JPH08306889A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH08306889A
JPH08306889A JP7134817A JP13481795A JPH08306889A JP H08306889 A JPH08306889 A JP H08306889A JP 7134817 A JP7134817 A JP 7134817A JP 13481795 A JP13481795 A JP 13481795A JP H08306889 A JPH08306889 A JP H08306889A
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gate
film
transistor
gate electrode
oxide film
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JP7134817A
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Hiroaki Tsunoda
弘昭 角田
Riichiro Shirata
理一郎 白田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリセル以外のトランジスタに浮遊ゲート
を持たせることによってゲート酸化膜の共有化をはかる
とともに製造工程数の削減を達成する。 【構成】 半導体基板1は、浮遊ゲート6とこの上の制
御ゲート13とを有するメモリセルトランジスタ19
と、メモリセル以外のトランジスタ18、20、21と
を備え、メモリセル以外に使用されるトランジスタは、
第1のゲート電極とこの上の第2のゲート電極とを有
し、第1のゲート電極は浮遊ゲートとして用いる。メモ
リトランジスタ以外の浮遊ゲートを有するトランジスタ
は高い電圧が印加されても浮遊ゲートである第1層目の
ゲート電極と第2層目のゲート電極との間の層間絶縁膜
で得られるキャパシタンスによって分圧されるので薄い
酸化膜を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浮遊ゲートを有する2
層ゲート構造の不揮発性半導体記憶装置及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の不揮発性半導体記憶装置は各種知
られており、例えば、電気的消去、再書込み可能な読出
し専用メモリ(Electrically Erasable and Programable
ReadOnly Memory:EEPROM) は、消去のために紫
外線の照射が必要なEPROM(Erasable and Programm
able ROM) とは異なり、ボ−ドに実装したままで書換え
可能であり、消去、書込みに必要な高圧の発生回路やそ
の他の周辺回路を内蔵しているために使い易い特長があ
る。EEPROMは、多くのセル構造が提案されている
が、主として浮遊ゲ−ト型とMNOS型に大別される。
浮遊ゲ−ト型は、浮遊ゲ−ト電極を有し、EPROMと
同様に絶縁膜に完全に覆われたポリシリコンの浮遊ゲ−
ト電極に電子を蓄える。MNOS型は、酸化膜と窒化膜
の界面や窒化膜中のトラップに電子やホ−ルを捕獲す
る。いずれの構造もMOSトランジスタのゲ−ト電極と
半導体基板との間に電子やホ−ル(正孔)を捕獲するこ
とによってMOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)
を変化させて、不揮発性のデータ記憶を行う。
【0003】従来の不揮発性半導体記憶装置についてN
AND型EEPROMを参照しながら図16乃至図23
を用いて説明する。図16は、NAND型EEPROM
の断面図、図17は、図16のA−A′線に沿う部分の
断面図である。図18乃至図23は、そのEEROMの
製造工程断面図である。シリコン半導体基板1には、素
子分離領域であるフィールド酸化膜2が形成されてお
り、それぞれソース/ドレイン領域15を有するセル領
域のメモリセルトランジスタ(トンネル酸化膜がゲート
酸化膜)19、セレクトゲートトランジスタ18、低圧
回路領域のVM 系トランジスタ20、高圧回路領域のV
pp系トランジスタ21がフィールド酸化膜2などの各素
子分離領域に囲まれた素子領域に形成されている。メモ
リセルトランジスタ19のゲート絶縁膜5は、シリコン
酸化膜から構成された膜厚10nm程度のトンネル酸化
膜からなる。セレクトゲートトランジスタ18のゲート
絶縁膜4は、膜厚16nm程度のシリコン酸化物のセレ
クトゲート酸化膜からなる。VM 系トランジスタ20の
ゲート絶縁膜12は、膜厚16nm程度のシリコン酸化
物のゲート酸化膜からなる。また、Vpp系トランジスタ
21のゲート絶縁膜11は、膜厚35nm程度のシリコ
ン酸化物のシリコン酸化膜からなる。
【0004】セレクトゲートトランジスタ18のゲート
絶縁膜4の上の第1のゲート電極6は、多結晶シリコン
膜からなり、その上に層間絶縁膜10を介して同じく多
結晶シリコン膜からなる第2のゲート電極13が形成さ
れている。第2のゲート電極13は、第1のゲート電極
6に電気的に接続されている(図17参照)。積層され
たゲート電極は、後酸化膜14で被覆されている。層間
絶縁膜10は、窒化シリコン(Si3 4 )膜8とこの
窒化シリコン膜を挟む1対の酸化シリコン(SiO2
膜7、9から構成されている。メモリセルトランジスタ
19のゲート電極は、セレクトゲートトランジスタ18
のゲート電極と同じ積層体であるが、第1のゲート電極
6は、浮遊ゲートとして用いられ、第2のゲート電極1
3は、制御ゲートとして用いられる。他のVM 系トラン
