JPH08300733A - 複合出力機器 - Google Patents

複合出力機器

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JPH08300733A
JPH08300733A JP7114409A JP11440995A JPH08300733A JP H08300733 A JPH08300733 A JP H08300733A JP 7114409 A JP7114409 A JP 7114409A JP 11440995 A JP11440995 A JP 11440995A JP H08300733 A JPH08300733 A JP H08300733A
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Makoto Suzuki
鈴木  誠
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー出力を可能とし、簡単な構成で、品質
の高い出力結果を得ることができる複合出力機器を提供
すること。 【構成】 インクジェット印字機構12及びそれを制御
するインクジェット出力制御機構14を備え、単独での
動作を可能とするインクジェット印字部16と、電子写
真印字機構18及びそれを制御する電子写真出力制御機
構20を備え、単独での動作を可能とする電子写真印字
部22とから構成され、両印字部をケーブル27を用い
て連結することにより、電気的に接続され、複合出力が
可能な状態になる。そして、印字情報がモノクロのテキ
スト情報と、カラーのテキスト情報・グラフィック情報
とに分離され、モノクロのテキスト情報は、電子写真印
字部22により、カラーのテキスト情報・グラフィック
情報はインクジェット印字部16により別々に印字され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ等の出力のハードコピーを生成する出力機器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ等の出力
のハードコピーを生成する出力機器としては、電子写真
方式、インクジェット方式、熱転写方式、熱昇華方式な
どが用いられている。そして、これらの方式を用いた印
字機構を有する出力機器が、それぞれ単体で使用されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電子写真方式を用いた場合、モノクロの印字において
は高速の印字が可能で、高い画質を得ることができる
が、基本的に構成が複雑であり、この電子写真方式を用
いてカラー出力を行うには、さらに、構成が複雑とな
り、装置が大型化し高価になるという欠点があった。
【0004】一方、インクジェット方式を用いた場合、
装置の基本構成が比較的簡単であり、カラー出力が可能
な構成としても比較的小型で低価格な装置を実現するこ
とができる。しかし、このインクジェット方式は、専用
の特殊紙を用いた場合には比較的高い解像度を実現でき
るが、一般的に用いられている用紙を用いた場合には、
にじみを発生して、特に、テキストを印字した場合には
印字品質が低下するという問題があった。また、一般的
に、テキスト用の黒印字は濃度が濃く、グラフィック中
の黒印字は濃度が薄い方が画質的に好ましいとされてお
り、1種類の黒インクで対応することは困難であった。
【0005】さらに、熱転写方式及び熱昇華方式では、
比較的簡単な構成で高い印字品質の出力が得られるが、
印字に伴って多量のインクリボンを消費するため、ラン
ニングコストが高くなるという欠点があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、カラー出力を可能とし、簡単な
構成で、品質の高い出力結果を得ることができる複合出
力機器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の複合出力機器は、異なる印字機構を複数個
備えた複合出力機器において、電子写真印字機構を有し
単独で動作可能な第一の出力手段と、インクジェット印
字機構を有し単独で動作可能な第二の出力手段と、前記
第一の出力手段と前記第二の出力手段とを相互に連結す
る連結手段とを備え、その連結手段による連結時には、
前記双方の出力手段が互いに関連して複合印字動作する
ように制御する制御手段を備えている。
【0008】また、前記第一の出力手段及び第二の出力
手段の少なくとも一方に設けられ、かつ外部から入力さ
