JPH08286947A - マイクロコンピュータ - Google Patents

マイクロコンピュータ

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JPH08286947A
JPH08286947A JP7089254A JP8925495A JPH08286947A JP H08286947 A JPH08286947 A JP H08286947A JP 7089254 A JP7089254 A JP 7089254A JP 8925495 A JP8925495 A JP 8925495A JP H08286947 A JPH08286947 A JP H08286947A
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ram
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cpu
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昇平 前田
Shinsuke Abe
信介 阿部
Yoshikazu Sato
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
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    • G06F11/362Software debugging
    • G06F11/3636Software debugging by tracing the execution of the program

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部バスを用いることなくRAM内のデータ
を外部でモニタできるマイクロコンピュータを得る。 【構成】 RTD1Aは、モニタ81から、RAM2の
アクセスを要求するコマンドを受信すると、CPU10
3がRAMをアクセスしていないことを確認して、RA
M2をアクセスする。また、emROMのアクセスをモ
ニタ81から要求されると、CPU103が現在使用し
ていない方のemROMをアクセスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プログラムの動作確
認やプログラムの妥当性を検証できる機能を備えたマイ
クロコンピュータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のマイクロコンピュータ上
のプログラムの動作確認やプログラムの妥当性を検証す
るためのシステムを示す構成図である。図において、1
01はCPU103を有するマイクロコンピュータ10
2を含むデバッグ対象システム、104はマイクロコン
ピュータ102におけるプログラムデバッグのために設
けられデュアルポートRAM105とデュアルポートR
AM105に接続されたシリアル入出力回路106とを
備えたマイクロコンピュータである。108はマイクロ
コンピュータ102のアドレスバス、109はマイクロ
コンピュータのデータバス、110はマイクロコンピュ
ータのシステムバス系信号線である。マイクロコンピュ
ータ104は、アドレスバス108、データバス109
およびシステムバス系信号線110を導入している。1
07はシリアル入出力回路106からのシリアル出力デ
ータ線である。なお、システムバス系信号線110は、
メモリリード信号やメモリライト信号などのシステムバ
ス系信号を伝達する。
【0003】次に動作について説明する。マイクロコン
ピュータ102上のプログラムの動作確認やプログラム
の妥当性を検証するために、プログラムによる演算の途
中経過や演算結果を外部でモニタできると便利である。
図11に示すシステムは、そのような要請に応えるため
に構築されたものである。なお、ここでは、デバッグと
は、プログラム実行中のRAM内のデータをモニタする
ことをいう。デバッグ対象システム101におけるマイ
クロコンピュータ102がROMやRAM等を内蔵する
1チップマイクロコンピュータである場合には、実際の
運用時には、内蔵されているRAMが用いられる。しか
し、デバッグ時には、RAMとしてマイクロコンピュー
タ104上のデュアルポートRAM105が用いられ
る。すなわち、デバッグ時には、マイクロコンピュータ
102がプログラムを実行しているときに、デュアルポ
ートRAM105にデータを書き込むとともにデュアル
ポートRAM105からデータを読み出す。
【0004】マイクロコンピュータ104において、デ
ュアルポートRAM105の内容は、シリアル入出力回
路106およびシリアル出力データ線107を介して適
宜外部に出力される。外部に置かれた表示装置や出力装
置を有するモニタシステム(図示せず)は、マイクロコ
ンピュータ104からデュアルポートRAM105の内
容を受信する。以上のようにして、マイクロコンピュー
タ102におけるプログラム実行中のRAMのデータ内
容が、モニタシステムにおいて得られる。そして、デバ
ッグ実行者は、モニタシステムにおいて得られたデータ
が所望のデータであるか、あるいは、妥当なデータであ
るのか判断する。そして、その判断結果にもとづいて、
マイクロコンピュータ102上のプログラムが妥当なも
のになっているのかどうか判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロコンピ
ュータ102は以上のように構成されているので、マイ
クロコンピュータ102は、運用時には内蔵RAMをア
クセスするのに対して、デバッグ時には、アドレスバス
108、データバス109およびシステムバス系信号線
110を介して、すなわち、外部バスを介してデュアル
ポートRAM105へのアクセスを行う。内部バスによ
るアクセスに比べて外部バスによるアクセスは時間がか
かるので、バスサイクルを高速化するとデュアルポート
RAM105へのアクセスが不可能になってくる。すな
わち、バスサイクルを高速化するとデバッグができなく
なり、結局、バスサイクルの高速化に限界が生ずるとい
う問題点があった。なお、ソフトウェアの診断やデバッ
グ用の動作モードを有するマイクロコンピュータとし
て、特開平5−334114号公報に記載されたものが
ある。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、外部バスを用いることなくRA
M内のデータを外部でモニタでき、しかも、CPUの内
部バスを占有することなくRAM内のデータを外部でモ
ニタできるマイクロコンピュータを得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るマイクロコンピュータは、外部から内部RAMの読み
出しアドレスを受信するとCPUが内部RAMをアクセ
スしていないときに内部RAM内のデータを読み出し、
読み出したデータを外部に出力するリアルタイムデバッ
ガを備えたものである。
【0008】請求項2記載の発明に係るマイクロコンピ
ュータは、リアルタイムデバッガが、外部から供給され
たRAMのアドレスを指すアドレスデータを格納する複
数のアドレスレジスタと、RAMに与えられるアドレス
データに対応するアドレスレジスタを示すアドレスポイ
ンタとを有する構成としたものである。
【0009】請求項3記載の発明に係るマイクロコンピ
ュータは、リアルタイムデバッガとRAMとの間に設け
られたローカルアドレスバスと、RAMとリアルタイム
デバッガとの間に設けられたローカルデータバスと、リ
アルタイムデバッガにおける複数のアドレスレジスタを
ローカルアドレスバスに接続するスイッチと、CPUの
アドレスバスをRAMから切り離すスイッチとを備えた
ものである。
【0010】請求項4記載の発明に係るマイクロコンピ
ュータは、リアルタイムデバッガが、リアルタイムデバ
ッガの動作状態を指定するコマンドデータと読み出しア
ドレスを指定するアドレスデータとを含むコマンドを受
信し、受信したコマンドに応じた動作を行う制御部を有
する構成としたものである。
【0011】請求項5記載の発明に係るマイクロコンピ
ュータは、リアルタイムデバッガが、外部に出力するデ
ータが有意であることを示す信号を出力する構成とした
ものである。
【0012】請求項6記載の発明に係るマイクロコンピ
ュータは、リアルタイムデバッガが、外部からのリセッ
ト信号を入力するためのリセット信号線と、CPUから
のリセット信号を入力するためのリセット信号線とを導
入する構成としたものである。
【0013】請求項7記載の発明に係るマイクロコンピ
ュータは、リアルタイムデバッガが、CPUの割り込み
要求の状態を設定するステータスレジスタを含み、ステ
ータスレジスタの内容を外部に出力する構成としたもの
である。
【0014】請求項8記載の発明に係るマイクロコンピ
ュータは、リアルタイムデバッガが、CPUの内部クロ
ックをカウントするカウンタを含み、カウンタの内容を
外部に出力する構成としたものである。
【0015】請求項9記載の発明に係るマイクロコンピ
ュータは、リアルタイムデバッガが、外部からの要求に
応じて、CPUがRAMをアクセスしていないときにR
AMをアクセスする構成としたものである。
【0016】請求項10記載の発明に係るマイクロコン
ピュータは、CPUからデータの読み出しのみが可能で
あってリアルタイムデバッガからデータの読み出しおよ
び書き込みが可能な同一のアドレス空間を有する2つの
エミュレーションROMを備え、リアルタイムデバッガ
が、CPUが使用していない方のエミュレーションRO
Mを外部からの要求に応じてアクセスする構成としたも
のである。
【0017】請求項11記載の発明に係るマイクロコン
ピュータは、リアルタイムデバッガとRAMとの間に設
けられたローカルアドレスバスと、RAMとリアルタイ
ムデバッガとの間に設けられたローカルデータバスと、
RAMとローカルバスとの間に設けられたスイッチと、
RAMとCPUのバスとの間に設けられたスイッチと、
RAM内のデータをローカルデータバスに出力するバッ
ファと、RAM内のデータをCPUのデータバスに出力
するバッファとを備えたものである。
【0018】請求項12記載の発明に係るマイクロコン
ピュータは、リアルタイムデバッガが、リアルタイムデ
バッガの動作状態を指定するコマンドデータと読み出し
アドレスを指定するアドレスデータとを含むコマンドを
受信し、受信したコマンドに応じた動作を行う制御部を
有する構成としたものである。
【0019】請求項13記載の発明に係るマイクロコン
ピュータは、制御部が、全ビットが同一ビットで構成さ
れた復帰コマンドを受信した場合に、復帰コマンドに続
いて受信するコマンド中の復帰コマンドを構成するビッ
トとは異なるビットを検出して、以後受信するコマンド
の再同期を確立する構成としたものである。
【0020】請求項14記載の発明に係るマイクロコン
ピュータは、リアルタイムデバッガが、外部に出力する
データの送出開始時に、そのデータに対応したコマンド
に応じたパルス幅を有する信号を出力する構成としたも
のである。
【0021】そして、請求項15記載の発明に係るマイ
クロコンピュータは、リアルタイムデバッガが、CPU
からのリセット信号を入力するためのリセット信号線を
導入する構成としたものである。
【0022】
【作用】請求項1記載の発明におけるリアルタイムデバ
ッガは、CPUがRAMをアクセスしているかどうか確
