JP3624049B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに応じた現像剤像を用紙に形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、印刷装置には、インクジェット方式、熱転写方式、電子写真方式などによるプリンタがあり、例えば、この電子写真方式によるプリンタとしては、レーザビームプリンタがある。
【0003】
これらのプリンタは、予め割り当てられている複数の個別処理を実行することによって画像を印刷用紙に形成する画像形成手段(以下、プリンタエンジン)およびそのプリンタエンジンの制御に関する処理を行う制御手段(以下、プリンタコントローラという)を備える。
【0004】
具体的には、プリンタコントローラは、ホストコンピュータなどの外部装置に通信可能に接続され、その外部装置から供給された印刷情報を解析し、その解析によって印字処理可能な画像データを生成し、プリンタエンジンに送出する処理などを行うとともに、プリンタエンジンによる印刷出力に関する制御命令を出力する。
【0005】
プリンタエンジンは、プリンタコントローラからの制御命令に基づきプリンタコントローラから送出された画像データに対する印刷出力を行い、この印刷出力に伴い実行される各処理、例えば、給紙処理、印字処理はエンジン制御部で制御される。
【0006】
次に、上述のプリンタの中のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントローラとプリンタエンジンとの構成について図11を参照しながら説明する。図11は従来のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントローラとプリンタエンジンとの構成を示すブロック図である。
【0007】
従来のレーザビームプリンタは、図11に示すように、プリンタコントローラ501とプリンタエンジン502とを搭載する。
【0008】
プリンタコントローラ501は、通信可能に接続されたホストコンピュータなどの外部装置(図示せず)との間における命令、応答などのやり取り、外部装置からの印刷情報の受信、その受信した印刷情報の解析による印字処理可能な画像データへの展開処理、その画像データのプリンタエンジン502への転送、シリアル通信可能に接続されたプリンタエンジン502との間における命令、応答のやり取りなどを行う。
【0009】
プリンタエンジン502は、プリンタコントローラ501からの制御命令に基づきプリンタコントローラ501から送出された画像データに対する印刷出力を行い、この印刷出力に伴い実行される各処理はエンジン制御部503で制御される。
【0010】
このエンジン制御部503で制御される各処理としては、印刷用紙の給紙制御に関する処理、印刷用紙の搬送制御に関する処理、スキャナモータ、感光ドラム上の静電潜像形成に用いられるレーザ光の駆動制御などを含む光学系に関する処理、印刷用紙に転写されたトナー像を定着させるための定着器の温度制御、定着器の温度異常検出などを含む定着器に関する処理がある。
【0011】
印刷用紙の給紙制御に関する処理では、用紙サイズ検出部403からの検出信号、給紙部有無検出部404からの検出信号、オプション有無検出部405からの検出信号からの検出信号に基づき給紙可能な印刷用紙の種類、サイズ、それの有無などを検出し、指定された種類、サイズの印刷用紙を給紙するように、装着されているカセットまたはオプション制御部409に対し制御命令を与える。
【0012】
用紙サイズ検出部403は、用紙カセット内に装填されている印刷用紙のサイズを検出し、その検出結果を示す検出信号を出力する。給紙部有無検出部404は、カセット、手差し、オプションカセット、封筒フィーダの各給紙口の有無を検出し、その検出結果を示す検出信号を出力する。オプション有無検出部405は、オプションカセット、封筒フィーダの各オプションの接続状況を検出し、その検出結果を示す検出信号を出力する。オプション制御部409は、エンジン制御部503からの制御命令に基づきオプションカセット、封筒フィーダの各オプションに対する動作指示を出力する。
【0013】
印刷用紙の搬送制御に関する処理では、レジスト、排紙、両面、反転の各搬送路内における記録紙の有無を検出するセンサ入力部410からの検出信号に基づき対応する搬送路に沿って印刷用紙を搬送するように用紙搬送制御部406に対する制御命令を生成する。用紙搬送制御部406は、エンジン制御部503からの制御命令に基づき各搬送路に設けられている搬送ローラを駆動するための搬送モータに対する動作指示を出力する。
【0014】
光学系に関する処理では、光学系制御部407からその状態を示す状態信号を取り込み、その状態信号に基づき光学系制御部407に対する制御命令を生成する。光学系制御部407は、エンジン制御部503からの制御命令に基づきスキャナモータ、レーザ光の駆動ドライバなどに対する動作指示を出力する。
【0015】
定着器に関する処理では、定着器温度制御部408からその状態を示す状態信号を取り込み、その状態信号に基づき定着器の温度を監視し、その温度が所定範囲の定着温度になるように定着器のヒータを制御するための制御命令を生成するとともに、定着器のヒータ故障などによる温度異常などの異常発生を検出すると、定着器の動作を停止させるための制御命令を生成する。定着器温度制御部408は、エンジン制御部503からの制御命令に基づき定着器のヒータなどに対する動作指示を出力する。
【0016】
このエンジン制御部503による各処理に対する制御は、プリンタコントローラ501との間でやり取りされる信号に基づき実行され、その信号としては、/CPRDY411、/PPRDY412、/RDY413、/PRNT414、/VSREQ415、/VSYNC416、/BD417、/SCLK418、/CMD419、/CBSY420、/STS421、/SBSY422の各信号がある。
【0017】
/CPRDY411は、プリンタコントローラ501がエンジン制御部503に対し通信可能状態であることを示す信号であり、/PPRDY412は、エンジン制御部503がプリンタコントローラ501に対し通信可能スタンバイ状態にあることを示す信号である。