れる印字情報を分割するための分割手段を備え、その分
割手段によって分割された別々の印字情報を、前記第一
の出力手段及び第二の出力手段により各々印字出力する
ことが望ましい。
【0009】さらに、前記分割手段は、前記印字情報を
モノクロ情報とカラー情報とに分割し、そのモノクロ情
報を前記第一の出力手段によって印字出力し、カラーの
情報を前記第二の出力手段によって印字出力するように
構成しても良い。
【0010】また、前記分割手段は、前記印字情報をモ
ノクロのテキスト情報と、カラー及びグラフィック中の
モノクロ情報とに分割し、そのモノクロのテキスト情報
を前記第一の出力手段によって印字出力し、カラー及び
グラフィック中のモノクロ情報を前記第二の出力手段に
よって印字出力するように構成しても良い。
【0011】そして、前記連結手段による連結時には、
前記第二の出力手段を前記第一の出力手段に対して下流
側に配置し、前記第一の出力手段による印字出力がなさ
れた後に、前記第二の出力手段による印字出力を行うよ
うに構成することが望ましい。
【0012】また、前記第一の出力手段及び前記第二の
出力手段は、それぞれ記録媒体が挿入される挿入口と、
印字された記録媒体が排出される排出口とを有し、前記
第一の出力手段による印字出力がなされた記録媒体は、
第一の出力手段の排出口から排出されると共に、第二の
出力手段の挿入口に連続して挿入されるように構成して
も良い。
【0013】さらに、前記第一の出力手段と第二の出力
手段とが連結されたことを検出する検出手段を備え、そ
の検出手段により両出力手段が連結されたことが検出さ
れた場合、前記第一の出力手段による出力速度を、単独
で動作している場合よりも遅くすることが望ましい。
【0014】そして、前記検出手段は、前記第一の出力
手段と第二の出力手段とが連結されたことが検出された
場合に、前記電子写真印字機構に対して信号を出力する
感知部を備えていることが望ましい。
【0015】
【作用】上記の構成を有する複合出力機器によれば、異
なる印字機構を複数個備えた複合出力機器において、電
子写真印字機構を有し単独で動作可能な第一の出力手段
と、インクジェット印字機構を有し単独で動作可能な第
二の出力手段と、前記第一の出力手段と前記第二の出力
手段とを相互に連結する連結手段とを備え、その連結手
段による連結時には、制御手段が、前記双方の出力手段
が互いに関連して複合印字動作するように制御するの
で、容易に複合出力機器を形成することができ、また、
必要に応じてそれぞれの出力手段を単独で用いることも
できる。
【0016】また、前記第一の出力手段及び第二の出力
手段の少なくとも一方に設けられ、かつ外部から入力さ
れる印字情報を分割するための分割手段を備え、その分
割手段によって分割された別々の印字情報を、前記第一
の出力手段及び第二の出力手段により各々印字出力する
ので、それぞれの出力手段の特色を生かした高品質の出
力結果を得ることができる。
【0017】さらに、前記分割手段は、前記印字情報を
モノクロ情報とカラー情報とに分割し、そのモノクロ情
報を前記第一の出力手段によって印字出力し、カラーの
情報を前記第二の出力手段によって印字出力するように
構成しているので、比較的容易に前記印字情報を分割す
ることができる。
【0018】また、前記分割手段は、前記印字情報をモ
ノクロのテキスト情報と、カラー及びグラフィック中の
モノクロ情報とに分割し、そのモノクロのテキスト情報
を前記第一の出力手段によって印字出力し、カラー及び
グラフィック中のモノクロ情報を前記第二の出力手段に
よって印字出力するように構成しているので、グラフィ
ック中のモノクロ部分も第二の出力手段によって出力す
ることができ、自然なグラフィックの出力結果を得るこ
とができる。
【0019】そして、前記連結手段による連結時には、
前記第二の出力手段を前記第一の出力手段に対して下流
側に配置し、前記第一の出力手段による印字出力がなさ
れた後に、前記第二の出力手段による印字出力を行うよ
うに構成しているので、第二の出力手段の出力が第一の
出力手段の定着等による熱的影響を受けにくく、品質の
高い印字結果を得ることができる。
【0020】また、前記第一の出力手段及び前記第二の
出力手段は、それぞれ記録媒体が挿入される挿入口と、
印字された記録媒体が排出される排出口とを有し、前記
第一の出力手段による印字出力がなされた記録媒体は、
第一の出力手段の排出口から排出されると共に、第二の
出力手段の挿入口に連続して挿入されるように構成して
いるので、記録媒体は前記第一の出力手段から第二の出
