JP4075771B2 - 推定装置、自動楽器およびプログラム - Google Patents

推定装置、自動楽器およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4075771B2
JP4075771B2 JP2003374315A JP2003374315A JP4075771B2 JP 4075771 B2 JP4075771 B2 JP 4075771B2 JP 2003374315 A JP2003374315 A JP 2003374315A JP 2003374315 A JP2003374315 A JP 2003374315A JP 4075771 B2 JP4075771 B2 JP 4075771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
sample
weighting factor
key
sigma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003374315A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005140830A (ja
JP2005140830A5 (ja
Inventor
祐二 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2003374315A priority Critical patent/JP4075771B2/ja
Priority to US10/971,283 priority patent/US7390956B2/en
Priority to EP04025794.1A priority patent/EP1530194A3/en
Priority to CN2004100897704A priority patent/CN1614683B/zh
Publication of JP2005140830A publication Critical patent/JP2005140830A/ja
Publication of JP2005140830A5 publication Critical patent/JP2005140830A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4075771B2 publication Critical patent/JP4075771B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10FAUTOMATIC MUSICAL INSTRUMENTS
    • G10F1/00Automatic musical instruments
    • G10F1/02Pianofortes with keyboard

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

この発明は、信号成分以外の雑音を発生する機器に用いて好適な推定装置、自動楽器およびプログラムに関する。
従来の自動演奏ピアノにおいては、各鍵を駆動するソレノイドと、各鍵の押下深さを計測するキーセンサとが設けられている。自動演奏ピアノに対して、押鍵イベント、打弦イベント等から成る演奏情報が供給されると、該演奏情報に基づいて各鍵のリファレンス軌道(鍵軌道の目標値)が生成され、各押鍵深さは上記キーセンサの検出信号に基づいて、リファレンス軌道に沿うようにサーボ制御される。なお、かかる技術は、例えば特許文献1に開示されている。
特開平7−175472号公報
ところで、一般的な機械装置と比較すると自動演奏ピアノには、木材、フェルト、布などアンリジッドな部品が多用されている。また、部品同士の結合部分にも遊びが多いため、センサの検出値には必然的に雑音が混入する。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、直近のサンプリング値の正確な推測値を少ない演算量で得る推定装置、自動楽器およびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載の推定装置にあっては、移動物体(70)の位置または速度を推定する推定装置であって、前記移動物体(70)の位置を測定するセンサ(25)と、前記センサからの情報を定期的にサンプリングするサンプリング手段(SP4,SP6)と、該サンプリング手段でサンプリングされたサンプル値を、予め定めた所定サンプル数記憶する第1の記憶手段(RAM54,位置記憶レジスタy0〜y6)と、前記所定サンプル数によって決定される重み係数であって、前記位置の近似値を求める位置近似多項式(yj=a*tj 2 +b*tj+c)における該位置の近似値(yj)と複数の前記サンプル値(xj)との自乗誤差(E=SIGMA(xj-yj) 2 )を最小にする、前記位置近似多項式の係数(a,b,c)に基づいて定められた(wXjについては、段落0012〜0015、wVjについては段落0009〜0011)重み係数(wXj,wVj)を記憶する第2の記憶手段(フラッシュROM52)と、該第2の記憶手段から前記重み係数を読み出す読出し手段(CPU50,段落0045〜0046)と、前記サンプル値と前記重み係数とを乗算し、これらの乗算結果を加算することによって前記移動物体のサンプル点終端の位置または速度を推定する演算手段(CPU50,段落0045〜0046)とを具備することを特徴とする。
また、請求項記載の自動楽器にあっては、駆動されることによって楽音を発生させる複数の操作子(70)と、前記各操作子(70)毎に設けられ、供給された駆動信号に応じてこれら操作子を駆動する複数のアクチュエータ(10)と、前記各操作子毎に設けられ、これら操作子の変位を測定し、該測定された変位を表す検出信号を出力する複数のセンサ(25)と、供給された演奏情報に従って、前記各操作子の軌道リファランスを決定する軌道リファランス決定手段(110)と、各々の前記操作子(70)について、複数回に渡る前記検出信号のサンプル値(位置記憶レジスタy0〜y6)と該サンプル値の数によって決定される所定の重み係数(wVj,wXj)との積の加算結果を計算することによって、サンプル点終端における位置または速度の推測値である終端推測値(X,V)を決定する終端推測値決定手段(120)であって、前記重み係数(wVj,wXj)は、前記変位の近似値を求める変位近似多項式(yj=a*tj 2 +b*tj+c)における該変位の近似値(yj)と複数の前記サンプル値(xj)との自乗誤差(E=SIGMA(xj-yj) 2 )を最小にする、前記変位近似多項式の係数(a,b,c)に基づいて定められた(wXjについては、段落0012〜0015、wVjについては段落0009〜0011)重み係数(wVj,wXj)である、終端推測値決定手段(120)と、逐次計算される前記終端推測値が、前記軌道リファランスに基づく目標値に近づくように前記駆動信号を出力する駆動信号出力手段(120,30)とを具備することを特徴とする。
また、請求項記載のプログラムにあっては、処理装置(50)を有し、移動物体(70)の位置を測定するセンサ(25)からの情報に基づいて該移動物体(70)の位置または速度を推定する推定装置に適用されるプログラムであって、前記センサからの情報を定期的にサンプリングするサンプリング過程(SP4,SP6)と、該サンプリング過程でサンプリングされたサンプル値を、予め定めた所定サンプル数だけ第1の記憶手段(RAM54,位置記憶レジスタy0〜y6)に記憶する過程と、前記所定サンプル数によって決定される重み係数であって、前記位置の近似値を求める位置近似多項式(yj=a*tj 2 +b*tj+c)における該位置の近似値(yj)と複数の前記サンプル値(xj)との自乗誤差(E=SIGMA(xj-yj) 2 )を最小にする、前記位置近似多項式の係数(a,b,c)に基づいて定められた(wXjについては、段落0012〜0015、wVjについては段落0009〜0011)重み係数(wXj,wVj)を第2の記憶手段(フラッシュROM52)から読み出す読出し過程(段落0045〜0046)と、前記サンプル値と前記重み係数とを乗算し、これらの乗算結果を加算することによって前記移動物体のサンプル点終端の位置または速度を推定する演算過程(CPU50,段落0045〜0046)とを前記処理装置(50)に実行させることを特徴とする。