【0018】
/RDY413は、エンジン制御部503が印刷出力可能なスタンバイ状態にあるか否かを示す信号であり、この信号は、上述の印刷出力に伴う各処理に関する状態が予め設定された条件を満足する状態であるときに、“TRUE”となり、上述の印刷出力に伴う各処理に関する状態が予め設定された条件を満足しない状態、すなわち印刷出力を正常に実行することができない異常状態にあるときに、“FALSE”となる。
【0019】
/PRNT414は、プリンタコントローラ501がエンジン制御部503に対し印字要求をするための信号である。/VSREQ415は、エンジン制御部503がプリンタコントローラ501に対し垂直同期信号を要求するための信号であり、/VSYNC416は/VSREQ415に基づきプリンタコントローラ501からエンジン制御部503に出力される垂直同期信号であり、/D417はプリンタコントローラ501からエンジン制御部503に出力される水平同期信号である。/SCLK418は、プリンタコントローラ501がエンジン制御部503との間で行うシリアル通信の同期を取るための同期クロック信号である。
【0020】
/CMD419は、プリンタコントローラ501がエンジン制御部503に対し指示を行うためのコマンド信号からなり、/CBSY420は、/CMD419出力のためのストローブ信号である。/STS421は、/CMD419に応答して出力される、プリンタエンジン501内部のステータスを示す信号であり、/SBSY422は、/STS421出力のための信号である。
【0021】
次に、プリンタコントローラ501によるプリンタエンジン502に対する制御動作を説明する。
【0022】
エンジン制御部503は、プリンタコントローラ501の制御下において印刷出力を行い、その印刷出力が正常に実行可能な状態であると、“TRUE”の/RDY信号を出力し、印刷出力停止を必要とする異常、例えば紙詰りが発生すると、“FALSE”の/RDY信号を出力する。
【0023】
プリンタコントローラ501は、エンジン制御部503から出力された/RDY413、/STS421の各信号を監視することによって、プリンタエンジン502における状態変化を認識し、その状態変化に対応する制御を行う。例えば、/RDY信号が“FALSE”になると、その/RDY信号をトリガとしてプリンタエンジン501の異常(例えば紙詰り)発生が検知され、処理停止を指示する/CMD419信号がプリンタエンジン502に出力される。
【0024】
これに対し、各処理のSTS421信号はポーリングなどによって読み取られ、そのSTS421信号から/RDY信号に直接に関与しない状態変化が認識される。その状態変化の認識によってプリンタエンジン502におけるエラー発生が検知されると、処理停止を指示する/CMD419信号がプリンタエンジン502に出力される。
【0025】
エンジン制御部503は、処理停止を指示する/CMD419信号を受けると、印刷出力に伴う各処理を停止するように制御し、プリンタエンジン502は動作を停止する。このプリンタエンジン502の動作停止は、/RDY信号“FALSE”の状態が/RDY信号“TRUE”の正常な状態に回復されるまで、またはSTS421信号によって発生エラーが取り除かれたことを検知するまで続行される。
【0026】
また、STS421信号によるエラー発生検知時には、エラースキップの設定によって、プリンタエンジン502の動作停止を行うことなくそのエラー発生の処理をスキップして次の処理に移行するように制御することも可能である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のプリンタコントローラ501によるプリンタエンジン502に対する制御方法では、エンジン制御部503から出力される/RDY信号によってプリンタエンジン502における紙詰りなどの異常状態発生を検知すると、その異常状態発生に対する処理としてプリンタエンジン502の処理停止指示を行うから、不適正な印刷出力は未然に防止されるが、同様に、各処理のSTS421信号によって/RDY信号に直接に関与しない状態におけるエラー発生が検知されると、その発生したエラー内容に関係なく不適正な印刷出力の防止処理としてプリンタエンジン502の処理停止を行うから、/RDY信号に直接に関与しない状態におけるエラー発生に対応する処理は一意的であり、そのエラー発生に柔軟に対応することができない。すなわち、プリンタエンジン501における異常発生、エラー発生などに伴う状態変化に対応する処理としてプリンタエンジン502の処理停止が一意的に行われるから、プリンタエンジン501におけるそのエラー発生状態に柔軟に対応することができない。
【0028】
また、/RDY信号に直接に関与しない状態におけるエラー検知を各処理のSTS421信号に基づき行うから、常にSTS421信号をポーリングによって読み取ることが必要であり、プリンタコントローラ501に掛かる負荷が大きくなる。
【0029】
本発明の目的は、画像形成手段の状態を常に監視するという大きな負荷を掛けることなく、画像形成手段の状態に応じて適切に現像剤の使用量を調整することができる画像形成装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、入力される画像情報に所定の画像処理を施して画像データを生成する情報処理手段と、前記情報処理手段が生成した前記画像データに応じた現像剤像を用紙に形成する画像形成手段と、前記画像形成手段の状態を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された前記状態が変化したことに応じて状態変化信号を前記情報処理手段に出力する第1の出力手段と、前記検知手段により検知された前記状態を示すステータス信号を前記情報処理手段に出力する第2の出力手段とを有し、前記情報処理手段は、前記第1の出力手段から前記状態変化信号が入力されたことに応じて前記第2の出力手段へ前記ステータス信号の出力を要求するステータス要求信号を出力するとともに、前記ステータス要求信号に応答して前記第2の出力手段から入力される前記ステータス信号が特定の状態を示す場合は、前記現像剤の使用量に関連する前記特定の状態に応じた画像処理を前記画像情報に施すことを特徴とする。