力手段に自動的に移動し、オペレータが記録媒体を移動
させる必要がない。
【0021】さらに、前記第一の出力手段と第二の出力
手段とが連結されたことを検出する検出手段を備え、そ
の検出手段により両出力手段が連結されたことが検出さ
れた場合、前記第一の出力手段による出力速度を、単独
で動作している場合よりも遅くするように構成されてい
るので、記録媒体が前記第一の出力手段と第二の出力手
段との間で滞留することなく、スムーズな印字動作が可
能になる。
【0022】そして、前記検出手段は、前記第一の出力
手段と第二の出力手段とが連結されたことが検出された
場合に、前記電子写真印字機構に対して信号を出力する
感知部を備えているので、この信号に基づいて、容易に
両出力手段の連結を検出することができ、前記電子写真
印字機構の動作を確実に切り替えることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の複合出力機器を具体化した実
施例について図面を参照して説明する。
【0024】まず、第一の実施例の複合出力機器の斜視
図を図1に、ブロック図を図2にそれぞれ示す。
【0025】図1及び図2に示すように、第一の実施例
の複合出力機器10は、インクジェット印字機構12、
及びそのインクジェット印字機構12を制御するインク
ジェット出力制御機構14を備え、単独での動作を可能
とするインクジェット印字部16と、電子写真印字機構
18、及びその電子写真印字機構18を制御する電子写
真出力制御機構20を備え、単独での動作を可能とする
電子写真印字部22とから構成され、インクジェット印
字部16側に設けられた出力端子26と、電子写真印字
部22側に設けられた入力端子28とをケーブル27を
用いて連結することにより、インクジェット印字部16
と電子写真印字部22とが電気的に接続され、複合出力
が可能な状態になるように構成されている。
【0026】そして、本実施例のインクジェット印字部
16が本発明の第二の出力手段を、電子写真印字部22
が本発明の第一の出力手段を、ケーブル27が本発明の
連結手段をそれぞれ構成している。
【0027】また、外部のパーソナルコンピュータ等に
接続されたケーブル23が、前記インクジェット印字部
16に設けられた入力端子24と接続されており、パー
ソナルコンピュータ等から送られる印字情報は、インク
ジェット印字部16の入力端子24からインクジェット
出力制御機構14に入力され、さらに、インクジェット
印字部16からの出力は、出力端子26から電子写真印
字部22の入力端子28に送られ、電子写真出力制御機
構20に入力される。
【0028】さらに、インクジェット印字部16には、
記録媒体である用紙を蓄えるペーパフィーダ30が備え
られている。
【0029】本実施例の電子写真印字部22における電
子写真出力機構20の構成を図3に基づいて簡単に説明
する。本実施例の電子写真印字機構18は、感光体ドラ
ム1111、その感光体ドラム111を一様に帯電する
帯電器112、帯電された感光体ドラム111の表面を
走査レーザ光等により露光して静電潜像を形成する露光
器113この静電潜像を所定の極性に帯電した現像剤に
より顕像化する現像器114、現像された画像を用紙P
に転写する転写器115、転写画像を熱等のエネルギー
を利用して定着する定着器116とから構成されてい
る。
【0030】このように構成された電子写真印字機構1
8は、前記電子写真出力制御機構20によって制御され
ており、帯電器112によって一様に帯電された感光体
ドラム111の表面を、電子写真出力制御機構20から
の画像信号に応じて、露光器113により露光すること
により静電潜像を形成する。この静電潜像に従って、現
像剤による画像が感光体ドラム111上に形成され、さ
らに、転写器115により画像が用紙Pに転写され、そ
の転写画像が定着器116により定着されて用紙P上に
画像信号に従った画像が形成される。
【0031】続いて、本実施例のインクジェット印字部
16におけるインクジェット印字機構12の構成を図4
及び図5に基づいて簡単に説明する。本実施例のインク
ジェット印字機構12が具備するインクジェットプリン
トヘッド200は、図4及び図5に示すように、ノズル
プレート201、圧電セラミックプレート202、カバ
ープレート203及びインク室204を備えている。ノ
ズルプレート201には、イエローインクが吐出するノ
ズル201Y、マゼンダインクが吐出するノズル201
M、シアンインクが吐出するノズル201C、及びブラ
ックインクが吐出するノズル201Bkが設けられてい
