JPH11288711A - 金属酸化物―金属水素化物―アルカリ電池及びその製造方法 - Google Patents

金属酸化物―金属水素化物―アルカリ電池及びその製造方法

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JPH11288711A
JPH11288711A JP11054167A JP5416799A JPH11288711A JP H11288711 A JPH11288711 A JP H11288711A JP 11054167 A JP11054167 A JP 11054167A JP 5416799 A JP5416799 A JP 5416799A JP H11288711 A JPH11288711 A JP H11288711A
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metal
metal oxide
negative electrode
hydrogen storage
storage alloy
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JP11054167A
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Frank Lichtenberg
リヒテンベルク フランク
Uwe Koehler
ケーラー ウヴェ
Andreas Foelzer
フェルツァー アンドレアス
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Treibacher Auermet Produktions GmbH
VARTA Geraetebatterie GmbH
Original Assignee
Treibacher Auermet Produktions GmbH
VARTA Geraetebatterie GmbH
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    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/38Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低いコバルト含有量を有するが十分に高いサ
イクル寿命を有する吸蔵合金の製造 【解決手段】 金属酸化物を含有する正極を備え、及び
混合金属の他にニッケル及びコバルトの元素を有し、C
aCu5−タイプの結晶構造を示す水素吸蔵合金材料か
ら形成される負極を備えた金属酸化物−金属水素化物−
アルカリ電池において、水素吸蔵合金材料の組成が、M
1-aZraNivAlwMnxCoyFez[式中、Mm=
ミッシュメタルであり、次のパラメータを有する:0<
a≦0.07;0.3≦w≦0.6;0≦x≦0.1;
0≦y≦0.1;0.3≦z≦0.55;4.9≦v+
w+x+y+z≦5.4]であることを特徴とする、金
属酸化物−金属水素化物−アルカリ電池

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属酸化物を含有
する正極を備え、及びミッシュメタルの他にニッケル及
びコバルト元素を有し、CaCu5タイプの結晶構造を
示す水素吸蔵合金から形成される負極を備えた金属酸化
物/金属水素化物−アルカリ電池に関する。
【0002】
【従来の技術】再充電可能な金属酸化物/金属水素化物
−系(NiMH)の電池は、一般に、鉛−酸の系又はニ
ッケル−カドミウムの系の通常の蓄電池よりも優れてい
ることが実証されている。この優位性は、特に、鉛又は
カドミウムの負極と比較して水素を吸蔵する負極の著し
く改善された電荷収容能力に基づいている。
【0003】金属水素化物負極の活性金属Mによる水素
吸蔵は次の式に従って可逆的に行われる: M+H2O+e- = MH+OH-(充電) MH+OH- = H2O+e- (放電) その際、充電流によって水を分解しながら金属水素化物
(MH)が形成され、放電の場合には水素が放出され、
OH-イオンと一緒になってH2Oになる。同時に放出さ
れる電子は電池の外側の電流回路を流れる電流に相当す
る。
【0004】水素吸蔵負極又は金属水素化物負極に対応
する正極は、一般に水酸化ニッケル電極であり、この電
極では次の可逆的反応が進行する: Ni(OH)2+OH- = NiOOH+e-+H2O (充電) NiOOH+H2O+e- = Ni(OH)2+OH- (放電)。
【0005】両方の電極はアルカリ電解質中でセパレー
タにより隔てられている。
【0006】負極の電気化学的活物質は、特に冒頭に記
載された先行技術に当たる多数の金属酸化物−金属水素
化物−電池において、金属間化合物LaNi5から誘導
され、この化合物において、金属水素化物を形成する能
力を低下させずにランタンの一部ならびにニッケルの一
部は他の金属と置き換えられている。
【0007】例えば、ランタンの一部は他の希土類金属
又はジルコニウムに置き換えることができ、ニッケルの
一部は、金属、例えばコバルト、アルミニウム、マンガ
ン、鉄又はクロムに置き換えることができる。
【0008】この全ての合金は、文献中でその代表物、
LaNi5、AB5−タイプによって分類されている。こ
れはCaCu5−構造を有している。
【0009】チタン及び/又はジルコニウム及びニッケ
ルを主成分として有する他の水素吸蔵合金は、それに対
してAB及びAB2−タイプに属する(TiNi及びZ
rNi2)。
【0010】LaNi5から誘導される合金の場合、L
aは通常いわゆるミッシュメタル(Mm)によって置き
換えられており、このミッシュメタルは特にLa、Ce
ならびに他の希土類金属を含有する。ニッケルを他の金
属と置き換えることは、たいてい電池中の水素−平衡圧
力を低下させる目的で行われる。
【0011】特許文献からは多種多様な合金がすでに公
知である。例えば、米国特許(US−PS)第5512
385号明細書は一般組成:MmNixy(その際、
5.0≧x+y≧5.5)の合金が開示されている。こ
の合金成分Mは、Fe、Cu、Mn、Cr、Zr、A
l、Ti及びVのグループから選択される少なくとも1
種の元素である。
【0012】合金組成物の具体的な例は大多数が欧州特
許出願公開(EP−A)第206776号明細書(例え
ばMmNi3.7Co0.5Mn0.6Al0.2)又は欧州特許
(EP−B)第271043号明細書(例えばMmNi
3.95Al0.3Co0.75)に記載されている。いずれも先
行技術に属し、実際に使用された合金は組成MmNi4.
