JPH08286377A - 拡散転写印刷プレート - Google Patents

拡散転写印刷プレート

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JPH08286377A
JPH08286377A JP8085133A JP8513396A JPH08286377A JP H08286377 A JPH08286377 A JP H08286377A JP 8085133 A JP8085133 A JP 8085133A JP 8513396 A JP8513396 A JP 8513396A JP H08286377 A JPH08286377 A JP H08286377A
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JP
Japan
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gelatin
acid
plate
plate material
areas
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Pending
Application number
JP8085133A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael T Macioch
マイケル・トニ・マキオチ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08286377A publication Critical patent/JPH08286377A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/06Silver salts
    • G03F7/07Silver salts used for diffusion transfer

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬度が高く、現像後の印刷可能期間が長いリ
ソグラフ印刷プレート。 【解決手段】 可撓性支持体、並びに該支持体の上の
a)硬化前の粘度が、水性担体に対するゼラチン濃度6
×(2/3)重量%において、60℃で40cps未満で
ある酸オセイン(ossein)ゼラチンを含有する少なくとも
1つの下地層、b)感光性ハロゲン化銀層、およびc)
物理的現像核表面層を含んでなる単シートリソグラフプ
レート材料を露光し、露光後に、前記プレート材料を、
拡散転写現像液またはアルカリ活性剤溶液中で、露光部
を親水化領域として現像し、かつ未露光部を親油性領域
として前記プレート上に保持する工程から成る製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀錯体拡散転写法
によって現像されるリソグラフ印刷プレートに関する。
特に、本発明は、プレートが製造し得る刷り数を増加さ
せるために、ハレーション防止層が、高いブルーム強度
(例えば、高いゼリー強度)および/または低い粘度の
酸オセイン(ossein)ゼラチンを含有するリソグラフ印刷
プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】種々の態様、例えば、米国特許第3,72
8,114号、同第4,160,670号、および同第4,
361,635号に記載されているような方法で製造さ
れたものは、受容層内の錯体銀の親油性と、エマルショ
ン層で親水性現像された銀画像により、リソグラフ印刷
プレートとして作用する。エマルション層およびハレー
ション防止層に関して、ゼラチン、特に石灰化処理され
た不活性オセインゼラチンは、好ましい媒体である。印
刷機で作業するための許容できる耐摩耗性を達成するた
めに、ゼラチンを十分に硬化しなければならない。しか
しながら、ホルムアルデヒドのような硬化剤を過剰量で
用いても、この種のリソグラフプレートが製造できる刷
り数は限られている。さらに、拡散転写現像を適正化す
るために印刷プレート内に取り込まれる少量のヒドロキ
ノン現像液は、架橋プロセスを妨げるため、硬度を低下
させ、それによって、印刷可能期間(run length)を低
下させる。
【0004】米国特許第4,510,228号には、ゼラ
チン含有層はいずれも、各層内のゼラチンのpHが、等
電点(pI)以下である拡散転写プレート構造が記載さ
れている。さらに、好ましいゼラチンは、石灰処理され
ている(第3欄、第64〜68行)。米国特許第4,6
05,609号には、拡散転写法によって加工された複
製紙の画像受容層内の低カルシウム/高ブルーム強度の
ゲルが記載されている。しかしながら、画像受容層内の
親水性コロイドが、DTR印刷プレート応用において転
写された画像の親油性機能を抑制するであろうというこ
とは、当該分野において周知であり、かつ米国特許第
3,728,114号にも記載されている。
