生装置の構成を示す図であり、磁気記録再生部分を主
として示している。また図8はこの光磁気カードを用い
る光磁気カード記録再生装置の構成を示す図であり、光
記録再生部分を主として示している。図7、図8におい
て、図2、図3と類似の部分は同様であるから説明は省
略し特徴的な部分のみを説明する。図7、図8におい
て、20は制御部19によって駆動制御されるモータで
あり、64は光磁気カード記録再生装置のフレーム(図
示せず)に回動自在に支持された駆動ローラであり、6
5は同じく光磁気カード記録再生装置のフレームに回動
自在に支持され、駆動ローラ64とともに光磁気カード
を挟み込むニップローラである。また、66は磁気記録
再生ヘッドであり、67はヘッドアンプである。
によって、→Aと→Bの両方向から。音声情報等の磁気
記録と画像情報の記録を行うことができる。また磁気記
録される領域の面積が大きいため磁気記録容量が大き
い。図7はこの光磁気カードを用いる光磁気カード記録
再生装置の構成を示す図であり、磁気記録再生部分を主
として示している。また図8はこの光磁気カードを用い
る光磁気カード記録再生装置の構成を示す図であり、光
記録再生部分を主として示している。図7、図8におい
て、図2、図3と類似の部分は同様であるから説明は省
略し特徴的な部分のみを説明する。図7、図8におい
て、20は制御部19によって駆動制御されるモータで
あり、64は光磁気カード記録再生装置のフレーム(図
示せず)に回動自在に支持された駆動ローラであり、6
5は同じく光磁気カード記録再生装置のフレームに回動
自在に支持され、駆動ローラ64とともに光磁気カード
を挟み込むニップローラである。また、66は磁気記録
再生ヘッドであり、67はヘッドアンプである。
【0033】光磁気カードを光磁気カード記録再生装置
の挿入口(図示せず)に挿入すると、挿入検知センサ
(図示せず)が挿入を検知して検知信号を制御部19へ
出力する。制御部19はモータ63の駆動を開始し駆動
ローラ64を回転させる。挿入口に挿入された光磁気カ
ードは、人手によって所定の距離だけ挿入すると駆動ロ
ーラ64とニップローラ65によって挟まれ、制御部1
9の制御下において自動で移動することが可能となる。
の挿入口(図示せず)に挿入すると、挿入検知センサ
(図示せず)が挿入を検知して検知信号を制御部19へ
出力する。制御部19はモータ63の駆動を開始し駆動
ローラ64を回転させる。挿入口に挿入された光磁気カ
ードは、人手によって所定の距離だけ挿入すると駆動ロ
ーラ64とニップローラ65によって挟まれ、制御部1
9の制御下において自動で移動することが可能となる。
【0034】一方、磁気ヘッド66は複数の記録チャン
ネルを持った磁気ヘッドであって同時に複数トラックに
磁気記録を行い、同時に複数トラックの磁気記録情報を
再生することができる。光磁気カードの磁気記録を行う
トラックの一つには光磁気カードの位置情報が記録され
ていて、磁気ヘッド66によって常に光磁気カードの位
置情報が読み取られている。従って、制御部19の制御
下において所定の範囲に光磁気カードを移動しながら、
そこにデータを磁気記録し、また磁気記録されたデータ
を読取ることができる。更に所定の位置に光磁気カード
を移動停止して、そこに画像情報を記録し、また読取る
ことができる。
ネルを持った磁気ヘッドであって同時に複数トラックに
磁気記録を行い、同時に複数トラックの磁気記録情報を
再生することができる。光磁気カードの磁気記録を行う
トラックの一つには光磁気カードの位置情報が記録され
ていて、磁気ヘッド66によって常に光磁気カードの位
置情報が読み取られている。従って、制御部19の制御
下において所定の範囲に光磁気カードを移動しながら、
そこにデータを磁気記録し、また磁気記録されたデータ
を読取ることができる。更に所定の位置に光磁気カード
を移動停止して、そこに画像情報を記録し、また読取る
ことができる。
【0035】(実施例4)次に別の実施例を説明する。
図9は本発明の記録媒体(光記録媒体)である光シート
において、音声情報と画像情報との個別の記録領域を示
すための平面図である。図9(A)は画像情報の記録領
域の下方に音声情報の記録領域を形成させる場合の例を
示し、図9(B)は画像情報の記録領域の側方に音声情
報の記録領域を形成させる場合の例を示し、図9(C)
は画像情報の記録領域の周囲に音声情報の記録領域を形
成させる場合の例を示し、図9(D)は多数の画像情報
の記録領域の周囲に音声情報の記録領域を形成する場合
の例を示している。光シートは光センサ7と情報記録媒
体8から構成され、音声情報と画像情報とを個別の記録
領域に記録するため、磁気記録部分、ICメモリ等の他
の記録媒体を必要としない。前述までの記録媒体におい
ては反射光によって画像情報を再生したが、光シートに
おいては、情報記録媒体8の第2の電極18を透明電極
とすることにより、透過光によっても画像情報を再生す
ることができる。
図9は本発明の記録媒体(光記録媒体)である光シート
において、音声情報と画像情報との個別の記録領域を示
すための平面図である。図9(A)は画像情報の記録領
域の下方に音声情報の記録領域を形成させる場合の例を
示し、図9(B)は画像情報の記録領域の側方に音声情
報の記録領域を形成させる場合の例を示し、図9(C)
は画像情報の記録領域の周囲に音声情報の記録領域を形
成させる場合の例を示し、図9(D)は多数の画像情報
の記録領域の周囲に音声情報の記録領域を形成する場合
の例を示している。光シートは光センサ7と情報記録媒
体8から構成され、音声情報と画像情報とを個別の記録
領域に記録するため、磁気記録部分、ICメモリ等の他
の記録媒体を必要としない。前述までの記録媒体におい
ては反射光によって画像情報を再生したが、光シートに
おいては、情報記録媒体8の第2の電極18を透明電極
とすることにより、透過光によっても画像情報を再生す
ることができる。
【0036】図10は光シートに音声情報を記録する光
シート記録装置の構成を示す図である。図10(A)は
発光素子に与える電流電圧を音声信号で変調し発光強度
を変調して記録する装置であり、図10(B)は発光素
子の光路に光変調素子を挿入し通過光強度を音声信号で
変調して記録する装置である。図10において画像情報
を記録する光シート記録装置の構成部分は示されていな
いが、これまでの記録再生装置における画像情報を記録
する構成部分を適用すればよいからここでは図と説明を
省略する。図10において68はパルス増幅器、69は
レーザダイオード、LED等の発光素子、70は光偏向
器、71はレーザ発振器、レーザダイオード等の発光
器、72は光変調器、73は光偏向器である。
シート記録装置の構成を示す図である。図10(A)は
発光素子に与える電流電圧を音声信号で変調し発光強度
を変調して記録する装置であり、図10(B)は発光素
子の光路に光変調素子を挿入し通過光強度を音声信号で
変調して記録する装置である。図10において画像情報
を記録する光シート記録装置の構成部分は示されていな
いが、これまでの記録再生装置における画像情報を記録
する構成部分を適用すればよいからここでは図と説明を
省略する。図10において68はパルス増幅器、69は
レーザダイオード、LED等の発光素子、70は光偏向
器、71はレーザ発振器、レーザダイオード等の発光
器、72は光変調器、73は光偏向器である。
【0037】図10(A)に記録されている記録系にお
いてマイクロフォン25、その他の装置から発生された
音声情報のアナログ電気信号は増幅器26で増幅された
後A/D変換器27によってディジタルデータに変換さ
れ制御部19の記憶装置に格納される。その記憶装置に
格納された音声情報データは制御部19によって、パル
ス符号変調等のデータ処理を行い時系列のパルス信号に
変換され再びその記憶装置に格納される。その時系列の
パルス信号は、音声情報のアナログ電気信号よりも高速
で(100倍以上の速度で)読み出されパルス増幅器6
8によって増幅され発光素子69に出力する。そして、
発光素子69からは音声情報が時系列のパルス信号とさ
れている状態の光が光偏向器70に出力される。光偏向
器70ではその光が光シートの音声情報の記録領域に記
録されるように、所定の偏向状態で偏向して光シートに
入射させる。
いてマイクロフォン25、その他の装置から発生された
音声情報のアナログ電気信号は増幅器26で増幅された
後A/D変換器27によってディジタルデータに変換さ
れ制御部19の記憶装置に格納される。その記憶装置に
格納された音声情報データは制御部19によって、パル
ス符号変調等のデータ処理を行い時系列のパルス信号に
変換され再びその記憶装置に格納される。その時系列の
パルス信号は、音声情報のアナログ電気信号よりも高速
で(100倍以上の速度で)読み出されパルス増幅器6
8によって増幅され発光素子69に出力する。そして、
発光素子69からは音声情報が時系列のパルス信号とさ
れている状態の光が光偏向器70に出力される。光偏向
器70ではその光が光シートの音声情報の記録領域に記
録されるように、所定の偏向状態で偏向して光シートに
入射させる。
【0038】また、図10(B)に記録されている記録
系においてマイクロフォン25、その他の装置から発生
された音声情報のアナログ電気信号は増幅器26で増幅
された後A/D変換器27によってディジタルデータに
変換され制御部19の記憶装置に格納される。その記憶
装置に格納された音声情報データは制御部19によっ
て、音声信号をパルス符号変調等の1bitの時系列の
パルス信号に変換する信号処理に相当するデータ処理を
行い再びその記憶装置に格納される。その時系列のパル
ス信号は音声情報のアナログ電気信号よりも高速で(1
00倍以上の速度で)読み出され光変調器72に出力さ
れる。 そして、発光器71から出力されるレーザ光線
は光変調器72によって変調され光偏向器73に出力さ
れる。光偏向器70ではその光が光シートの音声情報の
記録領域に記録されるように、所定の偏向状態で偏向し
て光シートに入射させる。図11(A),(B)におい
て時系列のパルス信号を高速に読み出すのは、画像情報
の光シートへの記録時間と比較して、生の音声情報は経
過時間が長くそのまま記録を行うと両者の記録時間に大
きな差異が生じ、光シートの記録特性を効果的に利用す
ることが困難なためである。次にそのことを説明する。
系においてマイクロフォン25、その他の装置から発生
された音声情報のアナログ電気信号は増幅器26で増幅
された後A/D変換器27によってディジタルデータに
変換され制御部19の記憶装置に格納される。その記憶
装置に格納された音声情報データは制御部19によっ
て、音声信号をパルス符号変調等の1bitの時系列の
パルス信号に変換する信号処理に相当するデータ処理を
行い再びその記憶装置に格納される。その時系列のパル
ス信号は音声情報のアナログ電気信号よりも高速で(1
00倍以上の速度で)読み出され光変調器72に出力さ
れる。 そして、発光器71から出力されるレーザ光線
は光変調器72によって変調され光偏向器73に出力さ
れる。光偏向器70ではその光が光シートの音声情報の
記録領域に記録されるように、所定の偏向状態で偏向し
て光シートに入射させる。図11(A),(B)におい
て時系列のパルス信号を高速に読み出すのは、画像情報
の光シートへの記録時間と比較して、生の音声情報は経
