JPH08286666A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH08286666A
JPH08286666A JP7089858A JP8985895A JPH08286666A JP H08286666 A JPH08286666 A JP H08286666A JP 7089858 A JP7089858 A JP 7089858A JP 8985895 A JP8985895 A JP 8985895A JP H08286666 A JPH08286666 A JP H08286666A
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hammer
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Nobuo Sugiyama
伸郎 杉山
Haruki Uehara
春喜 上原
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Yamaha Corp
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/32Constructional details
    • G10H1/34Switch arrangements, e.g. keyboards or mechanical switches specially adapted for electrophonic musical instruments
    • G10H1/344Structural association with individual keys
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10CPIANOS, HARPSICHORDS, SPINETS OR SIMILAR STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS WITH ONE OR MORE KEYBOARDS
    • G10C5/00Combinations with other musical instruments, e.g. with bells or xylophones
    • G10C5/10Switching musical instruments to a keyboard, e.g. switching a piano mechanism or an electrophonic instrument to a keyboard; Switching musical instruments to a silent mode
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10FAUTOMATIC MUSICAL INSTRUMENTS
    • G10F1/00Automatic musical instruments
    • G10F1/02Pianofortes with keyboard

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消音演奏の自動演奏を行う際のハンマ機構と
消音機構との衝突音を抑制することができる鍵盤楽器を
提供する。 【構成】 消音演奏の自動演奏を行う場合に、消音演奏
用の変換テーブルを参照して打弦速度Hvをキーベロシ
ティKVに変換する。この変換テーブルは、打弦速度H
vが大きい範囲でのキーベロシティKVが小さく設定さ
れているため、鍵の駆動が抑制され、ハンマ機構の回動
速度が抑制される。これにより、ハンマ機構と消音機構
との衝突音などの雑音が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記憶手段に記憶させ
た演奏データに基づいて鍵をソレノイド駆動する自動演
奏ピアノの機能と、押鍵したときにハンマが打弦するか
否かを選択することができる消音演奏の機能とを兼ね備
えた鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動演奏ピアノは、フロッピィデ
ィスク等の記憶手段に記憶した複数のイベントデータか
らなる演奏データを読み出し、この読み出されたイベン
トデータに基づいて鍵やペダルをソレノイドで駆動する
ように構成されている。図7は、従来の自動演奏ピアノ
における、記憶手段からイベントデータが読み出された
後の処理手順を示すものであって、イベントデータが読
み出される毎に起動されるものである。自動演奏ピアノ
では、まず、読み出されたイベントデータが鍵盤のもの
であるのか鍵盤以外のものであるかを判定する(ステッ
プS1)。そして、イベントが鍵盤のものでない場合に
は、例えばペダルを駆動するなど各イベントに応じた鍵
盤駆動以外の処理を行う(ステップS2)。一方、イベ
ントが鍵盤のものである場合には、ステップS3へ進ん
で鍵を駆動するための所定の処理を行う。
【0003】すなわち、CPUは、ROMに記憶させた
変換テーブルを参照し、この変換テーブルによって演奏
データのうち押鍵速度あるいはハンマ速度を示す速度デ
ータをキーベロシティに変換する(ステップS3)。変
換されたキーベロシティは、ソレノイドに供給する励磁
電流を示すものであり、所定のインターフェイスを介し
てソレノイドに供給されることにより、データの値に応
じた速度で鍵が駆動される(ステップS4)。これによ
り、鍵の動作が通常のアコースティックピアノと同等の
アクション機構を介してハンマに伝達され、ハンマによ
る打弦が行われて楽音が発生する。
【0004】また、ハンマが弦を打撃する直前にハンマ
の回動をストッパにより阻止するようにして、鍵が押下
されても打弦音が発生されないようにした消音機構を有
する鍵盤楽器も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記自動演
奏ピアノに上記消音機構を搭載することが考えられる。
このようにすると、演奏データに基づく鍵駆動を行う際
に消音機構によりハンマの回動を阻止するようにして、
鍵を駆動しつつ打弦音を発生させないようにする自動演
奏が可能となる。しかしながら、この場合、打弦音が発