【0031】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記特定の状態とは、前記現像剤の不足状態であり、前記情報処理手段は、前記現像剤の使用量を調整すべく前記現像剤の不足状態に応じた前記所定の画像処理を施すことを特徴とする。
【0032】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記情報処理手段は、前記ステータス信号が複数色の前記現像剤にかかる特定色の現像剤の不足状態を示す場合は、前記特定色にかかる画像情報を他の色の画像情報に変換する前記所定の画像処理を施すことを特徴とする。
【0033】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記検知手段は、少なくとも前記画像形成手段により画像形成される用紙の色を検知し、前記特定の状態とは、前記検知手段が検知する用紙の色の変化状態であることを特徴とする。
【0034】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記検知手段は、少なくとも前記画像形成手段に関する温度又は湿度を検知し、前記特定の状態とは、前記検知手段が検知する温度又は湿度の異常状態であることを特徴とする。
【0035】
請求項6記載の発明は、入力される画像情報に基づいて画像データを生成する情報処理手段と、前記情報処理手段が生成した前記画像データに応じた現像剤像を用紙に形成する画像形成手段と、前記画像形成手段の状態を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された前記状態が変化したことに応じて状態変化信号を前記情報処理手段に出力する第1の出力手段と、前記検知手段により検知された前記状態を示すステータス信号を前記情報処理手段に出力する第2の出力手段とを有し、前記情報処理手段は、前記第1の出力手段から前記状態変化信号が入力されたことに応じて前記第2の出力手段へ前記ステータス信号の出力を要求するステータス要求信号を出力するとともに、前記ステータス要求信号に応答して入力される前記ステータス信号が特定の状態を示す場合は、前記画像形成手段に前記現像剤の使用量を調整するための信号を出力することを特徴とする。
【0036】
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記特定の状態とは、前記現像剤の不足状態であることを特徴とする。
【0037】
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記情報処理手段は、外部装置から入力される画像情報に基づいて前記画像データを生成することを特徴とする。
【0038】
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記現像剤はトナーであることを特徴とする。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0052】
(実施の第1形態)
図1は本発明の印刷装置の実施の第1形態であるレーザビームプリンタの構成を示すブロック図、図2は図1のレーザビームプリンタの機構を模式的に示す図、図3は図1のレーザビームプリンタに搭載されているプリンタコントローラの構成を示すブロック図、図4は図1のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントローラとプリンタエンジンとの間でやり取りされる信号を示すブロック図である。
【0053】
カラー出力可能なレーザビームプリンタ102は、図1に示すように、ホストコンピュータなどの外部機器101から所定のページ記述言語方式のカラー多値情報を含む情報(以下、印刷データという)が入力され、その印刷データを解析することによってイメージデータを生成するプリンタコントローラ103と、プリンタコントローラ103によって生成されたイメージデータが示す画像を用紙上に印刷するプリンタエンジン(以下、エンジンという)105と、ユーザとのインタフェーイスを司り、レーザビームプリンタ102に対する所望の動作を指示するための入力操作を行うためのパネル部104とから構成される。
【0054】
次に、本実施の形態のレーザビームプリンタの機構について図2を参照しながら説明する。
【0055】
レーザビームプリンタ102は、図2に示すように、筐体201を備え、筐体201には、エンジン105を構成するための各機構と、その各機構による各印字プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行うエンジン制御部(図4に示す)およびプリンタコントローラ103(図1に示す)を収納する制御ボード収納部203とが内蔵されている。
【0056】
エンジン105を構成するための各機構としては、レーザ光の走査による感光ドラム上への静電潜像形成、その静電潜像の顕像化、その顕像の印刷用紙への転写を行うための光学処理機構、印刷用紙に転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、印刷用紙の給紙処理機構、印刷用紙の搬送処理機構が設けられている。
【0057】
光学処理機構は、半導体レーザ(図示せず)から発射されるレーザ光をプリンタコントローラ103から供給されたイメージデータに応じてオン、オフ駆動するレーザドライバ206を有し、半導体レーザから発射されたレーザ光は回転多面鏡207により主走査方向に振られる。その主走査方向に振られたレーザ光は反射ミラー208を介して感光ドラム205に導かれ、感光ドラム205上を主走査方向に露光する。
【0058】
レーザ光による走査露光によって感光ドラム205上には静電潜像が形成され、その潜像は現像器220から供給されるトナーによってトナー像に顕像化される。
