JP2010206024A - 熱電モジュールおよび熱電モジュールの製造方法 - Google Patents

熱電モジュールおよび熱電モジュールの製造方法 Download PDF

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理 鈴木
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英明 上田
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Abstract

【課題】製造コストを増加させることなく発電効率を向上させる熱電モジュール、および熱電モジュールの製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】p型熱電材料11からなるp型熱電素子11aと、n型熱電材料12からなるn型熱電素子12aと、が少なくとも一つ以上交互に対向するよう配置され、対向面は、p型熱電素子11aと、n型熱電素子12aと、が直接接合される接合部10a、および離間される離間部10bが形成されることを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱電モジュール、および熱電モジュールの製造方法の技術に関する。
近年、環境負荷が低い新しいエネルギー変換技術のひとつとして熱電発電が注目されている。p型熱電材料とn型熱電材料との組み合わせにより構成される熱電モジュールの両端を加熱、冷却することで生じる温度差を電気エネルギーに変換するゼーベック効果を利用するものである。しかし、熱電モジュールの発電効率は低く、単体では使用に耐え得る電力の発生は難しいという不具合があった。
そこで、使用可能な電力を得るために、p型熱電材料とn型熱電材料とを金属電極板を介して複数個直列に接合させる技術は公知である。例えば公知文献1の如くである。
しかし、上述した特許文献に開示された構成では、多数の電極板が必要になる上に、熱電材料と電極板との間で熱損失が発生する。よって、製造コストが増加し、発電効率が低下するという問題点があった。
特開平11−17235号公報
本発明は、上記の如き課題を鑑みてなされたものであり、製造コストを増加させることなく発電効率を向上させる熱電モジュール、および熱電モジュールの製造方法の提供を目的とする。
請求項1においては、p型熱電材料からなるp型熱電素子と、n型熱電材料からなるn型熱電素子と、が少なくとも一つ以上交互に対向するよう配置され、対向面は、前記p型熱電素子と、前記n型熱電素子と、が直接接合される接合部、および離間される離間部が形成されることを特徴とするものである。
請求項2においては、前記熱電モジュールは、前記接合部が、前記対向面の一側と他側とに交互に形成されることを特徴とするものである。
請求項3においては、前記熱電モジュールは、前記離間部に断熱材を配設することを特徴とするものである。
請求項4においては、前記熱電モジュールは、電極を介して複数個直列に連結されて構成されることを特徴とするものである。
請求項5においては、p型熱電材料の粉末と、n型熱電材料の粉末と、が成形型内に交互に対向するよう充填され、対向面に、前記p型熱電材料の粉末と、前記n型熱電材料の粉末と、が直接接合される接合部、および離間される離間部が形成されるように焼結されることを特徴とするものである。
請求項6においては、前記離間部は、断熱材が一体的に焼結されることを特徴とするものである。
請求項7においては、前記接合部は、前記p型熱電材料の粉末と、前記n型熱電材料の粉末と、の間に金属板を介して焼結されることを特徴とするものである。
請求項8においては、前記p型熱電材料の粉末と、前記n型熱電材料の粉末と、が成形型内に交互に対向するよう配置され、対向面に、前記p型熱電材料の粉末と、前記n型熱電材料の粉末と、が直接接合される接合部、および離間される離間部が形成されるように圧粉体を形成して焼結されることを特徴とするものである。
請求項9においては、複数の前記圧粉体が焼結時に電極を介して直列に接合されることを特徴とするものである。
請求項10においては、前記p型熱電材料の粉末、および前記n型熱電材料の粉末の平均粒径は、10μm以上100μm以下の大きさに形成されることを特徴とするものである。
請求項11においては、前記p型熱電材料の粉末の焼結体は、密度が前記p型熱電材料の鋳造材の密度の75%以上95%以下の範囲に構成され、前記n型熱電材料の粉末の焼結体は、密度が前記n型熱電材料の鋳造材の密度の75%以上95%以下の範囲に形成されることを特徴とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明は、製造コストを増加させることなく発電効率を向上させること、または製造コストを増加させることなく発電効率を向上させる熱電モジュールの製造が可能である、という効果を奏する。
