JP4193752B2 - 自動演奏ピアノ - Google Patents

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Description

この発明は、自動演奏ピアノであって、特にハンマセンサの動きを検出するためのハンマセンサを持たない構成の自動演奏ピアノにおける演奏情報の再生機能の改良に関する。
従来から、アコースティックピアノにおいて、鍵盤やペダル等の操作子の動作を電気的に制御して無人演奏を行う自動演奏ピアノがある。この種の自動演奏ピアノは、演奏者が行ったピアノ演奏操作を演奏情報として記録する機能(演奏情報の記録)や、演奏情報に基づき鍵を駆動制御することで、該演奏情報が表す演奏内容を再現する機能(演奏情報の再生)を有している。「演奏情報の再生」機能においては、各鍵毎に設けたソレノイドを再生すべき演奏情報に基づき駆動制御することで、演奏情報に応じたピアノ演奏の再現が行われる。また、「演奏情報の記録」機能においては、鍵やハンマの動きをセンサによって検出し、該センサの出力をもとに、打弦タイミング打弦速度等を表す演奏情報を記録したり、或いは、その演奏情報を電子音源に供給して電子的に楽音を発生する事が行われている。下記特許文献1には、ハンマの動きを検出するためのハンマセンサを備えた自動演奏ピアノの構成例が開示されている。これにおいては、打弦速度や打弦タイミングのデータは、該ハンマセンサの出力に基づき取得できる。
特開2001−175262号公報
ところで、自動演奏ピアノには、ハンマセンサを持たない、いわゆる「ハンマセンサレス」の構成の機種がある。ハンマセンサレスの自動演奏ピアノでは、各鍵に対応して設けたキーセンサにより鍵の動作速度(鍵盤速度)や動作タイミングを検出し、該各キーセンサの出力に基づき打弦速度や打弦タイミングを算出する方式が採用される。ここで、キーセンサの出力に基づき打弦速度を算出する方法としては、キーセンサの出力に基づく鍵盤速度を適宜のデータ形式(例えばMIDI形式)の打弦速度データに変換するための速度変換テーブルを使用する方法があった。この速度変換テーブルは、鍵盤速度と、当該鍵盤速度によって実現されるべきと推定されるハンマによる打弦速度とを対応付けたものであり、これは、自動演奏ピアノ製造メーカの実験機等のマスター実験機おいて作成され、各自動演奏ピアノ内に予め記憶されている。
また、演奏情報の再生時には、演奏情報に含まれる打弦速度データを、ソレノイドを駆動するための電流値の大きさを指示する制御目標値に変換する必要があり、その変換には、打弦速度データとソレノイド駆動用の制御目標値とを対応付けたテーブルを使用する。以下の説明において、打弦速度と制御目標値とを対応付けたテーブルを指す用語として「再生テーブル」を用いる。再生テーブルは、個々の自動演奏ピアノにおいて、前記鍵盤速度と打弦速度を対応付けた速度変換テーブルを用いて作成される。各自動演奏ピアノにおいて再生テーブルを作成する処理を「学習」という。ハンマセンサレスの自動演奏ピアノにおける「学習」処理の概略を簡単に説明すると、先ず任意の複数の制御目標値をソレノイドに与えて鍵の駆動を行い、各目標値毎のキーセンサ出力を取得して、各目標値によって実現された鍵盤速度を実測する。そして、前記実測した各鍵盤速度に応じて前述した速度変換テーブルを参照して各鍵盤速度毎に対応すべき打弦速度を出力する。これにより、前記複数の制御目標値に対応する打弦速度データを推定することができ、該取得した打弦速度に基づき、ソレノイド駆動用の制御目標値と打弦速度を対応付けた「再生テーブル」を作成することが可能である。
ところで、ソレノイドによって打鍵を行うに際して3、強打打鍵(高速度での打鍵)を実現したい場合、つまり、強い制御目標値でソレノイドを駆動する場合、駆動時の衝撃により鍵の前方が浮き上がってしまう等、鍵の挙動に乱れが生じやすく、キーセンサの出力が乱れやすかった。ハンマセンサレスの構成では、キーセンサの出力が不正確になると、該キーセンサの出力に基づき推定する打弦速度もまた不正確になってしまう。従って、学習処理において作成する再生テーブルの強打部分においては、鍵の挙動の乱れ等により制御目標値に対する打弦速度の精度が不安定である、という不都合があった。このため、ハンマセンサレスの自動演奏ピアノにおいては、再生テーブルを利用した強打打鍵(比較的高速度での打鍵)の再現が不正確になる恐れがあった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ハンマセンサレスの自動演奏ピアノにおいて強打打鍵の再現を正確に行なえるようにすることを目的とする。
この発明は、鍵と前記鍵の動きに応じた速度で打弦運動するハンマと、再現すべき前記ハンマの打弦速度のデータを含む演奏情報を供給する供給手段と、前記鍵の操作速度の目標値に基づき前記鍵を駆動する駆動手段と、前記打弦速度を実現するために前記鍵が呈すべき前記目標値と前記打弦速度とを対応付けた再生テーブルと、所定のマスター装置において予め取得したハンマの打弦速度と鍵の操作速度の目標値とを対応付けた標準テーブルとを記憶した記憶手段と、前記鍵の動きに応じた物理量を検出するキーセンサと、鍵の操作速度の目標値を段階的に変えて鍵を駆動することにより各目標値毎の前記キーセンサの出力値を取得し、前記各目標値毎の前記キーセンサの出力値に基づき各目標値に対応する打弦速度の推定値を推定することで、前記各目標値と前記推定値として得た各目標値毎の打弦速度とを対応付けた前記再生テーブルの主要部を作成する再生テーブル主要部作成手段と、演奏情報の再生時に、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータが所定値より小さい場合は、前記打弦速度のデータに対応する目標値を前記再生テーブル主要部作成手段により作成された再生テーブルの主要部の対応関係に基づいて出力し、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータが所定値以上の場合は、前記打弦速度のデータに対応する目標値を前記記憶手段に記憶された標準テーブルの対応関係に基づいて出力して、前記出力された目標値に基づき前記駆動手段に鍵を駆動させる再生制御手段とを具えることを特徴とする自動演奏ピアノである
