JPH08290434A - 熱プレス用クッション板 - Google Patents

熱プレス用クッション板

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JPH08290434A
JPH08290434A JP12052095A JP12052095A JPH08290434A JP H08290434 A JPH08290434 A JP H08290434A JP 12052095 A JP12052095 A JP 12052095A JP 12052095 A JP12052095 A JP 12052095A JP H08290434 A JPH08290434 A JP H08290434A
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JP
Japan
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rubber sheet
heat
sheet
resistant rubber
cushion plate
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JP12052095A
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English (en)
Inventor
Hironori Nonami
宏典 野並
Nanao Tanaka
七夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
Kureha Elastomer Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/061Cushion plates
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/022Processes for manufacturing precursors of printed circuits, i.e. copper-clad substrates

Abstract

(57)【要約】 【目的】 FPCのような2枚以上の被加工シートを
重ねて熱プレスする際、従来のステンレス鋼板製の平面
基板およびガラス繊維入りシリコーンゴムシートの代わ
りに上記の被加工シートに重ねて使用することができ、
重さが軽く操作性が良好で、製品のFPCにボイドおよ
び反りを発生させることがなく、しかも熱伝導率が大き
くて熱プレスの所要時間を短縮することができ、耐久性
が向上して寿命を延ばすことができる。 【構成】 高剛性の軽合金からなる平面基板の少なく
とも片面に耐熱性ゴムシートを積層、一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2枚以上の薄いフィ
ルム状の薄板またはシートを重ねて熱プレスする際、上
記薄板等の上下両面に重ねて薄板またはシート相互間の
ずれを防ぐために好適なクッション板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】銅箔の表裏両面にポリイミドまたはポリ
エステル等の合成樹脂フィルムを積層してなるフレキシ
ブルプリント基盤(FPC)を製造する方法として、上
記の銅箔および合成樹脂フィルムの重ね合わせシートの
上下両面に離型材としてのオレフィン系フィルム、クッ
ション材としてのガラス繊維入りゴム板および平面基板
としてのステンレス鋼板を順に重ねて熱プレス機の上下
の熱盤間に挟み、温度150〜170℃、圧力20〜8
0 kgf/cm2 の条件下でプレスし、上記の金属箔および
合成樹脂フィルムを熱融着する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、平面基板としてステンレス鋼板(厚み0.5〜1.
0mm)を使用していたので、重さが大きくて操作性が悪
く、また熱伝導率が低いため、熱プレスに長時間を要
し、クッション材の寿命を短くしていた。また、クッシ
ョン材としてシリコーンゴムシートを使用していたの
で、銅箔と合成樹脂フィルム間の気泡を排出してボイド
の発生を防止することができる反面、プレスの際にクッ
ション材が伸びるため、製品のFPCに反りが発生して
いた。この反りは、シリコーンゴムシートをガラス繊維
クロスで補強することにより若干軽減することができる
が、ゴムシートにガラス繊維クロスを埋設することによ
り、ゴムシート表面に凹凸が生じ、この凹凸を消すため
にはゴムシートの厚みを大きくせざるを得ず、上記凹凸
が消える程度に厚みを大きくすると、ガラス繊維による
上記の伸び抑制効果が半減し、かつガラス繊維の存在と
あいまって重さが増大し、ステンレス鋼板と同様に操作
性を悪くしていた。
【0004】この発明は、上記FPCのような2枚以上
の被加工シートを重ねて熱プレスする際、従来のステン
レス鋼板製の平面基板およびガラス繊維入りシリコーン
ゴムシートの代わりに上記被加工シート等に重ねて使用
することができる熱プレス用クッション板であって、重
さが軽く操作性が良好で、製品のFPCにボイドおよび
反りを発生させることがなく、しかも熱伝導率が大きく
て熱プレスの所要時間を短縮することができ、耐久性が
向上して寿命を延ばすことが可能な熱プレス用クッショ
ン板を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、軽合金から
なる平面基板の少なくとも片面に耐熱性ゴムシートを積
層、一体化したことを特徴とする熱プレス用クッション
板である。なお、上記軽合金からなる平面基板の片面の
みに耐熱性ゴムシートを積層した場合は、その耐熱性ゴ
ムシートの表面のみにFPC等の被加工シートを重ねて
プレスすることができ、上記平面基板の両面に耐熱性ゴ
ムシートを積層した場合は、その表裏両面にFPC等の
基板を重ねてプレスするのに好適である。
【0006】上記の軽合金は、アルミニウムやマグネシ
ウム等の軽金属を主成分とした合金であり、特にアルミ
ニウムに銅、マグネシウム、ケイ素、亜鉛、マンガン等
を添加して機械的性質を改善したもので、比重4.0以
下、耐力(JIS Z 2241参照)15 kgf/mm2
以上のジュラルミン、超ジュラルミン、超々ジュラルミ
ン等のアルミニウム合金が好ましい。上記の比重が4.