(a)本発明の第一実施形態に係る熱電モジュールを示す斜視図(b)本発明の第一実施形態に係る熱電モジュールを複数個接合させた状態を示す斜視図。 図1(a)における熱電モジュールを電極板を介して複数個接合させた状態示す斜視図(b)図1(b)における熱電モジュールを電極板を介して複数個接合させた状態を示す斜視図。 本発明の第二実施形態に係る熱電モジュールを示す斜視図。 (a)本発明の第一実施形態に係るモジュールの製造方法を示す図(b)図4(a)におけるA−A断面図。 本発明の実施形態に係る熱電材料の鋳造材と焼結材との各平均粒径における性能指数比のグラフを示す図。 (a)本発明の実施形態に係るp型熱電材料の鋳造材と焼結材との各焼結密度における性能指数比のグラフを示す図。(b)本発明の実施形態に係るn型熱電材料の鋳造材と焼結材との各焼結密度における性能指数比のグラフを示す図。 本発明の第二実施形態に係るモジュールの製造方法を示す図。 本発明の第三実施形態に係るモジュールの製造方法を示す図。 本発明の第三実施形態に係るp型熱電材料とn型熱電材料との接合部における金属板の有無による接合強度比のグラフを示す図。 (a)本発明の第四実施形態に係る熱電モジュールの圧粉体を示す斜視図(b)図10(a)における熱電モジュールの圧粉体を電極板を介して複数個接合させた状態示す斜視図。
次に、図1および図2を用いて本発明に係る熱電モジュールの第一実施形態である熱電モジュール10について説明する。
熱電モジュール10は、図1(a)および図1(b)に示すように、p型熱電素子11aと、n型熱電素子12aとから構成され、熱エネルギーを電子の流れに変換して発電するものである。
p型熱電素子11aは、一部が加熱されると高温部から低温部へ正孔が移動する性質を有するものである。p型熱電素子11aは、Fe−V−Al系材料を主な構成物質とするp型熱電材料11から構成される。なお、p型熱電素子11aの構成物質は本実施形態に限定するものではない。
n型熱電素子12aは、一部が加熱されると高温部から低温部へ自由電子が移動する性質を有するものである。n型熱電素子12aは、Fe−V−Al系材料を主な構成物質とするn型熱電材料12から構成される。なお、n型熱電素子12aの構成物質は本実施形態に限定するものではない。
熱電モジュール10は、図1(a)に示すように、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aが一部離間して対向するように配置される。熱電モジュール10は、対向面の一側端部にp型熱電素子11aとn型熱電素子12aとが直接接合している接合部10aが形成され、接合部10a以外の対向面にp型熱電素子11aとn型熱電素子12aとが離間している離間部10bが形成される。
また、熱電モジュール10は、図1(b)に示すように、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aとが複数直列に接合されてもよい。この場合、複数の接合部10a・10a・・は前記対向面の一側と他側とに交互に形成される。
熱電モジュール10は、図2(a)および図2(b)に示すように、発電される電力を増大させるために複数の熱電モジュール10を電極板13・13・・を介して直列に連結して構成される。この際、複数の熱電モジュール10は、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aとが隣り合うように配置され、隣り合う熱電モジュール10同士のp型熱電素子11aの他側(反接合部10a側)とn型熱電素子12aの他側(反接合部10a側)とが電極板13・13・・を介して連結される。
このような構成により、他側(反接合部10a側)を加熱した場合、p型熱電素子11a内の電子は、高温側の電極板13方向に移動し、n型熱電素子12a内の電子は、低温側の接合部10a方向に移動する。p型熱電素子11a内の電子は、電極板13を通じてn型熱電素子12a内に移動し、n型熱電素子12a内の電子は、接合部10aを通じてp型熱電素子11a内に移動する。よって、熱電モジュール10内に電子の流れ、すなわち電位差が生じる。また、一側(接合部10a側)を加熱した場合、p型熱電素子11a内の電子は、高温側の接合部10a方向に移動し、n型熱電素子12a内の電子は、低温側の電極板13方向に移動する。
以上の如く、p型熱電材料11からなるp型熱電素子11aと、n型熱電材料12からなるn型熱電素子12aと、が少なくとも一つ以上交互に対向するよう配置され、対向面は、p型熱電素子11aと、n型熱電素子12aと、が直接接合される接合部10a、および離間される離間部10bが形成されることを特徴とするものである。
また、熱電モジュール10は、接合部10aが、対向面の一側と他側とに交互に形成されることを特徴とするものである。
また、熱電モジュール10は、電極板13を介して複数個直列に連結されて構成されることを特徴とするものである。
このように構成することで、電極板13の個数を大幅に減少させるとともに、電極板13とp型熱電素子11aおよびn型熱電素子12aとの接合面が減少し、前記接合面で発生する熱損失が低減する。これにより、製造コストを増加させることなく発電効率を向上させることができる。
次に、図3を用いて本発明に係る熱電モジュールの第二実施形態である熱電モジュール20について説明する。なお、以下の実施形態において、既に説明した第一実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