る。
【0032】このように構成されたインクジェットプリ
ントヘッド200は、前記インクジェット出力制御機構
14によって制御され、インクジェット出力制御機構1
4からの画像信号に応じて、圧電セラミックプレート2
02のインク室204の体積が変化し、その結果、イン
クがノズルプレート201から吐出され、画像信号に従
ったカラー画像を用紙上に形成する。
【0033】次に、上記の構成を有する本実施例の複合
出力機器10の動作について、図7に示すフローチャー
トに基づいて説明する。尚、インクジェット出力制御機
構14による処理を図7(a)に、は電子写真出力制御
機構20による処理を図7(b)にそれぞれ示す。
【0034】また、パーソナルコンピュータ(図示せ
ず)から送られる、テキスト情報とカラーグラフィック
情報とが混在した印字情報の一例として、図6(a)に
示すような印字結果を得る場合を想定する。ここで、図
6(a)に示す印字情報50には、カラーのテキスト情
報52、モノクロのテキスト情報54、カラーグラフィ
ック情報56が含まれている。
【0035】パーソナルコンピュータからの印字情報5
0は、入力端子24を介してインクジェット出力制御機
構14に入力され(ステップ60、以下S60と略称す
る。他のステップも同様)、このインクジェット出力制
御機構14において、印字情報50がモノクロのテキス
ト情報54と、カラーのテキスト情報52・グラフィッ
ク情報56とに分離される(S62)。カラーのテキス
ト情報52・グラフィック情報56は、インクジェット
出力制御機構14内のバッファ(図示せず)に蓄えら
れ、モノクロのテキスト情報54は、印字情報として出
力端子26、ケーブル27及び入力端子28を介して電
子写真印字部22の電子写真出力制御機構20へ送られ
る(S64)。
【0036】図7(a)中のS64において送信された
モノクロのテキスト情報54は、電子写真出力制御機構
20において受信され(図7(b)中のS70)、その
受信したデータに基づいて、電子写真印字機構18によ
ってモノクロのテキスト情報54のみが印字され(S7
2)、図6(b)に示すような印字結果を得る。
【0037】次に、電子写真印字部22による印字出力
がなされた用紙を、インクジェット印字部16のペーパ
フィーダ部30にセットすると、図7(a)に示すフロ
ーチャート中のS66において、用紙がセットされたこ
とが確認され、インクジェット印字部16のインクジェ
ット印字機構12によってカラーのテキスト情報52・
グラフィック情報56(図6(c)の部分)が印字され
(S68)、最終的に図6(a)に示す印字結果が得ら
れ、出力が完了する。
【0038】このように、第一の実施例によれば、単独
で動作可能なインクジェット印字部16と電子写真印字
部22とをケーブル27によって連結することにより、
容易に複合出力機器10を形成することができる。そし
て、パーソナルコンピュータから送られる印字情報50
をモノクロのテキスト情報54と、カラーのテキスト情
報52・グラフィック情報56とに分割するように構成
し、モノクロのテキスト情報54を電子写真印字部22
によって印字出力し、カラーのテキスト情報52・グラ
フィック情報56をインクジェット印字部16によって
印字出力しているので、グラフィック中のモノクロの部
分についてもインクジェット印字部16によって出力す
ることができ、自然なグラフィックの印字結果を得るこ
とができる。また、モノクロのテキストの部分は、電子
写真印字部22の特性を生かして品質の良いテキスト印
字結果を得ることができる。
【0039】また、電子写真印字部22による印字がな
された後に、インクジェット印字部16による印字を行
うように構成しているので、インクジェット印字部16
による印字結果が電子写真印字機構における定着等によ
る熱的影響を受けにくく、品質の高い印字結果を得るこ
とができる。
【0040】続いて、第二の実施例の複合出力機器につ
いて図面に基づいて説明する。
【0041】第二の実施例の複合出力機器の斜視図を図
8に、ブロック図を図9にそれぞれ示す。
【0042】図8及び図9に示すように、第二の実施例
の複合出力機器80は、インクジェット印字機構82、
及びそのインクジェット印字機構82を制御するインク
ジェット出力制御機構84を備え、単独での動作を可能
とするインクジェット印字部86と、電子写真印字機構
88、及びその電子写真印字機構88を制御する電子写
真出力制御機構90を備え、単独での動作を可能とする
電子写真印字部92とから構成され、インクジェット印