また、請求項記載のプログラムにあっては、駆動されることによって楽音を発生させる複数の操作子(70)と、前記各操作子(70)毎に設けられ、供給された駆動信号に応じてこれら操作子を駆動する複数のアクチュエータ(10)と、前記各操作子毎に設けられ、これら操作子の変位を測定し、該測定された変位を表す検出信号を出力する複数のセンサ(25)と、処理装置(50)とを有する自動楽器に適用されるプログラムであって、供給された演奏情報に従って、前記各操作子の軌道リファランスを決定する軌道リファランス決定過程(110)と、各々の前記操作子(70)について、複数回に渡る前記検出信号のサンプル値(位置記憶レジスタy0〜y6)と所定の重み係数(wVj,wXj)との積の加算結果を計算することによって、サンプル点終端における位置または速度の推測値である終端推測値(X,V)を決定する終端推測値決定過程(120)であって、前記重み係数(wVj,wXj)は、前記位置の近似値を求める位置近似多項式(yj=a*tj 2 +b*tj+c)における該位置の近似値(yj)と複数の前記サンプル値(xj)との自乗誤差(E=SIGMA(xj-yj) 2 )を最小にする、前記位置近似多項式の係数(a,b,c)に基づいて定められた(wXjについては、段落0012〜0015、wVjについては段落0009〜0011)重み係数(wVj,wXj)である、終端推測値決定過程(120)と、前記終端推測値と、前記軌道リファランス上の対応する目標値との差に基づいて前記駆動信号を出力する駆動信号出力過程(120)とを前記処理装置(50)に実行させることを特徴とする。
このように、本発明の構成によれば、複数のサンプル値の多項近似式の値が直近のサンプル点について算出されるので、少ない計算量で雑音が除去された信号の値を直接的に得ることが出来る。さらに、複数のサンプル値の中央の推測値と中央の微分値の推測値とに基づいて間接的に直近のサンプル値の推測値を求める方法と比較して、高い精度で推測値を求めることができる。
1.前提理論
1.1.サンプルの中心点での推測
雑音成分を含んだ測定波形からn個のサンプル値xj(j=-m〜m)を一定のサンプリング周期でサンプルした場合において、n個のサンプル値xjは時刻tを変数とするP次多項式により近似される。一例として、押鍵深さを以下の2次多項式(1次多項式も含む。その場合はa=0)で近似する。
y = a*t2 + b*t + c
ここで、係数a,b,cを、該2次多項式とサンプル値との自乗誤差を最小にするようにして算出する。たとえば、サンプル時刻 tj における測定値をxj とると、そのときの2次多項式の値yjは、
yj= a*tj2 + b*tj + c
となる。このとき、自乗誤差 E は
E = SIGMA(xj - yj )2 = SIGMA(xj - a*tj2 - b*tj - c)2
であり、自乗誤差 E を最小にするように各係数a,b,cの値が求められる。
すなわち、∂E/∂a = 0 を満たすように a の値が求められる。同様に ∂E/∂b = 0、 ∂E/∂c = 0 を満たすようにb,cの値が求められる。ここで、
m
Σ を「SIGMA」と略記している。さらに、各係数a,b,cは、
j=-m

(SIGMA(wj*xj))/W [1]
の積和演算の形式に変形される。すなわち、重み係数wjとサンプル値xjとの積和演算の結果を正規化定数Wで除した形式に変形され、サンプル点の中央すなわちj=0における鍵軌道が推測される。ここで、jはサンプル番号( -m,…,0,…,m)であり、サンプル数は、n=2m+1である。
係数 a は、
a = (SIGMA(waj*xj))/Wa [2]
Wa = T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15 [3]
waj = 3j2 - m2 - m
= 3j2-m(m+1) [4]
係数 b は
b = (SIGMA(wbj*xj))/Wb [5]
Wb = T*m(m+1)(2m+1)/3 [6]
wbj = j [7]
係数 c は
c = (SIGMA(wcj*xj))/Wc [8]
Wc = (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3 [9]
wcj = 3m2 + 3m - 1 - 5j2
= -5j2+3m(m+1)-1 [10]
である。ここで、Tはサンプル周期である。なお、このときの係数cの値が、j=0における押鍵深さの推測値である。
ここで
A 加速度の推測値
Vc サンプル点中央(j=0)における速度推測値
V サンプル点終端(j=m)における速度推測値
Xc サンプル点中央(j=0)における位置推測値
X サンプル点終端(j=m)における位置推測値
とすると、これらと各係数との関係は
A = 2a [11]
Vc = b [12]
Xc = c [13]
V = Vc + A*m*T = b + 2a*m*T [14]
X = Xc + Vc*m*T + A/2*(m*T)2 = c + b*m*T + a(m*T)2 [15]
である。すなわち、サンプル点中央(j=0)およびサンプル点終端(j=m)における推測値が、最小自乗近似により求められた係数a,b,cおよびサンプル周期Tにより算出される。
1.2.サンプル点終端における速度推測値(2次式)
さらに、複数のサンプル点の終端すなわち直近の値であるj=mにおける速度推測値Vが、サンプル点中央における速度推測値Vc = b を用いて以下のように算出される。
[2][5][14]式より
V = b + 2a*m*T
= (SIGMA(wbj*xj))/Wb + 2 (SIGMA(waj*xj))/Wa *m*T
が得られる。第一項も第二項も何れもSIGMAの加算範囲は−mからmであるので、SIGMA内の各項がまとめられる。よって、以下の式が得られる。
V = SIGMA( (wbj*xj)/Wb + 2waj*xj/Wa*m*T )
= SIGMA( (wbj*Wa/T2 + 2waj*m*Wb/T)*xj ) / (WbWa/T2) [21]
[21]に[3][4][6][7]式をあてはめると
分母 = T*m(m+1)(2m+1)/3 * T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15 /T2
= T*m2(m+1)2(2m+1)2(2m+3)(2m-1)/45 [22]
分子 = SIGMA( (j * T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15 /T2
+ 2 (3j2-m(m+1))* m* T*m(m+1)(2m+1)/3 /T)*xj )
= m(m+1)(2m+1)/15*SIGMA( (30mj2 + (2m+3)(2m-1)j - 10m2(m+1))*xj ) [23]
になる。したがって、 V は、
V = SIGMA((30mj2+(2m+3)(2m-1)j-10m2(m+1))*xj)
/ (T*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/3) [24]
と変形され、サンプル点終端における速度推測値が求められる。
これを式(SIGMA(wj*xj))/W の形式にあてはめると終端における押鍵速度V は
V = (SIGMA(wVj*xj))/WV [25]
WV = T*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/3 [26]
wVj = 30mj2+(2m+3)(2m-1)j-10m2(m+1) [27]
となり、[1]と同じ積和演算の形式に変形される。ここで、重み係数wVjの値と正規化定数WVの値とを図1に示す。図において、横方向はmの値および対応する正規化定数WVの値である。mの値はm=2,3,4,…であり、サンプル点の数を表している。縦方向は、サンプル点jに対応する重み係数wVjである。これらの値をテーブルとして保持することにより、サンプル値xjとの積和演算によりサンプル値終端での押鍵速度Vが算出される。なお、最下欄は、mの値に対応する重み係数wVjの和の値を示す。
1.3.サンプル点終端における押鍵深さ推測値(2次式)
次に、j=mにおける押鍵深さXは、[2][5][8][15]式より
X = c + b*m*T + a(m*T)2
= (SIGMA(wcj*xj))/Wc + (SIGMA(wbj*xj))/Wb *m*T + (SIGMA(waj*xj))/Wa *(m*T)2
と表される。第一項から第三項まで何れもSIGMAの加算範囲は−mからmであり、同一であるので、SIGMA内の各項がまとめられる。
