JPH08306967A - 熱電発電素子とその製造方法,及び熱電発電装置 - Google Patents
熱電発電素子とその製造方法,及び熱電発電装置Info
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- JPH08306967A JPH08306967A JP7109392A JP10939295A JPH08306967A JP H08306967 A JPH08306967 A JP H08306967A JP 7109392 A JP7109392 A JP 7109392A JP 10939295 A JP10939295 A JP 10939295A JP H08306967 A JPH08306967 A JP H08306967A
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- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定した性能が得られる熱電発電素子の構造
及びその製造方法を提供すること。 【構成】 多孔質熱電発電素子の2種類の熱電発電材料
1,2を電極を介することなく直接接合した構造とし
て,多孔質熱電発電素子と可燃性ガスの燃焼によって一
端面を加熱する加熱手段とのを組み合わせて熱電発電電
力を取り出すようにした。
及びその製造方法を提供すること。 【構成】 多孔質熱電発電素子の2種類の熱電発電材料
1,2を電極を介することなく直接接合した構造とし
て,多孔質熱電発電素子と可燃性ガスの燃焼によって一
端面を加熱する加熱手段とのを組み合わせて熱電発電電
力を取り出すようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,熱電発電素子に関し,
詳しくは,多孔質体からなる熱電変換素子と燃焼法と組
み合わせた新規な熱電発電素子とその製造方法,及び熱
電発電装置に関する。
詳しくは,多孔質体からなる熱電変換素子と燃焼法と組
み合わせた新規な熱電発電素子とその製造方法,及び熱
電発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から,ゼーベック効果を利用した半
導体熱電発電素子が良く知られている。また,起電力の
異なる金属対を接合した熱電対が知られている。図4
は,従来の半導体による熱電発電素子の一例を示す図で
ある。図示のように,従来の熱発電素子100は,p型
の半導体101とn型の半導体102とをΠ型に組み合
わせたものである。一対の半導体101,102の一端
側,すなわち高温接合部106には高温側電極103を
共通に設け,一対の半導体101,102の他端側,す
なわち低温側接合部107には低温側電極104,10
5を個別に設けている。このような従来の熱電発電素子
100によれば,高温側接合部106と低温側接合部1
07とに温度差ΔT=TH −TL を与えると,これらの
両端には電圧VHLが発生する。それ故,低温側電極10
4と105との間に負荷を接続すると,電流が流れ電力
を取り出すことができる。
導体熱電発電素子が良く知られている。また,起電力の
異なる金属対を接合した熱電対が知られている。図4
は,従来の半導体による熱電発電素子の一例を示す図で
ある。図示のように,従来の熱発電素子100は,p型
の半導体101とn型の半導体102とをΠ型に組み合
わせたものである。一対の半導体101,102の一端
側,すなわち高温接合部106には高温側電極103を
共通に設け,一対の半導体101,102の他端側,す
なわち低温側接合部107には低温側電極104,10
5を個別に設けている。このような従来の熱電発電素子
100によれば,高温側接合部106と低温側接合部1
07とに温度差ΔT=TH −TL を与えると,これらの
両端には電圧VHLが発生する。それ故,低温側電極10
4と105との間に負荷を接続すると,電流が流れ電力
を取り出すことができる。
【0003】この種の熱電発電素子の最大効率η
max は,次の数1式で表される。
max は,次の数1式で表される。
【0004】
【数1】 ここで,Mは次の数2式で表される。
【0005】
【数2】 上記数2式の中で,Zは熱電発電素子の性能指数と呼ば
れるパラメータであり,次の数3式で表される。
れるパラメータであり,次の数3式で表される。
【0006】
【数3】 上記数3式の中で,αはゼーベック係数,σは導電率,
λは熱伝導率である。
λは熱伝導率である。
【0007】ところで,従来の各種半導体を用いた熱電
発電素子の効率は高々10%程度にすぎない。これは,
高温側接合部106に加えられる熱量Q1 のほとんどが
2つの低温接合部107から排熱Q2 として系外に捨て
られ,(Q1 −Q2 )のわずかな熱量が電力に変換され
るにすぎないためである。しかも,発生した電力を取り
出す際には熱電発電素子内にジュール熱が生じて熱損失
が増大する問題もある。これに対し,ジュール熱が小さ
