JPH05289348A - 銀塩拡散転写法による平版印刷版の製造法 - Google Patents

銀塩拡散転写法による平版印刷版の製造法

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JPH05289348A
JPH05289348A JP4356028A JP35602892A JPH05289348A JP H05289348 A JPH05289348 A JP H05289348A JP 4356028 A JP4356028 A JP 4356028A JP 35602892 A JP35602892 A JP 35602892A JP H05289348 A JPH05289348 A JP H05289348A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 銀塩拡散転写法により平版印刷版を製造する
方法に関する。 【構成】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層及び物理現像
核を含有する像受容層を含有する像形成材料を情報に従
って露光する工程、及び前記情報に従って露光した像形
成材料を、現像主薬、ハロゲン化銀溶媒及び疎水性化剤
の存在下にアルカリ性処理液で現像する工程を含むDT
R法により平版印刷版を製造する方法を提供し、前記疎
水性化剤が、前記アルカリ性処理液中に全量で少なくと
も0.1g/lの量で存在し、前記ハロゲン化銀溶媒の
少なくとも1種が、下記式 Z−(R1 −S)t −R2 −S−R3 −Y (I) (Z及びYはそれぞれ独立に水素、等を表わし、R1
2 及びR3 はそれぞれ独立に、置換されていてもよ
く、場合によっては酸素架橋を含有するアルキレン基を
表わし、tは0〜10の整数を表わす)に相当する化合
物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は銀塩拡散転写法により平版印刷版
を製造する方法に関する。
【0002】銀錯塩拡散転写反転法(以後DTR法と称
する)の原理は、例えばUS−P2352014、及び
ロンドン及びニューヨークの The Focal Press197
2年発行、Andre Rott 及び Edith Weyde 著、Photog
raphic Silver Halide Diffusion Processe に記載
されている。
【0003】DTR法においては、情報に従って露光さ
れた写真ハロゲン化銀乳剤層材料の非現像ハロゲン化銀
が、いわゆるハロゲン化銀溶媒で可溶性銀錯塩化合物に
変換され、これが像受容材料中に拡散され、その中で一
般には物理現像核の存在下に、現像主薬で還元され、写
真材料の露光部域において得られた黒色銀像に対して反
転した像濃度値を有する銀像(DTR像)を形成する。
【0004】DTR像担持材料は、平版印刷版として使
用できる。この場合DTR銀像部域は、水受容性撥イン
ク性背景上の撥水性インク受容性部域を形成する。例え
ば代表的な平版印刷版は例えばEP−A423399及
びEP−A410500に記載されている。
【0005】DTR像は、写真ハロゲン化銀乳剤材料に
対して別の材料であるシート又はウエブの像受容層(い
わゆるツーシートDTR材料)中で形成できる、或いは
水透過性関係にある像受容層と一体的な少なくとも一つ
の写真ハロゲン化銀乳剤層を含有するいわゆる単一支持
体材料(モノシート材料とも称される)像受容層中で形
成できる。DTR法によるオフセット印刷版の製造にと
って好ましいのは後者のモノシート型のものである。
【0006】他の印刷版にとっての要件には、DTR法
によって得られる印刷版が高い印刷耐久性、印刷部域で
の良好なインク受容性、及び非印刷部域でのインク受容
性のないこと(非汚染性)が要求される。更に印刷法の
開始中に非印刷部域でのインク受容のため(いわゆる調
色)捨てなければならないコピーの数が制限されること
が更に好ましい。これらの要件に関しては、転写された
銀、即ち像受容層中に形成される銀の状態が非常に重要
な役割を果す。転写された銀の状態を制御するため知ら
れているパラメーターには例えば露光されたハロゲン化
銀の現像速度(化学現像)、ハロゲン化銀溶媒による非
露光ハロゲン化銀の溶解速度、ハロゲン化銀錯体の拡散
速度、像受容層中でのハロゲン化銀錯体の現像速度(物
理現像)等がある。例えば版構成の如き他の要因が前述
したパラメーターに影響を有するが、ハロゲン化銀溶媒
の種類が前述したパラメーターの大部分に大きな程度で
影響を与える。
【0007】印刷版の印刷特性、特に印刷耐久性及び汚
染を改良するため別のパラメーターには、銀像の疎水性
度と親水性背景(地)の間の差違形成にある。疎水性度
を改良するため、疎水性化剤が、平版印刷版を作るため
使用される一つ以上の処理液に通常加えられる。しかし
ながらこれらの薬剤を大量に使用したとき、印刷版の重
調色が生ずる。
【0008】本発明の目的は、良好な印刷特性、即ち印
刷部域での良好なインク受容性、非印刷部域での非イン
ク受容性、及び高印刷耐久性を有するDTR法による平
版印刷版の製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、以下の説明から明ら
かになるであろう。
【0010】本発明によれば、支持体上に、ハロゲン化