生しないため、ハンマがストッパに当接する際の音、あ
るいはソレノイドが動くことによる種々の摺動音や衝突
音(例えば、ソレノイドとコイルボビンとの摺動音、鍵
と棚板との衝突音など)が聞こえてしまうという問題が
あった。そして、この問題は、キーベロシティが大きい
ときに顕著であった。
【0006】この発明は上記した従来のピアノプレーヤ
が有する問題点を解決するためになされたもので、消音
演奏状態で自動演奏を行う場合の異音の発生を抑制する
ことができる鍵盤楽器を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の鍵盤楽器
は、鍵と、前記鍵の動作をハンマに伝達して同ハンマに
より被打撃部を打撃させる打弦機構とを有する鍵盤楽器
において、鍵の動作速度を示す速度データを少なくとも
含む演奏データを順次発生する演奏データ発生手段と、
鍵を駆動する鍵駆動部と、上記鍵の動作に応じて上記ハ
ンマが上記被打撃体を打撃する通常演奏状態と上記鍵が
動作しても上記ハンマが上記被打撃体を打撃しない消音
演奏状態とを選択可能にする消音機構と、上記演奏デー
タ発生手段から発生された演奏データに基づいて楽音信
号を発生する音源手段と、上記演奏データ発生手段から
発生された演奏データの速度データに応じた速度で上記
鍵駆動部により鍵を駆動させる制御手段とを具備し、上
記制御手段は、消音演奏状態のときには通常演奏状態の
ときに比して鍵の駆動速度を抑制することを特徴として
いる。
【0008】請求項2に記載の鍵盤楽器は、請求項1記
載の鍵盤楽器において、さらに、前記速度データを該速
度データが増加するに従って増加する出力速度信号に変
換するための第1および第2の変換データを記憶した記
憶手段を具備し、上記第2の変換データは上記第1の変
換データに比して前記鍵駆動部による鍵の駆動速度を抑
制するものとされ、前記制御手段は、通常演奏状態にお
いて上記速度データを上記第1の変換データを用いて出
力速度信号に変換し、消音演奏状態において上記速度デ
ータを上記第2の変換データを用いて出力速度信号に変
換し、これら出力速度信号を用いて上記鍵駆動部により
鍵を駆動させることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の鍵盤楽器は、請求項2記載
の特徴に加え、前記第1の変換データが、自動演奏の再
生音量の設定範囲に分けて複数設定され、かつ、上記再
生音量がより大きい範囲の第1の変換データは、変換後
の前記出力速度信号が他の第1の変換データで変換した
上記出力速度信号よりも大きくなるように設定され、前
記第2の変換データは、前記速度データがとりうる最小
値のときの出力速度信号の値が、当該最小値において上
記複数の第1の変換データを用いて変換した出力速度信
号のうちの最小のもの以上であり、上記速度データがと
りうる最大値のときの出力速度信号の値が、当該最大値
において上記複数の第1の変換データを用いて変換した
出力速度信号の最小のものと最大のものの中間の値とな
るように設定されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の鍵盤楽器にあっては、消音演
奏状態での自動演奏では、制御手段が通常演奏状態のと
きに比して鍵の駆動速度が抑制されるように鍵駆動部を
抑制するから、ハンマ機構が消音機構に当接する際の音
や種々の摺動音が低減される。
【0011】請求項2記載の鍵盤楽器にあっては、消音
演奏状態での自動演奏では、通常演奏状態のときよりも
鍵の駆動速度を抑制した第2の変換データを用いて速度
データを出力速度信号に変換するから、ハンマ機構が消
音機構に当接する際の音や種々の摺動音が低減される。
【0012】請求項3に記載の鍵盤楽器にあっては、通
常演奏状態で再生音量の大きい範囲では、その範囲に対
応する第1の変換データが用いられ、変換後の出力速度
信号が大きくなる。よって、再生音量の設定に対応する
鍵の動作が与えられ、それに応じて大きな打弦音が発せ
られる。このように、通常演奏状態では、再生音量の設
定に応じて変換後の出力速度信号が増減するため、再生
音量の設定に応じた音量の打弦音が発せられる。
【0013】一方、消音演奏状態においては、第2の変
換データによって変換された出力速度信号は、速度デー
タが最大値をとる場合に各第1の変換データを用いて変
換した出力速度信号の最小のものと最大のものの中間の
値となり、再生音の音量が大きい場合の鍵の駆動速度が
抑制される。このように、請求項3に記載の鍵盤楽器で
は、鍵の自然な動作を確保しつつその動作を抑制して異
音の発生を抑制することができる。また、消音演奏状態
において速度データが最小値をとる場合、すなわち、再
生音の音量が最小となる場合には、第2の変換データを
用いて変換した出力速度信号は、各第1の変換データを
用いて変換した出力速度信号のうちの最小のもの以上で
あるから、通常演奏状態と同等以上の鍵の動作を得るこ
とができ、鍵の自然な動作を再現することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1ないし図6
を参照しながら説明する。この実施例は本発明をアップ
ライトピアノに適用したもので、次の機能を有してい
る。 (a)通常のアップライトピアノとしての機能 (b)記憶手段に記憶させた演奏データまたは外部機器
から入力される演奏データに基づいて鍵を駆動し、打弦
音を発生させて自動演奏を行う機能 (c)押鍵がなされても打弦を行わずに楽音を電子音源
から発生させる機能 (d)演奏データに基づく鍵の駆動がなされても打弦を
行わずに楽音を電子的音源から発生させる機能 (e)上記(a)および(c)の場合において、鍵イベ
ントを演奏データとして記録する機能 特に、実施例のアップライトピアノは、本発明の特徴で
ある(f)消音演奏状態で自動演奏を行う場合に、鍵の
駆動速度を抑制する機能を有している。まず、実施例の
アップライトピアノの機械的構成について説明する。
【0015】(1)ハンマアクション部の構成 図1は、アップライトピアノの1つの鍵の動作をハンマ
に伝達して弦を打撃するハンマアクション部の構成を示
す側断面図である。図に示すハンマアクション部は、鍵
10と、この鍵10の動作により駆動される打弦機構2
0と、この打弦機構20の動作により駆動されて弦Sを
打撃するハンマアッセンブリ40と、弦Sを押すダンパ