認し、CPUがRAMをアクセスしていないときに、外
部から指定されたアドレスのデータをRAMから読み出
す。
【0023】請求項2記載の発明におけるリアルタイム
デバッガは、外部から入力したアドレスデータを順次各
アドレスレジスタに格納し、アドレスレジスタを指すア
ドレスポインタの内容に従って各アドレスレジスタ中の
アドレスデータをRAM側に供給する。
【0024】請求項3記載の発明におけるリアルタイム
デバッガは、ローカルアドレスバスおよびローカルデー
タバスを用いてRAMをアクセスする。リアルタイムデ
バッガがRAMをアクセスする際に、スイッチは、RA
MとCPUとの間を切り離す。
【0025】請求項4記載の発明における制御部は、コ
マンドデータおよびアドレスデータを含むコマンドを外
部から受信し、受信したコマンド中のコマンドデータに
従ってRAMからデータを読み出す処理等を行う。
【0026】請求項5記載の発明におけるリアルタイム
デバッガは、RAMのデータを読み出してそれを外部に
出力する際に、データが有意であることを示す信号も外
部に出力する。
【0027】請求項6記載の発明におけるリアルタイム
デバッガは、外部からのリセット信号線またはCPUか
らのリセット信号線にリセット信号が現れるとリセット
動作を行う。
【0028】請求項7記載の発明におけるリアルタイム
デバッガは、RAMから読み出したデータとともに、C
PUの割り込み状態を示す情報も外部に出力する。
【0029】請求項8記載の発明におけるリアルタイム
デバッガは、RAMから読み出したデータとともに、C
PUの外部クロックのカウント結果も外部に出力する。
【0030】請求項9記載の発明におけるリアルタイム
デバッガは、CPUがRAMをアクセスしているかどう
か確認し、CPUがRAMをアクセスしていないとき
に、外部から指定されたアドレスのデータをRAMから
読み出す。あるいは、CPUがRAMをアクセスしてい
ないときに、外部から供給されたデータを指定されたア
ドレスに書き込む。
【0031】請求項10記載の発明におけるリアルタイ
ムデバッガは、2つのエミュレーションROMのうちの
CPUが使用していない方のエミュレーションROM
を、外部からの要求に応じてアクセスする。
【0032】請求項11記載の発明におけるリアルタイ
ムデバッガは、ローカルアドレスバスおよびローカルデ
ータバスを用いてRAMをアクセスする。リアルタイム
デバッガがRAMをアクセスする際に、スイッチおよび
バッファは、RAMとCPUとの間を切り離す。
【0033】請求項12記載の発明における制御部は、
コマンドデータおよびアドレスデータを含むコマンドを
外部から受信し、受信したコマンド中のコマンドデータ
に従ってRAMからデータを読み出す処理やRAMにデ
ータを書き込む処理等を行う。
【0034】請求項13記載の発明におけるリアルタイ
ムデバッガは、リアルタイムデバッガの暴走状態を検出
したことにもとづいて発行された復帰コマンドを受信す
ると、その復帰コマンドに続いて受信するコマンドのビ
ット極性変化部分を検出して、以後のコマンド受信のビ
ット同期を再確立する。
【0035】請求項14記載の発明におけるリアルタイ
ムデバッガは、外部に設けられたモニタシステムがデー
タの区切りを容易に認識できるように、かつ、どのコマ
ンドに応じたデータが出力されたか容易に認識できるよ
うに、受信したコマンドに応じたパルス幅を有する信号
を、データ送出時に出力する。
【0036】そして、請求項15記載の発明におけるリ
アルタイムデバッガは、CPUからのリセット信号線に
リセット信号が現れるとリセット動作を行う。
【0037】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の第1の実施例によるマイク
ロコンピュータの構成を示すブロック図である。図にお
いて、1はデバッグを支援するためのマイクロコンピュ
ータに内蔵されたリアルタイムデバッガ(以下、RTD
という。)、2はマイクロコンピュータに内蔵されてい
るRAM、3はCPU103側の制御信号とRTD1側
の制御信号とのうちのいずれかをRAM2に供給するセ
レクタ、4はCPU103のアドレスバス、5はCPU
103のデータバス、6はCPU103からのシステム
バス系信号線、7はセレクタ3からRAM2へのシステ
ムバス系信号線、8はセレクタ3からRAM2へのRA
Mセレクト信号を伝達するRAMセレクト信号線、9は
RAM2とデータバス5との間に設けられたバッファ、
10はRAM2に供給されるアドレス信号の入力をアド
レスバス4からとするかRTD1のローカルアドレスバ
ス11からとするかを決めるスイッチ、12はRAM2
からRTD1に至るローカルデータバスである。
【0038】RTD1において、21はアドレスポイン
タ22を有しRAM2内のデータをRTD1側に取り込
む制御を行う制御部、23は外部に設けられているモニ
タシステムからのコマンドを受信する受信用シフトレジ
スタ、24はモニタシステムに出力されるデータが設定
される送信用バッファレジスタ、25はモニタシステム
にデータを出力する送信用シフトレジスタ、26は受信
用シフトレジスタ23からのコマンドデータを格納する
コマンドレジスタ、27は受信用シフトレジスタ23か
らのアドレスデータを格納するアドレスレジスタ、28
はアドレスレジスタ27をローカルアドレスバス11に
接続するスイッチ、29はマイクロコンピュータの内部
で使用されるクロック信号をカウントするカウンタ、3
0はマイクロコンピュータにおける割り込み要求の発生
に応じてビット極性が反転するステータスレジスタ、3
1はローカルデータバス12の出力、カウンタ29のカ
ウント値またはステータスレジスタ30の設定値を送信
用バッファレジスタ24に供給するセレクタである。な
お、この実施例では、16個のアドレスレジスタ27が
設けられている。
【0039】41はCPU103からRTD1に与えら
れるリセット信号を伝達するリセット信号線、42はC
PU103からのRAMセレクト信号を伝達するRAM
セレクト信号線、43はRTD1から出力されるRAM
セレクト信号を伝達するRAMセレクト信号線、44は
RTD1から出力されるシステムバス系信号を伝達する
システムバス系信号線、51はモニタシステムからのコ
マンドを伝達するシリアル入力データ線、52はシフト
クロックを伝達するクロック線、53は制御部21から
出力されるアクノレッジ信号(DTACKB信号)を伝
達する信号線、54は送信用シフトレジスタ25からの
シリアルデータを伝達するシリアル出力データ線、55
は外部からRTD1に与えられるリセット信号を伝達す
るリセット信号線である。
【0040】次に動作について説明する。CPU103
は、プログラムに従って所定の制御動作を行う。そし
て、RAM2のアクセスを行うときには、アドレスデー
タをアドレスバス4に出力するとともに、必要なシステ
ムバス系信号をRAM2に供給する。データを書き込む
場合には、書き込みデータをデータバス5に出力する。
データを読み出す場合には、RAM2からデータがデー
タバス5に出力される。このとき、セレクタ3は、CP
U103側からのRAMセレクト信号をRAMセレクト
信号線8に出力し、CPU103側からのシステムバス
系信号をシステムバス系信号線7に出力するように設定
されている。また、スイッチ10は閉状態、スイッチ2
8は開状態に設定されている。バッファ9は導通状態に
なっている。
【0041】RTD1は、RAM2内のデータを読み出
して外部に出力するために、例えば、以下のようなコマ
ンドを扱えるようになっている。
【0042】 ニーモニック コマンド オペランド INI 00 無し SET 01 A0〜A14 SAR 10 A15 TRN 11 無し
【0043】「INI」は、RTD1の内部状態を初期
状態に戻すコマンドである。アドレスの設定を変更する
ときに、新しいアドレスデータの送信に先立ってこのコ
マンドがRTD1に送信される。「SET」は、読み出
しアドレスの設定を行うためのコマンドである。「SA
R」は、読み出しアドレスの設定を完了し、RAMへの
アクセスを開始することを示すコマンドである。「TR
N」は、DTACKB信号をアサートし、RTD1がデ
ータの送信を開始することを指示するコマンドである。
なお、この実施例では、A0〜A15は、それぞれ、1
つのアドレスを意味する。
【0044】外部のモニタシステムは、RAM2のデー
タを読み出したいときに、例えば、以下のようなコマン
ド列をRTD1に送信する。
【0045】 SET A0 SET A1 ・ ・ ・ SET A14 SAR A15 TRN ・ ・ ・ INI SET A0 SET A1 ・ ・ ・ SET A14 SAR A15 TRN ・
【0046】RTD1は、リセット信号線55を介して
入力されたリセット信号によって、または、リセット信
号線41を介して入力されたCPU103に対するリセ
ット信号によってリセットされている。リセット後のア
ドレスポインタ22の設定値は0であり、コマンドレジ
スタ26の値も0である。リセット後、制御部21は、
アドレスデータの受信を待つ状態にある。また、制御部
21は、DTACKB信号を「1(ハイレベル)」にす
る。さらに、受信用シフトレジスタ23の出力が第1番
目のアドレスデータ(A0)用のアドレスレジスタ27
に入力されるように、受信用シフトレジスタ23と各ア
ドレスレジスタ27との間の接続状態が設定されてい
る。なお、DTACKB信号は、ローアクティブであ
る。
【0047】各コマンドは、シリアル入力データ線51
を介して、クロック信号線52上のクロック信号の立ち
上がりに同期して受信用シフトレジスタ23に順次入力
する。受信用シフトレジスタ23の上位2ビットは、コ
マンドレジスタ26に設定される。1番目に受信したコ
マンド、すなわち[SET A0]は、第1番目のアド
レスデータを含むものであり、コマンドの受信が完了す
ると、コマンドの上位2ビットはコマンドレジスタ26
に転送され、その他のアドレスデータはA0用のアドレ
スレジスタ27に転送される。コマンドの受信が完了し
たときに、アドレスポインタ22の値は+1される。ま
た、受信用シフトレジスタ23と各アドレスレジスタ2
7との間の接続状態は、受信用シフトレジスタ23の出
力が第2番目のアドレスデータ(A1)用のアドレスレ
ジスタ27に入力されるように設定される。
【0048】以下、順次、[SET A1]〜[SAR
A15]のコマンドが受信され、各コマンド中のアド
レスデータは、対応するアドレスレジスタ27に設定さ
れる。[SAR A15]の受信が完了すると、コマン
ドレジスタ26には、「01」が設定される。制御部2
1は、コマンドレジスタ26に「01」が設定されたこ
とを検出して、それぞれアドレスデータを含む一連のデ
ータの受信が完了したことを知る。そして、制御部21
は、アドレスポインタ22の値を0に戻す。また、制御
部21は、RAM2内のデータの読み出しを開始する。
なお、RTD1のここまでの動作の間、CPU103
は、RTD1の動作に関係なくプログラムを実行してい
る。
【0049】制御部21には、CPU103がRAM2
をアクセスしていることを示すRAMセレクト信号が導
入されている。制御部21は、そのRAMセレクト信号
が有意でなくなったときに、RAM2のアクセスを開始
する。すなわち、まず、スイッチ10を開状態にすると
ともにバッファ9の出力状態をハイインピーダンス状態
にする。また、制御部21は、セレクタ3の接続状態
を、RTD1からのRAMセレクト信号がRAMセレク