このトナーには、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各トナーが用いられている。感光ドラム205上のトナー像は給紙処理機構によって副走査方向に同期して給紙される印刷用紙に転写される。
【0059】
感光ドラム205および現像器220は着脱可能なカートリッジ204に収容されている。反射ミラー208は半透過型ミラーからなり、その裏面側にはビームディテクタ209が配置されている。ビームディテクタ209はレーザ光を検出し、その検出信号はプリンタコントローラ103に与えられる。プリンタコントローラ103はビームディテクタ209の検出信号に基づき主走査方向への露光タイミングを決定する水平同期信号を生成し、その水平同期信号はプリンタコントローラ103に出力される。
【0060】
定着処理機構は、印刷用紙に転写されたトナー像を熱圧によって定着させるための定着器216を有し、定着器216には、トナー像を加熱するようためのヒータが設けられている。ヒータは、所定の定着温度が得られるようにエンジン制御部106で制御される。
【0061】
印刷用紙の給紙機構は、印刷用紙を収容するカセット210と手差用トレイ219とを有し、カセット210の印刷用紙または手差トレイ219の印刷用紙を選択的に給紙するように構成されている。
【0062】
カセット210は筐体201内に装着され、カセット210には、仕切り板(図示せず)の移動位置に応じて印刷用紙のサイズを電気的に検知するサイズ検知機構が設けられている。カセット210からはその最上の印刷用紙から1枚単位でカセット給紙クラッチ211の回転駆動によって給紙ローラ212まで搬送される。カセット給紙クラッチ211は、給紙毎に駆動手段(図示せず)によって間欠的に回転駆動されるカムからなり、そのカムが1回転する毎に1枚の印刷用紙が給紙される。
【0063】
給紙ローラ212は印刷用紙をその先端部がレジストシャッタ214に対応する位置まで搬送し、レジストシャッタ214は、給紙された印刷用紙の押圧およびその解除によって、その印刷用紙の給紙停止およびその解除を行い、そのレジストシャッタ214の動作はレーザ光の副走査に同期するように制御される。
【0064】
これに対し、手差トレイは219は筐体201に設けられ、ユーザによって手差トレイ219に搭載された印刷用紙は給紙ローラ215でレジストシャッタ214に向けて給紙される。
【0065】
印刷用紙の搬送処理機構は、レジストシャッタ214による押圧が解除された印刷用紙を感光ドラム205に向けて搬送する搬送ローラ213と、定着器216から排出された印刷用紙を筐体201上部に形成された排紙トレイまで導くための各搬送ローラ217,218と、各搬送ローラ213,217,218を駆動するための駆動手段(図示せず)とを有する。
【0066】
筐体201には、パネル部104を構成するための操作パネル202が取り付けられている。操作パネル202には、指示入力操作のためのスイッチ群、情報表示のためのLED表示器、LCD表示器が設けられている。
【0067】
次に、プリンタコントローラ103の構成について図3を参照しながら説明する。
【0068】
プリンタコントローラ103は、外部機器101から送出された印刷データを入力する入力バッファ(図示せず)と、外部機器101へ送出する信号を一時的に保持する出力バッファ(図示せず)とが設けられているホストI/F部302を有し、ホストI/F部302は、外部機器101と間でやり取りされる信号の入出力部を構成するとともに、外部機器101との間の通信制御を行う。
【0069】
ホストI/F部302を介して入力された印刷データは、画像データ発生部303に与えられる。画像データ発生部303は、予め定められている解析手順に基づき入力された印刷データの解析(例えばPDL解析処理)、その解析結果からプリンタエンジン105が処理可能なイメージデータの作成を行う。具体的には、印刷データの解析、その解析によるオブジェクト情報の作成を行うとともに、そのオブジェクト情報の作成と並行して、ラスタライズ処理、疑似階調処理を順に行う。このラスタライズ処理では、印刷データに含まれる表示色RGB(加法混色)からプリンタエンジンが処理可能なYMCK(減法混色)への変換、印刷データに含まれる文字コードから予め格納されているビットパターン、アウトラインフォントなどのフォントデータへの変換などを行い、バンド単位でビットマップデータを作成し、このバンド単位のビットマップデータに対しディザパターンを用いる疑似階調処理を施し、印刷処理可能なイメージデータを生成する。
【0070】
この作成されたイメージデータは、画像メモリ305に格納される。画像メモリ305に格納されているイメージデータの読出しはDMA制御部308で制御され、このDMA制御部308による画像メモリ305からのイメージデータの読出しに対する制御はCPU309からの指示に基づき行われる。
【0071】
画像メモリ305から読み出されたイメージデータは、エンジンI/F部306を介してビデオ信号としてエンジン105に転送される。エンジンI/F部306には、エンジン105へ転送するビデオ信号を一時的に保持する出力バッファ(図示せず)と、エンジン105から送出された信号を一時的に保持する入力バッファ(図示せず)とが設けられ、エンジンI/F部306は、エンジン105と間でやり取りされる信号の入出力部を構成するとともに、エンジン105との間の通信制御を行う。
【0072】
パネル部104(図1に示す)から操作入力によって出されたモード設定に関する指示などは、パネルI/F部301を介して入力され、パネルI/F部301はパネル部104とCPU309との間のインタフェーイスを構成する。
【0073】
CPU309は、パネル部104から指示されたモードに応じて上述の各ブロックに対する制御を行い、この制御はROM304に格納されている制御プログラムに基づき実行される。このROM304に格納されている制御プログラムは、システムクロックによってタスクと称されるロードモジュール単位に時分割制御を行うためのOS(オペレーティングシステム)と、このOSによって機能単位に実行制御される複数のロードモジュールとから構成される。このロードモジュールを含む制御プログラムは必要に応じてEEPROM(不揮発性メモリ)310に格納される。CPU309による演算処理の作業領域としては、RAM307が使用される。
