JPH08287909A - 金属酸化物−金属水素化物のアルカリ電池及び該電池用の水素蓄積性合金負極の製造方法 - Google Patents
金属酸化物−金属水素化物のアルカリ電池及び該電池用の水素蓄積性合金負極の製造方法Info
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Abstract
規の水素蓄積性合金を提供する。 【解決手段】 該合金は組成: MmNiuAlwMnxCoyMz [Mm=合金、M=Fe及び/又はCu、及びパラメー
タは0.2≦x≦0.4;0.1≦z≦0.4;0.2
≦y≦0.4;0.3≦w≦0.5;4.9≦u+w+
x+y+z≦5.1である]を有する。 【効果】 特殊な製造方法、即ち溶融した合金のアトマ
イジング、引き続いての熱処理及び粉砕工程と関連して
CoをMで部分的置換することにり、合金の長いサイク
ル寿命及び高い負荷性が達成される。
Description
する正極と、ミッシュメタルの他にニッケル及びコバル
ト元素を包含しかつCaCu5型の結晶構造を有する水
素蓄積性合金材料から形成されている負極を有する、金
属酸化物−金属水素化物のアルカリ電池に関する。
系の電池は、一般に、鉛/酸又はニッケル/カドミウム
系の従来の蓄電池よりも優れていることが判っている。
この優越性は、就中、鉛負極又はカドミウム負極の充電
容量と比べて水素蓄積性負極の充電容量が著しく優れて
いることに起因する。
蓄積は、次式により可逆的に行われる: M+H2O+e-=MH+OH-(充電) MH+OH-=M+H2O+e-(放電) この際充電電流によって水の分解下に水素化物MHが生
成し、他方放電時には水素が分離され、OH-イオンと
結合してH2Oを生成する。電池の外部電流回路を流れ
る電流は同時に放出される電子に相当する。
ートナーは、一般には水素化ニッケル電極であり、この
電極においては次の可逆反応が進行する: Ni(OH)2+OH-=NiOOH+e-+H2O(充電) NiOOH+H2O+e-=Ni(OH)2+OH-(放電) 両者の電極は、アルカリ電解液中でセパレータによって
隔離されている。
酸化物/金属水素化物電池(特にまた冒頭記載の一般的
タイプに入る)の場合には、金属間化合物LaNi5か
ら得られる。この化合物においてはランタンの一部もニ
ッケルの一部も他の金属によって置換されているが、金
属水素化物を形成する能力はこれによって低下されな
い。
よって、ニッケルの一部はコバルト、アルミニウム、マ
ンガン、鉄又はクロムのような金属によって置換されて
いてもよい。
献ではLaNi5、つまりAB5型に分類される。この型
はCaCu5構造も有する。
Laは通常、特にLa、Ce及びその他の希土類金属を
含有する所謂ミッシュメタル(Mischmetall)(Mm)
によって置換されている。ニッケルを他の金属と置換す
ることによって、普通は、電池内の水素−平衡圧を下げ
るという目的を追求する。
でに知られている。例えば米国特許第5,008,164
号明細書は、一般的組成MmNiaCobMnc(2.5
<a<3.5)の合金を開示している。置換分の一つを
部分的に置換することによって合金MmNiaCobMn
cXd(XはFe、Cu、Mo、W、B、Al、Si及び
Sの群から選択されていてもよい)の形成下に、AB5
−合金の4成分B部分から5成分B部分が得られる。
願公開第206776号明細書(例えばMnNi3.7C
o0.5Mn0.6Al0.2)又はヨーロッパ特許第2710
43号明細書(例えばMnNi3.95Al0.3Co0.75)
から多数読みとることができる。同様に従来技術に属し
かつ実地において使用される合金は、組成:MnNi
4.3 −yCoyAl0.4Mn0.3(0.3≦y≦0.7)
を有する。
細書にはまた、ガスアトマイジングと称される、水素蓄
積性合金粉末の調製方法も記載されている。この場合に
は、溶融がまから圧力下に流出する合金の液体噴流に対
してノズルからのアルゴンジェットが垂直に向けられ
る。この結果溶融物のアトマイジングにより球状粒子を
生じ、それらの表面が自由な環境で冷却されかつ冷却室
の底部に集められうる。
公知の蓄電合金(storage alloy)は低温でも良好な電
流負荷容量を有するけれども、高いサイクル寿命(cycl
e lifetime)はコバルト含量が大きくなければ得られな
い、という問題がある。この問題にとってコバルトの不
足とその高い価格が支障になっている。
合金組成から出発して、コバルト含量をできるだけ小さ
く保ってサイクル寿命の延長をもたらす、改良された合
金材料を提供するという課題が生じた。
物質として、特許請求の範囲の請求項1に記載されてい
るような水素蓄積合金を有する金属酸化物/金属水素化
物電池によって解決される。
60重量%のLa含量を有し、100重量%までの残余
は主としてCeであるミッシュメタルを表し、MはCu
又はFeの1種、またはそれらの混合物を表す]が設定
された要求を満足する。本発明によれば、個々の成分の
分量は次の範囲で変動してもよい: 0.1≦z≦0.4;0.2≦y≦0.4;0.3≦w
≦0.5;0.2≦x≦0.4及び4.9≦v+w+x