過時間が長くそのまま記録を行うと両者の記録時間に大
きな差異が生じ、光シートの記録特性を効果的に利用す
ることが困難なためである。次にそのことを説明する。
【0039】図11において、図の右側に図示されてい
る特性図は光センサ7における露光量(光量×時間)と
表面電位との関係を、印加電圧をパラメータとして示し
た特性図の一例であり、印加電圧V1,V2はV1>V
2の関係にある。また、図11において、図の左側に図
示されている特性図は光導電層16における印加電圧と
高分子分散型液晶17の光の透過率との関係を示す特性
図の一例である。ところで、情報記録媒体8に対して画
像情報が記録される場合の露光時間は、被写体の明るさ
に応じて決められるシャッタ37開放時間によって決定
され、一方、情報記録媒体8に音声情報が記録される場
合の露光時間は、単純には音声情報の時間軸上の長さに
よって決定されるから、両者の露光時間は一般に異なっ
ている。
る特性図は光センサ7における露光量(光量×時間)と
表面電位との関係を、印加電圧をパラメータとして示し
た特性図の一例であり、印加電圧V1,V2はV1>V
2の関係にある。また、図11において、図の左側に図
示されている特性図は光導電層16における印加電圧と
高分子分散型液晶17の光の透過率との関係を示す特性
図の一例である。ところで、情報記録媒体8に対して画
像情報が記録される場合の露光時間は、被写体の明るさ
に応じて決められるシャッタ37開放時間によって決定
され、一方、情報記録媒体8に音声情報が記録される場
合の露光時間は、単純には音声情報の時間軸上の長さに
よって決定されるから、両者の露光時間は一般に異なっ
ている。
【0040】即ち、音声情報は例えば数秒間というよう
な時間長を有しないと、情報内容が意味を持たないもの
になるから、音声情報の記録には比較的長い時間長が必
要とされる(この点は前述のように音声情報を時間軸圧
縮した状態で記録するようにした場合は必要とされる時
間は大幅に短縮することができ、時間長による問題点は
改善される)が、被写体の画像情報の記録は被写体の明
るさに応じて、例えば1/100秒に設定されたり、例
えば1/10秒に設定されたり、というようにその時々
に変化する。このように画像情報の記録に必要とされる
記録時間と、音声情報の記録に必要とされる時間との間
に差がある場合には、光導電層16における暗電流の存
在と、高分子分散型液晶17の応答性とによって、情報
の記録の状態が適性な状態になされないことが起こる。
な時間長を有しないと、情報内容が意味を持たないもの
になるから、音声情報の記録には比較的長い時間長が必
要とされる(この点は前述のように音声情報を時間軸圧
縮した状態で記録するようにした場合は必要とされる時
間は大幅に短縮することができ、時間長による問題点は
改善される)が、被写体の画像情報の記録は被写体の明
るさに応じて、例えば1/100秒に設定されたり、例
えば1/10秒に設定されたり、というようにその時々
に変化する。このように画像情報の記録に必要とされる
記録時間と、音声情報の記録に必要とされる時間との間
に差がある場合には、光導電層16における暗電流の存
在と、高分子分散型液晶17の応答性とによって、情報
の記録の状態が適性な状態になされないことが起こる。
【0041】この点を具体的に説明すると以下のとおり
である。今、光シート記録装置の記録系における第1の
透明電極15と第2の電極18とに電源74からV1の
電圧を供給している場合を考え、図11の右側の図にお
ける画像情報露光量と示されている範囲内となるように
シャッタ37の開放時間を定めて被写体の画像情報の記
録を行った場合に、そのシャッタ37の開放時間だけ、
電圧V1が第1の透明電極15と第2の電極18とに電
源74によって印加されていれば問題は生じない。
である。今、光シート記録装置の記録系における第1の
透明電極15と第2の電極18とに電源74からV1の
電圧を供給している場合を考え、図11の右側の図にお
ける画像情報露光量と示されている範囲内となるように
シャッタ37の開放時間を定めて被写体の画像情報の記
録を行った場合に、そのシャッタ37の開放時間だけ、
電圧V1が第1の透明電極15と第2の電極18とに電
源74によって印加されていれば問題は生じない。
【0042】しかし、音声情報の全部を記録するために
は画像情報の記録のための時間(前記シャッタ37の開
放時間)が過ぎた後にも、記録系における第1の透明電
極15と第2の電極18とに電源74からV1の電圧を
供給していることが必要である。そのことによって、被
写体からの光はシャッタ37によって遮光された状態に
なっていても光導電層16の暗電流の存在によって画像
情報の記録領域と対応している光導電層16の表面電位
が次第に上昇する。それとともに高分子分散型液晶17
の表面電位が次第に上昇して、かぶりにより被写体の黒
の部分が黒にならなくなり、また被写体の明部が図11
中のΔVの範囲外になることもある。また、高分子分散
型液晶17についても、電圧が印加されている時間に応
じて反応が進ために記録の状態が適正な状態からずれて
しまうことになる。
は画像情報の記録のための時間(前記シャッタ37の開
放時間)が過ぎた後にも、記録系における第1の透明電
極15と第2の電極18とに電源74からV1の電圧を
供給していることが必要である。そのことによって、被
写体からの光はシャッタ37によって遮光された状態に
なっていても光導電層16の暗電流の存在によって画像
情報の記録領域と対応している光導電層16の表面電位
が次第に上昇する。それとともに高分子分散型液晶17
の表面電位が次第に上昇して、かぶりにより被写体の黒
の部分が黒にならなくなり、また被写体の明部が図11
中のΔVの範囲外になることもある。また、高分子分散
型液晶17についても、電圧が印加されている時間に応
じて反応が進ために記録の状態が適正な状態からずれて
しまうことになる。
【0043】図12に示す光シート記録装置の記録系に
おいては、画像情報の記録と音声情報の記録とが時間軸
上で直列的に行われるようなタイミングで、制御部19
から循環メモリ76に対して読出パルスを与えて循環メ
モリ76から音声情報が読み出されるように構成されて
いる。また、記録系において画像情報の記録を行う際に
開放されるシャッタ37の開放時(光センサに画像情報
が与えられる期間)には、スイッチ75の可動接点vが
制御部19からの切換制御信号によって固定接点b側に
切換られる。そして電源75からV1>V2の関係にあ
って記録部材として用いられる高分子分散型液晶におけ
る最低の記録電圧V1が第1の透明電極15と第2の電
極18とに印加されるように構成される。
おいては、画像情報の記録と音声情報の記録とが時間軸
上で直列的に行われるようなタイミングで、制御部19
から循環メモリ76に対して読出パルスを与えて循環メ
モリ76から音声情報が読み出されるように構成されて
いる。また、記録系において画像情報の記録を行う際に
開放されるシャッタ37の開放時(光センサに画像情報
が与えられる期間)には、スイッチ75の可動接点vが
制御部19からの切換制御信号によって固定接点b側に
切換られる。そして電源75からV1>V2の関係にあ
って記録部材として用いられる高分子分散型液晶におけ
る最低の記録電圧V1が第1の透明電極15と第2の電
極18とに印加されるように構成される。
【0044】また、画像情報の記録が終了してシャッタ
37が閉じた時点に、スイッチ75の可動接点vが制御
部19からの切換制御信号によって固定接点a側に切換
られる。そして電源75からV1>V2の関係にある記
録電圧V2が第1の透明電極15と第2の電極18とに
印加されるように構成される。更に、画像情報を記録す
る場合の露光量と音声情報を記録する場合の露光量と
を、例えば図11に示されているような関係にすること
により前述した問題が生じないようにしている。
37が閉じた時点に、スイッチ75の可動接点vが制御
部19からの切換制御信号によって固定接点a側に切換
られる。そして電源75からV1>V2の関係にある記
録電圧V2が第1の透明電極15と第2の電極18とに
印加されるように構成される。更に、画像情報を記録す
る場合の露光量と音声情報を記録する場合の露光量と
を、例えば図11に示されているような関係にすること
により前述した問題が生じないようにしている。
【0045】即ち、図12に示す記録系においては、画
像情報の記録時と音声情報の記録時とにおいて第1の透
明電極15と第2の電極18とに印加される電圧値が、
スイッチ75によりV1>V2の関係にある記録電圧V
1と記録電圧V2とに切換えられる。従って、長時間に
わたる音声情報の記録時に電源75から記録電圧V1が
第1の透明電極15と第2の電極18とに印加されて
も、記録電圧V1は画像情報の記録領域に記録された画
像情報の記録状態に対して悪影響を与えることがない。
また音声情報の記録についても、音声情報の記録時に電
源75から記録部材として用いられる高分子分散型液晶
17における最低の記録電圧V1が第1の透明電極15
と第2の電極18とに印加された状態でも、音声情報の
記録時の露光量の範囲が記録部材として用いられる高分
子分散型液晶17における記録特性と対応して例えば図
11に示されるような状態とすることにより音声情報の
記録も何らの支障もなく行われることになる。
像情報の記録時と音声情報の記録時とにおいて第1の透
明電極15と第2の電極18とに印加される電圧値が、
スイッチ75によりV1>V2の関係にある記録電圧V
1と記録電圧V2とに切換えられる。従って、長時間に
わたる音声情報の記録時に電源75から記録電圧V1が
第1の透明電極15と第2の電極18とに印加されて
も、記録電圧V1は画像情報の記録領域に記録された画
像情報の記録状態に対して悪影響を与えることがない。
また音声情報の記録についても、音声情報の記録時に電
源75から記録部材として用いられる高分子分散型液晶
17における最低の記録電圧V1が第1の透明電極15
と第2の電極18とに印加された状態でも、音声情報の
記録時の露光量の範囲が記録部材として用いられる高分
子分散型液晶17における記録特性と対応して例えば図
11に示されるような状態とすることにより音声情報の
記録も何らの支障もなく行われることになる。
【0046】次に、図13に基づき上記のようにして記
録された光シートの音声情報と画像情報の再生装置につ
いて説明する。図13(A)は音声情報を再生する再生
装置の構成を示し、図13(B)は音声情報と画像情報
の両方を再生する再生装置の構成を示している。まず図
13(B)から説明する。図13(B)は記録済み光シ
ートにおける画像情報の記録領域と音声情報の記録領域
との全域をレンズ77を介して読出し光78で照射し、
記録済み光シートから出射した光を、レンズによってラ
インイメージセンサ80に入力し、そのラインイメージ
センサ80を図中の矢印Y方向に副走査させて画像信号
と音声信号とを発生させ、ラインイメージセンサ80か
らの出力信号を増幅器81によって増幅した後に、画像
信号の信号処理回路82と循環メモリ83に与える。
録された光シートの音声情報と画像情報の再生装置につ
いて説明する。図13(A)は音声情報を再生する再生
装置の構成を示し、図13(B)は音声情報と画像情報
の両方を再生する再生装置の構成を示している。まず図
13(B)から説明する。図13(B)は記録済み光シ