0よりも大きい場合は、重量が過大になって熱プレス時
の操作性改善が不十分になる。また、耐力が15 kgf/
mm2 未満の場合は、このアルミニウム合金からなる基板
の変形を防止するために厚みを大きくする必要が生じ、
結局操作性の改善が不十分になる。そして、このアルミ
ニウム合金からなる基板の厚みは0.5〜1.2mmが好
ましく、この厚みが0.5mm未満では、剛性が不足して
変形し易く、反対に1.2mmを超えると基板の重量が過
大になって操作性が低下する。
【0007】上記の軽合金製基板に積層される耐熱性ゴ
ムシートは、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム
等の耐熱性に優れたゴムを成形し加硫して得られたもの
である。シリコーンゴムとしては、側鎖が総てメチル基
のもの(MQ)、側鎖にメチル基・ビニル基を有するも
の(VMQ)、側鎖にメチル基・フェニル基を有するも
の(PMQ)、側鎖にメチル基・ビニル基・フェニル基
を有するもの、側鎖にフッ化アルキル基・ビニル基・フ
ェニル基を有するもののいずれでもよい。また、エチレ
ンプロピレンゴムとしては、エチレン・プロピレン共重
合体(EPM)およびエチレン・プロピレン・ジエン三
元共重合体(EPDM)が例示される。そして、上記の
シリコーンゴムおよびエチレンプロピレンゴムは、いず
れか一方を単独で使用してもよく、これらを任意の比率
で混合して用いてもよい。
【0008】この発明の耐熱性ゴムシートは、厚み0.
6〜1.5mm、引張り強さ50 kgf/cm2 以上であるこ
とが好ましい。厚みが0.6mm未満の場合は、クッショ
ン性が不足して製品のFPCにボイドが発生し易くな
り、反対に1.5mmを超えた場合は、プレスの際にゴム
シートの表面が伸びて製品のFPCに反りが発生し易く
なる。また、引張り強さが50 kgf/cm2 未満の場合
は、プレスの際に破壊され易くなる。
【0009】上記の耐熱性ゴムシートは、前記軽合金製
平面基板の片面または両面に接着により固定される。使
用する接着剤は、プレス時の加熱に耐えるものであれば
任意であるが、シリコーン樹脂系接着剤は、接着力が著
しく強い点で好ましい。
【0010】軽合金製基板に積層された耐熱性ゴムシー
トの表面には、サンドブラスト等による粗面化加工する
ことが好ましく、これによって熱プレス後におけるフィ
ルムの離型性が向上する。また、上記耐熱性ゴムシート
の表面に離型剤を塗布して離型性被膜を形成し、上記フ
ィルムの離型性を更に向上することができる。離型剤と
しては、上記シリコーンゴムの溶液等、シリコーン系の
ものが好ましい。
【0011】
【作用】上記の軽合金製基板の片面に耐熱性ゴムシート
を積層した熱プレス用クッション板は、FPC等の被加
工シートの上下両面にオレフィン系フィルムを重ねた
後、上記耐熱性ゴムシートの表面がオレフィン系フィル
ムに接するように重ねられ、更にその上下両面にステン
レス鋼製のプレスボードを重ねてプレス機の上下の熱盤
間に挿入され、熱プレスされる。また、軽合金製基板の
上下両面に耐熱性ゴムシートを積層した熱プレス用クッ
ション板は、上記被加工シートの上下両面にオレフィン
系フィルムを重ねたものと交互に、かつ上下両端に位置
するように重ねられ、更に上記プレスボードを重ねてプ
レス機の上下の熱盤間に挿入され、熱プレスされる。
【0012】プレスの際、耐熱性ゴムシートがオレフィ
ン系フィルムを介して被加工シートに接するため、被加
工シートの合わせ面に存在する気泡がプレスと共に排出
され、ボイドの発生が防止される。また、上記の耐熱性
ゴムシートが軽合金製基板に積層されているため、プレ
スに伴う耐熱性ゴムシートの伸びが制限され、被加工シ