よって、次式が得られる。
X = SIGMA( (wcj*xj))/Wc + (wbj*xj)/Wb*m*T + (waj*xj))/Wa*(m*T)2 )
= SIGMA( (wcj*WbWa/T3 + wbj*m*WcWa/T2 + waj*m2*WcWb/T)*xj )/ (WcWbWa/T3)
[31]
[31]に[3][4][6][7][9][10]式をあてはめて
分母= (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3 * T*m(m+1)(2m+1)/3 * T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15 /T3= m2(m+1)2(2m+1)3(2m+3)2(2m-1)2/135 [32]
分子=SIGMA( ((-5j2+3m(m+1)-1) * T*m(m+1)(2m+1)/3 * T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15/T3+ j *m* (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3 * T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15/T2+ (3j2-m(m+1)) *m2* (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3 * T*m(m+1)(2m+1)/3 /T )*xj )
= m2(m+1)(2m+1)2(2m+3)(2m-1)2/45*SIGMA( (5j2 + (2m+3)j - (m+1)(m-1) )*xj )
[33]
となる。
したがって、 押鍵深さX は、
X = SIGMA((5j2+(2m+3)j-(m+1)(m-1))*xj) / ((m+1)(2m+1)(2m+3)/3) [34]
と表される。
これを式 (SIGMA(wj*xj))/W の形にあてはめると押鍵深さ X は、
X = (SIGMA(wXj*xj))/WX [35]
WX = (m+1)(2m+1)(2m+3)/3 [36]
wXj = 5j2+(2m+3)j-(m+1)(m-1) [37]
となり[1]式と同じ積和演算形式に変形される。ここで、mの値と重み係数wXjおよび正規化定数WXとの関係を図2に示す。
1.4.3次式近似
上記の各推測値は、押鍵深さを2次多項式で近似して算出したが、以下の3次多項式を用いて、さらに高精度な近似を行うことも出来る。
y = a*t3 + b*t2 + c*t + d
ここで、2次式の場合と同様に、最小自乗近似により各係数a,b,c,dが算出される。
係数 a は
a = (SIGMA(waj*xj))/Wa [42]
Wa = T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 [43]
waj = j(5j2 - 3m2 - 3m + 1)
= j(5j2-3m(m+1)+1) [44]
係数 b は
b = (SIGMA(wbj*xj))/Wb [45]
Wb = T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15 [46]
wbj = 3j2-m2-m
= 3j2-m(m+1) [47]
係数 c は
c = (SIGMA(wcj*xj))/Wc [48]
Wc = T*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5 [49]
wcj = j(15m4+30m3-15m+5 - (21m2+21m-7)j2)
= j(-7(3m(m+1)-1)j2+5(3m(m+1)((m+2)(m-1)+1)+1)) [50]
係数 d は
d = (SIGMA(wdj*xj))/Wd [51]
Wd = (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3 [52]
wdj = 3m2 + 3m - 1 - 5j2
= -5j2+3m(m+1)-1 [53]
である。このときの係数dの値が、j=0における押鍵深さの推測値である。
このように、3次近似式によって求められた係数bと2次式によって求められた係数aとが等しく、3次近似式によって求められた係数dと2次式によって求められた係数cとが等しい。
ここで
J 3次微分の推測値
Ac サンプル点中央(j=0)における加速度推測値
A サンプル点終端(j=m)における加速度推測値
Vc サンプル点中央(j=0)における速度推測値
V サンプル点終端(j=m)における速度推測値
Xc サンプル点中央(j=0)における位置推測値
X サンプル点終端(j=m)における位置推測値
とすると、これらと各係数との関係は、
J = 6a [54]
Ac = 2b [55]
Vc = c [56]
Xc = d [57]
A = Ac + J*m*T = 2b + 6a*m*T [58]
V = Vc + Ac*m*T + J/2*(m*T)2= c + 2b*m*T + 3a(m*T)2 [59]
X = Xc + Vc*m*T + A/2*(m*T)2 + J/6*(m*T)3
= d + c*m*T + b(m*T)2 + a(m*T)3 [60]
である。
1.5.サンプル点終端における加速度推測値(3次式)
まず、複数のサンプル点の終端(j=m)における加速度推測値Aが、サンプル点中央における加速度推測値Ac=2bを用いて以下のように算出される。
[42][45][58]式より
A = 2b + 6a*m*T
= 2 (SIGMA(wbj*xj))/Wb + 6 (SIGMA(waj*xj))/Wa *m*T
が得られる。第一項も第二項も何れもSIGMAの加算範囲は−mからmであるので、SIGMA内の各項がまとめられる。よって、以下の式が得られる。
A = SIGMA( 2wbj*xj/Wb + 6waj*xj/Wa*m*T )
= SIGMA( (2wbj*Wa/T3 + 6waj*m*Wb/T2)*xj ) / (WbWa/T3)
[61]
[61]式に[43][44][46][47]式をあてはめて
分母
= T2*m(m+1) (2m+1)(2m+3)(2m-1)/15
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T3
= T2*m2(m+1)2(m+2)(m-1)(2m+1)2(2m+3)2(2m-1)2/525 [62]
分子
=SIGMA( (2 (3j2-m(m+1))
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T3
+ 6 j(5j2-(3m2+3m-1)) *m
* T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15 /T2)*xj )
= m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/105
*SIGMA( ( 6( 35mj3 + 3(m+2)(m-1)j2 - 7m(3m2+3m-1)j - m(m+1)(m+2)(m-1) )*xj ) [63]
になる。
したがって、A は
A = SIGMA(6(35mj3 + 3(m+2)(m-1)j2 - 7m(3m2+3m-1)j - m(m+1)(m+2)(m-1))*xj)
/ (T2*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5) [64]
と変形され、サンプル値終端における加速度推測値が求められる。
これを式 (SIGMA(wj*xj))/W の形にあてはめると終端における加速度推測値A は
A = (SIGMA(wAj*xj))/WA [65]
WA = T2*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5 [66]
wAj = 6(35mj3 + 3(m+2)(m-1)j2 - 7m(3m2+3m-1)j - m(m+1)(m+2)(m-1))
= 6(35mj3+3(m+2)(m-1)j2-7m(3m(m+1)-1)j-m(m+1)(m+2)(m-1)) [67]
となり[1]と同じ積和演算の形式に変形される。ここで、mの値を変化した場合における、重み係数wAjおよび正規化定数WAの各値を図3に示す。
