JPH08305027A - 銀塩拡散転写方法に従う平版印刷版を製造するための像形成要素および方法 - Google Patents

銀塩拡散転写方法に従う平版印刷版を製造するための像形成要素および方法

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JPH08305027A
JPH08305027A JP8134146A JP13414696A JPH08305027A JP H08305027 A JPH08305027 A JP H08305027A JP 8134146 A JP8134146 A JP 8134146A JP 13414696 A JP13414696 A JP 13414696A JP H08305027 A JPH08305027 A JP H08305027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良された性質、すなわち高い印刷耐性、を
有する印刷版を製造できる像形成要素を提供すること、
並びに銀塩拡散転写方法に従い印刷版を製造するための
方法を提供すること。 【解決手段】 本発明は支持体上に記載の順序で(i)
1〜3g/m2の間の量の結合剤を含んでなるベース
層、(ii)主として塩化銀からなるが0.1モル%〜4
0モル%の範囲内の臭化物および0〜2モル%の範囲内
のヨウ化物を含有する分光増感されたハロゲン化銀乳剤
を含んでなる感光層、並びに(iii)該感光層と水透過
性関係にある物理的現像核を含有する受容層を含んでな
る像形成要素であって、該感光層中のゼラチン対ハロゲ
ン化銀(AgNO3の当量として表示する)の重量比が
少なくとも1.35であることを特徴とする要素を提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は銀塩拡散転写方法に従う改良さ
れた平版印刷版を製造するための像形成要素に関する。
【0002】本発明はさらに銀塩拡散転写方法に従う改
良された平版印刷版を製造するための方法にも関する。
【0003】
【発明の背景】以下DTR−法と称する銀錯体拡散転写
反転方法の原則は例えばUS−P2,352,014並び
に Andre Rott および Edith Weyde による書籍"Photog
raphic Silver Halide Diffusion Processes"-The Foca
l Press、ロンドンおよびニューヨーク、(1972)
に記載されている。
【0004】DTR−方法では、情報通りに露光された
写真ハロゲン化銀乳剤層材料の現像されていないハロゲ
ン化銀をいわゆるハロゲン化銀溶媒を用いて可溶性の銀
錯体化合物に転換させ、それが受像要素の中に拡散しそ
してその中で現像主薬を用いて、一般的には物理的現像
核の存在下で、還元されて、写真材料の露光された部分
で得られる黒色の銀像に関して反転された像密度値を有
する銀像(DTR−像)を生成する。
【0005】DTR−像を有する材料はプラノグライー
印刷版として使用することができ、そこではDTR−銀
像部分が水受容性インキ反撥性背景上に水反撥性インキ
受容性部分を生ずる。
【0006】DTR−像は写真ハロゲン化銀乳剤材料に
関して別個の要素であるシートもしくはウェブ材料の受
像層の中で生じ得るか(いわゆる2シートDTR要
素)、または受像層と水透過性関係で一体となっている
少なくとも1つの写真ハロゲン化銀乳剤層を含有するモ
ノ−シート要素とも称されるいわゆる単一支持体要素の
受像層の中で生じ得る。DTR法によるオフセット印刷
版の製造のために好ましいのは後者のモノ−シート方式
である。例えば、英国特許明細書第1,241,661号
は外側の親水性コロイド層を含んでなるシート材料から
なるプラノグラフィー印刷版の製造方法を開示してお
り、その表面上にその下にある露光されたハロゲン化銀
乳剤層から銀錯体拡散転写反転方法により生ずる銀像が
集中する。表面上に生じた銀像は湿し液を使用する平版
印刷方法で像を印刷するために適する。
【0007】後者のタイプの市販の平版印刷版前駆体は
典型的には支持体上に以下に記載の順序で抗−ハレーシ
ョン層として作用するベース層、ハロゲン化銀乳剤層お
よび銀像がその中で生ずる物理的現像核を含有する表面
層を含有する。
【0008】像形成要素とも称されるそのような平版印
刷版前駆体はカメラ露光することもでき、またはそれら
を走査露光手段により、例えばレーザーもしくはL.E.
