JPH08291974A - 厨芥処理機の制御方法 - Google Patents

厨芥処理機の制御方法

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JPH08291974A
JPH08291974A JP7097273A JP9727395A JPH08291974A JP H08291974 A JPH08291974 A JP H08291974A JP 7097273 A JP7097273 A JP 7097273A JP 9727395 A JP9727395 A JP 9727395A JP H08291974 A JPH08291974 A JP H08291974A
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JP
Japan
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kitchen waste
drying
stirring
garbage
controlling
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JP7097273A
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Jun Yoshida
潤 吉田
Tadanori Munezuka
任功 宗塚
Masaki Moriizumi
雅貴 森泉
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥時間の短縮や破砕効果を向上させること
ができる厨芥処理機の制御方法を提供する。 【構成】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌する
撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であって、厨
芥の乾燥度合いに基づいて、厨芥の乾燥度合いが低いと
判断されると撹拌しない時間を長くし、厨芥の乾燥度合
いが高くなったと判断されると撹拌する時間を長くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般家庭や業務用の厨房
で発生する厨芥を乾燥処理する厨芥処理機の制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厨芥を乾燥処理する装置として、
たとえば厨芥を収納し、乾燥する乾燥室と熱風を該乾燥
室に送風する熱風発生手段と乾燥室から出た蒸気を凝縮
する冷却部とからなる厨芥処理機がある(特開平5−9
6271号公報参照)。また、乾燥の効率を上げるた
め、一般的に厨芥を投入する処理容器(ゴミ容器)には
駆動伝達部を介して撹拌手段の撹拌刃が設けられてお
り、厨芥は前記撹拌手段で撹拌されながら前記熱風発生
手段によって加熱乾燥される。このとき発生する水蒸気
は前記冷却部にて凝縮され、排液化させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の厨芥処理機
は厨芥を撹拌する撹拌刃の回転周期や回転数が一定であ
り、また厨芥を乾燥する乾燥温度が厨芥乾燥処理開始時
から終了時まで一定であるため、乾燥時間が長くかかる
とともに、破砕効果が充分ではなく、しかもモータがロ
ックし、寿命が短くなる問題がある。また、前記従来の
厨芥処理機は乾燥処理終了時の冷却時には撹拌が行なわ
れていないので冷却に時間がかかり、処理開始から終了
までのトータル時間が長くなる問題もある。
【0004】一方、かかる厨芥の乾燥処理を促進させる
厨芥処理機として、厨芥を細断するとともに脱水剤と混
練された厨芥を受け入れる処理容器と、カッターを回転
駆動させるモータと、脱水剤と混練された厨芥を加熱す
るヒータとを有するものがある(特開平1−11548
7号公報)。この処理機は、細断された厨芥と脱水剤が
処理容器内で混練されると、厨芥中の水分と脱水剤が反
応し、厨芥中の水分を水和または吸収させ、ヒータの加
熱とともに厨芥の乾燥処理を促進させようとするもので
ある。
【0005】しかしながら、この処理機では、加熱ヒー
タによる厨芥の乾燥を助けるために脱水剤が投入される
ため、処理容器内面に焦げ付きやこびり付きが生じやす