字部16側に設けられた出力端子100と、電子写真印
字部22側に設けられた入力端子102とをケーブル1
01を用いて連結することにより、インクジェット印字
部86と電子写真印字部92とが電気的に接続され、複
合出力が可能な状態になるように構成されている。
【0043】また、外部のパーソナルコンピュータ等に
接続されたケーブル101が、前記インクジェット印字
部16に設けられた入力端子98と接続されており、パ
ーソナルコンピュータ等から送られる印字情報は、イン
クジェット印字部86の入力端子98からインクジェッ
ト出力制御機構84に入力され、さらに、インクジェッ
ト印字部86からの出力は、出力端子100から電子写
真印字部92の入力端子102に送られ、電子写真出力
制御機構90に入力される。
【0044】ここで、インクジェット印字部86と電子
写真印字部92は、ケーブル101により一体的に接続
された場合には複合出力機器80として機能するが、こ
の接続時には、インクジェット印字部86の背面に設け
られた突起96が、電子写真印字部92の前面に設けら
れた接続検出機構94に作用して、インクジェット印字
部86と電子写真印字部92とが連結された状態にある
ことをインクジェット出力制御機構84及び電子写真出
力制御機構90にて検出することができる。具体的に
は、前記突起96が前記接続検出機構94に挿入される
と、インクジェット印字部86のインクジェット出力制
御機構84、及び電子写真印字部92の電子写真出力制
御機構90に信号が送られ、この信号により、インクジ
ェット印字部86と電子写真印字部92とが連結された
ことが検出される。
【0045】そして、前記突起96及び接続検出機構9
4が、本発明の検出手段を構成し、特に、接続検出機構
94が本発明の感知部を構成している。
【0046】また、電子写真印字部92には記録媒体で
ある用紙を挿入するための挿入口91、及び印字された
用紙が排出される排出口104が設けられており、ま
た、インクジェット印字部86にも電子写真印字部92
において印字された用紙が挿入される挿入口81、及び
印字された用紙が排出される排出口83が設けられてお
り、前記電子写真印字部92の排出口104と、インク
ジェット印字部86の挿入口81とは連結されており、
電子写真印字部92において印字された用紙が、そのま
ま自動的にインクジェット印字部86の挿入口81に送
られる。
【0047】以上の構成を有する複合出力機器80の各
印字部の構成については、基本的には第一の実施例と同
一であるため、詳細な説明は省略するが、接続検出機構
94に関連する動作について図10のフローチャートに
基づいて説明する。
【0048】パーソナルコンピュータからの印字情報
は、入力端子98を介してインクジェット出力制御機構
84に入力され、インクジェット出力制御機構84は印
字情報を受信すると、現在インクジェット印字部86と
電子写真印字部92とが接続されているか否かを判断す
る(S132)。ここで、両印字部が接続されている場
合は、前記接続検出機構94からインクジェット出力制
御機構84に対して信号が送られるので、この信号が送
られているか否かを見ることによって両印字部の接続状
態を判断することができる。もし、接続されていると判
断された場合(S132:N)、印字情報はインクジェ
ット印字部86によって全て印字される(S136)。
【0049】また、接続されていると判断された場合は
(S132:Y)、インクジェット出力制御機構84に
おいて、印字情報がモノクロ情報とカラー情報とに分離
される。そして、カラー情報は、インクジェット出力制
御機構84内のバッファ(図示せず)に蓄えられ、モノ
クロ情報は、印字情報として出力端子100、ケーブル
101及び入力端子102を介して電子写真印字部92
の電子写真出力制御機構88へ送られる。
【0050】ここで、インクジェット印字部86と電子
写真印字部92とが接続されると、前記接続検出機構9
4から電子写真出力制御機構90に対しても信号が送ら
れ、電子写真出力制御機構90は、この信号を検出した
場合、印字のプロセス速度を単独で動作する場合よりも
低下させる(S134)。具体的には、インクジェット
印字部86のプロセス速度よりも遅くさせる。これは、
通常、電子写真印字部92のプロセス速度は、インクジ
ェット印字部86よりも速く、両印字部が接続された状
態で、電子写真印字部92を通常の速度で動作させる
と、インクジェット印字部86側の印字が間に合わず、
両印字部の間で用紙が滞留し、複合印字動作がスムーズ
に行われないため、両印字部の接続時には、電子写真印