D.露光により露光することもできる。後者は、像形成
要素の露光用に使用される大貼りをコンピューターで完
全に製造できる点で印刷版の製造が簡単になるという利
点を有する。コンピューターで製造されるこの大貼りを
次に像形成要素の露光を行う例えばレーザーが装備され
た像セッターに移す。
【0009】EP−A−633504は、アルカリ性処
理液の消費度に対するメソ−イオン化合物を含有する印
刷版の平版性質の依存度に関連する。該出願は、ハロゲ
ン化銀乳剤層中の親水性コロイド対銀量の重量比が好適
には1.2より大きくないことを開示している。
【0010】EP−A−557616は、ハロゲン化銀
乳剤の速度を減じることなく像のコントラストおよび鮮
鋭度を改良することに関連する。該出願は、抗ハレーシ
ョン層並びに2gのAgNO3/m2および2.62gの
ゼラチン/m2を含有する写真ハロゲン化銀乳剤を含有
する層を含んでなる像形成要素を開示している。
【0011】DTR−材料が圧力マークを示すこと、す
なわちDTR−材料の露光されなかった部分が圧力が該
部分に課されない時には部分的に現像可能となって銀受
容層の銀受容(印刷)部分における銀の損失およびその
結果として印刷版の比較的低い印刷耐性をもたらし、そ
れが重大問題を引き起こすことが見いだされている。
【0012】
【発明の要旨】本発明の一つの目的は、改良された性
質、すなわち高い印刷耐性、を有する印刷版を製造でき
る像形成要素を提供することである。
【0013】本発明の別の目的は、銀塩拡散転写方法に
従い印刷版を製造するための方法を提供することであ
る。
【0014】本発明の他の目的は以下の記載から明白と
なるであろう。
【0015】本発明によれば、支持体上に記載の順序で
(i)1〜3g/m2の間の量の結合剤を含んでなるベ
ース層、(ii)主として塩化銀からなるが0.1モル%
〜40モル%の範囲内の臭化物および0〜2モル%の範
囲内のヨウ化物を含有する分光増感されたハロゲン化銀
乳剤を含んでなる感光層、並びに(iii)該感光層と水
透過性関係にある物理的現像核を含有する受容層を含ん
でなる像形成要素であって、該感光層中のゼラチン対ハ
ロゲン化銀(AgNO3の当量として表示する)の重量
比が少なくとも1.35であることを特徴とする要素が
提供される。
【0016】本発明によれば、以上で定義された像形成
要素を像通りに露光しそしてしかる後このようにして得
られる像形成要素を1種もしくはそれ以上の現像主薬お
よび1種もしくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下
でアルカリ性処理液により現像する段階を含んでなる、
平版印刷版の製造方法も提供される。
【0017】
【発明の詳細な記載】感光層中のゼラチン対ハロゲン化
銀(AgNO3の当量として表示する)の重量比が少な
くとも1.35である上記の像形成要素の使用により、
該像形成材料中の圧力マークの数および密度が実質的に
減じられる。DTR−法において該像形成要素を露光お
よび現像することにより得られる印刷版の印刷耐性も顕
著に改良される。好適には、感光層中のゼラチン対ハロ
ゲン化銀(AgNO3の当量として表示される)の重量
比は少なくとも1.4、より好適には少なくとも1.6で
ある。
【0018】本発明に関連する像形成要素は本質的に支
持体の一面に上記のハロゲン化銀乳剤を含んでなる感光
層および該乳剤層と水透過性関係にある物理的現像核を
含有する受像層を含んでなる。
【0019】互いに水透過的に接触している層は、互い
に隣接していてもよくまたは1つもしくはそれ以上の水
透過性層だけにより互いに離されていてもよい。水透過
性層の性質は、それが水または水溶液中に含有された化
合物、例えば現像主薬もしくは錯化された銀イオンの拡
散を実質的に抑制または制限しないようなものである。
【0020】本発明に従う使用に適する支持体は不透明
であってもまたは透明であってもよく、例えば紙支持体
または樹脂支持体であってもよい。紙支持体が使用され
る時には、一面または両面がアルファ−オレフィン重合
体、例えば場合により抗−ハレーション色素または顔料
を含有していてもよいポリエチレン層でコーテイングさ
れているものが好ましい。有機樹脂支持体、例えば硝酸
セルロースフィルム、酢酸セルロースフィルム、ポリ
(ビニルアセタール)フィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリ(エチレンテレフタレート)フィルム、ポリカーボネ
ートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムまたはポリ−ア
ルファ−オレフィンフィルム、例えばポリエチレンもし
くはポリプロピレンフィルムを使用することもできる。
そのような有機樹脂フィルムの厚さは好適には0.07
〜0.35mmの間である。これらの有機樹脂支持体は
好適には、ゼラチン含有量の付着性を改良する層でコー
テイングされている。
【0021】特に適する付着性改良層は、水溶性単量体
および水−不溶性単量体を1:99〜20:80の間の
モル比で含有する共重合体を含んでなる。好適には水溶
性単量体は1つもしくはそれ以上のカルボン酸基を有す
る単量体である。該付着性改良剤中での使用のために特
に好適な共重合体の例は、1〜10重量%の、より好適
には1〜5重量%のイタコン酸を含有する重合体であ
る。イタコン酸を含有する適当な重合体は例えば、イタ
コン酸および塩化ビニルの共重合体、イタコン酸、塩化
ビニリデンおよび酢酸ビニルの共重合体、イタコン酸、
塩化ビニリデンおよび(メタ)アクリル酸メチルの共重