ト信号線8に出力されるように、また、RTD1から出
力されるシステムバス系信号がシステムバス系信号線7
に出力されるように、セレクタ3の接続状態を設定す
る。さらに、制御部21は、スイッチ28を閉状態にす
る。従って、RAM2とデータバス5の間、および、R
AM2とアドレスバス4との間が切り離される。そし
て、RAM2のアドレス入力には、RTD1からのロー
カルアドレスバス11が接続される。ここで、16個の
アドレスレジスタ27のうち、アドレスポインタ22の
値に対応したものの内容がローカルアドレスバス11に
出力されるように、各アドレスレジスタ27とローカル
アドレスバス11との間の接続状態が設定される。
【0050】制御部21は、RAMセレクト信号を有意
にし、システムバス系信号線44に読み出しを行うため
の信号を出力する。RAM2は、セレクタ3を介して制
御部21からのRAMセレクト信号およびシステムバス
系信号を入力する。よって、RAM2は、ローカルアド
レスバス11を介して入力された第1番目のアドレスレ
ジスタ27の内容に応じたアドレスデータ(A0)をロ
ーカルデータバス12に出力する。セレクタ31は、ア
ドレスポインタ22の値が0〜15である間は、ローカ
ルデータバス12を送信用バッファレジスタ24に接続
するように設定されている。したがって、アドレスデー
タ(A0)が指すアドレスの内容が、ローカルデータバ
ス12を介して送信用バッファレジスタ24に転送され
る。
【0051】送信用シフトレジスタ25の内容は、クロ
ック信号線52上のクロック信号の立ち下がりに同期し
てシリアル出力データ線54に出力される。送信用シフ
トレジスタ25の内容が全て出力されると、送信用バッ
ファレジスタ24の内容が送信用シフトレジスタ25に
転送され、送信用シフトレジスタ25からシリアル出力
データ線54にその内容が出力される。すなわち、アド
レスデータ(A0)が指すアドレスの内容がシリアル出
力データ線54に出力される。制御部21は、シリアル
出力データ線54に有意なデータが出力され始めると同
時に、DTACKB信号をアサートする。すなわち、ロ
ーレベルにする。この場合には、アドレスデータ(A
0)が指すアドレスの内容がシリアル出力データ線54
に出力され始めると、DTACKB信号がローレベルに
なる。外部に設置されているモニタシステムは、DTA
CKB信号がローレベルになっている間、有意なデータ
がシリアル出力データ線54に出力されていると認識す
る。
【0052】次いで、制御部21は、アドレスポインタ
22の値を+1する。よって、ローカルアドレスバス1
1に第2番目のアドレスレジスタ27の内容が出力され
るように、ローカルアドレスバス11と各アドレスレジ
スタ27との間の接続が設定される。そして、制御部2
1は、RAMセレクト信号を有意にし、システムバス系
信号線44に読み出しを行うための信号を出力する。従
って、RAM2は、アドレスデータ(A1)が指すアド
レス内のデータをローカルデータバス12に出力する。
ローカルデータバス12のデータは、セレクタ31を介
して送信用バッファレジスタ24に設定される。制御部
21は、アドレスポインタ22の値を+1する。送信用
バッファレジスタ24内のデータは、送信用シフトレジ
スタ25の現在の内容が全て出力されると送信用シフト
レジスタ25に転送される。そして、送信用シフトレジ
スタ25からシリアル出力データ線54にその内容が出
力される。
【0053】制御部21は、送信用バッファレジスタ2
4内のデータが送信用シフトレジスタ25に転送される
と、次のアドレスデータ(A2)が指すアドレス内のデ
ータをRAM2から読み出すために、RAMセレクト信
号を有意にし、システムバス系信号線44に読み出しを
行うための信号を出力する。
【0054】以上の動作が順次実行されて、最後のアド
レスデータ(A15)が指すアドレス内のデータがRA
M2から読み出される。読み出されたデータは、送信用
バッファレジスタ24および送信用シフトレジスタ25
を介してシリアル出力データ線54に出力される。最後
のアドレスデータ(A15)が指すアドレス内のデータ
が送信用バッファレジスタ24に転送されると、アドレ
スポインタ22の値は「16」になる。
【0055】アドレスポインタ22の値が「16」であ
って、送信用バッファレジスタ24が空になると、制御
部21は、カウンタ29の出力が送信用バッファレジス
タ24に転送されるように、セレクタ31を切り替え
る。カウンタ29は、マイクロコンピュータの内部クロ
ックをカウントしている。従って、そのときのカウント
値が送信用バッファレジスタ24に転送される。送信用
シフトレジスタ25の現在の内容が全て出力されると送
信用シフトレジスタ25に転送される。そして、送信用
シフトレジスタ25からシリアル出力データ線54にそ
の内容が出力される。外部に設置されているモニタシス
テムは、カウンタ値を受信し、受信した値にもとづいて
RTD使用中の時刻情報を得ることができる。
【0056】カウンタ値が送信用バッファレジスタ24
に転送されると、制御部21は、アドレスポインタ22
の値を+1する。すなわち、アドレスポインタ22の値
は「17」になる。アドレスポインタ22の値が「1
7」であって、送信用バッファレジスタ24が空になる
と、制御部21は、ステータスレジスタ30の出力が送
信用バッファレジスタ24に転送されるように、セレク
タ31を切り替える。従って、そのときのステータスレ
ジスタ30の値が送信用バッファレジスタ24に転送さ
れる。送信用シフトレジスタ25の現在の内容が全て出
力されると送信用シフトレジスタ25に転送される。そ
して、送信用シフトレジスタ25からシリアル出力デー
タ線54にその内容が出力される。ステータスレジスタ
30は、マイクロコンピュータにおいて割り込み要求が
発生するとビット反転する。従って、モニタシステム
は、ステータスレジスタ30の値を判定することによっ
て、マイクロコンピュータにおいて割り込み要求が発生
したかどうか認識できる。すなわち、現在受信したステ
ータスレジスタ30の値と以前に受信したステータスレ
ジスタ30の値とが不一致であれば、以前にステータス
レジスタ30の値を受信したときと現在との間に、割り
込み要求が発生したと認識できる。
【0057】ステータスレジスタ30の出力が送信用バ
ッファレジスタ24に転送されると、制御部21は、ア
ドレスポインタ22の値を「0」にする。そして、アド
レスデータ(A0)が指すアドレスの内容をRAM2か
ら読み出してシリアル出力データ線54に出力する処理
からステータスレジスタ30の値をシリアル出力データ
線54に出力する処理までの1サイクルの処理が再度実
行される。なお、制御部21は、アドレスポインタ22
の値を「0」に戻すときに、クロック信号線上のクロッ
ク信号の1クロック分だけ、DTACKB信号を「1」
にする。外部に設置されているモニタシステムは、DT
ACKB信号が一瞬有意でなくなったことを検出して、
1サイクルのデータ転送処理が終わったことを認識でき
る。また、制御部21は、RAMセレクト信号線43に
おいてRAMセレクト信号を有意にする前には必ずCP
U103からのRAMセレクト信号が有意になっていな
いかどうか確認する。CPU103からのRAMセレク
ト信号が有意になっている場合には、その信号が有意で
なくなるまでRAMセレクト信号線43においてRAM
セレクト信号を有意にしない。
【0058】モニタシステムは、データ転送処理の継続
中には、TRNコマンドを出し続ける。TRNコマンド
の上位2ビットは「11」であるから、コマンドレジス
タ26には、「11」が設定され続ける。制御部21
は、コマンドレジスタ26の内容が「11」である限り
上述したデータ転送処理を継続する。
【0059】モニタシステムはRAM2のデータ読み出
しアドレスを変更したいときには、INIコマンドを発
行する。すると、コマンドレジスタ26には、INIコ
マンドの上位2ビット「00」が設定される。制御部2
1は、コマンドレジスタ26の内容が「00」であるこ
とを検出すると、初期化処理を行う。すなわち、アドレ
スポインタ22の値を「0」に戻し、コマンド[SET
A0]の受信を待つ状態になる。
【0060】以上のようにして、CPU103がマイク
ロコンピュータに内蔵されているRAM2をアクセスし
つつプログラムを実行している状態で、RAM2の任意
の16アドレス分のデータを外部に出力できる。しか
も、外部へのデータ転送処理は、CPU103がRAM
2をアクセスしていないときに実行される。
【0061】実施例2.図2はこの発明の第2の実施例
によるマイクロコンピュータの構成を外部のモニタシス
テムとともに示すブロック図である。マイクロコンピュ
ータにおいて、1Aはデバッグを支援するためのマイク
ロコンピュータに内蔵されたRTD、2はマイクロコン
ピュータに内蔵されているRAM、4はCPU103の
アドレスバス、5はCPU103のデータバス、6はC
PU103からのシステムバス系信号線、41はCPU
103からRTD1Aに与えられるリセット信号を伝達
するリセット信号線、42はCPU103からのRAM
セレクト信号を伝達するRAMセレクト信号線、45は
CPU103からのemROMセレクト信号を伝達する
emROMセレクト信号線である。
【0062】61は運用時のROMをエミュレートする
第1のemROM(エミュレーションROM)、62は
emROM61と同一アドレス空間にアドレスが割り当
てられた第2のemROM(エミュレーションRO
M)、11はRTD1AとRAM2、第1のemROM
61および第2のemROM62との間に設けられたロ
ーカルアドレスバス、12はRTD1AとRAM2、第
1のemROM61および第2のemROM62との間
に設けられたローカルデータバス、43はRTD1Aか
らのRAMセレクト信号を伝達するRAMセレクト信号
線、44はRTD1Aからのシステムバス系信号を伝達
するシステムバス系信号線、71はRTD1Aからの第
1のemROMセレクト信号を伝達する第1のemRO
Mセレクト信号線、72はCPU103による第1のe
mROMセレクト信号を伝達する第1のemROMセレ
クト信号線、73はRTD1Aからの第2のemROM
セレクト信号を伝達する第2のemROMセレクト信号
線、74はCPU103による第2のemROMセレク
ト信号を伝達する第2のemROMセレクト信号線であ
る。なお、CPU103から出力されるRAMセレクト
信号は、RTD1Aを通過して、RTD1AからRAM
2に至るRAMセレクト信号線42で伝達される。
【0063】モニタシステムにおいて、81はマイクロ
コンピュータのRTD1Aに所定のコマンドを与えると
ともにRTD1Aからデータを受信するモニタ、82は
CPU103のアドレスバス4およびデータバス5に接
続されemROM切り替え要求ビットとemROM選択
状態ビットとを含むemROMステータスレジスタであ
る。emROM選択状態ビットは、例えば、CPU10
3が第1のemROM61を選択しているときには
「1」であり、第2のemROM62を選択していると
きには「0」である。83はモニタ81からemROM
ステータスレジスタ82へのemROM変更要求信号を
伝達する信号線、84はemROMステータスレジスタ
82からRTD1AへemROM選択状態ビットの内容
を伝達するための信号線である。
【0064】51はモニタ81からのコマンドを伝達す
るシリアル入力データ線、52はクロック信号(シフト
クロック)を伝達するクロック線、53は制御部21か