銀乳剤層及び物理現像核を含有する像受容層を含有する
像形成材料を情報に従って露光する工程、及び前記情報
に従って露光した像形成材料を、現像主薬、ハロゲン化
銀溶媒、及び疎水性化剤の存在下にアルカリ性処理液で
現像する工程を含むDTR法により平版印刷版を製造す
る方法を提供し、前記疎水性化剤が全量で少なくとも
0.1g/lの量で前記アルカリ性処理液中に存在し、
少なくとも1種の前記ハロゲン化銀溶媒が、下記式: Z−(R1 −S)t −R2 −S−R3 −Y (I) (式中Z及びYはそれぞれ独立に水素、アルキル基、ア
ミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル基、スルホ基、
カルボキシル基、アミノカルボニル基、又はアミノスル
ホニル基を表わし、R1 ,R2 及びR3 はそれぞれ独立
に、置換されていてもよく、場合によっては酸素架橋を
含有するアルキレン基を表わし、tは0〜10の整数を
表わす)に相当する化合物であることを特徴とする。
【0011】広範にわたる研究の後、良好な印刷特性を
有する平版印刷版が、支持体上にハロゲン化銀乳剤層及
び物理現像核を含有する像受容層を含有する情報に従っ
て露光した像形成材料を、少なくとも0.1g/lの濃
度で前記アルカリ性処理液中に存在する疎水性化剤及び
式(I)に相当するハロゲン化銀溶媒及び現像主薬の存
在下にアルカリ性処理液で現像するとき得ることができ
ることを見出した。印刷部域ですぐれたインク受容性
を、そして非印刷部域で非インク受容性を有する印刷版
が得られる。更に印刷法の開始から良好なコピーが得ら
れ、従って印刷法開始中に限定された数のコピーのみを
捨てなければならない。
【0012】本発明により使用するのに好適なハロゲン
化銀溶媒は、例えばUS−P4960683に記載され
ている。特別の例を表1に掲載する。
【0013】表 1 (HO-CH2-CH2)2S 1 HO-CH2-CH2-S-CH2-S-CH2-CH2-OH 2 HO-CH2-CH2-S-(CH2)2-S-CH2-CH2-OH 3 HO-CH2-CH2-S-(CH2)3-S-CH2-CH2-OH 4 HO-CH2-CH2-S-(CH2)4-S-CH2-CH2-OH 5 C2H5-S-CH2-CH2-S-CH2-CHOH-CH2-OH 6 (HOCH2-CH2-S-CH2-CH2)2O 7 HO-CH2-CH2-S-CH2-CH2-N(CH3)2 8 (HO-CH2-CHOH-CH2-S-CH2)2 9 HOOC-CH2-S-CH2-S-CH2-COOH 10 HOOC-CH2-S-(CH2)2-S-CH2-COOH 11 HOOC-CH2-S-(CH2)3-S-CH2-COOH 12 HOOC-(CH2)2-S-CH2-S-(CH2)2-COOH 13 HOOC-(CH2)2-S-(CH2)2-S-(CH2)2-COOH 14 HOOC-(CH2)2-S-(CH2)3-S-(CH2)2-COOH 15 CH3-S-CH2-CH2-CH(NH2)-COOH 16
【0014】式(I)に相当する前記ハロゲン化銀溶媒
は、唯一のハロゲン化銀溶媒として使用するとき、0.
1〜5重量%の濃度で、アルカリ性処理液中で使用する
のが好ましい。式(I)の化合物を他のハロゲン化銀溶
媒と組合せて使用するときには、濃度は例えば0.05
重量%に下げることができる。式(I)による前記ハロ
ゲン化銀溶媒は少なくとも部分的に、像形成材料の一つ
以上の層中にも含有させることができる。
【0015】式(I)のハロゲン化銀溶媒と組合せて使
用するために特に好適なハロゲン化銀溶媒にはアルカノ
ールアミンがある。本発明により使用するのに好適であ
るアルカノールアミンは三級、二級又は一級アミン系の
ものであることができる。本発明との関連において使用
しうるアルカノールアミンの例は、下記式に相当する。
【0016】
【化3】
【0017】式中X及びX′はそれぞれ独立に水素、ヒ
ドロキシル基、又はアミノ基を表わし、l及びmは0又
は1以上の整数を表わし、nは1以上の整数を表わす。
好ましく使用されるアルカノールアミンには、例えばN
−(2−アミノエチル)−エタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、N−メチルエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、N−エチルジエタノールアミン、ジイソプ
ロパノールアミン、エタノールアミン、4−アミノブタ
ノール、N,N−ジメチルエタノールアミン、3−アミ
ノプロパノール、N,N−エチル−2,2′−イミノジ
エタノール等、又はそれらの混合物がある。
【0018】本発明によれば、アルカノールアミンは、
好ましくは0.1〜5重量%の濃度でアルカリ性処理液
中に存在させるのが好ましい。しかしながら、アルカノ
ールアミンの一部又は全部を像形成材料の一つ以上の層
中に存在させることができる。
【0019】式(I)に相当するハロゲン化銀溶媒と組
合せて使用するのに好適な他のハロゲン化銀溶媒には、
例えばアルカリ性処理液中で0.01〜1重量%の量で
の2−メルカプト安息香酸、環式イミド、オキサゾリド
ン及びチオサルフェートがある。
【0020】本発明との関連において使用する疎水性化
剤は、銀又は銀イオンと反応することができ、疎水性で
ある、即ち水に不溶性もしくは僅かに水に可溶性でしか