ー機構50とから概略構成されている。
【0016】鍵10は、棚板11の上面に配置されて鍵
盤の全長にわたって延在する支持部材(図示せず)に回
動自在に支持されている。そして、押鍵することにより
鍵10の後端部(図1において右端部)が上昇し、そこ
に取り付けたキャプスタン12が以下に述べる打弦機構
20を押し上げるようになっている。
【0017】図において符号15はアクションブラケッ
トであり、このアクションブラケット15は、アップラ
イトピアノの両側およびそれらの中間部の複数位置に配
置されている。アクションブラケット15にはセンター
レール16が架設され、これらアクションブラケット1
5とセンターレール16とによってハンマアクション部
の骨組みが構成されている。センターレール16の下端
部には、各鍵10について1個づつウイペンフレンジ2
2が取り付けられている。ウイペンフレンジ22の下端
部には、長手方向をアップライトピアノの前後方向へ向
けたウイペン23の一端部がピン22aによって回動自
在に支持されている。ウイペン23は板状をなし、その
他端部の下面にはウイペンヒール24が取り付けられて
いる。ウイペンヒール24は、その下面がキャプスタン
12に支持されることにより、ウイペン23を略水平な
初期位置に保っている。
【0018】また、ウイペン23には、上方へ向けて突
出するジャックフレンジ25が取り付けられ、ジャック
フレンジ25の上端部には、略L字状をなすジャック2
6がその屈曲部近傍において回動自在に支持されてい
る。ジャック26は、斜め上方に向けて延在するジャッ
ク大26aと、このジャック大26aに対してほぼ直交
するジャック小26aとから構成されている。ジャック
26は、ウイペン23に取り付けたジャックスプリング
27によりジャック小26bが押し上げられることによ
り、図中時計回りの回転方向に付勢されている。また、
ジャック26は、センターレール16にジャックストッ
プレール28を介して取り付けられたジャックストップ
フェルト29により、その回動範囲が規制されている。
なお、ジャックストップフェルト29の位置は、ジャッ
クストップレールスクリュー30を回転させることによ
り調整可能となっている。
【0019】一方、センターレール16には、ブラケッ
ト31を介して鍵盤10の全長にわたって延在するレギ
ュレーティングレール32が取り付けられている。レギ
ュレーティングレール32には、スクリュウ33により
上下方向の位置が調整可能とされたレギュレーティング
ボタン34が取り付けられ、レギュレーティングボタン
34の下端面には、ウイペン23が所定位置まで回動し
たときにジャック小26bの先端部が当接するフェルト
パッド35が取り付けられている。
【0020】次に、図中符号41はハンマアッセンブリ
(ハンマ機構)40の基部を構成するバットである。バ
ット41は、センターレール16に取り付けたバットフ
レンジ42にセンターピン42aを介して回転自在に取
り付けられている。バット41には、斜め上方へ向けて
延在するハンマシャンク43が取り付けられ、ハンマシ
ャンク43の上端部にはハンマ44が取り付けられてい
る。また、バット41には、ハンマシャンク43と略直
交するキャッチャシャンク45が取り付けられ、キャッ
チャシャンク45の先端部にはキャッチャ46が取り付
けられている。また、バット41の右上端部には、これ
を反時計回りの回転方向へ付勢するバットスプリング4
7が取り付けられている。さらに、バット41の下面に
は、バットアンダーフェルト41aとこれを覆うバット
アンダークロス41bとが取り付けられ、バットアンダ
ークロス41bにはジャック大26aの上端面が当接し
ている。
【0021】一方、アクションブラケット15には鍵盤
の全長にわたって延在するハンマレール36がハンマレ
ールヒンジ36aを介して取り付けられている。ハンマ
レール36には、プランジャ37がハンマアッセンブリ
40毎に取り付けられている。このプランジャ37は、
ホルダー37aにより軸方向へ移動可能に支持され、か
つ、その内側の端部がホルダー37a内に設けたゴムな
どの吸振性の充填部材(図示せず)に支持されている。
この構成のもとに、打弦して跳ね返されたハンマ44の
ハンマシャンク43はプランジャ37に当接し、ホルダ
ー37a内の充填部材がハンマ44の運動エネルギーを
吸収してハンマシャンク43の跳ね返りを防止するよう
になっている。なお、ハンマレールヒンジ36aは、後
述するキャッチャー46用ストッパ66を避けるために
L字状に形成されている。そして、ハンマアッセンブリ
40は、バットスプリング47の付勢力により、そのハ
ンマシャンク43をプランジャ37に当接させた初期位
置に保持されている。
【0022】また、ウイペン23の自由端には、初期位
置へ回動復帰するハンマアッセンブリ40のキャッチャ
46を弾性的に受けとめるバックチェック38が取り付
けられている。さらに、バックチェック38の隣には、
ブライドルワイヤ39aが取り付けられ、ブライドルワ
イヤ39aの上端部とキャッチャ46とはブライドルテ
ープ39bで連結されている。ブライドルテープ39b
は、ハンマアッセンブリ40の回動復帰をウイペン23
の回動復帰に追従させることにより、ハンマアッセンブ
リ40の跳ね返りに起因する弦Sの二度打ちを防止する
ためのものである。
【0023】次に、センターフレーム16には、長手方
向を上下方向へ向けたダンパーレバー51が図示しない
ダンパーレバーフレンジによって回動自在に支持され、
ダンパーレバー51の上端部には、ダンパーワイヤ52
を介してダンパー53が取り付けられている。ダンパー
レバー51は、これとダンパーレバーフレンジに取り付
けたダンパーレバースプリング54によって時計回りの
回動方向へ付勢され、これにより、通常はダンパー53
が弦Sを押さえて他の弦Sが打弦されたときの共振を防
止している。
【0024】一方、押鍵によりウイペン23が時計方向
へ回動すると、ウイペンに取り付けたダンパースプーン
55がダンパーレバー51をダンパーレバースプリング
54の付勢力に抗して反時計回りの方向へ回転させ、ダ
ンパー53を弦Sから離間させる。その後、ハンマ44
が弦Sを打撃して打弦音が発生する。なお、図中符号5
6はダンパーロッドであり、このダンパーロッド56
は、たとえば、ペダルで駆動されることにより全てのダ