【0005】米国特許第4,606,985号は、少なく
とも1つのゼラチン層が、低分子量ゼラチン3〜30%
を含有するDTR印刷プレートを記載している。プレー
ト構造の下地層内における、特に好ましいゲルの組み合
わせは、酸処理されたゼラチンと低分子量ゲルである
(第3欄、第50〜54行)。しかしながら、酸処理さ
れたゼラチンの粘度については記載されておらず、ま
た、酸処理されたゼラチンが、低分子量ゼラチンの不存
在下においてブラインドやスカムを発生することが例示
されていた。
【0006】米国特許第4,743,525号には、ハレ
ーション防止(AH)層とエマルション層が、カルシウ
ム濃度1,000ppmまたはそれ未満の石灰処理され
たゼラチンを含有する、印刷耐久性を高めたDTR印刷
プレートが記載されている。上記発明は、カルシウム基
準が約200ppmのゼラチンを使用しているが、米国
特許第4,743,525号には、酸処理されたゼラチン
では、向上した印刷可能期間を達成することができない
と記載されている(第3欄、第60〜63行)。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】本発明は、支持体、該支持体の上に形成さ
れたハレーション防止層、エマルション層および物理的
核受容層を含んでなる単シート印刷プレート構造に関す
る。プレートを、画像態様で露光した後、拡散転写(D
TR)現像液中で処理する。露光部は、黒色の銀画像と
して現像され、未露光部のハロゲン化銀は、その後、受
容体要素に拡散する。受容層内の物理的現像核は、ハロ
ゲン化銀を還元し、並びに、1-フェニル-5-メルカプ
トテトラゾールのようなトーナー(調色剤)の存在下に
おいて、親油性銀錯体を形成する。
【0009】本発明は、現像液の寿命期間中、一貫した
質で遂行されるリソグラフ印刷プレートの製造方法を提
供するものである。本発明の方法は、可撓性支持体、該
支持体上のa)低粘度(水性担体に対するゼラチン濃度
6×(2/3)重量%において、60℃で40cps以
下)の酸ゼラチン、特に好ましくは、酸オセインゼラチ
ンを含有する少なくとも1つの下地層、b)感光性ハロ
ゲン化銀層、およびc)物理的現像核表面層を含んでな
る単シートリソグラフプレート材料を画像態様で露光
し、該プレート材料を、拡散転写現像液またはアルカリ
活性剤溶液中で処理することによって達成される。この
場合、露光部は、親水性領域として現像され、かつ未露
光部を親油性領域として該プレート材料上に保持する。
「単シート」リソグラフプレート材料とは、リソグラフ
プレートの露光中および使用中に、支持体、ハロゲン化
銀エマルション層、および物理的現像層が、剥離しない
か、または互いに容易に剥離できないことを意味する。
【0010】本発明では、(水に対するゼラチン濃度6
×(2/3)重量%での)60℃において、粘度40cp
s未満、特に20cps以上かつ40cps未満の酸オ
セインゼラチンを、DTRプレートの下地層中のバイン
ダーとして使用することが、そのようなDTR印刷プレ
ートの改良点であることが分かった。酸オセインゼラチ
ンの元来のpHが(酸処理後に)6.9を超え、好まし
くは7.0を超え、特に7.1を超え、最も好ましくは
7.2を超えていることも望ましい。さらに、ブルーム
強度が150〜350(g)の間であることも好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の可撓性支持体は、紙、α
-オレフィンポリマー(ポリエチレン、ポリプロピレン
等)被覆した紙、酢酸セルロース、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセター
ル、ポリエチレンテレフタレートのようなフィルム、複
合化フィルム、金属、金属化紙、または金属/紙ラミネ
ートであってよい。
【0012】DTR現像された印刷プレート構造物は、
支持体の表面上に、裏側被覆と少なくとも1つの下地層
を有することが好ましく、この被覆または層は、通常、
ハレーションを防止するための染料または顔料、静電気
作用を低減するかまたは低いカールもしくは変色した外
観のような特定の物理的特性を与える導電性材料を含ん
でいてよい親水性ポリマーからなる。好ましい親水性ポ
リマーは、酸オセインゼラチン、特に少なくとも高いブ
ルーム強度および/または低い粘度を有する酸オセイン
ゼラチンであり、ゼラチンを、デンプン、アルブミン、
アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロー
ス、アラビアガム、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリ
ルアミド、またはスチレン-無水マレイン酸コポリマー
もしくはポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸コ
ポリマーのような親水性バインダーと組み合わせること
もできる。下地層における好ましいハレーション防止顔