ない化合物である。一般にこれらの化合物はメルカプト
基又はチオレート基及び一つ以上の疎水性置換基例えば
少なくとも3個の炭素原子を含有するアルキル基を含有
する。本発明により使用する疎水性化剤の例には例えば
US−P3776728及びUS−P4563410に
記載されたものがある。好ましい化合物は下記式の一つ
に相当する:
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】式中R5 は水素又はアシル基を表わし、R
4 はアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表わ
す。最も好ましく使用される化合物は、R4 が3〜16
個のC原子を含有するアルキル基を表わす前記式の一つ
に相当する化合物である。
【0024】本発明によれば、疎水性化剤はアルカリ性
処理液中に、少なくとも0.1g/lの量で、更に好ま
しくは少なくとも0.2g/lの量で、最も好ましくは
少なくとも0.3g/lの量で含有させる。疎水性化剤
の最大量は、疎水性化剤の種類、ハロゲン化銀溶媒の種
類及び量で決まるであろう。代表的には疎水性化剤の濃
度は好ましくは1.5g/l以下、更に好ましくは1g
/l以下である。ハロゲン化銀錯化剤として式(I)に
よる化合物は、例えばチオシアネートの如き他の錯化剤
を使用するときの如く実質的に大なる濃度で疎水性化剤
を使用できること、従って銀像の疎水性が実質的な汚染
の増大及び印刷版の調色なしに改良できることが本発明
の特別の利点である。
【0025】本発明により使用するアルカリ性処理液は
10〜13のpHを有するのが好ましい。前記pHは無
機又は有機アルカリ性物質又はそれらの組合せによって
確立するとよい。好適な無機アルカリ性物質には例えば
カリウム又はナトリウムの水酸化物、炭酸塩、リン酸塩
等がある。好適な有機アルカリ性物質には例えばアルカ
ノールアミンがある。後者の場合、アルカノールアミン
はpHを与えるか又は与えることを助け、そしてハロゲ
ン化銀溶媒として作用する。
【0026】アルカリ性処理液は本発明により使用する
現像主薬も含有できる。この場合アルカリ性処理液は現
像液と称される。一方現像主薬の一部又は全部を、像形
成材料の一つ以上の層中に存在させることができる。現
像主薬の全部が像形成材料中に含有されるとき、アルカ
リ性処理液は活性剤液又は活性化液と称される。
【0027】本発明により使用するハロゲン化銀現像主
薬は、p−ジヒドロキシベンゼン系、例えばハイドロキ
ノン、メチルハイドロキノン又はクロロハイドロキノン
が好ましく、1−フェニル−3−ピラゾリジノン系現像
主薬及び/又はp−モノメチルアミノフェノールである
補助現像主薬と組合せるのが好ましい。特に有用な補助
現像主薬には、フェニドン系のもの、例えば1−フェニ
ル−3−ピラゾリジノン、1−フェニル−4−モノメチ
ル−3−ピラゾリジノン及び1−フェニル−4,4−ジ
メチル−3−ピラゾリジノンがある。しかしながら他の
現像主薬も使用できる。
【0028】アルカリ性処理液は酸化防止活性を有する
保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウムもしくはカリウムによ
って与えられる亜硫酸イオンも含有するのが好ましい。
例えば水性アルカリ性溶液は、0.15〜1.0モル/
lの範囲の量で亜硫酸ナトリウムを含有する。更に増粘
剤例えばヒドロキシエチルセルロース及びカルボキシメ
チルセルロース、かぶり防止剤例えば臭化カリウム、沃
化カリウム及び印刷耐久性を改良することが知られてい
るベンゾトリアゾール、カルシウムイオン封鎖化合物、
スラッジ防止剤、及び潜在硬化剤も含む硬化剤を存在さ
せることができる。
【0029】現像促進は、アルカリ性処理液及び/又は
写真材料の一つ以上の層への種々の化合物の助けによ
り、好ましくはUS−P3038805,US−P40
38075,US−P4292400及びUS−P49
75354に記載されている如き少なくとも400の分
子量を有するポリアルキレン誘導体により達成できる。
【0030】好ましくは情報に従って露光した像形成材
料の処理は、像受容層中で、沈澱した銀像の状態に影響
を与えるいわゆる調整化合物( regulating compound
)の存在下に行う。本発明により使用するのに好適な
調整化合物の例には、例えばメルカプト基又はチオレー
ト基で置換されたトリアゾール及び例えばEP−A43
1568に記載されている如きチオレートを含有するメ
ソイオン化合物特にメソイオントリアゾリウムチオレー
トがある。本発明により使用するのに好適な特別の調整
化合物には下記のものがある:
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】
【化8】
【0034】
【化9】
【0035】
【化10】
【0036】前記調整化合物は、本発明によるハロゲン
化銀溶媒、即ち式(I)のハロゲン化銀溶媒よりも他の
ハロゲン化銀溶媒と組合せて使用するためにも好適であ
り、アルカリ性処理液及び/又は像形成材料の一つ以上
の層中に存在させることができる。
【0037】本発明の好ましい形によれば、支持体上
に、ハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核を含有する像受
容層をこの順序で含有する像形成材料を使用する。本発