い。そのため、撹拌抵抗が高くなり、破砕効果が上がら
ず、乾燥時間も長くなりやすい。また厨芥の種類によっ
ては、前記脱水剤との混練時に異臭が発生することもあ
る。
【0006】本発明は、叙上の事情に鑑み、乾燥時間の
短縮と破砕効果を向上させることができる厨芥処理機の
制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の厨芥処理機の制
御方法は、厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌する
撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であって、厨
芥の乾燥度合いに基づいて、厨芥の乾燥度合いが低いと
判断されると撹拌しない時間を長くし、厨芥の乾燥度合
いが高くなったと判断されると撹拌する時間を長くする
ことを特徴としている。
【0008】また厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹
拌する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
て、前記撹拌手段の回転速度を厨芥の乾燥開始から徐々
に速くさせることを特徴としている。
【0009】また厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹
拌する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
て、前記撹拌手段のON/OFF周期を厨芥の乾燥開始
から徐々に短くさせることを特徴としている。
【0010】また厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹
拌する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
て、前記撹拌手段の動作時に同期して厨芥の乾燥加熱温
度を高めることを特徴としている。
【0011】また厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹
拌する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
て、前記撹拌手段にかかる負荷を検出することにより、
厨芥が有する情報を判断し、乾燥加熱温度および(また
は)撹拌を制御することを特徴としている。
【0012】また厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹
拌する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
て、前記撹拌手段にかかる負荷を検出し、ロック状態と
判断すると前記撹拌手段の回転を反転したのち正転させ
ることを特徴としている。
【0013】さらに厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を
撹拌する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であ
って、乾燥終了の冷却時に撹拌を行なうことを特徴とし
ている。
【0014】
【作用】本発明の厨芥処理機の制御方法によれば、厨芥
の乾燥度合いに基づいて、撹拌時間や乾燥加熱温度を制
御するため、乾燥時間の短縮、破砕効果の向上、および
トータル時間の短縮をさせることができる。また撹拌手
段の回転速度などの情報により乾燥加熱温度や撹拌を制
御させるため、消費電力を低減させることができるとと
もに、撹拌手段の長寿命化を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の厨芥処理
機の制御方法を説明する。
【0016】図1は本発明にかかわる厨芥処理機の一実
施例を示す縦断面図、図2は図1における凝縮器の入口
付近の温度変化を示すグラフ、図3は他の厨芥処理機を
示す縦断面図である。
【0017】図1において、1は処理機本体であり、処
理機本体1には厨芥を乾燥する乾燥室2が設けられ、こ
の乾燥室2内に厨芥を入れるゴミ容器3が装着されてい
る。乾燥室2の上部は蓋4により覆われ、内部が気密に
維持できるようにされている。ゴミ容器3は底部に正転
および反転できるように撹拌手段が設けられ、乾燥室2
