JP2595703B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents
自動車の前部車体構造Info
- Publication number
- JP2595703B2 JP2595703B2 JP63329791A JP32979188A JP2595703B2 JP 2595703 B2 JP2595703 B2 JP 2595703B2 JP 63329791 A JP63329791 A JP 63329791A JP 32979188 A JP32979188 A JP 32979188A JP 2595703 B2 JP2595703 B2 JP 2595703B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- hood ledge
- reinforcement
- hood
- fender panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動車の前部車体構造、とりわけ、遮音
性能を向上させることができる車体構造に関する。
性能を向上させることができる車体構造に関する。
従来の技術 自動車にあっては、例えば第3図に示すように、図外
のラジエータコアサポートからダッシュパネルに至る部
分に、エンジンルームの側壁を構成するフードレッジパ
ネル1を取付けるようにしている。
のラジエータコアサポートからダッシュパネルに至る部
分に、エンジンルームの側壁を構成するフードレッジパ
ネル1を取付けるようにしている。
上記フードレッジパネル1は断面クランク状に形成し
てあり、このフードレッジパネル1の外側縁と下側部に
は、アッパパネル2とロアパネル3とを接合して構成さ
れたフードレッジレインフォース4をスポット溶接によ
り接合してあって、これらフードレッジパネル1とフー
ドレッジレインフォース4とで車体骨格部となる閉断面
空間部5が形成されている。
てあり、このフードレッジパネル1の外側縁と下側部に
は、アッパパネル2とロアパネル3とを接合して構成さ
れたフードレッジレインフォース4をスポット溶接によ
り接合してあって、これらフードレッジパネル1とフー
ドレッジレインフォース4とで車体骨格部となる閉断面
空間部5が形成されている。
そして、上記フードレッジパネル1の上側壁にフロン
トフェンダパネル6の内側縁をボルト7,ナット8によっ
て締め付け、このフロントフェンダパネル6の下側縁と
フードレッジパネル1の下壁とにフェンダプロテクタ9
をビス10により取付けてある。
トフェンダパネル6の内側縁をボルト7,ナット8によっ
て締め付け、このフロントフェンダパネル6の下側縁と
フードレッジパネル1の下壁とにフェンダプロテクタ9
をビス10により取付けてある。
尚、11はフードパネルを示す(この類似構造は、例え
ば実開昭58−179278号公報に示されている)。
ば実開昭58−179278号公報に示されている)。
発明が解決しようとする課題 フードレッジパネル1とフードレッジレインフォース
4とで形成された閉断面空間部5をエンジンルームの側
部であってラジエータコアサポートからダッシュパネル
に至る部分に配設することで、荷重負荷の大きい車体前
部の剛性を高めることができるが、フードレッジレイン
フォース4とフロントフェンダパネル6との間には比較
的大きな断面積の空間部Sが形成されていて、この空間
部Sは前側が開放されているため、該空間部Sを通して
風切り騒音,エンジン音,機能部品の作動音等がダッシ
ュパネルに導かれ、車室内に侵入してしまうという問題
がある。
4とで形成された閉断面空間部5をエンジンルームの側
部であってラジエータコアサポートからダッシュパネル
に至る部分に配設することで、荷重負荷の大きい車体前
部の剛性を高めることができるが、フードレッジレイン
フォース4とフロントフェンダパネル6との間には比較
的大きな断面積の空間部Sが形成されていて、この空間
部Sは前側が開放されているため、該空間部Sを通して
風切り騒音,エンジン音,機能部品の作動音等がダッシ
ュパネルに導かれ、車室内に侵入してしまうという問題
がある。
とりわけ、エンジンルームの前側部にインタークーラ
ーを設置しているものでは、外気導入の際に生ずる通風
音が、前記空間部Sを経て車室内へ伝達されて騒音をよ
り大きなものとしてしまう。
ーを設置しているものでは、外気導入の際に生ずる通風