くなるように導電率σの大きな材料を選択すると,一般
に熱伝導率λも大きくなって排熱Q2 を増加させるだけ
ではなく低温側接合部の温度TL を上昇させて温度差Δ
Tが小さくなり,ゼーベック効果の低下すなわち取り出
し得る出力の低下を招く。ここに,二律相反性の問題が
ある。
発電素子の効率は高々10%程度にすぎない。これは,
高温側接合部106に加えられる熱量Q1 のほとんどが
2つの低温接合部107から排熱Q2 として系外に捨て
られ,(Q1 −Q2 )のわずかな熱量が電力に変換され
るにすぎないためである。しかも,発生した電力を取り
出す際には熱電発電素子内にジュール熱が生じて熱損失
が増大する問題もある。これに対し,ジュール熱が小さ
くなるように導電率σの大きな材料を選択すると,一般
に熱伝導率λも大きくなって排熱Q2 を増加させるだけ
ではなく低温側接合部の温度TL を上昇させて温度差Δ
Tが小さくなり,ゼーベック効果の低下すなわち取り出
し得る出力の低下を招く。ここに,二律相反性の問題が
ある。
【0008】この問題を解決するために発明されたの
が,図5に示す熱電発電装置である。図5に示すよう
に,従来の熱電発電装置は,多孔質体のp型半導体11
1とn型半導体112を絶縁層113を介して交互に配
置し,低温側電極114および高温側電極115で接続
して熱電発電素子としている。このような多孔質熱電発
電素子を収容部120に収容し,燃料ガス119の供給
部側の上下端面に電極端子を設け,可燃性ガスの燃焼さ
せる加熱手段とを組み合わせた熱電発電装置を構成して
いる。この熱電発電装置は,可燃性ガスを低温側端面1
16から導入し,他方の高温側端面117で排出して燃
焼させて火炎面118を形成して低温側電極に近い領域
を最も低い温度TL に,他方の高温側電極に近い領域を
最も高い温度TH になるような温度分布を前記熱電発電
素子中に形成し,低温側電極114と高温側電極115
との間に大きな温度差ΔTをつけて熱電発電電力を取り
出す発電方法である。
が,図5に示す熱電発電装置である。図5に示すよう
に,従来の熱電発電装置は,多孔質体のp型半導体11
1とn型半導体112を絶縁層113を介して交互に配
置し,低温側電極114および高温側電極115で接続
して熱電発電素子としている。このような多孔質熱電発
電素子を収容部120に収容し,燃料ガス119の供給
部側の上下端面に電極端子を設け,可燃性ガスの燃焼さ
せる加熱手段とを組み合わせた熱電発電装置を構成して
いる。この熱電発電装置は,可燃性ガスを低温側端面1
16から導入し,他方の高温側端面117で排出して燃
焼させて火炎面118を形成して低温側電極に近い領域
を最も低い温度TL に,他方の高温側電極に近い領域を
最も高い温度TH になるような温度分布を前記熱電発電
素子中に形成し,低温側電極114と高温側電極115
との間に大きな温度差ΔTをつけて熱電発電電力を取り
出す発電方法である。
【0009】このように,多孔質体を用いた燃焼法を組
み合わせると,多孔質体の両接合部の間には高温側接合
部から熱を供給し低温側接合部で排出して熱伝導によっ
て温度差をつける場合の数倍から十数倍の大きな温度差
を形成できることが確認されている。このような大きな
温度差が生じるのは,低温側接合部では可燃性ガスの連
続的供給によって冷却され,高温側接合部では平面状の
火炎によって加熱され,さらに,多孔質体の遮熱効果が
加わるためである。
み合わせると,多孔質体の両接合部の間には高温側接合
部から熱を供給し低温側接合部で排出して熱伝導によっ
て温度差をつける場合の数倍から十数倍の大きな温度差
を形成できることが確認されている。このような大きな
温度差が生じるのは,低温側接合部では可燃性ガスの連
続的供給によって冷却され,高温側接合部では平面状の
火炎によって加熱され,さらに,多孔質体の遮熱効果が
加わるためである。
【0010】また,従来の熱電発電では,金属は熱伝導
率λが大きいために性能指数Zが半導体のそれより1〜
2桁小さく,発電には使用できなかった。多孔質熱電材
料と可燃性ガスの燃焼を組み合わせた熱電発電では,形
成される温度差の熱伝導率λ依存性が小さいため,上記
の制約がなくなり,金属系熱電材料が使用できる利点が
ある。
率λが大きいために性能指数Zが半導体のそれより1〜
2桁小さく,発電には使用できなかった。多孔質熱電材
料と可燃性ガスの燃焼を組み合わせた熱電発電では,形
成される温度差の熱伝導率λ依存性が小さいため,上記
の制約がなくなり,金属系熱電材料が使用できる利点が
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の多孔質熱電発電
素子には,図6に示すように2つの多孔質熱電材料11
1,112を接続する多孔質の高温側電極115,およ
び低温側電極113を有しており,該電極は安定に動作
でき,長時間の使用に耐える導電性および接合強度を持
つ必要があった。この場合,高温側電極115では,耐