料は、カーボンブラックであるが、露光光源の波長に吸
収のある他の染料または顔料も使用してよい。他の親水
性バインダーと組み合わせる場合、酸オセインゼラチン
は、100%とする層内のすべての親水性バインダーの
少なくとも25重量%、好ましくは少なくとも40重量
%、特に少なくとも60重量%、最も好ましくは少なく
とも80重量%、を構成していなければならない。
【0013】裏側層と表面下地層はいずれにも、界面活
性剤のような被覆助剤、静電防止剤、マット剤、粘着防
止剤、および親水性バインダー用の硬化加工物を含んで
いてよい。界面活性剤の例としては、例えば、非イオン
界面活性剤(サポニン、アルキレンオキシド誘導体、グ
リシドール誘導体、多価アルコールの脂肪酸エステル、
および砂糖のアルキルエステル)、酸性基(例えば、カ
ルボキシル基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、
スルホンアミド基またはリン酸エステル基)を有するア
ニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤(例えば、アミ
ノ酸、アミノアルキルスルホン酸、アミノスルホン酸エ
ステルまたはリン酸エステル、アルキルベタイン、アミ
ンオキサイド、アルキルアミン塩、脂肪族または芳香族
4級アンモニウム塩もしくはリン酸塩、複素環式4級ア
ンモニウム塩、および脂肪族または複素環式の環を含有
するホスホニウム塩もしくはスルホニウム塩)が挙げら
れる。マット剤としては、シリカ、コロイダルシリカ、
ガラス粉末、ポリマー粒状物(例えば、ポリメチルメタ
クリレート)またはデンプン粉末が挙げられる。
【0014】硬化剤としては、有機および/または無機
化合物、例えば、クロム塩またはアルミニウム塩、アル
デヒド、N-メチロール化合物、ジオキサン誘導体、活
性ビニル化合物(例えば、トリアクリロイルヘキサヒド
ロ-S-トリアジンもしくはビニルスルホン)、活性ハロ
ゲン化合物(ジクロロヒドロキシ-S-トリアジン)、ま
たはムコハロゲン酸が挙げられる。上述の添加物の例
は、感光性ハロゲン化銀層においても有用であり得る。
本発明において使用されるハロゲン化銀は、塩化銀、臭
化銀、ヨウ化銀、塩化臭化銀、臭化ヨウ化銀、ヨウ化臭
化塩化銀、またはそれらの混合物から構成され得る。ハ
ロゲン化銀の中には、周期律表第VIII群からのドーパ
ント(例えば、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、ま
たはそれらの混合物)を、銀1モルに対し10-3〜10
-8モルの範囲で含んでいる。ハロゲン化銀の結晶形は、
単分散または多分散であってよく、さらに、コア-シェ
ル型またはタブレット型の粒子(チューブ状もしくは高
アスペクト比の粒子)であってもよい。本発明の好まし
い態様では、少なくとも60%の塩化物を含む、0.2
〜0.3μmのルテニウム-イリジウムをドープした単分
散塩化臭化銀エマルションである。
【0015】上記エマルションを、例えば、米国特許第
1,574,944号、同第2,278,947号、同第
2,410,689号、同第3,189,458号または同
第3,501,313号に記載の硫黄増感、米国特許第
2,597,856号、同第2,597,915号または同
第2,399,083号に記載の金増感、米国特許第2,
518,698号、同第2,521,925号、同第2,4
87,850号または同第2,6694,637号に記載
の還元増感を、例えば、単独でまたは組み合わせた既知
の方法により、化学的に増感することができる。さら
に、本発明に使用されるホトグラフエマルションを、米
国特許第2,708,162号、同第3,046,132
号、同第3,046,133号、同第3,046,134号
または同第3,046,135号に記載の4級アンモニウ
ム塩もしくはホスホニウム塩、チオエーテル化合物、ポ
リエチレンオキサイド誘導体、またはジケトン類を用い
て増感することもできる。本発明のホトグラフエマルシ
ョンを、電磁スペクトルの可視領域または赤外領域のい
ずれの波長に対して、当業者に既知の方法でスペクトル
的に増感することができる。本発明において使用される
スペクトル増感剤の例としては、シアニン、メロシアニ
ン、または他の増感染料が挙げられる。
【0016】ホトグラフエマルション層は、調製時、貯
蔵時、または使用時に、本発明の感光性材料のカブリを
防止するために、種々の化合物を含有していてよい。そ
のようなカブリ防止剤および安定化剤としては、アゾー
ル(例えば、ベンゾチアゾリーム塩、ニトロインダゾー
ル、トリアゾールおよびベンズイミダゾール)、複素環
式メルカプト化合物(例えば、メルカプトチアゾール、
メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンズイミダ
ゾール、メルカプトチアジアゾールまたはメルカプトピ
リミジン)、チオケト化合物(例えば、オキサゾリンチ
オン)、アザインデン(例えば、テトラアザインデ