ートにおける画像情報の記録領域と音声情報の記録領域
との全域をレンズ77を介して読出し光78で照射し、
記録済み光シートから出射した光を、レンズによってラ
インイメージセンサ80に入力し、そのラインイメージ
センサ80を図中の矢印Y方向に副走査させて画像信号
と音声信号とを発生させ、ラインイメージセンサ80か
らの出力信号を増幅器81によって増幅した後に、画像
信号の信号処理回路82と循環メモリ83に与える。
【0047】ラインイメージセンサ80からの出力信号
には画像信号と音声信号とが時間軸上で直列的な関係で
現れるから、ラインイメージセンサ80の副走査方向の
位置情報に基づいて発生させたゲート信号によって、画
像信号の信号処理回路82と循環メモリ79とに入力さ
れるラインイメージセンサ80からの出力信号をゲート
して、画像信号の信号処理回路82には画像信号だけが
供給され、また循環メモリ8には音声信号だけが供給さ
れるようにすることは容易にできる。上述の各構成部分
における動作の制御は制御部(図示せず)によって行わ
れる。上述の画像信号の信号処理回路82ではそれに供
給された画像信号に所定の信号処理を施した後に、ディ
スプレイ84に出力し、画像が再生されるようにする。
また、上述の循環メモリ83では、それに書き込まれた
音声信号を読出しパルスが供給された時点に読出して増
幅器85に供給し、増幅された音声信号をスピーカ86
に入力して音声として再生する。
には画像信号と音声信号とが時間軸上で直列的な関係で
現れるから、ラインイメージセンサ80の副走査方向の
位置情報に基づいて発生させたゲート信号によって、画
像信号の信号処理回路82と循環メモリ79とに入力さ
れるラインイメージセンサ80からの出力信号をゲート
して、画像信号の信号処理回路82には画像信号だけが
供給され、また循環メモリ8には音声信号だけが供給さ
れるようにすることは容易にできる。上述の各構成部分
における動作の制御は制御部(図示せず)によって行わ
れる。上述の画像信号の信号処理回路82ではそれに供
給された画像信号に所定の信号処理を施した後に、ディ
スプレイ84に出力し、画像が再生されるようにする。
また、上述の循環メモリ83では、それに書き込まれた
音声信号を読出しパルスが供給された時点に読出して増
幅器85に供給し、増幅された音声信号をスピーカ86
に入力して音声として再生する。
【0048】次に図13(A)について説明する。図1
3(A)は記録済み光シートにおける音声情報の記録領
域から音声情報を再生する場合の構成例を示すブロック
図であり、この図13(A)に示す場合における画像情
報の再生は別の任意の手段によって行われる。図13
(A)において、87は読出し用の発光器であり、その
発光器87から放射された読出し光は、光偏向器88に
よって横方向に偏向されて記録済み光シートにおける音
声情報の記録領域を走査する。記録済み光シートは読出
し光による走査方向と直交する方向に移動されている。
記録済み光シートを透過した読出し光は集光光学系89
によって集光され、光電変換器90に入力される。光電
変換器90から出力された画像信号は復調回路91によ
って復調された後に増幅器92で増幅されてからスピー
カ93に出力され、スピーカ93からは音声が再生され
る。
3(A)は記録済み光シートにおける音声情報の記録領
域から音声情報を再生する場合の構成例を示すブロック
図であり、この図13(A)に示す場合における画像情
報の再生は別の任意の手段によって行われる。図13
(A)において、87は読出し用の発光器であり、その
発光器87から放射された読出し光は、光偏向器88に
よって横方向に偏向されて記録済み光シートにおける音
声情報の記録領域を走査する。記録済み光シートは読出
し光による走査方向と直交する方向に移動されている。
記録済み光シートを透過した読出し光は集光光学系89
によって集光され、光電変換器90に入力される。光電
変換器90から出力された画像信号は復調回路91によ
って復調された後に増幅器92で増幅されてからスピー
カ93に出力され、スピーカ93からは音声が再生され
る。
【0049】〔光センサ及び情報記録媒体〕次に本発明
における光センサ及び情報記録媒体について説明する。
光センサ7と情報記録媒体8とは空隙を設けて、あるい
は密着して積層されており、それらの面にほぼ垂直な方
向に電圧が印加されている。図14は本発明の記録媒体
及び記録再生装置において平面形状の光センサ7と情報
記録媒体8とを密着して積層した場合を示す図である。
図14において、96は密着して積層する場合に用いる
誘電体層である。また、図15は本発明の記録媒体及び
記録再生装置において平面形状の光センサ7と情報記録
媒体8とを空隙を設けて積層した場合を示す図である。
図15においては、被写体である階調スケールが情報記
録媒体8に記録された状態が図示されている。このこと
は図示の角度からは見えないが、図14においても同様
である。本発明における光センサ7と情報記録媒体8と
は、図14、図15の何れの構成であってもよい。
における光センサ及び情報記録媒体について説明する。
光センサ7と情報記録媒体8とは空隙を設けて、あるい
は密着して積層されており、それらの面にほぼ垂直な方
向に電圧が印加されている。図14は本発明の記録媒体
及び記録再生装置において平面形状の光センサ7と情報
記録媒体8とを密着して積層した場合を示す図である。
図14において、96は密着して積層する場合に用いる
誘電体層である。また、図15は本発明の記録媒体及び
記録再生装置において平面形状の光センサ7と情報記録
媒体8とを空隙を設けて積層した場合を示す図である。
図15においては、被写体である階調スケールが情報記
録媒体8に記録された状態が図示されている。このこと
は図示の角度からは見えないが、図14においても同様
である。本発明における光センサ7と情報記録媒体8と
は、図14、図15の何れの構成であってもよい。
【0050】本発明の光センサの光導電層は単層から構
成されている場合と複数の層から成る積層体から構成さ
れている場合があり、ここでは積層型光センサについて
説明する。図14、図15において14は第1の基材、
15は第1の透明電極、16は光導電層である。また光
導電層16は94の電荷発生層及び95の電荷輸送層か
ら構成されている。即ち光センサ7は第1の基板14、
第1の透明電極15、電荷発生層94、電荷輸送層95
から構成されている。また、97は第2の基板、18は
第2の電極、17は高分子分散型液晶でありこれらから
情報記録媒体が構成されている。
成されている場合と複数の層から成る積層体から構成さ
れている場合があり、ここでは積層型光センサについて
説明する。図14、図15において14は第1の基材、
15は第1の透明電極、16は光導電層である。また光
導電層16は94の電荷発生層及び95の電荷輸送層か
ら構成されている。即ち光センサ7は第1の基板14、
第1の透明電極15、電荷発生層94、電荷輸送層95
から構成されている。また、97は第2の基板、18は
第2の電極、17は高分子分散型液晶でありこれらから
情報記録媒体が構成されている。
【0051】〔光センサの構成及び材料〕まず光センサ
について説明する。光センサにおいて、電荷発生層94
は電荷発生性物質とバインダーからなる。電荷発生性物
質としては、ピリリウム系染料、アズレニウム系染料、
スクアリリウム塩系染料、フタロシアニン系顔料、ペリ
レン系顔料、多環キノン系顔料、インジゴ系顔料、ピロ
ール系顔料、アゾ系顔料等の染料、顔料を単独あるいは
複数のものを組み合わせて使用することができる。バイ
ンダーとしては、例えばポリカーボネイト樹脂、ビニル
ホルマール樹脂、ビニルアセタール樹脂、ビニルブチラ
ール樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル
─酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられ、それぞれバイ
ンダー樹脂を単独または複数のものを組み合わせて使用
することができる。
について説明する。光センサにおいて、電荷発生層94
は電荷発生性物質とバインダーからなる。電荷発生性物
質としては、ピリリウム系染料、アズレニウム系染料、
スクアリリウム塩系染料、フタロシアニン系顔料、ペリ
レン系顔料、多環キノン系顔料、インジゴ系顔料、ピロ
ール系顔料、アゾ系顔料等の染料、顔料を単独あるいは
複数のものを組み合わせて使用することができる。バイ
ンダーとしては、例えばポリカーボネイト樹脂、ビニル
ホルマール樹脂、ビニルアセタール樹脂、ビニルブチラ
ール樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル
─酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられ、それぞれバイ
ンダー樹脂を単独または複数のものを組み合わせて使用
することができる。
【0052】これらの電荷発生剤とバインダーの混合比
は、電荷発生剤1重量部に対してバインダーを0.1〜
10重量部、好ましくは0.2〜1重量部の割合で使用
することが望ましい。電荷発生層は乾燥後膜厚として
0.01〜1μmであり、好ましくは0.1〜0.5μ
mとするとよく、このような膜厚とすることによって良
好な感度と画質を示す。また、先に示した電荷発生性物
質で蒸着可能なものは、バインダーを用いず、単独で成
膜することもできる。
は、電荷発生剤1重量部に対してバインダーを0.1〜
10重量部、好ましくは0.2〜1重量部の割合で使用
することが望ましい。電荷発生層は乾燥後膜厚として
0.01〜1μmであり、好ましくは0.1〜0.5μ
mとするとよく、このような膜厚とすることによって良
好な感度と画質を示す。また、先に示した電荷発生性物
質で蒸着可能なものは、バインダーを用いず、単独で成
膜することもできる。
【0053】電荷輸送層95は電荷輸送性物質とバイン
ダーとからなる。電荷輸送性物質は、電荷発生層で発生
した電荷の輸送特性がよい物質であり、例えば、オキサ
ゾール系、チアゾール系、トリフェニルメタン系、スチ
リル系、スチルベン系、ヒドラゾン系、カルバゾール
系、エナミン系、芳香族アミン系、トリフェニルアミン
系、ブタジエン系、多環芳香族化合物系、ビフェニル系
等があり、ホール輸送特性の良い物質とすることが必要
である。
ダーとからなる。電荷輸送性物質は、電荷発生層で発生
した電荷の輸送特性がよい物質であり、例えば、オキサ
ゾール系、チアゾール系、トリフェニルメタン系、スチ
リル系、スチルベン系、ヒドラゾン系、カルバゾール
系、エナミン系、芳香族アミン系、トリフェニルアミン
系、ブタジエン系、多環芳香族化合物系、ビフェニル系
等があり、ホール輸送特性の良い物質とすることが必要
である。
【0054】バインダーとしては、前記した電荷発生層
におけるバインダーと同様のもの、さらにスチレン樹
脂、スチレン─ブタジエン共重合体樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、フェノキシ樹脂が使用できるが、好ましくはス
チレン樹脂、スチレンブタジエン共重合体樹脂、ポリカ
ーボネイト樹脂である。バインダーは、電荷輸送性物質
1重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.