ら出力されるDTACKB信号を伝達する信号線、54
はRTD1Aからのシリアルデータを伝達するシリアル
出力データ線である。
【0065】図3はRTD1Aの内部構成を示すブロッ
ク図である。RTD1Aにおいて、21AはRAM2お
よびemROMに対するアクセス制御を行う制御部、2
3は外部に設けられているモニタシステムからのコマン
ドを受信する受信用シフトレジスタ、24はモニタシス
テムに出力されるデータが設定される送信用バッファレ
ジスタ、25はモニタシステムにデータを出力する送信
用シフトレジスタ、26は受信したコマンド中ののコマ
ンドデータを格納するコマンドレジスタである。32は
受信したコマンド中のアドレスデータを格納するアドレ
スレジスタ、33はアドレスレジスタ32とローカルア
ドレスバス11との間に設けられたアドレスバスドライ
バ、34は受信したコマンドの2フレーム目のデータを
格納するデータレジスタ、35はデータレジスタ34と
ローカルデータバス12との間に設けられたデータ出力
バッファである。
【0066】次に動作について説明する。このマイクロ
コンピュータは、デバッグ時に使用されるものであり、
第1のemROM61または第2のemROM62に
は、運用時に用いられるプログラムが設定される。運用
時には、このマイクロコンピュータと同一のアーキテク
チャにもとづくマイクロコンピュータであって、第1の
emROM61および第2のemROM62に代えて、
ROMが内蔵されたマイクロコンピュータが使用され
る。運用時とは、デバッグの完了したプログラムを有す
るマイクロコンピュータを含むシステムが、ユーザが使
用する装置に組み込まれて運転されるときのことであ
る。第1のemROM61と第2のemROM62は、
同一のアドレスを有する容量の等しいメモリであり、C
PU103から、いずれか一方のみがアクセスされる。
また、CPU103は、第1のemROM61および第
2のemROM62からの読み出しのみができるが、R
TD1Aは、それらに対する書き込みもできる。
【0067】また、ここで用いられるマイクロコンピュ
ータとして32ビットマイクロコンピュータを想定す
る。RAM2として、00001000[H]〜000
02FFF[H]の8Kバイトの容量を持つものを想定
し、第1のemROM61および第2のemROM62
として、FF000000[H]〜FF000FFF
[H]の4Kバイトの容量を持つものを想定する。そし
て、例えば、「00010000 0000 00XX
(2進)」(X:不定)のアドレスをRAM2に与える
と、00001000[H]〜00001003「H]
の4バイトのデータがアクセスされるとする。
【0068】第1のemROM61と第2のemROM
62との切り替えについて説明する。CPU103は、
第1のemROM61を使用しているとする。このと
き、emROMステータスレジスタ82のemROM選
択状態ビットは「1」である。RTD1Aは、emRO
M選択状態ビットが「1」であるときには、CPU10
3からemROMセレクト信号線45にemROMセレ
クト信号が出力されると、第1のemROMセレクト信
号線72にemROMセレクト信号を出力する。CPU
103が使用するemROMを切り替えたいときには、
モニタ81は、emROMステータスレジスタ82のe
mROM切り替え要求ビットをセットする。CPU10
3は、データバス5を介してemROM切り替え要求ビ
ットをアクセスできる。なお、CPU103のプログラ
ムは、定期的にemROM切り替え要求ビットをチェッ
クするようにプログラミングされている。
【0069】emROM切り替え要求ビットがセットさ
れたことを認識すると、CPU103は、emROM選
択状態ビットを「0」にする。また、emROM切り替
え要求ビットをクリアする。emROM選択状態ビット
の状態は、RTD1Aに入力されている。以後、RTD
1Aは、CPU103からemROMセレクト信号線4
5にemROMセレクト信号が出力されると、第2のe
mROMセレクト信号線74にemROMセレクト信号
を出力する。すなわち、CPU103は、第2のemR
OM62を使用していることになる。CPU103が使
用するemROMを再度切り替える場合には、モニタ8
1は、emROM切り替え要求ビットを再度セットす
る。すると、CPU103は、emROM選択状態ビッ
トを「1」にし、emROM切り替え要求ビットをクリ
アする。以後、RTD1Aは、CPU103からemR
OMセレクト信号線45にemROMセレクト信号が出
力されると、第1のemROMセレクト信号線72にe
mROMセレクト信号を出力する。すなわち、CPU1
03は、第1のemROM61を使用していることにな
る。
【0070】このようにCPU103が使用するemR
OMを切り替えられるようにしておくと、CPU103
のemROMのアクセス動作に影響を及ぼすことなく、
RTD1Aは、他方のemROMをアクセスできる。従
って、CPU103が一方のemROMを使用している
ときにRTD1Aが他方のemROMの内容を変更し、
内容変更後にCPU103が使用するemROMを切り
替えることができる。すなわち、CPU103が動作中
に、プログラムを変更することができる。
【0071】実施例3.マイクロコンピュータに内蔵さ
れているRTD1Aは、モニタの指示に応じて、以下の
ような機能を実現する。 (1) リアルタイムRAM内容出力 (2) リアルタイムRAM内容書き換え (3) emROM内容出力 (4) emROM内容書き換え (5) 継続モニタ (6) 暴走状態からの復帰 以上の機能を実現するために、RTD1Aは、モニタ8
1からの以下のようなコマンド扱えるようになってい
る。
【0072】
【0073】各コマンドは、ここでは、32ビットで構
成されているとする。「VER」は継続モニタを指示す
るコマンド、「RDR」はリアルタイムRAM内容出力
を指示するコマンド、「WRR」はRAM内容書き換え
(ベリファイ付き)を指示するコマンド、「RDE」は
emROM内容出力を指示するコマンド、「WRE」は
emROM内容書き換え(ベリファイ付き)を指示する
コマンド、「RCV」は暴走状態からの復帰を指示する
コマンドである。
【0074】RTD1Aは、モニタシステムからの各コ
マンドに応じてデータを送出するときに、DTACKB
信号を有意にする。すなわち、ローレベルにする。ロー
レベルの期間は、受信したコマンドに応じて異なる。R
DRコマンド、RDEコマンドおよびVERコマンドに
応じてデータを送出するときには、RTD1Aは、クロ
ック線52上のクロック信号の1クロック分だけDTA
CKB信号をローレベルにする。WRRコマンドに応じ
てデータを送出するときには、RTD1Aは、クロック
線52上のクロック信号の2クロック分だけDTACK
B信号をローレベルにする。WREコマンドに応じてデ
ータを送出するときには、RTD1Aは、クロック線5
2上のクロック信号の3クロック分だけDTACKB信
号をローレベルにする。RCVコマンドに応じてデータ
を送出するときには、RTD1Aは、クロック線52上
のクロック信号の4クロック分以上の期間DTACKB
信号をローレベルにする。なお、この実施例によるマイ
クロコンピュータの構成は、例えば図2に示すようにな
っている。
【0075】次に動作について説明する。図4はRAM
2の周辺を詳細に示す回路図である。図4(A)に示す
ように、CPU103のデータバス5とRAM2の入力
側との間にはスイッチ91があり、ローカルデータバス
12とRAM2の入力側との間にはスイッチ92があ
る。また、RAM2の出力側とCPU103のデータバ
ス5との間にはバッファ93があり、RAM2の出力側
とローカルデータバス12との間にはバッファ94があ
る。図4(B)に示すように、CPU103のアドレス
バス4とRAM2のアドレス入力との間にはスイッチ9
5があり、ローカルアドレスバス11とRAM2のアド
レス入力との間にはスイッチ96がある。
【0076】RTD1AがRAM2からデータを読み出
す場合には、RTD1Aは、読み出し用の制御信号を作
成し、それをシステムバス系信号線44に出力する。ま
た、RAMセレクト信号をRAMセレクト信号線43に
出力する。RAM2は、その制御信号およびRAMセレ
クト信号に応じて、バッファ94を導通状態にする。ス
イッチ91,92は開状態、バッファ93はハイインピ
ーダンス状態である。また、RAM2は、スイッチ96
を閉じ、スイッチ95を開状態とする。よって、RAM
2は、ローカルアドレスバス11上のアドレスデータが
指すアドレスのデータを、ローカルデータバス12に出
力する。RTD1AがRAM2にデータを書き込む場合
には、RTD1Aは、書き込み用の制御信号を作成し、
それをシステムバス系信号線44に出力する。また、R
AMセレクト信号をRAMセレクト信号線43に出力す
る。RAM2は、その制御信号およびRAMセレクト信
号に応じて、スイッチ92を閉じる。バッファ93,9
4はハイインピーダンス状態であり、スイッチ91は開
状態である。また、RAM2は、スイッチ96を閉じ、
スイッチ95を開状態とする。よって、RAM2は、ロ
ーカルアドレスバス11上のアドレスデータが指すアド
レスに、ローカルデータバス12に出力されたデータを
書き込む。
【0077】CPU103がRAM2からデータを読み
出す場合には、CPU103は、読み出し用の制御信号
を作成し、それをシステムバス系信号線6に出力する。
システムバス系信号線6上の制御信号は、RTD1Aを
介して、システムバス系信号線44に出力される。ま
た、CPU103は、RAMセレクト信号をRAMセレ
クト信号線42に出力する。RAMセレクト信号は、R
TD1Aを介して、RAM2側のRAMセレクト信号線
42に出力される。RAM2は、その制御信号およびR
AMセレクト信号に応じて、バッファ93を導通状態に
する。スイッチ91,92は開状態、バッファ94はハ
イインピーダンス状態である。また、RAM2は、スイ
ッチ95を閉じ、スイッチ96を開状態とする。よっ
て、RAM2は、CPU103側のアドレスバス4上の
アドレスデータが指すアドレスのデータを、データバス
5に出力する。
【0078】CPU103がRAM2にデータを書き込
む場合には、CPU103は、書き込み用の制御信号を
作成し、それをシステムバス系信号線6に出力する。シ
ステムバス系信号線6上の制御信号は、RTD1Aを介
して、システムバス系信号線44に出力される。また、
CPU103は、RAMセレクト信号をRAMセレクト
信号線42に出力する。RAMセレクト信号は、RTD
1Aを介して、RAM2側のRAMセレクト信号線42
に出力される。RAM2は、その制御信号およびRAM
セレクト信号に応じて、スイッチ91を閉じる。バッフ
ァ93,94はハイインピーダンス状態であり、スイッ
チ92は開状態である。また、RAM2は、スイッチ9
5を閉じ、スイッチ96を開状態とする。よって、RA
M2は、CPU103側のアドレスバス4上のアドレス
データが指すアドレスに、CPU103がデータバス5
に出力したデータを書き込む。
【0079】次に、図5に示すタイミングおよびコマン
ドフォーマットを参照してリアルタイムRAM内容出力
について説明する。図5(A)において、(a)はクロ
ック線52上のクロック信号、(b)はシリアル入力デ
ータ線51上の信号、(c)はシリアル出力データ線5
4上の信号、(d)は信号線53に現れるDTACKB
