JP2003170458A - プレス用緩衝シート - Google Patents

プレス用緩衝シート

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JP2003170458A
JP2003170458A JP2001369467A JP2001369467A JP2003170458A JP 2003170458 A JP2003170458 A JP 2003170458A JP 2001369467 A JP2001369467 A JP 2001369467A JP 2001369467 A JP2001369467 A JP 2001369467A JP 2003170458 A JP2003170458 A JP 2003170458A
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Yuji Sawada
裕司 澤田
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Fujikura Composites Inc
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Fujikura Rubber Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/061Cushion plates

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱盤などのプレス盤と、被処理物との間に介
在されることにより、当該被処理物の表面に付与される
プレス圧力を均一なものとすることができるとともに、
プレスに伴う被処理物の伸びおよび滑りを抑制すること
ができ、被処理物に対する離型性および非汚染性、並び
に繰り返し耐久性に優れたプレス用緩衝シートを提供す
ることにある。 【解決手段】 不織布層10の両面に、それぞれ、三軸
織布層20A,20Bと、フッ素ゴム層30A,30B
と、フッ素樹脂フィルム50A,50Bとが積層形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ホットプレスなど
を行う際に使用する緩衝シートに関する。 【0002】 【従来の技術】樹脂の熱硬化工程などで実施されるホッ
トプレスにあっては、熱盤と接触する被処理物の表面に
均一なプレス圧力を付与することが必要である。また、
得られる硬化樹脂にボイドなどの欠陥を発生させないた
めには、熱盤から被処理物への急激な熱伝導を避ける必
要がある。 【0003】このような観点から、ホットプレスを実施
する際に、プレス装置の熱盤(上側熱盤および下側熱
盤)と被処理物との間に、樹脂や紙からなる緩衝シート
を介在させることが行われている。然るに、樹脂や紙か
らなる緩衝シートは弾力性が低く、当該緩衝シートを介
在させても、被処理物の表面に均一なプレス圧力を付与
することができない。また、樹脂や紙からなる緩衝シー
トは、耐熱性が不十分であるために、繰り返し使用に耐
えるものではない。 【0004】そこで、弾力性および耐熱性の良好な緩衝
シートとして、磁性ゴムシートからなる磁性層と、接着
性シートからなる接着層と、発泡ゴムシートからなるク
ッション層との積層体から構成される緩衝シートが提案
されている(特開平10−151703号公報参照)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された緩衝シートは、プレスに伴う被処理物の
伸び(面内伸び)および滑り(面内における滑り)に追
従してしまい、当該伸びおよび滑りを抑制することがで
きないという問題がある。ここに、プレスに伴う伸びに
よって変形した被処理物(硬化樹脂)には、所期の寸法
精度が得られない。また、2枚のガラス板を樹脂により
接着する場合などに、一方および/または他方のガラス
板に滑り(熱盤に対する滑り)が生じると、両者の相対
的な位置(貼り合わせ位置)がずれてしまう。更に、上
記公報に記載された緩衝シートにおいては、発泡ゴムシ
ートからなるクッション層(最外層)の面が、これと接
触する被処理物の表面と密着してしまうことがある。更
に、上記公報に記載された緩衝シートにおいては、ゴム
配合剤が表面に析出(ブルーム)して、被処理物を汚染
することがある。 【0006】本発明は以上のような事情に基いてなされ
たものである。本発明の目的は、熱盤などのプレス盤
と、被処理物との間に介在されることにより、当該被処
理物の表面に付与されるプレス圧力を均一なものとする