ジスタ20とVpp系トランジスタ21のゲート電極13
は、セレクトゲートトランジスタ及びメモリセルトラン
ジスタの第2のゲート電極と同じ多結晶シリコン膜から
構成されている。これらトランジスタのゲート電極13
は、層間絶縁膜17のコンタクト孔を通して外部回路と
接続されるAl配線17が形成されている。
【0005】次に、図18乃至図23を参照してこのE
EPROMの製造方法を説明する。半導体基板1上に素
子分離領域(フィールド酸化膜)2を熱処理などにより
形成してから、素子形成領域に800℃の酸素と塩化水
素の混合雰囲気中で加熱し、ダミー酸化膜となる膜厚約
10nmのシリコン酸化膜(ダミー酸化膜)3を形成す
る(図18(a))。ついで、写真食刻法により素子分
離領域2とシリコン酸化膜3上にフォレジスト30を塗
布し、これをパターニングする。そして、これをマスク
にしてP、Asなどの不純物を所定の領域に所定量イオ
ン注入し、その後フォレジスト30を除去する。将来形
成される予定のトランジスタのしきい値電圧(Vth)を
制御するためにこのイオン注入を複数回繰り返して行う
(図18(b))。次に、Buffered HF溶液
を用いてシリコン酸化膜3を除去し、半導体基板1上の
素子形成領域を露出させる。その後再び850℃の酸素
と塩化水素の混合雰囲気中で加熱し、セレクトゲート酸
化膜となる膜厚約16nmのシリコン酸化膜4を形成す
る(図19(a))。次に、写真食刻法によりフォレジ
スト31を塗布し、これをパターニングする。このパタ
ーニングされたフォトレジスト31をマスクにしてBu
ffered HF溶液を用いてシリコン酸化膜4を除
去し、半導体基板1を部分的に露出させる(図19
(b))。
【0006】フォトレジスト31を除去した後に半導体
基板1を800℃の酸素と塩化水素の混合雰囲気中で加
熱し、トンネル酸化膜として用いられる10nmのシリ
コン酸化膜5を形成する。次に、シリコン酸化膜4、5
の上にCVD法で200nmの第1の多結晶シリコン膜
6を堆積する。引き続き850℃のオキシ塩化リンと窒
素と酸素の混合雰囲気中で20分間加熱し、第1の多結
晶シリコン膜6中にリンを添加する(図20(a))。
リンが添加された第1の多結晶シリコン膜6を900℃
の窒素と酸素と塩化水素の混合雰囲気中で加熱し、第1
の多結晶シリコン膜6の表面領域を7nmのポリシリコ
ン酸化膜7に変える。続いてCDV法によりポリシリコ
ン酸化膜7の上に15nmのシリコン窒化膜8を堆積
し、さらにそれを950℃の加熱酸化によって酸化して
シリコン窒化膜8上に6nmのシリコン酸化膜9を積層
する。この積層された3層の層間絶縁膜10をONO膜
という(図20(b))。次に、ONO膜の層間絶縁膜
10の上にフォトレジスト32を塗布し、写真食刻法に
よりパターニングする。引き続きこのパターニングされ
たフォトレジスト32をマスクにしてRIE法によりO
NO膜10と第1の多結晶シリコン膜6を選択的に除去
する。
【0007】そして、さらにBufferd HF溶液
によりシリコン酸化膜4を除去し、半導体基板1の所定
の部分を露出させる(図21(a))。このフォトレジ
スト32を除去してから半導体基板1を900℃の酸素
と塩化水素の混合雰囲気中で加熱し、Vpp系酸化膜とし
て用いられる膜厚35nmのシリコン酸化膜11を形成
する(図21(b))。次に、ONO膜の層間絶縁膜1
0の上と露出している酸化膜11の上にフォトレジスト
33を塗布し、写真食刻法によりパターニングする。引
き続きこのパターニングされたフォトレジスト33をマ
スクにしてBuffered HF溶液によりシリコン
酸化膜11を選択的に除去して半導体基板1を部分的に
露出させる(図22(a))。このフォトレジスト33
を除去したあとに半導体基板1を850℃の酸素と塩化
水素の混合雰囲気中で加熱し、VM 系酸化膜として用い
られる膜厚16nmの第5のシリコン酸化膜12を形成
する。続いてCVD法により膜厚350nmの第2の多
結晶シリコン膜13をONO膜10及びシリコン酸化膜
11、12の上に形成する。さらに半導体基板1を90
0℃のオキシ塩化リンと窒素と酸素の混合雰囲気中で4
0分間加熱し、第2の多結晶シリコン膜13中にリンを
添加する(図22(b))。
【0008】次に、第2の多結晶シリコン膜13の上に
フォトレジスト34を塗布し、写真食刻法によりパター
ニングする。引き続きパターニングされたフォトレジス
ト34をマスクにしてRIE法により第2の多結晶シリ
コン膜13、ONO膜10及び第1の多結晶シリコン膜
6を選択的にエッチング除去する(図23(a))。こ
のフォトレジスト34を除去してから改めて第2の多結
晶シリコン膜13上にフォトレジスト35を塗布し、写
真食刻法によりパターニングする。このパターニングさ
れたフォトレジスト35をマスクにして第2の多結晶シ
リコン膜213をRIE法により加工して選択的にシリ
コン酸化膜11、12を露出させる(図23(b))。
これらフォトレジスト34、35をマスクにして行われ
たエッチングにより半導体基板1に残された第1及び第
2の多結晶シリコン膜6、13は半導体基板1に形成さ
れたトランジスタのゲート電極に用いられる。次に、フ
ォトレジスト35を除去してから半導体基板1表面を8
50℃の酸素雰囲気中で加熱し、ゲート電極として用い
られる半導体基板1の上に形成された第1及び第2の多
結晶シリコン膜6、13の表面に後酸化膜14を形成す
る。写真食刻法とイオン注入法により半導体基板1に不
純物拡散領域を形成し、これら領域を半導体基板1に形
成されるトランジスタのソース/ドレイン領域15とす
る。
【0009】ゲート電極を被覆するように、半導体基板
1上にCVD法で層間絶縁膜のBPSG(Boron-doped P