また、前記記憶手段に記憶された前記標準テーブルから鍵の操作速度の目標値と打弦速度とを対応付けたデータを読み出して、該読み出した鍵の操作速度の目標値と打弦速度とを対応付けたデータのうち所定の大きさの目標値以上のデータと、前記再生テーブル主要部作成手段により作成された再生テーブルの主要部に含まれるデータのうち所定の大きさの目標値未満のデータとを統合して前記再生テーブルを作成する再生テーブル作成手段を更に具え、前記再生制御手段は、演奏情報の再生時に、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータに対応する目標値を前記再生テーブル作成手段により作成された再生テーブルから出力して、前記出力された目標値に基づき前記駆動手段に鍵を駆動させるものであってもよい。
更に、この発明は、装置の発明として構成及び実施することのみならず、プログラムの発明として構成及び実施することができる。
これによれば、再生テーブル作成時に、再生テーブル主要部作成手段により鍵の操作速度の目標値を段階的に変えて鍵を駆動したときの各目標値毎のキーセンサの出力値に基づき各目標値に対応する打弦速度の推定値を求めることで、所定の範囲内の各目標値と打弦速度(推定値)とを対応付けた再生テーブルの主要部を作成する。そして、演奏情報の再生時には、演奏情報に含まれる打弦速度のデータが所定値より小さい場合は、打弦速度のデータに対応する目標値を再生テーブルの主要部の対応関係に基づいて出力し、打弦速度のデータが所定値以上の場合は、打弦速度のデータに対応する目標値を標準テーブルの対応関係に基づいて出力して、出力された目標値に基づき鍵を駆動する。従って、所定値以上の打弦速度に相当する強打打鍵(比較的高速度での打鍵)部分の目標値については標準テーブルのデータ(所定のマスター装置において予め取得したハンマの打弦速度と鍵の操作速度の目標値とを対応付けたデータ)に基づき生成されるため、ハンマセンサレスの自動演奏ピアノにおいて強打打鍵(比較的高速度の打鍵)の再現を正確に行なえるという優れた効果を奏する。
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例に係るハンマセンサレスの自動演奏ピアノについて説明する。
図1は、この実施例に係るハンマセンサレスの自動演奏ピアノの概要構成図であり、機械的な発音機構の要部と共に、電気的制御系に関る機能ブロックの要部を抽出して示している。また、図2は該自動演奏ピアノの電気的なハードウェア構成を示す。図1に示すように、自動演奏ピアノは、機械的な発音機構として、複数(例えば88個)の鍵1と、該鍵1の運動をハンマに伝達するためのアクション機構2と、対応する鍵1の運動に連動して打弦運動するハンマ3と、該ハンマ3によって打撃される弦4と、弦4の振動を止めるためのダンパ5とを含む。鍵1は、バランスピンPに貫通された位置を凡その支点として、上下揺動可能に支持されており、非押鍵時(外力を加えない状態)では図1において実線で示すレスト位置(ストローク0mmの位置)にある。そして、演奏操作(押鍵及び離鍵)に応じて、前記レスト位置からエンド位置の間で上下にストロークする。前記エンド位置は、例えばレスト位置から10mm押し下げられたストローク位置とし、これを図において2点鎖線で示す。また、鍵1の後端下面側には、当該鍵1を駆動するための鍵駆動装置(アクチュエータ)として、電磁ソレノイド6が具備されている。
記録制御部12及び記録後処理部13は、演奏情報の記録(演奏録音)処理に関る機能モジュールに相当し、また、再生前処理部10及びモーション制御部11は演奏情報の再生処理に関る機能モジュールに相当する。これら各モジュールが担う各種演算処理によって実現される各種機能は、図2に示すCPU20が実行するソフトウェアプログラムによって実施されてよいが、これに限らず、該各モジュールが担う各種演算処理を実行する信号処理回路を備えることで、該各モジュールの機能をハードウェア装置によって実現する構成であっても差し支えない。上記の構成は、一般的な自動演奏ピアノと概ね同様である。
ソレノイド6は、周知の通り、ヨーク内に配置されたコイルと、該コイル軸心内において双方向的に直線移動可能に挿入された棒状のプランジャ8とを有しており、該プランジャ8の先端部が鍵1の後端下面部に当接されている。当該ソレノイド6に対して励磁電流が与えられてソレノイド6が駆動されると、プランジャ8は上方変位して、対応する鍵1の後端下面を突き上げる。このプランジャ8の突き上げ動作によって、対応する鍵1の押鍵駆動が行われる。
各鍵1の下面側には、鍵1の動作を検出するためのキーセンサ7が配設される。キーセンサ7は、例えば、鍵1の動作ストロークの全行程について連続的な位置情報を出力可能な非接触型の光学式位置センサによって構成され、鍵1のストローク位置を表すデータをアナログ信号で出力しうる。キーセンサ7の出力は、記録制御部12並びにモーション制御部11の双方に供給され、演奏録音時の演奏情報の生成・記録処理と、演奏情報再生時のサーボ制御とに利用される。キーセンサ7の出力は、鍵1のストローク範囲(レスト位置《=ストローク0mm》からエンド位置《=鍵1をレスト位置から略10mm押し下げた位置》までの範囲)についての連続的な位置情報をミリメートル(mm)単位で表現した物理量の値(つまり0mm〜10mmの値)に相当する。また、鍵盤速度は、周知の通り、キーセンサ7の出力(位置信号)を適宜微分演算することで求めることができる。算出方法の一例としては、鍵1のストローク範囲内に任意の2点の参照位置を設定し、該2点間での鍵動作の平均速度を求める方法がある。鍵盤速度は、一例としてメートル毎秒(m/s)単位で表現しうる。なお、キーセンサ7としては、光学式に限らず、その他適宜の位置センサを適用しても差し支えない。