酸化性や耐熱性が不可欠となる。
素子には,図6に示すように2つの多孔質熱電材料11
1,112を接続する多孔質の高温側電極115,およ
び低温側電極113を有しており,該電極は安定に動作
でき,長時間の使用に耐える導電性および接合強度を持
つ必要があった。この場合,高温側電極115では,耐
酸化性や耐熱性が不可欠となる。
【0012】そこで,本発明の技術的課題は,多孔質熱
電発電材料を第3の物質からなる多孔質電極とくに高温
側電極を配設することなしに直接接合した熱安定性の高
い熱電発電素子と,その製造方法と,それを用いた熱電
発電装置とを提供することにある。
電発電材料を第3の物質からなる多孔質電極とくに高温
側電極を配設することなしに直接接合した熱安定性の高
い熱電発電素子と,その製造方法と,それを用いた熱電
発電装置とを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,2種類
の多孔質の熱電材料の一部を互いに接合面を介して直接
接合してなることを特徴とする熱電発電素子が得られ
る。
の多孔質の熱電材料の一部を互いに接合面を介して直接
接合してなることを特徴とする熱電発電素子が得られ
る。
【0014】また,本発明によれば,前記熱電変換素子
において,前記2種の多孔質の熱電材料は少なくとも1
対積層され,前記積層された熱電材料の接合された部分
以外の部分は互いに熱電材料を分離する分離部を介して
対向していることを特徴とする熱電発電素子が得られ
る。
において,前記2種の多孔質の熱電材料は少なくとも1
対積層され,前記積層された熱電材料の接合された部分
以外の部分は互いに熱電材料を分離する分離部を介して
対向していることを特徴とする熱電発電素子が得られ
る。
【0015】また,本発明によれば,前記いずれかの熱
電変換素子において,前記熱電材料は複数対積層され,
前記分離部及び前記接合された部分は,前記複数の熱電
材料の積層方向の両側に夫々交互に形成されていること
を特徴とする熱電発電素子が得られる。
電変換素子において,前記熱電材料は複数対積層され,
前記分離部及び前記接合された部分は,前記複数の熱電
材料の積層方向の両側に夫々交互に形成されていること
を特徴とする熱電発電素子が得られる。
【0016】また,本発明によれば,前記いずれかの熱
電発電素子において,前記2種類の多孔質の熱電材料が
熱電変換を行う金属対あるいは半導体対であることを特
徴とする熱電発電素子が得られる。ここで,本発明にお
いて,金属対の場合は,多孔質のアロメルとクロメルの
組み合わせが用いられ,半導体対の場合は,p型とn型
のSiGeや,p型とn型のFeSi2 が用いられる。
電発電素子において,前記2種類の多孔質の熱電材料が
熱電変換を行う金属対あるいは半導体対であることを特
徴とする熱電発電素子が得られる。ここで,本発明にお
いて,金属対の場合は,多孔質のアロメルとクロメルの
組み合わせが用いられ,半導体対の場合は,p型とn型
のSiGeや,p型とn型のFeSi2 が用いられる。
【0017】また,本発明によれば,前記いずれかの熱
電発電素子において,前記分離部は,前記熱電材料の境
界部に切れ目を形成するか又は絶縁材料を充填すること
によって形成されていることを特徴とする熱電発電素子
が得られる。
電発電素子において,前記分離部は,前記熱電材料の境
界部に切れ目を形成するか又は絶縁材料を充填すること
によって形成されていることを特徴とする熱電発電素子
が得られる。
【0018】また,本発明によれば,前記いずれかの熱
電発電素子において,前記熱電発電素子の低温側一端に
前記熱電材料より導電率の高い金属で被覆形成された端
子取付部を有することを特徴とする熱電発電素子が得ら
れる。
電発電素子において,前記熱電発電素子の低温側一端に
前記熱電材料より導電率の高い金属で被覆形成された端
子取付部を有することを特徴とする熱電発電素子が得ら
れる。
【0019】また,本発明によれば,前記いずれかの熱
電発電素子と,可燃性ガスの燃焼により前記熱電発電素
子の両端に温度差を与える加熱手段とを組み合わせたこ
とを特徴とする熱電発電装置が得られる。
電発電素子と,可燃性ガスの燃焼により前記熱電発電素
子の両端に温度差を与える加熱手段とを組み合わせたこ
とを特徴とする熱電発電装置が得られる。
【0020】また,本発明によれば,異種材料粉末を積
層し,焼結して所定の空孔率の多孔質としたのちに,前
記多孔質異種材料の境界面の一部に接合部分を残して分
離するように切れ目を入れることを特徴とする熱電発電
素子の製造方法が得られる。
層し,焼結して所定の空孔率の多孔質としたのちに,前
記多孔質異種材料の境界面の一部に接合部分を残して分
離するように切れ目を入れることを特徴とする熱電発電
素子の製造方法が得られる。
【0021】また,本発明によれば,異種材料粉末を成
形用金型または治具に交互に充填積層するに際し,前記
多孔質異種材料の境界面の一部に接合部分を残して分離
されるように絶縁性粉末または可燃性物質を充填し,焼
