JPH1070316A - 熱電素子 - Google Patents

熱電素子

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JPH1070316A
JPH1070316A JP8226728A JP22672896A JPH1070316A JP H1070316 A JPH1070316 A JP H1070316A JP 8226728 A JP8226728 A JP 8226728A JP 22672896 A JP22672896 A JP 22672896A JP H1070316 A JPH1070316 A JP H1070316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type semiconductor
thermoelectric element
longitudinal direction
thermoelectric
electrodes
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8226728A
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English (en)
Inventor
Takuya Yamazaki
琢也 山崎
Hiroyuki Iizuka
博之 飯塚
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1070316A publication Critical patent/JPH1070316A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電素子の特性を変更可能とすると共に、熱
を効率的に電気エネルギーに変換する。 【解決手段】 p型半導体2Aとn型半導体2Bとを長
手方向中央部で接合し、接合部以外の部分に絶縁層2
C,2C′を形成して積層し、両端部に電極3A,3
A′,3B,3B′を設けてなる熱電素子。 【効果】 中央部のp−n接合部と両端の電極形成部と
の温度差で起電力を発生し、これを電極から取り出すこ
とができる。本発明の熱電素子は、これを長手方向に1
/2に切断した大きさの熱電素子を2個並列又は直列に
接続したものと同等の抵抗を示すことから、同一寸法で
一端にのみp−n接合部を持つ従来の熱電素子に比べて
約4倍の出力を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギーを電
気エネルギーに変換する特徴を生かし、可動部のないジ
ェネレータとして、或いは温度センサーとして利用され
る熱電素子に係り、特に、熱を効率的に電気エネルギー
変換することができる熱電素子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な熱電素子は、p型半導体のブロ
ック体とn型半導体のブロック体とをその一端側におい
て金属を介してp−n接合(π型接合)したものであ
る。このp−n接合端を熱すると、ゼーベック効果によ
り、接合端とその反対側の半導体端部との温度差に比例
した起電力を発生する。
【0003】従来、熱電素子はこのような特性を生かし
て、ジェネレータとして、或いは温度センサーとして利
用されている。
【0004】図2は、このような用途に用いられる熱電
素子の構成を示す断面図(長手方向に沿う断面図)であ
り、長尺板状のp型半導体2Aとn型半導体2Bとが積
層されると共に、その長手方向の一端で接合され、この
接合部以外の層間部に絶縁層2Cが形成されている。そ
して、接合部と反対側の端部の熱電素子素体1の板面に
は端子電極3A,3Bが形成されている。なお、この端
子電極3A,3Bは、ニッケルめっき膜3a上に半田め
っき膜3bを形成したものである。
【0005】このような熱電素子の半導体材料として
は、遷移金属珪化物(遷移金属としては鉄、マンガン、
コバルト、クロム等)やGe−Si等が知られており、
コールドプレス法やホットプレス法などのいわゆる粉末
冶金的な手法、グリーンシートを用いたシート積層法に
より作製されるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の熱電素子の
うち、遷移金属珪化物系のものは、モジュール化されて
使用されることは少なく、多くの場合、1素子単体で使
用される。この場合、図2の示すような従来の熱電素子
構造では、その形状によって特性が決定されてしまい、
更なる特性の向上が見込めない。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、配線