信号をそれぞれ示す。RDRコマンドは、例えば、図5
(B)に示すように、第12ビット〜第15ビットのコ
マンドデータと、第18ビット〜第29ビットのアドレ
スデータとを有する。アドレスデータは、アドレスのA
(2)〜A(13)を指定するビットを含む。なお、第
1の実施例の場合と同様に、A1,A2,A3等は、そ
れぞれアドレスデータを示す。また、A(i)(i=0
〜31)は、1つのアドレスの各ビットを意味する。
【0080】外部のモニタシステム側にRAM2の特定
アドレスのデータを読み出したいときに、モニタ81
は、シリアル入力データ線51にRDRコマンドを送出
する。RDRコマンドは、クロック線52上のクロック
信号の立ち上がりに同期して受信用シフトレジスタ23
に順次入力する。このとき入力されるRDRコマンド
は、図5(A)に示すように、アドレスA1を指定する
アドレスデータを含むとする。モニタ81からの32ビ
ットからなるコマンドが受信用シフトレジスタ23に入
力し終わると(図5(A)におけるt1のタイミン
グ)、コマンド中のコマンドデータはコマンドレジスタ
26に転送される。制御部21Aは、コマンドレジスタ
26に格納されたデータを解析して、受信したコマンド
がRDRコマンドであることを知る。すると、制御部2
1Aは、コマンド中のアドレスデータがアドレスレジス
タ32に転送されるように制御する。
【0081】制御部21Aには、CPU103からのR
AMセレクト信号が導入されている。制御部21Aは、
CPU103からのRAMセレクト信号が有意でなけれ
ば、アドレスバスドライバ33を通過状態に設定する。
すると、アドレスレジスタ32の内容がローカルアドレ
スバス11に出力される。また、制御部21Aは、RA
Mセレクト信号線43を有意にしてRAM2にRAMセ
レクト信号を供給するとともに、システムバス系信号線
44にデータ読み出しを示す制御信号を出力する。RA
M2は、RAMセレクト信号およびシステムバス系信号
線44上の制御信号に応じて、ローカルアドレスバス1
1上のアドレスデータが示すアドレスのデータをローカ
ルデータバス12に出力する。具体的には、アドレスデ
ータが示すアドレスのデータから4アドレス分のデータ
が出力される。すなわち、4バイト分のデータが出力さ
れる。RAM2における具体的なデータ読み出し制御
は、すでに説明したとおりである。
【0082】ローカルデータバス12上のデータは、送
信用バッファレジスタ24に入力する。入力タイミング
は、図5(A)に示すt1のタイミングとt2のタイミ
ングとの間の時点である。なお、図5(A)には、アド
レスA1を指定するアドレスデータを含むRDRコマン
ドに続いて、アドレスA2を指定するアドレスデータを
含むRDRコマンドがモニタ81から送出されたことが
示されている。
【0083】送信用バッファレジスタ24内のデータ
は、コマンドの受信完了に同期して送信用シフトレジス
タ25に転送される(図5(A)におけるt2のタイミ
ング)。送信用シフトレジスタ25内のデータは、クロ
ック線52上のクロック信号の立ち下がりに同期してシ
リアル出力データ線54に送出される。モニタ81は、
クロック信号の立ち上がりに同期してシリアル出力デー
タ線54上のデータを取り込む。なお、制御部21A
は、送信用シフトレジスタ25内のデータが送出される
ときに、1クロック分だけDTACKB信号をアサート
する。よって、信号線53には、1クロック分だけロー
レベルが現れる。従って、モニタ81は、信号線53を
モニタすることによって、データの区切りを認識するこ
とができる。図5(A)には、t2のタイミングで出力
されるDTACKB信号の他に、以前に受信したRDR
コマンドに応じて出力されたDTACKB信号、および
以後に受信するRDRコマンドに応じて出力されたDT
ACKB信号も示されている。
【0084】次に、図6に示すタイミングおよびコマン
ドフォーマットを参照してリアルタイムRAM内容書き
換えについて説明する。WRRコマンドの1フレーム目
は、例えば、図6(B)に示すように、第12ビット〜
第15ビットのコマンドデータと、第18ビット〜第2
9ビットのアドレスデータとを有する。アドレスデータ
は、アドレスのA(2)〜A(13)を指定するデータ
を含む。WRRコマンドの2フレーム目は、書き込みた
いデータを含む。
【0085】RAM2の特定アドレスにデータを書き込
みたいときに、モニタ81は、シリアル入力データ線5
1にWRRコマンドを送出する。WRRコマンドは、ク
ロック線52上のクロック信号の立ち上がりに同期して
受信用シフトレジスタ23に順次入力する。このとき入
力されるWRRコマンドの1フレーム目は、図6(A)
に示すように、アドレスA1を指定するアドレスデータ
を含むとする。モニタ81からの32ビットからなるコ
マンドが受信用シフトレジスタ23に入力し終わると
(図6(A)におけるt1のタイミング)、コマンド中
のコマンドデータはコマンドレジスタ26に転送され
る。制御部21Aは、コマンドレジスタ26に格納され
たデータを解析して、受信したコマンドがWRRコマン
ドであることを知る。すると、制御部21Aは、コマン
ド中のアドレスデータがアドレスレジスタ32に転送さ
れるように制御する。
【0086】制御部21Aは、CPU103からのRA
Mセレクト信号が有意でなければ、アドレスレジスタ3
2の内容がローカルアドレスバス11に出力されるよう
に、アドレスバスドライバ33を通過状態に設定する。
また、制御部21Aは、RAMセレクト信号線43を有
意にしてRAM2にRAMセレクト信号を供給するとと
もに、システムバス系信号線44にデータ読み出しを示
す制御信号を出力する。RAM2は、RAMセレクト信
号およびシステムバス系信号線44上の制御信号に応じ
て、ローカルアドレスバス11上のアドレスデータが示
すアドレスのデータをローカルデータバス12に出力す
る。具体的には、4バイト分のデータが出力される。
【0087】ローカルデータバス12上のデータは、送
信用バッファレジスタ24に入力する。入力タイミング
は、図6(A)に示すt1のタイミングとt2のタイミ
ングとの間の時点である。この間、WRRコマンドの2
フレーム目が、モニタ81から受信用シフトレジスタ2
3に入力される。送信用バッファレジスタ24内のデー
タは、コマンドの受信完了に同期して、この場合には、
WRRコマンドの2フレーム目の受信完了に同期して、
送信用シフトレジスタ25に転送される(図6(A)に
おけるt2のタイミング)。送信用シフトレジスタ25
内のデータは、クロック線52上のクロック信号の立ち
下がりに同期してシリアル出力データ線54に送出され
る。以上のようにして、その内容を書き換えたいアドレ
スの書き換え前のデータが、モニタ81に供給される。
【0088】WRRコマンドの2フレーム目が受信用シ
フトレジスタ23に入力されると、制御部21Aの制御
によって、受信用シフトレジスタ23からデータレジス
タ34にWRRコマンドの2フレーム目が転送される。
WRRコマンドの2フレーム目は、書き込みたいデータ
を示している。制御部21Aは、CPU103からのR
AMセレクト信号が有意でなければ、アドレスレジスタ
32の内容がローカルアドレスバス11に出力されるよ
うに、アドレスバスドライバ33を通過状態に設定す
る。また、制御部21Aは、RAMセレクト信号線43
を有意にしてRAM2にRAMセレクト信号を供給する
とともに、システムバス系信号線44にデータ書き込み
を示す制御信号を出力する。さらに、制御部21Aは、
データ出力バッファ35を導通状態にする。よって、デ
ータレジスタ34中のデータがローカルデータバス12
に出力される。
【0089】RAM2は、RAMセレクト信号およびシ
ステムバス系信号線44上の制御信号に応じて、ローカ
ルアドレスバス11上のアドレスデータが示すアドレス
に、ローカルデータバス12上のデータを書き込む。R
AM2における具体的なデータ書き込み制御は、すでに
説明したとおりである。次に、制御部21Aは、CPU
103からのRAMセレクト信号が有意でなければ、ア
ドレスレジスタ32の内容がローカルアドレスバス11
に出力されるように、アドレスバスドライバ33を通過
状態に設定する。また、制御部21Aは、RAMセレク
ト信号線43を有意にしてRAM2にRAMセレクト信
号を供給するとともに、システムバス系信号線44にデ
ータ読み出しを示す制御信号を出力する。RAM2は、
RAMセレクト信号およびシステムバス系信号線44上
の制御信号に応じて、ローカルアドレスバス11上のア
ドレスデータが示すアドレスのデータをローカルデータ
バス12に出力する。具体的には、4バイト分のデータ
が出力される。
【0090】ローカルデータバス12上のデータは、送
信用バッファレジスタ24に入力する。入力タイミング
は、図6(A)に示すt2のタイミングとt3のタイミ
ングとの間の時点である。送信用バッファレジスタ24
内のデータは、コマンドの受信完了に同期して、送信用
シフトレジスタ25に転送される(図6(A)における
t3のタイミング)。送信用シフトレジスタ25内のデ
ータは、クロック線52上のクロック信号の立ち下がり
に同期してシリアル出力データ線54に送出される。以
上のようにして、制御部21AがRAM2に書き込んだ
データが書き込み直後に読み出され、モニタ81に転送
される。モニタ81は、転送された値をベリファイ値と
して、書き換え用に送出したデータとベリファイ値とが
同一であるかどうか確認できる。ただし、制御部21A
が特定のアドレスにデータを書き込んでからそれを読み
出す前に、CPU103がそのアドレスにデータを書き
込むこともあり得る。その場合には、書き換え用に送出
したデータとベリファイ値とは異なっていることもあ
る。
【0091】なお、制御部21Aは、送信用シフトレジ
スタ25内のデータが送出されるときに、2クロック分
だけDTACKB信号をアサートする。よって、信号線
53には、2クロック分だけローレベルが現れる。従っ
て、モニタ81は、信号線53をモニタすることによっ
て、WRRコマンドに応じて出力されたデータの区切り
を認識することができる。図6(A)には、t2および
t3のタイミングで出力されるDTACKB信号の他
に、以前に受信したWRRコマンドに応じて出力された
DTACKB信号、および以後に受信するWRRコマン
ドに応じて出力されたDTACKB信号も示されてい
る。
【0092】次に、図7に示すタイミングおよびコマン
ドフォーマットを参照してemROM内容出力について
説明する。RDEコマンドは、例えば、図7(B)に示
すように、第12ビット〜第15ビットのコマンドデー
タと、第18ビット〜第29ビットのアドレスデータと
を有する。アドレスデータは、アドレスのA(2)〜A
(13)を指定するデータを含む。
【0093】外部のモニタシステム側に現在CPU10
3が使用していないemROMの特定アドレスのデータ
を読み出したいときに、モニタ81は、シリアル入力デ
ータ線51にRDEコマンドを送出する。上述したよう
に、CPU103は、第1のemROM61と第2のe
mROM62とのうちのいずれか一方のみをアクセスで
きる。よって、RTD1Aは、CPU103にアクセス
されない方のemROMを自由にアクセスできる。RD
Eコマンドは、受信用シフトレジスタ23に順次入力す
る。このとき入力されるRDEコマンドは、図7(A)
に示すように、アドレスA1を指定するアドレスデータ
を含むものとする。モニタ81からの32ビットからな
るコマンドが受信用シフトレジスタ23に入力し終わる