ートの反りが発生しない。しかも、従来の補強用ガラス
繊維クロスを含有しない耐熱性ゴムシートのみが直接軽
合金製基板に積層されているため、ゴムシート表面が平
坦になり、かつ表面硬さが均一になり、そのためゴムシ
ートが上記のボイドや反りの発生防止に一層有効に作用
する。
【0013】また、上記のとおり従来のステンレス鋼板
に代えて軽合金製基板を使用し、かつ耐熱性ゴムシート
から従来の補強用ガラス繊維が除去されているため、重
量が軽くなり、かつ耐熱性ゴムシートと軽合金製基板と
が積層により一体化されているため、プレス機の熱盤間
への出し入れ作業が容易になり、操作性が向上する。そ
して、ステンレス鋼板に代えて軽合金製基板を使用し、
補強用ガラス繊維が除去されることにより、熱伝導率が
上昇するため、熱プレスの際の昇温に要する時間が短縮
され、生産性が向上する。
【0014】
【実施例】オーステナイト系ステンレス鋼(SUS30
4)および各種のアルミニウム合金からなる種々の厚み
の板材の剛性を比較するため、試料として下記の表1に
示す板材を用意した。表1において、材料記号の「201
7」は耐熱性アルミニウム合金(Al-Cu-Mg合金2017S、
耐力20 kgf/mm2 )を、「5052」は耐食性アルミニウ
ム合金(Al-Mg 合金5052S、耐力7 kgf/mm2 )を、
「SUS 」はステンレス鋼(SUS304、耐力18 kgf/m
m2 )を示す。また、幅は25mmに、長さは50mmに設
定した。また、上記材料の重量および重量指数(ステン
レス鋼の重量を1.0とする)を併記した。
【0015】 表 1 試料番号 1 2 3 4 5 6 材料記号 2017 5052 SUS 5052 2017 5052 厚み(mm) 1.0 1.0 0.5 0.5 0.8 0.8 重量(g) 1225 1133 1655 587 975 915 重量指数 0.74 0.69 1.00 0.35 0.59 0.55
【0016】図1に示すように、下型(雄型)11と上
型(雌型)12とを対向させ、その間に上記の試料Pを
挟み、上型12に荷重Wを加えて試料Pを湾曲させ、そ
のときの上型12の沈み量Sを測定した。ただし、下型
11の円柱状凸部の直径dを20mmに、上型12の凹部
の口径Dを31mmに設定した。上記の荷重W(kg)と沈
み量S(mm)の関係を下記の表2に示す。
【0017】 表 2 沈み量 雌型に加えた荷重(kg) (mm) 試料1 試料2 試料3 試料4 試料5 試料6 0.2 9.00 8.50 2.00 1.00 3.50 3.00 0.4 24.00 23.50 4.50 4.00 15.50 16.50 0.6 49.00 43.00 8.00 9.00 32.00 31.00 0.8 81.00 55.00 18.50 15.00 52.00 41.00 1.0 107.00 63.50 31.00 21.00 68.00 49.00 1.2 126.00 70.00 37.00 26.00 79.50 54.00 1.4 141.00 76.00 40.50 30.00 89.00 59.00 1.6 152.00 81.00 44.50 33.00 95.50 63.00 1.6 161.00 85.00 45.50 35.50 100.50 66.50 2.0 169.00 89.00 46.00 38.00 105.50 70.07
【0018】上記の表2から明らかなように、アルミニ
ウム合金の中で耐食性アルミニウム合金(Al-Mg 合金50
52S)からなる試料4は、厚みを従来材料のステンレス
鋼(SUS304)からなる試料3と等しい0.5mmにしたた
め、同じ沈み量を与える荷重すなわち曲げ剛性が試料3