合体、イタコン酸および塩化ビニルの共重合体、イタコ
ン酸、塩化ビニル、塩化ビニリデンおよび(メタ)アク
リル酸メチルの共重合体などである。イタコン酸、塩化
ビニリデンおよび場合により(メタ)アクリル酸メチル
の特に適する共重合体は、イタコン酸の量が1%〜5%
の間であり、塩化ビニリデンの量が70%〜95%の間
でありそして(メタ)アクリル酸メチルの量が0%〜1
5%の間であるものである。付着性改良層は好適にはゼ
ラチンを含まない。
【0022】この付着性改良層の頂部に、50nmより
小さい平均直径を有する微粒子、好適にはコロイド状シ
リカおよびゼラチンを好ましくは1:2〜2:1の重量
比で含有する別の中間層を付与してもよい。
【0023】写真ハロゲン化銀乳剤は、例えば P. Glaf
kides により "Chimie et PhysiquePhotographique", P
aul Montel, Paris (1967) に、G.F. Duffin により "P
hotographic Emulsion Chemistry", The Focal Press),
London (1966) に、そしてV.L. Zelikman により "Mak
ing and Coating Photographic Emulsion", The Focal
Press, London (1966) に記載されているような種々の
方法に従い可溶性銀塩および可溶性ハロゲン化物から製
造できる。
【0024】本発明に従い使用される写真ハロゲン化銀
乳剤は、ハロゲン化物溶液および銀溶液を温度、濃度、
添加順序、および添加速度の部分的にまたは完全に調節
された条件下で混合することにより、製造できる。ハロ
ゲン化銀は単一ジェット方法または二重ジェット方法に
従い沈澱させることができる。
【0025】本発明に従い使用される写真乳剤のハロゲ
ン化銀粒子は例えば立方体もしくは八面体形の如き規則
的結晶形を有していてもよく、或いはそれらは転移形を
有していてもよい。それらは例えば球形または管状形の
如き不規則的結晶形を有していてもよく、或いはそうで
なくて該規則的および不規則的結晶形の混合物を含んで
なる複合結晶形を有していてもよい。
【0026】本発明に関する使用のためのハロゲン化銀
乳剤は好ましくは0.1モル%〜40モル%の範囲の臭
化銀を含有しておりそして2モル%までのヨウ化銀を含
有していてもよいクロロ臭化銀乳剤である。好適には、
臭化銀の量は1モル%〜30モル%の間である。5モル
%より多い臭化銀を含んでなる乳剤は好適には、実質的
に全ての臭化物が芯の中に集中しているという意味で当
技術の専門家に既知である芯/殻タイプに属する。この
芯は好適には沈澱した全部のハロゲン化銀の10〜40
%を含有しており、殻は好適には沈澱した全部の銀の6
0〜90%を含有している。このタイプの特に好適なハ
ロゲン化銀乳剤はUS5,059,508に記載されてい
る。
【0027】ハロゲン化銀粒子の平均直径は0.10〜
0.70μm、好適には0.25〜0.6μmの範囲であ
る。
【0028】ハロゲン化銀粒子の寸法分布は均質分散性
であってもまたは不均質分散性であってもよい。粒子の
95%が平均粒子寸法から30%以上逸脱しない寸法を
有する時に、均質分散性寸法分布が得られる。
【0029】好適には沈澱段階中にイリジウムおよび/
もしくはロジウム含有化合物または両者の混合物が加え
られる。これらの加えられる化合物の濃度範囲は1モル
のAgNO3当たり10-8〜10-3モルの、好適には1
モルのAgNO3当たり10-7〜10-6モルの間の範囲
である。これにより、ハロゲン化銀結晶格子中に少量の
イリジウムおよび/またはロジウム、いわゆるイリジウ
ムおよび/またはロジウムドープ剤が増加する。当技術
の専門家に既知の如く、多くの科学および特許文献に乳
剤製造中のイリジウムもしくはロジウム含有化合物また
は周期律表のVIII族の他の元素を含有する化合物が開示
されている。
【0030】乳剤は、例えば化学熟成段階中に硫黄−含
有化合物、例えばイソチオシアン酸アリル、アリルチオ
ウレア、およびチオ硫酸ナトリウムを加えることによ
り、化学増感させることができる。また、還元剤、例え
ばBE−P493,464および568,687に記載さ
れている錫化合物並びにポリアミン類、例えばジエチレ
ントリアミンもしくはアミノメタン−スルホン酸の誘導
体を化学増感剤として使用することができる。他の適す
る化学増感剤は貴金属および貴金属化合物、例えば金、
白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウムおよびロジ
ウムである。この化学増感方法は R. KOSLOWSKY, Z. Wi
ss. Photogr. Photophys. Photochem.,46, 65-72 (195
1) の論文中に記載されている。
【0031】DTR−要素の乳剤はDTR−要素がその
目的用に設計されている露光源の分光放射に従い分光増
感させることができる。
【0032】可視分光領域用に適する増感色素には、例
えば F.M. Hamer により "The Cyanine Dyes and Relat
ed Compounds", 1964, John Wiley & Sons に記載され
ているメチン色素が包含される。この目的のために使用
できる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複
合シアニン色素、複合メロシアニン色素、同極性シアニ
ン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオ
キソノール色素が包含される。特に価値ある色素は、シ
アニン色素、メロシアニン色素、複合メロシアニン色素
に属するものである。
【0033】一般的な光源、例えばタングステン光の場
合には、緑色増感色素が必要である。アルゴンイオンレ
ーザーによる露光の場合には、青色増感色素が必要であ
る。赤色発光源、例えばLEDまたはHeNeレーザー
による露光の場合には、赤色増感色素が必要である。半
導体レーザーによる露光の場合には、近赤外線用に適す
る特別な分光増感色素が必要である。適する赤外線増感
色素は例えばUS−P2,095,854、2,095,8
56、2,955,939、3,482,978、3,55
2,974、3,573,921、3,582,344、3,
623,881および3,695,888に記載されてい
る。
【0034】本発明に関連する好適な青色増感色素、緑
色増感色素、赤色増感色素および赤外線増感色素はEP
−A554,585に記載されている。
【0035】赤色または近赤外線領域において感度を増
加させるためには、いわゆる強色増感剤を赤色または赤
外線増感色素と組み合わせて使用できる。適する強色増
感剤は Research Disclosure Vol 289, May 1988, item
28952 に記載されている。赤外線増感色素との組み合
わせ使用に特に好適な強色増感剤は、US−P3,69
5,888およびEP−A609,571に記載されてい
るような2,2′ジスルホン酸、4,4′ジ−(1,3,5
−トリアジン−2−イルアミノ)スチルベン類の種類か
ら選択される化合物である。分光増感剤は水溶液の形
態、有機溶媒中溶液の形態または分散液の形態で写真乳
剤に加えることができる。
【0036】ハロゲン化銀乳剤は一般的な安定剤を含有
することができる。適する安定剤は、アザインデン類、
好適にはテトラ−またはペンタ−アザインデン類、特に
ヒドロキシまたはアミノ基で置換されたものである。こ
の種類の化合物は BIRR により Z. Wiss. Photogr. Pho
tophys. Photochem., 47, 2-27 (1952) に記載されてい
る。他の適する安定剤は、複素環式メルカプト化合物、
例えばフェニルメルカプトテトラゾール、第4級ベンゾ
チアゾール誘導体、およびベンゾトリアゾールである。
好適な化合物はUS−P3,692,527に開示されて
いるようなメルカプト置換されたピリミジン誘導体であ
る。
【0037】ハロゲン化銀乳剤はpH調節成分を含有す
ることができる。好適には、コーテイングされた層の安
定特性を改良するために乳剤層はゼラチンの等電点近く
のpH値においてコーテイングされる。例えばかぶり防
止剤、現像促進剤、湿潤剤、およびゼラチン用の硬膜剤
の如き他の成分類を存在させてもよい。ハロゲン化銀乳
剤層は、拡散光を吸収し且つその結果として像の鮮鋭度
を増加させる光−遮蔽色素を含んでなっていてもよい。
適する光−吸収色素は例えばUS−P4,092,16
8、US−P4,311,787およびDE−P2,45
3,217に記載されている。
【0038】ハロゲン化銀乳剤の組成、製造およびコー
テイングに関するさらに詳細な事項は例えば Product L
icensing Index, Vol.92, December 1971, publication
9232, p.107-109 に見られる。
【0039】物理的現像核を含有する層は親水性結合剤
を含まなくてもよいが、表面の親水性を改良するために
好適には該層の合計重量の80%までの量の親水性コロ
イド、例えばポリビニルアルコールを含んでなってい
る。本発明に従う使用に好適な現像核は重金属の硫化
物、例えばアンチモン、ビスマス、カドミウム、コバル
ト、鉛、ニッケル、パラジウム、白金、銀、および亜鉛
の硫化物である。本発明に関して特に適する現像核は硫
化パラジウム核である。他の適する現像核は重金属塩、
例えばセレン化物、ポリセレン化物、ポリ硫化物、メル
カプタン類、およびハロゲン化錫(II)である。重金
属、好適には銀、金、白金、パラジウム、および水銀を
コロイド状で使用することもできる。
【0040】支持体とハロゲン化銀乳剤層との間に、1
〜3g/m2の間の、好適には1〜2.3g/m2の間
の、より好適には1〜1.7g/m2の間の量の結合剤を
含有するベース層が付与される。好適には、該ベース層
は抗−ハレーション物質、例えば像形成要素の像通りの
露光用に使用される光を吸収する光−吸収色素、を含有
する。或いは、微細分割状カーボンブラックを抗ハレー
ション物質として使用することもできる。他方では、感
度を上げるために、光反射性顔料、例えば二酸化チタ
ン、をベース層の中に存在させることもできる。さら
に、この層は硬膜剤、無光沢剤、例えばシリカ粒子、お
よび湿潤剤を含有していてもよい。適する無光沢剤は好
適には2〜10μmそしてより好適には2μm〜5μm
の平均直径を有する。無光沢剤は一般的に0.1g/m2
〜2.5g/m2の間の合計量で像形成要素中で使用され
る。これらの無光沢剤および/または光反射顔料の少な
くとも一部がハロゲン化銀乳剤層および/または被覆層
中に存在していてもよい。他の変法としては、光反射性
顔料がベース層と感光性ハロゲン化銀乳剤層との間に供
される別の層の中に存在していてもよい。乳剤層と同様
に、ベース層も好適にはベース層中のゼラチンの等電点
近くのpH値においてコーテイングされる。
【0041】本発明に関する特に好適な態様によると、
ベース層はベース層の結合剤を部分的に代用できる充填
剤も含有する。本発明に関する使用に適する充填剤は3
nm〜100nmの平均粒子直径を有する無機粒子、例
えば、シリカ、二酸化チタン、である。特に好適な充填