ン)、ベンゼンチオスルホン酸、またはベンゼンスルホ
ン酸が挙げられる。
【0017】上記エマルションの上に供給される受容層
は、物理的現像核を含有し、金属(例えば、銀、ビスマ
ス、アンチモン、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケ
ル、パラジウム、ロジウム、金、白金、鉄等)、もしく
はスルフィド、ポリスルフィド、またはこれらの金属の
セレニド類、あるいはそれらの混合物)の微粒子であっ
てよい。受容層は、他の被覆層に例示したものと同様
に、助剤(例えば、バインダー、被覆助剤、静電防止化
合物、硬化剤等)を含有してもよい。
【0018】先に記載したように、プレート材料の親水
性領域と親油性領域を区別するために、拡散転写法に
は、ハロゲン化銀溶媒が効力を発揮する前に、露光領域
を完全に現像除去できる極めて活性な化学薬品が必要で
ある。活性を高める一つの方法は、化学薬品のアルカリ
度を上げることである。しかしながら、そのような高ア
ルカリ条件下では、現像剤や電子移動剤は、迅速な酸化
を行えることにより、画像の質に悪影響を及ぼし、ま
た、化学薬品の寿命をかなり低下させる。米国特許第
4,362,811号の記載のように、現像剤をリソグラ
フプレート中に導入した後、アルカリ活性剤溶液内で現
像することによって、この限界を克服することができ
る。現像液内で現像する場合でも、最適な転写現像を与
えるために、印刷プレートに少量の現像剤や電子移動剤
が含まれていることも望ましいことがある。現像剤とし
ては、例えば、ヒドロキノンのようなポリヒドロキシベ
ンゼン、および1-フェニル-3-ピラゾリドンのような
電子移動剤が挙げられる。現像に使用する溶液は、水酸
化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのような水溶性ア
ルカリ金属水酸化物、トーナーまたは錯化剤(例えば、
メルカプトテトラゾール、メルカプトチアゾールもしく
はメルカプトチオアゾリン)、ハロゲン化銀溶媒(チオ
シアナート、アミノアルカノールもしくはチオスルフェ
ート)、および硫酸ナトリウムもしくは硫酸カリウムの
ような酸化防止剤を含有していてもよい。他の添加物と
しては、現像促進剤(例えば、ポリオキシアルキレンも
しくは4級アンモニウム塩)、臭化カリウムのようなカ
ブリ防止剤、およびカルボキシメチルセルロースのよう
な増粘剤が挙げられる。上記米国特許第4,510,22
8号に記載されているように、ゼラチン層をその等電点
よりも低いpHで被覆し、本発明において使用される酸
オセインゼラチンのpI値は、約7.0であり、そのよ
うなゼラチン層を、pH7.2またはそれ以上で被覆し
てよい。以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0019】
【実施例】
実施例1 様々なゼラチンを比較するために、透明ゲル-4miL
(0.01mm)以下のポリエステル支持体上に種々の
組成物を被覆することによって、疑似ハレーション防止
下地層被覆を以下のようにして形成した。被覆層は、水
性カーボンブラック分散体0.912g/m2、ゼラチン
3.009g/m2、ポリマー(いずれの場合も、ポリマ
ーは、ブチルアクリルアミドコポリマーである。)0.
16g/m2、およびホルムアルデヒド0.0584g/
2から成る。試料を50℃で24時間温置することに
よって加速し、被覆の均一な硬度を得た。被覆層中に針
入する前の抵抗の硬度を与える荷重加圧スクライビング
(scribing)装置で、被覆評価を完了した。より高い硬度
は、印刷機での向上した印刷可能期間に関連している。
【0020】硬度応答 試料# 硬度 ゼラチン種 ブルーム pI 粘度 1 410 酸オセイン 301 7.1 34 2 385 酸オセイン 295 7.0 33 3 365 酸オセイン 296 7.1 40 4 275 酸オセイン 270 7.1 31 5 188 酸オセイン 172 6.9 22 6 245 脱イオン化石灰化オセイン 252 4.9 51
【0021】試料#6の通常の脱イオン化不活性石灰化
オセインに比べて、試料#1、2および3についてのよ
り高い硬度は、酸オセインゼラチンのブルーム強度や粘
度と相関性がある。本発明の実施において使用される好
ましい酸オセインゼラチンは、40未満の(一般には、
20を超えるが、その制限は重要ではないことが分かっ
た。)粘度を示し、少なくとも6.5、好ましくは6.9
またはそれ以上の等電点を有していることが分かる。ゼ
ラチンを必要としないかまたはバルク状のゼラチンを必
要とするホトグラフエマルションの製造においては、脱
イオン化石灰化オセインゼラチンが推奨される。光沢が
より優れており、かつ現像に使用する溶液中での再膨潤
特性がより低いことから、最上層被覆のゼラチンとして
は、酸豚皮よりも純度の高い酸オセインが推奨される。
【0022】実施例2 以下の組成の被覆:ヒドロキノン(0.218g/
2)、フェニドン(0.006g/m2)、シリカ(0.