結して所定の空孔率の多孔質体とするとともに,前記多
孔質体の異種材料の一端が接合し,他の部分は前記絶縁
性粉末からなる絶縁性材料あるいは間隙からなる分離部
を介して対向させることを特徴とする熱電発電素子の製
造方法が得られる。
形用金型または治具に交互に充填積層するに際し,前記
多孔質異種材料の境界面の一部に接合部分を残して分離
されるように絶縁性粉末または可燃性物質を充填し,焼
結して所定の空孔率の多孔質体とするとともに,前記多
孔質体の異種材料の一端が接合し,他の部分は前記絶縁
性粉末からなる絶縁性材料あるいは間隙からなる分離部
を介して対向させることを特徴とする熱電発電素子の製
造方法が得られる。
【0022】また,本発明によれば,前記いずれかの熱
電発電素子の製造方法により熱電発電素子を製造後,前
記多孔質体に表面処理で熱電材料より導電率の高い金属
を被覆して端子取付部を形成することを特徴とする熱電
発電素子の製造方法が得られる。
電発電素子の製造方法により熱電発電素子を製造後,前
記多孔質体に表面処理で熱電材料より導電率の高い金属
を被覆して端子取付部を形成することを特徴とする熱電
発電素子の製造方法が得られる。
【0023】
【実施例】以下,本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0024】図1(a)及び(b)は本発明による多孔
質熱電発電素子の構造例を示す断面図である。図1
(a)に示すように,2種類の起電力の異なる多孔質熱
電材料1および2の少なくとも1対を相互に分離して対
向させ,接合部3が第3の物質を介することなく直接接
合するように交互に配置した構造とする。これにより,
一方の接合部端面4から可燃性ガスを導入し,他方の接
合部端面5から排出すると同時に燃焼せしめるように配
置され,両端面の間に大きな温度差が形成される。それ
ぞれの熱電材料としては金属の場合,たとえば多孔質の
アロメルとクロメルの組み合わせが用いられる。また,
半導体の場合は,たとえばp型とn型のSiGeや,p
型とn型のFeSi2 が用いられる。尚,符号6は電
極,符号7は分離部をなす切れ目である。
質熱電発電素子の構造例を示す断面図である。図1
(a)に示すように,2種類の起電力の異なる多孔質熱
電材料1および2の少なくとも1対を相互に分離して対
向させ,接合部3が第3の物質を介することなく直接接
合するように交互に配置した構造とする。これにより,
一方の接合部端面4から可燃性ガスを導入し,他方の接
合部端面5から排出すると同時に燃焼せしめるように配
置され,両端面の間に大きな温度差が形成される。それ
ぞれの熱電材料としては金属の場合,たとえば多孔質の
アロメルとクロメルの組み合わせが用いられる。また,
半導体の場合は,たとえばp型とn型のSiGeや,p
型とn型のFeSi2 が用いられる。尚,符号6は電
極,符号7は分離部をなす切れ目である。
【0025】また,分離された多孔質熱電材料の対向面
の間には補強や絶縁を確実にするために多孔質の絶縁体
や,可燃性ガスの流動に支障がない場合は,緻密な絶縁
体のセラミック薄板やガラス質物質を挿入してもよい。
の間には補強や絶縁を確実にするために多孔質の絶縁体
や,可燃性ガスの流動に支障がない場合は,緻密な絶縁
体のセラミック薄板やガラス質物質を挿入してもよい。
【0026】上記の説明は,最も基本となる一対の多孔
質熱電材料からなる構造の場合についてであり,複数の
熱電発電素子を直列に接続する場合は,図1(b)に示
すように一対の熱電材料を多数積層し,接合部3が交互
に配置されるように切れ目を入れ,分離した熱電発電素
子構造とすればよい。
質熱電材料からなる構造の場合についてであり,複数の
熱電発電素子を直列に接続する場合は,図1(b)に示
すように一対の熱電材料を多数積層し,接合部3が交互
に配置されるように切れ目を入れ,分離した熱電発電素
子構造とすればよい。
【0027】次に,本発明による多孔質熱電発電素子の
製造方法の例について説明する。
製造方法の例について説明する。
【0028】図2(a),(b),及び(c)は多孔質
熱電発電素子の製造方法の概略を示す図である。
熱電発電素子の製造方法の概略を示す図である。
【0029】図2(a)に示すように,2種類の起電力
の異なる金属系熱電材料たとえばアルメルの粉末とクロ
メルの粉末あるいはp型およびn型の半導体熱電材料の
異種熱電材料粉末を2層11,12が積層するように成
形用金型または治具に充填して2層構造の圧粉体21を
形成し,この圧粉体21が変質しない雰囲気中で高温に
加熱して焼結せしめ,十分な強度を持つ焼結体22とす
る。この焼結体22の2層界面を接合部とするための一
部分を除いて切れ目7を入れて分離し,一端が直接接合
された多孔質熱電発電素子とする。
の異なる金属系熱電材料たとえばアルメルの粉末とクロ
メルの粉末あるいはp型およびn型の半導体熱電材料の
異種熱電材料粉末を2層11,12が積層するように成
形用金型または治具に充填して2層構造の圧粉体21を