ンパー53を弦Sから離間させるものである。
【0025】以上はアップライトピアノにおけるハンマ
アクション部の一般的な構成であるが、実施例のアップ
ライトピアノは、上記構成に加えて以下の消音機構60
を有している。すなわち、各アクションブラケットに
は、軸63が回転自在に支持され、軸63の一端部に
は、軸63を回転させるモータM(図1では図示略)の
回転軸が取り付けられている。
【0026】また、軸63の外周面には、スペーサ65
を介してストッパ66が固定されている。ストッパ66
は、例えばフェルトなどで構成されたクッション材66
aと、このクッション材66aの上面に設けられ、クッ
ション材66aを保護するための合成皮革などで構成さ
れたパット66bとからなっている。このように構成さ
れた消音機構60においては、ストッパ66を略水平方
向へ向けることにより(図1に実線で図示)、ハンマア
ッセンブリ40の通常の回動が許容される通常演奏状態
とすることができる。一方、図1に示す状態から軸63
を回転させてストッパ66を略下方へ向けることにより
(図1に二点鎖線で図示)、回動するキャッチャ46が
ストッパ66に当接し、ハンマアッセンブリ40のそれ
以上の回動が阻止される消音演奏状態とすることができ
る。
【0027】次に、ハンマシャンク43の軸方向中間部
には、シャッタ71が取り付けられている。シャッタ7
1はL字状をなし、その先端部には素材を矩形状に切り
欠いて窓71aが形成されている。一方、ハンマシャン
ク43とダンパ53の中間部には、ハンマセンサ72が
配置されている。図1において符号73はケーシングで
ある。ケーシング73は、側断面形状がコ字状をなして
鍵盤の全長にわたって延在している。ケーシング73の
両端部は、アクションブラケット15に取り付けられて
いる。
【0028】ケーシング73の側面には、シャッタ71
が挿通されるスリット(図示略)が形成されている。ま
た、ケーシング73の内側には、光センサ77がその発
光部と受光部とで各スリットをそれぞれ挟むようにして
各スリット毎に取り付けられている。光センサ77の発
光部および受光部には、光軸を共通にした光ファイバの
端面が露出しており、この光ファイバの他方の端面は、
各々、コントローラ200(図3参照)に設けられた発
光素子あるいは受光素子に対向している。これにより、
発光素子で発光させられた光は、発光用の光ファイバを
介して発光部に導かれ、発光部から受光部に向けて一定
光量の光が投射されている。また、受光部で受光された
光は、受光用の光ファイバを介して受光素子に導かれ、
受光部における受光状態が検出される。なお、図中符号
78はダンパーワイヤ52を弾性的に受けとめるフェル
トである。
【0029】(2)鍵盤部の構成 次に、図2は鍵盤の下側の構成を示す図である。この実
施例のアップライトピアノは、鍵を駆動するためのソレ
ノイドSOLによって自動演奏ができるように構成され
ている。また、図2に示すように、鍵盤の下側には、シ
ャッタKSが設けられており、このシャッタKSに対向
する棚板11の上面には、キーセンサKSEが設けられ
ている。キーセンサKSEには上下方向に所定距離隔て
て光センサが設けられており(図示略)、鍵10が押下
されると、はじめに上方の光センサが遮光され、次い
で、下方の光センサが遮光される。逆に、離鍵時には、
まず下方の光センサが受光状態になり、ついで、上方の
光センサが受光状態になる。この実施例においては、後
述するように、キーセンサKSEの出力信号に基づいて
キーオフを検出するようになっている。
【0030】(3)コントローラの構成 次に、図3は、この実施例におけるコントローラ200
の構成を示すブロック図であり、図示のコントローラ2
00は、光センサ77の遮光状態から打弦タイミングH
tおよび打弦速度Hvを検出し、これに基づいてMID
Iデータを発生する。また、この実施例におけるコント
ローラ200は、後述するように自動演奏等の種々の処
理を行うように構成されている。以下、コントローラ2
00について詳細に説明する。
【0031】図3において、201は装置各部を制御す
るCPUである。202はCPU201において用いら
れるプログラムが記憶されているROMであり、203
は各種データが一時記憶されるRAMである。RAM2
03はCPU201が行う制御に使用される制御データ
の記憶エリアとして使用される。204は各種操作子か
ら構成されたパネルスイッチ部であり、消音演奏を指示
する消音スイッチSW1、演奏データの記録を指示する
記録スイッチSW2および演奏データの再生を指示する
再生スイッチSW3を有している。また、パネルスイッ
チ部204は、自動演奏における再生音の音量および消
音演奏時の音量を調整するための音量ダイヤルVOLを
有している。
【0032】次に、205は、センサインターフェイス
であり、各ハンマシャンク43に対応して設けられてい
る光センサ77の受光状態に応じた信号をCPU201
に出力する。この場合、CPU201は、センサインタ
ーフェイス205から供給される信号に基づいて、いず
れの鍵が操作されたかを認識するとともに、遮光タイミ
ングから打弦タイミングHtを検出するとともに打弦速
度Hvを算出する。また、CPU201は、キーセンサ
KSEの信号をセンサインターフェイス205から受け
ると、これに基づいてキーオフタイミングを認識する。
そして、CPU201は、それらの演奏データから各イ
ベントのMIDIデータを発生する。
【0033】206はMIDIインターフェイスであ
り、自動演奏において再生されるMIDIイベントの外
部装置への送信、および外部装置から供給されるMID
Iイベントの受信を行う。アクチュエータインターフェ
イス207は、CPU201の制御のもとに、図2に示
すソレノイドSOLに励磁電流を供給する。モータ駆動
回路208は、CPU201の制御のもとに消音スイッ
チSW1の操作に応答してモータMを回転させ、通常演
奏状態と消音演奏状態とを切り替える。
【0034】次に、209は外部記憶装置であり、例え
ば、フロッピーディスクドライバが用いられる。この外
部記憶装置209は、記憶媒体(例えば、フロッピーデ
ィスク等)から演奏データを読みとると、RAM203
の所定エリアに転送(ダイレクトメモリアクセス)す
る。また、外部記憶装置209は、CPU201の制御
のもとに、RAM203の所定エリアに記録された演奏