67g/m2)、ポリマー(0.72g/m2)、および
ホルムアルデヒド(0.197g/m2)を含む、実施例
1の試料#6からの水性カーボンブラック分散体(0.
82g/m2)、不活性脱イオン化石灰化オセインゼラ
チン(2.69g/m2)から成る下地層、0.7g/m2
銀、不活性ゼラチン(1.37g/m2)、種々の被覆助
剤[ヒドロキノン(0.07g/m2)、フェニドン
(0.002g/m2)およびホルムアルデヒド(0.0
63g/m2)]で被覆された、平均粒子寸法0.3μm
のルテニウム/イリジウムをドープした70:30モル
%塩化臭素エマルションを含有する赤色感光層、パラジ
ウム溶液(0.001g/m2)、種々の被覆助剤および
ジアルデヒドデンプン(0.041g/m2)を含有する
トップコートを、透明ゲル-4miL(0.01mm)以
下のポリエステル支持体の上に与えることにより、リソ
グラフプレートを製造した。下地層を実施例1の試料#
1の酸オセインゼラチンと置き換えた以外は、上記と同
様の第2のリソグラフプレートを製造した。50℃で2
4時間温置した後、633nmリノ型リノトロニック
(Linotronic、登録商標)330露光機で被
覆を露光し、次いで、アルカリ活性剤溶液中で現像した
後、3Mオニックス(Onyx、登録商標)安定化剤浴中で中
和した。
【0023】アルカリ活性剤溶液 亜硫酸ナトリウム 42.5g 水酸化カリウム 40.0g チオシアン酸ナトリウム 2.0g リン酸三ナトリウム 0.2g ベンゾトリアゾール 0.8g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.12g 1kgとする水
【0024】得られた複製プレート試料を、ハイデルベ
ルグ(Heiderberg)GTO印刷機に固定し、エー・ビー・
ディック(A.B.Dick)3-3109磁性黒色インクを用いて濡れ
性を評価した。酸オセインプレートは、脱イオン化不活
性石灰化オセインゼラチンプレートと比較して、印刷機
上でのプレート濡れ性が、0.586単位(21%)向
上した。プレート濡れ性は、プレートが印刷機上の水を
運搬する能力として定義され、清浄な画像背景には有利
である。水の量を低く抑えることができれば、水をイン
クと共に混合することはほとんどできず、乳化して、結
局は、プレートにブラインドを引き起こす。これは、プ
レス寛容度とも考えられる。さらに、実施例1と同様に
して、リソグラフ印刷プレートの硬度を分析し、以下の
結果を得た。酸オセインゼラチンプレートの硬度は、脱
イオン化石灰化オセインゼラチンプレートよりも21.
4単位(28.5%)優れていた。
【0025】実施例3 実施例2に記載の方法に従って、画像摩耗または印刷可
能期間応答を、ハイデルベルクGTO印刷機において統
計学的に分析した。下地層内で脱イオン化石灰化オセイ
ンゼラチンを酸オセインゼラチンで置換することは、プ
レス摩耗を著しく[0.556単位(21.7%)]向上
させた。プレス摩耗応答を評価する別法は、ハイデルベ
ルクGTO印刷機に印刷プレートを固定し、通常の巻き
取り数で25〜250枚のシートを製造し、粗いテキス
チャーが露出されるようにブランケットを逆転させて1
000枚のシートを製造した後、通常の位置へ戻して、
プレス摩耗評価用に、さらに250回複製することから
成る応力試験である。これは、プレート試料上での極端
な摩損および密着摩耗の模擬試験であり、通常の印刷機
の10〜20,000回の運転に対応し、磨損した磁性
インクまたは粗いテキスチャーの紙に有用である。いず
れの試験も、過去に研究された既知の優れたおよび劣っ
た性能の印刷機制御を用いて複製かつ製造する。
【0026】実施例4 実施例2に記載の方法および実施例1において使用され
たゼラチンにより、2つの異なる下地層溶液のpHに関
して、以下の応答を分析した。脱イオン化石灰化オセイ
ンゼラチンの元来の下地層被覆pHは、約5.8であ
り、酸オセインは、約7.2である。
【0027】試料# 硬度 ゼラチン種 ブルーム 画像 下地層 摩耗性 pH 1 79.5 酸オセイン 301 2.6 7.2 2 84 酸オセイン 295 3.6 7.2 3 75 酸オセイン 296 4.1 7.2 4 80.3 酸オセイン 270 3.8 7.2 5 67.5 酸オセイン 172 3.8 7.2 6 72 脱イオン化石灰化オセイン 252 4.1 7.2
【0028】試料# 硬度 ゼラチン種 ブルーム 画像 下地層 摩耗性 pH 1 81 酸オセイン 301 3.1 5.8 2 81.8 酸オセイン 295 3.3 5.8 3 81.8 酸オセイン 296 2.9 5.8 4 75.8 酸オセイン 270 2.9 5.8 5 63 酸オセイン 172 3.3 5.8 6 68.3 脱イオン化石灰化オセイン 252 3.8 5.8 硬度は、試料#1〜5の相対評価であり、試料#1が最
も優れている。