1.6.サンプル値終端における速度推測値(3次式)
次に、j=mにおける押鍵速度Vは、[42][45][48][59]式より
V = c + 2b*m*T + 3a(m*T)2
= (SIGMA(wcj*xj))/Wc + 2 (SIGMA(wbj*xj))/Wb *m*T + 3 (SIGMA(waj*xj))/Wa *(m*T)2
となる。
第一項も第二項も何れもSIGMAの加算範囲は−mからmであるので、SIGMA内の各項がまとめられる。よって、以下の式が得られる。
V = SIGMA( (wcj*xj)/Wc + 2(wbj*xj)/Wb*m*T + 3(waj*xj)/Wa*(m*T)2 )
= SIGMA( (wcj*WbWa/T5 + 2wbj*m*WcWa/T4 + 3waj*m2*WcWb/T3)*xj )
/ (WcWbWa/T5) [71]
[71]式に[43][44][46][47][49][50]式をあてはめて、
分母
= T* m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5
* T2*m(m+1) (2m+1)(2m+3)(2m-1)/15
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T5
= T*m3(m+1)3(m+2)2(m-1)2(2m+1)3(2m+3)3(2m-1)3/2625 [72]
分子
=SIGMA( ( j(-7(3m2+3m-1)j2 + 5(3m4+6m3-3m+1))
* T2*m(m+1) (2m+1)(2m+3)(2m-1)/15
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T5
+ 2 (3j2-m(m+1)) *m
* T* m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T4
+ 3 j(5j2-(3m2+3m-1)) *m2
* T* m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5
* T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15 /T3 )*xj )
= m2(m+1)2(m+2)(m-1)(2m+1)2(2m+3)2(2m-1)2/525
*SIGMA( 7(12m2-3m+1)j3 + 18m(m+2)(m-1)j2
+ (-48m4-33m3+21m2-15m+5)j - 6m2(m+1)(m+2)(m-1) )*xj )
[73]
が得られる。
よって 、速度推測値V は
V = SIGMA( 7(12m2-3m+1)j3 + 18m(m+2)(m-1)j2
- (48m4+33m3-21m2+15m-5)j - 6m2(m+1)(m+2)(m-1) )*xj )
/ (T*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5)
[74]
となる。
これを式 (SIGMA(wj*xj))/W の形に当てはめると、押鍵速度V は
V = (SIGMA(wVj*xj))/WV [75]
WV = T*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5 [76]
wVj = 7(12m2-3m+1)j3 + 18m(m+2)(m-1)j2
- (48m4+33m3-21m2+15m-5)j - 6m2(m+1)(m+2)(m-1)
= 7(3m(4m-1)+1)j3 + 18m(m+2)(m-1)j2
- (3m(m(m(16m+11)-7)+5)-5)j - 6m2(m+1)(m+2)(m-1) [77]
となり[1]と同じ積和演算形式に変形される。ここで、mの値を変化した場合における、重み係数wVjおよび正規化係数WVの値を図4に示す。
1.7.サンプル値終端における押鍵深さ推測値(3次式)
次に、j=mにおける押鍵深さXは、[42][45][48][51][60]式より
X = d + c*m*T + b(m*T)2 + a(m*T)3
= (SIGMA(wdj*xj))/Wd + (SIGMA(wcj*xj))/Wc *m*T
+ (SIGMA(wbj*xj))/Wb *(m*T)2 + (SIGMA(waj*xj))/Wa *(m*T)3
となる。
第一項も第二項も何れもSIGMAの加算範囲は−mからmであるので、SIGMA内の各項がまとめられる。よって、以下の式が得られる。
X = SIGMA( (wdj*xj))/Wd + (wcj*xj)/Wc*m*T
+ (wbj*xj))/Wb*(m*T)2 + (waj*xj))/Wa*(m*T)3 )
= SIGMA( (wdj*WcWbWa/T6 + wcj*m*WdWbWa/T5 + wbj*m2*WdWcWa/T4
+ waj*m3*WdWcWb/T3)*xj )/ (WdWcWbWa/T6) [81]
[81]式に[43][44][46][47][49][50][52][53]式をあてはめて
分母
= (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3
* T* m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5
* T2*m(m+1) (2m+1)(2m+3)(2m-1)/15
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T6
= m3(m+1)3(m+2)2(m-1)2(2m+1)4(2m+3)4(2m-1)4/7875 [82]
分子
=SIGMA( ( (-5j2+3m2+3m-1)
* T* m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5
* T2*m(m+1) (2m+1)(2m+3)(2m-1)/15
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T6
+ j(-7(3m2+3m-1)j2 + 5(3m4+6m3-3m+1)) *m
* (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3
* T2*m(m+1) (2m+1)(2m+3)(2m-1)/15
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T5
+ (3j2-m(m+1)) *m2
* (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3
* T* m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5
* T3*m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/35 /T4
+ j(5j2-(3m2+3m-1)) *m3
* (2m+1)(2m+3)(2m-1)/3
* T* m(m+1)(m+2)(m-1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/5
* T2*m(m+1)(2m+1)(2m+3)(2m-1)/15 /T3 )*xj )
= m3(m+1)2(m+2)(m-1)2(2m+1)3(2m+3)3(2m-1)4/7875
*SIGMA( ( 35j3 + 15(m+2)j2 - 5(3m2-5)j - 3(m+1)(m+2)(m-1) )*xj )
となる。
したがって、押鍵深さX は、
X = SIGMA( ( 35j3 + 15(m+2)j2 - 5(3m2-5)j - 3(m+1)(m+2)(m-1) )*xj )
/ ((m+1)(m+2)(2m+1)(2m+3)) [84]
と表される。
これを式 (SIGMA(wj*xj))/W の形にあてはめると係数 X は
X = (SIGMA(wXj*xj))/WX [85]
WX = (m+1)(m+2)(2m+1)(2m+3) [86]
wXj = 35j3 + 15(m+2)j2 - 5(3m2-5)j - 3(m+1)(m+2)(m-1)
[87]
となり[1]と同じ積和演算形式に変形される。mの値を変化した場合における重み係数wXjおよび正規化係数WXの値を図5に示す。