形成し,この圧粉体21が変質しない雰囲気中で高温に
加熱して焼結せしめ,十分な強度を持つ焼結体22とす
る。この焼結体22の2層界面を接合部とするための一
部分を除いて切れ目7を入れて分離し,一端が直接接合
された多孔質熱電発電素子とする。
【0030】また,図2(b)に示すように,異種材料
粉末を成形用金型または治具に交互に充填積する工程
で,異種材料接合面の一部を残して分離されるようにセ
ラミック粉末などの絶縁性粉末13を充填し,焼結して
所定の空孔率の多孔質とするとともに,異種材料の一端
だけが接合し他の部分は絶縁性材料14が充填された構
造とする。
粉末を成形用金型または治具に交互に充填積する工程
で,異種材料接合面の一部を残して分離されるようにセ
ラミック粉末などの絶縁性粉末13を充填し,焼結して
所定の空孔率の多孔質とするとともに,異種材料の一端
だけが接合し他の部分は絶縁性材料14が充填された構
造とする。
【0031】さらに,図2(c)に示すように,分離部
分に紙などの可燃性物質15を挿入して一体成形し,焼
結あるいはそれに先立つ前工程で燃焼除去して分離部と
して間隙7´を有する構造とすることができる。この間
隙7´に絶縁体薄板やガラス質物質を挿入して補強する
こともできる。
分に紙などの可燃性物質15を挿入して一体成形し,焼
結あるいはそれに先立つ前工程で燃焼除去して分離部と
して間隙7´を有する構造とすることができる。この間
隙7´に絶縁体薄板やガラス質物質を挿入して補強する
こともできる。
【0032】上記したように,本発明の熱電発電素子の
構造例によって,耐熱性を必要とする高温側電極が必要
なくなり,長時間の使用に耐える安定した性能が得られ
る。
構造例によって,耐熱性を必要とする高温側電極が必要
なくなり,長時間の使用に耐える安定した性能が得られ
る。
【0033】また,低温側接合部にリード線を接合して
電力を取り出す場合,リード線と熱電素子の接合を補助
するために,異種熱電材料の直接接合部端面にたとえば
真空蒸着,イオンプレーティング,スパッタなどの物理
蒸着,あるいは化学蒸着,あるいはめっきなどの各種表
面処理によって燃焼を阻害しない多孔質を維持する程度
に金属を被覆することができる。被覆材料にはたとえば
NiやAuが有効である。この場合も,接合部の強度は
熱電材料の直接接合部が保持しており,安定した接合を
維持することができる。
電力を取り出す場合,リード線と熱電素子の接合を補助
するために,異種熱電材料の直接接合部端面にたとえば
真空蒸着,イオンプレーティング,スパッタなどの物理
蒸着,あるいは化学蒸着,あるいはめっきなどの各種表
面処理によって燃焼を阻害しない多孔質を維持する程度
に金属を被覆することができる。被覆材料にはたとえば
NiやAuが有効である。この場合も,接合部の強度は
熱電材料の直接接合部が保持しており,安定した接合を
維持することができる。
【0034】上記の説明では,加熱手段として,多孔質
熱電発電素子の一方の接合部から可燃性ガスを供給し,
他方の接合部で排出すると同時に燃焼せしめて両接合部
に温度差を形成する場合について述べたが,接合部を中
央に配置して1対の熱電材料を対向させて接合し,中央
の接合部近傍に可燃性ガスに着火するための熱源を配置
し,両端部から可燃性ガスを交互に供給して中央の接合
部を高温に,両端の接合部を低温になるようにした加熱
手段を備えた熱電発電装置の場合も同様に構成すること
ができる。
熱電発電素子の一方の接合部から可燃性ガスを供給し,
他方の接合部で排出すると同時に燃焼せしめて両接合部
に温度差を形成する場合について述べたが,接合部を中
央に配置して1対の熱電材料を対向させて接合し,中央
の接合部近傍に可燃性ガスに着火するための熱源を配置
し,両端部から可燃性ガスを交互に供給して中央の接合
部を高温に,両端の接合部を低温になるようにした加熱
手段を備えた熱電発電装置の場合も同様に構成すること
ができる。
【0035】以下,本発明の熱電発電装置の具体的な製
造例について述べる。
造例について述べる。
【0036】(実施例1)平均粒径約250μmアルメ
ル粉末(2.4%Mn−1.1%Al−1.2%Si−
0.02%Fe−残部Ni)およびクロメル粉末(9.
8%Cr−0.5%Si−残部Ni)にそれぞれ成形剤
としてステアリン酸亜鉛を添加した後,金型成形して厚
さ5mm,幅12mm,長さ15mmのアルメル圧粉体
およびクロメル圧粉体を作製した。成形体の相対密度は
いずれも約70%,したがって空孔率は約30%であっ
た。これを真空中で1350℃で4時間焼結し,アルメ
ル多孔質体およびクロメル多孔質体を作製した。いずれ
の焼結体の相対密度も約70%で,焼結によってほとん
ど収縮することなく,圧粉体の空隙率を保持していた。
アルメル多孔質体およびクロメル多孔質体の比抵抗はそ
れぞれ1×10-6Ω・cmおよび5×10-6Ω・cm
で,それぞれ緻密なバルクの比抵抗の約2倍および約5
倍であったが,熱電発電素子として十分な導電率を保持