【0074】
上述のCPU309を含む各ブロックはシステムバス311にCPU309がアクセス可能なように接続されている。システムバス311は、アドレスバスとシステムバスとから構成される。
【0075】
次に、本レーザビームプリンタにおけるプリンタコントローラとエンジンとの間でやり取りされる信号について図4を参照しながら説明する。
【0076】
エンジン105は、プリンタコントローラ103からの制御命令に基づきプリンタコントローラ103から送出されたビデオ信号に対する印刷出力を行い、この印刷出力に伴い実行される各処理はエンジン制御部106で制御される。
【0077】
エンジン105のエンジン制御部106で制御される各処理としては、印刷用紙の給紙制御に関する処理、印刷用紙の搬送制御に関する処理、スキャナモータ、感光ドラム上の静電潜像形成に用いられるレーザ光の駆動制御などを含む光学系に関する処理、印刷用紙に転写されたトナー像を定着させるための定着器の温度制御、定着器の温度異常検出などを含む定着器に関する処理がある。
【0078】
印刷用紙の給紙制御に関する処理では、用紙サイズ検出部403からの検出信号、給紙部有無検出部404からの検出信号、オプション有無検出部405からの検出信号からの検出信号に基づき給紙可能な印刷用紙の種類、サイズ、それの有無などを検出し、指定された種類、サイズの印刷用紙を給紙するように、装着されているカセットまたはオプション制御部409に対し制御命令を与える。
【0079】
用紙サイズ検出部403は、用紙カセット内に装填されている印刷用紙のサイズを検出し、その検出結果を示す検出信号を出力する。給紙部有無検出部404は、カセット、手差し、オプションカセット、封筒フィーダの各給紙口の有無を検出し、その検出結果を示す検出信号を出力する。オプション有無検出部405は、オプションカセット、封筒フィーダの各オプションの接続状況を検出し、その検出結果を示す検出信号を出力する。オプション制御部409は、エンジン制御部503からの制御命令に基づきオプションカセット、封筒フィーダの各オプションに対する動作指示を出力する。
【0080】
印刷用紙の搬送制御に関する処理では、レジスト、排紙、両面、反転の各搬送路内における記録紙の有無を検出するセンサ入力部410からの検出信号に基づき対応する搬送路に沿って印刷用紙を搬送するように用紙搬送制御部406に対する制御命令を生成する。用紙搬送制御部406は、エンジン制御部503からの制御命令に基づき各搬送路に設けられている搬送ローラを駆動するための搬送モータに対する動作指示を出力する。
【0081】
光学系に関する処理では、光学系制御部407からその状態を示す状態信号を取り込み、その状態信号に基づき光学系制御部407に対する制御命令を生成する。光学系制御部407は、エンジン制御部503からの制御命令に基づきスキャナモータ、レーザ光の駆動ドライバなどに対する動作指示を出力する。
【0082】
定着器に関する処理では、定着器温度制御部408からその状態を示す状態信号を取り込み、その状態信号に基づき定着器の温度を監視し、その温度が所定範囲の定着温度になるように定着器のヒータを制御するための制御命令を生成するとともに、定着器のヒータ故障などによる温度異常などの異常発生を検出すると、定着器の動作を停止させるための制御命令を生成する。定着器温度制御部408は、エンジン制御部106からの制御命令に基づき定着器のヒータなどに対する動作指示を出力する。
【0083】
このエンジン制御部106による各処理に対する制御は、プリンタコントローラ103との間でやり取りされる信号に基づき実行され、その信号としては、/CPRDY411、/PPRDY412、/RDY413、/PRNT414、/VSREQ415、/VSYNC416、/BD417、/SCLK418、/CMD419、/CBSY420、/STS421、/SBSY422、/CCRT(Condition Change ReporT)423の各信号がある。
【0084】
/CPRDY411は、プリンタコントロー103がエンジン制御部106に対し通信可能状態であることを示す信号であり、/PPRDY412は、エンジン制御部106がプリンタコントローラ103に対し通信可能スタンバイ状態にあることを示す信号である。
【0085】
/RDY413は、エンジン105が印刷出力可能なスタンバイ状態にあるか否かを示す信号であり、この信号は、上述の印刷出力に伴う各処理に関する状態が予め設定された条件を満足する状態であるときに、“TRUE”となり、上述の印刷出力に伴う各処理に関する状態が予め設定された条件を満足しない状態、すなわち印刷出力を正常に実行することができない異常状態にあるときに、“FALSE”となる。
【0086】
/PRNT414は、プリンタコントローラ103がエンジン制御部106に対し印字要求をするための信号である。/VSREQ415は、エンジン制御部106がプリンタコントローラ103に対し垂直同期信号を要求するための信号であり、/VSYNC416は/VSREQ415に基づきプリンタコントローラ103からエンジン制御部106に出力される垂直同期信号であり、/D417はプリンタコントローラ103からエンジン制御部106に出力される水平同期信号である。/SCLK418は、プリンタコントローラ103がエンジン制御部106との間で行うシリアル通信の同期を取るための同期クロック信号である。
【0087】
/CMD419は、プリンタコントローラ103がエンジン制御部106に対し指示を行うためのコマンド信号からなり、/CBSY420は、/CMD419出力のためのストローブ信号である。/STS421は、/CMD419に応答して出力される、エンジン105内部のステータスを示す信号であり、/SBSY422は、/STS421出力のための信号である。
【0088】