hospho-Silicate Glass)膜16を堆積し、850℃以上
の窒素雰囲気中で加熱しリフローする。この層間絶縁膜
16にコンタクト開孔を行った後、ゲート電極と電気的
に接続されるAl配線17を形成する。このようにし
て、半導体基板1には、トンネル酸化膜がゲート酸化膜
5であるメモリセルトランジスタ19、ゲート酸化膜4
を有するセレクトゲートトランジスタ18、ゲート酸化
膜12を有するVM 系トランジスタ20及びゲート酸化
膜11を有するVpp系トランジスタ21の各トランジス
タが形成される(図16参照)。セレクトゲートトラン
ジスタ18は、図16に示すように2層ゲート構造にな
っているが、前述のAl配線17を利用して1層目の第
1の多結晶シリコン膜26とその上の第2の多結晶シリ
コン膜213とは電気的に接続する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来技術
は、4種類のトランジスタのゲート酸化膜を別々に形成
していること、メモリセル部と周辺回路部のゲートの加
工を別々に行っていることから工程数が非常に多くなり
歩留まり向上が非常に困難であった。また、4種類のゲ
ート酸化膜を形成するためにシリコン酸化膜上にフォト
レジストが塗布されることが多く、その結果各酸化膜の
信頼性の劣化も引き起こしていた。本発明は、このよう
な事情によりなされたものであり、工程数の削減とゲー
ト酸化膜の信頼性向上をはかる不揮発性半導体記憶装置
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、メモリトラン
ジスタ以外のトランジスタに浮遊ゲートを持ったトラン
ジスタを用いることによってゲート酸化膜の共有化をは
かるとともに製造工程数の削減を達成することを特徴と
する。すなわち、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、
半導体基板と、前記半導体基板に形成され、ゲート絶縁
膜を介して形成された第1のゲート電極である浮遊ゲー
トとこの第1のゲート電極の上に層間絶縁膜を介して形
成された第2のゲート電極である制御ゲートとを有する
データ記憶に使用される複数のメモリセルトランジスタ
と、前記半導体基板に形成されたデータ記憶以外に使用
される複数のトランジスタとを備え、前記データ記憶以
外に使用される少なくとも1つのトランジスタは、ゲー
ト絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極とこの第
1のゲート電極の上に層間絶縁膜を介して形成された第
2のゲート電極とを有し、この第1のゲート電極及び第
2のゲート電極とを有しデータ記憶以外に使用されるト
ランジスタの少なくとも1つは、前記第1のゲート電極
を浮遊ゲートとして用いることを特徴とする。前記デー
タ記憶以外に使用されるトランジスタは、すべて前記第
1及び第2のゲート電極を有しているようにしても良
い。
【0012】前記データ記憶以外に使用されるトランジ
スタのうち、前記第1及び第2のゲート電極を有する少
なくとも1つのトランジスタは、この第1のゲート電極
と第2のゲート電極とが互いに電気的に接続されている
ようにしても良い。前記第1のゲート電極を浮遊ゲート
として用いるデータ記憶以外に使用されるトランジスタ
の前記ゲート絶縁膜の膜厚は、前記メモリセルトランジ
スタの前記ゲート絶縁膜の膜厚と同じであるようにして
も良い。本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法
は、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前
記ゲート絶縁膜上に第1の半導体層を形成し、この第1
の半導体層をパターニングしてメモリセルトランジスタ
の第1のゲート電極とデータ記憶以外に使用されるトラ
ンジスタの第1のゲート電極とを形成する工程と、前記
半導体基板上にこれら第1のゲート電極を被覆するよう
に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に第
2の半導体層を形成し、この第2の半導体層をパターニ
ングして前記メモリセルトランジスタの第2のゲート電
極と前記データ記憶以外に使用されるトランジスタの第
2のゲート電極とを形成する工程とを備え、前記メモリ
セルトランジスタ及び前記データ記憶以外に使用される
トランジスタの前記第1のゲート電極を浮遊ゲートとし
て用いることを特徴とする。
【0013】
【作用】メモリトランジスタ以外のトランジスタの中で
浮遊ゲートを有するトランジスタは、高い電圧が印加さ
れても浮遊ゲートである第1層目のゲート電極と第2層
目のゲート電極との間の層間絶縁膜で得られるキャパシ
タンスによって分圧されるので薄い酸化膜を用いること
ができる。したがってこの様なトランジスタは、メモリ
トランジスタとゲート酸化膜を共通にすることができ
る。また、浮遊ゲートを持つトランジスタを存在させる
ことにより、半導体基板上にメモリトランジスタと同じ
2層ゲート領域が広がり、この領域が平坦化するので、
この領域上の配線などが容易になる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、図1乃至図6を参照して第1の実施例を説
明する。図1は、NAND型EEPROM構造の不揮発
性半導体記憶装置の断面図、図2は、図1のメモリトラ
ンジスタ及びセレクトゲートトランジスタが形成された
領域の半導体基板の概略平面図、図3乃至図6は、この
不揮発性半導体記憶装置の製造工程断面図である。この
実施例では、セレクトゲートトランジスタに浮遊ゲート
を形成し、他の周辺回路のトランジスタには、従来の1
層ゲート型トランジスタを用いる。シリコン半導体基板