1〜1重量部の割合で使用することが望ましい。電荷輸
送層は乾燥後膜厚として1〜50μmであり、好ましく
は3〜26μmとするとよく、このような膜厚とするこ
とによって良好な感度と画質が得られる。
におけるバインダーと同様のもの、さらにスチレン樹
脂、スチレン─ブタジエン共重合体樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、フェノキシ樹脂が使用できるが、好ましくはス
チレン樹脂、スチレンブタジエン共重合体樹脂、ポリカ
ーボネイト樹脂である。バインダーは、電荷輸送性物質
1重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.
1〜1重量部の割合で使用することが望ましい。電荷輸
送層は乾燥後膜厚として1〜50μmであり、好ましく
は3〜26μmとするとよく、このような膜厚とするこ
とによって良好な感度と画質が得られる。
【0055】第1の透明電極15は、情報記録媒体が不
透明であれば透明性を有する必要であるが、情報記録媒
体が透明性を有する場合には透明、不透明いずれでもよ
く、106 Ω・cm以下の比抵抗を安定して与える材
料、例えば金、白金、亜鉛、チタン、銅、鉄、錫等の金
属薄膜導電膜、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸
化チタン、酸化タングステン、酸化バナジウム等の金属
酸化物導電膜、四級アンモニウム塩等の有機導電膜等
を、単独あるいは二種以上の複合材料として用いること
ができる。なかでも酸化物導電体が好ましく、特に酸化
インジウム錫(ITO)が好ましい。
透明であれば透明性を有する必要であるが、情報記録媒
体が透明性を有する場合には透明、不透明いずれでもよ
く、106 Ω・cm以下の比抵抗を安定して与える材
料、例えば金、白金、亜鉛、チタン、銅、鉄、錫等の金
属薄膜導電膜、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸
化チタン、酸化タングステン、酸化バナジウム等の金属
酸化物導電膜、四級アンモニウム塩等の有機導電膜等
を、単独あるいは二種以上の複合材料として用いること
ができる。なかでも酸化物導電体が好ましく、特に酸化
インジウム錫(ITO)が好ましい。
【0056】第1の透明電極15は蒸着、スパッタリン
グ、CVD、コーティング、メッキ、ディッピング、電
界重合等の方法により形成される。またその膜厚は電極
を構成する材料の電気特性、および情報記録の際の印加
電圧により変化させる必要があるが、例えばITO膜で
は10〜300nm程度であり、情報記録層との間の全
面、あるいは任意のパターンに合わせて形成される。ま
た、二種類以上の材料を積層して用いることもできる。
グ、CVD、コーティング、メッキ、ディッピング、電
界重合等の方法により形成される。またその膜厚は電極
を構成する材料の電気特性、および情報記録の際の印加
電圧により変化させる必要があるが、例えばITO膜で
は10〜300nm程度であり、情報記録層との間の全
面、あるいは任意のパターンに合わせて形成される。ま
た、二種類以上の材料を積層して用いることもできる。
【0057】第1の基板14は、後述する情報記録媒体
が不透明であれば透明性を有することが必要であるが、
情報記録媒体が透明性を有する場合には、透明不透明い
ずれでもよく、カード、フィルム、テープ、シート、デ
ィスク等の形状を有し、光センサを強度的に支持するも
のである。例えば可撓性のあるプラスティックフィル
ム、あるいはガラス、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルアクリレート、ポリエステル、ポリカー
ボネート等のプラスチックシート、カード等の剛体が使
用される。なお、基板の電極15が設けられる面の他方
の面には、電極15が透明であれば必要に応じて反射防
止効果を有する層を積層するか、または反射防止効果を
発現し得る膜厚に透明基板を調整するか、更に両者を組
み合わせることにより反射防止性を付与するとよい。
が不透明であれば透明性を有することが必要であるが、
情報記録媒体が透明性を有する場合には、透明不透明い
ずれでもよく、カード、フィルム、テープ、シート、デ
ィスク等の形状を有し、光センサを強度的に支持するも
のである。例えば可撓性のあるプラスティックフィル
ム、あるいはガラス、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルアクリレート、ポリエステル、ポリカー
ボネート等のプラスチックシート、カード等の剛体が使
用される。なお、基板の電極15が設けられる面の他方
の面には、電極15が透明であれば必要に応じて反射防
止効果を有する層を積層するか、または反射防止効果を
発現し得る膜厚に透明基板を調整するか、更に両者を組
み合わせることにより反射防止性を付与するとよい。
【0058】光導電層には電子受容性物質、増感色素、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を添加してもよ
い。電子受容性物質および増感色素にはベース電流の調
整、ベース電流の安定化、増感等の作用がある。それぞ
れ光導電性物質1重量部に対して0.001〜10重量
部、好ましくは0.01〜1重量部の割合で添加され
る。0.001重量部よりも少ないと作用を示さず、1
0重量部より多い場合には、画質に悪影響を与える。以
上で本発明の光センサの構成及び材料の説明を終える。
酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を添加してもよ
い。電子受容性物質および増感色素にはベース電流の調
整、ベース電流の安定化、増感等の作用がある。それぞ
れ光導電性物質1重量部に対して0.001〜10重量
部、好ましくは0.01〜1重量部の割合で添加され
る。0.001重量部よりも少ないと作用を示さず、1
0重量部より多い場合には、画質に悪影響を与える。以
上で本発明の光センサの構成及び材料の説明を終える。
【0059】〔積層型光センサの作製〕次に、積層型光
センサの作製方法について説明する。充分洗浄した厚さ
1.1mmのガラス基板上に、スパッタリングにより面
積抵抗80Ω/□、膜厚100nmのITO膜を成膜
し、電極を得た。電極をスクライバー洗浄機(商品名プ
レートクリーナー モデル602 ウルトラテック社)
にて、純水噴射2秒、スクライバー洗浄20秒、純水リ
ンス15秒、高速回転による水分の除去25秒、赤外線
乾燥55秒の洗浄処理を2回行った。その電極上に電荷
発生性物質として下記表1に示す構造を有するビスアゾ
顔料3重量部、塩化ビニル─酢酸ビニル混合樹脂(電気
化学工業製 デンカビニル#1000Dとアルドリッチ
社製 18、325.89J 酢酸ビニル樹脂との7
5:25の混合物)1重量部とを、1,4─ジオキサン
98重量部、シクロヘキサノン98重量部と混合し、混
合機により充分に混練を行い塗布液とし、スピンナーに
て1400rpm、0.4秒でコーティングした。
センサの作製方法について説明する。充分洗浄した厚さ
1.1mmのガラス基板上に、スパッタリングにより面
積抵抗80Ω/□、膜厚100nmのITO膜を成膜
し、電極を得た。電極をスクライバー洗浄機(商品名プ
レートクリーナー モデル602 ウルトラテック社)
にて、純水噴射2秒、スクライバー洗浄20秒、純水リ
ンス15秒、高速回転による水分の除去25秒、赤外線
乾燥55秒の洗浄処理を2回行った。その電極上に電荷
発生性物質として下記表1に示す構造を有するビスアゾ
顔料3重量部、塩化ビニル─酢酸ビニル混合樹脂(電気
化学工業製 デンカビニル#1000Dとアルドリッチ
社製 18、325.89J 酢酸ビニル樹脂との7
5:25の混合物)1重量部とを、1,4─ジオキサン
98重量部、シクロヘキサノン98重量部と混合し、混
合機により充分に混練を行い塗布液とし、スピンナーに
て1400rpm、0.4秒でコーティングした。
【0060】
【化1】 その後、塗膜の表面に皮膜が形成されて、表面が付着し
なくなるまでの間、無塵下で放置しレベリング乾燥を行
った後、100℃、1時間乾燥して膜厚300nmの電
荷発生層を積層した。
なくなるまでの間、無塵下で放置しレベリング乾燥を行
った後、100℃、1時間乾燥して膜厚300nmの電
荷発生層を積層した。
【0061】この電荷発生層上に電荷輸送性物質として
下記表2に示す構造のブタジエン誘導体(アナン製 T
─405)50重量部とスチレン─ブタジエン共重合体
樹脂(電気化学工業製 クリアレン730L)10重量
部とをクロロベンゼン68重量部、1,1,2─トリク
ロロエタン136重量部とを均一に溶解し塗布液とし
た。
下記表2に示す構造のブタジエン誘導体(アナン製 T
─405)50重量部とスチレン─ブタジエン共重合体
樹脂(電気化学工業製 クリアレン730L)10重量
部とをクロロベンゼン68重量部、1,1,2─トリク
ロロエタン136重量部とを均一に溶解し塗布液とし
た。
【0062】
【化2】 その塗布液を用い、スピンナーにて350rpm、0.