+y+z≦5.1 ミッシュメタルはランタンの他に特にCe(25重量%
を越える)ならびにPr及びNdを含有する。Cu及び
Feを使用する場合には、Cu/Feの好ましい割合は
0.5≦Cu/Fe≦2の範囲にある。
Cu) を用いる実験で判明したように、電池のサイクル寿命
は、電池の負極のために、コバルトの一部の代わりとし
て置換金属Cu及び/又はFeを有する合金材料を使用
すれば、同じ小さいコバルト含量y=0.3を有する従
来の水素蓄積性合金: MmNi4.3 −yCoyAl0.4Mn0.3(0.3≦y≦
0.7) と比較して極めて著しく延長することができる。Fe又
はCuの代わりにSi、V、Sn又はCrを使用する
と、小さい容量又はより短いサイクル寿命が得られる。
次に熱処理して粉砕することによって本発明の合金を製
造するのが有利である。熱処理は、特に700℃〜90
0℃の温度の場合には、数時間、例えば2〜4時間にわ
たって行う。
発明の組成を有する合金が使用された構造サイズAAの
NiH電池を使用した。比較電池は従来の合金から成る
負極を有していた。
の溶融、注型、真空炉における1000℃での12時間
の熱処理、粉砕、75μmより小さい粒度の篩分けに従
って行うか、又は本発明により溶融された合金をアトマ
イジングし、熱処理しかつ粉砕することによって行っ
た。すべての試料はそれらのX線回折図により単相であ
ることが判明し、専らCaCu5構造の代表的ピークを
示した。
樹脂及びポリテトラフルオルエチレンからなる結合剤の
配合後にNi多孔板にロール塗布した。
ッケルのペーストを塗り込めることにより得られたNi
多孔性電極を使用した。
らなる市販のタイプのものであった。
の0.5モルのKOH及び0.5モルのLiOH溶液か
らなっていた。
の電池を以下の条件化で状態調節した(作動セット): 1×(充電0.1Cで15h;貯蔵60℃で24h;放
電終了電圧1Vまで0.2Cで放電)。
h; 放電終了電圧0.9Vまで0.2Cで放電)。
存した放電容量C(Ah)を示す図1に示されている。
0.3を有する通常の合金に関し、2で示された曲線はコ
バルト含量Co0.7を有する別の通常の合金に関する。
これらの公知の材料の明らかに極めて良好なサイクル寿
命はもちろん相応して高いコバルトの使用により達成さ
れる。
又はb(M=Feを有する)は、公知の合金1を寿命特
性に関して明らかに上回っている。
ル寿命において低いコバルト含有率にもかかわらず、そ
の製造の際にガスアトマイジングを適用し、これらを以
下の工程:溶融、アトマイジング、そうして得られた1
25μm未満の球状粒子の篩分け、真空炉中800℃で
3hの熱処理、粉砕により処理すれば、通常のCo分の
多い合金2に極めて近い。この場合、本発明によれば、
アトマイジングを後続工程の熱処理及び粉砕と組み合わ
せて実施することが不可欠である。曲線A(M=Cu)
及びB(M=Fe)は、これらのまさに特に有利な製造
方法の合金に関する。
処理及び粉砕は、著しく容量及びサイクル寿命に貢献
し、これらの処理工程に基づきサイクル寿命は通常の方
法で製造した試料a及びbにおけるよりも明らかに長
い。
び粉砕により製造した合金の特殊性は、その粉末粒子が
球状に形成されかつ走査電子顕微鏡(REM)において
細胞状の構造を有することにある。該構造は互いに境界
領域により分離されている。これらの、粒子の約20容
量%までを占有する境界領域は、明らかに化学組成によ
り(及び恐らくまた結晶学的配向において)下部構造か
ら区別される。該境界領域は僅かな水素蓄積容量を有す
るにすぎないと推察される。熱処理は、境界領域を拡散
プロセスによりある程度まで溶解せしめる、このことが
恐らく容量上昇の原因と見なされる。それにより電極内
に粒子は互いに改良された電気的接点を有し、このこと
が高められた材料利用率、ひいては一層向上した容量を
惹起する。
CuもしくはFe含有合金で高価なコバルトを代用する
ことができることにある。この負極材料を備えたNi−
H電池は、コバルト含有率がほぼ2倍程高い通常の合金
を有する電池と殆ど同じサイクル寿命(約1000サイ
クル)を達成することができる。本発明による合金とほ
ぼ同じ少量のCoを含有する通常の合金では、約400
サイクルのサイクル寿命を達成できるにすぎない。これ
は商業上での使用のためには不十分である。他面では、
電池の負荷容量に対する実地の要求は低いコバルト含有
率を有する通常の合金によって完全に満足される。本発
明による合金は、このことに関して通常の合金に劣らな
い。即ち、コバルトをCuもしくはFeと一部分置き換
えるために高い負荷における容量損失を甘受する必要が
ない。しかも、1C〜5Cの種々の負荷での放電容量の
測定が示すように、該放電容量は、高い負荷(約3C)
で、従来の合金で達成される容量値を約10%上回る。
従って、本発明による合金は、その容量特性に関して負
荷変化に対して低い反応性を有する。自己放電又は圧力
特性のような別の特性も、慣用の合金に比して劣らな
い。
た放電容量C(Ah)を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 金属酸化物を含有する正極と、ミッシュ