すなわち、2次式で近似した場合、3次式で近似した場合の何れも、重み係数wXおよび正規化定数WXの値をテーブルとして記憶することにより、サンプル値終端の推測値を求めることが出来る。
2.実施例の構成
2.1.ハードウェア構成
本発明の一実施例である自動演奏ピアノ(雑音除去装置)のハードウェア構成を図6に示す。
図において、10はソレノイドであり、電流制御によりプランジャ部分が軸方向に変位する。20はハンマセンサであり、一次側にフォトダイオード、二次側にフォトトランジスタを設けたフォトセンサを、2個、並列して設けたセンサである。なお、一方のフォトセンサが遮光状態になってから双方のフォトセンサが遮光状態になるまでの時間差から打弦タイミングと打弦速度とが検出される。25は変位検出型キーセンサであり、押下位置を検出して、そのデータをアナログ出力する。27はフォトセンサ型キーセンサであり、ハンマセンサと同様の原理で、キーオンタイミングと押鍵速度とを検出する。
30はPWM発生器であり、矩形波電流のパルス幅を可変することにより、ソレノイド10に供給される平均電流を制御する。35はA/D変換器であり、変位検出型キーセンサ25から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。37はI/Oインターフェースであり、ハンマセンサ20およびフォトセンサ型キーセンサ27の出力信号を波形整形する。なお、ソレノイド10、ハンマセンサ20、変位検出型キーセンサ25、フォトセンサ型キーセンサ27、I/Oインターフェース37は、鍵盤の各鍵にそれぞれ設けられる。40はフレキシブルディスクドライブであり、演奏情報等を記憶したフレキシブルディスクが挿入される。50はCPUであり、後述するアルゴリズムに基づいて各部を制御する。52はフラッシュROMであり、パラメータおよびプログラムならびに前述したテーブルが記憶されている。54はRAMであり、CPU50のワークメモリとして使用される。なお、変位検出型キーセンサ25によって検出された変位情報が位置記憶レジスタの値としてRAM54内に記憶される。60はバスラインであり、各部を接続する。以上の要素により、自動演奏ピアノ100が構成される。
2.2.鍵部の機構
次に、自動演奏ピアノの鍵部の概要構成を図7に示す。
図において70は鍵であり、バランスピン80によって揺動自在に支持されている。また、演奏情報記録用のキー位置センサ27は、鍵70の前方(図上右側)下面に対向して設けられている。鍵70の前方下面には、該フォトセンサ型キーセンサ27を遮光する遮光板75が鍵70の下方に向かって突出するように設けられている。15はプランジャであり、ソレノイド10の一部を構成し、ソレノイド10に供給される電流により上下方向に変位し、鍵70を駆動する。90はアクション機構であり、鍵70の運動をハンマ2に伝達する。4は弦であり、ハンマ2によって打弦される。6はダンパであり、弦4を制動する。
また、CPU50によって実行される機能は、記録メディアあるいはリアルタイム通信装置から供給される演奏情報に基づいて、鍵の軌道リファランスを生成する再生前処理部110と、供給された軌道リファランスと変位検出型キーセンサ25の出力信号すなわち各時刻における鍵70の位置とに対応した制御信号を生成し該制御信号に応じた励磁電流をソレノイド10に供給するモーション制御部120と、ハンマセンサ20およびフォトセンサ型キーセンサ27の出力信号に基づいて演奏情報を記憶する演奏記録部130と、この演奏情報に対して各種補正を行う記録後処理部150とから構成されている。
ここで、本自動演奏ピアノは消音機能を有するものであるが、これはハンマが打弦する直前にハンマの回動を阻止する構成を有するものであって、具体的には、ハンマシャンクの回動を阻止するストッパ(図示略)を設けるものである。そして通常演奏時には、このストッパをハンマの回動を阻止しない位置に配置し、消音演奏時にはこのストッパをハンマの回動を阻止しない位置に配置するものである。このようなストッパを有する消音機構は公知のものを使用すればよく、その詳細構成についての説明を省略する。
3.自動演奏ピアノの動作
3.1.演奏情報記録段階
本実施例の自動演奏ピアノ100の動作は、図示しないコントローラにおける記録指示に基づき実際に演奏者が演奏を行いその演奏情報を記録する演奏情報記録段階と、図示しないコントローラにおける再生指示に基づき該演奏情報に基づいて演奏を自動的に再生する再生段階とに区分される。
演奏情報記録段階においては、操作者によって演奏が行われる。すなわち、押鍵操作に連動してハンマによる打弦が行われる。それにより、ハンマセンサ20によって打弦タイミングと打弦速度とが検出され、フォトセンサ型キーセンサ27によって、キーオンタイミングと押鍵速度とが検出される。そして、演奏記録部130により、何れの鍵を押鍵したかという情報であるキーコードと共に、これらの押鍵速度、打弦速度、キーオンタイミング、打弦タイミングが、演奏情報としてRAM54に記憶される。同様に、キーオフタイミング、離鍵速度、キーコードが記憶される。次に、記録後処理部150により、例えばイベント抜け等の不具合が修正され、その結果得られた最終的な演奏情報の全体がフレキシブルディスクに記録される。
3.2.再生段階
再生段階においては、再生前処理部110により、フレキシブルディスクから演奏情報が読み込まれ、該演奏情報に基づいて特許文献1記載の技術により、押鍵深さを表す軌道リファランスが生成される。そして、モーション制御部120にあっては、この軌道リファランスを目標値として、鍵70の押鍵深さ、押鍵速度がサーボ制御される。ここで、押鍵深さ、押鍵速度の目標値は軌道リファランスに基づいて一意に得られるが、変位検出型キーセンサ25によって検出された押鍵深さには雑音が混入されるので、その影響を除去する必要がある。その処理の詳細を図9を参照し説明する。
図9において処理がステップSP2に進むと、RAM54内に設けられた位置記憶レジスタy0〜y6の値が「0」にリセットされる。なお、位置記憶レジスタy0〜y6は、過去「7」サンプルに渡る変位検出型キーセンサ25の実測値を記憶するためのレジスタである。次に、処理がステップSP4に進むと、サンプリング間隔に相当する所定時間Tだけ処理が待機される。次に、処理がステップSP6に進むと、変位検出型キーセンサ25からの入力信号をAD変換した結果が取得される。
次に、処理がステップSP8に進むと、このステップSP6において得られた値が正規化される。すなわち、鍵70や変位検出型キーセンサ25等には個体差があるため、正規化処理により、この個体差が補償される。次に処理がステップSP10に進むと、位置記憶レジスタy0〜y6の内容が「1」段階だけシフトされる。すなわち、元々位置記憶レジスタy0〜y5に記憶されていた内容が、各々位置記憶レジスタy1〜y6にシフトされる。次に、処理がステップSP12に進むと、先にステップSP8によって得られた、正規化された押鍵位置が位置記憶レジスタy0に記憶される。すなわち、ここでは過去「7」サンプルが直近の位置として逐次更新される。
次に、処理がステップSP14に進むと、位置記憶レジスタy0〜y6の内容および重み係数wVj,正規化係数WVの値に基づいて、直近の押鍵速度Vが算出される。すなわち、図1においてm=3(n=7)の欄を参照すると、重み係数wVjは「j=−3〜3」の範囲において「7,−2,−7,−8,−5,2,13」であるから、これらの値が各々位置記憶レジスタy6,y5,y4,y3,y2,y1,y0の内容に乗算され、これら乗算結果の総和が求められ、求められた総和が正規化係数WV(=「28」)で除算され、この除算結果が直近の押鍵速度Vの推定値になる。
次に、処理がステップSP16に進むと、位置記憶レジスタy0〜y6の内容および重み係数wXj,正規化係数WXの値に基づいて、直近の押鍵深さXが算出される。すなわち、図2においてm=3(n=7)の欄を参照すると、重み係数wVjは「j=−3〜3」の範囲において「5,−3,−6,−4,3,15,32」であるから、これらの値が各々位置記憶レジスタy6,y5,y4,y3,y2,y1,y0の内容に乗算され、これら乗算結果の総和が求められ、求められた総和が正規化係数WX(=「42」)で除算され、この除算結果が直近の押鍵深さXの推定値になる。以下、ステップSP4〜SP16の処理が繰り返されることにより、直近の押鍵速度Vおよび押鍵深さXの推定値が逐次算出される。そして、これらの推定値と目標値との差分に基づいて、鍵70がサーボ制御される。
次に、図9において説明した処理と等価なアルゴリズムのブロック図を図8に示す。