1には、素子分離領域であるフィールド酸化膜2が形成
されており、それぞれソース/ドレイン領域15を有す
るセル領域のメモリトランジスタ(トンネル酸化膜がゲ
ート酸化膜)19、セレクトゲートトランジスタ18、
低圧回路領域のVM 系トランジスタ20、高圧回路領域
のVpp系トランジスタ21がフィールド酸化膜2などの
各素子分離領域に囲まれた素子領域に形成されている。
メモリトランジスタ19は、トンネル酸化膜がゲート絶
縁膜として用いられる。セレクトゲートトランジスタ1
8及びメモリセルトランジスタ19のゲート絶縁膜5
は、シリコン酸化膜から構成された膜厚10nm程度の
トンネル酸化膜からなる。
【0015】VM 系トランジスタ20のゲート絶縁膜1
2は、膜厚16nm程度のシリコン酸化物のゲート酸化
膜からなる。また、Vpp系トランジスタ21のゲート絶
縁膜11は、膜厚35nm程度のシリコン酸化膜からな
る。トランジスタ18、19のゲート絶縁膜5の上に形
成されたフローティング状態にある第1のゲート電極6
は、例えば、多結晶シリコン膜からなり、その上に層間
絶縁膜10を介して同じく多結晶シリコン膜からなる第
2のゲート電極13が形成されている。このトランジス
タ18、19の積層されたゲート電極は、後酸化膜14
で被覆されている。層間絶縁膜10は、窒化シリコン
(Si3 4 )膜8とこの窒化シリコン膜を挟む1対の
酸化シリコン(SiO2 )膜7、9とから構成されてい
る(図4参照)。メモリトランジスタ19の第1のゲー
ト電極6は、浮遊ゲートとして用いられ、第2のゲート
電極13は、制御ゲートとして用いられる。セレクトゲ
ートトランジスタの第1のゲート電極6は、浮遊ゲート
として用いられ、第2のゲート電極13は、セレクトゲ
ートとして用いられる。他のVM 系トランジスタ20と
Vpp系トランジスタ21のゲート電極13は、セレクト
ゲートトランジスタ及びメモリセルトランジスタの第2
のゲート電極と同じ多結晶シリコン膜から構成されてい
る。
【0016】これらトランジスタ20、21の第2のゲ
ート電極13は、層間絶縁膜16のコンタクト孔を通し
て外部回路と接続されるAl配線17に接続されてい
る。また、これらのトランジスタ20、21の第2のゲ
ート電極13も後酸化膜14が形成されている。次に、
この半導体記憶装置の製造工程を説明する。トランジス
タのしきい値制御までは、従来の製造工程と同じである
ので、図18を参照する。半導体基板1上に素子分離領
域(フィールド酸化膜)2を形成後、半導体基板1を酸
素と塩化水素の混合雰囲気中において800℃で加熱し
て素子形成領域に膜厚10nmのシリコン酸化膜(ダミ
ー酸化膜)3を形成する(図18(a)参照)。次に、
写真食刻法により素子分離領域2とシリコン酸化膜3上
にフォトレジスト30を形成し、さらにパターニングす
る。そして、これをマスクにしてリン、砒素などの不純
物を所定の領域に所望量イオン注入し、その後フォトレ
ジスト30を除去する。このイオン注入は、将来形成さ
れるトランジスタのしきい値電圧を制御するために行う
もので、必要回数だけ繰り返して行う(図18(b)参
照)。
【0017】次に、Buffered HF溶液によ
り、シリコン酸化膜3を除去し、半導体基板1上の素子
形成領域を露出させた後、800℃の酸素と塩化水素の
混合雰囲気中で加熱して膜厚10nm程度のシリコン酸
化膜(トンネル酸化膜)5を形成する。さらに、その上
にCVD法などにより膜厚200nm程度の第1の多結
晶シリコン膜6を堆積し、引き続いて、850℃のオキ
シ塩化リンと窒素と酸素の混合雰囲気中で20分間加熱
して、第1の多結晶シリコン膜6中にリンを添加する
(図3)。リンが添加された第1の多結晶シリコン膜6
を900℃の窒素と酸素と塩化水素の混合雰囲気中で加
熱して、その表面に膜厚約7nmのポリシリコン酸化膜
7を形成する。続けて、CVD法などにより膜厚約15
nmのシリコン窒化膜8を堆積し、さらに、それを95
0℃程度の燃焼酸化によって酸化してシリコン窒化膜8
上に膜厚約6nmのシリコン酸化膜9を積層形成する。
この積層体は、ONO(Oxide-Nitride-Oxide)膜であ
り、第1及び第2の多結晶シリコン膜6、13の間に介
在する層間絶縁膜10になる(図4)。次に、写真食刻
法により層間絶縁膜(ONO膜)10上にフォトレジス
ト36を形成し、これをパターニングする。
【0018】引き続いて、パターニングされたフォトレ
ジスト36をマスクにしてRIE法などによりONO膜
10と第1の多結晶シリコン膜6を選択的に除去し、さ
らにBuffered HF溶液により露出しているシ
リコン酸化膜5を除去し、その部分の半導体基板1の表
面を露出させる(図5)。フォトレジスト36を除去し
た後、半導体基板1を900℃の酸素と塩化水素の混合
雰囲気中で加熱してVpp系酸化膜として用いられる膜厚
約35nmのシリコン酸化膜11を形成する。また、図
示はしないが、写真食刻法によりフォトレジストを形成
し、これをパターニングし、パターニングしたフォトレ
ジストをマスクにしてBufferedHF溶液を用い
てシリコン酸化膜11を選択的に除去し、所定領域の半
導体基板1を露出させる。そして、このフォトレジスト
を除去した後に半導体基板1を850℃の酸素と塩化水
素の混合雰囲気中で加熱してVM 系酸化膜として用いら
れる膜厚約16nmのシリコン酸化膜12を露出した半
導体基板1の所定領域に形成する。したがってこの状態
では半導体基板1は、シリコン酸化膜5、11、12に
よって被覆されている。続いて、CVD法などにより膜
厚約350nmの第2の多結晶シリコン膜13を形成す
る。さらに、この第2の多結晶シリコン膜13を900
℃のオキシ塩化リンと窒素と酸素の混合雰囲気中で40