剤は4〜20nmの平均粒子直径を有するコロイド状シ
リカである。ベース層に対する充填剤の添加が非像部分
の親水特性を改良し、従って像と非像部分との間のイン
キ受容性における差を増加させる。充填剤粒子は0.1
〜1.5g/m2の量でそしてより好適には0.2〜0.9
g/m2の量で使用することができる。異なるタイプの
充填剤粒子の混合物を使用することもできる。
【0042】本発明に関する好適態様では、裏引き層が
支持体の非感光側に供される。カーリング防止層として
機能できるこの層は例えば無光沢剤、例えばシリカ粒
子、潤滑剤、帯電防止剤、光吸収性色素、不透明化剤、
例えば酸化チタン、並びに硬膜剤および湿潤剤のような
一般的成分を含有できる。裏引き層は単独層であっても
または二重層パックからなっていてもよく、そしてそれ
は透明であってもまたは不透明であってもよい。
【0043】親水性層は一般的に親水性コロイド結合剤
としてゼラチンを含有する。異なる粘度を有する異なる
ゼラチン類の混合物を使用して層のレオロジー性質を調
節することができる。乳剤層のように、他の親水性層も
好適にはゼラチンの等電点近くのpH値でコーテイング
される。しかし、ゼラチンの代わりにまたはそれと一緒
に、1種もしくはそれ以上の他の天然および/または合
成性の親水性コロイド、例えばアルブミン、カゼイン、
ゼイン、ポリビニルアルコール、アルギン酸またはそれ
らの塩類、セルロース誘導体、例えばカルボキシメチル
セルロース、改質ゼラチン、例えばフタロイルゼラチン
などを使用することもできる。
【0044】写真要素の親水性層は、特に使用される結
合剤がゼラチンである時には、適当な硬膜剤、例えばビ
ニルスルホンタイプのもの、例えばメチレンビス(スル
ホニルエチレン)、アルデヒド類、例えばホルムアルデ
ヒド、グリオキサル、およびグルタルアルデヒド、N−
メチロール化合物、例えばジメチロールウレアおよびメ
チロールジメチルヒダントイン、活性ハロゲン化合物、
例えば2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリア
ジン、トリアクリルホルマルおよびムコハロゲン酸、例
えばムコ塩素酸およびムコフェノキシ塩素酸を用いて硬
膜化することができる。これらの硬膜剤は単独でまたは
組み合わせて使用することができる。結合剤を急速−反
応性硬膜剤、例えばUS4,063,952に記載されて
いるタイプのカルバモイルピリジニウム塩、を用いて硬
膜化することもできる。
【0045】好適に使用される硬膜剤はアルデヒドタイ
プのものである。この硬膜剤は広い濃度範囲で使用する
ことができるが、好適には親水性コロイドの4%〜7%
の量で使用される。異なる量の硬膜剤を像形成要素の異
なる層の中で使用することができ、または1つの層の硬
膜剤を他の層からの硬膜剤の拡散により調節することも
できる。
【0046】本発明に従い使用される像形成要素はさら
に種々の表面活性剤を写真乳剤層の中にまたは少なくと
も1つの他の親水性層の中に含んでなっていてもよい。
適当な表面活性剤の例は例えばEP545452に記載
されている。好適には過弗素化されたアルキル基を含有
する化合物が使用される。
【0047】本発明の写真材料はさらに種々の他の添加
剤、例えば写真要素の寸法安定性を改良する化合物、紫
外線吸収剤、スペース剤(spacing agents)および可塑剤
を含んでなっていてもよい。
【0048】写真要素の寸法安定性を改良するのに適す
る添加剤は例えば水溶性または微溶性の合成重合体、例
えば(メタ)アクリル酸アルキル、(メタ)アクリル酸
アルコキシ、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)
アクリルアミド類、ビニルエステル類、アクリロニトリ
ル類、オレフィン類、およびスチレン類、または上記の
ものとアクリル酸、メタクリル酸、アルファ−ベータ−
不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート、スルホアルキル(メタ)アクリレート、およ
びスチレンスルホン酸との共重合体である。
【0049】本発明に関する上記のDTRモノ−シート
像形成要素は高強度短時間走査露光、例えばレーザーま
たはLED含有装置に対して像通りに露光される。引き
続き、像要素を1種もしくはそれ以上の現像主薬および
1種もしくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下でア
ルカリ性処理液を用いて現像する。
【0050】本発明に従う使用のためのハロゲン化銀現
像主薬は好適にはp−ジヒドロキシベンゼンタイプのも
の、例えばヒドロキノン、メチルヒドロキノンまたはク
ロロヒドロキノンであり、それらは好適には現像副薬と
組み合わされており、該現像副薬は1−フェニル−3−
ピラゾリジノン−タイプ現像薬および/またはp−モノ
メチルアミノフェノールである。特に有用な現像副薬は
フェニドンタイプのもの、例えば1−フェニル−3−ピ
ラゾリジノン、1−フェニル−4−モノメチル−3−ピ
ラゾリジノン、および1−フェニル−4,4−ジメチル
−3−ピラゾリジノンである。しかしながら、他の現像
薬を使用することもできる。該現像薬はアルカリ性処理
液中に含有されていてもよいが、好適には1つもしくは
それ以上の写真要素の層の中に含有される。後者の場
合、アルカリ性処理液はアルカリ性活性化液として作用
する。
【0051】アルカリ性処理液のpHは好適には9〜1
4の間、より好適には10〜14の間であり、そして有
機および/または無機アルカリ剤により制定できる。適