と(図7(A)におけるt1のタイミング)、コマンド
中のコマンドデータはコマンドレジスタ26に転送され
る。制御部21Aは、コマンドレジスタ26に格納され
たデータを解析して、受信したコマンドがRDEコマン
ドであることを知る。すると、コマンド中のアドレスデ
ータがアドレスレジスタ32に転送されるように制御す
る。
【0094】制御部21Aは、アドレスバスドライバ3
3を通過状態に設定する。制御部21Aは、emROM
ステータスレジスタ82中のemROM選択状態ビット
から、現在CPU103がどちらのemROMを使用し
ているのか知ることができる。制御部21Aは、現在C
PU103が使用していない方のemROMに対応した
第1のemROMセレクト信号線71または第2のem
ROMセレクト信号線73に、emROMセレクト信号
を出力する。さらに、システムバス系信号線44にデー
タ読み出しを示す制御信号を出力する。第1のemRO
M61または第2のemROM62は、emROMセレ
クト信号およびシステムバス系信号線44上の制御信号
に応じて、ローカルアドレスバス11上のアドレスデー
タが示すアドレスのデータをローカルデータバス12に
出力する。具体的には、アドレスデータが示すアドレス
のデータから4アドレス分のデータが出力される。すな
わち、4バイト分のデータが出力される。
【0095】ローカルデータバス12上のデータは、送
信用バッファレジスタ24に入力する。入力タイミング
は、図7(A)に示すt1のタイミングとt2のタイミ
ングとの間の時点である。なお、図7(A)には、アド
レスA1を指定するアドレスデータを含むRDEコマン
ドに続いて、アドレスA2を指定するアドレスデータを
含むRDEコマンドがモニタ81から送出されたことが
示されている。
【0096】送信用バッファレジスタ24内のデータ
は、コマンドの受信完了に同期して送信用シフトレジス
タ25に転送される(図7(A)におけるt2のタイミ
ング)。送信用シフトレジスタ25内のデータは、クロ
ック線52上のクロック信号の立ち下がりに同期してシ
リアル出力データ線54に送出される。モニタ81は、
クロック信号の立ち上がりに同期してシリアル出力デー
タ線54上のデータを取り込む。なお、制御部21A
は、送信用シフトレジスタ25内のデータが送出される
ときに、1クロック分だけDTACKB信号をアサート
する。よって、信号線53には、1クロック分だけロー
レベルが現れる。従って、モニタ81は、信号線53を
モニタすることによって、メモリ内容出力のコマンドに
応じて転送されたデータの区切りを認識することができ
る。図7(A)には、t2のタイミングで出力されるD
TACKB信号の他に、以前に受信したRDEコマンド
に応じて出力されたDTACKB信号、および以後に受
信するRDEコマンドに応じて出力されたDTACKB
信号も示されている。
【0097】なお、CPU103が第1のemROM6
1または第2のemROM62のデータを読み出す場合
には、CPU103は、アドレスバス4にアドレスデー
タを出力し、emROMセレクト信号線45にemRO
Mセレクト信号を出力し、システムバス系信号線6に読
み出しを示す制御信号を出力する。RTD1Aは、現在
CPU103が使用している方のemROMに対応した
第1のemROMセレクト信号線72または第2のem
ROMセレクト信号線74に、emROMセレクト信号
を出力する。読み出しを示す制御信号は、RTD1Aか
らのシステムバス系信号線44に出力される。第1のe
mROM61または第2のemROM62は、emRO
Mセレクト信号およびシステムバス系信号線44上の制
御信号に応じて、アドレスバス4上のアドレスデータが
示すアドレスのデータをデータバス5に出力する。
【0098】次に、図8に示すタイミングおよびコマン
ドフォーマットを参照してemROM内容書き換えにつ
いて説明する。WREコマンドの1フレーム目は、例え
ば、図8(B)に示すように、第12ビット〜第15ビ
ットのコマンドデータと、第18ビット〜第29ビット
のアドレスデータとを有する。アドレスデータは、アド
レスのA(2)〜A(13)を指定するデータを含む。
WRRコマンドの2フレーム目は、書き込みたいデータ
を含む。
【0099】第1のemROM61または第2のemR
OM62の特定アドレスにデータを書き込みたいとき
に、モニタ81は、シリアル入力データ線51にWRE
コマンドを送出する。WRRコマンドは、受信用シフト
レジスタ23に順次入力する。このとき入力されるWR
Eコマンドの1フレーム目は、図8(A)に示すよう
に、アドレスA1を指定するアドレスデータを含むとす
る。モニタ81からの32ビットからなるコマンドが受
信用シフトレジスタ23に入力し終わると(図8(A)
におけるt1のタイミング)、コマンド中のコマンドデ
ータはコマンドレジスタ26に転送される。制御部21
Aは、コマンドレジスタ26に格納されたデータを解析
して、受信したコマンドがWREコマンドであることを
知る。すると、制御部21Aは、コマンド中のアドレス
データがアドレスレジスタ32に転送されるように制御
する。
【0100】制御部21Aは、アドレスレジスタ32の
内容がローカルアドレスバス11に出力されるように、
アドレスバスドライバ33を通過状態に設定する。ま
た、制御部21Aは、現在CPU103が使用していな
い方のemROMに対応した第1のemROMセレクト
信号線71または第2のemROMセレクト信号線73
に、emROMセレクト信号を出力する。また、システ
ムバス系信号線44にデータ読み出しを示す制御信号を
出力する。第1のemROM61または第2のemRO
M62は、emROMセレクト信号およびシステムバス
系信号線44上の制御信号に応じて、ローカルアドレス
バス11上のアドレスデータが示すアドレスのデータを
ローカルデータバス12に出力する。具体的には、4バ
イト分のデータが出力される。
【0101】ローカルデータバス12上のデータは、送
信用バッファレジスタ24に入力する。入力タイミング
は、図8(A)に示すt1のタイミングとt2のタイミ
ングとの間の時点である。この間、WREコマンドの2
フレーム目が、モニタ81から受信用シフトレジスタ2
3に入力される。送信用バッファレジスタ24内のデー
タは、コマンドの受信完了に同期して、この場合には、
WREコマンドの2フレーム目の受信完了に同期して、
送信用シフトレジスタ25に転送される(図8(A)に
おけるt2のタイミング)。送信用シフトレジスタ25
内のデータはシリアル出力データ線54に送出される。
以上のようにして、その内容を書き換えたいアドレスの
書き換え前のデータが、モニタ81に供給される。
【0102】WREコマンドの2フレーム目が受信用シ
フトレジスタ23に入力されると、制御部21Aの制御
によって、受信用シフトレジスタ23からデータレジス
タ34にWREコマンドの2フレーム目が転送される。
WREコマンドの2フレーム目は、書き込みたいデータ
を示している。制御部21Aは、アドレスレジスタ32
の内容がローカルアドレスバス11に出力されるよう
に、アドレスバスドライバ33を通過状態に設定する。
また、制御部21Aは、第1のemROMセレクト信号
線71または第2のemROMセレクト信号線73にe
mROMセレクト信号を供給するとともに、システムバ
ス系信号線44にデータ書き込みを示す制御信号を出力
する。さらに、制御部21Aは、データ出力バッファ3
5を導通状態にする。よって、データレジスタ34中の
データがローカルデータバス12に出力される。
【0103】第1のemROM61または第2のemR
OM62は、emROMセレクト信号およびシステムバ
ス系信号線44上の制御信号に応じて、ローカルアドレ
スバス11上のアドレスデータが示すアドレスに、ロー
カルデータバス12上のデータを書き込む。次に、制御
部21Aは、アドレスレジスタ32の内容がローカルア
ドレスバス11に出力されるように、アドレスバスドラ
イバ33を通過状態に設定する。また、制御部21A
は、第1のemROMセレクト信号線71または第2の
emROMセレクト信号線73にemROMセレクト信
号を供給するとともに、システムバス系信号線44にデ
ータ読み出しを示す制御信号を出力する。第1のemR
OM61または第2のemROM62は、emROMセ
レクト信号およびシステムバス系信号線44上の制御信
号に応じて、ローカルアドレスバス11上のアドレスデ
ータが示すアドレスのデータをローカルデータバス12
に出力する。具体的には、4バイト分のデータが出力さ
れる。
【0104】ローカルデータバス12上のデータは、送
信用バッファレジスタ24に入力する。入力タイミング
は、図8(A)に示すt2のタイミングとt3のタイミ
ングとの間の時点である。送信用バッファレジスタ24
内のデータは、コマンドの受信完了に同期して、送信用
シフトレジスタ25に転送される(図8(A)における
t3のタイミング)。送信用シフトレジスタ25内のデ
ータは、クロック線52上のクロック信号の立ち下がり
に同期してシリアル出力データ線54に送出される。以
上のようにして、制御部21Aが第1のemROM61
または第2のemROM62に書き込んだデータが書き
込み直後に読み出され、モニタ81に転送される。モニ
タ81は、転送された値をベリファイ値として、書き換
え用に送出したデータとベリファイ値とが同一であるか
どうか確認できる。
【0105】なお、制御部21Aは、送信用シフトレジ
スタ25内のデータが送出されるときに、3クロック分
だけDTACKB信号をアサートする。よって、信号線
53には、3クロック分だけローレベルが現れる。従っ
て、モニタ81は、信号線53をモニタすることによっ
て、WREコマンドに応じて出力されたデータの区切り
を認識することができる。図8(A)には、t2および
t3のタイミングで出力されるDTACKB信号の他
に、以前に受信したWREコマンドに応じて出力された
DTACKB信号、および以後に受信するWREコマン
ドに応じて出力されたDTACKB信号も示されてい
る。
【0106】次に、図9に示すタイミングおよびコマン
ドフォーマットを参照して継続モニタについて説明す
る。VERコマンドは、例えば、図9(B)に示すよう
に、第12ビット〜第15ビットのコマンド部分を有す
る。
【0107】外部のモニタシステム側にRAM2または
第1のemROM61もしくは第2のemROM62の
特定アドレスのデータを継続的に読み出したいときに、
モニタ81は、シリアル入力データ線51にVERコマ
ンドを送出する。VERコマンドは、受信用シフトレジ
スタ23に順次入力する。モニタ81からの32ビット
からなるコマンドが受信用シフトレジスタ23に入力し
終わると(図9(A)におけるt1のタイミング)、コ
マンド中のコマンドデータはコマンドレジスタ26に転
送される。制御部21Aは、コマンドレジスタ26に格
納されたデータを解析して、受信したコマンドがVER
コマンドであることを知る。
【0108】直前に受信したコマンドがRDRコマンド
またはWRRコマンドであれば、このとき、アドレスレ
ジスタ32には、そのコマンドに含まれていたRAM2
の特定アドレスを指定するアドレスデータが格納されて
いる。直前に受信したコマンドがRDEコマンドまたは
WREコマンドであれば、このとき、アドレスレジスタ
32には、そのコマンドに含まれていた第1のemRO
M61または第2のemROM62の特定アドレスを指
定するアドレスデータが格納されている。図9には、直