ここで、図2を参照して、当該自動演奏ピアノの電気的なハードウェア構成について簡単に説明すると、図2に示すように当該自動演奏ピアノは、CPU20、ROM21、RAM22及び記憶装置23を含み、各装置間がデータ及びアドレスバス20Bを介して接続される。
CPU20は、当該自動演奏ピアノの全体的な動作を制御するとともに、演奏情報の再生処理や、鍵操作に応じた演奏情報の記録(演奏録音)処理等の各種信号処理を実行する。CPU20が実行する各種処理の制御プログラムは、例えばROM21内に記憶されていてよい。該各種処理の実行中に発生した各種データや各種パラメータは、RAM22等の適宜のメモリ内に記憶される。また、ROM21或いはRAM22には、キーセンサ7の出力(鍵盤速度)と打弦速度を対応付けた速度変換テーブルや、打弦速度と制御目標値とを対応付けた「再生テーブル」や、打弦速度と打弦時刻(発音時刻)を対応付けた「発音タイミングテーブル」等の各種テーブルが含まれる。詳しくは後述するが、この発明は、前記「再生テーブル」の作り方に特徴を有する。また、前記速度変換テーブルとしては、 鍵1が手動操作されたときのキーセンサ7の出力に応じて打弦速度を推定するための「手弾き速度変換テーブル」と、鍵1がソレノイド6により自動駆動されたときのキーセンサ7の出力に応じて打弦速度を推定するための「ソレノイド速度変換テーブル」の2種類が用意されている。これは、手弾き演奏による鍵盤動作と、ソレノイド6の打鍵による鍵盤動作とでは、夫々動作の特性が異なるので、鍵盤速度と打弦速度の対応関係を夫々個別に設定するのが望ましいからである。前記2種の速度変換テーブルは、夫々、所定のマスター実験機を用いて作成されるもので、個々の自動演奏ピアノは、該マスター実験機において作成された2種類の速度変換テーブルを夫々予め記憶している。前記マスター実験機は、例えば当該自動演奏ピアノの製造工場等に設備された自動演奏ピアノであって、鍵の動きを検出するキーセンサとハンマの動きを検出するハンマセンサの双方を備え、該ハンマセンサによりハンマの打弦速度を実測可能な装置である。
また、ROM21或いはRAM22には、前記マスター実験機において作成された「標準テーブル」が予め記憶される。前記「標準テーブル」は、マスター実験機において、ハンマセンサによって実測したハンマ打弦速度と速度目標値とを対応付けたテーブルである。「標準テーブル」は、ハンマセンサにより直接に計測したハンマの打弦速度に基づき作成されたものなので、鍵の挙動の乱れ等の影響を受けない打弦速度‐速度目標値の対応付けが保障されている。この標準テーブルは後述する再生テーブルの作成時に使用される。
入出力インターフェース(I/O)24はAD変換器を含み、キーセンサ7から出力される検出信号(アナログ信号)は、当該I/O24を介してディジタル信号に変換されてCPU20へ出力される。CPU20では所定のクロックタイミング毎に各センサの出力を取得する処理を行う。また、演奏情報再生時にCPU20の制御の下で生成されるソレノイド駆動用の制御信号は、PWM発生器25を介してPWM形式の電流信号(以下PWM信号と略称)に変換され、ソレノイド6に出力される。なお、ソレノイド6、キーセンサ7、I/O24及びPWM発生器25は、当該自動演奏ピアノに具わる複数の鍵1の夫々に対応して具備される。
記憶装置23は、演奏録音処理により生成した演奏情報を書き込むことや、演奏情報再生時に使用する演奏情報を記憶しておくことに利用されるものであり、ハードディスク、フレキシブルディスク又はフロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD‐ROM)、光磁気ディスク(MO)、ZIPディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、半導体メモリ等、適宜の記憶媒体で構成してよい。なお、当該自動演奏ピアノには、この他にも、後述の学習処理の開始を指示するためのスイッチや、操作者(ユーザ)が動作モードの選択等を行うための各種設定用の操作子群や、適宜の外部機器に接続する通信インターフェース等が具備されてよい。
図1に戻ると、再生前処理部10は、適宜の記憶装置(図2参照)や、図示しないリアルタイム通信装置等から供給される演奏情報に基づいて、該演奏情報が表す演奏内容を再現するための鍵の軌道データを生成し、該生成した軌道データをモーション制御部11に供給する。前記軌道データは、或る時間区間での時間経過に応じた鍵の位置の変化を表すデータであり、演奏情報に含まれる打弦速度(ハンマ3の打弦速度)を実現するために鍵が描くべき軌道を計算によって求めたものである。なお自動演奏ピアノの鍵駆動用の軌道データを生成するための処理、制御原理等の詳細については、例えば、特開平7−175472号公報等の公知の文献を参照されたい。なお、この実施例では以下においては、説明の便宜上、軌道データとしては等速押鍵軌道が生成されることを前提にして説明を進める。モーション制御部11では、供給された軌道データの各時刻におけるソレノイド駆動用の制御目標値を生成すると共に、後述するキーセンサ7の出力がフィードバック信号として負帰還入力され、該生成した制御目標値とキーセンサ7の出力の偏差に基づく制御信号uを生成し、生成した制御信号uによりソレノイド6をサーボ駆動する。この実施例では、一例として、制御信号uは、PWM発生器25(図2参照)を介してPWM形式の電流信号に変換され、制御信号uに応じたPWM値がソレノイド6に供給されるものとする。
なお、この実施例においては、説明の便宜上、前記モーション制御部11によるソレノイド6のサーボ制御は、速度成分のみについて行われるものとする。すなわち、前記制御目標値は、与えられた打弦速度を実現するために鍵1が呈すべき速度目標値に相当する値となる。