まず、RAM54に設けられた位置記憶レジスタxj(j=−3,…,3)の値が「0」に初期化される。次に、鍵盤70の押鍵深さ情報が、変位検出型キーセンサ25の機能(変位検出ユニット125)を介して検出される。そして、A/D変換ユニット135によって、変位検出型キーセンサ25のアナログ出力がデジタルデータに変換され、検出された押鍵深さが位置記憶レジスタxj(j=3)に記憶される。なお、時刻t=0においては、押鍵状態でないので、「0」の値が位置記憶レジスタxj(j=3)に記憶される。
次に、フラッシュROM52から重み係数wXjと正規化定数WXの値が読み出される。図2によれば、具体的な値はサンプル番号j=−3,−2,−1,0,1,2,3のときに、重み係数wXj=5,−3,−6,−4,3,15,32であり、正規化定数WX=42である。次に、[35]式に基づいて、次式の積和演算が実行される。
X = (SIGMA(wXj*xj))/WX
すなわち、位置生成ユニット140によって、サンプル値xjと重み係数wXjとが積和演算され、その積和演算結果が正規化定数WX=42によって除算される。それにより、サンプル値終端(j=3)における押鍵深さの推測値Xが算出される。
同様に、フラッシュROM52から重み係数wVjと正規化定数WVの値が読み出される。図1によれば、具体的な値はサンプル番号j=−3,−2,−1,0,1,2,3のときに、重み係数wVj=7,−2,−7,−8,−5,2,13であり、正規化定数WV=28である。[25]式に基づいて、次式の積和演算が実行される。
V = (SIGMA(wVj*xj))/WV
すなわち、速度生成ユニット145によって、サンプル値xjと重み係数wVjとが積和演算され、その積和演算結果が規格化定数WX=28によって除算される。それにより、サンプル値終端(j=3)における押鍵速度Vの推測値が算出される。
一方、鍵70はソレノイド10の駆動によって回動するように構成されている。したがって、検出された鍵70の押鍵深さの推測値Xおよび押鍵速度の推測値Vが目標鍵軌道データの押鍵深さあるいは押鍵速度に近づくように、ソレノイド10に供給される電流がPWM発生器30を介して制御され、鍵軌道が再生される。そして、ソレノイド10によって駆動された鍵70に連動して、アクション機構のハンマが打弦する。
次に、位置記憶レジスタの内容がシフトされる。すなわち、xj(j=3)の値がxj(j=2)にシフトされる。同時に、xj(j=2)の内容がxj(j=1)にシフトされる。以下同様に、xj(j=−2)の内容がxj(j=−3)にシフトされ、xj(j=−3)の内容が廃棄される。シフト完了後再び、変位検出型キーセンサ25によって検出された押鍵深さが位置記憶レジスタxj(j=3)に記憶され、積和演算およびソレノイド10の駆動が一定時間間隔で繰り返され、鍵軌道が時々刻々制御される。
以上のように本実施例によれば、変位検出型キーセンサ25の出力データが多項式により近似されるので、該データに含まれるノイズが除去される。すなわち、フィードバック制御に好適な信号が得られる。また、サンプル値終端の推測値を直接求めることが出来るため、サンプル値中央の推測値に(微分値*m*サンプリング周期)の値を乗じてサンプル値終端の推測値を求める場合よりも計算量が少ない。
4.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能であり、全て本発明の範疇に含まれる。
(1)上記実施例においては、鍵の駆動を行ったがペダルの駆動を行ってもよい。また、管楽器等の操作子を有する楽器に応用することが可能である。
(2)上記実施例においては、自動演奏ピアノの押鍵深さを検出した信号に雑音除去方法を使用したが、産業用ロボットその他の装置に使用することが出来る。
(3)上記実施例においては、重み係数wjとサンプル値xjとの積和演算した結果を正規化定数Wで除算したが、サンプル値xjを正規化定数Wで除算した値と重み係数wjとの積和演算を行ってもよい。また、重み係数wjの値を正規化係数Wによって除した値とサンプル値xjとの積和演算を行うこともできるし、この重み係数wjの値を正規化係数Wによって除した値をテーブルとして記憶しておくこともできる。さらに、入力信号に比例したサンプル値xjと重み係数wjとの積和演算した結果、すなわち変位、速度に比例する値を、正規化定数Wで除算せずに、制御信号として使用することも出来る。
(4)上記実施例においては、サンプル値を2次, 3次多項式で近似して算出された重み係数、正規化係数を用いたが、より高次の多項式で近似した重み係数、正規化係数を用いてもよい。
(5)上記実施例においては、フラッシュROM52に格納されたプログラムによって雑音除去方法を実行したが、パーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムによっても実行することが出来る。このアプリケーションプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記憶媒体に格納して頒布し、あるいは電気通信回線を通じて頒布してもよい。
(6)また、位置の記憶はシフトレジスタに限られるものではなく、リングバッファなど適切な構成を用いればよい。なお、リングバッファを用いる場合は、内容のシフトではなく、参照アドレスを変更するだけでよい。
(7)上記実施例においては、位置記憶レジスタxj(j=−3,…,3)の値が「0」に初期化されたが、初期値は「0」でなくてもよい。例えば、そのときの系の運動状態を把握しておき、それに対応する初期値を設定してもよい。
(8)また、上記実施例においては、サンプル数nを奇数にしたが、これは偶数であってもよい。また、サンプリング間隔も等間隔でなくてもよい。これらの場合は、それぞれに適した重み付け係数、正規化係数を求めて適用するとよい。
5.実施態様
本発明には、以下のような実施態様がある。
(1) 前記サンプル点の数は、サンプル番号j=-m からm までの(2m+1)個であり、
前記多項近似式は、前記入力された信号についての2次近似式であり、
j番目のサンプル値に対する前記重み係数は、{5j2+(2m+3)j-(m+1)(m-1) }に比例する値である
ことを特徴とする請求項1記載の雑音除去方法。
(2) 前記サンプル点の数は、サンプル番号j=-m からm までの(2m+1)個であり、
前記多項近似式は、前記入力された信号の微分についての2次近似式であり、
j番目のサンプル値に対する前記重み係数は、{30mj2+(2m+3)(2m-1)j-10m2(m+1)}に比例する値である
ことを特徴とする請求項1記載の雑音除去方法。
(3) 前記サンプル点の数は、サンプル番号j=-m からm までの(2m+1)個であり、
前記多項近似式は、前記入力された信号についての3次近似式であり、
j番目のサンプル値に対する前記重み係数は、{35j3 + 15(m+2)j2 - 5(3m2-5)j - 3(m+1)(m+2)(m-1) }に比例する値である
ことを特徴とする請求項1記載の雑音除去方法。
(4) 前記サンプル点の数は、サンプル番号j=-m からm までの(2m+1)個であり、
前記多項近似式は、前記入力された信号の微分についての3次近似式であり、
j番目のサンプル値に対する前記重み係数は、{7(3m(4m-1)+1)j3 + 18m(m+2)(m-1)j2- (3m(m(m(16m+11)-7)+5)-5)j - 6m2(m+1)(m+2)(m-1) }に比例する値である
ことを特徴とする請求項1記載の雑音除去方法。
(5) 前記サンプル点の数は、サンプル番号j=-m からm までの(2m+1)個であり、
前記多項近似式は、前記入力された信号の2階微分についての3次近似式であり、
j番目のサンプル値に対する前記重み係数は、{6(35mj3+3(m+2)(m-1)j2-7m(3m(m+1)-1)j-m(m+1)(m+2)(m-1)) }に比例する値である
ことを特徴とする請求項1記載の雑音除去方法。
2次式近似における押鍵速度Vを算出するための重み係数および正規化定数を示す表である。 2次式近似における押鍵深さXを算出するための重み係数および正規化定数を示す表である。 3次式近似における加速度Aを算出するための重み係数および正規化定数を示す表である。 3次式近似における押鍵速度Vを算出するための重み係数および正規化定数を示す表である。 3次式近似における押鍵深さXを算出するための重み係数および正規化定数を示す表である。 本発明の一実施例である自動演奏ピアノのブロック図である。 鍵部の機構図である。 制御データを生成するためのアルゴリズム構成図である。 制御データを生成するためのアルゴリズムのフローチャートである。