内に着脱可能にされている。この撹拌手段は、撹拌刃5
と駆動モータ6とから構成されている。ゴミ容器3内に
厨芥を入れ、乾燥室2にゴミ容器3を装着して厨芥を乾
燥するときに、撹拌刃5を回転させて厨芥を撹拌し、効
率よく乾燥するようにしている。撹拌刃5にはゴミ容器
3の底部を貫通して従動軸5aが取付けられ、この従動
軸5aが駆動モータ6と減速装置7、駆動軸7aおよび
カップリング機構8を介して連結される。撹拌刃5は駆
動モータ6により間欠的に運転され、駆動モータ6にか
かる負荷、たとえばモータ電流、回転パルスなどを検出
し、正転または反転してゴミ容器3内の厨芥を撹拌し、
厨芥を均一に加熱乾燥する。ゴミ容器3の材質は、腐食
しにくいステンレススチールやゴミの炭化物がこびりつ
かないようにポリテトラフルオロエチレンのコーティン
グを施したものが好ましい。
【0018】ゴミ容器3の下方に厨芥を乾燥するための
面状のシーズヒータ9が設けられ、ゴミ容器設置台10
に装着したゴミ容器3の底面を広く加熱することにより
加熱効率をよくしている。このシーズヒータ9により、
ゴミ容器3の底面温度を100〜110℃の範囲の温度
に、通常は約105℃に制御する。加熱温度は高ければ
高い程、乾燥時間を短くできるが、高くしすぎると厨芥
が炭化しやすくなる。また、前記範囲の温度だと、ゴミ
容器3内に塩化ビニル樹脂やナイロンなどのプラスチッ
ク材料が混入しても105℃前後ではガス化することが
ないので、塩化ビニル樹脂の分解による塩素含有ガスの
発生や他のプラスチック材料の分解による有毒ガスの発
生がなく好ましい。
【0019】乾燥室2の底部および側壁の内側に断熱材
11が設けられ、ゴミ容器3およびシーズヒータ9を覆
い、放熱損失を減らすようにされている。
【0020】乾燥室2の側壁に逆止弁12aを設けた空
気取入れ口12が設けられ、この空気取入れ口12から
乾燥室2内の発生ガスを漏らすことなしに外気を吸入す
ることができるようにされている。後述する脱臭手段で
ある脱臭器24で臭気成分を酸化分解するのに必要な酸
素を装置内に導入する手段として、外気を直接乾燥室2
内に取り入れるという手段を採るのは、絶対湿度を外気
により下げ、乾燥効率を高くするためである。また乾燥
室2を密閉する蓋4は、たとえばドーム形状などの上方
に突出した形状に形成され、最上部にガス出口13が設
けられ、乾燥室2から発生するガスはパイプ14を通し
て凝縮手段に送られる。
【0021】ガス出口13にフランジ、ユニオンなどの
継手13aが設けられ、パイプ14が取外し可能に連結
される。このパイプ14と凝縮手段である凝縮器15と
がフランジ、ユニオンなどの継手14aにより取外し可
能に連結され、乾燥室2内と凝縮器15とはパイプ14
を介して連通している。ゴミ容器3を乾燥室2に着脱す
る際は、継手13a、14aの一方または双方を取外
し、蓋4を開閉して行なう。パイプ14はポリテトラフ
ルオロエチレンチューブ、ステンレスチューブなどの耐
食、耐熱性のチューブや内面をコーティングして耐食性
をもたせた管などを用いることができる。耐熱性、重
量、コストなどを考慮するとポリテトラフルオロエチレ
ンチューブが好ましい。
【0022】凝縮器15は熱交換器16、ドレンパイプ
17、熱交換器16の冷却用空気を送るプロペラファン
18とから構成されている。熱交換器16は箱型、蛇管
など適宜のものでよく、熱伝導率、耐食性にすぐれたア
ルミ合金、銅合金などでつくられている。プロペラファ
ン18により熱交換器16の交換面に冷却空気を循環さ
せる際、処理機本体1に設けた取入れ口1aから外気を
取入れ、排気口1bから排出するようにしてもよい。
【0023】処理機本体1の下部に凝縮水タンク19が
着脱可能に設けられ、その一端部の上部に段部20が形
成され、ドレンパイプ17を嵌合する接続口21および
水蒸気が除去されたガスを脱臭手段の脱臭器24へ送る
接続管23を嵌合する接続口22が段部20に設けられ
るのが好ましい。接続口21および接続口22は水平方
向に可及的に離して位置させるのが好ましい。これによ
り送風ファン25によりガスを強制送風するとき、接続
管23によりガスが凝縮水タンク19内からも吸引さ
れ、凝縮水タンク19内にガスが滞留して、凝縮水に臭
気成分が吸収されないようにして、凝縮水タンク19を
取外したとき悪臭が発生しないようにしている。
【0024】接続管23の他端はシロッコファンなどの