与えられた打弦速度から速度目標値を推定するには、両者を対応付けた「再生テーブル」が使用される。再生テーブルは、前述した通り個々の自動演奏ピアノにおいて実行される学習処理によって作成される。図3は、この実施例に係る再生テーブルを示す概念図である。図に示すとおり、再生テーブルのデータは、主要部30と、或る特定の打弦速度F以上の高速度打鍵に相当する強打部分31とから構成される。主要部30は、或る所定の強さの速度目標値P以下の数値範囲についての、速度目標値と打弦速度の対応付けデータに相当する。これに対して、強打部分31は、前記特定の速さF以上の打弦速度(強打打鍵)を実行するための速度目標値を表すデータである。主要部30は、次に詳しく述べる学習処理において、実測した鍵盤速度に応じて推定した打弦速度(MIDI値)によって構成される。一方、強打部分31は、ROM21或いはRAM22内に予め記憶された「標準テーブル」のデータを用いて構成される。前述した通り、与えられた速度目標値が強い場合、鍵の挙動の乱れ等によってキーセンサ7の出力の正確性が損なわれるため、打弦速度の推定値が不正確になる恐れがある。この実施例によれば、学習処理において測定(推定)する打弦速度(MIDI値)は、鍵の挙動が乱れない程度の強さの速度目標値(所定の強さP以下)までの範囲に留め、強打打鍵(打弦速度F以上)に相当する強打部分31については、学習処理での測定値に因らず、予め記憶された「標準テーブル」のデータを用いて再生テーブルを作る。
図4(a)及び(b)は、或る1つの鍵についての学習処理の手順の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、学習処理は、当該自動演奏ピアノの電源が投入され(ステップS1)、CPU20が何らかの学習開始の指示を受けた(ステップS2)ときに実行される処理である。学習処理は、例えば、自動演奏ピアノのメンテナンス等を行う際に、メンテナンスの一環として個々の(製品としての)自動演奏ピアノにおいて行われる処理である。該メンテナンスを行うサービスマン等は、例えば学習開始を指示するためのスイッチを操作して、当該学習処理の開始を指示することができる。
まず、ステップS3において、現時点で発生しうる最も弱い速度目標値に基づきソレノイド6を駆動して、再生動作を行わせる。ステップS4では、前記ソレノイド6の駆動によって打弦が行われたかどうかを判定し、非打弦であれば(ステップS4のno)、処理を再びステップS3に戻す。ステップS3では、処理が戻される毎に、発生する速度目標値の値を順次大きくしてゆく。そして、ハンマ3によって打弦が実行された時点で、処理をステップS5に進める(ステップS4のyes)。すなわち、ステップS3及びステップS4により、ハンマに打弦を実行させることが可能な最小の速度目標値を見つけ出す。なお、ステップS3における打弦有無判定は、例えばキーセンサ7の出力が所定の閾値(例えば後述する図5(b)における第2の参照位置K2)を越えたかどうかによって判定することが可能であり、この処理自体は従来から知られている。
ステップS5では、ステップS4にて打弦が有りと判定した速度目標値(これを便宜上最弱速度目標値という)を、打弦速度(MIDI値)の最小値に対応付けて設定する。そして、ステップS6において、前記最弱速度目標値を基点にして段階的に大きい値の速度目標位置を発生し、所定の強さPまでの数値範囲(主要部30)における各速度目標値に対応すべき各打弦速度を取得するサブルーチン(主要部作成ルーチン)を実行する。図4(b)は、そのサブルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。ステップS10において、当該サブルーチンの1巡目では、前記基点となる最弱速度目標値よりも1段階強い速度目標値を発生し、該速度目標値に基づきソレノイド6による打鍵を行い(ステップS11)、前記打鍵動作に応じた鍵盤速度をキーセンサ7の出力に基づき取得する(ステップS12)。そして、該ステップS12では、ROM21又はRAM22に予め記憶されたソレノイド速度変換テーブルを参照して、前記取得した鍵盤速度に対応する打弦速度を出力する。ソレノイド速度変換テーブルから出力される打弦速度は、鍵盤速度に基づき実現されうる打弦速度を推定した値である。このとき、ソレノイド速度変換テーブルを使用しているので、出力される打弦速度は、ソレノイド6による打鍵の動作特性に即して的確に鍵盤速度に対応付けされた値となる。ステップS13では、所定の強さの速度目標値P(図3参照)について上記ステップS10〜ステップS12の処理を終えるまで、該ステップS10〜ステップS12を繰り返し実行させるよう処理をリターンさせる。そして、ステップS10では、処理が一巡する毎に、前回よりも一段強い速度目標値を設定する。これにより、主要部30(図3参照)における複数の速度目標値に対応すべき打弦速度を取得することができる。ここで、主要部30の範囲内における速度目標値の発生点の分解能は、適宜に設定してよく、例えば5点程度の分解能であってよい。すなわち、当該範囲内の全ての速度目標値について打弦速度の推定(計測)を実行する必要は無く、適宜に離散した複数のサンプル点を対象にして速度目標値と打弦速度の対応付けを行い、後述のテーブル作成に際して各データ間を線形補間すればよい。
該主要部30の範囲に含まれる複数の速度目標値について、夫々対応すべき打弦速度を取得したら(ステップS13のyes)、ステップS14において、該主要部30に含まれる各速度目標値とそれに対応する打弦速度を対応付けた主要部30のデータテーブルを作成する。図4(b)に示すサブルーチンにより再生テーブルの主要部30の作成が終了したら、処理を図4(a)に示すルーチンにリターンする。(a)のステップS7では、適宜の記憶メディア(図2のROM21又はRAM22等)に予め記憶された標準テーブルから、強打部分31(打弦速度F以上)に関して速度目標値と打弦速度とを対応付けたデータを読み出す。そして、ステップS5において設定した最弱速度目標値と打弦速度(MIDI値)の最小値のデータと、ステップS6で作成した主要部30と、該読み出した強打部分31に関するデータとを統合して、図3に示すような再生テーブルを作成する。