字部92の印字のプロセス速度を遅くする必要がある。
【0051】そして、送信されたモノクロ情報は、電子
写真出力制御機構90において受信され、その受信した
データに基づいて、電子写真印字機構88によってモノ
クロ情報のみが印字され、印字された用紙は排出口10
4からインクジェット印字部86側に送られる。インク
ジェット印字機構82においては、カラー情報が印字さ
れ、モノクロ情報とカラー情報とが印字された用紙が、
最終的にインクジェット印字部86の排出口83から排
出される(S136)。
【0052】このように、第二の実施例によれば、単独
で動作可能なインクジェット印字部86と電子写真印字
部92とをケーブル101によって連結することによ
り、容易に複合出力機器80を形成することができる。
そして、パーソナルコンピュータから送られる印字情報
をモノクロ情報とカラー情報52とに分割するように構
成しているので、比較的容易な処理によって印字情報を
分割することができる。
【0053】また、電子写真印字部92による印字がな
された後に、インクジェット印字部86による印字を行
うように構成しているので、インクジェット印字部86
による印字結果が電子写真印字機構における定着等によ
る熱的影響を受けにくく、品質の高い印字結果を得るこ
とができる。
【0054】さらに、電子写真印字部92からインクジ
ェット印字部86への用紙の移動は、自動的に行われる
ので、使い勝手が良くなる。
【0055】また、インクジェット印字部86と電子写
真印字部92との連結を、突起96及び接続検出機構9
4によって検出し、その検出結果に基づき、電子写真印
字機構88のプロセス速度を自動的に低下させるので、
複合出力機器80としての出力動作をスムーズに行うこ
とができる。
【0056】尚、本発明の複合出力機器は、上記した実
施例に限定されるものではなく、種々の変更を加えるこ
とができる。
【0057】例えば、本実施例においては、パーソナル
コンピュータからの印字情報が、インクジェット印字部
側の出力制御機構に送られ、そこで分割されるように構
成したが、印字情報は、電子写真印字部側の出力制御機
構に送られ、そこで分割されるように構成しても良い。
【0058】また、インクジェット印字機構82として
は、通常の水溶性の染料系インクを用いた方式以外に、
顔料系インク等を使用した熱溶融型インクを用いたもの
等、いかなるインクジェットの方式でも利用することが
できる。
【0059】さらに、電子写真の基本構成要素として
は、露光系、転写系等、どのような方式を用いても本発
明が有効であることはいうまでもなく、一例として現像
系には、磁性2成分、磁性1.5成分、非磁性1成分等
いかなる方式を用いても良く、感光体の極性はプラスで
もマイナスでも良い。
【0060】
【発明の効果】このように、本発明の複合出力機器によ
れば、第一の出力手段と第二の出力手段とを相互に連結
する連結手段とを備え、その連結手段による連結時に
は、制御手段が、前記双方の出力手段が互いに関連して
複合印字動作するように制御するので、簡単な構成で、
カラー出力を可能とする複合出力機器を容易に形成する
ことができ、また、必要に応じてそれぞれの出力手段を
単独で用いることもでき、使い勝手が良い。
【0061】また、前記第一の出力手段及び第二の出力
手段の少なくとも一方に設けられ、かつ外部から入力さ
れる印字情報を分割するための分割手段を備え、その分
割手段によって分割された別々の印字情報を、前記第一
の出力手段及び第二の出力手段により各々印字出力する
ので、それぞれの出力手段の特色を生かした高品質の出
力結果を得ることができる。
【0062】さらに、前記第一の出力手段と第二の出力
手段とが連結されたことを検出する検出手段を備え、そ
の検出手段により両出力手段が連結されたことが検出さ
れた場合、前記第一の出力手段による出力速度を、単独
で動作している場合よりも遅くするように構成されてい
るので、記録媒体が前記第一の出力手段と第二の出力手
段との間で滞留することなく、スムーズな印字動作が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例の複合出力機器の斜視図である。
【図2】第一の実施例の複合出力機器の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】電子写真印字部の電子写真印字機構の構成を示
す図である。
【図4】インクジェット印字部のインクジェット印字機
構の構成を示す図である。
【図5】インクジェット印字部のインクジェット印字機