4秒でコーティングし、塗膜の表面に皮膜が形成され
て、塗膜の表面が付着しなくまるまでの間、無風下で放
置しレベリング乾燥を行った後、80℃2時間乾燥して
電荷輸送層を積層し、電荷発生層と電荷輸送層とからな
る膜厚20μmの光導電層を有する本発明光センサを製
作し、室温、相対湿度60%以下の暗所において3日間
エージングを行った。
4秒でコーティングし、塗膜の表面に皮膜が形成され
て、塗膜の表面が付着しなくまるまでの間、無風下で放
置しレベリング乾燥を行った後、80℃2時間乾燥して
電荷輸送層を積層し、電荷発生層と電荷輸送層とからな
る膜厚20μmの光導電層を有する本発明光センサを製
作し、室温、相対湿度60%以下の暗所において3日間
エージングを行った。
【0063】〔情報記録媒体の構成及び材料〕次に情報
記録媒体2の構成及び材料について説明する。まず、本
発明における情報記録媒体としては、その情報記録層が
高分子分散型液晶とする場合が挙げられる。高分子分散
型液晶は液晶相中に樹脂粒子が分散した構造を有してい
るが、液晶材料は、スメクチック液晶、ネマチック液
晶、コレステリック液晶あるいはこれらの混合物を使用
することができる。液晶としては、その配向性を保持
し、情報を永続的に保持させる、いわゆるメモリー性の
観点から、スメクチック液晶を使用することが好まし
い。
記録媒体2の構成及び材料について説明する。まず、本
発明における情報記録媒体としては、その情報記録層が
高分子分散型液晶とする場合が挙げられる。高分子分散
型液晶は液晶相中に樹脂粒子が分散した構造を有してい
るが、液晶材料は、スメクチック液晶、ネマチック液
晶、コレステリック液晶あるいはこれらの混合物を使用
することができる。液晶としては、その配向性を保持
し、情報を永続的に保持させる、いわゆるメモリー性の
観点から、スメクチック液晶を使用することが好まし
い。
【0064】スメクチック液晶としては、液晶性を呈す
る物質の末端基の炭素基が長いシアノビフェニル系、シ
アノターフェニル系、フェニルエステル系、更にフッ素
系等のスメクチックA相を呈する液晶物質、強誘電性液
晶として用いられるスメクチックC相を呈する液晶物
質、あるいはスメクチックH、G、E、F等を呈する液
晶物質等が挙げられる。
る物質の末端基の炭素基が長いシアノビフェニル系、シ
アノターフェニル系、フェニルエステル系、更にフッ素
系等のスメクチックA相を呈する液晶物質、強誘電性液
晶として用いられるスメクチックC相を呈する液晶物
質、あるいはスメクチックH、G、E、F等を呈する液
晶物質等が挙げられる。
【0065】樹脂粒子を形成する材料としては、例え
ば、紫外線硬化型樹脂であって、モノマー、オリゴマー
の状態で液晶材料と相溶性を有するもの、あるいはモノ
マー、オリゴマーの状態で液晶材料と共通の溶媒に相溶
性を有するものを好ましく使用できる。このような紫外
線硬化樹脂としては、例えばアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル等が挙げられる。その他、液晶材料と
共通の溶媒に相溶性を有する溶媒可溶型の熱硬化性樹
脂、例えばアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、およびこれらを主体とした
共重合体等、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を使用し
てもよい。
ば、紫外線硬化型樹脂であって、モノマー、オリゴマー
の状態で液晶材料と相溶性を有するもの、あるいはモノ
マー、オリゴマーの状態で液晶材料と共通の溶媒に相溶
性を有するものを好ましく使用できる。このような紫外
線硬化樹脂としては、例えばアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル等が挙げられる。その他、液晶材料と
共通の溶媒に相溶性を有する溶媒可溶型の熱硬化性樹
脂、例えばアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、およびこれらを主体とした
共重合体等、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を使用し
てもよい。
【0066】液晶材料と樹脂の使用割合は、液晶の含有
率が10重量部%〜90重量部%、好ましくは40重量
部%〜80重量部%となるようにして使用するとよく、
10重量部%未満であると情報記録により液晶相が配向
しても光透過性が低く、また、90重量%を超えると液
晶のしみ出し等の現象が生じ、画像むらが生じ好ましく
ない。情報記録層の膜厚は解像性に影響を与えるので、
乾燥後膜厚0.1μm〜10μm、好ましくは3μm〜
8μmとするとよく、高解像性を維持しつつ、動作電圧
も低くすることができる。膜厚が薄すぎると情報記録部
のコントラストが低く、また、厚すぎると動作電圧が高
くなるので好ましくない。以上で本発明の情報記録媒体
の構成及び材料の説明を終える。
率が10重量部%〜90重量部%、好ましくは40重量
部%〜80重量部%となるようにして使用するとよく、
10重量部%未満であると情報記録により液晶相が配向
しても光透過性が低く、また、90重量%を超えると液
晶のしみ出し等の現象が生じ、画像むらが生じ好ましく
ない。情報記録層の膜厚は解像性に影響を与えるので、
乾燥後膜厚0.1μm〜10μm、好ましくは3μm〜
8μmとするとよく、高解像性を維持しつつ、動作電圧
も低くすることができる。膜厚が薄すぎると情報記録部
のコントラストが低く、また、厚すぎると動作電圧が高
くなるので好ましくない。以上で本発明の情報記録媒体
の構成及び材料の説明を終える。
【0067】〔情報記録媒体の作製〕次に、情報記録媒
体の作製方法について説明する。厚さ1.1mmのガラ
ス基板上に導電層として、膜厚100nmのITO膜を
スパッタリングにより成膜し、電極を得た後、表面洗浄
を行った。この電極上に、多官能性モノマー(ジペンタ
エリストールヘキサアクリレート、東亜合成化学製、M
−400)40重量部、光硬化開始剤(2─ヒドロキシ
─2─メチル─1─フェニルプロパン─1─オン、チバ
ガイギー社製、ダロキュア1173)2重量部、液晶を
50重量部(そのうちスメクチック液晶(メルク社製、
S─6)が90%、ネマチック液晶(メルク社製、E3
1LV)が10%)、界面活性剤(住友スリーエム社
製、フロラードFC─430)3重量部キシレン96重
量部中に均一に溶解して得た塗布液を、50μmのギャ
ップを設けたブレードコーターを用いてコーティングし
た後、47℃で3分間乾燥し、次いで47℃で2分間減
圧乾燥を行い、直ちに0.3J/cm2 の赤外線照射に
よって塗布膜を硬化させ、膜厚6μmの情報記録層を有
する情報記録媒体を得た。情報記録層面を熱メタノール
を用いて液晶を抽出し、乾燥させた後、走査型電子顕微
鏡(日立製作所製 S−800)で1000倍で内部構
造を観測したところ、層の表面は0.6μm紫外線硬化
樹脂で覆われ、層内部には連続層を成す液晶相中に、粒
径0.1μmの樹脂粒子相が充填した構造を有してい
た。
体の作製方法について説明する。厚さ1.1mmのガラ
ス基板上に導電層として、膜厚100nmのITO膜を
スパッタリングにより成膜し、電極を得た後、表面洗浄
を行った。この電極上に、多官能性モノマー(ジペンタ
エリストールヘキサアクリレート、東亜合成化学製、M
−400)40重量部、光硬化開始剤(2─ヒドロキシ
─2─メチル─1─フェニルプロパン─1─オン、チバ
ガイギー社製、ダロキュア1173)2重量部、液晶を
50重量部(そのうちスメクチック液晶(メルク社製、
S─6)が90%、ネマチック液晶(メルク社製、E3
1LV)が10%)、界面活性剤(住友スリーエム社
製、フロラードFC─430)3重量部キシレン96重
量部中に均一に溶解して得た塗布液を、50μmのギャ
ップを設けたブレードコーターを用いてコーティングし
た後、47℃で3分間乾燥し、次いで47℃で2分間減
圧乾燥を行い、直ちに0.3J/cm2 の赤外線照射に
よって塗布膜を硬化させ、膜厚6μmの情報記録層を有
する情報記録媒体を得た。情報記録層面を熱メタノール
を用いて液晶を抽出し、乾燥させた後、走査型電子顕微
鏡(日立製作所製 S−800)で1000倍で内部構
造を観測したところ、層の表面は0.6μm紫外線硬化
樹脂で覆われ、層内部には連続層を成す液晶相中に、粒
径0.1μmの樹脂粒子相が充填した構造を有してい
た。
【0068】〔一体型の中間層の構成及び材料〕前述の
ように図14の情報記録装置の構成は、図15の情報記
録装置の構成における光センサと情報記録媒体とを誘電
体層96を介して対向配置し、直接積層した一体型とし
たものである。第2の情報記録システムは、光センサに
おける光導電層が溶媒を使用して塗布形成される場合に
特に適しており、光導電層上に情報記録層を直接塗布形
成すると、それらの相互作用により情報記録層における
液晶が溶出したり、また、情報記録層形成用の溶媒によ
り光導電材料が溶出することによる画像ムラを防止する
ことができ、また光センサと情報記録媒体との一体化を
可能とするものである。
ように図14の情報記録装置の構成は、図15の情報記
録装置の構成における光センサと情報記録媒体とを誘電
体層96を介して対向配置し、直接積層した一体型とし
たものである。第2の情報記録システムは、光センサに
おける光導電層が溶媒を使用して塗布形成される場合に
特に適しており、光導電層上に情報記録層を直接塗布形
成すると、それらの相互作用により情報記録層における
液晶が溶出したり、また、情報記録層形成用の溶媒によ
り光導電材料が溶出することによる画像ムラを防止する
ことができ、また光センサと情報記録媒体との一体化を
可能とするものである。
【0069】誘電体層96は、その形成にあたって、光
導電層形成材料、情報記録層形成材料にいずれに対して
も溶解性を有しないことが必要であり、また導電性を有
しないことが必要である。導電性を有する場合には、空
間電荷の拡散が生じ、解像度の劣化が生じることから絶
縁性が要求される。また、誘電体層は液晶層にかかる分
配電圧を低下させたり、あるいは解像性を悪化させるの
で、膜厚は薄い方が好ましく、2μm以下とするとよい
が、逆に薄くすることにより、経時的な相互作用による
画像ノイズの発生ばかりでなく、積層塗布する際にピン
ホール等の欠陥による浸透の問題が生じる。ピンホール
等の欠陥による浸透性は積層塗布する材料の固形分比
率、溶媒の種類、粘度により異なるので、積層塗布され
るものの膜厚は適宜設定されるが、少なくとも10μm
以下の膜厚とするとよく、好ましくは0.1μm〜3μ
mとするとよい。さらに、各層に掛かる電圧分配を考慮
した場合、薄膜化と共に誘電率の高い材料が好ましい。
導電層形成材料、情報記録層形成材料にいずれに対して
も溶解性を有しないことが必要であり、また導電性を有
しないことが必要である。導電性を有する場合には、空
間電荷の拡散が生じ、解像度の劣化が生じることから絶
縁性が要求される。また、誘電体層は液晶層にかかる分
配電圧を低下させたり、あるいは解像性を悪化させるの
で、膜厚は薄い方が好ましく、2μm以下とするとよい
が、逆に薄くすることにより、経時的な相互作用による
画像ノイズの発生ばかりでなく、積層塗布する際にピン
ホール等の欠陥による浸透の問題が生じる。ピンホール
等の欠陥による浸透性は積層塗布する材料の固形分比
率、溶媒の種類、粘度により異なるので、積層塗布され
るものの膜厚は適宜設定されるが、少なくとも10μm
以下の膜厚とするとよく、好ましくは0.1μm〜3μ
mとするとよい。さらに、各層に掛かる電圧分配を考慮
した場合、薄膜化と共に誘電率の高い材料が好ましい。
【0070】誘電体層96を7成する材料としては、無
機材料ではSiO2 、TiO2 、CeO2 、Al
2 O3 、Si3 N4 AiN、TiN、MgF2 、Zn
S、二酸化珪素と二酸化チタンとの組み合わせ、硫化亜
鉛と弗化マグネシウムの組み合わせ、酸化アルミニウム
とゲルマニウムの組み合わせ等を使用し、蒸着法、スパ
ッタ法、化学蒸着(CVD)法等により積層して形成す
るとよい。また、有機溶剤に対して相溶性の少ない水溶
性樹脂、例えばポリビニルアルコール、水系ポリウレタ
ン、水ガラス等の水溶液を使用し、スピンコート法、ブ
レードコート法、ロールコート法等により積層してもよ