よりも小さくなり、不適当であった。しかし、同じ耐食
性アルミニウム合金(Al-Mg 合金5052S)からなる試料
2、試料6および耐熱性アルミニウム合金(2017S)か
らなる試料1、試料5は、厚みを若干大きくしたため、
上記曲げ剛性が試料3よりも向上し、かつ表1に示すよ
うに重量が試料3よりも約30%以上軽かった。特に耐
熱性アルミニウム合金(2017S)からなる試料1および
試料5は、上記曲げ剛性が一層大きく、この発明のクッ
ション板用として好適である。
【0019】上記のオーステナイト系ステンレス鋼(SU
S304)および耐熱性アルミニウム合金(Al-Cu-Mg合金20
17S)の熱伝導度を比較した。すなわち、上記のステン
レス鋼からなる厚さ0.5mmの平滑な基板を幅25mm、
長さ200mmの大きさに切断して試料7とし、また上記
アルミニウム合金からなる厚さ0.5mmの平滑な基板を
同じ大きさに切断して試料8とし、室温25℃の雰囲気
下で上記試料7、8の一端を温度164℃の2枚の熱盤
の間に挟み、この熱盤の端から試料の長さ方向に沿って
18mm離れた点および25mm離れた点の温度をそれぞれ
所定の時間ごとに測定した。その結果を下記の表3に示
す。
【0020】 表 3 時間 熱源から18mmの点の温度(℃) 熱源から25mmの点の温度(℃) (秒) 試料7 試料8 試料7 試料8 10 48 61 39 45 20 57 86 47 63 30 65 93 50 70 60 79 102 57 80 120 89 105 62 89 180 91 106 63 91
【0021】上記表3から明らかなように、熱源からの
距離が18mmの点で温度を測定した場合、試料7のステ
ンレス鋼では温度91℃に上昇するのに180秒を要し
たのに対し、試料8のアルミニウム合金では約1/6の
30秒で93℃まで上昇した。また、熱源からの距離が
25mmの点で温度を測定した場合、試料7では温度63
℃に上昇するのに180秒を要したのに対し、試料8で
は約1/9の20秒で同じ93℃まで上昇した。
【0022】図2は、この発明の実施例のクッション板
13を示す断面図であり、14は高耐力の軽合金(アル
ミニウム合金2017S)からなる平面基板、15は耐熱性
ゴムシートであり、軽合金製の平滑な基板14の片面に
耐熱性ゴムシート15がシリコーン樹脂系接着剤で接着
されている。図3は、他の実施例のクッション板16の
断面図であり、上記同様の平滑な基板14の表裏両面に
耐熱性ゴムシート15が上記同様の接着剤で接着されて
いる。
【0023】図4は、図2のクッション板13の使用状
態を示す。図において、21はプレス機の上熱盤、22
は下熱盤、23はプレスボードであり、上熱盤21の下
面および下熱盤22の上面にそれぞれ上記のクッション
板13およびオレフィン系フィルム24が順に重ねら
れ、上下のフィルム24、24間にフレキシブルプリン
ト基盤25用の素材(銅箔の表裏両面にポリイミドフィ
ルムを重ねたもの)を挟み、上下の熱盤21、22を閉
じ、圧力35〜65 kgf/cm2 、温度150〜170℃
で30分間プレスし、次いで60分間水冷することによ
り、フレキシブルプリント基盤25が製造される。な
お、上下のクッション板13は、その耐熱性ゴムシート
15がフィルム24に接するように重ねられる。そし
て、図3のクッション板16は、複数枚のフレキシブル
プリント基盤25を同時に熱プレスする際に使用され
る。
【0024】図4のプレス機において、実施例のクッシ
ョン板13を使用してフレキシブルプリント基盤25を
プレス成形し、従来のステンレス板を使用した場合と性
能を比較した。結果を下記の表4に示す。なお、耐熱性