熱電モジュール20は、図3に示すように、p型熱電素子11aと、n型熱電素子12aと、断熱材24とから構成され、熱エネルギーによって発電するものである。
熱電モジュール20は、図3に示すように、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aが一部離間して対向するように配置される。熱電モジュール20は、対向面の一側端部にp型熱電素子11aとn型熱電素子12aとが直接接合している接合部10aが形成され、接合部10a以外の対向面に断熱材24が配設される。
このような構成により、他側(反接合部10a側)を加熱した場合、p型熱電素子11a内の電子は、高温側の電極板13方向に移動し、n型熱電素子12a内の電子は、低温側の接合部10a方向に移動するが、p型熱電素子11aおよびn型熱電素子12aからの放熱は抑制される。
以上の如く、熱電モジュール20は、離間部10bに断熱材24を配設することを特徴とするものである。
このような構成により、p型熱電素子11aおよびn型熱電素子12aからの放熱が抑制され、より大きな温度差を得ることができる。これにより、製造コストを増加させることなく発電効率を向上させることができる。
次に、図4、図5および図6を用いて本発明に係る熱電モジュールの第一実施形態である熱電モジュール10の製造方法について説明する。
熱電モジュール10は、図4(a)および図4(b)に示すように、Fe−V−Al系材料から構成されるp型熱電材料11の粉末11bと、n型熱電材料12の粉末12bとが成形型100内において加圧および加熱されることで製造される。
粉末11bおよび粉末12bは、鋳造材であるp型熱電材料11およびn型熱電材料12がジョークラッシャー等の粉砕機によって粉砕されることで製造される。各熱電材料の粉末の製造方法は、水アトマイズ、またはガスアトマイズ等でもよく、本実施形態に限るものではない。
粉末11bおよび粉末12bの平均粒径は、図5に示すように、10μm以上100μm以下とする。平均粒径が10μm以上100μm以下の粉末11bおよび粉末12bを焼結させた焼結材は、従来の鋳造材料にくらべて性能指数Zが大きくなる。各粉末の平均粒径が10μmより小さい場合、焼結時の電気抵抗率が大きくなり性能指数Zが小さくなる。また、各粉末の平均粒径が100μmより大きい場合、焼結時の熱伝導率が大きくなり性能指数Zが小さくなる。
ここで性能指数Zとは、電気の流れやすさを示す熱電特性のひとつであり、熱電材料特有の因子であるゼーベック係数S、電気抵抗率σ、熱伝導係数κより下記の式で表される。
性能指数Z=S/ρ/κ
性能指数Zを大きくするには、電気抵抗率σおよび熱伝導係数κが小さくすることが必要となる。
次に、粉末11bおよび粉末12bは、図4(a)に示すように、成形型100内に充填される。成形型100は、粉末11bおよび粉末12bが充填される充填室101が構成される。充填室101は、仕切板102によって、充填部101aと充填部101bとが構成される。充填室101は、充填部101aと充填部101bとが対向するように構成されるとともに、対向面の一側端部に充填部101aと充填部101bとが連通される連通部101cが形成される。粉末11bは充填部101aに充填され、粉末12bは充填部101bに充填され、連通部101cにおいて粉末11bと粉末12bとが密接する。
また、成形型100は、充填室101が複数の充填部101aと充填部101aとから構成されてもよい。この場合、充填室101は、充填部101aと充填部101aとが交互に隣り合うように構成され、複数の連通部101c・101c・・は前記対向面の一側と他側とに交互に形成される。
次に、成形型100内に充填された粉末11bおよび粉末12bは、図4(b)に示すように、押し型103によって加圧されるとともに、図示しないヒーター等により加熱される。これにより、粉末11bからp型熱電素子11aが形成され、粉末12bからn型熱電素子12aが形成されるとともに、連通部101cにおいてp型熱電素子11aとn型熱電素子12aとが直接接合される。すなわち、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aとは、直接接合される接合部10a、および離間される離間部10bが形成され、熱電モジュール10(図1(a)および図1(b)参照)を構成する。
焼結体であるp型熱電素子11aとn型熱電素子12aとの鋳造材に対する密度比は、図6(a)および図6(b)に示すように、75%以上95%以下とする。各熱電素子の焼結体の密度比を75%以上95%以下とすることで従来の鋳造材料にくらべて性能指数Zが大きくなる。各熱電素子の焼結体の密度比が75%より小さい場合、焼結体の電気抵抗率ρが大きくなり性能指数Zが小さくなる。また、各熱電素子の焼結体の密度比が95%より大きい場合、焼結時の熱伝導率κが大きくなり性能指数Zが小さくなる。
以上の如く、p型熱電材料11の粉末11bと、n型熱電材料12の粉末12bと、が成形型100内に交互に対向するよう充填され、対向面に、p型熱電材料11の粉末11bと、n型熱電材料12の粉末12bと、が直接接合される接合部10a、および離間される離間部10bが形成されるように焼結されることを特徴とする熱電モジュール10の製造方法である。