音が、前記空間部Sを経て車室内へ伝達されて騒音をよ
り大きなものとしてしまう。
そこでこの発明は、車体剛性を保持しつつ、遮音材等
を必要としないで車室内に伝達される騒音を著しく低減
させることができる自動車の前部車体構造を提供するも
のである。
を必要としないで車室内に伝達される騒音を著しく低減
させることができる自動車の前部車体構造を提供するも
のである。
課題を解決するための手段 フードレッジパネル上部の横壁先端部にフードレッジ
レインフォースの側縁を接合してフードレッジパネルと
フードレッジレインフォースとの間に閉断面空間部を構
成し、上記フードレッジパネルの横壁上にフェンダパネ
ルの側縁フランジを固定してなる構造において、上記フ
ードレッジレインフォースの前端部を車体内方へ湾曲さ
せて前記閉断面空間部を閉塞すると共に、上記フードレ
ッジレインフォースをフェンダパネルに倣って膨出さ
せ、この膨出部の外側面とフェンダパネルの内側面との
間に形成された間隙部に、シール材を略全断面に亙って
塗布してある。
レインフォースの側縁を接合してフードレッジパネルと
フードレッジレインフォースとの間に閉断面空間部を構
成し、上記フードレッジパネルの横壁上にフェンダパネ
ルの側縁フランジを固定してなる構造において、上記フ
ードレッジレインフォースの前端部を車体内方へ湾曲さ
せて前記閉断面空間部を閉塞すると共に、上記フードレ
ッジレインフォースをフェンダパネルに倣って膨出さ
せ、この膨出部の外側面とフェンダパネルの内側面との
間に形成された間隙部に、シール材を略全断面に亙って
塗布してある。
作用 前記閉断面空間部をその前端部で閉塞して車室内側へ
の騒音伝達を阻止すると共にフードレッジレインフォー
スの膨出部とフェンダパネルとの間に形成された間隙部
にシール材を充填してこの部分からの車室内側への騒音
伝達を阻止する。
の騒音伝達を阻止すると共にフードレッジレインフォー
スの膨出部とフェンダパネルとの間に形成された間隙部
にシール材を充填してこの部分からの車室内側への騒音
伝達を阻止する。
実施例 以下、この発明の一実施例を図面と共に前記従来の構
成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
第1,2図において、フードレッジパネル1の先端部が
断面クランク状に形成してある点、その横壁1aの先端部
と、縦壁1bに隣接する本体壁1cの下面とに、アッパパネ
ル2とロアパネル3とを接合して構成されたフードレッ
ジレインフォース4の両端がスポット溶接により接合し
てあって、これらフードレッジパネル1とフードレッジ
レインフォース4とで車体骨格部となる閉断面空間部5
が形成されている点、及び、フードレッジパネル1の横
壁1aの上に、フェンダパネルとしてのフロントフェンダ
パネル6の側縁フランジ6aをボルト7,ナット8によって
締め付け、このフロントフェンダパネル6の下側縁とフ
ードレッジパネル1の下壁とにフェンダプロテクタ9を
ビス10によって取付けてある点等の基本的構造は前記従
来と同様である。
断面クランク状に形成してある点、その横壁1aの先端部
と、縦壁1bに隣接する本体壁1cの下面とに、アッパパネ
ル2とロアパネル3とを接合して構成されたフードレッ
ジレインフォース4の両端がスポット溶接により接合し
てあって、これらフードレッジパネル1とフードレッジ
レインフォース4とで車体骨格部となる閉断面空間部5
が形成されている点、及び、フードレッジパネル1の横
壁1aの上に、フェンダパネルとしてのフロントフェンダ
パネル6の側縁フランジ6aをボルト7,ナット8によって
締め付け、このフロントフェンダパネル6の下側縁とフ
ードレッジパネル1の下壁とにフェンダプロテクタ9を
ビス10によって取付けてある点等の基本的構造は前記従
来と同様である。
ここで、上記フードレッジパネル1とフードレッジレ
インフォース4とで形成される閉断面空間部5はその前
端部で閉塞されている。具体的には、上記フードレッジ
レインフォース4のアッパパネル2の前側縁2aをラジエ
ータコアサポート13の側壁13aにスポット溶接すること
で、ラジエータコアサポート13により上記閉断面空間部
5を閉塞するのである。
インフォース4とで形成される閉断面空間部5はその前
端部で閉塞されている。具体的には、上記フードレッジ
レインフォース4のアッパパネル2の前側縁2aをラジエ
ータコアサポート13の側壁13aにスポット溶接すること
で、ラジエータコアサポート13により上記閉断面空間部