分間加熱してこの中にリンを添加する(図6)。
【0019】次に、写真食刻法により第2の多結晶シリ
コン膜13上にフォトレジスト(図示せず)をパターニ
ングし、引き続きこれをマスクにしてRIE法により第
2の多結晶シリコン膜13、ONO膜10、第1の多結
晶シリコン膜6を選択的にエッチング加工してメモリト
ランジスタ及びセレクトゲートトランジスタの積層ゲー
トを形成する。そしてこのフォトレジストを除去してか
ら改めて写真食刻法により第2の多結晶シリコン膜13
上にフォトレジスト(図示せず)をパターニングし、こ
のパターニングしたフォトレジストをマスクにしてRI
E法によりシリコン酸化膜11、12上の第2の多結晶
シリコン膜13を選択的にエッチング加工して周辺回路
のトランジスタの1層ゲートを形成する。次に、半導体
基板1を850℃の酸素雰囲気中で加熱してこれらゲー
トの表面に後酸化膜14を形成する。その後、写真食刻
法とイオン注入法とによりトランジスタのソース/ドレ
イン領域を構成する不純物拡散領域15を形成する。次
に、半導体基板1にCVD法などによりBPSG膜など
から構成された層間絶縁膜16を堆積し、850℃以上
の窒素雰囲気中で加熱しリフローする。この層間絶縁膜
16にコンタクト孔を開口した後、外部回路と電気的接
続を行うためにAlなどの金属配線17を形成する(図
1参照)。
【0020】このとき、セレクトゲートトランジスタ1
8の部分の第1の多結晶シリコン膜6はフローティング
状態にしておく。セレクトゲートトランジスタ18のゲ
ート酸化膜5はメモリトランジスタと同じ様に薄い酸化
膜で膜厚が10nmである。しかし、従来と同様の電圧
(VSG〜10V)を印加してもVSG・CONO /(CONO
+CTUN )で決まる電圧しか膜厚10nmの酸化膜には
印加されないので、この印加電圧CONO /(CONO +C
TUN )を、例えば、セレクトゲートトランジスタの第1
の多結晶シリコン膜と第2の多結晶シリコン膜とが重な
る面積を第1の多結晶シリコン膜の位置をずらすなどし
て調整すればトランジスタの動作上問題が生ずることは
ない。ここで、CONO は、セレクトゲートトレンジスタ
の第1の多結晶シリコン膜6と第2の多結晶シリコン膜
13との間の層間絶縁膜10で得られるキャパシタンス
であり、CTUN は、セレクトゲートトランジスタの第1
の多結晶シリコン膜6と半導体基板1との間のトンネル
酸化膜5で得られるキャパシタンスである。
【0021】次に、図7乃至図11を参照して第2の実
施例を説明する。この実施例では、どのトランジスタも
2層構造になっていることに特徴がある。図7は、NA
ND型EEPROMのメモリセル領域および周辺回路を
含む半導体基板の断面図、図8は、図7のA−A′線及
びB−B′線に沿う部分の断面図、図9乃至図11はこ
の不揮発性半導体記憶装置を製造する製造工程断面図で
ある。フィールド酸化膜2が形成されたシリコン半導体
基板1には、それぞれソース/ドレイン領域15を有す
るメモリトランジスタ19、セレクトゲートトランジス
タ18、低圧回路領域のVM 系トランジスタ20、高圧
回路領域のVpp系トランジスタ21が形成されている。
メモリトランジスタ19のゲート絶縁膜5は、シリコン
酸化膜から構成された膜厚10nm程度のトンネル酸化
膜である。セレクトゲートトランジスタ18のゲート絶
縁膜4は、膜厚約16nmのゲート酸化膜である。VM
系トランジスタ20及びVpp系トランジスタ21は、セ
レクトゲートトランジスタ18のゲート絶縁膜4と同じ
膜厚約16nmのシリコン酸化膜4を用いる。トランジ
スタ19のゲート絶縁膜5及びVpp系トランジスタのゲ
ート絶縁膜12の上に形成されたフローティング状態に
ある第1のゲート電極6は例えば、多結晶シリコン膜か
らなり、その上に層間絶縁膜10を介して多結晶シリコ
ン膜からなる第2のゲート電極13が形成されている。
【0022】このトランジスタ18、19、20、21
の積層されたゲート電極は、後酸化膜14によって被覆
されている。層間絶縁膜10は窒化シリコン(Si3
4 )膜8とこの窒化シリコン膜を挟む1対のシリコン酸
化(SiO2 )膜7、9から構成されている(図8参
照)。メモリトランジスタ19の第1のゲート電極6は
浮遊ゲートとして用いられ、第2のゲート電極13は、
制御ゲートとして用いられる。セレクトゲートトランジ
スタ18の第1のゲート電極6は、図8(a)に示すよ
うに、第2のゲート電極13と電気的に接続されてい
る。VM 系トランジスタ20の第1のゲート電極6は、
図8(b)に示すように、第2のゲート電極13に電気
的に接続されている。これらトランジスタの第2のゲー
ト電極13は層間絶縁膜16のコンタクト孔を通して外
部回路と接続されるAlなどの金属配線17に接続され
ている。次に、この半導体記憶装置の製造工程を説明す
る。トランジスタのしきい値制御までは、従来の製造工
程と同じであるので、図18を参照する。半導体基板1
上に素子分離領域(フィールド酸化膜)2を形成後、半
導体基板1を酸素と塩化水素の混合雰囲気中において8
00℃で加熱して素子形成領域に膜厚10nmのシリコ
ン酸化膜(ダミー酸化膜)3を形成する(図18(a)
参照)。
【0023】次に、写真食刻法により素子分離領域2と
シリコン酸化膜3上にフォトレジスト30を形成し、さ
らにパターニングする。そしてこれをマスクにしてリ
ン、砒素などの不純物を所定の領域に所望量イオン注入
し、その後フォトレジスト30を除去する。このイオン
注入は将来形成されるトランジスタのしきい値電圧を制
御するために行うもので必要回数だけ繰り返して行う
(図18(b)参照)。次に、Buffered HF
溶液により、シリコン酸化膜3を除去し、半導体基板1
の素子形成領域を露出させた後、再び850℃の酸素と