ことができるとともに、プレスに伴う被処理物の伸びお
よび滑りを抑制することができる、繰り返し耐久性に優
れたプレス用緩衝シートを提供することにある。本発明
の他の目的は、被処理物に対する離型性に優れたプレス
用緩衝シートを提供することにある。本発明の他の目的
は、被処理物の表面を汚染することのないプレス用緩衝
シートを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のプレス用緩衝シ
ートは、不織布層の両面に、それぞれ、三軸織布層と、
フッ素ゴム層と、フッ素樹脂フィルムとが積層形成され
てなることを特徴とする。 【0008】本発明のプレス用緩衝シートにおいては、
前記不織布層の厚さが1.0〜3.0mmであり、前記
三軸織布層の厚さが0.15〜0.35mmであり、前
記フッ素ゴム層の厚さが0.3〜1.0mmであり、前
記フッ素樹脂フィルムの厚さが50〜150μmである
ことが好ましい。また、前記三軸織布層が、バイプレー
ン構造の三軸織布からなることが好ましい。 【0009】 【作用】(1)不織布層によって、熱盤から被処理物へ
の急激な熱伝導が緩和される。 (2)三軸織布層によって、プレスに伴う被処理物の伸
びおよび滑りを抑制することができる。しかも、三軸織
布は引張特性の面内等方性に優れているので、面内にお
けるあらゆる方向の伸びおよび滑りを抑制することがで
きる。 (3)フッ素ゴム層によって、好適な弾力性が発揮さ
れ、被処理物の表面に付与されるプレス圧力を均一なも
のとすることができる。 (4)フッ素ゴム層の表面にフッ素樹脂フィルムが積層
形成されていることにより、被処理物に対する離型性が
発揮されるとともに、フッ素ゴム層中のゴム配合剤が緩
衝シートの表面に析出(ブルーム)して、被処理物を汚
染するようなこともない。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を用い
て具体的に説明する。図1は、本発明の緩衝シートの使
用状態を示す説明図である。図1に示すように、本発明
の緩衝シート1は、プレス装置2の上側熱盤3と被処理
物Wとの間、および、下側熱盤4と被処理物Wとの間に
介在させて使用する。 【0011】図2は、本発明の緩衝シートの一実施形態
における層構成を示す断面図である。同図に示す緩衝シ
ートは、不織布層10の一面に、三軸織布層20Aとフ
ッ素ゴム層30Aとフッ素樹脂フィルム50Aとが積層
形成されるとともに、当該不織布層10の他面に、三軸
織布層20Bとフッ素ゴム層30Bとフッ素樹脂フィル
ム50Bとが積層形成されて構成されている。 【0012】本発明の緩衝シートを構成する不織布層1
0は、緩衝シートの基材(支持体)としての機能を有す
るとともに、熱盤から被処理物に至る急激な熱伝導を緩
和する機能を有する。これにより、得られる硬化樹脂に
ボイドなどの欠陥を発生させることはない。不織布層1
0を構成する繊維としては、炭素繊維、アラミド繊維お
よびガラス繊維を挙げることができる。不織布層10の
厚さは1.0〜3.0mmであることが好ましい。この
厚さが過小となる場合には、熱伝導の緩和効果を十分に
発揮することができない。他方、この厚さが過大となる
場合には、熱盤から被処理物への熱伝導に要する時間が
長くなり、製造効率の観点から好ましくない。 【0013】本発明の緩衝シートを構成する三軸織布層
20Aおよび三軸織布層20Bは、それぞれ、プレスに
伴う被処理物の伸び(面内伸び)および滑り(面内にお
けるプレス盤に対する滑り)を抑制する機能を有する。
三軸織布には、図3(1)に示すように、横糸21に対
して、縦糸22および縦糸23が、45〜60°、好ま
しくは60°の角度で交わるよう織られてなるモノプレ
ーン構造の織布のほか、図3(2)に示すように、横糸
21a,21bに対して、縦糸22a,22bおよび縦
糸23a,23bが、45〜60°、好ましくは60°
の角度で交わるよう織られてなるバイプレーン構造の織
布がある。ここに、三軸織布層(20A,20B)とし
ては、被処理物の伸びおよび滑りを抑制する機能に特に
優れているとともに、表面の平坦性にも優れていること
から、バイプレーン構造の三軸織布からなることが好ま
しい。 【0014】三軸織布層(20A,20B)を構成する
糸の素材としては、炭素繊維、アラミド繊維およびガラ
ス繊維を挙げることができる。これらの繊維の弾性率と
しては、4tonf/mm2 以上であることが好まし
く、更に好ましくは7〜30tonf/mm2 とされ
る。また、三軸織布層(20A,20B)の目付量とし
ては25〜250g/m2であることが好ましい。 【0015】後述する実施例の結果からも明らかなよう