送風ファン25に連通し、ドレンパイプ17および凝縮
水タンク19から臭気成分を含んだガスを吸引し、脱臭
器24に送るように連結されている。送風ファン25は
ファンモータ26により駆動され、常時ガスを送風でき
るようにしている。その送風能力は厨芥を処理するとき
に単位時間あたり厨芥から発生する平均水蒸気量より多
い量とされる。送風ファン25の風量をあまり多くする
と装置が大型になったり、凝縮器15の能力や脱臭器2
4の能力が低下し、一方、少なすぎると、脱臭が不完全
になる。また送風ファン25をこの位置としたのは、凝
縮器15でガスの温度が下げられ、風量も少なくされて
いるからコスト的に好ましいからである。
【0025】脱臭器24としては触媒式のものが使用さ
れる。白金系、白金−パラジウム系、ニッケル系などの
酸化触媒が、たとえばハニカム構造に形成され、臭気ガ
スを効率的に加熱する蛇行経路が設けられ、触媒および
蛇行経路加熱用のヒータ27が設けられている。脱臭器
24に触媒が用いられるのは温度をそれ程高くしないで
処理でき、かつ維持が容易で処理能力が高いからであ
る。触媒は200〜400℃、好ましくは280〜32
0℃にヒータ27により加熱されて使用される。この温
度は触媒により臭気成分を酸化するために必要な温度で
あり、高すぎると熱の浪費が多くなるからこの範囲が適
する。また蛇行経路を設けて臭気ガスを触媒と接触する
前に加熱するのは、臭気成分の酸化効率を高め、さらに
運転開始の直後から脱臭を充分に行なうためである。臭
気成分が除去されたガスは排出管28から外部に排出さ
れる。
【0026】つぎに本実施例の厨芥処理機の厨芥の乾燥
処理および撹拌処理の動作について説明する。
【0027】ゴミ容器3に厨芥を入れて乾燥室2に装着
する。ついで蓋4を閉めて継手13a、14aを連結
し、乾燥室2と凝縮器15とを連通する。凝縮水タンク
19も装着する。そして電源スイッチ(図示せず)をO
Nし、厨芥処理機の運転を開始する。すると触媒加熱用
ヒータ27が通電し、触媒を加熱する。ついでプロペラ
ファン18および送風ファン25が駆動されるとともに
シーズヒータ9が通電し、ゴミ容器3中の厨芥の乾燥を
開始する。
【0028】ゴミ容器3内では撹拌刃5が間欠的に駆動
モータ6により正転および反転され、厨芥が撹拌されな
がらムラなく乾燥される。乾燥室2内で厨芥から発生し
た水蒸気や酢酸・アンモニアなどの臭気成分と空気取入
れ口12から吸入された外気とが混合された混合ガスが
ガス出口13から流出し、凝縮器15で冷却され、水蒸
気が回収される。凝縮器15ではモータ26により駆動
されているプロペラファン18によって吸引した外気に
より冷却される。凝縮したドレンはドレンパイプ17を
通って排水タンク19に流れ、凝縮しない臭気成分を含
んだガスはドレンパイプ17と離れた位置に開口してい
る接続管23を経て送風ファン25に吸引され、脱臭器
24へ送られる。ここへ送られてきたガスはヒータ27
により約300℃に加熱された酸化触媒によって酸化分
解され、臭気成分が除去され、排出管28から外部に排
出される。
【0029】本実施例の厨芥処理機では、厨芥の乾燥度
合いを判断する方法として、図2に示すように、凝縮器
15の入口付近の温度を測定し、この温度を利用してい
る。運転開始(A点)後、厨芥の水分が蒸発するので温
度が急激に上昇し、B点で飽和する。そののち、厨芥が
撹拌されるたびに、温度が上下動を繰り返す状態が続
き、厨芥の水分がなくなってくると急激に温度がC点か
ら下降する。このとき厨芥を撹拌することで厨芥中に残
った水分が蒸発するため一時的に温度がD点へ上昇する
ことがある。こうした温度変化を繰り返しながら温度が
E点の一定値(Ta)まで下がると、水分がなくなって
乾燥が完了したと判断し、冷却を開始する。冷却運転
後、しばらくして温度がF点の一定値まで下がると厨芥
処理機の運転を終了するようになっている。
【0030】このばあい、運転開始後の温度変化が急激
に上昇しているAB部分は乾燥度合いが低く、温度が飽
和し、上下動を繰り返しているBC部分は乾燥度合いが
高いと判定している。すなわち、温度変化が急激に上昇
しているあいだは、厨芥は多くの水分を含んでおり、撹
拌しても駆動モータ6がロックしやすく、破砕効果も上
がりにくい。また温度が飽和し、上下動を繰り返してい
るあいだは、厨芥の乾燥が進んでいるので駆動モータ6