また、p型熱電材料11の粉末11b、およびn型熱電材料12の粉末12bの平均粒径は、10μm以上100μm以下の大きさに形成されることを特徴とする熱電モジュール10の製造方法である。
また、p型熱電材料11の粉末11bの焼結体は、密度がp型熱電材料11の鋳造材の密度の75%以上95%以下の範囲に構成され、n型熱電材料12の粉末12bの焼結体は、密度がn型熱電材料12の鋳造材の密度の75%以上95%以下の範囲に構成されることを特徴とする熱電モジュール10の製造方法である。
このように構成することで、電極板13の個数を大幅に減少させるとともに、電極板13とp型熱電素子11aおよびn型熱電素子12aとの接合面が減少し、前記接合面で発生する熱損失が低減する。これにより、製造コストを増加させることなく発電効率を向上させることができる。
次に、図7を用いて本発明に係る熱電モジュールの第二実施形態である熱電モジュール20の製造方法について説明する。なお、以下の実施形態において、既に説明した第一実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
粉末11bおよび粉末12bが成形型100内に充填される。成形型100は、粉末11bおよび粉末12bが充填される充填室101が構成される。充填室101は、セラミック板等で構成される断熱材24によって、充填部101aと充填部101bとが構成される。
次に、成形型100内に充填された粉末11bおよび粉末12bは、押し型103によって加圧されるとともに、図示しないヒーター等により加熱される。これにより、粉末11bからp型熱電素子11aが形成され、粉末12bからn型熱電素子12aが形成されるとともに、連通部101cにおいてp型熱電素子11aとn型熱電素子12aとが直接接合される。また、断熱材24は、粉末11bおよび粉末12bとともに焼結される。すなわち、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aと断熱材24は、直接接合される接合部10a、および離間される離間部10bが形成され、離間部10bには、断熱材24が一体的に焼結される熱電モジュール20(図3参照)を構成する。
以上の如く、離間部10bは、断熱材24を介して焼結されることを特徴とする熱電モジュール20の製造方法である。
このような構成により、p型熱電素子11aおよびn型熱電素子12aからの放熱が抑制され、より大きな温度差を得ることができる。これにより、製造コストを増加させることなく発電効率を向上させることができる。
次に、図8および図9を用いて本発明に係る熱電モジュールの第三実施形態である熱電モジュール30の製造方法について説明する。なお、以下の実施形態において、既に説明した第一実施形態および第二実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
粉末11bおよび粉末12bが成形型100内に充填される。成形型100は、粉末11bおよび粉末12bが充填される充填室101が構成される。充填室101は、仕切板102によって、充填部101aと充填部101bとが構成される。ここで仕切板102に替えて断熱材24としてもよい。粉末11bは充填部101aに充填され、粉末12bは充填部101bに充填される。さらに、連通部101cにおいて粉末11bと粉末12bとの間に金属板35を介在させる。金属板35は、厚さが0.1mmから0.5mm程度であり、熱電材料の焼結温度よりやや高い融点をもつものとする。
次に、成形型100内に充填された粉末11bおよび粉末12bは、押し型103によって加圧されるとともに、図示しないヒーター等により加熱される。これにより、粉末11bからp型熱電素子11aが形成され、粉末12bからn型熱電素子12aが形成されるとともに、連通部101cにおいてp型熱電素子11aとn型熱電素子12aとが金属板35を介して接合される。すなわち、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aとは、金属板35を介して接合される接合部30a、および離間される離間部10bが形成され、熱電モジュール30を構成する。
p型熱電素子11aとn型熱電素子12aとの接合強度は、図9に示すように、金属板35を介在させない場合と比較して2倍程度の強度を有する。これは、加熱時に金属板35の溶融もしくは拡散が生じ、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aとの空隙に金属板35が浸透することで強度が向上するためである。
以上の如く、接合部30aは、p型熱電材料11の粉末11bと、n型熱電材料12の粉末12bと、の間に金属板35を介して焼結されることを特徴とする熱電モジュール30の製造方法である。
このような構成により、p型熱電素子11aとn型熱電素子12aとの接合強度を向上させることができる。これにより、製造コストを増加させることなく発電効率を向上させることができる。
次に、図10を用いて本発明に係る熱電モジュールの第四実施形態である熱電モジュール40の製造方法について説明する。なお、以下の実施形態において、既に説明した第一実施形態および第二実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