していた。また,アルメル多孔質体およびクロメル多孔
質体の曲げ強度はいずれも100MPaで,高い曲げ強
度を持っていた。
ル粉末(2.4%Mn−1.1%Al−1.2%Si−
0.02%Fe−残部Ni)およびクロメル粉末(9.
8%Cr−0.5%Si−残部Ni)にそれぞれ成形剤
としてステアリン酸亜鉛を添加した後,金型成形して厚
さ5mm,幅12mm,長さ15mmのアルメル圧粉体
およびクロメル圧粉体を作製した。成形体の相対密度は
いずれも約70%,したがって空孔率は約30%であっ
た。これを真空中で1350℃で4時間焼結し,アルメ
ル多孔質体およびクロメル多孔質体を作製した。いずれ
の焼結体の相対密度も約70%で,焼結によってほとん
ど収縮することなく,圧粉体の空隙率を保持していた。
アルメル多孔質体およびクロメル多孔質体の比抵抗はそ
れぞれ1×10-6Ω・cmおよび5×10-6Ω・cm
で,それぞれ緻密なバルクの比抵抗の約2倍および約5
倍であったが,熱電発電素子として十分な導電率を保持
していた。また,アルメル多孔質体およびクロメル多孔
質体の曲げ強度はいずれも100MPaで,高い曲げ強
度を持っていた。
【0037】(実施例2)実施例1と同様の製造方法
で,厚さ2.5mm,幅12mm,長さ15mmのアル
メル焼結体とクロメル焼結体を交互に4層積層した図3
に示す多孔質体を作製した。4層多孔質体のアルメル多
孔質体とクロメル多孔質体の接合面に沿って放電加工に
よって切れ目7を入れ,接合面の一端3mmが直接接合
した多孔質熱電発電素子を作製した。多孔質体およびそ
の接合部は切断加工およびその後の取扱いに十分耐える
高強度を有していた。この熱電発電素子に,ニッケル箔
をスポット溶接して低温側電極6とし,低温側接合部3
aから都市ガス(13,000kcal/m3 )を供給
して高温側接合部3b付近で燃焼させた。低温側接合部
3aおよび高温側接合部3bの温度は,それぞれ410
℃および710℃であった。この時の出力は45mVで
あった。また,この温度差が生じる過程で,低温側接合
部3aおよび高温側接合部3bがそれぞれ300℃およ
び530℃の時の出力は27mVであった。
で,厚さ2.5mm,幅12mm,長さ15mmのアル
メル焼結体とクロメル焼結体を交互に4層積層した図3
に示す多孔質体を作製した。4層多孔質体のアルメル多
孔質体とクロメル多孔質体の接合面に沿って放電加工に
よって切れ目7を入れ,接合面の一端3mmが直接接合
した多孔質熱電発電素子を作製した。多孔質体およびそ
の接合部は切断加工およびその後の取扱いに十分耐える
高強度を有していた。この熱電発電素子に,ニッケル箔
をスポット溶接して低温側電極6とし,低温側接合部3
aから都市ガス(13,000kcal/m3 )を供給
して高温側接合部3b付近で燃焼させた。低温側接合部
3aおよび高温側接合部3bの温度は,それぞれ410
℃および710℃であった。この時の出力は45mVで
あった。また,この温度差が生じる過程で,低温側接合
部3aおよび高温側接合部3bがそれぞれ300℃およ
び530℃の時の出力は27mVであった。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように,本発明によれ
ば,2種類の熱電材料を接合するための電極を取り付け
る必要がなく,とくに高温に曝される金属電極を必要と
せず安定した高効率の熱電発電を行うことができる熱電
発電素子とその製造方法とを提供することができる。
ば,2種類の熱電材料を接合するための電極を取り付け
る必要がなく,とくに高温に曝される金属電極を必要と
せず安定した高効率の熱電発電を行うことができる熱電
発電素子とその製造方法とを提供することができる。
【0039】また,本発明によれば,多孔質の熱電発電
素子と燃焼による加熱手段とを組み合わせた熱電発電装
置において,前記熱電発電素子を用いたために安定した
高効率の熱電発電を行うことができる熱電発電装置とそ
の製造方法とを提供することができる。
素子と燃焼による加熱手段とを組み合わせた熱電発電装
置において,前記熱電発電素子を用いたために安定した
高効率の熱電発電を行うことができる熱電発電装置とそ
の製造方法とを提供することができる。
【図1】(a)本発明の熱電発電素子の一構造例を示し
た図である。 (b)本発明の熱電発電素子の他の構造例を示した図で
ある。
た図である。 (b)本発明の熱電発電素子の他の構造例を示した図で
ある。
【図2】(a)本発明の熱電発電素子の製造方法の一例
を示す図である。 (b)本発明の熱電発電素子の製造方法のもう一つの例
を示す図である。 (c)本発明の熱電発電素子の製造方法のさらにもう一
つの例を示す図である。
を示す図である。 (b)本発明の熱電発電素子の製造方法のもう一つの例
を示す図である。 (c)本発明の熱電発電素子の製造方法のさらにもう一
つの例を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る熱電発電素子を示した図
である。