明によれば、前記像形成材料は、その特定用途に従った
装置、例えば通常の光源を含むプロセスカメラ又はレー
ザー含有装置中で情報に従って露光する。HeNeレー
ザー含有露光装置の例には、LINOTYPE Co. により市販
されているイメージセッター LINOTRONIC 300、及び
AGFA CORPORATION の一部門の AGFA COMPUGRAPHIC に
より市販されているCG 9600がある。Arイオン
レーザーを備えたイメージセッターは Dr-Ing RUDOLF
HELL GmbH.により市販されているLS210がある。
レーザーダイオードを備えた露光装置は、LINOTYPE C
o. により市販されている LINOTRONIC 200、及び AG
FA CORPORATIONの一部門である AGFA COMPUGRAPHIC
により市販されているCG 900がある。このように
して得られた情報に従って露光された像形成材料は続い
て前述した如きアルカリ性処理液を用いて現像する。前
記現像工程に続いて、pH5〜7を有する中和液中を通
して像形成した材料を案内して像形成した材料の表面を
中和するのが好ましい。中和液は緩衝剤、例えばリン酸
塩緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤又はそれらの混合物を含有
するのが好ましい。中和溶液は更に殺菌剤、例えばEP
0150517に記載されている如き5−ブロモ−5−
ニトロ−1,3−ジオキサン、チモール又はフェノール
を含有できる。液体は又DTR材料の処理後得られた印
刷版の疎水性/親水性バランスに影響を与える物質例え
ばシリカも含有できる。最後に中和溶液は湿潤剤、好ま
しくは過弗素化アルキル基を含有する化合物を含有でき
る。
【0038】本発明により使用するのに好適な支持体は
透明又は不透明であることができ、例えば紙支持体又は
樹脂支持体であることができる。紙支持体を使用すると
き、所望によってハレイション防止染料又は顔料を含有
する、α−オレフィン重合体例えばポリエチレン層で一
側又は両側を被覆したものが好ましい。又有機樹脂支持
体、例えば硝酸セルロースフィルム、酢酸セルロースフ
ィルム、ポリ(ビニルアセタール)フィルム、ポリスチ
レンフィルム、ポリ(エチレンテレフタレート)フィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィル
ム又はポリ−α−オレフィンフィルム例えばポリエチレ
ンもしくはポリプロピレンフィルムも使用できる。かか
る有機樹脂フィルムの厚さは0.07〜0.35mmか
らなるのが好ましい。これらの有機樹脂支持体はシリカ
又は二酸化チタンの如き水不溶性粒子を含有できる親水
性接着剤層で被覆するのが好ましい。本発明によれば金
属支持体例えばアルミニウムも使用できる。
【0039】本発明により使用する物理現像核を含有す
る像受容層は親水性結合剤を含有しないのが好ましい
が、表面の親水性を改良するため親水性コロイド例えば
ポリビニルアルコールを前記層の全重量の30重量%ま
での少量含有できる。本発明により使用するための好ま
しい現像核には重金属の硫化物、例えばアンチモン、ビ
スマス、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジ
ウム、白金、銀及び亜鉛の硫化物がある。本発明との関
連において特に好適な現像核は硫化パラジウム核であ
る。他の好適な現像核には例えば、セレナイド、ポリセ
レナイド、ポリサルファイド、メルカプタン及び錫(I
I)ハロゲン化物の如き塩がある。重金属、好ましくは
銀、金、白金、パラジウム、及び水銀をコロイドの形で
使用できる。
【0040】本発明により使用する写真ハロゲン化銀乳
剤は、例えばパリ−の Paul Montel1967年発行、P.
Glafkides著、Chimie et Physique Photographiqu
e;ロンドンの The Focal Press 1966年発行、
G. F. Duffin著、PhotographicEmulsion Chemistry ;
及びロンドンの The Focal Press 1966年発行、
V. L. Zelikman著、Making and Coating Photograph
ic Emulsionに記載されている如く種々の方法によって
可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物から作ることができ
る。
【0041】本発明により使用する写真ハロゲン化銀乳
剤は、温度、濃度、添加順序、及び添加速度の部分的に
又は完全に制御された条件下にハロゲン化物及び銀塩溶
液を混合することにより作ることができる。ハロゲン化
銀は単一ジェット法又は二重ジェット法で作ることがで
きる。
【0042】本発明により使用する写真乳剤のハロゲン
化銀粒子は、立方又は八面体形の如き規則結晶形を有す
ることができる、又はそれらは転移形を有してもよい。
それらは又球形又は平板形の如き不規則形を有してもよ
く、さもなければ前記規則及び不規則結晶形の混合物を
含む複合結晶形を有してもよい。
【0043】本発明によれば、乳剤は主として塩化銀か
らなるのが好ましい、しかし、1〜40モル%の範囲で
臭化銀の画分が存在してもよい。乳剤は、実質的に全て
の乳化銀がコア中に濃縮されている意味で、当業者に良