成形型100内に充填された粉末11bおよび粉末12bは、押し型103によって加圧される(図4(a)、図4(b)参照)。これにより、図10(a)に示すように、粉末11bから圧粉体11cが形成され、粉末12bから圧粉体12cが形成されるとともに、連通部101cにおいて圧粉体11cと圧粉体12cとが直接接合される。すなわち、圧粉体11cと圧粉体12cとは、直接接合される接合部40a、および離間される離間部40bが形成され、圧粉体モジュール40cを構成する。
圧粉体モジュール40cは、図示しないヒーター等で焼結させることで熱電モジュール40が形成される。また、この際、図10(b)に示すように、複数の圧粉体モジュール40cを圧粉体11cと圧粉体12cとが隣り合うよう導電性の電極板13・13・・を介して直列に配置した後に焼結してもよい。こうすることで、圧粉体モジュール40cが焼結されると同時に、隣り合う圧粉体11cと圧粉体12cとが電極板13によって接合される。すなわち、複数の熱電モジュール40が電極板13・13・・を介して直列に連結される。
以上の如く、p型熱電材料11の粉末11bと、n型熱電材料12の粉末12bと、が成形型100内に交互に対向するよう配置され、対向面に、p型熱電材料11の粉末11bと、n型熱電材料12の粉末12bと、が直接接合される接合部40a、および離間される離間部40bが形成されるように圧粉体40cを形成して焼結されることを特徴とする熱電モジュール40の製造方法である。
また、複数の圧粉体40cが焼結時に電極13を介して直列に接合されることを特徴とする熱電モジュール40の製造方法である。
このような構成により、圧粉体40cを焼結すると同時に熱電モジュール40を複数個連結することが出来る。これにより、製造コストを増加させることなく発電効率を向上させることができる。
10 熱電モジュール
10a 接合部
10b 離間部
11 p型熱電材料
11a p型熱電素子
12 n型熱電材料
12a n型熱電素子

Claims (11)

  1. p型熱電材料からなるp型熱電素子と、
    n型熱電材料からなるn型熱電素子と、
    が少なくとも一つ以上交互に対向するよう配置され、
    対向面は、
    前記p型熱電素子と、
    前記n型熱電素子と、
    が直接接合される接合部、および離間される離間部が形成されることを特徴とする熱電モジュール。
  2. 前記熱電モジュールは、
    前記接合部が、前記対向面の一側と他側とに交互に形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱電モジュール。
  3. 前記熱電モジュールは、
    前記離間部に断熱材を配設することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱電モジュール。
  4. 前記熱電モジュールは、電極を介して複数個直列に連結されて構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱電モジュール。
  5. p型熱電材料の粉末と、
    n型熱電材料の粉末と、
    が成形型内に交互に対向するよう充填され、
    対向面に、
    前記p型熱電材料の粉末と、
    前記n型熱電材料の粉末と、
    が直接接合される接合部、および離間される離間部が形成されるように焼結されることを特徴とする熱電モジュールの製造方法。
  6. 前記離間部は、
    断熱材が一体的に焼結されることを特徴とする請求項5に記載の熱電モジュールの製造方法。
  7. 前記接合部は、
    前記p型熱電材料の粉末と、前記n型熱電材料の粉末と、の間に金属板を介して焼結されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の熱電モジュールの製造方法。
  8. 前記p型熱電材料の粉末と、
    前記n型熱電材料の粉末と、
    が成形型内に交互に対向するよう配置され、
    対向面に、
    前記p型熱電材料の粉末と、
    前記n型熱電材料の粉末と、
    が直接接合される接合部、および離間される離間部が形成されるように圧粉体を形成して焼結されることを特徴とする熱電モジュールの製造方法。
  9. 複数の前記圧粉体が焼結時に電極を介して直列に接合されることを特徴とする請求項8に記載の熱電モジュールの製造方法。
  10. 前記p型熱電材料の粉末、および前記n型熱電材料の粉末の平均粒径は、10μm以上100μm以下の大きさに形成されることを特徴とする請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  11. 前記p型熱電材料の粉末の焼結体は、密度が前記p型熱電材料の鋳造材の密度の75%以上95%以下の範囲に構成され、
    前記n型熱電材料の粉末の焼結体は、密度が前記n型熱電材料の鋳造材の密度の75%以上95%以下の範囲に構成されることを特徴とする請求項5から請求項10のいずれか一項に記載の熱電モジュールの製造方法。
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