強打部分31は、マスター実験機での実測値に基づく標準テーブルから、或る特定の打弦速度F以上の部分を抽出したデータである。この強打部分31と主要部30とを、1つのテーブルデータとして統合するには、主要部30の端部(速度目標値Pの部分)と、強打部分31(打弦速度Fの部分)を何らかの形で接合する必要がある。その接合方法を幾つか例示すると、(1)主要部30の端部(速度目標値Pの部分)と、強打部分31の端部を線形補間する方法。(2)図2のROM21又はRAM22に予め記憶される標準テーブルとして、打弦速度と速度目標値の対応付けパターンが夫々異なる複数種の標準テーブルを用意しておき、該複数種の標準テーブルから、主要部30に最適なものを選択する方法。(3)主要部30のデータに合わせて強打部分31のデータを修正する方法等が考えられる。また、前記(3)の強打部分31のデータ修正方法としては、例えば、強打部分31のデータを全体的にシフトする方法や、或いは、強打部分31と主要部30の端部同士が一致するよう強打部分31のデータのうちの或る一点(例えば、最も大きい値)を支点にして回転シフトする方法等が考えられる。このように、この実施例に係る再生テーブルによれば、強打打鍵(高速度での打鍵)部分においてマスター実験機で作成したデータを使用することで、ハンマセンサレスの構成であっても、強打部分の信頼性の高いデータを記述したテーブルを作成することが可能となる。
上記に述べた学習処理は、或る1つの鍵についての再生テーブル作成(学習処理)であった。この処理は、当該ピアノに備わる複数の鍵(典型的には88鍵)の全てについて行われる。すなわち、再生テーブルは、88鍵毎に個別に作成される。マスター装置にて作成される標準テーブルもまた、88鍵の夫々について個別に用意されていてよいが、これに限らず、全て鍵に対して1つの共通した標準テーブルを使用するものとしてもよいし、88鍵の鍵を適宜の複数の鍵域に分割して、各鍵域毎にテーブルを持たせてもよい。全て鍵に対して1つの共通した標準テーブルを使用する場合、主要部30のテーブルのみを88鍵毎に作成しておき、強打部分31は1つのテーブルを共通使用するものとしてよい。この場合、強打部分31のテーブルは1枚で済むので、データの軽減を図ることができる。
図5(a)は、上記学習処理において、キーセンサ7の出力(鍵盤速度)に応じて打弦速度を推定(典型的には、図4(b)のステップS11及びS12)するためのキーセンサ7の動作手順の一例を示すフローチャートである。図を参照してキーセンサ7の動作手順を簡単に説明する。なお、この実施例では、説明の便宜上、キーオン操作(押鍵操作)のみについて説明する。自動演奏ピアノの複数(88鍵)の鍵盤には、夫々固有のキーナンバkn1〜kn88が与えられており、図5(a)の処理は、88鍵の全てについて、キーナンバの若いものから順次実行される。すなわち、ステップS20では、走査すべきキーナンバknを1にセットし、キーナンバkn1の鍵に対応するキーセンサ7の走査から処理を開始する。
この実施例では、キーセンサ7の出力に基づき鍵盤動作状況を認識するために、鍵1のストローク範囲(レスト位置からエンド位置まで)を3つの動作領域に区分している。前記鍵盤動作状況の認識とは、鍵操作の有無の認識や演奏イベント(打弦)の有無の認識等である。図5(b)は、該3つの動作領域を説明するための概念図である。図に示すように、鍵1をレスト位置から所定の長さmだけ押し下げたストローク位置を第1の参照位置K1、また、鍵1をレスト位置から所定の長さnだけ押し下げたストローク位置を第2の参照位置K2として設定し、レスト位置から第1の参照位置K1までの区間を「第1の動作領域Z1」、第1の参照位置K1から第2の参照位置K2までの区間を「第2の動作領域Z2」、及び、第2の参照位置K2からエンド位置のまでの区間を「第3の動作領域Z3」とする。なお、図5に示す鍵の各ストローク位置は、夫々、鍵の下面の位置を基準としている。
ステップS21において、キーセンサ7の出力に基づき、鍵が位置している動作領域が変化したかどうかを判定する。鍵が位置している動作領域が変化したかどうかは、例えば、キーセンサ7の出力に基づく位置情報を、前記第1の参照位置K1及び前記第2の参照位置K2と比較することで判定できる。すなわち、キーセンサ7の出力値が第1の参照位置K1を越えたのであれば、鍵の位置は、第1の動作領域Z1から第2の動作領域Z2に変化したことになり、キーセンサ7の出力値が第2の参照位置K2越えたのであれば、鍵の位置は、第2の動作領域Z2から第3の動作領域Z3に変化したことになる。ステップS21において、領域の変化有りと判定すると(ステップS21のyes)、処理はステップS22に分岐する。一方、領域の変化がなければ(ステップS21のno)、処理をステップS26に進めて、次回の走査対象とすべきキーナンバknの値を1つインクリメントする。ステップS27では、88鍵の全てについて領域変化の判定(ステップS2の処理)がなされるまでステップS21へリターンするようになっており、全ての鍵に付いて一通り判定し終えた後に、再びステップS20へ戻り、キーナンバkn1の鍵から順次、鍵の領域変化の有無の判定を繰り返すようになっている。
ステップS22では、鍵の動作領域の変化がどのような変化であったかを判別する。領域の変化が領域Z1からZ2への変化であれば(鍵のストローク位置が第1の参照位置K1を越えたら)、ステップS22をAに分岐し、ステップS23において、第1の参照位置K1の位置情報と現在の時刻データとを現在位置及びその時間情報として記録(このデータ対を便宜上第1の位置情報と呼ぶ)し、処理をステップS26に進める。