く知られているコア/シェル型に属するのが好ましい。
このコアは沈澱した全ハロゲン化銀の10〜40%を含
むのが好ましい、一方シェルは沈澱した全ハロゲン化銀
の60〜90%からなるのが好ましい。
【0044】ハロゲン化銀粒子の平均粒度は0.10〜
0.70μm、好ましくは0.25〜0.45μmの範
囲であることができる。
【0045】本発明により使用すべき写真乳剤のハロゲ
ン化銀粒子の粒度分布は均質分散又は不均質分散である
ことができる。均質分散粒度分布は、粒子の95%が平
均粒度から30%より大きく偏差しない粒度を有すると
き得られる。
【0046】好ましくは沈澱段階中に、イリジウム及び
/又はロジウム含有化合物又は両者の混合物を加える。
これらの添加化合物の濃度はAgNO3 1モルについて
10-8〜10-3モル、好ましくはAgNO3 1モルにつ
いて10-7〜10-6モルの範囲である。これはハロゲン
化銀結晶格子中に、少量のイリジウム及び/又はロジウ
ム、いわゆるイリジウム及び/又はロジウムドープ剤の
組込みを生ぜしめる。当業者に知られている如く、多く
の科学文献及び特許文献が、乳剤製造中に、イリジウム
又はロジウム化合物又は周期表第VIII族の他の元素を含
有する化合物の添加を記載している。
【0047】乳剤は化学熟成段階で、硫黄含有化合物、
例えばアリルイソチオシアネート、アリルチオ尿素、及
びチオ硫酸ナトリウムを加えることによって化学的に増
感することができる。又化学増感剤として、還元剤例え
ばBE−P493464及びBE−P568687に記
載されている錫化合物、及びポリアミン例えばジエチレ
ントリアミン又はアミノメタンスルホン酸の誘導体を使
用できる。他の好適な化学増感剤には貴金属及び貴金属
化合物例えば金、白金、パラジウム、イリジウム、ルテ
ニウム及びロジウムがある。この化学増感法は Z. Wis
s. Photogr. Photophys. Photochem.46巻、65〜7
2頁(1951年)の R. KOSLOWSKY の論文に記載され
ている。
【0048】DTR材料の乳剤は、設計されたDTR材
料のための光源のスペクトル発光によりスペクトル増感
することができる。
【0049】可視スペクトル帯域に対し好適な増感染料
には、John Wiley and Sons 1964年発行、The
Cyanine Dyes and Related Compounds に F. M. H
amerによって記載されている如きメチン染料を含む。こ
の目的のために使用できる染料には、シアニン染料、メ
ロシアニン染料、錯体シアニン染料、錯体メロシアニン
染料、等極シアニン染料、ヘミシアニン染料、スチリル
染料及びヘミオキソノール染料を含む。特に価値ある染
料はシアニン染料、メロシアニン染料、錯体メロシアニ
ン染料に属するものである。
【0050】通常の光源、例えばタングステン光の場合
には緑増感染料を必要とする。本発明との関連において
好ましい緑増感染料は下記化学式で表わされる:
【0051】
【化11】
【0052】赤色光源、例えばLED又はHeNeレー
ザーによる露光の場合、赤増感染料を使用する。好まし
い赤増感染料は下記式で表わされる:
【0053】
【化12】
【0054】アルゴンイオンレーザーにより露光する場
合には、青増感染料を混入する。好ましい青増感染料は
下記式で表わされる:
【0055】
【化13】
【0056】半導体レーザーによって露光する場合、近
赤外に好適な特殊なスペクトル増感染料を必要とする。
好適な赤外増感染料は例えばUS−P2095854,
US−P2095856,US−P2955939,U
S−P3482978,US−P3552974,US
−P3573921,US−P3582344,US−
P3623881及びUS−P3695888に記載さ
れている。好ましい赤外増感染料には次のものがある:
【0057】
【化14】
【0058】近赤外帯域での感度を増強するため、赤外
増感染料と組合せていわゆる超色増感剤を使用できる。
好適な超色増感剤は Research Disclosure 289巻、
1988年5月、 item 28952に記載されている。
好ましい超色増感剤は下記式を有する Disclosure の化
合物IVである:
【0059】
【化15】
【0060】スペクトル増感剤は写真乳剤に水溶液、有
機溶媒中の溶液又は分散液の形で加えることができる。
【0061】ハロゲン化銀乳剤は、通常の安定剤、例え
ばメルカプトトリアゾールの如き複素環式環又は芳香族
環と水銀の等極もしくは塩様化合物、簡単な水銀塩、ス
ルホニウム水銀複塩、及び他の水銀化合物を含有でき
る。他の好適な安定剤にはアザインデン、好ましくはテ
トラ−もしくはペンタ−アザインデン、特にヒドロキシ
又はアミノ基で置換されたものがある。この種の化合物
は、Z. Wiss. Photogr.Photophys. Photochem. 47
巻、2〜27頁(1952年)にBIRRによって発表
されている。他の好適な安定剤には、例えば複素環式メ
ルカプト化合物、例えばフェニルメルカプトテトラゾー
ル、四級ベンゾチアゾール誘導体及びベンゾトリアゾー
ルがある。好ましい化合物はUS−P3692527に
記載されている如きメルカプト置換ピリミジン誘導体で
ある。
【0062】ハロゲン化銀乳剤はpH制御成分を含有で
きる。ハロゲン化銀乳剤は、被覆された層の安定特性を