である。
【図4】従来の熱電発電素子の一例を説明するための図
である。
である。
【図5】従来の熱電発電素子を適用する熱電発電方法を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図6】従来の熱電発電素子の構造例を示した断面図で
ある。
ある。
1,2 多孔質熱電材料 3 接合部 3a 低温側接合部 3b 高温側接合部 4,5 接合部端面 6 電極 7 切れ目 7´ 間隙 11 p型の半導体 12 n型の半導体 13 絶縁性粉末 14 絶縁性材料 15 可燃性物質 21 圧粉体 22 焼結体 23 絶縁層 24 低温側電極 25 高温側電極 100 熱電発電素子 101 p型の半導体 102 n型の半導体 103 高温側電極 104,105 低温側電極 106 高温側接合部 107 低温側接合部 111 多孔質熱電材料(p型半導体) 112 多孔質熱電材料(n型半導体) 113 絶縁層 114 低温側電極 115 高温側電極 116 低温側端面 117 高温側端面 118 火炎面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 宏爾 埼玉県大宮市日進町1−297−2104 (72)発明者 宮崎 武彦 東京都府中市白糸台4の5の13 ホーム白 糸台514号室
Claims (10)
- 【請求項1】 2種類の多孔質の熱電材料の一部を互い
に接合面を介して直接接合してなることを特徴とする熱
電発電素子。 - 【請求項2】 請求項1記載の熱電変換素子において,
前記2種の多孔質の熱電材料は少なくとも1対積層さ
れ,前記積層された熱電材料の接合された部分以外の部
分は互いに熱電材料を分離する分離部を介して対向して
いることを特徴とする熱電発電素子。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の熱電変換素子にお
いて,前記熱電材料は複数対積層され,前記分離部及び
前記接合された部分は,前記複数の熱電材料の積層方向
の両側に夫々交互に形成されていることを特徴とする熱
電発電素子。 - 【請求項4】 請求項1乃至3の内のいずれかに記載の
熱電発電素子において,前記2種類の多孔質の熱電材料
が熱電変換を行う金属対あるいは半導体対であることを
特徴とする熱電発電素子。 - 【請求項5】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
熱電発電素子において,前記分離部は,前記熱電材料の
境界部に切れ目を形成するか又は絶縁材料を充填するこ
とによって形成されていることを特徴とする熱電発電素
子。 - 【請求項6】 請求項1乃至5の内のいずれかに記載の
熱電発電素子において,前記熱電発電素子の低温側一端
に前記熱電材料より導電率の高い金属で被覆形成された
端子取付部を有することを特徴とする熱電発電素子。 - 【請求項7】 請求項1乃至6の内のいずれかに記載の
熱電発電素子と可燃性ガスの燃焼により,前記熱電発電
素子の両端に温度差を与える加熱手段とを組み合わせた
ことを特徴とする熱電発電装置。 - 【請求項8】 異種材料粉末を積層し,焼結して所定の
空孔率の多孔質としたのちに,前記多孔質異種材料の境
界面の一部に接合部分を残して分離するように切れ目を
入れることを特徴とする熱電発電素子の製造方法。 - 【請求項9】 異種材料粉末を成形用金型または治具に
交互に充填積層するに際し,前記多孔質異種材料の境界
面の一部に接合部分を残して分離されるように絶縁性粉
末または可燃性物質を充填し,焼結して所定の空孔率の
多孔質体とするとともに,前記多孔質体の異種材料の一
端が接合し,他の部分は前記絶縁性粉末からなる絶縁性
材料あるいは間隙からなる分離部を介して対向させるこ
とを特徴とする熱電発電素子の製造方法。 - 【請求項10】 請求項8又は9記載の熱電発電素子の
製造方法において,さらに,前記熱電発電素子を製造
後,前記多孔質体に表面処理で熱電材料より導電率の高
い金属を被覆して端子取付部を形成することを特徴とす
る熱電発電素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10939295A JP3451456B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 熱電発電素子とその製造方法,及び熱電発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10939295A JP3451456B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 熱電発電素子とその製造方法,及び熱電発電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08306967A true JPH08306967A (ja) | 1996-11-22 |