ステップS22において、前記領域の変化が領域Z2からZ3への変化であれば(鍵のストローク位置が第2の参照位置K2を越えたら)、当該鍵において演奏イベント有りと判定し、ステップS22をBに分岐する。そして、ステップS24において、当該鍵についての現在の位置情報、つまり、第2の参照位置K2の位置情報及び現在の時刻データと、前記ステップS23で記録した当該鍵についての第1の位置情報(参照位置K1の位置情報及びその時刻データ)との差分を求めることで、鍵盤速度(つまり第1の参照位置K1と第2の参照位置K2間の平均速度)を求める。
ステップS25において、当該自動演奏ピアノが予め有する前記ソレノイド速度変換テーブルを参照して、前記鍵盤速度に応じたハンマ打弦速度(MIDI値)を求める。ソレノイド打鍵に対応したソレノイド速度変換テーブルを使用するので、出力される打弦速度は、ソレノイド打鍵による鍵盤動作の特性に適った値となる。以上の手順を経て打弦速度を推定することができる。よって、当該鍵の動きを実現するにあたりソレノイド6に与えた速度目標値と、該鍵の動きから推定した打弦速度との対応付けを行いうる。
また、図1において、記録制御部12では、キーセンサ7の出力に基づき、演奏者が手弾き演奏によって行った演奏内容を表す演奏情報の生成及び記録処理を行う。すなわち、記録制御部12では、キーセンサ7の出力に基づき打弦速度、打弦時刻や押鍵速度、押鍵時刻等の演奏イベントに関する情報を求め、これら演奏イベントに関する種々の情報に基づき演奏者によるピアノ演奏の演奏内容を表す演奏情報を生成する。ここで生成される演奏情報は、MIDI形式等、適宜のデータフォーマットで作成されてよく、この実施例では演奏情報はMIDI形式のデータとして作成されるものとする。なお、演奏情報の記録処理の手順の詳細については後述する。記録後処理部13は、生成された演奏情報に対して各種補正(正規化処理)を行う。ここで前記正規化処理とは、ピアノの楽器毎や、鍵やハンマといった操作子毎の個体差を吸収するための処理である。生成された演奏情報は、図示しない適宜の記憶媒体に記録すること、或いは、図示しない電子音源に供給され、楽音を電子的に発生させること等に利用できる。
当該自動演奏ピアノにおいて記録制御部12及び記録後処理部13が担う演奏情報の記録処理の手順の一例について図6(a)〜(c)を参照して説明する。図6(a)は、演奏者が行った手弾き演奏の内容を記録する際のキーセンサ7の動作手順の一例を示すフローチャートである。図示の通り、キーセンサ7の動きは、図5(a)を参照して前述した学習処理の際のキーセンサ7の動作と概ね同様であり、重複箇所についてはその説明を省略する。演奏情報の記録時のキーセンサ7の動きの特徴の一つは、ステップS35において、キーセンサ7の出力(鍵盤速度)からテーブル参照により打弦速度を求めるに際して、手弾き速度変換テーブルを使用する点にある。ここで、手弾き演奏に対応した手弾き速度変換テーブルを使用するので、出力される打弦速度は、手弾き演奏による鍵盤動作の特性に適った値となる。
また、図6(a)において、ステップS36では、発音タイミングテーブルを使用して、前記打弦速度に応じた発音タイミングを求める。発音タイミングテーブルは、打弦速度に基づき当該打弦イベントが実行されるべきタイミングの推定値を求めるためのテーブルであって、該テーブルの出力値は、現在時刻(つまり第2の参照位置K2到達時刻)から何ms後に当該打弦イベントが実行されるか(何ms後に発音タイミングに到るか)を表す。つまり、発音タイミングに到るまでの遅延すべき時間を1ms単位で表したダウンカウント値である。
前記ステップS35及びステップS36において求めた打弦速度(MIDI値)と発音タイミングのデータ対は、当該鍵のキーナンバのデータと共に、RAM22等適宜のメモリ内の所定の記憶領域に、アクティブイベントとして格納される。図5(b)は、アクティブイベントの記憶例を示す図である。アクティブイベントの記憶領域には、図5(a
)のステップS30〜S38の処理において、演奏イベント有りと判定された鍵についての打弦速度(MIDI値)Veloと発音タイミングTのデータ対が順次取り込まれる。アクティブイベントの記憶領域には、最大16鍵分のデータ対(打弦速度Velo1〜16及びタイミングT1〜T16)を記録しうる。発音タイミングTのデータは、前述の通り遅延すべき時間をms単位で表したダウンカウント値である
図5(c)は、該アクティブイベントの記憶領域に格納されたデータ(MIDI値)を出力するためのタスクの手順の一例を示し、これは、上述(a)に示す処理が実行されている間に、1ms毎の起動機会に従い別途実行される。ステップS40では、アクティブイベントとして格納された発音タイミングT1〜T16の各ダウンカウント値を1つデクリメントする。前述の通り、ダウンカウント値は、対応する発音タイミングTまでの遅延すべき時間を1ms単位で記述したデータであり、また、この処理は1ms毎に起動するものであるから、当該タスクが1回起動する毎に、アクティブイベントとして格納された各ダウンカウント値が1ms単位で減少してゆき、その値がOになった時点が、該発音タイミングTに対応する打弦速度の出力タイミングとなる。ダウンカウント値が0になったら(ステップS41のyes)、ステップS42において、該ダウンカウント値が0になった発音タイミングTに対応する打弦速度(MIDI値)を出力する。この出力タイミングは当該演奏イベント(打弦イベント)を実行すべきキーオンのタイミングに相当する。データの出力先としては、演奏情報を媒体に記録するのであれば、例えばフレキシブルディスク又はフロッピー(登録商標)ディスク等、適宜の記憶装置23に出力しうる。また、サイレントピアノ機能において、電子的音源を用いた楽音の発生を行う場合は、適宜の電子音源に打弦速度を出力することで、該出力タイミングに従って電子的音源を用いたリアルタイム演奏が可能である。