当なアルカリ剤の例は例えば水酸化、炭酸、燐酸ナトリ
ウム、アルカノールアミン類またはそれらの混合物であ
る。
【0052】アルカリ性処理液は好適には、酸化防止活
性、例えば亜硫酸塩イオン、を有する防腐剤も含有す
る。さらに、濃稠化剤、かぶり抑制剤、印刷耐性を改良
することが知られているベンゾトリアゾール、カルシウ
ム−補集化合物、抗−スラジ剤、現像促進剤および潜在
性硬膜剤を含む硬膜剤も存在させることができる。
【0053】本発明に従う使用のためのハロゲン化銀溶
媒とも称される適当な銀錯化剤は例えば1リットル当た
り5〜50gのチオ硫酸塩またはチオシアン酸塩であ
る。他の興味あるハロゲン化銀錯化剤は例えば亜流酸
塩、アミン類、2−メルカプト安息香酸、環式イミド化
合物、例えばウラシル、5,5−ジアルキルヒダントイ
ン類、アルキルスルホン類およびオキサゾリドン類であ
る。
【0054】本発明に関して使用するための他のハロゲ
ン化銀溶媒はアルカノールアミン類である。該アルカノ
ールアミン類はアルカリ性処理液中に0.1〜5重量%
の間の濃度で存在できる。しかしながら、アルカノール
アミンの一部または全部が像形成要素の1つもしくはそ
れ以上の層の中に存在することもできる。
【0055】本発明に関する使用のためのさらに他の好
適な別のハロゲン化銀溶媒はチオエーテル類、好適には
例えばUS−P−4,960,683およびEP−A55
4,585に開示されているジ−またはポリ−チオエー
テル類である。
【0056】さらに他の適するハロゲン化銀溶媒はメソ
−イオン化合物、好適にはEP−A−554,585に
記載されている1,2,4−トリアゾリウム−3−チオレ
ート類である。
【0057】異なるハロゲン化銀溶媒の組み合わせを使
用することができ、そして少なくとも1種のハロゲン化
銀溶媒を像形成要素の適当な層の中に加えることおよび
少なくとも1種の他のハロゲン化銀溶媒を現像または活
性化溶液に加えることもできる。好適にはそれらはアル
カリ性処理液中に含まれる。
【0058】現像段階後に好適には、要素を4〜8の間
のpHを有する中和液に導入することにより像形成され
た要素の表面を中和する。新しい中和溶液のpHは好適
には5〜7の間である。中和液は好適には緩衝液、例え
ば燐酸塩緩衝液、クエン酸塩緩衝液、アミンまたはそれ
らの混合物を含有する。中和溶液はさらに殺菌剤、例え
ばEP−150,517に記載されているようなフェノ
ール、チモールまたは5−ブロモ−5−ニトロ−1,3
−ジオキサン、湿潤剤、例えばサポニン類またはプルロ
ニックス類などを含有する。この液はまたDTR要素の
処理後に得られる印刷版の疎水性/親水性均衡に影響を
与える物質、例えばシリカ、を含有することもできる。
最後に、この中和溶液は湿潤剤、好適には過弗素化され
たアルキル基を含有する化合物を含有することもでき
る。
【0059】疎水性の銀像と親水性の背景との間の差を
改良するために、アルカリ性処理液および/または中和
液は好適には1種もしくはそれ以上の疎水化剤を含有す
る。一般的にはこれらの化合物はメルカプト基またはチ
オレート基および1つもしくはそれ以上の疎水性置換
基、例えばUS−P−3,776,728およびUS−P
−4,563,410中に記載されているもの、を含有す
る。好適な疎水化剤はDE−A1,228,927および
US−P4,564,410に記載されているような2−
メルカプト−1,3,4−チアジアゾール類、2−メルカ
プト−5−アルキル−1,3,4−オキサジアゾール類、
3−メルカプト−5−アルキル−1,2,4−トリアゾー
ル類および長鎖(少なくとも炭素数5の)アルキル置換
されたメルカプトテトラゾール類である。特に好適な化
合物は2−メルカプト−5−n−ヘプチル−1,3,4−
オキサジアゾールおよび3−メルカプト−4−アセトア
ミド−5−n−ヘプチルアルキル−1,2,4−トリアゾ
ール類である。
【0060】このようにして平版印刷版が得られる。
【0061】本発明を下記の実施例により次に説明する
が、本発明をそれらに限定しようとするものではない。
全ての部数は断らない限り重量による。
【0062】
【実施例】
実施例1 ハロゲン化銀乳剤の製造:2モル/リットルの濃度を有
するAgNO3の水溶液、並びに1.7モル/リットルの
NaCl、0.48モル/リットルのKBrおよび0.0
01モル/リットルのKIの濃度を有する水溶液を撹拌
しながらゆっくり混合することにより二重ジェット沈澱
によりゼラチノ(gelatino)ハロゲン化銀乳剤を製造し
た。沈澱前に5.10-4モル/リットルのヘキサクロロ
ロジウム酸ナトリウムを硝酸銀溶液に加えた。沈澱の第
二部分では1モル/リットルの濃度を有するAgNO3
の水溶液を1.3モル/リットルの濃度のNaClの水
溶液とゆっくり混合した。
【0063】ハロゲン化銀生成中の温度は55℃であっ
た。
【0064】22モル%の臭化銀および0.5モル%の
ヨウ化銀を含有する芯−殻乳剤が得られた。
【0065】得られた芯−殻乳剤を冷却し、凝集させそ
して洗浄した。ゼラチン対硝酸銀の当量で表示されたハ
ロゲン化銀の2/3重量比に達するのに十分な量でゼラ
チンを加えた。引き続き、化学的熟成を当技術の専門家
に既知である一般的な方法でチオ硫酸塩および金塩を使
用して行った。最後に、乳剤を赤色分光領域(600−
700nm)に関して増感し、そして0.9(乳剤
A)、1(乳剤B)、1.7(乳剤C)、または1.8
(乳剤D)のゼラチン対ハロゲン化銀(AgNO3当量
として表示される)の重量比に達するまでゼラチンを加
えた。
【0066】像形成要素の製造:付着性改良層が付与さ
れたポリエチレンテレフタレートフィルム支持体を0.