もロックが起こりにくく撹拌時間や撹拌回数を増やし、
厨芥を破砕することで乾燥運転時間を短縮することがで
きる。そこで、本実施例では、前記厨芥の乾燥度合いに
基づいて、たとえば凝縮器15の入口付近にサーミスタ
を取付け、その検出レベルをアナログ変化としてマイコ
ンで監視することによって温度が飽和したことを検知す
ることにより厨芥の乾燥度合いが低いと判断すると撹拌
しない時間を長くし、厨芥の乾燥度合いが高くなったと
判断すると撹拌する時間を長くする。また、前記厨芥の
乾燥度合いが低いと判断されると前記乾燥室の乾燥加熱
温度を高めるとともに撹拌しない時間を長くし、厨芥の
乾燥度合いが高くなったと判断されると乾燥加熱温度を
下げるとともに撹拌する時間を長くさせている。また前
記厨芥の乾燥度合いが低いと判断されると前記撹拌手段
の撹拌刃5が正転または反転する回数を少なくし、厨芥
の乾燥度合いが高くなったと判断されると撹拌刃5の正
転または反転する回数を増やすようにさせている。これ
により、従来、厨芥700gをゴミ容器3に入れて乾燥
運転させたばあいに、乾燥時間が約3時間半かかってい
たものをこの制御方法により約3時間に短縮でき、しか
も撹拌効果も向上させることができる。
【0031】また本発明では、乾燥開始から徐々に撹拌
刃5の回転速度を速めたり、ON/OFF周期を短くす
ることで厨芥の乾燥状態に合わせて撹拌を行なうことに
より、撹拌モータの負担を軽くし、乾燥および撹拌効果
を高めることができる。
【0032】また本発明では、撹拌手段が動作するタイ
ミングに同期して乾燥加熱温度を高めることにより、撹
拌動作が行なわれた直後は水分を含んだ厨芥が表面に露
出してくるので、この時に乾燥加熱温度を高めれば水分
の蒸発が旺盛になり、乾燥時間が短縮できる。
【0033】また本発明では、撹拌刃5にかかる負荷を
検出することにより、厨芥が有する情報、すなわち厨芥
の量や質、処理回数を推定する。たとえばゴミ容器内が
空のときに最初に厨芥を投入したときには投入された厨
芥の水分がそのままそれ自身に残るので水分が蒸発しに
くいので乾燥温度を高めにすると乾燥時間短縮ができ
る。また、乾燥処理した厨芥の上に新たに厨芥を投入す
ると新たに投入した厨芥の水分が乾燥処理した厨芥に移
るように撹拌を短い周期で行なえば乾燥時間短縮ができ
る。
【0034】また本発明では、撹拌用モータの電流ある
いは回転パルスを検出し、ロック状態を検出すると一旦
反転し、再度正転させることにより、ロック状態を回避
し、モータの焼けつきを防止し、回路の破損を防止す
る。
【0035】さらに本発明では、厨芥乾燥終了時の冷却
時にも撹拌を行ない、冷却時間を短縮し、開蓋可能とな
るまでの時間を短縮することにより処理開始から終了ま
でのトータル時間を短縮させることができる。
【0036】なお、厨芥投入時に、金属ボールやセラミ
ックボールなどの熱伝導性の高いものを一緒に投入する
ことにより、処理中、この投入物は処理温度まで加熱さ
れ、厨芥が接触する面積が増え、乾燥速度が速くなる
し、また粉砕効果もアップする。
【0037】また厨芥投入時に、油分の多いもの、たと
えばモミガラ、油などを一緒に投入させることにより、
処理中、ゴミ容器底面の焦げ付き、こびり付きがなくな
り、残渣取り出しの手間が容易となる。また、つぎの処
理時、焦げ付き、こびり付きがないので処理中の乾燥も
安定して行なえる。
【0038】また厨芥投入時、硬い粒状物質、たとえば
石、貝ガラなどを一緒に投入させることにより、処理
中、投入物が撹拌刃といっしょに回転し、ゴミ容器底面
の焦げ付き、こびり付きが削られ、残渣取り出しの手間
が容易となり、また、つぎの処理時、焦げ付き、こびり
付きがないので処理中の乾燥を安定させることができ
る。
【0039】また前記熱伝導性の高いものや油分の多い
ものや硬い粒状物質の投入物を一体化させたものまたは
混合させたものを厨芥投入時に、一緒に投入させること
により、乾燥処理と破砕効果を向上させることができ
る。
【0040】また前述の投入物をそれぞれ、または一体
化させたものや混合させたものを厨芥と一緒に初回投入
しておけば、連続処理するときに追加投入させずに済
む。
【0041】またゴミ容器内に厨芥の焦げ付きやこびり
付きがあれば、水分を投入し、これらを分解させ、再度
焦げ付き、こびり付きが起こりにくくさせることによ
り、乾燥処理と破砕効果を向上させることができる。