3-yCoyAl0.4Mn0.3(0.3≦y≦0.7)を有す
る。
【0013】合金中でコバルトを含まないか又は僅かに
含むアルカリ電池用の他の水素吸蔵合金は、欧州特許出
願公開(EP−A)第4192号明細書ならびにドイツ
国特許出願公開(DE−A)第19512841号明細
書にから公知である。
【0014】最後に、欧州特許出願公開(EP−A)第
420669号明細書には水素吸蔵合金粉末のためのガ
スアトマイズといわれる製造方法が開示されている。こ
の方法の場合、ノズルからのアルゴンガス噴流が、溶融
室から加圧下で流出する合金の液体噴流に対して垂直に
向かっている。この溶融材料は微細な球状の粒子に粉化
し、粒子表面は空中環境中で冷却することができ、この
粒子は冷却室の底部で集められる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす問
題点は、低いコバルト含有量を有するが十分に高いサイ
クル寿命を有する吸蔵合金を製造することであった。し
かしながら、著しく高いサイクル寿命は高いコバルト含
有量でのみ達成することができ、この場合、高い自己放
電率を受け入れなければならない。
【0016】従って、本発明の課題は、最後に挙げられ
た合金組成から出発して、コバルトの割合をできる限り
僅かに保ちながら、サイクル寿命を延長しかつ自己放電
率を減少させる変性された合金材料を提供することであ
った。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、負極の活性材料として請求項1で定義された水素吸
蔵合金を使用した金属酸化物−金属水素化物−電池によ
り解決される。
【0018】従って、次の合金: Mm1-aZraNivAlwMnxCoyFez 前記の期待を満たす。この合金においてMmは25〜6
0重量%、有利に40〜60重量%のLa含有量を有す
るミッシュメタルである。残り100重量%まではほぼ
セリウムからなる。ここの成分の割合は、本発明の場合
次の範囲内で変動する: 0<a≦0.07 0.3≦w≦0.6 0≦x≦0.1 0≦y≦0.1 0.3≦z≦0.55 及び 4.9≦v+w+x+y+z≦5.4。
【0019】このミッシュメタルはランタンの他に特に
Ce(25重量%より多い)ならびにPr及びNdを含
有する。
【0020】本発明による合金は、溶融した合金をアト
マイズし、引き続き熱処理し、粉砕することにより製造
されるのが特に有利である。この熱処理は有利に700
℃〜900℃の温度で、数時間、特に2時間〜4時間で
行われる。
【0021】電気的試験のために、負極として本発明に
よる組成の合金を使用した構造サイズAAのNiMH−
電池を使用した。比較電池は通常の合金からなる負極を
有していた。
【0022】合金試料の製造は、通常の方式により:出
発物質の溶融、型取り、真空炉中での12時間1000
℃での熱処理、粉砕、<75μmの粒度の篩い分けによ
るか、本発明の場合、溶融合金をアトマイズし、熱処理
し、粉砕することによって行った。X線回折分析によ
り、全ての試料は単相であると証明され、もっぱらCa
Cu5構造の典型的ピークを示した。
【0023】負極へさらに加工する場合、この合金を炭
素及びポリテトラフルオロエチレンからなる結合剤と混
合した後にNi−多孔板上にローラ塗布した。
【0024】正極として、Ni−発泡体−骨格中に水酸
化ニッケルペーストが埋め込まれたNi発泡体電極が用
いられる。このペーストは90%が球形の水酸化ニッケ
ル及び残りの部分がCoO、結合剤(ポリテトラフルオ
ロエチレン)及び水から構成されている。
【0025】セパレータは例えばポリアミドフリースか
らなる市販のタイプであった。
【0026】電解質は5.25モルのKOH、1.05
モルのNaOH及びρ=1.271g/cm3の密度を
有する0.7モルのLiOH溶液からなる混合物からな
り、2.1ml/電池の供給量である。
【0027】本来のサイクルを開始させるために、全て
の電池を次の条件下でコンディショニングした。
【0028】構成:1×(45℃で72時間貯蔵;0.