データを記録媒体に書き込む。
【0035】210は、音源回路であり、CPU201
から供給されるMIDIデータに応じた楽音信号を合成
する回路である。音源回路210は、このアップライト
ピアノと同様の楽音波形を記憶するとともに、他の楽器
の楽音波形も記憶している。音色の選択は、操作パネル
204内の各種スイッチによって行われ、指定された音
色に対応する楽音波形が選択される。この音源回路21
0で作成された楽音信号は、スピーカSPまたはヘッド
ホンHHに供給されて楽音として発せられる。
【0036】(4)実施例の動作 次に、上述した構成による第1実施例の動作について説
明する。 a.ハンマアクション部の動作 (通常演奏時)押鍵が行われるとウイペン23はキャプ
スタン12によって突き上げられ、ピン22aを中心と
して時計回りに回動する。これにより、ジャック大26
aがバット41を突き上げてハンマアッセンブリ40を
時計回りの方向へ回動させ、ハンマ44が押鍵された鍵
10に対応する弦Sを打撃する。この打弦操作時におい
て、その回動途中にジャック小26bがレギュレーティ
ングボタン34に当接することにより、ジャック26の
時計方向への回動が阻まれる。一方、ウイペン23は回
動を継続しているため、ジャック26は、レギュレーテ
ィングボタン34を支点としてウイペン23に対して反
時計方向へ相対的に回動し、これにより、ジャック大2
6bの上端面がバット41の下面から図中左方向へ逃
げ、バット41との非当接位置に移動する。そして、ハ
ンマ44による打弦後のハンマアッセンブリ40の回動
復帰の動作は、キャッチャー46がバックチェック38
に当接することにより一時的に停止され、その間にジャ
ック26は、鍵10の復帰動作に伴うウイペン23の回
動復帰に連動し、ジャック大26bの上端部は再びバッ
ト41の下部に入り込み、次の打弦動作を可能にする。
【0037】上記したハンマシャンク43の動作は、次
のようにして光センサ77により検出される。ハンマ4
4が弦Sに近づくとハンマシャンク43に取り付けたシ
ャッタ71がハンマセンサ72のケーシング73のスリ
ット73aに挿入され、シャッタ71の先端縁が光セン
サ77の光軸Pを横切る。この結果、光センサ77の受
光部が遮光され、その遮光タイミングがCPU201に
よって検出される。その後、ハンマシャンク43がさら
に回動し、シャッタ71の窓71aが光軸Pを横切り、
光センサ77の受光部が再び受光状態になる。次いで光
センサ77の受光部がシャッタ71により遮光され、そ
の遮光タイミングがCPU201によって検出される。
その後ハンマシャンク43はさらに回動して弦Sを打撃
する。
【0038】以上のようにして、CPU201は、光セ
ンサ77の2回の遮光タイミングを検出する。そして、
2回目の遮光タイミングを打弦タイミングHtとして検
出するとともに、1回目の遮光から2回目の遮光までの
時間から打弦速度Hvを算出する。この打弦タイミング
Htと打弦速度Hvは、押下された鍵10を示すキーコ
ードとともに演奏データとしてRAM203または外部
記憶装置209に記録され、あるいはMIDIインター
フェース206を介して外部に出力されるようになって
いる。なお、離鍵のタイミングは、キーセンサKSEに
より検出され、離された鍵10を示すキーコードおよび
離鍵されたタイミングを示す時間データとともに、演奏
データとしてRAM203または外部記憶装置209に
記録され、あるいはMIDIインターフェース206を
介して外部に出力されるようになっている。
【0039】(消音演奏時)次に、消音演奏状態にする
には、まず、ストッパ66を図1の略水平状態から回転
させて一点鎖線で示すように略下方へ向ける。この状態
で押鍵が行われると、ウイペン23はキャプスタン12
によって突き上げられ、ピン22aを中心として時計回
りに回動する。これにより、ジャック大26aがバット
41を突き上げてハンマアッセンブリ40を時計回りの
方向へ回転させる。次に、ジャック小26bがレギュレ
ーティングボタン34に当接することにより、ジャック
大26bの上端面がバット41の下面から図中左方向へ
逃げる。その間、ハンマアッセンブリ40は慣性力で回
動を続けるが、弦Sに当たる手前でキャッチャー46が
ストッパ66に当接し、反時計回りの方向へ跳ね返され
る。その後のハンマアッセンブリ40等の復帰動作は通
常演奏の場合と同じである。
【0040】消音演奏の場合には、ハンマシャンク43
はストッパ66により跳ね返されるが、ハンマシャンク
43が跳ね返されるまでの間に、シャッタ71は光セン
サ77を2回遮光する。この2回の遮光はCPU201
により検出され、CPU201は、前述した場合と全く
同様にして、打弦タイミングHtを検出し打弦速度Hv
を算出する。この打弦タイミングHtおよび打弦速度H
vは、操作された鍵を示すキーコードとともにMIDI
データに変換されて音源回路210に供給され、これに
より、鍵操作に対応した楽音信号が発せられる。なお、
この楽音信号の音量は、パネルスイッチ部204の音量
ダイヤルVOLの操作に応じて制御される。このよう
に、ハンマ44の機械的動作に対応させて楽音を発生さ
せるので、演奏者は、アコースティックピアノを引くよ
うな感覚で押鍵による楽音をヘッドホン等で聞くことが
できる。この場合、音源回路210が発生する楽音信号
を、このアップライトピアノの楽音波形と同様に設定し
ておけば、演奏者は通常演奏のときと同様の楽音をヘッ
ドホンHH等を介して聞くことができる。
【0041】また、消音演奏の場合においても、通常演
奏の場合と同様に、打弦タイミングHt、打弦速度Hv
および離鍵タイミングは、演奏データとしてRAM20
3または外部記憶装置209に記録され、あるいはMI
DIインターフェース206を介して外部に出力される
ようになっている。これにより、通常演奏の場合のみな
らず、消音演奏の場合においても、演奏の記録あるいは
外部機器の制御を行うことができる。
【0042】b:自動演奏処理 (通常演奏モード)次に、この実施例の自動演奏処理に
ついて説明する。自動演奏処理は、RAM203の所定
エリアに転送された演奏データまたは外部記憶装置20
9からRAM203の所定エリアに転送された演奏デー
タに基づく処理である。まず、パネルスイッチ部204
の再生スイッチSW3が操作されて自動演奏の開始が指