に、二軸織布層を有してなる緩衝シートは、45°方向
の伸びに対する引張特性が極端に劣るのに対して、三軸
織布層を有してなる本発明の緩衝シートは、何れの伸び
方向に対しても好適な引張特性を有し、引張特性の面内
等方性に優れている。従って、本発明の緩衝シートによ
れば、あらゆる方向における被処理物の伸びおよび滑り
を抑制することができる。 【0016】三軸織布層(20A,20B)の厚さは、
それぞれ、0.15〜0.35mmであることが好まし
い。この厚さが過小となる場合には、これにより構成さ
れる緩衝シートが十分な強度を有するものとならない。
他方、この厚さが過大となる場合には、コストアップと
なるばかりでなく、これにより構成される緩衝シートの
剛性が過大となって取扱が困難となる。 【0017】本発明の緩衝シートを構成するフッ素ゴム
層30Aおよびフッ素ゴム層30Bは、それぞれ、緩衝
シートに弾力性を発揮させる機能を有し、当該緩衝シー
トを、熱盤と被処理物との間に介在させてプレスを行う
ことにより、当該被処理物の表面に付与されるプレス圧
力を均一なものとすることができる。フッ素ゴム層(3
0A,30B)の厚さは、それぞれ、0.3〜1.0m
mであることが好ましい。この厚さが過小となる場合に
は、弾力性を有する緩衝シートが得られず、そのような
緩衝シートによっては、被処理物の表面に付与されるプ
レス圧力を均一なものとすることができない。他方、こ
の厚さが過大となる場合には、これにより構成される緩
衝シートが変形しやすいものとなり、三軸織布層により
付与される効果を十分に発揮させることができない。 【0018】本発明の緩衝シートを最外層を構成するフ
ッ素樹脂フィルム50Aおよびフッ素樹脂フィルム50
Bは、それぞれ、被処理物に対する離型効果および汚染
防止効果を当該緩衝シートに付与するものである。すな
わち、フッ素樹脂フィルム(50A,50B)を最外層
とする緩衝シートは、被処理物に対する離型性に優れて
おり、プレスの際に、当該緩衝シートと被処理物とが密
着することを防止することができる。また、フッ素樹脂
フィルム(50A,50B)を最外層とする緩衝シート
によれば、フッ素ゴム層(30A,30B)からシート
表面に移行しようとするゴム配合剤を、当該フッ素樹脂
フィルム(50A,50B)により確実に遮断すること
ができるので、緩衝シートの表面にゴム配合剤が析出
(ブルーム)して被処理物を汚染するようなことはな
い。 【0019】フッ素樹脂フィルム(50A,50B)を
構成するフッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)を挙げることができる。フッ素樹脂フ
ィルム(50A,50B)の厚さは、それぞれ、50〜
150μmであることが好ましい。 【0020】図2に示した本発明の緩衝シートの製造方
法としては、不織布層10の両面に、それぞれ、適宜の
接着剤によって三軸織布を貼り付けることにより三軸織
布層20Aおよび三軸織布層20Bを形成し、当該三軸
織布層(20A,20B)の表面に、それぞれ、フッ素
ゴム(未架橋)を含有する組成物からなる材料層を、ト
ッピング法またはコーティング法により形成し、当該材
料層中のフッ素ゴムを架橋処理することによってフッ素
ゴム層30Aおよびフッ素ゴム層30Bを形成し、当該
フッ素ゴム層(30A,30B)の表面に、それぞれ、
適宜の接着剤によってフッ素樹脂フィルム(50A,5
0B)を貼り付ける方法を挙げることができる。また、
フッ素樹脂フィルム(50A,50B)は、フッ素ゴム
層(30A,30B)を構成するフッ素ゴムを架橋処理
する前に、当該フッ素ゴム層となる材料層(未架橋ゴム
層)の表面に貼り付けてもよい。 【0021】<被処理物>本発明の緩衝シートを介して
プレスされる被処理物には、これを構成する硬化性物質
がプレス盤(熱盤)と直接接触するものと、硬化性物質
がプレス盤と接触しないものとがある。 【0022】硬化性物質がプレス盤と直接接触する被処
理物としては、ガラスエポキシ基盤の形成用材料(エポ
キシ樹脂含浸ガラス繊維と銅箔との積層体)、フレキシ
ブルプリント配線板(FPC)の保護膜(カバーレイ)
の形成用材料などを例示することができ、これらの被処
理物と、プレス盤との間に本発明の緩衝シートを介在さ
せることにより、当該被処理物の伸びを確実に抑制・防
止することができる。 【0023】硬化性物質がプレス盤と接触しない被処理
物としては、液晶表示素子やプラズマディスプレイパネ
ルを製造するために、当該硬化性物質(接着剤/シール
材)を介して仮止めされているガラス板などを例示する