JP3451456B2 JP3451456B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=14509080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10939295A Expired - Fee Related JP3451456B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 熱電発電素子とその製造方法,及び熱電発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3451456B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19880127B4 (de) * | 1997-02-10 | 2008-10-16 | Seibold, Hans K. | Thermoelement zur Gewinnung elektrischer Energie und Anordnung mit einem Thermoelement und einem Fotoelement |
WO2010073398A1 (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-01 | 富士通株式会社 | 熱電変換素子の製造方法及び熱電変換素子 |
JP2010206024A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Yanmar Co Ltd | 熱電モジュールおよび熱電モジュールの製造方法 |
JP2011054882A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Fujitsu Ltd | 熱電変換素子及びその製造方法 |
JP2018046275A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-22 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 熱電発電デバイス及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06302867A (ja) * | 1992-07-23 | 1994-10-28 | Tokyo Tungsten Co Ltd | 熱電発電方法及びその装置 |
-
1995
- 1995-05-08 JP JP10939295A patent/JP3451456B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06302867A (ja) * | 1992-07-23 | 1994-10-28 | Tokyo Tungsten Co Ltd | 熱電発電方法及びその装置 |
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DE19880127B4 (de) * | 1997-02-10 | 2008-10-16 | Seibold, Hans K. | Thermoelement zur Gewinnung elektrischer Energie und Anordnung mit einem Thermoelement und einem Fotoelement |
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US8501518B2 (en) | 2008-12-26 | 2013-08-06 | Fujitsu Limited | Method of manufacturing thermoelectric conversion element and thermoelectric conversion element |
JP5360072B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-12-04 | 富士通株式会社 | 熱電変換素子の製造方法 |
US8940571B2 (en) | 2008-12-26 | 2015-01-27 | Fujitsu Limited | Thermoelectric conversion element |
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JP2018046275A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-22 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 熱電発電デバイス及びその製造方法 |
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