改良するため、ゼラチンの等電点未満のpH値で被覆す
るのが好ましい。かぶり防止剤、現像促進剤、湿潤剤、
及びゼラチンのための硬化剤の如き他の成分を存在させ
ることができる。ハロゲン化銀乳剤層は散乱光を吸収
し、従って像鮮鋭性を促進する遮光染料を含有できる。
好適な光吸収染料は例えばUS−P4092168,U
S−P4311787,DE−P2453217及びG
B−P7907440に記載されている。
【0063】特に好ましい実施態様においては、像形成
材料中に含まれる乳剤層は、分子構造中にハロゲン化銀
に吸着されうる基、及びハロゲン化銀を還元しうる基を
含有する化合物を含有する。この種の化合物はEP−A
449340に記載されている。この方法で一つの化合
物中で安定化及び現像活性化機能の組合せが達成され
る。この群に属する好ましい化合物は下記式によって表
わされる:
【0064】
【化16】
【0065】ハロゲン化銀乳剤の組成、製造及び被覆に
ついての更に詳細は、例えば Product Licensing Ind
ex、92巻、1971年12月、publication 9232
の107〜109頁に見出すことができる。
【0066】前述した乳剤層及び像受容層に加えて、こ
れらの層と水透過性関係にある他の親水性コロイド層を
存在させることができる。例えば支持体と感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層の間に基材層を含むことが特に有利であ
る。本発明の好ましい実施態様において、前記基材層は
ハレイション防止層として作用する。従ってこの層は、
乳剤層のために前述したのと同じ光吸収染料を含有でき
る、別法として、US−P2327828に記載されて
いる如く同じハレイション防止目的のために微粒子化カ
ーボンブラックを使用できる。他方で感度増大を得るた
め、光反射性顔料、例えば二酸化チタンを存在させるこ
とができる。更にこの層は硬化剤、艶消剤例えばシリカ
粒子及び湿潤剤を含有できる。これらの艶消剤及び/又
は光反射顔料の少なくとも一部はハロゲン化銀乳剤層中
に存在させてもよいが、しかし大部分は前記基材層中に
存在させるのが好ましい。更に別法として、光反射性顔
料は、ハレイション防止層と感光性ハロゲン化銀乳剤層
の間に設けた別の層中に存在させることができる。
【0067】本発明との関連における好ましい実施態様
において、支持体の非感光性側に裏塗層を設ける。カー
ル防止層として作用できるこの層は、例えばシリカ粒子
の如き艶消剤、滑剤、帯電防止剤、光吸収性染料、不透
明化剤例えば二酸化チタン及び硬化剤の如き通常成分及
び湿潤剤を含有できる。裏塗層は単一層又は二重層パッ
クからなることができる。
【0068】親水性層は通常親水性コロイド結合剤とし
てゼラチンを含有する。層の流動学的特性を調整するた
め、異なる粘度を有する異なるゼラチンの混合物を使用
できる。乳剤層と同様に、他の親水性層はゼラチンの等
電点未満のpH値で被覆するのが好ましい。しかしなが
らゼラチンの代りに又はゼラチンと共に、1種以上の他
の天然及び/又は合成親水性コロイド、例えばアルブミ
ン、ゼイン、カゼイン、ポリビニルアルコール、アルギ
ン酸及びその塩、セルロース誘導体例えばカルボキシメ
チルセルロース、変性ゼラチン例えばフタロイルゼラチ
ン等を使用できる。
【0069】写真材料の親水性層は、特に使用する結合
剤がゼラチンであるとき、適切な硬化剤で硬化できる、
硬化剤には例えばエポキサイド系のもの、エチレンイミ
ン系のもの、ビニルスルホン系のもの例えば1,3−ビ
ニルスルホニル−3−プロパノール、メチレンビス(ス
ルホニルエチレン)、クロム塩例えば酢酸クロム及びク
ロム明ばん、アルデヒド例えばホルムアルデヒド、グリ
オキサール及びグルタルアルデヒド、N−メチロール化
合物例えばジメチロール尿素及びメチロールジメチルヒ
ダントイン、ジオキサン誘導体例えば2,3−ジヒドロ
キシジオキサン、活性ビニル化合物例えば1,3,5−
トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、活
性ハロゲン化合物例えば2,4−ジクロロ−6−ヒドロ
キシ−s−トリアジン、及びムコハロゲン酸例えばムコ
クロル酸及びムコフェノキシクロル酸がある。これらの
硬化剤は単独で又は組合せて使用できる。結合剤は又U
S−P4063952に記載された種類のカルバモイル
ピリジニウム塩の如き急速反応性硬化剤で硬化すること
もできる。
【0070】好ましく使用される硬化剤はアルデヒド系
のものである。硬化剤は広い濃度範囲で使用できる、し
かし親水性コロイドの4〜7%の量で使用するのが好ま
しい。異なる量の硬化剤を、像形成材料の異なる層中で
使用できる、又は一つの層の硬化を、別の層からの硬化
剤の拡散によって調整することができる。
【0071】本発明により使用する像形成材料は更に各
種の界面活性剤を写真乳剤層又は少なくとも一つの他の
親水性コロイド層中に含有できる。好適な界面活性剤に
は、サポニン、アルキレンオキサイド例えばポリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール/ポリプロピレ
ングリコール縮合生成物、ポリエチレングリコールアル
キルエーテルもしくはポリエチレングリコールアルキル
アリールエーテル、ポリエチレングリコールエステル、