塩化水素の混合雰囲気中で加熱し、膜厚16nmのシリ
コン酸化膜(セレクトゲート酸化膜)4を形成する。次
に、写真食刻法によりフォトレジスト37を塗布し、パ
ターニングする。そして、これをマスクにしてBuff
ered HF溶液を用いてシリコン酸化膜4を選択的
にエッチング除去して半導体基板1を部分的に露出させ
る(図9)。この後フォトレジスト37を除去してから
半導体基板1を800℃の酸素と塩化水素の混合雰囲気
中で加熱して、トンネル酸化膜となる膜厚10nm程度
のシリコン酸化膜5を半導体基板1の露出した部分に形
成する。続いて、CVD法により膜厚200nm程度の
第1の多結晶シリコン膜6を形成する。さらに、850
℃のオキシ塩化リンと窒素と酸素の混合雰囲気中で40
分間加熱して第1の多結晶シリコン膜6中にリンを添加
する(図10)。
【0024】次に、リンが添加された第1の多結晶シリ
コン膜6を900℃の窒素と酸素と塩化水素の混合雰囲
気中で加熱し、この第1の多結晶シリコン膜6上に膜厚
7nmのポリシリコン酸化膜7を形成する。さらに続け
てCVD法などにより膜厚15nmのシリコン窒化膜8
を堆積し、さらにそれを950℃の燃焼酸化によって酸
化しシリコン窒化膜8上に膜厚6nmのシリコン酸化膜
9を形成し、層間絶縁膜であるONO膜10にする。引
き続きCVD法などにより350nmの第2の多結晶シ
リコン膜13を形成する。さらにそれに900℃のオキ
シ塩化リンと窒素と酸素の混合雰囲気中で40分間加熱
し、第2の多結晶シリコン膜13中にリンを添加する。
次に、写真食刻法により第2の多結晶シリコン膜13上
にフォトレジスト38を塗布し、これをパターニングす
る。そして、これをマスクにしてREI法などにより第
2の多結晶シリコン膜13、ONO膜10、第1の多結
晶シリコン膜6を選択的にエッチング加工を施して各ト
ランジスタの2層構造のゲートを形成する(図11)。
次に、半導体基板1を850℃の酸素雰囲気中で加熱し
てゲート表面に後酸化膜14を形成し、さらに、写真食
刻法とイオン注入法とによりソース/ドレイン領域とな
る不純物拡散領域15を形成する。この後CDV法など
でBPSG膜616を堆積し、これを850℃以上の窒
素雰囲気中で加熱してリフローする。
【0025】このBPSG膜16にコンタクト孔を開口
してから、Alなどの金属配線17を形成する(図7参
照)。その時、セレクトゲートトランジスタ18とVM
系トランジスタ20になる部分は、前述したように、第
1の多結晶シリコン膜6は、フローティングにならない
ように、第2の多結晶シリコン膜13と電気的に接続し
ておく(図8参照)。そして、Vpp系トランジスタ21
のみ第1の多結晶シリコン膜6がフローティングになる
ようにする。したがって、従来Vpp系トランジスタに印
加されていた電圧(Vpp〜20V)をそのまま印加して
も第1の実施例で説明したセレクトゲート部分と同様に
膜厚16nmのシリコン酸化膜の信頼性が損なわれるこ
とはない。Vpp系トランジスタの信頼性をさらに向上さ
せるためにLDD(Lightly Doped Drain) 構造のトラン
ジスタを用いることもできる。また、すべて2層タイプ
のゲートを用いるので、その表面を平坦にすることが容
易であり、配線などの形成が容易になる。
【0026】次に、図12乃至図15を参照して第3の
実施例を説明する。この実施例ではどのトランジスタも
2層構造になっており、しかもセレクトゲートトランジ
スタ及びVpp系トランジスタに浮遊ゲートが形成されて
いることに特徴がある。図12は、NAND型EEPR
OMのメモリセル領域および周辺回路を含む半導体基板
の断面図、図13乃至図15は、この不揮発性半導体記
憶装置を製造する製造工程断面図である。フィールド酸
化膜2が形成されたシリコン半導体基板1にはそれぞれ
ソース/ドレイン領域15を有するメモリトランジスタ
19、セレクトゲートトランジスタ18、低圧回路領域
のVM 系トランジスタ20、高圧回路領域のVpp系トラ
ンジスタ21が形成されている。セレクトゲートトラン
ジスタ18及びメモリトランジスタ19のゲート絶縁膜
5は、シリコン酸化膜から構成された膜厚10nm程度
のトンネル酸化膜である。VM 系トランジスタ20及び
Vpp系トランジスタ21は、膜厚約16nmのシリコン
酸化膜22を用いる。トランジスタ18、19、20、
21の第1のゲート電極6及び第2のゲート電極13
は、例えば、多結晶シリコン膜からなる。
【0027】このトランジスタ18、19、20、21
の積層されたゲート電極間の層間絶縁膜10は、窒化シ
リコン(Si3 4 )膜とこの窒化シリコン膜を挟む1
対のシリコン酸化(SiO2 )膜から構成されている。
トランジスタ18、19、21の第1のゲート電極6
は、浮遊ゲートとして用いられ、VM 系トランジスタ2
0の第1のゲート電極6は、第2のゲート電極13に電
気的に接続されている。これらトランジスタの第2のゲ
ート電極13は、層間絶縁膜16のコンタクト孔を通し
て外部回路と接続されるAlなどの金属配線17に接続
されている。次に、この半導体記憶装置の製造工程を説
明する。トランジスタのしきい値制御までは、従来の製
造工程と同じであるので、図18を参照する。将来形成
されるトランジスタのしきい値電圧を制御するためのイ
オン注入を行ってからBuffered HF溶液によ
り、シリコン酸化膜3を除去し、半導体基板1上の素子
形成領域を露出させた後、再び850℃の酸素と塩化水
素の混合雰囲気中で加熱し16nmのシリコン酸化膜2
2を形成する。次に、この上に写真食刻法によりフォト
レジスト39を塗布してからパターニングし、このパタ
ーニングされたフォトレジスト39をマスクにしてBu
ffered HF溶液でシリコン酸化膜22を選択的