【0029】2種の別個のpHの下地層の硬度は、全く
差がないかまたはわずかな差しか示していない。ブルー
ムのより高い酸オセインゼラチンは、脱イオン化石灰化
オセインに比べて、非常に固い。実施例3に記載された
ように、全体の画像摩耗性は、pH5.8の方がより優
れている。しかしながら、両者のpHは、オセインゼラ
チンを使用した場合、さらにはより高いブルーム強度を
使用した場合に、画像摩耗性の著しい向上を示す。
【0030】
【発明の効果】本発明は、拡散転写法によって加工され
たリソグラフ印刷プレートの製造方法に関する。実施例
に示したように、通常の不活性石灰化処理されたオセイ
ンゼラチンを、低い粘度の酸ゼラチン、特に上記の定義
された範囲の粘度とブルーム強度を有する酸オセインゼ
ラチンで置き換えることは、印刷プレートの硬度を高
め、その結果、現像されたプレートの印刷可能期間を増
加させる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性支持体、並びに該支持体の上の
    a)硬化前の粘度が、水性担体に対するゼラチン濃度6
    ×(2/3)重量%において、60℃で40cps未満で
    ある酸オセイン(ossein)ゼラチンを含有する少なくとも
    1つの下地層、b)感光性ハロゲン化銀層、およびc)
    物理的現像核表面層を含んでなる単シートリソグラフプ
    レート材料を画像態様で露光し、露光後に、前記プレー
    ト材料を、拡散転写現像液またはアルカリ活性剤(alkal
    ine activator)溶液中で処理して、露光部を親水化領域
    として現像し、かつ未露光部を親油性領域として前記プ
    レート上に保持する工程から成るリソグラフ印刷プレー
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】 酸オセインゼラチン溶液のpHが、少な
    くとも7.1である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 酸オセインゼラチン溶液の等電点が6.
    5またはそれ以上である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 酸オセインゼラチン溶液の硬化前の粘度
    が、水性担体に対するゼラチン濃度6×(2/3)重量%
    において、60℃で、20cps以上かつ40cps未
    満である請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 可撓性支持体、該支持体上のa)硬化前
    の粘度が、本質的に、水性担体に対するゼラチン濃度6
    ×(2/3)重量%において、60℃で40cps未満で
    ある酸オセインゼラチンから成る親水性コロイドバイン
    ダーを含有する少なくとも1つの下地層、b)感光性ハ
    ロゲン化銀層、およびc)物理的現像核表面層を含んで
    なる単シートリソグラフプレート材料を露光し、露光後
    に、前記プレート材料を、拡散転写現像液またはアルカ
    リ活性剤溶液中で処理し、露光部を親水化領域として現
    像し、かつ未露光部を親油性領域として前記プレート上
    に保持する工程から成るリソグラフ印刷プレートの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 可撓性支持体、該支持体上のa)硬化前
    の粘度が、本質的に、水性担体に対するゼラチン濃度6
    ×(2/3)重量%において、60℃で40cps未満で
    ある酸処理したゼラチンから成る親水性コロイドバイン
    ダーを含有する少なくとも1つの下地層、b)感光性ハ
    ロゲン化銀層、およびc)物理的現像核表面層を含んで
    なる単シートリソグラフプレート材料を露光し、露光後
    に、前記プレート材料を、拡散転写現像液またはアルカ
    リ活性剤溶液中で処理し、露光部を親水化領域として現
    像し、かつ未露光部を親油性領域として前記プレート上
    に保持する工程から成るリソグラフ印刷プレートの製造
    方法。
JP8085133A 1995-04-13 1996-04-08 拡散転写印刷プレート Pending JPH08286377A (ja)

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US08/421,078 US5552258A (en) 1995-04-13 1995-04-13 Diffusion transfer printing plate with acid gelatin under layer
US421078 1995-04-13

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