い。更に、塗布可能なフッ素樹脂を使用してもよく、こ
の場合にはフッ素系溶剤に溶解し、スピンコート法によ
り塗布するか、またブレードコート法、ロールコート法
等により積層してもよい。
機材料ではSiO2 、TiO2 、CeO2 、Al
2 O3 、Si3 N4 AiN、TiN、MgF2 、Zn
S、二酸化珪素と二酸化チタンとの組み合わせ、硫化亜
鉛と弗化マグネシウムの組み合わせ、酸化アルミニウム
とゲルマニウムの組み合わせ等を使用し、蒸着法、スパ
ッタ法、化学蒸着(CVD)法等により積層して形成す
るとよい。また、有機溶剤に対して相溶性の少ない水溶
性樹脂、例えばポリビニルアルコール、水系ポリウレタ
ン、水ガラス等の水溶液を使用し、スピンコート法、ブ
レードコート法、ロールコート法等により積層してもよ
い。更に、塗布可能なフッ素樹脂を使用してもよく、こ
の場合にはフッ素系溶剤に溶解し、スピンコート法によ
り塗布するか、またブレードコート法、ロールコート法
等により積層してもよい。
【0071】塗布可能なフッ素樹脂としては、例えば特
開平4─24728号公報等に開示されたフッ素樹脂、
更に真空系で膜形成されるポリパラキシリレンやポリビ
ニルアルコール等の有機材料を好ましく使用することが
できる。以上、情報記録媒体として、情報露光による記
録を液晶の配向により可視化した状態とするものである
が、液晶と樹脂との組合せを選ぶことにより、一旦配向
し、可視化した情報は消去せず、メモリ性を付与するこ
とができる。また、等方相転移付近の高温に加熱する
と、メモリ性を消去することができるので、再度の情報
記録に使用することができる。以上により本発明の一体
型における中間層の構成及び材料の説明を終える。
開平4─24728号公報等に開示されたフッ素樹脂、
更に真空系で膜形成されるポリパラキシリレンやポリビ
ニルアルコール等の有機材料を好ましく使用することが
できる。以上、情報記録媒体として、情報露光による記
録を液晶の配向により可視化した状態とするものである
が、液晶と樹脂との組合せを選ぶことにより、一旦配向
し、可視化した情報は消去せず、メモリ性を付与するこ
とができる。また、等方相転移付近の高温に加熱する
と、メモリ性を消去することができるので、再度の情報
記録に使用することができる。以上により本発明の一体
型における中間層の構成及び材料の説明を終える。
【0072】〔情報記録媒体の温度特性〕次に本発明で
使用される情報記録媒体の温度特性について説明する。
図16は本発明で使用される情報記録媒体の温度特性の
一例を示す図である。図16において、横軸は高分子分
散型液晶6に印加される電圧(Volt)であり、縦軸
は変調率(%)を表している。変調率とは、光学的に情
報記録媒体の記録情報を読み出す場合において、最大の
光透過状態における検出器の出力を100%とし、最大
の光散乱状態における検出器の出力を0%としたスケー
ルを、検出器の出力に与えたものである。図に示すよう
に、電圧の変化に対して急峻に変調率が変化するのは、
感度が極めて高いことを示している。一方温度に対する
変調率の特性変化は、温度が変化するような環境で使用
する場合に温度、電圧等の制御を行うように構成するこ
とを示している。また、このような特性を利用して記録
された情報を消去することが可能であることも示してい
る。本発明においては、このような情報記録媒体の特性
を考慮して、使用時の温度条件、電圧条件等の具体的な
設定が行われる。
使用される情報記録媒体の温度特性について説明する。
図16は本発明で使用される情報記録媒体の温度特性の
一例を示す図である。図16において、横軸は高分子分
散型液晶6に印加される電圧(Volt)であり、縦軸
は変調率(%)を表している。変調率とは、光学的に情
報記録媒体の記録情報を読み出す場合において、最大の
光透過状態における検出器の出力を100%とし、最大
の光散乱状態における検出器の出力を0%としたスケー
ルを、検出器の出力に与えたものである。図に示すよう
に、電圧の変化に対して急峻に変調率が変化するのは、
感度が極めて高いことを示している。一方温度に対する
変調率の特性変化は、温度が変化するような環境で使用
する場合に温度、電圧等の制御を行うように構成するこ
とを示している。また、このような特性を利用して記録
された情報を消去することが可能であることも示してい
る。本発明においては、このような情報記録媒体の特性
を考慮して、使用時の温度条件、電圧条件等の具体的な
設定が行われる。
【0073】〔光センサの光誘起電流増幅作用〕次に本
発明の特徴の一つである光センサ7の光誘起電流増幅作
用について説明する。光センサへの光パターン照射時に
おいて光センサは導電性が発現し、情報記録媒体に分与
される電圧または付与される電荷量が経時的に増幅され
る。また、光照射を終了した後でも電圧を印加し続ける
と、光センサはその発現した導電性を緩和減衰的に持続
し、引き続き情報記録媒体に分与される電圧または付与
される電荷量が経時的に増幅される。そしてこれら電圧
と電荷量は、光センサに照射された光パターンと同形の
電圧パターン、電荷量パターンを形成し、更に必要に応
じて可視パターン等に媒体変換が行われて情報記録媒体
に記録される。
発明の特徴の一つである光センサ7の光誘起電流増幅作
用について説明する。光センサへの光パターン照射時に
おいて光センサは導電性が発現し、情報記録媒体に分与
される電圧または付与される電荷量が経時的に増幅され
る。また、光照射を終了した後でも電圧を印加し続ける
と、光センサはその発現した導電性を緩和減衰的に持続
し、引き続き情報記録媒体に分与される電圧または付与
される電荷量が経時的に増幅される。そしてこれら電圧
と電荷量は、光センサに照射された光パターンと同形の
電圧パターン、電荷量パターンを形成し、更に必要に応
じて可視パターン等に媒体変換が行われて情報記録媒体
に記録される。
【0074】光センサにおける、上記付与される電荷量
の経時的増幅作用、即ち“光誘起電流増幅作用”につい
て更に詳細を説明する。次のように光センサ及び測定装
置を構成し、その光センサの光誘起電流増幅作用を測定
する。透明ガラス上にITO電極を設け、その電極上に
光導電層を形成し、更にその光導電層上に0.16cm
2 の金電極を形成する。そして、この両電極間にITO
電極を正極として直流の一定電圧を印加するとともに、
電圧印加開始後0.5秒後に基板側から0.033秒間
光照射し、測定時間中の光センサにおける電流値の挙動
を、光照射開始時(t=0)から測定する。なお照射光
は、キセノンランプ(浜松ホトニクス社製L2274)
を光源に、図17に示す特性のグリーンフィルター(日
本真空光学社製)により、緑色光を選択して照射し、照
射光強度を照度計(ミノルタ社製)で測定し、20ルッ
クスのものとする。
の経時的増幅作用、即ち“光誘起電流増幅作用”につい
て更に詳細を説明する。次のように光センサ及び測定装
置を構成し、その光センサの光誘起電流増幅作用を測定
する。透明ガラス上にITO電極を設け、その電極上に
光導電層を形成し、更にその光導電層上に0.16cm
2 の金電極を形成する。そして、この両電極間にITO
電極を正極として直流の一定電圧を印加するとともに、
電圧印加開始後0.5秒後に基板側から0.033秒間
光照射し、測定時間中の光センサにおける電流値の挙動
を、光照射開始時(t=0)から測定する。なお照射光
は、キセノンランプ(浜松ホトニクス社製L2274)
を光源に、図17に示す特性のグリーンフィルター(日
本真空光学社製)により、緑色光を選択して照射し、照
射光強度を照度計(ミノルタ社製)で測定し、20ルッ
クスのものとする。
【0075】この光強度で光照射した時、光源のパワー
スペクトル、透明基材、ITO膜の光透過率、フィルタ
ーの分光特性を考慮すると、光導電層には4.2×10
11個/cm2 秒のフォトンが入射する。そして、入射し
たフォトンが全て光キャリアに変換されると、理論的に
は光電流としては単位面積当たり1.35×10-6A/
cm2 の電流が発生する。
スペクトル、透明基材、ITO膜の光透過率、フィルタ
ーの分光特性を考慮すると、光導電層には4.2×10
11個/cm2 秒のフォトンが入射する。そして、入射し
たフォトンが全て光キャリアに変換されると、理論的に
は光電流としては単位面積当たり1.35×10-6A/
cm2 の電流が発生する。
【0076】ここで、前記測定装置により測定する場合
に、理論的光電流に対して、光センサで実際に発生した
光誘起電流の場合(光センサで実際に発生した光誘起電
流値/理論的光電流値)をその光センサにおける量子効
率と定義する。また光誘起電流とは、光照射部の電流値
から光を照射しない場合部分で流れる電流であるベース
電流値を差し引いたものであり、光照射中あるいは光照
射後もベース電流以上の光照射に起因する電流が流れる
ものをいい、いわゆる光電流とは相違する。本発明の光
センサにおける光誘起電流増幅作用とは、このような光
誘起電流の挙動のことであると定義する。
に、理論的光電流に対して、光センサで実際に発生した
光誘起電流の場合(光センサで実際に発生した光誘起電
流値/理論的光電流値)をその光センサにおける量子効
率と定義する。また光誘起電流とは、光照射部の電流値
から光を照射しない場合部分で流れる電流であるベース
電流値を差し引いたものであり、光照射中あるいは光照
射後もベース電流以上の光照射に起因する電流が流れる
ものをいい、いわゆる光電流とは相違する。本発明の光
センサにおける光誘起電流増幅作用とは、このような光
誘起電流の挙動のことであると定義する。
【0077】本発明における光誘起電流増幅作用を有す
る光センサと、光誘起電流増幅作用を有しない光センサ
(以下比較センサという)とを、前記測定装置での測定
結果を使用して説明する。まず、比較センサについての
測定結果を図18に示す。図18において、(m)線
は、前記理論値(1.35×106 A/cm2 )を示す
参考線で、光照射を0.033秒間行い、光照射後も電
圧印加を継続した状態を示す。(n)線は光誘起電流増
幅作用を有しない光センサの実測線で光照射中の量子効
率の変化を図19に示す。
る光センサと、光誘起電流増幅作用を有しない光センサ
(以下比較センサという)とを、前記測定装置での測定
結果を使用して説明する。まず、比較センサについての
測定結果を図18に示す。図18において、(m)線
は、前記理論値(1.35×106 A/cm2 )を示す
参考線で、光照射を0.033秒間行い、光照射後も電
圧印加を継続した状態を示す。(n)線は光誘起電流増
幅作用を有しない光センサの実測線で光照射中の量子効
率の変化を図19に示す。
【0078】これに対して、本発明における光センサ
は、一例として図20に示すように光照射時は光誘起電
流が増加し、量子効率の関係を示す図21から明らかな
ように、約0.01秒で量子効率は1を超え、その後も
量子効率は増加を続けることがわかる。また、比較セン
サでは光照射終了と同時に光電流が急激に減衰するた
め、光照射後継続して電圧印加しても光情報として有効
な電流は得られない。これにたいして本発明の光センサ
においては、光照射後も電圧印加を継続することのより
光誘起電流が継続して流れ、引き続いて光誘起電流を取
り出すことができ、光情報をつづけて得ることができ
る。この作用を緩和型導電性と定義する。以上で本発明
における光センサの光誘起電流増幅作用についての説明
を終える。
は、一例として図20に示すように光照射時は光誘起電
流が増加し、量子効率の関係を示す図21から明らかな
ように、約0.01秒で量子効率は1を超え、その後も
量子効率は増加を続けることがわかる。また、比較セン
サでは光照射終了と同時に光電流が急激に減衰するた
め、光照射後継続して電圧印加しても光情報として有効
な電流は得られない。これにたいして本発明の光センサ
においては、光照射後も電圧印加を継続することのより
光誘起電流が継続して流れ、引き続いて光誘起電流を取
り出すことができ、光情報をつづけて得ることができ
る。この作用を緩和型導電性と定義する。以上で本発明
における光センサの光誘起電流増幅作用についての説明
を終える。
【0079】〔光センサの半導電性〕本発明の光センサ
は、その光導電層が暗時において半導電性材料であり、
流れる電流密度から暗時の比抵抗が109 〜1013Ω・
cmであることが好ましい。特に、比抵抗が1010〜1