示されると、図示しない別の処理ルーチンにおいて演奏
データの読み出し処理が行われる。この場合において、
演奏データの読み出しは、割込処理ルーチンによって行
われる。割込は、テンポに対応したテンポクロックによ
って行われ、例えば、4分音符あたり24回の割込が行
われる。読出処理は、RAM203内の演奏データを先
頭データから順次読み出す処理である。
【0043】より具体的に言えば、演奏データは、イベ
ントの種類(鍵盤/ペダル,オン/オフ等)、キーコー
ド、キーベロシティ等からなる複数のイベントデータ
と、各イベントデータの再生時間間隔を示すデュレーシ
ョンデータとからなり、デュレーションデータを読み出
すと、テンポクロックが出力される毎にそれを減算し、
0になった時点で次の演奏データを読み出す。そして、
その後に次のデュレーションデータを読み出し、以後同
様の動作を行う。このようにして記録時と同様のタイミ
ングで、すなわち、打弦タイミングHtとほぼ同じタイ
ミングで演奏データを読み出す。そして、上記処理によ
りイベントデータが読み出される毎に、図4に示すサブ
ルーチンが起動される。
【0044】はじめに、ステップSa1においては、演
奏データに基づく処理が鍵盤のイベントか否かを判定す
る。処理が鍵盤のイベントでない場合には、ステップS
a1での判定結果は「NO」となり、ステップSa2へ
進んでペダルを駆動するなどイベントに応じた鍵駆動以
外の処理を行う。
【0045】演奏データに基づく処理が鍵盤のイベント
である場合には、ステップSa1での判定結果は「YE
S」となり、ステップSa3へ進んで消音演奏が指示さ
れているか否かを判定する。ここで、消音演奏は、パネ
ルスイッチ部204の消音スイッチSW1が押されると
指示され、再び消音スイッチが押されると解除されるよ
うになっている。消音演奏が指示されていない場合に
は、ステップSa3での判定結果は「NO」となり、ス
テップSa4へ進んで後述する処理を行う。
【0046】すなわち、ステップSa4は、図5に示す
ように、ROM202に記憶させた変換テーブルを用い
て演奏データである打弦速度HvをキーベロシティKV
に変換する処理である。図5(A)は、音量ダイヤルV
OLの音量の設定が大きい場合、同図(B)は音量の設
定が中程度の場合、同図(C)は音量の設定が小さい場
合に使用する変換テーブルをそれぞれ示す。このよう
に、自動演奏処理においては、音量ダイヤルVOLを調
節して音量の設定がある値に達すると変換テーブルが切
り替わり、自動演奏の音量が段階的に変化するようにな
っている。
【0047】図5(A)〜(C)を比較すると、音量の
設定が大きい範囲では、打弦速度Hvに対するキーベロ
シティKVの比は大きくなっている。さらに詳しくは、
音量設定の大きな範囲に移るに従って、打弦速度Hvの
最小値におけるキーベロシティKVの値は僅かに増加
し、かつ、打弦速度Hvに対するキーベロシティKVの
増加率が大きくなっている。このため、音量の設定を変
更すると、打弦速度Hvが小さい範囲ではキーベロシテ
ィKVの差は小さいが、打弦速度Hvが大きくなるにつ
れてキーベロシティKVの差が大きくなる。そして、こ
のような変換テーブルを使用することにより、音量設定
を小さくしても小さな音が打弦音として確実に再生され
るとともに、中程度以上の音は音量設定に応じた大きさ
で再生される。
【0048】さて、ステップSa4においては、音量ダ
イヤルVOLの音量の設定に応じて図5(A)〜(C)
のいずれかの変換テーブルを選択し、選択した変換テー
ブルから打弦速度Hvに対応するキーベロシティKVの
値を読み出す。たとえば、音量設定が大きい場合には打
弦速度Hv0に対してキーベロシティKV1を読み出し、
音量設定が中程度の場合にはキーベロシティKV2、音
量設定が小さい場合にはキーベロシティKV3を読み出
す(ただし、KV1>KV2>KV3)。
【0049】次に、ステップSa5へ進むとCPU20
1は、上記キーベロシティKVとともに上述の割込処理
で読み出した演奏データからキーコードKC、キーオン
信号KONおよびキーオフ信号KOFを出力し、これに
よってソレノイドSOLへの励磁電流の供給/停止を制
御する。その際、キーベロシティKVの大きさに対応す
る励磁電流がソレノイドSOLに供給され、励磁電流の
大きさに対応する速度で鍵10が駆動される。これによ
り、キーベロシティKVの大きさに対応した速度でハン
マ44が回動し、弦Sを打撃して打弦音を発する。この
ように、打弦速度Hvと音量設定の大小に対応してソレ
ノイドSOLが駆動され、これに応じて鍵10が上下動
して打弦が行われ、アップライトピアノによる自動演奏
が行われる。
【0050】(消音演奏モード)次に、消音演奏が指示
されている場合には、ステップSa3での判定結果は
「YES」となり、ステップSa6へ進んで消音演奏用
の変換テーブルを参照してキーベロシティKVの変換を
行う。図6(A)は消音演奏用の変換テーブルを示す図
であり、消音演奏が指示されている場合には、音量設定
の大小に拘わらず図6(A)に示す一つの変換テーブル
を用いる。図6(A)に示すように、打弦速度Hvが最
小のときのキーベロシティKVは、図5に示す変換テー
ブルのいずれのキーベロシティKVよりも大きく、か
つ、打弦速度Hvに対するキーベロシティKVの増加率
は図5(C)に示すものの増加率よりもわずかに大き
い。また、打弦速度Hvが最大のときのキーベロシティ
KVは、図5(B)に示すものよりも小さい。このた
め、消音演奏用の変換テーブルのキーベロシティKV
は、打弦速度Hvが小さい範囲では通常演奏用の変換テ
ーブルのキーベロシティKVよりも大きく、打弦速度H
vが大きい範囲では、音量設定が中程度の変換テーブル
のキーベロシティKVと、音量設定が小さい場合の変換
テーブルのキーベロシティKVの中間に位置することに
なる。
【0051】ここで、キーベロシティKVが小さすぎる
と演奏データにより連打が指示されたときに演奏データ
の指示に追従した鍵動作が行われなくなるため、図6
(A)における打弦速度Hvが最小のときのキーベロシ
ティKVは、連打性能が損なわれない程度に小さな値が
採用される。なお、この値は、前述したように、図5に
示す変換テーブルのいずれのキーベロシティKVよりも
大きくなる。この結果として、図6(A)における打弦
速度Hvが最小のときのキーベロシティKVは、打弦速