ことができ、これらの被処理物と、プレス盤との間に本
発明の緩衝シートを介在させることにより、当該被処理
物の滑り(貼り合わせ位置のずれ)を確実に抑制・防止
することができる。 【0024】なお、本発明の緩衝シートは、加圧下に加
熱することを必須要件とするホットプレス用に限定され
るものではなく、常温下に加圧するプレス、加圧下に光
照射するプレスにも適用することができる。 【0025】 【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 <実施例1>アラミド繊維「ケブラー」(デュポン社
製)からなる厚さ3mmの不織布(10)の両面に、そ
れぞれ、三軸織布層(20A,20B)と、フッ素ゴム
層(30A,30B)と、フッ素樹脂フィルム(50
A,50B)とを積層形成することにより、図2に示す
ような層構成を有する緩衝シートを製造した。ここに、
三軸織布層(20A,20B)を構成する三軸織布とし
ては、炭素繊維(弾性率:24tonf/mm2 )から
なるバイプレーン構造の三軸織布(目付量:150g/
2 ,厚さ:0.28mm,縦糸と横糸の交わり角:6
0°)を使用した。また、フッ素ゴム層(30A,30
B)の厚さは0.50mmとした。また、フッ素樹脂フ
ィルム(50A,50B)としては、PTFEからなる
厚さ100μmのフィルムを使用し、フッ素ゴム層(3
0A,30B)の形成後(架橋処理後)に接着剤によっ
て貼り付けた。 【0026】図4(1)は、この実施例によって得られ
た緩衝シートについて、0°方向、45°方向および9
0°方向のそれぞれに伸びを与えて測定した応力−伸び
曲線図である。ここに、「0°方向」は、当該緩衝シー
トを構成する三軸織布層の横糸の伸びる方向である。同
図に示すように、この緩衝シートは、何れの伸び方向に
対しても好適な引張特性を有し、その面内等方性に優れ
ている。 【0027】<比較例1>比較用の緩衝シートとして、
フッ素樹脂からなる厚さ1mmのシートを用意した。 【0028】<比較例2>アクリルゴムからなる磁性シ
ート「TPS0.8」(シーアイ化学(株)製)からな
る磁性層と、発泡剤を含有する未加硫のシリコーンゴム
からなるクッション層とを、エポキシ樹脂を含浸してな
るナイロン不織布「SVE−861」(菱電化成(株)
製)からなる接着層を挟み、この積層体を加圧加熱して
加硫接着することにより一体化して比較用の緩衝シート
を作製した。 【0029】<比較例3>三軸織布層(20A,20
B)に代えて、同一素材による二軸織布(目付量:15
0g/m2 ,厚さ:0.28mm)を使用したこと以外
は実施例1と同様にして、アラミド繊維からなる不織布
の両面に、それぞれ、二軸織布層と、フッ素ゴム層と、
フッ素樹脂フィルムとが積層形成されてなる比較用の緩
衝シートを製造した。 【0030】図4(2)は、この比較例によって得られ
た緩衝シートについて、0°方向、45°方向および9
0°方向のそれぞれに伸びを与えて測定した応力−伸び
曲線図である。ここに、「0°方向」は、当該緩衝シー
トを構成する二軸織布層の横糸の伸びる方向である。同
図に示すように、この緩衝シートは、45°方向の伸び
に対する引張特性が0°方向および90°方向の伸びに
対する引張特性と比較して極端に劣っている。 【0031】〔試験例1A〕実施例1および比較例1〜
3により得られた緩衝シートの各々を、プレス装置の熱
盤(上側熱盤および下側熱盤)と、プリント基盤の形成
用材料からなる被処理物との間に介在させて、圧力=7
MPa,温度=180℃,時間=20分間の条件でホッ
トプレスを行い、下記の性能(1)〜(3)について評
価した。結果を下記表1に示す。 【0032】(1)被処理物の伸びの抑制性能:プレス
終了後における被処理物について、0°方向、45°方
向および90°方向における伸びの程度(設計寸法に対
する実寸法の比)を測定した。ここに、「0°方向」と
は、実施例1に係る緩衝シートを構成する三軸織布層の
横糸の伸びる方向(比較例3に係る緩衝シートを構成す
る二軸織布層の横糸の伸びる方向)と一致する方向をい
う。 【0033】(2)被処理物に対する離型性:プレス終
了後における被処理物に対する離型性を評価した。評価
基準としては、被処理物から緩衝シートを容易に剥離す
ることができた場合を「○」、被処理物に緩衝シートが
付着していたが、当該緩衝シートを剥離することがで
き、剥離後における被処理物の表面に何の損傷も認めら
れなかった場合を「△」、被処理物に緩衝シートが密着
しており、当該緩衝シートを剥離すると、剥離後におけ
る被処理物の表面に損傷が認められた場合を「×」とし