ポリエチレングリコールソルビタンエステル、ポリアル
キレングリコールアルキルアミンもしくはアルキルアミ
ド、シリコーン−ポリエチレンオキサイドアダクト、グ
リシドール誘導体、多価アルコールの脂肪酸エステル及
びサッカライドのアルキルエステルの如き非イオン界面
活性剤;カルボキシ、スルホ、ホスホ、硫酸もしくはリ
ン酸エステル基の如き酸基を含むアニオン界面活性剤;
アミノ酸、アミノアルキルスルホン酸、アミノアルキル
サルフェートもしくはホスフェート、アルキルベタイ
ン、及びアミン−N−オキサイドの如き両性界面活性
剤;及びアルキルアミン塩、脂肪族、芳香族もしくは複
素環式族四級アンモニウム塩、脂肪族もしくは複素環式
環含有ホスホニウムもしくはスルホニウム塩の如きカチ
オン界面活性剤を含む。好ましくは過弗素化アルキル基
を含有する化合物を使用する。かかる界面活性剤は種々
の目的のため、例えば被覆助剤として、帯電防止化合物
として、滑性を改良する化合物として、分散乳化を容易
にする化合物として及び接着を防止又は減ずる化合物と
して使用できる。
【0072】本発明の写真材料は更に種々の他の添加
剤、例えば写真材料の寸法安定性を改良する化合物、U
V吸収剤、間隔剤、及び可塑剤を含有できる。
【0073】写真材料の寸法安定性を改良するのに好適
な添加剤には、例えば水溶性又は僅かに可溶性の合成重
合体の分散液、例えばアルキル(メタ)アクリレート、
アルコキシ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエスエ
ル、アクリロニトリル、オレフィン、及びスチレンの重
合体、又は前記とアクリル酸、メタクリル酸、α,β−
不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート、スルホアルキル(メタ)アクリレート及びス
チレンスルホン酸の共重合体の分散液がある。
【0074】本発明の別の実施態様によれば、粒子化
し、陽極酸化したアルミニウム支持体、物理現像核の任
意層及びハロゲン化銀乳剤層をこの順序で含有する像形
成材料を用いてDTR法によって平版印刷版を得ること
ができる。この実施態様の像形成材料は、前述した如き
カメラ露光又は走査露光を用い、続いて現像主薬及び本
発明によるハロゲン化銀溶媒の存在下における現像工程
により像を形成し、かくして銀像を物理現像核層中に又
はアルミニウム支持体上に直接形成する。続いてハロゲ
ン化銀乳剤層及び他の任意の親水性層を、像形成した材
料を水で洗うことによって除去し、かくして銀像を露出
させる。最後に銀像の疎水特性を、前述した如き疎水性
化剤を含有する仕上液を用いて改良するのが好ましい。
【0075】ハロゲン化銀乳剤層の除去を容易にするた
め、アルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層の間に親
水性層を設けると有利である。このために好ましく使用
される親水性層は、親水性非蛋白質フィルム形成性重合
体、例えばポリビニルアルコール、重合体ビーズ例えば
ポリ(メタ)アクリレートビーズ又はそれらの混合物を
含む層である。この種の層はEP−A9020290
0.8及びEP−A410500に記載されている。
【0076】本発明を実施例によってここに説明する
が、これらに限定するものではない。部は他に特記せぬ
限り重量部である。
【0077】実施例 1 ハロゲン化銀乳剤被覆溶液の製造
【0078】二重ジェット沈澱法により、98.2モル
%の塩化銀及び1.8モル%の臭化銀からなる塩臭化銀
乳剤を作った。平均ハロゲン化銀粒度は0.4μm(同
容積を有する球の直径)であり、内部ドープ剤としてロ
ジウムイオンを含有していた。乳剤は前述した化合物1
でオーソ的に増感し、1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾールで安定化した。
【0079】下記組成を有する基材層被覆溶液を作っ
た: ゼラチン 5.5% カーボンブラック 0.76% シリカ粒子(5μm) 1.6%
【0080】像形成材料の製造:乳剤被覆溶液及び基材
層被覆溶液は、この裏塗層のパックを設けたポリエチレ
ン被覆紙支持体にカスケード被覆法により同時に被覆し
た、このとき基材層被覆は、前記裏塗層のパックを含有
する側に対し反対の支持体側に直接被覆した。乳剤層
は、AgNO3 として表わしたハロゲン化銀被覆量が
1.5g/m2 であり、ゼラチン含有量が1.5g/m
2 であるように被覆した。乳剤層は更に0.15g/m
2 の1−フェニル−4,4′−ジメチル−3−ピラゾリ
ジノン及び0.25g/m2 のハイドロキノンを含有し
ていた。基材層は被覆した層中のゼラチンの量が3g/
2 であるように被覆した。
【0081】裏塗層パックの支持体に最も近い層は、
0.3g/m2 のゼラチン及び0.5g/m2 の帯電防
止剤コ(テトラアリルオキシエタン/メタクリレート/
アクリル酸カリウム塩)重合体を含有していた。第二の
裏塗層は、4g/m2 のゼラチン、0.15g/m2
EP0080225による平均直径3μの透明球状重合
体ビーズからなる艶消剤、0.05g/m2 の硬化剤ト
リアクリルホルマール及び0.021g/m2 の湿潤剤
157 −COONH4 を含有していた。
【0082】かくして得られた材料を乾燥し、40℃で
5日間曝した、次いで乳剤層を、100g/m2 でのホ