度が最小であっても連打性能は損なわれない。また、図
6(A)における打弦速度Hvが最大のときのキーベロ
シティKVは、そのキーベロシティKVで鍵10を駆動
した場合に雑音が発生しない(あるいは雑音が微少で問
題にならない)値の最大値が採用される。
【0052】次に、図6(B)は、消音演奏用の変換テ
ーブルの他の例であり、打弦速度Hvに対するキーベロ
シティKVを連打性能が損なわれない程度に小さな値で
一定にしたものである。この変換テーブルによれば、ど
の打弦速度Hvに対しても鍵10は同じ速度で動作する
ので視覚的に問題はあるが、ソレノイドSolの発熱を
最小にすることができる。
【0053】図6(C)は消音演奏用の変換テーブルの
更に他の例である。図6(C)においては、打弦速度H
vが最大のときのキーベロシティKVおよび打弦速度H
vが最小のときのキーベロシティKVは図6(A)と同
様に決定されるとともに、ある打弦速度Hv1以上で
は、打弦速度Hvが最大のときのキーベロシティKVで
一定とし、ある打弦速度Hv1以下では打弦速度Hvが
最小のときのキーベロシティKVから打弦速度Hvが最
大のときのキーベロシティKVまで線形に変化する。こ
れは、図6(A)のように打弦速度Hvが最小のときの
キーベロシティKVから打弦速度Hvが最大のときのキ
ーベロシティKVまで直線で結ぶようにすると、この直
線の傾きが小さくならざるを得ず、打弦速度Hvの変化
に比して実際の鍵10の変化が乏しい。しかしながら、
図6(C)では、実用上あまり使われない打弦速度Hv
1以上については、打弦速度Hvが最大のときのキーベ
ロシティKVで一定とすることで、実用上頻繁に用いら
れる打弦速度Hv1以下の直線の傾きを大きくし、打弦
速度Hvの変化に対する実際の鍵10の速度の変化を大
きくするようにしている。
【0054】総じて、図6(A)〜(C)は、打弦速度
Hvが大きい範囲では衝突音の発生およびソレノイドS
olの発熱という問題の解決が重要なため鍵10の駆動
速度を抑制し、打弦速度が小さい範囲では忠実な再生が
重要なため鍵10の駆動速度を増加させるものである。
【0055】そして、ステップSa6では、上記のよう
な変換テーブルを参照して打弦速度Hvに対応するキー
ベロシティKVを読み出す。また、このときに、キーベ
ロシティKV、キーコードKC、キーオン信号KONお
よびキーオフ信号KOFはMIDIデータに変換されて
音源回路210に送出される。ここで、音源回路210
に送出されるキーベロシティKVは、図6の変換テーブ
ルを参照するのではなく、打弦速度Hvを単にMIDI
データに変換するに過ぎない。これにより、音源回路2
10では、このキーベロシティKV、キーコードKC、
キーオン信号KONおよびキーオフ信号に基づき楽音信
号を発生し、スピーカSP等から発音される。なお、こ
の楽音の音量は、パネルスイッチ部204の音量ダイヤ
ルVOLの操作に応じて制御される。
【0056】次に、ステップSa5へ進んでソレノイド
SOLによる鍵10の駆動を行う。ステップSa5で
は、ステップSa6で図6のような変換テーブルを参照
することにより変換したキーベロシティKVとともに、
割込処理で読み出した演奏データからキーコードKC、
キーオン信号KONおよびキーオフ信号KOFを出力
し、これによってソレノイドSOLへの励磁電流の供給
/停止を制御する。その際、キーベロシティKVの大き
さに対応する励磁電流がソレノイドSOLに供給され、
励磁電流の大きさに対応する速度で鍵10が駆動され
る。これにより、キーベロシティKVの大きさに対応し
た速度でハンマ44が回動するが、ハンマシャンク43
がストッパ66に当接してハンマは弦Sの手前で跳ね返
される。したがって、ハンマ44による弦Sの打弦音は
発生しない。
【0057】以上のように、本発明は、「消音演奏時に
おいては演奏データに従って鍵を駆動しても打弦されな
いため、鍵は打弦タイミングに従って動作していればよ
く、鍵の駆動速度をある程度抑制してもよい」という知
見に基づいてなされたものであり、消音演奏用の変換テ
ーブルが上述のように設定されているため、キーベロシ
ティKVが最大であってもハンマアッセンブリ40がス
トッパ66に当接して発生する衝突音などの雑音は、ほ
とんど外部に漏れないかあるいは漏れたとしても気にな
らない程度のものである。また、打弦速度Hvが中程度
以上の範囲では、図5(B)に示す音量設定が中程度の
場合よりもキーベロシティKVが小さく、ソレノイドS
OLへの励磁電流が小さくなる。よって、消音演奏状態
で自動演奏を行う場合のソレノイドSOLの発熱を抑制
することができ、ソレノイドSOLおよびその周辺機器
への影響を少なくすることができる。
【0058】特に、上記実施例では、打弦速度Hvが最
小のときの消音演奏用の変換テーブルのキーベロシティ
KVは、通常演奏用の変換テーブルのキーベロシティK
Vと同等以上であるから、その場合でも通常演奏の場合
と同等の自然な鍵の動作を再現することができる。この
ように、上記構成の鍵盤楽器では、鍵10の自然な動作
を確保しつつその動作を抑制して、異音の発生ならびに
ソレノイドSOLの発熱を抑制することができる。
【0059】また、上記実施例では、消音演奏時におい
ては通常演奏時よりも鍵10の駆動速度を抑制するよう
にしたが、音源回路210で発生される楽音信号の音量
は打弦速度Hvを単にMIDIデータに変換しただけで
あるので、スピーカSP等から発生される楽音は打弦速
度Hvに忠実に対応したものとなり、聴取者に何ら違和
感を与えない。
【0060】D.変更例 本発明は、前記閣実施例に限定されるものではなく、以
下のような種々の変更が可能である。 上記実施例では変換テーブルを用いて打弦速度Hvを
キーベロシティKVに変換しているが、ROM202に
計算式あるいは定数を記憶させておいてキーベロシティ
KVを計算するように制御することもできる。 自動演奏処理における通常演奏モードの変換テーブル
を3つ設定しているが、その数は任意である。また、音
量設定の値を第3のパラメータとし、各音量におけるキ
ーベロシティKVおよび打弦速度Hvの関係をマップ化
してROM202に記憶させておくこともできる。 上記実施例では音量ダイヤルVOLで音量を設定でき
るようにしたが、音量が調整できなくても、要は、通常
演奏状態における鍵動作に比して消音演奏状態における