を変更することで特性を変更することができ、熱電変換
特性を向上できる熱電素子を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の熱電素子は、そ
れぞれ一方向に長いp型半導体とn型半導体とが積層さ
れ、該p型半導体とn型半導体とは、長手方向の中央部
で接合されると共に、該中央部以外の部分では絶縁さ
れ、該p型半導体及びn型半導体の長手方向の両端部に
それぞれ電極が設けられていることを特徴とする。
【0009】かかる本発明の熱電素子では、長手方向の
中央部にp−n接合部が形成され、両端部に電極が設け
られているため、中央部のp−n接合部と両端の電極形
成部との温度差で起電力を発生させ、これを電極から取
り出すことができる。
【0010】この場合、両端の電極の配線を変更するこ
とで、熱電素子自体の内部抵抗や熱起電力を変えること
ができる。しかも、後述の実施例1と比較例1の結果か
らも明らかなように、中央にp−n接合部を持ち、両端
に電極が形成された本発明の熱電素子は、これを長手方
向に1/2に切断した大きさの従来型の熱電素子を2個
並列又は直列に接続したものと同等の抵抗を示すものと
なるため、同一寸法で一端にのみp−n接合部を持つ従
来の熱電素子に比べて約4倍の出力を得ることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の熱電素子の一実施例を示
す、熱電素子の長手方向に沿う断面図、図3(a),
(b)は図1に示す熱電素子の配線例を示す断面図であ
る。図1,3において、図2に示す部材と同一機能を奏
する部材には、同一符号を付してある。
【0013】本発明の熱電素子は、長尺板状のp型半導
体2Aとn型半導体2Bとをその長手方向の中央部で接
合し、このp−n接合部4以外の部分に絶縁層2C,2
C′を介在させて積層一体化してなる熱電素子素体1A
の長手方向の両端部のp型半導体2A及びn型半導体2
Bに各々電極3A及び3A′,3B及び3B′を形成し
たものである。なお、この熱電素子において、p型半導
体2A側は正、n型半導体2B側は負となる。
【0014】このような熱電素子は、図3(a)に示す
如く、p型半導体2A側の電極3A,3A′同士及びn
型半導体2B側の電極3B,3B′同士を接続すれば並
列接続となり、図3(b)に示す如く、p型半導体2A
側の電極3A,3A′とn型半導体2B側の電極3B,
3B′とをそれぞれ接続すれば直列接続となり、後述の
実施例の結果からも明らかなように異なる特性を示すも
のとなる。
【0015】本発明の熱電素子は、p−n接合部を熱電
素子素体の長手方向の中央部に設け、電極をその長手方
向の両端部に形成すること以外は、常法に従って製造す
ることができ、p型半導体及びn型半導体の材料や製造
条件等に何ら制限を受けることはない。
【0016】なお、本発明において、中央にp−n接合
部を設け、両端に電極を形成したことによる熱電変換効
率の向上及び素子のコンパクト化という本発明の効果を
有効に得るためには、本発明の熱電素子は、特にその長
手方向の長さが35〜60mmであることが好ましい。
【0017】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明する。
【0018】実施例1,比較例1 以下に示す方法により、図1に示す本発明の熱電素子及
び図2に示す従来の熱電素子を製作した。
【0019】まず、FeSi2 系熱電素子素体をシート
積層法により作製した。
【0020】p型鉄珪化物系半導体材料としてFeSi
2 にCrSi2 を2モル%添加したものを、また、n型
鉄珪化物系半導体材料としてFeSi2 にCoSi2
2モル%添加したものを用いた。また、絶縁材料として
ZrO2 粉にガラス粉(組成(重量%):SiO2 =6
0,B2 3 =15,Al2 3 =10,アルカリ土類
金属酸化物=15)を40重量%加えたものを用いた。
上記3種類の材料に、各々、結合剤としてポリビニルブ
チラール、可塑剤としてフタル酸ジブチル、分散剤とし
てエーテル型非イオン界面活性剤「GAFAC」(東邦
化学社製商品名)、溶剤としてエタノール及びトルエン
を加えてスラリー化し、ドクターブレード法によりグリ
ーンシート化した。
【0021】実施例1では、これらをp型鉄珪化物系半
導体シート、絶縁シート、n型鉄珪化物系半導体シート
の順に中央がp−n接合となるように積層後、70℃、
100kg/cm2 で熱圧着した。
【0022】比較例1では、一端がp−n接合となるよ
うにしたこと以外は同様にして積層、熱圧着した。
【0023】これを、各々、所望の素子形状に切断後、
大気中で400℃、2時間の脱脂工程により結合剤、可