1Cで15時間充電;60℃で24時間貯蔵;0.97
Vの放電終止電圧まで0.2Cで放電)及び 運転開始:3×(0.2Cで7時間充電;0.97Vの
放電終止電圧まで0.2Cで放電)。
【0029】この場合、Cとは、試験電池が1時間内で
放電することができる電流強度であると解釈される。
【0030】サイクル試験の結果は、21℃及び45℃
でのサイクル寿命ならびに自己放電率に関して表1に記
載した。
【0031】連続番号1〜4の試験は比較試料であり、
連続番号5〜8の試験は本発明による合金である。通常
として表された試料(1,3,5,7)はキャスティン
グでブロックにされ、粉砕し、熱処理したが、ガスアト
マイズとして特徴付けられた試料(2,4,6,8)
は、合金の溶融後にアトマイズし、熱処理し、粉砕し
た。
【0032】従って、本発明の本質的利点は、負極材料
が設置されたNiMH−電池のサイクル寿命を低下させ
ることなしに、本発明によるFe含有水素吸蔵合金を用
いて高価なコバルトを置き換えることができることであ
る。本発明による合金と同様に僅かなCo−量及びZr
−添加物を含有する通常の合金を用いて、サイクル寿命
は約800サイクルに達することができるにすぎなかっ
た。これは市販での使用のために十分ではない。溶融ア
トマイズし、熱処理し及び後粉砕する本発明による有利
な方法を用いた場合1200サイクルと明らかに延長さ
れ、実際に適切な使用期間が達成される。さらに、電池
の自己放電の減少に関する実際の要求も、僅かなコバル
ト含有量を有する本発明による合金により完全に満たさ
れる。
【0033】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596046657 トライバッハー アウアーメート プロド ゥクツィオーンスゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング オーストリア国 トライバッハ−アルトホ ーフェン アウアー フォン ヴェルスバ ッハシュトラーセ 1 (72)発明者 フランク リヒテンベルク ドイツ連邦共和国 アウグスベルク ヨー ゼフ−プリラー−シュトラーセ 55 (72)発明者 ウヴェ ケーラー ドイツ連邦共和国 ケルクハイム イン デン パーデンヴィーゼン 23 (72)発明者 アンドレアス フェルツァー オーストリア国 トライバッハ−アルトホ ーフェン ブンゼンヴェーク 17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物を含有する正極を備え、及び
    ミッシュメタルの他にニッケル及びコバルトの元素を有
    し、CaCu5−タイプの結晶構造を示す水素吸蔵合金
    材料から形成される負極を備えた金属酸化物−金属水素
    化物−アルカリ電池において、水素吸蔵合金材料の組成
    が、 Mm1-aZraNivAlwMnxCoyFez [式中、Mm=ミッシュメタルであり、次のパラメータ
    を有する: 0<a≦0.07 0.3≦w≦0.6 0≦x≦0.1 0≦y≦0.1 0.3≦z≦0.55 4.9≦v+w+x+y+z≦5.4 ]であることを特徴とする、金属酸化物−金属水素化物
    −アルカリ電池。
  2. 【請求項2】 ミッシュメタルが25〜60重量%のL
    a含有量、残り100重量%までほぼCeならびに他の
    希土類金属を有する、請求項1記載の金属酸化物−金属
    水素化物−アルカリ電池。
  3. 【請求項3】 合金粉末のBET表面積が、ガスアトマ
    イズ、熱処理及び粉砕の後に<0.07m2/gであ
    る、請求項1又は2記載の金属酸化物−金属水素化物−
    アルカリ電池。
  4. 【請求項4】 溶融した合金をアトマイズし、捕集した
    金属を次の工程で熱処理し、粉砕し、場合により結合剤
    を添加して電極支持体上に塗布することを特徴とする、
    請求項1記載の金属酸化物−金属水素化物−アルカリ電
    池用の水素吸蔵合金負極の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱処理を2時間〜4時間、700℃〜9
    00℃で真空中で実施し、引き続き<75μmの平均粒
    度に粉砕する、請求項4記載の方法。
JP11054167A 1998-03-04 1999-03-02 金属酸化物―金属水素化物―アルカリ電池及びその製造方法 Pending JPH11288711A (ja)

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