011Ω・cmのもので増幅作用が顕著である。比抵抗が
1013Ω・cmよりも大きい光センサでは、105 〜1
06 V/cmの電界強度範囲では本発明の光センサのよ
うな増幅作用を示さない。また、比抵抗が109 Ω・c
m未満の光センサでは、電流が非常に多く流れ、電流に
よるノイズが発生し易く好ましくない。
は、その光導電層が暗時において半導電性材料であり、
流れる電流密度から暗時の比抵抗が109 〜1013Ω・
cmであることが好ましい。特に、比抵抗が1010〜1
011Ω・cmのもので増幅作用が顕著である。比抵抗が
1013Ω・cmよりも大きい光センサでは、105 〜1
06 V/cmの電界強度範囲では本発明の光センサのよ
うな増幅作用を示さない。また、比抵抗が109 Ω・c
m未満の光センサでは、電流が非常に多く流れ、電流に
よるノイズが発生し易く好ましくない。
【0080】これに対して、一般の電子写真用で用いら
れている有機感光体には、暗時において絶縁性材料であ
る暗時の比抵抗が1014〜1016Ω・cmの材料が用い
られている。従って、本発明の光センサを電子写真に用
いた場合は、電子写真の目的を達することができない。
また、一般の電子写真において用いられる有機感光体
は、本発明の光センサに使用した場合は、本発明の目的
を達することができない。
れている有機感光体には、暗時において絶縁性材料であ
る暗時の比抵抗が1014〜1016Ω・cmの材料が用い
られている。従って、本発明の光センサを電子写真に用
いた場合は、電子写真の目的を達することができない。
また、一般の電子写真において用いられる有機感光体
は、本発明の光センサに使用した場合は、本発明の目的
を達することができない。
【0081】また、情報記録媒体における情報記録層が
特に高分子分散型液晶である場合には、液晶の動作電圧
領域に光センサの感度を設定することが必要である。即
ち、最大露光部において情報記録媒体に印加される電圧
(明電位)と最小露光部において情報記録媒体に印加さ
れる電圧(暗電位)との間の電圧であるコントラスト電
圧は、情報記録媒体における高分子分散型液晶の動作電
圧領域に含まれ、所定の動作振幅が得られる大きさをと
ることが必要となる。そのため、例えば光センサの最小
露光部の液晶層に印加される暗電位は、液晶の動作開始
電位程度に設定する必要がある。したがって、情報記録
媒体の抵抗率が常温で1010〜1013Ω・cmであり、
光センサに105 〜106 V/cmの電界が与えられた
状態で、10-4〜10-7A/cm2 のベース電流が生じ
る程度の導電性が要求され、好ましくは10-5〜10-6
A/cm2 の範囲がよい。
特に高分子分散型液晶である場合には、液晶の動作電圧
領域に光センサの感度を設定することが必要である。即
ち、最大露光部において情報記録媒体に印加される電圧
(明電位)と最小露光部において情報記録媒体に印加さ
れる電圧(暗電位)との間の電圧であるコントラスト電
圧は、情報記録媒体における高分子分散型液晶の動作電
圧領域に含まれ、所定の動作振幅が得られる大きさをと
ることが必要となる。そのため、例えば光センサの最小
露光部の液晶層に印加される暗電位は、液晶の動作開始
電位程度に設定する必要がある。したがって、情報記録
媒体の抵抗率が常温で1010〜1013Ω・cmであり、
光センサに105 〜106 V/cmの電界が与えられた
状態で、10-4〜10-7A/cm2 のベース電流が生じ
る程度の導電性が要求され、好ましくは10-5〜10-6
A/cm2 の範囲がよい。
【0082】ベース電流が10-7A/cm2 未満の光セ
ンサでは高分子分散型液晶層が最大露光状態でも配向せ
ず、また10-4A/cm2 以上のベース電流での光セン
サでは液晶層が最小未露光状態でも電圧印加と同時に大
きな電流が流れ、高分子分散型液晶が配向してしまう。
従って、露光したとしても露光量による透過率の差が得
られない。また、液晶の種類によって動作電圧および範
囲が異なるものもあるので、印加電圧および電圧印加時
間を設定するにあたっては、情報記録媒体における電圧
配分を考慮する必要がある。以上で本発明の光センサの
半導電性についての説明を終える。
ンサでは高分子分散型液晶層が最大露光状態でも配向せ
ず、また10-4A/cm2 以上のベース電流での光セン
サでは液晶層が最小未露光状態でも電圧印加と同時に大
きな電流が流れ、高分子分散型液晶が配向してしまう。
従って、露光したとしても露光量による透過率の差が得
られない。また、液晶の種類によって動作電圧および範
囲が異なるものもあるので、印加電圧および電圧印加時
間を設定するにあたっては、情報記録媒体における電圧
配分を考慮する必要がある。以上で本発明の光センサの
半導電性についての説明を終える。
【0083】以上実施例を挙げて説明を行ったが本発明
はこの実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の
技術思想に基づいて種々応用することができ、それらも
本発明に含まれることはいうまでもないことである。例
えば、実施例においては光センサ7と情報記録媒体8と
を一体に構成した場合(図14参照)の記録媒体及び記
録再生装置を示したが、光センサ7と情報記録媒体8と
を分離させた場合(図15参照)においても僅かな変形
で同様に実施することができることは明らかである。即
ち、記録媒体から光センサ7を分離し記録媒体は情報記
録媒体8によって構成し、光センサ7は記録装置の構成
要素とするようにすればよい。このように構成する場
合、光センサ7は三色分解光学系38と記録媒体の間の
適正な位置に配置すればよく、光センサ7の大きさは1
回の記録に必要な記録領域をカバーする大きさで十分で
あるから、光センサ7の必要量は少なくて済む。なお、
図14においては誘電体層96が含まれ図15において
は誘電体層96が含まれないが、図15においては光セ
ンサ7と情報記録媒体8との間の空気層が図14におけ
る誘電体層96の役割を果たすためである。
はこの実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の
技術思想に基づいて種々応用することができ、それらも
本発明に含まれることはいうまでもないことである。例
えば、実施例においては光センサ7と情報記録媒体8と
を一体に構成した場合(図14参照)の記録媒体及び記
録再生装置を示したが、光センサ7と情報記録媒体8と
を分離させた場合(図15参照)においても僅かな変形
で同様に実施することができることは明らかである。即
ち、記録媒体から光センサ7を分離し記録媒体は情報記
録媒体8によって構成し、光センサ7は記録装置の構成
要素とするようにすればよい。このように構成する場
合、光センサ7は三色分解光学系38と記録媒体の間の
適正な位置に配置すればよく、光センサ7の大きさは1
回の記録に必要な記録領域をカバーする大きさで十分で
あるから、光センサ7の必要量は少なくて済む。なお、
図14においては誘電体層96が含まれ図15において
は誘電体層96が含まれないが、図15においては光セ
ンサ7と情報記録媒体8との間の空気層が図14におけ
る誘電体層96の役割を果たすためである。
【0084】また、図1において接着層9を介して情報
記録媒体8とカバーシート10が、図4において接着層
9を介して情報記録媒体8と中間保護シート56が接着
されている。この接着層9は全面に設ける必要性は全く
なく、カードの周辺部等において部分的に設けることが
できる。そのように構成することによって、接着層9に
使用する材料の成分が情報記録媒体8に移行して情報記
録媒体8の特性を損なうようなことが防げるから安定性
が増し、更に接着層9の材料の選択の幅が大きくなる。
また、情報記録媒体8に第2の電極を設けた更にその上
に、プラスチック材料等からなるシール層を必要に応じ
て設け接着層9に使用する材料の成分等の物質の移行を
防ぐように構成することができる。第2の電極が金、ア
ルミニウム等の金属薄膜層であって隙間のない一様な構
造を成すようにし第2の電極がシール層の役割を果たす
場合はシール層は設ける必要がない。また、接着層9は
複数の材料を組み合わせて使用することができる。例え
ば、カードの周辺部等においては接着力を主眼に材料を
選択し、カードの中心部においては情報記録媒体8に悪
い影響を及ぼさないことを主眼に材料を選択することが
できる。
記録媒体8とカバーシート10が、図4において接着層
9を介して情報記録媒体8と中間保護シート56が接着
されている。この接着層9は全面に設ける必要性は全く
なく、カードの周辺部等において部分的に設けることが
できる。そのように構成することによって、接着層9に
使用する材料の成分が情報記録媒体8に移行して情報記
録媒体8の特性を損なうようなことが防げるから安定性
が増し、更に接着層9の材料の選択の幅が大きくなる。
また、情報記録媒体8に第2の電極を設けた更にその上
に、プラスチック材料等からなるシール層を必要に応じ
て設け接着層9に使用する材料の成分等の物質の移行を
防ぐように構成することができる。第2の電極が金、ア
ルミニウム等の金属薄膜層であって隙間のない一様な構
造を成すようにし第2の電極がシール層の役割を果たす
場合はシール層は設ける必要がない。また、接着層9は
複数の材料を組み合わせて使用することができる。例え
ば、カードの周辺部等においては接着力を主眼に材料を
選択し、カードの中心部においては情報記録媒体8に悪
い影響を及ぼさないことを主眼に材料を選択することが
できる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録媒体
及び記録再生装置によれば、光誘起電流増幅作用を有す
る光センサを用いており高感度であり、またその光セン
サと高分子分散型液晶を構成要素とする情報記録媒体と
を組み合わせたことにより高解像度の記録が行える。更
に本発明の記録媒体及び記録再生装置によれば、高感
度、高解像度、かつ画像情報だけでなく音声情報等の複
数の異なる情報記録を行うことができる。本発明の光I
C記録媒体によれば、ICメモリによりディジタルデー
タを記憶しておくことができる。また本発明の光磁気記
録媒体によれば、磁気記録部により情報を磁気記録して
置くことができる。また本発明の光IC記録装置によれ
ば、情報記録媒体に被写体像が記録されるとともに、I
CメモリライタによりディジタルデータがICメモリに
記録される。また本発明の光磁気記録装置によれば、情
報記録媒体に被写体像が記録されるとともに、磁気記録
手段により磁気記録部にデータが記録される。また本発
明の情報記録装置によれば、情報記録媒体に被写体像が
記録されるとともに、情報記録媒体に時系列光信号を記
録することができる。また本発明の光IC再生装置によ
れば、画像読取手段により光IC記録媒体の情報記録媒
体に記録された情報を光学的に読取ることができ、IC
メモリリーダによりICメモリに記録されたディジタル
データを読取ることができる。また本発明の光磁気再生
装置によれば、画像読取手段により光磁気記録媒体の情
報記録媒体に記録された情報を光学的に読取るこがで
き、磁気再生手段により磁気記録部に記録されたデータ
を読取ることができる。また本発明の情報再生装置によ
れば、情報記録装置によって情報記録媒体に記録された
情報の中、画像読取手段により被写体の情報を光学的に
読取ることができ、信号読取手段により時系列光信号の
情報を光学的に読取ることができる。
及び記録再生装置によれば、光誘起電流増幅作用を有す
る光センサを用いており高感度であり、またその光セン
サと高分子分散型液晶を構成要素とする情報記録媒体と
を組み合わせたことにより高解像度の記録が行える。更
に本発明の記録媒体及び記録再生装置によれば、高感
度、高解像度、かつ画像情報だけでなく音声情報等の複
数の異なる情報記録を行うことができる。本発明の光I
C記録媒体によれば、ICメモリによりディジタルデー
タを記憶しておくことができる。また本発明の光磁気記
録媒体によれば、磁気記録部により情報を磁気記録して
置くことができる。また本発明の光IC記録装置によれ
ば、情報記録媒体に被写体像が記録されるとともに、I
CメモリライタによりディジタルデータがICメモリに
記録される。また本発明の光磁気記録装置によれば、情
報記録媒体に被写体像が記録されるとともに、磁気記録
手段により磁気記録部にデータが記録される。また本発