/CCRT423は、エンジン制御部106がプリンタコントローラ103に対し、/RDY信号413に直接に関与しない処理における状態変化の有無を報知するための信号であり、/RDY信号413に直接に関与しない処理における状態変化があると、“TRUE”になる。/CCRT信号423は、/RDY信号413に直接に関与しない処理における前回の検知結果と今回の検知結果とに基づき各処理における状態変化の有無を判定し、その判定結果に応じて生成される。
【0089】
次に、プリンタコントローラ103によるエンジン103に対する制御処理について図5ないし図7を参照しながら説明する。図5は図1のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントロールによるページオブジェクト情報生成に関する手順を示すフローチャート、図6は図1のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントロールによるビデオ信号の生成およびその転送に関する手順を示すフローチャート、図7は図1のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントロールによるトナー不足に対応する最適処理の選択手順を示すフローチャートである。
【0090】
図5を参照するに、外部機器101から印刷データがプリンタコントローラ103へ入力されると(ステップS601)、PDL解析処理が実行される(ステップS602)。
【0091】
次いで、PDL解析処理結果に基づき描画するためのページオブジェクト情報が生成され(ステップS603)、PDL解析処理、オブジェクト情報生成処理は入力された印刷データがなくなるまで続行される。
【0092】
入力された印刷データがなくなると(ステップS601)、処理は終了する。
【0093】
このオブジェクト情報生成処理として並行してラスタライズ処理が、図6に示すように、実行される。まず、ラスタライズ処理実行前に、エンジン転送準備処理が実行され(ステップS701)、この準備処理では、M、C、Y、Kの各色指定、トナー濃度指定、その他の指定がエンジン105に対し行う。
【0094】
次いで、生成されたオブジェクト情報に基づきM、C、Y、Kの各色に対するラスタライズ処理が実行され、バンド単位のバンドデータが生成される(ステップS702)。
【0095】
1バンド分のバンドデータの生成が完了すると(ステップS703)、指定された色に対するディザパターンを用いる疑似階調処理が実行され(ステップS704)、その指定された色データがエンジン105に転送される(ステップS705)。
【0096】
次いで、1ページ分の指定された色データの転送が終了したか否かの判定が行われ(ステップS706)、1ページ分の指定された色データの転送が終了していないと、処理は再びステップS702に戻り、ステップS702からの処理が1ページ分の指定された色データの転送が終了するまで繰り返される。
【0097】
1ページ分の指定された色データの転送が終了すると、M、C、Y、Kの4色の全てのデータの転送が完了したか否かの判定が行われ(ステップS707)、4色の全てのデータの転送が完了していないとき、処理は再びステップS701に戻り、ステップS701からの処理が、4色の全てのデータの転送が完了するまで繰り返される。この処理はM、C、Y、Kの順に実行される。
【0098】
4色の全てのデータの転送が完了すると、処理は終了する。
【0099】
エンジン105では、プリンタコントローラ103から転送された色データに基づき印字処理を実行する。この印字処理中に例えばトナーロー(トナー濃度が所定値以下になること)が発生すると、エンジン制御部106は、“TRUE”の/CCRT信号423をプリンタコントローラ103に出力する。
【0100】
プリンタコントローラ103は、入力された“TRUE”の/CCRT信号423に基づき割り込みを発生し、エンジン105内部の/RDY信号413に直接に関与しない処理における状態変化を認識するための状態変化認識処理を行う。この状態変化認識処理では、エンジン105から/STS信号421を取り込み、その/STS信号421に基づき状態が変化した処理およびその変化状態を認識する。本実施の形態では、エンジン105におけるトナーロー発生を認識するものとする。
【0101】
プリンタコントローラ103は、エンジン105におけるトナーロー発生を認識すると、そのトナーローの発生状態に対応する最適な処理を選択する。この最適な処理の選択動作について図7を参照しながら説明する。
【0102】
図7を参照するに、まず、トナーローの発生が認識されると(ステップS801)、塗りつぶしが多いディザパターンを使用する疑似階調処理が実行される(ステップS802)。この塗りつぶしが多いディザパターンを使用する疑似階調処理によって、トナー量が調整され、印字濃度が薄くなることが未然に防止される。
【0103】
次いで、通常の疑似階調処理に代えて塗りつぶしが多いディザパターンを使用する疑似階調処理を実行した旨を示す情報をパネル部104に表示するための表示処理が行われるとともに、また、その旨を外部機器101を介してユーザに通知するための通知処理が行われ(ステップS803)、処理は終了する。
【0104】
トナーローの発生がないと(ステップS801)、通常の疑似階調処理が行われ(ステップS804)、処理は終了する。
【0105】
このように、プリンタエンジン103においてトナーローなどの/RDY信号に直接に関与しない状態変化であるトナーローが発生すると、そのトナーローに対する最適な処理として濃度を高くするための疑似階調処理を選択して実行するから、トナーロー発生前の印字出力と同等の印字出力を得ることができ、エンジン103の処理を停止させることなくトナーロー発生状態に柔軟に対応することができる。
【0106】
また、/RDY信号に直接に関与しない状態変化の状態認識処理が“TRUE”の/CCRT信号423をトリガーとして実行されるから、/RDY信号に直接に関与しない状態変化を認識するためのSTS421信号に対するポーリング監視を常に行う必要がなく、プリンタコントローラ103において大きな負荷を掛けることなく各処理の状態変化を認識することができる。
【0107】
(実施の第2形態)
次に、本発明の実施の第2形態について図8を参照しながら説明する。図8は本発明の印刷装置の実施の第2形態を構成するレーザビームプリンタのプリンタコントロールによるトナーローに対応する最適処理の選択手順を示すフローチャートである。
【0108】
本実施の形態は、実施の第1形態と同じ構成を有する。実施の第1形態では、トナーロー発生時に、通常時と異なるディザパターンを使用することによって濃度の調整をしているが、本実施の形態では、トナーロー発生時に、エンジン105に対する濃度指定を変更することによって、濃度の調整を行う。
【0109】
図8を参照するに、トナーロー発生が認識されると(ステップS901)、そのトナーローが発生した色の濃度をさらに高くするように再度濃度指定がエンジン105に対し行なわれる(ステップS902)。この濃度指定では、既に指定されている濃度より高い濃度を指定する。
【0110】
次いで、エンジン105との間で信号のやり取りが行われ、画像情報転送が行われる(ステップS903)。画像情報の転送終了後、処理は終了する。
【0111】
このように、エンジン105に対する濃度指定を変更することによって、濃度の調整が行われるから、トナーロー発生前の印字出力と同等の印字出力を得ることができる。
【0112】
(実施の第3形態)
次に、本発明の実施の第3形態について図9を参照しながら説明する。図9は本発明の印刷装置の実施の第3形態を構成するレーザビームプリンタのプリンタコントロールによるKトナーなしに対応する最適処理の選択手順を示すフローチャート、図10はオブジェクト情報として持つ色情報の中のK情報をY、M、Cの各色情報に変換するためのK−YMC変換テーブルを示す図である。
【0113】
本実施の形態は、実施の第1形態と同じ構成を有する。本実施の形態では、Kトナーなし発生時に、それに対応する最適な処理として、オブジェクト情報として持つ色情報の中のK情報をY、M、Cの各色情報に変換することによってそのK情報の代用を行うとともに、そのK情報を代用したY、M、Cの各色情報を含むオブジェクト情報をエンジン105に転送する処理を選択する。K情報からY、M、Cの各色情報への変換には、図10に示すように、K−YMC変換テーブルが用いられ、このテーブルからK情報を代用するためのY、M、Cの各色情報の値を取り出し、このY、M、Cの各色情報に基づき黒色を再現する。
【0114】
図9を参照するに、外部機器101から印刷データがプリンタコントローラ103へ入力されると(ステップS1001)、PDL解析処理が実行される(ステップS1002)。
【0115】
次いで、/CCRT信号423をトリガーとしてKトナーなし発生が認識されると(ステップS1003)、K−YMC変換テーブルからK情報を代用するためのY、M、Cの各色情報値が読み出され、K情報のY、M、Cの各色情報への変換が行われる(ステップS1004)。
【0116】
次いで、PDL解析処理結果に基づき描画するためのページオブジェクト情報が生成される(ステップS1005)。このオブジェクト情報が持つ色情報Y´、M´、C´、K´は、次の式で表される。
【0117】
Y´=Y+y
M´=M+m
C´=C+c
K´=0
なお、K情報のY、M、Cの各色情報への変換によって、K情報がY、M、Cの各色情報によって代用されるから、Kトナーで黒色を再現する場合に比してY、M、Cの各トナーで黒色を再現する場合、濃度が若干低くなるようにK−YMC変換テーブルのY、M、Cの各色情報値は設定されている。
【0118】
1ページ分のオブジェクト情報の生成が終了すると、処理は再びステップ1001に戻り、入力された印刷データがなくなるまで処理は続行される。
【0119】
Kトナーなし発生がないと(ステップS1003)、K−YMC変換を行わずに、PDL解析処理結果に基づき描画するためのページオブジェクト情報が生成される(ステップS1005)。
【0120】
入力された印刷データがなくなると(ステップS1001)、処理は終了する。
【0121】
このように、Kトナーなしが発生すると、K情報がY、M、Cの各色情報によって代用されるK情報のY、M、Cの各色情報への変換が行われるから、Kトナーなし発生による処理停止を行うことなく、Kトナーなし発生前の印字出力と同等の印字出力を得ることができる。
【0122】
なお、上述の各実施例では、トナーローまたはKトナーなしの発生に対応する最適な処理の選択について説明したが、色の変化を伴う印刷用紙の変更が生じるような状態変化に対応可能なように、エンジン105に印刷用紙の色を検出する検出手段を設け、その検出手段の検出結果から印刷用紙の色が変更した状態変化を示す/CCRT信号をトリガーとして印刷用紙の色変更による状態変化を認識すると、その印刷用紙の変更後の色に対応する疑似階調処理を最適な処理として選択するような制御方法を付加することもできる。
【0123】
また、エンジン105に温度異常、湿度異常を検出するためのセンサを設け、そのセンサの検出結果から温度異常、湿度異常を認識すると、その温度異常、または湿度異常に対応する最適な処理を選択するような制御方法を付加することもできる。
【0124】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、画像データを生成する情報処理手段が画像形成手段の状態を常に監視するという大きな負荷を掛けることなく、画像形成手段の状態に応じて適切に現像剤の使用量を調整する画像形成装置を提供することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の実施の第1形態であるレーザビームプリンタの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のレーザビームプリンタの機構を模式的に示す図である。
【図3】図1のレーザビームプリンタに搭載されているプリンタコントローラの構成を示すブロック図である。
【図4】図1のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントローラとプリンタエンジンとの間でやり取りされる信号を示すブロック図である。