にエッチング除去し、半導体基板1の表面を部分的に露
出させる(図13)。
【0028】次に、フォトレジスト39を除去してか
ら、半導体基板1を800℃の酸素と塩化水素の混合雰
囲気中で加熱してトンネル酸化膜である膜厚約10nm
のシリコン酸化膜5を形成する。次に、CVD法により
膜厚200nmの第2の多結晶シリコン膜6を形成す
る。さらに、850℃のオキシ塩化リンと窒素と酸素の
混合雰囲気中で20分間加熱して第1の多結晶シリコン
膜6の中にリンを添加する(図14)。次に、900℃
の窒素と酸素と塩化水素の混合雰囲気中で加熱し、第1
の多結晶シリコン膜6上に膜厚7nmのポリシリコン酸
化膜7を形成する。続いて、CVD法などによりポリシ
リコン酸化膜7上に膜厚15nmのシリコン窒化膜8を
堆積し、さらにその表面を950℃の燃焼酸化によって
酸化してシリコン窒化膜8上に膜厚6nmのシリコン酸
化膜9を形成して積層されたONO膜10を形成する。
引き続きCVD法などにより膜厚350nm程度の第2
の多結晶シリコン膜13を形成する。さらに900℃の
オキシ塩化リンと窒素と酸素の混合雰囲気中で40分間
加熱し、第2の多結晶シリコン膜13中にリンを添加す
る。次に、写真食刻法により第2の多結晶シリコン膜1
3上にフォトレジスト40を塗布し、これをパターニン
グし、このパターニングされたフォトレジスト40をマ
スクにしてRIE法により第2の多結晶シリコン膜1
3、ONO膜10、第1の多結晶シリコン膜6を選択的
にエッチング加工して各トランジスタの2層構造のゲー
トを形成する(図15)。
【0029】次に、850℃の酸素雰囲気中で加熱して
これらゲートの表面に後酸化膜14を形成する。次に、
写真食刻法とイオン注入法とによりソース/ドレイン領
域となる不純物拡散領域15を半導体基板1に形成す
る。さらに、CVD法などによりBPSG膜16を堆積
し、これを850℃以上の窒素雰囲気中で加熱してリフ
ローする。このBPSG膜16にコンタクト孔を開口し
てゲートと外部回路とを接続するAlなどの金属配線1
7を形成する(図12参照)。VM 系トランジスタ20
の第1の多結晶シリコン膜6は、フローティングになら
ないように第2の多結晶シリコン膜13と電気的に接続
しておく。VPP系トランジスタ21とセレクトゲートト
ランジスタ18は、第1の多結晶シリコン膜6がフロー
ティングになるようにする。セレクトゲートトランジス
タの膜厚10nmのシリコン酸化膜5とVPP系トランジ
スタの膜厚16nmのシリコン酸化膜22の信頼性は、
前述の実施例と同様に高いものがある。
【0030】この実施例のようにすべてのトランジスタ
に2層構造のゲートを用いる場合において、第1層目の
ゲート電極をすべて浮遊ゲートにすることもできる。第
1のゲート電極と第2のゲート電極との間の層間絶縁膜
は、ONO膜に限らず酸化膜や窒化膜を用いることもで
きる。以上、NAND型EEPROMの場合を例にとっ
て説明したが他の不揮発性メモリ、例えば、NOR型E
EPROM、フラッシュ型EEPROM、EPROMな
どメモリセルと周辺回路領域が存在するメモリであれ
ば、本発明はすべて適用可能である。実施例で3例示し
たがどれも効果はあるものの程度の差がある。以下では
最も効果のある第3の実施例について効果を説明する。
ダイソード歩留まりとしては従来技術では50%が限界
であったが本発明では70%以上の高留止まりが安定し
て得られた。また、信頼性試験のうち、代表的な試験で
あるEndurance試験(書き込みと消去動作の繰
り返し試験)では従来技術は106 回の試験で10%の
不良が発生していたが、本発明では1%以下に押さえら
れた。不良の内容としてトンネル酸化膜とVM 系、VPP
系酸化膜などの周辺ゲート酸化膜の破壊不良が大半であ
ったが、その破壊不良が著しく減少する。
【0031】
【発明の効果】メモリトランジスタ以外のトランジスタ
は、浮遊ゲートを備えることにより、メモリトランジス
タとゲート酸化膜を共通にすることができるので工程の
簡略化が可能になる。また、浮遊ゲートを持つトランジ
スタを存在させることにより、半導体基板上にメモリト
ランジスタと同じ2層ゲート領域が広がり、この領域が
平坦化するので、この領域上の配線などが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の不揮発性半導体記憶装
置の断面図。
【図2】図1のメモリトランジスタ及びセレクトゲート
トランジスタ部分の平面図。
【図3】第1の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製造
工程断面図。
【図4】第1の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製造
工程断面図。
【図5】第1の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製造
工程断面図。
【図6】第1の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製造
工程断面図。
【図7】第2の実施例の不揮発性半導体記憶装置の断面
図。
【図8】図7のA−A′線及びB−B′線部分の断面
図。
【図9】第2の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製造
工程断面図。
【図10】第2の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製
造工程断面図。
【図11】第2の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製
造工程断面図。
【図12】第3の実施例の不揮発性半導体記憶装置の断