て評価した。 【0034】(3)被処理物に対する汚染性:プレス終
了後における被処理物の表面(緩衝シートの接触面)を
目視によって観察し、緩衝シートを構成するゴム配合物
に起因する当該表面への汚染性を評価した。評価基準と
しては、汚染が全く認められない場合を「○」、若干の
汚染が認められるものの実用上問題のない程度である場
合を「△」、顕著な汚染が認められ、実用上問題である
場合を「×」とした。 【0035】〔試験例1B(プレス圧力の均一性)〕プ
リント基盤の形成用材料からなる前記被処理物の両面に
感圧紙を貼り付け、この積層体(感圧紙−被処理物−感
圧紙)と、プレス装置の熱盤(上側熱盤および下側熱
盤)との間に、実施例1および比較例1〜3により得ら
れた緩衝シートの各々を介在させて、圧力=7MPa,
温度=180℃,時間=20分間の条件でホットプレス
を行い、プレス圧力の均一性について評価した。評価基
準としては、プレス後における感圧紙の着色状態を目視
により観察し、均一に着色している場合を「○」、着色
にムラがあり不均一である場合を「×」とした。結果を
下記表1に示す。 【0036】〔試験例1C(繰り返し耐久性)〕緩衝シ
ートを交換することなく、前記積層体(感圧紙−被処理
物−感圧紙)のホットプレスを繰り返して行い、被処理
物へのプレス圧力の均一性が損なわれて緩衝シートとし
ての機能を有さなくなるまでのプレス回数を測定した。 【0037】〔試験例2〕実施例1および比較例1〜3
により得られた緩衝シートの各々を、プレス装置の熱盤
(上側熱盤および下側熱盤)と、エポキシ系の接着剤に
よって仮止めされている2枚のガラス基板(液晶表示素
子用ガラス基板)との間に介在させて、圧力=0.1M
Pa,温度=150℃,時間=10分間の条件でプレス
接着を行い、2枚のガラス基板の貼り合わせ位置のずれ
(0°方向および90°方向)を測定することにより、
被処理物(ガラス基板)の滑りの抑制性能を評価した。
結果を併せて下記表1に示す。 【0038】 【表1】 【0039】 【発明の効果】本発明の緩衝シートによれば、熱盤など
のプレス盤と、被処理物との間に介在されることによ
り、当該被処理物の表面に付与されるプレス圧力を均一
なものとすることができるとともに、プレスに伴う被処
理物の伸びおよび滑りを抑制することができる。また、
本発明の緩衝シートは、繰り返し耐久性に優れている。
本発明の緩衝シートは、更に、被処理物に対する離型性
に優れ、プレスを行う際に被処理物に密着するようなこ
とはなく、また、被処理物の表面を汚染するようなこと
もない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の緩衝シートの使用状態を示す説明図で
ある。 【図2】本発明の緩衝シートの一実施形態における層構
成を示す断面図である。 【図3】(1)は、モノプレーン構造の三軸織布を示す
平面図であり、(2)は、バイプレーン構造の三軸織布
を示す平面図である。 【図4】(1)は、実施例1に係る緩衝シートについて
測定された応力−伸び曲線図であり、(2)は、比較例
3に係る緩衝シートについて測定された応力−伸び曲線
図である。 【符号の説明】 1 本発明の緩衝シート 2 プレス装置 3 上側熱盤 4 下側熱盤 W 被処理物 10 不織布層 20A,20B 三軸織布層 21,21a,21b 横糸 22,22a,22b 縦糸 23,23a,23b 縦糸 30A,30B フッ素ゴム層 50A,50B フッ素樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AD11B AK17C AK17D AK17E AK47A AN02C AN02E BA05 BA06 BA10D BA10E BA13 DG01B DG12B DG12E DG15A JK11 JL00 JL06 JL14 4F204 AH36 AJ03 AJ05 AJ09 FA01 FA15 FB01 FQ17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 不織布層(10)の両面に、それぞれ、
    三軸織布層(20A,20B)と、フッ素ゴム層(30
    A,30B)と、フッ素樹脂フィルム(50A,50
    B)とが積層形成されてなることを特徴とするプレス用
    緩衝シート。
JP2001369467A 2001-12-04 2001-12-04 プレス用緩衝シート Withdrawn JP2003170458A (ja)

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