ゴムとして、高強度のシリコーンゴム(信越化学社製、
商品名「SEPX137U」)を使用した。また、離型
剤としては、シリコーンゴム(信越化学社製、商品名
「KE7005」)のトルエン溶液を使用した。なお、
比較例1にはステンレス鋼板に厚みの小さいゴムシート
を接着して使用し、比較例2には、ステンレス鋼板に厚
みの大きいゴムシートを接着せずに分離して使用した。
【0025】表中、作業性の重さは、クッション板13
の重量(平面基板14および耐熱性ゴムシート15の合
計重量)が従来のステンレス鋼板およびゴムシートの合
計重量の40%未満を〇、40%以上を×とした。ま
た、フィルム剥離性は、耐熱性ゴムシート15に対する
オレフィン系フィルム24の剥離の容易さであり、剥離
力(幅25mm当たりの180度剥離)が0.2 kgf未満
を〇、0.2 kgf以上を×とした。また、製品(FP
C)のボイドは、製品中に含まれる気泡が皆無のものを
〇とし、1個でもあれば×とした。また、反りは、製品
の端部の湾曲度合いであり、目視判定で反り角度が15
度未満を〇とし、15度以上を×とした。また、クッシ
ョンの永久歪とはクッション板13をプレスに8回使用
した後におけるゴムシート15の圧縮永久歪みであり、
手で触れて段差を感じないものを〇、感じたものを×と
した。また、盤ゴム接着とは平面基板14とゴムシート
15間の接着力のことであり、目視判定で剥離の無いも
のを〇、剥離したものを×とした。
【0026】 表 4 比較例1 比較例2 実施例1 実施例2 実施例3 金属基板 材質 SUS304 SUS304 2017 2017 2017 厚み(mm) 0.5 0.5 0.8 0.8 0.8 耐力( kgf/mm2 )18 18 20 20 20 ゴムシート 材質 Q Q Q Q Q ガラス繊維 − 有り − − − 厚み(mm) 0.4 2.5 0.8 1.2 1.2 ブラスト加工 − − 有り 有り 有り 離型剤塗布 − − 有り 有り − 作業性 重さ × × 〇 〇 〇 フィルム剥離 × × 〇 〇 〇 製品 ボイド × 〇 〇 〇 〇 反り 〇 × 〇 〇 〇 クッション 永久歪 〇 × 〇 〇 〇 盤ゴム接着 〇 × 〇 〇 〇
【0027】上記の表4で明らかなように、実施例1〜
3は、いずれも作業性、製品およびクッションの総てが
良好であった。これに対して比較例1は、ステンレス鋼
板を使用しているため、重くて作業性が悪く、またゴム
シートの厚みが小さいため、製品にボイドが発生した。
また、比較例2は、ステンレス鋼板を使用しているため
重く、かつゴムシートを分離して使用するため作業性が
悪く、またゴムシートを有するためボイドが減少する反
面、ガラス繊維布帛で補強されているため、重さが増大
して作業性を一層悪くし、かつ厚みが増して製品に反り
が発生した。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、軽合金から
なる平面基板の少なくとも片面に耐熱性ゴムシートを積
層、一体化したことを特徴とする熱プレス用クッション
板であり、耐熱性ゴムシートが補強用ガラス繊維クロス
を含有せず、軽合金製の基板に積層されているため、補
強用ガラス繊維クロスを含有する場合に比べてゴムシー
ト表面が平坦に、表面硬さが均一になり、そのためFP
C等の被加工シートの上下両面にオレフィン系フィルム
を介して上記クッション板をその耐熱ゴムシートの表面
がオレフィン系フィルムに接するように重ねてプレス機
の上下の熱盤間に挿入して熱プレスした際、被加工シー
トの合わせ面に存在する気泡がプレスと共に排出され、
従来以上にボイドの発生が減少し、かつ従来以上に耐熱
性ゴムシートの伸びが抑制されて被加工シートの反り発