4g/m2の量のゼラチンおよび0.4g/m2の量の7
nmの平均粒子直径を有するコロイド状シリカを含有す
る中間層でコーテイングした。付着改良層はイタコン酸
(2%)、塩化ビニリデン(88%)およびメタクリル
酸メチル(10%)の共重合体を約0.2g/m2の合計
被覆率で含有していた。
【0067】写真DTRモノ−シート材料は下記の通り
にして製造された。上記のポリエチレンテレフタレート
フィルム支持体の一面を、支持体に近い方の層がベース
層または抗ハレーション層でありそして他方が乳剤層で
あるように、二重層コーテイング技術により2つの層を
コーテイングした。乳剤を1.5gのAgNO3/m2
相当する量のハロゲン化銀でコーテイングした。乳剤層
は0.1g/m2の1−フェニル−3−ピラゾリジノンを
含有していた。
【0068】ベース層または抗ハレーション層はカーボ
ンブラックおよびゼラチンを2.7g/m2(像形成要素
1)または1.5g/m2(像形成要素2および3)で含
有していた。像形成要素1および2は乳剤Aでコーテイ
ングしたが、像形成要素3は乳剤Cでコーテイングし
た。
【0069】乾燥後に、これらの層を5日間にわたり4
0℃に呈し、そして次にPdS核を含有する層をオーバ
ーコーテイングした。この層はさらにヒドロキノンを
0.4g/m2でそしてホルムアルデヒドを100mg/
2を含有していた。
【0070】下記の処理溶液を製造した:活性化溶液 水酸化ナトリウム(g) 30 無水亜硫酸ナトリウム(g) 33 チオシアン酸カリウム(g) 20 3−メルカプト−4−アセトアミド− 5−n.ヘプチル−1,2,4−トリアゾール(g) 0.15 水で1000mlとする。
【0071】中和溶液 クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g システイン 1g 無水亜硫酸ナトリウム 5g フェノール 50mg 水で1000mlとする。
【0072】湿し溶液 水 880ml クエン酸 6g ホウ酸 8.4g 無水硫酸ナトリウム 25g エチレングリコール 100g コロイド状シリカ 28g 上記のDTR材料の各々の露光されなかったサンプルを
安全光条件下で小輪と接触させた。小輪を一定圧力下で
板の上で円形運動させた。輪の10回転後に、DTR材
料を上記の活性化剤溶液で15秒間にわたり30℃にお
いて処理し、そして次に上記の中和溶液で25℃におい
て処理しそして最後に乾燥した。各々の処理されたサン
プルの未処理部分(対照)および処理された部分の最小
反射密度を測定した。結果を表1に示す。像形成要素1
および2(比較材料)上で得られた圧力マークはサンプ
ル3(本発明に従うサンプル)上で得られた圧力マーク
より明らかにはっきりしていることが明白である。
【0073】 表1 番号 Gesia ベース層(μm) min反射b min A B 1 0.9 2.7 0.54 0.78 0.24 2 0.9 1.5 0.59 0.80 0.21 3 1.7 1.5 0.51 0.66 0.15 a)Gesia:乳剤層中のゼラチン対ハロゲン化銀(AgNO3として表示される) の重量比 b)Dmin反射: A)材料の未処理部分 B)材料の処理された部分 に関する測定された最小反射密度 実施例2 ベース層が2.7g/m2のゼラチンを含有しそして乳剤
Bでオーバーコーテイングされたこと以外は像形成要素
1の通りにして像形成要素4を製造した。ベース層が
1.4g/m2のゼラチンを含有しておりそして乳剤Dで
オーバーコーテイングされたこと以外は像形成要素1と
同じ方法で像形成要素5を製造した。
【0074】これらの上記の2種のDTR−材料の各々
の露光されなかったサンプルを安全光条件下で小輪と接
触させた。小輪を一定圧力下で板の上で円形運動させ
た。輪の10回転後に、DTR材料を像−セッターを含
有するHeNeレーザー中で像通りに露光し、引き続き
上記の活性化剤溶液で15秒間にわたり30℃において
処理し、そして次に上記の中和溶液で25℃において処
理しそして最後に乾燥した。各々の処理されたサンプル
の未処理部分(対照)および処理された部分の最小反射
密度を測定した。結果を表2に示す。像形成要素4(比
較材料)上で得られた圧力マークはサンプル5(本発明
に従うサンプル)上で得られた圧力マークより明らかに
はっきりしていることが明白である。
【0075】2つのこのようにして製造された印刷版を
同一のオフセット印刷機械(HEIDELUBERG GTO 46)上に
設置しそして同一条件下で印刷用に使用した。印刷実験
中に上記の湿し溶液をドイツの Kast and Ehinger, A.