次に、当該自動演奏ピアノにおいて、再生前処理部10及びモーション制御部11が担う演奏情報の再生処理の手順の一例について図7を参照して簡単に説明する。まず、ステップS50において、操作者はコントローラに備わる再生指示スイッチをオンすることで、演奏情報の再生指示を行う。ステップS51では、該再生指示に応じて、フロッピー(登録商標)ディスク等適宜の記憶装置23或いはリアルタイム通信装置から、演奏情報を読み出す。ステップS52において、図3及び4を参照して説明した再生テーブルを参照して、前記読み出した演奏情報に含まれる打弦速度(MIDI値)に応じた速度目標値を求める。ここで使用する再生テーブルは、前述の通り強打部分31にマスター実験機で測定されたデータを使用しているので、強打打鍵の正確性が確保される。また、主要部30の作成に際しても、ソレノイド速度変換テーブルから出力された打弦速度の推定値を使用している。このことで、記録時の手弾き演奏と再生時のソレノイド打鍵との動作特性の違いについての整合性を取っている。ステップS53では、前記速度目標値に基づきソレノイド6を駆動する。前記ステップS52とステップS53の処理は、図1に示す再生前処理部10及びモーション制御部11の機能に相当する。図1に示すようにモーション制御部11にはキーセンサ7の出力が帰還入力されているので、ソレノイド6の駆動は、前記速度目標値とキーセンサ7の出力の偏差に基づきサーボ制御されることとなる。そして、上記の処理を演奏情報が終了するまで繰り返す(ステップS54)。
以上説明した通り、この実施例によれば、再生テーブルの強打部分31(図3参照)には、予めマスター実験機で測定した固定値を用いているので、鍵の挙動の乱れ等の影響を受けることのない正確な打弦速度(MIDI値)と速度目標値の対応付けを得ることができる。従って、ハンマセンサレスの構成の自動演奏ピアノにおいても、演奏情報の再生に際して強打打鍵(比較的高速度での打鍵)の再現を正確に行なえるようになる。
なお、上述の実施例では、再生テーブルの主要部30を自機での鍵盤速度の測定値を用いて、また、強打部分31をマスター実験機で作成した標準テーブルのデータを使用して、再生テーブルを作成し、それに基づいて制御する例について説明したが、これに限らず、標準テーブルと自機での測定値を用いたテーブルとを個別に持つままとして、演奏情報の打弦情報が所定値より大きいか小さいかを判別し、その判別結果に応じて標準テーブルと自機での測定値を用いたテーブルとを使い分けるようにしても良い。また、標準テーブルの内容をデータテーブルの形式で保有するのではなく、該標準テーブルによって求める全てのハンマの打弦速度に共通する1つの演算式(近似式を含む)又はハンマの打弦速度の所定範囲毎に複数の演算式(少なくとも一部に近似式を利用することを含む)の形で記憶し、該演算式から目標値を求める用にしてもよいし、目標値を求めるプログラム中に、ハンマの打弦速度と目標値の対応関係の演算式を入れておくようにしてもよい。
また、標準テーブルと自機での測定値を用いたテーブルとを使い分ける閾値となる所定値Pは、個々の楽器で共通する値としてもよいし、各楽器毎のアクション機構の特性等に応じて、個別の値が設定されてもよい。また、例えば標準テーブルを予め全てのMIDIベロシティ値に相当するハンマ速度の領域について記憶しておき、電源投入時等に押鍵動作の速度に対する打弦動作の速度を求めて、それに応じて前記閾値を決定するようにしてもよい。
また、再生テーブルとして、マスター実験機で作成した標準テーブルのみを使用する構成であってもよい。また、マスター実験機で作成した標準テーブルのデータを強打部分として使用する方法に限らず、自機で測定した鍵盤速度に基づく再生テーブルの主要部30のデータを適宜補外演算することで、強打部分に相当するデータを求めてもよい。マスター実験機で作成した標準テーブルのみを使用する構成であれば、上述の学習工程を省くことができ、また、キーセンサ(及びハンマセンサ)を持たない機種においても、再生テーブルを用いた鍵の自動駆動制御を行うことができる。また、図3に示す再生テーブルの特性は一例であって、その特性は図示の例に限定されない。また、上記の実施例においては、鍵盤動作は等速運動による押鍵動作を前提としているが、等加速度運動等、その他の種類の軌道の鍵盤動作であってもこの発明を適用することができる。また、上記の例では説明の便宜上サーボ制御の内容として速度成分に関する制御のみについて述べたが、これに限らず位置成分等を加えた多次元の制御であってもよい。また、上記の実施例では、標準テーブルや制御プログラムは、予め適宜の記憶媒体(ROM21やRAM22等)に予め(工場出荷の前段階で)記録されるものとして説明したが、これに限らず、フロッピーディスク等の適宜の可搬性記録媒体や、通信インターフェース等を介して外部から供給されても差し支えない。また、この発明に係る自動演奏ピアノの形態は、グランドピアノ、アップライトピアノいずれであってもよい。
この発明の一実施例に係る自動演奏ピアノの全体構成を示す図。 同実施例に係る自動演奏ピアノにおける電気的ハードウェア構成を示すブロック図。 同実施例に係る再生テーブルの一例を示す概念図。 (a)は同実施例に係る学習処理演奏情報の記録処理の手順の一例を示すフローチャートであり、(b)は再生テーブルの主要部を作成するルーチンの一例。 (a)は図4に示す学習処理におけるキーセンサの動きの手順の一例を示すフローチャートであり、(b)は同実施例においてキーセンサが鍵の動作状況を把握するために設定された鍵盤動作領域の区分を説明するための概念図。 (a)は同実施例に係る演奏情報の記録処理時のキーセンサの動きの手順の一例を示すフローチャートであり、(b)アクティブイベントの記憶例、(c)はデータ出力タスクの手順の一例を示すフローチャート。 同実施例に係る演奏情報の再生処理の手順の一例を示すフローチャート。
符号の説明