前にRDRコマンドが受信されたことが例示されてい
る。
【0109】制御部21Aは、直前に受信したコマンド
がRDRコマンドまたはWRRコマンドである場合に
は、CPU103からのRAMセレクト信号が有意でな
ければ、アドレスバスドライバ33を通過状態に設定す
る。すると、アドレスレジスタ32の内容がローカルア
ドレスバス11に出力される。また、制御部21Aは、
RAMセレクト信号線43を有意にしてRAM2にRA
Mセレクト信号を供給するとともに、システムバス系信
号線44にデータ読み出しを示す制御信号を出力する。
RAM2は、RAMセレクト信号およびシステムバス系
信号線44上の制御信号に応じて、ローカルアドレスバ
ス11上のアドレスデータが示すアドレスのデータをロ
ーカルデータバス12に出力する。具体的には、4バイ
ト分のデータが出力される。ローカルデータバス12上
のデータは、送信用バッファレジスタ24に入力する。
入力タイミングは、図9(A)に示すt1のタイミング
とt2のタイミングとの間の時点である。
【0110】送信用バッファレジスタ24内のデータ
は、コマンドの受信完了に同期して送信用シフトレジス
タ25に転送される(図9(A)におけるt2のタイミ
ング)。送信用シフトレジスタ25内のデータは、シリ
アル出力データ線54に送出される。モニタ81は、ク
ロック信号の立ち上がりに同期してシリアル出力データ
線54上のデータを取り込む。なお、制御部21Aは、
送信用シフトレジスタ25内のデータが送出されるとき
に、1クロック分だけDTACKB信号をアサートす
る。よって、信号線53には、1クロック分だけローレ
ベルが現れる。従って、モニタ81は、信号線53をモ
ニタすることによって、データの区切りを認識すること
ができる。
【0111】制御部21Aは、直前に受信したコマンド
がRDEコマンドまたはWREコマンドである場合に
は、アドレスバスドライバ33を通過状態に設定すると
ともに、第1のemROMセレクト信号線71または第
2のemROMセレクト信号線73に、現在CPU10
3が使用していない方のemROMに対して、emRO
Mセレクト信号を出力する。さらに、システムバス系信
号線44にデータ読み出しを示す制御信号を出力する。
第1のemROM61または第2のemROM62は、
emROMセレクト信号およびシステムバス系信号線4
4上の制御信号に応じて、ローカルアドレスバス11上
のアドレスデータが示すアドレスのデータをローカルデ
ータバス12に出力する。具体的には、4バイト分のデ
ータが出力される。以後の動作は、直前に受信したコマ
ンドがRDRコマンドまたはWRRコマンドである場合
と同様である。
【0112】モニタ81は、RAM2または第1のem
ROM61もしくは第2のemROM62の特定アドレ
スのデータを欲する場合には、連続してVERコマンド
をRTD1Aに送出する。RTD1Aは、VERコマン
ドの連続受信に応じて上記動作を繰り返す。モニタ81
は、同一アドレス内のデータを連続して得ることができ
る。従って、CPU103がRAM2または第1のem
ROM61もしくは第2のemROM62の特定アドレ
スのデータを書き換えた場合に、書き換えられた時点と
書き換えデータを直ちに認識できる。
【0113】次に、図10に示すタイミングおよびコマ
ンドフォーマットを参照して暴走状態からの復帰につい
て説明する。モニタ81は、RTD1Aの暴走状態を、
例えば、DTACKB信号の不良によって認識できる。
DTACKB信号は、本来、RTD1Aが32ビットの
データを送出するたびに、1〜3クロック分だけローレ
ベルにされる。DTACKB信号が出力されるタイミン
グが本来のタイミングとかけ離れていたりすると、モニ
タ81は、RTD1Aが暴走していると認識する。ある
いは、本来1クロック分ローレベルであるDTACKB
信号が複数クロック分ローレベルである信号になったり
したことを検出すると、モニタ81は、RTD1Aが暴
走していると認識する。または、シリアル出力データ線
54に出力されるデータが、予期する値と大きくかけ離
れていたりしたことを検出すると、モニタ81は、RT
D1Aが暴走していると認識する。
【0114】RTD1Aの暴走状態は、シリアル入力デ
ータ線51やクロック線54にノイズが乗った場合に生
ずる可能性が高い。シリアル入力データ線51やクロッ
ク線54にノイズが乗った場合には、RTD1Aで受信
されたコマンドにビットずれが生ずる。その場合には、
RTD1Aは、モニタ81が送出したコマンドとは異な
るコマンドを受信したと認識する可能性がある。そし
て、RTD1Aは、異なるコマンドにもとづいて動作
し、モニタ81に対して、本来の応答とは異なった応答
の仕方をする場合がある。そのような場合には、本来1
クロック分ローレベルであるDTACKB信号が複数ク
ロック分ローレベルである信号になったり、シリアル出
力データ線54に出力されるデータが、予期する値と大
きくかけ離れたりする。そして、そのような場合には、
RTD1Aは、誤ったコマンドにもとづいて動作してい
るが、動作自体は正常である。従って、動作状態を回復
させるようなコマンドをRTD1Aに供給すれば、RT
D1Aは、モニタ81の要求に従った動作に回復する可
能性が高い。
【0115】RTD1Aが暴走していることを検出する
と、モニタ81は、RCVコマンドをRTD1Aに送出
する。RCVコマンドは、図10(B)に示すように、
全ビット「1」のコマンドである。また、モニタ81
は、RCVコマンドを2回続けて送出する。モニタ81
からの32ビットからなるコマンドが受信用シフトレジ
スタ23に入力し終わると、コマンド中のコマンド部分
はコマンドレジスタ26に転送される。制御部21A
は、コマンドレジスタ26に格納されたデータを解析し
て、受信したコマンドがRCVコマンドであることを知
る。RCVコマンドは全ビット「1」のコマンドであ
り、しかも、2回送出されるので、RCVコマンドが送
出される前に受信したコマンドにおいてビットずれが生
じていたとしても、「1111」のデータがコマンドレ
ジスタ26に必ず格納されることが確保される。なお、
RTD1Aの回復を確実にするために、モニタ81は、
2回目のRCVコマンドに続いて送出するRCVコマン
ド以外のコマンドにおいて、第0ビット〜第11ビット
を「1」にしておく。
【0116】制御部21Aは、コマンドレジスタ26に
「1111」が格納されたことを検出すると、RCVコ
マンド以外のコマンドが受信されるのを待つ。具体的に
は、受信用シフトレジスタ23の第12ビットに「0」
が現れるのを待つ。この実施例では、RCVコマンド以
外のコマンドの第12ビットは「0」であるから、受信
用シフトレジスタ23の第12ビットに「0」が現れた
ときには、ビットずれの解消されたコマンドが受信用シ
フトレジスタ23に格納されたことになる。すなわち、
この時点で、RTD1Aの動作とモニタ81の動作と
は、再び同期したことになる。換言すれば、モニタ81
からみて、RTD1Aの暴走状態は解消されたことにな
る。
【0117】RTD1Aは、4クロック分以上ローレベ
ルであるDTACKB信号をモニタ81に送出する。図
10(B)に示す例では、RTD1Aは、RCVコマン
ドに続くコマンド受信完了時に、DTACKB信号をハ
イレベルに立ち上げる。また、モニタ81は、DTAC
KB信号が4クロック分以上ローレベルになり、その後
立ち上がったことを検出して、RTD1Aが復旧したこ
とを認識できる。以上のように、RTD1Aの動作とモ
ニタ81の動作とが同期しなくなったような場合に、C
PU103にリセット信号を与えなくても、RTD1A
を同期状態に復旧させることができる。なお、CPU1
03にリセット信号を与えると、リセット信号線41を
介して、RTD1Aにリセット信号が与えられる。RT
D1Aは、リセット信号が与えられたときには、初期状
態に復帰する。
【0118】なお、ここでは全ビット「1」のRCVコ
マンドを使用する場合について説明したが、RCVコマ
ンド以外のコマンドを第12ビットが「1」であるコマ
ンドとし、RCVコマンドを全ビット「0」のコマンド
としてもよい。
【0119】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、マイクロコンピュータを、外部から内部RAMの
読み出しアドレスを受信するとCPUが内部RAMをア
クセスしていないときに内部RAM内のデータを読み出
すリアルタイムデバッガを含むように構成したので、外
部バスを用いることなくRAM内のデータを外部でモニ
タでき、CPUの動作クロックの速度をあげてもデバッ
グが可能になるものが得られる効果がある。
【0120】請求項2記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを、RAMのアドレスを指す各アドレスデー
タを複数のアドレスレジスタに格納するリアルタイムデ
バッガを含むように構成したので、複数アドレスのデー
タをまとめて扱うことができ、外部のモニタシステムが
効率的に読み出しデータを取り扱える効果がある。
【0121】請求項3記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを、リアルタイムデバッガがCPUのバスと
は異なるローカルアドレスバスとローカルデータバスと
を用いてRAMをアクセスするように構成したので、リ
アルタイムデバッガがCPUのバスを占有することなく
RAMのデータを読み出せ、デバッグに際してCPUの
動作を阻害しないものが得られる効果がある。
【0122】請求項4記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを、リアルタイムデバッガの動作状態を指定
するコマンドデータと読み出しアドレスを指定するアド
レスデータとを含むコマンドに従ってRAMのデータ読
み出し処理等を行うように構成したので、外部に設けら
れているモニタシステムの側で、任意のコマンドを発行
することにより種々のデバッグ機能を実現できる柔軟性
のあるデバッグシステムを構築できる効果がある。
【0123】請求項5記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを、外部に出力するデータが有意であること
を示す信号を出力するリアルタイムデバッガを含むよう
に構成したので、外部に設けられているモニタシステム
の側で容易に有意なデータ期間を検出でき、モニタシス
テムの構成を簡略化できる効果がある。
【0124】請求項6記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを、リアルタイムデバッガが外部からのリセ
ット信号またはCPUからのリセット信号に応じてリセ
ット処理を行うように構成したので、CPUのリセット
と同時にリアルタイムデバッガをリセットできるととも
に、リアルタイムデバッガを独自にリセットできるもの
が得られる効果がある。
【0125】請求項7記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを、CPUの割り込み要求の状態が設定され
るステータスレジスタの内容を外部に出力するリアルタ
イムデバッガを含むように構成したので、外部に設けら
れているモニタシステムの側で、CPUの割り込み発生
状況も容易に認識できる効果がある。
【0126】請求項8記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを、CPUの内部クロックをカウントするカ