鍵動作が抑制されていればよい。 上記実施例では通常演奏用の複数の変換テーブルとは
別に消音演奏用の変換テーブルを用意するようにした
が、これに限らず、通常演奏用の複数の変換テーブルの
なかから消音演奏用の変換テーブルを選択するようにし
てもよい。この場合には、他の変換テーブルに比して鍵
動作を抑制する変換テーブル、図5(A)〜(C)で言
えば図5(C)を選択するようにすればよい。 上記実施例では、鍵盤のイベントについてのみ駆動速
度を抑制するようにしたが、本発明はペダルのイベント
についても同様に適用可能である。 本実施例では、キーコード、キーオン/オフ、キーベ
ロシティをハンマセンサ72とキーセンサKSEとで検
出するようにしているが、キーセンサKSEのみで検出
するようにしてもよい。 上記実施例では、演奏者によって消音演奏が指示され
たときのみ読み出された演奏データおよび光センサ77
で検出された鍵動作に応じたMIDIデータを音源回路
210に送出するようにしたが、通常演奏の場合におい
ても演奏データおよびMIDIデータを音源回路210
に送出するようにしてもよい。 上記実施例では、RAM203に記憶された演奏デー
タに基づき鍵を駆動するようにしたが、これに限らず、
MIDIインターフェース206を介して外部から入力
される演奏データに基づき鍵を駆動する場合においても
本発明を適用できる。 上記実施例では、消音機構としてキャッチャ46の回
動をストッパ66により阻止する構成としたが、要する
に、ハンマ44による打弦音を発生しないようにすれば
よく、例えば、ハンマシャンク43あるいはハンマ44
の回動を阻止する構成としてもよい。また、消音機構を
駆動する機構は、モータ等により電気的に行うのみなら
ず、ワイヤ等を用いて機械的に行うようにしてもよい。 加えて、本発明は、アップライトピアノ以外の鍵盤楽
器、例えば、グランドピアノに、チェンバロ、チェレス
タ、オルガンなどあらゆる鍵盤楽器に適用することがで
きる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の鍵盤楽器
においては、消音演奏状態で自動演奏を行った場合の雑
音が抑制され、鍵駆動部の発熱を抑制することができる
(請求項1、請求項2)。また、再生音が小さい場合で
あっても鍵を確実に動作させて鍵の自然な動作を得るこ
とができる(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のアップライトを示す側断面
図である。
【図2】 アップライトピアノの鍵盤の下部構造を示す
側面図である。
【図3】 実施例の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 実施例の動作を示すフローチャートである。
【図5】 自動演奏の通常演奏用の変換テーブルを示す
図である。
【図6】 (A)は自動演奏の消音演奏用の変換テーブ
ルを示す図であり、(B)および(C)は、そのような
変換テーブルの他の例を示す図である。
【図7】 従来の鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10…鍵、40…ハンマアッセンブリ(ハンマ機構)、
60…打弦機構、200…コントローラ(制御手段)、
210…音源回路(音源手段)、S…弦、SOL…ソレ
ノイド(鍵駆動部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵と、前記鍵の動作をハンマに伝達して
    同ハンマにより被打撃部を打撃させる打弦機構とを有す
    る鍵盤楽器において、 鍵の動作速度を示す速度データを少なくとも含む演奏デ
    ータを順次発生する演奏データ発生手段と、 鍵を駆動する鍵駆動部と、 上記鍵の動作に応じて上記ハンマが上記被打撃体を打撃
    する通常演奏状態と上記鍵が動作しても上記ハンマが上
    記被打撃体を打撃しない消音演奏状態とを選択可能にす
    る消音機構と、 上記演奏データ発生手段から発生された演奏データに基
    づいて楽音信号を発生する音源手段と、 上記演奏データ発生手段から発生された演奏データの速
    度データに応じた速度で上記鍵駆動部により鍵を駆動さ
    せる制御手段とを具備し、 上記制御手段は、消音演奏状態のときには通常演奏状態
    のときに比して鍵の駆動速度を抑制することを特徴とす
    る鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鍵盤楽器において、さら
    に、前記速度データを該速度データが増加するに従って
    増加する出力速度信号に変換するための第1および第2
    の変換データを記憶した記憶手段を具備し、 上記第2の変換データは上記第1の変換データに比して
    前記鍵駆動部による鍵の駆動速度を抑制するものとさ
    れ、 前記制御手段は、通常演奏状態において上記速度データ
    を上記第1の変換データを用いて出力速度信号に変換
    し、消音演奏状態において上記速度データを上記第2の
    変換データを用いて出力速度信号に変換し、これら出力
    速度信号を用いて上記鍵駆動部により鍵を駆動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の鍵盤楽器。
  3. 【請求項3】 前記第1の変換データは、自動演奏の再
    生音量の設定範囲に分けて複数設定され、かつ、上記再
    生音量がより大きい範囲の第1の変換データは、変換後
    の前記出力速度信号が他の第1の変換データで変換した
    上記出力速度信号よりも大きくなるように設定され、 前記第2の変換データは、前記速度データがとりうる最
    小値のときの出力速度信号の値が、当該最小値において
    上記複数の第1の変換データを用いて変換した出力速度
    信号のうちの最小のもの以上であり、上記速度データが
    とりうる最大値のときの出力速度信号の値が、当該最大
    値において上記複数の第1の変換データを用いて変換し
    た出力速度信号の最小のものと最大のものの中間の値と
    なるように設定されていることを特徴とする請求項2に
    記載の鍵盤楽器。
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