1 鍵、2 アクション機構、3 ハンマ、4 弦、5 ダンパ、6 電磁ソレノイド、7 キーセンサ、8 プランジャ、10 再生前処理部、11 モーション制御部、12 記録制御部、13 記録後処理部、30 主要部、31 強打部分

Claims (4)

  1. 鍵と
    前記鍵の動きに応じた速度で打弦運動するハンマと、
    再現すべき前記ハンマの打弦速度のデータを含む演奏情報を供給する供給手段と、
    前記鍵の操作速度の目標値に基づき前記鍵を駆動する駆動手段と、
    前記打弦速度を実現するために前記鍵が呈すべき前記目標値と前記打弦速度とを対応付けた再生テーブルと、所定のマスター装置において予め取得したハンマの打弦速度と鍵の操作速度の目標値とを対応付けた標準テーブルとを記憶した記憶手段と、
    前記鍵の動きに応じた物理量を検出するキーセンサと、
    鍵の操作速度の目標値を段階的に変えて鍵を駆動することにより各目標値毎の前記キーセンサの出力値を取得し、前記各目標値毎の前記キーセンサの出力値に基づき各目標値に対応する打弦速度の推定値を推定することで、前記各目標値と前記推定値として得た各目標値毎の打弦速度とを対応付けた前記再生テーブルの主要部を作成する再生テーブル主要部作成手段と、
    演奏情報の再生時に、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータが所定値より小さい場合は、前記打弦速度のデータに対応する目標値を前記再生テーブル主要部作成手段により作成された再生テーブルの主要部の対応関係に基づいて出力し、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータが所定値以上の場合は、前記打弦速度のデータに対応する目標値を前記記憶手段に記憶された標準テーブルの対応関係に基づいて出力して、前記出力された目標値に基づき前記駆動手段に鍵を駆動させる再生制御手段と
    を具えることを特徴とする自動演奏ピアノ。
  2. 前記記憶手段に記憶された前記標準テーブルから鍵の操作速度の目標値と打弦速度とを対応付けたデータを読み出して、該読み出した鍵の操作速度の目標値と打弦速度とを対応付けたデータのうち所定の大きさの目標値以上のデータと、前記再生テーブル主要部作成手段により作成された再生テーブルの主要部に含まれるデータのうち所定の大きさの目標値未満のデータとを統合して前記再生テーブルを作成する再生テーブル作成手段を更に具え、
    前記再生制御手段は、演奏情報の再生時に、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータに対応する目標値を前記再生テーブル作成手段により作成された再生テーブルから出力して、前記出力された目標値に基づき前記駆動手段に鍵を駆動させることを特徴とする請求項1に記載の自動演奏ピアノ。
  3. 鍵と、
    前記鍵の動きに応じた速度で打弦運動するハンマと、
    再現すべき前記ハンマの打弦速度のデータを含む演奏情報を供給する供給手段と、
    前記鍵の操作速度の目標値に基づき前記鍵を駆動する駆動手段と、
    前記打弦速度を実現するために前記鍵が呈すべき前記目標値と前記打弦速度とを対応付けた再生テーブルと、所定のマスター装置において予め取得したハンマの打弦速度と鍵の操作速度の目標値とを対応付けた標準テーブルとを記憶した記憶手段と、
    前記鍵の動きに応じた物理量を検出するキーセンサと
    を具えた自動演奏ピアノを制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    鍵の操作速度の目標値を段階的に変えて鍵を駆動することにより各目標値毎の前記キーセンサの出力値を取得し、前記各目標値毎の前記キーセンサの出力値に基づき各目標値に対応する打弦速度の推定値を推定することで、前記各目標値と前記推定値として得た各目標値毎の打弦速度とを対応付けた前記再生テーブルの主要部を作成する再生テーブル主要部作成ステップと、
    演奏情報の再生時に、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータが所定値より小さい場合は、前記打弦速度のデータに対応する目標値を前記再生テーブル主要部作成手段により作成された再生テーブルの主要部の対応関係に基づいて出力し、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータが所定値以上の場合は、前記打弦速度のデータに対応する目標値を前記記憶手段に記憶された標準テーブルの対応関係に基づいて出力して、前記出力された目標値に基づき前記駆動手段に鍵を駆動させる再生制御ステップ
    前記コンピュータに実行させるプログラム。
  4. 更に、前記記憶手段に記憶された前記標準テーブルから鍵の操作速度の目標値と打弦速度とを対応付けたデータを読み出して、該読み出した鍵の操作速度の目標値と打弦速度とを対応付けたデータのうち所定の大きさの目標値以上のデータと、前記再生テーブル主要部作成手段により作成された再生テーブルの主要部に含まれるデータのうち所定の大きさの目標値未満のデータとを統合して前記再生テーブルを作成する再生テーブル作成ステップを前記コンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記再生制御ステップにおいて、演奏情報の再生時に、前記供給手段により供給された演奏情報に含まれる打弦速度のデータに対応する目標値を前記再生テーブル作成ステップにより作成された再生テーブルから出力して、前記出力された目標値に基づき前記駆動手段に鍵を駆動させることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
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