ウンタの内容を外部に出力するリアルタイムデバッガを
含むように構成したので、外部に設けられているモニタ
システムの側で、リアルタイムデバッガにおける時刻情
報も容易に認識できる効果がある。
【0127】請求項9記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを、外部からのRAMのアクセスアドレスを
受信すると、CPUがRAMをアクセスしていないとき
にRAMのデータをアクセスするリアルタイムデバッガ
を含むように構成したので、外部バスを用いることなく
RAM内のデータを外部でモニタできるとともに外部か
ら供給したデータをRAMに書き込むことができ、CP
Uの動作クロックの速度をあげてもデバッグが可能にな
るものが得られる効果がある。
【0128】請求項10記載の発明によれば、マイクロ
コンピュータを、CPUが使用していない方のエミュレ
ーションROMを外部からの要求に応じてアクセスする
リアルタイムデバッガを含むように構成したので、CP
Uが一方のエミュレーションROMを使用しているとき
にリアルタイムデバッガが他方のエミュレーションRO
Mの内容を変更し、内容変更後にCPUが使用するエミ
ュレーションROMを切り替えることができる。すなわ
ち、CPUが動作中にプログラムを変更することができ
るものが得られる効果がある。
【0129】請求項11記載の発明によれば、マイクロ
コンピュータを、リアルタイムデバッガがCPUのバス
とは異なるローカルアドレスバスとローカルデータバス
とを用いてRAMをアクセスするように構成したので、
リアルタイムデバッガがCPUのバスを占有することな
くRAMのデータを読み出せ、デバッグに際してCPU
の動作を阻害しないものが得られる効果がある。
【0130】請求項12記載の発明によれば、マイクロ
コンピュータを、動作状態を指定するコマンドデータと
読み出しアドレスを指定するアドレスデータとを含むコ
マンドを受信し、受信したコマンドに応じた動作を行う
リアルタイムデバッガを含むように構成したので、外部
に設けられているモニタシステムの側で任意のコマンド
を発行することにより種々のデバッグ機能を実現できる
柔軟性のあるデバッグシステムを構築できる効果があ
る。
【0131】請求項13記載の発明によれば、マイクロ
コンピュータを、全ビットが同一ビットで構成された復
帰コマンドを受信した場合に、復帰コマンドに続いて受
信するコマンド中の復帰コマンドを構成するビットとは
異なるビットを検出して、外部から受信するコマンドの
再同期を確立するリアルタイムデバッガを含むように構
成したので、受信コマンドのビットずれ等に起因してリ
アルタイムデバッガの動作が不良になったときに、リセ
ット信号を与えずにリアルタイムデバッガを初期化でき
るものが得られる効果がある。
【0132】請求項14記載の発明によれば、マイクロ
コンピュータを、外部に出力するデータの送出開始時
に、受信したコマンドに応じたパルス幅を有する信号を
出力するリアルタイムデバッガを含むように構成したの
で、外部に設けられているモニタシステムの側で、容易
にデータの先頭を検出できるとともに、送出したコマン
ドに対応したデータが出力されているのかどうかを容易
に検出でき、モニタシステムの構成を簡略化できる効果
がある。
【0133】そして、請求項15記載の発明によれば、
マイクロコンピュータを、リアルタイムデバッガがCP
Uからのリセット信号を入力するためのリセット信号線
を導入するように構成されているので、CPUのリセッ
トと同時にリアルタイムデバッガもリセットされるもの
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例によるマイクロコン
ピュータの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の第2の実施例によるマイクロコン
ピュータの構成を外部のモニタシステムとともに示すブ
ロック図である。
【図3】 RTDの内部構成を示すブロック図である。
【図4】 RAMの周辺を詳細に示す回路図である。
【図5】 (A)はリアルタイムRAM内容出力時の信
号出力タイミングを示すタイミング図であり、(B)は
RDRコマンドを示すフォーマット図である。
【図6】 (A)はリアルタイムRAM内容書き換え時
の信号出力タイミングを示すタイミング図であり、
(B)はWRRコマンドを示すフォーマット図である。
【図7】 (A)はemROM内容出力時の信号出力タ
イミングを示すタイミング図であり、(B)はRDEコ
マンドを示すフォーマット図である。
【図8】 (A)はemROM内容書き換え時の信号出
力タイミングを示すタイミング図であり、(B)はWR
Eコマンドを示すフォーマット図である。
【図9】 (A)は継続モニタ時の信号出力タイミング
を示すタイミング図であり、(B)はVERコマンドを
示すフォーマット図である。
【図10】 (A)は暴走状態からの復帰時の信号出力
タイミングを示すタイミング図であり、(B)はRCV
コマンドを示すフォーマット図である。
【図11】 従来のマイクロコンピュータ上のプログラ
ムの動作確認やプログラムの妥当性を検証するためのシ
ステムを示す構成図である。
【符号の説明】
1,1A RTD(リアルタイムデバッガ)、2 RA
M、10,28,91,92,95,96 スイッチ、
11 ローカルアドレスバス、12 ローカルデータバ
ス、21,21A 制御部、22 アドレスポインタ、
27 アドレスレジスタ、28 スイッチ、29 カウ
ンタ、30 ステータスレジスタ、41,55 リセッ
ト信号線、61 第1のemROM(エミュレーション
ROM)、62 第2のemROM(エミュレーション
ROM)、93,94 バッファ、103 CPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 信介 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式会 社北伊丹製作所内 (72)発明者 佐藤 由和 伊丹市中央3丁目1番17号 三菱電機セミ コンダクタソフトウエア株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムに従った処理を行うCPU
    と、前記CPUが使用するデータを格納するRAMと、
    外部からRAMの読み出しアドレスを受信すると前記C
    PUが前記RAMをアクセスしていないときに前記RA
    M内のデータを読み出し、読み出したデータを外部に出
    力するリアルタイムデバッガとを備えたマイクロコンピ
    ュータ。
  2. 【請求項2】 リアルタイムデバッガは、外部から供給
    されたRAMのアドレスを指すアドレスデータを格納す
    る複数のアドレスレジスタと、前記RAMに与えられる
    アドレスデータに対応する前記アドレスレジスタを示す
    アドレスポインタとを有する請求項1記載のマイクロコ
    ンピュータ。
  3. 【請求項3】 リアルタイムデバッガとRAMとの間に
    設けられたローカルアドレスバスと、前記RAMと前記
    リアルタイムデバッガとの間に設けられたローカルデー
    タバスと、前記リアルタイムデバッガにおける複数のア
    ドレスレジスタを前記ローカルアドレスバスに接続する
    スイッチと、CPUのアドレスバスを前記RAMから切
    り離すスイッチとを備えた請求項2記載のマイクロコン
    ピュータ。
  4. 【請求項4】 リアルタイムデバッガは、リアルタイム
    デバッガの動作状態を指定するコマンドデータと読み出
    しアドレスを指定するアドレスデータとを含むコマンド
    を受信し、受信したコマンドに応じた動作を行う制御部
    を有する請求項2記載のマイクロコンピュータ。
  5. 【請求項5】 リアルタイムデバッガは、外部に出力す
    るデータが有意であることを示す信号を出力する請求項
    2記載のマイクロコンピュータ。
  6. 【請求項6】 外部からリアルタイムデバッガへのリセ
    ット信号を伝達するリセット信号線と、CPUから前記
    リアルタイムデバッガへのリセット信号を伝達するリセ
    ット信号線とを備えた請求項1記載のマイクロコンピュ
    ータ。
  7. 【請求項7】 リアルタイムデバッガは、CPUの割り
    込み要求の状態を設定するステータスレジスタを有し、
    前記ステータスレジスタの内容を外部に出力する請求項
    1記載のマイクロコンピュータ。
  8. 【請求項8】 リアルタイムデバッガは、CPUの内部
    クロックをカウントするカウンタを有し、前記カウンタ
    の内容を外部に出力する請求項1記載のマイクロコンピ
    ュータ。
  9. 【請求項9】 リアルタイムデバッガは、外部からの要
    求に応じて、CPUが前記RAMをアクセスしていない
    ときに前記RAMにデータを書き込む請求項1記載のマ
    イクロコンピュータ。
  10. 【請求項10】 CPUからデータの読み出しのみが可
    能であってリアルタイムデバッガからデータの読み出し
    および書き込みが可能な同一のアドレス空間を有する2
    つのエミュレーションROMを備え、リアルタイムデバ
    ッガは、CPUが使用していない方のエミュレーション
    ROMを外部からの要求に応じてアクセスする請求項9
    記載のマイクロコンピュータ。
  11. 【請求項11】 リアルタイムデバッガとRAMとの間
    に設けられたローカルアドレスバスと、前記RAMと前
    記リアルタイムデバッガとの間に設けられたローカルデ
    ータバスと、前記RAMと前記ローカルアドレスバスお
    よび前記ローカルデータバスとの間に設けられた各スイ
    ッチと、前記RAMとCPUのアドレスバスおよびCP
    Uのデータバスとの間に設けられた各スイッチと、前記
    RAM内のデータを前記ローカルデータバスに出力する
    バッファと、前記RAM内のデータをCPUのデータバ
    スに出力するバッファとを備えた請求項9記載のマイク
    ロコンピュータ。
  12. 【請求項12】 リアルタイムデバッガは、リアルタイ
    ムデバッガの動作状態を指定するコマンドデータと読み
    出しアドレスを指定するアドレスデータとを含むコマン
    ドを受信し、受信したコマンドに応じた動作を行う制御
    部を有する請求項9記載のマイクロコンピュータ。
  13. 【請求項13】 制御部は、全ビットが同一ビットで構
    成された復帰コマンドを受信した場合に、前記復帰コマ
    ンドに続いて受信するコマンド中の復帰コマンドを構成
    するビットとは異なるビットを検出して、受信するコマ
    ンドの再同期を確立する請求項12記載のマイクロコン
    ピュータ。
  14. 【請求項14】 リアルタイムデバッガは、外部に出力
    するデータの送出開始時に、そのデータを要求するコマ
    ンドに応じたパルス幅を有する信号を出力する請求項9
    記載のマイクロコンピュータ。
  15. 【請求項15】 CPUからリアルタイムデバッガへの
    リセット信号を伝達するリセット信号線を備えた請求項
    9記載のマイクロコンピュータ。
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