ルムアルデヒド、0.4g/m2 でのハイドロキノン及
び物理現像核としてのPdSを含有する層で上塗被覆し
た。
【0083】下記処理溶液を作った:
【0084】 転写現像液 水酸化ナトリウム 30g 30g 無水亜硫酸ナトリウム 33g 33g KSCN 20g − 表1の化合物3 − 5g 2−メルカプト−5−n−ヘプチルオキサ− 3,4−ジアゾール 0.2g 0.2g 水で 1lにした 1lにした
【0085】中和溶液 クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g 無水亜硫酸ナトリウム 5g フェノール 50mg 水で 1lにした
【0086】給湿溶液 水 880ml クエン酸 6g 硼酸 8.4g 無水硫酸ナトリウム 25g エチレングリコール 100g コロイドシリカ 28g
【0087】前述した像形成材料を像に従って露光し、
前述した転写現像液の一つで処理し、続いて前記中和溶
液で25℃で中和し、乾燥した。
【0088】かくして作った印刷版を同じオフセット印
刷機( Heiderberg GTO−52)上に相互に並べて装
着した、かくして両方の版を同じ条件の下に印刷した。
使用したインクは Van Son Rubber ベースインクであ
った。印刷実施中、前記給湿溶液を使用した。
【0089】転写現像液Aを用いて得た印刷版は、実質
的に大なる調色レベルを示した、即ち印刷法の開始時に
より多くのコピーを捨てなければならなかったことが判
った。両印刷版の印刷耐久性は匹敵したが、汚染は転写
現像液Bを用いて得た印刷版にて少なかった。
【0090】実施例 2 それぞれ下記転写現像液C及びDを用いて、実施例1の
方法と同様にして二つの印刷版を作った。
【0091】 転写現像液 水酸化ナトリウム 30g 30g 無水亜硫酸ナトリウム 33g 33g KSCN 20g − 表1の化合物3 − 5g 2−メルカプト−5−n−ヘプチルオキサ− 3,4−ジアゾール 0.8g 0.8g 水で 1lにした 1lにした
【0092】得られた両方の印刷版を実施例1における
如く印刷するために使用した。転写現像液Cを用いて得
た版の銀像は印刷に好適でないことが判った。転写現像
液Dを用いて得た版はすぐれた品質のきれいなコピーを
作った。
フロントページの続き (72)発明者 ジャン−マリ・ドヴァンクル ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ジョー・ヴァエ ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 リュド・ヴァン・ロンピュイ ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、ハロゲン化銀乳剤層及び物
    理現像核を含む像受容層を含有する像形成材料を情報に
    従って露光する工程、及び前記情報に従って露光した像
    形成材料を、現像主薬、ハロゲン化銀溶媒及び疎水性化
    剤の存在下にアルカリ性処理液で現像する工程を含むD
    TR法により平版印刷版を製造する方法において、前記
    疎水性化剤が前記アルカリ性処理液中に全量で少なくと
    も0.1g/lの量で存在し、前記ハロゲン化銀溶媒の
    少なくとも1種が、下記式 Z−(R1 −S)t −R2 −S−R3 −Y (I) (式中Z及びYはそれぞれ独立に水素、アルキル基、ア
    ミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル基、スルホ基、
    カルボキシル基、アミノカルボニル基又はアミノスルホ
    ニル基を表わし、R1 ,R2 及びR3 はそれぞれ独立
    に、置換されていてもよく、場合によって酸素架橋を含
    有するアルキレン基を表わし、tは0〜10の整数を表
    わす)に相当する化合物であることを特徴とする平版印
    刷版の製造法。
  2. 【請求項2】 前記式(I)による化合物が前記アルカ
    リ性処理液中に0.1〜5重量%の濃度で存在すること
    を特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記疎水性化剤が下記二つの式 【化1】 【化2】 (式中R5 は水素又はアシル基を表わし、R4 はアルキ
    ル基、アリール基又はアラルキル基を表わす)の一つに
    相当することを特徴とする請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 前記式中の前記R4 が3〜16個のC原
    子を含有するアルキル基であることを特徴とする請求項
    3の方法。
  5. 【請求項5】 前記現像を1種以上のアルカノールアミ
    ンの存在下に行うことを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項の方法。
  6. 【請求項6】 前記アルカノールアミンが前記アルカリ
    性処理液中に全量で0.1〜5重量%の量で存在し、式
    (I)による前記ハロゲン化銀溶媒が前記アルカリ性処
    理液中に、全量で0.05〜5重量%の量で存在するこ
    とを特徴とする請求項5の方法。
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