【0042】さらに本厨芥処理機においては、厨芥投入
時に、脱臭剤を一緒に投入させることにより、処理中の
臭気ガスはこの脱臭剤により処理され、触媒脱臭手段へ
流れる臭気ガスは減り、効率よく酸化分解処理できる。
これは処理中の臭気濃度が増えても触媒効率をあげずに
処理できるので高価な触媒を多量に用いる必要がなくコ
ストダウンにもつながる。また、乾燥処理後、処理した
残渣の臭いはこの脱臭剤によりほとんど臭わないぐらい
まで軽減させることができる。
【0043】この厨芥処理機に前記脱臭剤を投入し、一
緒に処理するばあいについて動作を説明する。なお以下
において、日本の標準家庭(4人家族)で1日に発生す
る厨芥量を約700g(そのうち水分量約500g)と
する。
【0044】まずゴミ容器3に厨芥700gと脱臭剤
(物理吸着作用であれば、活性炭、モレキュラーシー
ブ、ゼオライトなど、化学反応であれば、酸化銅、鉄の
フタロシアニン化合物などがある)を投入して乾燥室2
に装着し、蓋4をしめる。凝縮水タンク19も装着す
る。
【0045】制御装置の運転スイッチ(図示せず)をO
Nし、厨芥処理機の運転を開始する。すると触媒加熱用
のヒータ27が通電し経路および触媒層を加熱する。送
風ファン25およびプロペラファン18が駆動されると
ともにシーズヒータ9が通電し、ゴミ容器3内の厨芥の
乾燥を開始する。ゴミ容器3内では撹拌刃5を駆動モー
タ6により正転、反転させながら厨芥を乾燥する。
【0046】厨芥の加熱により発生した水蒸気を含んだ
臭気ガスは厨芥内の脱臭剤に脱臭される。脱臭されなか
った少量の臭気ガスは水蒸気回収のため凝縮器15で冷
却される。
【0047】凝縮器15は冷却、送風用のファンモータ
26により駆動されているプロペラファン18によって
外気取入口1aから吸引した外気により臭気ガスが冷却
され凝縮される。凝縮したドレインはドレインパイプ1
7を通って凝縮水タンク19に流下する。凝縮しないガ
スはドレインパイプ17を通って凝縮水タンク19を経
て、ドレインパイプ17と離れた位置に開口している配
管23を経て凝縮水タンク19内の気体と一緒に送風フ
ァン25に吸引され脱臭器24に送られ、ここで臭気成
分は無臭化される。
【0048】本実施例の厨芥処理機により全重量700
gの厨芥は約3.5時間で乾燥でき、その処理後の残渣
の臭いは脱臭剤の効果によりほとんど無臭化できる。
【0049】なお、本厨芥処理機には、自動投入機構を
備え付けることができる。
【0050】図3に示すように、厨芥処理機の蓋4の部
分に、投入物の自動投入機構が設けられている。自動投
入機構は、投入物を格納する投入物タンク34、そして
投入物35を一定量、乾燥室2へ投入できる投入口36
で構成されている。
【0051】運転開始時または運転途中で投入口36に
設けられている開閉弁が一定時間開き、一定量の投入物
が投入されたのちその弁が閉じる。この動作は運転開始
時に用いるばあいではスタートボタンを押したときに、
そして運転途中に用いるばあいでは、スタートからある
一定時間経過したときに行なうよう自動制御されてい
る。
【0052】以上説明した実施例においては、厨芥の乾
燥度合いを判断するために凝縮器入口付近の温度を測定
し、この温度を利用しているが、これ以外にも、自己加
熱させたサーミスタによって発生ガスの熱伝導率の変化
を検出する絶対湿度センサや静電容量式湿度センサなど
によって直接ゴミ容器内の湿度を測定したり、撹拌刃5
にかかる負荷を検出し、負荷が軽くなってくる変化の仕
方を検出することによっても厨芥の乾燥度合いを判断す
ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の制御方法
では、厨芥の乾燥度合いに基づいて、撹拌時間や乾燥加
熱温度を制御するため、乾燥時間の短縮、破砕効果の向
上、およびトータル時間の短縮をさせることができる。
また撹拌手段の回転速度などの情報により乾燥加熱温度
や撹拌を制御させるため、消費電力を低減させることが
できるとともに、撹拌手段の長寿命を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる厨芥処理機の一実施例を示す
縦断面図である。
【図2】図1における凝縮器の入口付近の温度変化を示
すグラフである。