符号の説明
10…ソレノイド、20…ハンマセンサ、25…変位検出型キーセンサ、27…フォトセンサ型キーセンサ、30…PWM発生器、35…A/D変換器、37…I/Oインターフェース、40…フレキシブルディスクユニット、50…CPU、52…フラッシュROM、54…RAM、60…バスライン、70…鍵、80…バランスピン、90…アクション機構、100…自動演奏ピアノ(雑音除去装置)、125…変位検出ユニット、135…A/D変換ユニット、140…位置生成ユニット、145…速度生成ユニット。

Claims (4)

  1. 移動物体の位置または速度を推定する推定装置であって、
    前記移動物体の位置を測定するセンサと、
    前記センサからの情報を定期的にサンプリングするサンプリング手段と、
    該サンプリング手段でサンプリングされたサンプル値を、予め定めた所定サンプル数記憶する第1の記憶手段と、
    前記所定サンプル数によって決定される重み係数であって、前記位置の近似値を求める位置近似多項式における該位置の近似値と複数の前記サンプル値との自乗誤差を最小にする、前記位置近似多項式の係数に基づいて定められた重み係数を記憶する第2の記憶手段と、
    該第2の記憶手段から前記重み係数を読み出す読出し手段と、
    前記サンプル値と前記重み係数とを乗算し、これらの乗算結果を加算することによって前記移動物体のサンプル点終端の位置または速度を推定する演算手段と
    を具備することを特徴とする推定装置。
  2. 駆動されることによって楽音を発生させる複数の操作子と、
    前記各操作子毎に設けられ、供給された駆動信号に応じてこれら操作子を駆動する複数のアクチュエータと、
    前記各操作子毎に設けられ、これら操作子の変位を測定し、該測定された変位を表す検出信号を出力する複数のセンサと、
    供給された演奏情報に従って、前記各操作子の軌道リファランスを決定する軌道リファランス決定手段と、
    各々の前記操作子について、複数回に渡る前記検出信号のサンプル値と該サンプル値の数によって決定される所定の重み係数との積の加算結果を計算することによって、サンプル点終端における位置または速度の推測値である終端推測値を決定する終端推測値決定手段であって、前記重み係数は、前記変位の近似値を求める変位近似多項式における該変位の近似値と複数の前記サンプル値との自乗誤差を最小にする、前記変位近似多項式の係数に基づいて定められた重み係数である、終端推測値決定手段と、
    逐次計算される前記終端推測値が、前記軌道リファランスに基づく目標値に近づくように前記駆動信号を出力する駆動信号出力手段と
    を具備することを特徴とする自動楽器。
  3. 処理装置を有し、移動物体の位置を測定するセンサからの情報に基づいて該移動物体の位置または速度を推定する推定装置に適用されるプログラムであって、
    前記センサからの情報を定期的にサンプリングするサンプリング過程と、
    該サンプリング過程でサンプリングされたサンプル値を、予め定めた所定サンプル数だけ第1の記憶手段に記憶する過程と、
    前記所定サンプル数によって決定される重み係数であって、前記位置の近似値を求める位置近似多項式における該位置の近似値と複数の前記サンプル値との自乗誤差を最小にする、前記位置近似多項式の係数に基づいて定められた重み係数を第2の記憶手段から読み出す読出し過程と、
    前記サンプル値と前記重み係数とを乗算し、これらの乗算結果を加算することによって前記移動物体のサンプル点終端の位置または速度を推定する演算過程と
    を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  4. 駆動されることによって楽音を発生させる複数の操作子と、
    前記各操作子毎に設けられ、供給された駆動信号に応じてこれら操作子を駆動する複数のアクチュエータと、
    前記各操作子毎に設けられ、これら操作子の変位を測定し、該測定された変位を表す検出信号を出力する複数のセンサと、
    処理装置と
    を有する自動楽器に適用されるプログラムであって、
    供給された演奏情報に従って、前記各操作子の軌道リファランスを決定する軌道リファランス決定過程と、
    各々の前記操作子について、複数回に渡る前記検出信号のサンプル値と所定の重み係数との積の加算結果を計算することによって、サンプル点終端における位置または速度の推測値である終端推測値を決定する終端推測値決定過程であって、前記重み係数は、前記位置の近似値を求める位置近似多項式における該位置の近似値と複数の前記サンプル値との自乗誤差を最小にする、前記位置近似多項式の係数に基づいて定められた重み係数である、終端推測値決定過程と、
    前記終端推測値と、前記軌道リファランス上の対応する目標値との差に基づいて前記駆動信号を出力する駆動信号出力過程と
    を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
JP2003374315A 2003-11-04 2003-11-04 推定装置、自動楽器およびプログラム Expired - Fee Related JP4075771B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003374315A JP4075771B2 (ja) 2003-11-04 2003-11-04 推定装置、自動楽器およびプログラム
US10/971,283 US7390956B2 (en) 2003-11-04 2004-10-21 Automatic player musical instrument, noise suppressor incorporated therein, method used therein and computer program for the method
EP04025794.1A EP1530194A3 (en) 2003-11-04 2004-10-29 Automatic player musical instrument having a method and device for suppressing a noise component
CN2004100897704A CN1614683B (zh) 2003-11-04 2004-11-04 自动演奏乐器、其中的噪声抑制器、方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003374315A JP4075771B2 (ja) 2003-11-04 2003-11-04 推定装置、自動楽器およびプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005140830A JP2005140830A (ja) 2005-06-02
JP2005140830A5 JP2005140830A5 (ja) 2006-11-02
JP4075771B2 true JP4075771B2 (ja) 2008-04-16

Family

ID=34431257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003374315A Expired - Fee Related JP4075771B2 (ja) 2003-11-04 2003-11-04 推定装置、自動楽器およびプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7390956B2 (ja)
EP (1) EP1530194A3 (ja)
JP (1) JP4075771B2 (ja)
CN (1) CN1614683B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10167569B2 (en) 2012-08-16 2019-01-01 National University Corporation Ehime University Hexagonal diamond bulk sintered body and its manufacturing method

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4218552B2 (ja) * 2004-03-04 2009-02-04 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器