塑剤、分散剤及び溶剤を除去し、その後、真空中で12
00℃、4時間の焼結工程、大気中で850℃、50時
間のアニール工程を行った。次に、実施例1では素子の
両端部に、それぞれ電極として電気めっき法によりニッ
ケルめっき膜を0.5〜1μm程度の厚さに形成した
後、同様に電気めっき法で半田めっき膜を0.5〜1μ
m程度の厚さに形成した。比較例1では、p−n接合部
の反対側の端部に同様にして電極を形成した。
【0024】このようにして得られた素子の大きさは、
実施例1及び比較例1ともに5mm(幅)×38mm
(長さ)×2mm(厚さ)であった。
【0025】得られた熱電素子について、各々、温度差
に対する熱起電力と内部抵抗の関係を調べた。
【0026】なお、実施例1では、図3(a),(b)
に示す如く、配線方法を変えて各々測定を行い、結果を
図4(a),(b)に示した。また、比較例1の結果は
図5に示した。
【0027】図4(a)と図5との比較より次のことが
明らかである。
【0028】即ち、実施例1の熱電素子(並列配線)と
比較例1の熱電素子の発生電圧はほぼ同等であるのに対
し、内部抵抗については、実施例1の熱電素子は比較例
1の熱電素子の約1/4の値を示している。これは本発
明の熱電素子は、その長手方向に1/2に切断した大き
さ、即ち、5mm(幅)×19mm(長さ)×2mm
(厚さ)の形状の熱電素子を2個並列に接続した場合と
同様と考えられるためである。
【0029】また、図4(b)と図5との比較より次の
ことが明らかである。
【0030】即ち、実施例1の熱電素子(直列配線)と
比較例1の熱電素子の内部抵抗はほぼ同等であるのに対
し、発生電圧については、実施例1の熱電素子は比較例
1の熱電素子の約2の値を示している。これは本発明の
熱電素子は、その長手方向に1/2に切断した大きさ、
即ち、5mm(幅)×19mm(長さ)×2mm(厚
さ)の形状の熱電素子を2個直列に接続した場合と同様
と考えられるためである。
【0031】一般に、素子の最大出力Pmax は Pmax =V2 /4/R (V:熱起電力、R:内部抵
抗) で表わされる。従って、本発明の熱電素子は、並列配線
の場合も直列配線の場合も、同寸法の従来の素子に比べ
約4倍の出力を生じることになる。
【0032】この結果から、本発明の熱電素子は、スペ
ースロスがなく、効率良く熱電変換を行うことができる
ことがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の熱電素子に
よれば、配線方法により特性を変えることができる上
に、体積当りの熱電変換効率を増大させて、効率良く熱
電変換することが可能となり、同寸法の従来型素子に比
べ、非常に大きな出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱電素子の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】従来の熱電素子を示す断面図である。
【図3】図1に示す熱電素子の配線方法を示す断面図で
ある。
【図4】実施例1で製造した熱電素子の温度差に対する
熱起電力と内部抵抗の関係を示すグラフであり、各々、
図4(a)は並列配線の場合、図4(b)は直列配線の
場合を示す。
【図5】比較例1で製造した熱電素子の温度差に対する
熱起電力と内部抵抗の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1,1A 熱電素子素体 2A p型半導体 2B n型半導体 2C,2C′ 絶縁層 3A,3A′,3B,3B′ 電極 3a ニッケルめっき膜 3b 半田めっき膜 4,4A,4B p−n接合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ一方向に長いp型半導体とn型
    半導体とが積層され、 該p型半導体とn型半導体とは、長手方向の中央部で接
    合されると共に、該中央部以外の部分では絶縁され、 該p型半導体及びn型半導体の長手方向の両端部分にそ
    れぞれ電極が設けられていることを特徴とする熱電素
    子。
JP8226728A 1996-08-28 1996-08-28 熱電素子 Withdrawn JPH1070316A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8226728A JPH1070316A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 熱電素子

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