【図3】他の厨芥処理機を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 処理機本体 2 乾燥室 3 ゴミ容器 4 蓋 5 撹拌刃 6 駆動モータ 9 シーズヒータ 12 空気取入れ口 13 ガス出口 15 凝縮器 19 凝縮水タンク 24 脱臭器 26 ファンモータ 27 ヒータ 34 投入物タンク 35 投入物 36 投入口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌
    する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
    て、厨芥の乾燥度合いに基づいて、厨芥の乾燥度合いが
    低いと判断されると撹拌しない時間を長くし、厨芥の乾
    燥度合いが高くなったと判断されると撹拌する時間を長
    くすることを特徴とする厨芥処理機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記厨芥の乾燥度合いが低いと判断され
    ると前記乾燥室の乾燥加熱温度を高めるとともに撹拌し
    ない時間を長くし、厨芥の乾燥度合いが高くなったと判
    断されると乾燥加熱温度を下げるとともに撹拌する時間
    を長くする請求項1記載の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記厨芥の乾燥度合いが低いと判断され
    ると前記撹拌手段の撹拌刃が正転または反転する回数を
    少なくし、厨芥の乾燥度合いが高くなったと判断される
    と撹拌刃の正転または反転する回数を増やす請求項1記
    載の制御方法。
  4. 【請求項4】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌
    する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
    て、前記撹拌手段の回転速度を厨芥の乾燥開始から徐々
    に速くさせることを特徴とする厨芥処理機の制御方法。
  5. 【請求項5】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌
    する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
    て、前記撹拌手段のON/OFF周期を厨芥の乾燥開始
    から徐々に短くさせることを特徴とする厨芥処理機の制
    御方法。
  6. 【請求項6】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌
    する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
    て、前記撹拌手段の動作時に同期して厨芥の乾燥加熱温
    度を高めることを特徴とする厨芥処理機の制御方法。
  7. 【請求項7】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌
    する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
    て、前記撹拌手段にかかる負荷を検出することにより、
    厨芥が有する情報を判断し、乾燥加熱温度および(また
    は)撹拌を制御することを特徴とする厨芥処理機の制御
    方法。
  8. 【請求項8】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌
    する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
    て、前記撹拌手段にかかる負荷を検出し、ロック状態と
    判断すると前記撹拌手段の回転を反転したのち正転させ
    ることを特徴とする厨芥処理機の制御方法。
  9. 【請求項9】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、厨芥を撹拌
    する撹拌手段とを有する厨芥処理機の制御方法であっ
    て、乾燥終了の冷却時に撹拌を行なうことを特徴とする
    厨芥処理機の制御方法。
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