EP1575026A2 (en) * 2004-03-12 2005-09-14 Yamaha Corporation Automatic player musical instrument, for exactly controlling the keys
JP4193752B2 (ja) * 2004-05-07 2008-12-10 ヤマハ株式会社 自動演奏ピアノ
JP4524798B2 (ja) * 2004-07-27 2010-08-18 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法及び装置、並びにプログラム
JP2007025351A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Yamaha Corp 演奏システム
JP4711179B2 (ja) * 2005-08-19 2011-06-29 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器およびプログラム
JP5298437B2 (ja) * 2006-03-08 2013-09-25 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器
JP4736883B2 (ja) * 2006-03-22 2011-07-27 ヤマハ株式会社 自動演奏装置
JP5023709B2 (ja) * 2006-04-03 2012-09-12 株式会社デンソー 通信システム及び通信装置
JP5056197B2 (ja) * 2007-06-22 2012-10-24 ヤマハ株式会社 演奏支援装置及び演奏装置
US7825312B2 (en) * 2008-02-27 2010-11-02 Steinway Musical Instruments, Inc. Pianos playable in acoustic and silent modes
JP5560777B2 (ja) * 2009-03-13 2014-07-30 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器
US8148620B2 (en) * 2009-04-24 2012-04-03 Steinway Musical Instruments, Inc. Hammer stoppers and use thereof in pianos playable in acoustic and silent modes
US8541673B2 (en) 2009-04-24 2013-09-24 Steinway Musical Instruments, Inc. Hammer stoppers for pianos having acoustic and silent modes
JP6402502B2 (ja) * 2014-06-20 2018-10-10 ヤマハ株式会社 演奏情報出力制御装置、鍵盤楽器及び制御方法
CN109478397B (zh) * 2017-01-18 2021-05-18 森兰信息科技(上海)有限公司 自动演奏系统

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5254804A (en) * 1989-03-31 1993-10-19 Yamaha Corporation Electronic piano system accompanied with automatic performance function
US5652399A (en) * 1993-12-17 1997-07-29 Yamaha Corporation Automatic player piano and estimator for acceleration of depressed key incorporated in the automatic player piano
JP3596015B2 (ja) 1993-12-17 2004-12-02 ヤマハ株式会社 自動ピアノ
JP3620063B2 (ja) * 1994-03-25 2005-02-16 ヤマハ株式会社 自動ピアノおよび演奏データ加工装置
JP3588872B2 (ja) * 1995-09-19 2004-11-17 ヤマハ株式会社 自動ピアノ
JP3807030B2 (ja) * 1997-01-14 2006-08-09 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器、電子楽器および方法ならびに記録媒体
JP3890649B2 (ja) * 1997-02-21 2007-03-07 ヤマハ株式会社 自動ピアノの演奏データ変換装置
CN1218294C (zh) * 2001-09-18 2005-09-07 武汉科恒工控工程有限责任公司 自动钢琴演奏系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10167569B2 (en) 2012-08-16 2019-01-01 National University Corporation Ehime University Hexagonal diamond bulk sintered body and its manufacturing method

Also Published As

Publication number Publication date
EP1530194A2 (en) 2005-05-11
JP2005140830A (ja) 2005-06-02
US7390956B2 (en) 2008-06-24
CN1614683A (zh) 2005-05-11
CN1614683B (zh) 2010-06-16
EP1530194A3 (en) 2016-12-14
US20050092160A1 (en) 2005-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4075771B2 (ja) 推定装置、自動楽器およびプログラム
JP4479554B2 (ja) 鍵盤楽器
JP4483636B2 (ja) 鍵盤楽器
JP6015192B2 (ja) 疲労試験機
JP4193752B2 (ja) 自動演奏ピアノ
JP4636364B2 (ja) 演奏操作子の駆動方法、演奏操作子の駆動装置、プログラムおよび自動演奏ピアノ
KR101456361B1 (ko) 악기, 악기에서의 페달의 조작 위치에 기초한 제어 데이터 취득 방법 및 악기에서의 페달 조작 재현 방법
JP2006235216A (ja) 楽器演奏の再生駆動装置、鍵盤楽器及び自動演奏ピアノ
JP2014021233A (ja) 鍵盤楽器
JP4639795B2 (ja) 楽器の演奏駆動装置、鍵盤楽器の演奏駆動システム及び鍵盤楽器。
JP4375200B2 (ja) 力覚制御用基礎情報出力装置
JP2011081380A (ja) テルミン演奏ロボット
Fujisaki et al. In-tool motion sensing for evaluation of violin performance
JP4222210B2 (ja) 演奏システム
JP2006084686A (ja) 物理量検出装置、物理量検出方法、物理量検出プログラム及び鍵盤楽器
JP4345690B2 (ja) 鍵盤楽器及び操作子反力適正化システム
JP4134952B2 (ja) 自動演奏ピアノ
JP6736930B2 (ja) 電子楽器および音信号生成方法
JP2692356B2 (ja) 電子楽器
JP4296664B2 (ja) ソレノイド駆動制御装置及びソレノイド駆動制御方法
JP2004294769A (ja) 演奏操作子駆動装置
JP3055788B2 (ja) 振動特性解析方法及び装置
JP5298437B2 (ja) 鍵盤楽器
JP4232663B2 (ja) 自動演奏楽器の演奏操作子の駆動装置及びその駆動方法
JP3873823B2 (ja) 再生性能評価装置、楽器及び鍵盤楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4075771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140208

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees