JPH08295264A - 自動車のホイルハウスインナ構造 - Google Patents

自動車のホイルハウスインナ構造

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JPH08295264A
JPH08295264A JP10132695A JP10132695A JPH08295264A JP H08295264 A JPH08295264 A JP H08295264A JP 10132695 A JP10132695 A JP 10132695A JP 10132695 A JP10132695 A JP 10132695A JP H08295264 A JPH08295264 A JP H08295264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel house
cover
house inner
vibration damping
insulating sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP10132695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Onda
雄二 恩田
Hiroyuki Sawada
裕之 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性を改善でき且つ制振・遮音シートのサ
イズの拡大が可能な自動車のホイルハウスインナ構造を
提供する。 【構成】 車体後部に形成されたホイルハウスインナ2
の少なくとも前側部分2aを、該ホイルハウスインナ2
に相応する形状のカバー11にて覆うと共に、該カバー
11とホイルハウスインナ2との間に制振・遮音シート
13を介装したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車のホイルハウス
インナ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のホイルハウスインナ構造
としては、例えば図9及び図10に示すようなものが知
られている(類似技術として、特開平6−206577
号公報参照)。
【0003】図はセダン型自動車の後部後部を示すもの
で、そのフロアパネル1の左右両側にはホイルハウスイ
ンナ2がそれぞれ形成されている(尚、図9では右側構
造だけを代表して示している)。このホイルハウスイン
ナ2の略前後中央位置には、左右のリヤピラー3に両端
のフランジ4aを接続したシートバックサイド4が設け
られている。このシートバックサイド4は、車室内Aと
荷物室Bとの隔壁となるもので、その中央部には図示せ
ぬリヤシートを前倒しした際に車室内Aと荷物室Bとを
連通させるトランクスルーと称される開口5が形成され
ている。
【0004】また、ホイルハウスインナ2の前端にはリ
ヤシート取付用のブラケット6が設けられている。ま
た、このブラケット6の裏側のホイルハウスインナ2に
は該ブラケット6の取付強度を高めるためのレインフォ
ース7が接合してある。
【0005】更に、ホイルハウスインナ2のシートバッ
クサイド4よりも前側部分2aには軟質材料製の制振・
遮音シート8が接着剤9を介して貼着されている。すな
わち、ホイルハウスインナ2には走行時に小石や砂等が
裏側から当たってチッピング音といわれる異音が生じる
ため、制振・遮音シート8を貼着することにより、ホイ
ルハウスインナ2の振動を抑制し、前記チッピング音の
発生を防いでいる。また、この制振・遮音シート8は、
ホイルハウスインナ2の裏側の走行車輪から発せられる
ロードノイズという不快音を遮る働きもしている。
【0006】制振・遮音シート8をホイルハウスインナ
2の前側部分2aに貼着しているのは、この前側部分2
aが車室内A側に面しているからである。制振・遮音シ
ート8のサイズはホイルハウスインナ2の前側部分2a
の表面積に比べて小さく設定されているが、これは制振
・遮音シート8を接着剤9で貼着する構造になっている
ため、制振・遮音シート8のサイズをあまり大きくする
と、ホイルハウスインナ2の湾曲表面に対する貼着作業
が困難になるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、制振・遮音シート8を接着
剤9でホイルハウスインナ2に貼着する構造のため、接
着剤9が固化するのに時間がかかり、作業性の面で不利
である。
【0008】また、制振・遮音シート8のサイズをあま
り大きくすることができないため、得られる制振効果及
び遮音効果に限りがある。
【0009】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、作業性を改善でき且つ制振・遮
音シートのサイズの拡大が可能な自動車のホイルハウス
インナ構造を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車体後部に形成されたホイルハウスインナの少なくとも
前側部分を、該ホイルハウスインナに相応する形状のカ
バーにて覆うと共に、該カバーとホイルハウスインナと
の間に制振・遮音シートを介装したものである。
【0011】請求項2記載の発明は、カバーがホイルハ
ウスインナの前側部分に相応する形状で、該カバーがシ
ートバックサイドに一体形成されている。
【0012】請求項3記載の発明は、カバーがホイルハ
ウスインナの略全体に相応する形状である。
【0013】請求項4記載の発明は、カバーにリヤシー
トの取付部を一体形成したものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、制振・遮音シー
トをカバーとホイルハウスインナとの間に介装するだけ
の構造のため、接着剤を用いて貼着する場合のように作
業に時間がかかることはなく、作業性の改善を図ること
ができる。また、制振・遮音シートのサイズを拡大して
も、作業性が低下しないため、制振・遮音シートのサイ
ズを最大限拡大して、制振効果及び遮音効果の向上を図
ることができる。更に、制振・遮音シートをカバーとホ
イルハウスインナで挟んだ三層制振構造を形成できるた
め、この構造により前記制振効果が更に向上すると共
に、ホイルハウスインナ自体の強度が高まるため上向き
のサスペンション入力を受けても該ホイルハウスインナ
が変形することはない。
【0015】請求項2記載の発明によれば、カバーがシ
ートバックサイドに一体形成されているため、カバーを
別部品として用意する場合に比べて、部品点数の低減が
図れると共に、シートバックサイドの取付けと同時にカ
バーの取付けが行えるため取付作業性の面でも有利であ
る。更に、シートバックサイドのホイルハウスインナに
対応する部分は従来は切除されていたが、その切除して
いた部分を有効利用してカバーを形成できるため、材料
の歩留りもよい。
【0016】請求項3記載の発明によれば、カバーがホ
イルハウスインナの略全体に相応する形状であるため、
制振・遮音シートのサイズを更に拡大して、ホイルハウ
スインナの略全体を制振・遮音シートで覆うことができ
る。このようにすることにより、荷物室においても制振
・遮音効果が得られるため、車室内と荷物室が連続した
構造のハッチバック車に好適である。
【0017】請求項4記載の発明によれば、リヤシート
の取付部をカバーに一体形成したため、従来のように取
付部を別部品としてホイルハウスインナに取付ける場合
に比べて、取付部の位置決めが正確であり、リヤシート
の確実な取付けが行える。
【0018】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、従来と共通する部分には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。
【0019】図1〜図4はこの発明の第1実施例を示す
図である。この実施例のシートバックサイド10には、
ホイルハウスインナ2の前側部分2aに相応する形状の
カバー11が一体的にプレス成形されている。このカバ
ー11が形成された部分は従来は切除されていた部分で
あるが、このようなカバー11を形成することにより、
シートバックサイド10を製造する材料の歩留りが良く
なる。また、このカバー11はシートバックサイド10
に一体形成されたものであるため、部品点数が増加する
ことはない。
【0020】このカバー11の側方にはシートバックサ
イド10のフランジ10aに連続するフランジ11aが
形成され、下端にもフランジ11bが形成されている。
側方のフランジ11aは車体の側面に溶接される。下端
のフランジ11bは、下向きのフランジ1aをホイルハ
ウスインナ2の下端2cに接続した状態のフロアパネル
1に対して溶接される。また、このカバー11の下部に
は図示せぬリヤシートを取付けるための取付部12も一
体形成されている。
【0021】そして、このカバー11とホイルハウスイ
ンナ2との間には、該ホイルハウスインナ2の前側部分
2aに相応する大きなサイズの制振・遮音シート13が
介装されている。この制振・遮音シート13はカバー1
1を取付ける際に両者の間に入れるだけで取付けられる
ため、大きなサイズでありながら、それを設ける作業が
とても簡単で時間もかからない。また、カバー11がシ
ートバックサイド10に一体形成されているため、シー
トバックサイド10の取付けと同時にカバー11の取付
けも行えることとなり、作業性の面で有利である。この
制振・遮音シート13はカバー11とホイルハウスイン
ナ2との介装されると、両者間で挟持された状態となる
ため、制振・遮音シート13が下側にずれ落ちたり或い
はいずれかの方向にずれたりすることはない。
【0022】この実施例によれば、制振・遮音シート1
3がホイルハウスインナ2の前側部分2aの全面を覆う
大きなサイズのものであるため、その分、チッピング音
の発生を抑制する制振効果や、ロードノイズを遮る遮音
効果がそれぞれ向上する。
【0023】また、制振・遮音シート13をカバー11
とホイルハウスインナ2で挟んだ三層制振構造が形成さ
れるため(図4参照)、ホイルハウスインナ2及びカバ
ー11の面強度が相互に高まる。従って、前記制振効果
が更に向上すると共に、ホイルハウスインナ2に加わる
上向きのサスペンション入力に対する剛性も増し、該ホ
イルハウスインナ2の変形を防止することができる。
【0024】更に、取付部12がカバー11に一体形成
されているため、従来のように取付部を別部品としてホ
イルハウスインナ2に取付ける場合に比べて、部品点数
の低減が図れると共に、取付部12の位置決めが正確に
なり、リヤシートの確実な取付けが行えるようになる。
【0025】図5はこの発明の第2実施例を示す図であ
る。この実施例では、カバー14の下端にホイルハウス
インナ2の下端2cに密着する下向きのフランジ14b
を形成し、該フランジ14bと、ホイルハウスインナ2
の下端2cと、フロアパネル1のフランジ1aの3枚を
重合状態で溶接した。従って、先の実施例のようにカバ
ーのフランジを個別にフロアパネル1へ溶接する場合に
比べて、溶接点を低減することができ、作業性が更に向
上する。
【0026】図6及び図7はこの発明の第3実施例を示
す図である。この実施例では、カバー15がシートバッ
クサイド16とは分離して形成されたものであり、この
カバー15の下端にはホイルハウスインナ2の下端2c
よりも高い位置に溶接される下向きのフランジ15bが
形成されている。このカバー15は制振・遮音シート1
3を介装した状態で、その下端のフランジ15bが予め
ホイルハウスインナ2に溶接され、部品としての三層制
振構造が準備される。そして、車体を組立てる際には、
この部品として準備された三層制振構造を車体に組み込
み、ホイルハウスインナ2の下端2cをフロアパネル1
のフランジ1aに溶接し、カバー15の側方のフランジ
15aを車体側面に溶接する。シートバックサイド16
はカバー15等が取付けられた後に、個別に車体に対し
て取付けられる。このように、三層制振構造を仮に形成
しておき、それを部品として準備しておくため、車体の
最終組立工程における作業が容易になる。
【0027】図8はこの発明の第4実施例を示す図であ
る。この実施例はシートバックサイドが存在しないハッ
チバック車に関するものであり、この実施例のカバー1
7はホイルハウスインナ2全体に相応するサイズのもの
である。従って、このカバー17とホイルハウスインナ
2との間に介装される制振・遮音シート18もサイズが
大きく、車室内A側に面する前側部分2aだけでなく、
荷物室Bに面した後側部分2bも制振・遮音シート18
にて覆われる。従って、荷物室Bにおいても制振・遮音
効果が得られるため、荷物室B側において生じたチッピ
ング音やロードノイズが車室内A側へ反響することはな
く、シートバックサイドが存在しないハッチバック車へ
の適用に好適である。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、制振・遮
音シートをカバーとホイルハウスインナとの間に介装す
るだけの構造のため、接着剤を用いて貼着する場合のよ
うに作業に時間がかかることはなく、作業性の改善を図
ることができる。また、制振・遮音シートのサイズを拡
大しても、作業性が低下しないため、制振・遮音シート
のサイズを最大限拡大して、制振効果及び遮音効果の向
上を図ることができる。更に、制振・遮音シートをカバ
ーとホイルハウスインナで挟んだ三層制振構造を形成で
きるため、この構造により前記制振効果が更に向上する
と共に、ホイルハウスインナ自体の強度が高まるため上
向きのサスペンション入力を受けても該ホイルハウスイ
ンナが変形することはない。
【0029】請求項2記載の発明によれば、カバーがシ
ートバックサイドに一体形成されているため、カバーを
別部品として用意する場合に比べて、部品点数の低減が
図れると共に、シートバックサイドの取付けと同時にカ
バーの取付けが行えるため取付作業性の面でも有利であ
る。更に、シートバックサイドのホイルハウスインナに
対応する部分は従来は切除されていたが、その切除して
いた部分を有効利用してカバーを形成できるため、材料
の歩留りもよい。
【0030】請求項3記載の発明によれば、カバーがホ
イルハウスインナの略全体に相応する形状であるため、
制振・遮音シートのサイズを更に拡大して、ホイルハウ
スインナの略全体を制振・遮音シートで覆うことができ
る。このようにすることにより、荷物室においても制振
・遮音効果が得られるため、車室内と荷物室が連続した
構造のハッチバック車に好適である。
【0031】請求項4記載の発明によれば、リヤシート
の取付部をカバーに一体形成したため、従来のように取
付部を別部品としてホイルハウスインナに取付ける場合
に比べて、取付部の位置決めが正確であり、リヤシート
の確実な取付けが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る自動車のホイルハ
ウスインナ構造を示す斜視図。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図3】図1中矢示DA方向からみた側面図。
【図4】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図5】この発明の第2実施例を示す図4相当の断面
図。
【図6】この発明の第3実施例に係る自動車のホイルハ
ウスインナ構造を示す斜視図。
【図7】図6中矢示SC−SC線に沿う断面図。
【図8】この発明の第4実施例を示す図2相当の断面
図。
【図9】従来の自動車のホイルハウスインナ構造を示す
斜視図。
【図10】図9中矢示SD−SD線に沿う断面図。
【符号の説明】
2 ホイルハウスインナ 2a 前側部分 11、14、15、17 カバー 10 シートバックサイド 12 取付部 13、18 制振・遮音シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部に形成されたホイルハウスイン
    ナの少なくとも前側部分を、該ホイルハウスインナに相
    応する形状のカバーにて覆うと共に、該カバーとホイル
    ハウスインナとの間に制振・遮音シートを介装したこと
    を特徴とする自動車のホイルハウスインナ構造。
  2. 【請求項2】 カバーがホイルハウスインナの前側部分
    に相応する形状で、該カバーがシートバックサイドに一
    体形成されている請求項1記載の自動車のホイルハウス
    インナ構造。
  3. 【請求項3】 カバーがホイルハウスインナの略全体に
    相応する形状である請求項1記載の自動車のホイルハウ
    スインナ構造。
  4. 【請求項4】 カバーにリヤシートの取付部を一体形成
    した請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車のホイ
    ルハウスインナ構造。
JP10132695A 1995-04-25 1995-04-25 自動車のホイルハウスインナ構造 Pending JPH08295264A (ja)

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