【図5】図1のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントロールによるページオブジェクト情報生成に関する手順を示すフローチャートである。
【図6】図1のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントロールによるビデオ信号の生成およびその転送に関する手順を示すフローチャートである。
【図7】図1のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントロールによるトナー不足に対応する最適処理の選択手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の印刷装置の実施の第2形態を構成するレーザビームプリンタのプリンタコントロールによるトナーローに対応する最適処理の選択手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の印刷装置の実施の第3形態を構成するレーザビームプリンタのプリンタコントロールによるKトナーなしに対応する最適処理の選択手順を示すフローチャートである。
【図10】オブジェクト情報として持つ色情報の中のK情報をY、M、Cの各色情報に変換するためのK−YMC変換テーブルを示す図である。
【図11】従来のレーザビームプリンタにおけるプリンタコントローラとプリンタエンジンとの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 外部機器
102 レーザビームプリンタ
103 プリンタコントローラ
104 パネル部
105 プリンタエンジン
106 エンジン制御部
303 画像データ発生部
309 CPU

Claims (9)

  1. 入力される画像情報に所定の画像処理を施して画像データを生成する情報処理手段と、
    前記情報処理手段が生成した前記画像データに応じた現像剤像を用紙に形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段の状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された前記状態が変化したことに応じて状態変化信号を前記情報処理手段に出力する第1の出力手段と、
    前記検知手段により検知された前記状態を示すステータス信号を前記情報処理手段に出力する第2の出力手段とを有し、
    前記情報処理手段は、前記第1の出力手段から前記状態変化信号が入力されたことに応じて前記第2の出力手段へ前記ステータス信号の出力を要求するステータス要求信号を出力するとともに、前記ステータス要求信号に応答して前記第2の出力手段から入力される前記ステータス信号が特定の状態を示す場合は、前記現像剤の使用量に関連する前記特定の状態に応じた画像処理を前記画像情報に施すことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記特定の状態とは、前記現像剤の不足状態であり、
    前記情報処理手段は、前記現像剤の使用量を調整すべく前記現像剤の不足状態に応じた前記所定の画像処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記情報処理手段は、前記ステータス信号が複数色の前記現像剤にかかる特定色の現像剤の不足状態を示す場合は、前記特定色にかかる画像情報を他の色の画像情報に変換する前記所定の画像処理を施すことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検知手段は、少なくとも前記画像形成手段により画像形成される用紙の色を検知し、
    前記特定の状態とは、前記検知手段が検知する用紙の色の変化状態であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記検知手段は、少なくとも前記画像形成手段に関する温度又は湿度を検知し、
    前記特定の状態とは、前記検知手段が検知する温度又は湿度の異常状態であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 入力される画像情報に基づいて画像データを生成する情報処理手段と、
    前記情報処理手段が生成した前記画像データに応じた現像剤像を用紙に形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段の状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された前記状態が変化したことに応じて状態変化信号を前記情報処理手段に出力する第1の出力手段と、
    前記検知手段により検知された前記状態を示すステータス信号を前記情報処理手段に出力する第2の出力手段とを有し、
    前記情報処理手段は、前記第1の出力手段から前記状態変化信号が入力されたことに応じて前記第2の出力手段へ前記ステータス信号の出力を要求するステータス要求信号を出力するとともに、前記ステータス要求信号に応答して入力される前記ステータス信号が特定の状態を示す場合は、前記画像形成手段に前記現像剤の使用量を調整するための信号を出力することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記特定の状態とは、前記現像剤の不足状態であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記情報処理手段は、外部装置から入力される画像情報に基づいて前記画像データを生成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記現像剤はトナーであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ かに記載の画像形成装置。
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