5を閉塞するのである。
一方、上記フードレッジレインフォース4には、車体
前後方向の前部に前記フロントフェンダパネル6に近接
する膨出部14を形成してある。
前後方向の前部に前記フロントフェンダパネル6に近接
する膨出部14を形成してある。
この膨出部14は、ロアパネル3をフロントフェンダパ
ネル6の近傍まで延出させると共にアッパパネル2をフ
ロントフェンダパネル6の内側面6aに沿って張り出して
形成したものであり、この膨出部14の外側面14aとフロ
ントフェンダパネル6の内側面6aとの間にわずかに間隙
部15を残すまで膨出形成してある。
ネル6の近傍まで延出させると共にアッパパネル2をフ
ロントフェンダパネル6の内側面6aに沿って張り出して
形成したものであり、この膨出部14の外側面14aとフロ
ントフェンダパネル6の内側面6aとの間にわずかに間隙
部15を残すまで膨出形成してある。
そして、上記間隙部15には、シール材としての接着剤
16を上下方向で線状に2箇所塗布してあって、上記フロ
ントフェンダパネル6とフードレッジレインフォース4
のアッパパネル2とを接着して上記間隙部15を閉塞して
いる。
16を上下方向で線状に2箇所塗布してあって、上記フロ
ントフェンダパネル6とフードレッジレインフォース4
のアッパパネル2とを接着して上記間隙部15を閉塞して
いる。
上記実施例構造によれば、フードレッジパネル1とフ
ードレッジレインフォース4とで形成される閉断面空間
部5がその前端部で閉塞してあるため、この閉断面空間
部5内へのエンジン音の侵入を阻止することができ、車
室内での静粛性を向上できる。
ードレッジレインフォース4とで形成される閉断面空間
部5がその前端部で閉塞してあるため、この閉断面空間
部5内へのエンジン音の侵入を阻止することができ、車
室内での静粛性を向上できる。
また、フードレッジレインフォース4の膨出部14とフ
ロントフェンダパネル6との間に形成された間隙部15を
接着剤16によって充填して両者を接着しているため、こ
の部分から、後方に位置する車室内へ伝達されていたエ
ンジン音等を遮断できる。
ロントフェンダパネル6との間に形成された間隙部15を
接着剤16によって充填して両者を接着しているため、こ
の部分から、後方に位置する車室内へ伝達されていたエ
ンジン音等を遮断できる。
したがって、上記閉断面空間部5及びフロントフェン
ダパネル6とフードレッジレインフォース4間の両者か
らダッシュパネルに伝達されていたエンジン音等は前方
部分で遮断され、遮音材を用いることなく音振性能を著
しく高めることができる。
ダパネル6とフードレッジレインフォース4間の両者か
らダッシュパネルに伝達されていたエンジン音等は前方
部分で遮断され、遮音材を用いることなく音振性能を著
しく高めることができる。
また、上記膨出部14とフロントフェンダパネル6とが
接着剤16によって一体化されているため、第2図に示す
ようにフロントフェンダパネル6に外力Fが作用した場
合でも、容易に変形しない面剛性を確保することができ
る。
接着剤16によって一体化されているため、第2図に示す
ようにフロントフェンダパネル6に外力Fが作用した場
合でも、容易に変形しない面剛性を確保することができ
る。
そして、フードレッジパネル1とフードレッジレイン
フォース4とで形成される閉断面空間部5は部分的であ
ってもより大きな断面積となるため、車体剛性を高めら
れる点で有利となる。
フォース4とで形成される閉断面空間部5は部分的であ
ってもより大きな断面積となるため、車体剛性を高めら
れる点で有利となる。
尚、この考案は上記実施例に限られるものではなくシ
ール材は接着機能を有しないパテ材であっても良い。
ール材は接着機能を有しないパテ材であっても良い。
発明の効果 以上説明してきたようにこの発明によれば、フードレ
ッジパネルとフードレッジレインフォースとで形成され
る閉断面空間部をその前端部で閉塞すると共にフードレ
ッジレインフォースの膨出部の外側面とフェンダパネル
の内側面との間に形成された間隙部にシール材を塗布し
てあるため、車両前方からのエンジン音等の車室内への
伝達を阻止することができ車室内における静粛性を、遮
音材を用いることなく高めることができるという効果が
ある。
ッジパネルとフードレッジレインフォースとで形成され
る閉断面空間部をその前端部で閉塞すると共にフードレ
ッジレインフォースの膨出部の外側面とフェンダパネル
の内側面との間に形成された間隙部にシール材を塗布し
てあるため、車両前方からのエンジン音等の車室内への
伝達を阻止することができ車室内における静粛性を、遮
音材を用いることなく高めることができるという効果が
ある。
また、上記膨出部によって閉断面空間部の断面積を拡
大でき車体前部の剛性を高められる点で有利となる。
大でき車体前部の剛性を高められる点で有利となる。
第1図はこの発明の実施例の第2図のI−I線に沿う断
面図、第2図は部分平断面図、第3図は従来技術の第4
図のIII−III線に沿う断面図、第4図は車両の斜視図で
ある。 1……フードレッジパネル、2……フードレッジレイン
フォース、5……閉断面空間部、6……フロントフェン
ダパネル(フェンダパネル)、6a……内側面、14……膨
出部、14a……外側面、15……間隙部、16……接着剤
(シール材)。
面図、第2図は部分平断面図、第3図は従来技術の第4
図のIII−III線に沿う断面図、第4図は車両の斜視図で
ある。 1……フードレッジパネル、2……フードレッジレイン
フォース、5……閉断面空間部、6……フロントフェン
ダパネル(フェンダパネル)、6a……内側面、14……膨
出部、14a……外側面、15……間隙部、16……接着剤
(シール材)。
Claims (1)
- 【請求項1】フードレッジパネル上部の横壁先端部にフ
ードレッジレインフォースの側縁を接合してフードレッ
ジパネルとフードレッジレインフォースとの間に閉断面
空間部を構成し、上記フードレッジパネルの横壁上にフ
ェンダパネルの側縁フランジを固定してなる構造におい
て、上記フードレッジレインフォースの前端部を車体内
方へ湾曲させて前記閉断面空間部を閉塞すると共に、上
記フードレッジレインフォースをフェンダパネルに倣っ
て膨出させ、この膨出部の外側面とフェンダパネルの内
側面との間に形成された間隙部に、シール材を略全断面
に亙って塗布したことを特徴とする自動車の前部車体構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63329791A JP2595703B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 自動車の前部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63329791A JP2595703B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 自動車の前部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02175385A JPH02175385A (ja) | 1990-07-06 |
JP2595703B2 true JP2595703B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=18225300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63329791A Expired - Lifetime JP2595703B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 自動車の前部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595703B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1992011161A1 (de) * | 1990-12-20 | 1992-07-09 | Audi Ag | Fahrzeugkarosserie für einen personenkrafwagen |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61122986U (ja) * | 1985-01-23 | 1986-08-02 |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP63329791A patent/JP2595703B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02175385A (ja) | 1990-07-06 |
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