G.により販売されている10%のイソプロパノールおよ
びK+E125を含有する水溶液の中で5%濃度でイン
キとして使用した。
【0076】印刷版を圧力処理された部分において摩耗
に関して評価した。結果を表2に示す(番号が高くなる
ほど、摩耗が大きい)。像形成要素4(比較材料)上で
得られた印刷版の処理された部分における摩耗は像形成
要素5(本発明に従う要素)から得られた印刷版の処理
された部分における摩耗より大きいことが明白である。
【0077】 表2 番号 Gesia ベース層 min反射b min 摩耗c (μm) A B 4 1 2.7 0.58 0.81 0.23 8 5 1.8 1.4 0.60 0.76 0.16 6 a)b)表1参照 c) 摩耗:50回の印刷と5000回の印刷との間の20%点のスクリーン 摩耗として表示される。
【0078】実施例3 ハロゲン化銀乳剤コーテイング溶液の製造:98モル%
の塩化物、1.7モル%の臭化物および0.3モル%のヨ
ウ化物からなるクロロ臭化銀乳剤を二重ジェット沈澱方
法により製造した。平均ハロゲン化銀粒子寸法は0.4
μm(等しい容量を有する球の直径)でありそしてロジ
ウムイオンを内部ドープ剤として含有していた。乳剤を
整色増感しそして1−フェニル−5−メルカプト−テト
ラゾールにより安定化させた。最後に0.9(乳剤E)
または1.7(乳剤F)のゼラチン対ハロゲン化銀(A
gNO3当量として表示される)の重量比に達するまで
ゼラチンを加えた。
【0079】像形成要素の製造:ベース層が2.7g/
2のゼラチンを含有しておりそして乳剤Eでオーバー
コーテイングされたこと以外は実施例1と同じ方法で像
形成要素6を製造した。ベース層が1.5g/m2のゼラ
チンを含有しておりそして乳剤Fでオーバーコーテイン
グされたこと以外は像形成要素1と同じ方法で像形成要
素7を製造した。
【0080】これらの上記の2種のDTR−材料の各々
の露光されなかったサンプルを安全光条件下で小輪と接
触させた。小輪を一定圧力下で板の上で円形運動させ
た。輪の10回転後に、DTR材料をカメラ中でスクリ
ーンを通して像通りに露光し、引き続き上記の活性化剤
溶液で15秒間にわたり30℃において処理し、そして
次に上記の中和溶液で25℃において処理しそして最後
に乾燥した。各々の処理されたサンプルの未処理部分
(対照)および処理された部分の最小反射密度を測定し
た。結果を表3に示す。像形成要素6(比較材料)上で
得られた圧力マークはサンプル7(本発明に従うサンプ
ル)上で得られた圧力マークより明らかにはっきりして
いることが明白である。
【0081】2つのこのようにして製造された印刷版を
同一のオフセット印刷機械(HEIDELUBERG GTO 46)上に
設置しそして同一条件下で印刷用に使用した。印刷実験
中に上記の湿し溶液をドイツの Kast and Ehinger, A.
G.により販売されている10%のイソプロパノールおよ
びK+E125を含有する水溶液の中で5%濃度でイン
キとして使用した。圧縮性ゴムブランケットを使用し
た。
【0082】印刷版を圧力処理された部分において摩耗
に関して評価した。結果を表3に示す(番号が高くなる
ほど、摩耗が大きい)。像形成要素6(比較材料)上で
得られた印刷版の処理された部分における摩耗は像形成
要素7(本発明に従う要素)から得られた印刷版の処理
された部分における摩耗より大きいことが明白である。
【0083】 表3 番号 Gesia ベース層 min反射b min 摩耗c (μm) A B 6 0.9 2.7 0.55 0.79 0.24 7 7 1.7 1.5 0.55 0.69 0.14 5 a)b)c)表1参照 本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
【0084】1.支持体上に記載の順序で(i)1〜3
g/m2の間の量の結合剤を含んでなるベース層、(i
i)主として塩化銀からなるが0.1モル%〜40モル%
の範囲内の臭化物および0〜2モル%の範囲内のヨウ化
物を含有する分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含んで
なる感光層、並びに(iii)該感光層と水透過性関係に
ある物理的現像核を含有する受容層を含んでなる像形成
要素であって、該感光層中のゼラチン対ハロゲン化銀
(AgNO3の当量として表示する)の重量比が少なく
とも1.35であることを特徴とする要素。
【0085】2.該感光層中のゼラチン対ハロゲン化銀
(AgNO3の当量として表示する)の該重量比が少な
くとも1.5である、上記1に従う像形成要素。
【0086】3.該ベース層が1〜2.3g/m2の量の
結合剤を含有する、上記1または2に従う像形成要素。
【0087】4.該ベース層が1〜1.7g/m2の量の
結合剤を含有する、上記3に従う像形成要素。
【0088】5.上記1〜4のいずれかに従う像形成要
素を像通りに露光しそしてしかる後このようにして得ら
れる像形成要素を1種もしくはそれ以上の現像主薬およ
び1種もしくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下で
アルカリ性処理液により現像する段階を含んでなる、平
版印刷版の製造方法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に記載の順序で(i)1〜3g
    /m2の間の量の結合剤を含んでなるベース層、(ii)
    主として塩化銀からなるが0.1モル%〜40モル%の
    範囲内の臭化物および0〜2モル%の範囲内のヨウ化物
    を含有する分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含んでな
    る感光層、並びに(iii)該感光層と水透過性関係にあ
    る物理的現像核を含有する受容層を含んでなる像形成要
    素であって、該感光層中のゼラチン対ハロゲン化銀(A
    gNO3の当量として表示する)の重量比が少なくとも
    1.35であることを特徴とする要素。
  2. 【請求項2】 請求項1に従う像形成要素を像通りに露
    光しそしてしかる後このようにして得られる像形成要素
    を1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種もしくは
    それ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性処理
    液により現像する段階からなることを特徴とする平版印
    刷版の製造方法。
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