明の情報記録装置によれば、情報記録媒体に被写体像が
記録されるとともに、情報記録媒体に時系列光信号を記
録することができる。また本発明の光IC再生装置によ
れば、画像読取手段により光IC記録媒体の情報記録媒
体に記録された情報を光学的に読取ることができ、IC
メモリリーダによりICメモリに記録されたディジタル
データを読取ることができる。また本発明の光磁気再生
装置によれば、画像読取手段により光磁気記録媒体の情
報記録媒体に記録された情報を光学的に読取るこがで
き、磁気再生手段により磁気記録部に記録されたデータ
を読取ることができる。また本発明の情報再生装置によ
れば、情報記録装置によって情報記録媒体に記録された
情報の中、画像読取手段により被写体の情報を光学的に
読取ることができ、信号読取手段により時系列光信号の
情報を光学的に読取ることができる。
【図1】本発明の記録媒体(光IC磁気記録媒体)であ
る光IC磁気カードを示す図である。
る光IC磁気カードを示す図である。
【図2】光IC磁気カードを用いる光IC磁気カード記
録再生装置の構成を示す図であり、主としてIC磁気記
録再生部分を示している。
録再生装置の構成を示す図であり、主としてIC磁気記
録再生部分を示している。
【図3】光IC磁気カードを用いる光IC磁気カード記
録再生装置の構成を示す図でああり、主として光記録再
生部分を示している。
録再生装置の構成を示す図でああり、主として光記録再
生部分を示している。
【図4】本発明の記録媒体(光IC記録媒体)である光
ICカードの構成を示す図である。
ICカードの構成を示す図である。
【図5】光ICカードを用いる光ICカード記録再生装
置の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
【図6】本発明の記録媒体(光磁気記録媒体)である光
磁気カードの構成を示す図である。
磁気カードの構成を示す図である。
【図7】光磁気カードを用いる光磁気カード記録再生装
置の構成を示す図であり、主として磁気記録再生部分を
示している。
置の構成を示す図であり、主として磁気記録再生部分を
示している。
【図8】光磁気カードを用いる光磁気カード記録再生装
置の構成を示す図であり、主として光記録再生部分を示
している。
置の構成を示す図であり、主として光記録再生部分を示
している。
【図9】本発明の記録媒体(光記録媒体)である光シー
トにおいて、音声情報と画像情報との個別の記録領域を
示すための平面図である。
トにおいて、音声情報と画像情報との個別の記録領域を
示すための平面図である。
【図10】光シートに音声情報を記録する光シート記録
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示す図である。
【図11】光センサにおける露光量と表面電位との関係
を、印加電圧をパラメータとして示した特性図、及び光
導電層における印加電圧と高分子分散型液晶の光の透過
率との関係を示す特性図である。
を、印加電圧をパラメータとして示した特性図、及び光
導電層における印加電圧と高分子分散型液晶の光の透過
率との関係を示す特性図である。
【図12】光シートに音声情報を記録する光シート記録
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示す図である。
【図13】光シートの音声情報と画像情報の再生装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図14】本発明の情報記録装置において平面形状の光
センサと情報記録媒体とを密着して積層した場合を示す
図である。
センサと情報記録媒体とを密着して積層した場合を示す
図である。
【図15】本発明の情報記録装置において平面形状の光
センサと情報記録媒体とを空隙を設けて積層した場合を
示す図である。
センサと情報記録媒体とを空隙を設けて積層した場合を
示す図である。
【図16】本発明で使用される情報記録媒体の温度特性
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
【図17】本発明で使用されるグリーンフィルターの特
性を示す図である。
性を示す図である。
【図18】本発明における光センサとは異なり、光誘起
電流増幅作用を有しない従来のセンサについての測定結
果を示す図である。
電流増幅作用を有しない従来のセンサについての測定結
果を示す図である。
【図19】光誘起電流増幅作用を有しない光センサの光
照射中の量子効率の変化を示す図である。
照射中の量子効率の変化を示す図である。
【図20】本発明における光誘起電流増幅作用を有する
光センサにおいて、光照射時の光誘起電流の増加を示す
図である。
光センサにおいて、光照射時の光誘起電流の増加を示す
図である。
【図21】本発明における光誘起電流増幅作用を有する
光センサにおいて、光照射時の光誘起電流の量子効率を
示す図である。
光センサにおいて、光照射時の光誘起電流の量子効率を
示す図である。
1 画像情報記録部 2,3 電圧印加端子 4 磁気ストライプ 5 ICモジュールの端子 6 印刷部分 7 光センサ 8 情報記録媒体 9 接着層 10,11 カバーシート 12 コアシート 13 ICモジュール 14 第1の基板 15 第1の透明電極 16 光導電層 17 高分子分散型液晶 18 第2の電極 19 制御部 20 モータ 21 駆動ローラ 22 ローラ 23,24 搬送ベルト 25 マイクロフォーン 26 マイク増幅器 27 A/D変換器 28 D/A変換器 29 スピーカ増幅器 30 スピーカ 31 磁気ヘッド増幅器 32 磁気記録再生ヘッド 33 接触端子 34 被写体 35 ミラー 36 レンズ 37 シャッタ 38 三色分解光学系 39 電源 40 スイッチ 41 抵抗 42,43 光源 44 撮像センサ 45 撮像センサ増幅器 46 A/D変換器 47 カラーCRTディスプレイ 48 コネクタ部 49 コネクタピン 50 外側保護シート 51 ポッティング部 52 ICメモリ 53 プリント配線基板 54 電気絶縁シート 55 電磁遮蔽シート 56 中間保護シート 57 スルーホール 58 コンタクトブリッジ 59,60 電圧印加端子 61,62,63 ストライプ電極 64 駆動ローラ 65 ニップローラ 66 磁気記録再生ヘッド 67 ヘッドアンプ 68 パルス増幅器 69 発光素子 70 光偏向器 71 発光器 72 光変調器 73 光偏向器 74 電源 75 スイッチ 76 循環メモリ 77,79 レンズ 78 光 80 イメージセンサ 81,85,92 増幅器 82 信号処理回路 83 循環メモリ 84 ディスプレイ 86,93 スピーカ 87 発光器 88 光変調器 89 集光光学系 90 光電変換器 91 復調回路 94 電荷発生層 95 電荷輸送層 96 誘電体層 97 第2の基板
Claims (8)
- 【請求項1】透明な第1の基板と第1の透明電極と光導
電層とを積層し、半導電性であり、光誘起電流増幅作用
を有する光センサと、高分子分散型液晶と第2の透明電
極とを積層して成る情報記録媒体と、ディジタルデータ
を記憶するICメモリ、から構成されることを特徴とす
る光IC記録媒体。 - 【請求項2】透明な第1の基板と第1の透明電極と光導
電層とを積層し、半導電性であり、光誘起電流増幅作用
を有する光センサと、高分子分散型液晶と第2の透明電
極とを積層して成る情報記録媒体と、磁性材料からなる
磁気記録部と、から構成されることを特徴とする光磁気
記録媒体。 - 【請求項3】請求項1記載の光IC記録媒体において、
前記第1の透明電極と前記第2の透明電極に電圧を印加
する電圧印加手段と、前記光センサに被写体像を結像す
る結像手段と、ディジタルデータをICメモリに記録す
るICメモリライタと、から構成されることを特徴とす
る光IC記録装置。 - 【請求項4】請求項2記載の光磁気記録媒体において、
前記第1の透明電極と前記第2の透明電極に電圧を印加
する電圧印加手段と、前記光センサに被写体像を結像す
る結像手段と、前記磁気記録部にデータを記録する磁気
記録手段と、から構成されることを特徴とする光磁気記
録装置。 - 【請求項5】透明な第1の基板と第1の透明電極と光導
電層とを積層し、半導電性であり、光誘起電流増幅作用
を有する光センサと、高分子分散型液晶と第2の透明電
極とを積層して成る情報記録媒体と、前記第1の透明電
極と前記第2の透明電極に電圧を印加する電圧印加手段
と、前記光センサに被写体像を結像する結像手段と、前
記光センサに時系列光信号を出力する光信号出力手段
と、から構成されることを特徴とする情報記録装置。 - 【請求項6】請求項1記載の光IC記録媒体において、
前記情報記録媒体に記録された情報を光学的に読取る画
像読取手段と、前記ICメモリに記録されたディジタル
データを読取るICメモリリーダと、から構成されるこ
とを特徴とする光IC再生装置。 - 【請求項7】請求項2記載の光磁気記録媒体において、
前記情報記録媒体に記録された情報を光学的に読取る画
像読取手段と、前記磁気記録部に記録されたデータを読
取る磁気再生手段と、から構成されることを特徴とする
光磁気再生装置。 - 【請求項8】請求項5記載の情報記録装置により記録さ
れた媒体において、前記情報記録媒体に記録された前記
被写体の情報を光学的に読取る画像読取手段と、前記情
報記録媒体に記録された前記時系列光信号の情報を光学
的に読取る信号読取手段と、から構成されることを特徴
とする情報再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6187944A JPH0831184A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 記録媒体及び記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6187944A JPH0831184A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 記録媒体及び記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831184A true JPH0831184A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=16214911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6187944A Pending JPH0831184A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 記録媒体及び記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0831184A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002274087A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 透明カード |
CN110785812A (zh) * | 2017-06-09 | 2020-02-11 | 欧普有限责任公司 | 具有类比组件的数据安全装置 |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP6187944A patent/JPH0831184A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002274087A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 透明カード |
CN110785812A (zh) * | 2017-06-09 | 2020-02-11 | 欧普有限责任公司 | 具有类比组件的数据安全装置 |
CN110785812B (zh) * | 2017-06-09 | 2023-12-01 | 欧普有限责任公司 | 具有类比组件的数据安全装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040817 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041214 |