メタルの他にニッケル及びコバルト元素を包含しかつC
aCu5型の結晶構造を有する水素蓄積性合金材料から
形成されている負極を有する、金属酸化物−金属水素化
物のアルカリ電池において、合金中でコバルトの一部が
鉄及び/又は銅によって置換されておりかつ合金が組
成: MmNiuAlwMnxCoyMz [Mm=ミッシュメタル、M=Fe及び/又はCu、 パラメータは0.2≦x≦0.4 0.1≦z≦0.4 0.2≦y≦0.4 0.3≦w≦0.5 4.9≦u+w+x+y+z≦5.1である]を有する
ことを特徴とする、金属酸化物−金属水素化物のアルカ
リ電池。 - 【請求項2】 ミッシュメタルが25〜60重量%のL
a含量を有し、100重量%までの残余が主としてCe
及び他の希土類金属からなる、請求項1記載の金属酸化
物−金属水素化物のアルカリ電池。 - 【請求項3】 正極が水酸化ニッケル電極である、請求
項1又は2記載の金属酸化物−金属水素化物のアルカリ
電池。 - 【請求項4】 水酸化ニッケル電極が多孔性金属のタイ
プを有する、請求項3記載の金属酸化物−金属水素化物
のアルカリ電池。 - 【請求項5】 請求項1記載の金属酸化物−金属水素化
物のアルカリ電池用の水素蓄積性合金負極を製造する方
法において、溶融した合金をアトマイジングし、捕捉さ
れた材料を次の工程で熱処理しかつ粉砕し、場合によっ
ては結合剤を加えて電極支持体上に施すことを特徴とす
る、水素蓄積性合金負極の製造方法。 - 【請求項6】 熱処理を700〜900℃で2〜4時間
真空下で行う、請求項5記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19512841A DE19512841A1 (de) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | Alkalische Metalloxid-Metallhydrid-Batterie |
DE19512841.9 | 1995-04-06 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08287909A true JPH08287909A (ja) | 1996-11-01 |
JP3816138B2 JP3816138B2 (ja) | 2006-08-30 |
JP3816138B6 JP3816138B6 (ja) | 2007-04-04 |
Family
ID=
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999066573A1 (en) * | 1998-06-18 | 1999-12-23 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Hydrogen absorbing alloy for alkaline storage battery and method for production thereof, and hydrogen absorbing alloy electrode for alkaline storage battery and method for production thereof |
WO2000001023A1 (fr) * | 1998-06-26 | 2000-01-06 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Alliage absorbeur d'hydrogene pour batteries alcalines et procede de preparation associe |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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CN1143837A (zh) | 1997-02-26 |
HK1008839A1 (en) | 1999-05-21 |
ATE167960T1 (de) | 1998-07-15 |
CN1087509C (zh) | 2002-07-10 |
JP3816138B2 (ja) | 2006-08-30 |
US5738953A (en) | 1998-04-14 |
DE19512841A1 (de) | 1996-10-10 |
DE59600304D1 (de) | 1998-08-06 |
SG101413A1 (en) | 2004-01-30 |
EP0736919B1 (de) | 1998-07-01 |
EP0736919A1 (de) | 1996-10-09 |
CA2173549A1 (en) | 1996-10-07 |
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KR100355049B1 (ko) | 2002-12-18 |
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