構の構成を示す図である。
【図6】複合出力機器による印字例を示す図である。
【図7】第一の実施例の複合出力機器の動作を表わすフ
ローチャートである。
【図8】第二の実施例の複合出力機器の斜視図である。
【図9】第二の実施例の複合出力機器の構成を示すブロ
ック図である。
【図10】第二の実施例の複合出力機器の動作を表わす
フローチャートである。
【符号の説明】
10,80 複合出力機器 12,82 インクジェット印字機構 14,84 インクジェット出力制御機構 16,86 インクジェット印字部 18,88 電子写真印字機構 20,90 電子写真出力制御機構 22,92 電子写真印字部 27,101 ケーブル 94 接続検出機構 96 接続検出用突起

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる印字機構を複数個備えた複合出力
    機器において、 電子写真印字機構を有し単独で動作可能な第一の出力手
    段と、 インクジェット印字機構を有し単独で動作可能な第二の
    出力手段と、 前記第一の出力手段と前記第二の出力手段とを相互に連
    結する連結手段とを備え、 その連結手段による連結時に、前記双方の出力手段が互
    いに関連して複合印字動作するように制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする複合出力装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の出力手段及び第二の出力手段
    の少なくとも一方に設けられ、かつ外部から入力される
    印字情報を分割するための分割手段を備えており、 その分割手段によって分割された別々の印字情報を、前
    記第一の出力手段及び第二の出力手段により各々印字出
    力することを特徴とする請求項1に記載の複合出力機
    器。
  3. 【請求項3】 前記分割手段は、前記印字情報をモノク
    ロ情報とカラー情報とに分割し、そのモノクロ情報を前
    記第一の出力手段によって印字出力し、カラーの情報を
    前記第二の出力手段によって印字出力するように構成し
    たことを特徴とする請求項2に記載の複合出力機器。
  4. 【請求項4】 前記分割手段は、前記印字情報をモノク
    ロのテキスト情報と、カラー及びグラフィック中のモノ
    クロ情報とに分割し、そのモノクロのテキスト情報を前
    記第一の出力手段によって印字出力し、カラー及びグラ
    フィック中のモノクロ情報を前記第二の出力手段によっ
    て印字出力するように構成したことを特徴とする請求項
    2に記載の複合出力機器。
  5. 【請求項5】 前記連結手段による連結時には、前記第
    二の出力手段を前記第一の出力手段に対して下流側に配
    置し、前記第一の出力手段による印字出力がなされた後
    に、前記第二の出力手段による印字出力を行うように構
    成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の複合出力機器。
  6. 【請求項6】 前記第一の出力手段及び前記第二の出力
    手段は、それぞれ記録媒体が挿入される挿入口と、印字
    された記録媒体が排出される排出口とを有し、 前記第一の出力手段による印字出力がなされた記録媒体
    は、第一の出力手段の排出口から排出されると共に、第
    二の出力手段の挿入口に連続して挿入されることを特徴
    とする請求項5に記載の複合出力機器。
  7. 【請求項7】 前記第一の出力手段と第二の出力手段と
    が連結されたことを検出する検出手段を備え、 その検出手段により両出力手段が連結されたことが検出
    された場合、前記第一の出力手段による出力速度を、単
    独で動作している場合よりも遅くすることを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の複合出力機
    器。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、前記第一の出力手段と
    第二の出力手段とが連結されたことが検出された場合
    に、前記電子写真印字機構に対して信号を出力する感知
    部を備えていることを特徴とする請求項7に記載の複合
    出力機器。
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