面図。
【図13】第3の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製
造工程断面図。
【図14】第3の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製
造工程断面図。
【図15】第3の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製
造工程断面図。
【図16】従来の不揮発性半導体記憶装置の断面図。
【図17】図16のA−A′線に沿う部分の断面図。
【図18】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造工程断
面図。
【図19】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造工程断
面図。
【図20】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造工程断
面図。
【図21】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造工程断
面図。
【図22】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造工程断
面図。
【図23】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造工程断
面図。
【符号の説明】
1・・・半導体基板、 2・・・素子分離領域(フィ
ールド酸化膜)、3・・・シリコン酸化膜(ダミー酸化
膜)、4・・・ゲート絶縁膜(トンネル酸化膜)、5、
11、12、22・・・ゲート絶縁膜(シリコン酸化
膜)、6・・・第1の多結晶シリコン膜(第1のゲート
電極)、7、9・・・シリコン酸化膜、 8・・・シ
リコン窒化膜、10・・・層間絶縁膜(ONO膜)、1
3・・・第2の多結晶シリコン膜(第2のゲート電
極)、14・・・後酸化膜、15・・・不純物拡散領域
(ソース/ドレイン領域)、16・・・層間絶縁膜(B
PSG膜)、 17・・・金属配線、18・・・セレ
クトゲートトランジスタ、 19・・・メモリトランジ
スタ、20・・・VM 系トランジスタ、 21・・・
Vpp系トランジスタ、30、31、32、33、34、
35、36、37、38、39、40・・・フォトレジ
スト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成され、ゲート絶縁膜を介して形成
    された第1のゲート電極である浮遊ゲートとこの第1の
    ゲート電極の上に層間絶縁膜を介して形成された第2の
    ゲート電極である制御ゲートとを有するデータ記憶に使
    用される複数のメモリセルトランジスタと、 前記半導体基板に形成されたデータ記憶以外に使用され
    る複数のトランジスタとを備え、 前記データ記憶以外に使用される少なくとも1つのトラ
    ンジスタは、ゲート絶縁膜を介して形成された第1のゲ
    ート電極とこの第1のゲート電極の上に層間絶縁膜を介
    して形成された第2のゲート電極とを有し、この第1の
    ゲート電極及び第2のゲート電極とを有しデータ記憶以
    外に使用されるトランジスタの少なくとも1つは、前記
    第1のゲート電極を浮遊ゲートとして用いることを特徴
    とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記データ記憶以外に使用されるトラン
    ジスタは、すべて前記第1及び第2のゲート電極を有し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記データ記憶以外に使用されるトラン
    ジスタのうち、前記第1及び第2のゲート電極を有する
    少なくとも1つのトランジスタは、この第1のゲート電
    極と第2のゲート電極とが互いに電気的に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のゲート電極を浮遊ゲートとし
    て用いるデータ記憶以外に使用されるトランジスタの前
    記ゲート絶縁膜の膜厚は、前記メモリセルトランジスタ
    の前記ゲート絶縁膜の膜厚と同じであることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいづれかに記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
    工程と、 前記ゲート絶縁膜上に第1の半導体層を形成し、この第
    1の半導体層をパターニングしてメモリセルトランジス
    タの第1のゲート電極とデータ記憶以外に使用されるト
    ランジスタの第1のゲート電極とを形成する工程と、 前記半導体基板上にこれら第1のゲート電極を被覆する
    ように層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に第2の半導体層を形成し、この第2
    の半導体層をパターニングして前記メモリセルトランジ
    スタの第2のゲート電極と前記データ記憶以外に使用さ
    れるトランジスタの第2のゲート電極とを形成する工程
    とを備え、 前記メモリセルトランジスタ及び前記データ記憶以外に
    使用されるトランジスタの前記第1のゲート電極を浮遊
    ゲートとして用いることを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
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