生が防止される。
【0029】また、従来のステンレス鋼板に代えて軽合
金製基板を使用し、かつ耐熱性ゴムシートから従来の補
強用ガラス繊維が除去されているため、重量が軽くな
り、かつ耐熱性ゴムシートと軽合金製基板とが積層によ
り一体化されているため、プレス機の熱盤間への出し入
れ作業が容易になり、操作性が向上すると共に、熱伝導
率が上昇し、熱プレスの際の所要時間が短縮され、生産
性が向上する。
【0030】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した発明において、その軽合金からなる基板が比重
4.0以下のアルミニウム合金からなり、その厚みが
0.5〜1.2mm、耐力が15 kgf/mm2 以上のもので
あるから、上記基板の重量を軽く、しかも変形し難くし
て熱プレス時の操作性を一層良好にすることができる。
【0031】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は2に記載した発明において、その耐熱性ゴムシートと
してシリコーンゴムを主成分とするゴムからなり、その
厚みが0.6〜1.5mm、引張り強さが50 kgf/cm2
以上のものを使用したものであるから、被加工シートに
おけるボイドおよび反りの発生が一層減少する。
【0032】請求項4に記載された発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載された発明において、その耐熱
性ゴムシートの表面が離型性被膜を有するものであるか
ら、上記の熱プレスが終了し、この発明のクッション板
からオレフィン系フィルムを剥離する際、その剥離が容
易になり、オレフィン系フィルムの損傷防止が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ試験方法を説明する断面図である。
【図2】実施例の断面図である。
【図3】他の実施例の断面図である。
【図4】熱プレス装置の断面図ある。
【符号の説明】
13、16:クッション板、14:軽合金製の平面基
板、15:耐熱性ゴムシート、21:プレス機の上熱
盤、22:プレス機の下熱盤、23:プレスボード、2
4:オレフィン系フィルム、25:フレキシブルプリン
ト基盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:06 B29L 31:34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽合金からなる平面基板の少なくとも片
    面に耐熱性ゴムシートを積層、一体化したことを特徴と
    する熱プレス用クッション板。
  2. 【請求項2】 軽合金からなる基板が比重4.0以下の
    アルミニウム合金からなり、その厚みが0.5〜1.2
    mm、耐力が15 kgf/mm2 以上である請求項1記載の熱
    プレス用クッション板。
  3. 【請求項3】 耐熱性ゴムシートがシリコーンゴムを主
    成分とするゴムからなり、その厚みが0.6〜1.5m
    m、引張り強さが50 kgf/cm2 以上である請求項1ま
    たは2に記載の熱プレス用クッション板。
  4. 【請求項4】 耐熱性ゴムシートの表面が離型性被膜を
    有する請求項1ないし3のいずれかに記載の熱プレス用
    クッション板。
JP12052095A 1995-04-21 1995-04-21 熱プレス用クッション板 Pending JPH08290434A (ja)

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